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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-05
(45)【発行日】2024-03-13
(54)【発明の名称】電気機器
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240306BHJP
   H01M 10/46 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H01M10/46 101
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022545620
(86)(22)【出願日】2021-08-06
(86)【国際出願番号】 JP2021029395
(87)【国際公開番号】W WO2022044786
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2022-12-28
(31)【優先権主張番号】P 2020142075
(32)【優先日】2020-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 淳一
【審査官】下林 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-197459(JP,A)
【文献】特開平10-174301(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
H01M 10/42 - 10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリ側端子を有するバッテリパックを着脱可能な電気機器であって、
前記電気機器は、
開口が設けられている上壁と、底壁を備える本体ケースと、
前記開口を上方から覆っており、前記バッテリ側端子に対応する機器側端子を有する端子ユニットと、を備え、
前記開口の周りの少なくとも一部には、前記上壁の上面から上方に延びる第1リブが設けられており、
前記電気機器を上方から見たときに、前記第1リブは、前記端子ユニットに重なっている、電気機器。
【請求項2】
前記第1リブは、前記端子ユニットの下面に接触する、請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記端子ユニットの下面には、前記下面から下方に延びる第2リブが設けられており、
前記第1リブと前記第2リブは対向している、請求項1又は2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記上面には、上下方向に直交する第1方向の第1側が第2側よりも下方に位置するように傾斜する傾斜部が設けられており、
前記第1リブは、前記第1方向において、前記開口よりも前記第2側に設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項5】
前記本体ケースは、前記上壁を上下方向に貫通する貫通孔を備えており、
前記端子ユニットは、前記端子ユニットの下面から下方に延び、前記貫通孔に対応する形状を有し、下側からネジを取付け可能な突出部を備えており、
前記貫通孔の径は、前記突出部の外径よりも大きく、
前記ネジの鍔部の外径は、前記貫通孔の径よりも大きく、
前記ネジが前記突出部に螺合されると、前記ネジ及び前記端子ユニットによって、前記本体ケースが上下方向に挟持される、請求項1から4のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項6】
前記本体ケースは、前記開口を挟んで対向する2個の前記貫通孔を備えており、
前記端子ユニットは、前記2個の貫通孔に対応する2個の前記突出部を備えている、請求項5に記載の電気機器。
【請求項7】
前記電気機器は、さらに、
前記本体ケースの外側で、前記端子ユニットに取付けられており、前記バッテリパックの溝部に係合可能なフックを備えている、請求項1から6のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項8】
前記電気機器は、さらに、前記本体ケースの上壁に取付けられている端子カバーを備えており、
前記端子カバーは、前記端子ユニットの一部及び前記上壁の一部を上方から覆っている、請求項1から6のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項9】
前記電気機器は、充電器である、請求項1から8のいずれか一項に記載の電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2004-147360号公報には、バッテリ側端子を有するバッテリパックを着脱可能な電気機器が開示されている。電気機器は、開口が設けられている上壁と、底壁と、開口に下方から取り付けられており、バッテリ側端子に対応する機器側端子を有する端子ユニットと、を備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特開2004-147360号公報の電気機器では、端子ユニットによって、上方からの水が本体ケースの内部に浸入することを抑制している。しかしながら、本体ケースの上壁の開口を形成する部分と、端子ユニットと、の間には微小な隙間が存在する。このため、本体ケースの上壁の上面に到達した水が、本体ケースの上壁の上面、及び、隙間を通って、本体ケースの内部に浸入し得る。
【0004】
本明細書では、電気機器の本体ケースの内部に水が浸入することを抑制することができる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、バッテリ側端子を有するバッテリパックを着脱可能な電気機器を開示する。前記電気機器は、開口が設けられている上壁と、底壁を備える本体ケースと、前記開口を上方から覆っており、前記バッテリ側端子に対応する機器側端子を有する端子ユニットと、を備え、前記開口の周りの少なくとも一部には、前記上壁の上面から上方に延びる第1リブが設けられており、前記電気機器を上方から見たときに、前記第1リブは、前記端子ユニットに重なっていてもよい。
【0006】
上記の構成によると、端子ユニットが上壁の開口を上方から覆っているので、上方からの水が本体ケースの内部に浸入することが抑制される。また、第1リブによって、開口及び第1リブよりも外側の上面に到達した水が、開口を通過して、本体ケース内に浸入することを抑制することができる。従って、電気機器の本体ケースの内部に水が浸入することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施例に係る機器システム2のブロック図である。
図2】第1実施例に係る充電器10を左方上方前方から見た斜視図である。
図3】第1実施例に係る充電器10を上方から見た上面図である。
図4図3のIV-IV線に沿った断面図である。
図5図3のV-V線に沿った断面図である。
図6図3のVI-VI線に沿った断面図である。
図7】第1実施例において、端子ユニット14が取外された状態の充電器10を左方上方前方から見た斜視図である。
図8】第1実施例に係る端子ユニット14及びフック16の分解図である。
図9】第1実施例に係る端子ユニット14を左方上方前方から見た斜視図である。
図10】第1実施例に係る端子ユニット14を上方から見た上面図である。
図11】第1実施例に係る端子ユニット14を左方下方後方から見た斜視図である。
図12】第1実施例に係るフック16の動作を表わす断面図である(1)。
図13】第1実施例に係るフック16の動作を表わす断面図である(2)。
図14】第1実施例に係るフック16の動作を表わす断面図である(3)。
図15】第1実施例に係るフック16の動作を表わす断面図である(4)。
図16】第1実施例に係るバッテリパック200を左方下方前方から見た斜視図である。
図17】第1実施例に係るバッテリパック200を右方下方前方から見た斜視図である。
図18】第1実施例に係るバッテリパック200を下方から見た下面図である。
