(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】体験型百貨店システム及び体験型販売方法、並びに、これらに用いられるサーバ装置、移動端末装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240307BHJP
G06F 16/903 20190101ALI20240307BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06F16/903
(21)【出願番号】P 2019101396
(22)【出願日】2019-05-30
【審査請求日】2022-05-20
(73)【特許権者】
【識別番号】513030628
【氏名又は名称】株式会社アクアイグニス
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(72)【発明者】
【氏名】立花 哲也
【審査官】石坂 博明
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-323708(JP,A)
【文献】特開2002-328925(JP,A)
【文献】特開2011-108072(JP,A)
【文献】特開2001-109804(JP,A)
【文献】特開2010-067032(JP,A)
【文献】国際公開第2006/134795(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 16/903
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、
前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、
前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動した移動端末装置により取得された該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を、該移動端末装置から通信網を介して受信し、
前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを
特定し、
該表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成された
サーバ装置
であって、
前記少なくとも1つの施設の各々の位置に関する施設位置情報をさらに記憶し、
前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、を該移動端末装置から通信網を介して受信し、
前記表示データが、
前記施設位置情報に含まれる前記少なくとも1つの施設の中から、前記端末位置情報に対応する特定の施設を選択し、
前記物品情報において前記特定の施設に対応付けられた複数の物品の各々に対応付けて記憶された画像又は匂い情報の中から、受信された前記画像又は前記匂い情報に一致、近似又は関連する画像又は匂い情報を抽出し、
抽出された前記画像又は前記匂い情報に対応する物品を前記特定の物品として選択し、
前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される、ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、
前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、
前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動した移動端末装置により取得された該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を、該移動端末装置から通信網を介して受信し、
前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを特定し、
該表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成されたサーバ装置であって、
前記少なくとも1つの施設に含まれる複数の区域の各々の位置に関する区域位置情報をさらに記憶し、
前記物品情報が、前記少なくとも1つの施設に含まれる前記複数の区域の各々に配置される複数の物品に関する区域物品情報を含み、
前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、を該移動端末装置から通信網を介して受信し、
前記表示データが、
前記区域位置情報に含まれる前記複数の区域の中から、前記端末位置情報に対応する特定の区域を選択し、
前記区域物品情報において前記特定の区域に対応付けられた複数の物品の
各々に対応付けて記憶された画像又は匂い情報の中から、
受信された前記画像又は前記匂い情報に
一致、近似又は関連する画像又は匂い情報を抽出し、
抽出された前記画像又は前記匂い情報に対応する物品を前記特定の物品として選択し、
前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される、
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
該複数の物品の各々に対応する表示データが、該物品の詳細を説明する記載を含む、請求項1
又は請求項
2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記通信網がインターネットを含む、請求項1から請求項
3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項5】
特定の敷地の内部に建てられた少なくとも1つの施設と、
該少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、
前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、
前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動した移動端末装置により取得された該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を、該移動端末装置から通信網を介して受信し、
前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを
特定し、
該表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成されたサーバ装置
であって、
前記少なくとも1つの施設の各々の位置に関する施設位置情報をさらに記憶し、
前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、を該移動端末装置から通信網を介して受信し、
前記表示データが、
前記施設位置情報に含まれる前記少なくとも1つの施設の中から、前記端末位置情報に対応する特定の施設を選択し、
前記物品情報において前記特定の施設に対応付けられた複数の物品の各々に対応付けて記憶された画像又は匂い情報の中から、受信された前記画像又は前記匂い情報に一致、近似又は関連する画像又は匂い情報を抽出し、
抽出された前記画像又は前記匂い情報に対応する物品を前記特定の物品として選択し、
前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される、サーバ装置と、
を具備することを特徴とする体験型百貨店システム。
【請求項6】
特定の敷地の内部に建てられた少なくとも1つの施設と、
該少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、
前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、
前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動した移動端末装置により取得された該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を、該移動端末装置から通信網を介して受信し、
前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを特定し、
該表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成されたサーバ装置であって、
前記少なくとも1つの施設に含まれる複数の区域の各々の位置に関する区域位置情報をさらに記憶し、
前記物品情報が、前記少なくとも1つの施設に含まれる前記複数の区域の各々に配置される複数の物品に関する区域物品情報を含み、
前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、を該移動端末装置から通信網を介して受信し、
前記表示データが、
前記区域位置情報に含まれる前記複数の区域の中から、前記端末位置情報に対応する特定の区域を選択し、
前記区域物品情報において前記特定の区域に対応付けられた複数の物品の各々に対応付けて記憶された画像又は匂い情報の中から、受信された前記画像又は前記匂い情報に一致、近似又は関連する画像又は匂い情報を抽出し、
抽出された前記画像又は前記匂い情報に対応する物品を前記特定の物品として選択し、
前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される、サーバ装置と、
を具備することを特徴とする体験型百貨店システム。
【請求項7】
前記特定の敷地の内部に位置し、通信網を介して前記サーバ装置と通信することが可能な移動端末装置、をさらに具備する、請求項
5又は請求項
6に記載の体験型百貨店システム。
【請求項8】
前記通信網がインターネットを含む、請求項
5から請求項
7のいずれかに記載の体験型百貨店システム。
【請求項9】
該複数の物品の各々に対応する表示データが、該物品の詳細を説明する記載を含む、請求項
5から請求項
8のいずれかに記載の体験型百貨店システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件出願において開示された技術は、端末装置が、物品を撮像すること等によりこの物品の特徴を示す特徴情報を取得し、この物品を販売するために消費者に提示される表示データを特徴情報に基づいてサーバ装置から受信する、通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
このような通信システムに関連したサービスの一例として、「Amazonショッピングアプリ」(非特許文献1)が知られている。このサービスでは、ユーザが所定のアプリケーションを起動したスマートフォン等を用いて商品を撮像することにより、スマートフォン等が、その商品を販売するサイトに自動的にアクセスすることができるものとされている。
【0003】
また、関連したサービスの別の例として、「Googleレンズ」(非特許文献2)が知られている。このサービスでは、ユーザが、所定のアプリケーションを起動したスマートフォン等を用いて商品を撮像することにより、その商品又はその商品に類似した商品を検索することができるものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】"Amazonショッピングアプリ"、[online]、2019年5月8日、Amazon、[2019年5月13日検索]、インターネット(URL: https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=3211799051)
【文献】"Googleレンズ"、[online]、2019年5月13日、Google LLC、[2019年5月13日検索]、インターネット(URL: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.ar.lens&referrer=utm_source%3Dlanding%26utm_medium%3Ddownload)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術に係るサービスにあっては、端末装置が、実際に撮像した商品とは異なる商品(例えば類似した形状を有する別の商品等)を販売するためのサイトに誤ってアクセスしてしまう可能性がある。
【0006】
したがって、本件出願の様々な実施形態は、上述した従来技術に関連する課題を少なくとも部分的に解決する手法を開示する。
【0007】
さらに、本件出願の様々な実施形態は、特定の敷地に建てられた少なくとも1つの施設を訪問した消費者が、そのような施設に配置された複数の物品を実際に体感し、端末装置を用いて、これら複数の物品のうちの所望の物品の特徴を示す特徴情報を取得し、かかる特徴情報に基づいて、この所望の物品を購入するために提示される表示データを取得する、ことを可能にする手法を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一態様に係るサーバ装置は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動した移動端末装置により取得された該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を、該移動端末装置から通信網を介して受信し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成された」ものである。
【0009】
別の態様に係るサーバ装置は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記物品情報及び前記表示情報を移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記或る施設の内部に移動した前記移動端末装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを、前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成された」ものである。
【0010】
一態様に係る体験型百貨店システムは、「特定の敷地の内部に建てられた少なくとも1つの施設と、該少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動した移動端末装置により取得された該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を、該移動端末装置から通信網を介して受信し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成されたサーバ装置と、を具備する」ものである。
【0011】
別の態様に係る体験型百貨店システムは、「特定の敷地の内部に建てられた少なくとも1つの施設と、該少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記物品情報及び前記表示情報を移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記或る施設の内部に移動した前記移動端末装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを、前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成されたサーバ装置と、を具備する」ものである。
【0012】
一態様に係る体験型販売方法は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置されたサーバ装置と、該特定の敷地の内部に位置する移動端末装置と、によって行われる体験型販売方法であって、前記サーバ装置が、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶する記憶するステップと、前記移動端末装置が、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得して通信網を介して前記サーバ装置に送信するステップと、前記サーバ装置が、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信するステップと、を含む」ものである。
