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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 5/30 20060101AFI20240307BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240307BHJP
【FI】
B41J5/30 Z
G03G21/00 370
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020083577
(22)【出願日】2020-05-12
(65)【公開番号】P2021178416
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114971
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修
(72)【発明者】
【氏名】木村 公一
【審査官】牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-019948(JP,A)
【文献】特開2018-118459(JP,A)
【文献】特開2019-132966(JP,A)
【文献】特開2006-186556(JP,A)
【文献】特開2000-127567(JP,A)
【文献】特開平05-316325(JP,A)
【文献】特開2006-333528(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 5/30
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリントシート上にページ画像を形成するプリントエンジンと、
無停止搬送方式で前記プリントシートを給紙して前記プリントエンジンへ搬送するシート搬送部と、
所定の画像処理を実行し、前記ページ画像のプリントデータを前記プリントエンジンに転送するコントローラーとを備え、
前記コントローラーは、(a)前記ページ画像ごとに、圧縮されたプリントデータを受け付け第1ページメモリーに記憶する画像受付部と、(b)前記第1ページメモリーから前記圧縮されたプリントデータを読み出して前記圧縮されたプリントデータに対する伸張処理を前記ページ画像ごとに行い前記伸張処理後のプリントデータを第2ページメモリーに記憶する画像処理部と、(c)前記伸張処理後のプリントデータを前記プリントエンジンに転送する画像出力部と、(d)前記シート搬送部に、所定のシート間隔で連続的に前記プリントシートを給紙させるプリント制御部とを備え、
前記画像処理部は、あるページ画像についての前記圧縮されたプリントデータが前記第1ページメモリーに記憶されると、ただちに当該ページ画像についての前記伸張処理を起動して、当該ページ画像についての前記伸張処理後のプリントデータを前記第2ページメモリーに記憶し、これにより、前記シート間隔において前記伸張処理を起動しないこと、
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記プリント制御部は、当該ページ画像についての前記伸張処理の起動後に、当該ページ画像についての給紙タイミングを発行し、
前記シート搬送部は、前記給紙タイミングが発行された前記ページ画像に対応する前記プリントシートを順次給紙し、前記プリントエンジンへ搬送すること、
を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2ページメモリーは、複数のページ画像についての前記伸張処理後のプリントデータを記憶可能な記憶容量を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記プリント制御部は、前記ページ画像のプリントに同期して当該ページ画像の位置調整処理を実行し、
前記プリント制御部は、前記シート間隔において前記位置調整処理を起動し、
前記画像出力部は、前記シート間隔において前記位置調整処理が完了しない場合には、当該シートにプリントすべき前記ページ画像の前記プリントデータを、次のプリントシートに対応して前記プリントエンジンに転送すること、
を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記シート間隔において前記位置調整処理が完了しない頻度に応じて、前記第2ページメモリーの記憶容量が大きくされることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記シート搬送部は、レジストローラーとレジストセンサーとを備え、
前記プリント制御部は、前記シート間隔において前記位置調整処理が完了しない頻度に応じて、前記シート搬送部に、前記無停止搬送方式での前記プリントシートの給紙および搬送を停止させ、前記レジストローラーおよび前記レジストセンサーを使用した2次給紙を実行させること、
を特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ある画像形成装置は、プリントシートを給紙した後、搬送路上のレジスト位置で停止させ、そのプリントシートにプリントすべき画像の画像データの準備が完了すると、レジスト位置からプリントエンジンへのプリントシートの搬送を開始するとともに、印刷ユニットを制御して、プリントシート上に色材(トナーやインク)による画像を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-118459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
