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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】便蓋
(51)【国際特許分類】
   A47K 13/10 20060101AFI20240307BHJP
【FI】
A47K13/10
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020031906
(22)【出願日】2020-02-27
(65)【公開番号】P2021132897
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2022-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】内山 拓磨
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】特表2004-507304(JP,A)
【文献】特開平1-99521(JP,A)
【文献】特開2003-169762(JP,A)
【文献】特開2006-37406(JP,A)
【文献】特開2005-137412(JP,A)
【文献】特開2002-272645(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 13/00-13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレ装置に設けられる便蓋であって、
前記便蓋は、外周縁の端部から上方側に壁状に立ち上がる壁部を有し、
前記便蓋が閉位置に位置した状態において、前記便蓋の重心が、前記便蓋の回転中心よりも上方側に位置するように配置される、便蓋。
【請求項2】
前記便蓋は、天面板を有し、
記便蓋は、前記便蓋が閉位置に位置した状態において、高さ方向において、前記天面板の半分以上が、前記便蓋の回転中心よりも高い位置に位置するように配置される、請求項1に記載の便蓋。
【請求項3】
前記便蓋は、2層構造の天面板を有する、請求項1又は2に記載の便蓋。
【請求項4】
前記便蓋は、天面板と、側面部と、を有し、
前記天面板の厚さが、前記側面部の厚さよりも厚い、請求項1~3のいずれかに記載の便蓋。
【請求項5】
前記便蓋は、天面板と、側面部と、を有し、
前記天面板の密度が、前記側面部の密度よりも大きい、請求項1~4のいずれかに記載の便蓋。
【請求項6】
前記便蓋は、電動開閉用の便蓋である、請求項1~5のいずれかに記載の便蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、便蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、便蓋が閉位置に位置した状態において、便蓋の重心位置が回転中心よりも下方側に位置する便蓋を備えるトイレ装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-319412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
便蓋が閉位置に位置した状態において、便蓋の重心位置が回転中心よりも下方に位置する便蓋を備えるトイレ装置においては、便蓋は、開位置において、閉位置側へ移動する力が作用しやすく、自立させることが不安定なことがある。
【0005】
本開示は、便蓋の開位置において自立させ易い便蓋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、トイレ装置に設けられる便蓋であって、前記便蓋は、前記便蓋が閉位置に位置した状態において、前記便蓋の重心が、前記便蓋の回転中心よりも上方側に位置するように配置される、便蓋に関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係るトイレ装置の側面図である。
図2】第1実施形態に係るトイレ装置の平面図である。
図3図2のA-A線断面図である。
図4図2のB-B線断面図である。
図5】第2実施形態に係るトイレ装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、トイレ装置1の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明において、便座2に着座したユーザから見た場合の前後の方向を前後方向とする。便座2に着座したユーザから見た場合の左右の方向を左右方向とする。鉛直方向を上下方向とする。
【0009】
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係るトイレ装置1は、便座2と、便蓋3(カバー材)と、便器4と、トイレ本体5と、を備える。