【0013】
別の態様に係る体験型販売方法は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置されたサーバ装置と、該特定の敷地の内部に位置する移動端末装置と、によって行われる体験型販売方法であって、前記サーバ装置が、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶するステップと、前記サーバ装置が、前記物品情報及び前記表示情報を前記移動端末装置に対して通信網を介して送信するステップと、前記移動端末装置が、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得するステップと、前記移動端末装置が、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記特定の物品を特定するステップと、前記サーバ装置が、前記移動端末装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを該移動端末装置に対して通信網を介して送信するステップと、を含む」ものである。
【0014】
一態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置されたコンピュータを、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動した移動端末装置により取得された該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を、該移動端末装置から通信網を介して受信し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように機能させる」ものである。
【0015】
別の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置されたコンピュータを、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記物品情報及び前記表示情報を移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記或る施設の内部に移動した前記移動端末装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを、前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、
ように機能させる」ものである。
【0016】
一態様に係る移動端末装置は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、該少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶する、ように構成されたサーバ装置と組み合わせて用いられる移動端末装置であって、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得して通信網を介して前記サーバ装置に送信し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記サーバ装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを、該サーバ装置から通信網を介して受信する、ように構成された」ものである。
【0017】
別の態様に係る移動端末装置は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、該少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶する、ように構成されたサーバ装置と組み合わせて用いられる移動端末装置であって、前記物品情報及び前記表示情報を前記サーバ装置から通信網を介して受信し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記特定の物品を特定し、特定された前記特定の物品に対応する表示データを前記サーバ装置から通信網を介して受信する、ように構成された」ものである。
【0018】
さらに別の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、該少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶する、ように構成されたサーバ装置と組み合わせて用いられるコンピュータを、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得して通信網を介して前記サーバ装置に送信し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記サーバ装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを、該サーバ装置から通信網を介して受信する、ように機能させる」ものである。
【0019】
さらに別の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、該少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶する、ように構成されたサーバ装置と組み合わせて用いられるコンピュータを、前記物品情報及び前記表示情報を前記サーバ装置から通信網を介して受信し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記特定の物品を特定し、特定された前記特定の物品に対応する表示データを前記サーバ装置から通信網を介して受信する、ように機能させる」ものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る体験型百貨店システム1の構成の一例を示す模式図である。
【
図2】
図2は、
図1に示した移動端末装置30(サーバ装置10)のハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である
【
図3】
図3は、
図1に示した移動端末装置30の機能の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図4】
図4は、
図1に示したサーバ装置10の機能の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図5】
図5は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第1の例を示すフロー図である。
【
図6】
図6は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第2の例を示すフロー図である。
【
図7】
図7は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第3の例を示すフロー図である。
【
図8】
図8は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第4の例を示すフロー図である。
【
図9】
図9は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第5の例を示すフロー図である。
【
図10】
図10は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第6の例を示すフロー図である。
【
図11】
図11は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第7の例を示すフロー図である。
【
図12】
図12は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第8の例を示すフロー図である。
【
図13】
図13は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第9の例を示すフロー図である。
【
図14】
図14は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第10の例を示すフロー図である。
【
図15】
図15は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第11の例を示すフロー図である。
【
図16】
図16は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第12の例を示すフロー図である。
【
図17】
図17は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第13の例を示すフロー図である。
【
図18】
図18は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第14の例を示すフロー図である。
【
図19】
図19は、
図1に示した体験型百貨店システム1において用いられる物品情報の具体例を示す表である。
【
図20】
図20は、
図1に示した体験型百貨店システム1において用いられる表示情報の具体例を示す表である。
【
図21】
図21は、
図1に示した体験型百貨店システム1において用いられる施設位置情報(区域位置情報)の具体例を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。なお、図面において共通した構成要素には同一の参照符号が付されている。また、或る図面に表現された構成要素が、説明の便宜上、別の図面においては省略されていることがある点に留意されたい。さらにまた、添付した図面が必ずしも正確な縮尺で記載されている訳ではないということに注意されたい。
【0022】
1.体験型百貨店システムの構成
本件出願において開示される体験型百貨店システムは、スマートフォン等を携帯して特定の敷地を訪れた利用客が、特定の敷地に建てられた少なくとも1つの施設(又はそのような施設に含まれる複数の区域のうちのいずれかの区域)に移動し、その施設(又はその区域)に配置された複数の物品を実際に使用等することにより体験した後、スマートフォン等を使用して、そのような複数の物品のうち特定の物品についてその特徴を示す特徴情報(その特定の物品の画像又は匂いに関する情報等)を取得し、その特徴情報に基づいて特定されたその特定の物品を購入するために必要な表示データ(ウェブページ等)をスマートフォン等に表示させ、スマートフォン等を用いてその特定の物品に関する商取引を実行する、という体験型百貨店を利用者に提供するものである。このような体験型百貨店を実現するために用意される体験型百貨店システムの一例が
図1に示されている。
【0023】
図1は、一実施形態に係る体験型百貨店システム1の構成の一例を示す模式図である。
図1に示すように、体験型百貨店システム1は、特定の敷地40に建てられた少なくとも1つの施設20(ここでは一例として施設20A~20F)と、特定の敷地40の内部及び/又は外部に配置されたサーバ装置10(ここでは一例としてサーバ装置10A、10B)と、複数の利用者の各々により所持及び操作され、通信網50を介してサーバ装置10に接続可能な移動端末装置30(ここでは一例として移動端末装置30A~30F)と、を含むことができる。
【0024】
1-1.特定の敷地40
特定の敷地40は、体験型百貨店を運営する企業及び/又は人等が保有する敷地であり得るし、又は、体験型百貨店を運営する企業及び/又は人等が他社及び/又は他人から借りている敷地であり得る。
図1には、説明を簡単にするために、特定の敷地40が矩形状であるように表現されているが、特定の敷地40の形状及び大きさ等は任意なものである。また、
図1には、特定の敷地40が1つの連続的に繋がったものとして表現されているが、特定の敷地40は、相互に隣接して及び/又は相互に距離をおいた複数の敷地を含むものであってもよい。さらに、特定の敷地40は、同一の国に位置するものであってもよいし、複数の国に跨って位置するものであってもよい。
【0025】
1-2.施設20について
少なくとも1つの施設20の例として、
図1には、複数の施設20A、20B、20C、20D、20E、20Fが示されている。これら複数の施設の各々は、宿泊施設、飲食店、温泉、コンビニエンスストア、小売店舗、オフィス、学習塾、予備校、自習室、トイレ、洗面所、会議室、ライブハウス、コンサートホール、スタジオ、カラオケルーム、放送局、新聞社、書店、図書館、役所、
駐車場、駐輪場、駅、停留所、競技場、道路、学校、研究機関、百貨店、工場、
釣り堀、遊園地、動物園、幼稚園、保育園、託児所、映画館、医療機関、金融機関、体育館、プール、スパ、サウナ、運動場、スポーツジム、キャンプ場、パチンコ店、美容院、理容室、エステサロン、日焼けサロン、マッサージサロン、インターネットカフェ、ペットホテル、レンタルショップ、喫煙所、及び、これらの組み合わせを含む群から選択されるものであり得る。
【0026】
また、これらの複数の施設の各々は、施設20B~20Fのように、複数の区域を含むものであってもよいし、施設20Aのように1つの区域しか含まないものであってもよい。ある施設が複数の区域を含むということは、その施設が、例えば、ホテル(宿泊施設)である場合には、ロビーという1つの区域、レストランという1つの区域、トイレという1つの区域、客室Aという1つの区域、客室Bという1つの区域、大浴場という1つの区域といった複数の区域を含むこと等を意味する。
【0027】
施設20Aは、複数の区域を含むものではなく1つの区域のみを含むものである。施設20Bは、例えば、5つの区域20B1~20B5を含み得る。施設20Cは、例えば、4つの区域20C1~20C4を含み得る。施設20Dは、例えば、2つの区域20D1及び20D2を含み得る。施設20Eは、例えば、3つの区域20E1~20E3を含み得る。施設20Fは、例えば、6つの区域20F1~20F6を含み得る。
【0028】
複数の区域を含む施設(例えば施設20B~20F)の場合には、複数の区域の大きさ及び形状は任意なものであり、さらに、複数の区域の位置関係(相互に同一の階にあるか、相互に異なる階にあるか、相互に隣接しているか、相互に距離をおいているか等)もまた任意なものである。
【0029】
さらにまた、各施設に含まれる1つの区域をどのように定めるかについても任意なものである。例えば、ある施設が書店である場合、その書店全体を1つの区域として定めることもできるし、その書店の各階をそれぞれ1つの区域として定めることもできるし、その書店の1つの階に含まれる、雑誌売り場、漫画売り場、レジ及びトイレをそれぞれ1つの区域として定めることもできる。
【0030】
なお、
図1には、説明を簡単にするために、特定の敷地40に対する各施設の大きさ、各施設の大きさに対するその施設に含まれる各区域の大きさが、実際とは異なり得るように表現されている。
【0031】
各施設及び各施設に含まれる各区域には、少なくとも1つの物品が配置され得る。少なくとも1つの物品には、(i)少なくとも1つの施設のうちのいずれかの施設において販売される商品、(ii)少なくとも1つの施設のうちのいずれかの施設においてこの施設を訪れる利用客により使用される物品、及び/又は、(iii)少なくとも1つの施設のうちのいずれかの施設においてこの施設の従業者又は使用者により商品又は役務の提供に際して使用又は提供される物品、及び、これらの組み合わせを含む群から選択されるものであり得る。
【0032】