図19】第1実施例に係るバッテリパック200の右係合部210aの近傍を左方前方下方から見た斜視断面図である。
図20】第1実施例に係るバッテリパック200の前方断面図である。
図21】第1実施例において、端子カバー250が取付けられた状態におけるバッテリパック200を左方下方前方から見た斜視図である。
図22】第1実施例に係るバッテリパック200の端子カバー250を右方前方下方から見た斜視図である。
図23】第1実施例に係るバッテリパック200の端子カバー250を左方後方上方から見た斜視図である。
図24】第1実施例において、端子カバー250が取付けられた状態におけるバッテリパック200の右方断面図である。
図25】第1実施例に係るバッテリパック200が充電器10に取り付けられた状態を左方上方前方から見た斜視図である。
図26】第2実施例に係る充電器410を上方から見た上面図である。
図27図26のXXVII-XXVII線に沿った断面図である。
図28】第3実施例に係る充電器610を左方上方前方から見た斜視図である。
図29】第3実施例において、端子カバー616が取外されている状態の充電器610を左方上方前方から見た斜視図である。
図30】第3実施例において、端子カバー616、端子ユニット618、及び、バネ672、674が取外されている状態の充電器610を左方上方前方から見た斜視図である。
図31】第3実施例において、端子カバー616、端子ユニット618、及び、バネ672、674が取外されている状態の充電器610を上方から見た上面図である。
図32】第3実施例に係る端子ユニット618を左方上方前方から見た斜視図である。
図33】第3実施例に係る端子ユニット618を左方下方前方から見た斜視図である。
図34】第3実施例に係る充電器610を左方から見た断面図である。
図35】第3実施例に係る充電器610を左方から見た断面図である。
図36】第3実施例に係る充電器610を左方から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1つまたはそれ以上の実施形態において、電気機器は、開口が設けられている上壁と、底壁を備える本体ケースと、前記開口を上方から覆っており、前記バッテリ側端子に対応する機器側端子を有する端子ユニットと、を備え、前記開口の周りの少なくとも一部には、前記上壁の上面から上方に延びる第1リブが設けられており、前記電気機器を上方から見たときに、前記第1リブは、前記端子ユニットに重なっていてもよい。
【0009】
1つまたはそれ以上の実施形態において、第1リブは、端子ユニットの下面に接触していてもよい。
【0010】
上記の構成によると、第1リブの上端に到達した水が本体ケースの内部に浸入することを抑制することができる。
【0011】
1つまたはそれ以上の実施形態において、端子ユニットの下面には、下面から下方に延びる第2リブが設けられていてもよい。第1リブと第2リブは対向していてもよい。
【0012】
上記の構成によると、第2リブによって、第1リブを超えて開口側に水が浸入することを抑制することができる。従って、電気機器の本体ケースの内部に水が浸入することをさらに抑制することができる。
【0013】
1つまたはそれ以上の実施形態において、上面には、上下方向に直交する第1方向の第1側が第2側よりも下方に位置するように傾斜する傾斜部が設けられていてもよい。第1リブは、第1方向において、開口よりも第2側に設けられていてもよい。
【0014】
上記の構成によると、第1方向において、開口よりも第2側の上壁の上面に到達した水は、第2側から第1側に流れていく。そして、第1リブに到達した水は、上下方向及び第1方向に直交する方向に流れ、その後、さらに、第2側から第1側に流れていく。即ち、開口の外側を水が流れていく。このため、開口の周りに水が溜まっていくことを抑制することができ、開口を通って、電気機器の本体ケースの内部に水が浸入することを抑制することができる。
【0015】
1つまたはそれ以上の実施形態において、本体ケースは、上壁を上下方向に貫通する貫通孔を備えており、端子ユニットは、下面から下方に延び、貫通孔に対応する形状を有し、下側からネジを取付け可能な突出部を備えていてもよい。貫通孔の径は、突出部の外径よりも大きく、ネジの鍔部の外径は、貫通孔の径よりも大きくてもよい。ネジが突出部に螺合されると、ネジ及び端子ユニットによって、本体ケースが上下方向に挟持されてもよい。
【0016】
バッテリパックを電気機器に取付ける際に、機器側端子とバッテリ側端子との間に意図せぬ接触が発生することで、機器側端子、バッテリ側端子が変形してしまう可能性がある。例えば、上下方向に直交する方向(以下では、「水平方向」と記載する)におけるバッテリ側端子に対する機器側端子の位置がずれている場合に、意図せぬ接触が発生する。上記の構成によると、端子ユニットと本体ケースが組付けられている状態において、端子ユニットは、本体ケースに対して、水平方向に移動することができる。従って、水平方向におけるバッテリ側端子に対する機器側端子の位置がずれていたとしても、バッテリパックに対して端子ユニットが移動することによって、バッテリ側端子に対する機器側端子の位置が正しい位置になる。従って、バッテリパックを電気機器に取付ける際に、機器側端子とバッテリ側端子との間に意図せぬ接触が発生することを抑制でき、機器側端子、バッテリ側端子が変形することを抑制することができる。
【0017】
1つまたはそれ以上の実施形態において、本体ケースは、開口を挟んで対向する2個の貫通孔を備えており、端子ユニットは、2個の貫通孔に対応する2個の突出部を備えていてもよい。
【0018】
上記の構成によると、ネジ及び端子ユニットによって、本体ケースをしっかりと挟持することができる。
【0019】
1つまたはそれ以上の実施形態において、電気機器は、さらに、本体ケースの外側で、端子ユニットに取付けられており、バッテリパックの溝部に係合可能なフックを備えていてもよい。
【0020】
フックが、本体ケースの内側で端子ユニットに取付けられている場合、本体ケースの内側から外側までフックが延在するための開口を本体ケースに設ける必要がある。この場合、その開口を通過して電気機器の本体ケースの内部に水が浸入する可能性がある。上記の構成によると、フックが本体ケースの外側で端子ユニットに取付けられているために、本体ケースの内側から外側までフックが延在するための開口を本体ケースに設けなくてもよい。従って、電気機器の本体ケースの内部に水が浸入することを抑制することができる。
【0021】
1つまたはそれ以上の実施形態において、電気機器は、さらに、本体ケースの上壁に取付けられている端子カバーを備えていてもよい。端子カバーは、端子ユニットの一部及び上壁の一部を上方から覆っていてもよい。
【0022】
上記の構成によると、端子ユニットが上壁の一部を覆っているので、上方からの水が本体ケースの内部に浸入することがさらに抑制される。
【0023】
1つまたはそれ以上の実施形態において、電気機器は充電器であってもよい。
【0024】
電気機器が充電器である場合、本体ケース12内に水が浸入することを抑制する必要がある。上記の構成によると、端子ユニット、及び、第1リブによって、充電器の本体ケースの内部に水が浸入することを抑制することができる。
【0025】
(第1実施例)
図1図25を参照して、実施例の機器システム2について説明する。図1図25に示すように、機器システム2は、バッテリパック200と、バッテリパック200を着脱可能な充電器10と、を備える。充電器10は、バッテリパック200を充電するためのバッテリ関連機器である。バッテリパック200は、芝刈機などの作業機(図示省略)に電力を供給するための電源である。バッテリパック200は、作業機に着脱可能に構成されている。充電器10は、作業機から取り外された状態のバッテリパック200を充電するように構成されている。以下では、図2の充電器10を載置面に載置した場合に、載置面に直交する方向を上下方向と呼び、上下方向に直交する方向を左右方向と呼び、上下方向と左右方向に直交する方向を前後方向と呼ぶ。
【0026】
(充電器10の構成)
