IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝ライフスタイル株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-洗濯機 図1
  • 特許-洗濯機 図2
  • 特許-洗濯機 図3
  • 特許-洗濯機 図4
  • 特許-洗濯機 図5
  • 特許-洗濯機 図6
  • 特許-洗濯機 図7
  • 特許-洗濯機 図8
  • 特許-洗濯機 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/36 20200101AFI20240307BHJP
【FI】
D06F33/36
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020205954
(22)【出願日】2020-12-11
(65)【公開番号】P2022092938
(43)【公開日】2022-06-23
【審査請求日】2023-08-03
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】細糸 強志
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 信行
【審査官】村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-54628(JP,A)
【文献】特開2000-350886(JP,A)
【文献】特開2013-43030(JP,A)
【文献】特開2003-24685(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 33/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転槽と、
この回転槽の内底部に配置されるパルセータと、
このパルセータを回転させるモータと、
このモータをトルク電流により駆動して、前記パルセータを回転させることで前記回転槽内の布量検知を行う制御部とを備え、
前記制御部は、布量検知を行う際に、前記パルセータを正転方向に回転させてから空走させ、続いて前記パルセータを反転方向に回転させてから空走させた期間内において前記モータの回転数を計測し、
前記パルセータを回転させる期間におけるトルク電流を、最初は相対的に大きい第1電流とし、その後は相対的に小さい第2電流に切り替える洗濯機。
【請求項2】
前記制御部は、前記モータの回転数が閾値に到達すると、前記トルク電流を、前記第1電流から前記第2電流に切り替える請求項1記載の洗濯機。
【請求項3】
前記モータは、DCブラシレスモータであり、
前記制御部は、前記DCブラシレスモータをベクトル制御して得られるq軸電流により、前記トルク電流を付与する請求項1又は2記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、回転槽内に投入された洗濯物の布量を検知する洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
回転槽の内底部にパルセータを備えている所謂縦型の洗濯機では、回転槽内に投入された洗濯物の布量を検知する際にパルセータを回転させて、その回転状態に基づき検知を行うものがある。例えば特許文献1には、パルセータを回転駆動させるモータに駆動電圧を印加し、この駆動モータの回転数が洗濯物の負荷量に拘らず予め定められた一定の回転数になる印加電圧に基づき、洗濯槽に収容された負荷量,つまり布量を検知する洗濯機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-311077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、モータに駆動電圧を印加する制御では、モータの出力トルクが一定にならないため、布量を検知する精度が低下してしまう。
そこで、パルセータを回転させて布量を検知する精度をより高めることができる洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の洗濯機は、回転槽と、
この回転槽の内底部に配置されるパルセータと、
このパルセータを回転させるモータと、
このモータをトルク電流により駆動して、前記パルセータを回転させることで前記回転槽内の布量検知を行う制御部とを備え、
前記制御部は、布量検知を行う際に、前記パルセータを正転方向に回転させてから空走させ、続いて前記パルセータを反転方向に回転させてから空走させた期間内において前記モータの回転数を計測し、
前記パルセータを回転させる期間におけるトルク電流を、最初は相対的に大きい第1電流とし、その後は相対的に小さい第2電流に切り替える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一実施形態に係る洗濯機の構成を模式的に示す一部の縦断側面図
図2】洗濯機の電気的構成を示す回路図
図3】洗濯機の電気的構成を示すブロック図
図4】正転時における重量検知制御の処理内容を示すフローチャート
