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特許7448720制御方法、装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】制御方法、装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B65B 57/10 20060101AFI20240305BHJP
【FI】
B65B57/10 E
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2023213450
(22)【出願日】2023-12-19
【審査請求日】2023-12-19
(31)【優先権主張番号】202310935861.8
(32)【優先日】2023-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523443995
【氏名又は名称】チョーチアン ヘンイー ペトロケミカル カンパニー,リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】523477093
【氏名又は名称】チョーチアン ヘンイー ハイ-テク マテリアルズ カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ペン,シャンタオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ペン
(72)【発明者】
【氏名】ジン,ジュンリャン
(72)【発明者】
【氏名】テン,ジェン
(72)【発明者】
【氏名】ウ,シュアン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,ジアボ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ハイフェン
【審査官】西尾 元宏
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-039434(JP,A)
【文献】特開2021-139775(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111071579(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106428823(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109520888(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111272268(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108642637(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 57/10-57/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送通路において搬送される巻糸パッケージが検出領域に進入したと判定した場合、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得することであって、ここで、前記搬送通路は自動包装作業場における巻糸パッケージを搬送するための通路であり、前記検出領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部であり、前記巻糸パッケージの外観特徴は前記巻糸パッケージの半径、直径、周長及び面積を含む幾何学的パラメータのうちの1つを含む、ことと、
検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たすか否かを判断することと、
検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさないと判断された場合、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを目標巻糸パッケージと認定し、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する一方、検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たすと判断された場合、検出された巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出しないことであって、巻糸パッケージの物理的属性特徴は前記巻糸パッケージの重量を含む、ことと、
含む、
制御方法。
【請求項2】
前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得することは、
前記検出領域内に位置する巻糸パッケージが含まれていることを示す目標画像を取得することと、
前記目標画像を目標検出モデルに入力し、目標枠における目標点の座標情報を得ることであって、ここで、前記目標検出モデルは、前記目標画像において検出領域内に位置する各巻糸パッケージを枠で選択するための目標枠を得ることに用いられ、目標枠の座標情報に基づいて、目標枠における、枠で選択された巻糸パッケージの形状と予め設定された位置関係をなす座標点を決定し、前記目標枠の辺は、枠で選択された巻糸パッケージの形状と前記予め設定された位置関係をなし、前記目標枠の数は、前記目標画像において前記検出領域内に位置する巻糸パッケージの数に関連する、ことと、
目標枠における目標点の座標情報に基づいて、目標枠によって選択された巻糸パッケージの外観特徴を取得することと、を含む、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記目標検出モデルは少なくとも第1ネットワーク層、第2ネットワーク層、及び第3ネットワーク層を含み、
ここで、前記第1ネットワーク層は、目標画像の画像特徴を抽出し、前記目標画像の画像特徴に基づいて、前記目標画像における各巻糸パッケージを枠で選択するための候補枠を得ることに用いられ、
前記第2ネットワーク層は、候補枠の座標情報に基づいて、候補枠の第1中心位置を決定し、第1中心位置と前記検出領域の予め設定された中心位置との位置関係が予め設定された関係を満たす候補枠を選択して、目標枠を得ることに用いられ、
前記第3ネットワーク層は、目標枠の座標情報に基づいて、目標枠において枠で選択された巻糸パッケージの形状と予め設定された位置関係をなす目標点の座標情報を決定することに用いられる、
請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出することは、
前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定した場合、前記感応領域に設置されたセンサを利用して、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得することを含み、
ここで、前記感応領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部であり、且つ前記検出領域の下流に位置する、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する前に、前記制御方法は、
前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の同一分岐に位置する構成であって、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得したか否かを検出することであって、ここで、前記第1応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことを示す、ことと、
前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の異なる分岐に位置する構成であって、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出し、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと判定することであって、前記第2応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したことを示す、ことと、
のうちのいずれか1つを含む、
請求項4に記載の制御方法。
【請求項6】
前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の同一分岐に位置する構成であって、前記制御方法は、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得した場合、前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示するための第1制御コマンドを生成することをさらに含み、
あるいは、
前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の異なる分岐に位置する構成であって、前記制御方法は、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示するための第1制御コマンドを生成することをさらに含む、
請求項5に記載の制御方法。
【請求項7】
前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定することは、
前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したか否かを検出することであって、前記第3応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことを示す、ことと、
前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したと検出した場合、前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定することと、を含む、
請求項5に記載の制御方法。
【請求項8】
前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の異なる分岐に位置する構成であって、前記制御方法は、
前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得し、且つ、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得した場合、前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示するための第1制御コマンドを生成することをさらにを含む、
請求項7に記載の制御方法。
【請求項9】
前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の異なる分岐に位置する構成であって、前記制御方法は、
前記目標巻糸パッケージが経由する必要がある分岐をデフォルト分岐から目標分岐に調整することをさらに含み、
ここで、前記デフォルト分岐は、前記搬送通路における、外観特徴が第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージを搬送するために経由する必要がある分岐を示し、前記目標分岐は、前記感応領域が所在する分岐であり、前記搬送通路における、外観特徴が第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを搬送するために経由する必要がある分岐を示す、
請求項5に記載の制御方法。
【請求項10】
前記制御方法は、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出した後、
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たすか否かを判断することと、
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たさない場合、前記目標巻糸パッケージに対する第2制御コマンドであって、メカニカルアームが前記目標巻糸パッケージを把持して目標トロリーに配置するように指示するための第2制御コマンドを生成することをさらに含み、
あるいは
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たす場合、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を、前記目標巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とすることをさらに含む、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項11】
前記制御方法は、
検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たす場合、予め設定された物理的特徴を、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とすることをさらに含む、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項12】
