(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-05
(45)【発行日】2024-03-13
(54)【発明の名称】空気イオン化システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
F24F 8/30 20210101AFI20240306BHJP
F24F 8/80 20210101ALI20240306BHJP
F24F 8/108 20210101ALI20240306BHJP
F24F 8/167 20210101ALI20240306BHJP
A61L 9/22 20060101ALI20240306BHJP
A61L 9/16 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
F24F8/30
F24F8/80 130
F24F8/80 140
F24F8/80 310
F24F8/80 110
F24F8/108 110
F24F8/80 220
F24F8/167
F24F8/80 236
A61L9/22
A61L9/16 F
(21)【出願番号】P 2021539951
(86)(22)【出願日】2021-05-07
(86)【国際出願番号】 US2021031429
(87)【国際公開番号】W WO2021226550
(87)【国際公開日】2021-11-11
【審査請求日】2022-05-11
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521299938
【氏名又は名称】イオンエアー・インターナショナル・アリゾナ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】ベンダー,ティモシー・マーク
(72)【発明者】
【氏名】ポーリー,ペリー
(72)【発明者】
【氏名】ローパー,ブライアン・キース
(72)【発明者】
【氏名】ローパー,トッド・ケイ
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/183237(WO,A1)
【文献】特開昭59-193158(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1461849(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0333587(US,A1)
【文献】国際公開第2019/147501(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0321877(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0374669(US,A1)
【文献】中国特許第104907173(CN,B)
【文献】米国特許第08048370(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 8/30
F24F 8/80
F24F 8/108
F24F 8/167
A61L 9/22
A61L 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
占有空間の表面に取り付けられるように構成される空気イオン化ユニットであって、前記空気イオン化ユニットが、
(a)頂部セクションと、
(b)前記頂部セクションに取り付けられる下側セクションであって、前記下側セクションが、前記表面に対して前記頂部セクションが取り付けられているときに、前記占有空間に存在するように構成される、下側セクションと、
(c)電源に接続可能である空気イオン化モジュールであって、(i)イオン発生器、および(ii)オゾン除去触媒を含むオゾンフィルタ、を備える、空気イオン化モジュールと、
(d)前記空気イオン化モジュールの中に空気を移動させ前記空気イオン化モジュールと接触させるように構成される、第1のファン組立体と、
(e)前記イオン発生器により空気がイオン化された後で、前記空気イオン化ユニットの内部から前記占有空間の中に空気を移動させるのを可能にするように構成される、空気排出口と
を備え、
前記オゾンフィルタが、空気からオゾンを濾過する第1の位置、およびその第1の位置にあるときよりも少ない量のオゾンを空気から濾過する第2の位置を有し、前記第2の位置は、前記オゾンフィルタが空気を濾過しない位置ではない、空気イオン化ユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記表面が乗り物の天井である、空気イオン化ユニット。
【請求項3】
請求項1に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気イオン化ユニットが、吸気ポート、および前記吸気ポートに並置される吸気フィルタをさらに含み、前記吸気フィルタが前記空気イオン化ユニットに入るときの空気を濾過するように構成される、空気イオン化ユニット。
【請求項4】
請求項3に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記吸気フィルタおよび前記空気イオン化モジュールが、前記空気イオン化ユニットの前記下側セクションに存在する、空気イオン化ユニット。
【請求項5】
請求項1に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気イオン化ユニットが、オゾンフィルタを通して空気を移動させるように構成される第2のファン組立体をさらに含む、空気イオン化ユニット。
【請求項6】
請求項5に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記第2のファン組立体が、第1の左側ファンおよび第2の右側ファンを備える、空気イオン化ユニット。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記オゾンフィルタが、イオン源の第1の側に配置される第1のセクション、および前記イオン源の第2の側に配置される第2のセクションを備える、空気イオン化ユニット。
【請求項8】
請求項1に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記オゾンフィルタが、前記イオン発生器を部分的に囲む、空気イオン化ユニット。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記オゾンフィルタが、容器の内部にあるオゾン除去触媒を備える、空気イオン化ユニット。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記オゾン除去触媒が、粒状である、空気イオン化ユニット。
【請求項11】
請求項3または4に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気イオン
化ユニットが、(a)前記吸気フィルタにアクセスすることができない閉位置、および(b)前記吸気フィルタにアクセスして前記吸気フィルタを交換することができる開位置、を有する第1のドアを含む底部表面をさらに備える、空気イオン化ユニット。
【請求項12】
請求項11に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記吸気フィルタが、第1のドアに取り付けられる、空気イオン化ユニット。
【請求項13】
請求項1から12までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気イオン
化ユニットが、(a)前記空気イオン化モジュールにアクセスすることができない閉位置、および(b)前記空気イオン化モジュールにアクセスして空気イオン化モジュールを交換することができる開位置、を有する第2のドアをさらに備える、空気イオン化ユニット。
【請求項14】
請求項13に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気イオン化ユニットが、前記第2のドアに接続される、空気イオン化ユニット。
【請求項15】
請求項1から14までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気イオン化ユニットが、前記空気イオン化ユニットの内部で前記空気イオン化モジュールを受けて位置合わせするドッキングコネクタをさらに含む、空気イオン化ユニット。
【請求項16】
請求項15に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記ドッキングコネクタが、前記空気イオン化モジュールを受けて位置決めするように構成される1つまたは複数のレールを備える、空気イオン化ユニット。
【請求項17】
請求項1から16までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記イオン発生器が、陽イオンよりも多くの陰イオンを発生させるように構成される、空気イオン化ユニット。
【請求項18】
請求項1から16までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記イオン発生器が、陰イオンより多くの陽イオンを発生させるように構成される、空気イオン化ユニット。
【請求項19】
請求項2に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記イオン発生器が、陰イオンを少なくとも60%発生させるように構成される、空気イオン化ユニット。
【請求項20】
請求項1から19までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気イオン化ユニットが、前記空気イオン化ユニットと前記空気排出口との間に配置される空気フィルタをさらに備える、空気イオン化ユニット。
【請求項21】
請求項1から20までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記オゾンフィルタが、その第1の位置にあるときに前記空気イオン化ユニットと前記空気排出口との間にあり、その第2の位置にあるときに前記空気イオン化ユニットと前記空気排出口との間にない、空気イオン化ユニット。
【請求項22】
請求項1から21までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記オゾンフィルタが、前記空気イオン化モジュールの第1の側にある第1のフィルタユニット、および前記空気イオン化ユニットの第2の側にある第2のフィルタユニットを備える、空気イオン化ユニット。
