(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】材料除去機の保持装置
(51)【国際特許分類】
B23D 61/02 20060101AFI20240307BHJP
B23B 31/02 20060101ALI20240307BHJP
B23B 31/11 20060101ALI20240307BHJP
B24B 45/00 20060101ALI20240307BHJP
B24B 47/12 20060101ALI20240307BHJP
B24B 27/06 20060101ALI20240307BHJP
【FI】
B23D61/02 A
B23B31/02 601A
B23B31/02 601B
B23B31/11
B24B45/00 Z
B24B47/12
B24B27/06 J
(21)【出願番号】P 2021511565
(86)(22)【出願日】2019-08-28
(86)【国際出願番号】 US2019048598
(87)【国際公開番号】W WO2020047118
(87)【国際公開日】2020-03-05
【審査請求日】2022-06-28
(32)【優先日】2018-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591203428
【氏名又は名称】イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン ジョン コーダス
【審査官】山本 忠博
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05733183(US,A)
【文献】実開平04-112766(JP,U)
【文献】国際公開第2008/084636(WO,A1)
【文献】特開2005-313275(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0076759(US,A1)
【文献】独国実用新案第202009000482(DE,U1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0136010(US,A1)
【文献】特開2007-098521(JP,A)
【文献】特開平07-299743(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24B1/00-57/00
B28D1/00-7/00
B27B1/00-33/00
B23D1/00-81/00
B23B31/02
B23B31/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料除去機において、
主軸と、
前記主軸に結合されたアダプターと、
前記アダプターに結合され、前記主軸上で材料除去工具を固定する、ばね付勢ナットと、
を具備し、
前記ばね付勢ナットは、前記アダプターに螺合されるように構成された内側本体と、前記内側本体に対し前記アダプター回りに回転可能な外側カラーと、トレイと、内部ばね機構と、を備え
るとともに、
前記アダプター回りに回転されるとあらかじめ定められたねじピッチに従い前記アダプター又は前記主軸の軸線方向に移動するように構成されており、
前記内部ばね機構は、前記外側カラーと前記トレイとの間の接続、及び/又は、前記トレイと前記内側本体との間の接続を提供して、前記外側カラーが前記アダプター回りに回転したときに前記内側本体はただちに回転せず、前記外側カラーに前記アダプター回りの回転力が継続して加えられると前記内部ばね機構のばね力が蓄積し前記ばね力が前記内側本体に周方向に作用して
前記内側本体を含む前記ばね付勢ナットが前記アダプターに対し回転され
るとともに前記ねじピッチに従い前記軸線方向に移動するようにした、
材料除去機。
【請求項2】
前記主軸のアダプター端部は、結合面によって包囲された空洞を有しており、前記アダプターは、前記結合面において前記主軸に結合される請求項1に記載の材料除去機。
【請求項3】
前記主軸はプーリーを付勢することによって回転するように構成されており、該主軸は、前記プーリーによって保持される第1の主軸部分と、前記プーリーから離間した第2の主軸部分とを有し、前記第2の主軸部分が前記アダプター端部を含んでいる請求項2に記載の材料除去機。
【請求項4】
前記アダプターは基部と頸部とを有し、該基部は前記主軸の前記結合面に結合される相補的な結合面を有し、前記頸部は、前記基部から延在するとともに、前記ばね付勢ナットの相補的な係合面に係合する係合面を有する請求項2に記載の材料除去機。
【請求項5】
第1のフランジと第2のフランジとを更に備え、前記主軸及び前記アダプターの結合体は、該第1のフランジ及び該第2のフランジを貫通し、前記材料除去工具は、該第1のフランジと該第2のフランジとの間に配置される請求項4に記載の材料除去機。
【請求項6】
前記ばね付勢ナットは、前記材料除去工具を前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間に固定するように、前記第2のフランジに当接する請求項5に記載の材料除去機。
【請求項7】
前記主軸は、前記第1のフランジが当接する主軸肩部を有する請求項6に記載の材料除去機。
【請求項8】