搬送通路において搬送される巻糸パッケージが検出領域に進入したと判定した場合、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得し、検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たすか否かを判断するための外観特徴処理ユニットであって、ここで、前記搬送通路は自動包装作業場における巻糸パッケージを搬送するための通路であり、前記検出領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部であり、前記巻糸パッケージの外観特徴は前記巻糸パッケージの半径、直径、周長及び面積を含む幾何学的パラメータのうちの1つを含む、外観特徴処理ユニットと、
糸パッケージの物理的属性特徴を検出するための属性特徴処理ユニットであって、巻糸パッケージの物理的属性特徴は前記巻糸パッケージの重量を含む、属性特徴処理ユニットと、を備え、
検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさないと判断された場合、前記外観特徴処理ユニットは外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを目標巻糸パッケージと認定し、前記属性特徴処理ユニットは前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出し、
検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たすと判断された場合、前記属性特徴処理ユニットは検出された巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出しない、
制御装置。
【請求項13】
前記外観特徴処理ユニットは具体的に、
前記検出領域内に位置する巻糸パッケージが含まれていることを示す目標画像を取得することと、
前記目標画像を目標検出モデルに入力し、目標枠における目標点の座標情報を得ることであって、ここで、前記目標検出モデルは、前記目標画像において検出領域内に位置する各巻糸パッケージを枠で選択するための目標枠を得ることに用いられ、目標枠の座標情報に基づいて、目標枠における、枠で選択された巻糸パッケージの形状と予め設定された位置関係をなす座標点を決定し、前記目標枠の辺は、枠で選択された巻糸パッケージの形状と前記予め設定された位置関係をなし、前記目標枠の数は、前記目標画像において前記検出領域内に位置する巻糸パッケージの数に関連する、ことと、
目標枠における目標点の座標情報に基づいて、目標枠によって選択された巻糸パッケージの外観特徴を取得することと、に用いられる、
請求項12に記載の制御装置。
【請求項14】
前記目標検出モデルは少なくとも第1ネットワーク層、第2ネットワーク層、及び第3ネットワーク層を含み、
ここで、前記第1ネットワーク層は、目標画像の画像特徴を抽出し、前記目標画像の画像特徴に基づいて、前記目標画像における各巻糸パッケージを枠で選択するための候補枠を得ることに用いられ、
前記第2ネットワーク層は、候補枠の座標情報に基づいて、候補枠の第1中心位置を決定し、第1中心位置と前記検出領域の予め設定された中心位置との位置関係が予め設定された関係を満たす候補枠を選択して、目標枠を得ることに用いられ、
前記第3ネットワーク層は、目標枠の座標情報に基づいて、目標枠において枠で選択された巻糸パッケージの形状と予め設定された位置関係をなす目標点の座標情報を決定することに用いられる、
請求項13に記載の制御装置。
【請求項15】
前記属性特徴処理ユニットは具体的に、
前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定した場合、前記感応領域に設置されたセンサを利用して、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得することに用いられ、
ここで、前記感応領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部であり、且つ前記検出領域の下流に位置する、
請求項12に記載の制御装置。
【請求項16】
前記属性特徴処理ユニットは、
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する前に、前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の同一分岐に位置する構成であって、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得したか否かを検出することであって、ここで、前記第1応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことを示す、ことと、
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する前に、前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の異なる分岐に位置する構成であって、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出し、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと判定することであって、前記第2応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したことを示す、ことと、
のうちのいずれか1つにさらに用いられる、
請求項15に記載の制御装置。
【請求項17】
前記属性特徴処理ユニットは、前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の同一分岐に位置する構成であって、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得した場合、前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示するための第1制御コマンドを生成することにさらに用いられ、
あるいは、
前記属性特徴処理ユニットは、前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の異なる分岐に位置する構成であって、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示するための第1制御コマンドを生成することにさらに用いられる、
請求項16に記載の制御装置。
【請求項18】
前記属性特徴処理ユニットは具体的に、
前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したか否かを検出することであって、前記第3応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことを示す、ことと、
前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したと検出した場合、前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定することと、に用いられる、
請求項16に記載の制御装置。
【請求項19】
前記属性特徴処理ユニットは、
前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の異なる分岐に位置する構成であって、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得し、且つ、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得した場合、前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示するための第1制御コマンドを生成することにさらに用いられる、
請求項18に記載の制御装置。
【請求項20】
前記属性特徴処理ユニットは、
前記検出領域と前記感応領域と前記搬送通路の異なる分岐に位置する構成であって、前記目標巻糸パッケージが経由する必要がある分岐をデフォルト分岐から目標分岐に調整することにさらに用いられ、
ここで、前記デフォルト分岐は、前記搬送通路における、外観特徴が第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージを搬送するために経由する必要がある分岐を示し、前記目標分岐は、前記感応領域が所在する分岐であり、前記搬送通路における、外観特徴が第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを搬送するために経由する必要がある分岐を示す、
請求項16に記載の制御装置。
【請求項21】
前記属性特徴処理ユニットは、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出した後、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たすか否かを判断し、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たさない場合、前記目標巻糸パッケージに対する第2制御コマンドであって、メカニカルアームが前記目標巻糸パッケージを把持して目標トロリーに配置するように指示するための第2制御コマンドを生成することにさらに用いられ、
あるいは
前記属性特徴処理ユニットは、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たす場合、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を、前記目標巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とすることにさらに用いられる、
請求項12に記載の制御装置。
【請求項22】
前記外観特徴処理ユニットは、
検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たす場合、予め設定された物理的特徴を、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とすることにさらに用いられる、
請求項12に記載の制御装置。
【請求項23】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を備え、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の制御方法を実行させる、電子デバイス。
【請求項24】
コンピュータに請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の制御方法を実行させるコンピュータ命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
プロセッサにより実行されると、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の制御方法を実現するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、データ処理技術分野に関し、特に制御方法、装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
巻糸パッケージの自動化包装において、ラインに乗る巻糸パッケージ毎に検出を行う必要があり、このようにすることで巻糸パッケージの生産効率に大きな影響を与える。したがって、合理的かつ効率的な巻糸パッケージ検出手段が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、従来技術における1つ又は複数の技術的問題を解決又は緩和するために、制御方法、装置、電子デバイス、記憶媒体、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様では、本開示は制御方法を提供し、当該方法は、
搬送通路において搬送される巻糸パッケージが検出領域に進入したと判定した場合、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得することであって、ここで、前記搬送通路は自動包装作業場における巻糸パッケージを搬送するための通路であり、前記検出領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部である、ことと、
検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさない場合、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとすることと、
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出することと、を含む。
【0005】
第2態様では、本開示は制御装置を提供し、当該装置は、