上記(i)に属する物品は、例えば、小売店等で販売される商品等をこれらに限定することなく含み得る。上記(ii)に属する物品は、宿泊施設等において利用客により使用される家具(ベッド、椅子、机等)、電気機器(テレビ、ラジオ、電話、エアコン、掃除機、電気ケトル等)及び備品(石鹸、シャンプー、タオル、浴衣等)等、並びに、レストラン等において利用客により使用される食器(箸、ナイフ、フォーク、茶碗、湯のみ等)等をこれらに限定することなく含み得る。上記(iii)に属する物品は、レストラン等においてウェイトレス/ウェイターが身に付ける制服、帽子、エプロン、時計及び靴等、レストラン等においてシェフ等により使用される調理器具(包丁、フライパン等)及び厨房機器、レストラン等においてウェイトレス/ウェイターにより利用客に対して提供される料理等、並びに、小売店等において従業員等により使用される電気機器(レジ、掃除機、バーコードリーダー)等をこれらに限定することなく含み得る。
【0033】
さらに、少なくとも1つの物品は、上記(ii)と上記(i)とを組み合わせたものであってもよい。この場合、少なくとも1つの物品は、例えば、宿泊施設を宿泊する利用客により利用され、かつ、この宿泊施設において販売される、寝具、浴衣、スリッパ、化粧品及び電気機器等を含むことができる。
【0034】
さらにまた、少なくとも1つの物品は、上記(iii)と上記(i)とを組み合わせたものであってもよい。この場合、少なくとも1つの物品は、例えば、レストランで働く店員により使用され、かつ、このレストランで販売される、調味料、制服、調理器具、調理装置及び電気機器等を含むことができる。
【0035】
このような特定の敷地40に建てられたすべての施設20(
図1では施設20A~20F)が、全体として1つの体験型百貨店を構成していると捉えることも可能である。
【0036】
1-3.移動端末装置30
移動端末装置30は、スマートフォン、タブレット、携帯電話(フィーチャーフォン)及び携帯型パーソナルコンピュータ等を、これらに限定することなく含むことができるものである。
【0037】
移動端末装置30は、いずれかの施設(及び/又はいずれかの施設に含まれるいずれかの区域)に配置された各物品のうち利用客により選択された特定の物品について、その特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得し、このように取得した特徴情報に基づいて、その特定の物品に対応する表示データを表示部に表示することができる。ここで、表示データとは、その特定の物品を購入するために(体験型百貨店システムを運営する側からみれば、その特定の物品を販売するために)利用客に提示されるものである。
【0038】
また、特定の物品の特徴を示す特徴情報とは、1つの例では、その特定の物品の画像(静止画像又は動画像)であり、別の例では、その特定の物品の匂いに関する匂い情報である。このような特定の物品に関する特徴情報は、利用客が移動端末装置30を操作することにより移動端末装置30により取得される。
【0039】
一実施形態では、移動端末装置30は、特定の物品に関する特徴情報をサーバ装置10に送信し、移動端末装置30から受信した特徴情報に基づいてその特定の物品及びその特定の物品に対応する表示データを特定したサーバ装置10から、その表示データを受信することができる。別の実施形態では、移動端末装置30は、特定の物品に関する特徴情報に基づいてその特定の物品を特定し、特定したその特定の物品に関する情報をサーバ装置10に送信し、サーバ装置10からその特定の物品に対応する表示データを受信することができる。さらに別の実施形態では、移動端末装置30は、特定の物品に関する特徴情報に基づいてその特定の物品及びその特定の物品に関する表示データを特定し、特定したその表示データに関する情報をサーバ装置10に送信し、サーバ装置10からその表示データを受信することができる。
【0040】
さらに、移動端末装置30は、このような動作を、この移動端末装置30にインストールされたブラウザ(又はウェブページをウェブサーバから受信可能な他のアプリケーション)を介してウェブサーバとしてのサーバ装置10と通信することにより、及び/又は、この移動端末装置30にインストールされた所定のアプリケーションプログラムを介してデータサーバとしてのサーバ装置10と通信することにより、実行することができる。
【0041】
1-4.サーバ装置10
サーバ装置10は、
図1に示すように、特定の敷地40の外部に配置されたサーバ装置10A及び/又は特定の敷地40の内部に配置されたサーバ装置10Bとして実現され得るものである。
【0042】
各サーバ装置10は、通信網50を介して、いずれかの施設20(又はいずれかの施設20におけるいずれかの区域)に移動した各移動端末装置30に接続することができる。ここで、通信網50は、携帯電話網、無線LAN、固定電話網、インターネット、イントラネット及び/又はイーサネット(登録商標)等をこれらに限定することなく含むことができるものである。
【0043】
一実施形態では、サーバ装置10は、移動端末装置30から特定の物品に関する特徴情報を受信し、受信した特徴情報に基づいてその特定の物品及びその特定の物品に対応する表示データを特定し、その特定の物品に対応する表示データを移動端末装置30に送信することができる。別の実施形態では、サーバ装置10は、特定の物品に関する特徴情報に基づいてその特定の物品を特定した移動端末装置30から、その特定の物品に関する情報を受信し、受信した情報に基づいてその特定の物品に対応する表示データを特定し、その表示データを移動端末装置30に送信することができる。さらに別の実施形態では、サーバ装置10は、特定の物品に関する特徴情報に基づいてその特定の物品及びその特定の物品に対応する表示データを特定した移動端末装置30から、その表示データに関する情報を受信し、受信した情報に基づいてその表示データを移動端末装置30に送信することができる。
【0044】
また、一実施形態では、サーバ装置10はウェブサーバとして機能するものである。この場合、サーバ装置10は、ブラウザ(又はウェブページをウェブサーバから受信可能な他のアプリケーション)を実行する移動端末装置30と通信することができる。さらに、別の実施形態では、サーバ装置10はデータサーバとして機能するものである。この場合、サーバ装置10は、所定のアプリケーションプログラムを実行する移動端末装置30と通信することができる。
【0045】
2.体験型百貨店システムに用いられる各装置のハードウェア構成
次に、移動端末装置30及びサーバ装置10の各々が有するハードウェア構成の一例について説明する。
【0046】
2-1.移動端末装置30のハードウェア構成
各移動端末装置30のハードウェア構成例について
図2を参照して説明する。
図2は、
図1に示した移動端末装置30(サーバ装置10)のハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である(なお、
図2において、括弧内の参照符号は、後述するように各サーバ装置10に関連して記載されたものである。)
【0047】
図2に示すように、各移動端末装置30は、主に、中央処理装置31と、主記憶装置32と、入出力(I/O)インタフェイス装置33と、入力装置34と、補助記憶装置35と、出力装置36と、を含むことができる。これら装置同士は、データバス及び/又は制御バスにより接続されている。
【0048】
中央処理装置31は、「CPU」と称されるものであり、主記憶装置32に記憶されている命令及びデータに対して演算を行い、その演算の結果を主記憶装置32に記憶させるものである。さらに、中央処理装置31は、入出力インタフェイス装置33を介して、入力装置34、補助記憶装置35及び出力装置36等を制御することができる。移動端末装置30は、1又はそれ以上のこのような中央処理装置31を含むことが可能である。
【0049】
主記憶装置32は、「メモリ」と称されるものであり、入力装置34、補助記憶装置35及び通信網50等(サーバ装置10等)から、入出力インタフェイス装置33を介して受信した命令及びデータ、並びに、中央処理装置31の演算結果を記憶するものである。主記憶装置32は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)及び/又はフラッシュメモリ等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0050】
補助記憶装置35は、主記憶装置32よりも大きな容量を有する記憶装置である。上記特定のアプリケーションやウェブブラウザ等を構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を記憶しておき、中央処理装置31により制御されることにより、これらの命令及びデータ(コンピュータプログラム)を入出力インタフェイス装置33を介して主記憶装置32に送信することができる。補助記憶装置35は、磁気ディスク装置及び/又は光ディスク装置等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0051】
入力装置34は、外部からデータを取り込む装置であり、タッチパネル、ボタン、キーボード、マウス及び/又はセンサ等をこれらに限定することなく含むものである。センサは、後述するように、1又はそれ以上のカメラ等、及び/又は、1又はそれ以上の匂いセンサ(臭気センサ)等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0052】
出力装置36は、ディスプレイ装置、タッチパネル及び/又はプリンタ装置等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0053】
このようなハードウェア構成にあっては、中央処理装置31が、補助記憶装置35に記憶された特定のアプリケーションを構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を順次主記憶装置32にロードし、ロードした命令及びデータを演算することにより、入出力インタフェイス装置33を介して出力装置36を制御し、或いはまた、入出力インタフェイス装置33及び通信網50を介して、他の装置(例えばサーバ装置10及び他の移動端末装置30等)との間で様々な情報の送受信を行うことができる。
【0054】
これにより、移動端末装置30は、インストールされた特定のアプリケーション及び/又はウェブブラウザを実行することにより、特定の物品に関する特徴情報を取得し、取得した特徴情報をサーバ装置10に送信し、サーバ装置10から特定の物品に対応する表示データを受信する、といった動作等を実行することができる。或いはまた、移動端末装置30は、インストールされた特定のアプリケーション及び/又はウェブブラウザを実行することにより、特定の物品に関する特徴情報を取得し、この特徴情報に基づいて特定の物品(又は、さらには特定の物品に対応する表示データ)を特定し、サーバ装置10から特定の物品に対応する表示データを受信する、といった動作等を実行することができる。
【0055】
なお、移動端末装置30は、中央処理装置31に代えて又は中央処理装置31とともに、1又はそれ以上のマイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含むものであってもよい。
【0056】
2-2.サーバ装置10のハードウェア構成
各サーバ装置10のハードウェア構成例について同じく
図2を参照して説明する。各サーバ装置10のハードウェア構成としては、例えば、上述した各移動端末装置30のハードウェア構成と同一のものを用いることが可能である。したがって、各サーバ装置10が有する構成要素に対する参照符号は、
図2において括弧内に示されている。
【0057】
図2に示すように、各サーバ装置10は、主に、中央処理装置11と、主記憶装置12と、入出力インタフェイス装置13と、入力装置14と、補助記憶装置15と、出力装置16と、を含むことができる。これら装置同士は、データバス及び/又は制御バスにより接続されている。
【0058】
中央処理装置11、主記憶装置12、入出力インタフェイス装置13、入力装置14、補助記憶装置15及び出力装置16は、それぞれ、上述した各移動端末装置30に含まれる、中央処理装置31、主記憶装置32、入出力インタフェイス装置33、入力装置34、補助記憶装置35及び出力装置36と略同一なものとすることができる。
【0059】
このようなハードウェア構成にあっては、中央処理装置11が、補助記憶装置15に記憶された特定のアプリケーションを構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を順次主記憶装置12にロードし、ロードした命令及びデータを演算することにより、入出力インタフェイス装置13を介して出力装置16を制御し、或いはまた、入出力インタフェイス装置13及び通信網50を介して、他の装置(例えば各移動端末装置30等)との間で様々な情報の送受信を行うことができる。
【0060】
これにより、ウェブサーバ及び/又はデータサーバとして機能するサーバ装置10は、インストールされた特定のアプリケーションを実行することにより、特定の物品に関する特徴情報を取得した各移動端末装置30からその特徴情報を受信し、受信した特徴情報に基づいて、その特定の物品及びその特定の物品に対応する表示データを特定し、特定した表示データを各移動端末装置30に送信する、といった動作等を実行することができる。或いはまた、ウェブサーバ及び/又はデータサーバとして機能するサーバ装置10は、インストールされた特定のアプリケーションを実行することにより、特定の物品に関する特徴情報を取得し、この特徴情報に基づいてその特定の物品(又は、さらにはその特定の物品に対応する表示データ)を特定した各移動端末装置30から、その特定の物品(又はその特定の物品に対応する表示データ)に関する情報を受信し、受信した情報に基づいて表示データを各移動端末装置30に送信する、といった動作等を実行することができる。
【0061】
なお、サーバ装置10は、中央処理装置11に代えて又は中央処理装置11とともに、1又はそれ以上のマイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含むものであってもよい。
【0062】
3.体験型百貨店システムに用いられる各装置の機能
次に、移動端末装置30及びサーバ装置10の各々が有する機能の一例について説明する。
【0063】
3-1.移動端末装置30の機能
移動端末装置30の機能の一例について
図3を参照して説明する。
図3は、
図1に示した移動端末装置30の機能の一例を模式的に示すブロック図である。
図3に示すように、移動端末装置30は、主に、特徴情報取得部300と、通信部310と、表示部320と、記憶部330と、特定部340と、を含むことができる。
【0064】
特徴情報取得部300は、特定の物品の特徴を示す特徴情報(画像及び/又は匂いに関する情報)等を含む様々な情報を取得することができる。通信部310は、特徴情報取得部300により取得された特徴情報等を、通信網50を介してサーバ装置10に送信し、サーバ装置10から表示データ等を受信することができる。表示部320は、通信部310により受信された表示データ等を表示することができる。
【0065】
記憶部330は、少なくとも1つの施設20の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶するサーバ装置10から、物品情報の少なくとも一部及び表示情報の少なくとも一部等を含む様々な情報を、通信部310を介して受信して記憶することができる。
【0066】
特定部340は、特徴情報取得部300により取得された特定の物品に関する特徴情報と、サーバ装置10から受信して記憶部330に記憶された様々な情報(物品情報及び表示データ等を含む)と、に基づいて、その特定の物品(又は、さらにはその特定の物品に対応する表示データ)を特定することができる。特定部340が動作する場合には、通信部310は、特定部340により特定された特定の物品(又はその特定の物品に対応する表示データ)に関する情報を、通信網50を介してサーバ装置10に送信し、その特定の物品に対応する表示データをサーバ装置10から受信することができる。
【0067】
3-2.サーバ装置10の機能
サーバ装置10の機能の具体例について
図4を参照して説明する。
図4は、
図1に示したサーバ装置10の機能の一例を模式的に示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ装置10は、主に、記憶部100と、通信部110と、特定部120と、を含むことができる。
