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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-05
(45)【発行日】2024-03-13
(54)【発明の名称】コンバイン
(51)【国際特許分類】
   A01D 41/12 20060101AFI20240306BHJP
   A01F 12/00 20060101ALI20240306BHJP
   A01D 67/00 20060101ALI20240306BHJP
   B60K 11/04 20060101ALI20240306BHJP
   B60K 13/02 20060101ALI20240306BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
A01D41/12 E
A01D41/12 Q
A01D41/12 R
A01F12/00 Z
A01D67/00 C
A01D67/00 A
B60K11/04 D
B60K11/04 F
B60K13/02 A
B60R16/02 610J
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020070918
(22)【出願日】2020-04-10
(65)【公開番号】P2021166485
(43)【公開日】2021-10-21
【審査請求日】2023-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱マヒンドラ農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】山口 知慶
【審査官】磯田 真美
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-046609(JP,A)
【文献】特開2017-216945(JP,A)
【文献】特開2017-158566(JP,A)
【文献】特開2010-148434(JP,A)
【文献】特開2018-153111(JP,A)
【文献】特開2016-075220(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 41/00 - 41/16
A01D 47/00
A01D 67/00 - 69/12
A01F 12/00
A01F 12/56 - 12/58
A01F 19/00
B60K 11/00 - 15/10
B60R 16/00 - 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転座席と、
エンジンを収容するエンジンルームとを備え、
該エンジンルームに、エンジン制御ユニット及び電装部品を配置したコンバインであって、
前記エンジンルーム内に、前記エンジン制御ユニットと該エンジン制御ユニットの取付ブラケットを壁として仕切られた仕切空間を形成し、該仕切空間に前記電装部品を配置するとともに、
前記運転座席と前記エンジンルームとの間を仕切る壁部をさらに備え、
前記壁部の前記運転座席側方に臨む部位に、開閉可能な開口部を設け、該開口部を介して、前記仕切空間に配置された前記電装部品にアクセス可能としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
作業者が乗車する運転操縦部と、
前記エンジンルームの後方に配置され、前記運転操縦部の後部を支持する支柱フレームと、をさらに備え、
前記取付ブラケットを介して、前記支柱フレームで前記エンジン制御ユニット及び前記電装部品を支持したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
前記壁部の前記運転座席後方に臨む部位に、前記開口部よりも開口面積が大きい開閉可能な第2開口部を設け、該第2開口部を介して、前記エンジン制御ユニットにアクセス可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイン。
【請求項4】
前記エンジンルーム内に冷却風を供給する送風ファンと、
前記エンジンルームに収容され、前記エンジンに供給されるエアを浄化するエアクリーナと、をさらに備え、
前記エアクリーナは、前記送風ファンの送風経路に配置され、
前記送風経路における前記エアクリーナの下流側に前記エンジン制御ユニットが配置されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンルームを備えるコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エンジンルームとエアクリーナ室を区分けしたコンバインが開示されている。このものでは、エンジンルームやエアクリーナ室を覆うカバーに掃除口を形成し、該掃除口を介してエンジンの整備を行う構成とした場合、掃除口を設ける場所が限られるので、エンジンの整備性を確保することが難しいという課題がある。
【0003】
一方、特許文献2には、エンジンルームとエアクリーナ室の仕切りを廃止したコンバインが開示されている。このものでは、掃除口の設計自由度が高いため、エンジンへのアクセスが容易になる利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-216945号公報
