(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】連結袋および連結袋を収納してなる包装体
(51)【国際特許分類】
B65D 75/42 20060101AFI20240307BHJP
B65D 83/08 20060101ALI20240307BHJP
【FI】
B65D75/42
B65D83/08 F
(21)【出願番号】P 2019221035
(22)【出願日】2019-12-06
【審査請求日】2022-11-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000206233
【氏名又は名称】大成ラミック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001542
【氏名又は名称】弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柴崎 知宏
(72)【発明者】
【氏名】関野 光真
(72)【発明者】
【氏名】初芝 映美
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-168082(JP,A)
【文献】特開2002-240870(JP,A)
【文献】登録実用新案第3085781(JP,U)
【文献】登録実用新案第3055633(JP,U)
【文献】特表2005-512897(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 75/42
B65D 83/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容された包装袋が複数積層されて構成された連結袋であって、
重なり合う前記包装袋は、
少なくとも上側横シール部と下側横シール部とを有し、その縁部同士が積層状態において互いに
対向する
前記上側横シール部と前記下側横シール部とを交互
に接着または融着して設けられた連結部を介して繋ぎ合わされて、ジグザグ状に連結され
、該連結部が前記上側横シール部および前記下側横シール部に比べて接合強度が相対的に低くなるように易剥離可能に設けられていることを特徴とする連結袋。
【請求項2】
請求項1に記載の連結袋と、該連結袋を収納するケースとを具える包装体であって、
前記ケースは、前記連結袋を上下から挟持する少なくとも底壁部と天壁部とを備え、該天壁部は、前記連結袋の引き出し操作に伴い、前記連結袋を構成する包装袋の一袋ずつ分離した取り出しを強制する開口を具えることを特徴とする連結袋を収納してなる包装体。
【請求項3】
前記連結袋は、前記ケースの開口からの一の包装袋の引き出し操作に伴い、次の包装袋との連結部が分離し、該次の包装袋の端部が、前記開口から前記一の包装袋の引き出し方向とは反対の方向に突出し、その状態で待機していることを特徴とする請求項2に記載の連結袋を収納してなる包装体。
【請求項4】
前記開口はその近傍位置に、前記一の包装袋の引き出し操作時に、次の包装袋を掛止して、該次の包装袋の引き出しを阻止する掛止手段を有することを特徴とする請求項3に記載の連結袋を収納してなる包装体。
【請求項5】
前記ケースは、前記底壁部に前記連結袋のケース内での移動を阻止すると共に、積層高さに合わせて伸縮する係止部を有することを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の連結袋を収納してなる包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、液状や粘稠状、粉粒状、固形状等の内容物を充填包装してなる包装袋を複数積層してなり、前記包装袋を手指による引き出しによって一袋ずつ取り出すことのできる連結袋と、該連結袋をケース内に収納してなる包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
弁当や即席麺、惣菜等の多くは、醤油やケチャップ、ドレッシング等の調味液を付属して販売されている。これらの調味液は、従来、プラスチックフィルムからなる小袋内に充填包装して提供されている。
【0003】
