(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】年金支給のためのポイント積み立てシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20240307BHJP
G06Q 30/0226 20230101ALI20240307BHJP
【FI】
G06Q40/08
G06Q30/0226
(21)【出願番号】P 2021531497
(86)(22)【出願日】2019-09-16
(86)【国際出願番号】 KR2019011936
(87)【国際公開番号】W WO2020116751
(87)【国際公開日】2020-06-11
【審査請求日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】10-2018-0155065
(32)【優先日】2018-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521236070
【氏名又は名称】チョ ヨンギュ
(73)【特許権者】
【識別番号】521236081
【氏名又は名称】ジャン ギルスク
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】チョ ヨンギュ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ギルスク
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-366767(JP,A)
【文献】特開2017-138874(JP,A)
【文献】特開2010-079822(JP,A)
【文献】特開平07-056992(JP,A)
【文献】国際公開第2018/199368(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0267609(US,A1)
【文献】特開2010-205256(JP,A)
【文献】特開2002-189964(JP,A)
【文献】特表2013-541107(JP,A)
【文献】特開2018-088077(JP,A)
【文献】特開2005-338958(JP,A)
【文献】特許第6346353(JP,B1)
【文献】特開2006-260518(JP,A)
【文献】特開2003-330998(JP,A)
【文献】消費者協同組合セルブロックフォーラム,KR,YouTube [online] [video],2018年11月14日,[2023年9月28日検索], <https://www.youtube.com/watch?v=loam1J2Lles>, 15:15~15:50
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末、加盟店端末及びメインサーバを含む年金支給のためのポイント積み立てシステムにおいて、
クライアント用のアプリケーションがインストールされ、前記インストールされたクライアント用のアプリケーションに既に登録された口座を用いて支払いをするクライアント端末と、
加盟店用のアプリケーションがインストールされ、前記クライアント端末からクライアントの情報を受信し、前記受信したクライアントの情報と共に支払い金額を前記メインサーバへ伝送する加盟店端末と、
前記加盟店端末から前記クライアントの情報及び支払い金額を受信し、受信した支払い金額の一定割合に対応するポイントを前記受信したクライアントの情報に基づいてクライアント別に積立し、
前記クライアント別に積立されたポイントに基づいてクライアント別の等級を設定し、前記設定された等級及びクライアントの情報に基づいて支給対象のクライアントを選定し、前記支給対象のクライアントそれぞれに前記設定された等級別に既設定された金額の年金を支給する会社のメインサーバと、を含
み、
前記クライアント端末は、
前記設定された等級及び累積されたポイントが既設定された支給対象の条件に当てはまると、前記年金支給または前記年金支給の保留のうち何れか一つの選択を受け付け、
前記クライアント端末は、
前記年金の支給が選択されると、前記メインサーバに年金の支給を要求し、
前記メインサーバは、
前記年金の支給を要求したクライアントを支給対象のクライアントとして選定し、前記支給対象のクライアントの歳が設定された等級に設定された基準の歳に当てはまると、前記支給対象のクライアントが前記クライアント用のアプリケーションに既に登録しておいた口座に前記支給対象のクライアントに設定された等級に既設定された金額を年金として支給する、
年金支給のためのポイント積み立てシステム。
【請求項2】
前記メインサーバは、
