(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】システム情報要求の送信方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 48/08 20090101AFI20240307BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240307BHJP
H04W 74/08 20240101ALI20240307BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W72/0453
H04W74/08
(21)【出願番号】P 2021556930
(86)(22)【出願日】2019-03-28
(86)【国際出願番号】 CN2019080156
(87)【国際公開番号】W WO2020191726
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-10-25
【審判番号】
【審判請求日】2023-07-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】廣川 浩
【審判官】新田 亮
(56)【参考文献】
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Radio Resource Control(RRC) protocol specification (Release 15), 3GPP DRAFT_38331-F50, [online],2019年3月25日アップロード,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/Specifications/201903_draft_specs_after_RAN_83/Draft_38331-f50.zip>
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Medium Access Control(MAC) protocol specification (Release 15), 3GPP TS38.321 V15.4.0(2018-12), [onlline],2019年1月11日アップロード,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.321/38321-f40.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24- 7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に構成された、システム情報要求の送信装置であって、
サービングセルにSULが構成されているか否かに基づいて、メッセージ1に基づくシステム情報(SI)要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介してネットワーク装置にオンデマンドシステム情報を要求するか否かを決定する
決定部であって、SIB1にsi-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、前記端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートし、且つ前記端末装置がサポートされているSUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートする場合、前記サービングセルにSULが構成されている、決定部、を含み、
前記決定部は、第1の選択部を含み、
前記第1の選択部は、
前記サービングセルに前記SULが構成されており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、前記SULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、
そうでない場合、前記サービングセルにNULが構成されており、且つNULを選択するための基準を満たすとき、前記NULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、
そうでないとき、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用し
、
SIB1にsi-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoが含まれている場合、前記サービングセルに前記NULが構成されていると判断する、装置。
【請求項2】
SULを選択するための基準を満たすことは、
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いはSULが専用シグナリングを介して構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、又は
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いは専用シグナリングにSULでのランダムアクセスパラメータの構成情報が含まれている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、又は
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合であり、
SULを選択するための基準を満たすことに、ランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されていることが含まれる場合、
ReconfigurationWithSyncフィールドにsupplementaryUplinkを含むrach-ConfigDedicatedフィールドが含まれること、
SCellConfigフィールドにsupplementaryUplinkを含むServingCellConfigフィールドが含まれること、
BWP-UplinkDedicatedフィールドにsupplementaryUplinkを含むbeamFailureRecoveryConfigフィールドが含まれること、及び
SupplementaryUplinkフィールドが存在することのうちの1つ又は複数の条件を満たすとき、前記サービングセルに前記SULが構成されていると判断する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
端末装置に構成された、システム情報要求の送信装置であって、
SIB1にSULの構成が含まれるか否か、及び前記端末装置が前記SULの構成をサポートできるか否かに基づいて、メッセージ1に基づくシステム情報(SI)要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介してネットワーク装置にオンデマンドシステム情報を要求するか否かを決定する決定部、を含み、
前記決定部は、第2の選択部を含み、
前記第2の選択部は、
前記SIB1にsi-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ前記端末装置が前記SULの構成をサポートでき、且つSULを選択するための基準を満たす場合、SULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、
そうでない場合、前記SIB1にsi-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ前記端末装置がNULの構成をサポートでき、且つNULを選択するための基準を満たすとき、NULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、
そうでないとき、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用する、装置。
【請求項4】
前記端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートすること、
前記端末装置がSULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートすること、及び
前記端末装置がサポートされているSUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、前記端末装置がサポートされているSUL周波数帯域におけるadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートすることのうちの1つ又は複数の条件を満たす場合、前記端末装置が前記SULの構成をサポートできると判断する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記端末装置がNULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートすること、
前記端末装置がNULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートすること、及び
前記端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、前記端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートすることのうちの1つ又は複数の条件を満たす場合、前記端末装置が前記NULの構成をサポートできると判断する、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
端末装置に構成された、システム情報要求の送信装置であって、
前記端末装置がSULの構成及びNULの構成をサポートできるか否かに基づいて、メッセージ1に基づくシステム情報(SI)要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介してネットワーク装置にオンデマンドシステム情報を要求するか否かを決定する決定部、を含み、
前記決定部は、
si-SchedulingInfoに基づいて、SULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガし、或いはNULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガするトリガ部と、
第3の選択部と、を含み、
前記第3の選択部は、
SULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガしており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、SULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、
そうでない場合、NULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガしており、且つNULを選択するための基準を満たすとき、NULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、
そうでないとき、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用する、装置。