搬送通路において搬送される巻糸パッケージが検出領域に進入したと判定した場合、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得し、検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさない場合、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとするための外観特徴処理ユニットであって、ここで、前記搬送通路は自動包装作業場における巻糸パッケージを搬送するための通路であり、前記検出領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部である、外観特徴処理ユニットと、
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出するための属性特徴処理ユニットと、を備える。
【0006】
第3態様では、本開示は電子デバイスを提供し、該デバイスは、
少なくとも1つのプロセッサと、
該少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を備え、
該メモリには、該少なくとも1つのプロセッサで実行可能な命令が記憶され、該命令は、該少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法を実行させる。
【0007】
第4態様では、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0008】
第5態様では、プロセッサにより実行されると、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法を実現するためのプログラムを提供する。
【0009】
このように、本開示の解決策によれば、巻糸パッケージの外観特徴を検出して取得することができ、外観特徴が要件を満たさない場合において、さらに巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出し、言い換えれば、本開示の解決策によれば、巻糸パッケージ毎に物理的属性特徴を検出する必要がなく、このように、巻糸パッケージの物理的属性特徴の検出効率を大幅に向上させ、その後に物理的属性特徴が異常である巻糸パッケージが包装に混在することを回避するための基礎を築くと共に、その後の包装された巻糸パッケージの全体品質を向上させるための基礎を築く。
【0010】
ここに記載された内容は、本開示の実施例のキーポイント又は重要な特徴を記述することを意図せず、また、本開示の範囲を制限することにも用いられないことを理解すべきである。本開示の他の特徴については、下記の明細書を通して理解を促す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付の図面において、別段説明がない限り、複数の図面を通して同一の番号は同一又は類似の部品又は要素を表す。これらの添付図面は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。これらの図面は、本開示により提供されるいくつかの実施形態のみを示し、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことを理解されたい。
図1】本開示の一実施例による制御方法の概略フローチャートその一である。
図2A】本開示の一実施例による目標枠の辺と枠で選択された巻糸パッケージとの位置関係を示す概略図である。
図2B】本開示の一実施例による特定の視角での目標枠と枠で選択された巻糸パッケージとの位置関係を示す概略図である。
図3A】本開示の一実施例による制御方法の一例におけるシナリオを示す概略図である。
図3B】本開示の一実施例による制御方法の一例におけるシナリオを示す概略図である。
図4A】本開示の一実施例による制御方法の概略フローチャートその二である。
図4B】本開示の一実施例による制御方法の一具体例におけるシナリオを示す概略図その一である。
図5A】本開示の一実施例による制御方法の概略フローチャートその三である。
図5B】本開示の一実施例による制御方法の一具体例におけるシナリオを示す概略図その二である。
図6A】本開示の一実施例による制御方法の概略フローチャートその四である。
図6B】本開示の一実施例による制御方法の一具体例におけるシナリオを示す概略図その三である。
図7】本開示の一実施例による制御装置の構成を示す概略図である。
図8】本開示の実施例による制御方法を実現するための電子デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付の図面を参照して本開示についてさらに詳細に説明する。添付の図面において、同一の参照番号は、機能的に同一又は類似の要素を表す。また、添付の図面において、実施形態の様々な態様が示されているが、別段説明がない限り、これらの添付の図面は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【0013】
さらに、本開示をよりよく説明するために、以下の具体的な実施形態にて多くの具体的な詳細を記載されている。当業者は、本開示が特定の詳細がなくても同様に実施され得ることを理解すべきである。いくつかの実施例では、本開示の主旨を不明瞭とならないように、当業者によく知られている方法、手段、構成要素、及び回路などは詳細に説明されていない。
【0014】
巻糸パッケージの自動包装作業場において、トロリーがラインに乗った後(例えば、トロリーが指定された位置に到達した後)、自動包装プロセスにおける秤量・検出の工程を行う必要があり、この工程において、メカニカルアームはライン上の各巻糸パッケージを把持して秤量し、例えば秤量領域に置いて秤量し、巻糸パッケージ毎の重量を得て、さらに後続の工程(例えば外観検査、袋詰め、積み重ね等)に使用するために、各巻糸パッケージの重量を巻糸パッケージ情報テーブルに記入する。
【0015】
明らかに、上記の秤量工程において、巻糸パッケージ毎に秤量すると、必然的に巻糸パッケージの自動包装の効率に大きな影響を与え、従って、少なくとも上記問題を解決するために、合理的で且つ効率的な巻糸パッケージの検出手段が必要となる。
【0016】
これに基づいて、本開示の解決策は制御方法を提供し、それにより巻糸パッケージを合理的且つ効率的に秤量する。
【0017】
具体的には、図1は本出願の一実施例に係る制御方法の概略フローチャートその一である。この方法は、任意選択で、パーソナルコンピュータ、サーバ、サーバクラスタなどの電子デバイスに適用される。
【0018】
さらに、該方法は少なくとも以下の内容の少なくとも一部を含む。図1に示すように、以下を含む。
【0019】
ステップS101において、搬送通路において搬送される巻糸パッケージが検出領域に進入したと判定した場合、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得する。
【0020】
ここで、前記搬送通路は自動包装作業場における巻糸パッケージを搬送するための通路であり、前記検出領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部である。
【0021】
一例では、前記巻糸パッケージの外観特徴は具体的に、前記巻糸パッケージの半径、直径、周長及び面積等の幾何学的パラメータの1つを含むことができるがこれらに限定されない。
【0022】
一具体例では、以下の方法を用いて検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得することができる。具体的には、以上に記載の前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得すること(即ち以上に記載のステップS101)は、具体的には以下を含む。
【0023】
ステップS101-1において、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージが含まれていることを示す目標画像を取得する。
【0024】
一例において、前記目標画像は画像収集アセンブリによって収集して取得することができ、ここで、前記画像収集アセンブリは具体的にはカメラを含むことができ、例えば、前記目標画像は前記カメラを利用して前記検出領域に対して画像収集を行った後に取得され、例えば前記カメラを利用して前記検出領域を撮影して目標画像を取得し、あるいは、前記予め設定された領域に対して予め設定された時間長でビデオ収集を行い、複数枚の連続するビデオフレームを取得し、連続するビデオフレームから一枚の画像を選択して目標画像とする。
【0025】
ステップS101-2において、前記目標画像を目標検出モデルに入力し、目標枠における目標点の座標情報を得る。
【0026】
ここで、前記目標検出モデルは、前記目標画像において検出領域内に位置する各巻糸パッケージを枠で選択するための目標枠を得ることに用いられ、目標枠の座標情報に基づいて、目標枠において(例えば目標枠の各辺において)枠で選択された巻糸パッケージの形状と予め設定された位置関係をなす座標点を決定する。
【0027】
さらに、前記目標枠の辺は、枠で選択された巻糸パッケージの形状と前記予め設定された位置関係をなし、例えば、巻糸パッケージは楕円形又は円形であり、この時、図2(A)に示すように、予め設定された位置関係は具体的には、前記目標枠の辺と、枠で選択された巻糸パッケージの形状とが相接することであってもよい。
【0028】
さらに、前記目標枠の数は、前記目標画像において前記検出領域内に位置する巻糸パッケージの数に関連し、例えば、1つの目標枠は前記検出領域内の1つの巻糸パッケージを枠で選択することに用いられ、この時、前記目標枠の数は前記検出領域内に位置する巻糸パッケージの数と同じである。
【0029】
ステップS101-3において、目標枠における目標点の座標情報に基づいて、目標枠によって選択された巻糸パッケージの外観特徴を取得する。
【0030】
一例では、目標枠における目標点の座標情報を利用して、目標枠によって選択された巻糸パッケージの幾何学的パラメータを得ることができ、例えば、目標枠によって選択された巻糸パッケージの半径、直径、周長及び面積等の幾何学的パラメータを得ることができ、本開示の解決策はこれに限定されない。
【0031】
例えば、図2(B)は巻糸パッケージが含まれている目標枠を示す概略図である。この例において、巻糸パッケージは円形であり、目標枠によって選択された巻糸パッケージの画像はカメラが特定の視角で、前記検出領域に対して収集して得られたものであり、この時、以上に記載の目標検出モデルに基づいて目標点の座標情報を得ることができ、例えば、目標点1の座標情報~目標点4の座標情報を得て、さらに目標枠の対辺上の目標点間の長さを計算して得ることができ、例えば、目標点1と目標点2との間の長さを得て、及び/又は、目標点3と目標点4との間の長さを得る。さらに、計算して得られた目標枠の対辺上の目標点間の長さ、及び以上に記載の特定の視角に対応する変換係数に基づいて、目標枠によって選択された巻糸パッケージの直径を得ることができ、例えば、目標点1の座標情報及び目標点2の座標情報を利用して、目標点1と目標点2との間の長さを計算して得ることができ、さらに該特定の視角での第1方向(目標点1と目標点2との接続線が位置する方向)に対応する変換係数を乗算して、目標枠によって選択された巻糸パッケージの直径を得、あるいは、目標点3の座標情報及び目標点4の座標情報を利用して、目標点3と目標点4との間の長さを計算して得ることができ、さらに該特定の視角での第2方向(目標点3と目標点4との接続線が位置する方向)に対応する変換係数を乗算して、目標枠によって選択された巻糸パッケージの直径を得る。
【0032】
ここで、説明すべきことは、実際の応用において、カメラは予め設定されているため、設定が完了すると、上述の変換係数を決定することができ、ここで、変換システムの決定方法について、本開示の解決策はこれに限定されない。
【0033】
さらに、一具体例では、上述のステップS101-2における目標検出モデルは少なくとも第1ネットワーク層、第2ネットワーク層、及び第3ネットワーク層を含む。
【0034】
ここで、前記第1ネットワーク層は、目標画像の画像特徴を抽出し、前記目標画像の画像特徴に基づいて、前記目標画像における各巻糸パッケージを枠で選択するための候補枠を得ることに用いられる。
【0035】
さらに、前記第2ネットワーク層は、候補枠の座標情報に基づいて、候補枠の第1中心位置を決定し、第1中心位置と前記検出領域の予め設定された中心位置との位置関係が予め設定された関係を満たす候補枠を選択し、目標枠を得ることに用いられ、例えば、予め設定された関係を満たす候補枠を目標枠とする。
【0036】
さらに、前記第3ネットワーク層は、目標枠の座標情報に基づいて、目標枠において枠で選択された巻糸パッケージの形状と予め設定された位置関係をなす目標点の座標情報を決定することに用いられる。
【0037】
ステップS102において、検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさない場合、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとする。
【0038】
ここで、前記第1プリセット要件は、具体的には巻糸パッケージの外観特徴が予め設定された第1数値範囲内にあることであってもよく、さらに、前記第1数値範囲は実際の生産状況に基づいて設定することができ、例えば、前記第1数値範囲の設定は生産される巻糸パッケージのタイプに関連する。
【0039】
さらに、一具体例では、前記巻糸パッケージの外観特徴は巻糸パッケージの直径であり、それに応じて、前記第1プリセット要件は、巻糸パッケージの直径が予め設定された第1数値範囲内にあることを具体的に規定することができる。
