(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】ビデオ撮影方法と電子装置
(51)【国際特許分類】
H04N 23/60 20230101AFI20240307BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20240307BHJP
H04N 23/63 20230101ALI20240307BHJP
H04M 1/72403 20210101ALI20240307BHJP
【FI】
H04N23/60
G06F3/0484
H04N23/63
H04M1/72403
(21)【出願番号】P 2022531504
(86)(22)【出願日】2020-11-28
(86)【国際出願番号】 CN2020132547
(87)【国際公開番号】W WO2021104508
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-06-03
(31)【優先権主張番号】201911207579.8
(32)【優先日】2019-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010079012.3
(32)【優先日】2020-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011066518.7
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リー,ユエンヨウ
(72)【発明者】
【氏名】ルオ,ウエイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ビン
(72)【発明者】
【氏名】ジュウ,ツォーンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】ホゥ,ビン
【審査官】▲うし▼田 真悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-046355(JP,A)
【文献】特開2011-103642(JP,A)
【文献】特開2019-140567(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/40-23/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ撮影方法であって、前記ビデオ撮影方法は電子装置に適用され、
カメラ機能を有効にするステップと、
ユーザの第1操作に応答して第1ビデオ記録テンプレートを決定するステップであって、前記第1ビデオ記録テンプレートは、第1例示サンプル、第2例示サンプル、及びプリセットオーディオを含み、前記第1例示サンプルは、第1カメラ移動モードに対応し、前記第2例示サンプルは、第2カメラ移動モードに対応し、前記プリセットオーディオは前記第1ビデオ記録テンプレートに従い生成される合成ビデオを再生する際の背景音楽であり、前記第1カメラ移動モード及び第2カメラ移動モードは、前記電子装置の位置が不変のまま保たれる間に、前記電子装置が移動している間に記録されたかのような効果を有するビデオクリップが生成されるモードであり、前記第1カメラ移動モードは、前記第2カメラ移動モードと前記効果において前記電子装置が移動する方法が異なり前記第1カメラ移動モード及び第2カメラ移動モードの少なくとも一方は、前記カメラ機能によりキャプチャされる画像内の一部の画像ブロックに対して視野角変換又は回転を行うことにより前記効果を有するビデオクリップを生成する、ステップと、
ビデオ記録インタフェースを表示するステップであって、前記ビデオ記録インタフェースは、
前記第1ビデオ記録テンプレートに基づき第1カメラ移動モード識別子及び第2カメラ移動モード識別子を含む、ステップと、
前記ユーザの第2操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ちビデオ記録を開始するステップ
であって、前記ビデオ記録インタフェースに表示されているカメラ移動モード識別子に対応するカメラ移動モードで前記ビデオ記録が開始される、ステップと、
合成ビデオを自動的に生成するステップであって、前記合成ビデオは、
前記ビデオ記録インタフェースに表示されているカメラ移動モード識別子に対応するカメラ移動モードで記録された第1ビデオクリップと第2ビデオクリップの
両方、及び前記プリセットオーディオを合成することにより生成され、前記第1ビデオクリップは、前記第1カメラ移動モードにおいて前記電子装置によって生成されたビデオクリップであり、前記第2ビデオクリップは、前記第2カメラ移動モードにおいて前記電子装置によって生成されたビデオクリップである、ステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記ユーザの第2操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ちビデオ記録を開始するステップは、
前記第1カメラ移動モード識別子が選択されたときに、前記ユーザによる撮影命令に応答して前記第1カメラ移動モードで前記第1ビデオクリップを生成するステップであって、前記第1ビデオクリップの期間が第1プリセット期間であるステップと、
前記第2カメラ移動モード識別子が選択されたときに、前記ユーザによる撮影命令に応答して前記第2カメラ移動モードで前記第2ビデオクリップを生成するステップであって、前記第2ビデオクリップの期間が第2プリセット期間である、ステップと、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ビデオクリップが前記第1カメラ移動モードで生成されるとき、前記第1カメラ移動モードで前記第1ビデオクリップを生成するカウントダウンが前記ビデオ記録インタフェース上に更に表示され、
前記第2ビデオクリップが前記第2カメラ移動モードで生成されるとき、前記第2カメラ移動モードで前記第2ビデオクリップを生成するカウントダウンが前記ビデオ記録インタフェース上に更に表示される、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記ビデオ記録インタフェースを表示するステップ
の後に、
前記ユーザの第3操作に応答して、
前記ビデオ記録インタフェースに表示された前記第1カメラ移動モード識別子又は前記第2カメラ移動モード識別子を削除するステップ
を更に含み、
前記ユーザの第
2操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始するステップ
では、前記削除するステップの後に前記ビデオ記録インタフェースに表示されているカメラ移動モード識別子に対応するカメラ移動モードで前記ビデオ記録が開始され、
合成ビデオを自動的に生成するステップ
において生成される前記合成ビデオは、
前記削除するステップの後に前記ビデオ記録インタフェースに表示されているカメラ移動モード識別子に対応するカメラ移動モードで前記電子装置によって生成されたビデオクリップ及び前記プリセットオーディオを含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記ビデオ記録インタフェースを表示するステップ
の後に、
前記ユーザの第3操作に応答して、前記ビデオ記録インタフェースに第3カメラ移動モード識別子を追加するステップであって、前記第3カメラ移動モード識別子は、第3カメラ移動モードを示すために使用される、ステップ
を更に含み、
前記ユーザの第
2操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始するステップ
では、前記追加するステップの後に前記ビデオ記録インタフェースに表示されているカメラ移動モード識別子に対応するカメラ移動モードで前記ビデオ記録が開始され、
合成ビデオを自動的に生成するステップ
において生成される前記合成ビデオは、
前記追加するステップの後に前記ビデオ記録インタフェースに表示されているカメラ移動モード識別子に対応するカメラ移動モードに対応する前記第1ビデオクリップ、前記第2ビデオクリップ、
及び第3ビデオクリップ、及び前記プリセットオーディオを含み、前記第3ビデオクリップは、前記第3カメラ移動モードにおいて前記電子装置によって生成されたビデオクリップである、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記ビデオ記録インタフェースを表示するステップ
の後に、
前記ユーザの第3操作に応答して、
前記ビデオ記録インタフェース上で前記第1カメラ移動モード識別子及び前記第2カメラ移動モード識別子を表示する順序を第1順序に調整するステップ
を更に含み、
前記ユーザの第
2操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始するステップ
では、前記調整するステップの後に前記ビデオ記録インタフェースに表示されているカメラ移動モード識別子に対応するカメラ移動モードで及び前記第1順序に従い前記ビデオ記録が開始され、
合成ビデオを自動的に生成するステップ
において生成される前記合成ビデオ
に含まれる、前記調整するステップの後に前記ビデオ記録インタフェースに表示されているカメラ移動モード識別子に対応するカメラ移動モードで記録された前記第1ビデオクリップ及び前記第2ビデオクリップを再生する順序は、前記第1順序である、ステップと、
を更に含む請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
電子装置であって、前記電子装置は、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリを含み、前記1つ以上のメモリは、1つ以上のコンピュータプログラムを格納し、前記1つ以上のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実行可能にされる、電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本願は、2019年11月29日に中国特許庁に出願され、「METHOD FOR DISPLAYING PREVIEW IMAGE IN VIDEO RECORDING SCENARIO AND ELECTRONIC DEVICE」と題された中国特許出願第201911207579.8号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本願は、2020年02月03日に中国特許庁に出願され、「METHOD FOR DISPLAYING PREVIEW IMAGE IN VIDEO RECORDING SCENARIO AND ELECTRONIC DEVICE」と題された中国特許出願第202010079012.3号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本願は、2020年9月30日に中国特許庁に出願された「VIDEO SHOOTING METHOD AND ELECTRONIC DEVICE」と題された中国特許出願第202011066518.7号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本願は、画像撮影技術の分野に関し、特に、ビデオ撮影方法及び電子装置に関する。
【背景技術】
【0003】
撮影作業の品質を向上するために、一般に「レンズの揺れ」、「レンズの移動」等として知られている種々のカメラ移動撮影技術が業界に存在する。携帯電話機が例として使用される。「レンズを移動する」実装処理は、例えば、
図1(a)に示されてもよい。被写体撮影処理では、携帯電話機が水平方向に移動する。これは「レンズを移動する」である。携帯電話機がA点からB点に移動すると仮定する。移動処理では、カメラのカバレッジが変わるため、携帯電話機のディスプレイに表示されるプレビュー画像が変わる。勿論、「レンズを移動する」は、垂直方向に「レンズを移動する」ことも含み得る。上向きの動きは「レンズを上昇させる」ことを意味し、下向きの動きは「レンズを下降させる」ことを意味する。「レンズを揺らす」実装処理は、例えば、
図1(a)に示されてもよい。被写体撮影処理では、携帯電話機が中心軸を中心に回転する。中心軸は、例えば、携帯電話機のディスプレイが配置されている平面上の携帯電話機の短辺の垂直二等分線である。携帯電話機が中心軸の周りを左に回転すると、
図1(b)に示すように、左方向に「レンズを揺らす」ことが実現される。携帯電話機が中心軸を中心に右に回転すると、
図1(c)に示すように、右方向に「レンズを揺らす」ことが実現される。
【0004】
言い換えれば、ポータブル電子装置(例えば、携帯電話機)を用いて「レンズを移動する」又は「レンズを揺らす」等の上記カメラ移動撮影技術をユーザが実装する必要がある場合には、ユーザは、携帯電話機を移動又は回転させる必要がある。これは不便である。
【発明の概要】
【0005】
本願は、携帯電話機を使って「レンズを移動する」や「レンズを揺らす」など、カメラの動きを撮影する際の利便性を向上させるために、ビデオ撮影法と電子装置を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、ビデオ撮影方法が更に提供される。前記方法は電子装置に適用され、
カメラ機能を有効にするステップと、
ユーザの第1操作に応答して第1ビデオ記録テンプレートを決定するステップであって、前記第1ビデオ記録テンプレートは、第1例示サンプル、第2例示サンプル、及びプリセットオーディオを含み、前記第1例示サンプルは、第1カメラ移動モードに対応し、前記第2例示サンプルは、第2カメラ移動モードに対応し、前記第1カメラ移動モードは、前記第2カメラ移動モードと異なる、ステップと、
ビデオ記録インタフェースを表示するステップであって、前記ビデオ記録インタフェースは、第1カメラ移動モード識別子及び第2カメラ移動モード識別子を含む、ステップと、
前記ユーザの第2操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ちビデオ記録を開始するステップと、
合成ビデオを自動的に生成するステップであって、前記合成ビデオは、第1ビデオクリップ、第2ビデオクリップ、及び前記プリセットオーディオを含み、前記第1ビデオクリップは、前記第1カメラ移動モードにおいて前記電子装置によって生成されたビデオクリップであり、前記第2ビデオクリップは、前記第2カメラ移動モードにおいて前記電子装置によって生成されたビデオクリップである、ステップと、
を含む。
【0007】
従って、このようにして、種々のカメラ移動モードで得られた種々のビデオクリップをビデオに合成することができ、プリセットオーディオを合成ビデオ用に構成することができ、その結果、比較的良質なビデオが便利な操作によって得られる。合成ビデオは、ソーシャルネットワークに直接アップロードされ、コンタクト等に送信され、過度に複雑なビデオ処理処理を必要としないので、操作は簡単であり、ユーザ経験は比較的良好である。
【0008】
可能な設計では、前記ユーザの第2操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ちビデオ記録を開始するステップは、
前記第1カメラ移動モード識別子が選択されたときに、前記ユーザによる撮影命令に応答して前記第1カメラ移動モードで前記第1ビデオクリップを生成するステップであって、前記第1ビデオクリップの期間が第1プリセット期間であるステップと、
前記第2カメラ移動モード識別子が選択されたときに、前記ユーザによる撮影命令に応答して前記第2カメラ移動モードで前記第2ビデオクリップを生成するステップであって、前記第2ビデオクリップの期間が第2プリセット期間である、ステップと、
を含む。
【0009】
換言すれば、各カメラ移動モードに対して、ユーザは、記録の開始及び/又は停止を制御することができる。例えば、第1ビデオ記録テンプレートは、複数のカメラ移動モードを含む。各カメラ移動モードに応じたビデオ記録期間は、プリセット固定期間であってよく、具体的には、プリセット期間に達すると撮影が停止する。代替として、各カメラ移動モードに対応するビデオ記録期間は、非プリセット期間であってもよい。例えば、ユーザは、ビューファインダインタフェースの撮影コントロールを使って、携帯電話機を制御して、第1カメラ移動モードで記録を開始し及び停止する。
【0010】
可能な設計では、前記第1ビデオクリップが前記第1カメラ移動モードで生成されるとき、前記第1カメラ移動モードで前記第1ビデオクリップを生成するカウントダウンが前記ビデオ記録インタフェース上に更に表示され、
前記第2ビデオクリップが前記第2カメラ移動モードで生成されるとき、前記第2カメラ移動モードで前記第2ビデオクリップを生成するカウントダウンが前記ビデオ記録インタフェース上に更に表示される。
【0011】
換言すれば、電子装置は、ユーザが記録の進行(例えば、残りの記録期間)を知るのを助けるために、記録時間カウントダウンを表示することができ、その結果、インタラクティブ経験は比較的良好である。
【0012】
可能な設計では、前記方法は、
前記ビデオ記録インタフェースを表示するステップであって、前記ビデオ記録インタフェースは、前記第1カメラ移動モード識別子及び前記第2カメラ移動モード識別子を含む、ステップと、
前記ユーザの第3操作に応答して、前記第1カメラ移動モード識別子又は前記第2カメラ移動モード識別子を削除するステップと、
前記ユーザの第4操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始するステップと、
合成ビデオを自動的に生成するステップであって、前記合成ビデオは、カメラ移動モードで前記電子装置によって生成された削除されないビデオクリップを含み、前記合成ビデオは前記プリセットオーディオを含む、ステップと、
を更に含む。
【0013】
換言すれば、ユーザは、カメラ移動モード識別子を削除することができる。例えば、ユーザが、ユーザが好まないカメラ移動モードに対応するカメラ移動モード識別子を削除すると、対応するカメラ移動モードが削除され、残りのカメラ移動モード識別子に対応するカメラ移動モードで生成されたビデオクリップがビデオに合成される。
【0014】
可能な設計では、前記方法は、
前記ビデオ記録インタフェースを表示するステップであって、前記ビデオ記録インタフェースは、前記第1カメラ移動モード識別子と前記第2カメラ移動モード識別子とを含む、ステップと、
前記ユーザの第3操作に応答して、前記ビデオ記録インタフェースに第3カメラ移動モード識別子を追加するステップであって、前記第3カメラ移動モード識別子は、第3カメラ移動モードを示すために使用される、ステップと、
前記ユーザの第4操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始するステップと、
合成ビデオを自動的に生成するステップであって、前記合成ビデオは、前記第1ビデオクリップ、前記第2ビデオクリップ、第3ビデオクリップ、及び前記プリセットオーディオを含み、前記第3ビデオクリップは、前記第3カメラ移動モードにおいて前記電子装置によって生成されたビデオクリップである、ステップと、
を更に含む。
【0015】
換言すれば、ユーザがカメラの動きモードを好むと仮定すると、ユーザは、カメラの動きモードに対応するカメラの動きモード識別子を追加して、対応するカメラの動きモードを追加し、元のカメラの動きモードで生成されたビデオクリップ及び追加されたカメラの動きモードで生成されたビデオクリップをビデオに合成することができる。
【0016】
可能な設計では、前記方法は、
前記ビデオ記録インタフェースを表示するステップであって、前記ビデオ記録インタフェースは、前記第1カメラ移動モード識別子と前記第2カメラ移動モード識別子とを含む、ステップと、
前記ユーザの第3操作に応答して、前記第1カメラ移動モード識別子及び前記第2カメラ移動モード識別子を表示する順序を第1順序に調整するステップと、
前記ユーザの第4操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始するステップと、
合成ビデオを自動的に生成するステップであって、前記合成ビデオにおける前記第1ビデオクリップ及び前記第2ビデオクリップを再生する順序は、前記第1順序である、ステップと、
を更に含む。
【0017】
換言すれば、ユーザは、カメラ移動モード識別子を表示する順序を調整することができ、従って、ビデオクリップを合成する順序が調整され、合成ビデオにおいて2つのビデオクリップを再生する順序も調整される。
【0018】
可能な設計では、前記第1例示サンプル及び/又は前記第2例示サンプルが、前記ビデオ記録インタフェース上に表示される。
【0019】
記録インタフェースでは、第1例示サンプルは第1カメラ移動モードの撮影効果をユーザが見るのを助けるために使用され、第2例示サンプルは第2カメラ移動モードの撮影効果をユーザが見るのを助けるために使用され、その結果、インタラクション経験が比較的良好である。
【0020】
可能な設計では、合成ビデオを自動的に生成するステップの前に、前記方法は、
提示インタフェースを表示するステップであって、前記提示インタフェースは、前記第1ビデオクリップと前記第2ビデオクリップとを含む、ステップを更に含み、
合成ビデオを自動的に生成するステップは、前記ユーザが入力したビデオ合成命令に応答してビデオ合成を実行するステップを含む。
【0021】
換言すれば、ビデオ合成を実行する前に、ユーザは、更に、第1ビデオクリップと第2ビデオクリップとを別々に見ることができる。ユーザが2つのビデオクリップに満足していると仮定すると、ビデオ合成はユーザのトリガ操作の下で実行される。
【0022】
可能な設計では、前記方法は、
前記第4操作に応答して前記第1ビデオクリップ又は前記第2ビデオクリップを削除するステップ、又は、
前記合成ビデオにローカルの第3ビデオクリップを追加するステップ、又は、
前記合成ビデオにおいて前記第1ビデオクリップ又は前記第2ビデオクリップを再生する順序を調整するステップ、
を更に含む。
【0023】
換言すれば、ユーザはビデオクリップを削除することができ、例えば、ユーザが満足しない撮影クリップを削除することができ、又は、ユーザが好きなビデオクリップをローカルに追加することができ、又は、合成ビデオにおいて2つのビデオクリップを再生する順序を調整することができる。結論として、ユーザは合成ビデオを柔軟に設定することができ、その結果、インタラクション経験が比較的良好である。
【0024】
可能な設計では、第1ビデオ記録テンプレートは、デフォルトテンプレート又はユーザ定義テンプレートである。
【0025】
換言すれば、ユーザは、電子装置のデフォルトのテンプレートを使用することができるだけでなく、テンプレートをカスタマイズする、例えば、ユーザが好きなテンプレートを設定することができ、インタラクティブ経験が比較的良好である。
【0026】
可能な設計では、前記方法は、更に、前記第1ビデオクリップ、前記第2ビデオクリップ、及び前記合成ビデオを自動的に格納するステップを含む。換言すれば、電子装置は、すべてのビデオクリップ及びビデオクリップが合成されるビデオを自動的に格納することができる。このようにして、ユーザは、各個々のビデオクリップをローカルに見ることができ、又は合成ビデオを見ることができ、その結果、ユーザ経験は比較的良好である。例えば、ユーザは、個々のビデオクリップをソーシャルネットワークにアップロードすることができ、又は合成ビデオをソーシャルネットワークにアップロードすることができる。
【0027】
可能な設計では、前記方法は、
特定の操作に応答して、前記合成ビデオ内のオーディオを変更するか、又は前記合成ビデオにテキスト及び/又はピクチャを追加するステップ、
を更に含む。換言すれば、ユーザは、合成ビデオ内のオーディオを変更でき、又は、テキスト、ピクチャ等を合成ビデオに追加でき、その結果、インタラクション経験は比較的良好である。
【0028】
第2の態様によれば、電子装置が更に提供される。電子装置は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のメモリとを含む。
【0029】
前記1つ以上のメモリは、1つ以上のコンピュータプログラムを格納し、前記1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含み、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、以下:
カメラ機能を有効にするステップと、
ユーザの第1操作に応答して第1ビデオ記録テンプレートを決定するステップであって、前記第1ビデオ記録テンプレートは、第1例示サンプル、第2例示サンプル、及びプリセットオーディオを含み、前記第1例示サンプルは第1カメラ移動モードに対応し、前記第2例示サンプルは第2カメラ移動モードに対応し、前記第1カメラ移動モードは前記第2カメラ移動モードと異なる、ステップと、