【請求項23】
請求項22に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気イオン化モジュールの第1の側が、空気イオン化モジュールの第2の側の反対側である、空気イオン化ユニット。
【請求項24】
請求項22または請求項23のいずれかに記載の空気イオン化モジュールであって、
前記第1のフィルタユニットが、オゾンを濾過する第1の位置と、前記第1の位置にあるときより少ない量のオゾンを濾過する第2の位置との間で移動可能である、空気イオン化モジュール。
【請求項25】
請求項22から24までのいずれか一項に記載の空気イオン化モジュールであって、
前記第2のフィルタユニットが、オゾンを濾過する第1の位置と、前記第1の位置にあるときより少ない量のオゾンを濾過する第2の位置との間で移動可能である、空気イオン化モジュール。
【請求項26】
請求項1から25までのいずれか一項に記載の空気イオン化モジュールであって、
前記空気排出口が、前記空気イオン化ユニットの第1の側に並置される第1の排出口、および前記空気イオン化ユニットの第2の側に並置される第2の排出口を備える、空気イオン化モジュール。
【請求項27】
請求項6に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記第1の左側ファンが、前記イオン発生器の第1の側において空気を移動させるように構成され、前記第2の右側ファンが、前記第1の側の反対側の前記イオン発生器の側において空気を移動させるように構成される、空気イオン化ユニット。
【請求項28】
請求項1から27までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気排出口が、1つまたは複数のルーバーまたは通気孔を備える、空気イオン化ユニット。
【請求項29】
請求項1から28までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気イオン化ユニットが、前記空気排出口のところにある空気フィルタをさらに含む、空気イオン化ユニット。
【請求項30】
請求項5から6までのまたは請求項27のいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記第2のファン組立体が、前記空気イオン化モジュールの上方に配置される、空気イオン化ユニット。
【請求項31】
請求項1から10までのいずれか一項に記載の空気イオン化ユニットであって、
前記空気イオン化ユニットが、下側表面および前記下側表面にある単一のドアをさらに含み、前記単一のドアが、前記空気イオン化モジュールにアクセスすることができない第1の閉位置、および前記空気イオン化モジュールにアクセスして前記空気イオン化モジュールを交換することができる第2の開位置を有する、空気イオン化ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2002年5月7日に出願した「VIRUS DAMPENING AIR PURIFICATION SYSTEM AND METHOD」と題される米国仮特許出願第63/021,197号、および2021年1月15日に出願した「AIR IONIZATION SYSTEM」と題される米国仮特許出願第63/138,290号の優先権を主張するものである。上述の出願の各々の内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002]空気濾過および/または空気イオン化のための従来のアプローチは1つまたは複数の欠点を有する。例えば、許容されないレベルのオゾンを放出するのを回避することを目的としたいくつかのの空気イオン化システムは、特定の空気ストリームを完全に清潔にするおよび/または殺菌するのに不十分であるイオン化レベルを発生させる。さらに、一部の空気イオン化システムは構成性(configurability)および/または知的制御性(intelligent control)の不足という欠点を有する。以下の参考文献の開示が参照により本明細書に組み込まれる。2018年3月6日に出願した「AIR IONIZATION SYSTEMS AND METHODS」と題される米国特許出願第15/913,733号、2018年3月7日に出願した「AIR IONIZATION SYSTEM」と題される米国特許出願第15/914,682号、2017年6月13日に出願した「AIR IONIZATION SYSTEMS AND COMPONENTS」と題される米国特許出願第15/622,025号、2017年6月13日に出願した「AIR IONIZATION SYSTEMS AND COMPONENTS」と題される米国特許出願第15/622,027号、2018年3月6日に交付された「AIR IONIZATION SYSTEMS AND METHODS」と題される米国特許第9,907,874号、2018年3月6日に交付された「AIR IONIZATION METHODS」と題される米国特許第9,908,081号、および2018年3月6日に交付された「AIR IONIZATION SYSTEM」と題される米国特許第9,908,082号。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0003]本開示は、人または動物により場合によって占有されるなど、占有される可能性のある空間内の空気を清潔にすることに関する。一実施形態では、粒子を除去して空気を清潔にすることを目的として空気をイオン化するための、ならびに清浄空気を占有空間の中に放出するための空気イオン化ユニット(または、「イオン化ユニット」)が提供される。空気が空気イオン化ユニットの中まで移動し、空気イオン化ユニットにおいて、好適には、最初に、プリーツフィルタ(ひだ付きフィルタとも言う)などの適切な吸気フィルタによって濾過される。
【0004】
[0004]空気は、好適には、1つまたは複数のファンにより、一実施形態では第1のファン組立体により、空気イオン化モジュールの中に移動させられ、空気イオン化モジュールにおいて、空気は移動して、空気をイオン化するイオン発生器に接触する。好適には、1つまたは複数の(最も好適には2つの)他のファンが、イオン発生器に対して露出している空気から発散するイオンを除去するための空気流れを提供するのに、および清浄空気を1つまたは複数のオゾンフィルタを通して占有空間の中に戻すように押し込むのに、任意選択で使用される。占有空間の中に戻るこの空気流れは、イオン化ユニット内の垂直方向スロットまたはルーバーを通って移動することができ、イオン化ユニットは、流出空気フィルタをさらに有することができる。
【0005】
[0005]イオン化ユニットは、好適には12VDCまたは24VDCで電力供給され、天井または他の構造に好都合に設置され、空気フィルタ交換のためのおよび/またはイオン化モジュール交換のためのアクセスドアを有する。イオン化ユニットの例示の寸法は、300mmの幅×500mmの深さ×65mmの高さである。
【0006】
[0006]このシステムおよび方法は、制御装置(または、「制御システム」)、および例えば以下のうちの1つまたは複数を行うイオン化ユニットにあるセンサまたはリモートセンサをさらに有することができる。(1)空気中の粒子の量を測定すること、(2)空気中の陰イオンおよび/または陽イオンの量を測定すること、(3)空気中のオゾンの量を測定すること、(4)空気中の一酸化炭素の量を測定すること、(5)空気温度および湿度を測定すること。制御装置は、放出されるイオンの量、および放出される陽イオンおよび陰イオンの量、ならびに/あるいは上記の測定されたパラメータのうちの1つまたは複数のパラメータに基づいて1つまたは複数のファンの動作を調整することができる。制御装置および/またはセンサは、空気イオン化ユニットの内部に含まれ得るか、空気イオン化ユニットから離れていてもよい。
【0007】
[0007]空気イオン化ユニットは、(1)航空機(例えば、客室、操縦室、貨物エリア)、(2)地上輸送(例えば、市内バス、スクールバス、高速バス、タクシー)、(3)列車(例えば、通勤列車、都市間列車、高速列車、路面電車、軽鉄道、磁気浮上列車)、(4)船(例えば、カーゴ船および貨物船、フェリー、クルーズ船、客船、遠洋定期船)、あるいは(5)建物、この事例では、建物管理システム(BMS:Building Management System)と相互作用することができる、などへの応用において使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】[0008]本開示の態様による空気イオン化デバイスを示す組立底面図である。
【
図2】[0009]
図2は、
図1のイオン化ユニットを示す上面図である。
【
図2D】[0013]
図2Dは、
図2のイオン化ユニットを示す代替の側面図である。
【
図3】[0014]上部カバーが取り外された状態の、
図1の空気イオン化ユニットを示す開状態の上面図である。
【
図4】[0015]
図1の空気イオン化ユニットを示す上面斜視図である。
【
図5】[0016]ドアが開いている状態の、
図1の空気イオン化ユニットを示す側面斜視図である。
【
図6】[0017]
図1の空気イオン化ユニット、および空気イオン化ユニットを受けるための開口部を備える表面を示す部分分解図である。
【
図7】[0018]表面上で受けられる
図6の空気イオン化モジュールを示す組み立てられた状態の側面斜視図である。
【
図8】[0019]
図1の空気イオン化ユニットを示す側面斜視図である。
【
図9】[0020]ドアが開いている状態の、
図8の空気イオン化ユニットを示す側面斜視図である。
【
図10】[0021]空気イオン化モジュールの組み立てられた状態の側面斜視図である。
【
図11】[0022]
図10のイオン化モジュールを示す側面斜視断面図である。
【
図12】[0023]
図11のイオン化モジュールを示す分解側面斜視図である。
【
図13】[0024]イオン発生器を示す側面斜視図である。
【
図14】[0025]
図13のイオン発生器を示す側面斜視断面図である。
【
図15】[0026]
図13のイオン発生器を示す分解図である。
【
図16】[0027]右側ファン組立体を示す分解側面斜視図である。
【
図17】[0028]左側ファン組立体を示す分解側面斜視図である。
【
図18】[0029]オゾンフィルタを示す側面斜視図である。
【
図19】[0030]代替の空気イオン化モジュールを示す側面斜視図である。
【
図20】[0031]
図19のイオン化モジュールを示す側面斜視断面図である。
【