【請求項7】
si-SchedulingInfoに基づいて、少なくとも1つの必要なSIBを含み、且つそのsi-BroadcastStatusがnotBroadcastingに設定されているSIメッセージについて、前記SIメッセージのsi-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ前記端末装置が前記SULの構成をサポートできる場合、前記トリガ部は、前記SULを介して前記SIメッセージを取得するためのSI要求をトリガし、
そうでない場合、前記SIメッセージのsi-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ前記端末装置が前記NULの構成をサポートできる場合、前記トリガ部は、前記NULを介して前記SIメッセージを取得するためのSI要求をトリガする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートすること、
前記端末装置がSULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートすること、及び
前記端末装置がサポートされているSUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、前記端末装置がサポートされているSUL周波数帯域におけるadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートすることのうちの1つ又は複数の条件を満たす場合、前記端末装置が前記SULの構成をサポートできると判断する、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記端末装置がNULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートすること、
前記端末装置がNULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートすること、及び
前記端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、前記端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートすることのうちの1つ又は複数の条件を満たす場合、前記端末装置が前記NULの構成をサポートできると判断する、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
端末装置に構成されたキャリア選択装置であって、
サービングセルにSULが構成されており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、SULキャリアを選択してランダムアクセス手順を実行する選択部、を含み、
SULを選択するための基準を満たすことは、
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いはSULが専用シグナリングを介して構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択すること、又は
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いは専用シグナリングにSULでのランダムアクセスパラメータの構成情報が含まれている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択することであり、
ReconfigurationWithSyncフィールドにsupplementaryUplinkを含むrach-ConfigDedicatedフィールドが含まれること、
SCellConfigフィールドにsupplementaryUplinkを含むServingCellConfigフィールドが含まれること、
BWP-UplinkDedicatedフィールドにsupplementaryUplinkを含むbeamFailureRecoveryConfigフィールドが含まれること、及び
SupplementaryUplinkフィールドが存在することのうちの1つ又は複数の条件を満たす場合、サービングセルにSULが構成されていると判断する、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特にシステム情報要求の送信方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
新しい無線(NR:New Radio)では、高周波のシナリオのアップリンクカバレッジを改善するために、補助アップリンク(Supplementary Uplink:SUL)をノーマルアップリンク(Normal UL:NUL)又は非補助アップリンク(Non-supplementary Uplink:NUL)の補助として構成してもよい。
図1は補助アップリンクを使用する一例の概略図である。
図1に示すように、この例では、ネットワーク装置はSULを使用して、端末装置のために同一のセルの1つのダウンリンクと2つのアップリンクを構成している。通常の場合、ネットワーク装置は、以下の構成の何れかを提供してもよい。
【0003】
SIB1にはsi-RequestConfigSULのみが含まれる。
【0004】
SIB1にはsi-RequestConfigのみが含まれる。
【0005】
SIB1にはsi-RequestConfigSUL及びsi-RequestConfigが含まれる。
【0006】
SIB1にはsi-RequestConfigSUL及びsi-RequestConfigが含まれない。
【0007】
ここで、SIBはシステム情報ブロック(System Information Block)の略称であり、SIB1は既存のシステム情報ブロックの1つのタイプである。
【0008】
一方、アイドル状態又は非アクティブ状態の端末装置は、システム情報(SI:System Information)要求を実行することにより、オンデマンド(on demand)システム情報を取得してもよい。現在、SI要求を実行する方法としては、メッセージ1に基づくSI要求手順(procedure)とメッセージ3に基づくSI要求手順の2つの方法がある。通常の場合、以下の原則に従って、メッセージ1に基づくSI要求手順を実行するか、それともメッセージ3に基づくSI要求手順を実行するかを決定してもよい。
【0009】
SIB1にsi-RequestConfigSUL及びsi-RequestConfigが含まれる場合、選択されたアップリンクキャリアを考慮しない。即ち、選択されたアップリンクキャリアがSUL(補助アップリンク)であるか、それともNUL(ノーマルアップリンク、非補助アップリンク)であるかに関係なく、メッセージ1に基づくSI要求手順を使用する。
【0010】
選択されたアップリンクキャリアがSULであり、且つSIB1にsi-RequestConfigSULのみが含まれる場合、メッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、そうでない場合、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用する。
【0011】
選択されたアップリンクキャリアがNULであり、且つSIB1にsi-RequestConfigのみが含まれる場合、メッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、そうでない場合、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用する。
【0012】
SIB1にsi-RequestConfigSUL及びsi-RequestConfigが含まれていない場合、選択されたアップリンクキャリアを考慮しない。即ち、選択されたアップリンクキャリアがSUL(補助アップリンク)であるか、それともNUL(ノーマルアップリンク、非補助アップリンクであるかに関係なく、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用する。
【0013】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の発明者の発見により、現在のメカニズムでは、SIB1に例えばsi-RequestConfigSULやsi-RequestConfigなどの関連構成が含まれている限り、該構成は端末装置で使用可能である。但し、端末装置の能力を考慮すると、SIB1に関連構成が含まれても、該構成は端末装置で使用できない場合がある。この場合、依然として現在のSI要求手順の原則を採用すると、端末装置はSI要求手順を開始することができない。例えば、SIB1にSULの構成が含まれているが、端末装置の能力がこのSULの使用をサポートできなく、現在の原則によると、端末装置は、SULを使用して(即ち、SULにおいて)メッセージ1に基づくSI要求手順を開始すると決定する場合がある。しかし、実際には、端末装置は、該方法を実現できないため、on demandシステム情報を取得できない。
【0015】
上記の問題の少なくとも1つ、又は他の同様な問題を解決するために、本発明の実施例は、システム情報要求の送信方法、装置及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の実施例の第1態様では、端末装置に構成された、システム情報要求の送信方法であって、端末装置がサービングセルにSULが構成されているか否かに基づいて、メッセージ1に基づくシステム情報(SI)要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介してネットワーク装置にオンデマンドシステム情報を要求するか否かを決定するステップ、を含む、方法を提供する。
【0017】
本発明の実施例の第2態様では、ネットワーク装置に構成された、システム情報要求の構成方法であって、ネットワーク装置が端末装置のためにSUL及び/又はNULを構成するステップと、前記ネットワーク装置が前記端末装置により送信されたメッセージ1に基づくSI要求又はメッセージ3に基づくSI要求を受信するステップと、前記ネットワーク装置が前記SI要求に基づいてオンデマンドシステム情報を送信するステップと、を含む、方法を提供する。
【0018】
本発明の実施例の第3態様では、端末装置に構成された、システム情報要求の送信装置であって、サービングセルにSULが構成されているか否かに基づいて、メッセージ1に基づくシステム情報(SI)要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介してネットワーク装置にオンデマンドシステム情報を要求するか否かを決定する決定部、を含む、装置を提供する。
【0019】
本発明の実施例の第4態様では、ネットワーク装置に構成された、システム情報要求の構成装置であって、端末装置のためにSUL及び/又はNULを構成する構成部と、前記端末装置により送信されたメッセージ1に基づくSI要求又はメッセージ3に基づくSI要求を受信する受信部と、前記SI要求に基づいてオンデマンドシステム情報を送信する送信部と、を含む、装置を提供する。
【0020】