前記材料除去工具は、切削工具、研削工具、又は研磨工具を含む請求項1に記載の材料除去機。
【請求項9】
材料除去システムにおいて、
可動組立体と、
前記可動組立体を介して移動するように構成された材料除去機であって、
主軸と、
前記主軸に結合されたアダプターと、
前記アダプターに結合され、前記主軸上で材料除去工具を固定する、ばね付勢ナットと、を具備し、
前記ばね付勢ナットは、前記アダプターに螺合されるように構成された内側本体と、前記内側本体に対し前記アダプター回りに回転可能な外側カラーと、トレイと、内部ばね機構と、を備え
るとともに、
前記アダプター回りに回転されるとあらかじめ定められたねじピッチに従い前記アダプター又は前記主軸の軸線方向に移動するように構成されており、
前記内部ばね機構は、前記外側カラーと前記トレイとの間の接続、及び/又は、前記トレイと前記内側本体との間の接続を提供して、前記外側カラーが前記アダプター回りに回転したときに前記内側本体はただちに回転せず、前記外側カラーに前記アダプター回りの回転力が継続して加えられると前記内部ばね機構のばね力が蓄積し前記ばね力が前記内側本体に周方向に作用して
前記内側本体を含む前記ばね付勢ナットが前記アダプターに対し回転され
るとともに前記ねじピッチに従い前記軸線方向に移動するようにした、
材料除去機と、
を具備する材料除去システム。
【請求項10】
前記主軸のアダプター端部は、結合面によって包囲された空洞を有しており、前記アダプターは、前記結合面において前記主軸に結合される請求項9に記載の材料除去システム。
【請求項11】
前記主軸は、プーリーを付勢することによって回転するように構成されており、前記主軸は、前記プーリーによって保持される第1の主軸部分と、前記プーリーから離間した第2の主軸部分とを有し、前記第2の主軸部分が前記アダプター端部を含んでいる請求項10に記載の材料除去システム。
【請求項12】
前記アダプターは、基部と頸部とを有し、該基部は、前記主軸の前記結合面に結合される相補的な結合面を有し、前記頸部は、前記基部から延在するとともに、前記ばね付勢ナットの相補的な係合面に係合する係合面を有する請求項10に記載の材料除去システム。
【請求項13】
第1のフランジと第2のフランジとを更に備え、前記主軸及び前記アダプターの結合体は、該第1のフランジ及び該第2のフランジを貫通し、前記材料除去工具は、該第1のフランジと該第2のフランジとの間に配置される請求項12に記載の材料除去システム。
【請求項14】
前記ばね付勢ナットは、前記材料除去工具を前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間に固定するように、前記第2のフランジに当接する請求項13に記載の材料除去システム。
【請求項15】
前記主軸は、前記第1のフランジが当接する主軸肩部を有する請求項14に記載の材料除去システム。
【請求項16】
前記材料除去工具は、切削工具、研削工具、又は研磨工具を含む請求項9に記載の材料除去システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、「RETENTION APPARATUS FOR MATERIAL REMOVAL MACHINES」と題される2018年8月29日付けで出願された米国仮出願第62/724,277号、及び「RETENTION APPARATUS FOR MATERIAL REMOVAL MACHINES」と題される2019年7月1日付けで出願された米国特許出願第16/459,032号による優先権及びその利益を主張するものとし、その内容は全て引用することにより本明細書の一部をなす。
【0002】
本開示は、包括的には、材料除去機に関し、より詳細には、材料除去機の保持機構に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の材料除去工具、例えば、鋸、研削機、及び/又は研磨機等は、ボルトにより主軸上で保持される。そのようなボルトには、ボルトを主軸上に固定する1つ以上の工具と、ボルトを主軸から取り外す1つ以上の工具とが必要になる。例えば、主軸を保持するためには主軸ロック及び/又はレンチが必要となり得る一方、ボルトを締めるためには別のレンチが必要になり得る。加えて、ボルトは、材料除去工具の回転中に緩むことがあり、又は、締まるため、ボルトの取り外しが非常に困難になる。
【0004】
このようなシステムを、図面を参照して本出願の残りの部分で述べられる本開示と比較することによって、従来の手法及び伝統的な手法の限界及び不利な点が当業者に明らかになるであろう。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、例えば、実質的に複数の図面のうちの少なくとも1つに関連して例示及び/又は説明されるとともに特許請求の範囲においてより完全に記述される、材料除去機の保持装置を対象とする。
【0006】
本開示のこれらの並びに他の利点、態様、及び新規な特徴に加えて、本開示の図示した例の詳細な内容は、以下の説明及び図面からより十分に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の態様による材料除去システムの一例の斜視図である。
【
図3a】本開示の態様による
図2の材料除去組立体の材料除去機の一例の拡大背面斜視図である。