ビデオ記録インタフェースを表示するステップであって、前記ビデオ記録インタフェースは、第1カメラ移動モード識別子及び第2カメラ移動モード識別子を含む、ステップと、
前記ユーザの第2操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ちビデオ記録を開始するステップと、
合成ビデオを自動的に生成するステップであって、前記合成ビデオは、第1ビデオクリップ、第2ビデオクリップ、及び前記プリセットオーディオを含み、前記第1ビデオクリップは、前記第1カメラ移動モードで前記電子装置によって生成されたビデオクリップであり、前記第2ビデオクリップは、前記第2カメラ移動モードで前記電子装置によって生成されたビデオクリップである、ステップと、
を実行可能にされる。
【0030】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、具体的に、以下:
前記第1カメラ移動モード識別子が選択されると、前記ユーザによる撮影命令に応答して前記第1カメラ移動モードで前記第1ビデオクリップを生成するステップであって、前記第1ビデオクリップの期間が第1プリセット期間である、ステップと、
前記第2カメラ移動モード識別子が選択されると、前記ユーザによる撮影命令に応答して前記第2カメラ移動モードで前記第2ビデオクリップを生成するステップであって、前記第2ビデオクリップの期間が第2プリセット期間である、ステップと、
を実行可能にされる。
【0031】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、具体的に、以下:
前記第1ビデオクリップが前記第1カメラ移動モードで生成されるとき、前記ビデオ記録インタフェース上に、前記第1カメラ移動モードで前記第1ビデオクリップを生成するカウントダウンを更に表示するステップと、
前記第2ビデオクリップが前記第2カメラ移動モードで生成されるとき、前記ビデオ記録インタフェース上に、前記第2カメラ移動モードで前記第2ビデオクリップを生成するカウントダウンを更に表示するステップと、
を実行可能にされる。
【0032】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、以下:
前記ビデオ記録インタフェースを表示するステップであって、前記ビデオ記録インタフェースは、前記第1カメラ移動モード識別子及び前記第2カメラ移動モード識別子を含む、ステップと、
前記ユーザの第3操作に応答して、前記第1カメラ移動モード識別子又は前記第2カメラ移動モード識別子を削除するステップと、
前記ユーザの第4操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始するステップと、
合成ビデオを自動的に生成するステップであって、前記合成ビデオは、前記カメラ移動モードで前記電子装置によって生成された削除されていないビデオクリップ及び前記プリセットオーディオを含む、ステップと、
を更に実行可能にされる。
【0033】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、以下:
前記ビデオ記録インタフェースを表示するステップであって、前記ビデオ記録インタフェースは、前記第1カメラ移動モード識別子及び前記第2カメラ移動モード識別子を含む、ステップと、
前記ユーザの第3操作に応答して、前記ビデオ記録インタフェースに第3カメラ移動モード識別子を追加するステップであって、前記第3カメラ移動モード識別子は、第3カメラ移動モードを示すために使用される、ステップと、
前記ユーザの第4操作に応答して、前記電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始するステップと、
合成ビデオを自動的に生成するステップであって、前記合成ビデオは、前記第1ビデオクリップ、前記第2ビデオクリップ、第3ビデオクリップ、及び前記プリセットオーディオを含み、前記第3ビデオクリップは、前記第3カメラ移動モードで前記電子装置によって生成されたビデオクリップである、ステップと、
を更に実行可能にされる。
【0034】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、以下:
前記ビデオ記録インタフェースを表示するステップであって、前記ビデオ記録インタフェースは、前記第1カメラ移動モード識別子及び前記第2カメラ移動モード識別子を含む、ステップと、
前記ユーザの第3操作に応じて、前記第1カメラ移動モード識別子及び前記第2カメラ移動モード識別子を表示する順序を第1順序に調整するステップと、
前記ユーザの第4操作に応じて、前記電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始するステップと、
合成ビデオを自動的に生成するステップであって、前記合成ビデオにおける前記第1ビデオクリップ及び前記第2ビデオクリップを再生する順序は、前記第1順序である、ステップと、
を更に実行可能にされる。
【0035】
可能な設計では、前記第1例示サンプル及び/又は前記第2例示サンプルが、前記ビデオ記録インタフェース上に表示される。
【0036】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、以下:
前記提示インタフェースを表示するステップであって、前記提示インタフェースは前記第1ビデオクリップ及び前記第2ビデオクリップを含む、ステップ、を更に実行可能にされ、
合成ビデオを自動的に生成するステップは、前記合成ビデオを自動的に生成するステップは、前記ユーザが入力したビデオ合成命令に応答してビデオ合成を実行するステップを含む。
【0037】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、以下:
前記第4操作に応答して、前記第1ビデオクリップ又は前記第2ビデオクリップを削除するステップ、又は、
前記合成ビデオにローカルの第3ビデオクリップを追加するステップ、又は、
前記合成ビデオにおいて前記第1ビデオクリップ又は前記第2ビデオクリップを再生する順序を調整するステップ、
を更に実行可能にされる。
【0038】
可能な設計では、第1ビデオ記録テンプレートは、デフォルトテンプレート又はユーザ定義テンプレートである。
【0039】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、以下:
前記第1ビデオクリップ、前記第2ビデオクリップ、及び前記合成ビデオを自動的に格納するステップ、
を更に実行可能にされる。
【0040】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、以下:
特定の操作に応答して、前記合成ビデオ内のオーディオを変更するか、又は前記合成ビデオにテキスト及び/又はピクチャを追加するステップ、
を更に実行可能にされる。
【0041】
第3の態様によれば、本願の実施形態は、電子装置を更に提供する。電子装置は、第1の態様及び第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに従って方法を実行するモジュール/ユニットを含む。これらのモジュール/ユニットは、ハードウェアによって実装されてもよく、又は対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。
【0042】
第4の態様によれば、本願の実施形態は、チップを更に提供する。チップは、電子装置のメモリに結合され、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出し、本願の実施形態における第1の態様及び第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる技術的ソリューションを実行するように構成される。本願の本実施形態において、「結合する」とは、2つの構成要素が直接的又は間接的に互いに結合されることを意味する。
【0043】
第5の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が更に提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムが電子装置上で実行される場合、電子装置は、第1の態様による方法を実行することが可能である。
【0044】
第6の態様によれば、プログラムプロダクトが更に提供される。前記プログラムプロダクトは命令を含み、前記命令がコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、第1の態様による方法を実行可能にされる。
【0045】
第7の態様によれば、電子装置上のグラフィカルユーザインタフェースが更に提供される。前記電子装置は、ディスプレイと、1つ以上のメモリと、1つ以上のプロセッサとを含む。1つ以上のプロセッサは、前記1つ以上のメモリに記憶された1つ以上のコンピュータプログラムを実行するように構成される。前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記電子装置が第1の態様による方法を実行すると表示されるグラフィカルユーザインタフェースを含む。
【0046】
第2の態様~第7の態様の有益な効果については、第1の態様の有益な効果を参照すること。詳細はここで再び記載されない。
【0047】
第8の態様によれば、ビデオ記録シナリオにおいてプレビュー画像を表示する方法が提供される。前記方法は、例えば、携帯電話機又はタブレットコンピュータのような電子装置に適用される。前記電子装置は、
カメラアプリケーションを起動するために使用される第1操作を検出し、
前記第1操作に応答して、前記カメラアプリケーションを開始し、
第1ビデオ記録モードを示すために使用される第2操作を検出し、
前記第2操作に応じて、前記電子装置のディスプレイ上にビューファインダインタフェースを表示し、前記ビューファインダインタフェースは、第1プレビュー画像を含み、前記第1プレビュー画像は、前記電子装置上の第1広角カメラによってキャプチャされた第1画像上の第1領域内の第1画像ブロックであり、
前記電子装置の位置を不変のまま保ち、画像移動方向を示す第3操作を検出し、
前記第3操作に応じて、前記ビューファインダインタフェース上に第2プレビュー画像を表示し、前記第2プレビュー画像は、前記第1広角カメラによってキャプチャされた第2画像上の第2領域内の第2画像ブロックであるか、又は前記第2プレビュー画像は、前記第2画像ブロックに対して視角変換が実行された後に得られる画像ブロックであり、前記第1領域に対する前記第2領域の方向は前記画像移動方向に関連する。
【0048】
例えば、ユーザが携帯電話機を用いてビデオ記録を実行する処理において、プレビュー画像は、ユーザに面したシーンAを含み、ユーザの右前面のシーンBを含まない。ユーザは、携帯電話機の位置を不変のまま保ち、画像右方向移動指示を(例えばタッチスクリーンを用いて)入力する。この場合、プレビュー画像は、ユーザの右前面にあるシーンB(例えばシーンAを除く)を含む新しいプレビュー画像に更新される。従って、電子装置の位置が不変のままであるとき場合には、「レンズを移動する」又は「レンズを揺らす」などの撮影方法を行うことも可能であり、その結果、ユーザ経験が比較的良好である。
【0049】
第1領域に対する第2領域の方向は、画像移動方向に関連し、第1領域に対する第2領域の方向は、画像移動方向と同一又は反対であることを理解されたい。これは、本願の本実施形態において限定されない。例えば、ユーザは、第1領域に対する第2領域の方向を、画像移動方向と同じであるか、又は反対であるように自発的に設定することができる。
【0050】
可能な設計では、前記第1領域に対する前記第2領域の方向が前記画像移動方向に関連することは、前記第2領域と前記第2画像の第1端との間の距離が第2距離であり、前記第1領域と前記第1画像の第1端との間の距離が第1距離であり、前記第1距離に対する前記第2距離の距離変化量が、前記画像移動方向に関連していることを含む。
【0051】
例えば、第1領域と第1画像の左端との間の距離をH、第2領域と第2画像の左端との間の距離をH+Aと仮定する。Aが正の数の場合、第1領域に対する第2領域の方向が右向きであることを示し、又はAが負の数の場合、第1領域に対する第2領域の方向が左向きであることを示す。
【0052】
一例では、電子装置は、第2領域に対する第3領域の第2方向変化量が、第1領域に対する第2領域の第1方向変化量に等しい第3画像上の第3領域を決定し、第3プレビュー画像が、第3画像上の第3領域の第3画像ブロックであるか、第3プレビュー画像が、第3画像ブロックに対して視野角変換が実行された後に得られる画像ブロックである第3プレビュー画像を、ビューファインダインタフェース上に表示する。第2方向変化量は、第2距離に対する第3距離の距離変化量であり、第1方向変化量は、第1距離に対する第2距離の距離変化量である。第3距離は、第3領域と第3画像の第1端との間の距離であり、第2距離は、第2領域と第2画像の第1端との間の距離であり、第1距離は、第1領域と第1画像の第1端との間の距離である。
【0053】
言い換えれば、第1広角カメラによりキャプチャした画像上のプレビュー画像の位置の変化量は同じである。従って、視覚的には、ビューファインダインタフェース上のプレビュー画像は一定速度で移動するので、ユーザ経験は比較的良好である。
【0054】
別の例では、第2領域に対する第3領域の第2方向変化量は、代替として、第1領域に対する第2領域の第1方向変化量よりも大きくてよい。従って、視覚的には、ビューファインダインタフェース上のプレビュー画像が加速された速度で移動し、リズム感と視覚的なインパクトが実現される。
【0055】
勿論、第2領域に対する第3領域の第2方向変化量は、第1領域に対する第2領域の第1方向変化量よりも小さくてもよい。従って、視覚的には、ビューファインダインタフェース上のプレビュー画像が減速された速度で移動するので、ビデオ記録の柔軟性と興味の度合いが高くなる。
【0056】
可能な設計では、前記第1ビデオ記録モードに入る前に、前記電子装置は、前記ビューファインダインタフェース上に第4プレビュー画像を表示し、前記第4プレビュー画像は、第2広角カメラによってキャプチャされた画像であり、前記第2広角カメラの視野は、前記第1広角カメラの視野より小さく、前記第1プレビュー画像は、前記第1広角カメラの視野と前記第2広角カメラの視野との間の重複範囲内の画像ブロックの一部又は全部である。言い換えると、他のモードから第1ビデオ記録モードに切り換えるとき、電子装置は、より大きな視野を有する第1広角カメラを開始し、ビューファインダインタフェース上に、第1広角カメラによってキャプチャされた第1画像上の第1領域の第1画像ブロックを表示する。より大きな視野を有するカメラによってキャプチャされる画像のより広いカバレッジは、より多くの詳細が含まれ、画像上の第1領域の位置の移動可能範囲がより大きいことを示す。従って、「レンズを移動する」又は「レンズを揺らす」等の撮影方法は、より大きな可動範囲内で実施することが可能であり、ユーザ経験が比較的良好である。
【0057】
理解されるべきことに、第2広角カメラによりキャプチャされた画像の倍率は、第1広角カメラによりキャプチャされた画像の倍率以下である。
【0058】
第3操作は、第1プレビュー画像上のフリック操作、又はビューファインダインタフェース上の画像回転方向を示すために使用されるコントロール上の操作、又はビューファインダインタフェース上の特定のコントロールをプレスアンドドラッグする操作を含む。
【0059】
前述の第3操作は、限定ではなく単なる一例に過ぎないことが理解されるべきである。画像移動方向を入力するために使用される別の操作も可能である。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0060】
画像移動停止指示が検出されると、第5プレビュー画像がビューファインダインタフェース上に表示され、第5プレビュー画像が、第1広角カメラによりキャプチャされた第5画像上の第5領域の第5画像ブロックであるか、又は、第5プレビュー画像が、第5画像ブロックの視角変換を行った後に得られる画像ブロックであり、第2領域に対する第5領域の方向が変化しないことが分かる。言い換えれば、画像移動停止指示を検出されるとき、画像上のプレビュー画像の方向は変わらず、ビューファインダインタフェース上のプレビュー画像の位置も視覚的に変わらない。
【0061】
画像移動停止指示を検出すると、電子装置はビデオを生成し格納し、ビデオは第2プレビュー画像を含むことが分かる。言い換えれば、画像移動停止指示を検出すると、電子装置は自動的にビデオを生成し、ビデオを格納する。これは、操作を容易にし、ユーザ経験を向上する。
【0062】
前記画像移動停止指示を検出するステップは、
前記第3操作が前記第1プレビュー画像上のフリック操作であるとき、前記フリック操作の後にアップリフトを検出すると、前記画像移動停止指示を生成するステップ、又は、
前記第3操作が、前記ビューファインダインタフェース上で画像移動方向を示すために使用されるコントロールをタップする操作であるとき、前記ビューファインダインタフェース上の任意の位置で再度タップ操作が行われたことを検出すると、前記画像移動停止指示を生成するステップ、又は、
前記第3操作が、前記ビューファインダインタフェース上の画像移動方向を示すために使用されるコントロールのタッチアンドホールド操作であるとき、前記タッチアンドホールド操作の後にアップリフトを検出すると、前記画像移動停止指示を生成するステップ、又は、
前記第3操作が、前記ビューファインダインタフェース上の特定のコントロールをプレスアンドドラッグする操作であるとき、ドラッグ操作の後にアップリフトを検出すると、前記画像移動停止指示を生成するステップ、
を含む。
【0063】
留意すべきことに、画像移動停止指示は、限定ではなく一例に過ぎない。別の画像移動停止指示も実行可能である。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0064】
例えば、第2画像は、第1広角カメラによりキャプチャされたN画像フレームからフレーム抽出により得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数であり、MはN未満の整数である。従って、プレビュー画像をすばやく再生できる。代替として、第2画像は、第1広角カメラによってキャプチャされたN画像フレームへの複数フレーム画像挿入を通じて得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数であり、MはNより大きい整数である。フレーム挿入再生は、低速再生効果を達成できる。従って、プレビュー画像をゆっくり再生できる。
【0065】
視角変換が第2画像ブロックに対して実行された後に得られる画像ブロックは、次式:
x'=x*cos(θ)-sin(θ)*y、及び
y'=x*sin(θ)+cos(θ)*y
を満たす。
【0066】
ここで、(x',y')は視野角変換後に得られる画像ブロック上のピクセルであり、(x,y)は第2画像ブロック上のピクセルであり、θは回転角であり、回転角はプリセットされている。前述の式を用いて、電子装置が画像ブロック上で視野角変換を実行した後、プレビュー画像は、携帯電話機が実際に揺らされたときに提示されるプレビュー画像に適している。従って、電子装置の位置が変わらない場合には、ユーザは、電子装置を使用して「レンズを移動する」又は「レンズを揺らす」等の撮影方法を実装することができ、ユーザ経験が比較的良好である。
【0067】
第9の態様によれば、ビデオ記録シナリオにおいてプレビュー画像を表示する方法が更に提供される。前記方法は電子装置に適用される。前記電子装置は、
カメラアプリケーションを起動するために使用される第1操作を検出し、
前記第1操作に応答して、前記カメラアプリケーションを開始し、
第1ビデオ記録モードを示すために使用される第2操作を検出し、
前記第2操作に応じて前記電子装置のディスプレイ上にビューファインダインタフェースを表示し、前記ビューファインダインタフェースは、第1プレビュー画像を含み、前記第1プレビュー画像は、前記電子装置上のカメラによってキャプチャされた第1画像であり、
前記電子装置の位置を不変のまま保ち、画像回転方向を示す第3操作を検出し、
前記第3操作に応答して、前記ビューファインダインタフェース上に第2プレビュー画像を表示し、前記第2プレビュー画像は、前記カメラによってキャプチャされた第2画像が前記画像回転方向に回転した後に得られる画像である。言い換えると、電子装置を用いてユーザがビデオ記録を実行する処理では、ビューファインダインタフェース上のプレビュー画像が回転してよく、画像回転撮影効果が達成され、ユーザ経験が比較的良好である。
【0068】
可能な設計では、第3プレビュー画像は、ビューファインダインタフェース上に表示され、第3プレビュー画像は、カメラによってキャプチャされた第3画像が画像回転方向に回転した後に得られる画像であり、第2画像に対する第3画像の回転角は、第1画像に対する第2画像の回転角と同じである。
【0069】
言い換えれば、電子装置を用いてユーザがビデオ記録を実行する処理で、ビューファインダインタフェース上のプレビュー画像を毎回同じ角度で回転させる、言い換えれば一定速度で回転させることで、回転撮影効果が達成される。
【0070】
例えば、カメラは第1広角カメラであり、第1画像は、第1広角カメラによってキャプチャされた第4画像上の第1領域の第1画像ブロックであり、第2画像は、第1広角カメラによってキャプチャされた第5画像上の第2領域の第2画像ブロックであり、第4画像上の第1領域の位置は、第5画像上の第2領域の位置と同じか又は異なる。
【0071】
第3操作は、第1プレビュー画像上の円描画操作、又はビューファインダインタフェース上の画像回転方向を示すために使用されるコントロール上の操作を含む。
【0072】
前述の第3操作は、限定ではなく単なる一例に過ぎないことが理解されるべきである。画像移動方向を入力するために使用される別の操作も可能である。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0073】
可能な設計では、画像回転停止指示を検出すると、電子装置は、ビデオを生成し格納し、ビデオは、第2プレビュー画像を含む。言い換えれば、画像回転停止指示を検出すると、電子装置は自動的にビデオを生成し、ビデオを格納する。これは、操作を容易にし、ユーザ経験を向上する。
【0074】
前記画像回転停止指示を検出するステップは、
前記第3操作が前記第1プレビュー画像上の円描画操作であるとき、前記円描画操作の後のアップリフトを検出すると、前記画像回転停止指示を生成するステップ、又は、
前記第3操作が、前記ビューファインダインタフェース上の画像回転方向を示すために使用されるコントロールをタップする操作であるとき、前記ビューファインダインタフェース上の任意の位置で再度タップ操作が実行されたことを検出すると、画像回転停止指示を生成するステップ、又は、
前記第3操作が、前記ビューファインダインタフェース上の画像回転方向を示すために使用されるコントロールのタッチアンドホールド操作であるとき、前記タッチアンドホールド操作の後にアップリフトを検出すると、前記画像回転停止指示を生成するステップ、
を含む。
【0075】
留意すべきことに、画像回転停止指示は、限定ではなく一例に過ぎない。別の画像回転停止指示も実行可能である。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0076】
第2画像は、第1カメラでキャプチャしたN画像フレームからフレーム抽出により得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数、MはN未満の整数である。フレーム抽出再生は、高速再生効果を達成できる。従って、プレビュー画像をすばやく再生できる。代替として、第2画像は、第1カメラによってキャプチャされたN画像フレームへの複数フレーム画像挿入を通じて得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数であり、MはNより大きい整数である。フレーム挿入再生は、低速再生効果を達成できる。従って、プレビュー画像をゆっくり再生できる。
【0077】
第10の態様によれば、電子装置が更に提供される。前記電子装置は、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリを含む。前記1つ以上のメモリは、1つ以上のコンピュータプログラムを格納し、前記1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含み、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、
