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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-05
(45)【発行日】2024-03-13
(54)【発明の名称】天板及び屋内外装置品
(51)【国際特許分類】
   A47B 7/00 20060101AFI20240306BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20240306BHJP
   A47B 96/18 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
A47B7/00 A
A47B13/00 Z
A47B96/18 C
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023078814
(22)【出願日】2023-05-11
(65)【公開番号】P2023169121
(43)【公開日】2023-11-29
【審査請求日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】P 2022080082
(32)【優先日】2022-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2022年1月5日、アルフィン株式会社が以下のアドレスのウェブサイトにて、中川 実が発明したテーブルについて公開した。https://www.instagram.com/p/CYU7eIkP4zg/?utm_source=ig_web_copy_link
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591181562
【氏名又は名称】アルフィン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中川 実
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第07360343(US,B1)
【文献】登録実用新案第3131011(JP,U)
【文献】実公昭50-024888(JP,Y1)
【文献】特開2003-038311(JP,A)
【文献】実公昭49-038255(JP,Y1)
【文献】特開平11-178646(JP,A)
【文献】特開平01-250207(JP,A)
【文献】特開2007-162415(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 1/00-41/06
A47B 96/18
A47F 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端が開放された連結板材と、前記連結板材の開放された両端部にそれぞれ設けられる端板とを有し、前記連結板材は、幅方向に連ねられるアルミニウムの押出型材よりなる複数の板材を含んでおり、
前記端板は、ひとつの部材からなり、前記連結板材の開放された端面を塞ぐことが可能なように前記連結板材の奥行に相当する長さと前記連結板材の厚みに相当する幅とを有しており、
前記板材は、一側に第1の連結部、他側に前記第1の連結部と連結が可能な構造の第2の連結部を一体に備える板材を含み、
複数の前記板材を前記第1、第2の各連結部により互いに連結することにより前記連結板材が形成されてなる、天板。
【請求項2】
前記板材は、上板部と、前記上板部と一定の距離を隔てて対向する下板部と、前記上板部と下板部との間に設けられるリブとを一体に有しており、前記上板部と前記下板部と前記リブとで囲まれる空間が閉じられている請求項1に記載の天板。
【請求項3】
前記板材は、上板部と、前記上板部の両端に下向きに設けられるリブとを一体に有しており、前記上板部と前記リブとで囲まれる空間の下側が開放されている請求項1に記載の天板。
【請求項4】
前記上板部は、上面が平坦であり、前記上板部の上面が同一平面上に揃いかつ連続するように前記各板材が連ねられて前記連結板材が形成される請求項2または3に記載の天板。
【請求項5】
前記連結板材は、少なくとも1個の中空体でない第2の板材を含み、
前記第2の板材は、一側に第1の連結部、他側に前記第1の連結部と連結が可能な構造の第2の連結部を備え、
前記第2の板材の上面が前記板材の上面と同一平面上に揃いかつ連続するように前記板材および前記第2の板材が幅方向に連ねられて前記連結板材が形成される請求項1に記載の天板。
【請求項6】
前記連結板材は、前記第1の連結部を一体に備える第1の側板材をさらに含み、
前記連結板材は、前記第1の側板材及び複数の前記板材を隣の前記板材と前記第1、第2の各連結部により互いに連結することにより形成されてなる、請求項1に記載の天板。
【請求項7】
前記連結板材は、前記第2の連結部を一体に備える第2の側板材をさらに含み、
前記連結板材は、前記第1、第2の各側板材及び複数の板材を隣の前記板材と前記第1、第2の各連結部により互いに連結することにより形成されてなる、請求項6に記載の天板。
【請求項8】
前記連結板材は、上面に一定幅の溝開口を有する前記板材を含む請求項1に記載の天板。
【請求項9】