【
図3b】明確化のために一部を切除して示す、本開示の態様による
図1の材料除去組立体の材料除去機の一例の側面図である。
【
図3c】本開示の態様による
図3bの材料除去機の一例の反対側の側面図である。
【
図3d】本開示の態様による
図3bの矢視線3d-3dに沿う横断面図である。
【
図3e】本開示の態様による
図3dの断面の一部を拡大して示す部分拡大図である。
【
図4a】本開示の態様によるばね付勢ナットの斜視図である。
【
図4b】本開示の態様による
図4aのばね付勢ナットの分解図である。
【
図4c】
図4aの矢視線4c-4cに沿う本開示の態様による
図4aのばね付勢ナットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図は必ずしも縮尺通りではない。適切な場合、図において類似又は同一の構成要素を参照するために同一又は類似の参照番号が使用される。例えば、文字を利用する参照番号(例えば、上部支持レール202a、下部支持レール202b)は、文字を有さない同じ参照番号(例えば、支持レール202)の事例を指す。
【0009】
本開示の好ましい例は、添付図面を参照して以下で説明することができる。以下の説明では、既知の機能又は構成は、不必要に詳細に説明すると本開示を不明瞭にする場合があるので、詳細に説明されない。本開示について、以下の用語及び定義が適用される。
【0010】
本明細書において使用されるように、用語「約」及び/又は「およそ」は、値(又は値の範囲)、位置、向き、及び/又は動作を修飾又は記述するために使用されるときは、その値、値の範囲、位置、向き、及び/又は動作に合理的に近いことを意味する。したがって、本明細書において記載した例は、列挙された値、値の範囲、位置、向き、及び/又は動作にのみ限定されるものではなく、逆に、合理的に実現可能な偏差を含むことになる。
【0011】
本明細書において使用されるように、用語「結合される("coupled," "coupled to," and/or “coupled with”)」は、取り付け、付着、接続、接合、締結、リンク、及び/又は別様の固定であるかを問わず、構造的及び/又は電気的接続を意味する。用語「取り付ける」は、付着、結合、接続、接合、締結、リンク、及び/又は別様に固定することを意味する。用語「接続する」は、取り付け、付着、結合、接合、締結、リンク、及び/又は別様に固定することを意味する。
【0012】
本明細書で使用されるように、「及び/又は」は、「及び/又は」によって結合されるリストにおける項目のうちの任意の1つ以上の項目を意味する。一例として、「x及び/又はy」は、3つの要素の組{(x),(y),(x,y)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x及び/又はy」は、「x及びyのうちの一方又は両方」を意味する。別の例として、「x、y及び/又はz」は、7つの要素の組{(x),(y),(z),(x,y),(x,z),(y,z),(x,y,z)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x、y及び/又はz」は、「x、y及びzのうちの1つ以上」を意味する。
【0013】
本明細書で利用されるように、用語「例えば」は、1つ以上の非限定的な例、事例又は例証のリストを強調する。
【0014】
本開示のいくつかの例は、材料除去機において、主軸と、主軸に結合されたアダプターと、アダプターに手操作により結合され、主軸上で材料除去工具を固定する、ばね付勢ナットと、を備える、材料除去機に関する。
【0015】
本開示のいくつかの例は、材料除去システムにおいて、可動組立体と、移動組立体を介して移動するように構成された材料除去機であって、主軸と、主軸に結合されたアダプターと、アダプターに手操作により結合され、主軸上で材料除去工具を固定する、ばね付勢ナットとを備える、材料除去機とを備える、材料除去システムに関する。
【0016】
いくつかの例において、主軸のアダプター端部は、結合面によって囲繞された空洞を有し、アダプターは、結合面において主軸に結合される。いくつかの例において、主軸は、プーリーが付勢されると回転するように構成され、主軸は、プーリーによって保持される第1の主軸部分と、プーリーから間隔を空けられるとともに、アダプター端部を含む第2の主軸部分とを有する。いくつかの例において、アダプターは、基部と頸部とを有し、基部は、主軸の結合面に結合される相補的な結合面を有し、頸部は、基部から延在するとともに、ばね付勢ナットの相補的な係合面に係合する係合面を有する。いくつかの例において、材料除去機は、第1のフランジと第2のフランジとを更に備え、主軸は、第1のフランジ及び第2のフランジを貫通し、材料除去工具は、第1のフランジと第2のフランジとの間に配置される。いくつかの例において、ばね付勢ナットは、材料除去工具を第1のフランジと第2のフランジとの間に固定するように、第2のフランジに当接する。いくつかの例において、主軸は、第1のフランジが当接する主軸肩部を有する。いくつかの例において、ばね付勢ナットは、材料除去工具が主軸を介して回転したときにばね付勢ナットが自ら締まることを可能にするとともに、材料除去工具が静止したときに工具を使わずにばね付勢ナットを取り外すことを可能にする内部ばね機構を備える。いくつかの例において、ばね付勢ナットは、外側カラーと、アダプターに結合されるように構成された係合構造を有する内側本体と、トレイとを備え、内部ばね機構は、外側カラーが少なくとも1つの方向において転回すると、外側カラーに加わるトルクを、トレイを通じて内側本体に伝える。いくつかの例において、材料除去工具は、切削工具、研削工具、又は研磨工具を含む。
