(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】経路探索システム、経路探索方法、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/34 20060101AFI20240307BHJP
G08G 1/0969 20060101ALI20240307BHJP
G09B 29/10 20060101ALI20240307BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20240307BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20240307BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20240307BHJP
G16Y 40/60 20200101ALI20240307BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/0969
G09B29/10 A
G09B29/00 A
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/60
(21)【出願番号】P 2022185355
(22)【出願日】2022-11-21
(62)【分割の表示】P 2019045415の分割
【原出願日】2019-03-13
【審査請求日】2022-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】500578216
【氏名又は名称】株式会社ゼンリンデータコム
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小濱 裕士
【審査官】武内 俊之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2006/001413(WO,A1)
【文献】特開2012-168029(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/34
G08G 1/0969
G09B 29/10
G09B 29/00
G16Y 10/40
G16Y 20/20
G16Y 40/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を配送する配送自動車の経路を探索する経路探索システムであって、
前記配送自動車の現在位置を取得する位置取得部と、
出発地から目的地までの前記経路を探索する経路探索部と、
前記現在位置と前記経路とを用いて経路案内を行う経路案内部と、
前記経路を介した前記目的地への到着予想時刻を予測する予測部と、
表示部と、
入力部と、を備え、
前記経路探索部は、前記出発地から、前記目的地の候補となる前記荷物の配送先の駐車箇所まで、および、前記目的地の候補となる前記配送先の周辺の周辺駐車箇所
であって前記配送先とは異なる別建物の駐車箇所を除く周辺駐車箇所までのそれぞれの前記経路を探索し、
前記予測部は、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所へのそれぞれの前記到着予想時刻である個別到着予想時刻を予測し、
前記経路探索部は、
前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所に関する駐車箇所情報であって、駐車可能時間帯を含む駐車箇所情報と、前記個別到着予想時刻とを用いて、前記配送自動車が駐車できる候補駐車可能箇所を抽出し、
前記駐車箇所情報は、さらに、駐車できる自動車の条件に関する制限情報と、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所の名称および入口種別と、を含み、
前記経路探索部は、前記駐車箇所情報と前記到着予想時刻とに加え、前記制限情報を用いて、前記候補駐車可能箇所を抽出し、
前記表示部は、抽出した前記候補駐車可能箇所についての表示情報であって前記名称と前記入口種別とを含む表示情報を表示し、
前記経路探索部は、前記表示部によって表示された前記表示情報に応じた前記候補駐車可能箇所のうちで前記入力部を介して入力された前記候補駐車可能箇所を前記配送自動車が駐車する実駐車箇所として決定し、
前記経路案内部は、前記実駐車箇所を前記目的地として前記経路案内を行う、経路探索システム。
【請求項2】
請求項1に記載の経路探索システムであって、
前記駐車箇所情報は、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所ごとの前記駐車可能時間帯を表す駐車可能時間帯情報を含み、
前記制限情報は、駐車できる前記自動車の大きさと重量に関する自動車制限情報を含み、