図5】逆転時における重量検知制御の処理内容を示すフローチャート
図6】無負荷の場合の回転数の変化を波形で示す図
図7】負荷量が4.5kgの場合の回転数の変化を波形で示す図
図8】q軸電流を当初から0.8Aで一定として、本実施形態と同様の制御を行った場合に、重量に応じて計測されたパルス数の変化を示す図
図9】本実施形態の制御を行った場合に、重量に応じて計測されたパルス数の変化を示す図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態の洗濯機100は、その外郭を構成する外箱101の内部に、上面が開放した有底円筒状の水槽102が弾性吊持機構103によって弾性的に支持されている。水槽102の内部には、上面が開放した有底円筒状の回転槽104が回転可能に設けられている。回転槽104は、その内部に洗濯物となる衣類が出し入れ可能に収容されるものである。
【0008】
回転槽104の底部には、当該回転槽104の底部を補強するための補強部材105が設けられている。回転槽104は、垂直な軸線を中心に回転するように構成されており、洗濯物を洗う洗い運転が行われる洗い行程および洗濯物をすすぐすすぎ運転が行われるすすぎ行程における洗濯槽、および、洗濯物を脱水する脱水運転が行われる脱水行程における脱水槽として兼用される。つまり、洗濯機100は、回転槽104の回転中心軸が垂直方向に延びるいわゆる縦軸型洗濯機である。
【0009】
回転槽104は、その周壁部に多数の孔106を有している。これらの孔106は貫通しており、通水および通気が可能である。なお、図1には多数の孔106のうち一部だけを示している。回転槽104の上部には、例えば塩水などの液体が封入された合成樹脂製のバランスリング107が取り付けられている。回転槽104の内部、具体的には内底部には、撹拌体として例えば合成樹脂で形成されたパルセータ108が回転可能に設けられている。水槽102の下部には排水経路109が設けられている。排水経路109には排水弁110が設けられており、排水弁110が開放されることにより、水槽102内の水が機外に排出される。また、水槽102の底部には、水位検知用のエアトラップ111が設けられている。
【0010】
水槽102の下部の中央部には駆動機構部112が設けられている。駆動機構部112は、回転槽104を回転駆動するモータ113およびクラッチ兼減速ギアが含まれたクラッチ機構部112aなどを備えている。駆動機構部112は、洗い行程時またはすすぎ行程時においては、クラッチ機構部112aにより回転力をパルセータ108に伝達する。このため、洗い行程時またはすすぎ行程時に回転槽104は回転駆動されず、パルセータ108だけが回転駆動される。このとき、パルセータ108は、1/5に減速されて回転駆動される。また、駆動機構部112は、脱水行程時においては、モータ113の回転力をクラッチ機構部112aによりパルセータ108および回転槽104に伝達する。このため、脱水行程時にパルセータ108は、回転槽104と一体に回転駆動される。このとき、回転槽104は減速無しで回転駆動される。
【0011】
外箱101の上部には、トップカバー114が設けられている。トップカバー114には、洗濯物出入口を開閉する例えば二つ折り式の蓋115が開閉可能に設けられている。なお、水槽102の上部には、図示しない槽カバーが開閉可能に取り付けられている。トップカバー114の前部には、操作パネル116が設けられている。操作パネル116の裏側には、洗濯機100の動作全般を制御する制御ユニット117が配置されている。トップカバー114内の後部には、水源からの水を水槽102内に供給する給水機構部118が設けられている。給水機構部118は、図示しない給水弁や水槽102に連通する図示しない給水経路などを備えており、制御ユニット117が給水弁の開閉を制御することにより、水槽102内への給水が制御される。
【0012】
図2は、モータ113の駆動制御系を示す機能ブロック図である。この場合、制御ユニット117は、PWM制御方式インバータであるインバータ回路1を備えている。なお、PWMは、Pulse Width Modulationの略称である。インバータ回路1は、半導体スイッチング素子である6個のIGBT2a~2fを三相ブリッジ接続して構成されており、各IGBT2a~2fのコレクタ-エミッタ間には、フライホイールダイオード3a~3fが接続されている。インバータ回路1の各相出力端子は、モータ113の各モータ巻線113u、113v、113wにそれぞれ接続されている。本実施形態では、モータ113として、例えばアウタロータ型の三相ブラシレスDCモータを採用している。
【0013】
下アーム側のIGBT2d、2e、2fのエミッタは、電流検出素子であるシャント抵抗4を介してグランドに接続されている。また、IGBT2d、2e、2fのエミッタとシャント抵抗4との共通接続点は、抵抗素子5およびコンデンサ6を介してグランドに接続されている。抵抗素子5およびコンデンサ6の共通接続点は、制御回路7のA/D入力2端子に接続されているとともに、過電流判定回路8の入力端子に接続されている。過電流判定回路8は、コンパレータなどを用いて構成されている。過電流判定回路8の出力信号は過電流検出に基づく緊急停止信号となり、制御回路7は、緊急停止信号の入力があるとインバータ回路1に対するPWM信号の出力を停止する。