【0010】
便器4は、上方に向けて開口して形成され、例えば陶器製である。便座2及び便蓋3は、トイレ本体5の前部に、便器4に対して回転可能に取り付けられる。便座2は、使用者が着座する部分である。便座2は、環状の形状に形成される。便蓋3は、便座2及び便器4の開口を開閉可能に覆う蓋である。本実施形態においては、便蓋3は、電動開閉で開閉されるように構成される。本実施形態においては、便蓋3を電動開閉で開閉されるように構成した。しかし、これに限定されない。便蓋3を手動開閉で開閉されるように構成してもよい。
【0011】
便蓋3は、便座2の上部に配置される。便蓋3は、左右対称の形状に形成される。便蓋本体311と、一対の便蓋ヒンジ部312と、を備える。便蓋本体311は、前方側に半円形状に突出する円弧板状に形成される共に後方側に延びる。
【0012】
一対の便蓋ヒンジ部312は、便蓋本体311の後端の左右方向の両端部から、便蓋3の後方側に延びる。一対の便蓋ヒンジ部312の左右方向の中央側には、便蓋3の後方側から前方側に方形状に窪む後端凹部313が形成される。後端凹部313には、トイレ本体5の本体カバー6の前方側の部分が配置される。後端凹部313は、水平方向において、便蓋3におけるトイレ本体5の本体カバー6と対向する部分である。一対の便蓋ヒンジ部312は、回転中心Cを中心に回転可能に、トイレ本体5に取り付けられている。
【0013】
一対の便蓋ヒンジ部312が回転中心Cを中心に回転することで、便蓋3は、閉位置(図1の実線の位置)と開位置(図1の二点鎖線の位置)とに移動可能である。本実施形態においては、便蓋3の閉位置は、便蓋3は、水平方向に延びるように配置される位置である。便蓋3の開位置は、便蓋3の閉位置から回転中心Cを中心に回転角度α回転した位置である。本実施形態においては、回転角度αは、例えば、80°~100°である。
【0014】
トイレ本体5は、図1及び図2に示すように、機能部(図示せず)を覆うように配置される本体カバー6(カバー材)を備える。機能部は、便器4の後部の上部に配置される。機能部は、機能部品(図示せず)を備える。
【0015】
機能部品の図示は省略する。機能部品は、例えば、便座2の保温装置や、洗浄タンクを備えた便器洗浄装置や、使用者の局部を洗浄するシャワーノズルや、ホースや、電源ユニットや、制御回路基板や、便座2及び便蓋3を電動で開閉させる電動開閉ユニットや、バルブユニットや、各種配管等である。機能部品は、例示したこれらの部品の1つ以上を備えていればよい。
【0016】
本体カバー6は、トイレ本体5の外形を覆うカバー材である。本体カバー6は、図1及び図2に示すように、カバー天面板62と、カバー側壁板65と、を有して構成される。
【0017】
カバー天面板62は、左右方向及び前後方向に延びる長方形の板状に形成される。カバー天面板62の上面は、前後方向にぼぼ水平に直線状に延びる。
【0018】
便蓋3について説明する。便蓋3は、図1及び図2に示すように、便蓋本体311及び一対の便蓋ヒンジ部312を含んで構成され、便蓋天面板32(天面板)と、便蓋側壁板35(側面部)と、を有する。本実施形態の便蓋3の説明において、便蓋3の上方側及び下方側は、便蓋3が閉位置に位置する場合における上方側及び下方側である。
【0019】
便蓋天面板32は、前後方向に延びる板状に形成される。便蓋天面板32の厚さは、便蓋側壁板35の厚さよりも厚く形成される。便蓋天面板32の上面は、図1に示すように、前後方向にほぼ水平に直線状に延びる。便蓋天面板32の上面及びカバー天面板62の上面は、同一平面上に配置される。便蓋天面板32は、図2に示すように、平面視で、先端において前方側に半円形状に突出する円弧板部321と、円弧板部321から後方に延びる延在板部322と、延在板部322に左右方向の両端から後方側に長方形状に延出する一対の後部突出板部323と、を有する。
【0020】
便蓋天面板32は、図3及び図4に示すように、便蓋天面透光層部33(透光層部)と、便蓋天面有色層部34(有色層部)と、を有する2層構造で構成される。便蓋天面透光層部33及び便蓋天面有色層部34は、上下に積層して配置される。便蓋天面透光層部33は、便蓋3が閉位置に位置する場合において、上方側に露出する露出面側に配置される。便蓋天面透光層部33は、例えば、光が透過する樹脂材料により形成される。便蓋天面透光層部33は、光が透過する材料であればよい。便蓋天面透光層部33は、例えば、着色された半透明の樹脂材料により形成してもよい。
【0021】
便蓋天面有色層部34は、便蓋天面有色層本体341(有色層本体)と、便蓋天面有色層端部壁部342(有色層壁部)と、を有する。便蓋天面有色層本体341は、板状に形成され、便蓋天面透光層部33の露出面側と反対側に、便蓋天面透光層部33に積層して配置される。便蓋天面有色層部34は、例えば、光が透過しない着色された樹脂材料により形成される。