【0068】
記憶部100は、少なくとも1つの施設20の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報等を含む様々な情報を記憶することができる。
【0069】
通信部110は、各移動端末装置30からこの移動端末装置30により取得された特徴情報等を、通信網50を介して受信することができる。また、通信部110は、特定部120により特定された表示データを記憶部100から読み出して各移動端末装置30に送信することができる。
【0070】
特定部120は、各移動端末装置30から通信部110を介して受信した特定の物品に関する特徴情報(又は各移動端末装置30から通信部110を介して受信した特定の物品に関する情報、若しくは、各移動端末装置30から通信部110を介して受信した特定の物品に対応する表示データに関する情報)と、記憶部100に記憶された様々な情報(物品情報及び表示情報等を含む)と、に基づいて、その特定の物品に対応する表示データを特定することができる。
【0071】
4.体験型百貨店システムにおいて実行される動作
次に、上述した体験型百貨店システム1において行われる動作の具体例について説明する。
【0072】
4-1.第1の例(図5)
まず、最も簡単な例である第1の例について、
図5を参照して説明する。
図5は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第1の例を示すフロー図である。
【0073】
まず、ステップ(以下「ST」という。)500において、サーバ装置10が、予め物品情報及び表示情報を記憶しておく(時間の経過に伴って、サーバ装置10は、これらの情報を更新することも可能である)。物品情報とは、少なくとも1つの施設20の各々に配置される複数の物品に関する情報であり、表示情報とは、これら複数の物品の各々を販売する(購入する)ために消費者に提示される表示データに関する情報である。なお、表示データは、物品の詳細を説明する記載(物品の名称、値段、販売者及び写真等)等を含み得るものである。
【0074】
図19は、
図1に示した体験型百貨店システム1において用いられる物品情報の具体例を示す表である。
図19の「施設」の列及び「物品」の列に示すように、物品情報は、少なくとも1つの施設20の各々においていずれの物品が配置されるのかを示すことができる。例えば、物品情報は、施設20Aにおいて、物品P
8、P
25、P
125及びP
222が配置されることを示し、施設20Bにおいて、物品P
1、P
3、P
7、P
8、P
12、P
15、P
33、P
58、P
73、P
99、P
102、P
125、P
134、P
138が配置されることを示し、施設20Cにおいて、物品P
1、P
3、P
8、P
25及びP
99が配置されることを示している。
【0075】
なお、
図19に示されたP
8、P
25、・・・といった「P」から始まる識別情報は、各物品を一意に識別する情報であり得る。なお、
図19には、簡略化のために示されていないが、物品情報は、施設20D~20Fの各々においてどのような物品が配置されるかを示す情報をも含むことができる。また、
図19に示された「区域」の列及び「施設時間情報・区域時間情報」の列に示された情報については、後述する。
【0076】
図20は、
図1に示した体験型百貨店システム1において用いられる表示情報の具体例を示す表である。
図20の「物品」の列及び「表示データ1」の列に示すように、表示情報は、利用客が各物品を購入するために(利用客に各物品を販売するために)利用客に表示すべきデータを識別する表示データ(ここではURL)を示すことができる。例えば、表示情報は、利用客が物品P
1を購入するために(利用客に物品P
1を販売するために)利用客に表示すべきデータを識別する、URL
1という識別情報を記憶し、利用客が物品P
2を購入するために(利用客に物品P
2を販売するために)利用客に表示すべきデータを識別する、URL
2という識別情報を記憶することができる。ウェブサーバとして機能するサーバ装置10は、このようなURL(例えばURL
1)により特定されるウェブページを移動端末装置30に送信することができる。これにより、移動端末装置30は、インストールされたウェブブラウザを実行することにより、物品P
1を購入するために必要な情報を記載したウェブページを受信して表示部に表示することができる。
【0077】
さらに、
図20の「物品」の列及び「表示データ2」の列に示すように、表示情報は、利用客が各物品を購入するために(利用客に各物品を販売するために)利用客に表示すべきデータを識別する表示データ(ここでは利用客に表示すべきデータを一意に識別する表示データ)を示すことができる。例えば、表示情報は、利用客が物品P
1を購入するために(利用客に物品P
1を販売するために)利用客に表示すべきデータを識別する、DataID1という識別情報を記憶し、利用客が物品P
2を購入するために(利用客に物品P
2を販売するために)利用客に表示すべきデータを識別する、DataID2という識別情報を記憶することができる。データサーバとして機能するサーバ装置10は、このようなDataID2という識別情報により特定されるデータを移動端末装置30に送信することができる。これにより、移動端末装置30は、インストールされた所定のアプリケーションを実行することにより、物品P
1を購入するために必要な情報を記載したデータを受信して表示部に表示することができる。
【0078】
図5に戻り、ST502において、ある施設に移動した利用客が、その移動端末装置30を操作して、その施設に配置されている特定の物品に関する特徴情報を取得してサーバ装置10に送信することができる。
【0079】
具体的には、例えば、移動端末装置30は、インストールされた所定のアプリケーションプログラム(ネイティブプログラムであってもよい)を実行することにより、特定の物品に関する特徴情報として、(この移動端末装置30に搭載された又はこの移動端末装置30に接続された)カメラに対向する特定の物品の画像(静止画像又は動画像)を取得することができる。なお、移動端末装置30は、特定の物品を様々な角度から撮像した複数の画像(静止画像又は動画像)を取得してもよい。
【0080】
また、例えば、移動端末装置30は、インストールされた所定のアプリケーションプログラム(ネイティブプログラムであってもよい)を実行することにより、特定の物品に関する特徴情報として、(この移動端末装置30に搭載された又はこの移動端末装置30に接続された)匂いセンサに対向する特定の物品の匂いを示す情報を取得することができる。匂いセンサとしては、市場で入手可能な任意のセンサ(例えば臭気を数値化する臭気センサ等)を用いることが可能である。
【0081】
さらにまた、例えば、移動端末装置30は、匂いセンサを用いない場合には、インストールされた所定のアプリケーションプログラム(ネイティブプログラムであってもよい)を実行することにより、特定の物品に関する特徴情報として、利用客からユーザインタフェイスを介して入力された匂いに関する情報を取得することも可能である。この場合、例えば、利用客がユーザインタフェイスを介して表示部に表示された「1(食べ物)」、「2(家具)」、「3(書籍)」、「4(スポーツ用品)」、「5(洋服)」、「6(飲み物)」等の情報(この情報は、より多くのより詳細な情報であってもよい)の中から、「1(食べ物)」を選択することにより、移動端末装置30は、「1(食べ物)」の匂いを示す情報を取得することができる。
【0082】
次に、ST504において、移動端末装置30から特定の物品に関する特徴情報を受信したサーバ装置10が、物品情報及び表示情報と、移動端末装置30から受信した特徴情報と、に基づいて、その特定の物品に対応する表示データを特定することができる。
【0083】
具体的には、まず、サーバ装置10は、
図19に例示した物品情報に含まれる複数の物品の中から、特徴情報に対応する物品を特定の物品として選択することができる。第1の態様では、サーバ装置10は、物品情報に含まれる複数の物品の各々に対応付けて画像又は匂い情報を記憶部100に予め記憶しておき、このように記憶された画像又は匂い情報の中から、移動端末装置30から受信した特徴情報により示された画像又は匂い情報に一致、近似又は関連する画像又は匂い情報を抽出し、このように抽出した画像又は匂い情報に対応する物品を特定の物品として選択することができる。第2の態様では、サーバ装置10は、画像及び/又は匂い情報を入力情報(質問)とし、物品の名称を出力情報(解答)とする、多数の教師データを用いて学習させた学習モデル(機械学習、さらには深層学習を利用した学習モデルであってもよい)を予め用意しておき、移動端末装置30から受信した特徴情報により示された画像及び/又は匂い情報をその学習モデルに入力することにより、物品の名称を特定の物品として推定することができる。
【0084】
次に、サーバ装置10は、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、上記のように特定された特定の物品に対応する表示データ(表示データ1及び/又は表示データ2)を特定することができる。例えば、上記のように特定された特定の物品が「P
5」である場合には、サーバ装置10は、URL
5及び/又はDataID5を特定の物品に対応する表示データとして特定することができる。
【0085】
次に、
図5に戻り、ST506において、サーバ装置10は、上記のように特定した表示データを移動端末装置30に送信することができる。これにより、ST508において、移動端末装置30は、インストールされた所定のアプリケーションプログラム及び/又はウェブブラウザを実行することにより、サーバ装置10から受信した表示データを表示部に表示することができる。この後、移動端末装置30は、このように表示された表示データに基づいて、サーバ装置10と特定の物品に関する電子商取引を実行することができる。なお、電子商取引の実現方法については、周知技術であるので、その詳細な説明を省略する。
【0086】
4-2.第2の例(図6)
次に、第2の例について、
図6を参照して説明する。
図6は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第2の例を示すフロー図である。なお、第2の例では、第1の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0087】
まず、ST600において、サーバ装置10が、予め、物品情報、表示情報及び施設位置情報を記憶しておく(時間の経過に伴って、サーバ装置10は、これらの情報を更新することも可能である)。物品情報及び表示情報は、上述したものと同様である。
【0088】
図21は、
図1に示した体験型百貨店システム1において用いられる施設位置情報(区域位置情報)の具体例を示す表である。なお、区域位置情報については、後述する。
図21の「施設」の列及び「位置情報(座標)」の列に示すように、施設位置情報は、少なくとも1つの施設20の各々に対応付けてその施設の位置(座標)を示すことができる。例えば、施設位置情報は、施設20Aに対応付けて施設Aの位置として座標(X10,Y10,Z10)を示し、施設20Bに対応付けて施設Bの位置として座標(X20,Y20,Z20)を示し、以下同様に、施設20C~20F等に対応付けてそれぞれ座標(X30,Y30,Z30)~座標(X60,Y60,Z60)等を示している。ここで、
図21において括弧内に示された座標は、便宜上、変数として表現されているが、実際には、数値として表現されるものである。なお、
図21には、各施設に対して位置情報が1つだけ割り当てられる例が示されているが、各施設に対して、複数の位置情報(位置情報の範囲)が割り当てられるようにしてもよい。
【0089】
図6に戻り、ST602において、ある施設に移動した利用客が、その移動端末装置30を操作して、その施設に配置されている特定の物品に関する特徴情報を取得してサーバ装置10に送信することができる。さらに、その移動端末装置30は、この移動端末装置30の位置を示す端末位置情報(例えば、X座標、Y座標及びZ座標を含む位置情報)を、特徴情報と略同一のタイミングにおいて又は特徴情報とは別のタイミングにおいて、サーバ装置10に送信することができる。
【0090】
ST604において、移動端末装置30から特定の物品に関する特徴情報及び端末位置情報を受信したサーバ装置10が、物品情報、表示情報及び施設位置情報と、移動端末装置30から受信した特徴情報及び端末位置情報と、に基づいて、その特定の物品に対応する表示データを特定することができる。
【0091】
具体的には、まず、サーバ装置10は、
図21に例示した施設位置情報に含まれる少なくとも1つの施設20の中から、移動端末装置30から受信した端末位置情報に対応する特定の施設を選択することができる。例えば、サーバ装置10は、施設位置情報に含まれる少なくとも1つの施設20の中から、端末位置情報に一致若しくは近似する位置情報又は端末位置情報を含む位置情報を有する特定の施設を選択することができる。
【0092】
次に、サーバ装置10は、
図19に例示された物品情報において特定の施設に対応付けられた複数の物品の中から、特徴情報に対応する物品を特定の物品として選択することができる。例えば、サーバ装置10は、特定の施設として施設20Aを選択した場合には、物品情報において施設20Aに対応付けられた複数の物品P
8、P
25、P
125、P
222の中から、特徴情報に対応する物品を特定の物品として選択することができる。ここでは、検索の対象とされる複数の物品を特定の施設(20A)に対応付けられた複数の物品(P
8、P
25、P
125、P
222)に限定した状態において、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特徴情報に対応する物品を特定することができる。
【0093】
次に、特定された特定の物品に対応する表示データを、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特定することができる。この後、
図5を参照して説明したST506及びST508が同様に実行される。
【0094】
4-3.第3の例
次に、第3の例について、
図7を参照して説明する。
図7は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第3の例を示すフロー図である。なお、第3の例では、第1の例又は第2の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例又は第2の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0095】
まず、ST700において、サーバ装置10が、予め、物品情報、表示情報及び区域位置情報を記憶しておく(時間の経過に伴って、サーバ装置10は、これらの情報を更新することも可能である)。
【0096】
図21の「区域」の列及び「位置情報(座標)」の列に示すように、区域位置情報は、少なくとも1つの施設20に含まれる各区域に対応付けてその区域の位置(座標)を示すことができる。例えば、区域位置情報は、施設20Bに含まれる各区域(20B1~20B5)に対応付けて座標(X21,Y21,Z21)~座標(X25,Y25,Z25)をそれぞれ示し、施設20Cに含まれる各区域(20C1~20C4)に対応付けて座標(X31,Y31,Z31)~座標(X34,Y34,Z34)をそれぞれ示している。施設20D~20F等に含まれる各区域についても同様である。
【0097】
図7に戻り、ST702において、移動端末装置30から特定の物品に関する位置情報及び端末位置情報を受信したサーバ装置10が、物品情報、表示情報及び区域位置情報と、移動端末装置30から受信した特徴情報及び端末位置情報と、に基づいて、その特定の物品に対応する表示データを特定することができる。
【0098】
具体的には、まず、サーバ装置10は、