本発明の実施例の第5態様では、端末装置に構成されたキャリア選択方法であって、端末装置がサービングセルにSULが構成されており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、SULキャリアを選択してランダムアクセス手順を実行するステップ、を含み、SULを選択するための基準を満たすことは、ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いはSULが専用シグナリングを介して構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択すること、又はランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いは専用シグナリングにSULでのランダムアクセスパラメータの構成情報が含まれている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択すること、又はランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択することである、方法を提供する。
【0021】
本発明の実施例の第6態様では、端末装置に構成されたキャリア選択装置であって、サービングセルにSULが構成されており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、SULキャリアを選択してランダムアクセス手順を実行する選択部、を含み、SULを選択するための基準を満たすことは、ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いはSULが専用シグナリングを介して構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択すること、又はランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いは専用シグナリングにSULでのランダムアクセスパラメータの構成情報が含まれている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択すること、又はランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択することである、装置を提供する。
【0022】
本発明の実施例の第7態様では、上記の第3又は6態様に記載の装置を含む、端末装置を提供する。
【0023】
本発明の実施例の第8態様では、上記の第4態様に記載の装置を含む、ネットワーク装置を提供する。
【0024】
本発明の実施例の第9態様では、上記の第7態様に記載の端末装置と、上記の第8態様に記載のネットワーク装置と、を含む通信システムを提供する。
【0025】
本発明の実施例の他の態様では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、端末装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに前記端末装置において上記の第1又は5態様に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0026】
本発明の実施例の他の態様では、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータに端末装置において上記の第1又は5態様に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0027】
本発明の実施例の他の態様では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、ネットワーク装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに前記ネットワーク装置において上記の第2態様に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0028】
本発明の実施例の他の態様では、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータにネットワーク装置において上記の第2態様に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0029】
本発明の実施例の有利な効果は以下の通りである。本発明の実施例の少なくとも1つの態様によれば、端末装置は、「端末装置にSULが構成されているか否か、及び/又は端末装置がSULの構成をサポートできるか否か」に基づいて、SUL又はNULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用するか否かを決定することで、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。また、「端末装置にSULが構成されているか否か、及び/又は端末装置がSULの構成をサポートできるか否か」という条件を1つのモジュールに統合することで、判断を行う際に該モジュールのみを呼び出せば良いため、端末の実装プロセスを最適化し、コストを節約することができる。
【0030】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0031】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0032】
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、一つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
【0034】
含まれる図面は、本発明の実施例をさらに理解するために用いられ、明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示するために用いられ、文言の記載と共に本発明の原理を説明する。なお、以下に説明される図面は、単なる本発明の一部の実施例であり、当業者にとっては、これらの図面に基づいて他の図面を容易に想到できる。
【
図1】補助アップリンクを使用する一例の概略図である。
【
図2】本発明の実施例の通信システムの概略図である。
【
図3】実施例1のシステム情報要求の送信方法の1つの概略図である。
【
図4】
図3に示す実施例の方法を適用する1つの例の概略図である。
【
図5】
図3に示す実施例の方法を適用するもう1つの例の概略図である。
【
図6】
図3に示す実施例の方法を適用するさらにもう1つの例の概略図である。
【
図7】実施例1のシステム情報要求の送信方法のもう1つの概略図である。
【
図8】
図7に示す実施例の方法を適用する1つの例の概略図である。
【
図9】実施例1のシステム情報要求の送信方法のさらにもう1つの概略図である。
【
図10】
図9に示す実施例の方法を適用する1つの例の概略図である。
【
図11】実施例2のシステム情報要求の構成方法の1つの概略図である。
【
図12】実施例3のキャリア選択方法の1つの概略図である。
【
図13】実施例4のシステム情報要求の送信装置の1つの概略図である。
【
図14】実施例4のシステム情報要求の送信装置のもう1つの概略図である。
【
図15】実施例4のシステム情報要求の送信装置のさらにもう1つの概略図である。
【
図16】実施例5のシステム情報要求の構成装置の1つの概略図である。
【
図17】実施例6のキャリア選択装置の1つの概略図である。
【
図19】実施例8のネットワーク装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。以下は、図面を参照しながら本発明の各実施形態を説明する。これらの実施形態は単なる例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
【0036】
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
【0037】
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0038】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
【0039】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び将来の5G、新しい無線(NR:New Radio)等、及び/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0040】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0041】
そのうち、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
【0042】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。端末装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
【0043】
そのうち、端末装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0044】
例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0045】
以下は、一例を参照しながら本発明の実施例のシナリオを説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0046】
図2は、本発明の実施例の通信システムの概略図であり、ユーザ装置及びネットワーク装置の例を概略的に示している。
図2に示すように、通信システム200は、ネットワーク装置201及び端末装置202を含んでもよい。説明の便宜上、
図2は、1つの端末装置のみを一例にして説明する。ネットワーク装置201は、例えばNRシステムにおけるネットワーク装置gNBである。
【0047】
本発明の実施例では、ネットワーク装置201と端末装置202との間では、既存のサービス又は将来に実装可能なサービスを行うことができる。例えば、これらのサービスは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine Type Communication)及び高信頼性低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これらに限定されない。
【0048】
ここで、端末装置202は、例えばグラントフリー(grant-free)の伝送方式を用いてネットワーク装置201にデータを送信してもよい。ネットワーク装置201は、1つ又は複数の端末装置202により送信されたデータを受信し、端末装置202に情報(例えば肯定応答(ACK)/非肯定応答(NACK))をフィードバックしてもよく、端末装置202は、フィードバック情報に基づいて伝送手順の終了を確認してもよいし、新しいデータ伝送又はデータ再送を行ってもよい。
【0049】
以下は、図面を参照しながら本発明の実施例の各態様を説明する。これらの態様は単なる例示的なものであり、本発明を限定するものではない。
【0050】
<実施例1>