【0022】
便蓋天面有色層端部壁部342は、図2に示すように、便蓋天面有色層本体341の端部のうち、後端凹部313を除いたトイレ装置1の外側に露出する外周の端部において、図3及び図4に示すように、便蓋天面板32の便蓋天面有色層本体341の外周縁の端部から上方側に壁状に立ち上がる。このように、便蓋天面板32の端部のうち、後端凹部313を除いたトイレ装置1の外側に露出する外周の端部は、便蓋天面有色層端部壁部342により構成される。
【0023】
便蓋天面透光層部33は、図3及び図4に示すように、便蓋天面板32における便蓋天面有色層部34の便蓋天面有色層端部壁部342よりも内側において、便蓋天面有色層部34の上方側に積層されて配置される。便蓋天面透光層部33と便蓋天面有色層部34とが積層されている部分の少なくとも一部において、便蓋天面透光層部33の厚さは、便蓋天面有色層部34の厚さよりも薄く、便蓋天面透光層部33は、便蓋天面有色層部34よりも薄い層で形成されている。便蓋天面透光層部33と便蓋天面有色層部34とが積層されている部分の全てがこの関係である必要はなく、便蓋天面透光層部33と便蓋天面有色層部34とが積層されている部分の大半(半分以上)がこの関係となるようになっていればよい。
【0024】
本実施形態においては、便蓋天面透光層部33の密度は、便蓋天面有色層部34の密度よりも大きい。便蓋天面透光層部33及び便蓋天面有色層部34は、いずれも、ベース樹脂として、例えば、ABS樹脂を用いている。便蓋天面透光層部33は、例えば、ベース樹脂としてのABS樹脂に、抗菌剤などを添加して形成される。便蓋天面有色層部34は、例えば、ベース樹脂としてのABS樹脂に、顔料などを添加して形成される。
【0025】
便蓋天面板32の端部のうち、トイレ本体5の本体カバー6と対向する後端凹部313に配置される端部は、便蓋天面有色層端部壁部342が形成されない端部であり、便蓋天面透光層部33と便蓋天面有色層部34とが積層されて形成される。
【0026】
便蓋側壁板35は、便蓋天面有色層本体341の端部のうち、後端凹部313を除いたトイレ装置1の外側に露出する外周の端部において、便蓋天面板32の裏面から、下方側に立ち下がって延出する。便蓋側壁板35は、便蓋天面板32の便蓋天面有色層部34と一体に形成される。便蓋側壁板35は、便蓋天面有色層部34と同一の材料により形成され、便蓋天面有色層部34と同じ有色である。便蓋側壁板35は、図2に示すように、前部円弧状壁351と、一対の側部直線状壁352と、一対の後部直線状壁353と、を有する。便蓋側壁板35は、トイレ本体5の本体カバー6と対向する後端凹部313には設けられていない。
【0027】
便蓋3においては、便蓋天面板32において、便蓋天面透光層部33の密度は、便蓋天面有色層部34の密度よりも大きい。そのため、便蓋天面透光層部33及び便蓋天面有色層部34により構成される便蓋天面板32の密度の平均は、便蓋天面有色層部34と同一の材料により形成される便蓋側壁板35の密度よりも大きい。
【0028】
便蓋3において、重心G1は、図2に示すように、平面視において便蓋天面板32の中央付近であって、図1に示すように、側面視において便蓋天面板32の前後方向の中央付近にある。便蓋3は、便蓋3が閉位置に位置した状態において、便蓋3の重心G1は、便蓋3の回転中心Cよりも上方側に位置するように配置される。詳細には、便蓋3が閉位置に位置した状態において、便蓋3の重心G1は、便蓋3の回転中心Cを含んで延びる水平仮想線Kに対して、上方側に位置する。
【0029】
これにより、閉位置において便蓋3の重心G1が便蓋3の回転中心Cよりも上方側に位置することで、便蓋3は、開位置において、閉位置側へ移動するように作用する力が少なくなる。よって、便蓋3を開位置において自立させ易い。便蓋3の開位置の角度が小さい(例えば80°程度)場合でも自立できる。
【0030】
便蓋3は、便蓋3が閉位置に位置した状態において、高さ方向において、便蓋天面板32の半分以上が、便蓋3の回転中心Cよりも高い位置に位置するように配置される。本実施形態においては、高さ方向において便蓋天面板32の半分以上とは、便蓋3の回転中心Cに対して、上方側に位置する便蓋天面板32の部分の高さが、便蓋天面板32の全体の高さの半分以上であることを意味する。本実施形態においては、図1において、便蓋3の回転中心Cよりも上方側に位置する便蓋天面板32の高さH1bが、便蓋天面板32の全体の高さH1aと同じ高さであるため、便蓋天面板32の全体の高さH1aの半分以上である。
【0031】
これにより、閉位置において、便蓋天面板32の半分以上が、便蓋3の回転中心Cよりも高い位置に位置することで、便蓋3は、開位置において、閉位置側へ移動するように作用する力が少なくなる。よって、便蓋3を開位置において自立させ易い。便蓋3の開位置の角度が小さい(例えば80°程度)場合でも自立できる。
【0032】