図21に例示した区域位置情報に含まれる少なくとも1つの施設20に対応する複数の区域の中から、移動端末装置30から受信した端末位置情報に対応する特定の区域を選択することができる。例えば、サーバ装置10は、区域位置情報に含まれる少なくとも1つの施設20に対応する複数の区域の中から、端末位置情報に一致若しくは近似する位置情報又は端末位置情報を含む位置情報を有する特定の区域を選択することができる。
【0099】
次に、サーバ装置10は、
図19に例示された物品情報において特定の区域に対応付けられた複数の物品の中から、特徴情報に対応する物品を特定の物品として選択することができる。例えば、サーバ装置10は、特定の区域として施設20Bに含まれた区域20B
5を選択した場合には、物品情報において施設20Bの区域20B
5に対応付けられた複数の物品P
1、P
3、P
58、P
73、P
99、P
138の中から、特徴情報に対応する物品を特定の物品として選択することができる。ここでは、検索の対象とされる複数の物品を特定の区域(B
5)に対応付けられた複数の物品(P
1、P
3、P
58、P
73、P
99、P
138)に限定した状態において、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特徴情報に対応する物品を特定することができる。
【0100】
次に、特定された特定の物品に対応する表示データを、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特定することができる。この後、
図5を参照して説明したST506及びST508が同様に実行される。
【0101】
4-4.第4の例
次に、第4の例について、
図8を参照して説明する。
図8は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第4の例を示すフロー図である。なお、第4の例では、第1の例~第3の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例~第3の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0102】
まず、ST800において、サーバ装置10が、予め、物品情報、表示情報及び施設時間情報を記憶しておく(時間の経過に伴って、サーバ装置10は、これらの情報を更新することも可能である)。
【0103】
図19の「施設」の列及び「施設時間情報」の列に示すように、施設時間情報は、少なくとも1つの施設20の各々に対応付けてその施設に配置される複数の物品の各々が使用される時間を示すことができる。例えば、施設時間情報は、施設20Aに配置される複数の物品P
8、P
25、P
125及びP
222の各々に対応付けて、その物品が使用される時間帯T
100~T
101、T
102~T
103、T
104~T
105及びT
106~T
107を示すことができる。ここで、
図19において、時間帯T
100~T
101に着目すると、T
100は、物品P
8が使用され始める時間(例えば、月/日/年)を示し、T
101が、物品P
8が使用され終わる時間(例えば、月/日/年)を示すことから、時間帯T
100~T
101は、物品P
8が使用され始めてから使用され終わるという時間帯を示すことができる。T
102~T
103、T
104~T
105及びT
106~T
107についても同様に、それぞれ物品P
25、P
125及びP
222が使用され始めてから使用され終わるという時間帯を示すことができる。別の実施形態では、施設時間情報に含まれる時間帯は、使用され始める年月日~使用され終わる年月日という形式だけでなく、特定の週、特定の月、特定の年、特定の曜日、特定の時間(何時)といった形式で定められてもよい。
【0104】
図8に戻り、ST802において、ある施設に移動した利用客が、その移動端末装置30を操作して、その施設に配置されている特定の物品に関する特徴情報を取得してサーバ装置10に送信することができる。さらに、その移動端末装置30は、この移動端末装置30により特定情報が取得された時間を示す端末時間情報を、特徴情報と略同一のタイミングにおいて又は特徴情報とは別のタイミングにおいて、サーバ装置10に送信することができる。
【0105】
ST804において、移動端末装置30から特定の物品に関する特徴情報及び端末時間情報を受信したサーバ装置10が、物品情報、表示情報及び施設時間情報と、移動端末装置30から受信した特徴情報及び端末時間情報と、に基づいて、その特定の物品に対応する表示データを特定することができる。
【0106】
具体的には、まず、サーバ装置10は、
図19に例示した施設時間情報に含まれる複数の物品の中から、移動端末装置30から受信した端末時間情報に対応する複数の候補物品を選択することができる。例えば、サーバ装置10は、施設時間情報に含まれる複数の物品の中から、移動端末装置30から受信した端末時間情報をカバーする時間帯を有する複数の候補物品を選択する。
【0107】
次に、サーバ装置10は、選択した複数の候補物品の中から、特徴情報に対応する物品を特定の物品として選択することができる。ここでは、検索の対象とされる複数の物品を上記複数の候補物品に限定した状態において、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特徴情報に対応する物品を特定することができる。
【0108】
次に、特定された特定の物品に対応する表示データを、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特定することができる。この後、
図5を参照して説明したST506及びST508が同様に実行される。
【0109】
4-5.第5の例
次に、第5の例について、
図9を参照して説明する。
図9は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第5の例を示すフロー図である。なお、第5の例では、第1の例~第4の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例~第4の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0110】
まず、ST900において、サーバ装置10が、予め、物品情報、表示情報及び区域時間情報を記憶しておく(時間の経過に伴って、サーバ装置10は、これらの情報を更新することも可能である)。
【0111】
図19の「区域」の列及び「区域時間情報」の列に示すように、区域時間情報は、少なくとも1つの施設20に含まれる複数の区域の各々に対応付けてその区域に配置される複数の物品の各々が使用される時間を示すことができる。例えば、区域時間情報は、施設20Cに含まれる複数の区域(20C
1~20C
4)の各々に配置される複数の物品の各々に対応付けて、その物品が使用される時間帯を示すことができる。この時間帯の意味するところは、
図19を参照して第4の例において説明したとおりである。
【0112】
図9に戻り、ST802において、
図8を参照して第4の例に関連して説明したものと同様の動作が行われる。
【0113】
ST902において、移動端末装置30から特定の物品に関する特徴情報及び端末時間情報を受信したサーバ装置10が、物品情報、表示情報及び区域時間情報と、移動端末装置30から受信した特徴情報及び端末時間情報と、に基づいて、その特定の物品に対応する表示データを特定することができる。
【0114】
具体的には、まず、サーバ装置10は、
図19に例示した区域時間情報に含まれる複数の物品の中から、移動端末装置30から受信した端末時間情報に対応する複数の候補物品を選択することができる。例えば、サーバ装置10は、区域時間情報に含まれる複数の物品の中から、移動端末装置30から受信した端末時間情報をカバーする時間帯を有する複数の候補物品を選択する。
【0115】
次に、サーバ装置10は、選択した複数の候補物品の中から、特徴情報に対応する物品を特定の物品として選択することができる。ここでは、検索の対象とされる複数の物品を上記複数の候補物品に限定した状態において、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特徴情報に対応する物品を特定することができる。
【0116】
次に、特定された特定の物品に対応する表示データを、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特定することができる。この後、
図5を参照して説明したST506及びST508が同様に実行される。
【0117】
4-6.第6の例
次に、第6の例について、
図10を参照して説明する。
図10は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第6の例を示すフロー図である。なお、第6の例では、第1の例~第5の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例~第5の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0118】
まず、ST1000において、サーバ装置10が、予め、物品情報、表示情報、施設位置情報及び施設域時間情報を記憶しておく(時間の経過に伴って、サーバ装置10は、これらの情報を更新することも可能である)。
【0119】
次に、ST1002において、移動端末装置30が、特定の物品に関する特徴情報、端末位置情報及び端末時間情報を取得してサーバ装置10に送信する。
【0120】
次に、ST1004において、サーバ装置10が、物品情報、表示情報、施設位置情報及び施設時間情報と、移動端末装置30から受信した特定の物品に関する特徴情報、端末位置情報及び端末時間情報と、に基づいて、その特定の物品に対応する表示データを特定することができる。
【0121】
具体的には、まず、サーバ装置10は、
図21に例示した施設位置情報に含まれる少なくとも1つの施設20の中から、移動端末装置30から受信した端末位置情報に対応する特定の施設を選択することができる。例えば、サーバ装置10は、施設位置情報に含まれる少なくとも1つの施設20の中から、端末位置情報に一致若しくは近似する位置情報又は端末位置情報を含む位置情報を有する特定の施設を選択することができる。
【0122】
次に、サーバ装置10は、
図19に例示した施設時間情報において特定の施設に配置されている複数の物品の中から、移動端末装置30から受信した端末時間情報に対応する複数の候補物品を選択することができる。例えば、サーバ装置10は、施設時間情報において特定の施設に配置されている複数の物品の中から、移動端末装置30から受信した端末時間情報をカバーする時間帯を有する複数の候補物品を選択する。
【0123】
次に、サーバ装置10は、選択した複数の候補物品の中から、特徴情報に対応する物品を特定の物品として選択することができる。ここでは、検索の対象とされる複数の物品を上記複数の候補物品に限定した状態において、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特徴情報に対応する物品を特定することができる。
【0124】
次に、サーバ装置10は、特定された特定の物品に対応する表示データを、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特定することができる。この後、
図5を参照して説明したST506及びST508が同様に実行される。
【0125】
4-7.第7の例
次に、第7の例について、
図11を参照して説明する。
図11は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第7の例を示すフロー図である。なお、第7の例では、第1の例~第6の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例~第6の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0126】
まず、ST1100において、サーバ装置10が、予め、物品情報、表示情報、区域位置情報及び区域域時間情報を記憶しておく(時間の経過に伴って、サーバ装置10は、これらの情報を更新することも可能である)。
【0127】
次に、ST1102において、移動端末装置30が、特定の物品に関する特徴情報、端末位置情報及び端末時間情報を取得してサーバ装置10に送信する。
【0128】
次に、ST1104において、サーバ装置10が、物品情報、表示情報、区域位置情報及び区域時間情報と、移動端末装置30から受信した特定の物品に関する特徴情報、端末位置情報及び端末時間情報と、に基づいて、その特定の物品に対応する表示データを特定することができる。
【0129】
具体的には、まず、サーバ装置10は、
図21に例示した区域位置情報に含まれる少なくとも1つの施設20に含まれる複数の区域の中から、移動端末装置30から受信した端末位置情報に対応する特定の区域を選択することができる。例えば、サーバ装置10は、区域位置情報に含まれる少なくとも1つの施設20に含まれる複数の区域の中から、端末位置情報に一致若しくは近似する位置情報又は端末位置情報を含む位置情報を有する特定の区域を選択することができる。
【0130】
次に、サーバ装置10は、
図19に例示した区域時間情報において特定の区域に配置されている複数の物品の中から、移動端末装置30から受信した端末時間情報に対応する複数の候補物品を選択することができる。例えば、サーバ装置10は、区域時間情報において特定の区域に配置されている複数の物品の中から、移動端末装置30から受信した端末時間情報をカバーする時間帯を有する複数の候補物品を選択する。
【0131】
次に、サーバ装置10は、選択した複数の候補物品の中から、特徴情報に対応する物品を特定の物品として選択することができる。ここでは、検索の対象とされる複数の物品を上記複数の候補物品に限定した状態において、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特徴情報に対応する物品を特定することができる。
【0132】
次に、サーバ装置10は、特定された特定の物品に対応する表示データを、
図5を参照して説明したものと同様の手法を用いて、特定することができる。この後、
図5を参照して説明したST506及びST508が同様に実行される。
【0133】
4-8.第8の例
次に、上述した第1の例において、特徴情報に基づいて特定の物品を特定する動作(さらにはその特定の物品に対応する表示データを特定する動作)を、サーバ装置10に代えて移動端末装置30が実行する第8の例について、
図12を参照して説明する。
図12は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第8の例を示すフロー図である。なお、第8の例では、第1の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0134】
ST1200において、サーバ装置10は、上述したST500において記憶した物品情報及び表示情報の少なくとも一部を、移動端末装置30に送信する。これにより、移動端末装置30は、サーバ装置10から受信した物品情報及び表示情報を記憶することができる(なお、移動端末装置30は、時間の経過とともに、サーバ装置10から、更新されたこれらの情報を受信して記憶することが可能である)。
【0135】
ST1202において、移動端末装置30が、上述したST502に関連して述べたように、特定の物品に関する特徴情報を取得することができる。
【0136】
ST1204において、移動端末装置30が、取得した特定の物品に関する特徴情報と、サーバ装置10から受信した物品情報及び表示情報と、に基づいて、その特定の物品に対応する表示データを特定する。その具体的な方法は、上述したST504に関連して述べたとおりのものであり得る。この場合、移動端末装置30は、サーバ装置10から、物品情報に含まれる複数の物品の各々に対応付けられた画像又は匂い情報の少なくとも一部を事前に受信して記憶部330に記憶しておく必要があるか、及び/又は、サーバ装置10から、学習済みの学習モデルを事前に受信して記憶部330に記憶しておく必要がある(勿論、移動端末装置30がサーバ装置10と同様に学習モデルを学習させることも可能である)。