前記第1,第2の各連結部は、前記板材の上下各面と直角をなし前記板材の側面と対向するように設けられる嵌合板部と、前記嵌合板部の先端部に形成される係合板部とを一体に備えており、前記係合板部が隣の前記板材の前記第1、第2の各連結部のいずれかの前記係合板部と係合した状態で前記嵌合板部が隣の前記板材の前記嵌合板部と嵌合することにより隣の前記板材と連結される請求項1に記載の天板。
【請求項10】
前記端板は、縦板部と、前記縦板部と直角をなす横板部とを一体に備え、前記縦板部は
前記連結板材の開放された端面に当てられ、前記横板部は前記連結板材の下面に重ねられてねじ止めされる請求項1に記載の天板。
【請求項11】
前記端板の両端部に被せられる蓋板をさらに有し、前記各蓋板は、前記端板の端面に当てられた状態で前記端板にねじ止めされる請求項1に記載の天板。
【請求項12】
請求項1に記載の天板と、前記天板の下面に設けられる脚とを備える屋内外装置品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板と、その天板を用いて構成される屋内外装置品とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、屋内や屋外で用いられる装置品の中で天板を備えたものとして、テーブル、デスク、ベンチなどがある。このような天板を備えた装置品(以下「屋内外装置品」と総称する。)は、木製、合成樹脂製、金属製など、種々の材質のものがあり、テーブルやデスクなどは、形状や大きさが規格化されている。例えば、学習机は天板の幅が100cm、奥行が60cmの大きさに、事務机は天板の幅が80~160cm、奥行が60~80cmの大きさに、会議用のテーブルは天板の幅が240cm、奥行が120cmの大きさに、それぞれ規格化されている。
【0003】
会議室や食堂等に設置されるテーブルは、天板の下面の少なくとも四隅の位置に脚が設けられたものであるが、規格外の大きさや形状のものが必要とされるとき、天板が木製の場合は、所望の大きさ、形状に材料を加工することが可能である。天板が金属製や合成樹脂製の場合は、その種の加工は容易でなく、既成のテーブルを複数台つなぎ合わせて用いたり、複数枚の天板を隣接配備してつなぎ合わせたりすることが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2021-74351号公報
【文献】特開2016-87259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、所望の大きさ、形状のテーブルを特注で製作する場合、規格品に比べてコスト高となり、製作に時間がかかるため、発注から納品までに長い日数を要するという問題がある。
また、テーブルを複数台つなぎ合わせる場合、つなぎ合わされた形状や大きさが限られたものとなり、つなぎ箇所に溝や段差ができるため、使い勝手が悪いという問題がある。
さらに、複数枚の天板を隣接配置してつなぎ合わせる場合、部品点数が多く、組立が煩雑であり、つなぎ合わされた形状や大きさが限られたものとなる。
【0006】
本発明は、上記の問題に着目してなされたもので、所望の大きさや形状のものを容易かつ安価に製作し得る天板と、その天板が用いられた屋内外装置品とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による天板は、両端が開放された連結板材と、連結板材の開放された両端部に設けられる端板とを有し、連結板材は、幅方向に連ねられる複数の板材を含んでおり、板材は、一側に第1の連結部、他側に第1の連結部と連結が可能な構造の第2の連結部を一体に備える板材を含み、複数の板材を第1、第2の各連結部により互いに連結することにより連結板材が形成されてなる。
【0008】
本発明によると、各板材の長さを所望の長さとし、板材の連結本数を適宜選択することで、所望の大きさ、形状の天板が得られる。板材の開放された両端部には端板が設けられるので、各板材の中空内部に水、塵芥などが浸入せず、また、板材の端縁に手などが触れて傷付けられるおそれがない。
【0009】
好ましい実施形態においては、板材は、上板部と、上板部と一定の距離を隔てて対向する下板部と、上板部と下板部との間に設けられるリブとを一体に有しており、上板部と下板部とリブとで囲まれる空間が閉じられている。
【0010】
この実施形態によると、板材は、上板部と、上板部と下板部との間に設けられるリブとが一体に形成されたものであるため、堅牢な天板が得られる。
【0011】
他の実施形態においては、板材は、上板部と、上板部の両端に下向きに設けられるリブとを一体に有しており、上板部とリブとで囲まれる空間の下側が開放されている。
【0012】
この実施形態によると、板材は上板部とリブからなるため、構造が簡単であり軽量化を図ることができる。
【0013】
好ましい実施形態においては、上板部は、上面が平坦であり、上板部の上面が同一平面上に揃いかつ連続するように各板材が連ねられて連結板材が形成される。
【0014】
この実施形態によると、天板の上面が同一平面上に揃いかつ平坦面が連続するので、テーブルやデスクに好適な天板が得られる。
【0015】
他の実施形態においては、連結板材は、少なくとも1個の中空体でない第2の板材を含み、第2の板材は、一側に第1の連結部、他側に第1の連結部と連結が可能な構造の第2の連結部を備え、第2の板材の上面が板材の上面と同一平面上に揃いかつ連続するように板材および第2の板材が幅方向に連ねられて連結板材が形成される。