前記支給対象のクライアントに累積されたポイントを初期化する、
請求項
1に記載の年金支給のためのポイント積み立てシステム。
【請求項3】
クライアント端末、加盟店端末及びメインサーバを含む年金支給のためのポイント積み立てシステムにおいて、
クライアント用のアプリケーションがインストールされ、前記インストールされたクライアント用のアプリケーションに既に登録された口座を用いて支払いをするクライアント端末と、
加盟店用のアプリケーションがインストールされ、前記クライアント端末からクライアントの情報を受信し、前記受信したクライアントの情報と共に支払い金額を前記メインサーバへ伝送する加盟店端末と、
前記加盟店端末から前記クライアントの情報及び支払い金額を受信し、受信した支払い金額の一定割合に対応するポイントを前記受信したクライアントの情報に基づいてクライアント別に積立し、
前記クライアント別に積立されたポイントに基づいてクライアント別の等級を設定し、前記設定された等級及びクライアントの情報に基づいて支給対象のクライアントを選定し、前記支給対象のクライアントそれぞれに前記設定された等級別に既設定された金額の年金を支給する会社のメインサーバと、を含み、
前記クライアント端末は、
前記設定された等級及び累積されたポイントが既設定された支給対象の条件に当てはまると、前記年金支給または前記年金支給の保留のうち何れか一つの選択を受け付け、
前記クライアント端末は、
前記年金支給の保留が選択されると、前記メインサーバに年金支給の保留を要求し、
前記メインサーバは、
前記年金の支給を保留したクライアントを支給保留クライアントとして選定し、
前記支給保留クライアントのクライアント端末から前記年金支給の要求があるときまで前記支給保留クライアントのポイントを累積し、
前記メインサーバは、
前記累積されたポイントに基づいて前記支給保留クライアントに設定された等級を更新する、
年金支給のためのポイント積み立てシステム。
【請求項4】
クライアント端末、加盟店端末及びメインサーバを含む年金支給のためのポイント積み立てシステムにおいて、
クライアント用のアプリケーションがインストールされ、前記インストールされたクライアント用のアプリケーションに既に登録された口座を用いて支払いをするクライアント端末と、
加盟店用のアプリケーションがインストールされ、前記クライアント端末からクライアントの情報を受信し、前記受信したクライアントの情報と共に支払い金額を前記メインサーバへ伝送する加盟店端末と、
前記加盟店端末から前記クライアントの情報及び支払い金額を受信し、受信した支払い金額の一定割合に対応するポイントを前記受信したクライアントの情報に基づいてクライアント別に積立し、
前記クライアント別に積立されたポイントに基づいてクライアント別の等級を設定し、前記設定された等級及びクライアントの情報に基づいて支給対象のクライアントを選定し、前記支給対象のクライアントそれぞれに前記設定された等級別に既設定された金額の年金を支給する会社のメインサーバと、を含み、
前記メインサーバは、
前記クライアント端末に前記クライアント用のアプリケーションがインストールされたり、会員加入が行われた後、一定期間が経っているクライアントを、基準を満たしたクライアントとして選定する、
年金支給のためのポイント積み立てシステム。
【請求項5】
前記クライアント端末は、
前記メインサーバに土地の分配を要求し、
前記メインサーバは、
前記土地の分配を要求したクライアントが前記の基準を満たしたクライアントに該当すると、前記土地の分配を要求したクライアントを土地分配クライアントとして選定し、
前記会社が所有する土地から前記土地分配クライアントに、累積されたポイントに該当するだけの土地を分割し、前記分割された土地の持ち分を前記土地分配クライアントに割り当てる、
請求項
4に記載の年金支給のためのポイント積み立てシステム。
【請求項6】
前記メインサーバは、
前記土地分配クライアントに割り当てられた土地に対する所有権が前記土地分配クライアントと前記会社の共同名義に変更されるように、外部サーバに土地所有権の変更を要求する、
請求項
5に記載の年金支給のためのポイント積み立てシステム。
【請求項7】
前記メインサーバは、
前記土地分配クライアントに累積されたポイントを初期化する、
請求項
5に記載の年金支給のためのポイント積み立てシステム。
【請求項8】
クライアント端末、加盟店端末及びメインサーバを含む年金支給のためのポイント積み立てシステムにおいて、
クライアント用のアプリケーションがインストールされ、前記インストールされたクライアント用のアプリケーションに既に登録された口座を用いて支払いをするクライアント端末と、
加盟店用のアプリケーションがインストールされ、前記クライアント端末からクライアントの情報を受信し、前記受信したクライアントの情報と共に支払い金額を前記メインサーバへ伝送する加盟店端末と、