他方、例えば複数のプリントシートに対する連続プリントなどにおいて、レジスト位置で停止させずに所定の固定周期でプリントシートがプリントエンジンへ搬送される無停止搬送方式が提案されている。
【0005】
プリントデータが圧縮データとして供給される場合、そのプリントデータに対して伸張処理が行われ、伸張処理後のプリントデータがプリントエンジンに供給される。その場合において、前のプリントシートと注目プリントシートとの間隔(以下、シート間隔という)において、注目プリントシートのプリントデータのための伸張処理が起動され、プリントシートの給紙に同期して、バンドごとに伸張処理が行われ、伸張処理後のプリントデータがバンドメモリーにバッファリングされ順次プリントエンジンに供給される。
【0006】
しかしながら、シート間隔において伸張処理の起動を行う場合、伸張処理の起動のための時間に起因してシート間隔を長く設定する必要があり、プリント速度が低くなってしまう。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、高速なプリントを実行する画像形成装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る画像形成装置は、プリントシート上にページ画像を形成するプリントエンジンと、無停止搬送方式で前記プリントシートを給紙して前記プリントエンジンへ搬送するシート搬送部と、所定の画像処理を実行し、前記ページ画像のプリントデータを前記プリントエンジンに転送するコントローラーとを備える。前記コントローラーは、(a)前記ページ画像ごとに、圧縮されたプリントデータを受け付け第1ページメモリーに記憶する画像受付部と、(b)前記第1ページメモリーから前記圧縮されたプリントデータを読み出して前記圧縮されたプリントデータに対する伸張処理を前記ページ画像ごとに行い前記伸張処理後のプリントデータを第2ページメモリーに記憶する画像処理部と、(c)前記伸張処理後のプリントデータを前記プリントエンジンに転送する画像出力部と、(d)前記シート搬送部に、所定のシート間隔で連続的に前記プリントシートを給紙させるプリント制御部とを備える。そして、前記画像処理部は、あるページ画像についての前記圧縮されたプリントデータが前記第1ページメモリーに記憶されると、ただちに当該ページ画像についての前記伸張処理を起動して、当該ページ画像についての前記伸張処理後のプリントデータを前記第2ページメモリーに記憶し、これにより、前記シート間隔において前記伸張処理を起動しない。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高速なプリントを実行する画像形成装置が得られる。
【0010】
本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の機械的な内部構成を説明する側面図である。
図2図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10に使用されるコントローラー61の構成を示すブロック図である。
図3図3は、図1および図2に示す画像形成装置10におけるコントローラーの動作を説明するタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
実施の形態1.
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の機械的な内部構成を説明する側面図である。この実施の形態に係る画像形成装置10は、プリンター、コピー機、ファクシミリ機、複合機などといった装置である。
【0015】
図1に示す画像形成装置10は、プリントエンジン10aと、シート搬送部10bとを備える。プリントエンジン10aは、プリントすべきページ画像をプリントシート(プリント用紙など)上に物理的に形成する。プリントエンジン10aは、ライン型のインクジェット方式のプリントエンジンや、電子写真方式のプリントエンジンである。
【0016】
シート搬送部10bは、所定の搬送路に沿って、プリント前のプリントシートをプリントエンジン10aに搬送するとともに、プリント後のプリントシートをプリントエンジン10aから所定の排出先へ搬送する。
【0017】
実施の形態1では、シート搬送部10bは、無停止搬送方式でプリントシートをプリントエンジン10bへ搬送する無停止搬送方式のシート搬送部であり、画像形成装置10は、無停止搬送方式のシート搬送部10bで高速な連続プリントを実行する。したがって、実施の形態1では、シート搬送部10bには、レジスト位置でプリントシートを停止させるためのレジストローラーおよびレジストセンサーが設けられていない。
【0018】
この実施の形態では、シート搬送部10bは、プリントエンジン10aに対向して配置されプリントシートを搬送する環状の搬送ベルト2と、搬送ベルト2を懸架される駆動ローラー3および従動ローラー4と、搬送ベルト2ととともにプリントシートをニップする吸着ローラー5と、排出ローラー対6,6aとを備える。
【0019】
駆動ローラー3および従動ローラー4は、搬送ベルト2を周回させる。そして、後述の給紙カセット20-1,20-2から搬送されてきたプリントシートを吸着ローラー5がニップし、ニップされたプリントシートは、搬送ベルト2によってプリントエンジン10aのプリント位置へ搬送されていき、プリントエンジン10aにより画像をプリントされる。そして、プリント完了後のプリントシートが排出ローラー対6,6aによって、排出トレイ10cなどに排出される。