【0137】
この後、移動端末装置30は、上述したST502に関連して述べたように、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、上記のように特定された特定の物品に対応する表示データ(表示データ1及び/又は表示データ2)を特定することができる。
【0138】
次に、ST1206において、移動端末装置30は、ST1204において特定した表示データを示して、この表示データをサーバ装置10に要求することができる。これに応答して、ST1208において、サーバ装置10が、移動端末装置30により要求された表示データを移動端末装置30に送信することができる。この後、
図5を参照して説明したST508が同様に実行される。
【0139】
なお、ST1204において、移動端末装置30は、特定の物品を特定した後、さらに特定の物品に対応する表示データをも特定しているが、別の実施形態では、移動端末装置30は、ST1204において、特定の物品を特定した後、ST1206において、特定の物品をサーバ装置10に通知し、サーバ装置10が、ST1208において、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、その特定の物品に対応する表示データを特定した後、この表示データを移動端末装置30に送信することも可能である。
【0140】
4-9.第9の例
次に、上述した第2の例において、特徴情報に基づいて特定の物品を特定する動作(さらにはその特定の物品に対応する表示データを特定する動作)を、サーバ装置10に代えて移動端末装置30が実行する第9の例について、
図13を参照して説明する。
図13は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第9の例を示すフロー図である。なお、第9の例では、第1の例、第2の例及び第8の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例、第2の例及び第8の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0141】
ST1300において、サーバ装置10は、上述したST600において記憶した物品情報、表示情報及び施設位置情報の少なくとも一部を、移動端末装置30に送信する。これにより、移動端末装置30は、サーバ装置10から受信した物品情報、表示情報及び施設位置情報を記憶することができる(なお、移動端末装置30は、時間の経過とともに、サーバ装置10から、更新されたこれらの情報を受信して記憶することが可能である)。
【0142】
ST1302において、移動端末装置30が、上述したST602に関連して述べたように、特定の物品に関する特徴情報及び端末位置情報を取得することができる。
【0143】
ST1304において、移動端末装置30が、取得した特定の物品に関する特徴情報及び端末位置情報と、サーバ装置10から受信した物品情報及び施設位置情報と、に基づいて、特定の物品を特定することができる。その具体的な方法は、上述したST604に関連して述べたとおりのものであり得る。
【0144】
この後、ST1306において、移動端末装置30は、上述したST604に関連して述べたように、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、上記のように特定された特定の物品に対応する表示データ(表示データ1及び/又は表示データ2)を特定することができる。
【0145】
次に、上述したST1206、ST1208及びST508に関連して述べたものと同様の動作が行われる。
【0146】
なお、移動端末装置30は、ST1304において、特定の物品を特定した後、さらにST1306において、その特定の物品に対応する表示データをも特定しているが、別の実施形態では、移動端末装置30は、ST1304において、特定の物品を特定した後、ST1206において、特定の物品をサーバ装置10に通知し、サーバ装置10が、ST1208において、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、その特定の物品に対応する表示データを特定した後、この表示データを移動端末装置30に送信することも可能である。
【0147】
4-10.第10の例
次に、上述した第3の例において、特徴情報に基づいて特定の物品を特定する動作(さらにはその特定の物品に対応する表示データを特定する動作)を、サーバ装置10に代えて移動端末装置30が実行する第10の例について、
図14を参照して説明する。
図14は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第10の例を示すフロー図である。なお、第10の例では、第1の例~第3の例、第8の例及び第9の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例~第3の例、第8の例及び第9の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0148】
ST1400において、サーバ装置10は、上述したST700において記憶した物品情報、表示情報及び区域位置情報の少なくとも一部を、移動端末装置30に送信する。これにより、移動端末装置30は、サーバ装置10から受信した物品情報、表示情報及び区域位置情報を記憶することができる(なお、移動端末装置30は、時間の経過とともに、サーバ装置10から、更新されたこれらの情報を受信して記憶することが可能である)。
【0149】
次に、上述したST1302に関連して説明したように、移動端末装置30が、特定の物品に関する特徴情報及び端末位置情報を取得することができる。
【0150】
ST1402において、移動端末装置30が、取得した特定の物品に関する特徴情報及び端末位置情報と、サーバ装置10から受信した物品情報及び区域位置情報と、に基づいて、特定の物品を特定することができる。その具体的な方法は、上述したST702に関連して述べたとおりのものであり得る。
【0151】
この後、移動端末装置30は、上述したST1306に関連して述べたように、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、上記のように特定された特定の物品に対応する表示データ(表示データ1及び/又は表示データ2)を特定することができる。
【0152】
次に、上述したST1206、ST1208及びST508に関連して述べたものと同様の動作が行われる。
【0153】
なお、移動端末装置30は、ST1402において、特定の物品を特定した後、さらにST1306において、その特定の物品に対応する表示データをも特定しているが、別の実施形態では、移動端末装置30は、ST1402において、特定の物品を特定した後、ST1206において、特定の物品をサーバ装置10に通知し、サーバ装置10が、ST1208において、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、その特定の物品に対応する表示データを特定した後、この表示データを移動端末装置30に送信することも可能である。
【0154】
4-11.第11の例
次に、上述した第4の例において、特徴情報に基づいて特定の物品を特定する動作(さらにはその特定の物品に対応する表示データを特定する動作)を、サーバ装置10に代えて移動端末装置30が実行する第11の例について、
図15を参照して説明する。
図15は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第11の例を示すフロー図である。なお、第11の例では、第1の例~第4の例及び第8の例~第10の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例~第4の例及び第8の例~第10の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0155】
ST1500において、サーバ装置10は、上述したST800において記憶した物品情報、表示情報及び施設時間情報の少なくとも一部を、移動端末装置30に送信する。これにより、移動端末装置30は、サーバ装置10から受信した物品情報、表示情報及び施設時間情報を記憶することができる(なお、移動端末装置30は、時間の経過とともに、サーバ装置10から、更新されたこれらの情報を受信して記憶することが可能である)。
【0156】
ST1502において、移動端末装置30が、ST802に関連して説明したように、特定の物品に関する特徴情報及び端末時間情報を取得することができる。
【0157】
ST1504において、移動端末装置30が、取得した特定の物品に関する特徴情報及び端末時間情報と、サーバ装置10から受信した物品情報及び施設時間情報と、に基づいて、特定の物品を特定することができる。その具体的な方法は、上述したST804に関連して述べたとおりのものであり得る。
【0158】
この後、移動端末装置30は、上述したST1306に関連して述べたように、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、上記のように特定された特定の物品に対応する表示データ(表示データ1及び/又は表示データ2)を特定することができる。
【0159】
次に、上述したST1206、ST1208及びST508に関連して述べたものと同様の動作が行われる。
【0160】
なお、移動端末装置30は、ST1504において、特定の物品を特定した後、さらにST1306において、その特定の物品に対応する表示データをも特定しているが、別の実施形態では、移動端末装置30は、ST1504において、特定の物品を特定した後、ST1206において、特定の物品をサーバ装置10に通知し、サーバ装置10が、ST1208において、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、その特定の物品に対応する表示データを特定した後、この表示データを移動端末装置30に送信することも可能である。
【0161】
4-12.第12の例
次に、上述した第5の例において、特徴情報に基づいて特定の物品を特定する動作(さらにはその特定の物品に対応する表示データを特定する動作)を、サーバ装置10に代えて移動端末装置30が実行する第12の例について、
図16を参照して説明する。
図16は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第12の例を示すフロー図である。なお、第12の例では、第1の例~第5の例及び第8の例~第11の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例~第5の例及び第8の例~第11の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0162】
ST1600において、サーバ装置10は、上述したST900において記憶した物品情報、表示情報及び区域時間情報の少なくとも一部を、移動端末装置30に送信する。これにより、移動端末装置30は、サーバ装置10から受信した物品情報、表示情報及び区域時間情報を記憶することができる(なお、移動端末装置30は、時間の経過とともに、サーバ装置10から、更新されたこれらの情報を受信して記憶することが可能である)。
【0163】
次に、ST1502に関連して説明したように、移動端末装置30が、特定の物品に関する特徴情報及び端末位置情報を取得することができる。
【0164】
次に、ST1602において、移動端末装置30が、取得した特定の物品に関する特徴情報及び端末時間情報と、サーバ装置10から受信した物品情報及び区域時間情報と、に基づいて、特定の物品を特定することができる。その具体的な方法は、上述したST902に関連して述べたとおりのものであり得る。
【0165】
この後、移動端末装置30は、上述したST1306に関連して述べたように、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、上記のように特定された特定の物品に対応する表示データ(表示データ1及び/又は表示データ2)を特定することができる。
【0166】
次に、上述したST1206、ST1208及びST508に関連して述べたものと同様の動作が行われる。
【0167】
なお、移動端末装置30は、ST1602において、特定の物品を特定した後、さらにST1306において、その特定の物品に対応する表示データをも特定しているが、別の実施形態では、移動端末装置30は、ST1602において、特定の物品を特定した後、ST1206において、特定の物品をサーバ装置10に通知し、サーバ装置10が、ST1208において、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、その特定の物品に対応する表示データを特定した後、この表示データを移動端末装置30に送信することも可能である。
【0168】
4-13.第13の例
次に、上述した第6の例において、特徴情報に基づいて特定の物品を特定する動作(さらにはその特定の物品に対応する表示データを特定する動作)を、サーバ装置10に代えて移動端末装置30が実行する第13の例について、
図17を参照して説明する。
図17は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第13の例を示すフロー図である。なお、第13の例では、第1の例~第6の例及び第8の例~第12の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例~第6の例及び第8の例~第12の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0169】
ST1700において、サーバ装置10は、上述したST1000において記憶した物品情報、表示情報、施設位置情報及び施設時間情報の少なくとも一部を、移動端末装置30に送信する。これにより、移動端末装置30は、サーバ装置10から受信した物品情報、表示情報、施設位置情報及び施設時間情報を記憶することができる(なお、移動端末装置30は、時間の経過とともに、サーバ装置10から、更新されたこれらの情報を受信して記憶することが可能である)。
【0170】
ST1702において、移動端末装置30が、ST1002に関連して上述したように、特定の物品に関する特徴情報、端末位置情報及び端末時間情報を取得することができる。
【0171】
次に、ST1704において、移動端末装置30が、取得した特定の物品に関する特徴情報、端末位置情報及び端末時間情報と、サーバ装置10から受信した物品情報、施設位置情報及び施設時間情報と、に基づいて、特定の物品を特定することができる。その具体的な方法は、上述したST1004に関連して述べたとおりのものであり得る。
【0172】
この後、移動端末装置30は、上述したST1306に関連して述べたように、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、上記のように特定された特定の物品に対応する表示データ(表示データ1及び/又は表示データ2)を特定することができる。
【0173】
次に、上述したST1206、ST1208及びST508に関連して述べたものと同様の動作が行われる。
【0174】
なお、移動端末装置30は、ST1704において、特定の物品を特定した後、さらにST1306において、その特定の物品に対応する表示データをも特定しているが、別の実施形態では、移動端末装置30は、ST1704において、特定の物品を特定した後、ST1206において、特定の物品をサーバ装置10に通知し、サーバ装置10が、ST1208において、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、その特定の物品に対応する表示データを特定した後、この表示データを移動端末装置30に送信することも可能である。
【0175】
4-14.第14の例
次に、上述した第7の例において、特徴情報に基づいて特定の物品を特定する動作(さらにはその特定の物品に対応する表示データを特定する動作)を、サーバ装置10に代えて移動端末装置30が実行する第14の例について、