前記経路探索部は、前記個別到着予想時刻が、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所のうちで、前記駐車可能時間帯内であり、かつ、前記配送自動車の種類情報が表す前記配送自動車の大きさと重量とが前記自動車制限情報が表す前記自動車の大きさと重量の範囲内である駐車候補箇所を、前記候補駐車可能箇所として抽出する、経路探索システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の経路探索システムであって、
前記駐車箇所情報は、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所の入口の高さに関する位置情報を含み、
前記経路探索部は、前記表示部に前記位置情報を表示させる、経路探索システム。
【請求項4】
請求項3に記載の経路探索システムであって、
前記位置情報は、地上と地下とを区別するための情報と、階数情報との少なくともいずれか一方を含む、経路探索システム。
【請求項5】
荷物を配送する配送自動車の経路を探索する経路探索方法であって、
前記配送自動車の現在位置を取得する位置取得工程と、
出発地から目的地までの前記経路を探索する経路探索工程と、
前記現在位置と前記経路とを用いて経路案内を行う経路案内工程と、
前記経路を介した前記目的地への到着予想時刻を予測する予測工程と、
表示部に情報を表示する表示工程と、
入力部を介して入力を受け付ける入力工程と、を備え、
前記経路探索工程は、前記出発地から、前記目的地の候補となる前記荷物の配送先の駐車箇所まで、および、前記目的地の候補となる前記配送先の周辺の周辺駐車箇所
であって前記配送先とは異なる別建物の駐車箇所を除く周辺駐車箇所までのそれぞれの前記経路を探索する工程を含み、
前記予測工程は、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所へのそれぞれの前記到着予想時刻である個別到着予想時刻を予測する工程を含み、
前記経路探索工程は、さらに、
前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所に関する駐車箇所情報であって、駐車可能時間帯を含む駐車箇所情報と、前記個別到着予想時刻とを用いて、前記配送自動車が駐車できる候補駐車可能箇所を抽出する工程を含み、
前記駐車箇所情報は、さらに、駐車できる自動車の条件に関する制限情報と、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所の名称および入口種別と、を含み、
前記経路探索工程は、前記駐車箇所情報と前記到着予想時刻とに加え、前記制限情報を用いて、前記候補駐車可能箇所を抽出し、
前記表示工程は、抽出した前記候補駐車可能箇所についての表示情報であって前記名称と前記入口種別とを含む表示情報を前記表示部に表示させ、
前記経路探索工程は、前記表示工程によって表示された前記表示情報に応じた前記候補駐車可能箇所のうちで前記入力工程を介して入力された前記候補駐車可能箇所を前記配送自動車が駐車する実駐車箇所として決定し、
前記経路案内工程は、前記実駐車箇所を前記目的地として前記経路案内を行う、経路探索方法。
【請求項6】
荷物を配送する配送自動車の経路を探索する経路探索システムに実行させるプログラムであって、
前記配送自動車の現在位置を取得する位置取得機能と、
出発地から目的地までの前記経路を探索する経路探索機能と、
前記現在位置と前記経路とを用いて経路案内を行う経路案内機能と、
前記経路を介した前記目的地への到着予想時刻を予測する予測機能と、
表示部に情報を表示する表示機能と、
入力部を介して入力を受け付ける入力機能と、を備え、
前記経路探索機能は、前記出発地から、前記目的地の候補となる前記荷物の配送先の駐車箇所まで、および、前記目的地の候補となる前記配送先の周辺の周辺駐車箇所
であって前記配送先とは異なる別建物の駐車箇所を除く周辺駐車箇所までのそれぞれの前記経路を探索する機能を含み、
前記予測機能は、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所へのそれぞれの前記到着予想時刻である個別到着予想時刻を予測する機能を含み、
前記経路探索機能は、さらに、
前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所に関する駐車箇所情報であって、駐車可能時間帯を含む駐車箇所情報と、前記個別到着予想時刻とを用いて、前記配送自動車が駐車できる候補駐車可能箇所を抽出する機能を含み、
前記駐車箇所情報は、さらに、駐車できる自動車の条件に関する制限情報と、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所の名称および入口種別と、を含み、
前記経路探索機能は、前記駐車箇所情報と前記到着予想時刻とに加え、前記制限情報を用いて、前記候補駐車可能箇所を抽出し、
前記表示機能は、抽出した前記候補駐車可能箇所についての表示情報であって前記名称と前記入口種別とを含む表示情報を前記表示部に表示させ、
前記経路探索機能は、前記表示機能によって表示された前記表示情報に応じた前記候補駐車可能箇所のうちで前記入力機能を介して入力された前記候補駐車可能箇所を前記配送自動車が駐車する実駐車箇所として決定し、