【0017】
本開示のいくつかの例は、ばね付勢ナットを使用して主軸に固定された材料除去工具(例えば、鋸刃、研磨鋸、研磨機、研削機、及び/又はより一般的な材料調製及び/又は試験工具)を有する材料除去機に関する。従来のシステムでは、材料除去工具は、ボルト又は従来のナットを用いて主軸に固定されることがある。しかしながら、ボルト及び/又は従来のナットには、ボルト及び/又はナットを取り付け、主軸から取り外すために更なる工具(例えば、レンチ、主軸ロック等)が必要になる。加えて、ボルト及び/又はナットは、主軸及び/又は材料除去工具が回転すると緩むことがある。対照的に、本開示のばね付勢ナットは、更なる工具を使わずに、手操作により取り付け及び/又は主軸から取り外すことができる。さらに、ばね付勢ナットは、材料除去工具が回転すると自ら締まる。加えて、ばね付勢ナットにより、ばね付勢ナットの取り付け及び/又は取り外しに必要な力が小さくなり、工具を使わない及び/又はトルクの小さい取り付け及び/又は取り外しが可能になる。
【0018】
ばね付勢ナットは、いくつかの手持ち製品とともに使用するために小売業者から入手可能であるが、本開示は、より大型の手持ち式でない材料除去機をばね付勢ナットによって使用するように適合することを想定する。加えて、適合は容易に元に戻すことが可能であるため、従来の操作者は、その代わり、機械に最小限の変更を施して、より普及している保持方法(例えば、ボルト)を使用すればよい。
【0019】
図1は、材料除去システム100の一例の簡略説明図を示す。図示するように、材料除去システム100は、材料除去組立体200とテーブル102とを含み、それらは実質的にキャビネット104(及び/又はハウジング)内に包囲される。テーブル102は材料サンプル(図示せず)を保持するように構成され、これに対して材料除去組立体200が動作することができる。
図1の例において、材料除去組立体200は、ユーザーインターフェース(UI)106と電源108とを更に含む。
【0020】
図2は、材料除去組立体200の一例の背面斜視図を示す。
図2の例において、材料除去組立体200は材料除去機300を含む。図示するように、材料除去機は、第1の端板204aと第2の端板204bとの間で上部支持レール202a及び下部支持レール202b上に保持される。支持レール202は、材料除去機300を貫通するとともに端板204によって保持される。より具体的には、支持レール202は、材料除去機300のスリーブ308を貫通している(例えば、
図3aを参照)。また、作動軸206は、端板204の間で、材料除去機300を貫通する。より詳細には、作動軸206は、材料除去機300の作動ナット308を貫通する(例えば
図3cを参照)。図示しないが、作動軸206は、例えばねじ山等の係合構造を有することができる。係合構造は、材料除去機300の作動ナット302の相補的な係合構造(例えば、ねじ溝)に係合することができる。図示のように、作動軸206は、支持レール202の間に鉛直に配置され、第2の端板204bに回転可能に取り付けられる。より詳細には、作動軸206は、軸受208において第2の端板204bに取り付けられる。軸受208は、軸受208内で作動軸206の回転を可能にしつつも、作動軸206の一端を第2の端板204bに保持するように構成される。作動軸206の他端は、第1の端板204aに回転可能に取り付けられる。
【0021】
図3a~
図3dは、材料除去機300の様々な図を示す。
図3aは材料除去機300の拡大背面斜視図であり、一方、
図3b、3cは材料除去機300の側面図であり、図中では明確化のために材料除去組立体200の他の構成要素のうちのいくつかを除去している。図示するように、材料除去機300は、支持体306に結合された材料除去工具304(例えば、鋸刃、研磨鋸、研削機、研磨機等)を含む。
図3a~
図3dの例において、材料除去工具304は円盤である。いくつかの例では、材料除去工具304は、直径およそ16インチの円盤、直径およそ17インチの円盤、直径およそ18インチの円盤、直径およそ19インチの円盤、又は直径およそ20インチの円盤とすることができる。
【0022】
図3aの例において、支持体306は、2つの実質的に平行な支持板307、すなわち第1の支持板307aと第2の支持板307bとを含む。両支持板307は、スリーブ308(上部スリーブ308a及び下部スリーブ308b)、主軸ハウジング330及び工具アクチュエーターハウジング322を介して接続される。工具アクチュエーターハウジング322は、工具アクチュエーター320及び/又は工具アクチュエーターコントローラー324を包囲する。主軸ハウジング330は、主軸310の少なくとも一部を包囲し、この部分に材料除去工具300が固定される。スリーブ308は、支持板307に取り付けられ、及び/又はこれを貫通する。スリーブ308は、支持レール202の部分を更に包囲する。これにより、作動軸206が材料除去機を直線状に移動させるとき、スリーブ308は、支持レール202に沿って材料除去機300を誘導することができ、支持レール202が回転しながら移動するとき、材料除去機300は支持レール上に更に保持される。