【0016】
この実施形態によると、連結板材は板材に加え、中空体でない内部が詰まった第2の板材をさらに含むため、天板を異なる素材の板材から構成することができ、デザイン性が向上する。また、天板の上面が同一平面上に揃いかつ平坦面が連続するので、テーブルやデスクに好適な天板が得られる。
【0017】
連結板材は、第1の連結部を一体に備える第1の側板材をさらに含み、連結板材は、第1の側板材及び複数の板材を隣の板材と第1、第2の各連結部により互いに連結することにより形成されていてもよい。
【0018】
この実施形態によると、第1の側板材を一側に位置させ、第1の側板材及び複数の板材を隣の板材と第1、第2の連結部を介して互いに連結することにより連結板材が形成され、連結板材の開放された両端部に端板を設けることで天板が形成される。
【0019】
上記の実施形態において、連結板材は、第2の連結部を一体に備える第2の側板材をさらに含み、連結板材は、第1、第2の各側板材及び複数の板材を隣の板材と第1、第2の各連結部により互いに連結することにより形成されていてもよい。
【0020】
この実施形態によると、第1、第2の各側板材を両側に位置させ、第1、第2の各側板材及び複数の板材を隣の板材と第1、第2の連結部を介して互いに連結することにより連結板材が形成され、連結板材の開放された両端部に端板を設けることで天板が形成される。
【0021】
連結板材は、上面に一定幅の溝開口を有する板材を含むものであってもよい。
【0022】
この実施形態の連結板材がテーブルの天板に用いられた場合、溝開口に仕切板を挿入して設置することができる。また、デスクの天板に用いられた場合、溝開口にスマートフォンやタブレットなどの器具を挿入して立てかけることができる。
【0023】
好ましい実施形態においては、第1,第2の各連結部は、板材の上下各面と直角をなし板材の側面と対向するように設けられる嵌合板部と、嵌合板部の先端部形成される係合板部とを一体に備えており、係合板部が隣の板材の第1、第2の連結部のいずれかの係合板部と係合した状態で嵌合板部が隣の板材の嵌合板部と嵌合することにより隣の板材と連結される。
【0024】
この実施形態によると、隣り合う板材の第1の連結部と第2の連結部とが連結されるとき、板材間の連結部分に隙間が生じず、隣り合う板材の上面が連続する。
【0025】
端板は種々の形態のものが考えられるが、好ましい実施態様の端板は、縦板部と縦板部と直角をなす横板部とを一体に備えたものであり、縦板部は連結板材の開放された端面に当てられ、横板部は連結板材の下面に重ねられてねじ止めされる。なお、端板の固定はねじ止めに限定されず、接着によってもよい。
【0026】
好ましい実施態様の天板は、端板の両端部に被せられる蓋板をさらに有し、各蓋板は、端板の端面に当てられた状態で端板にねじ止めされる。なお、蓋板の固定は、ねじ止めに限定されず、接着によってもよい。
【0027】
天板は種々の屋内外装置品に用いられる。好ましい実施形態の屋内外装置品として、例えば、テーブル、デスク、ベンチがあり、上記したいずれかの形態の天板と、天板の下面に設けられる脚とを備える。なお、屋内外装置品は、テーブル、デスク、ベンチに限定されず、棚、脚付き台などであってもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明によると、所望の大きさや形状の天板を容易かつ安価に製作し得、種々の屋内外装置品に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】テーブルの一実施形態を示す斜視図である。
図2図1のテーブルに用いられる天板の一実施形態を示す平面図である。
図3図2の天板の中間部分を省略した正面図である。
図4】連結板材の中間部分を省略した側面図である。
図5】連結板材の組立方法を示す側面図である。
図6】連結板材の開放された両端部に被せられた端板を示す断面図である。
図7】端板の両端部に被せられた蓋板を示す正面図である。
図8図7の蓋板のねじ止め部分を拡大して示す底面図である。
図9図1のテーブルの分解斜視図である。
図10】テーブルの他の実施形態を示す斜視図である。
図11】天板の他の実施形態を示す平面図である。
図12】天板の他の実施形態を示す平面図である。
図13】天板の上面に溝開口を有するデスクの一実施形態を示す斜視図である。
図14図13のデスクの溝開口の部分を拡大して示す断面図である。
図15】天板の上面に溝開口を有するテーブルの溝開口の部分を拡大して示す断面図である。
図16図15のテーブルの天板の組立手順を示す平面図である。
図17】天板の上面に溝開口を有するデスクの他の実施形態を拡大して示す断面図である。
図18】天板の上面に溝開口を有するデスクのさらに他の実施形態を拡大して示す断面図である。
図19】連結板材の中間板材の他の実施形態の側面図である。
図20】(A)~(D)は第1の側板部の他の実施形態を示す側面図である。
図21】テーブルの他の実施形態を示す斜視図である。
図22図21のテーブルの天板の縦方向に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、この発明の一実施形態であるテーブル1の外観を示す。図示例のテーブル1は、会議室や食堂などに設置されるもので、平面形状が長方形状の天板2と、天板2の下面の両側の対称位置に取り付けられる一対の脚部8,8とで構成される。