上記小袋は、通常、軟質フィルムによって構成されているため自立性がなく、また内容物に伴って変形しやすいため、例えば、複数個を出荷する際に、袋や箱(ケース)内に整列させて収納等しても、運搬時や取り扱い時における振動等によって袋や箱内で散乱し、小袋同士が接触してピンホールが発生し、内容物が漏れ出す等のおそれがある。
【0004】
そのため、例えば特許文献1に開示のように、複数の小袋を重ね合わせた状態で、それらをテープや紐等で結束して箱等に収納することが広くなされている。この方法によれば、運搬時等におけるピンホール等の発生を抑制することができるものの、小袋を使用する際には、テープや紐等を取り外す必要があるため手間がかかり、また残りの小袋は箱内で倒伏等して散乱することになるため、小袋同士の接触によってピンホール等が発生するおそれがあり、使用終了時まで複数の小袋を散乱させることなく収納保持することができると共に、一袋ずつ取り出して使用することができる方法の開発が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、内容物を収容した複数の包装袋を、相互に干渉することなく収納保持することができ、また包装袋を一袋ずつ簡単に取り出すことができる連結袋と、それを収納してなる包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を実現するために開発した本発明の連結袋は、内容物が収容された包装袋が複数積層されて構成された連結袋であって、重なり合う前記包装袋は、少なくとも上側横シール部と下側横シール部とを有し、その縁部同士が積層状態において互いに対向する前記上側横シール部と下側横シール部とを交互に接着または融着して設けられた連結部を介して繋ぎ合わされて、ジグザグ状に連結され、該連結部が前記上側横シール部および前記下側横シール部に比べて接合強度が相対的に低くなるように易剥離可能に設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は前記連結袋と、該連結袋を収納するケースとを具える包装体であって、前記ケースは、前記連結袋を上下から挟持する少なくとも底壁部と天壁部とを備え、該天壁部は、前記連結袋の引き出し操作に伴い、前記連結袋を構成する包装袋の一袋ずつ分離した取り出しを強制する開口を具えることを特徴とする。
【0010】
なお、上記連結袋を収納してなる包装体においては、
(1)前記連結袋は、前記ケースの開口からの一の包装袋の引き出し操作に伴い、次の包装袋との連結部が分離し、該次の包装袋の端部が、前記開口から前記一の包装袋の引き出し方向とは反対の方向に突出し、その状態で待機していること、
(2)前記開口はその近傍位置に、前記一の包装袋の引き出し操作時に、次の包装袋を掛止して、該次の包装袋の引き出しを阻止する掛止手段を有すること、
(3)前記ケースは、前記底壁部に前記連結袋のケース内での移動を阻止すると共に、積層高さに合わせて伸縮する係止部を有すること、
が、より好ましい解決手段となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の連結袋によれば、複数個の重なり合う包装袋の縁部同士が、積層状態において互いに対抗する両縁部に交互に設けられた連結部を介して繋ぎ合わされて、ジグザグ状に連結されているため、複数の包装袋が、運搬時等において収納された袋や箱等のケース内で散乱することがなく、ピンホール等の発生を阻止することができ、また一の包装袋をその連結部を切り離してケース等から取り出しても、残りの包装袋は連結された状態のままであるため、最後まで包装袋を散乱させることなく収納保持することができる。また、本発明の連結袋は、複数の包装袋が積層状態で相互に連結されているため、取り扱いが容易で、そのままケースや箱等に収納することができる。
【0012】
また、本発明の包装体によれば、ケース内に収納された前記連結袋が、好ましくは易剥離可能な融着部または接着部、あるいは切り取り線からなる連結部によって切り離し可能に連結されているため、ケースの天壁部に設けた開口から前記連結袋の端部を引き出すと共に、前記連結部を剥離等させることで包装袋を一袋ずつ分離して取り出すことができる。