本実施例はシステム情報要求の送信方法を提供し、該方法は端末装置、例えば
図2に示す端末装置202に適用される。
【0051】
図3は本実施例のシステム情報要求の送信方法の1つの概略図である。
図3に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0052】
ステップ301:端末装置は、サービングセルにSULが構成されているか否かに基づいて、メッセージ1に基づくSI要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介して(即ち、SULにおいて、或いはNULにおいて)ネットワーク装置にon demandシステム情報を要求するか否かを決定する。
【0053】
本実施例では、端末装置は、「サービングセルにSULが構成されているか否か」に基づいて、メッセージ1に基づくSI要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用するか否かを決定することができるため、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0054】
本実施例では、サービングセルにSULが構成されており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、端末装置は、該SULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用してネットワーク装置に該on demandシステム情報を要求する。そうでない場合、サービングセルにNULが構成されており、且つNULを選択するための基準を満たすとき、端末装置は、該NULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用してネットワーク装置に該on demandシステム情報を要求する。そうでないとき、端末装置は、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用してネットワーク装置に該on demandシステム情報を要求する。
【0055】
本実施例では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、サービングセルにSULが構成されていると判断する。これらの条件は、以下の条件を含むが、該条件に限定されない。
【0056】
SIB1にsi-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoが含まれている。
【0057】
端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域(frequency bands)をサポートする。
【0058】
端末装置がSULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートする。
【0059】
端末装置がサポートされているSUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、端末装置がサポートされているSUL周波数帯域におけるadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートする。
【0060】
本実施例では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、サービングセルにNULが構成されていると判断する。これらの条件は、以下の条件を含むが、該条件に限定されない。
【0061】
SIB1にsi-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoが含まれている。
【0062】
端末装置がNULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域(frequency bands)をサポートする。
【0063】
端末装置がNULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートする。
【0064】
端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートする。
【0065】
本実施例では、SULを選択するための基準を満たすことは、以下の通りである。
【0066】
1つの態様では、ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いはSULが専用シグナリングを介して構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、SULを選択するための基準を満たすと判断する。
【0067】
もう1つの態様では、ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いは専用シグナリングにSULでのランダムアクセスパラメータの構成情報が含まれている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、SULを選択するための基準を満たすと判断する。
【0068】
さらにもう1つの態様では、ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、SULを選択するための基準を満たすと判断する。
【0069】
本実施例では、SULを選択するための基準を満たすことに「ランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されている」ことが含まれる場合、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、サービングセルに前記SULが構成されていると判断する。これらの条件は、以下の条件を含むが、該条件に限定されない。
【0070】
ReconfigurationWithSyncフィールドにsupplementaryUplinkを含むrach-ConfigDedicatedフィールドが含まれる。
【0071】
SCellConfigフィールドにsupplementaryUplinkを含むServingCellConfigフィールドが含まれる。
【0072】
BWP-UplinkDedicatedフィールドにsupplementaryUplinkを含むbeamFailureRecoveryConfigフィールドが含まれる。
【0073】
SupplementaryUplinkフィールドが存在する。
【0074】
この態様では、上述したSI要求を行う際にサービングセルにSULが構成されているか否かを判断することと異なり、ランダムアクセス手順において、専用構成からSUL構成が受信された場合、サービングセルにSULが構成されていると判断する。
【0075】
本実施例では、「サービングセルにSULが構成されている」ことは、サービングセルにSULが構成されていると見なすこと、SULが構成されていること、SULが構成されていると見なすこと、端末装置にSULが構成されていること、端末装置にSULが構成されていると見なすこと、SULが構成されていると端末装置により見なされること、サービングセルにSULが構成されていると端末装置により見なされることなどの何れかとして表現されてもよい。表現方法に関係なく、その意味は同一である。また、様々なシナリオでは、異なる表現を有してもよく、本実施例はこれらに限定されない。
【0076】
本実施例では、「NULの基準を満たす」という条件に限定されず、「NULの基準を満たす」の既存の条件が本発明に適用されてもよい。
【0077】
図4は本実施例の方法を適用する1つの例の概略図である。
図4に示すように、現在の規格では、on demandシステム情報の要求の記述を修正することができる。例えば、「if SIB1 includes si-SchedulingInfo containing si-RequestConfigSUL」を「if the serving cell is configured with supplementary uplink」に置き換え、「else if SIB1 includes si-SchedulingInfo containing si-RequestConfig」を「if the serving cell is configured with normal uplink」に置き換える。
【0078】
図5は本実施例の方法を適用するもう1つの例の概略図である。
図5に示すように、現在の規格では、SIメッセージの取得をトリガする記述を修正できる。例えば、1つのオプション、即ち「5 > if the UE supports one or more of frequency bands indicated
in the frequencyBandList of supplementary uplink band」を追加し、該オプションの下に1つのオプション、即ち「6 > consider supplementary uplink as configured in the serving
cell」を追加し、元のオプションである「6 > trigger a request to acquire the SI message(s) as defined in
sub-clause 5.2.2.3.3」を「6 > trigger a request to acquire
the SI message(s) over supplementary uplink as defined in sub-clause 5.2.2.3.3」に修正する。
【0079】
図5の例では、「端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートする」をサービングセルにSULが構成されている条件の一例として説明しているが、上記のオプション5>は、上記のサービングセルにSULが構成されている他の条件に置き換えられてもよく、ここでその説明を省略する。
【0080】
図6は本実施例の方法を適用するさらにもう1つの例の概略図である。
図6に示すように、現在の規格では、
図5に示す現在の規格における関連記述の修正に基づいて、NULに対する制限をさらに追加してもよい。例えば、1つのオプション「5 > else」を追加し、該オプションの下に2つのオプション、即ち「6 >
consider normal uplink as configured in the serving cell」及び「6 > trigger a request to acquire the SI message(s) over normal
uplink as defined in sub-clause 5.2.2.3.3」を追加する。
【0081】
図6の例では、オプション「6 > consider normal uplink as configured in the serving cell」を「6 > consider supplementary uplink as not configured in the
serving cell」に置き換えてもよい。
【0082】
本実施例の方法は、サービングセルにSULが構成されているか否かに基づいて、メッセージ1に基づくSI要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用するか否かを決定することで、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0083】