カメラアプリケーションを起動するために使用される第1操作を検出するステップと、
前記第1操作に応答して、前記カメラアプリケーションを開始するステップと、
第1ビデオ記録モードを示すために使用される第2操作を検出するステップと、
前記第2操作に応じて、前記電子装置のディスプレイ上にビューファインダインタフェースを表示するステップであって、前記ビューファインダインタフェースは、第1プレビュー画像を含み、前記第1プレビュー画像は、前記電子装置上の第1広角カメラによってキャプチャされた第1画像上の第1領域内の第1画像ブロックである、ステップと、
前記電子装置の位置を不変のまま保ち、画像移動方向を示す第3操作を検出するステップと、
前記第3操作に応じて、前記ビューファインダインタフェース上に第2プレビュー画像を表示するステップであって、前記第2プレビュー画像は、前記第1広角カメラによってキャプチャされた第2画像上の第2領域内の第2画像ブロックであるか、又は前記第2プレビュー画像は、前記第2画像ブロックに対して視角変換が実行された後に得られる画像ブロックであり、前記第1領域に対する前記第2領域の方向は前記画像移動方向に関連する、ステップと、
を実行可能にされる。
【0078】
可能な設計では、第1領域に対する第2領域の方向が、画像移動方向に関連することは、第1領域に対する第2領域の方向が、画像移動方向と同じであるか、又は画像移動方向と反対であることを含む。
【0079】
可能な設計では、前記第1領域に対する前記第2領域の方向が前記画像移動方向に関連することは、前記第2領域と前記第2画像の第1端との間の距離が第2距離であり、前記第1領域と前記第1画像の第1端との間の距離が第1距離であり、前記第1距離に対する前記第2距離の距離変化量が、前記画像移動方向に関連していることを含む。
【0080】
可能な設計では、前記1つ以上のプロセッサによって命令が実行されると、前記電子装置は、前記ビューファインダインタフェース上に第3プレビュー画像を表示するステップであって、前記第3プレビュー画像が第3画像上の第3領域内の第3画像ブロックであるか、又は前記第3プレビュー画像が、前記第3画像ブロック上で視野角変換が実行された後に得られる画像ブロックである、ステップを実行可能にされ、
前記第2領域に対する前記第3領域の第2方向変化量が、前記第1領域に対する前記第2領域の第1方向変化量に等しい。
【0081】
第2方向変化量は、第2距離に対する第3距離の距離変化量であり、第1方向変化量は、第1距離に対する第2距離の距離変化量である。第3距離は、第3領域と第3画像の第1端との間の距離であり、第2距離は、第2領域と第2画像の第1端との間の距離であり、第1距離は、第1領域と第1画像の第1端との間の距離である。
【0082】
可能な設計では、前記1つ以上のプロセッサによって命令が実行されると、前記電子装置は、第1ビデオ記録モードを示すために使用される第2操作を検出する前に、前記ビューファインダインタフェース上に第4プレビュー画像を表示するステップを更に実行可能にされ、前記第4プレビュー画像は、第2広角カメラでキャプチャされた画像であり、前記第2広角カメラの視野は、前記第1広角カメラの視野よりも小さく、前記第1プレビュー画像は、前記第1広角カメラの視野と前記第2広角カメラの視野との間の重複範囲内の画像ブロックの一部又は全部である。
【0083】
第2広角カメラでキャプチャした画像の倍率は、第1広角カメラでキャプチャした画像の倍率以下である。
【0084】
第3操作は、第1プレビュー画像上のフリック操作、又はビューファインダインタフェース上の画像回転方向を示すために使用されるコントロール上の操作、又はビューファインダインタフェース上の特定のコントロールをプレスアンドドラッグする操作を含む。
【0085】
可能な設計では、前記1つ以上のプロセッサによって命令が実行されると、前記電子装置は、画像移動停止指示を検出すると、第5プレビュー画像を前記ファインダインタフェース上に表示するステップを更に実行可能にされ、前記第5プレビュー画像は、前記第1広角カメラでキャプチャした第5画像上の第5領域内の第5画像ブロックであるか、又は前記第5プレビュー画像は、前記第5画像ブロック上で視角変換を行った後に取得された画像ブロックであり、前記第2領域に対する前記第5領域の方向が変化しない。
【0086】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、画像移動停止指示を検出すると、ビデオを生成し格納するステップを更に実行可能にされ、前記ビデオは、前記第1プレビュー画像及び前記第2プレビュー画像を含む。
【0087】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサにより実行されると、前記電子装置は、具体的に、
前記第3操作が前記第1プレビュー画像上のフリック操作であるとき、前記フリック操作の後にアップリフトを検出すると、前記画像移動停止指示を生成するステップ、又は、
前記第3操作が、前記ビューファインダインタフェース上で画像移動方向を示すために使用されるコントロールをタップする操作であるとき、前記ビューファインダインタフェース上の任意の位置で再度タップ操作が行われたことを検出すると、前記画像移動停止指示を生成するステップ、又は、
前記第3操作が、前記ビューファインダインタフェース上の画像移動方向を示すために使用されるコントロールのタッチアンドホールド操作であるとき、前記タッチアンドホールド操作の後にアップリフトを検出すると、前記画像移動停止指示を生成するステップ、又は、
前記第3操作が、前記ビューファインダインタフェース上の特定のコントロールをプレスアンドドラッグする操作であるとき、ドラッグ操作の後にアップリフトを検出すると、前記画像移動停止指示を生成するステップ、
を実行可能にされる。
【0088】
前記第2画像は、前記第1広角カメラによりキャプチャされたN画像フレームからフレーム抽出を通じて得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数であり、MはN未満の整数であるか、又は
前記第2画像は、前記第1広角カメラでキャプチャされたN画像フレームへの複数フレーム画像挿入を通じて得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数であり、MはNより大きい整数である。
【0089】
可能な設計では、視角変換が第2画像ブロックに対して実行された後に得られる画像ブロックは、次式:
x'=x*cos(θ)-sin(θ)*y、及び
y'=x*sin(θ)+cos(θ)*y
を満たす。
【0090】
ここで、(x',y')は視野角変換後に得られる画像ブロック上のピクセルであり、(x,y)は第2画像ブロック上のピクセルであり、θは回転角であり、回転角はプリセットされている。
【0091】
第11の態様によれば、電子装置が更に提供される。前記電子装置は、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリを含む。前記1つ以上のメモリは、1つ以上のコンピュータプログラムを記憶し、前記1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含み、前記1つ以上のプロセッサによって前記命令が実行されると、前記電子装置は、
カメラアプリケーションを起動するために使用される第1操作を検出するステップと、
前記第1操作に応答して、前記カメラアプリケーションを開始するステップと、
第1ビデオ記録モードを示すために使用される第2操作を検出するステップと、
前記第2操作に応じて前記電子装置のディスプレイ上にビューファインダインタフェースを表示するステップであって、前記ビューファインダインタフェースは、第1プレビュー画像を含み、前記第1プレビュー画像は、前記電子装置上のカメラによってキャプチャされた第1画像である、ステップと、
前記電子装置の位置を不変のまま保ち、画像回転方向を示す第3操作を検出するステップと、
前記第3操作に応答して、前記ビューファインダインタフェース上に第2プレビュー画像を表示するステップであって、前記第2プレビュー画像は、前記カメラによってキャプチャされた第2画像が前記画像回転方向に回転した後に得られる画像である、ステップと、
を実行可能にされる。
【0092】
可能な設計では、前記1つ以上のプロセッサによって前記命令が実行されると、前記電子装置は、更に、
前記ビューファインダインタフェース上に第3プレビュー画像を表示するステップを更に実行可能にされ、前記第3プレビュー画像は、前記カメラによってキャプチャされた第3画像が前記画像回転方向に回転した後に得られる画像であり、前記第2画像に対する前記第3画像の回転角は、前記第1画像に対する前記第2画像の回転角と同じである。
【0093】
カメラは第1広角カメラであり、第1画像は、第1広角カメラによってキャプチャされた第4画像上の第1領域の第1画像ブロックであり、第2画像は、第1広角カメラによってキャプチャされた第5画像上の第2領域の第2画像ブロックであり、第4画像上の第1領域の位置は、第5画像上の第2領域の位置と同じか又は異なる。
【0094】
第3操作は、第1プレビュー画像上の円描画操作、又はビューファインダインタフェース上の画像回転方向を示すために使用されるコントロール上の操作を含む。
【0095】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、画像回転停止指示を検出すると、ビデオを生成し格納するステップを更に実行可能にされ、前記ビデオは、前記第1プレビュー画像及び前記第2プレビュー画像を含む。
【0096】
可能な設計では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置は、具体的に、
前記第3操作が前記第1プレビュー画像上の円描画操作であるとき、前記円描画操作の後のアップリフトを検出すると、前記画像回転停止指示を生成するステップ、又は、
前記第3操作が、前記ビューファインダインタフェース上の画像回転方向を示すために使用されるコントロールをタップする操作であるとき、前記ビューファインダインタフェース上の任意の位置で再度タップ操作が実行されたことを検出すると、画像回転停止指示を生成するステップ、又は、
前記第3操作が、前記ビューファインダインタフェース上の画像回転方向を示すために使用されるコントロールのタッチアンドホールド操作であるとき、前記タッチアンドホールド操作の後にアップリフトを検出すると、前記画像回転停止指示を生成するステップ、
を実行可能にされる。
【0097】
前記第2画像は、前記第1カメラによりキャプチャされたN画像フレームからフレーム抽出を通じて得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数であり、MはN未満の整数であるか、又は
前記第2画像は、前記第1カメラでキャプチャされたN画像フレームへの複数フレーム画像挿入を通じて得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数であり、MはNより大きい整数である。
【0098】
第12の態様によれば、電子装置が更に提供される。前記電子装置は、第8の態様及び第8の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる方法を実行するモジュール/ユニットを含む。これらのモジュール/ユニットは、ハードウェアによって実装されてもよく、又は対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。
【0099】
第13の態様によれば、電子装置が更に提供される。前記電子装置は、第9の態様及び第9の態様の可能な設計のうちのいずれか1つによる方法を実行するモジュール/ユニットを含む。これらのモジュール/ユニットは、ハードウェアによって実装されてもよく、又は対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。
【0100】
第14の態様によると、チップが更に提供される。前記チップは、電子装置内のメモリに結合され、本願の実施形態における第9の態様及び第9の態様の可能な設計のいずれか1つによる技術的ソリューションを実行するように構成される。本願の本実施態様において、「結合する」とは、2つの構成要素が直接的又は間接的に互いに結合されることを意味する。
【0101】
第15の態様によれば、チップが更に提供される。前記チップは、電子装置内のメモリに結合され、本願の実施形態における第9の態様及び第9の態様の可能な設計のいずれか1つによる技術的ソリューションを実行するように構成される。本願の本実施態様において、「結合する」とは、2つの構成要素が直接的又は間接的に互いに結合されることを意味する。
【0102】
第16の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が更に提供される。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが電子装置上で実行される場合、前記電子装置は、第8の態様及び第8の態様の可能な設計のいずれか1つによる技術的ソリューションを実行することが可能である。
【0103】
第17の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が更に提供される。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが電子装置上で実行される場合、前記電子装置は、第9の態様及び第9の態様の可能な設計のいずれか1つによる技術的ソリューションを実行することが可能である。
【0104】
第18の態様によれば、プログラムプロダクトが更に提供される。プログラムプロダクトは命令を含み、前記命令がコンピュータ上で実行される場合、前記コンピュータは、第8の態様及び第8の態様の可能な設計のいずれか1つによる技術的ソリューションを実行することが可能である。
【0105】
第19の態様によれば、プログラムプロダクトが更に提供される。前記プログラムプロダクトは命令を含み、前記命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、第9の態様及び第9の態様の可能な設計のいずれか1つによる技術的ソリューションを実行することが可能である。
【0106】
第20の態様によれば、電子装置上のグラフィカルユーザインタフェースが更に提供される。前記電子装置は、1つ以上のメモリ及び1つ以上のプロセッサを含む。前記1つ以上のプロセッサは、1つ以上のメモリに記憶された1つ以上のコンピュータプログラムを実行するように構成される。前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記電子装置が第9の態様及び第9の態様の可能な設計のいずれか1つによる技術的ソリューションを実行するときに表示されるグラフィカルユーザインタフェースを含む。
【0107】
第21の態様によれば、電子装置上のグラフィカルユーザインタフェースが更に提供される。前記電子装置は、1つ以上のメモリ及び1つ以上のプロセッサを含む。前記1つ以上のプロセッサは、1つ以上のメモリに記憶された1つ以上のコンピュータプログラムを実行するように構成される。前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記電子装置が第9の態様及び第9の態様の可能な設計のいずれか1つによる技術的ソリューションを実行するときに表示されるグラフィカルユーザインタフェースを含む。
【0108】
第9の態様~第21の態様の有益な効果については、第8の態様の有益な効果を参照すること。詳細はここで再び記載されない。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【
図1】従来技術における携帯電話機を用いた「レンズの揺れ」及び「レンズの移動」を実現するための概略図である。
【0110】
【
図2A】本願の実施形態による電子装置のハードウェア構造の概略図である。
【0111】
【
図2B】本願の実施形態による電子装置のソフトウェア構造の概略図である。
【0112】
【
図3A】本願の実施形態による種々のカメラ移動モードの実施原理の概略図である。
【0113】
【
図3B】本願の実施形態による移動モードの例の概略図である。
【0114】
【
図4】本願の実施形態に係る携帯電話機のGUIの例の概略図である。
【0115】
【
図5A】本願の実施形態による携帯電話機上のマイクロムービーアイコンの概略図である。
【
図5B】本願の実施形態による携帯電話機上のマイクロムービーアイコンの概略図である。
【0116】
【
図6】本願の実施形態によるマイクロムービーモードのホームページの概略図である。
【0117】
【
図7A】本願の実施形態による旅行テンプレートの記録インタフェースの例の概略図である。
【
図7B】本願の実施形態による旅行テンプレートの記録インタフェースの例の概略図である。
【
図7C】本願の実施形態による旅行テンプレートの記録インタフェースの例の概略図である。
【
図7D】本願の実施形態による旅行テンプレートの記録インタフェースの例の概略図である。
【0118】
【
図8A】本願の実施形態による旅行テンプレートの記録インタフェースの別の例の概略図である。
【
図8B】本願の実施形態による旅行テンプレートの記録インタフェースの別の例の概略図である。
【
図8C】本願の実施形態による旅行テンプレートの記録インタフェースの別の例の概略図である。
【
図8D】本願の実施形態による旅行テンプレートの記録インタフェースの別の例の概略図である。
【0119】
【
図9A】本願の実施形態による効果提示インタフェースの概略図である。
【
図9B】本願の実施形態による効果提示インタフェースの概略図である。
【
図9C】本願の実施形態による効果提示インタフェースの概略図である。
【
図9D】本願の実施形態による効果提示インタフェースの概略図である。
【
図9E】本願の実施形態による効果提示インタフェースの概略図である。
【
図9F】本願の実施形態による効果提示インタフェースの概略図である。
【0120】
【
図10】本願の実施形態による「ギャラリ」のインタフェースの概略図である。
【0121】
【
図11A】本願の実施形態によるマイクロムービーモードのホームページの別の実施形態の概略図である。
【
図11B】本願の実施形態によるマイクロムービーモードのホームページの別の実施形態の概略図である。
【0122】
【
図11C】本願の実施形態による、カメラ移動モードを選択し、カメラ移動モードを撮影テンプレートに結合するためのインタフェースの概略図である。
【0123】
【
図12】本願の実施形態によるビデオ撮影方法の概略フローチャートである。
【0124】
【
図13】本願の実施形態による電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図14】本願の実施形態による電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図15】本願の実施形態による電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図16】本願の実施形態による電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図17】本願の実施形態による電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【0125】
【
図18】本願の実施形態による、超広角カメラによってキャプチャされた画像上のターゲット領域を移動させる概略図である。
【0126】
【
図19A】本願の実施形態による、超広角カメラによってキャプチャされた画像上のターゲット領域を移動させる概略図である。
【
図19B】本願の実施形態による、超広角カメラによってキャプチャされた画像上のターゲット領域を移動させる概略図である。
【
図19C】本願の実施形態による、超広角カメラによってキャプチャされた画像上のターゲット領域を移動させる概略図である。
【
図19D】本願の実施形態による、超広角カメラによってキャプチャされた画像上のターゲット領域を移動させる概略図である。
【0127】
【
図20】本願の実施形態による電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図21】本願の実施形態による電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図22】本願の実施形態による電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図23】本願の実施形態による電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図24】本願の実施形態による電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【0128】
【
図25】本願の実施形態による、超広角カメラによってキャプチャされた画像上のターゲット領域を回転させる概略図である。
【0129】
【
図26】本願の実施形態による、電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図27】本願の実施形態による、電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【0130】
【
図28】本願の実施形態による、超広角カメラによってキャプチャされた画像上のターゲット領域を拡大する概略図である。
【0131】
【
図29】本願の実施形態による、電子装置のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【0132】
【
図30】本願の実施形態によるビデオ記録シナリオにおいてプレビュー画像を表示する方法の概略フローチャートである。
【
図31】本願の実施形態によるビデオ記録シナリオにおいてプレビュー画像を表示する方法の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0133】
以下は、当業者がより良い理解を得るのを助けるために、本願の実施形態における用語を説明する。
【0134】
本願の実施形態におけるプレビュー画像は、電子装置のビューファインダインタフェース上に表示される画像である。例えば、電子装置が携帯電話機の場合、携帯電話機はカメラアプリケーションを起動し、カメラを開き、ビューファインダインタフェースを表示し、そこでプレビュー画像がビューファインダインタフェースに表示される。携帯電話機は更に例として使われる。携帯電話機がビデオ通話機能(WeChatのビデオ通信機能など)を有効にすると、携帯電話機は、カメラを開き、ビューファインダインタフェースを表示する。ここで、プレビュー画像がビューファインダインタフェースに表示される。
【0135】
本願の実施形態における視野は、カメラの重要な性能パラメータである。更に、「視野」は、「視野角」、「視野鏡」、「視野鏡」などの用語とも呼ばれる。本願明細書は、名称に制限を課さない。視野は、カメラの最大撮影角度範囲を示すために使用する。被写体が角度範囲にある場合、その被写体はカメラによってキャプチャされ、従って、プレビュー画像内に更に提示される。被写体が角度範囲外の場合、被写体はカメラにキャプチャされず、従ってプレビュー画像内に提示されない。
【0136】
一般に、カメラの視野が広いほど撮影範囲が広く焦点距離が短く、カメラの視野が狭いほど撮影範囲が狭く焦点距離が長いことを意味する。従って、カメラは、視野が異なるため、通常カメラ、広角カメラ、超広角カメラ等に分類される。例えば、通常カメラの焦点長は40ミリメートルから45ミリメートルの範囲であってよく、視角は40度から60度の範囲であってよく、広角カメラの焦点長は24ミリメートルから38ミリメートルの範囲であってよく、視角は60度から84度の範囲であってよく、超広角カメラの焦点長は13ミリメートルから20ミリメートルの範囲であってよく、視角は94度から118度の範囲であってよい。
【0137】
本願の実施形態で提供されるビデオ撮影方法は、電子装置に適用され得る。電子装置はカメラを含む。好ましくは、カメラは広角カメラ又は超広角カメラである。勿論、カメラは、代替として、通常カメラであってもよい。本願では、カメラの数は制限されない。1つ以上のカメラがある場合がある。複数のカメラが存在する場合、複数のカメラは、好ましくは、少なくとも1つの広角カメラ又は少なくとも1つの超広角カメラを含むことができる。
【0138】