前記加盟店端末から前記クライアントの情報及び支払い金額を受信し、受信した支払い金額の一定割合に対応するポイントを前記受信したクライアントの情報に基づいてクライアント別に積立し、
前記クライアント別に積立されたポイントに基づいてクライアント別の等級を設定し、前記設定された等級及びクライアントの情報に基づいて支給対象のクライアントを選定し、前記支給対象のクライアントそれぞれに前記設定された等級別に既設定された金額の年金を支給する会社のメインサーバと、を含み、
前記メインサーバは、
前記会社がクライアントから動産または不動産の寄附を受けた場合、前記動産または不動産を寄附したクライアントを寄附クライアントとして選定し、
前記寄附された動産または不動産の価値を金額で算定し、前記算定された金額に対応するポイントを前記寄附クライアントに積立する、
年金支給のためのポイント積み立てシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、年金支給のためのポイント積み立てシステムに関するもので、クライアントが支払った金額の一定部分をポイントで積立し、一定条件を満たすと積立されたポイントを年金として支給するための、年金支給のためのポイント積み立てシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、人口の高齢化、老後の所得保障の不安定、公的年金制度の老後保障の限界などによって様々な老後保障策が求められている実情である。
【0003】
これによって、多くの個人は国民年金または退職年金などの様々な形の年金に加入して毎月一定額を支払っているが、実質的に毎月相当の費用を負担しているにもかかわらず、依然として老後の生活に対する保障が足りないと感じている実情である。
【0004】
一方、年末精算の際に、カードの使用額に対する所得控除といった様々な補助及び個人の自営業者の所得に対する透明性などの理由から、韓国政府は、カードの使用を促しており、これによって個人のカードの使用が毎年増加している傾向にある。
【0005】
従って、カードの使用に応じてポイントを積立し、積立されたポイントを活用することができる多様な方法が存在している。
【0006】
従来には、クレジットカードの使用の際にポイントを積立したり使用したりするために、カウンターの人にポイント積み立て用のカードを提示する必要なく、簡便にポイントを積立したり使用したりすることができるクレジットカードの使用によるポイント積み立て及び使用方法が開示されている(特許文献1)。
【0007】
また、移動通信端末機などを用いて、クライアントの積立カードに積み立てられている積立金または積立ポイントに関して払い戻しの要求をし、クライアントの実口座へと入金してもらうことのできる積立カード積立ポイント払い戻しシステム及びその方法が開示されている(特許文献2)。
【0008】
このように、クライアントの消費に対してポイントを積立し、積立されたポイントを活用することのできる方案が存在してはいるものの、老後保障策の一環として積立されたポイントを年金として支給することにより、消費者の権益を保護し、社会的に蔓延した老後問題を解決することのできる技術の開発が必要とされる実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】韓国公開特許第2017―0028567号公報
【文献】韓国登録特許第10―1026466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するために発明されたものであって、クライアント別に積立されるポイントを算出し、一定の条件を満たすと、積立されたポイントを年金として支給してクライアントの消費に対して補償を提供する年金支給のためのポイント積み立てシステムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムは、クライアント用のアプリケーションがインストールされ、上記インストールされたクライアント用のアプリケーションに既に登録された口座を用いて支払いするクライアント端末と、加盟店用のアプリケーションがインストールされ、上記クライアント端末からクライアントの情報を受信し、上記受信したクライアントの情報と共に支払い金額を上記メインサーバへ伝送する加盟店端末と、上記加盟店端末から上記クライアントの情報及び支払い金額を受信し、受信した支払い金額の一定割合に対応するポイントを、上記受信したクライアントの情報に基づいてクライアント別に積立し、上記クライアント別に積立されたポイントに基づいてクライアント別の等級を設定し、上記設定された等級及びクライアントの情報に基づいて支給対象のクライアントを選定し、上記支給対象のクライアントそれぞれに上記設定された等級別に既設定された金額の年金を支給する会社のメインサーバと、を含むことができる。