図2図11を参照して、充電器10について説明する。図2に示すように、充電器10は、本体ケース12と、端子ユニット14と、フック16と、を備えている。本体ケース12は、上側ケース20と、下側ケース22と、を備えている。上側ケース20と下側ケース22は、ネジ(図示省略)によって固定されている。充電器10が載置面に載置された場合、下側ケース22の底壁22aが、載置面に対向する。本体ケース12の左側面の下部には、上側ケース20と下側ケース22が固定されることによって画定されるコード取り出し口24が設けられている。コード取り出し口24は、電源コード(図示省略)を通過させるための孔である。
【0027】
図7に示すように、上側ケース20の上壁20aは、前方上壁30と、後方上壁32と、中央上壁34と、で構成されている。前方上壁30は、後方上壁32の前方に設けられており、前側が下方に傾くように傾斜している。前方上壁30には、バッテリパック200の充電状態を示す表示部36が設けられている。中央上壁34は、前方上壁30及び後方上壁32に囲まれている。中央上壁34の高さは、後方上壁32の高さよりも低い。図5に示すように、中央上壁34は、前側が下方に傾くように傾斜している。中央上壁34の傾斜角度は、前方上壁30の傾斜角度よりも小さい。図7に示すように、中央上壁34には、開口40が設けられている。開口40の周りには、中央上壁34の上面34aから上方に延伸する上方リブ50が設けられている。上方リブ50は、開口40の全周を囲んでいる。上方リブ50の左右両側には、取付部52、54が設けられている。図4に示すように、取付部52、54は、中央上壁34及び上方リブ50を上下方向に貫通する貫通孔52a、54aを有する。取付部52、54は、端子ユニット14を上側ケース20に取付けるために利用される。図2に示すように、端子ユニット14が開口40を上方から覆っている。
【0028】
図2に示すように、上側ケース20は、さらに、立設部42を備える。立設部42は、前方上壁30から上方に延びる前方立設部44と、後方上壁32から上方に延びる後方立設部46と、を備える。前方立設部44は、前方上壁30の右端部、及び、左端部に形成されている。前方立設部44の上端は、前側が下方に傾くように傾斜している。後方立設部46は、後方上壁32の右端部、左端部、及び、後端部に形成されている。後方立設部46の右壁には、左方向に突出する前方レール46a及び後方レール46bが設けられている。図3に示すように、後方立設部46の左壁には、右方向に突出する前方レール46a及び後方レール46bが設けられている。前方レール46a及び後方レール46bは、上下方向に延びている。右壁に設けられている前方レール46a、後方レール46bは、それぞれ、後述するバッテリパック200の第1右案内溝260、第2右案内溝262(図17参照)に対応する形状を有している。左壁に設けられている前方レール46a、後方レール46bは、それぞれ、後述するバッテリパック200の第1左案内溝264、第2左案内溝266(図16参照)に対応する形状を有している。前方レール46a及び後方レール46bによって、バッテリパック200のスライド方向(本実施例では上下方向)が画定される。後方立設部46の左側の後壁と右側の後壁の間には、凹部48が設けられている。
【0029】
図8に示すように、フック16は、操作部70と、操作部70の後端から上方に延びる後壁部72と、係合部74と、連結部76と、後方突出部78と、を備える。操作部70は、充電器10からバッテリパック200を取り外す際に作業者によって操作される。係合部74及び連結部76は、後壁部72の左右両端から後側に延びている。係合部74の上面は、後側が下方に傾くように傾斜しており、係合部74の下面は、前後方向及び左右方向を含む平面と略平行である。係合部74は、後壁部72の上端に設けられている。連結部76は、係合部74よりも下方に設けられている。連結部76には、後述する端子ユニット14の側方突出部96、98に対応する形状を有する陥凹部80が設けられている。後方突出部78は、後壁部72から後側に延びている。後方突出部78は、連結部76よりも下方に設けられている。後方突出部78には、バネ140が取付けられる。図5に示すように、フック16の上端は、前方立設部44の上端よりも下方に位置する。本実施例において、フック16が作業者に操作されていない状態において、フック16の上端と前方立設部44の上端との間の距離D1は、2[mm]である。
【0030】
図8図9に示すように、端子ユニット14は、基部90と、基部90の上面90aから上方に延びる前側リブ92と、上面90aから上方に延びる側方リブ94a~94fを備える。側方リブ94a~94fは、前後方向および上下方向を含む平面に沿って延びている。側方リブ94a~94fは、左右方向に間隔を空けて設けられている。前側リブ92は、左右方向および上下方向を含む平面に沿って延びており、側方リブ94a~94fの前部を接続している。一番左側に配置される側方リブ94fの前方下部には、左方向に突出する側方突出部96が設けられている。図10に示すように、一番右側に配置される側方リブ94aの前方下部には、右側に突出する側方突出部98が設けられている。左右方向から見たときに、側方突出部96、98は円形状を有する。側方突出部96、98は、左右方向に延びる軸Aに沿って突出している。側方突出部96、98をフック16の陥凹部80に挿入させることで、フック16を端子ユニット14に取付けることができる。フック16が端子ユニット14に取付けられている状態において、フック16は、端子ユニット14に対して、側方突出部96、98の軸Aを回動軸として回動することができる。図9に示すように、前側リブ92の下部には、凹み部100が設けられている。フック16が端子ユニット14に取付けられている状態において、バネ140の一部が凹み部100に配置される。
【0031】
図10に示すように、端子ユニット14の基部90には、複数の機器側端子120が取付けられている。複数の機器側端子120は、バッテリパック200への充電のために使用される充電端子122a、122bと、バッテリパック200との信号の送受信のために使用される信号端子124a~124eと、を備える。基部90の上面90aは、前側リブ92、及び、側方リブ94a~94fによって、5個の端子領域TR1~TR5に区画されている。端子領域TR1、TR5には、それぞれ、充電端子122a、122bが設けられている。端子領域TR2には、信号端子124aが設けられている。端子領域TR3には、信号端子124b、124cが設けられている。端子領域TR4には、信号端子124d、124eが設けられている。充電端子122a、122bは、左右方向において、信号端子124a~124eよりも外側に設けられている。充電端子122aは、信号端子124a~124eの右側に設けられており、充電端子122bは、信号端子124a~124eの左側に設けられている。信号端子124b、124cは、前後に並んで設けられている。信号端子124d、124eは、前後に並んで設けられている。信号端子124aは、左右方向において、充電端子122aと信号端子124bの間に設けられている。充電端子122a、122b、及び、信号端子124a~124eの下部は、本体ケース12内に収容されている端子基板130(図4図6参照)に接続されている。
【0032】
図5に示すように、端子領域TR3において、信号端子124bと信号端子124cとの間には、信号端子124bが設けられている前側部分FP3の高さと、信号端子124cが設けられている後側部分RP3の高さと、を変更するための段差部102が設けられている。前側部分FP3は、前側が下方に傾くように傾斜しており、後側部分RP3は、後側が下方に傾くように傾斜している。言い換えると、前側部分FP3は、信号端子124b側が段差部102側よりも下方に位置するように傾斜しており、後側部分RP3は、信号端子124c側が段差部102側よりも下方に位置するように傾斜している。また、端子領域TR3を画定する前側リブ92の下部には、端子領域TR3の前側部分FP3に到達した水を排水するための排水孔104が設けられている。端子領域TR4内の構造は、信号端子124d、124eが設けられている点を除いて、端子領域TR3内の構造と同様である。