【0014】
モータ113には、ロータの回転数を検出する回転数センサ9が配置されている。回転数センサ9は磁気センサであり、例えばホールICで構成され、回転数を検出するためのセンサ信号を出力する。回転数センサ9から出力されるセンサ信号は、NOTゲート10を介して制御回路7に入力される。NOTゲート10の出力端子は、コンデンサ11を介してグランドに接続されている。尚、回転数センサ9については、少なくとも一箇所に設ければ本実施形態で行う制御の実行が可能である。
【0015】
インバータ回路1の入力側には駆動用電源回路12が接続されている。駆動用電源回路12は、100Vの交流電源13を、ダイオードブリッジで構成される全波整流回路14および直列接続された2個のコンデンサ15a、15bにより倍電圧全波整流し、約280Vの直流電圧をインバータ回路1に供給する。インバータ回路1の各相出力端子は、モータ113の各相巻線113u、113v、113wに接続されている。第1電源回路16は、インバータ回路1に供給される約280Vの駆動用電源を降圧して15V電源を生成すると、駆動回路17および高圧ドライバ回路19に供給する。第2電源回路18は、上記駆動用電源を降圧して5Vの制御用電源を生成し、制御回路7、回転数センサ9および第3電源回路20などに供給する三端子レギュレータである。
【0016】
高圧ドライバ回路19は、インバータ回路1における上アーム側のIGBT2a~2cを駆動するために配置されている。第3電源回路20は、上記の5Vより3.3V電源を生成し、その電源を過電流判定回路8に供給する。制御回路7のA/D入力2端子は、抵抗素子21により3.3V電源にプルアップされている。駆動用電源回路12の出力端子、インバータ回路1の正側直流母線とグランドとの間には、抵抗素子22a、22bの直列回路が接続されており、両者の共通接続点は、制御回路7のA/D入力1端子に接続されている。
【0017】
制御回路7は、シャント抵抗4の端子電圧に基づきモータ113に通電される3相電流を検出し、ベクトル制御を行うことで電圧率が正弦波状に変化する三相上下分のPWM信号を生成する。制御回路7は、PWW信号を、駆動回路17および上側については高圧ドライバ回路19をも介して、インバータ回路1を構成する各IGBT2a~2fのゲートに出力する。駆動回路17において各PWM信号を入力するための各入力端子は、抵抗23によりグランドにプルダウンされている。
【0018】
上記構成において、下アーム側のIGBT2d、2e、2fの各エミッタと、高圧ドライバ回路19との間には、ブートストラップコンデンサ24d、24e、24fがそれぞれ接続されている。上記構成では、IGBT2a~2fのスイッチング動作に伴ってブートストラップコンデンサ24d~24fが充電されることで、高圧ドライバ回路19が上アーム側のIGBT2a~2cのゲートを駆動するための電源電圧が生成されるようになっている。
【0019】
インバータ回路1のW相出力端子とグランドとの間には、抵抗素子25a及び25bの直列回路が接続されており、抵抗素子25a及び25bの共通接続点は、制御回路7の漏電検知入力ポートに接続されている。制御回路7は、上記共通接続点に発生する電圧によって漏電の発生を検知する。
【0020】
本実施形態において、制御回路7は、モータ113に流れる電流を検出する電流検出部として機能するとともに、その電流検出部により検出される電流に基づいてモータ113をベクトル制御する制御部として機能する。この場合、制御回路7は、モータ113の回転速度が所望の目標速度に追従するようにモータ113を制御する。制御回路7は、センサ信号に基づいて所定の検知制御を実行する。具体的には、制御回路7は、所定の検知制御として、異常検知制御や重量検知制御を実行する。
【0021】
異常検知制御は、例えば漏電や過電流等の異常を検知する制御である。布量の検知に相当する重量検知制御は、回転槽104に衣類が投入された後、パルセータ108を回転させたときにおけるセンサ信号に基づいて回転槽104の回転数を算出し、その算出した回転数に基づいて衣類の量を判定する制御である。
【0022】
図3は、洗濯機1の電気的構成を、制御回路7を中心として概略的に示したブロック図である。制御回路7は、例えばマイクロコンピュータを主体に構成されたもので、洗濯機の動作全般を制御する機能を備えている。この制御回路7には、操作入力部33、水位センサ34、安全スイッチ30、回転数センサ9などから信号が入力される。制御回路7は、これらの入力信号と、予め備えた制御プログラムに基づき、表示部32、給水弁118、モータ113、クラッチ機構112a又は排水弁110を切替えるためのモータ35などを制御する。
【0023】
次に、本実施形態の作用について図4から図9を参照して説明する。図4及び図5は、制御回路7が行う重量検知制御の処理内容を示すフローチャートである。図4に示すパルセータ108を正転させる処理において、制御回路7は、先ずロータの位置決めを例えば0.2秒間行うと(F1)、ベクトル制御におけるd軸電流Idを例えば4Aに設定し、強制転流によってモータ113の正転を開始させる(F2)。それから、回転数センサ9のセンサ信号を参照して、回転数の計測を開始する(F3)。具体的には、パルス状に出力されるセンサ信号のパルス数を計測する。