【0020】
さらに、シート搬送部10bは、複数の給紙カセット20-1,20-2を備えている。給紙カセット20-1,20-2は、プリントシートSH1,SH2を収容しており、リフト板21,24でプリントシートSH1,SH2を上方に押し上げてピックアップローラー22,25に当接させる。給紙カセット20-1,20-2に載置されたプリントシートSH1,SH2は上側から1枚ずつピックアップローラー22,25によって給紙ローラー23,26へピックアップされる。給紙ローラー23,26は、給紙カセット20-1,20-2からピックアップローラー22,25によって給紙されたプリントシートSH1,SH2を1枚ずつ搬送路上へ搬送するローラーである。搬送ローラー27は、給紙カセット20-1,20-2から搬送されてくるプリントシートSH1,SH2に共通な搬送路上の搬送ローラーである。
【0021】
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10に使用されるコントローラー61の構成を示すブロック図である。コントローラー61は、所定の画像処理を実行し、ページ画像のプリントデータをプリントエンジン10aに転送する。コントローラー61は、画像受付部71、メモリーデバイス72、画像処理部73、画像出力部74、およびプリント制御部75を備える。例えば、コントローラー61は、所定のプログラムを実行するコンピューター、特定のデータ処理を実行するASIC(Application Specific Integrated Circuit)などといった演算処理部を備え、その演算処理部が、画像受付部71、メモリーデバイス72、画像処理部73、画像出力部74、およびプリント制御部75として機能する。
【0022】
画像受付部71は、一連の複数のページ画像について、ページ画像ごとに圧縮されたプリントデータを受け付け、メモリーデバイス72のページメモリー72aに順番に記憶する。例えば、プリントデータは、前段の図示せぬRIP(Raster Image Processor)で生成されたラスターイメージデータであって、JPEG方式などの圧縮方式で圧縮されている。
【0023】
メモリーデバイス72は、一連の複数のページ画像についての圧縮されたプリントデータを記憶するためのページメモリー72aと、一連の複数のページ画像についての伸張処理後のプリントデータを記憶するためのページメモリー72bとを確保される。ここでは、メモリーデバイス72は、RAM(Random Access Memory)である。
【0024】
画像処理部73は、所定の画像処理を上述の画像データに対して実行する。具体的には、画像処理部73は、ページメモリー72aに記憶されている圧縮されたプリントデータを読み出し、その圧縮されたプリントデータに対する伸張処理をページ画像ごとに実行し、伸張処理後のプリントデータをページメモリー72bに記憶する。
【0025】
ページメモリー72bは、複数のページ画像についての伸張処理後のプリントデータを記憶可能な記憶容量を有する。例えば、ページメモリー72bは、第1ページのプリント完了までに伸張処理を起動可能な所定数のページ画像についての伸張処理後のプリントデータを記憶可能な記憶容量を有する。
【0026】
特に、画像処理部73は、あるページ画像についての圧縮されたプリントデータがページメモリー72aに記憶されると、ただちに当該ページ画像についての伸張処理を起動して、当該ページ画像についての伸張処理後のプリントデータをページメモリー72bに記憶し、これにより、シート間隔において伸張処理を起動しない。
【0027】
画像出力部74は、伸張処理後のプリントデータをプリントエンジン10aに転送する。
【0028】
プリント制御部75は、プリントエンジン10aおよびシート搬送部10b(駆動ローラー3、従動ローラー4、吸着ローラー5、排出ローラー対6,6a、給紙ローラー23,26、搬送ローラー27などの駆動装置(モーターなど))を電気的に制御する。
【0029】
プリント制御部75は、シート搬送部10bに対してページ画像ごとに給紙タイミングを発行するとともに、画像出力部74におけるプリントデータの転送タイミングを制御してプリントエンジン10aのプリントタイミングを制御する。
【0030】
プリント制御部75は、一連の複数のページ画像のプリントの場合、ページ画像ごとに、伸張処理の起動後に(ここでは、ただちに)そのページ画像についての給紙タイミング(つまり、そのページ画像がプリントされるプリントシートの給紙タイミング)を発行し、シート搬送部10bは、給紙タイミングが既に発行されているページ画像に対応するプリントシートを順次給紙しプリントエンジン10aへ、所定のシート間隔で連続的に搬送する。
【0031】
さらに、プリント制御部75は、ページ画像のプリントに同期して当該ページ画像の位置調整処理を実行する。その際、プリント制御部75は、第2ページ以降については、シート間隔において位置調整処理を起動する。なお、位置調整処理は、プリントシートに対するページ画像のプリント位置の調整(主走査方向(搬送方向に垂直な方向)および副走査方向(搬送方向)における調整)を実行する。具体的には、搬送路に設けられている図示せぬセンサーで、プリントシートの搬送位置(搬送方向に垂直な方向における位置)が検出され、プリント位置が、プリントシート上の適切な位置になるように調整される。
【0032】