【0033】
図6に示すように、端子領域TR1において、充電端子122aと前側リブ92との間には、境界部106が設けられている。端子領域TR1において、境界部106よりも前側の前側部分FP1は、前側が下方に傾くように傾斜しており、境界部106よりも後側の後側部分RP1は、後側が下方に傾くように傾斜している。また、端子領域TR1を画定する前側リブ92の下部には、排水孔104が設けられている。端子領域TR2、TR5内の形状は、充電端子122b、信号端子124aが設けられている点を除いて、端子領域TR1内と同様の形状を有する。
【0034】
図11に示すように、端子ユニット14は、さらに、下方リブ110と、2個のボス部112、114と、端子固定部116a~116eと、を備えている。下方リブ110は、基部90の下面90bから下方に延びている。下方リブ110の内側の輪郭は、上側ケース20の上方リブ50(図7参照)の外側の輪郭と対応する形状を有する。図4図6に示すように、下方リブ110は、上側ケース20の上方リブ50の外側に位置するように設けられている。また、図5図6に示すように、排水孔104は、下方リブ110よりも前側リブ92側に設けられている。図11に示すように、端子固定部116a~116eは、基部90の下面90bから下方に延びている。端子固定部116aには充電端子122aが固定されており、端子固定部116bには信号端子124aが固定されており、端子固定部116cには信号端子124b、124cが固定されており、端子固定部116dには信号端子124d、124eが固定されており、端子固定部116eには充電端子122bが固定されている。ボス部112、114は、下面90bから下方に延びている。ボス部112、114は、それぞれ、上側ケース20の取付部52、54に対応する位置に設けられている。図4に示すように、ボス部112、114の外径は、取付部52、54の貫通孔52a、54aの径よりも小さい。本実施例では、貫通孔52a、54aの径よりも大きい外径を有する鍔部Cを備えるネジBがボス部112、114に螺合される。本体ケース12の取付部52、54が、ネジBの鍔部Cと、端子ユニット14の基部90の下面90bと、の間に挟持されることによって、端子ユニット14が本体ケース12に取付けられる。端子ユニット14が本体ケース12に取付けられている状態において、端子ユニット14の基部90は、本体ケース12の上壁20aの一部と言うこともできる。端子ユニット14が本体ケース12に取付けられている状態において、ボス部112、114と取付部52、54との間には左右方向に隙間Sが設けられている。また、端子ユニット14の下方リブ110と上側ケース20の上方リブ50との間にも、左右方向に隙間Sが設けられている。即ち、端子ユニット14は、本体ケース12に対して、水平方向にわずかに移動することができる。なお、変形例では、ネジBは、鍔部を備えていなくてもよい。本変形例では、貫通孔52a、54aよりも大きい外径を有するワッシャを利用すればよい。
【0035】
(バッテリパック200の構成)
図16図24を参照して、バッテリパック200について説明する。図16図17に示すように、バッテリパック200は、ハウジング202を備えている。ハウジング202は、前側ハウジング202aと後側ハウジング202bとによって構成されている。ハウジング202は、本体部220と、右側支持部222と、左側支持部224と、把持部226と、を備えている。本体部220は、略直方体形状を有している。右側支持部222は、本体部220の上面の右端近傍から上方に向けて突出している。左側支持部224は、本体部220の上面の左端近傍から上方に向けて突出している。把持部226は、左右方向に延びており、右側支持部222の左面の上端近傍と、左側支持部224の右面の上端近傍を接続している。バッテリパック200の重量は、例えば、1.0kg~4.0kgの範囲内であって、より具体的には2.2kgである。バッテリパック200の定格電圧は、例えば、36V-108Vの範囲内であって、より具体的には57.6Vである。バッテリパック200の定格容量は、例えば、3.0Ah-12.0Ahの範囲内であって、より具体的には4.0Ahである。
【0036】
本体部220の左右方向の中央近傍の前下部には、端子インターフェース(以下では、「IF」と記載することがある)部230が形成されている。端子IF部230は、前部及び下部が開口する凹部形状を有する。端子IF部230は、IF上面230aと、IF後面230bと、IF右面230cと、IF左面230d(図17参照)と、を備えている。IF上面230aは、前後方向および左右方向に沿っており、下方を向いており、本体部220の下面220aよりも上方にオフセットして配置されている。IF後面230bは、上下方向および左右方向に沿っており、前方を向いており、本体部220の前面220bよりも後方にオフセットして配置されている。IF右面230cは、前後方向および上下方向に沿っており、左方を向いて配置されている。IF左面230d(図17参照)は、前後方向および上下方向に沿っており、右方を向いて配置されている。さらに、端子IF部230は、IF右面230cとIF左面230dの間で左右方向に並んで配置された複数の端子収容部232~240を備えている。端子収容部232~240は、端子IF部230のIF後面230bから前方に延びており、かつ、端子IF部230のIF上面230aから下方に延びている。それぞれの端子収容部232~240の下面は、本体部220の下面220aよりも上方で、略同一平面上に配置されている。それぞれの端子収容部232~240の前面は、本体部220の前面220bよりも後方で、略同一平面上に配置されている。それぞれの端子収容部232~240の下面には、端子用開口232a~240aが形成されている。端子用開口232a~240aは、前後方向に長手方向を有するスリット状の貫通孔である。
【0037】
図18図20に示すように、端子収容部232~240には、複数のバッテリ側端子242が収容されている。図18に示すように、複数のバッテリ側端子242は、バッテリ側電力端子244a、244bと、バッテリ側信号端子246a~246fと、を備える。バッテリ側電力端子244aは、一番右側の端子収容部232に収容されている。バッテリ側電力端子244bは、一番左側の端子収容部240に収容されている。バッテリ側信号端子246a、246bは、一番右側の端子収容部232の左側の端子収容部234に収容されている。バッテリ側信号端子246a、246bは、前後に並んで設けられている。バッテリ側信号端子246c、246dは、中央の端子収容部236に収容されている。バッテリ側信号端子246c、246dは、前後に並んで設けられている。バッテリ側信号端子246e、246fは、一番左側の端子収容部240の右側の端子収容部238に収容されている。バッテリ側信号端子246e、246fは、前後に並んで設けられている。バッテリ側電力端子244a、244bは、それぞれ、充電器10の充電端子122a、122b(図3参照)に対応する端子である。バッテリ側電力端子244a、244bは、充電器10にバッテリパック200が取付けられている状態において、充電のために使用される。バッテリ側信号端子246a、246c~246fは、それぞれ、充電器10の信号端子124a、124b~124e(図3参照)に対応する端子である。バッテリ側信号端子246a、246c~246fは、充電器10にバッテリパック200が取付けられている状態において、充電器10との信号の送受信のために使用される。なお、芝刈機などの作業機にバッテリパック200が取付けられる場合に、バッテリ側電力端子244a、244bは、作業機の機器側電力端子に接続され、放電のために使用される。また、芝刈機などの作業機にバッテリパック200が取付けられる場合に、バッテリ側信号端子246b~246fは、それぞれ、作業機の機器側信号端子に接続され、作業機との信号の送受信のために使用される。
【0038】