本実施例では、「サービングセルにSULが構成されている」という条件を1つのモジュールに統合することで、判断を行う際に該モジュールのみを呼び出せば良いため、端末の実装プロセスを最適化し、コストを節約することができる。
【0084】
図7は本実施例のシステム情報要求の送信方法のもう1つの概略図である。
図7に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0085】
ステップ701:端末装置は、SIB1にSULの構成が含まれるか否か、及び端末装置が該SULの構成をサポートできるか否かに基づいて、メッセージ1に基づくSI要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介して(即ち、SULにおいて、或いはNULにおいて)ネットワーク装置にon demandシステム情報を要求するか否かを決定する。
【0086】
本実施例では、「サービングセルにSULが構成されているか否か」は、「SIB1にSULの構成が含まれているか否か、及び端末装置が該SULの構成をサポートできるか否か」を意味する。端末装置は、SIB1にSULの構成が含まれているか否か、及び端末装置が該SULの構成をサポートできるか否かに基づいて、メッセージ1に基づくSI要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用するか否かを決定することで、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0087】
本実施例では、SIB1にsi-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ端末装置がSULの構成をサポートでき、且つSULを選択するための基準を満たす場合、端末装置は、SULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用してネットワーク装置に該on demandシステム情報を要求する。そうでない場合、SIB1にsi-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ端末装置がNULの構成をサポートでき、且つNULを選択するための基準を満たすとき、端末装置は、NULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用してネットワーク装置に該on demandシステム情報を要求する。そうでないとき、端末装置は、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用してネットワーク装置に該on demandシステム情報を要求する。
【0088】
本実施例では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、端末装置がSULの構成をサポートできると判断する。これらの条件は以下の条件を含むが、該条件に限定されない。
【0089】
端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域(frequency bands)をサポートする。
【0090】
端末装置がSULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートする。
【0091】
端末装置がサポートされているSUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、端末装置がサポートされているSUL周波数帯域におけるadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートする。
【0092】
本実施例では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、端末装置がNULの構成をサポートできると判断する。これらの条件は以下の条件を含むが、該条件に限定されない。
【0093】
端末装置がNULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域(frequency bands)をサポートする。
【0094】
端末装置がNULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートする。
【0095】
端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートする。
【0096】
図8は本実施例の方法を適用する1つの例の概略図である。
図8に示すように、現在の規格では、on demandシステム情報の要求の記述を修正することができる。例えば、「if SIB1 includes si-SchedulingInfo containing si-RequestConfigSUL
and criteria to select supplementary uplink as defined in TS 38.321[13], clause
5.1.1 is met」を「if SIB1 includes si-SchedulingInfo
containing si-RequestConfigSUL and if the UE supports one or more of the
frequency bands indicated in the frequencyBandList of supplementary uplink and
criteria to select supplementary uplink as defined in TS 38.321[13], clause
5.1.1 is met」に置き換える。
【0097】
図8の例では、「端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートする」を「端末装置がSULの構成をサポートしている」の条件の一例として説明しているが、上記の表現は上記の「端末装置がSULの構成をサポートしている」の他の条件に置き換えられてもよく、ここでその説明を省略する。
【0098】
「端末装置がNULの構成をサポートしている」の条件について、現在の規格に対して追加や置き換えを行ってもよく、ここでその説明を省略する。
【0099】
本実施例の方法は、SIB1にSULの構成が含まれるか否か、及び端末装置がSULの構成をサポートできるか否かに基づいて、メッセージ1に基づくSI要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用するか否かを決定することで、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0100】
また、本実施例の方法は、on demandシステム情報の要求を直接修正することで、柔軟性を図り、デバッグのオーバーヘッドを低減させることができるため、コストを削減することができる。
【0101】
図9は本実施例のシステム情報要求の送信方法のさらにもう1つの概略図である。
図9に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0102】
ステップ901:端末装置は、端末装置がSULの構成及びNULの構成をサポートできるか否かに基づいて、メッセージ1に基づくSI要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介して(即ち、SULにおいて、或いはNULにおいて)ネットワーク装置にon demandシステム情報を要求するか否かを決定する。
【0103】
本実施例では、「サービングセルにSULが構成されているか否か」は、「端末装置がSULの構成及びNULの構成をサポートできるか否か」を意味し、端末装置は、端末装置がSULの構成及びNULの構成をサポートできるか否かに基づいて、メッセージ1に基づくSI要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用するか否かを決定することで、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0104】
本実施例では、si-SchedulingInfoに基づいて、SULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガし、或いはNULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガしてもよい。SULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガしており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、端末装置は、SULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用してネットワーク装置に該on demandシステム情報を要求する。そうでない場合、NULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガしており、且つNULを選択するための基準を満たすとき、端末装置は、NULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用してネットワーク装置に該on demandシステム情報を要求する。そうでないとき、端末装置は、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用してネットワーク装置に該on demandシステム情報を要求する。
【0105】
1つの態様では、si-SchedulingInfoに基づいて、「少なくとも1つの必要なSIBを含み、且つそのsi-BroadcastStatusがnotBroadcastingに設定されている」SIメッセージについて、該SIメッセージのsi-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ端末装置がSULの構成をサポートできる場合、SULを介して該SIメッセージを取得するためのSI要求をトリガする。そうでない場合、該SIメッセージのsi-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ端末装置がNULの構成をサポートできる場合、該NULを介して該SIメッセージを取得するためのSI要求をトリガする。
【0106】
上記のトリガ方式は単なる一例であり、本実施例はこれに限定されない。
【0107】
本実施例では、「端末装置がSUL構成をサポートできる」という条件と「端末装置がNULの構成をサポートできる」という条件は、
図7の態様と同様であり、ここでその内容を援用し、その説明を省略する。
【0108】
図10は本実施例の方法を適用する1つの例の概略図である。
図10に示すように、現在の規格では、SIメッセージの取得をトリガする記述を修正してもよい。例えば、1つのオプション「5 > if the UE supports one or more of frequency bands indicated