【0023】
図3a~
図3dの例では、材料除去機300は、支持板307aに接続されたシールド332を更に備える。シールド332は、材料除去工具300を部分的に包囲(及び/又は収容)する。冷却剤マニホールド334が、シールド332の上部に取り付けられる。図示のように、冷却剤マニホールド334は、いくつかの冷却材出口338に流体連通する冷却剤入口336を有する。支持板307aは、ナット302も備える。材料除去工具304は、例えば
図3d、3eに示すように、主軸310を介して支持体306に結合される。
【0024】
図3a~
図3eの例に示すように、主軸310は、材料除去工具304の中心(及び/又は中央開口)を貫通する。図示のように、主軸310は、実質的に円柱形である。
図3dの例では、主軸310は、主軸プーリー314の中心(及び/又は中央開口)も貫通する。主軸プーリー314が転回すると、主軸プーリー314は、主軸310に係合し(及び/又は付勢する、移動させる、力を加える、作用する等)、主軸310及び材料除去工具304を転回させる。
【0025】
図3bの例では、アクチュエータープーリー316は、ベルト318を介して主軸プーリー314に機械式に接続され、その結果、ベルト318は、アクチュエータープーリー316の回転を主軸プーリー314の回転に変換する。図示のように、アクチュエータープーリー316は、アクチュエータープーリーを転回させるように構成された工具アクチュエーター320(例えば、電気モーター)に機械式に接続される。
図3b、3dの例では、アクチュエータープーリー316、ベルト318、及び主軸プーリー314は、支持体306のアーム340内に収容される。
図3bの例では、工具アクチュエーター320は、支持体306の工具アクチュエーターハウジング322内に収容される。いくつかの例では、工具アクチュエーター320は、サーボモーターとすることができる。図示のように、工具アクチュエーターコントローラー324もアクチュエーターハウジング322内に収容される。いくつかの例では、工具アクチュエーターコントローラー324は別様に配置してもよい。工具アクチュエーターコントローラー324は、工具アクチュエーター320と電気通信する。工具アクチュエーター320は、工具アクチュエーターコントローラー324からの入力(例えば、1つ以上の制御信号)に応答してアクチュエータープーリー316を転回させるように構成される。転回すると、ベルト318は、アクチュエータープーリー316の回転を主軸プーリー314の回転に変換し、主軸310は、主軸プーリー314の回転を材料除去工具304の回転に変換する。
【0026】
図3d~
図4の例に示すように、主軸は、後部341、中央部342、及び前部344を有する。図示のように、主軸310の隆起部346は、後部341及び前部344から中央部342を分離する。主軸310の直径は、主軸310の他の部分よりも隆起部346において大きい。
図3dの例では、主軸310の後部341は、主軸プーリー314の略中心を貫通し、主軸プーリー314の略中心は、アーム340内に収容される。また、後部341の一端348は、アーム340を出て延在する。主軸プーリー314は、主軸310の後部341の摩擦把持を維持し、その結果、主軸プーリー314の回転は主軸310の回転に変換される。
【0027】
図3dの例では、主軸310の中央部342は、ハブ350及び主軸ハウジング330を貫通する。玉軸受354は、ハブ350と主軸310の隆起部346との間で主軸310を中心として配置されている。図示のように、主軸310の前部344は、材料除去工具304の中心(及び/又は中央開口)を貫通する。前部344は、内側フランジ356の中心(及び/又は中央開口)も貫通する。内側フランジ356の中央開口は、主軸310の前部344の直径よりもごくわずかに大きい直径を有するサイズであり、その結果、主軸310は、中央開口に嵌通することができ、依然として内側フランジ356に摩擦係合することができる。
【0028】
内側フランジ356は、外側フランジ358と相互作用し、材料除去工具304を内側フランジ356と外側フランジ358との間で圧搾(及び/又は挟持)することによって、材料除去工具304を主軸310上で保持する。
図3d、3eの例では、主軸310の前部344は、外側フランジ358の中心(及び/又は中央開口)を貫通しない。むしろ、外側フランジ358は、その中央開口の直径を狭める棚状部360を有し、その結果、棚状部360は、主軸310が外側フランジの中央開口を貫通することを阻止する。
【0029】
図3d、3eの例では、内側フランジ356は、主軸310の前部344に当接する。より詳細には、主軸310の前部344は、内側フランジ356のフランジ肩部364に当接して内側フランジ356が主軸310に沿って更に奥に移動しないようにする主軸肩部362を有する。
図3eの例では、主軸肩部362は、主軸310が隆起部346から前部344へ移行する縁部を有する。図示のように、主軸肩部362及びフランジ肩部364は、実質的に環状である。
【0030】