【0040】
一具体例では、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得した後、前記制御方法はさらに以下を含む。
【0041】
検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たす場合、予め設定された物理的特徴(例えば、予め設定された値)を、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とする。
【0042】
なお、前記予め設定された物理的特徴は具体的には、標準巻糸パッケージの有する物理的属性特徴値であってもよく、前記標準巻糸パッケージは生産要件に合致する巻糸パッケージである。さらに、前記予め設定された物理的特徴は具体的には、標準巻糸パッケージの有する外観特徴以外の他の属性特徴の値であってもよく、例えば、標準巻糸パッケージの重量等である。ここで、前記予め設定された物理的特徴の具体的な設定は生産される巻糸パッケージのタイプ、実際のニーズ等に関連し、本開示の解決策はこれに限定されない。
【0043】
なお、前記巻糸パッケージの外観特徴と前記巻糸パッケージの物理的属性特徴との間に相関関係が存在し、これに基づいて、得られた巻糸パッケージの外観特徴を利用して、巻糸パッケージの物理的属性特徴を推定することができ、例えば、得られた巻糸パッケージの直径を利用して、巻糸パッケージの重量を推定することができ、このようにして、巻糸パッケージの検出効率をさらに向上させる。
【0044】
例えば、搬送された巻糸パッケージの直径を検出することを例にすると、検出された巻糸パッケージの直径を得た後、検出された巻糸パッケージの直径が第1プリセット要件を満たすか否かを判断し、例えば直径が予め設定された第1数値範囲内にあるか否かを判断し、そうであれば、標準巻糸パッケージの標準重量を直接、直径が前記第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とする一方、そうでなければ、即ち検出された巻糸パッケージの直径が第1プリセット要件を満たさない場合、直径が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを、重量が異常である巻糸パッケージと認定し、この時、重量が異常である巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとすることができる。
【0045】
また、別の例において、搬送された巻糸パッケージの横断面積を検出することを例にすると、検出された巻糸パッケージの横断面積を取得した後、検出された巻糸パッケージの横断面積が第1プリセット要件を満たすか否かを判断し、例えば横断面積が予め設定された第1数値範囲内にあるか否かを判断し、そうであれば、標準巻糸パッケージの標準重量を直接、横断面積が前記第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とする一方、そうでなければ、即ち検出された巻糸パッケージの横断面積が第1プリセット要件を満たさない場合、横断面積が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを、重量が異常である巻糸パッケージと認定し、この時、重量が異常である巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとすることができる。
【0046】
ステップS103において、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する。
【0047】
一例では、巻糸パッケージの物理的属性特徴は、具体的には前記巻糸パッケージの重量を含む。
【0048】
一具体例では、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出した(即ち以上に記載のステップS103)後、さらに以下を含む。
【0049】
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たさない場合、前記目標巻糸パッケージに対する第2制御コマンドを生成し、前記第2制御コマンドはメカニカルアームが前記目標巻糸パッケージを把持して目標トロリーに配置するように指示することに用いられる。ここで、前記目標トロリーは、物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを配置するための特定トロリーである。
【0050】
また、別の具体例において、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たす場合、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を直接、前記目標巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とすることができる。
【0051】
ここで、前記第2プリセット要件は、具体的には巻糸パッケージの物理的属性特徴が予め設定された第2数値範囲内にあることであってもよく、ここで、前記第2数値範囲は実際の生産状況に基づいて設定することができ、例えば、前記第2数値範囲の設定は生産された巻糸パッケージのタイプ等に関連しており、本開示の解決策はこれに限定されない。
【0052】
例えば、目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出した後、例えば目標巻糸パッケージの重量を検出した後、前記目標巻糸パッケージの重量が第2プリセット要件を満たすか否かを判断し、例えば重量が予め設定された第2数値範囲内にあるか否かを判断し、そうであれば、検出して得られた前記目標巻糸パッケージの重量を直接、前記目標巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とする一方、そうでなければ、すなわち前記目標巻糸パッケージの重量が第2プリセット要件を満たさない場合、第2制御コマンドを生成して、メカニカルアームが前記目標巻糸パッケージを把持して目標トロリーに配置するように指示する。このように、重量が異常である巻糸パッケージが巻糸パッケージ包装に混在するという問題を効果的に回避する。
【0053】
このように、本開示の解決策は巻糸パッケージの外観特徴を検出して取得することができ、さらに外観特徴に基づいて巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する必要があるか否かを判定し、例えば、巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たす場合に検出する必要がないが、巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさない場合に巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する。従って、本開示の解決策は巻糸パッケージ毎に物理的属性特徴を検出する必要がなく、全ての巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得することができ、巻糸パッケージの物理的属性特徴の検出効率を大幅に向上させ、その後に物理的属性特徴が異常である巻糸パッケージが包装に混在することを回避するための基礎を築くと共に、その後の包装された巻糸パッケージの全体品質を向上させるための基礎を築く。
【0054】
また、本開示の解決策は自動包装プロセスの秤量工程に適用することができ、この時、物理的属性特徴は重量であり、該工程において、本開示の解決策を利用して巻糸パッケージ毎に秤量する必要がなく、各巻糸パッケージの重量を迅速に判定することができ、このように、巻糸パッケージの秤量工程の処理効率を大幅に向上させる。
【0055】
本開示の解決策の一具体例では、以下の方式を用いて前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得することができ、具体的には、以上に記載の前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出すること(即ち以上に記載のステップS103)は、具体的には以下を含む。
【0056】
前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定した場合、前記感応領域に設置されたセンサを利用して、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得する。
【0057】
ここで、前記感応領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部であり、且つ前記検出領域の下流に位置する。例えば、図3(A)又は図3(B)に示すように、搬送通路は時計回り方向に沿って移動し、この時、前記搬送通路によって搬送する方向に対して、前記感応領域は前記検出領域の下流に位置し、このように、検出を行う必要がある目標巻糸パッケージを前記感応領域に容易に搬送し、感応領域での検出を容易にする。
【0058】
本開示の解決策の一具体例では、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する前に、以下の方式を用いて前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したか否かを判定することができ、具体的には以下の1つを含む。
【0059】
方式1において、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の同一分岐に位置する場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得したか否かを検出し、ここで、前記第1応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことを示す。
【0060】
例えば、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと考えられ、それに対して、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得していない場合、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入していないと考えられる。
【0061】
具体的には、図4(A)は、本開示の一実施例による制御方法の概略フローチャートその二である。この方法は、任意選択で、パーソナルコンピュータ、サーバ、サーバクラスタなどの電子デバイスに適用される。理解すべきことは、以上の図1に示された方法の関連内容は、該例にも適用でき、該例では関連内容に対して詳細な説明を省略する。
【0062】
さらに、該方法は少なくとも以下の内容の少なくとも一部を含む。図4(A)に示すように、以下を含む。
【0063】
ステップS401において、搬送通路において搬送される巻糸パッケージが検出領域に進入したと判定した場合、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得する。
【0064】
ここで、前記搬送通路は自動包装作業場における巻糸パッケージを搬送するための通路であり、前記検出領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部である。
【0065】
ステップS402において、検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさない場合、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとする。
【0066】
ステップS403において、前記検出領域と感応領域とが前記搬送通路の同一分岐に位置する場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得したか否かを検出し、そうであれば、即ち前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得した場合、ステップS404を実行する一方、そうでなければ、即ち前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得していない場合、ステップS405を実行する。
【0067】
ここで、前記第1応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことを示し、前記感応領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部であり、且つ前記検出領域の下流に位置し、この部分の関連内容については上記の説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0068】