図21】[0032]空気イオン化ユニットと共に使用され得る種類のセンサを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0033]次に、本開示の実施形態を説明することを目的として、特許請求の範囲を限定することは目的としない図を参照して、空気イオン化ユニット100が示される。
[0034]
図1~9は、空気イオン化ユニット100を示す。ユニット100は、頂部表面102Aを備える頂部セクション(上部カバーとも呼ばれる)102と、底部(または、下側)表面104Aを備える底部(または、下側)セクション104と、前側部106と、背面側部108と、第1の側部110と、第2の側部112とを有する。
【0010】
[0035]この実施形態の頂部セクション(または、上部カバー)102が、固定具を用いるなどの任意適切な手法で底部セクション104に接続される。頂部表面102Aが、乗り物からのDC電力などの電源に接続するための任意適切な種類の電力入力部114を有する。上部カバー102が、イオン化ユニット100のための給電コードを下側セクション104の反対の表面1の側に安全にかつ適切に配置するのを可能にするように構成される。
【0011】
[0036]イオン化ユニット100に電力供給する給電コードはこれらの図には示されない。空気イオン化ユニット100は、12VDCまたは24VDC電源などの任意選択の電源と共に動作するように構成されるが、24VAC、90VAC、120VAC、または240VACなどの他の入力電圧で動作することもでき、他の電力が利用不可であるかまたは不十分である場合にバッテリーにより電力供給されるなどといったように、完全にまたは部分的にバッテリーにより電力供給され得る。1つまたは複数のソーラーパネルまたは別のエネルギー供給源によりDC(直流)が供給され得る。
【0012】
[0037]底部セクション104は、イオン化ユニット100を車両または他の構造の天井であってよい表面1などの表面に設置するための固定具4を受けるための設置用孔118を有する外側フランジ116を有する。
【0013】
[0038]下側表面104Aは、好適には、イオン化ユニット100を設置している環境においてきれいに見えるように構成される。下側表面104Aは、プラスチック、ステンレス鋼、鋼鉄、または他の適切な材料で作ることができる。下側表面104Aは、粉末被覆(鋼鉄またはアルミニウム)、陽極酸化処理(アルミニウム)、不動態化(ステンレス鋼)、またはめっき処理(鋼鉄またはプラスチック)することができる。
【0014】
[0039]下側表面104Aは、図示されるように、好適には、2つのアクセスドア14および15を有し、アクセスドア14および15のうちの一方が吸気フィルタ13にアクセスして吸気フィルタ13を交換するためのものであり、もう一方は、空気イオン化モジュール16にアクセスして空気イオン化モジュール16を交換するためのものである。下側表面104Aは、アクセスドア14、15を第1の閉位置に固定するための1つまたは複数のラッチ機構を有することができ、ならびに/あるいは安全性を向上させるためのロック機構を有することができる。例示のラッチ機構は、回転ラッチ、スライド式のバーラッチ、磁気ラッチ、またはこの用途に適すると考えられる任意の他の種類のラッチであってよい。ラッチ機構がセンサを有することができ、その結果、空気イオン化ユニット100へのアクセスの日時の記録を取ることが可能となる。
【0015】
[0040]別法として、1つのみのドアが使用されてもよく、この事例では、この1つのドアを開けることにより(つまり、この1つのドアを第1の閉位置から第2の開位置まで動かすことにより)、吸気フィルタ13および空気イオン化モジュール16の一方または両方をアクセスし、交換することができる。ドアは、ヒンジ式またはスライドオープン式であってよく、あるいは任適適切な方式で開閉することができる。下側表面104Aの全体が単一のドアとして機能することができ、または下側表面104の一部分のみが単一のドアとして機能することができる。
【0016】
[0041]
図6に示される固定具2は、空気イオン化ユニットの一部ではなく、表面1に開口部を形成するのに使用され、この開口部が固定具4を受ける。
[0042]図示される空気入口(または、空気取込口)130は、下側表面104Aのドア14に形成されるが、任意適切な配置場所にあってよく、空気が空気入口130を通って空気イオン化ユニット100に入る。
【0017】
[0043]
図6に示される表面1は、天井または他の表面であり、この天井または他の表面に空気イオン化ユニット100を取り付けることができる。この天井、屋根、または他の表面は、バス、シャトルバス、自動車、トラック、路面電車、もしくは飛行機胴体の内部天井、または商業ビルまたは工業用建物の吊天井、あるいは他の天井であってよい。表面1が任意適切な材料で構成される。表面1の切り抜き部分(または、開口部)11は、空気イオン化ユニット(または、「イオン化ユニット」)100をこの開口部の中に嵌め込むことが可能なように構成され、この実施形態では表面1の上方の空間に少なくとも部分的に嵌め込むのを可能にするように構成される。
【0018】
[0044]固定用ハードウェア(または、固定具)4を開口部118を通して表面1の中に装着することができ、それにより空気イオン化ユニット100を表面1の上に固定する。固定部4は、リベットナット、リベット、または任意適切なハードウェアであってよい。
【0019】
[0045]第1の左側ファン5は、空気がオゾンフィルタを通過するように、および好適にはルーバーまたは通気孔120を通ってイオン化ユニット100から出るように、空気を移動させるためのものである。図示されるように、ルーバーまたは通気孔120は、前側106、側部110、および側部112にあるが、ルーバーまたは通気孔120は任意適切な配置場所にあってよい。第1の左側ファン5(または、第1のファン)は、好適には、空気を流通させる遠心ファンユニット(または、「サイクロン」ファンユニット)を有するが、イオン化ユニット100から外へ空気を移動させるための任意のデバイスまたは適切な方式のファンで十分である。第1の左側ファン5は、好適には、高い静圧(例えば25~560Pa)および低い騒音レベルまたはdBレベル(例えば、10~40dB)で空気流れを供給するように構成される。第1の左側ファンは、DC電力のみまたはAC電力のみでなくてもよく、左側ファン組立体5によって発生する空気流れの立方フィート毎分(CFM:cubic feet per minute)は、通常、0.23立方メートル/分(8.1CFM)から1.13立方メートル/分(39.9CFM)の間であるが、イオン化ユニット100のサイズ、用途、または環境に応じて、より低いまたはより高い量が使用されてもよい。
【0020】
[0046]第2の右側ファン(または、第2のファン)6は、空気がオゾンフィルタを通過するように、および好適にはルーバーまたは通気孔120を通ってイオン化ユニット100から出るように、空気を移動させるためのものである。第2の右側ファン6の構造、目的、および機能は、好適には、第1の左側ファン5と同じである。
【0021】
[0047]ファン5および6が、この実施形態ではオゾンフィルタおよびスロットまたはルーバー120を通して空気を移動させることにより、空気イオン化ユニット100の外部の占有空間の中へ戻すように清浄空気を流通させる。ファン5および6は、場合によっては、本明細書では第2のファン組立体と総称され、第2のファン組立体は、1つのみのファンまたは3つ以上のファンを有してもよい。
【0022】
[0048]上部カバー36、40は、それぞれファン5および6のためのものである。上部カバー36、40は、好適には、プラスチックで作られるが、鋼鉄、ステンレス鋼、またはアルミニウムなどの他の適切な材料が使用されてもよい。
【0023】
[0049]左側隔壁(すなわち、流入空気隔壁)7は、好適には、ステンレス鋼、鋼鉄、アルミニウム、または他の任意適切な材料から構成される。左側隔壁7はイオン化ユニット100の構造部材であることが好ましいが、必ずしもその必要はない。左側隔壁7が吸気フィルタ13に最も近い下側にヒンジを有することもできる。このヒンジが、アクセスドア14が第2の位置まで開き、また第1の位置まで閉じるのを可能にし、それによりアクセスドア14がその第2の開位置にあるときに吸気フィルタ13にアクセスして吸気フィルタ13を交換するための好都合な方法を提供する。
【0024】
[0050]ボックス型DC(すなわち、直流)の第1のファン8が左側隔壁7に設置される。第1のファン8は、DC電力のみまたはAC電力のみでなくてもよく、ファン8によって発生する空気流れの量が、通常、0.15立方メートル/分(5.3CFM)から0.59立方メートル/分(20.8CFM)の間であるが、イオン化ユニット100のサイズ、用途、または環境に応じて、より低いまたはより高い量が使用されてもよい。ファン(すなわち、第1のファン)8がイオン化するために空気を空気イオン化モジュール16の中まで移動させてイオン発生器25に接触させ、オゾンフィルタを通過するようにイオン化空気を移動させるのを補助することができる。ファン8が場合によっては第1のファン組立体と称され、2つ以上のファンを有することができる。
【0025】
[0051]遠心ファンユニットまたは「サイクロン」ファンユニット37は、空気を流通させるためのものであるが、イオン化ユニット100の中に、およびイオン化ユニット100から外へ空気を移動させるための任意の手段で十分である。ファンユニット37は、好適には、ファン組立体5、6、および8に配置される。ファン37は、高い静圧(例えば、25~560Pa)および比較的低い騒音レベルまたはdBレベル(例えば、10~40dB)で十分な空気流れを供給する。ファン37は、DC電力のみまたはAC電力のみで動作しなくてもよく、ファン37によって発生する空気流れの量が、通常、0.23立方メートル/分(8.1CFM)から1.13立方メートル/分(39.9CFM)の間であるが、イオン化ユニットのサイズ、用途、または環境に応じて、より低いまたはより高い量が使用されてもよい。1つまたは複数の他のファンまたは他の方式のファンが使用されてもよい。ハードウェア38は、ファンを下側ファンボックス35および39に取り付けるためのものである。下側ファンボックス35および39は、プラスチックで作られるが、鋼鉄、ステンレス鋼、またはアルミニウムなどの他の適切な材料が使用されてもよい。
【0026】
[0052]プレナム9が、空気イオン化モジュール16の中までおよびイオン発生器25に接触するように第1のファン組立体8の空気流れを移送および誘導する。プレナム9は、好適にはプラスチックで作られるが、別の適切な材料が使用されてもよい。