図3d、3eの例では、主軸310の後部341及び中央部342は実質的に中実である。一方、主軸310の前部344は、空洞366を有する。図示のように、空洞366は、略円錐形の部分を有する略円柱形である。空洞366を囲繞する主軸310の内面は、例えばねじ溝等の係合構造を有する。図示のように、アダプター368が空洞366内に嵌合される。
【0031】
図3d、3eの例では、アダプター368は、基部370と頸部372とを有する。図示のように、基部370及び頸部372の双方は、実質的に中実であるとともに、実質的に円柱形である。基部370の直径は、頸部372の直径よりも大きい。ただし、基部370の直径は、空洞366の直径よりもわずかに小さく、その結果、基部370は、空洞366内に密に嵌合する。
【0032】
図3d、3eの例では、環状リッジ374は、基部370と頸部372とを分離する。図示のように、環状リッジ374は、基部370及び頸部372の双方よりも大きい直径を有する。それにもかかわらず、アダプター368の直径は、環状リッジ374において、外側フランジ358の中央開口の直径よりも依然として小さく、その結果、棚状部360は、環状リッジ374に外嵌することができる。
【0033】
図3d、3eの例では、アダプター368の基部370及び頸部372の双方は、例えばねじ山等の係合構造を有するように構成される。基部370の係合構造は、アダプター368を主軸310の前部344に結合するように、空洞366を囲繞する主軸310の係合構造に係合する。いくつかの例では、基部370及び/又は空洞366を包囲する主軸310は、係合構造を有しなくてもよく、その代わりに摩擦嵌合に依拠することができる。いくつかの例では、アダプター368は、基部370及び/又は空洞366を包囲する主軸310の間で摩擦嵌合を使用することができ、係合構造は、この摩擦嵌合を改善する構造、例えば、ローレット、リッジ、及び/又は他の摩擦増加構造とすることができる。いくつかの例では、主軸310自体が、ばね付勢ナット400の相補的な係合構造に係合する係合構造を有することができ、及び/又はアダプター368を省略してもよい。
【0034】
図3d、3eの例では、ばね付勢ナット400は、アダプター368の頸部372に取り付けられ、材料除去工具304を主軸310上に固定する。
図4a~
図4cは、ばね付勢ナット400の例を示している。いくつかの例では、ばね付勢ナット400は、材料除去工具304が主軸310を介して回転したときにばね付勢ナット400が自ら締まることを可能にするとともに、材料除去工具が静止したときに工具を使わずにばね付勢ナット400を取り外すことを可能にする内部ばね機構402を備える。
【0035】
図示のように、ばね付勢ナット400は、中央開口404を有し、中央開口404には、アダプター368の頸部372が貫通する。中央開口404は、アダプター368の頸部372の直径よりもわずかに大きい直径を有し、その結果、頸部372は、ばね付勢ナット400の中央開口404内に密に嵌合する。ただし、中央開口404の直径は、アダプター368のリッジ374の直径よりも小さい。したがって、ばね付勢ナット400は、アダプター368上をリッジ374よりも奥には進み得ない。いくつかの例では、リッジ374を除去してもよく、ばね付勢ナット400が、アダプター368の縁部まで進むことを可能にすることができる。
【0036】
図4b、4cの例では、ばね付勢ナット400は、ばね付勢ナット400の中央開口404を包囲する係合構造406を有する。いくつかの例では、ばね付勢ナット400の係合構造は、頸部372の係合構造に対して相補的である。
図4b、4cの例では、係合構造406はねじ山である。いくつかの例では、係合構造406は、摩擦嵌合を改善する構造、例えば、ローレット、リッジ、及び/又は他の摩擦増加構造とすることができる。
【0037】
図4a~
図4cの例では、ばね付勢ナット400は環状である。図示のように、ばね付勢ナット400は、外側カラー408と、カラー408に嵌入した内側本体410と、カラー408から延在するトレイ412とを備える。図示のように、カラー408は略環状であり、把持を改善するためにカラー408内に溝が形成される。本体410はカラー408内に固定される。本体410は、中央開口404を有する環状円盤部414を有する。本体410は、円盤部414から、中央コラム416まで狭まっていく。中央コラム416は、円盤部414から延在する。中央開口404は、中央コラム416を貫通し、中央コラム416は、中央開口404を包囲する。中央コラム416は、ばね付勢ナット400を貫通する。
【0038】
カラー408の内径に略等しい直径を有する円盤部414から、より小さい直径を有するコラム416まで本体410が狭まっていくことで、カラー408内に空間が残される。トレイ412は該空間内に配置される。カラー408はトレイ412に接続するため、カラー408が回転するとトレイ412が回転する。さらに、トレイ412は本体410に接続するため、トレイ412が回転すると本体410に回転力がかかる。
【0039】
いくつかの例では、カラー408とトレイ412との間の接続、及び/又はトレイ412と本体410と間の接続は、1つ以上のばね機構402によって容易にされる。