図16に示すように、端子IF部230のIF右面230cには、左方に向けて突出する右係合部210aが形成されている。図17に示すように、端子IF部230のIF左面230dには、右方に向けて突出する左係合部210bが形成されている。右係合部210aと左係合部210bは、互いに左右対称の位置および形状を有している。図19に示すように、右係合部210aは、上端がIF上面230aに接続しており、後端がIF後面230bに接続している右基部214aと、右基部214aの前端下部から前方に向けて延びる右延伸部216aと、右延伸部216aの前端から下方に向けて延びる右先端部218aと、を備えている。IF上面230a、右基部214a、及び、右延伸部216aによって、前後方向に延びる右溝部212aが画定される。同様に、左係合部210bは、上端がIF上面230aに接続しており、後端がIF後面230bに接続している左基部214bと、左基部214bの前端下部から前方に向けて延びる左延伸部216bと、左延伸部216bの前端から下方に向けて延びる左先端部218bと、を備えている。IF上面230a、左基部214b、及び、左延伸部216bによって、前後方向に延びる左溝部212bが画定される。
【0039】
図20に示すように、右溝部212a及び左溝部212bは、複数のバッテリ側端子242の近傍に設けられている。右溝部212a及び左溝部212bには、充電器10のフック16の係合部74(図8参照)が係合される。
【0040】
図21に示すように、端子IF部230には、端子カバー250を着脱可能である。端子カバー250は、端子IF部230に対して後方にスライドさせることで端子IF部230に取り付けることができる。また、端子カバー250は、端子IF部230に対して前方にスライドさせることで端子IF部230から取り外すことができる。
【0041】
図22に示すように、端子カバー250は、下板部250aと、前板部250bと、右板部250cと、左板部250d(図23参照)と、を備えている。端子カバー250は、例えば樹脂製の部材であって、下板部250aと、前板部250bと、右板部250cと、左板部250dは、一体的に形成されている。下板部250aは、前後方向および左右方向に沿った略平板形状を有している。下板部250aは、長手方向が左右方向に沿っており、短手方向が前後方向に沿った、略長方形状を有している。下板部250aの下面には、下方に向けて突出しており、左右方向に延びる指かけ凸部250eが形成されている。指かけ凸部250eは、下板部250aの前後方向の中央よりも後方に配置されている。前板部250bは、下板部250aの前端から上方に向けて延びている。前板部250bは、上下方向および左右方向に沿った平板形状を有している。前板部250bは、長手方向が左右方向に沿っており、短手方向が上下方向に沿った略長方形状を有している。
【0042】
右板部250cの右面には、右方に向けて突出する右レール250fと、右方に向けて突出する右係合凸部250gと、がさらに形成されている。右レール250fは、前後方向に沿って延びている。右板部250cには、右係合凸部250gの上方で前後方向に延びる上スリット250hと、右係合凸部250gの下方で前後方向に延びる下スリット250iと、が形成されている。同様に、図23に示すように、左板部250dの左面には、左方に向けて突出する左レール250jと、左方に向けて突出する左係合凸部250kと、がさらに形成されている。左レール250jは、前後方向に沿って延びている。左板部250dには、左係合凸部250kの上方で前後方向に延びる上スリット250lと、左係合凸部250kの下方で前後方向に延びる下スリット250mと、が形成されている。
【0043】
図24に示すように、端子カバー250を端子IF部230に取り付ける際には、端子カバー250の右レール250fの下面が、右係合部210aの右延伸部216aの上面に対して摺動するとともに、端子カバー250の左レール250jの下面が左係合部210bの左延伸部216bの上面に対して摺動する。そして、端子カバー250の右係合凸部250gが右係合部210aの右先端部218aに接触すると、右係合凸部250gが左側に弾性変形するとともに、端子カバー250の左係合凸部250kが左係合部210bの左先端部218bに接触すると、左係合凸部250kが右側に弾性変形する。そして、右係合凸部250gが右係合部210aの右先端部218aよりも後方に移動すると、右係合凸部250gの弾性変形が解除されることによって、右係合凸部250gが右係合部210aの右先端部218aと係合するとともに、左係合凸部250kが左係合部210bの左先端部218bよりも後方に移動すると、左係合凸部250k弾性変形が解除されることによって、左係合凸部250kが左係合部210bの左先端部218bと係合する。これにより、端子カバー250が端子IF部230に対して固定される。以下では、右係合部210a、右溝部212a、右基部214a、右延伸部216a、左係合部210b、左溝部212b、左基部214b、及び、左延伸部216bを総称して、「カバー取付部252」と記載することがある。
【0044】
図21に示すように、端子カバー250を端子IF部230(詳細にはカバー取付部252)に取り付けた状態では、端子カバー250の下板部250aによって、端子収容部232~240(図16参照)の下面、及び、端子収容部232~240の端子用開口232a~240a(図16参照)が覆われている。また、端子カバー250を端子IF部230に取り付けた状態では、端子カバー250の前板部250bによって、端子収容部232~240(図16参照)の前面が覆われている。
【0045】
端子カバー250を端子IF部230から取り外す際には、ユーザは、指かけ凸部250eに指をかけて、端子カバー250を端子IF部230に対して前方に向けてスライドさせる。これによって、端子カバー250の右係合凸部250g(図24参照)が右係合部210aの右先端部218aと係合解除されるとともに、端子カバー250の左係合凸部250k(図24参照)が左係合部210bの左先端部218bと係合解除されることで、端子カバー250が端子IF部230から取り外される。
【0046】
図17に示すように、本体部220の右面220cには、上下方向に延びる第1右案内溝260と、上下方向に延びる第2右案内溝262が形成されている。第1右案内溝260は、右面220cの前後方向の中央と右面220cの前端の間で、右面220cの前端寄りに配置されており、第2右案内溝262は、右面220cの前後方向の中央と右面220cの後端の間で、右面220cの後端寄りに配置されている。第1右案内溝260、第2右案内溝262は、それぞれ、充電器10の右側の前方レール46a、後方レール46b(図3参照)に対応する位置に設けられている。図16に示すように、本体部220の左面220dには、上下方向に延びる第1左案内溝264と、上下方向に延びる第2左案内溝266が形成されている。第1左案内溝264は、左面220dの前後方向の中央と左面220dの前端の間で、左面220dの前端寄りに配置されており、第2左案内溝266は、左面220dの前後方向の中央と左面220dの後端の間で、左面220dの後端寄りに配置されている。第1左案内溝264、第2左案内溝266は、それぞれ、充電器10の左側の前方レール46a、後方レール46b(図3参照)に対応する位置に設けられている。第1右案内溝260と第1左案内溝264は、互いに左右対称の位置および形状を有している。第2右案内溝262と第2左案内溝266は、互いに左右対称の位置および形状を有している。
【0047】
(バッテリパック200の充電器10への取付方法、及び、取外し方法)
続いて、図12図15を参照して、バッテリパック200の充電器10への取付方法、及び、取外し方法について説明する。
【0048】
まず、図12図14を参照して、バッテリパック200の充電器10への取付方法について説明する。図12に示すように、バッテリパック200が取付けられていない状態において、フック16は、バネ140(図8参照)によって、後壁部72が上下方向に対して略平行になるように付勢されている。この状態において、バッテリパック200を充電器10に取付けるために、作業者がバッテリパック200を下方に移動させると、バッテリパック200の右係合部210aの右先端部218aの下端及び左係合部210bの左先端部218bの下端が、充電器10のフック16の係合部74に接触する。そして、図13に示すように、作業者が、バッテリパック200をさらに下ろしていくと、軸Aを回動軸としてフック16が回動する。具体的には、係合部74が前方に移動すると共に、操作部70が下方に移動する。