なお、図1において、矢印Xで示す方向は前後方向もしくはテーブル1の奥行方向、矢印Yで示す方向は左右方向もしくはテーブル1の幅方向、矢印Zで示す方向は上下方向もしくはテーブル1の高さ方向であり、X,Y,Zの各方向は互いに直角をなす。
【0031】
天板2は、図2及び図3に示されるように、両端が開放された連結板材3と、連結板材3の開放された両端部に設けられる端板4,4とを有する。連結板材3は、図2及び図4に示されるように、複数の中空体の板材(以下、全ての板材を総称して「板材30」という。)を、板材30の幅方向Wへ連ねて形成される。
なお、ここで、「板材30の幅方向W」とは、板材30の長さ方向Lと直交する方向であり、図1の示す例では、テーブル1における奥行方向Xと一致し、テーブル1における幅方向Yと直角をなす。なお、板材30の幅方向Wがテーブル1における幅方向Yと一致してもよい。
【0032】
板材30は、アルミニウムの押出型材であり、板材30の幅方向Wへ連結される中間位置の複数の板材(以下、「中間板材33」という。)と、両側端位置の中間板材33a,33bの外側にそれぞれ連結される板材(以下、「第1の側板材31」「第2の側板材32」という。)とを含む。中間板材33および第1,第2の各側板材31,32は、上面が平坦な上板部34と、上板部34と一定の距離を隔てて対向する下板部35と、上板部34と下板部35との間の両側位置に設けられる側板部36,36とを一体に有し、上板部34の上面が同一平面上に揃いかつ連続するように各板材30が連ねられる。
なお、上板部34の上面は、すべすべした滑らかな面であるのが望ましいが、凹凸のない平らな面(平坦な面)であれば、必ずしも滑らかな面である必要はなく、ざらざらした面であってもよい。また、上板部34の上面は必ずしも平坦である必要はなく、天板1として使用できる程度に凹凸を有していてもよい。
中間板材33には上板部34と下板部35との間の左右対称位置に補強のためのリブ37a,37bが一体に設けられている。中間板材33は内部が中空であり、上板部34と下板部35とリブ37a,37bとで囲まれる空間が閉じられている。一方のリブ37aには鉄板よりなる補強板(図示せず)を縦向きにして挿入することが可能な取付溝38が板材の長さ方向Lに設けられ、他方のリブ37bにはねじ止め孔39が一体形成されている。
【0033】
各中間板材33は、一側の側板部36に第1の連結部5、他側の側板部36に第2の連結部6を、それぞれ一体に備える。中間板材33の第1の連結部5と他の中間板材33の第2の連結部6とは互いに連結することが可能な構造であるとともに、係脱が可能な構造、すなわち、係合したり、係合を外したりすることが可能な構造のものである。
【0034】
第1の側板材31は、両側に側板部36を一体に備え、一側の側板部36に第1の連結部5を一体に備える。第2の側板材32は、両側に側板部36を一体に備え、一側の側板部36に第2の連結部6を一体に備える。第1、第2の各側板材31,32は、それぞれ、内部が中空であり、上板部34と下板部35と両側の側板部36との囲まれる空間が閉じられている。中間板材33の第1の連結部5は、他の中間板材33の第2の連結部6及び第2の側板材32の第2の連結部6と互いに係合して連結することが可能な構造である。中間板材33の第2の連結部6は、他の中間板材33の第1の連結部5及び第1の側板材31の第1の連結部5と互いに係合して連結することが可能な構造である。
【0035】
この実施例における第1,第2の各連結部5,6は、板材30の上下各面に対して直角をなし側板部36と対向するように設けられる嵌合板部51,61を一体に備え、嵌合板部51,61の先端部には側板部36の側へ斜め方向へ折り返して形成される係合板部52,62が形成されたものである。第1の連結部5の嵌合板部51は上板部34を下方へ直角に折り曲げて形成される。第2の連結部6の嵌合板部61は下板部35を上方へ直角に折り曲げて形成される。
【0036】
第1の連結部5及び第2の連結板部6の各係合板部52,62は、先端部分が折り曲げられて形成される当接部53,63をそれぞれ備えている。第1の連結部5の係合板部52の当接部53と隣の板材30の第2の連結部6の係合板部62の当接部63とが当接した状態で嵌合板部51,61が互いに嵌合し、これにより隣り合う板材30,30同士が連結される。なお、第1、第2の各連結部5,6は、図示の構造のものに限定されるものではない。
【0037】
図5には、第1の側板材31の第1の連結部5に中間板材33の第2の連結部6を連結する手順が一例として示してある。
第1の側板材31の第1の連結部5に中間板材33の第2の連結部6を連結するには、第1の側板材31に対して中間板材33を、図中、左下がりの状態に傾け、第1の側板材31の第1の連結部5の下方に中間板材33の第2の連結部6を位置させて当てる。
次に、中間板材33を傾きが小さくなる方向へ回動させるようにして第2の連結部6の嵌合板部61を押し上げ、第1の側板材31の第1の連結部嵌合板部51と側板部36との間へ押し込む。
これによって、中間板材33の側の嵌合板部61と第1の側板材31の側の嵌合板部51とが互いに嵌り合い、係合板部62と係合板部52とは当接部63,53が当接した状態で係合する。
【0038】