一具体例では、前記感応領域内に、例えば、図4(B)に示すように、前記搬送通路の搬送方向に沿って、例えば時計回り方向に沿って、前記感応領域の開始位置に、感応器(例えば、誘導式カードリーダ)が設置され、それに対応して、前記目標巻糸パッケージに、又は、目標巻糸パッケージが配置された糸置き盤に、感応器が感応可能な識別カードが設置され、例えば、誘導式カードリーダに識別されることができる無線周波数識別情報、例えば無線周波数識別(Radio Frequency Identification、RFID)カードが設置され、この時、目標巻糸パッケージが感応器にて感応できる領域内に搬送されたとき、感応器は信号を生成し、即ち第1応答情報を生成し、且つ該第1応答情報を制御装置に伝送し、それに応じて、前記制御装置は前記第1応答情報を取得した後、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと考えられ、さらに後続の検出処理を行うことに役立つ。
【0069】
ステップS404において、前記感応領域に設置されたセンサを利用して、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得する。
【0070】
さらに、一具体例では、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の同一分岐に位置する場合、ステップS404の前に、前記方法はさらに以下を含み、即ち、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得した場合、第1制御コマンドを生成し、ここで、前記第1制御コマンドは前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示することに用いられる。このように、作動状態にある前記感応領域に設置されたセンサを利用して、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得することができる。同時に、本開示の解決策はセンサを起動する必要がある場合にのみ、センサをトリガして動作状態になることができ、従って、巻糸パッケージの包装効率を効果的に向上させるうえに、電力資源を節約することができ、巻糸パッケージの全体的な生産効率をさらに向上させるための基礎を築く。
【0071】
ステップS405において、カウンタに記録された第1応答情報に対する検出回数が第1閾値より小さいか否かを判断し、そうであれば、ステップS403に戻る一方、そうでなければ、ステップS406を実行する。
【0072】
理解すべきことは、実際の応用において、カウンタを設置することができ、前記カウンタの初期カウント回数は0に設定され、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報の第1応答情報を取得したか否かに対する検出プロセスを一回実行した後、前記第1応答情報に対するカウント回数が第1閾値以上であることが検出されるまで、カウンタのカウント回数に1を加え、前記第1応答情報に対するカウント回数が第1閾値以上であることが検出された場合、前記カウンタはカウントを停止し、このように、第1応答情報を複数回連続して検出されない場合に予警報情報を迅速に生成することができ、作業者が装置のメンテナンスをタイムリーに行うことに役立つ。
【0073】
ここで、前記第1閾値は経験値であり、実際のニーズに応じて設定することができ、本開示の解決策はこれに限定されない。
【0074】
ステップS406において、作業者が装置を検出するように、予警報情報を生成して作業者に提示する。
【0075】
例えば、図4(B)に示すように、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得し、例えば検出された巻糸パッケージの直径を取得し、検出された巻糸パッケージの直径が第1プリセット要件を満たすか否かを判断し、そうであれば、標準巻糸パッケージの標準重量を直接、直径が前記第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とする一方、そうでなければ、前記目標巻糸パッケージを搬送し続けるように、重量が異常である巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとする。さらに、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得したか否かを検出し、そうであれば、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことが示され、この時、前記感応領域に設置された秤量センサが動作状態となるように、前記感応領域に設置された秤量センサを起動し、動作状態にある秤量センサに基づいて、前記目標巻糸パッケージの重量を取得する。一方、そうでなければ、カウンタを利用して、前記第1応答情報に対する検出回数を取得し、且つ第1応答情報に対する検出回数が第1閾値より小さいか否かを判断し、そうであれば、第1応答情報を取得したか否かを再検出する一方、そうでなければ、予警報情報を生成する。
【0076】
方式2において、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出し、前記第2応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したことを示し、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定する。
【0077】
なお、この例において、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合において、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入した場合、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと見なされる。
【0078】
例えば、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したと考えられ、即ち前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと判定し、それに対して、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得していない場合、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入していないと考えられ、即ち前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入していない。
【0079】
具体的には、図5(A)は、本開示の一実施形態による制御方法の概略フローチャートその三である。この方法は、任意選択で、パーソナルコンピュータ、サーバ、サーバクラスタなどの電子デバイスに適用される。理解すべきことは、以上の図1に示された方法の関連内容は、該例にも適用でき、該例では関連内容に対して詳細な説明を省略する。
【0080】
さらに、該方法は少なくとも以下の内容の少なくとも一部を含む。図5(A)に示すように、以下を含む。
【0081】
ステップS501において、搬送通路において搬送される巻糸パッケージが検出領域に進入したと判定した場合、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得する。
【0082】
ここで、前記搬送通路は自動包装作業場における巻糸パッケージを搬送するための通路であり、前記検出領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部である。
【0083】
ステップS502において、検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさない場合、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとする。
【0084】
一具体例では、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合、ステップS502において、即ち目標巻糸パッケージを判定した後、さらに前記目標巻糸パッケージが経由する必要がある分岐を、デフォルト分岐から目標分岐に調整することができ、それにより、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない目標巻糸パッケージを、目標分岐を経由して前記感応領域に搬送することに役立ち、つまり、物理的属性特徴をさらに検出する必要がある巻糸パッケージの経由する必要がある分岐をデフォルト分岐から目標分岐に調整する。
【0085】
ここで、前記デフォルト分岐は前記搬送通路における、外観特徴が第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージを搬送するために経由する必要がある分岐を示し、前記目標分岐は前記感応領域が所在する分岐であり、前記搬送通路における、外観特徴が第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを搬送するために経由する必要がある分岐を示す。
【0086】
さらに、前記感応領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部であり、且つ前記検出領域の下流に位置し、この部分の関連内容については上記の説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0087】
ステップS503において、前記検出領域と感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出し、そうであれば、即ち前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、ステップS504を実行する。そうでなければ、即ち前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得していない場合、ステップS506を実行する。
【0088】
ここで、前記第2応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したことを示す。
【0089】
ここで、説明すべきことは、実際の応用において、前記目標巻糸パッケージが経由する必要がある分岐をデフォルト分岐から目標分岐に調整する調整ステップと、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出する検出ステップとは、同期して実行してもよく、あるいは、先に調整ステップを実行し、次に検出ステップを実行してもよい。
【0090】
ステップS504において、前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定する。ステップS505を実行する。
【0091】
一具体例では、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと考えられ、この時、さらに第1制御コマンドを生成することができ、それにより前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるようにトリガする。つまり、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合において、且つ、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、第1制御コマンドを生成することができ、ここで、前記第1制御コマンドは前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示することに用いられる。このように、動作状態にある前記感応領域に設置されたセンサを利用して、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得することに役立ち。同時に、本開示の解決策はセンサを起動する必要がある場合にのみ、センサが動作状態となるようにトリガすることができ、従って、巻糸パッケージの包装効率を効果的に向上させるうえに、電力資源を節約することができ、巻糸パッケージの全体的な生産効率をさらに向上させるための基礎を築く。
【0092】
一具体例では、前記感応領域が所在する分岐(即ち以上に記載の目標分岐)において、例えば、図5(B)に示すように、前記搬送通路の搬送方向に沿って、例えば時計回り方向に沿って、前記目標分岐の開始位置に、感応器(例えば、誘導式カードリーダ)が設置され、それに対応して、前記目標巻糸パッケージに、又は、目標巻糸パッケージが配置された糸置き盤に、感応器が感応可能な識別カードが設置され、例えば、誘導式カードリーダに識別されることができる無線周波数識別情報、例えばRFIDカードが設置され、この時、目標巻糸パッケージが目標分岐に対応する感応器にて感応できる領域内に搬送されたとき、該感応器は信号を生成し、即ち第2応答情報を生成し、且つ該第2応答情報を制御装置に伝送し、それに応じて、前記制御装置は前記第2応答情報を取得した後、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したと考えられ、さらに前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと考えられ、このように、後続の検出処理を行うことに役立つ。
【0093】
ステップS505において、前記感応領域に設置されたセンサを利用して、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得する。
【0094】
ステップS506において、カウンタに記録された第2応答情報に対する検出回数が第2閾値より小さいか否かを判断し、そうであれば、ステップS503に戻る一方、そうでなければ、ステップS507を実行する。
