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  • 特許-回転電機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】回転電機
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/50 20060101AFI20240307BHJP
【FI】
H02K3/50 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021145617
(22)【出願日】2021-09-07
(65)【公開番号】P2023038743
(43)【公開日】2023-03-17
【審査請求日】2023-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】501137636
【氏名又は名称】東芝三菱電機産業システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小澤 明
【審査官】稲葉 礼子
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-096865(JP,U)
【文献】実開昭56-139343(JP,U)
【文献】特開2004-040866(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸回りに回転する回転子と、
前記中心軸回りの筒状であり前記回転子に対して前記中心軸の径方向の外側に配置された固定子鉄心と、前記中心軸の周方向に並べられ前記固定子鉄心に固定された複数のコイルと、を有した固定子と、
前記固定子に対して前記中心軸の軸方向に離間し、複数の前記コイルを電気的に接続した導電部材と、
前記導電部材を支持した支持部と、
を備え、
前記支持部は、
前記径方向の外側を向いた第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有し、前記固定子鉄心に固定された第1部材と、
前記第2面に重ねられた第3面と、前記第3面の反対側の第4面と、を有し、前記導電部材を支持した、絶縁性の第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材とを縛った縛り部材と、
を備え、
前記第1部材と前記第2部材との少なくとも一方には、前記第2面および前記第3面と離間して前記径方向および前記軸方向と交差する方向に前記第1部材または前記第2部材を貫通した開口部が設けられ、
前記縛り部材は、前記開口部に入れられた状態で、前記径方向の厚さが前記第1面と前記第4面との間の厚さよりも薄い前記第1部材と前記第2部材との重なり部を縛った、回転電機。
【請求項2】
前記開口部は、少なくとも前記第2部材に設けられた、請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記開口部は、溝である、請求項1または2に記載の回転電機。
【請求項4】
前記開口部は、孔である、請求項1または2に記載の回転電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、回転電機には、複数のコイルを有した固定子と、複数のコイルを電気的に接続した導電部材と、導電部材を支持する支持部と、を備える構成のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-220421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の回転電機では、導電部材を支持する支持部の剛性を向上させることができれば有益である。
【0005】
そこで、本発明の課題の一つは、回転電機において導電部材を支持する支持部の剛性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態の回転電機は、中心軸回りに回転する回転子と、前記中心軸回りの筒状であり前記回転子に対して前記中心軸の径方向の外側に配置された固定子鉄心と、前記中心軸の周方向に並べられ前記固定子鉄心に固定された複数のコイルと、を有した固定子と、前記固定子に対して前記中心軸の軸方向に離間し、複数の前記コイルを電気的に接続した導電部材と、前記導電部材を支持した支持部と、を備え、前記支持部は、前記径方向の外側を向いた第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有し、前記固定子鉄心に固定された第1部材と、前記第2面に重ねられた第3面と、前記第3面の反対側の第4面と、を有し、前記導電部材を支持した、絶縁性の第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを縛った縛り部材と、を備え、前記第1部材と前記第2部材との少なくとも一方には、前記第2面および前記第3面と離間して前記径方向および前記軸方向と交差する方向に前記第1部材または前記第2部材を貫通した開口部が設けられ、前記縛り部材は、前記開口部に入れられた状態で、前記径方向の厚さが前記第1面と前記第4面との間の厚さよりも薄い前記第1部材と前記第2部材との重なり部を縛っている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態の回転電機によれば、回転電機において導電部材を支持する支持部の剛性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態の回転電機の構成の例示的な断面図である。