次に、中間板材33の他側の第1の連結部5に他の中間板材33の一側の第2の連結部6を連結する。同じ要領で中間板材33を次々に連結した後、最終の中間板材33の第1の連結部5に第2の側板材32の第2の連結部6を連結する。これにより、一定の厚みを有し上面が連続する連結板材3が形成される。この連結板材3は、上板部と下板部との間が中空であり、その中空部は両端が開放されている。この開放された両方の端部にそれぞれ端板4を被せてねじ止めし、さらに、各端板4の両端部に蓋板7を被せることで、天板2が完成する。
【0039】
図2図4に示した天板2は、一例においては、各中間板材33の幅d1が同一であり、第1、第2の各側板材31,32の幅d2、d3が中間板材33の幅d1の半分に設定されている。例えば、中間板材33の幅d1を220mm、第1、第2の側板材31,32の幅d2、d3を110mm、中間板材33及び第1、第2の側板31,32の長さtを3000mmとし、中間板材33を8本連ねたとする。この場合、中間板材33の平面から見た幅(以下「見かけの幅」という。)d1’は200mm、第1の側板材31の見かけの幅d2’は110mm、第2の側板材32の見かけの幅d3’は90mmであり、天板2の奥行は板材30の見かけの幅の合計値と一致するので1.8mとなる。天板2の幅は板材30の長さtと一致するので3mである。
第1,第2の各側板材31,32および中間板材33の長さtは、例えば1mm単位で変更することが可能であり、中間板材33の連結本数は適宜選ぶことができるから、テーブルの幅は1mm単位で変更でき、奥行は200mm単位で変更できる。
なお、各中間板材33は必ずしも同一幅のものを用いる必要はなく、各中間板材33が異なる幅d1を有していてもよい。各中間板材33の幅d1、第1、第2の側板31,32の幅d2、第1,第2の各側板材31,32および中間板材33の長さtを所望の天板2の大きさに合わせて適宜設定することで、所望の形状、大きさの天板2を製作し得る。
【0040】
端板4は、アルミニウムの押出型材により構成されており、図6に示すように、連結板材3の開放された端面3aを塞ぐことが可能な大きさ、すなわち、連結板材3の奥行に相当する長さと連結板材3の厚みの相当する幅(高さ)とを有する縦板部41と、縦板部41の下端縁に連続し縦板部41と直角をなす横板部42とを一体に備える。縦板部41の上端縁には連結板材3の上面に被さる縁板部43が形成されている。縦板部41は連結板材3の開放された端面3aに当てられ、縁板部43が連結板材3の上面に被さり、横板部42が連結板材3の下面に重ねられ、横板部42と連結板材3との間の複数個所がねじ44により止着されることにより、端板4が連結板材3の開放された端面3aに取り付けられる。なお、端板4は、図示の形態のものに限定されるものではなく、また、端板4の材料も、アルミニウムの押出型材に限定されず、合成樹脂成型品であってもよい。
【0041】
端板4の両端部には、図7及び図8に示すように、合成樹脂製の蓋板7が被せられる。蓋板7は、端板4の縦板部41および横板部42の端面に当てられるL字形状をなす当接部71と、端板4の縦板部42の端部上に重ねられる側面部72と、端板4の横板部42上に重ねられる底面部73とが一体形成されたものである。底面部73が端板4の横板部42にねじ74により止着されることにより、蓋板7が端板4に固定される。なお、蓋板7は、この実施形態に限定されず、材質もアルミニウムなどの金属製であってもよい。
【0042】
図1に示すテーブル1は、図9に示すように、天板2の下面の両側の対称位置に、2本の脚80を備えたステンレス製の脚部8が取り付けられたものである。各脚部8は、連結枠材81の両端にそれぞれ同方向に脚80が直角に溶接等により連設されたものである。各脚80は断面が矩形状の中空管、連結枠材81は断面が逆U字形の板材により形成され、連結枠材81が天板2の下面に図示しない複数のねじにより固着される。
【0043】
図10は、テーブル1の他の実施形態を示す。図9の実施形態と比較すると、中間板材33の本数が10本に増設されることでテーブルの奥行が2.2mに設定されている。また、第1、第2の側板材31,32および中間板材33は長さが長く、テーブルの幅は約3倍の9mに設定されている。脚80は1本づつ独立しており、脚80の基端部に形成したフランジが天板2の下面にねじにより固定されている。脚80は本数が8本に増設されている。
【0044】
図11は、デスクに用いられる天板2の実施形態を示す。図示例の天板2はが、奥行の大きい第1の矩形部分Aと、奥行の小さい第2の矩形部分Bとを一体に備えた特殊な形態に形成されている。この天板2の製作に用いられる板材30は、同一長さを有する2本の第1の側板材31A,31Aと、第1の側板材31Aの2倍の長さを有する1本の第2の側板材32と、第1の側板材31Aと同一長さを有する複数本の中間板材33Bと、第2の側板材32と同一長さを有する複数本の中間板材33とを含む。また、天板2には、一側の端板4と、その端板4より短い他側の2本の端板4A,4Bとが用いられる。各端板4,4A,4Bの端部には、必要に応じて図示しない蓋板が被せられる。なお、各板材30は、上記した実施形態と同様の構成の第1,第2の連結部5,6を有するもので、ここでは各連結部5,6の図示並びに説明は省略する。
【0045】