電子装置は、例えば、携帯電話機、タブレットコンピュータ、ウェアラブル装置(例えば、腕時計、リストバンド、ヘルメット、ヘッドセット、又はネックレス)、車載装置、拡張現実(augmented reality, AR)装置/仮想現実(virtual reality, VR)装置、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer, UMPC)、ネットブック、又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)であってもよい。電子装置の特定のタイプは、本願の実施形態において限定されない。
【0139】
例えば、
図2Aは電子装置100の概略構造図である。
図2Aに示すように、電子装置100は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)ポート130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identification module, SIM)カードインタフェース195等を含んでもよい。
【0140】
プロセッサ110は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィック処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)を含んでもよい。異なる処理ユニットは、独立した装置であってもよく、又は1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。コントローラは、電子装置100の神経センタ及びコマンドセンタであってもよい。コントローラは、命令フェッチ及び命令実行の完全な制御を行うために、命令演算コード及び時間シーケンス信号に基づいて演算制御信号を生成することができる。メモリは、更に、プロセッサ110内に配置されてもよく、命令及びデータを記憶するように構成される。幾つかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュメモリである。メモリは、プロセッサ110によって直ぐに使用される又は周期的に使用される命令又はデータを記憶することができる。プロセッサ110が命令又はデータを再度使用する必要がある場合、プロセッサ110は、メモリから命令又はデータを直接呼び出すことができる。これは、繰り返されるアクセスを回避し、プロセッサ110の待ち時間を短縮し、それによって、システム効率を向上する。
【0141】
USBポート130は、USB標準仕様に準拠するインタフェースであり、具体的には、ミニUSBポート、マイクロUSBポート、USB Type Cポートなどであってもよい。USBポート130は、電子装置100を充電するために充電器に接続するように構成されてもよく、また、電子装置100と周辺装置との間でデータを送信するように構成されてもよい。充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、及びプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140の入力を受け取り、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160などに電力を供給する。
【0142】
電子装置100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサなどを介して実現することができる。アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送受信するように構成される。電子装置100内の各アンテナは、1つ以上の通信帯域をカバーするように構成することができる。アンテナ利用率を高めるために、異なるアンテナを更に多重化することができる。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワーク内のダイバーシチアンテナとして多重化されてもよい。幾つかの他の実施形態において、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて使用されてもよい。
【0143】
移動通信モジュール150は、2G、3G、4G、5G等を含む無線通信の、電子装置100に適用されるソリューションを提供することができる。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(low noise amplifier, LNA)などを含むことができる。移動通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信電磁波に対するフィルタリング又は増幅などの処理を行い、処理された電磁波を復調のためにモデムプロセッサに送信することができる。移動通信モジュール150は、モデムプロセッサによって変調された信号を更に増幅し、増幅された信号を放射のためにアンテナ1を介して電磁波に変換することができる。幾つかの実施形態では、移動通信モジュール150内の少なくとも幾つかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置されてもよい。幾つかの実施形態では、移動通信モジュール150内の少なくとも幾つかの機能モジュールは、プロセッサ110内の少なくとも幾つかのモジュールと同じ装置内に配置されてもよい。
【0144】
無線通信モジュール160は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth, BT)、グローバルナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離通信(near field communication, NFC)技術、赤外線(infrared, IR)技術などを含む無線通信のための、電子装置100に適用されるソリューションを提供することができる。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールに統合された1つ以上のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタ処理を行い、処理された信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は、更に、プロセッサ110から送られるべき信号を受信し、その信号に対して周波数変調及び増幅を行い、処理された信号を、放射のためにアンテナ2を介して電磁波に変換することができる。
【0145】
幾つかの実施形態では、電子装置100において、アンテナ1と移動通信モジュール150とが結合され、アンテナ2と無線通信モジュール160とが結合されることにより、電子装置100は、無線通信技術を使用することによって、ネットワーク及び他の装置と通信することができる。無線通信技術には、移動通信用グローバルシステム(global system for mobile communications, GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多重アクセス(code division multiple access, CDMA)、広帯域符号分割多重アクセス(wideband code division multiple access, WCDMA)、時分割同期符号分割多重アクセス(time-division code division multiple access, TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術などが含まれる。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system, GPS)、全地球ナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system, GLONASS)、北斗衛星測位システム(beidou navigation satellite system, BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system, QZSS)、及び/又は静止衛星型補強システム(satellite based augmentation systems, SBAS)を含んでもよい。
【0146】
ディスプレイ194は、アプリケーションのディスプレイインタフェース、例えばカメラアプリケーションのビューファインダインタフェースを表示するように構成される。ディスプレイ194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode, AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode, FLED)、Miniled、MicroLed、Micro-oLed、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes, QLED)などであり得る。幾つかの実施形態では、電子装置100は、1つ又はN個のディスプレイ194を含んでもよく、ここで、Nは、1を超える正の整数である。
【0147】
電子装置100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを介して撮影機能を実現することができる。
【0148】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成される。例えば、撮影中にシャッターを押すと、レンズを介してカメラの感光体に光が送られ、光信号が電気信号に変換され、カメラの感光体がISPに処理のために電気信号を送って、電気信号を可視画像に変換する。ISPは更に、画像のノイズ、輝度、及び顔色に関してアルゴリズム最適化を実行することができる。ISPは更に、撮影シナリオの露出及び色温度などのパラメータを最適化することができる。幾つかの実施形態において、ISPは、カメラ193に配置されてもよい。
【0149】
カメラ193は、静止画像又はビデオをキャプチャするように構成されている。被写体の光学画像は、レンズを通して生成され、感光体上に投影される。感光体は、電荷結合素子(charge coupled device, CCD)又は相補型金属-酸化物-半導体(complementary metal-oxide-semiconductor, CMOS)フォトトランジスタであってよい。感光体は、光信号を電気信号に変換し、次に、電気信号をデジタル画像信号に変換するために、電気信号をISPに送信する。ISPは、デジタル画像信号を処理のためにDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号をRGBフォーマット又はYUVフォーマットのような標準フォーマットの画像信号に変換する。幾つかの実施形態では、電子装置100は、1つ又はN個のカメラ193を含んでもよく、ここで、Nは、1を超える正の整数である。
【0150】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号を処理することができる。例えば、電子装置100が周波数を選択すると、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギに対してフーリエ変換を実行するように構成される。
【0151】
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮又は解凍するように構成される。電子装置100は、1つ以上のビデオコーデックをサポートすることができる。従って、電子装置100は、複数のコーディングフォーマット、例えば、動画専門家グループ(moving picture experts group, MPEG)1、MPEG2、MPEG3、及びMPEG4でビデオを再生又は記録することができる。
【0152】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network, NN)計算プロセッサであり、例えば、ヒトの脳のニューロン間の伝達様式を参照することにより、生物学的ニューラルネットワークの構造を参照することにより入力情報を迅速に処理し、更に、自己学習を継続的に実行することができる。NPUは、画像認識、顔認識、音声認識、及びテキスト理解のような電子装置100のインテリジェント認知のようなアプリケーションを実行することができる。
【0153】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成することができる。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納された命令を実行し、電子装置100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、(iQIYIアプリケーション又はWeChatアプリケーションなど)少なくとも1つのアプリケーションのソフトウェアコードなどを格納することができる。データ記憶領域は、電子装置100が使用されるときに生成されるデータ(例えば、撮影画像又は記録されたビデオ)等を格納することができる。更に、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、又は不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ、又はユニバーサルフラッシュ記憶装置(universal flash storage, UFS)を含んでもよい。
【0154】
外部メモリインタフェース120は、外部メモリカード、例えばマイクロSDカードに接続して、電子装置の記憶能力を拡張するように構成することができる。外部メモリカードは、外部メモリインタフェース120を介してプロセッサ110と通信し、データ記憶機能を実現する。例えば、音楽やビデオなどのファイルは外部メモリカードに格納される。
【0155】
電子装置100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサなどを介して、音楽再生及び録音機能などのオーディオ機能を実行することができる。
【0156】
センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、レンジセンサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周囲光センサ180L、骨伝導センサ180Mなどを含んでもよい。
【0157】
圧力センサ180Aは、圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換してもよい。幾つかの実施形態において、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194上に配置されてもよい。ジャイロスコープセンサ180Bは、電子装置100の運動姿勢を決定するように構成されてもよい。幾つかの実施形態において、3つの軸(すなわち、軸x、y、及びz)を中心とする電子装置100の角速度は、ジャイロスコープセンサ180Bを介して決定されてもよい。
【0158】
ジャイロスコープセンサ180Bは、撮影中に手ぶれを補正するように構成されてもよい。気圧センサ180Cは、気圧を測定するように構成される。幾つかの実施形態では、電子装置100は、位置決め及びナビゲーションを支援するために、気圧センサ180Cによって測定された気圧値に基づいて高度を計算する。磁気センサ180Dは、ホールセンサを含む。電子装置100は、磁気センサ180Dを使用することによって、フリップカバーの開閉を検出することができる。幾つかの実施形態において、電子装置100がクラムシェル電話機である場合、電子装置100は、磁気センサ180Dを使用することによって、クラムシェルの開閉を検出することができる。また、クラムシェルを開くと自動的にロック解除する機能は、フリップカバーの検出した開閉状態やクラムシェルの検出した開閉状態に基づいて設定される。加速度センサ180Eは、電子装置100の様々な方向(通常は3軸)の加速度を検出することができ、電子装置100がまだ存在するときに、大きさ及び重力の方向を検出することができる。加速度センサ180Eは、更に、電子装置100の姿勢を識別するように構成されてもよく、歩数計のような用途に適用され、景観モードとポートレートモードとの間のスイッチングに適用される。
【0159】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。電子装置100は、距離を赤外線方式又はレーザ方式で測定することができる。幾つかの実施形態において、撮影シナリオにおいて、電子装置100は、迅速な焦点合わせを実現するために、レンジセンサ180Fを通る距離を測定してもよい。光近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)と、フォトダイオードのような光学検出器とを含んでもよい。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードであってもよい。電子装置100は、発光ダイオードを用いて赤外線を発光する。電子装置100は、近傍の被写体からの赤外線反射光をフォトダイオードを用いて検出する。十分な反射光を検出する場合、電子装置100は、電子装置100の近くに被写体が存在すると判断してもよい。不十分な反射光を検出すると、電子装置100は、電子装置100の近くに被写体が存在しないと判断してもよい。電子装置100は、光近接センサ180Gを使用することによって、ユーザが通話のために電子装置100を耳の近くに保持することを検出し、電力節約のためのスクリーンオフを自動的に実行することができる。光近接センサ180Gはまた、スマートカバーモード又はポケットモードで使用して、スクリーンのロック解除又はロックを自動的に実行してもよい。
【0160】
周囲光センサ180Lは、周囲光の輝度を感知するように構成される。電子装置100は、感知された周囲光の明るさに基づいてディスプレイ194の明るさを適応的に調整することができる。また、周囲光センサ180Lは、撮影中にホワイトバランスを自動的に調整するように構成されてもよい。また、周囲光センサ180Lは、偶発的な接触を回避するために、電子装置100がポケットに入っているかどうかを検出するために、光近接センサ180Gと協働してもよい。指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。電子装置100は、収集された指紋の特徴を使用して、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベースの撮影、指紋ベースの呼応答などを実行することができる。
【0161】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成される。幾つかの実施形態では、電子装置100は、温度センサ180Jによって検出された温度を使用することによって温度処理ポリシを実行する。例えば、温度センサ180Jによって報告された温度が閾値を超えると、電子装置100は、温度センサ180Jの近くに位置するプロセッサの性能を低下させて、電力消費を低減して熱保護を実施する。幾つかの他の実施形態では、温度が別の閾値未満である場合、電子装置100は、低温のために電子装置100の電源が異常にオフになるのを防止するために、バッテリ142を加熱する。幾つかの他の実施形態では、温度が更に別の閾値未満である場合、電子装置100は、低温によって引き起こされる異常な電力オフを防止するために、バッテリ142の出力電圧を上昇させる。
【0162】
タッチセンサ180Kは、「タッチパネル」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194上に配置されてもよく、タッチセンサ180K及びディスプレイ194は、「タッチスクリーン」とも呼ばれるタッチスクリーンを構成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上又はその近傍で実行されるタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送して、タッチイベントのタイプを決定することができる。ディスプレイ194は、タッチ操作に関連する視覚出力を提供することができる。幾つかの他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替として、ディスプレイ194の表面とは異なる位置に電子装置100の表面上に配置されてもよい。
【0163】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を得ることができる。幾つかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは、ヒト声帯部の振動骨の振動信号を得ることができる。骨伝導センサ180Mはまた、血圧拍動信号を受信するために、人間の脈拍と接触していてもよい。
【0164】
ボタン190は、電源ボタン、音量ボタン等を含む。ボタン190は、機械的ボタンであってもよく、又はタッチボタンであってもよい。電子装置100は、ボタン入力を受け取り、電子装置100のユーザ設定及び機能コントロールに関連するボタン信号入力を生成することができる。モータ191は、振動プロンプトを生成することができる。モータ191は、着呼振動プロンプト又はタッチ振動フィードバックを提供するように構成することができる。例えば、異なるアプリケーションで実行されるタッチ操作(例えば、撮影及びオーディオ再生)は、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。タッチ振動フィードバック効果は更にカスタマイズすることができる。インジケータ192は、指示灯であってもよく、充電状態及び電力変化を示すように構成されてもよく、又はメッセージ、不在着信、通知などを示すように構成されてもよい。SIMカードインタフェース195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、電子装置100との接触又は電子装置100からの分離を実現するために、SIMカードインタフェース195に挿入されてもよく、又はSIMカードインタフェース195から取り外されてもよい。
【0165】
図2Aに示された構成要素は、電子装置100に対する特定の制限を構成しないことが理解され得る。携帯電話機は、更に、図に示されているものよりも多くの又は少ない構成要素を含んでもよく、或いは幾つかの構成要素を組み合わせていてもよく、或いは幾つかの構成要素を分割していてもよく、或いは異なる構成要素配置を有していてもよい。加えて、
図2Aの構成要素間の組合せ/接続関係もまた、調整され、修正され得る。
【0166】
本願の本実施形態では、電子装置100は、1つ以上のカメラ193を含んでもよい。電子装置100は、カメラ1、カメラ2等の複数のカメラを有し、カメラ1の視野は、カメラ2の視野よりも小さいものとする。例えば、カメラ1は長焦点カメラであり、カメラ2は広角カメラ(通常広角カメラ又は超広角カメラであってもよい)であるか、カメラ1は通常広角カメラであり、カメラ2は超広角カメラであるか、又は他の異なる組み合わせがある。幾つかの実施形態では、カメラ1及びカメラ2の両方は、背面カメラ又は前面カメラであってもよい。電子装置100は、より多くのカメラ、例えば、長焦点カメラを更に含んでもよいことを理解されたい。
【0167】
電子装置100は、複数の記録モード、例えば、共通記録モード、移動モード、及び揺れモードを提供することができる。通常ビデオ記録モードでは、電子装置100は、比較的小さな視野を有するカメラ1を起動し、ビューファインダインタフェース上にカメラ1によってキャプチャされた画像を表示する。電子装置100は、通常のビデオ記録モードから移動モードに切り換える際に、比較的大きな視野を有するカメラ2を起動し、ビューファインダインタフェース上に、カメラ2によってキャプチャされた画像の1フレーム上に画像ブロックを表示する。電子装置100が静止したままであるとき、プロセッサ110(例えば、GPU又はNPU)が、ユーザが入力した画像移動方向(例えば、スクリーン上でフリック操作を行って入力した画像移動方向)に応答する場合、画像移動方向に従って、カメラ2によりキャプチャされた次の画像フレーム上の別の画像ブロックが決定され、ビューファインダインタフェース上に別の画像ブロックが表示される。前の画像ブロックに対する別の画像ブロックの方向は、ユーザによって入力される画像移動方向に関連する。つまり、ユーザは「レンズを移動する」撮影方法を行うために、画像の移動方向を入力する。従って、本願の本実施形態では、携帯電話機のビデオ記録処理において、ユーザが携帯電話機の位置を移動する必要なく、「レンズを移動する」撮影方法を実現することもでき、操作を容易にすることができる。従って、ユーザ経験は比較的良好である。
【0168】