前記経路案内機能は、前記実駐車箇所を前記目的地として前記経路案内を行う、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路案内に関する情報を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、出発地から目的地に至る経路探索を行う技術が知られている(例えば特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-42097号公報
【文献】特開2001-91284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、配送車両管理システムは、配送車両の配送先までの経路を探索して、経路案内している(例えば、特許文献1)。しかしながら、従来の技術では配送車両に対して経路案内を行うに際して以下の種々の不具合が生じ得る。例えば、経路案内において、配送先までの経路が案内される場合、荷物を配送するために使用する入口が配送先のどこに存在するのか分からないので、運転者が配送先の入口を探す必要が生じ得る。また、配送車両の大きさなどの種類によっては、配送先の入口に配送車両を駐車させることができない場合が生じ得る。さらには、配送する時間帯によっては入口が閉まっているため、入口に配送車両を駐車できない場合も生じ得る。このため、荷物を配送する自動車の経路案内を行うに際して生じ得る種々の不具合の発生を低減できる技術が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
形態1によれば、荷物を配送する配送自動車の経路を探索する経路探索システムが提供される。この経路探索システムは、前記配送自動車の現在位置を取得する位置取得部と、出発地から目的地までの前記経路を探索する経路探索部と、前記現在位置と前記経路とを用いて経路案内を行う経路案内部と、前記経路を介した前記目的地への到着予想時刻を予測する予測部と、表示部と、入力部と、を備え、前記経路探索部は、前記出発地から、前記目的地の候補となる前記荷物の配送先の駐車箇所まで、および、前記目的地の候補となる前記配送先の周辺の周辺駐車箇所までのそれぞれの前記経路を探索し、前記予測部は、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所へのそれぞれの前記到着予想時刻である個別到着予想時刻を予測し、前記経路探索部は、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所に関する駐車箇所情報であって、駐車可能時間帯を含む駐車箇所情報と、前記個別到着予想時刻とを用いて、前記配送自動車が駐車できる候補駐車可能箇所を抽出し、前記駐車箇所情報は、さらに、駐車できる自動車の条件に関する制限情報と、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所の名称および入口種別と、を含み、前記経路探索部は、前記駐車箇所情報と前記到着予想時刻とに加え、前記制限情報を用いて、前記候補駐車可能箇所を抽出し、前記表示部は、抽出した前記候補駐車可能箇所についての表示情報であって前記名称と前記入口種別とを含む表示情報を表示し、前記経路探索部は、前記表示部によって表示された前記表示情報に応じた前記候補駐車可能箇所のうちで前記入力部を介して入力された前記候補駐車可能箇所を前記配送自動車が駐車する実駐車箇所として決定し、前記経路案内部は、前記実駐車箇所を前記目的地として前記経路案内を行う。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、荷物を配送する配送自動車の経路を探索する経路探索システムが提供される。この経路探索システムは、前記配送自動車の現在位置を取得する位置取得部と、出発地から目的地までの前記経路を探索する経路探索部と、前記現在位置と前記経路とを用いて経路案内を行う経路案内部と、前記経路を介した前記目的地への到着予想時刻を予測する予測部と、を備え、前記経路探索部は、前記出発地から、前記目的地の候補となる前記荷物の配送先の駐車箇所まで、および、前記目的地の候補となる前記配送先の周辺の周辺駐車箇所までのそれぞれの前記経路を探索し、前記予測部は、前記駐車箇所および前記周辺駐車箇所へのそれぞれの到着予想時刻である個別到着予想時刻を予測し、前記経路探索部は、前記配送先および前記周辺駐車箇所に関する駐車箇所情報であって、駐車可能時間帯を含む駐車箇所情報と、前記個別到着予想時刻とを用いて、前記配送自動車が駐車できる候補駐車可能箇所を抽出し、抽出した前記候補駐車可能箇所の中から、予め定めた条件を満たす前記配送自動車が駐車する実駐車箇所を決定し、前記経路案内部は、前記実駐車箇所を前記目的地として前記経路案内を行う。この形態によれば、候補駐車可能箇所の中から実駐車箇所を決定して、決定した実駐車箇所を目的地として経路案内が行われることで、配送自動車の運転者が配送先周辺において駐車箇所を探す必要が無い。またこの形態によれば、駐車可能時間帯を含む駐車箇所情報と、個別到着予想時刻とを用いて、候補駐車可能箇所が決定されている。これにより、実駐車箇所に到着した際に、駐車可能時間帯から外れるために配送自動車が実駐車箇所に駐車できない可能性を低減できる。