【0095】
理解すべきことは、実際の応用において、さらにカウンタを設置することができ、前記カウンタの初期カウント回数は0に設定され、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報の第2応答情報を取得したか否かに対する検出プロセスを一回実行した後、第2応答情報に対するカウント回数が第2閾値以上であることが検出されるまで、カウンタのカウント回数に1を加え、第2応答情報に対するカウント回数が第2閾値以上であることが検出された場合、前記カウンタは第2応答情報に対するカウントを停止し、このように、第2応答情報が複数回連続して検出されない場合に予警報情報を迅速に生成することができ、作業者が装置のメンテナンスをタイムリーに行うことに役立つ。
【0096】
ここで、前記第2閾値は経験値であり、実際のニーズに応じて設定することができ、本開示の解決策はこれに限定されない。
【0097】
ステップS507において、作業者が装置を検出するように、予警報情報を生成して作業者に提示する。
【0098】
例えば、図5(B)に示すように、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得し、例えば検出された巻糸パッケージの直径を取得し、検出された巻糸パッケージの直径が第1プリセット要件を満たすか否かを判断し、そうであれば、標準巻糸パッケージの標準重量を直接、直径が前記第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とする一方、そうでなければ、前記目標巻糸パッケージを搬送し続けるように、重量が異常である巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとし、且つ前記目標巻糸パッケージが経由する必要がある分岐をデフォルト分岐から目標分岐に調整する。さらに、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出し、そうであれば、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐(即ち目標分岐)に進入したと考えられ、更に前記感応領域に進入したと考えられ、この時、前記感応領域に設置された秤量センサが動作状態となるように、前記感応領域に設置された秤量センサを起動し、それにより動作状態にある秤量センサに基づいて、前記目標巻糸パッケージの重量を取得することに役立つ。一方、そうでなければ、カウンタを利用して、第2応答情報に対する検出回数を取得し、且つ第2応答情報に対する検出回数が第2閾値より小さいか否かを判断し、そうであれば、第2応答情報を取得したか否かを再検出する一方、そうでなければ、予警報情報を生成する。
【0099】
方式3において、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出し、前記第2応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したことを示し、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したか否かを検出し、前記第3応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことを示し、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したと検出した場合、前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定する。
【0100】
なお、この例において、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合において、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入し、且つ前記感応領域に進入した場合にのみ、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと見なされる。
【0101】
例えば、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したと考えられ、さらに、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したことも必要であり、この場合のみ、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと考えることができ、それに対して、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したが、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報をまだ取得していない場合、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入していないと考えることはない。
【0102】
具体的には、図6(A)は、本開示の一実施形態による制御方法の概略フローチャートその四である。この方法は、任意選択で、パーソナルコンピュータ、サーバ、サーバクラスタなどの電子デバイスに適用される。理解すべきことは、以上の図1に示された方法の関連内容は、該例にも適用でき、該例では関連内容に対して詳細な説明を省略する。
【0103】
さらに、該方法は少なくとも以下の内容の少なくとも一部を含む。図6(A)に示すように、以下を含む。
【0104】
ステップS601において、搬送通路において搬送される巻糸パッケージが検出領域に進入したと判定した場合、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得する。
【0105】
ここで、前記搬送通路は自動包装作業場における巻糸パッケージを搬送するための通路であり、前記検出領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部である。
【0106】
ステップS602において、検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさない場合、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとする。
【0107】
一具体例では、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合、ステップS602において、目標巻糸パッケージを判定した後、さらに前記目標巻糸パッケージが経由する必要がある分岐をデフォルト分岐から目標分岐に調整することができ、それにより、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない目標巻糸パッケージを、目標分岐を経由して前記感応領域に搬送することに役立ち、つまり、物理的属性特徴をさらに検出する必要がある巻糸パッケージの経由する必要がある分岐をデフォルト分岐から目標分岐に調整する。
【0108】
ここで、前記デフォルト分岐は前記搬送通路における、外観特徴が第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージを搬送するために経由する必要がある分岐を示し、前記目標分岐は前記感応領域が所在する分岐であり、前記搬送通路における、外観特徴が第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを搬送するために経由する必要がある分岐を示す。
【0109】
さらに、前記感応領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部であり、且つ前記検出領域の下流に位置し、この部分の関連内容については上記の説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0110】
ステップS603において、前記検出領域と感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出し、そうであれば、即ち前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、ステップS604を実行する。そうでなければ、即ち前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得していない場合、ステップS608を実行する。
【0111】
ここで、前記第2応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したことを示す。
【0112】
ここで、説明すべきことは、実際の応用において、前記目標巻糸パッケージが経由する必要がある分岐をデフォルト分岐から目標分岐に調整する調整ステップと、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出する検出ステップとは、同期して実行してもよく、あるいは、先に調整ステップを実行し、次に検出ステップを実行してもよい。
【0113】
ステップS604において、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したか否かを検出し、そうであれば、即ち前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得した場合、ステップS605を実行する一方、そうでなければ、即ち前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得していない場合、ステップS607を実行する。
【0114】
ここで、前記第3応答情報は、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことを示す。
【0115】
ステップS605において、前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定する。ステップS606を実行する。
【0116】
一具体例では、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報及び第3応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと考えられ、この時、さらに第1制御コマンドを生成することができ、それにより、前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるようにトリガする。つまり、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合において、且つ、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得し且つ前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得した場合、第1制御コマンドを生成することができ、ここで、前記第1制御コマンドは前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示することに用いられる。このように、動作状態にある前記感応領域に設置されたセンサを利用して、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得することに役立つ。同時に、本開示の解決策はセンサを起動する必要がある場合にのみ、センサが動作状態となるようにトリガすることができ、従って、巻糸パッケージの包装効率を効果的に向上させるうえに、電力資源を節約することができ、巻糸パッケージの全体的な生産効率をさらに向上させるための基礎を築く。
【0117】
一具体例では、前記感応領域が所在する分岐(即ち以上に記載の目標分岐)において、例えば、図6(B)に示すように、前記搬送通路の搬送方向に沿って、例えば時計回り方向に沿って、前記目標分岐の開始位置に、感応器(例えば、誘導式カードリーダ)が設置され、それに対応して、前記目標巻糸パッケージに、又は、目標巻糸パッケージが配置された糸置き盤に、感応器が感応可能な識別カードが設置され、例えば、誘導式カードリーダに識別されることができる無線周波数識別情報、例えばRFIDカードが設置され、この時、目標巻糸パッケージが該感応器にて感応できる領域内に搬送されたとき、該感応器は信号を生成し、即ち第2応答情報を生成し、且つ該第2応答情報を制御装置に伝送し、それに応じて、前記制御装置は前記第2応答情報を取得した後、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したと考えられる。さらに、前記搬送通路の搬送方向に沿って、例えば時計回り方向に、前記感応領域の開始位置にも、感応器(例えば、誘導式カードリーダ)が設置され、この時、目標巻糸パッケージが該感応領域内の感応器にて感応できる領域内に搬送されたとき、該感応領域内の感応器は信号を生成し、すなわち第3応答情報を生成し、且つ該第3応答情報を制御装置に伝送し、それに応じて、前記制御装置は前記第3応答情報を取得した後、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと考えられ、さらに後続の検出処理を行うことに役立つ。
【0118】