図2Bは、本願の実施形態による電子装置のソフトウェア構造のブロック図である。
図2Bに示すように、電子装置のソフトウェア構造は、層状アーキテクチャであってもよい。例えば、ソフトウェアは幾つかの層に分けられ、各層は明確な役割と責任を持つ。これらの層は、ソフトウェアインタフェースを介して互いに通信する。幾つかの実施形態において、Androidシステムは、アプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層(framework, FWK)、Androidランタイム(Android runtime)及びシステムライブラリ、及びカーネル層の4つの層に分割される。
【0169】
アプリケーション層は、一連のアプリケーションパッケージを含むことができる。
図2Bに示すように、アプリケーション層は、カメラ、設定、スキンモジュール、ユーザインタフェース(user interface, UI)、サードパーティアプリケーションなどを含んでもよい。サードパーティのアプリケーションには、WeChat、QQ、ギャラリ、カレンダー、電話、マップ、ナビゲーション、WLAN、Bluetooth、ミュージック、ビデオ、メッセージなどが含まれる。
【0170】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーションプログラミングインタフェース(application programming interface, API)と、アプリケーション層におけるアプリケーションのためのプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、幾つかの所定の機能を含むことができる。
図2Bに示すように、アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネジャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネジャ、リソースマネジャ、通知マネジャなどを含んでもよい。
【0171】
ウィンドウマネジャは、ウィンドウプログラムを管理するように構成されている。ウィンドウマネジャは、ディスプレイのサイズを取得し、ステータスバーがあるかどうかを決定し、スクリーンロックを実行し、スクリーンショットを取るなどする。コンテンツプロバイダは、データを保存し取得し、データをアプリケーションによりアクセス可能にするように構成されている。データは、ビデオ、画像、オーディオ、発信及び受信した呼、閲覧履歴、ブックマーク、アドレス帳などを含んでもよい。
【0172】
ビューシステムは、テキストを表示するためのコントロール及びピクチャを表示するためのコントロールのような視覚的コントロールを含む。ビューシステムは、アプリケーションを構築するように構成されてもよい。ディスプレイインタフェースは、1つ以上のビューを含んでもよい。例えば、メッセージの通知アイコンを含む表示インタフェースは、テキスト表示ビュー及びピクチャ表示ビューを含んでもよい。
【0173】
電話マネジャは、電子装置の通信機能、例えば、通話状態の管理(応答又は拒否を含む)を提供するように構成される。
【0174】
リソースマネジャは、ローカライズされた文字列、アイコン、ピクチャ、レイアウトファイル、及びビデオファイルなどの様々なリソースをアプリケーションに提供する。
【0175】
通知マネジャは、アプリケーションが通知情報をステータスバーに表示することを可能にし、通知メッセージを伝達するように設定することができる。通知マネジャは、短い一時停止の後、ユーザの対話を必要とせずに自動的に消滅してもよい。例えば、通知マネジャは、ダウンロード完了通知、メッセージ通知等を行うように構成されている。代替として、通知マネジャは、グラフ又はスクロールバーテキストの形式でシステムの最上位ステータスバーに現れる通知、例えば、バックグラウンドで実行中のアプリケーションの通知、又はダイアログウィンドウの形式でスクリーンに現れる通知であってもよい。例えば、テキスト情報がステータスバーにプロンプト表示されたり、プロンプト音が生成されたり、電子装置が振動したり、指示灯が点滅したりする。
【0176】
Androidランタイムには、カーネルライブラリと仮想マシンが含まれる。Androidランタイムは、Androidシステムのスケジューリングと管理を担当する。
【0177】
コアライブラリには、Java言語で呼び出す必要のある関数と、Androidのコアライブラリの2つの部分がある。アプリケーション層とアプリケーションフレームワーク層は、仮想マシン上で動作する。仮想マシンは、アプリケーション層とアプリケーションフレームワーク層でJavaファイルをバイナリファイルとして実行する。仮想マシンは、オブジェクトライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティと例外管理、ガーベジコレクションなどの機能を実装するように設定されている。
【0178】
システムライブラリは、複数の機能モジュール、例えば、サーフェスマネジャ(surface manager)、メディアライブラリ(media library)、3次元グラフィック処理ライブラリ(例えば、OpenGL ES)、及び2Dグラフィックエンジン(例えば、SGL)を含んでもよい。
【0179】
サーフェスマネジャは、ディスプレイサブシステムを管理し、複数のアプリケーションのために2D及び3D層の融合を提供するように構成される。
【0180】
メディアライブラリは、複数の一般的に使用されるオーディオ及びビデオフォーマット、静止画像ファイル等における再生及び記録をサポートする。メディアライブラリは、MPEG4、H.264、MP3、AAC、AMR、JPG、及びPNGのような複数のオーディオ及びビデオ符号化フォーマットをサポートすることができる。
【0181】
3次元グラフィック処理ライブラリは、3次元グラフィック描画、画像レンダリング、合成、レイヤ処理等を実現するように構成されている。
【0182】
2Dグラフィックエンジンは2D描画用の描画エンジンである。
【0183】
更に、システムライブラリは、画像処理のためのグラフィック処理ライブラリを更に含み、「揺れ」、「移動」、「上昇」、及び「下降」の撮影効果を達成することができる。
【0184】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、及びセンサドライバを含む。
【0185】
ハードウェア層は、種々のタイプのセンサ、例えば、本願の実施形態における加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、及びタッチセンサを含んでもよい。
【0186】
本願の実施形態では、プレビュー画像をビデオ記録シナリオで表示する方法を参照し、以下では、例を用いて、電子装置のソフトウェア及びハードウェアの動作手順を説明する。
【0187】
タッチセンサ180Kがタッチ操作を受け取ると、対応するハードウェア割り込みがカーネル層に送信される。タッチ操作がタッチタップ操作である例が使用される。タップ操作に対応するコントロールがカメラアプリケーションのアイコンに対応するコントロールであると仮定すると、カメラアプリケーションが開始される。カメラアプリケーションが現在移動モードにあると仮定すると、カーネル層のカメラドライバは、画像をキャプチャするために比較的大きな視野を有するカメラ(例えば、超広角カメラ)を駆動するために呼び出される。超広角カメラは、キャプチャした画像をシステムライブラリのグラフィック処理ライブラリに送信する。
【0188】
グラフィック処理ライブラリは、例えば、超広角カメラによってキャプチャされた画像を処理し、画像上の画像ブロックを決定する。ディスプレイには、カメラアプリケーションのビューファインダインタフェース上に画像ブロック、すなわちプレビュー画像が表示される。電子装置が静止したままであるとき、タッチセンサ180Kがフリック操作を受け取ると仮定すると、対応するハードウェア割り込みがカーネル層に送られる。カーネル層はフリック操作を元の入力イベントに変換し、元の入力イベントをカーネル層に格納する。カメラアプリケーションがカーネル層から元の入力イベントを取得し、入力イベントがフリック方向に対応することを識別すると仮定すると、グラフィック処理ライブラリは、超広角カメラによってキャプチャされた画像上の別の画像ブロックを決定する。ここで、一方の画像ブロックに対する他方の画像ブロックの方向は、フリック方向に関連する。従って、電子装置のビデオ記録処理において、電子装置が静止したままであるときに、「レンズを移動する」効果も達成され得る。
【0189】
理解を容易にするために、本願の以下の実施形態において、電子装置が携帯電話機である例が使用され、添付の図面を参照して、本願の実施形態において提供されるビデオ撮影方法を詳細に説明する。
【0190】
本願で提供されるビデオ撮影方法では、携帯電話機が静止しているとき、「レンズを移動する」又は「レンズを揺らす」などのカメラ移動撮影技術を実装してもよい。
【0191】
説明を容易にするために、本明細書では、「レンズを移動する」を「移動モード」と呼び、「レンズを揺らす」を「揺れモード」と呼び、「移動モード」、「揺れモード」、等を「カメラ移動モード」と総称する。ここでは、例として「移動モード」と「揺れモード」のみを用いる。カメラ移動モードは、より具体的であり得ることが理解され得る。例えば、移動モードは、移動方向に応じて、上方向移動モード、下方向移動モード、左方向移動モード、及び右方向移動モードを含んでもよく、移動速度に応じて、加速移動モード、一定移動モード、及び減速移動モードを含んでもよい。例えば、表1を参照すると、様々なカメラ移動モードがリストされている。
【表1】
【0192】
表1の36個のカメラ移動モードを例として使用する。より多くのモードが更に含まれ得ることが理解され得る。例えば、上方への移動、下方への移動、左方向への移動、及び右方向への移動に加えて、移動モードは、本明細書では1つずつ列挙しない他の方向への移動を更に含んでもよい。
【0193】
以下に、携帯電話機が静止したままであるとき、各種「カメラ移動モード」の実装原理について説明する。
【0194】
(1)移動モード
【0195】
携帯電話機は広角カメラ又は超広角カメラなどのカメラを開始する。カメラは画像ストリームを出力する。
図3A(a)を参照すると、最大のブロックは、カメラによって出力される画像を表し、一般に、比較的大量の被写体を含む画像を表す。説明を容易にするために、画像ストリーム内のm番目の画像フレームから(m+3)番目の画像フレームのみが、
図3A(a)の例としてキャプチャされる。例えば、m番目の画像フレームについては、対応する大きなブロックの中の小さなブロックがm番目の領域としてマークされ、m番目の領域の中の画像ブロックがクリッピングによって得られ、プレビュー画像としてディスプレイ上に表示されてよい。言い換えれば、携帯電話機に表示されるプレビュー画像は、カメラでキャプチャした画像からクリッピングして得られる画像ブロックである。以下の説明は、揺れモード、プッシュモード、プルモード等にも適用可能である。
【0196】
右方向の動きが例として使用される。右方向への移動がm番目のフレームから始まると仮定すると、
図3A(a)を参照すると、プレビュー画像は、m番目の画像フレーム上のm番目の領域内の画像ブロックであり、プレビュー画像の次のフレームは、(m+1)番目の画像フレーム上の(m+1)番目の領域の画像ブロックである。ここで、(m+1)番目の領域の位置がm番目の領域の位置に対して距離Aだけ右方向に移動する。プレビュー画像の次のフレームは、(m+2)番目の画像フレーム上の(m+2)番目の領域内の画像ブロックである。ここで、(m+2)番目の位置が(m+1)番目の領域の位置に対して距離Bだけ右方向に移動する。(m+2)番目の領域の位置はm番目の領域の位置に対して距離A+Bだけ右方向に移動する、などである。m番目の領域、(m+1)番目の領域、(m+2)番目の領域などをまとめてターゲット領域と呼ぶ。言い換えれば、カメラでキャプチャした画像上のターゲット領域の位置が次第に右方向に移動する。これにより、レンズの右方向への移動効果を達成できる。しかし、携帯電話機は実際には動かない。
【0197】
m番目の領域がm番目の画像フレーム上の中央領域である例が、
図3A(a)で使用される。m番目の領域は、代替として、m番目の画像フレーム上の別の領域であってもよいことが理解され得る。例えば、m番目の領域の左端は、m番目の画像フレームの左端と重なる。具体的には、ターゲット領域が画像の左端から右端に移動する。
【0198】
図3A(a)は、右方向の移動を例にして説明されている。更に、左方向移動、上方向移動、下方向移動、斜め移動などの様々な方向の移動が含まれてもよく、右方向移動と同じ原理を有することが理解されよう。詳細はここで再び記載されない。
【0199】
以下に具体的な例を示す。簡単にするために、プレビュー画像を1秒毎に1フレームずつ更新する例を使用する。
【0200】
カメラによって出力される画像ストリームの画像は4148×2765であり、ターゲット領域は2094×1178であると仮定する。ターゲット領域が画像の左端から右端に移動する例が使用され、及び一定の移動の例が使用される。
図3B(a)、
図3B(b)、及び
図3B(c)を参照すると、右方向移動は、ターゲット領域の中心点が-1027から+1027へX方向に移動することを意味する。この場合、左端から右端への変換を完了するのに3秒かかる。ここでは、右方向の動きが例として使用される。左方向移動は右方向移動と同様の原理を有するものと理解することができる。詳細はここで再び記載されない。更に、本明細書では、毎秒1フレームの更新を実行する例が使用される。更新は、実際の適用の間、1秒間に複数のフレームによって実行され得ることが理解され得る。
【0201】
同様に、上方への平行移動は、ターゲット領域の中心点がY方向に-793から+793に移動することを意味する。この場合、下端から上端への変換を完了するのに3秒(又はユーザ指定の期間)かかる。ここでは、上方向移動を例として使用する。下方向移動は、上方向移動と同じ原理を有することが理解できる。詳細はここで再び記載されない。
【0202】
(2)揺れモード
【0203】
移動モードとは異なり、揺れモードでは、カメラがキャプチャした画像上のターゲット領域の位置を変更する必要があるほか、更にターゲット領域内の画像ブロックに対して視野角変換を行う必要があり、プレビュー画像は視野角変換後に得られる画像ブロックである。例えば、携帯電話機は、まず、カメラでキャプチャした画像(例えば、m番目の画像フレーム)で視野角変換を行い、次に、視野角変換後に得られた画像上のターゲット領域内の画像ブロックがプレビュー画像であると判定するか、又は、携帯電話機は、まず、カメラでキャプチャした画像上のターゲット領域内の画像ブロックを判定し、次に、画像ブロックで視野角変換を行い、視野角変換後に得られた画像ブロックがプレビュー画像であると判定する。
【0204】
右揺れが例として使用される。
図3A(a)を参照して、m番目のフレームから右揺れが始まると仮定すると、プレビュー画像は、m番目の領域の画像ブロックに対して視角変換を行った後に得られる画像ブロックであり、プレビュー画像の次のフレームは、(m+1)番目の領域の画像ブロックに対して視角変換を行った後に得られる画像ブロックであり、プレビュー画像の次のフレームは、(m+2)番目の領域の画像ブロックに対して視角変換を行った後に得られる画像ブロックであり、以下同様である。これにより、レンズの右方向の揺れ効果を達成できる。しかし、携帯電話機の位置は実際には変わらない。
【0205】
視野角変換は、アフィン変換を介して実現することができる。例えば、アフィン変換は、画像上のピクセルに線形変換行列を乗算することと、視野角変換後に得られる画像を得るために変換ベクトルを加えることを含む。例えば、視角変換後に得られる画像は、次の式を満足する。
【数1】
【0206】
前述の式に従って、次の式を得ることができる。
【数2】
【0207】
ここで、(x',y')は、視野角変換後に得られる画像上のピクセルであり、(x,y)は、視野角変換前に得られる画像上のピクセルであり、式中の行列:
【数3】
は、線形変換及び変換を実行するために用いられる行列である。更に、m11、m12、m21及びm22は線形変換パラメータであり、m13及びm23は並進パラメータであり、m11、m12、m21及びm22は回転角に関連する。「レンズを揺らす」回転角をθとすると、m11=cos(θ)、m12=-sin(θ)、m21=sin(θ)、m22=cos(θ)、m13=0、m23=0となる。従って、上記の式を変形させることにより、次式を得ることができる。
【数4】
【0208】
例えば、回転角θは、複数の方法で決定されてもよい。例えば、回転角θは、プリセット固定値であるか、又はユーザによって設定されてもよい。従って、回転角度を決定した後、携帯電話機は、上記の算式に従い、視野角変換を行うことができる。
【0209】
(3)プッシュモード
【0210】
プッシュモードは、カメラが次第に被写体に近づき、ビューファインダインタフェース上の被写体を拡大する、「レンズをプッシュする」撮影方法に対応する。これは、被写体の詳細に焦点を合わせるのに役立つ。
【0211】
図3A(b)を参照すると、例えば、m番目の画像フレームについて、対応する大きなブロックは、小さなブロック、すなわちm番目の領域を含み、携帯電話機は、クリッピングを介してm番目の領域から画像ブロックを取得し、画像ブロックをスクリーンに表示する。
【0212】
プッシュモードがm番目のフレームから開始されると仮定すると、更に
図3A(b)を参照して、プレビュー画像は、クリッピングを通じてm番目の画像フレーム上のm番目の領域から得られる画像ブロックであり、プレビュー画像の次のフレームは、クリッピングを通じて(m+1)番目の領域から取得される画像ブロックであり、ここで、(m+1)番目の領域の面積はm番目の領域の面積よりも小さく、プレビュー画像の次のフレームは、クリッピングを通じて(m+2)番目の領域から得られる画像ブロックであり、ここで、(m+2)番目の領域の面積はm番目の領域の面積よりも小さく、以下同様である。つまり、画像ブロックの面積は次第に小さくなる。この場合、ディスプレイに画像ブロックが表示されるとき、ディスプレイのサイズに合わせるために、画像ブロックを表示のために拡大する必要がある。画像ブロックが小さいほど、倍率が大きいことを示す。従って、携帯電話機のプレビュー画像の被写体が次第に拡大される。カメラが被写体に次第に近づく撮影効果を達成できる。但し、携帯電話機の位置は変わらない。
【0213】
(4)プルモード
【0214】
プルモードは「レンズをプルする」撮影方法に対応し、被写体からカメラが次第に離れる、具体的には、ビューファインダインタフェース上の被写体が縮小されることとして理解できる。パノラマ撮影に役立つ。
【0215】
プルモードとは異なり、プッシュモードはm番目のフレームから開始すると仮定すると、プレビュー画像は、m番目の画像フレーム上のm番目の領域の画像ブロックであり、プレビュー画像の次のフレームは、(m+1)番目の画像フレーム上の(m+1)番目の領域内の画像ブロックであり、ここで、(m+1)番目の領域の面積はm番目の領域の面積より大きく、プレビュー画像の次のフレームは、(m+2)番目の画像フレームの(m+2)番目の領域内の画像ブロックであり、ここで、(m+2)番目の領域の面積は(m+1)番目の領域の面積よりも大きく、以下同様である。つまり、画像ブロックの領域が次第に大きくなる。この場合、ディスプレイに画像ブロックが表示されるとき、ディスプレイのサイズに合わせるためには、画像ブロックを縮小して表示するために縮小する必要がある。画像ブロックが大きいほど、縮小率が大きいことを示す。従って、携帯電話機のプレビュー画像の被写体は縮小される。カメラが被写体から次第に離れる効果を達成できる。但し、携帯電話機の位置は変わらない。
【0216】
(5)回転モード
【0217】
回転モードでは、ターゲット領域内の画像ブロックを決定することに加えて、携帯電話機は更に画像ブロックを回転させる必要がある。例えば、携帯電話機は、まずカメラによってキャプチャされた画像を回転させ、次に回転した画像上のターゲット領域内の画像ブロックがプレビュー画像であることを決定するか、あるいは、携帯電話機は、まず、カメラによってキャプチャされた画像上のターゲット領域内の画像ブロックを決定し、次に、画像ブロックを回転させて、回転した画像ブロックがプレビュー画像であることを決定する。
【0218】
時計回り回転を例として使用する。回転がm番目のフレームから始まると仮定すると、
図3A(c)を参照すると、プレビュー画像はm番目の領域の画像ブロックであり、プレビュー画像の次のフレームは(m+1)番目の領域の画像ブロックが角度Gだけ時計回りに回転した後に得られる画像ブロックであり、プレビュー画像の次のフレームは(m+2)番目の領域の画像ブロックが角度G+Pだけ時計回りに回転した後に得られる画像ブロックであり、以下同様である。つまり、ターゲット領域は時計回りに次第に回転する。従って、プレビュー画像上の被写体は、次第に時計回りに回転する。これは、携帯電話機の回転撮影効果を達成できる。但し、携帯電話機の位置は変わらない。
【0219】
図3A(c)は、時計回り回転を例として使用することによって説明される。反時計回り回転が更に含まれてもよく、時計回り回転と同じ原理を有することが理解され得る。詳細はここで再び記載されない。
【0220】
(6)一定モード
【0221】
一定モードは、一定移動モード、一定揺れモード、一定プッシュモード、一定プルモード、一定回転モード等を含む。より具体的には、一定移動は、一定上方向移動、一定下方向移動、一定左方向移動、一定右方向移動などを更に含んでもよく、一定回転は、一定時計回り回転、一定反時計回り回転などを更に含んでもよい。これを表1に示す。
【0222】
具体的には、一定移動を例として用いて、具体的には、一定右方向移動を例として用いる。
図3A(a)を参照すると、例えば、A=B=C、具体的には、ターゲット領域(例えば、m番目の領域、(m+1)番目の領域、及び(m+2)番目の領域)は、毎回同じ距離だけ移動する。これは、一定右方向移動効果を達成できる。
【0223】
一定プッシュを例として用いる。
図3A(b)を参照すると、ターゲット領域(例えば、m番目の領域、(m+1)番目の領域、及び(m+2)番目の領域)は、毎回同じ面積だけ減少する。これは、一定プッシュ撮影効果を達成できる。
【0224】
一定回転を例として用い、具体的には一定時計回り回転を例として用いる。
図3A(c)を参照すると、例えば、G=P=Wであり、具体的には、ターゲット領域(例えば、m番目の領域、(m+1)番目の領域、及び(m+2)番目の領域)は、毎回同じ角度だけ回転する。これは、一定回転効果を達成する。
【0225】
(7)加速モード
【0226】
加速モードは、加速移動モード、加速揺れ移動、加速プッシュモード、加速プルモード、加速回転モードなどを含む。より具体的には、加速移動は、加速上方向移動、加速下方向移動、加速左方向移動、加速右方向移動などを更に含んでもよく、加速回転は、加速時計回り回転、加速反時計回り回転などを更に含んでもよい。これを表1に示す。
【0227】
具体的には、加速移動を例として用い、具体的には、加速右方向移動を例として用いる。
図3A(a)を参照すると、例えば、A<B<C、具体的には、ターゲット領域(例えば、m番目の領域、(m+1)番目の領域、及び(m+2)番目の領域)は、毎回増大する距離だけ移動する。これは、加速右方向移動効果を達成する。
【0228】
加速プッシュを例として用いる。
図3A(b)を参照すると、ターゲット領域(例えば、m番目の領域、(m+1)番目の領域、及び(m+2)番目の領域)の面積減少量は、次第に増加する。例えば、(m+1)番目の領域とm番目の領域との間の第1面積差は、(m+2)番目の領域と(m+1)番目の領域との間の第2面積差より小さい。これは、加速プッシュ効果を達成する。
【0229】
加速回転を例として用い、具体的には、加速時計回り回転を例として用いる。
図3A(c)を参照すると、例えば、G<P<Wであり、具体的には、ターゲット領域(例えば、m番目の領域、(m+1)番目の領域、及び(m+2)番目の領域)は、毎回増大する角度だけ回転する。これは、加速回転効果を達成する。
【0230】
右方向加速移動は、依然として例として使用されている。加速右方向移動は、A、B、及びCがA<B<Cを満足するように設定する方法に加えて、別の方法で実施されてもよい。例えば、更に
図3A(a)を参照すると、A=B=Cと設定され、次いで、加速移動は、フレーム抽出によって実行される。例えば、m番目のフレーム、(m+1)番目のフレーム、(m+3)番目のフレームが抽出される。この場合、プレビュー画像は、連続して、m番目の領域の画像ブロック、(m+1)番目の領域の画像ブロック、(m+3)番目の領域の画像ブロックである。しかし、(m+1)番目の領域はm番目の領域に対して距離Aだけ右方向に移動し、(m+3)番目の領域は(m+1)番目の領域に対して距離B+Cだけ右方向に移動する。これは、加速右方向移動を実行する。