【0012】
上記クライアント端末は、上記メインサーバに設定された等級及び累積されたポイントに関する情報の要求を伝送することができる。
【0013】
上記メインサーバは、上記設定された等級及び累積されたポイントに関する情報を上記クライアント端末へ伝送することができる。
【0014】
上記クライアント端末は、上記設定された等級及び累積されたポイントが既設定された支給対象の条件に当てはまると、上記年金支給または上記年金支給保留のいずれか一つの選択を受け付けることができる。
【0015】
上記クライアント端末は、上記年金支給が選択されると、上記メインサーバに年金の支給を要求することができる。
【0016】
上記メインサーバは、上記年金の支給を要求したクライアントを支給対象クライアントとして選定し、上記支給対象クライアントの歳が設定された等級に設定された基準の歳に当てはまると、上記支給対象クライアントが上記クライアント用のアプリケーションに既登録した口座へ上記支給対象のクライアントに設定された等級に既設定された金額を年金として支給することができる。
【0017】
上記メインサーバは、上記支給対象クライアントに累積されたポイントを初期化することができる。
【0018】
上記クライアント端末は、上記年金支給保留が選択されると、上記メインサーバに年金支給の保留を要求することができる。
【0019】
上記メインサーバは、上記年金支給を保留したクライアントを支給保留クライアントとして選定し、上記支給保留クライアントのクライアント端末から上記年金の支給が要求されるまで上記支給保留クライアントのポイントを累積することができる。
【0020】
上記メインサーバは、上記累積されたポイントに基づいて上記支給保留クライアントに設定された等級を更新することができる。
【0021】
上記メインサーバは、上記クライアント端末に上記クライアント用のアプリケーションがインストールされたり、会員加入が行われたりした後、一定期間が過ぎているクライアントを基準を満たしたクライアントとして選定することができる。
【0022】
上記クライアント端末は、上記メインサーバに土地の分配を要求することができる。
【0023】
上記メインサーバは、上記土地の分配を要求したクライアントが上記基準を満たしたクライアントに該当すると、上記土地の分配を要求したクライアントを土地分配クライアントとして選定し、上記会社が所有する土地から上記土地分配クライアントに累積されたポイントに該当するだけの土地を分割し、上記分割された土地の持ち分を上記土地分配クライアントに割り当てることができる。
【0024】
上記メインサーバは、上記土地分配クライアントに割り当てられた土地に対する所有権が上記土地分配クライアントと上記会社の共同名義に変更されるように外部サーバへ土地所有権の変更を要求することができる。
【0025】
上記メインサーバは、上記土地分配のクライアントに累積されたポイントを初期化することができる。
【0026】
上記メインサーバは、上記会社がクライアントから動産または不動産の寄附を受けた場合、上記動産または不動産を寄附したクライアントを寄附クライアントとして選定し、上記寄附された動産または不動産の価値を金額として算定し、上記算定した金額に対応するポイントを上記寄附クライアントに積立することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の一実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムによると、クライアントが支払った金額の一定部分を積立し、一定の条件を満たすと積立されたポイントを年金として提供することにより、クライアントの消費に対する補償を提供することができるという長所がある。
【0028】
また、本発明は、消費に対する補償を年金として支給することにより、消費者の権益を保護することができるという権益的な側面の長所がある。
【0029】
また、本発明は、クライアントが寄附した動産または不動産の価値に対応するポイントを積立することにより、寄附を奨励し、好ましい寄附文化が定着することに役立つことができる。
【0030】
本発明に関する理解のために詳細な説明の一部として含まれる、添付の図面は、本発明に関する実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的な特徴を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の一実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムを簡略に図示したブロック図である。