ステップS606において、前記感応領域に設置されたセンサを利用して、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得する。
【0119】
ステップS607において、カウンタの第3応答情報に対する検出回数が第3閾値より小さいか否かを判断し、そうであれば、ステップS604に戻る一方、そうでなければ、ステップS609を実行する。
【0120】
理解すべきことは、実際の応用において、さらにカウンタを設置することができ、前記カウンタの初期カウント回数は0に設定され、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報の第2応答情報を取得したか否かに対する検出プロセスを一回実行した後、第2応答情報に対するカウント回数が第2閾値以上であることが検出されるまで、カウンタのカウント回数に1を加え、第2応答情報に対するカウント回数が第2閾値以上であることが検出された場合、カウンタは第2応答情報に対するカウントを停止する。このように、第2応答情報が複数回連続して検出されない場合に予警報情報を迅速に生成することができ、作業者が装置のメンテナンスをタイムリーに行うことに役立つ。
【0121】
さらに、前記カウンタはさらに前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報の第3応答情報を取得したか否かに対する検出プロセスを一回実行した後、第3応答情報に対するカウント回数が第3閾値以上であることが検出されるまで、カウンタのカウント回数に1を加え、第3応答情報に対するカウント回数が第3閾値以上であることが検出された場合、カウンタは第3応答情報に対するカウントを停止する。このように、第3応答情報が複数回連続して検出されない場合に予警報情報を迅速に生成することができ、作業者が装置のメンテナンスをタイムリーに行うことに役立つ。
【0122】
ここで、第2閾値及び第3閾値はいずれも経験値であり、両者の値は同じであってもよく、異なってもよく、本開示の解決策はこれに限定されない。
【0123】
ステップS608において、カウンタの第2応答情報に対する検出回数が第2閾値より小さいか否かを判断し、そうであれば、ステップS603に戻る一方、そうでなければ、ステップS609を実行する。
【0124】
ステップS609において、作業者が装置を検出するように、予警報情報を生成して作業者に提示する。
【0125】
例えば、図6(B)に示すように、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得し、例えば検出された巻糸パッケージの直径を取得し、検出された巻糸パッケージの直径が第1プリセット要件を満たすか否かを判断し、そうであれば、標準巻糸パッケージの標準重量を直接、直径が前記第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とする。一方、そうでなければ、前記目標巻糸パッケージを搬送し続けるように、重量が異常である巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとし、且つ前記目標巻糸パッケージが経由する必要がある分岐をデフォルト分岐から目標分岐に調整する。更に、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出し、そうであれば、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐(即ち目標分岐)に進入したと考えられ、更に前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したか否かを検出し、そうであれば、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと考えられ、この時、前記感応領域に設置された秤量センサが動作状態となるように、前記感応領域に設置された秤量センサを起動し、それにより動作状態にある秤量センサに基づいて、前記目標巻糸パッケージの重量を取得することに役立つ。一方、そうでなければ、即ち前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得していない場合、カウンタを利用して、前記第3応答情報に対する検出回数を取得し、且つ第3応答情報に対する検出回数が第3閾値より小さいか否かを判断し、小さい場合、第3応答情報を取得したか否かを再検出する一方、そうでない場合、予警報情報を生成する。
【0126】
更に、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したことが検出されない場合、カウンタを利用して、前記第2応答情報に対する検出回数を得、且つ前記第2応答情報に対する検出回数が第2閾値より小さいか否かを判断し、小さい場合、第2応答情報を取得したか否かを再検出する一方、そうでない場合、予警報情報を生成する。
【0127】
以上のように、本開示の解決策が提供する制御方法は、従来技術に比べて、以下の複数の利点を有し、具体的には以下を含む。
【0128】
第1に、検出効率を向上させる。従来技術に比べて、本開示の解決策は目標検出モデルを利用して巻糸パッケージの外観特徴を取得し、外観特徴に基づいて、巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する必要があるか否かを判定し、このように、巻糸パッケージ毎に検出する必要がなく、全ての巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得することができ、巻糸パッケージの物理的属性特徴の検出効率を大幅に向上させる。
【0129】
第2に、包装された巻糸パッケージの全体品質を向上させる。本開示の解決策は巻糸パッケージの自動包装の秤量工程に適用でき、かつ迅速に各巻糸パッケージの重量を得ることができ、その後に重量が異常である巻糸パッケージが包装に混在することを避けるための基礎を築くと共に、その後の包装された巻糸パッケージの全体品質を向上させるための基礎を築く。
【0130】
第3に、より自動化される。従来技術におけるメカニカルアームが巻糸パッケージを把持して秤量することに比べて、本開示の解決策は搬送通路上の検出領域及び感応領域を利用することができ、巻糸パッケージに対する秤量の全工程を自動的に完成させ、且つ該工程において人為的な介入を必要とせず、このように、自動包装プロセスの自動化度合を向上させるうえに、時間を節約し、更にコスト削減のための基礎を築く。
【0131】
本開示の解決策はさらに制御装置を提供し、図7に示すように、
搬送通路において搬送される巻糸パッケージが検出領域に進入したと判定した場合、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得し、検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさない場合、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとするための外観特徴処理ユニットであって、ここで、前記搬送通路は自動包装作業場における巻糸パッケージを搬送するための通路であり、前記検出領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部である、外観特徴処理ユニット701と、
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出するための属性特徴処理ユニット702と、を備える。
【0132】
本開示の解決策の1つの具体的な例において、前記外観特徴処理ユニットは具体的に、
前記検出領域内に位置する巻糸パッケージが含まれていることを示す目標画像を取得することと、
前記目標画像を目標検出モデルに入力し、目標枠における目標点の座標情報を得ることであって、ここで、前記目標検出モデルは、前記目標画像において検出領域内に位置する各巻糸パッケージを枠で選択するための目標枠を得ることに用いられ、目標枠の座標情報に基づいて、目標枠における、枠で選択された巻糸パッケージの形状と予め設定された位置関係をなす座標点を決定し、前記目標枠の辺は、枠で選択された巻糸パッケージの形状と前記予め設定された位置関係をなし、前記目標枠の数は、前記目標画像において前記検出領域内に位置する巻糸パッケージの数に関連する、ことと、
目標枠における目標点の座標情報に基づいて、目標枠によって選択された巻糸パッケージの外観特徴を取得することと、に用いられる。
【0133】
本開示の解決策の1つの具体的な例において、前記目標検出モデルは少なくとも第1ネットワーク層、第2ネットワーク層、及び第3ネットワーク層を含み、
ここで、前記第1ネットワーク層は、目標画像の画像特徴を抽出し、前記目標画像の画像特徴に基づいて、前記目標画像における各巻糸パッケージを枠で選択するための候補枠を得ることに用いられ、
前記第2ネットワーク層は、候補枠の座標情報に基づいて、候補枠の第1中心位置を決定し、第1中心位置と前記検出領域の予め設定された中心位置との位置関係が予め設定された関係を満たす候補枠を選択して、目標枠を得ることに用いられ、
前記第3ネットワーク層は、目標枠の座標情報に基づいて、目標枠において枠で選択された巻糸パッケージの形状と予め設定された位置関係をなす目標点の座標情報を決定することに用いられる。
【0134】
本開示の解決策の1つの具体的な例において、前記属性特徴処理ユニットは具体的に、
前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定した場合、前記感応領域に設置されたセンサを利用して、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を取得することに用いられ、
ここで、前記感応領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部であり、且つ前記検出領域の下流に位置する。
【0135】
本開示の解決策の1つの具体的な例において、前記属性特徴処理ユニットは、
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する前に、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の同一分岐に位置する場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得したか否かを検出することであって、ここで、前記第1応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことを示す、ことと、
前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出する前に、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得したか否かを検出し、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したと判定することであって、前記第2応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域の所在する分岐に進入したことを示す、ことと、
のうちのいずれか1つにさらに用いられる。
【0136】
本開示の解決策の1つの具体的な例において、
前記属性特徴処理ユニットは、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の同一分岐に位置する場合において、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第1応答情報を取得した場合、前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示するための第1制御コマンドを生成することにさらに用いられ、
あるいは、
前記属性特徴処理ユニットは、前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合において、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示するための第1制御コマンドを生成することにさらに用いられる。
【0137】
本開示の解決策の1つの具体的な例において、前記属性特徴処理ユニットは具体的に、
前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得した場合、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したか否かを検出することであって、前記第3応答情報は前記目標巻糸パッケージが前記感応領域に進入したことを示す、ことと、
前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得したと検出した場合、前記目標巻糸パッケージが感応領域に進入したと判定することと、に用いられる。
【0138】
本開示の解決策の1つの具体的な例において、前記属性特徴処理ユニットは、
前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合において、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第2応答情報を取得し、且つ、前記目標巻糸パッケージに対応する無線周波数識別情報に対する第3応答情報を取得した場合、前記感応領域に設置されたセンサが動作状態となるように指示するための第1制御コマンドを生成することにさらに用いられる。