【0049】
そして、図14に示すように、バッテリパック200の右係合部210aの右延伸部216aの上端及び左係合部210bの左延伸部216bの上端が充電器10のフック16の係合部74よりも下方に移動すると、バネ140の付勢力によって、軸Aを回動軸としてフック16が回動する。具体的には、係合部74が後方に移動すると共に、操作部70が上方に移動する。これにより、充電器10の係合部74がバッテリパック200の右溝部212a及び左溝部212bに入り込む。この状態において、充電器10からバッテリパック200を取外すために、バッテリパック200を上方に移動させようとしても、バッテリパック200の右係合部210aの右延伸部216aの上端及び左係合部210bの左延伸部216bの上端が係合部74の下端に接触し、バッテリパック200を上方に移動させることができない。従って、図14に示す状態が、バッテリパック200の右溝部212a及び左溝部212bにフック16が係合しており、バッテリパック200が充電器10に固定されている状態である。以下では、バッテリパック200を充電器10に固定するフック16の位置をロック位置と記載することがある。この状態において、バッテリパック200の充電が行われる。
【0050】
そして、作業者は、バッテリパック200の充電が完了すると、充電器10からバッテリパック200取外す。まず、作業者は、フック16の操作部70を押し下げる。この場合、図15に示すように、フック16が軸Aを回動軸として回動し、係合部74が前方に移動する。これにより、バッテリパック200の右係合部210aの右延伸部216a及び左係合部210bの左延伸部216bの上方に係合部74が配置されていない状態になる。このため、作業者は、バッテリパック200を上方に移動させることができ、充電器10からバッテリパック200を取外すことができる。以下では、バッテリパック200を充電器10に固定しないフック16の位置をアンロック位置と記載することがある。そして、作業者は、充電器10からバッテリパック200を取外した後に、フック16の操作部70から手を放す。この場合、図12に示すように、バネ140の付勢力によって、軸Aを回動軸としてフック16が回動する。具体的には、係合部74が後方に移動すると共に、操作部70が上方に移動して、フック16の位置がアンロック位置からロック位置に変更される。
【0051】
一実施形態に係る充電器10は、図1図15に示すように、開口40が設けられている中央上壁34と、底壁22aを備える本体ケース12と、開口40を覆っており、バッテリ側端子242に対応する機器側端子120を有する端子ユニット14と、を備え、開口40の周りの少なくとも一部には、中央上壁34の上面34aから上方に延びる上方リブ50が設けられている。充電器10を上方から見たときに、上方リブ50は、端子ユニット14に重なっている。上記の構成によると、端子ユニット14が中央上壁34の開口40を上方から覆っているので、上方からの水が本体ケース12の内部に浸入することが抑制される。また、上方リブ50によって、開口40及び上方リブ50よりも外側の上面34aに到達した水が、開口40を通過して、本体ケース12内に浸入することを抑制することができる。従って、充電器10の本体ケース12の内部に水が浸入することを抑制することができる。
【0052】
一実施形態に係る充電器10において、図4図6に示すように、上方リブ50は、端子ユニット14の基部90の下面90bの下面に接触する。上記の構成によると、上方リブ50の上端に到達した水が本体ケース12の内部に浸入することを抑制することができる。
【0053】
一実施形態に係る充電器10は、図4図6に示すように、端子ユニット14の基部90の下面90bには、下面90bから下方に延び、充電器10の中央上壁34の上面34aに接触する下方リブ110が設けられている。そして、上方リブ50と下方リブ110は対向している。上記の構成によると、下方リブ110によって、上方リブ50を超えて開口40側に水が浸入することを抑制することができる。従って、充電器10の本体ケース12の内部に水が浸入することをさらに抑制することができる。
【0054】
一実施形態に係る充電器10は、図5図7に示すように、充電器10の中央上壁34の上面34aには、前後方向の前側が後側よりも下方に位置するように傾斜する傾斜部が設けられている。そして、上方リブ50は、前後方向において、開口40よりも後側に設けられていてもよい。上記の構成によると、前後方向において、開口40よりも後側の中央上壁34の上面34aに到達した水は、後側から前側に流れていく。そして、上方リブ50に到達した水は、左右方向に流れ、その後、さらに、後側から前側に流れていく。即ち、開口40の外側を水が流れていく。このため、開口40の周りに水が溜まっていくことを抑制することができ、開口40を通って、充電器10の本体ケース12の内部に水が浸入することを抑制することができる。
【0055】
一実施形態に係る充電器10は、図4図7図11に示すように、本体ケース12は、中央上壁34を上下方向に貫通する貫通孔52a、54aを備えており、端子ユニット14は、基部90の下面90bから下方に延び、貫通孔52a、54aに対応する形状を有し、下側からネジBを取付け可能なボス部112、114を備えている。貫通孔52a、54aの径は、ボス部112、114の外径よりも大きく、ネジBの鍔部Cの外径は、貫通孔52a、54aの径よりも大きい。ネジBがボス部112、114に螺合されると、ネジB及び端子ユニット14によって、本体ケース12が上下方向に挟持される。上記の構成によると、端子ユニット14と本体ケース12が組付けられている状態において、端子ユニット14は、本体ケース12に対して、水平方向に移動することができる。従って、水平方向におけるバッテリ側端子242に対する機器側端子120の位置がずれていたとしても、バッテリパック200に対して端子ユニット14が移動することによって、バッテリ側端子242に対する機器側端子120の位置が正しい位置になる。従って、バッテリパック200を充電器10に取付ける際に、機器側端子120とバッテリ側端子242との間に意図せぬ接触が発生することを抑制でき、機器側端子120、バッテリ側端子242が変形することを抑制することができる。
【0056】
一実施形態に係る充電器10は、図7図11に示すように、本体ケース12は、開口40を挟んで対向する2個の貫通孔52a、54aを備えており、端子ユニット14は、2個の貫通孔52a、54aに対応する2個のボス部112、114を備えている。上記の構成によると、ネジB及び端子ユニット14によって、本体ケース12をしっかりと挟持することができる。
【0057】
一実施形態に係る充電器10は、図2に示すように、充電器10は、さらに、本体ケース12の外側で、端子ユニット14に取付けられており、バッテリパック200の右溝部212a及び左溝部212bに係合可能なフック16を備えている。上記の構成によると、フック16が本体ケース12の外側で端子ユニット14に取付けられているために、本体ケース12の内側から外側までフック16が延在するための開口を本体ケース12に設けなくてもよい。従って、充電器10の本体ケース12の内部に水が浸入することを抑制することができる。
【0058】
(対応関係)
充電器10が、「電気機器」の一例である。中央上壁34が、「上壁」の一例である。上方リブ50が、「第1リブ」の一例である。下方リブ110が、「第2リブ」の一例である。前後方向、前側、後側が、それぞれ、「第1方向」、「第1側」、「第2側」の一例である。ボス部112、114が、「突出部」の一例である。
【0059】
(第2実施例)
図26図27を参照して、本実施例の充電器410について説明する。本実施例の充電器410は、端子ユニット414、及び、本体ケース12の中央上壁434の構造が、第1実施例の充電器10と異なる。なお、以下では、実施例間で共通する構造については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0060】