【0027】
[0053]制御装置回路基板組立体10(制御手段または制御システムとも称される)が空気イオン化ユニット100を制御するのに使用され得る。回路基板組立体10は、好適には、高圧変圧器を有する。変圧器は、回路基板組立体10に直接に取り付けられ得るか、またはイオン化ユニット100の内部または外部に別個に設置されてもよく、変圧器が、イオン発生器25によって発生するイオンの数を決定する電圧を増大または低下させる。回路基板組立体10は、空気イオン化ユニット100に入る空気の供給量などの任意適切なパラメータに基づいてイオン化出力レベルを制御するための回路または構造をさらに有することができる。
【0028】
[0054]回路基板組立体10は、RF通信のための無線デバイスまたは他のデバイスをさらに有することができる。無線の種類は好適にはBluetoothであるが、WiFi、ZigBee、DigiMesh、Lora、および/または他の種類、のうちの1つまたは複数の種類であってもよい。無線は、好適には、空気イオン化システム100を制御すること、データパケットおよびセンサ情報を伝達すること、モジュールの修理または交換のための情報を提供すること、ならびに/あるいは他のこと、などの、複数の使用を有する。回路基板組立体10は、空気イオン化ユニット100を制御するために制御システムプロトコル(例えば、CANバス)を回路基板組立体10にハードワイヤード式に接続するのを可能にするための、通信インターフェースハードウェアおよびコネクタをさらに有することができる。これらの接続は、標準的な被覆銅線を使用して形成することができるが、加えてまたは代わりに、光ファイバ材料を使用してもよく、あるいは、無線伝達を含めた、データを伝達するための他の手法を使用してもよい。
【0029】
[0055]回路基板組立体10は、空気イオン化ユニット100の中に設置されるかまたは空気イオン化ユニット100のところに設置されるカメラまたは通常は同軸ケーブルを介して回路基板組立体10にデータを伝送する外部カメラからビデオストリームを取得および/または保存するための1つまたは複数のデバイスをさらに有することができる。こうすることで、回路基板組立体を占有空間内で安全性および活動を監視するのに使用することができる。
【0030】
[0056]回路基板組立体10は、清潔にされる空気のパラメータを測定するために、1つまたは複数のセンサを有することができ、ならびに/あるいは1つまたは複数のリモートセンサと通信することができ、その結果、これらのセンサが占有空気内の空気品質指標を測定および保存することができる。このデータは、局所決定を行うのに使用され得るか、あるいは空気品質の遠隔監視のために、イオン化ユニット100を配置しているところの乗り物または建物から伝達され得る。例として、各々のバス車両が中央制御ステーションまたは監視施設に空気品質値を報告することができる。この例では、イオン化ユニット100から集められるセンサデータまたは性能データが、銅線(ハードワイヤード式に接続される)または無線信号(例えば、RF信号)を介して、分離しているユニットに送信され、この分離しているユニットが、ホストコントロールシステム(例えば、セルラーネットワーク)からデータを受信するというタスクを割り当てられている。次いで、データが、中央制御ステーションで、受信、保存、および/または分析され得る。コマンドが、イオン化の量、発生する陽イオンに対しての陰イオンの量、第1のファン組立体および/または第2のファン組立体の速度、を増大または低下させるために、中央制御ステーションから各バスのイオン化ユニット100まで送信され得る。
【0031】
[0057]
図21に示される1つまたは複数のリモートセンサ800、あるいはユニット100の上またはその中にあるセンサが制御手段10に有線接続され、および/またはこの制御手段10と無線通信状態にある。1つまたは複数のリモートセンサ800が、バッテリーによって電力供給されるなどの任意適切な手法で電力供給され得るか、またはコンセントに差し込まれるように構成され得る。1つまたは複数のリモートセンサ800から受信される情報に応答して、制御電子機器500がユニット100の動作を修正することができ、例えば、(1)ユニット100をオンまたはオフにすることができ、(2)ファン5、6、または8をオンまたはオフにすることができ、(3)環境オゾンが標的閾値を超えることが検出される場合に環境オゾンレベルを標的閾値未満にするまでユニット100をオゾン減少モードで動作させることができ、(4)イオン化を強化することを目的として、およびひいては、リモートセンサ800により粒子が標的閾値を超えていることが報告される場合に粒子除去速度を上げることを目的として、ユニット100のデューティーサイクルを増大させることができる。
【0032】
[0058]空気イオン化ユニット100と共に使用され得る、1つまたは複数のセンサ800、ならびに/あるいはユニット100の一部であるセンサが、以下のうちの1つまたは複数を測定することができる。(1)温度(T)、(2)相対湿度(RH)、(3)露点(Tdp)、(4)大気圧(mbar、Hg、hPa)、(5)酸素(O2)、(6)酸素の分圧(PO2)、(7)PM=粒径1(例えば、PM0.3-1.0μm、2.-PM1.0-2.5μm、3.-PM2.5-10μm)、(8)室内空気質(IAQ)、(9)一酸化炭素(CO)、(10)二酸化炭素(CO2)、(11)呼吸刺激剤、(12)硫化水素(H2S)、(13)二酸化窒素(NO2)、(14)二酸化硫黄(SO2)、(15)二酸化塩素(CH2O)、(16)総揮発性有機化合物(tVOC)、(17)オゾン(O3)、(18)赤外線(IR)、(19)加速度計(g)、(20)GPS、(21)水素(H2)、(22)窒素酸化物、(23)煙、(24)空気イオン化ユニットへの電流、(25)空気イオン化ユニットを通る空気流れ、(26)気体イオン化検出器、(27)赤外線、(28)サーミスタ、および(29)熱電対。
【0033】
[0059]1つまたは複数のセンサが、同時に、間隔をおいて、または異なるゾーンにおいて異なるタイミングで、占有空間の多様なゾーンを監視するのに使用され得る。1つまたは複数のセンサによって測定される1つまたは複数のパラメータが、任意適切なアルゴリズムを使用して同時に考察され得る。この場合、このようなパラメータの組み合わせが空気イオンユニット100の状況を制御するのに使用され得る。
【0034】
[0060]制御手段10は、接地回路を基準としてコンバータを正にバイアスするのに適する手法でコンバータにパルス電力を供給することができ、それによりイオン発生器25により過度の陰イオンを発生させる。
【0035】
[0061]1つの動作モードでは、制御手段10が、80%のデューティーサイクルでイオン発生器25を動作させるように構成される(例えば、4分間のイオン発生モード、さらにその後の1分間のパワーダウン、さらにその後の4分間のイオン発生モード、など)。別の動作モードでは、電子制御手段500が、100%のデューティーサイクルでモジュール100を動作させるように構成される(常にオン)。しかし、任意の適切なデューティーサイクルが利用されてもよい。
【0036】
[0062]制御手段10は、ユニット100の性能を監視することができ、構成要素の交換が必要である場合(例えば、イオン化構成要素またはオゾン触媒42の劣化を原因とする)に信号を発することができる。
【0037】
[0063]制御手段10は、ファン5、6、および/または8の速度および電流引き込み、さらにはイオン発生器25の電圧および電流引き込みを監視することができる。異常が検出される場合、空気イオン化ユニット100を停止することができ、および/または再始動することができる。加えて、制御手段10は、状態およびエラー状態を監視することができ、オゾン減少モードをオンまたはオフにすることができ、ならびに/あるいはイオン発生器25の動作に付随するデューティーサイクルを調整することができる
[0064]右側隔壁(すなわち、流出空気隔壁)11は、ステンレス鋼、鋼鉄、アルミニウム、または任意適切な他の材料で構成される。右側隔壁は、イオン化ユニット100の構造部材であってよいが、必ずしもその必要はない。隔壁11は、ファン組立体5および6の流出空気を適切に誘導するようにファン組立体5および6を位置決めする。隔壁11がさらに、取り外し可能な空気イオン化モジュール16、および回路基板組立体10に対してのその接続部を位置決めする。
【0038】
[0065]隔壁11は、垂直方向フランジの上側中央部分にノッチ11Aをさらに有する。ノッチ11Aは、空気流れが空気イオン化モジュール16の中まで下方に誘導されるようにプレナム9を配置することを意図される。隔壁11は、空気イオン化モジュール16に最も近い下側にヒンジを有することができる。このヒンジがドア15を開閉するのにアクセスすることを可能にし、それにより空気イオン化モジュール16を交換するための好都合な手法を提供する。
【0039】
[0066]隔壁7および隔壁11が2つの別個の部片として描かれている。しかし、代替の構成では、これらの2つの隔壁が「U形」部片などの単一部片となるように組み合わされる。これは、製造コストを削減すること、構造支持力を向上させること、および/または単純に部品を減らすこと、のために行うことができる。
【0040】
[0067]吸気フィルタ13は、HEPA(高効率粒子(high efficiency particulate))フィルタであってよいが、プリーツフィルタまたはガラス繊維フィルタあるいは任意適切なフィルタであってよもよい。吸気フィルタ13がさらに、この用途に適し、CADR(クリーンエア供給率(Clean Air Delivery Rate))に基づく、MERV(最小効率レポート値(Minimum Efficiency Reporting Value))評価値を有することができる。吸気フィルタ13が、空気をイオン化して占有区間に戻す前に、占有空間からイオン化ユニット100に入る空気を濾過する。
【0041】
[0068]アクセスドア14が吸気フィルタ13にアクセスして吸気フィルタ13を交換するのに使用され得る。アクセスドア14は、図示されるようにヒンジ上で枢動することができるか、摺動式に開閉され得るか、またはハードウェアを介して取り外し可能であってもよい。アクセスドア14は、プラスチック、ステンレス鋼、鋼鉄、あるいは適すると考えられる1つまたは複数の他の材料から構成され得る。アクセスドア14は、粉末被覆(鋼鉄またはアルミニウム)、陽極酸化処理(アルミニウム)、不動態化(ステンレス鋼)、またはめっき処理(鋼鉄またはプラスチック)することができる。