図2図2は、実施形態の回転電機における導電部材および支持部の例示的な斜視図である。
図3図3は、実施形態の回転電機における導電部材および支持部の一部の例示的な断面図である。
図4図4は、図3のIV-IV断面図である。
図5図5は、実施形態の変形例の回転電機における導電部材および支持部の一部の例示的な断面図であって、図4に対応する断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0010】
また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。また、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
【0011】
<実施形態>
図1は、実施形態の回転電機1の構成の例示的な断面図である。
【0012】
図1に示されるように、回転電機1は、筐体10と、回転子20と、固定子30と、複数の導電部材41と、複数の支持部50と、を備える。回転子20が、筐体10および固定子30に対して中心軸Ax1回りに回転する。以後、特に言及しない限り、軸方向、径方向、および周方向は、中心軸Ax1の軸方向、径方向、および周方向、すなわち回転子20の軸方向、径方向、および周方向である。回転電機1は、例えば、3相出力インバータによって駆動される。
【0013】
筐体10は、箱型に形成されている。筐体10は、回転子20の一部と、固定子30と、を収容している。筐体10は、フレームとも称される。
【0014】
固定子30は、固定子鉄心31と、複数のコイル32と、を有する。固定子鉄心31は、中心軸Ax1回りの円筒状に形成されている。固定子30は、回転子20に対して中心軸Ax1の径方向の外側に配置されている。固定子鉄心31は、筐体10に固定されている。
【0015】
複数のコイル32は、中心軸Ax1の周方向に並べられ固定子鉄心31に固定されている。各コイル32は、固定子鉄心31の内周部に設けられたスロット(不図示)内に入れられて固定子鉄心31に固定されている。コイル32は、軸方向に延びる。コイル32は、素線が巻回された構成である。コイル32は、二つのコイルエンドを有する。二つのコイルエンドは、素線の両端部である。
【0016】
回転子20は、シャフト21と、回転子鉄心22と、を有する。
【0017】
シャフト21は、中心軸Ax1回りに回転可能に、二つの軸受23を介して筐体10に支持されている。二つの軸受23は、軸方向に間隔を空けて設けられている。軸受23は、例えば、すべり軸受やころがり軸受等である。ここで、中心軸Ax1は、例えばシャフト21の中心軸(中心線)である。
【0018】
シャフト21の軸方向の両端部は、筐体10から筐体10の外部に突出している。シャフト21の軸方向の一方の端部には、結合部(不図示)が設けられている。結合部は、結合対象(不図示)と結合される。
【0019】
回転子鉄心22は、シャフト21のうち二つの軸受23の間の部分に固定されている。詳細には、回転子鉄心22は、固定子30の固定子鉄心31の内側に位置している。すなわち、回転子20は、固定子30の内側に位置している。回転子鉄心22は、シャフト21と一体に回転する。
【0020】
複数の導電部材41は、固定子30に対して中心軸Ax1の軸方向に離間した位置で、軸方向に間隔を空けて並べられている。導電部材41は、複数のコイル32を電気的に接続している。詳細には、複数のコイル32が、デルタ結線やスター結線の形態で接続されるように、複数の導電部材41に複数のコイル32が電気的に接続されている。導電部材41には、コイル32のコイルエンドが電気的に接続されている。導電部材41は、導電性材料によって構成されている。例えば、導電部材41は、鉄等の金属によって構成されている。導電部材41は、サーキットリングとも称される。
【0021】
図2は、実施形態の回転電機1における導電部材41および支持部50の例示的な斜視図である。
【0022】
図2に示されるように、導電部材41は、中心軸Ax1回りの円環状であって、軸方向を厚さ方向とする板状に構成されている。導電部材41には、複数の接続部42と、一つの接続部43と、が固定されている。接続部42には、コイル32のコイルエンドが接続されている。接続部43は、3相出力インバータに接続されている。なお、導電部材41は、円環状に限定されない。例えば、導電部材41は、C字状であってもよい。
【0023】
図1および図2に示されるように、複数の支持部50は、周方向に間隔を空けて並べられている。複数の支持部50は、固定子鉄心31に固定されるとともに、複数の導電部材41を支持している。
【0024】
図3は、実施形態の回転電機1における導電部材41および支持部50の一部の例示的な断面図である。図4は、図3のIV-IV断面図である。