【
図2】本発明の一実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムにおいて行われる例示を図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本明細書において第1及び/または第2などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するための目的としてのみ使用される。すなわち、構成要素を上記の用語によって限定しようとするものではない。
【0033】
本明細書において'含む'という表現で言及される構成要素、特徴、及び段階は、該当構成要素、特徴及び段階が存在するということを意味し、一つ以上の他の構成要素、特徴、段階及びこれと同等のものを排除しようとするものではない。
【0034】
本明細書において単数であると特定して言及されていない限り、複数の形を含む。すなわち、本明細書において言及された構成要素などは、一つ以上の他の構成要素などの存在や追加を意味することができる。
【0035】
他に定義されない限り、技術的かつ科学的な用語を含めて、本明細書において使用される全ての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有している者(通常の技術者)によって一般的に理解されるものと同じ意味である。
【0036】
すなわち、一般的に使用される辞書に定義されているものと同じ用語は、関連技術の門脈上から有する意味と一致する意味であると解釈されるべきであり、本明細書において明らかに定義しない限り、理想的かつ過度に形式的な意味として解釈されてはならない。
【0037】
以下では、添付の図面を参照して本発明の実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムについて詳しく説明する。
【0038】
図1は、本発明の一実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムを簡略に図示したブロック図である。
【0039】
図1を参照すると、本発明の一実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムは、クライアント端末100、加盟店端末200及びメインサーバ300を含むことができる。
【0040】
クライアント端末100は、クライアント用のアプリケーションがインストールされ、インストールされたクライアント用のアプリケーションに既に登録された口座を用いて支払いをすることができる。
【0041】
例えば、クライアント端末100は、スマートフォンまたはタブレットPCなどのアプリケーション(application)をインストールすることのできる端末機を含むことができる。
【0042】
クライアントは、クライアント端末100にクライアント用のアプリケーションをインストールし、クライアント用のアプリケーションに支払いのための口座を登録することができる。
【0043】
例えば、クライアントが支払いのためにクライアント端末100でクライアント用のアプリケーションを実行すると、クライアント端末100は、バーコードまたはQRコード(登録商標)などが含まれた支払い待機画面を出力することができる。クライアントは、クライアント端末100に出力された支払い待機画面を加盟店端末200に備えられたスキャナーに認識させ、支払いを進めることができる。
【0044】
加盟店端末200は、加盟店用のアプリケーションがインストールされ、支払ったクライアント端末100からクライアントの情報を受信し、受信したクライアントの情報と共に支払い金額をメインサーバ300へ伝送することができる。
【0045】
例えば、加盟店端末200は、加盟店用のアプリケーションをインストールすることができるPOS(point of sales)装置であって、加盟店端末200には、クライアント端末100から出力された支払い待機画面に含まれたバーコードまたはQRコード(登録商標)などを認識することのできるスキャナーが含まれることができる。
【0046】
メインサーバ300は、ブロックチェーンサーバであって、加盟店端末200からクライアントの情報及び支払い金額を受信し、受信した支払い金額の一定割合に対応するポイントを受信したクライアントの情報に基づいてクライアント別に積立し、クライアント別に積立されたポイントに基づいてクライアント別の等級を設定し、設定された等級及びクライアントの情報に基づいて支給対象のクライアントを選定し、支給対象のクライアントそれぞれに設定された等級別に既設定された金額の年金を支給することができる。