【文献】特開2018-174822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2に記載のコンバインでは、エンジンルーム内のスペースを利用して電装部品を配置した場合、電装部品に塵埃が付着し易くなる虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、運転座席と、エンジンを収容するエンジンルームとを備え、該エンジンルームに、エンジン制御ユニット及び電装部品を配置したコンバインであって、前記エンジンルーム内に、前記エンジン制御ユニットと該エンジン制御ユニットの取付ブラケットを壁として仕切られた仕切空間を形成し、該仕切空間に前記電装部品を配置するとともに、前記運転座席と前記エンジンルームとの間を仕切る壁部をさらに備え、前記壁部の前記運転座席側方に臨む部位に、開閉可能な開口部を設け、該開口部を介して、前記仕切空間に配置された前記電装部品にアクセス可能としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコンバインであって、作業者が乗車する運転操縦部と、前記エンジンルームの後方に配置され、前記運転操縦部の後部を支持する支柱フレームと、をさらに備え、前記取付ブラケットを介して、前記支柱フレームで前記エンジン制御ユニット及び前記電装部品を支持したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のコンバインであって、前記壁部の前記運転座席後方に臨む部位に、前記開口部よりも開口面積が大きい開閉可能な第2開口部を設け、該第2開口部を介して、前記エンジン制御ユニットにアクセス可能としたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1~3のいずれか1項に記載のコンバインであって、前記エンジンルーム内に冷却風を供給する送風ファンと、前記エンジンルームに収容され、前記エンジンに供給されるエアを浄化するエアクリーナと、をさらに備え、前記エアクリーナは、前記送風ファンの送風経路に配置され、前記送風経路における前記エアクリーナの下流側に前記エンジン制御ユニットが配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、エンジンルーム内に、エンジン制御ユニットと該エンジン制御ユニットの取付ブラケットを壁として仕切られた仕切空間を形成し、該仕切空間に電装部品を配置したので、エンジンルーム内に電装部品を配置するものでありながら、電装部品への塵埃の付着を抑制できる。また、エンジンルーム内の仕切空間は、エンジン制御ユニットとその取付ブラケットを利用して形成されるので、部品コストの増加も抑えることができる。
さらに、運転座席とエンジンルームとの間を仕切る壁部の運転座席側方に臨む部位に、開閉可能な開口部を設け、該開口部を介して、仕切空間に配置された電装部品にアクセス可能としたので、仕切空間に交換頻度の高いヒューズ等の電装部品を配置したとしても、運転座席を外すことなく、電装部品に容易にアクセスすることができる。
請求項2の発明によれば、取付ブラケットを介して、支柱フレームでエンジン制御ユニット及び電装部品を支持したので、部品点数の増加を抑えつつ、エンジン制御ユニット及び電装部品を強固に支持できるだけでなく、エンジンルーム内にエンジン制御ユニット及び電装部品をコンパクトに配置できる。
請求項の発明によれば、壁部の運転座席後方に臨む部位に、開口部よりも開口面積が大きい開閉可能な第2開口部を設け、該第2開口部を介して、エンジン制御ユニットにアクセス可能としたので、開口面積の大きい第2開口部を介してエンジン制御ユニットの交換作業等を行うことができる。
請求項の発明によれば、送風ファンからの冷却風がエアクリーナを通過してエンジン制御ユニットに当たるので、エンジンから発生する熱のエンジン制御ユニットに対する影響を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係るコンバインの全体斜視図である。
図2】コンバインのフレーム構成を示す斜視図である。
図3図2からドアフレームを外した状態を示す斜視図である。
図4図3から運転部フレームを外した状態を示す斜視図である。
図5図4の構成を示す正面図である。
図6図4の構成を示す側面図である。
図7図4の構成を示す後面図である。
図8図4の構成を示す平面図である。
図9】運転操縦部の斜視図である。
図10図9からカバー類を外した状態を示す斜視図である。
図11】エンジン制御ユニット及び電装部品の取付状態を示す要部斜視図である。
図12】送風ファンによる風の流れを示す要部正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1はコンバインであって、該コンバイン1は、機体フレーム2の下方にクローラ式の走行部3を備える走行機体4と、走行機体4の前部に昇降自在に連結される前処理部5と、走行機体4の左側に配置され、前処理部5が刈り取った茎稈から穀粒を脱穀して選別する脱穀部6と、走行機体4の右側に配置され、脱穀部6が選別した穀粒を貯留する穀粒タンク7と、穀粒タンク7内の穀粒を機外に排出する排出オーガ8と、走行機体4の右側で、且つ穀粒タンク7の前側に配置される運転操縦部9とを備える。