【0013】
また、前記連結袋は、複数の包装袋が連結部を介してジグザグ状に連結されているため、一の包装袋の、ケースの天壁部に設けた開口からの取り出しに伴って、次の包装袋が前記連結部を介して引き出され、次の使用時まで、前記開口から突出した状態で待機することになり、包装袋が取り出し易く、使い勝手がよい。
しかも、前記連結袋は、複数の包装袋が連結部を介してジグザグ状に連結されているため、一の包装袋の取り出しに伴って、前記開口から突出する次の包装袋の端部は、一の包装袋の引き出し方向とは反対の方向に引き出されると共に、前記一の包装袋から剥離等されて突出することになるので、使用者が、包装袋を異なる方向から順番に取り出すことができ、楽しんで使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】(a)は、この発明の連結袋の一実施形態を示す斜視図であり、(b)は、この発明の連結袋の
参考例を示す斜視図である。
【
図2】この発明の連結袋を構成する包装袋の一例を示す図である。
【
図3】(a)は、この発明の包装体の一実施形態を示す正面図であり、(b)は使用状態を示す斜視図である。
【
図4】
図3に示す包装体の使用方法を示す図であり、(a)はケース内に連結袋を収納してなる包装体から手指によって一の包装袋を取り出す様子を示す図であり、(b)は一の包装袋を取り出し、それに伴って次の包装袋が引き出された状態を示す図であり、(c)は一の包装袋を切り離した後の、次の包装袋の待機状態を示す図である。
【
図5-1】この発明の連結袋の製造方法の一例を示す図である。
【
図5-2】この発明の連結袋の製造方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下にこの発明の実施形態を図面に示すところに基づいて説明する。
図1(a
)は、本発明の連結袋1の実施形態を示す斜視図であり、複数の包装袋2(図では4つ、包装袋2A~2D)が積層されてなると共に、積層状態で隣接する端部どうし(包装袋2Aと包装袋2B、包装袋2Bと包装袋2C、包装袋2Cと包装袋2D)が左右交互に連結部3を介して繋がって、ジグザグ状に連なった状態になっている。
【0016】
図1の連結袋1を構成する包装袋2は、
図2に例示されたものからなり、例えば、縦型の充填包装機によって形成され、シーラント層を含む二層以上の積層構造を持つ包装用フィルムを、シーラント層が内面側になるように折り返した後、重なり合う側端部どうしを縦方向にヒートシール、インパルスシール、高周波ウェルダーシール、超音波シール、その他によってシールして、側部シール部4aを形成して筒状とした後、該筒状の包装用フィルムの長手方向に一定の間隔をあけて横シール部4b(上側:4b1、下側:4b2)を形成すると共に被包装物を充填することで連続的に形成することができる。
なお、
図1および
図2の包装袋2は、三方シール袋であるが、それに限定されるものではなく、四方シール袋や合掌貼り包装袋、背貼り包装袋等、各種のものとすることができる。
【0017】
図1に示す連結袋1では、包装袋2A~2Dが三方シール袋からなるため、両側部の厚みが異なり(一方が側部シール部4a、他方が折返し部4c)、包装袋2を同じ方向で積み重ねていくと、側部の積層厚みが不均一になってしまう。そのため、
図1(a)に示すように包装袋2A~2Dは、一の包装袋の側部シール部4aと、他の包装袋の折返し部4cとが重なるように積層し、積層厚みが均一となるようにすることが好ましい。
【0018】
図1(a)の実施形態の連結袋1では、連結部3が、包装袋2を積み重ねた後、重なり合う包装袋2の対面する縁部位置に、ホットメルト系接着剤、スプレーのり、テープのり、粘着テープなどの接着剤を設けて相互に易剥離可能に接着すること(接着部)や、該縁部位置を、包装袋2の周縁のシール部4a、4b1、4b2に比べて接合強度が相対的に低くなるように、例えば、加熱温度および加圧力の少なくとも一方を相対的に小さくしてヒートシール等して易剥離可能に融着接合すること(融着部)で形成されている。
図1(b)