図27に示すように、端子ユニット414は、基部490の下面490bから下方に延びる下方リブ510を備えている。端子ユニット414の一番右側に配置される側方リブ94aと下方リブ510との間、及び、端子ユニット414の一番左側に配置される側方リブ94fと上方リブ50との間には、取付部512、514が設けられている。取付部512、514は、端子ユニット414の基部490を上下方向に貫通する貫通孔512a、514aを有する。
【0061】
開口40の周りには、中央上壁434の上面から上方に延伸する上方リブ450が設けられている。端子ユニット414の一番右側に配置される側方リブ94a、及び、上方リブ450よりも右側に、ボス部452が設けられており、端子ユニット414の一番左側に配置される側方リブ94f、及び、上方リブ450よりも左側に、ボス部454が設けられている。ボス部452、454は、中央上壁434の上面から上方に延びている。ボス部452、454は、それぞれ、端子ユニット414の取付部512、514に対応する位置に設けられている。ボス部452、454の外径は、取付部512、514の貫通孔512a、514aの径よりも小さい。本実施例では、貫通孔512a、514aの径よりも大きい外径を有する鍔部Cを備えるネジBがボス部452、454に螺合される。端子ユニット414が、ネジBと本体ケース12との間に挟持されることによって、端子ユニット414が本体ケース12に取付けられる。端子ユニット414が本体ケース12に取付けられている状態において、ボス部452、454と取付部512、514との間には左右方向に隙間Sが設けられている。このため、端子ユニット414は、本体ケース12に対して、水平方向にわずかに移動することができる。このような構成によっても、第1実施例の充電器10と同様の効果を奏することができる。
【0062】
(第3実施例)
図28図35を参照して、本実施例の充電器610について説明する。なお、本実施例の充電器610に取付け可能なバッテリパック(図示省略)は、第1実施例の充電器10に取付け可能なバッテリパック200とは異なる。
【0063】
図28に示すように、充電器610は、本体ケース612と、バッテリパック取付部614と、端子カバー616と、端子ユニット618(図29参照)と、を備えている。本体ケース612は、上側ケース620と、下側ケース622と、を備えている。上側ケース620と下側ケース622は、ネジ(図示省略)によって固定されている。充電器610が載置面に載置された場合、下側ケース622の底壁622aが、載置面に対向する。本体ケース612の左側面には、上側ケース620と下側ケース622よって画定されるコード取り出し口624が設けられている。コード取り出し口624は、電源コード(図示省略)を通過させるための孔である。バッテリパック取付部614は、充電器610の右側に設けられている。端子カバー616及び端子ユニット618(図29参照)は、バッテリパック取付部614に設けられている。
【0064】
図30図31に示すように、上側ケース620のうち、バッテリパック取付部614が設けられている部分の上壁620aは、外側上壁630と、内側上壁632と、で構成されている。内側上壁632は、外側上壁630に囲まれている。図34に示すように、外側上壁630は、前側が下方に傾くように傾斜している。内側上壁632の高さは、外側上壁630の高さよりも低い。内側上壁632は、後側が下方に傾くように傾斜している。なお、内側上壁632のうち、後述する円筒リブ640が設けられている部分(以下では、「ユニット取付部634」と記載することがある)は、左右方向及び前後方向を含む平面と平行である。ユニット取付部634は、内側上壁632を上下方向に貫通する貫通孔634aを有する。外側上壁630と内側上壁632とは、上下方向に延びる接続壁633によって接続されている。
【0065】
図31に示すように、内側上壁632には、開口636が設けられている。開口636の周りには、内側上壁632の上面632aから上方に延伸する上方リブ638が設けられている。上方リブ638は、開口636の全周を囲んでいる。上方リブ638は、円筒リブ640を備えている。円筒リブ640は、開口636の後端で、開口636の左右方向の中央近傍に設けられている。図34に示すように、円筒リブ640は、ユニット取付部634(即ち内側上壁632)から上方に延びている。円筒リブ640の内径は、ユニット取付部634の貫通孔634aの径よりも大きい。円筒リブ640の上端は、前側が下方に傾くように傾斜している。
【0066】
図36に示すように、上側ケース620には、排水部650が設けられている。排水部650は、内側上壁632の下面から下方に延びている。排水部650には、上下方向に延びる排水孔652が設けられている。排水孔652の上部は、内側上壁632に設けられている。図31に示すように、排水部650は、円筒リブ640よりも右側に設けられている。図36に示すように、排水部650の下端650aは、下側ケース622の底壁622aよりもわずかに上方に位置している。底壁622aには、排水部650の排水孔652に対向する位置に、排水孔622bが設けられている。上側ケース620の内側上壁632の上面に到達した水は、排水部650の排水孔652、及び、底壁622aの排水孔622bを通過することによって、外部に排水される。
【0067】
図28に示すように、上側ケース620は、さらに、右立設部660と、左立設部662と、を備える。右立設部660及び左立設部662は、外側上壁630から上方に延びている。右立設部660は、外側上壁630の右端部に形成されており、左立設部662は、外側上壁630の左端部に形成されている。右立設部660の後部には、右バッテリレール660aが設けられている。左立設部662の後部には、左バッテリレール662aが設けられている。右バッテリレール660a及び左バッテリレール662aは、バッテリパックのバッテリ側レール(図示省略)に対応する形状を有している。
【0068】
図29に示すように、上側ケース620のバッテリパック取付部614には、カバー取付部670と、バネ672、674と、が設けられている。カバー取付部670、及び、バネ672、674は、内側上壁632(図30参照)よりも前側に設けられている。カバー取付部670は、前後方向に延びる取付孔670aを備えている。図35に示すように、端子カバー616は、端子カバー616の上壁から下方に延びるボス部616aを備えている。ボス部616aは、端子カバー616の左右方向の中央近傍に設けられている。ボス部616aの外径は、取付孔670aの左右方向の幅よりも小さい。取付孔670aの左右方向の幅よりも大きい外径を有する鍔部C3を備えるネジB3がカバー取付部670の下方からボス部616aに螺合される。これにより、端子カバー616が本体ケース612に取付けられる。
【0069】
図29に示すように、上側ケース620の外側上壁630には、右ケース側バネ受部630aと、左ケース側バネ受部630bと、が設けられている。右ケース側バネ受部630aは、取付孔670aよりも右側に設けられており、左ケース側バネ受部630bは、取付孔670aよりも左側に設けられている。右ケース側バネ受部630aの前後方向の位置と左ケース側バネ受部630bの前後方向の位置とは一致する。図36に示すように、端子カバー616がカバー取付部670に取付けられている状態において、右ケース側バネ受部630aは、端子カバー616の後端よりも後方に位置する。端子カバー616の右側には、端子カバー616の上壁から下方に延びる右カバー側バネ受部616bが設けられている。右カバー側バネ受部616bの左右方向の位置と右ケース側バネ受部630aの左右方向の位置とは一致する。右カバー側バネ受部616bと右ケース側バネ受部630aとの間にバネ672が配置される。端子カバー616の左側には、左カバー側バネ受部(図示省略)が設けられている。端子カバー616の左側には、端子カバー616の上壁から下方に延びる左カバー側バネ受部(図示省略)設けられている。左カバー側バネ受部の左右方向の位置と左ケース側バネ受部630bの左右方向の位置とは一致する。左カバー側バネ受部と左ケース側バネ受部630bとの間にバネ674が配置される。バネ672、674は、端子カバー616を上側ケース620に対して、後述する充電端子700a、700bが露出している開放位置から、充電端子700a、700bが端子カバー616によって保護されている保護位置(図28図36参照)に向けて付勢する。充電器610を上方から見たときに、端子カバー616は、端子ユニット618の一部、外側上壁630の一部、及び、内側上壁632の一部を上方から覆っている。