【0010】
図2図8に示すように、機体フレーム2上には、運転操縦部9及びエンジンルーム10を構成するために複数のフレーム部材が設けられる。具体的には、機体フレーム2におけるエンジン11の搭載位置後方に立設される支柱フレーム12と、機体フレーム2におけるエンジン11の搭載位置前方に設けられるステップフレーム13と、後側が支柱フレーム12に連結され、前側がステップフレーム13に連結される運転部フレーム14と、支柱フレーム12とステップフレーム13を連結する連結フレーム15と、エンジン11の外側方を覆うドアフレーム16と、を備える。
【0011】
なお、支柱フレーム12は、図7等に示すように、機体フレーム2から上方に延出する左右の縦フレーム17L、17Rと、左右の縦フレーム17L、17Rの上端部同士を連結する上部横フレーム18Uと、左右の縦フレーム17L、17Rの中間部同士を連結する中間横フレーム18Mと、を備える。
【0012】
図9に示すように、エンジンルーム10は、運転部フレーム14に設けられる前部カバー19(壁部)によって前方及び上方が覆われ、支柱フレーム12に設けられる後部カバー20によって後方が覆われ、ドアフレーム16に開閉可能に設けられる側部カバー21によって右側方が覆われ、左側方は開放されている。
【0013】
図12等に示すように、エンジン11の右側近傍には、ラジエータ22及び送風ファン23が配置されており、送風ファン23の駆動に応じて機体右側方から防塵網24を介してエンジンルーム10内にエンジン冷却風が導入される。エンジンルーム10に導入されたエンジン冷却風は、ラジエータ22を通過した後、エンジン11の前方、後方及び上方を通ってエンジンルーム10の左側方から排出される。
【0014】
エンジン11には、その吸気を機外から導入するための吸気経路と、排気ガスを機外に排出するための排気経路が接続されている。吸気経路には、プレクリーナ(図示せず)及びエアクリーナ24が設けられており、プレクリーナによって浄化された外気がエアクリーナ24に吸入されるとともに、エアクリーナ24によって浄化された空気がエンジン11に吸入される。エアクリーナ24は、エンジン11の上方空間に配置されており、支柱フレーム12と連結フレーム15で支持されている。なお、排気経路の説明は省略する。
【0015】
図1図9図10等に示すように、運転操縦部9は、前部カバー19によってエンジンルーム10と仕切られており、前部カバー19の前方に運転座席25が着脱可能に配置されている。
【0016】
図9及び図10に示すように、前部カバー19は、運転操縦部9とエンジンルーム10とを連通させるメンテナンス用の2つの開口部26、27と、各開口部26、27を開閉可能に覆う開閉カバー28、29と、を備える。第1開口部26は、第2開口部27よりも開口面積が小さくなっており、運転座席25の左側方に形成される。また、第2開口部27は、運転座席25の下方から運転座席25の後方に亘って広い範囲を開口させるように形成されている。したがって、第2開口部27を開閉させる際には、運転座席25の着脱が必要になる一方、第1開口部26を開閉させる際には、運転座席25の着脱が不要である。
【0017】
つぎに、本発明の特徴的な構成について、図2図12を参照して説明する
【0018】
エンジンルーム10には、電気・電子部品として、エンジン11を制御するエンジン制御ユニット30(エンジンECU)と、方向指示器を点滅させるフラッシャユニット31と、ヒューズ32a、32b、リレー32c、32dなどの電装部品32と、が配置されている。フラッシャユニット31は、故障しても刈取作業に影響しない電気部品であり、ヒューズ32a、32b、リレー32c、32dなどの電装部品32は、溶断又は故障すると刈取作業に影響し、エンジン制御ユニット30やフラッシャユニット31に比べて交換頻度の高い電気部品である。
【0019】
図10図12に示すように、エンジンルーム10には、エンジン制御ユニット30とエンジン制御ユニット30の取付ブラケット33、34を壁Wとして仕切られた仕切空間Sが形成されており、この仕切空間Sに電装部品32が配置されている。
【0020】
取付ブラケット33、34には、支柱フレーム12(縦フレーム17L)の上端部から前方に突設される上側取付ブラケット33及び下側取付ブラケット34が含まれる。上側取付ブラケット33及び下側取付ブラケット34は、上下方向に間隔をあけて設けられており、上側取付ブラケット33及び下側取付ブラケット34の右側面にエンジン制御ユニット30を架け渡し状に取り付けることで壁Wが形成される。
【0021】
そして、壁Wは、図12に示すように、送風ファン23によるエンジン冷却風の流れ方向において仕切空間Sの上流側に位置し、仕切空間S内の電装部品32にエンジン冷却風が当たることを阻止する。これにより、エンジンルーム10内に電装部品32を配置するものでありながら、電装部品32への塵埃の付着を抑制できる。また、エンジンルーム10内の仕切空間Sは、エンジン制御ユニット30とその取付ブラケット33、34を利用して形成されるので、部品コストの増加も抑えることができる。
【0022】