図4cの例では、ばね機構402は、環状リングとして図示されている。いくつかの例では、ばね機構402は、代わりに、コイル状の圧縮ばね、トーションばね、板ばね、及び/又は他の何らかの適切なばねとすることができる。
【0040】
いくつかの例では、ばね機構402は、カラー408が回転しても本体410の回転をすぐには引き起こさないものである。例えば、本体410は中央開口404の係合構造406によってアダプター368上の適所に堅く固定され、その結果、瞬間的な力(及び/又はトルク)がカラー408に加わっても、力があまりに小さいため、本体410が外れることはない。しかしながら、カラー408に回転力(例えば、トルク)が継続して加わると、係合構造406によって本体410をアダプター368上に堅く固定して本体410の移動が防止されている場合でも、カラー408が移動する可能性がある。こうしてカラー408が継続的に移動し、本体410が継続的に移動しない場合、カラー408と、トレイ412と、本体410との間の接続部として機能するばね機構402の圧縮がもたらされ得る。
【0041】
圧縮時、ばね機構402はばね力を有する。カラー408(及び/又はトレイ)が回転すると、1つ以上のばね機構402が圧縮することで、ばね力が蓄積し、本体410に加わることが可能になり得る。この蓄積したばね力は、特に工具を使用しない場合に別様に加わり得る回転力(及び/又はトルク)よりも大きくなることができ、その後、本体410を外すことができる。さらに、カラー408が転回する間、主軸310を適所に保持するのに工具は不要であり得る。なぜなら、カラー408は、ばね付勢ナット400の残りの部分に直接取り付けられていないからである。その代わり、主軸310上の主軸プーリー314の微小な抗力で、カラー408が転回する間、本体410を適所で維持するのに十分とすることができ、本体410を適所で維持することにより、ばね力の蓄積が可能である。したがって、ばね付勢ナット400は、更なる工具を使用せずアダプター368に固定することができ、及び/又はアダプター368から取り外すことができる。
【0042】
ばね付勢ナット400がアダプター368上に固定されると、ばね付勢ナット400は、主軸310上で外側フランジ358を内側フランジ356(及び/又は材料除去工具304)に向けて押す(及び/又は付勢する、移動させる、シフトさせる等)。外側フランジ358にかかるばね付勢ナット400の力により、材料除去工具304は、外側フランジ358と内側フランジ356との間で挟持される。このように、ばね付勢ナット400によって、材料除去工具304は、外側フランジ358と内側フランジ356との間で主軸310上の適所に保持される。ばね付勢ナット400は、アダプター368を介して主軸310に固定される。材料除去工具304に対する主軸310の摩擦把持、並びに材料除去工具304に対する内側フランジ356及び外側フランジ358の摩擦把持により、主軸310が転回する(及び/又は回転する)と、材料除去工具304は転回する(及び/又は回転する)。ばね付勢ナット400の低トルク要件により、ばね付勢ナット400を容易に片手で及び/又は工具を使わずに取り外すことが可能になり、これにより、フランジ356、358、主軸、ハブ350、及び/又は材料除去工具304へのアクセスが容易になる。いくつかの例では、アダプター368を除去すれば、従来の操作者は、代わりに例えばボルト等のより普及している保持方法を使用することが可能になり得る。
【0043】
本装置、システム及び/又は方法を、或る特定の実施態様を参照して記載してきたが、当業者であれば、本装置、システム及び/又は方法の範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができること及び均等物に置き換えることができることを理解するであろう。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の教示に対して特定の状況又は材料を適合させるように多くの改変を行うことができる。したがって、本装置、システム及び/又は方法は、開示されている特定の実施態様に限定されず、本装置、システム及び/又は方法は、添付の特許請求の範囲内に入る全ての実施態様を含むことが意図される。
[構成1]
材料除去機において、
主軸と、
前記主軸に結合されたアダプターと、
前記アダプターに手操作により結合され、前記主軸上で材料除去工具を固定する、ばね付勢ナットとを具備する材料除去機。
[構成2]
前記主軸のアダプター端部が結合面によって包囲された空洞を有しており、前記アダプターは前記結合面において前記主軸に結合される構成1に記載の材料除去機。
[構成3]
前記主軸はプーリーを付勢することによって回転するように構成されており、該主軸は、前記プーリーによって保持される第1の主軸部分と、前記プーリーから離間した第2の主軸部分とを有し、前記第2の主軸部分が前記アダプター端部を含んでいる構成2に記載の材料除去機。
[構成4]
前記アダプターは基部と頸部とを有し、該基部は前記主軸の前記結合面に結合される相補的な結合面を有し、前記頸部は、前記基部から延在するとともに、前記ばね付勢ナットの相補的な係合面に係合する係合面を有する構成2に記載の材料除去機。
[構成5]
第1のフランジと第2のフランジとを更に備え、前記主軸は、該第1のフランジ及び該第2のフランジを貫通し、前記材料除去工具は、該第1のフランジと該第2のフランジとの間に配置される構成1に記載の材料除去機。