【0025】
図3および図4に示されるように、支持部50は、第1部材51と、第2部材52と、縛り部材53と、を有する。
【0026】
第1部材51は、固定子鉄心31に固定されている。すなわち、第1部材51は、固定子鉄心31に対して位置決めされている。なお、第1部材51は、固定子鉄心31に直接固定されていてもよいし、筐体10を介して固定子鉄心31に固定されていてもよい。第1部材51は、例えば、鉄等の金属材料によって構成されている。
【0027】
第1部材51は、第1面51aと、第2面51bと、を有する。第1面51aは、径方向の外側を向いている。第2面51bは、第1面51aの反対側の面である。すなわち、第2面51bは、第1面51aに対して径方向の内側に位置している。第2面51bは、径方向の内側を向いている。
【0028】
第2部材52は、第1部材51に対して径方向の内側に位置して、第1部材51に重ねられている。第2部材52は、複数の導電部材41を支持している。第2部材52は、絶縁材料によって構成されて絶縁性を有する。例えば、第2部材52は、絶縁性の合成樹脂材料によって構成されている。第2部材52は、複数の導電部材41の間を絶縁するとともに、複数の導電部材41と第1部材51との間を絶縁している。第2部材52は、絶縁部材や詰め部材とも称される。
【0029】
第2部材52は、第3面52aと、第4面52bと、を有する。第3面52aは、径方向の外側を向き、第1部材51の第2面51bに重ねられている。第4面52bは、第3面52aの反対側の面である。すなわち、第4面52bは、第3面52aに対して径方向の内側に位置している。第4面52bは、径方向の内側を向いている。
【0030】
第2部材52には、複数の溝52cが形成されている。複数の溝52cは、軸方向に間隔を空けて並べられている。溝52cは、第4面52bに開口するとともに第4面52bから径方向外側に向かう凹状である。溝52cは、径方向および軸方向と交差する方向(周方向)に第2部材52を貫通している。各溝52cには、導電部材41の外周部を含む部分が嵌められている。導電部材41は、溝52cに嵌められた外周部を含む部分が第2部材52に固定されている。
【0031】
第2部材52には、複数の開口部52dが形成されている。複数の開口部52dは、軸方向に間隔を空けて並べられている。開口部52dは、一例として、第4面52bに開口するとともに第4面52bから径方向外側に向かう凹状の溝である。開口部52dは、径方向および軸方向と交差(例えば直交)する方向に第2部材52を貫通している。上記の径方向および軸方向と交差する方向は、例えば、第1部材51および第2部材52の幅方向(図4における左右方向)である。なお、上記の径方向および軸方向と交差する方向は、周方向であってもよい。開口部52dは、第2面51bおよび第3面52aと離間している。開口部52dは、軸方向に並んだ二つの導電部材41の間に設けられている。なお、開口部52dは、溝に限定されない。例えば、開口部52dは、径方向および軸方向と交差する方向に第2部材52を貫通した孔(貫通孔)であってもよい。
【0032】
縛り部材53は、第1部材51と第2部材52とを縛っている。縛り部材53は、例えば、テープ等の帯状の部材であり、第1部材51と第2部材52とを縛った状態では筒状にされている。このとき、例えば、縛り部材53は、第1部材51と第2部材52とに1回または複数回巻かれた状態であり、縛り部材53の一部が他部に接着や溶着等によって固定されている。なお、図3および図4では、便宜上、縛り部材53は、両端部の図示が省略されている。詳細には、縛り部材53は、開口部52dに入れられた状態で、第1部材51と第2部材52との所定の重なり部50aを縛っている。所定の重なり部50aは、第1部材51と第2部材52とから構成される重なり体(積層部材)のうち、開口部52dと径方向に並ぶとともに、径方向の厚さが第1面51aと第4面52bとの間の厚さよりも薄い箇所である。縛り部材53は、絶縁性材料によって構成されて、絶縁性を有する。縛り部材53は、固縛部材とも称される。
【0033】
以上のように、本実施形態では、回転電機1は、回転子20と、固定子30と、導電部材41と、支持部50と、を備える。回転子20は、中心軸Ax1回りに回転する。固定子30は、固定子鉄心31と、複数のコイル32と、を有する。固定子鉄心31は、中心軸Ax1回りの筒状であり回転子20に対して中心軸Ax1の径方向の外側に配置されている。複数のコイル32は、中心軸Ax1の周方向に並べられ固定子鉄心31に固定されている。導電部材41は、固定子30に対して中心軸Ax1の軸方向に離間し、複数のコイル32を電気的に接続している。支持部50は、導電部材41を支持している。支持部50は、第1部材51と、第2部材52と、縛り部材53と、を有する。第1部材51は、径方向の外側を向いた第1面51aと、第1面51aの反対側の第2面51bと、を有し、固定子鉄心31に固定されている。第2部材52は、第2面51bに重ねられた第3面52aと、第3面52aの反対側の第4面52bと、を有し、導電部材41を支持している。第2部材52は、絶縁性である。縛り部材53は、第1部材51と第2部材52とを縛っている。第1部材51と第2部材52との少なくとも一方(一例として、第2部材52)には、第2面51bおよび第3面52aと離間して径方向および軸方向と交差する方向に第1部材51または第2部材52(一例として、第2部材52)を貫通した開口部52dが設けられている。縛り部材53は、開口部52dに入れられた状態で、径方向の厚さが第1面51aと第4面52bとの間の厚さよりも薄い第1部材51と第2部材52との重なり部50aを縛っている。