(2)上記形態であって、前記駐車箇所情報は、さらに、駐車できる自動車の条件に関する制限情報を含み、前記経路探索部は、前記駐車箇所情報と前記到着予想時刻とに加え、前記制限情報を用いて、前記候補駐車可能箇所を抽出してもよい。この形態によれば、さらに制限情報を用いて候補駐車可能箇所が決定されるので、実駐車箇所に到着した際に、実駐車箇所の利用制限によって配送自動車が駐車箇所に駐車できない可能性を低減できる。
(3)上記形態であって、前記予め定めた条件は、前記候補駐車可能箇所のうちで、前記配送先に最も近い箇所を前記実駐車箇所として決定するという条件であってもよい。この形態によれば、実駐車箇所に配送自動車を駐車した後に、荷物を配送先に配送する負担を軽減できる。
(4)上記形態であって、さらに、表示部と、入力部とを有し、前記予め定めた条件は、前記入力部を介して入力された前記候補駐車可能箇所を前記実駐車箇所として決定するという条件であってもよい。この形態によれば、実駐車箇所を決定する自由度が向上する。
(5)上記形態であって、前記経路案内部が前記実駐車箇所を前記目的地とした前記経路案内を開始した後において、前記到着予想時刻が変化して前記実駐車箇所の駐車可能時間帯から外れる場合には、前記予測部は、前記個別到着予想時刻を再び予測し、前記経路探索部は、前記駐車箇所情報と、再び予測された前記個別到着予想時刻とを用いて、前記配送自動車が駐車できる候補駐車可能箇所を再び抽出し、再び抽出した前記候補駐車可能箇所の中から、前記予め定めた条件を満たす前記実駐車箇所を再び決定し、前記経路案内部は、再び決定された前記実駐車箇所を前記目的として前記経路案内を行ってもよい。この形態によれば、到着予想時刻が変化した場合においても、配送自動車が実駐車箇所に駐車できない可能性を低減できる。
本発明は、経路案内システム以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、経路案内方法、経路案内方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の第1実施形態としての経路探索システムの構成を示す説明図。
【
図2】地図データベースが有する駐車箇所に関する情報を示す図。
【
図4】出発地から配送先の搬入口までの経路の広域を示す図。
【
図6】経路探索システムが実行する経路探索処理のフローチャート。
【
図8】表示部に表示された経路案内の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態としての経路探索システム10の構成を示す説明図である。経路探索システム10は、情報提供装置20と、地図サーバ50とを備える。経路探索システム10は、経路探索を行うための装置である。情報提供装置20は、送受信アンテナと無線基地局と交換局とを含む通信キャリア70を介して、インターネットINTに接続された地図サーバ50にアクセスすることができる。情報提供装置20は、配送自動車15に搭載されている。情報提供装置20は、経路案内を行う装置であり、例えばスマートフォンなどの携帯型の端末装置であったり、ナビゲーション装置であったりする。配送自動車15は、荷物を配送する自動車であり、例えば荷台を備える。
【0009】
地図サーバ50は、通信部52と、制御部54と、地図データベース56と、を備えている。通信部52は、インターネットINTを介して情報提供装置20と通信を行うことができる。
【0010】
地図データベース56には、情報提供装置20に地図を表示させるための地図データや、経路探索を行うためのネットワークデータが記憶されている。ネットワークデータには、交差点や行き止まりなどの特定の地点を表すノードと、ノード間を接続する道路を表すリンクとを有する。またネットワークデータには、リンク毎に対応づけられた平均通過時間が記憶されている。平均通過時間は、自動車がリンクを通過する平均の時間である。また、地図データベース56には、駐車箇所に関する情報が記憶されている。この詳細は後述する。
【0011】
制御部54は、CPUやメモリを備えており、地図サーバ50の動作全体を制御する。制御部54は、経路探索部51と、予測部53とを備える。
【0012】
経路探索部51は、通信部52を介して情報提供装置20から経路探索要求を受信した場合に、地図データベース56に記憶されたデータを用いて、出発地や現在地から目的地までの経路を探索する。経路探索部51は、例えば、ダイクストラ法を用いて経路探索を行う。目的地は、例えば、荷物の配送先の駐車箇所や、荷物の配送先の周辺の周辺駐車箇所である。ここで、荷物の配送先の駐車箇所や、周辺駐車箇所を、候補駐車箇所とも呼ぶ。また経路探索部51は、出発地から目的地までの経路探索後においても、予め定めたタイミングで地図データを地図データベース56から読み出して情報提供装置20に送信する。
【0013】