in the frequencyBandList of supplementary uplink band」を追加し、元のオプション「6 > trigger a request to acquire the SI message(s) as defined in
sub-clause 5.2.2.3.3」を「6 > trigger a request to
acquire the SI message(s) over supplementary uplink as defined in sub-clause
5.2.2.3.3」に修正する。
【0109】
図10の例では、「端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートする」を「端末装置がSULの構成をサポートする」という条件の一例として説明しているが、上記のオプション5>は、上記の「端末装置がSULの構成をサポートする」の他の条件に置き換えられてもよく、ここでその説明を省略する。
【0110】
図10の例では、
図5の例と同様に、追加されたオプション5>の後にオプション「6 > consider supplementary uplink as configured in the serving
cell」を追加してもよい。
【0111】
「端末装置がNULの構成をサポートしている」の条件について、現在の規格に対して追加や置き換えを行ってもよく、ここでその説明を省略する。
【0112】
本実施例の方法は、まず、端末装置がSULの構成及びNULの構成をサポートできるか否かを決定し、次に、メッセージ1に基づくSI要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用するか否かを決定することで、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0113】
また、本実施例の方法は、選択の条件を2つのレベルに分けることで、統合性と分散性を両立することができる。
【0114】
<実施例2>
本実施例は、システム情報要求の構成方法を提供し、該方法は、ネットワーク装置に適用される。該方法は、実施例1の方法に対応するネットワーク側の処理であり、実施例1と同様な内容についてその説明を省略する。
図11は本実施例のシステム情報要求の構成方法の1つの概略図である。
図11に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0115】
ステップ1101:ネットワーク装置は端末装置のためにSUL及び/又はNULを構成する。
【0116】
ステップ1102:該ネットワーク装置は該端末装置により送信されたメッセージ1に基づくSI要求又はメッセージ3に基づくSI要求を受信する。
【0117】
ステップ1103:該ネットワーク装置は該SI要求に基づいてオンデマンドシステム情報を送信する。
【0118】
本実施例では、ネットワーク装置は、端末装置にSIB1を送信してもよい。該SIB1は、si-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoを含み、或いは、該SIB1は、si-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoを含む。端末装置は、これに基づいて、サービングセルにSULが構成されているか否か、及び/又は端末装置がSULの構成をサポートするか否か、且つ/或いは端末装置がSULの構成及びNULの構成をサポートするか否かを決定することができるため、メッセージ1に基づくシステム情報(SI)要求手順を使用し、或いはメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してネットワーク装置にオンデマンドシステム情報を要求するか否かを決定することができる。
【0119】
本実施例では、該オンデマンドシステム情報は、「少なくとも1つの必要なSIBを含み、且つそのsi-BroadcastStatusがnotBroadcastingに設定されている」SIメッセージであってもよいが、本実施例はこれに限定されない。
【0120】
本実施例の方法によれば、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0121】
<実施例3>
本実施例はキャリア選択方法を提供し、該方法は端末装置に適用される。
図12は本実施例のキャリア選択方法の1つの概略図である。
図12に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0122】
ステップ1201:端末装置は、サービングセルにSULが構成されており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、SULキャリアを選択してランダムアクセス手順を実行する。ここで、SULを選択するための基準を満たすことは、以下の通りである。
【0123】
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いはSULが専用シグナリングを介して構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択する。
【0124】
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いは専用シグナリングにSULでのランダムアクセスパラメータの構成情報が含まれている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択する。
【0125】
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択する。
【0126】
本実施例では、SULを選択するための基準を満たすことについて、既に実施例1に説明されており、ここでその内容を援用し、その説明を省略する。
【0127】
本実施例では、上記の専用シグナリングで提供されるSUL構成について、専用シグナリングにおいてSUL構成を提供している限り、SULが構成されていると見なされる。
【0128】
例えば、フィールド記述又は手順記述において、サービングセルにSULが構成されているという条件に以下の条件の1つ又は複数が含まれることを明示的に指示してもよい。即ち、端末装置は、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、サービングセルにSULが構成されていると判断してもよい。
【0129】
ReconfigurationWithSyncフィールドにsupplementaryUplinkを含むrach-ConfigDedicatedフィールドが含まれる。
【0130】
SCellConfigフィールドにsupplementaryUplinkを含むServingCellConfigフィールドが含まれる。
【0131】
BWP-UplinkDedicatedフィールドにsupplementaryUplinkを含むbeamFailureRecoveryConfigフィールドが含まれる。
【0132】
SupplementaryUplinkフィールドが存在する。
【0133】
本実施例の方法によれば、端末装置は、専用シグナリングからSULの構成を取得し、専用シグナリングで提供される該SUL構成に従ってランダムアクセスを行うことができる。
【0134】
<実施例4>
本実施例は、システム情報要求の送信装置を提供し、該装置は、端末装置に適用される。該装置の問題解決の原理は実施例1の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例1の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
【0135】
図13は本実施例のシステム情報要求の送信装置の1つの概略図である。
図13に示すように、システム情報要求の送信装置1300は、決定部1301を含む。
【0136】
決定部1301は、サービングセルにSULが構成されているか否かに基づいて、メッセージ1に基づくシステム情報(SI)要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介してネットワーク装置にオンデマンドシステム情報を要求するか否かを決定する。
【0137】
1つの態様では、決定部1301は、第1の選択部13011を含む。第1の選択部13011は、サービングセルにSULが構成されており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、SULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、そうでない場合、サービングセルにNULが構成されており、且つNULを選択するための基準を満たすとき、NULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、そうでないとき、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用する。
【0138】
この態様では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、サービングセルに前記SULが構成されていると判断する。
【0139】
SIB1にsi-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoが含まれている。
【0140】
端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートする。
【0141】
端末装置がSULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートする。
【0142】
端末装置がサポートされているSUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、端末装置がサポートされているSUL周波数帯域におけるadditionalSpectrumEmissionが0である。
【0143】
この態様では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、サービングセルにNULが構成されていると判断する。
【0144】
SIB1にsi-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoが含まれている。
【0145】
端末装置がNULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートする。
【0146】
端末装置がNULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートする。
【0147】
端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートする。
【0148】