シート間隔において位置調整処理が完了しない場合には、画像出力部74は、当該シートにプリントすべきページ画像のプリントデータを、次のプリントシートに対応してプリントエンジン10aに転送し、プリント制御部75は、ブランクシート(ページ画像がプリントされていないプリントシート)の出力を報知するメッセージを操作パネルなどの表示装置62に表示する。
【0033】
また、シート間隔において位置調整処理が完了しない頻度に応じて(例えば所定期間においてシート間隔において位置調整処理が完了しなかった回数が所定回数を超えた場合)、ページメモリー72bの記憶容量が(例えば所定数のページ画像のプリントデータのサイズ分だけ)大きくされるようにしてもよい。これにより、ブランクシートが発生しても、ページメモリー72bにページ画像のプリントデータが滞留可能なようにされる。あるいは、その場合、シート間隔を長くするようにしてもよい。
【0034】
次に、上記画像形成装置10の動作について説明する。図3は、図1および図2に示す画像形成装置10におけるコントローラーの動作を説明するタイミングチャートである。
【0035】
例えば図3に示すように、画像受付部71は、圧縮されたプリントデータをページ画像(ページ#i)ごとに受け付け、ページメモリー72aに記憶する。
【0036】
そして、画像処理部73は、あるページ画像の圧縮されたプリントデータがページメモリー72aに記憶されると、ただちに、そのページ画像の圧縮されたプリントデータに対する伸張処理を起動し、伸張処理後のそのページ画像のプリントデータをページメモリー72bに記憶する。
【0037】
したがって、あるページ画像の伸張処理がページ画像のプリントとは非同期に先行して実行され、伸張処理後のプリントデータは、バッファリングに十分な記憶容量を有するページメモリー72bに記憶されるため、シート間隔において、伸張処理を起動する必要がない。
【0038】
また、あるページ画像(ページ#i)の伸張処理が起動されると、プリント制御部75は、そのページ画像についての給紙タイミングTFiを発行する。
【0039】
シート搬送部10bは、所定のシート間隔TIで順番にプリントシートを給紙搬送し、
また、プリント制御部75は、プリントエンジン10aでのシート間隔TIにおいて、後続のプリントシートにプリントすべきページ画像についての位置調整処理を起動し、シート間隔TIの後に画像出力部74にプリントデータを出力させてプリントエンジン10aにページ画像のプリントを実行させる。
【0040】
以上のように、上記実施の形態1によれば、シート搬送部10bは、無停止搬送方式でプリントシートを給紙してプリントエンジン10aへ搬送する。プリント制御部75は、シート搬送部10bに、所定のシート間隔で連続的にプリントシートを給紙させる。画像処理部73は、あるページ画像についての圧縮されたプリントデータがページメモリー72aに記憶されると、ただちに当該ページ画像についての伸張処理を起動して、当該ページ画像についての伸張処理後のプリントデータをページメモリー72bに記憶し、これにより、シート間隔において伸張処理を起動しない。
【0041】
これにより、シート間隔において伸張処理が起動されないため、シート間隔が比較的短くされ、一連の複数ページ画像のプリントが高速に実行される。
【0042】
実施の形態2.
【0043】
実施の形態2に係る画像形成装置10は、プリントエンジン10aの手前のレジスト位置でプリントシートを一旦停止させる停止搬送方式のシート搬送部10bを備える。したがって、実施の形態2では、シート搬送部10bは、レジストローラーとレジストセンサーとをさらに備える。
【0044】
そして、実施の形態2では、プリント制御部75は、初期状態では、無停止搬送方式でレジストローラーとレジストセンサーとを使用せずにプリントシートの給紙および搬送を行い、シート間隔において位置調整処理が完了しない頻度に応じて(例えば所定期間においてシート間隔において位置調整処理が完了しなかった回数が所定回数を超えた場合)、搬送方式を、無停止搬送方式から停止搬送方式へ切り換える。つまり、シート間隔において位置調整処理が完了しない頻度に応じて、プリント制御部75は、シート搬送部10bに、無停止搬送方式でのプリントシートの給紙および搬送を停止させ、レジストローラーおよびレジストセンサーを使用した2次給紙を実行させる。なお、停止搬送方式については既存の方式と同様である。
【0045】
なお、実施の形態2に係る画像形成装置10のその他の構成および動作については実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0046】
なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。
【0047】
例えば、上記実施の形態2において、プリント制御部75は、第1ページ画像のプリントについては、ファーストコピーの待ち時間短縮のために停止搬送方式とし、第1ページのプリントデータがページメモリー72aに記憶された時点で、第1ページ画像についての給紙タイミング(1次給紙タイミング)を発行し、第2ページ画像以降については、無停止搬送方式とするようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、例えば、画像形成装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 画像形成装置
10a プリントエンジン
10b シート搬送部
71 画像受付部
72a ページメモリー(第1ページメモリーの一例)
72b ページメモリー(第2ページメモリーの一例)
73 画像処理部
74 画像出力部
75 プリント制御部
図1
図2
図3