【0070】
端子ユニット618は、充電端子固定部680と、信号端子ハウジング682と、を備えている。信号端子ハウジング682は、充電端子固定部680に取付けられている。図32に示すように、充電端子固定部680は、基部690と、下方リブ692と、ボス部694と、を備えている。基部690には、バッテリパックへの充電のために使用される充電端子700a、700bが取付けられている。充電端子700a、700bは、左右方向に間隔を空けて配置されている。図34に示すように、充電端子700aの下部は、内側上壁632の開口636を上下方向に通過している。充電端子700aの下部には、ハーネス704が接続されている。充電端子700aは、ハーネス704を介して、本体ケース612内に収容されている制御基板710に接続されている。下方リブ692は、基部690の下面690aから下方に延びている。下方リブ692の外側の輪郭は、接続壁633の内側の輪郭と対応する形状を有する。ボス部694は、下方リブ692の内側に設けられている。ボス部694は、基部690の下面690aから下方に延びている。ボス部694は、上側ケース620のユニット取付部634に対応する位置に設けられている。ボス部694の外径は、ユニット取付部634の貫通孔634aの径よりも小さい。本実施例では、貫通孔634aの径よりも大きい外径を有する鍔部C2を備えるネジB2が上側ケース620のユニット取付部634の下方からボス部694に螺合される。これにより、端子ユニット618が本体ケース612に取付けられる。なお、ボス部694と円筒リブ640との間には、バネ696が設けられている。バネ696は、上側ケース620に対する端子ユニット618の上下方向の位置を調整する。
【0071】
図32図33に示すように、信号端子ハウジング682は、後部が開口する形状を有している。信号端子ハウジング682には、信号端子702a~702fが取付けられている。信号端子702a~702fは、左右方向に並んで配置されている。信号端子702a~702fは、左右方向において、充電端子700a、700bの内側に配置されている。図34に示すように、信号端子702dの下部には、ハーネス706が接続されている。信号端子702dは、ハーネス706を介して、制御基板710と電気的に接続されている。ハーネス706は、内側上壁632の開口636を上下方向に通過している。信号端子702a~702c、702e、702fも同様に、ハーネス(図示省略)を介して、制御基板710に電気的に接続されている。このように、内側上壁632の開口636は、信号端子702a~702fと制御基板710とを接続させるハーネスを通過させるために設けられている。このような構成によっても、第1実施例の充電器10と同様の効果を奏することができる。以下では、充電端子700a700b、及び、信号端子702a~702fを総称して、「機器側端子703」と記載することがある。
【0072】
一実施形態に係る充電器610は、図28図35に示すように、開口636が設けられている内側上壁632と、底壁622aを備える本体ケース612と、開口636を覆っており、バッテリ側端子に対応する機器側端子705を有する端子ユニット618と、を備え、開口636の周りの少なくとも一部には、内側上壁632の上面632aから上方に延びる上方リブ638が設けられている。充電器610を上方から見たときに、上方リブ638は、端子ユニット618に重なっている。上記の構成によると、端子ユニット618が内側上壁632の開口636を上方から覆っているので、上方からの水が本体ケース612の内部に浸入することが抑制される。また、上方リブ638によって、開口636及び上方リブ638よりも外側の上面632aに到達した水が、開口636を通過して、本体ケース612内に浸入することを抑制することができる。従って、充電器610の本体ケース612の内部に水が浸入することを抑制することができる。
【0073】
一実施形態に係る充電器610は、図34に示すように、さらに、本体ケース612の外側上壁630に取付けられている端子カバー616を備えている。端子カバー616は、端子ユニット618の一部、外側上壁630の一部、及び、内側上壁632の一部を上方から覆っている。上記の構成によると、端子ユニット618が、外側上壁630の一部、及び、内側上壁632の一部を覆っているので、上方からの水が本体ケース612の内部に浸入することをさらに抑制することができる。
【0074】
(対応関係)
充電器610が、「電気機器」の一例である。内側上壁632が、「上壁」の一例である。上方リブ638が、「第1リブ」の一例である。下方リブ692が、「第2リブ」の一例である。前後方向、後側、前側が、それぞれ、「第1方向」、「第1側」、「第2側」の一例である。ボス部694が、「突出部」の一例である。
【0075】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0076】
(第1変形例)第1実施例~第3実施例において、本体ケース12、612の上方リブ50、638は、開口40、636の全周を囲んでいなくてもよい。例えば、上方リブ50、638は、後側、右側、及び、左側のみを囲んでいればよい。また、別の変形例では、第1、2実施例において、上方リブ50は、開口40の後側のみを囲んでいればよい。また、別の変形例では、また、別の変形例では、第3実施例において、上方リブ638は、開口636の後側のみを囲んでいればよい。
【0077】
(第2変形例)第1実施例~第3実施例において、端子ユニット14、618は、下方リブ110、692を有していなくてもよい。
【0078】
(第3変形例)第1実施例、第2実施例において、本体ケース12の中央上壁34の上面は、前後方向及び左右方向を含む平面と略平行であってもよい。また、第1~第3実施例において、本体ケース612の内側上壁632の上面は、前後方向及び左右方向を含む平面と略平行であってもよい。
【0079】
(第4変形例)第1実施例~第3実施例において、端子ユニット14、618が本体ケース12、612に取付けられている状態において、端子ユニット14、618の本体ケース12、612に対する水平方向の移動が規制されていてもよい。例えば、左右方向、及び、前後方向において、端子ユニット14、618と本体ケース12、612がネジ止められているとよい。
【0080】
(第5変形例)第1実施例、第2実施例において、本体ケース12は、前後方向において、開口40を挟んで対向する2個の貫通孔を備えてもよい。また、別の変形例では、第1、第2実施例において、本体ケース12は、1個の貫通孔のみを備えていてもよい。また、別の変形例では、第3実施例において、本体ケース612は、前後方向において、開口636を挟んで対向する2個の貫通孔を備えてもよい。また、別の変形例では、第3実施例において、本体ケース612は、左右方向において、開口636を挟んで対向する2個の貫通孔を備えてもよい。
【0081】
(第6変形例)第1実施例、第2実施例において、フック16が、本体ケース12の内側で、端子ユニット14に取付けられていてもよい。
【0082】
(愛7変形例)第3実施例において、充電器610が、端子カバー616を備えていなくてもよい。
【0083】
(第8変形例)「電気機器」は、充電器10、610に限定されず、芝刈機などの作業機であってもよい。
【0084】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的な有用性を持つものである。
図1
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