予測部53は、配送自動車15の出発地や現在地から目的地(例えば、駐車箇所や周辺駐車箇所)への個別到着予想時刻を予測する。予測部53は、現在時刻を計測するタイマーを備える。配送自動車15の出発地や現在地に関する情報は、情報提供装置20から受信する。予測部53は、経路探索部51が探索した経路と、ネットワークデータが有する各リンクの平均通過時間とを用いて、個別予測移動時間を予測する。具体的には予測部53は、探索された経路を構成する各リンクの平均通過時間を積算することで平均予測時間を算出して予測し、現在時刻と予測移動時間とから個別到着予想時刻を予測する。個別到着予想時刻は、情報提供装置20に送信される。
【0014】
図2は、地図データベース56が有する駐車箇所に関する情報(駐車箇所情報)58を示す図である。駐車箇所は、建物の駐車箇所や、パーキングや、道路などの自動車が駐車可能な箇所である。駐車箇所情報58は、駐車箇所ごとに対応付けられた駐車箇所IDと、駐車箇所IDに紐付けられた、名称と、住所位置情報と、利用情報とを有する。駐車箇所IDは、駐車箇所(例えば、正面入口や搬入口や道路)ごとに付けられている。名称は、駐車箇所の地物の名称である。住所位置情報は、ビル、家屋、パーキングなどの地物の位置を示す。住所位置情報は、地物の住所ポイントにおける緯度および経度で表されている。
【0015】
利用情報は、駐車箇所の利用に関する情報であり、入口種別と、位置情報と、制限情報と、駐車可能時間帯とを有する。入口種別は、駐車箇所の種別を表す。例えば、入口種別は、正面入口や搬入口である。なお、入口種別について、パーキングなど入口を区別する必要がない駐車箇所には、単に「入口」と種別が入力されており、道路などの入口がない駐車箇所については、ブランク情報となっている。
【0016】
位置情報では、それぞれの入口の位置情報が緯度および経度で表されている。なお、入口を有さない道路の駐車箇所については、駐車箇所を緯度および経度を用いた領域で表している。
【0017】
制限情報は、駐車箇所ごとの駐車できる自動車の条件に関する情報である。本実施形態では、制限情報は、駐車できる自動車の車両総重量の上限値と、駐車できる自動車の最大高さおよび最大幅の情報を含む。例えば、駐車箇所ID1の「○○ビル」の正面入口では、高さT1以下、幅W1以下、車両総重量WG1以下の自動車が駐車できる。なお、駐車できる自動車の大きさや車両総重量について制限が設けられていない場合には、制限情報はブランクに設定されている。
【0018】
駐車可能時間帯は、駐車箇所ごとの駐車できる時間帯を表す情報である。例えば、ID1の○○ビルの正面入口は、5:00~20:00の間駐車できる。また、例えばID2のID1と同じビルである「○○ビル」の搬入口は、5:00~24:00の間駐車できる。なお、利用可能時間帯が24時間である場合とは、駐車できない時間帯が無い場合である。
【0019】
図3は、情報提供装置20の内部ブロック図である。情報提供装置20は、位置取得部としてのGNSS受信機21と、タイマー22と、主制御部30と、無線通信部23と、タッチパネル24と、スピーカ25と、表示部26と、記憶部28とを備える。
【0020】
GNSS受信機21は、全地球航法衛星システムであるGNSS(Global Navigation Satellite System)を構成する人工衛星から受信した電波に基づいて、情報提供装置20が搭載された配送自動車15の現在位置(経度・緯度)を取得する。タイマー22は、現在時刻の計測を行う集積回路(例えば、リアルタイムクロック回路)である。なお、タイマーは、後述する主制御部30が現在時刻の計測を行うためのプログラムを実行することでソフトウェア的に実現してもよい。
【0021】
無線通信部23は、通信キャリア70を介したデータ通信や音声通信を行うための回路である。タッチパネル24は、表示部26に重畳して設けられており、指やペンによるユーザからのタッチ操作を受け付ける。スピーカ25は、経路案内のための音声などを出力する。表示部26は、地図画像等の種々の画像を表示する装置である。
【0022】
記憶部28は、配送自動車15の種類に関する種類情報29を記憶する。種類情報29は、配送自動車15の重量(例えば車両総重量や車両重量)や、大きさ(高さ、幅、長さ)などの情報である。種類情報29は、後述する経路探索要求の際などに地図サーバ50に送信される。
【0023】
主制御部30は、CPUやメモリを備えており、情報提供装置20の動作全体を制御する。主制御部30は、CPUが記憶部28に記録された所定のプログラムを実行することで、探索設定部32と経路案内部34として機能する。
【0024】
探索設定部32は、タッチパネル24を介してユーザ(例えば、配送自動車15の運転者)から出発地や配送先の位置情報を含む探索条件の入力を受け付ける。また探索設定部32は、受け付けた探索条件に合致する経路の探索を、無線通信部23を用いて地図サーバ50に要求する。この要求のことを、以下では、「経路探索要求」という。
【0025】