【0042】
[0069]アクセスドア15は、任意選択で空気イオン化モジュール16を支持することができる。ドア15が示されるようにヒンジ上で枢動することができるか、摺動式に開閉され得るか、またはハードウェアを介して取り外し可能であってもよい。アクセスドア15は、プラスチック、ステンレス鋼、軟鋼、または他の適切な材料で作られ得る。アクセスドア15は、粉末被覆(鋼鉄またはアルミニウム)、陽極酸化処理(アルミニウム)、不動態化(ステンレス鋼)、またはめっき処理(鋼鉄またはプラスチック)することができる。
【0043】
[0070]
図5および9ではアクセスドア14およびアクセスドア15が開位置(または、第2の位置)で示されており、それにより吸気フィルタ13および/またはイオン化モジュール16にアクセスすることならびに/あるいは吸気フィルタ13および/またはイオン化モジュール16を交換することが可能である。アクセスドア14およびアクセスドア15がこの第1の閉位置にある場合、吸気フィルタ13および/またはイオン化モジュール16をアクセスすることができない。
【0044】
[0071]空気イオン化モジュール16は、イオン化管組立体25、およびオゾン低減触媒を含むオゾンフィルタを備える。空気イオン化モジュール16が、一実施例では、空気イオン化ユニット100の内部にある機械的ガイドレールおよびコネクタなどの、ドッキングコネクタを使用することにより、容易に、装着されるように、取り外されるように、および交換されるように、設計される。
図10~12が、空気イオン化モジュール16、モジュール16の断面図、およびモジュール16の分解図を示す。
【0045】
[0072]イオン化モジュール16の上部カバー17は、ステンレス鋼で作られるが、任意適切な材料が使用されてよい。上部カバー17のスロット17Aが第1のファン8からの空気流れを入れるのを可能にし、イオン化モジュール16のガラス管を囲むステンレス鋼スクリーンからイオン化粒子を除去するのを補助する。
【0046】
[0073]図示されるオゾンフィルタ18A(第1のフィルタまたは第1のフィルタユニットとも称される)およびオゾンフィルタ18B(第2のフィルタまたは第2のフィルタユニットとも称される)は、オゾン除去のための触媒を保持するステンレス鋼スクリーン組立体である。使用される触媒の量がイオン発生器25のサイズおよび機能に基づいて調整され、その結果、空気イオン化ユニット100によって発生するオゾンが空気イオン化ユニット100から放出される空気内での安全パラメータの範囲内に収まる。図示される実施形態では、オゾンフィルタ18Aがイオン発生器25の一方の側部に配置され、オゾンフィルタ18Bが反対側に配置される。しかし、1つまたは複数のオゾンフィルタがイオン発生器と空気出口との間の多様な位置に配置され得る。さらに、空気イオン化ユニット100は、イオン発生器の一方の側部に1つのオゾンフィルタのみ、または3つのオゾンフィルタを有することができ、この場合、各フィルタがイオン発生器の異なる側にある(2つの反対側の側部、および頂部または底部)。あるいは、空気イオン化ユニット100が、イオン発生器25を部分的に囲むかまたは完全に囲むオゾンフィルタを有することができる。
【0047】
[0074] イオン化管組立体(すなわち、イオン発生器)25が空気を清潔にするためのイオンを発生させる。イオン発生器25の当技術分野で既知である構造は、復帰電圧のための負極タブ19、プラスチックまたは他の適切な材料から構成される後方エンドキャップ20、負極タブの接続点21、正極タブの接続点22、プラスチックまたは他の適切な材料から構成される前方エンドキャップ23、ステンレス鋼または他の適切な材料から構成されるベースプレート24、アタッチメントハードウェアおよび正電圧入力装置26、base plastic glass holder27、雌ねじを有するアルミ棒28、energy star29;止め座金30、energy starを固定するためのねじ31、円筒形形状(図示される実施形態では)のアルミニウムの有孔内側構成要素32、ホウケイ酸塩ガラスの管33、および、ステンレス鋼の外側メッシュ34、である。
【0048】
[0075]ステンレス鋼メッシュのキャリア41が上部に形成されるフランジを有するように図示されている。キャリア41を形成するのに、触媒42を保持するための任意適切な材料または構造が使用され得る。
【0049】
[0076]好適には粒状である触媒42(または、オゾン除去触媒またはオゾン減衰触媒)がステンレス鋼メッシュのキャリア41の空洞の中に配置される。この場合、触媒をキャリア41の中に完全に入れ込むのを保証するために、触媒42が揺らされ得るかまたは振動させられ得る。触媒42がキャリア41を十分に塞ぐと、上部カバー43がスポット溶接またはシーム溶接され得るかあるいは任意適切な手法で取り付けられることが可能であり、それにより触媒42がキャリア41内で保持されることが保証される。
【0050】
[0077]触媒42は、オゾンを変換するように、オゾンを中和するように、ならびに/あるいは他の形でオゾンを除去および/または低減するように、構成される。触媒42は、通常、二酸化マンガンおよび/または酸化銅など、あるいはその組み合わせを含む。触媒42は、Carus Corporation(イリノイ州、Peru)によって提供されるCarulite200を含むことができる。しかし、空気ストリームからのオゾンを中和および/または除去するように構成される任意適切な触媒が利用されてもよい。
【0051】
[0078]
図19~20が、イオン発生器250の大部分を囲むオゾンフィルタ180を備える代替の空気イオン化モジュール160を示す。
動作
[0079]動作中、占有空間からの空気が空気取込口130に入って第1のファン組立体8によって移動させられて、空気イオン化モジュール16の一部分であるイオン発生器25に接触する。吸気フィルタが使用される場合、空気が空気イオン化ユニット100に入るときに吸気フィルタ13によって濾過され得る。空気がイオン化され、第1のファン組立体8からの圧力が、イオン化された空気をイオン発生器25のいずれかの側のオゾンフィルタ18A、18Bを通過させて外側に移動させ、空気を占有空間に戻すことができる。
【0052】
[0080]別法として、第2のファン組立体が、空気を1つまたは複数のオゾンフィルタを通過させて占有空間の中に移動させるのを補助するのに利用可能であり、さらに、イオン発生器に接触させた後で空気からイオンを取り除くのを補助することができる。この実施形態で示されるように、第2のファン組立体が2つのファン(第1の左側ファン5および第2の右側ファン6)を有する。しかし、第2のファン組立体は、使用される場合、1つのみのファンまたは3つ以上のファンを有してもよい。さらに、排出空気フィルタは、空気がオゾンフィルタを通過した後、占有空間に入る前に、空気を濾過することができる。
【0053】
[0081] 徹底的に空気を清潔にするために人および/または動物が存在しない場合、空気イオン化ユニットは、過度のオゾンを発生させてオゾンを占有空間の中に放出するように動作可能である。これが以下のような複数の手法で行われ得る。(1)オゾンフィルタにより十分に濾過される過度のオゾンを作り出すようにイオン発生器を動作させること、(2)オゾンを濾過する第1の位置から、第1の位置より少ない量のオゾンを濾過するかまたはオゾンを濾過しない第2の位置まで、オゾンフィルタを移動させること、あるいは(3)オゾンフィルタのうちの1つまたは複数のオゾンフィルタを迂回させるようにおよび占有空間の中へ放出するように、空気イオン化ユニットを通る空気の経路を変化させること。
【0054】
[0082]第1の位置から第2の位置までオゾンフィルタを移動させることを、1つまたは複数のオゾンフィルタを使用者が取り外すなど手動で、行うことができる。あるいは、第1の位置から第2の位置までオゾンフィルタを移動させることを、1つまたは複数のオゾンフィルタを上方に移動させるか、下方に移動させるか、または任意の方法で移動させるための電気モータなどのデバイスを動作させる制御手段を使用して行うことができ、この場合、第2の位置では、1つまたは複数のオゾンフィルタが第1の位置の場合よりも少ない量のオゾンを濾過することになり、好適にはオゾンを濾過しない。
【0055】
[0083]空気イオン化ユニットは、危険状態を感知するときに動作するアラームをさらに有することができる。
[0084]AC変圧器が、陽イオンよりも多くの陰イオンを得るように一方側にバイアスされ得るか、または陰イオンよりも多くの陽イオンを作り出すようにバイアスされ得るか、あるいは同数の陽イオンおよび陰イオンを発生させるように動作することが可能である。
【0056】
[0085]必須ではないが、空気をイオン化する前に空気を調節するための上流にある空調システム(ACユニット、除湿器、乾燥器など)が存在することが望ましい。空気が陽イオンまたは陰イオンのいずれかでイオン化されると、制御手段10が本デバイスの下流で空気に加湿するための能力を有することができる。この加湿器(および、上流にある空調デバイス)が制御手段10を介して連結可能であり、その結果、空気流れおよび空気浄化を最適化するための調整を行うことができる。
【0057】
[0086]
図19~20で示される代替の実施形態では、空気イオン化ユニットは、正方形(例えば、0.61×0.61m(2×2フィート)の寸法)、長方形(例えば、0.61×1.22m(2×4フィート)の寸法)、あるいは他の寸法であってよく、その結果、音響吊天井の上方の空間に嵌め込まれるなど、特定の用途に適する空間の中に嵌め込まれる。この実施形態は、65mmを超えるより背の高い空気イオン化ユニットを可能にする。
【0058】
[0087]本開示の非限定のいくつかの実施例が以下に記載される。
[0088]実施例1:占有空間の表面に取り付けられるように構成される空気イオン化ユニットであって、この空気イオン化ユニットは、
(a)上部カバーと、
(b)上部カバーに取り付けられる下側セクションであって、下側セクションが、表面に対して頂部セクションが取り付けられているときに、占有区間の中に存在するように構成される、下側セクションと、
(c)電源に接続可能である空気イオン化モジュールであって、(i)イオン発生器、および(ii)イオン発生器を少なくとも部分的に囲む、オゾン除去触媒を有するオゾンフィルタ、を備える、空気イオン化モジュールと、
(d)空気イオン化モジュールの中に空気を移動させるように構成される第1のファン組立体と、
(e)イオン発生器により空気がイオン化された後で、空気イオン化ユニットの内部から占有空間の中まで空気を移動させるのを可能にするように構成される空気排出口と
を備える。