図12は、ベンチに用いられる天板2の実施形態を示す。図示例の天板2は、板材30として、第1,第2の各側板材31,32と3本の中間板材33とを含んでいる。連結板材3の両端部には端板4,4が被せられ、各端板4の両端部に必要に応じて蓋板(図示せず)が被せられる。このように、天板2は、テーブル、デスク、ベンチ、棚、脚付き台などの天板を備えた屋内外装置品に用いることができる。
【0046】
図13は、天板2の上面に一定幅の溝開口20が設けられたデスク10の実施形態を示す。
図示例の天板2は、連結板材3と、連結板材3の開放された両端部に被せられる一対の端板4,4と、各端板4の両端部に被せられる蓋板7とを有するもので、連結板材3は、アルミニウムの押出型材よりなる複数の中空体の板材30を幅方向に連ねて連結板材3が構成されている。
板材30は、第1,第2の各側板材31,32と複数の中間板材33とを含み、第1,第2の各側板材31,32及び複数の中間板材33を隣の板材と図示しない第1,第2の連結部により一連に連結することにより連結板材3が形成される。なお、第1,第2の各連結部の構成は上記した実施形態と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0047】
この実施形態においては、図14に示されるように、第2の側板材32の上板部34に、スマートフォン、タブレットなどの器具9を差し込むことが可能な溝開口20がデスクの全幅にわたって設けられている。溝開口20の下方は縦溝21に連通する。縦溝21は、側板部36と、側板部36と間隔を隔てて対向する第2側板部36aとの間に設けられている。なお、溝開口20は、第2の側板材32に限らず、中間板材33や第1の側板材31に設けることもできる。
【0048】
溝開口20は、デスク10に限らず、テーブル1に設けることも可能である。例えば、溝開口20に飛沫感染防止用の仕切を設ける場合、図15に示すように、奥行方向の中央に位置する中間板材33にテーブルの全幅にわたる溝開口20を設けて仕切板90の設置を可能とする。仕切板90を溝開口20に動かないように設置するために、溝開口20及び縦溝21の幅を仕切板90の厚みにほぼ一致させるようにしてもよいが、図15に一点鎖線で示すように、天板2の上面に仕切板90が傾くのを阻止するための支持板91,91を設置したり、縦溝21内へ詰め物を挿入したりすることもできる。
なお、天板2に仕切板90を設置するには、図16に示されるように、連結板材3を組み立てた後、連結板材3の一方の開放された端部に端板4を、端板4の両端部に蓋板7を、それぞれ被せる。次に、連結板材3の溝開口20へ仕切板90を挿入した後、連結板材3の他方の開放された端部に端板4を被せ、端板4の両端部に蓋板7を被せる。
【0049】
図14の実施形態では第2の側板材32に、図15の実施形態では中間板材33に、それぞれ溝開口20及び縦溝21を設けているが、図17に示す実施形態のように、溝開口20及び縦溝21を有する仕切板設置用の専用の溝付板材300を製作し、この専用の溝付板材300を隣接する中間板材33,33間や中間板材33と第1の側板材31又は第2の側板材32との間に介装してもよい。
この溝付板材300は、中間板材33より小さな幅に設定され、縦溝21を挟む一対の側板部36,36の一方に第1の連結部5が、他方に第2の連結部6が、それぞれ一体形成されている。なお、第1,第2の各連結部5,6は、上記した実施形態と同様の構成であり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0050】
図18は、専用の溝付板材300の他の実施形態を示すもので、筆記具などの小物92を入れるための溝開口20及び溝開口21に連通する縦溝21を備えている。図示の溝付板材300は、第2の側板材32を兼ねており、中間板材33に連結され、一側に第2の連結部6を備えている。なお、専用の溝付板材300は、第1の側板材31を兼ねるものであってもよく、この場合は第1の連結部5を備える。
この実施形態における第1、第2の各連結部5,6は、上記した実施形態のものと構成であり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0051】
天板2を製作するには、まず、第1、第2の各側板材31,32を両側に位置させ、第1,第2の各側板材31,32及び複数の中間板材33を隣の板材と第1,第2の連結部5,6により互いに連結することにより連結板材3を形成する。次に、連結板材3の開放された両端部に端板4を被せ、各端板4の両端部に蓋板7を被せることで天板2が形成される。第1,第2の各側板材31,32及び中間板材33の長さを所望の長さとし、中間板材33の連結本数を適宜選択することで、所望の大きさ、形状の天板2が得られる。
連結板材3の開放された両端部には端板4が被せられるので、第1、第2の各板材31,32及び中間板材33の中空内部に水、塵芥などが浸入するのを防止できる。また、板材の端縁に手などが触れて傷付けられるおそれもない。
【0052】
なお、上記の実施形態においては、天板2は連結板材3として第1、第2の各側板材31,32を備えたものであるが、第1、第2の各側板材31,32は必ずしも備えていなくてもよい。第1、第2の各側板材31,32を備えていない実施形態の場合、中間板材33の他側は第2の連結部6が開放された状態となり、第2の連結部6の係合板部62と側板部36との間が開口し、溝開口20を構成する。第2の連結部6の嵌合板部61と下板部35と側板部36との間の空間はスマートフォン、タブレットなどの器具9や仕切板90が差し込まれる縦溝21として用いてもよい。