経路案内部34は、地図サーバ50によって探索された経路を表す経路データを、無線通信部23を用いて地図サーバ50から受信し、受信した経路データと、GNSS受信機21から取得した現在位置とを用いて、運転者などのユーザに経路案内を行う。経路案内は、表示部26によって現在位置と経路データとを表示したり、スピーカ25によって経路案内を音声で出力したりすることで実行される。
【0026】
本実施形態では、情報提供装置20は、タッチパネル24を介してユーザからの操作を受け付けるが、十字キーやテンキーなどの種々の操作ボタンを備え、それらの操作ボタンを介してユーザからの操作を受け付けることとしてもよい。すなわち、情報提供装置20は、タッチパネル24と十字キー、テンキーとが並列的に操作されるものであってもよいし、タッチパネル24に換えて十字キーやテンキーによって操作されるものであってもよい。
【0027】
図4は、出発地Sから配送先83の搬入口83CEまでの経路の広域を示す図である。
図5は、配送先83付近の道路を示す図である。
図6は、経路探索システム10が実行する経路探索処理のフローチャートである。
図7は、ステップS10の詳細なフローチャートである。
図8は、表示部26に表示された経路案内の一例を示す図である。
図4において、道路RD上の経路Gaは太字で図示している。
図5には、道路交通法において路上駐車ができる道路領域P1や、パーキングP2~P4や、道路沿いの建物81,83が図示されている。
図5において、×印は、入口または正面入口を示し、黒丸のドットは搬入口を示している。特に、配送先83の正面入口には符号83Eを付し、搬入口には符号83CEを付している。以下では、配送自動車15が荷物を出発地Sから配送先83である建物(
図2に示す○○ビル)まで配送する場合における、経路探索システム10が実行する経路探索処理について説明する。
【0028】
地図サーバ50が情報提供装置20から経路探索要求を受信することをトリガーとして、経路探索システム10は経路探索処理を実行する。
図6に示すように、経路探索部51は、出発地Sから目的地である実駐車箇所までの経路を探索する(ステップS10)。次に、経路案内部34は、現在位置とステップS10で探索された経路とを用いて経路案内を行う(ステップS20)。
【0029】
図7に示すように、ステップS10では、まず経路探索部51は、駐車箇所情報58と、タッチパネル24によって入力されたり、予め記憶部28に記憶されたりしている配送先83の位置情報とを参照して、候補駐車箇所を抽出する(ステップS102)。本実施形態では、
図5に示すように、経路探索部51は、配送先83の経度および緯度を中心として半径200メートルの範囲RG以内に位置する、候補駐車箇所を抽出する。この場合において、経路探索部51は、範囲RG内において配送先83以外の別建物の駐車箇所がある場合は、別建物の駐車箇所は抽出対象から除外する。
図5に示す例では、配送先83を中心とした範囲RG内には、配送先83および建物81の搬入口と正面入口、および、パーキングP4の入口が存在する。しかしながら、経路探索部51は、配送先83とは異なる建物81の駐車箇所である搬入口と正面入口は候補駐車箇所から除外する。これにより、経路探索部51は、ステップS102において、配送先83の搬入口と正面入口とパーキングP4の入口を候補駐車箇所として抽出する。
【0030】
図7に示すようにステップS102の次に、地図サーバ50は、出発地Sから各候補駐車箇所へのそれぞれの到着予想時刻である個別到着予想時刻を予測する(ステップS104)。具体的には、経路探索部51が出発地Sから各候補駐車箇所までのそれぞれの経路を探索し、予測部53が探索された各経路の移動にかかる移動時間を予測することで到着予想時刻を予測する。次に、経路探索部51は、各候補駐車箇所の中から配送自動車15が駐車できる候補駐車可能箇所を抽出する(ステップS106)。経路探索部51は、配送自動車15が駐車できるか否かを、駐車箇所情報58の利用情報(
図2)と、配送自動車15の情報提供装置20から送信された種類情報29(
図3)とを参照することで判定する。具体的には、各駐車候補箇所のうちで、経路探索部51は、個別到着予想時刻が各候補駐車箇所の駐車利用時間帯内であり、かつ、種類情報29が各候補駐車箇所の制限情報の規定内である駐車候補箇所を、候補駐車可能箇所として抽出する。
【0031】
例えば、配送先83である○○ビルの正面入口への到着予想時刻が23時00分である場合には、駐車可能時間帯である5時00分~20時00分の範囲外である。よって経路探索部51は、配送先83の正面入口を候補駐車可能箇所として抽出しない。一方で、○○ビルの搬入口への到着予想時刻が23時10分である場合には、駐車可能時間帯である5時00分~24時00分の範囲内である。よって経路探索部51は、配送先83の搬入口を候補駐車可能箇所として抽出する。また、駐車候補箇所であるパーキングP4が
図2に示す「××パーキング」である場合において、××パーキングの入口への到着予想時刻が23時15分である場合には、駐車可能時間帯である24時間(つまり、0時~24時)の範囲内である。よって経路探索部51は、パーキングP4を候補駐車可能箇所として抽出する。
【0032】