【0059】
[0089]実施例2:実施例1の空気イオン化ユニットにおいて、表面が天井である。
[0090]実施例3:実施例2の空気イオン化ユニットにおいて、表面が乗り物の天井である。
【0060】
[0091]実施例4:実施例1の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが、吸気ポート、および吸気ポートに並置される吸気フィルタをさらに有し、吸気フィルタが空気イオン化ユニットに入るときの空気を濾過するように構成される。
【0061】
[0092]実施例5:実施例4の空気イオン化ユニットにおいて、吸気フィルタがプリーツ空気フィルタである。
[0093]実施例6:実施例4の空気イオン化ユニットにおいて、吸気フィルタおよび空気イオン化モジュールが空気イオン化ユニットの下側セクションの中に存在する。
【0062】
[0094]実施例7:実施例1の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが、第1の左側ファンおよび第2の右側ファンを備えるオゾンフィルタを通して空気を移動させるように構成される第2のファン組立体をさらに有する。
【0063】
[0095]実施例8:実施例7の空気イオン化ユニットにおいて、第2のファン組立体が第1の左側ファンおよび第2の右側ファンを備える。
[0096]実施例9:実施例1の空気イオン化ユニットにおいて、オゾンフィルタが、イオン源の第1の側に配置される第1のセクション、およびイオン源の第2の側に配置される第2のセクションを備える。
【0064】
[0097]実施例10:実施例1の空気イオン化ユニットにおいて、オゾンフィルタがイオン発生器を部分的に囲む。
[0098]実施例11:実施例1から10までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、イオン発生器がイオン発生管である。
【0065】
[0099]実施例12:実施例1から11までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、オゾンフィルタが容器の中にあるオゾン除去触媒を備える。
[0100]実施例13:実施例1から12までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、オゾン除去触媒が粒状である。
【0066】
[0101]実施例14:実施例12または実施例13の空気イオン化ユニットにおいて、容器が金属メッシュから構成される。
[0102]実施例15:実施例14の空気イオン化ユニットにおいて、金属メッシュがステンレス鋼から構成される。
【0067】
[0103]実施例16:実施例4から6までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが、(a)吸気フィルタにアクセスすることができない閉位置、および(b)吸気フィルタにアクセスして吸気フィルタを交換することができる開位置、を有する第1のドアを有する底部表面をさらに備える。
【0068】
[0104]実施例17:実施例16の空気イオン化ユニットにおいて、吸気フィルタが第1のドアに取り付けられる。
[0105]実施例18:実施例1から17までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが、(a)空気イオン化モジュールにアクセスすることができない閉位置、および(b)空気イオン化モジュールにアクセスして空気イオン化モジュールを交換することができる開位置、を有する第2のドアをさらに備える。
【0069】
[0106]実施例19:実施例1から18までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが、空気イオン化ユニットの内部で空気イオン化モジュールを受けて位置合わせするドッキングコネクタをさらに有する。
【0070】
[0107]実施例20:実施例19の空気イオン化ユニットにおいて、ドッキングコネクタが、空気イオン化モジュールを受けて位置決めするように構成される1つまたは複数のレールを備える。
【0071】
[0108]実施例21:実施例1から20までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、第1のファン組立体がイオン発生器に接触するように空気を移動させるように構成される。
【0072】
[0109]実施例22:実施例1から21までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、イオン発生器が、陽イオンよりも多くの陰イオンを発生させるように構成される。
【0073】
[0110]実施例23:実施例1から22までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、イオン発生器が陰イオンを少なくとも60%発生させるように構成される。
【0074】
[0111]実施例24:実施例1から23までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが、空気中のイオン数を測定し、空気中の測定されるイオン数に少なくとも部分的に基づいてイオン発生器への電力を調整する制御システムをさらに備える。
【0075】
[0112]実施例25:実施例24の空気イオン化ユニットにおいて、制御システムが、オゾンレベル、空気温度、粒子レベル、一酸化炭素レベル、および湿度、のうちの少なくとも1つをさらに測定する。
【0076】
[0113]実施例26:実施例24または実施例25の空気イオン化ユニットにおいて、イオン発生器が、制御システムの動作に応答して電流を受け取るように構成されるイオンディスペンサを備える。
【0077】
[0114]実施例27:実施例1から26までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、イオン発生器が、
(a)イオン発生器に電気的に結合される内側電極であって、内側電極が有孔アルミニウムシートを備える、内側電極と、
(b)内側電極の周りに少なくとも部分的に配置されるガラス管と、
(c)ガラス管の周りに少なくとも部分的に配置される外側電極であって、外側電極が管状のステンレス鋼メッシュスクリーンを備える、外側電極と
をさらに備える。
【0078】
[0115]実施例28:実施例1から27までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、オゾンフィルタが、
(a)第1の管を形成する内側ステンレス鋼メッシュスクリーンと、
(b)第2の管を形成する外側ステンレス鋼メッシュスクリーンと
をさらに備え、
オゾン触媒が第1の管と第2の管との間に配置される。
【0079】
[0116]実施例29:実施例28の空気イオン化ユニットにおいて、オゾンフィルタが、第1の管および第2の管を結合する一対のエンドキャップをさらに備える。
[0117]実施例30:実施例24から26までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが制御システムと通信するセンサをさらに備え、センサが、イオンレベル、オゾンレベル、空気温度、粒子レベル、一酸化炭素レベル、および湿度、のうちの少なくとも1つを測定し、センサが少なくとも1つの測定値を制御システムに伝達する。
【0080】
[0118]実施例31:実施例30の空気イオン化ユニットにおいて、センサが制御システムと無線通信する。
[0119]実施例32:実施例1から31までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが、空気イオン化ユニットと空気排出口との間に配置される空気フィルタをさらに備える。
【0081】
[0120]実施例33:実施例1から32までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化モジュールが、空気イオン化ユニットから取り外されるようにおよび交換されるように構成される。
【0082】
[0121]実施例34:実施例30または実施例31の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが、制御システムと通信する複数のセンサを有する。
[0122]実施例35:実施例30から31までのまたは実施例34のいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、制御システムが、測定されるイオンレベル、オゾンレベル、一酸化炭素レベル、空気温度、粒子レベル、および湿度、のうちの1つまたは複数に基づいて、イオン発生器への電力を調整する。
【0083】
[0123]実施例36:実施例30から31までのまたは実施例34から35までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、制御システムが、測定されるイオンレベル、オゾンレベル、一酸化炭素レベル、空気温度、粒子レベル、および湿度、のうちの1つまたは複数に基づいて、第1のファン組立体の速度を調整する。
【0084】
[0124]実施例37:実施例30から31までのまたは実施例34から36までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、制御システムが、測定されるイオンレベル、オゾンレベル、一酸化炭素レベル、空気温度、粒子レベル、および湿度、のうちの1つまたは複数に基づいて、第2のファン組立体の速度を調整する。
【0085】
[0125]実施例38:実施例1から37までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、オゾンフィルタが、イオン発生器を少なくとも部分的に囲む第1の位置、および第1の位置にあるときよりも少ない数のイオン発生器を囲んでいるかまたはイオン発生器を一切囲んでいない第2の位置を有する。
【0086】
[0126]実施例39:実施例1から38までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、第1のファンユニットがDC電力で動作する。
[0127]実施例40:実施例1から39までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、第1のファン組立体が0.23立方メートル/分(8.1CFM)から1.13立方メートル/分(39.9CFM)の間の量を発生させる。
【0087】