【0053】
また、天板2は連結板材3として第1、第2の各側板材31,32のいずれか一方のみを含んでいてもよい。
【0054】
図19は天板2の他の実施形態を示す。図19に示す天板2の各中間板材33は、上板部34と、上板部34の両側端に、下向きに設けられるリブ37a,37bとを一体に有している。リブ37a,37bは、板材30の上面に対して直角をなしており、上板部34とリブ37a,37bとで囲まれる空間の下側が開放されている。各中間板材33は、一側のリブ37aの下端に第1の連結部5、他側のリブ37bの下端に第2の連結部6が一体に形成されている。リブ37bの上端であって、上板部34と連結される角部には、ねじ止め孔9が一体形成されている。
【0055】
この実施形態による第1の連結部5は、リブ37aの先端部が内側に斜め方向に折り返して形成される嵌合板部51aを有する。第2の連結部6は、リブ37aの先端部から上板部34と平行に延びる第1係合板部61aと、第1係合板部61aから上向きに設けられる第2係合板部61bとを有する。第2係合板部61bの先端には、先端部分がL字状折り曲げられて形成される当接部61cを備えている。当接部61cはL字状の角部が内側(リブ37bの側)に突出している。
【0056】
中間板材33の第1の連結部5と隣り合う中間板材33の第2の連結部6とを連結するには、第2の連結部6の当接部61cとリブ37bとの間に第1の連結部5の嵌合板部51aとリブ37aとを押し込む。嵌合板部51aがリブ37a側に撓むことで、嵌合板部51aがリブ37aの下端部が第2の連結部6の当接部61cとリブ37bとの間を通過する。これにより、第2の連結部6の第1係合板部61a、第2係合板部61b、リブ37bで囲まれる空間に、第1の連結部5の嵌合板部51aが抜け止め状態で嵌る。
【0057】
第1の連結部5と第2の連結部6とが連結された状態では、第2の連結部6の第1係合板部61a、第2係合板部61b、リブ37bで囲まれる空間に他の中間板材33の第1の連結部5の嵌合板部51aが嵌合され、第1の連結部5の嵌合板部51aの先端51bが第2の連結部6の当接部61cの下面に当接して、第2の連結部6と第1の連結部5との係合が外れるのを防いでいる。このとき、第1の連結部5が設けられるリブ37aの外面と第2の連結部6が設けられたリブ37bの外面とが当接している。これにより、隣り合う板材30,30同士が連結される。
【0058】
図19の天板2において、第1、第2の各側板材31,32は備えられていなくてもよく、中間板材33の第1、第2の各連結部5,6に連結可能な構造の第1、第2の各連結部5,6を有する第1、第2の各側板材31,32を備えていてもよい。図19の天板2についての他の構成は、図4に示す実施形態と同様であるため、対応する部分に同一の符号を付すことで説明を省略する。
【0059】
上記の構成によれば、天板2の構造が簡単であり、軽量化を図ることができる。
【0060】
第1、第2の各側板材31、32の構造は図4図5に記載のものに限定されない。図20(A)~図20(D)は第1の側板材31の他の実施形態を示す。これらの第1の側板材31は図4に示される中間板材33の第2の連結部6に連結されるものである。図20(A)に示される第1の側板材31は、上板部34と、側板部36と、第1の連結部5とを一体に備えたもので、閉じられた中空部分を有しない点において図4の実施形態の第1の側板材31と異なっている。第1の連結部5の嵌合板部51、係合板部52、当接部53の構成は図4の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0061】
図20(B)に示される第1の側板材31は、上板部34と、側板部36と、第1の連結部5とを一体に備え、側板部36の下端に鍔部36aが形成されている。第1の連結部5は、下向きに設けられる第1係合板部51cと、第1係合板部51cの先端から斜め方向に設けられる第2係合板部51dとを備え、第1係合板部51cには突起51fが、第2係合板部51dの先端部分にはU字状部51eが、それぞれ設けられている。一方、中間板材33は、上板部34の先端部34bが側板部36よりもわずかに突出し、第2の連結部6の嵌合板部61の上端には、上向きの上突起61dと、横向きの横突起61eとが突設されている。
【0062】
第1の側板材31の第1の連結部5と中間板材33の第2の連結部6とが連結した状態では、中間板材33の嵌合板部61に第1の側板材31の側板部36が沿い、嵌合板部61の上突起61dに第1の側板材31の上板部34が当接し、嵌合板部61の横突起61eに側板部36が当接し、第2の連結部6の当接部63に第1の連結部5のU字状部51eが嵌合する。第1の側板材31の側板部36の鍔部36aは中間板材33の下板部35の端に嵌り、第1係合板部51cの突起51fは中間板材33の上板部34の先端部34bの下面に係合する。
【0063】
図20(C)に示される第1の側板材31は中間板材33の第2の連結部6とネジ止めにより連結されており、第1の側板材31の全体が第1の連結部5を構成する。第1の側板材31は、上板部34と、上板部34と一体に設けられる側板部36とを備え、上板部34の先端部分に段差部34aを有する。側板部36には、ネジ93の頭部を支える皿状のネジ受け孔36bを備える。また、中間板材33の第2の連結部6の嵌合板部61には、第1の側板材31のネジ受け孔36bと対応する位置にネジ孔61fを備える。