【0231】
(8)減速モード
【0232】
減速モードは、減速移動モード、減速揺れ移動、減速プッシュモード、減速プルモード、減速回転モード等を含む。より具体的には、減速移動は、減速上方向移動、減速下方向移動、減速左方向移動、減速右方向移動などを更に含んでもよく、減速回転は、減速時計回り回転、減速反時計回り回転などを更に含んでもよい。これを表1に示す。
【0233】
具体的には、減速移動を例として用い、具体的には、減速右方向移動を例として用いる。
図3A(a)を参照すると、例えば、A>B>C、具体的には、ターゲット領域(例えば、m番目の領域、(m+1)番目の領域、及び(m+2)番目の領域)は、毎回減少する距離だけ移動する。これは、減速右方向移動効果を達成できる。
【0234】
減速プッシュを例として用いる。
図3A(b)を参照すると、ターゲット領域(例えば、m番目の領域、(m+1)番目の領域、及び(m+2)番目の領域)の面積減少量は、次第に減少する。例えば、(m+1)番目の領域とm番目の領域との間の第1面積差は、(m+2)番目の領域と(m+1)番目の領域との間の第2面積差より大きい。これは、減速プッシュ効果を達成する。
【0235】
減速回転を例として用い、具体的には、減速時計回り回転を例として用いる。
図3A(c)を参照すると、例えば、G>P>Wであり、具体的にh、ターゲット領域(例えば、m番目の領域、(m+1)番目の領域、及び(m+2)番目の領域)は、毎回減少する角度だけ回転する。これは、減速回転効果を達成する。
【0236】
減速右方向移動を更に例として用いる。減速右方向移動は、A、B、及びCがA>B>Cを満足するように設定する方法に加えて、別の方法で実施されてもよい。例えば、
図3A(a)を参照すると、A=B=Cと設定され、その後、減速移動は、フレーム挿入によって実現される。例えば、p番目のフレームは、m番目のフレームと(m+1)番目のフレームの間に挿入され、p番目のフレーム上のターゲット領域は、p番目の領域であり、m番目の領域に対してXだけ右方向に移動し、XはAより小さい。この場合、プレビュー画像は、連続的に、m番目の領域の画像ブロック、p番目の領域の画像ブロック、(m+1)番目の領域の画像ブロックなどである。また、p番目の領域はm番目の領域に対してXだけ右方向に移動し、(m+1)番目の領域はm番目の領域に対してAだけ右方向に移動する。これにより、減速右方向移動効果が得られる。但し、携帯電話機の位置は変わらない。
【0237】
以下に、携帯電話機が静止したままであるとき、様々な「カメラ移動モード」を使ってビデオ撮影を実行する処理を説明する。
【0238】
一般に、視聴者に究極の視聴効果をもたらすために、「レンズを移動する」、「レンズを揺らす」、「レンズをプッシュする/プルする」などの大量のカメラ移動撮影技術が、ムービー撮影処理で用いられる。しかし、ムービー撮影にはプロの機器や写真家が必要である。従って、本願では、携帯電話機が静止したままのとき、様々なカメラ移動モードを使用することにより、携帯電話機を介してムービーのような撮影が実行されると考えられる。例えば、マイクロムービーモード(又はムービーモードと呼ばれることもある)は、携帯電話機において提供されてもよい。マイクロムービーモードでは、ユーザは、携帯電話機を使ってムービーのような撮影を実行することができる。具体的には、マイクロムービーモードは、複数のストーリテンプレートを含み、各ストーリテンプレートは、複数の異なるカメラ移動モードを含む。携帯電話機は、ストーリテンプレートに含まれる異なるカメラ移動モードを使用することによってビデオ撮影を行うことができ、それによってビデオ撮影の品質を向上し、操作を容易にする。非専門家であっても、様々なカメラ移動モードを使用して撮影を完了することができ、それによって、ビデオ撮影に対する関心をある程度向上させることができる。
【0239】
以下は、添付の図面を参照して、本願の実施形態における技術的ソリューションを具体的に記載する。
【0240】
図4(a)は、携帯電話機のグラフィカルユーザインタフェース(graphical user interface, GUI)を示す。GUIは携帯電話機のホームスクリーン(home screen)である。ホームスクリーンは、複数のアプリケーションのアイコン、例えば、カメラアプリケーションのアイコンを含む。ユーザがカメラアプリケーションのアイコンをタップする操作を検出すると、携帯電話機はカメラアプリケーションを開始し、
図4(b)に示す別のGUIを表示する。ここで、GUIはビューファインダインタフェース(又は撮影インタフェース)と呼ばれる。プレビュー画像がリアルタイムにビューファインダインタフェースに表示されてよい。
【0241】
ユーザがマイクロムービーモードを指示する操作を検出した後、携帯電話機はマイクロムービーモードに入る(又は開始する)。マイクロムービーモードでは、携帯電話機は様々なストーリテンプレートを使ってビデオを撮影することができる。
【0242】
ユーザは、マイクロムービーモードを複数の方法で指示することができる。
【0243】
例えば、ビューファインダインタフェースには、マイクロムービーモードを示すために使用されるボタンが含まれている。ユーザがボタンをタップする操作を検出すると、携帯電話機はマイクロムービーモードに入る。
【0244】
例えば、ボタンは、
図5A(a)に示すボタン501であってもよい。代替として、ボタンは、
図5A(b)に示される位置に表示されてもよい。任意で、ビデオ記録モードに入ると、ビューファインダインタフェースにボタンが表示され、ボタンはフォトモードでは表示されなくてよい。代替として、ボタンは、
図5A(c)に示される位置に表示されてもよい。ボタンの表示位置は、デフォルトで携帯電話機により設定されてよく、又はユーザにより設定されてよい。これは、限定されない。
【0245】
代替として、
図4(b)に示すように、ボタン「もっと」をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、
図5(B)に示すモード選択インタフェースを表示する。インタフェースには、マイクロムービーモードのアイコンが含まれている。ユーザがアイコンをタップした操作を検出すると、携帯電話機はマイクロムービーモードに入る。
【0246】
代替として、ビューファインダインタフェース上でユーザのプリセットジェスチャ操作を検出すると、携帯電話機はマイクロムービーモードに入る。例えば、プリセットジェスチャ操作は、ビューファインダインタフェース上に円を描くジェスチャ動作、又はビューファインダインタフェース上にプレビュー画像をタッチアンドホールドする操作であってもよい。これは、本実施形態において限定されない。
【0247】
代替として、携帯電話機がビューファインダインタフェースを表示した後、携帯電話機がマイクロムービーモードに入るよう指示するユーザ音声を検出した場合、マイクロムービーモードに入る。
【0248】
マイクロムービーモードに入った後、携帯電話機は、複数のストーリテンプレートを表示してよい。各ストーリテンプレートは、複数のカメラ移動モードを含むことができる。
【0249】
任意で、ユーザがストーリテンプレートを直感的に理解するのを助けるために、携帯電話機は各ストーリテンプレートに対応するビデオサンプルを更に提供してよい。ビデオサンプルは、ストーリテンプレートを使用して記録されていた完成品として理解され得る。例えば、ストーリテンプレートには、旅行テンプレートが含まれている。旅行テンプレートに対応するビデオサンプルは3つのビデオクリップを含み、各ビデオクリップは1つのカメラ移動モードで撮影される。このようにして、ユーザは、旅行テンプレートに対応するビデオサンプルを見ることによって、旅行テンプレートの撮影効果を大まかに知ることができる。
【0250】
例えば、携帯電話機がマイクロムービーモードに入った後に表示されるインタフェースについては、
図6(a)を参照のこと。簡単に説明するために、以下のマイクロムービーモードのホームページと呼ばれている。ホームページは、複数のストーリテンプレート、例えば、
図6(a)に示す旅行テンプレート、静的テンプレート、及び動的テンプレートを含む。
【0251】
ホームページは更に、ストーリテンプレートに対応するビデオサンプルを表示するためのプレビューボックス601を含んでもよい。例えば、ユーザが旅行テンプレートを選択する操作(例えば、旅行テンプレートをタップする操作)を検出すると、携帯電話機は、旅行テンプレートに対応するビデオサンプルをプレビューボックス601に表示する。
【0252】
旅行テンプレートに対応するビデオサンプルは、3つのサンプルクリップを合成することによって得られるので、ビデオサンプルを直接再生してもよいし、各サンプルクリップをプレビューボックス601で再生してもよい。例えば、第1サンプルクリップがプレビューボックス601で再生された後、次のサンプルクリップが自動的に再生されるか、又は次のサンプルクリップが一定時間後に自動的に再生される。プレビューボックス601で再生されている特定のサンプルクリップをユーザが決定するのを助けるために、携帯電話機は特定のプロンプトを出力することができる。例えば、
図6(a)に示すように、第1サンプルクリップがプレビューボックス601内で再生されているとき、マーク602の第1の小さな円は第1の色(例えば黒)であり、他の2つの小さな円は第2の色(例えば白)であるか、又は第2サンプルクリップがプレビューボックス601内で再生されているとき、マーク602の第2の小さな円は第1の色(例えば黒)であり、他の2つの小さな円は第2色(例えば白)である。
【0253】
代替として、ユーザが第1サンプルクリップを選択する操作を検出すると、携帯電話機はプレビューボックス601内で第1サンプルクリップを再生する。第2サンプルクリップを選択する操作を検出すると、携帯電話機はプレビューボックス601内で第2サンプルクリップを再生する。例えば、
図6(a)を引き続き参照すると、第1サンプルクリップは、デフォルトでプレビューボックス601に表示される。携帯電話機がプレビューボックス601内でユーザの左フリック操作を検出すると、プレビューボックス601は次のサンプルクリップを含む。携帯電話機が再びプレビューボックス601内のユーザの左フリック操作を検出すると、プレビューボックス601は次のサンプルクリップを含む。更に、マーク602は、プレビューボックス601内で再生されているサンプルクリップをユーザに促すこともできる。
【0254】
任意で、ビデオサンプルは音楽を含んでもよく、音楽はデフォルトで設定されてもよく、例えば、補助として旅行テンプレート内で設定されてもよい。
【0255】
任意に、サンプルクリップの量、旅行テンプレートの合計記録期間、各ビデオクリップの記録期間などが、マーク602に加えてプレビューボックス601に更に表示されてもよい。
【0256】
ユーザは、各ストーリテンプレートに使用されるカメラ移動モードを知りたいかもしれないので、携帯電話機は、ユーザにタッチスクリーン上でプロンプトを表示してもよく、ユーザに音声でプロンプトを出して、ストーリテンプレートに使用されるカメラ移動モードをユーザに知らせることができる。例えば、
図6(a)を参照すると、旅行テンプレートが選択されると、旅行モジュールに対応するビデオサンプルに加えて、ボタン「詳細」がプレビューボックス601に更に表示されてもよい。ユーザがボタン「詳細」をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、
図6(b)に示すインタフェースを表示する。インタフェースは、旅行テンプレートに含まれる各サンプルクリップのために使用されるカメラ移動モードを含む。例えば、第1サンプルクリップには右方向への移動モードが使用され、第2サンプルクリップにはプッシュモードが使用され、第3サンプルクリップには時計回り回転モードが使用される。説明を容易にするために、本明細書では、一定の速度を例として使用する。
【0257】
留意すべきことに、旅行テンプレートに対応するビデオサンプルがプレビューボックス601に表示されている場合、ボタン「詳細」を使用して旅行テンプレートに使用されるカメラ移動モードを表示してもよい。従って、静止テンプレートに対応するビデオサンプルがプレビューボックス601に表示されているとき、ボタン「詳細」が静止モジュールに使用されるカメラ移動モードを表示するために使用され得ることが理解され得る。詳細はここで再び記載されない。
【0258】
依然として
図6(a)を参照すると、ホームページは、コントロール603を更に含み、コントロール603は、ストーリテンプレートの記録インタフェースを入力するために使用される。例えば、携帯電話機が、ユーザが旅行テンプレートを選択し、次にコントロール603をタップする操作を検出したと仮定すると、携帯電話機は旅行テンプレートの記録インタフェースに入る。
【0259】
例えば、旅行テンプレートの記録インタフェースは
図7Aに示されている。記録インタフェースは、携帯電話機が旅行テンプレート内にあることをユーザに促すプロンプト701を含む。勿論、プロンプト701は、代替として表示されないことがある。記録インタフェースは、更に、マーク702~マーク704の3つのマークを含む。マーク702は、旅行モードに使用される第1カメラ移動モードを示すために使用され、マーク703は、第2カメラ移動モードを示すために使用され、マーク704は、第3カメラ移動モードを示すために使用される。
【0260】
任意に、時間1がマーク702に表示され、時間1は、第1カメラ移動モードを使用する記録期間を示すために使用される。同様に、時間2がマーク703に表示され、時間2は、第2カメラ移動モードを使用する記録期間を示すために使用される。時間3がマーク704に表示され、時間3は、第3カメラ移動モードを使用する記録期間を示すために使用される。時間1、時間2、及び時間3は、デフォルトで設定することができ、同じであってもよいし、異なるものであってもよい(
図7Aでは、時間1、時間2、及び時間3が各々3秒である例が使用される)。代替として、時間1、時間2、及び時間3は、ユーザによって設定されてもよい(以下に説明する)。
【0261】
更に、旅行テンプレートの記録インタフェースを閉じるために、ボタン706が記録インタフェース上に表示される。携帯電話機がボタン706をタップする操作を検出したと仮定すると、
図6(a)に示すホームページが返される。
【0262】
ボタン705は、記録インタフェース上に更に表示される。任意に、ボタン705は、記録の開始及び/又は停止を制御するための記録ボタンであってもよい。
【0263】
方法1:旅行テンプレートは、3つのカメラ移動モードを含み、各カメラ移動モードに対して、ボタン705を使用して、記録の開始及び/又は停止を制御することができる。
【0264】
更に
図7Aを参照すると、マーク702を選択する(例えば、マーク702をタップする)操作を検出すると、携帯電話機は、マーク702に対応する第1カメラ移動モードを決定する。ボタン705をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、第1カメラ移動モードでビデオ撮影を開始する。第1カメラ移動モジュールが右方向移動モードである例が使用される。その実装原理については、
図3A(a)の説明を参照のこと。その記録効果については、
図7B(a)~
図7B(c)を参照のこと。具体的には、
図7B(a)に示すように、プレビュー画像内の被写体「タワー」は、画像内の右側にあり、
図7B(b)に示すように、プレビュー画像内の「タワー」は、画像の中央にあり、
図7B(c)に示すように、プレビュー画像内の「タワー」は、画像内の左側にある。これは携帯電話機が右方向に動く効果に相当する。しかし、携帯電話機は実際には動かない。
【0265】
携帯電話機が第1カメラ移動モードでビデオ撮影を行う処理において、マーク702内の時間は自動的に減少する。例えば、マーク702の時間は、
図7B(a)では3秒であり、マーク702の時間は、
図7B(b)では2秒に減少し、マーク702の時間は、
図7B(c)では1秒に減少する。時間が0にまで減少すると、記録が停止する。この場合、携帯電話機が第1カメラ移動モードで記録を実行する処理が終了する。
【0266】
別の例として、
図7Aを参照すると、マーク703を選択する(例えば、マーク703をタップする)操作を検出すると、携帯電話機は、マーク703に対応する第2カメラ移動モードを決定する。ボタン705をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、第2カメラ移動モードでビデオ撮影を開始する。第2カメラ移動モジュールがプッシュモードである例が使用される。その実装原理については、
図3A(b)の説明を参照のこと。その記録効果については、
図7C(a)~
図7C(c)を参照のこと。具体的には、
図7C(a)に示すように、プレビュー画像内の被写体「タワー」は比較的視覚的に遠く、従って「タワー」は比較的小さく、
図7C(b)に示すように、プレビュー画像内の「タワー」は拡大され、その結果、ユーザは「タワー」に近く感じ、
図7C(c)に示すように、プレビュー画像内の「タワー」は更に拡大される。これは、携帯電話機が被写体に近づく効果に相当する。しかし、携帯電話機は実際には動かない。
【0267】
同様に、携帯電話機が第2カメラ移動モードで記録を行う処理において、マーク703内の時間は自動的に減少する。時間が0にまで減少すると、記録が停止する。この場合、携帯電話機が第2カメラ移動モードで記録を実行する処理が終了する。
【0268】
別の例として、
図7Aを参照すると、マーク704を選択する(例えば、マーク704をタップする)操作を検出すると、携帯電話機は、マーク704に対応する第3カメラ移動モードを決定する。ボタン705をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、第3カメラ移動モードでビデオ撮影を開始する。第3カメラ移動モジュールが時計回り回転モードである例が使用される。その実装原理については、
図3A(c)の説明を参照のこと。その記録効果については、
図7D(a)~
図7D(c)を参照のこと。具体的には、
図7D(a)に示すように、プレビュー画像内の被写体「タワー」は垂直であり、
図7D(b)に示すように、プレビュー画像内の「タワー」は時計回りに回転し、
図7D(c)に示すように、プレビュー画像内の「タワー」は更に回転する。これは、携帯電話機が時計回りに回転する撮影効果に相当する。しかし、携帯電話機は実際には動かない。
【0269】
同様に、携帯電話機がカメラ移動モード3で記録を行う処理では、マーク704内の時間が自動的に減少する。時間が0にまで減少すると、記録が停止する。この場合、携帯電話機が第3カメラ移動モードで記録を実行する処理が終了する。
【0270】
従って、方法1において、ユーザは、マーク702~マーク704を使用してカメラ移動モードを選択し、次に、ボタン705を使用して、携帯電話機が選択したカメラ移動モードで撮影を開始するように制御する。
【0271】
勿論、ボタン705は、撮影の停止を制御することもできる。
図7Aは、例として使用される。ユーザは第1カメラ移動モードを選択する。ボタン705をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、第1カメラ移動モードで記録を開始し、ボタン705を再度タップする操作を検出すると、第1カメラ移動モードでの記録を停止する。第2カメラ移動モードと第3カメラ移動モードは、第1カメラ移動モードと同じ原理を有する。詳細はここで再び記載されない。換言すれば、各カメラ移動モードに対して、ボタン705は、記録の開始を制御するために使用することができるだけでなく、記録の停止を制御するために使用することもできる。この場合、各カメラ移動モードに対応した記録期間はプリセットされなくてもよい。例えば、記録期間はユーザによって決定されてもよい。ユーザが記録を停止したいとき、ユーザはボタン705をタップする。
【0272】
方法2:方法1では、各カメラ移動モードについて、ユーザは撮影を開始するためにボタン705を1回タップする必要がある。方法1とは異なり、方法2では、ボタン705上の操作を検出すると、携帯電話機は、3つのカメラ移動モードで自動的に連続的に記録を実行する。例えば、
図7Aを参照すると、ボタン705をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、最初に第1カメラ移動モードで記録を開始し、記録期間がプリセット期間(例えば、3秒)に達すると記録を停止し、次いで、第2カメラ移動モードで自動的に記録を開始し、第3カメラ移動モードで記録を実行する。このようにして、ユーザは、ボタン705を一度タップするだけでよく、従って操作が便利である。勿論、方法2では、ボタン705を使用して、記録の停止又は一時停止を制御することもできる。詳細はここで再び記載されない。
【0273】
同様に、方法2では、携帯電話機が第1カメラ移動モードで記録を行う処理において、マーク702の時間が次第に短くなることがある。時間が0になると、第1カメラ移動モードでの記録は停止する。第2カメラ移動モードと第3カメラ移動モードでの記録の原理は、第1カメラ移動モードでの記録の原理と同じである。詳細はここで再び記載されない。
【0274】
代替として、ボタン705は、記録されたクリップをビデオに合成するためのビデオ合成ボタンであってもよい。
【0275】
例えば、マーク702~マーク704は記録ボタンとして使用される。更に
図7Aを参照すると、マーク702をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、第1カメラ移動モードで記録を開始し、記録期間(例えば、3秒)に達すると記録を停止し、記録されたクリップ(識別しやすいようにクリップ1と呼ばれる)を格納する。マーク703をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、第2カメラ移動モードで記録することによりクリップ2を取得する。マーク704をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、第3カメラ移動モードで記録することによってクリップ3を得る。ボタン705をタップする操作を検出すると、携帯電話機はクリップ1~クリップ3を1つのビデオに合成する。
【0276】
同様に、携帯電話機が第1カメラ移動モードで記録を行う処理において、マーク702の時間は次第に短縮され得る。時間が0になると、第1カメラ移動モードでの記録は停止する。第2カメラ移動モードと第3カメラ移動モードでの記録の原理は、第1カメラ移動モードでの記録の原理と同じである。詳細はここで再び記載されない。
【0277】
任意で、各カメラ移動モードに対応する記録期間(例えば3秒)をプリセットすることはできない。例えば、マーク702をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、第1カメラ移動モードで記録を開始し、マーク702を再度タップする操作を検出すると、第1カメラ移動モードで記録を停止する。第2カメラ移動モードと第3カメラ移動モードは、第1カメラ移動モードと同じ原理を有する。換言すれば、マーク702は、第1カメラ移動モードにおける記録の開始及び停止を制御するために使用される。具体的には、各カメラ移動モードについて、記録期間はユーザによって決定されてもよい。
【0278】
各カメラ移動モードに対応した記録期間をプリセットし、3秒とした例を上述した。各カメラ移動モードに対応した記録期間が調整されてよいことが理解できる。例えば、
図8A(a)を参照すると、マーク702上の操作(例えば、タッチアンドホールド操作)を検出すると、携帯電話機は、選択ボックスを表示してもよく、選択ボックスは、ボタン「時間設定」を含む。ボタン「時間設定」上の操作を検出すると、
図8A(b)に示すインタフェースが表示される。インタフェースにボタン「+」とボタン「-」が表示される。ボタン「+」を使って時間を増やし、例えば時間を4秒に増やす。ボタン「-」は、時間を短縮するために使用され、例えば、時間を2秒に短縮する。
【0279】
図7Aでは、旅行テンプレートが3つのカメラ移動モードを含む例が使用されることに留意されたい。旅行テンプレートは、より多くの、又はより少数のカメラ移動モードを更に含んでもよいことが理解できる。例えば、ユーザは、カメラ移動モードを追加又は削除することができる。
【0280】
カメラの移動モードを削除する例が使用される。例えば、
図8A(a)を参照すると、マーク702上の操作(例えば、タッチアンドホールド操作)を検出すると、携帯電話機は、選択ボックスを表示し、選択ボックスは、ボタン「削除」を含む。携帯電話機がボタン「削除」上の操作を検出すると、マーク702が削除され、それに対応してマーク702に対応する第1カメラ移動モードが削除される。