[0128]実施例41:実施例7または実施例8の空気イオン化ユニットにおいて、第2のファン組立体の各ファンが0.23立方メートル/分(8.1CFM)から1.13立方メートル/分(39.9CFM)の間の量を発生させる。
【0088】
[0129]実施例42:実施例1から41までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが高圧変圧器をさらに有する。
[0130]実施例43:実施例42の空気イオン化ユニットにおいて、高圧変圧器が制御システムに接続される。
【0089】
[0131]実施例44:実施例24から26までの、実施例30から31までの、または実施例34から37までの、いずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、制御システムがビデオカメラから映像を受信するように構成される。
【0090】
[0132]実施例45:実施例24から26までの、実施例30から31までの、実施例34から37までの、または実施例44の、いずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、制御システムが、空気イオン化ユニットおよび占有区間から離れたところにある中央制御装置と通信するように構成される。
【0091】
[0133]実施例46:実施例45の空気イオン化ユニットにおいて、中央制御装置が、イオン発生器によるイオン化の量、イオン発生器によって発生する陽イオンに対しての陰イオンの量、第1のファン組立体の速度、および第2のファン組立体の速度、うちの1つまたは複数を調整するように構成される。
【0092】
[0134]実施例47:実施例18の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化モジュールが第2のドアに接続される。
[0135]実施例48:実施例1から21までのまたは実施例24から47までの空気イオン化ユニットにおいて、イオン発生器が陰イオンより多い陽イオンを発生させるように構成される。
【0093】
[0136]実施例49:実施例1から48までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、オゾンフィルタが、空気からオゾンを濾過する第1の位置、およびその第1の位置にあるときよりも少ない量のオゾンを空気から濾過する第2の位置を有する。
【0094】
[0137]実施例50:実施例49の空気イオン化ユニットにおいて、オゾンフィルタがその第2の位置にあるときに空気を濾過しない。
[0138]実施例51:実施例49または実施例50の空気イオン化ユニットにおいて、オゾンフィルタがその第1の位置にあるときに空気イオン化ユニットと空気排出口との間にあり、その第2の位置にあるときに空気イオン化ユニットと排出口との間にない。
【0095】
[0139]実施例52:実施例1から51までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、オゾンフィルタが、空気イオン化モジュールの第1の側にある第1のフィルタユニット、および空気イオン化ユニットの第2の側にある第2のフィルタユニットを備える。
【0096】
[0140]実施例53:実施例52の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化モジュールの第1の側が空気イオン化モジュールの第2の側の反対側である。
[0141]実施例54:実施例52または実施例53の空気イオン化ユニットにおいて、第1のフィルタユニットが、オゾンを濾過する第1の位置と、第1の位置にあるときより少ない量のオゾンを濾過する第2の位置との間で移動可能である。
【0097】
[0142]実施例55:実施例52から54までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、第2のフィルタユニットが、オゾンを濾過する第1の位置と、第1の位置にあるときより少ない量のオゾンを濾過する第2の位置との間で移動可能である。
【0098】
[0143]実施例56:実施例1から55までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気排出口が、空気イオン化ユニットの第1の側に並置される第1の排出口、および空気イオン化ユニットの第2の側に並置される第2の排出口を備える。
【0099】
[0144]実施例57:実施例54の空気イオン化ユニットにおいて、第1のフィルタユニットが第2の位置にあるときにオゾンを濾過しない。
[0145]実施例58:実施例55の空気イオン化ユニットにおいて、第2のフィルタユニットが第2の位置にあるときにオゾンを濾過しない。
【0100】
[0146]実施例59:実施例1から58までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気排出口が1つまたは複数のルーバーまたは通気孔を備える。
[0147]実施例60:実施例1から59までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが空気排出口のところにある1つまたは複数の空気フィルタをさらに有する。
【0101】
[0148]実施例61:実施例8の空気イオン化ユニットにおいて、第1の左側フィンがイオン発生器の第1の側において空気を移動させるように構成され、第2の右側ファンが第1の側の反対側のイオン発生器の側において空気を移動させるように構成される。
【0102】
[0149]実施例62:実施例7から8までのまたは実施例61のいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、第2のファン組立体が空気イオン化モジュールの上方に配置される。
【0103】
[0150]実施例63:実施例54の空気イオン化ユニットにおいて、第1のフィルタユニットがその第2の位置にあるときにオゾンを濾過しない。
[0151]実施例64:実施例55の空気イオン化ユニットにおいて、第2のフィルタユニットがその第2の位置にあるときにオゾンを濾過しない。
【0104】
[0152]実施例65:実施例1から15までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが、空気イオン化モジュールにアクセスすることができない第1の閉位置、および空気イオン化モジュールにアクセスして空気イオン化モジュールを交換することができる第2の開位置を有する単一のドアを有する。
【0105】
[0153]実施例66:実施例65の空気イオン化ユニットにおいて、単一のドアがその第2の開位置にあるとき、吸気フィルタがアクセスされ、交換可能である。
[0154]実施例67:実施例1から13までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが下側表面および下側表面にある単一のドアをさらに有し、単一のドアが、空気イオン化モジュールにアクセスすることができる第1の閉位置、および空気イオン化モジュールにアクセスして空気イオン化モジュールを交換することができる第2の開位置を有する。
【0106】
[0155]実施例68;実施例67の空気イオン化ユニットにおいて、単一のドアがその第2の開位置にあるとき、吸気フィルタがアクセスされ、交換可能である。
[0156]実施例69:実施例67の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化モジュールが単一のドアに取り付けられる。
【0107】
[0157]実施例70:実施例68の空気イオン化ユニットにおいて、吸気フィルタが単一のドアに取り付けられる。
[0158]実施例71:実施例67または実施例68の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化モジュールが単一のドアに取り付けられる。
【0108】
[0159]本開示のいくつかの別の非限定の実施例は以下の通りである。
[0160]実施例1:空気イオン化ユニットを利用する空気イオン化の方法において、この方法は、
(a)空気の中にイオンを発生させるために1つまたは複数のイオン発生器を動作させるステップと、
(b)空気イオン化ユニットの中で、1つまたは複数のイオン発生器に接触するように空気を移動させるステップと、
(c)空気から少なくとも一部のオゾンを除去するためのオゾン除去触媒を有するオゾンフィルタを通過するようにイオンを有する空気の少なくとも一部を移動させるステップと、
(d)空気イオン化ユニットから外へおよび占有空間の中へ空気の少なくとも一部を移動させるステップと
を含む。
【0109】
[0161]実施例2:実施例1の空気イオン化の方法において、1つまたは複数のイオン発生器が陽イオンよりも多くの陰イオンを発生させる。
[0162]実施例3:実施例1または実施例2の空気イオン化の方法において、この方法が、1つまたは複数のイオン発生器に接触するように空気を移動させる前に空気の少なくとも一部を濾過するステップをさらに含む。
【0110】
[0163]実施例4:実施例3の空気イオン化の方法において、濾過するステップが、空気イオン化ユニット内部に配置される吸気フィルタを通して空気の少なくとも一部を移動させることにより、実施される。
【0111】
[0164]実施例5:実施例1から4までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、イオン発生器が、1つまたは複数のイオン発生器と占有空間との間に配置されるオゾン除去フィルタの中に少なくとも部分的に配置される。
【0112】
[0165]実施例6:実施例1の空気イオン化の方法において、空気の少なくとも一部を移動させるステップが、空気イオン化ユニットの内部に配置される第1のファン組立体を動作させることにより、実施される。
【0113】
[0166]実施例7:実施例6の空気イオン化の方法において、第1のファン組立体が0.23立方メートル/分(8.1CFM)から1.13立方メートル/分(39.9CFM)の量を発生させる。
【0114】
[0167]実施例8:実施例1の空気イオン化の方法において、この方法が、空気中のイオン量を測定するステップと、測定されるイオン量に少なくとも部分的に基づいて、より少ないイオンまたはより多くのイオンを作り出すように、1つまたは複数のイオン発生器を動作させるステップとをさらに含む。
【0115】
[0168]実施例9:実施例1の空気イオン化の方法において、この方法が、空気のオゾンレベル、空気温度、粒子レベル、一酸化炭素レベル、および湿度のうちの少なくとも1つを測定するステップをさらに含む。
【0116】