【0064】
第1の側板材31の第1の連結部5と中間板材33の第2の連結部6とが連結した状態では、中間板材33の嵌合板部61に第1の側板材31の側板部36が沿い、嵌合板部61の上突起61dに第1の側板材31の上板部34が当接し、嵌合板部61の横突起61eに第1の側板材31の側板部36が当接している。第1の側板材31の側板部36は中間板材33の第2の連結部6の嵌合板部61にネジ93により取り付けられる。また、第1の側板材31の上板部34の段差部34aは中間板材33の上板部34の先端部34bに係合する。
【0065】
図20(D)に示される第1の側板材31は、中間板材33の第2の連結部6に接着剤により連結されるものであり、第1の側板材31の全体が第1の連結部5を構成する。第1の側板材31は、上板部34と、上板部34と一体に設けられる側板部36とを備え、上板部34の先端部分に段差部34aを有する。側板部36には、中間板材33の第2の連結部6の嵌合板部61の横突起61eに対応する位置に,横突起61eが係止される係止溝36cが形成され、側板部36の下端には鍔部36aが形成されている。
【0066】
第1の側板材31の第1の連結部5と中間板材33の第2の連結部6とが連結した状態では、中間板材33の嵌合板部61に第1の側板材31の側板部36が沿い、接着剤により嵌合板部61に固着される。また、中間板材33の嵌合板部61の上突起61dに第1の側板材31の上板部34が当接し、横突起61eに第1の側板材31の側板部36の係止溝36cが係止される。中間板材33の下面に第1の側板材31の鍔部36aの上面が接着剤により固着される。第1の側板材31の上板部34の段差部34aは中間板材33の上板部34の先端部34bに係合する。
【0067】
図20(A)~図20(D)は第1の側板材31の構成を示しているが、第2の側板材32も、第1の側板材31と対応し、中間板材33の第1の連結部5と連結可能な形状に形成されてもよい。この場合、第2の側板部32は第1の側板材31の第1の連結部5が上下反転し、他側に設けられた形状として形成することができる。
【0068】
図21及び図22は本発明のテーブル1の他の実施形態を示す。テーブル1の天板2の連結板材3の板材30は、複数の中間板材33と、第1,第2の各側板材31,32とを含む。中間板材33は、第1の板材33Aおよび第2の板材33Bを含む。第1の板材33Aは、図4に示す実施形態の中間板材33と同様の構成であるため、対応する部分に同一の符号を付すことで説明を省略する。
【0069】
第2の板材33Bは、板材本体33cと、一側に第1の連結部5と、他側に第1の連結部5と連結が可能な構造の第2の連結部6とを備えている。板材本体33cは、内部が詰まったものであり中空体ではない。本実施形態では、板材本体33cとして板状の木材が用いられている。
【0070】
第1の連結部5は、上板部34、側板部36と、嵌合板部51、係合板部52、当接部53を一体に備える。第2の連結部6は、下板部35、側板部36、嵌合板部61、係合板部62、当接部63を一体に備える。側板部36、嵌合板部51,61、係合板部52,62、当接部53,63の構成は図4の実施形態と同様の構成であるため、対応する部分に同一の符号を付すことで説明を省略する。第1、第2の各連結部5,6の側板部36にはネジの頭部を支えるネジ受け孔36bが形成され、第1、第2の各連結部5,6は板材本体33cにねじ93によりねじ止めされている。
【0071】
第1の側板材31は、側板材本体31aに第1の連結部5がねじ93によりねじ止めされている。本実施形態においては、側板材本体31aは、外側面が丸みを帯びた形状となっている。内側面には、第2の板材33Bと同様の構成の第1の連結部5がねじ止めされており、第1の側板材31が第1の板材33Aまたは第2の板材33Bの第2の連結部6と連結される。
【0072】
第2の側板材32は、側板材本体32aに第2の連結部6がねじ93によりねじ止めされている。本実施形態においては、側板材本体31aは外側面が丸みを帯びた形状となっている。内側面には、第2の板材33Bと同様の構成の第2の連結部6がねじ止めされており、第2の側板材32が第1の板材33Aまたは第2の板材33Bの第1の連結部5と連結される。
【0073】
その他の構成は図1に示すテーブル1と同様の構成であるため、対応する部分に同一の符号を付すことで説明を省略する。
【0074】
上記の構成によれば、連結板材3は第1の板材33Aに加え、中空体でない内部が詰まった第2の板材33Bをさらに含むため、天板2を異なる素材の板材30から構成することができ、デザイン性が向上する。また、天板2の上面が同一平面上に揃いかつ平坦面が連続するので、テーブルやデスクに好適な天板2が得られる。
【符号の説明】
【0075】
1 テーブル
2 天板
3 連結板材
4 端板
5 第1の連結部
6 第2の連結部
7 蓋板
10 デスク
20 溝開口
30 板材
31 第1の側板材
32 第2の側板材
33 中間板材
33A 第1の板材
33B 第2の板材
34 上板部
35 下板部
36 側板部
41 縦板部
42 横板部
51,61 嵌合板部
52,62 係合板部
80 脚
300 溝付板材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22