【0281】
カメラの移動モードを追加する例が使用される。例えば、
図8B(a)を参照すると、旅行モードの記録インタフェースは、ボタン「+」を更に含む。ボタン「+」上の操作(例えばタップ操作)を検出すると、携帯電話機は、
図8B(b)に示すインタフェースを表示し、このインタフェースは、カメラ移動モードリストを含む。ユーザがカメラ移動モードを選択した後、携帯電話機がボタン「追加」をタップする操作を検出すると、
図8B(c)に示すインタフェースが表示され、追加されたカメラ移動モードを選択するためにユーザに示すマーク707がインタフェースに追加される。
【0282】
任意に、異なるカメラ移動モードの順序を調整することができる。例えば、
図8Cを参照すると、携帯電話機が、マーク704をタッチアンドドラッグする操作を検出すると、マーク704は移動可能状態になる。マーク704がマーク702とマーク703との間の位置にドラッグされていることが検出されると、3つのカメラ移動モードの順序は、第1カメラ移動モード、第3カメラ移動モード、及び第2カメラ移動モードのように調整される。この場合、合成ビデオ内の3つのクリップの順序は、クリップ1、クリップ3、及びクリップ2のようになる。クリップ1は第1カメラ移動モードでの撮影で得られ、クリップ2は第2カメラ移動モードでの撮影で得られ、クリップ3は第3カメラ移動モードでの撮影で得られる。
【0283】
携帯電話機が旅行テンプレートの記録インタフェースに入った後(例えば、
図7Aのインタフェース)、ユーザは、旅行テンプレートに含まれる特定のカメラ移動モードを記憶していない可能性がある。従って、ユーザが旅行テンプレートに含まれるカメラ移動モードを見るのを助けるために、ユーザは旅行モードの記録インタフェース上で旅行モードのカメラ移動モードをプロンプトされることができる。例えば、
図8D(a)を参照すると、ボタン603をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、
図8D(b)に示すインタフェースに入る。インタフェースはウィジェットを含む。旅行テンプレートに対応するビデオサンプルがウィジェットで再生されてよく、又は各サンプルクリップがウィジェットで再生されてよい。例えば、
図8D(b)に示すように、携帯電話機がマーク702上の操作を検出すると、第1サンプルクリップがウィジェットで再生される(例えば、サンプルクリップ1は周期的に再生されるか、1回だけ再生される)。携帯電話機がマーク703上の操作を検出すると、第2サンプルクリップがウィジェットで再生される(例えば、サンプルクリップ1は周期的に再生されるか、1回だけ再生される)。このようにして、記録処理において、ユーザは、各サンプルクリップによって使用されるカメラ移動モードを見ることができる。
【0284】
任意で、旅行テンプレートを使用してビデオ撮影を完了した後、携帯電話機は効果提示インタフェースに入ることができる。これは、ユーザが撮影効果を確認するのを助ける。
【0285】
例として方法2を使用する。
図9A(a)を参照すると、最後のカメラ移動モードでの記録が記録期間(例えば、3秒)に達した後、携帯電話機は、
図9A(b)に示す効果提示インタフェースに自動的に入ることができる。プレビューボックス901は、3つのビデオクリップを合成して得られたビデオを表示するインタフェース上に表示される。ボタン「OK」上の操作を検出した場合は、合成ビデオが保存される。例えば、
図9A(a)に示すインタフェースが返され、合成ビデオの画像が、インタフェースの左下隅にギャラリマークで表示される。ユーザが合成ビデオに満足しない場合、ユーザは再記録を実行することができる。例えば、携帯電話機がボタン「戻る」上の操作を検出すると、携帯電話機は
図9A(a)に示すインタフェースに戻り、再記録を行う。任意で、プレビューボックス901は、ディスプレイの一部又はディスプレイ全体を占めることができる。ディスプレイ全体が占有されている場合、プレビューボックス901の上方に、ボタン「OK」及びボタン「戻る」が表示されてもよい。
【0286】
留意すべきことに、
図9A(b)では、プレビューボックス901に合成ビデオを表示した例が使用される。各ビデオクリップが代替として表示され得ることが理解され得る。例えば、
図9B(a)は、別の効果提示インタフェースの例を示す。インタフェースは、各ビデオクリップのマークを含む。例えば、携帯電話機がクリップ1のマーク上の操作(例えばタップ操作)を検出すると、クリップ1がプレビューボックス901で再生される。携帯電話機がクリップ2のマーク上の操作を検出すると、クリップ2がプレビューボックスで再生される。従って、ユーザは各記録ビデオクリップを見ることができる。携帯電話機が、ボタン「OK」をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、3つのクリップをビデオに合成し、合成ビデオを格納し、
図9A(a)に示すインタフェースに戻る。
【0287】
任意に、3つのビデオクリップの順序を調整することができる。例えば、更に
図9B(a)を参照すると、携帯電話機は、クリップ2のマーク上の操作(例えば、タッチアンドホールドアンドドラッグ操作)を検出し、マークの表示位置を変更し、例えば、
図9B(b)に示すように、クリップ3のマークをクリップ1のマークとクリップ2のマークとの間の位置にドラッグする。従って、クリップ3とクリップ2の順序が調整される。この場合、携帯電話機がボタン「OK」上の操作を検出すると、合成ビデオの中でビデオクリップを表示する順序は、クリップ1、クリップ3、クリップ2である。
【0288】
任意で、幾つかのケースを検討する。例えば、ユーザは、3つのビデオクリップ内のビデオクリップに満足していない。この場合、ビデオクリップを削除し、残りのビデオクリップをビデオに合成することができる。例えば、
図9C(a)を参照すると、クリップ2のマーク上の操作(例えば、タッチアンドホールド操作)を検出すると、携帯電話機は、ボタン「削除」を表示する。
図9C(b)を参照すると、携帯電話機がボタン「削除」上の操作を検出すると、クリップ3が削除される。この場合、携帯電話機がボタン「OK」上の操作を検出すると、携帯電話機はクリップ1とクリップ2をビデオに合成する。
【0289】
代替として、ユーザがビデオクリップに満足しない場合、ユーザは、そのクリップを再記録することができる。例えば、更に
図9C(a)を参照すると、クリップ3のマーク上の操作(例えば、タッチアンドホールド操作)を検出すると、携帯電話機は、ボタン「再記録」を表示する。ボタン「再記録」をタップする操作を検出すると、携帯電話機は
図9C(c)に示すインタフェースを表示する。インタフェースは、クリップ3を再記録するために使用される。従って、インタフェースには第3カメラ移動モードのマーク704のみが表示されてよく、第1カメラ移動モードのマーク及び第2カメラ移動モードのマークは表示されない。例えば、更に
図9C(c)を参照すると、ボタン705をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、第3カメラ移動モードで記録を開始する。記録期間(例えば、3s)に達すると、携帯電話機は自動的に
図8Cに示すインタフェースに戻る。クリップ3は、再記録クリップである。
【0290】
任意で、クリップ1~クリップ3をビデオに合成する前に、携帯電話機は更にローカルに記録されたビデオクリップを追加することができる。この場合、クリップ1~クリップ3及び追加されたローカルビデオは、ビデオ合成中に合成される。例えば、
図9D(a)を参照すると、ボタン「+」が効果提示インタフェース上に表示される。ボタン「+」をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、
図9D(b)に示すインタフェースを表示する。インタフェースは、携帯電話機の「ギャラリ」のインタフェースである。ユーザがビデオ913を選択したと仮定すると、携帯電話機が、ボタン「追加」をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、
図9D(c)に示すインタフェースを表示し、ここで、クリップ4、すなわち、ビデオ913がインタフェースに追加される。この場合、携帯電話機がボタン「OK」をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、4つのクリップをビデオに合成する。
【0291】
任意に、携帯電話機は、記録されたビデオクリップをクリッピングする、及びテキスト又は音楽を追加するなどの処理を更に行うことができる。
【0292】
例えば、
図9E(a)を参照すると、プレビューボックス901には、クリッピングアイコン、テキストアイコン、音楽アイコン、及びミュートアイコンの4つのアイコンが表示される。4つのアイコンは、クリップ1がプレビューボックスで再生されるときにクリップ1に作用し、4つのアイコンは、クリップ2がプレビューボックスで再生されるときにクリップ2に作用することが理解できる。
【0293】
例えば、クリップ1がプレビューボックスに表示される。クリッピングアイコン上の操作を検出すると、携帯電話機は、
図9E(b)に示すインタフェースを表示することができる。クリッピングボックス910がプレビューボックス901に表示され、クリップ1の全ての画像フレームがクリッピングボックス910に表示されてよい。例えば、ユーザが最後の幾つかのフレームをクリッピングしたいとき、ユーザは、
図9E(b)に示す位置にクリッピングストリップ911を移動させることができる。この場合、最後の幾つかのフレームがクリッピングされる。ボタン「OK」がタップされていることが検出されると、
図9E(a)に示されるインタフェースが返されてもよい。この場合、クリッピングされたクリップ1がプレビューボックス901に表示される。
【0294】
テキストアイコン上の操作を検出すると、携帯電話機は、
図9E(c)に示すインタフェースを表示する。インタフェース上のプレビューボックス901にテキスト入力ボックスが表示され、ユーザはテキスト入力ボックスにテキストを入力することができる。ボタン「OK」がタップされていることを検出すると、
図9E(a)に示すインタフェースが返される。この場合、テキストを追加した後に得られたクリップ1がプレビューボックス901に表示される。本明細書の説明の例として、テキストの追加が使用されることに留意されたい。顔文字、アニメーション等を追加することもできることが理解できる。
【0295】
音楽アイコン上の操作を検出すると、携帯電話機は、
図9E(d)に示すインタフェースを表示することができる。歌曲クリップリストがインタフェース上に表示され、リストは、歌曲クリップAのマークや歌曲クリップBのマークなど複数の歌曲クリップのマークを含む。ユーザが歌曲クリップAのマークを選択したことを携帯電話機が検出すると、携帯電話機は、歌曲クリップAをクリップ1の背景音楽として使用することができる。例えば、ボタン「OK」がタップされていることを検出すると、携帯電話機は、
図9E(a)に示すインタフェースに戻る。この場合、歌曲クリップAが追加された後に得られたクリップ1がプレビューボックス901に表示される。任意で、カメラ移動モードに加えて、ストーリテンプレートは、デフォルト音楽を更に含んでもよい。例えば、旅行テンプレートのデフォルト音楽は、旅行テンプレートに対応するサンプルビデオで使用される音楽である。従って、ユーザが音楽を選択しないと仮定すると、携帯電話機は、旅行テンプレートのデフォルト音楽をビデオの背景音楽として使用する。音楽リズムのために、ビデオ内の画像再生リズムは、音楽再生リズムと一致してよい。例えば、音楽がドラムポイントを含む場合、1つのドラムポイントが再生されるときに画像フレームが再生され、次のドラムポイントが再生されるときに次の画像フレームが再生される。
【0296】
任意に、携帯電話機は、3つの記録されたビデオクリップのうちのビデオクリップ内の元の音を更に除去することができる。元の音声は、記録したビデオの音声として理解されることがある。例えば、
図9E(a)を参照すると、ミュートアイコン上の操作を検出すると、携帯電話機はクリップ1の元の音声を消去する。任意に、ビデオクリップの元の音声は、完全に又は部分的に消去されてもよい。クリップ1が例として使用される。携帯電話機がミュートアイコン上の操作を検出すると、携帯電話機は、例えば、
図9E(b)のクリッピングボックス910に類似したオーディオクリッピングボックスを表示してよく、ユーザは、クリップ1内のミュートされていない部分の元の音声が保持されるように、オーディオクリッピングボックスを使用することによって、クリップ1内のミュートされるべき部分を選択することができる。
【0297】
図9E(a)~
図9E(d)は、クリッピング、テキストの追加、音楽の追加、及びビデオクリップ上の元の音声の除去を実行する4つの処理方法のみを列挙していることに留意されたい。別の処理方法が更に含まれ得ることが理解され得る。例えば、本願では一つ一つ列挙されない、例えば、白黒スタイル、アニメーションスタイル、水墨画スタイル、強力な露光スタイル、及び弱い露光スタイルのような、クリップ内の画像を処理するために、種々のピクチャスタイルを更に提供することができる。
【0298】
任意に、携帯電話機は更に合成特殊効果を選択することができ、合成特殊効果は、特定の合成方法で3つのビデオクリップを合成するために使用される。例えば、
図9F(a)を参照すると、ボタン「アニメーション」上の操作を検出すると、携帯電話機は、
図9F(b)に示すインタフェースを表示する。インタフェースは、複数の合成特殊効果を含む。例えば、ユーザが「結合」を選択したと仮定すると、ユーザがボタン「OK」をタップする操作を携帯電話機が検出したとき、クリップ1とクリップ2を合成する方法は、クリップ1の最後のフレームとクリップ2の最初のフレームとを融合させることであり、対応する合成効果は、以下の通りである:クリップ1の最後から2番目のフレームを再生した後、携帯電話機は、クリップ1の最後のフレームを再生し、ここで、最後のフレームはクリップ1の最後のフレームとクリップ2の最初のフレームとを融合させて得られた画像であり、次に、クリップ2の2番目のフレームを引き続き再生する。ユーザが合成効果を見るのを助けるために、携帯電話機は、
図9F(c)に示すインタフェースを表示し、合成効果を表示する。ボタン「保存」がタップされていることを検出すると、携帯電話機は、合成効果「結合」を保存し、
図9F(a)に示すインタフェースに戻る。インタフェース上のボタン「OK」をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、保存した合成特殊効果を利用してクリップ1とクリップ3を合成する。
【0299】
図9F(b)は、別の例として使用される。ユーザが「次第にズームイン」を選択したと仮定すると、対応する合成効果は以下の通りである:クリップ1を再生した後、携帯電話機がクリップ2の第1画像フレームを次第にズームインする方法で再生し、次にクリップ2の第2画像フレームを再生する。留意すべきことに、本明細書では、説明のために「結合」、「段階的ズームイン」などが例として使用される。本願において一つ一つ列挙されていない他の合成特殊効果があり得る。
【0300】
任意で、ビデオを格納するとき、携帯電話機は、元のビデオと合成ビデオの両方を格納することができる。
図9B(a)は、例として使用される。ボタン「OK」を検出すると、携帯電話機は、クリップ1~クリップ3を合成して得られたビデオを格納してよく、又は元のビデオを格納すてよく、ここで、元のビデオは、カメラ移動モードなしで記録されたビデオとして理解することができる。理解を容易にするために、
図3A(a)に示されている右方向移動を例として使用する。元のビデオは、m番目の領域~(m+1)番目の領域の画像ブロックにより構成されるビデオの代わりに、m番目の画像フレーム~(m+3)番目の画像フレームにより構成されるビデオである。例えば、
図10は、携帯電話機におけるギャラリアプリケーションのインタフェースを示す。インタフェースは、カメラ移動モードで撮影したビデオと、カメラ移動モードなしで撮影したビデオの2つのビデオを格納する。ユーザによる識別を容易にするために、マーク1001は、カメラ移動モードで撮影したビデオ上に表示されてもよい。任意で、ボタン「OK」を検出すると、携帯電話機は、代替として、クリップ1~クリップ3の各々を格納することができる。
【0301】
前述の実施形態では、一例として
図6(a)が使用される。複数のストーリテンプレートがマイクロムービーモードのホームページ上に設けられている。複数のストーリテンプレートは、デフォルトで設定される(例えば、携帯電話機が工場から出荷されるときに設定される)。ユーザは、代替として、ストーリテンプレートをカスタマイズできることが理解できる。識別を容易にするために、デフォルトで設定されたテンプレートをまとめて「デフォルトテンプレート」と呼び、ユーザがカスタマイズしたテンプレートをまとめて「ユーザ定義テンプレート」と呼ぶ。
【0302】
例えば、
図11A(a)を参照すると、ボタン「+」がホームページ上に更に表示されてもよい。ボタン上の操作を検出すると、携帯電話機は、
図11A(b)に示すインタフェースを表示してもよい。インタフェースは携帯電話機の「ギャラリ」のインタフェースである。ユーザは「ギャラリ」に格納されているビデオクリップを選択できる。ユーザがクリップ1101を選択したと仮定すると、携帯電話機が、ユーザがボタン「追加」をタップしたことを検出すると、携帯電話機は、
図11A(c)に示すインタフェースを表示する。新しいテンプレートがインタフェースに追加される。ユーザは新しいテンプレートの名称を設定することができる。例えば、
図11Bを参照すると、新しいテンプレート上の操作(例えば、タッチアンドホールド操作)を検出すると、携帯電話機はボタン「名称」を表示し、ボタン「名称」をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、新しいテンプレートに名前を付ける。
【0303】
ユーザ定義テンプレートを追加した後、携帯電話機は、テンプレートに対応するカメラ移動モードを解析することができる。ユーザがカスタマイズされたモジュールを選択すると、ユーザは、カスタマイズされたモジュールに対応するカメラ移動モードでビデオを撮影し、具体的には、ユーザは、テンプレートを使用して、テンプレートと同様の効果を有するビデオを撮影することができる。例えば、ユーザがムービーからクリップをユーザ定義テンプレートとしてキャプチャする場合、テンプレートを使用してユーザが撮影したビデオの効果は、ムービーの効果と同様である。従って、プロでない写真家にとっては、比較的高品質の撮影作品を得ることもでき、ユーザ経験が比較的良好である。
【0304】
ユーザが好まない、又は頻繁に使用されないテンプレートを削除してもよいことが理解され得る。デフォルトテンプレートとユーザ定義テンプレートの両方を削除できる。又は、ユーザ定義テンプレートのみを削除でき、デフォルトテンプレートは削除できない。例えば、
図11Bを参照すると、新しいテンプレート上の操作(例えば、タッチアンドホールド操作)を検出すると、携帯電話機はボタン「削除」を表示し、ボタン「削除」をタップする操作を検出すると、携帯電話機は新しいテンプレートを削除する。
【0305】
図11A(b)では、ユーザ定義テンプレートが携帯電話機のローカルビデオである例が使用される。ユーザ定義モジュールは、代替として、別の方法で設定されてもよいことが理解され得る。
図11A(a)は、例として使用される。ボタン「+」上の操作を検出すると、携帯電話機は、
図11Cに示すインタフェースを表示する。インタフェースには、カメラ移動モードリストが含まれている。ユーザは、カメラ移動モードリストから複数のカメラ移動モードを選択し、カメラ移動モードをユーザ定義ストーリテンプレートに結合することができる。ユーザが「右方向移動モード」、「プルモード」、「左方向揺れモード」を選択したと仮定し、携帯電話機は、ボタン「結合」をタップする操作を検出すると、
図11A(c)に示すインタフェースを表示することができる。インタフェース上に新たに追加されたテンプレートは、ユーザによって選択された複数のカメラ移動モードを含む。
【0306】
前述の実施形態及び関連する添付図面を参照すると、本願の実施形態は、ビデオ撮影方法を提供する。
図12に示すように、方法は以下のステップを含んでよい。
【0307】
S1201:カメラ機能を有効にする。例えば、携帯電話機はカメラアプリケーションを起動するための操作を検出し、カメラアプリケーションを開始する。操作は、
図4(a)の「カメラ」のアイコンをタップする操作であってもよい。勿論、カメラアプリケーションを起動することができるならば、操作は代替として別の操作であってもよい。本願の本実施形態では、操作の種類は限定されない。
【0308】
S1202:ユーザの第1操作に応答して、第1ビデオ記録テンプレートを決定する。第1ビデオ記録テンプレートは、第1例示サンプル、第2例示サンプル、及びプリセットオーディオを含み、第1例示サンプルは、第1カメラ移動モードに対応し、第2例示サンプルは、第2カメラ移動モードに対応し、第1カメラ移動モードは、第2カメラ移動モードとは異なる。
【0309】
第1ビデオ記録テンプレートは、例えば、
図7Aの旅行テンプレート又は静的テンプレートであってもよい。勿論、第1ビデオ記録テンプレートは、代替として、デフォルトテンプレートであってもよく、又は
図11Aに示すように、ユーザ定義テンプレートであってもよい。
【0310】
第1操作は、1つ以上の操作であってもよい。第1操作は1つの操作であると仮定する。例えば、カメラアプリケーションを起動した後、携帯電話機は、
図4(b)に示すビューファインダインタフェースを表示する。第1操作は、第1ビデオ記録テンプレートのボタンをタップする操作、音声を介して第1ビデオ記録テンプレートを示す操作などであってもよい。これは、本願の本実施形態において限定されない。第1操作は複数の操作を含むと仮定する。例えば、第1操作は、
図5A(a)~
図5A(c)の「マイクロムービー」のアイコンをタップする操作、
図6(a)の旅行テンプレートをタップする操作、及びコントロール603をタップする操作を含む。
【0311】
第1例示サンプル(又は第1ビデオサンプルと呼ばれる)、第2例示サンプル(又は第2ビデオサンプルと呼ばれる)、及びプリセットオーディオについては、前述の説明を参照すること。
【0312】
S1203:ビデオ記録インタフェースを表示する。ここで、ビデオ記録インタフェースは、第1カメラ移動モード識別子及び第2カメラ移動モード識別子を含む。
【0313】
例えば、第1ビデオ記録テンプレートが旅行テンプレートである場合、ビデオ記録インタフェースは、
図7Aに示すインタフェースであってもよい。
【0314】
S1204:ユーザの第2操作に応じて、電子装置の位置を不変のまま保ちビデオ記録を開始する。
【0315】
方法1は以下の通りである:記録ボタン(例えば、
図7Aのボタン705)をタップする操作(すなわち、第2操作)に応じて、ビデオ記録が開始される。具体的には、第1ビデオクリップが第1カメラ移動モードで最初に記録され、記録が完了した後に、第2ビデオクリップが第2カメラ移動モードで自動的に記録される。方法2は以下の通りである:第1カメラ移動モード識別子が選択されると、ユーザによる撮影指示に応答して、第1ビデオクリップが第1カメラ移動モードで生成され、第1ビデオクリップの期間は第1プリセット期間である。第2カメラ移動モード識別子が選択されると、ユーザによる撮影指示に応答して、第2ビデオクリップが第2カメラ移動モードで生成され、第2ビデオクリップの期間は第2プリセット期間である。換言すれば、各カメラ移動モードに対して、ユーザは、記録の開始及び/又は停止を制御することができる。
【0316】
S1205:合成ビデオを自動的に生成し、合成ビデオは第1ビデオクリップ、第2ビデオクリップ、及びプリセットオーディオを含み、第1ビデオクリップは、第1カメラ移動モードで電子装置によって生成されたビデオクリップであり、第2ビデオクリップは、第2カメラ移動モードで電子装置によって生成されたビデオクリップである。
【0317】
1つの方法は以下の通りである:記録ボタン(例えば、
図7Aのボタン705)をタップする操作(すなわち、第2操作)に応答して、ビデオ記録が開始し、記録方法は、方法1又は方法2であってもよく、第2ビデオクリップが記録された後に、ビデオ合成が自動的に実行されてもよい。代替として、別の方法は以下の通りである:合成ビデオが自動的に生成される前に、提示インタフェースが表示され、提示インタフェースは、第1ビデオクリップ及び第2ビデオクリップを含み、ビデオ合成は、ユーザが入力したビデオ合成命令に応答して実行される。
【0318】