【0139】
本開示の解決策の1つの具体的な例において、前記属性特徴処理ユニットは、
前記検出領域と前記感応領域とが前記搬送通路の異なる分岐に位置する場合において、前記目標巻糸パッケージが経由する必要がある分岐をデフォルト分岐から目標分岐に調整することにさらに用いられ、
ここで、前記デフォルト分岐は、前記搬送通路における、外観特徴が第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージを搬送するために経由する必要がある分岐を示し、前記目標分岐は、前記感応領域が所在する分岐であり、前記搬送通路における、外観特徴が第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを搬送するために経由する必要がある分岐を示す。
【0140】
本開示の解決策の1つの具体的な例において、前記属性特徴処理ユニットは、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出した後、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たさない場合、前記目標巻糸パッケージに対する第2制御コマンドであって、メカニカルアームが前記目標巻糸パッケージを把持して目標トロリーに配置するように指示するための第2制御コマンドを生成することにさらに用いられ、
あるいは
前記属性特徴処理ユニットは、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴が第2プリセット要件を満たす場合、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を、前記目標巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とすることにさらに用いられる。
【0141】
本開示の解決策の1つの具体的な例において、前記外観特徴処理ユニットは、
検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たす場合、予め設定された物理的特徴を、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たす巻糸パッケージの巻糸パッケージ情報とすることにさらに用いられる。
【0142】
本開示の実施例における装置の各モジュール、サブモジュールの具体的な機能及び例示的な説明は、上記方法の実施例における対応するステップの関連説明を参照することができ、ここでは繰り返し述べない。
【0143】
本開示の技術的解決策では、ユーザの個人情報の取得、記憶、及びアプリケーションは、関連する法律及び規則の規定に準拠し、公序良俗に違反しない。
【0144】
図8は本開示の一実施例による電子デバイスの構造ブロック図である。図8に示すように、該電子デバイスはメモリ810とプロセッサ820とを含み、メモリ810にはプロセッサ820で実行可能なコンピュータプログラムが記憶される。メモリ810及びプロセッサ820の数は、1つ又は複数であり得る。メモリ810は、1つ又は複数のコンピュータプログラムを記憶することができ、該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、該電子デバイスによって実行されると、該電子デバイスに上記の方法の実施例により提供される方法を実行させる。該電子デバイスはさらに以下を含むことができる。通信インターフェース830は、外部デバイスと通信し、データのインタラクション・伝送を行うことに用いられる。
【0145】
メモリ810、プロセッサ820、及び通信インターフェース830が独立して実装される場合、メモリ810、プロセッサ820、及び通信インターフェース830は、バスを介して互いに接続され、相互間の通信を行うことができる。該バスは、ISA(InduStryStandardArchitecture)バス、PCI(PeripheralComponentInterconnect)バス、又はEISA(ExtendedInduStryStandardArchitecture)バスなどであり得る。該バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。説明を容易にするために、図8に一本の太線のみで示すが、一本のバス又は一種類のバスのみを示すものではない。
【0146】
任意選択で、具体的な実装形態では、メモリ810、プロセッサ820、及び通信インターフェース830が1つのチップ上に集積される場合、メモリ810、プロセッサ820、及び通信インターフェース830は、内部インターフェースを介して相互間の通信を行うことができる。
【0147】
上記プロセッサは中央処理装置(CentralProceSSingUnit、CPU)であってもよく、さらに他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DigitalSignalProceSSing、DSP)、特定用途向け集積回路(ApplicationSpecificIntegratedCircuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FieldProgrammableGateArray、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリ等であってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサなどであり得る。なお、プロセッサは、AdvancedRISCMachineS(ARM)アーキテクチャをサポートするプロセッサであり得る。
【0148】
さらに、選択的に、上記メモリは読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、さらに不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでもよい。該メモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかであり得るか、あるいは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含み得る。ここで、不揮発性メモリは、ROM(Read-OnlyMemory)、PROM(ProgrammableROM)、EPROM(EraSablePROM)、EEPROM(ElectricallyEPROM)、又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュとして機能するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、多くの形態のRAMが利用可能である。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(StaticRAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DynamicRandomAcceSSMemory、DRAM)、シナリオクロナスDRAM(SynchronouSDRAM、SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DoubleDataDateSDRAM、DDRSDRAM)、エンハンストSDRAM(EnhancedSDRAM、ESDRAM)、シナリオクリンクDRAM(SynchlinkDRAM、SLDRAM)及びダイレクトRAMBUSRAM(DirectRAMBUSRAM、DRRAM)である。
【0149】
上述の実施例では、全体的又は部分的に、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合に、全体又は一部はコンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本開示の実施例によるプロセス又は機能が全体的又は部分的に生成される。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。前記コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、又は1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよく、例えば、前記コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(DigitalSubscriberLine、DSL))又は無線(例えば、赤外線、Bluetooth(登録商標)、マイクロ波等)を介して、1つのウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから別のウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに送信されてもよい。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体、又は1つもしくは複数の利用可能な媒体と統合されたサーバ、データセンタなどを含むデータ記憶デバイスであり得る。前記使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(DigitalVersatileDisc、DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SolidStateDisk、SSD))などであり得る。なお、本開示で言及されるコンピュータ可読記憶媒体は、不揮発性記憶媒体、言い換えれば、非一時的記憶媒体であり得る。
【0150】
当業者は上記実施例を実現する全部又は一部のステップがハードウェアによって実装されてもよく、プログラムによって関連するハードウェアに命令して実装されてもよく、前記プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、上記記憶媒体は読み出し専用メモリ、磁気ディスク又は光ディスク等であってもよいことを理解することができる。
【0151】
本開示の実施例の説明において、参照用語”1つの実施例”、”いくつかの実施例”、”例”、”具体的な例”、又は”いくつかの例”等の説明は該実施例又は例に関連して説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴が本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。且つ、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴はいずれか1つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせることができる。さらに、当業者は、本明細書に記載された異なる実施形態又は例及び異なる実施形態又は例の特徴を、互いに矛盾しない範囲で組み合わせてもよい。
【0152】
本開示の実施例の説明において、「/」は、別段の説明がない限り、又はという意味を表し、例えば、A/Bは、A又はBのいずれかを表し得る。本明細書における「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明することに過ぎず、三種類の関係が存在してもよいことを示し、例えば、A及び/又はBは、以下を示すことができる。Aが単独で存在し、A及びBが同時に存在し、Bが単独で存在するという三種類の状況である。
【0153】
本開示の実施例の説明では、「第1」及び「第2」という用語は、説明の目的のみのために使用され、相対的な重要性を示す又は暗示するものと解釈されるべきではなく、示される技術的特徴の数を暗示するものと解釈されるべきではない。したがって、「第1」及び「第2」として定義される特徴は、明示的又は暗黙的に、そのような特徴のうちの1つ又は複数を含み得る。本開示の実施例の説明において、「複数」とは、別段の説明がない限り、2つ以上を意味する。
【0154】
以上は本開示の例示的な実施例に過ぎず、本開示を限定するものではなく、本開示の精神及び原則の範囲内で、行われた任意の修正、同等置換、改良等は、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【要約】
【課題】制御方法、装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラムを提供する。
【解決手段】該方法は、搬送通路において搬送される巻糸パッケージが検出領域に進入したと判定した場合、前記検出領域内に位置する巻糸パッケージを検出し、検出された巻糸パッケージの外観特徴を取得することであって、ここで、前記搬送通路は自動包装作業場における巻糸パッケージを搬送するための通路であり、前記検出領域は前記搬送通路上の領域の少なくとも一部である、ことと、検出された巻糸パッケージの外観特徴が第1プリセット要件を満たさない場合、外観特徴が前記第1プリセット要件を満たさない巻糸パッケージを目標巻糸パッケージとすることと、前記目標巻糸パッケージの物理的属性特徴を検出することと、を含む。
【選択図】図1
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8