の連結袋1は、連結部3が、重なり合う包装袋2の対面する縁部の端縁どうしを易切り離し可能に連結した切り取り線5からなり、該切り取り線5は、包装用フィルム上にマイナス状に延在させて設けた一本の疵、ミシン目状に穿設した複数の疵、複数の小孔状の疵、あるいはレーザ光線等をもって連続的もしくは間欠的に設けた溶融痕など、適宜の形状および数の疵にて形成することができ、疵の深さや長さ、その他の寸法は、包装用フィルムの構成材料や厚み等の条件に応じて適宜選択する。
【0019】
連結袋1は、上記したように複数個(図では4つ)の包装袋2A~2Dが積層された状態で、隣接する包装袋の縁部同士が左右交互に繋ぎ合わされてジグザグ状に連結されているため、一の包装袋(包装袋2A)を切り取っても、残りの包装袋(包装袋2B-包装袋2D)は連結された状態のままとなり、最後まで包装袋が散乱することがない。
【0020】
このように形成された連結袋1は、
図3に示す一実施形態のケース8内に収納して包装体10として使用することができる(
図3は、
図1(a)の連結袋1を収納した場合を一実施形態として示す。)。なお、連結袋1は上記したように複数個の包装袋2が連結部3を介して一体に連結されているため、取り扱いが容易であり、ケース8内に簡単に収納することができる。
【0021】
図3(a)は包装体10の正面図であり、
図3(b)は使用状態を示す斜視図である。
ケース8は、
図3に示すように少なくとも底壁部11と天壁部12とを備え、該底壁部11と天壁部12によって連結袋1が上下から挟持(保持)されている。
なお、ケース8は、紙製やプラスチック製、カーボン製、金属製、皮革製、木製等、各種のものにより形成することができる。
【0022】
ケース8は、
図3(b)に示すように天壁部12の略中央位置に開口13を有し、該開口13から、ケース8内に収納された連結袋1の各包装袋2A~2Dが取り出せるように構成されている。なお
図3(b)では、連結袋1の最上位置にある包装袋2Aの端部が開口13から突出し、使用(手指による引き出し)に備えて待機している。
【0023】
包装袋2Aの端部は、
図3(a)に示すように使用開始までケース8内に収納しておき、使用開始にあたって開口13から引き出すようにしてもよく、その場合には、例えば包装袋2Aの端部にリード紙を貼着しておき、該リード紙を開口13から突出させておけば、使用開始にあたって該リード紙を引っ張ることで、ケース8内に収納された包装袋2Aを開口13から簡単に引き出すことができる。
【0024】
連結袋1の各包装袋2A~2Dは、
図4(a)に示すように開口13から突出する包装袋(図では包装袋2A)の端部を、手指で把持して図に矢印で示す方向に引っ張ることで取り出すことができる。なお、包装袋端部の開口13からの突出長さは、手指で把持して引っ張ることができる長さとし、好ましくは10mm以上とする。
【0025】
包装袋2Aの端部の開口13からの引き出し操作に伴って、
図4(b)に示すように包装袋2Bの端部が連結部3を介して開口13から引き出され、さらに包装袋2Aを図に矢印で示す方向に引っ張ると、易剥離部からなる連結部3が剥離し、包装袋2Aが連結袋1から分離されて取り出されることになる。
【0026】
なお、連結袋1は、図に示すように積層された複数の包装袋2A~2Dが、左右交互に設けた連結部3を介してジグザグ状に連結されているため、包装袋2Aの取り出しに伴って、開口13から引き出される包装袋2Bは、
図4(c)に示すように、包装袋2Aの突出方向(包装袋2Aの引き出し方向)とは、反対の方向に突出し、次の使用時まで待機することになる。
したがって、この発明の包装体10によれば、使用者が開口13から、包装袋2A~2Dを左右交互に引き出して、1袋ずつ取り出すことができ、使い勝手がよく、また異なる方向から順番に取り出すことができるため、楽しんで使用することができる。
【0027】
なお、融着部または接着部からなる連結部3の接合強度は、上記したように開口13から突出する包装袋2Aの端部を引っ張ることで、次の包装袋2Bを、該連結部3を介して開口13から突出するまで引き出すことができる一方、その状態でさらに包装袋2Aを引っ張ることで剥離し、該包装袋2Aのみが取り出せるように調整する。その調整方法としては、使用する接着剤の種類や塗布量を調整することや、融着時の温度や圧力を調整すること等により行うことができる。また、連結部3の接合強度は、ケース8(底壁部11と天壁部12)による連結袋1の挟持力とのバランスによって決定することが好ましい。