【0024】
モータ113の回転数が300rpm以上になると(F4;YES)、トルク電流であるq軸電流Iqを第1電流として例えば2Aに設定し、モータ113の電流駆動を継続する(F5)。そして、モータ113の回転数が閾値である700rpm以上になると(F6;YES)、q軸電流Iqを第2電流として例えば0.8Aに変更する。この状態を0.6秒間継続すると、パルセータ108の正転を終了し(F8;YES)、インバータ回路1によるモータ113への通電を停止させる(F9)。その後、モータ113の回転が停止すると(F10;YES)、その時点までに回転数センサ9が出力したセンサ信号のパルス数を記憶する(F11)。以上で正転時の処理が終了し、図5に示す反転時の処理に移行する。
【0025】
反転時の処理は、正転時の処理と対称に実行される。図5に示すフローチャートでは、正転時の処理に対応するものを、ステップ番号の「F」に替えて「R」を付して示している。但し、ステップR8における終了待ちの時間は0.4秒となっており、正転時の町値時間よりも短く設定されている。以上の処理において、制御回路7は、反転時に出力されたセンサ信号のパルス数を計測して記憶する。そして、正転時,反転時それぞれで計測されたセンサ信号のパルス数を合計し、その合計値に基づいて洗濯物の重量を推定する。
【0026】
本実施形態の洗濯機は、洗濯物の最大負荷量が7kgであり、図6には無負荷の場合の回転数の変化を波形で示しており、図7には負荷量が4.5kgの場合の回転数の変化を波形で示している。後者の場合、回転数は2秒が経過する以前に0rpmとなっている。
【0027】
図8は、q軸電流Iqを当初から0.8Aで一定として、本実施形態と同様の制御を行った結果である。図中に示す直線は、理想的な変化特性を示している。負荷として与えるさらし布の重量が2kgを超えると、回転数が殆ど上がらず、回転がロックした状態になる。これに対して、図9に示す本実施形態の場合は、図8のように回転がロックした状態になることはなく、パルセータ108の回転によって得られるパルス数が、6kgまで判別できる程度に変化していることが分かる。
【0028】
以上のように本実施形態によれば、制御回路7は、回転槽104の内底部に配置されるパルセータ108を回転させるモータ113をトルク電流により駆動して、回転槽104内の布量検知を行う。具体的には、布量検知を行う際に、パルセータ108を正転方向に回転させてから空走させ、続いてパルセータ108を反転転方向に回転させてから空走させた期間内においてモータ113の回転数を計測する。そして、パルセータ108を回転させる期間におけるトルク電流を、最初は相対的に大きい第1電流とし、その後は相対的に小さい第2電流に切り替える。
【0029】
このように、モータ113をトルク電流により駆動することで、布量に応じた回転状態の差異が明確になる。そして、最初は相対的に大きい第1電流により駆動することで、回転がロックすることを防止し、その後は相対的に小さい第2電流に切り替えることで、モータ113の回転が過剰に継続することも防止できる。これにより、布量の検知をより高い精度で行うことができると共に、検知に要する時間が長引くことも防止できる。
【0030】
また、制御回路7は、モータ113の回転数が閾値である700rpmに到達すると、トルク電流を第1電流から第2電流に切り替えるので、回転数を指標としてトルク電流の切り替えを適切に行うことができ、回転の過剰な継続を確実に防止できる。更に、制御回路7は、DCブラシレスモータ113をベクトル制御して得られるq軸電流によりトルク電流を付与するので、モータ113をトルク制御する精度が改善されると共に、布量の検知精度を高めることができる。
【0031】
(その他の実施形態)
シャント抵抗4を各相に配置して、相電流を個別に検出しても良い。
閾値は700rpmに限ることなく、個別の設計に応じて適宜変更すれば良い。
また、モータ113を強制転流からトルク電流駆動に切り替える回転数も同様に、300rpmに限ることはない。
洗濯機の最大負荷量は、7kgに限らない。
第1,第2電流の具体数値も、両者の大小関係を維持した上で適宜変更すれば良い。
【0032】
回転数センサ9を使用せずに、モータ113の電流や誘起電圧を検知することで回転数を計測しても良い。例えば、モータ113の駆動中は、相電流を検出することで回転数を計測し、モータ113の空走中は、図2に示す漏電検知入力を参照することで誘起電圧を検出して回転数を計測すれば良い。
必ずしもベクトル制御で得られるq軸電流をトルク電流として制御する必要はない。
【0033】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0034】
図面中、7は制御回路、9は回転数センサ、102は回転槽、108はパルセータ、113はモータを示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9