なお、候補駐車箇所において、到着予想時刻が駐車可能時間帯の範囲内であっても、種類情報29が制限情報の規定内でない場合には、候補駐車可能箇所として抽出されない。例えば、配送先83である○○ビルの正面入口への到着予想時刻が10時00分である場合には、駐車可能時間帯である5時00分~20時00分の範囲内である。しかしながら、種類情報29が示す配送自動車15の高さが、制限情報の高さT1を越えていた場合には、経路探索部51は、○○ビルの正面入口を候補駐車可能箇所として抽出しない。
【0033】
図7に示すように、ステップS106の次に、経路探索部51は、抽出した候補駐車可能箇所の中から、予め定めた条件を満たす配送自動車15が駐車する実駐車箇所を決定する(ステップS108)。本実施形態において予め定めた条件は、候補駐車可能箇所の中から配送先83に最も近い箇所を実駐車箇所として決定するという条件である。これにより、実駐車箇所に配送自動車15が駐車された後に、配送先83まで荷物を届けるために荷物を運搬する距離を短くできるので、運転者や他の人員の配送負担を軽減できる。例えば、ステップS106において、候補駐車可能箇所として、
図2に示す配送先83の○○ビルの搬入口と、××パーキングの入口が抽出された場合を例にステップS108を以下に説明する。この場合、経路探索部51は、各候補駐車可能箇所の駐車箇所情報58に含まれる位置情報(緯度および経度)と、配送先83の住所位置情報(緯度および経度)とを比較して、配送先83の住所位置情報が示す位置に最も近い候補駐車可能箇所を実駐車箇所として決定する。本実施形態では、配送先83である○○ビルの搬入口83CEの方が××パーキングの入口よりも、配送先83の○○ビルの位置に近いため(この例では、同一ビルであるため)、経路探索部51は、○○ビルの搬入口83CEを実駐車箇所として決定する。
【0034】
図7に示すように、ステップS108の次に、経路探索部51は、実駐車箇所を目的地として決定する(ステップS110)。例えば、
図5に示すように、経路探索部51は配送先83の搬入口83CEを目的地として決定する。ステップS110において実駐車箇所が決定された場合には、ステップS104で探索された、出発地Sから実駐車箇所である候補駐車箇所(搬入口83CE)までの経路を用いて経路案内が行われる。
【0035】
経路案内が開始されると、経路案内部34は、現在位置と経路データとを表示部26に表示したり、スピーカ25によって経路案内を音声で出力したりすることで経路案内を実行する。目的地である配送先83の搬入口83CE付近に配送自動車15が到達した場合、経路案内部34は、表示部26に搬入口83CE周囲の経路データと、搬入口83CEへの進行の向きを矢印の向きで表示することで、搬入口83CEへの経路案内を行う。
【0036】
上記第1実施形態によれば、経路探索システム10は、候補駐車可能箇所の中から実駐車箇所を決定して、決定した実駐車箇所を目的地として経路案内を行うことで、配送自動車15の運転者が配送先周辺において駐車箇所を探す必要が無い。また、経路探索システム10は、駐車可能時間帯を含む駐車箇所情報58と、個別到着予想時刻とを用いて、候補駐車可能箇所を決定している。これにより、配送自動車15が実駐車箇所に到着した際に、駐車可能時間帯から外れるために配送自動車15が実駐車箇所に駐車できない可能性を低減できる。また、駐車箇所情報58は、
図2に示すように制限情報を含み、経路探索システム10は、この制限情報と種類情報29(
図3)を加味して候補駐車可能箇所を決定している。これにより、配送自動車15が実駐車箇所に到着した際に、実駐車箇所の利用制限(例えば、総重量が一定以上の自動車は駐車不可など)によって配送自動車15が駐車できない可能性を低減できる。
【0037】
B.第2実施形態:
上記第1実施形態に加え、第2実施形態では経路探索システム10は、経路案内開始後に、開始後処理を実行する。
図9は、開始後処理のフローチャートである。
図10は、経路案内部34の経路案内の一例を示す図である。
図9に示すフローチャートは、予め定めた時間間隔で繰り返し実行される。
図9に示すように、経路案内部34が実駐車箇所を目的地とした経路案内を開始した後において、予測部53は、実駐車箇所への到着予想時刻が変化して、変化後の到着予想時刻が実駐車箇所の駐車可能時間帯から外れるか否かを判定する(ステップS30)。ステップS30で「No」の判定が成された場合には、本ルーチンは終了する。一方、ステップS30で「Yes」の判定が成された場合には、経路探索部51は
図7のステップS102で抽出した各候補駐車箇所への個別到着予想時刻を再び予測する(ステップS104a)。具体的には、経路探索部51は、現在時刻と、現在地から各候補駐車箇所までの経路を通過するのにかかる時間とを用いて、個別到着予想時刻を予測する。
【0038】
次に、経路探索部51は上述した
図7に示すステップS106~ステップS110の処理と同様のステップS106a~S110aを実行する。すなわち、経路探索部51は、駐車箇所情報58と、再び予測された個別到着予想時刻とを用いて、配送自動車15が駐車できる候補駐車可能箇所を再び抽出する(ステップS106a)。そして経路探索部51は、再び抽出した候補駐車可能箇所の中から、予め定めた条件を満たす実駐車箇所を再び決定して(ステップS108a)、再び決定した実駐車箇所を新たな目的地として決定する(ステップS110a)。これにより、経路案内部34は、再び決定した実駐車箇所を新たな目的地として経路案内を行う。