【0028】
上記のような開口13からの包装袋2の1袋ずつの取り出しを強制する方法としては、とくに限定されないが、例えば開口13近傍位置に、掛止板や凸部、摩擦抵抗の高いシート材等の掛止手段を設けて、包装袋2Aの取り出し操作時に、該掛止手段によって次の包装袋2B(開口13からの非突出部分)を掛止するようにすれば、
図4(b)に示すように包装袋2Aを矢印方向に引っ張った際に、包装袋2Bの引き出しが阻止されて連結部3が剥離し、包装袋2Aが分離されて簡単に取り出すことができる。
【0029】
ケース8は、
図3に示すように底壁部11と天壁部12とからなるものの他、底壁部11と天壁部12との間に周壁を有する箱形のものとして、収納可能な袋数を多くしてもよい。また、ケース8は、再利用可能なものにより構成し、連結袋1を取り替えて長期に亘って使用できるようにしてもよい。
【0030】
また、底壁部11と天壁部12との間には、収納する連結袋1の少なくとも一箇所を係止して、使用終了時まで該連結袋1の、ケース8内での移動を阻止する係止部(図示しない)を設けることが好ましい。なお、係止部は、連結袋1の最下位にある包装袋2を、ホットメルト等により底壁部11に弱接着させることの他、包装袋2の残数(連結袋1の積層高さ)に合わせて伸縮できるものであることが好ましく、例えば、コイルバネや紙バネの他、板バネ等が好適である。
【0031】
連結袋1の製造方法はとくに限定されないが、連結部3が融着部または接着部からなる場合の、連結袋1の製造方法の一例を
図5に従って説明する。
(i)充填包装機によって連続的に製造される包装袋2を、切断装置14によって1袋ずつ切り離して、順次、コンベア15上に落下させる。(
図5-1(a))
(ii)コンベア15上の包装袋2の表裏および縦横方向を、アーム部を具える作業装置(例えば、ロボット16)を用いて揃え、コンベア15の流れ方向に一列に整列させる。ここでは、包装袋2を、側部シール部4aが、コンベア15の流れ方向に沿うように整列させている。(
図5-1(b))
なお、包装袋2は三方シール袋のため両側部(一方が側部シール部4a、他方が折返し部4c)の厚みが異なり、これを同じ向きで積み重ねると左右の厚みが不均一になってしまう。そのため、包装袋2は、側部シール部4aと折り返し部4cとが流れ方向に交互になるように整列させておく。
(iii)コンベア15上に整列された包装袋2に対し、例えば、吐出部を有するロボット16を用いて一の包装袋2には、流れ方向先頭側の横シール部4b上に接着剤17を塗布し、次の包装袋2には、流れ方向尾端側の横シール部4b上に接着剤17を塗布していく。(なお、連結袋1の最上位置に位置することになる包装袋2には接着剤を塗布しない。)(
図5-2(c))
(iv)ロボット16等を用いてコンベア15上の包装袋2を所定個数ずつ積み重ねた後(
図5-2(c))、前記流れ方向先頭側と尾端側の横シール部4b位置を上方から加圧して、各包装袋2を、前記接着剤17を介して接着させる(連結部3)。(
図5(d))
これにより、包装袋2はジグザグ状に連結されて、多連体からなる連結袋1が製造されることになる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の包装体は、食料品や化粧品、薬剤等を収容した小袋を複数個、収納保持して販売等する際に好適に利用することができ、また、新商品の食品や化粧品等を充填した小袋を複数個、試供品として配布する際に利用すれば、使用者が各袋を楽しんで取り出すことができるため、商品価値を高める効果も期待することができる。さらに、異なる食品等を充填した連結袋を、複数並列して食卓等に設定すれば、異なる味を選ぶことができ楽しむことができる。
【符号の説明】
【0033】
1 連結袋
2 包装袋
2A~2D 包装袋
3 連結部
4a 側部シール部
4b 横シール部
4b1 上側横シール部
4b2 下側横シール部
5 切り取り線
8 ケース
10 包装体
11 底壁部
12 天壁部
13 開口
14 切断装置
15 コンベア
16 ロボット
17 接着剤