[構成6]
前記ばね付勢ナットは、前記材料除去工具を前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間に固定するように、前記第2のフランジに当接する構成5に記載の材料除去機。
[構成7]
前記主軸は、前記第1のフランジが当接する主軸肩部を有する構成6に記載の材料除去機。
[構成8]
前記ばね付勢ナットは、前記材料除去工具が前記主軸を介して回転したときに前記ばね付勢ナットが自ら締まることを可能にするとともに、前記材料除去工具が静止したときに工具を使わずに前記ばね付勢ナットを取り外すことを可能にする内部ばね機構を備える構成1に記載の材料除去機。
[構成9]
前記ばね付勢ナットは、外部カラーと、前記アダプターに結合されるように構成された係合構造を有する内側本体と、トレイとを備え、前記内部ばね機構は、前記外側カラーが少なくとも1つの方向において転回すると、該外側カラーに加わるトルクを、前記トレイを通じて前記内側本体に伝える構成8に記載の材料除去機。
[構成10]
前記材料除去工具は、切削工具、研削工具、又は研磨工具を含む構成1に記載の材料除去機。
[構成11]
材料除去システムにおいて、
可動組立体と、
前記移動組立体を介して移動するように構成された材料除去機であって、
主軸と、
前記主軸に結合されたアダプターと、
前記アダプターに手操作により結合され、前記主軸上で材料除去工具を固定するばね付勢ナットとを備えた材料除去機とを具備する材料除去システム。
[構成12]
前記主軸の端部は結合面によって囲繞された空洞を有しており、前記アダプターは、前記結合面において前記主軸に結合される構成11に記載の材料除去システム。
[構成13]
前記主軸は、プーリーを付勢することによって回転するように構成されており、前記主軸は、前記プーリーによって保持される第1の主軸部分と、前記プーリーから離間した第2の主軸部分とを有し、前記第2の主軸部分が前記端部を含んでいる構成12に記載の材料除去システム。
[構成14]
前記アダプターは、基部と頸部とを有し、該基部は、前記主軸の前記結合面に結合される相補的な結合面を有し、前記頸部は、前記基部から延在するとともに、前記ばね付勢ナットの相補的な係合面に係合する係合面を有する構成12に記載の材料除去システム。
[構成15]
第1のフランジと第2のフランジとを更に備え、前記主軸は該第1のフランジ及び該第2のフランジを貫通し、前記材料除去工具は、該第1のフランジと該第2のフランジとの間に配置される構成11に記載の材料除去システム。
[構成16]
前記ばね付勢ナットは、前記材料除去工具を前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間に固定するように、前記第2のフランジに当接する構成15に記載の材料除去システム。
[構成17]
前記主軸は、前記第1のフランジが当接する主軸肩部を有する構成16に記載の材料除去システム。
[構成18]
前記ばね付勢ナットは、前記材料除去工具が前記主軸を介して回転したときに前記ばね付勢ナットが自ら締まることを可能にするとともに、前記材料除去工具が静止したときに工具を使わずに前記ばね付勢ナットを取り外すことを可能にする内部ばね機構を備える構成11に記載の材料除去システム。
[構成19]
前記ばね付勢ナットは、外側カラーと、前記アダプターに結合されるように構成された係合構造を有する内側本体と、トレイとを備え、前記内部ばね機構は、前記外側カラーが少なくとも1つの方向において転回すると、該外側カラーに加わるトルクを、前記トレイを通じて前記内側本体に伝える構成18に記載の材料除去システム。
[構成20]
前記材料除去工具は、切削工具、研削工具、又は研磨工具を含む構成11に記載の材料除去システム。
【符号の説明】
【0044】
100 材料除去システム
102 テーブル
104 キャビネット
106 ユーザーインターフェース
108 電源
200 材料除去組立体
202 支持レール
202a 上部支持レール
202b 下部支持レール
204 端板
204a 第1の端板
204b 第2の端板
206 作動軸
208 軸受
300 材料除去機
302 作動ナット
304 材料除去工具
306 支持体
307 支持板
307a 第1の支持板
307b 第2の支持板
308 スリーブ
308a 上部スリーブ
308b 下部スリーブ
310 主軸
314 主軸プーリー
316 アクチュエータープーリー
318 ベルト
320 工具アクチュエーター
322 工具アクチュエーターハウジング
324 工具アクチュエーターコントローラー
330 主軸ハウジング
332 シールド
334 冷却剤マニホールド
336 冷却剤入口
338 冷却材出口
340 アーム
341 後部
342 中央部
344 前部
346 隆起部
348 一端
350 ハブ
354 玉軸受
356 内側フランジ
358 外側フランジ
360 棚状部
362 主軸肩部
364 フランジ肩部
366 空洞
368 アダプター
370 基部
372 頸部
374 環状リッジ
400 付勢ナット
402 機構
404 中央開口
406 係合構造
408 外側カラー
410 本体
412 トレイ
414 円盤部
416 中央コラム