【0047】
加盟店は、国内だけでなく海外でも開設されることができ、クライアントは、クライアント用のアプリケーションを通じて海外でも支払いをすることができる。この場合、クライアント用のアプリケーションに既に登録された口座から支払い金額が引き落とされ、支払い金額の一定部分がポイントとして積立されることができる。
【0048】
例えば、Aクライアントが日本で1000円の品物をクライアント用のアプリケーションを通じて購入した場合、既に登録された口座から1000円に対応するウォンが引き落とされ、支払い金額である1000円の一定部分がポイントとして積立されることができる。すなわち、既に登録された口座から1000円に対応するウォンが引き落とされ、コインまたはトークンに変換され、変換されたコインまたはトークンが1000円に変換されることにより支払いが行われることができる。
【0049】
すなわち、本発明の一実施例によると、国内だけでなく、海外での消費に対してもクライアントのポイントを積立することにより、クライアントの消費に対する十分な補償が行われるようにするという長所がある。また、カード会社または銀行などを経ることなく通貨スワップ(swap)が行われることができるため、クライアントは、通貨スワップによる手数料を低減することができるという長所がある。
【0050】
メインサーバ300は、支払いが行われる瞬間、加盟店端末200から支払いをしたクライアントの情報及び支払い金額を受信することができる。すなわち、クライアント端末100から出力される支払い待機画面に含まれたバーコードまたはQRコード(登録商標)などにはクライアントの情報が含まれ、加盟店端末200は、クライアント端末100からクライアントの情報を抽出し、抽出したクライアントの情報及び支払い金額をメインサーバ300へ伝送することができる。
【0051】
メインサーバ300は、クライアント管理サーバであって、受信した支払い金額の一定割合に対応するポイントをクライアント別に積立することができる。
【0052】
例えば、メインサーバ300は、支払い金額の3%をポイントとして積立し、1ポイントは1ウォンに対応することができる。積立されたポイントに対応する金額は、銀行へ送金され、銀行に送金されたお金は、年金の支給及び運用基金として活用されることができる。
【0053】
メインサーバ300は、クライアント別に、クライアント用のアプリケーションがクライアント端末100にインストールされた時期またはクライアント用のアプリケーションに会員加入した時期を通じてクライアント用のアプリケーションの使用期間を算出することができる。
【0054】
メインサーバ300は、選定されたクライアントの、クライアント端末100に設定された等級及び累積されたポイントに関する情報を伝送することができる。
【0055】
メインサーバ300は、積立されたポイントに基づいて選定したクライアントの等級を設定することができる。例えば、メインサーバ300は、積立されたポイントが1000万ポイント以上2000万ポイント未満であるクライアントの等級を第1等級として設定し、積立されたポイントが2000万ポイント以上3000万ポイント未満であるクライアントの等級を第2等級として設定し、積立されたポイントが3000万ポイント以上4000万ポイント未満であるクライアントの等級を第3等級として設定し、積立されたポイントが4000万ポイント以上であるクライアントの等級を第4等級として設定することができる。
【0056】
クライアント端末100は、メインサーバ300から設定された等級及び累積されたポイントに関する情報を受信し、設定された等級及び累積されたポイントが既設定された支給対象の条件に当てはまると、クライアントから年金支給または年金支給の保留のいずれか一つを選んでもらうことができる。
【0057】
クライアント端末100は、年金支給が選択されると、メインサーバ300に年金の支給を要求することができる。メインサーバ300は、年金の支給を要求したクライアントを支給対象のクライアントとして選定し、支給対象のクライアントの歳が設定された等級に設定された基準の歳に当てはまると、支給対象のクライアントがクライアント用のアプリケーションに既に登録した口座へ支給対象クライアントに設定された等級に既設定された金額を年金として支給することができる。
【0058】
例えば、クライアントは、設定された等級が第1等級である場合、すなわち、累積されたポイントが1000万ポイント以上2000万ポイント未満である場合、年金支給または年金支給の保留を選択することができる。
【0059】
クライアントは、年金支給を選択して現在まで累積されたポイントに応じて設定された等級に既設定された金額を年金として支給を受けることができる。