【0039】
図9のステップS30~ステップS110aの具体例を以下に説明する。例えば、
図5に示す配送先83の「○○ビル」の搬入口83CEが実駐車箇所として決定されて経路案内が開始された後において、搬入口83CEへの配送自動車15の到着予想時刻が、渋滞などの交通事情によって当初の23時00分から0時30分へと変化した場合を例に説明する。この場合、
図2に示すように、変化後の到着予想時刻は○○ビルの搬入口83CEの駐車可能時間帯である5時00分~24時00分から外れるため、経路探索部51は、ステップS104aを実行する。
【0040】
ステップS106aにおいて、例えば、
図4に示すパーキングP4のみが駐車可能箇所として抽出された場合には、ステップS108aおよびステップS110aにおいて、パーキングP4が実駐車箇所および目的地として決定される。
【0041】
これにより、
図10に示すように経路案内部34は、搬入口83CEに代えてパーキングP4の入口を目的地とした経路案内を表示部26を用いて行う。
【0042】
上記第2実施形態によれば、上記第1実施形態が奏する効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、到着予想時刻が渋滞などの交通事情によって変化した場合においても、配送自動車15が実駐車箇所に駐車できない可能性を低減できる。
【0043】
C.他の実施形態:
C-1.第1の他の実施形態:
上記各実施形態において、
図7や
図9に示すステップS108において、予め定めた条件は、駐車可能箇所の中から配送先83に最も近い箇所を実駐車箇所として決定するという条件であったがこれに限定されるものではない。例えば予め定めた条件は、入力部としてのタッチパネル24を介して入力された候補駐車可能箇所を実駐車箇所として決定するという条件であってもよい。具体的には、情報提供装置20の主制御部30が駐車可能箇所の名称(例えば、○○ビルの搬入口や、××パーキング入口)を地図サーバ50から受信して表示部26に表示する。配送自動車15の運転者などは、表示部26に表示された少なくとも一つの駐車可能箇所の中から、駐車したい箇所を選択して決定ボタンを押す。これにより、タッチパネル24を介して運転者が選択した候補駐車可能箇所が情報提供装置20に入力される。これにより、配送自動車15の運転者などが実駐車箇所を決定する自由度が向上する。
【0044】
C-2.第2の他の実施形態:
上記第2実施形態において、
図9に示すステップS30では、変化後の到着予想時刻が実駐車箇所の駐車可能時間帯から外れる場合に、ステップS104a以降の処理が実行されていたが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS30において、到着予想時刻が、経路案内開始時に予測された時刻よりも予め定めた時間だけ変化した場合に、ステップS104a以降の処理が実行されてもよい。
【0045】
C-3.第3の他の実施形態:
上記各実施形態において、地図サーバ50の少なくとも一部の機能(例えば、経路探索部51や予測部53)を、情報提供装置20に有させてもよいし、情報提供装置20の少なくとも一部の機能(例えば、経路案内部34)を地図サーバ50に有させてもよい。
【0046】
C-4.第4の他の実施形態:
上記各実施形態では、位置情報は、緯度および経度によって表されていたが、高さに関する情報を含んでいてもよい。高さに関する情報は、入口が位置する高さの情報であり、例えば地下、地上を区別するための情報であったり、地下1階、地下2階、地上1階、地上2階などの階数情報であったりする。位置情報が高さに関する情報を含む場合、経路案内部34は、目的地である入口の高さに関する情報(例えば、「搬入口は地下1階」)を表示部26に表示させてもよい。また、同じ緯度および経度に位置する高さが異なる複数の入口が存在する場合、例えば、同じビルに地下1階の搬入口と地上1階の搬入口とがある場合には、それぞれの入口ごとに、
図2に示す駐車箇所IDを付して利用情報を対応付けて設定してもよい。
【0047】
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0048】
10…経路探索システム、15…配送自動車、20…情報提供装置、21…GNSS受信機、22…タイマー、23…無線通信部、24…タッチパネル、25…スピーカ、26…表示部、28…記憶部、29…種類情報、30…主制御部、32…探索設定部、34…経路案内部、50…地図サーバ、51…経路探索部、52…通信部、53…予測部、54…制御部、56…地図データベース、58…駐車箇所情報、70…通信キャリア、80…配送先、81…建物、83CE…搬入口、83…配送先、Ga…経路、INT…インターネット、P1…道路領域、P2~P4…パーキング、S…出発地