以上説明した第1実施形態によれば、以下のような効果を奏する。便蓋3は、トイレ装置1に設けられる便蓋3であって、便蓋3は、便蓋3が閉位置に位置した状態において、便蓋3の重心G1が、便蓋3の回転中心Cよりも上方側に位置するように配置される。これにより、閉位置において便蓋3の重心G1が便蓋3の回転中心Cよりも上方側に位置するように配置されることで、便蓋3は、開位置において、閉位置側へ移動するように作用する力が少なくなる。よって、便蓋3を開位置において自立させ易い。便蓋3の開位置の角度が小さい(例えば80°程度)場合でも自立できる。
【0033】
本実施形態においては、便蓋3は、便蓋天面板32を有し、便蓋3は、便蓋3が閉位置に位置した状態において、高さ方向において、便蓋天面板32の半分以上が、便蓋3の回転中心Cよりも高い位置に位置するように配置される。これにより、閉位置において、便蓋天面板32の半分以上が、便蓋3の回転中心Cよりも高い位置に位置することで、便蓋3は、開位置において、閉位置側へ移動するように作用する力が少なくなる。よって、便蓋3を開位置において自立させ易い。便蓋3の開位置の角度が小さい(例えば80°程度)場合でも自立できる。
【0034】
本実施形態においては、便蓋3は、2層構造の便蓋天面板32を有する。これにより、便蓋天面透光層部33側の重量を重くすることができるため、開位置において、閉位置側へ移動するように作用する力が少なくなる。よって、便蓋3を開位置において自立させ易い。
【0035】
本実施形態においては、便蓋3は、便蓋天面板32と、便蓋側壁板35と、を有し、便蓋天面板32の厚さが、便蓋側壁板35の厚さよりも厚い。これにより、便蓋天面板32側の重量が重いため、開位置において、閉位置側へ移動するように作用する力が少なくなる。よって、便蓋3を開位置において自立させ易い。
【0036】
本実施形態においては、便蓋3は、便蓋天面板32と、便蓋側壁板35と、を有し、便蓋天面板32の密度が、便蓋側壁板35の密度よりも大きい。これにより、便蓋天面板32側の重量が重いため、開位置において、閉位置側へ移動するように作用する力が少なくなる。よって、便蓋3を開位置において自立させ易い。
【0037】
本実施形態においては、便蓋3は、電動開閉で開閉される。便蓋3をモータにより電動開閉で開閉する場合に、便蓋3を開位置において自立させ易いため、モータへの負荷を軽減できる。
【0038】
次に、第2実施形態について、図5を参照して説明する。第2実施形態のトイレ装置1Aにおいては、第1実施形態のトイレ装置1と比べて、便蓋3Aの便蓋天面板32Aの表面及びケース本体5Aのカバー部材6Aのカバー天面板62Aの表面が傾斜している点において、第1実施形態と異なる。第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0039】
便蓋3Aの便蓋天面板32Aの上面は、前方側から後方側に向かうに従って上り傾斜で直線状に延びる。カバー天面板62Aの上面は、前方側から後方側に向かうに従って上り傾斜で直線状に延びる。カバー天面板62Aの上面及び便蓋天面板32Aの上面は、同一平面上に配置される。
【0040】
第2実施形態の便蓋3Aの重心G2は、図5に示すように、側面視において便蓋天面板32Aの前後方向の中央付近にある。便蓋3Aは、便蓋3Aが閉位置に位置した状態において、便蓋3Aの重心G2は、便蓋3Aの回転中心Cよりも上方側に位置するように配置される。便蓋3Aは、便蓋3Aが閉位置に位置した状態において、高さ方向において、便蓋天面板32Aの半分以上が、便蓋3の回転中心Cよりも高い位置に位置するように配置される。本実施形態においては、図5に示すように、便蓋3の回転中心Cよりも上方側に位置する便蓋天面板32Aの高さH2bが、便蓋天面板32Aの全体の高さH2aの半分以上である。
【0041】
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。つまり、便蓋3Aを開位置において自立させ易い。便蓋3Aの開位置の角度が小さい(例えば80°程度)場合でも自立できる。
【0042】
以上、本開示の好ましい実施形態について説明した。しかし、本開示は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0043】
例えば、前記実施形態では、便蓋天面板32を、便蓋天面透光層部33と便蓋天面有色層部34とを有する2層構造により構成した。しかし、これに限定されない。便蓋天面板32を1層構造により構成してもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 トイレ装置、3 便蓋、32 便蓋天面板(天面板)、33 便蓋天面透光層部(透光層部)、34 便蓋天面有色層部(有色層部)、35 便蓋側壁板(側面部)、C 回転中心、G1,G2 重心
図1
図2
図3
図4
図5