[0169]実施例10:実施例9の方法において、この方法が、オゾンレベル、空気温度、粒子レベル、一酸化炭素レベル、および湿度、のうちの少なくとも1つの空気中の測定値に少なくとも部分的に基づいて、より少ないまたはより多くのイオンを作り出すように1つまたは複数のイオン発生器を動作させるステップをさらに含む。
【0117】
[0170]実施例11:実施例1から10までのいずれか1つの空気イオン化の方法において、オゾンフィルタを通過するようにイオンを有する空気の少なくとも一部を移動させるステップが、1つまたは複数のイオン発生器とオゾンフィルタとの間の空間の中に空気を移動させるステップを含む。
【0118】
[0171]実施例1から11までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、1つまたは複数のイオン発生器およびオゾンフィルタが空気イオン化モジュールとして構成され、この方法が、(a)空気イオン化ユニットから空気イオン化モジュールを取り外すステップと、(b)空気イオン化モジュールを別の空気イオン化モジュールに交換するステップとをさらに含む。
【0119】
[0172]実施例13:実施例4から12までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、空気イオン化ユニットが、(a)閉位置、および(b)吸気フィルタにアクセスして取り外すことができる開位置を有する第1のドアを備える。
【0120】
[0173]実施例14:実施例1から13までのいずれか1つの実施例の空気イオン化ユニットにおいて、空気イオン化ユニットが、(a)閉位置、および(b)オゾンフィルタ、イオン発生器、および/または空気イオン化モジュールにアクセスして取り外すことができる開位置を有する第2のドアを備える。
【0121】
[0174]実施例15:実施例4から14までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、吸気フィルタを通る空気流れを測定するステップをさらに含む。
【0122】
[0175]実施例16:実施例4から15までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、吸気フィルタを取り換えなければならないタイミングを判定してその空気フィルタを使用者に警告するステップをさらに含む。
【0123】
[0176]実施例1から16までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、オゾンフィルタを交換しなければならないタイミングを判定するステップをさらに含む。
【0124】
[0177]実施例1から17までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、空気から少なくとも一部のオゾンを除去する第1の位置から、第1の位置の場合よりも少ない量のオゾンを除去するかまたはオゾンを除去しない第2の位置まで、オゾンフィルタを移動させるステップをさらに含む。
【0125】
[0178]実施例19:実施例18の空気イオン化の方法において、占有空間に人がいない場合、オゾンフィルタが第2の位置まで移動させられる。
[0179]実施例20:実施例1から19までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、オゾンレベル、空気温度、粒子レベル、一酸化炭素レベル、および湿度、のうちの1つまたは複数を測定するための1つまたは複数のセンサをさらに含む。
【0126】
[0180]実施例21:実施例1から20までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、空気イオン化ユニットが、イオン発生器と通信し、イオン発生器の動作を制御する制御システムをさらに有する。
【0127】
[0181]実施例22:実施例1から21までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、制御システムがイオン発生器の動作を無線で制御する。
[0182]実施例23;実施例21または22のいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、制御システムが空気イオン化ユニットの内部にある。
【0128】
[0183]実施例24:実施例21または22のいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、制御システムが空気イオン化ユニットから離れたところにある。
[0184]実施例25:実施例21の空気イオン化の方法において、制御システムが1つまたは複数のセンサと通信し、制御システムが、1つまたは複数のセンサから受信する情報に基づいてイオン発生器を制御する。
【0129】
[0185]実施例26:実施例25の空気イオン化の方法において、制御システムが1つまたは複数のセンサと無線通信する。
[0186]実施例27:実施例25の空気イオン化の方法において、制御システムが空気イオン化ユニットの内部にある。
【0130】
[0187]実施例28:実施例25の空気イオン化の方法において、制御システムが空気イオン化ユニットから離れたところにある。
[0188]実施例1から28までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、空気イオン化ユニットが、第1の左側ファンおよび第2の右側ファンを有する第1のファン組立体を備える。
【0131】
[0189]実施例30:実施例29の空気イオン化の方法において、第1のファンが空気イオン化モジュールの第1の側を通過するように空気を移動させ、第2のファンがイオン発生器を通過するように空気を移動させ、第3のファンが空気イオン化モジュールの第2の側を通過するように空気を移動させる。
【0132】
[0190]実施例31:実施例1から30までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、空気イオン化ユニットの底部表面にある第1のドアを開けるステップと、吸気フィルタにアクセスして交換するステップと、第1のドアを閉じるステップとをさらに含む。
【0133】
[0191]実施例32:実施例1から31のいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、空気イオン化ユニットの底部表面にある第2のドアを開けるステップと、空気イオン化モジュールにアクセスして交換するステップと、第2のドアを閉じるステップとをさらに含む。
【0134】
[0192]実施例33:実施例1から32までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、1つまたは複数のイオン発生器が陰イオンを少なくとも60%発生させるように構成される。
【0135】
[0193]実施例34:実施例1から33までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、オゾンレベル、空気温度、粒子レベル、一酸化炭素レベル、および湿度、のうちの少なくとも1つを測定するステップをさらに含む。
【0136】
[0194]実施例35:実施例34の空気イオン化の方法において、制御システムと通信するセンサが、オゾンレベル、空気温度、粒子レベル、一酸化炭素レベル、および湿度、のうちの少なくとも1つを測定し、この方法が、センサにより少なくとも1つの測定値を制御システムに伝達するステップをさらに含む。
【0137】
[0195]実施例36:実施例35の空気イオン化の方法において、センサが制御システムと無線通信する。
[0196]実施例37:実施例35または実施例36の空気イオン化の方法において、この方法が、制御システムと通信する複数のセンサを含む。
【0138】
[0197]実施例38:実施例21から28までのまたは実施例35から37までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、測定したオゾンレベル、一酸化炭素レベル、空気温度、粒子レベル、および湿度、のうちの1つまたは複数に基づいて、第1のファン組立体の速度を調整するステップをさらに含む。
【0139】
[0198]実施例39:実施例21から28までのまたは実施例35から38までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、測定した測定したオゾンレベル、一酸化炭素レベル、空気温度、粒子レベル、および湿度、のうちの1つまたは複数に基づいて、第2のファン組立体の速度を調整するステップをさらに含む。
【0140】
[0199]実施例40:実施例21から28までのまたは実施例35から39までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、制御システムによりビデオカメラから映像を受信するステップをさらに含む。
【0141】
[0200]実施例41:実施例21から28までのまたは実施例35から40までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、制御システムにより、空気イオン化ユニットおよび占有空間から離れたところにある中央制御装置と通信するステップをさらに含む。
【0142】
[0201]実施例42:実施例41の空気イオン化の方法において、中央制御装置が、イオン発生器によるイオン化の量、イオン発生器によって発生する陽イオンに対しての陰イオンの量、第1のファン組立体の速度、および第2のファン組立体の速度、のうちの1つまたは複数を調整するように構成される。
【0143】
[0202]実施例43:実施例21から28までのまたは実施例35から42までのいずれか1つの実施例の空気イオン化の方法において、この方法が、制御システムにより、イオン発生器によるイオン化の量および/またはイオン発生器によって発生する陽イオンに対しての陰イオンの量を調整するステップをさらに含む。
【0144】
[0203]上述の多数の例示の実施形態および実施例を参照して本発明を説明してきた。本明細書で示されて記述される特定の実施形態は例示の実施形態を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定することを意図しない。本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明される実施形態に対して変更形態および修正形態を作ることができる。これらのおよび他の変更形態および修正形態は、特許請求される本発明およびその法的均等物の範囲に含まれることを意図される。