図18を参照して説明する。
図18は、
図1に示した体験型百貨店システム1において行われる動作の第14の例を示すフロー図である。なお、第14の例では、第1の例~第13の例と異なる動作及び構成のみについて説明し、第1の例~第13の例と同一の動作及び構成については、同一の参照符号を付すなどしてその説明を省略する。
【0176】
ST1800において、サーバ装置10は、上述したST1100において記憶した物品情報、表示情報、区域位置情報及び区域時間情報の少なくとも一部を、移動端末装置30に送信する。これにより、移動端末装置30は、サーバ装置10から受信した物品情報、表示情報、区域位置情報及び区域時間情報を記憶することができる(なお、移動端末装置30は、時間の経過とともに、サーバ装置10から、更新されたこれらの情報を受信して記憶することが可能である)。
【0177】
次に、ST1702に関連して説明したように、移動端末装置30が、特定の物品に関する特徴情報、端末位置情報及び端末時間情報を取得することができる。
【0178】
次に、ST1802において、移動端末装置30が、取得した特定の物品に関する特徴情報、端末位置情報及び端末時間情報と、サーバ装置10から受信した物品情報、区域位置情報及び区域時間情報と、に基づいて、特定の物品を特定することができる。その具体的な方法は、上述したST1104に関連して述べたとおりのものであり得る。
【0179】
この後、移動端末装置30は、上述したST1306に関連して述べたように、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、上記のように特定された特定の物品に対応する表示データ(表示データ1及び/又は表示データ2)を特定することができる。
【0180】
次に、上述したST1206、ST1208及びST508に関連して述べたものと同様の動作が行われる。
【0181】
なお、移動端末装置30は、ST1802において、特定の物品を特定した後、さらにST1306において、その特定の物品に対応する表示データをも特定しているが、別の実施形態では、移動端末装置30は、ST1802において、特定の物品を特定した後、ST1206において、特定の物品をサーバ装置10に通知し、サーバ装置10が、ST1208において、
図20に例示された表示情報に含まれる表示データの中から、その特定の物品に対応する表示データを特定した後、この表示データを移動端末装置30に送信することも可能である。
【0182】
以上説明したように、様々な実施形態によれば、少なくとも1つの施設又は少なくとも1つの施設に含まれる少なくとも1つの区域に移動した移動端末装置により、その施設又は区域に配置された少なくとも1つの物品(特定の物品)に関して取得された特徴情報に加えて、その移動端末装置がその特徴情報を取得した時間に関する端末時間情報、その移動端末装置がその特徴情報を取得した位置に関する端末位置情報、及び/又は、その施設又は区域に配置される複数の物品に関する様々な情報(例えば、物品情報、区域物品情報、施設位置情報、施設時間情報、区域位置情報、及び/又は、区域時間情報等)を組み合わせて用いることにより、上記移動端末装置及び/又は上記移動端末装置と通信するサーバ装置が、その特定の物品を特定し、その特定の物品に対応する表示データを特定することができる。したがって、上記移動端末装置及び/又は上記サーバ装置は、上記移動端末装置が取得した特徴情報に対応する特定の物品をより高い精度で特定することができるので、上記移動端末装置は、より円滑かつ簡単に、上記サーバ装置との間でその特定の物品について電子商取引を実行することができる。
【0183】
5.様々な態様
第1の態様に係るサーバ装置は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動した移動端末装置により取得された該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を、該移動端末装置から通信網を介して受信し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成された」ものである。
【0184】
第2の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記特徴情報として、前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報を、前記移動端末装置から通信網を介して受信し、前記表示データが、前記物品情報に含まれる前記複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報に対応する物品を前記特定の物品として選択し、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される」ものである。
【0185】
第3の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設の各々の位置に関する施設位置情報をさらに記憶し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、を該移動端末装置から通信網を介して受信し、前記表示データが、前記施設位置情報に含まれる前記少なくとも1つの施設の中から、前記端末位置情報に対応する特定の施設を選択し、前記物品情報において前記特定の施設に対応付けられた複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報に対応する物品を前記特定の物品として選択し、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される」ものである。
【0186】
第4の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設に含まれる複数の区域の各々の位置に関する区域位置情報をさらに記憶し、前記物品情報が、前記少なくとも1つの施設に含まれる前記複数の区域の各々に配置される複数の物品に関する区域物品情報を含み、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、を該移動端末装置から通信網を介して受信し、前記表示データが、前記区域位置情報に含まれる前記複数の区域の中から、前記端末位置情報に対応する特定の区域を選択し、前記区域物品情報において前記特定の区域に対応付けられた複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報に対応する物品を前記特定の物品として選択し、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される」ものである。
【0187】
第5の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品の各々が使用される時間に関する施設時間情報をさらに記憶し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時間に関する端末時間情報と、を受信し、前記表示データが、前記施設時間情報に含まれる前記複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報と、前記端末時間情報と、に対応する物品を前記特定の物品として選択し、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される」ものである。
【0188】
第6の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設に含まれる複数の区域の各々に配置される複数の物品の各々が使用される時間に関する区域時間情報をさらに記憶し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時間に関する端末時間情報と、を受信し、前記表示データが、前記区域時間情報に含まれる前記複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報と、前記端末時間情報と、に対応する物品を前記特定の物品として選択し、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される」ものである。
【0189】
第7の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設の各々の位置に関する施設位置情報と、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品の各々が使用される時間に関する施設時間情報と、をさらに記憶し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時間に関する端末時間情報と、を該移動端末装置から通信網を介して受信し、前記表示データが、前記施設位置情報に含まれる前記少なくとも1つの施設の中から、前記端末位置情報に対応する特定の施設を選択し、前記施設時間情報において前記特定の施設に対応付けられた複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報と、前記端末時間情報と、に対応する物品を前記特定の物品として選択し、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される」ものである。
【0190】
第8の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設に含まれる複数の区域の各々の位置に関する区域位置情報と、前記複数の区域の各々に配置される複数の物品の各々が使用される時間に関する区域時間情報と、をさらに記憶し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時間に関する端末時間情報と、を該移動端末装置から通信網を介して受信し、前記表示データが、前記区域位置情報に含まれる前記複数の区域の中から、前記端末位置情報に対応する特定の区域を選択し、前記区域時間情報において前記特定の区域に対応付けられた複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報と、前記端末時間情報と、に対応する物品を前記特定の物品として選択し、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、選択された前記特定の物品に対応する表示データを選択する、ことにより特定される」ものである。
【0191】
第9の態様に係るサーバ装置は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記物品情報及び前記表示情報を移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記或る施設の内部に移動した前記移動端末装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを、前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成された」ものである。
【0192】
第10の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報を取得した前記移動端末装置により、前記特定の物品が、前記物品情報に含まれる前記複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報に対応する物品を前記特定の物品として選択することにより特定され、前記移動端末装置又は当該サーバ装置により、特定された前記特定の物品に対応する表示データが、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、前記特定の物品に対応する表示データを選択することにより特定される」ものである。
【0193】
第11の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設の各々の位置に関する施設位置情報をさらに記憶し、該施設位置情報を前記移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、を取得した前記移動端末装置により、前記特定の物品が、前記施設位置情報に含まれる前記少なくとも1つの施設の中から、前記端末位置情報に対応する特定の施設を選択し、前記物品情報において前記特定の施設に対応付けられた複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報に対応する物品を前記特定の物品として選択する、ことにより特定され、前記移動端末装置又は当該サーバ装置により、特定された前記特定の物品に対応する表示データが、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、前記特定の物品に対応する表示データを選択することにより特定される」ものである。
【0194】
第12の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設に含まれる複数の区域の各々の位置に関する区域位置情報をさらに記憶し、前記物品情報が、前記少なくとも1つの施設に含まれる前記複数の区域の各々に配置される複数の物品に関する区域物品情報を含み、前記区域位置情報を前記移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、を取得した該移動端末装置により、前記特定の物品が、前記区域位置情報に含まれる前記複数の区域の中から、前記端末位置情報に対応する特定の区域を選択し、前記区域物品情報において前記特定の区域に対応付けられた複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報に対応する物品を前記特定の物品として選択する、ことにより特定され、前記移動端末装置又は当該サーバ装置により、特定された前記特定の物品に対応する表示データが、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、前記特定の物品に対応する表示データを選択することにより特定される」ものである。
【0195】
第13の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品の各々が使用される時間に関する施設時間情報をさらに記憶し、該施設時間情報を前記移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時間に関する端末時間情報と、を取得した前記前記移動端末装置により、前記特定の物品が、前記施設時間情報に含まれる前記複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報と、前記端末時間情報と、に対応する物品を前記特定の物品として選択することにより特定され、前記移動端末装置又はサーバ装置により、特定された前記特定の物品に対応する表示データが、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、前記特定の物品に対応する表示データを選択することにより特定される」ものである。
【0196】
第14の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設に含まれる複数の区域の各々に配置される複数の物品の各々が使用される時間に関する区域時間情報をさらに記憶し、該区域時間情報を前記移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時間に関する端末時間情報と、を取得した前記移動端末装置により、前記特定の物品が、前記区域時間情報に含まれる前記複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報と、前記端末時間情報と、に対応する物品を前記特定の物品として選択することにより特定され、前記移動端末装置又は当該サーバ装置により、特定された前記特定の物品に対応する表示データが、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、前記特定の物品に対応する表示データを選択することにより特定される」ものである。