【0060】
例えば、第1等級は、55才以上から総額1000万ウォンが10年間年金として支給され、第2等級は、57才以上から総額2000万ウォンが11年間年金として支給され、第3等級は、60才以上から総額3000万ウォンが12年間年金として支給され、第4等級は、65才以上から総額4000万ウォンが13年間年金として支給されることができる。
【0061】
等級が第1等級に設定されたクライアントが年金支給を選択した場合、クライアントが55才になった時から年金が支給されることができる。
【0062】
すなわち、本発明の一実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムは、設定された等級に応じて年金支給の金額、支給が始まる時期及び支給期間が異なるように設定して、クライアントの消費パターンに対応する補償をすることができる。
【0063】
クライアントが年金支給の保留を選んだ場合には、ポイントをさらに累積して設定された等級を上げる場合であって、クライアント端末100は、年金支給の保留が選択されると、メインサーバ300に年金支給の保留を要求することができる。
【0064】
メインサーバ300は、年金の支給を保留したクライアントを支給保留クライアントとして選定し、支給保留クライアント端末から年金支給の要求があるときまで支給保留クライアントのポイントを累積することができる。
【0065】
例えば、1000万ポイントが累積されたクライアントが年金支給の保留を選び、1000万ポイントをさらに累積すると、メインサーバ300は、該当クライアントの等級を第1等級から第2等級に更新することができる。
【0066】
支給保留クライアントは、いつでもクライアント端末100から年金の支給を選ぶことができ、クライアント端末100は、年金の支給が選ばれたら、直ちにメインサーバ300に年金の支給を要求することができる。メインサーバ300は、年金の支給を要求した支給保留クライアントを支給対象のクライアントとして選定し、設定された等級に応じて年金を支給することができる。
【0067】
メインサーバ300は、支給対象のクライアントに年金を支給し、支給対象のクライアントに累積されたポイントを初期化することができる。すなわち、支給対象のクライアントは、累積されたポイントを消尽して年金として支給を受け、0ポイントからポイントを再度累積することができる。
【0068】
メインサーバ300は、クライアント端末100にクライアント用のアプリケーションがインストールされたり、会員加入が行われたりした後、一定期間が経っているクライアントを、基準を満たしたクライアントとして選定することができる。例えば、メインサーバ300は、クライアントのうちクライアント用のアプリケーションを3年間使用したクライアントを、基準を満たしたクライアントとして選定することができる。
【0069】
基準を満たしたクライアントは、クライアント端末100を通じてメインサーバ300に会社所有の土地の分配を要求することができる。例えば、会社所有の土地は、国有土地、遊休土地及び未開発土地のうちいずれか一つの土地を含む海外土地を含むことができる。
【0070】
メインサーバ300は、土地の分配を要求したクライアントが基準を満たしたクライアントに該当すると、土地の分配を要求したクライアントを土地分配クライアントとして選定し、会社が所有する土地から土地分配クライアントに累積されたポイントに該当するだけの土地を分割し、分割された土地の持ち分を土地分配クライアントに割り当てることができる。
【0071】
メインサーバ300は、土地分配のクライアントに割り当てられた土地に対する所有権が土地分配クライアントと会社の共同名義に変更されるように外部サーバに土地所有権の変更を要求することができる。
【0072】
メインサーバ300は、土地分配のクライアントに累積されたポイントを初期化することができる。すなわち、クライアントには、3年間クライアント用のアプリケーションを使用したとき、会社所有の土地の分配を要求することができる権限が与えられる。
【0073】
例えば、3年間クライアント用のアプリケーションを使用した基準を満たしたクライアントが土地の分配を要求すると、これまで累積されたポイントを消尽して、消尽されたポイントに対応するだけの土地が割り当てられることができる。その後、クライアントは、0ポイントから再びポイントを累積することができる。
【0074】
逆に、基準を満たしたクライアントが土地の分配を要求しないと、基準を満たしたクライアントは、土地の分配要求の権限を失い、ポイントを累積し続けることができる。
【0075】
すなわち、本発明の一実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムは、クライアントが支払った金額の一定部分をクライアントのポイントとして積立することにより、消費に対する補償を提供するという長所がある。