【0034】
このような構成によれば、縛り部材53が、開口部52dに入れられた状態で、径方向の厚さが第1面51aと第4面52bとの間の厚さよりも薄い第1部材51と第2部材52との重なり部50aを縛っているので、開口部52dが設けられていない構成に比べて、縛り部材53の長さを短くすることができる。よって、縛り部材53の剛性を高くすることができ、ひいては支持部50の剛性を向上させることができる。また、縛り部材53の剛性を高くすることができるので、縛り部材53の第1部材51と第2部材52とを縛る力(固縛力)を向上させることができる。また、上記構成によれば、第1部材51と第2部材52との少なくとも一方(一例として、第2部材52)に開口部52dが設けられているので、開口部52dが設けられていない構成に比べて、支持部50を軽量化することができる。よって、支持部50および導電部材41からなる組立体の固有振動数を上げることがきるので、当該組立体の共振の発生を抑制することができる。
【0035】
また、開口部52dは、少なくとも第2部材52に設けられている。
【0036】
このような構成によれば、少なくとも第2部材52を軽量化することができる。
【0037】
また、開口部52dは、溝である。
【0038】
このような構成によれば、開口部52dが貫通孔である構成に比べて、開口部52dに縛り部材53を入れる作業がし易い。
【0039】
<変形例>
図5は、実施形態の変形例の回転電機1における導電部材41および支持部50の一部の例示的な断面図であって、図4に対応する断面を示す図である。
【0040】
図5に示されるように、本変形例では、第2部材52の他に第1部材51にも複数の開口部51cが設けられている。なお、図5では、複数の開口部51cのうちの一つだけが示されている。複数の開口部51cは、軸方向に間隔を空けて並べられている。複数の開口部51cと複数の開口部52dとは、径方向に並べられている。開口部51cは、一例として、径方向および軸方向と交差(例えば直交)する方向に第1部材51を貫通した孔(貫通孔)である。上記の径方向および軸方向と交差する方向は、例えば、第1部材51および第2部材52の幅方向(図5における左右方向)である。なお、上記の径方向および軸方向と交差する方向は、周方向であってもよい。開口部51cは、第2面51bおよび第3面52aと離間している。開口部52dは、軸方向に並んだ二つの導電部材41の間に設けられている。なお、開口部52dは、第1面51aに開口するとともに第1面51aから径方向内側に向かう凹状の溝であってもよい。また、本変形例では、第2部材52の開口部52dも貫通孔である。第1部材51の開口部51cと、第2部材52の開口部52dとは、一方が第1開口部と称され、他方が第2開口部と称されうる。
【0041】
縛り部材53は、第1部材51の開口部51cと第2部材52の開口部52dとに入れられた状態で、径方向の厚さが第1面51aと第4面52bとの間の厚さよりも薄い第1部材51と第2部材52との重なり部50aを縛っている。
【0042】
以上のように、本変形例では、第1部材51と第2部材52との両方に開口部51c,52dが設けられて、縛り部材53が、第1部材51の開口部51cと第2部材52の開口部52dとに入れられた状態で、第1部材51と第2部材52との重なり部50aを縛っている。
【0043】
このような構成によれば、縛り部材53の長さをより一層短くすることができる。よって、縛り部材53の剛性をより一層高くすることができ、ひいては支持部50の剛性をより一層向上させることができる。また、縛り部材53の剛性をより一層高くすることができるので、縛り部材53の第1部材51と第2部材52とを縛る力(固縛力)をより一層向上させることができる。また、上記構成によれば、第1部材51と第2部材52との両方に開口部52dが設けられているので、支持部50をより一層軽量化することができる。よって、支持部50および導電部材41からなる組立体の固有振動数をより一層上げることがきるので、当該組立体の共振の発生をより一層抑制することができる。
【0044】
なお、上記変形例の別例として、開口部51cと開口部52dのうち開口部51cだけが設けられていてもよい。すなわち、開口部52dが設けられていなくてもよい。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
1…回転電機、20…回転子、30…固定子、31…固定子鉄心、32…コイル、41…導電部材、50…支持部、50a…重なり部、51…第1部材、51a…第1面、51b…第2面、51c,52d…開口部、52…第2部材、52a…第3面、52b…第4面、53…縛り部材、Ax1…中心軸。
図1
図2
図3
図4
図5