この態様では、SULを選択するための基準を満たすことは、(イ)ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いはSULが専用シグナリングを介して構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、又は(ロ)ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いは専用シグナリングにSULでのランダムアクセスパラメータの構成情報が含まれている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、又は(ハ)ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合を意味する。
【0149】
この態様では、SULを選択するための基準を満たすことに、「ランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されている」ことが含まれる場合、以下の1つ又は複数の条件を満たすとき、サービングセルにSULが構成されていると判断する。
【0150】
ReconfigurationWithSyncフィールドにsupplementaryUplinkを含むrach-ConfigDedicatedフィールドが含まれる。
【0151】
SCellConfigフィールドにsupplementaryUplinkを含むServingCellConfigフィールドが含まれる。
【0152】
BWP-UplinkDedicatedフィールドにsupplementaryUplinkを含むbeamFailureRecoveryConfigフィールドが含まれる。
【0153】
SupplementaryUplinkフィールドが存在する。
【0154】
図14は本実施例のシステム情報要求の送信装置のもう1つの概略図である。
図14に示すように、システム情報要求の送信装置1400は、決定部1401を含む。
【0155】
決定部1401は、SIB1にSULの構成が含まれるか否か、及び端末装置が該SULの構成をサポートできるか否かに基づいて、メッセージ1に基づくシステム情報(SI)要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介してネットワーク装置にオンデマンドシステム情報を要求するか否かを決定する。
【0156】
1つの態様では、決定部1401は、第2の選択部14011を含む。第2の選択部14011は、SIB1にsi-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ端末装置がSULの構成をサポートでき、且つSULを選択するための基準を満たす場合、SULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、そうでない場合、SIB1にsi-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ端末装置がNULの構成をサポートでき、且つNULを選択するための基準を満たすとき、NULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、そうでないとき、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用する。
【0157】
この態様では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、端末装置がSULの構成をサポートできると判断する。
【0158】
端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートする。
【0159】
記端末装置がSULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートする。
【0160】
端末装置がサポートされているSUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、端末装置がサポートされているSUL周波数帯域におけるadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートする。
【0161】
この態様では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、端末装置がNULの構成をサポートできると判断する。
【0162】
端末装置がNULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポート。
【0163】
端末装置がNULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートする。
【0164】
端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートする。
【0165】
図15は本実施例のシステム情報要求の送信装置のさらにもう1つの概略図である。
図15に示すように、システム情報要求の送信装置1500は、決定部1501を含む。
【0166】
決定部1501は、端末装置がSULの構成及びNULの構成をサポートできるか否かに基づいて、メッセージ1に基づくシステム情報(SI)要求手順又はメッセージ3に基づくSI要求手順を使用してSUL又はNULを介してネットワーク装置にオンデマンドシステム情報を要求するか否かを決定する。
【0167】
1つの態様では、決定部1501は、トリガ部15011及び第3の選択部15012を含む。トリガ部15011は、si-SchedulingInfoに基づいて、SULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガし、或いはNULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガする。第3の選択部15012は、SULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガしており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、SULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、そうでない場合、NULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガしており、且つNULを選択するための基準を満たすとき、NULを介してメッセージ1に基づくSI要求手順を使用し、そうでないとき、メッセージ3に基づくSI要求手順を使用する。
【0168】
この態様では、si-SchedulingInfoに基づいて、少なくとも1つの必要なSIBを含み、且つそのsi-BroadcastStatusがnotBroadcastingに設定されているSIメッセージについて、SIメッセージのsi-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ端末装置がSULの構成をサポートできる場合、トリガ部15011は、SULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガし、そうでない場合、SIメッセージのsi-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoが含まれ、且つ端末装置が前記NULの構成をサポートできる場合、トリガ部15011は、NULを介してSIメッセージを取得するためのSI要求をトリガする。
【0169】
この態様では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、端末装置がSULの構成をサポートできると判断する。
【0170】
端末装置がSULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートする。
【0171】
端末装置がSULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートする。
【0172】
端末装置がサポートされているSUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、端末装置がサポートされているSUL周波数帯域におけるadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートする。
【0173】
この態様では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、端末装置がNULの構成をサポートできると判断する。
【0174】
端末装置がNULのfrequencyBandListフィールドに示されている1つ又は複数の周波数帯域をサポートする。
【0175】
端末装置がNULのlocationAndBandwidthフィールドに示されている初期アップリンクBWPの帯域幅をサポートする。
【0176】
端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のNR-NS-PmaxListにおける少なくとも1つのadditionalSpectrumEmissionをサポートし、或いは、端末装置がサポートされているNUL周波数帯域のadditionalSpectrumEmissionが0であることをサポートする。
【0177】
本実施例の装置によれば、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0178】
<実施例5>
本実施例は、システム情報要求の構成装置を提供し、該装置はネットワーク装置に適用される。該装置の問題解決の原理は実施例2の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例2の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
【0179】
図16は本実施例のシステム情報要求の構成装置1600の1つの概略図である。
図16に示すように、システム情報要求の構成装置1600は、構成部1601、受信部1602及び送信部1603を含む。構成部1601は、端末装置のためにSUL及び/又はNULを構成する。受信部1602は、端末装置により送信されたメッセージ1に基づくSI要求又はメッセージ3に基づくSI要求を受信する。送信部1603は、SI要求に基づいてオンデマンドシステム情報を送信する。
【0180】
本実施例では、構成部1601は、端末装置にSIB1を送信してもよい。該SIB1は、si-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoを含み、或いは、SIB1は、si-RequestConfigを含むsi-SchedulingInfoを含む。端末装置は、これに基づいて、メッセージ1に基づくシステム情報(SI)要求手順を使用し、或いはメッセージ3に基づくSI要求手順を使用して(即ち、SULにおいて、或いはNULにおいて)ネットワーク装置にオンデマンドシステム情報を要求するか否かを決定することができる。端末装置の処理について、既に実施例1において説明されており、ここでその説明を省略する。
【0181】
本実施例では、該オンデマンドシステム情報は、「少なくとも1つの必要なSIBを含み、且つそのsi-BroadcastStatusがnotBroadcastingに設定されている」SIメッセージであってもよいが、本実施例はこれに限定されない。