【0076】
また、3年間クライアント用のアプリケーションを使用した基準を満たしたクライアントに会社所有の土地の分配を要求できる権限を与えて、基準を満たしたクライアントが海外土地を所有する機会を与えることにより、多国的な生活を楽しむようにすることができる。
【0077】
例えば、特別な理由もなく放置されたままにある場合が多い国有土地や未開発の荒れ地などのような、捨てられた土を土地の分配を要求したクライアントに分配し、土地の開墾を通じて分配した土地を低炭素農場に変えることができる。これは、捨てられた土地を活用可能な土地に大化けにすることにより、環境的な側面で社会的に大きく役立つことができ、クライアントにとっては、退職後の老後の設計にも役立て、財テク手段を提供することができるという長所がある。
【0078】
クライアントは、支払いだけでなく、寄附を通じてもポイントを累積することができる。すなわち、クライアントは、会社に動産または不動産を寄附し、メインサーバ300は、寄附された動産または不動産の価値を金額として算定し、算定された金額に対応するポイントを寄附クライアントに積立することができる。
【0079】
例えば、1500万ポイントを積立して第1等級として設定されたAクライアントが1500万ウォンを寄附した場合、メインサーバ300は、Aクライアントの等級を第1等級から第3等級に更新することができる。この場合、Aクライアントが年金の支給を要求すると、Aクライアントは、第3等級として既設定された金額を年金として支給を受けることができる。
【0080】
現在、寄附は慈善事業や公共事業を手伝うためにお金や品物などを代価無しで与えることであって、寄附者に戻る補償は、あまり無いのが実情である。従って、本発明は、寄附に対する補償を年金として支給することにより、寄附を奨励し、好ましい寄附文化が定着することを手伝うことができる。
【0081】
図2は、本発明の一実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムで行われる例示を図示した図面である。
【0082】
図2を参照すると、クライアント用のアプリケーションのインストール日または会員加入日から一定の期間、例えば3年が経っているクライアントは、土地の分配を要求できる権限を有するようになる。
【0083】
クライアントがクライアント端末100を通じて土地の分配を要求すると、メインサーバ300は、会社所有の土地のうちクライアントが累積したポイントに対応するだけの土地をクライアントに割り当てることができる。この際、割り当てられた土地の所有権は、会社とクライアントが50対50にすることができる。
【0084】
すなわち、クライアントは、累積したポイントを消尽して、これに対応するだけの土地が割り当てられることができる。土地の割り当てを受けたクライアントのポイントは0ポイントに初期化され、クライアントは、0ポイントから新たにポイントを積立することができる。
【0085】
クライアントは、累積されたポイントが既設定された支給対象の条件に当てはまると、年金支給を要求することができる。メインサーバ300は、クライアントに設定された等級に応じて年金を支給し、クライアントに累積されたポイントを0ポイントに初期化することができる。すなわち、クライアントは、累積したポイントを消尽して、年金として支給を受けることができる。
【0086】
もし、クライアントが土地の分配を要求しないと、クライアントは、土地の分配を要求できる権限を喪失し、累積されたポイントを消尽して年金としてのみ支給を受けることができる。また、このような過程でクライアントは、動産または不動産を会社に寄附することができ、算定された寄附の金額に対応するポイントを積立することができる。
【0087】
また、クライアントは、消費を通じたポイント積み立ての他にも寄附を通じてポイントを積立することにより、設定された等級を上げることができる。
【0088】
本発明の一実施例による年金支給のためのポイント積み立てシステムは、土地分配及び年金支給によってクライアントに消費に対する補償を支給することにより、クライアントの消費生活に対する補償を提供するという権益的な目的を有する。
【0089】
本明細書における説明は、例示的ないくつかの形で示してはいるが、様々な修正や変形が添付の特許請求の範囲によって定義された範囲内で行われることができ、本発明の技術的な保護範囲は添付の特許請求の範囲によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0090】
100:クライアント端末
200:加盟店端末
300:メインサーバ