【0197】
第15の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設の各々の位置に関する施設位置情報と、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品の各々が使用される時間に関する施設時間情報と、をさらに記憶し、前記施設位置情報及び前記施設時間情報を前記移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時間に関する端末時間情報と、を取得した該移動端末装置により、前記特定の物品が、前記施設位置情報に含まれる前記少なくとも1つの施設の中から、前記端末位置情報に対応する特定の施設を選択し、前記施設時間情報において前記特定の施設に対応付けられた複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報と、前記端末時間情報と、に対応する物品を前記特定の物品として選択する、ことにより特定され、前記移動端末装置又は当該サーバ装置により、特定された前記特定の物品に対応する表示データが、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、前記特定の物品に対応する表示データを選択することにより特定される」ものである。
【0198】
第16の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様において「前記少なくとも1つの施設に含まれる複数の区域の各々の位置に関する区域位置情報と、前記複数の区域の各々に配置される複数の物品の各々が使用される時間に関する区域時間情報と、をさらに記憶し、前記区域位置情報及び前記区域時間情報を前記移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記特徴情報として前記特定の物品の画像又は該特定の物品の匂いに関する匂い情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時点における前記移動端末装置の位置に関する端末位置情報と、前記画像又は前記匂い情報が取得された時間に関する端末時間情報と、を取得した該移動端末装置により、前記特定の物品が、前記区域位置情報に含まれる前記複数の区域の中から、前記端末位置情報に対応する特定の区域を選択し、前記区域時間情報において前記特定の区域に対応付けられた複数の物品の中から、前記画像又は前記匂い情報と、前記端末時間情報と、に対応する物品を前記特定の物品として選択する、ことにより特定され、前記移動端末装置又は当該サーバ装置により、特定された前記特定の物品に対応する表示データが、前記表示情報に含まれる複数の表示データの中から、前記特定の物品に対応する表示データを選択することにより特定される」ものである。
【0199】
第17の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様から上記第16の態様のいずれかにおいて「前記少なくとも1つの施設が、宿泊施設、飲食店、温泉、コンビニエンスストア、小売店舗、オフィス、学習塾、予備校、自習室、トイレ、洗面所、会議室、ライブハウス、コンサートホール、スタジオ、カラオケルーム、放送局、新聞社、書店、図書館、役所、駐車場、駐輪場、駅、停留所、競技場、道路、学校、研究機関、百貨店、工場、釣り堀、遊園地、動物園、幼稚園、保育園、託児所、映画館、医療機関、金融機関、体育館、プール、スパ、サウナ、運動場、スポーツジム、キャンプ場、パチンコ店、美容院、理容室、エステサロン、日焼けサロン、マッサージサロン、インターネットカフェ、ペットホテル、レンタルショップ、喫煙所、及び、これらの組み合わせを含む群から選択されるものである」ものである。
【0200】
第18の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様から上記第17の態様のいずれかにおいて「前記複数の物品が、前記少なくとも1つの施設のうちのいずれかの施設において販売される商品、前記少なくとも1つの施設のうちのいずれかの施設において該施設を訪れる利用客により使用される物品、前記少なくとも1つの施設のうちのいずれかの施設において該施設の従業者又は使用者により商品又は役務の提供に際して使用又は提供される物品、及び、これらの組み合わせを含む群から選択されるものである」ものである。
【0201】
第19の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様から上記第18の態様のいずれかにおいて「該複数の物品の各々に対応する表示データが、該物品の詳細を説明する記載を含む」ものである。
【0202】
第20の態様に係るサーバ装置は、上記第1の態様から上記第19の態様のいずれかにおいて「前記通信網がインターネットを含む」ものである。
【0203】
第21の態様に係る体験型百貨店システムは、「特定の敷地の内部に建てられた少なくとも1つの施設と、該少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動した移動端末装置により取得された該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を、該移動端末装置から通信網を介して受信し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成されたサーバ装置と、を具備する」ものである。
【0204】
第22の態様に係る体験型百貨店システムは、「特定の敷地の内部に建てられた少なくとも1つの施設と、該少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記物品情報及び前記表示情報を移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記或る施設の内部に移動した前記移動端末装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを、前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように構成されたサーバ装置と、を具備する」ものである。
【0205】
第23の態様に係る体験型百貨店システムは、上記第21の態様又は上記第22の態様において「前記特定の敷地の内部に位置し、通信網を介して前記サーバ装置と通信することが可能な移動端末装置、をさらに具備する」ものである。
【0206】
第24の態様に係る体験型百貨店システムは、上記第21の態様から上記第23の態様のいずれかにおいて「前記通信網がインターネットを含む」ものである。
【0207】
第25の態様に係る体験型百貨店システムは、上記第21の態様から上記第24の態様のいずれかにおいて「該複数の物品の各々に対応する表示データが、該物品の詳細を説明する記載を含む」ものである。
【0208】
第26の態様に係る体験型販売方法は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置されたサーバ装置と、該特定の敷地の内部に位置する移動端末装置と、によって行われる体験型販売方法であって、前記サーバ装置が、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶する記憶するステップと、前記移動端末装置が、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得して通信網を介して前記サーバ装置に送信するステップと、前記サーバ装置が、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信するステップと、を含む」ものである。
【0209】
第27の態様に係る体験型販売方法は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置されたサーバ装置と、該特定の敷地の内部に位置する移動端末装置と、によって行われる体験型販売方法であって、前記サーバ装置が、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶するステップと、前記サーバ装置が、前記物品情報及び前記表示情報を前記移動端末装置に対して通信網を介して送信するステップと、前記移動端末装置が、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得するステップと、前記移動端末装置が、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記特定の物品を特定するステップと、前記サーバ装置が、前記移動端末装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを該移動端末装置に対して通信網を介して送信するステップと、を含む」ものである。
【0210】
第28の態様に係る体験型販売方法は、上記第26の態様又は上記第27の態様において「前記通信網がインターネットを含む」ものである。
【0211】
第29の態様に係る体験型販売方法は、上記第26の態様から上記第28の態様のいずれかにおいて「該複数の物品の各々に対応する表示データが、該物品の詳細を説明する記載を含む」ものである。
【0212】
第30の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置されたコンピュータを、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動した移動端末装置により取得された該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を、該移動端末装置から通信網を介して受信し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記特定の物品に対応する表示データを前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように機能させる」ものである。
【0213】
第31の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置されたコンピュータを、前記少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶し、前記物品情報及び前記表示情報を移動端末装置に対して通信網を介して送信し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記或る施設の内部に移動した前記移動端末装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを、前記移動端末装置に対して通信網を介して送信する、ように機能させる」ものである。
【0214】
第32の態様に係るコンピュータプログラムは、上記第30の態様又は上記第31の態様において「前記通信網がインターネットを含む」ものである。
【0215】
第33の態様に係るコンピュータプログラムは、上記第30の態様から上記第32の態様のいずれかにおいて「該複数の物品の各々に対応する表示データが、該物品の詳細を説明する記載を含む」ものである。
【0216】
第34の態様に係る移動端末装置は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、該少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶する、ように構成されたサーバ装置と組み合わせて用いられる移動端末装置であって、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得して通信網を介して前記サーバ装置に送信し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記サーバ装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを、該サーバ装置から通信網を介して受信する、ように構成された」ものである。
【0217】
第35の態様に係る移動端末装置は、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、該少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶する、ように構成されたサーバ装置と組み合わせて用いられる移動端末装置であって、前記物品情報及び前記表示情報を前記サーバ装置から通信網を介して受信し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記特定の物品を特定し、特定された前記特定の物品に対応する表示データを前記サーバ装置から通信網を介して受信する、ように構成された」ものである。
【0218】
第36の態様に係る移動端末装置は、上記第34の態様又は上記第35の態様において「前記通信網がインターネットを含む」ものである。
【0219】
第37の態様に係る移動端末装置は、上記第34の態様から上記第36の態様のいずれかにおいて「該複数の物品の各々に対応する表示データが、該物品の詳細を説明する記載を含む」ものである。
【0220】
第38の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、該少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶する、ように構成されたサーバ装置と組み合わせて用いられるコンピュータを、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得して通信網を介して前記サーバ装置に送信し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて、前記サーバ装置により特定された前記特定の物品に対応する表示データを、該サーバ装置から通信網を介して受信する、ように機能させる」ものである。
【0221】
第39の態様に係るコンピュータプログラムは、「少なくとも1つの施設が建てられた特定の敷地の内部又は外部に設置され、該少なくとも1つの施設の各々に配置される複数の物品に関する物品情報、及び、該複数の物品の各々を販売するために消費者に提示される表示データに関する表示情報を記憶する、ように構成されたサーバ装置と組み合わせて用いられるコンピュータを、前記物品情報及び前記表示情報を前記サーバ装置から通信網を介して受信し、前記少なくとも1つの施設のうちの或る施設の内部に移動して、該或る施設に配置される特定の物品の特徴を示す特徴情報を取得し、前記特徴情報と、前記物品情報と、前記表示情報と、に基づいて前記特定の物品を特定し、特定された前記特定の物品に対応する表示データを前記サーバ装置から通信網を介して受信する、ように機能させる」ものである。
【0222】
第40の態様に係るコンピュータプログラムは、上記第38の態様又は上記第39の態様において「前記通信網がインターネットを含む」ものである。
【0223】
第41の態様に係るコンピュータプログラムは、上記第38の態様から上記第40の態様のいずれかにおいて「該複数の物品の各々に対応する表示データが、該物品の詳細を説明する記載を含む」ものである。
【符号の説明】
【0224】
1 体験型百貨店システム
10、10A、10B サーバ装置
20、20A~20F 施設
20B1~20B5、20C1~20C4、20D1、20D2、20E1~20E3、20F1~20F6 区域
30、30A~30F 移動端末装置
40 特定の敷地
50 通信網
100 記憶部
110 通信部
120 特定部
300 特徴情報取得部
310 通信部
320 表示部
330 記憶部
340 特定部