【0182】
本実施例の装置によれば、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0183】
<実施例6>
本実施例は、キャリア選択装置を提供し、該装置は、端末装置に適用される。該装置の問題解決の原理は実施例3の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例3の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
【0184】
図17は本実施例のキャリア選択装置1700の1つの概略図である。
図17に示すように、キャリア選択装置1700は、選択部1701を含む。
【0185】
選択部1701は、サービングセルにSULが構成されており、且つSULを選択するための基準を満たす場合、SULキャリアを選択してランダムアクセス手順を実行する。ここで、SULを選択するための基準を満たすことは、以下の通りである。
【0186】
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いはSULが専用シグナリングを介して構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択する。
【0187】
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されており、或いは専用シグナリングにSULでのランダムアクセスパラメータの構成情報が含まれている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択する。
【0188】
ランダムアクセス手順で使用されるキャリアが明示的に通知されていない場合、且つランダムアクセス手順のサービングセルにSULが構成されている場合、且つダウンリンクパス損失リファレンスのRSRPが閾値よりも低い場合、ランダムアクセス手順のために該SULキャリアを選択する。
【0189】
本実施例では、以下の1つ又は複数の条件を満たす場合、サービングセルにSULが構成されていると判断する。
【0190】
ReconfigurationWithSyncフィールドにsupplementaryUplinkを含むrach-ConfigDedicatedフィールドが含まれる。
【0191】
SCellConfigフィールドにsupplementaryUplinkを含むServingCellConfigフィールドが含まれる。
【0192】
BWP-UplinkDedicatedフィールドにsupplementaryUplinkを含むbeamFailureRecoveryConfigフィールドが含まれる。
【0193】
SupplementaryUplinkフィールドが存在する。
【0194】
本実施例の装置によれば、端末装置は、専用シグナリングからSULの構成を取得し、専用シグナリングで提供される該SUL構成に従ってランダムアクセスを行うことができる。
【0195】
<実施例7>
本発明の実施例は、端末装置をさらに提供する。ここで、該端末装置は、実施例4又は6の装置を含む。
【0196】
図18は本発明の実施例の端末装置の概略図である。
図18に示すように、端末装置1800は、中央処理装置(プロセッサ、CPU)1801及びメモリ1802を含んでもよく、メモリ1802は中央処理装置1801に接続される。なお、この図は例示的なものであり、他のタイプの構造を用いてこの構造を補足又は置換して、通信機能又は他の機能を実現してもよい。
【0197】
1つの態様では、実施例4又は6の装置の機能は中央処理装置1801に統合され、中央処理装置1801により実施例4又は6の装置の機能を実現してもよい。実施例4又は6の装置の機能はここで援用し、その説明を省略する。
【0198】
もう1つの態様では、実施例4又は6の装置は中央処理装置1801とそれぞれ配置されてもよく、例えば実施例4又は6の装置は中央処理装置1801に接続されたチップであり、中央処理装置1801の制御により実施例4又は6の装置の機能を実現してもよい。
【0199】
また、
図18に示すように、端末装置1800は、通信モジュール1803、入力部1804、音声処理部1805、ディスプレイ1806、及び電源1807をさらに含んでもよい。なお、端末装置1800は
図18に示す全てのユニットを含む必要がない。また、端末装置1800は、
図18に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0200】
図18に示すように、中央処理装置1801は、コントローラ又は操作制御部とも称され、マイクロプロセッサ又は他の処理装置及び/又は論理装置を含んでもよく、中央処理装置1801は入力を受け付け、端末装置1800の各部の操作を制御する。
【0201】
ここで、メモリ1802は、例えばバッファ、フラッシュメモリ、ハードディスク、移動可能な媒体、発揮性メモリ、不発揮性メモリ、又は他の適切な装置の1つ又は複数であってもよく、各種のデータ及び関連情報を実行するためのプログラムを記憶している。また、中央処理装置1801は、メモリ1802に記憶されたプログラムを実行し、情報の記憶又は処理などを実現してもよい。他の部材は従来技術に類似するため、ここでその説明が省略される。端末装置1800の各部は、本発明の範囲から逸脱することなく、特定のハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせによって実現されてもよい。
【0202】
本実施例の端末装置によれば、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができ、また、専用シグナリングからSULの構成を取得し、専用シグナリングで提供される該SUL構成に従ってランダムアクセスを行うことができる。
【0203】
<実施例8>
本発明の実施例は、ネットワーク装置をさらに提供する。該ネットワーク装置は、実施例5の装置を含む。
【0204】
図19は本発明の実施例のネットワーク装置の概略図である。
図19に示すように、ネットワーク装置1900は、中央処理装置(プロセッサ、CPU)1901及びメモリ1902を含んでもよく、メモリ1902は中央処理装置1901に接続される。メモリ1902は、各種のデータを記憶してもよいし、情報処理のプログラムをさらに記憶し、中央処理装置1901の制御で該プログラムを実行し、端末装置により送信された各種の情報を受信し、端末装置に各種の情報を送信する。
【0205】
1つの態様では、実施例5の装置の機能は中央処理装置1901に統合され、ここで、中央処理装置1901により実施例5の装置の機能を実現してもよい。実施例5の装置の機能はここで援用し、その説明を省略する。
【0206】
もう1つの態様では、実施例5の装置は中央処理装置1901とそれぞれ配置されてもよく、例えば実施例5の装置は中央処理装置1901に接続されたチップであり、中央処理装置1901の制御により実施例5の装置の機能を実現してもよい。
【0207】
また、
図19に示すように、ネットワーク装置1900は、送受信機1903及びアンテナ1904などをさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、ネットワーク装置1900は
図19に示す全てのユニットを含む必要がない。また、ネットワーク装置1900は、
図19に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0208】
本実施例のネットワーク装置によれば、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0209】
<実施例9>
本実施例は、ネットワーク装置と端末装置とを含む通信システムを提供する。ネットワーク装置は例えば実施例8に記載のネットワーク装置1900であり、端末装置は例えば実施例7に記載の端末装置1800である。
【0210】
本実施例では、該端末装置は、例えば、gNBによりサービングされるUEであってもよく、実施例4又は6の装置の機能を含んでもよく、さらに、実施例7のような端末装置の従来の構成及び機能をさらに含んでもよく、ここでその説明を省略する。
【0211】
本実施例では、該ネットワーク装置は、例えば、NRにおけるgNBであってもよく、実施例5の装置の機能を含んでもよく、さらに、実施例8のようなネットワーク装置の従来の構成及び機能をさらに含んでもよく、ここでその説明を省略する。
【0212】
本実施例の通信システムによれば、端末装置の能力がサポートしない場合に誤ったSI要求手順を選択することを回避することができる。
【0213】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、端末装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに前記受信装置において上記の実施例1又は3に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0214】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータに端末装置において実施例1又は3に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0215】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、ネットワーク装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに前記ネットワーク装置において上記の実施例2に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0216】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータにネットワーク装置において実施例2に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0217】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0218】
本発明の実施例を参照しながら説明した各装置における各処理方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図面に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせは、コンピュータプログラムフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図面に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
【0219】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ったり、記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
【0220】
図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
【0221】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。