また、壁Wを形成するエンジン制御ユニット30には、エンジン冷却風が当たることになるが、送風ファン23からエンジン制御ユニット30に至るエンジン冷却風の送風経路にはエアクリーナ24が配置されており、送風ファン23からのエンジン冷却風がエアクリーナ24を通過してエンジン制御ユニット30に当たるので、エンジン11から発生する熱のエンジン制御ユニット30に対する影響を抑制できる。
【0023】
上側取付ブラケット33及び下側取付ブラケット34は、左側面部から仕切空間S内に延在する電装部品取付部33a、34aを備えており、上側の電装部品取付部33aにリレー32dが取付けられ、下側の電装部品取付部34aにヒューズ32a、32b及びリレー32cが取付けられている。このようにすると、
取付ブラケット33、34を介して、支柱フレーム12でエンジン制御ユニット30及び電装部品32を支持できるので、部品点数の増加を抑えつつ、エンジン制御ユニット30及び電装部品32を強固に支持できるだけでなく、エンジンルーム10内にエンジン制御ユニット30及び電装部品32をコンパクトに配置できる。なお、本実施形態では、下側取付ブラケット34の右側面であって、エンジン制御ユニット30の下側にフラッシャユニット31を取付けているが、フラッシャユニット31の取付位置は仕切空間S内であってもよい。
【0024】
また、図10に示すように、仕切空間Sに配置された電装部品32は、第1開口部26を介して運転操縦部9側からアクセス可能となっている。このようにすると、仕切空間Sに交換頻度の高いヒューズ32a、32b、リレー32c、32d等の電装部品32を配置したとしても、運転座席25を外すことなく、電装部品32に容易にアクセスすることができる。
【0025】
また、図10に示すように、エンジン制御ユニット30及びフラッシャユニット31は、第2開口部27を介して運転操縦部9側からアクセス可能となっている。このようにすると、開口面積の大きい第2開口部27を介してエンジン制御ユニット30やフラッシャユニット31の交換作業等を行うことができる。
【0026】
叙述の如く構成された本実施形態によれば、エンジン11を収容するエンジンルーム10に、エンジン制御ユニット30及び電装部品32を配置したコンバイン1であって、エンジンルーム10内に、エンジン制御ユニット30と該エンジン制御ユニット30の取付ブラケット33、34を壁Wとして仕切られた仕切空間Sを形成し、該仕切空間Sに電装部品32を配置したので、エンジンルーム10内に電装部品32を配置するものでありながら、電装部品32への塵埃の付着を抑制できる。また、エンジンルーム10内の仕切空間Sは、エンジン制御ユニット30とその取付ブラケット33、34を利用して形成されるので、部品コストの増加も抑えることができる。
【0027】
また、コンバイン1は、作業者が乗車する運転操縦部9と、エンジンルーム10の後方に配置され、運転操縦部9の後部を支持する支柱フレーム12と、をさらに備え、取付ブラケット33、34を介して、支柱フレーム12でエンジン制御ユニット30及び電装部品32を支持したので、部品点数の増加を抑えつつ、エンジン制御ユニット30及び電装部品32を強固に支持できるだけでなく、エンジンルーム10内にエンジン制御ユニット30及び電装部品32をコンパクトに配置できる。
【0028】
また、コンバイン1は、運転座席25と、運転座席25とエンジンルーム10との間を仕切る前部カバー19と、をさらに備え、前部カバー19の運転座席25側方に臨む部位に、開閉可能な第1開口部26を設け、該第1開口部26を介して、仕切空間Sに配置された電装部品32にアクセス可能としたので、仕切空間Sに交換頻度の高いヒューズ32a、32b等の電装部品32を配置したとしても、運転座席25を外すことなく、電装部品32に容易にアクセスすることができる。
【0029】
また、前部カバー19の運転座席25後方に臨む部位に、第1開口部26よりも開口面積が大きい開閉可能な第2開口部27を設け、該第2開口部27を介して、エンジン制御ユニット30にアクセス可能としたので、開口面積の大きい第2開口部27を介してエンジン制御ユニット30の交換作業等を行うことができる。
【0030】
また、コンバイン1は、エンジンルーム10内に冷却風を供給する送風ファン23と、エンジンルーム10に収容され、エンジン11に供給されるエアを浄化するエアクリーナ24と、をさらに備え、エアクリーナ24は、送風ファン23の送風経路に配置され、送風経路におけるエアクリーナ24の下流側にエンジン制御ユニット30が配置されるので、送風ファン23からのエンジン冷却風がエアクリーナ24を通過してエンジン制御ユニット30に当たることになり、その結果、エンジン11から発生する熱のエンジン制御ユニット30に対する影響を抑制できる。
【符号の説明】
【0031】
1 コンバイン
9 運転操縦部
10 エンジンルーム
11 エンジン
12 支柱フレーム
19 前部カバー
23 送風ファン
24 エアクリーナ
25 運転座席
26 第1開口部
27 第2開口部
30 エンジン制御ユニット
31 フラッシャユニット
32 電装部品
32a、32b ヒューズ
32c、32d リレー
33、34 取付ブラケット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12