任意で、第1ビデオクリップが第1カメラ移動モードで生成されると、第1カメラ移動モードで第1ビデオクリップを生成するカウントダウンがビデオ記録インタフェース上に更に表示され、第2ビデオクリップが第2カメラ移動モードで生成されると、第2カメラ移動モードで第2ビデオクリップを生成するカウントダウンがビデオ記録インタフェース上に更に表示される。例えば、
図7B(a)~
図7B(c)、
図7C(a)~
図7C(c)、及び
図7D(a)~
図7D(c)を参照されたい。
【0319】
任意に、ユーザは、カメラ移動モード識別子を更に削除してもよい。例えば、携帯電話機は、ビデオ記録インタフェースを表示し、ビデオ記録インタフェースは、第1カメラ移動モード識別子及び第2カメラ移動モード識別子を含み、ユーザの第3操作に応答して第1カメラ移動モード識別子又は第2カメラ移動モード識別子を削除し、ユーザの第4操作に応答して電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始し、合成ビデオを自動的に生成し、合成ビデオは、カメラ移動モードで電子装置によって生成された削除されないビデオクリップ及びプリセットオーディオを含む。例えば、第1カメラ移動モード識別子が削除された場合、第1カメラ移動モードが削除される。この場合、電子装置は、記録を開始し、第2カメラ移動モードで第2ビデオクリップを生成するだけでよく、別のビデオクリップを使用してビデオ合成を実行する必要はない。
【0320】
任意に、ユーザは、カメラ移動モード識別子を更に追加してもよい。例えば、電子装置は、ビデオ記録インタフェースを表示し、ビデオ記録インタフェースは、第1カメラ移動モード識別子と第2カメラ移動モード識別子とを含み、ユーザの第3操作に応答して、第3カメラ移動モード識別子をビデオ記録インタフェースに追加し、第3カメラ移動モード識別子は、第3カメラ移動モードを示すために使用され、ユーザの第4操作に応答して、電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始し、合成ビデオを自動的に生成し、合成ビデオは第1ビデオクリップ、第2ビデオクリップ、第3ビデオクリップ、及びプリセットオーディオを含み、第3ビデオクリップは第3カメラ移動モードで電子装置によって生成されたビデオクリップである。
【0321】
任意に、ユーザは、カメラ移動モード識別子の順序を更に調整することができる。例えば、電子装置は、ビデオ記録インタフェースを表示し、ビデオ記録インタフェースは、第1カメラ移動モード識別子及び第2カメラ移動モード識別子を含み、ユーザの第3操作に応答して第1カメラ移動モード識別子及び第2カメラ移動モード識別子を表示する順序を第1オーダーに調整し、ユーザの第4操作に応答して、電子装置の位置を不変のまま保ち記録を開始し、合成ビデオを自動的に生成し、合成ビデオにおいて第1ビデオクリップ及び第2ビデオクリップを再生する順序は第1順序である。
【0322】
任意で、第1例示サンプル及び/又は第2例示サンプルがビデオ記録インタフェース上に表示される。例えば、記録インタフェースは、
図8D(b)のインタフェースであってもよく、例示クリップは、ピクチャインピクチャ方式でビューファインダインタフェース上に表示されてもよい。詳細については、
図8D(b)の上述の説明を参照されたい。
【0323】
任意に、電子装置は、更に、第4操作に応答して第1ビデオクリップ又は第2ビデオクリップを削除するか、又は合成ビデオにローカルの第3ビデオクリップを追加するか、又は合成ビデオにおいて第1ビデオクリップ又は第2ビデオクリップを再生する順序を調整することができる。例えば、
図9C(a)~
図9C(c)の上述の説明を参照されたい。
【0324】
任意で、第1ビデオ記録テンプレートは、デフォルトテンプレート又はユーザ定義テンプレートである。例えば、
図11A(a)~
図11A(c)を参照のこと。
【0325】
任意に、電子装置は、更に、第1ビデオクリップ、第2ビデオクリップ、及び合成ビデオを自動的に格納することができる。例えば、
図10の前述の説明を参照されたい。
【0326】
任意に、特定の操作に応答して、電子装置は、合成ビデオ内のオーディオを更に変更するか、又は合成ビデオにテキスト及び/又はピクチャを追加することができる。詳細については、
図9E(a)~
図9E(d)における前述の説明を参照されたい。
【0327】
実施形態2
上記実施形態1では、複数のカメラ移動モードの組み合わせがマイクロムービーモードで実装されている。実施形態1とは異なり、実施形態2は、携帯電話機が別のビデオ撮影方法、つまり特定のカメラ移動モードで撮影を行う方法を提供する。
【0328】
図13(a)は、携帯電話機のグラフィカルユーザインタフェース(graphical user interface, GUI)を示す。GUIは、携帯電話機のホームスクリーン401である。ユーザがホームスクリーン401上でカメラアプリケーションのアイコン402をタップする操作を検出した後、携帯電話機は、カメラアプリケーションを開始し、通常広角カメラ(例えば、背面カメラ)を開始し、
図13(b)に示される別のGUIを表示することができ、ここで、GUIは、ビューファインダインタフェース1303と呼ばれてよい。ビューファインダインタフェース1303は、ビデオ記録モード(通常ビデオ記録モード)におけるビューファインダインタフェースである。理解されるべきことに、携帯電話機が、ユーザがアイコン1302をタップする操作を検出した場合には、携帯電話機は、デフォルトでフォトモードのビューファインダインタフェースを表示し、ユーザは
図13(b)の領域1304(破線のボックス内の領域)でフリック操作等の入力操作を行うことによりビデオ記録モードを選択することができ、その後、電話機は、ビデオ記録モードでビューファインダインタフェースを表示する。
【0329】
例えば、
図13(b)を参照すると、携帯電話機がビデオ記録モードに入った後、ビューファインダインタフェース1303は、プレビュー画像を含む。ビューファインダインタフェース1303は、美容モードを示すために使用されるコントロール1305、美容レベルを示すために使用されるコントロール1306、及びビデオ記録コントロール1307を更に含んでもよい。ビデオ記録モードでは、携帯電話機が、ユーザがビデオ記録コントロール1307をタップする操作を検出した後、携帯電話機はビデオ記録を開始する。
【0330】
携帯電話機は、「揺れ」撮影方法と「移動」撮影方法とで異なるビデオストリーム処理手順を実行することが理解できる。従って、本願の本実施形態は、複数の記録モード、例えば、通常ビデオ記録モード及び2つのカメラ移動モード(例えば、移動モード及び揺れモードを含む)を提供する。ユーザは、特定のカメラ移動モードを使用するように携帯電話機に指示することができる。携帯電話機は、異なるカメラ移動モードで異なる処理プロセスを実行する。例えば、ユーザが「揺れ」撮影方法を使用することを期待するとき、ユーザは、携帯電話機に揺れモードに入ることを示すための指示を入力することができる。ユーザが「移動」撮影方法を使用することを期待する場合、ユーザは、携帯電話機が移動モードに入ることを示すために他の指示を入力することができる。揺れモードに入ることは、携帯電話機が移動モードに対応した処理手順に基づいて処理を行うことであると理解することができる。移動モードに入ることは、携帯電話機が揺れモードに対応した処理手順に基づいて処理を行うことと理解することができる。
【0331】
幾つかの実施形態では、携帯電話機はカメラアプリケーションを開始し、デフォルトで通常ビデオ記録モードに入り、ユーザがカメラ移動モードを指示した後に対応するカメラの移動モードに入る。代替として、カメラアプリケーションを開始した後、携帯電話機は、デフォルトでカメラ移動モード、例えばカメラアプリケーションが最後に使用されたときに使用されたカメラ移動モードに入る。携帯電話機が、カメラアプリケーションを開始した後、デフォルトで移動モードに入ると仮定すると、携帯電話機は超広角カメラを開始してよい。超広角カメラでキャプチャした画像上の画像ブロックは、ビューファインダインタフェース上に表示され、例えば中央位置に表示されてよい。
【0332】
ユーザは、以下の方法1及び方法2を含むが、これらに限定されない複数の方法で揺れモード及び移動モードを指示することができる。
【0333】
方法1:方法
図14(a)を参照すると、携帯電話機は、現在、通常ビデオ記録モードである。カメラの移動モードを示すために使用されるコントロール1308が、ビューファインダインタフェース1303に表示される。カメラ移動モードを示すために使用されるコントロール1308上の操作を検出すると、携帯電話機は、
図14(b)に示すGUIを表示する。選択ボックス1309が、GUI上に表示される。選択ボックス1309は、オプション「揺れモード」及び「移動モード」を含む。選択ボックス1309の「移動モード」上の操作を検出すると、携帯電話機は、移動モードに入る。「揺れモード」を検出すると、携帯電話機は、揺れモードに入る。
【0334】
例えば、携帯電話機が通常ビデオ記録モードに入った後、カメラ移動モードを示すために使用されるコントロール1308が、デフォルトではビューファインダインタフェース上に表示されるか、又は、ユーザがカメラ移動モードのショートカットを設定した後、カメラ移動モードを示すために使用されるコントロール1308が、ビューファインダインタフェース上に表示される。ユーザは、カメラアプリケーションの設定メニュー等を用いて、カメラ移動モードのショートカットを設定することができる。
【0335】
留意すべきことに、ビューファインダインタフェース1303上のカメラ移動モードを示すために使用されるコントロール1308の表示位置は、本願の本実施形態で限定されず、或いは、ユーザはコントロール1308の表示位置をカスタマイズしてもよく、或いは、コントロール1308の表示位置は、携帯電話機の景観モード又はポートレートモードに応じて適応的に調整されてもよい。更に、カメラ移動モードを示すために使用されるコントロール1308は、プレビュー画像ができるだけブロックされない形態、例えば透明又は半透明の形態であってもよい。
【0336】
方法1において、カメラの移動モードを示すために使用されるコントロール1308は、ビューファインダインタフェース上に直感的に提示され、その結果、ユーザの操作が便利であり、ユーザ経験が比較的良好であることが理解されるべきである。
【0337】
方法2:方法
図15(a)を参照すると、携帯電話機は、現在、通常ビデオ記録モードである。ビューファインダインタフェース1303は、更に、コントロール「もっと」1310を含む。コントロール「もっと」1310を選択するために使用される操作を検出すると、携帯電話機は、
図15(b)に示される別のGUIを表示する。GUIには、「揺れモード」のアイコン及び「移動モード」のアイコンを含む、複数のフォトモードに対応するアイコンが表示される。「移動モード」のアイコン上の操作を検出すると、携帯電話機は、移動モードに入る。「揺れモード」のアイコン上の操作を検出すると、携帯電話機は、揺れモードに入る。方法2では、カメラ移動モードを示すために使用されるコントロール1308は、ビューファインダインタフェース上のプレビュー画像がブロックされるのを防止できるように、ビューファインダインタフェース上に表示されない場合があることを理解されたい。
【0338】
上記方法1及び方法2は、単なる例示であって、カメラ移動モード(揺れモード、又は移動モード)に入るよう携帯電話機に指示する別の方法も可能であると理解することができる。例えば、揺れモード又は移動モードに入るように携帯電話機に指示するために、音声命令が使われる。これは、本願の本実施形態において限定されない。以下は、説明のための例として方法1を使用する。
【0339】
実施形態1
例えば、
図16は、携帯電話機が移動モードに移行したときに表示されるGUIの概略図である。ユーザが現在のモードを決定するのを助けるために、携帯電話機が移動モードに入ると、携帯電話機は、ビューファインダインタフェース上にプロンプト情報1312を表示することができる。プロンプト情報1312は、携帯電話機が現在移動モードであることを示すために使用される。勿論、携帯電話機が通常ビデオ記録モードから移動モードに切り換えるとき、携帯電話機は、別のプロンプト、例えば振動フィードバックを出力することもできる。プロンプト情報1312は、プレビュー画像ができるだけブロックされない方法、例えば、半透明な方法又は透明な方法で表示されてもよい。方向コントロール1311もまた、ビューファインダインタフェース上に表示される。ユーザは、方向コントロール1311を使用することによって、画像移動方向を示すために使用される情報を入力してもよい。理解されるべきことに、本願の本実施形態では、ビューファインダインタフェース上の方向コントロール1311の表示位置は限定されない。例えば、方向コントロール1311は、デフォルトで
図16に示す位置に表示されるか、又は、ユーザは、方向コントロール1311の表示位置を調整してもよい。
【0340】
幾つかの実施形態では、携帯電話機は、通常ビデオ記録モードにおいて第1広角カメラ(例えば、通常広角カメラ)を使用する。通常動画撮影モードから移動モードに切り換えるとき、携帯電話機は第2広角カメラ(例えば超広角カメラ)を開始する。第1広角カメラの視野角は、第2広角カメラの視野角よりも小さい。第1プレビュー画像は、移動モードでビューファインダインタフェースに表示される。第1プレビュー画像は、超広角カメラによってキャプチャされた画像上の第1領域内の第1画像ブロックである。移動モードに入った後、携帯電話機が超広角カメラを開始することが分かる。この場合、第1プレビュー画像は、超広角カメラによってキャプチャされた第1画像フレーム上の第1領域内の第1画像ブロックであってもよい。
【0341】
第1画像ブロックは、第1プレビュー画像に対応し、超広角カメラによってキャプチャされた画像上の画像ブロックであってもよい。例えば、第1画像ブロックは、超広角カメラによりキャプチャされた画像と、通常広角カメラによりキャプチャされた画像との間でオーバーラップする視野角の画像の全部又は一部である。
図17は、超広角カメラによってキャプチャされた画像上の第1領域の概略図である。第1領域は、超広角カメラと通常広角カメラとの間のオーバーラップする視野角範囲の全部又は一部であってもよい。
図17及び
図18から、比較することにより、携帯電話機が
図17の移動モードに入った後、プレビュー画像が
図18の第1領域の第1画像ブロックであることが分かる。携帯電話機は、通常ビデオ記録モードから移動モードに切り換えた後、通常広角カメラを閉じたり開いたりすることがある。
【0342】
幾つかの実施形態において、携帯電話機が通常ビデオ記録モードから移動モードに切り替わるとき、プレビュー画像は変化しない。プレビュー画像が変わらないことは、携帯電話機が移動モードに切り替わった後に、プレビュー画像が縮小又は拡大されないこととして理解できる。例えば、移動モードにおけるプレビュー画像の倍率と通常ビデオ記録モードにおけるプレビュー画像の倍率は同じであり、例えば、両方とも1Xである。従って、携帯電話機が通常ビデオ撮影モードから移動モードに切り替わった後に、ユーザは、プレビュー画像が急激に拡大又は縮小されることを知覚しない。
【0343】
幾つかの他の実施形態では、プレビュー画像は、通常ビデオ記録モード及び移動モードにおいて変化してもよい。プレビュー画像が変化することは、携帯電話機が移動モードに切り替わった後に、プレビュー画像が縮小又は拡大されることとして理解できる。例えば、通常ビデオ記録モードにおけるプレビュー画像の倍率は1Xであり、移動モードにおけるプレビュー画像の倍率は5Xである。具体的には、携帯電話機が通常ビデオ記録モードから移動モードに切り換えるとき、プレビュー画像が拡大される。超広角カメラでキャプチャした画像上の第1領域内の位置移動範囲は、携帯電話機が移動モードに切り換えた後に画像倍率が増大される場合に、広くなることが分かる。レンズを比較的広範囲に動かす撮影効果を達成できる。
【0344】
以下の実施形態では、携帯電話機が移動モードで画像変換を行う処理を説明する。
【0345】
図18を参照すると、超広角カメラは、N画像フレーム、例えば、第1画像フレーム、第2画像フレーム、及び(m-1)番目の画像フレームをキャプチャする。移動モードに入った後、携帯電話機が超広角カメラを開始することが分かる。この場合、携帯電話機が移動モードに入った後に表示される第1プレビュー画像は、超広角カメラによりキャプチャされた第1画像フレーム上の第1領域の第1画像ブロックであってもよい。携帯電話機が画像移動指示を検出していないと仮定すると、携帯電話機は、第2画像フレーム上の第2領域を決定する。第2領域の位置は、第1領域の位置に対して移動せず、プレビュー画像は、第1領域の画像ブロックから第2領域の画像ブロックに更新される。類推により、(m-1)番目の画像フレーム上の(m-1)番目の領域の位置は、第1領域の位置に対して移動しない。ここで、mは、3以上の整数であってもよい。プレビュー画像は(m-1)番目の領域の画像ブロックに更新される。言い換えれば、携帯電話機は、第1画像フレームから(m-1)番目のフレームまでの期間に、画像移動指示を検出しない。従って、画像上のプレビュー画像の位置は変わらない。
【0346】
携帯電話機が、プレビュー画像がm番目の画像フレームのm番目の領域の画像ブロックに更新される前に(例えば、(m-1)番目の領域の画像ブロックとしてプレビュー画像が表示される処理において)、画像右方向移動指示を検出したと仮定すると、携帯電話機は、m番目の画像フレームのm番目の領域を決定し、ここで、m番目の領域の位置は(m-1)番目の領域の位置に対して距離Aだけ右方向に移動する。
図18に示すように、(m-1)番目の領域と左側の画像端との間の距離はHであり、m番目の領域と左側の画像端との間の距離はH+Aである。この場合、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、ビューファインダインタフェース上のプレビュー画像は、(m-1)番目の領域の画像ブロックから、m番目の領域の画像ブロックに個別に更新され、具体的は、プレビュー画像は、画像上を距離Aだけ右方向に移動する。
【0347】
次に、携帯電話機は、(m+1)番目の画像フレーム上の(m+1)番目の領域を決定し、ここで、(m+1)番目の領域の位置は、m番目の領域の位置に対して距離Bだけ右方向に移動する。
図18に示すように、m番目の領域と左側の画像端との間の距離はH+Aであり、(m+1)番目の領域と左側の画像端との間の距離はH+A+Bである。この場合、ビューファインダインタフェース上のプレビュー画像は、m番目の領域の画像ブロックから(m+1)番目の領域の画像ブロックに更新される。具体的には、プレビュー画像は画像上を距離Bだけ右方向に移動する。
【0348】
携帯電話機は、(m+2)番目の画像フレーム上の(m+2)番目の領域を決定し、(m+2)番目の領域の位置は(m+1)番目の領域の位置に対して距離Cだけ右方向に移動する。
図18に示すように、(m+1)番目の領域と左側の画像端との間の距離はH+A+Bであり、(m+2)番目の領域と左側の画像端との間の距離はH+A+B+Cである。この場合、ビューファインダインタフェース上のプレビュー画像は、(m+1)番目の領域の画像ブロックから(m+2)番目の領域の画像ブロックに更新され、具体的には、プレビュー画像の位置が距離Cだけ右方向に移動する。従って、プレビュー画像は画像上を次第に右方向に移動する。
【0349】
携帯電話機が移動停止指示を検出したと仮定すると、携帯電話機は、(m+3)番目の画像フレーム上の(m+3)番目の領域を決定し、(m+3)番目の領域の位置は(m+2)番目の領域の位置と比較して変化しない。プレビュー画像は、(m+2)番目の領域の画像ブロックから(m+3)番目の領域の画像ブロックに更新され、具体的には、画像上のプレビュー画像の位置は変化しない。この場合、右方向移動は停止する。次に、プレビュー画像が(m+3)番目の領域の画像ブロックから(m+4)番目の領域の画像ブロックに更新され、具体的には、画像移動指示が再度検出されて移動が継続するまで、画像上のプレビュー画像の位置は変化しない。
【0350】
A,B,Cの間には複数の値関係がある。以下に幾つかの例を示す。
【0351】
例1:A=B=CA=B=C=Lと仮定する。具体的には、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、各画像フレーム上のターゲット領域(例えば、
図18のm番目の領域、(m+1)番目の領域、(m+2)番目の領域)の位置は、同じ距離Lだけ右方向に移動し、具体的には、前の画像フレームのターゲット領域の位置に対して一定の速度で右方向に移動する。この場合、一定の右方向移動が行われる。言い換えれば、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、前のプレビュー画像の前のフレームに対する、画像上の各更新されたプレビュー画像の位置は、移動停止指示が検出されるまで同じ距離Lだけ右方向に移動する。これは、一定の右方向移動の撮影効果を達成できる。
【0352】
例2:A<B<C<DA=L、B=2L、C=3Lとする。具体的には、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、次の画像フレーム上のターゲット領域は、前の画像フレーム上のターゲット領域に対して加速された速度で右方向へ移動する。例えば、m番目の領域は(m-1)番目の領域に対して距離Lだけ右方向に移動し、(m+1)番目の領域は、m番目の領域に対して距離2Lだけ右方向に移動し、具体的には、(m+1)番目の領域は、加速された速度で右方向に移動し、(m+2)番目の領域は、(m+1)番目の領域に対して距離3Lだけ右方向に移動し、具体的には、(m+2)番目の領域は、(m+1)番目の領域に対して加速された速度で右方向に移動する。従って、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、各更新されたプレビュー画像は、プレビュー画像の前のフレームに対して加速された速度で右方向に移動する。これにより、加速画像右方向移動の撮影効果を達成できる。
【0353】
例3:A>B>C>DA=2L、B=L、C=0とする。具体的には、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、次の画像のフレーム上のターゲット領域は、前の画像のフレーム上のターゲット領域に対して減速された速度で右方向へ移動する。例えば、m番目の領域は(m-1)番目の領域に対して距離2Lだけ右方向に移動し、(m+1)番目の領域は、m番目の領域に対して距離Lだけ右方向に移動し、具体的には、(m+1)番目の領域は、m番目の領域に対して減速された速度で右方向に移動し、(m+2)番目の領域は、(m+1)番目の領域に対して距離0だけ右方向に移動し、具体的には、(m+2)番目の領域は、(m+1)番目の領域に対して減速された速度で右方向に移動する。この場合、移動は停止する。従って、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、各更新されたプレビュー画像は、プレビュー画像の前のフレームに対して減速された速度で右方向に移動し、速度は0になで減少する。これは、減速した画像右方向移動の撮影効果を達成する。
【0354】
以上は、A、B、Cの間の値関係の3つの例を提供した。A、B、Cの値は、本願の本実施形態に限定されるものではなく、当業者が異なる技術的効果を達成するために柔軟に設定することができる。
【0355】
幾つかの実施形態では、携帯電話機が画像の移動方向を示すために使用される指示を検出した後、例1、例2、例3の方法がデフォルトで使用される。代替として、携帯電話機が画像移動方向を示す指示を検出した後に、例1の方法をデフォルトで使用し、携帯電話機が加速移動指示を検出すると、例2の方法を使用し、携帯電話機が減速移動指示を検出すると、例3の方法を使用する。
【0356】
第1の方法:
【0357】
超広角カメラは、フレーム単位で画像をキャプチャする。N画像フレームがキャプチャされ、プレビュー画像がN画像フレーム上のターゲット領域内の画像ブロックに順次更新されると仮定する。また、携帯電話機は、超広角カメラでキャプチャしたN画像フレームに対してフレーム抽出又はフレーム挿入処理を行わず、N画像フレーム上のターゲット領域内の画像ブロックに対してプレビュー画像を順次更新することが分かる。これにより、プレビュー画像の連続性と平滑性が向上する。携帯電話機が、画像移動方向を示す指示を検出した後、
図18のA=B=C=Lである方法でターゲット領域を決定すると仮定すると、画像上のプレビュー画像の位置は一定速度で右方向に移動する。携帯電話機が
図18のA<B<C<Dである方法でターゲット領域を決定すると仮定すると、画像上のプレビュー画像の位置は加速された速度で右方向に移動する。携帯電話機がA>B>C>Dである方法でターゲット領域を決定すると仮定すると、画像上のプレビュー画像の位置は減速された速度で右方向に移動する。
【0358】
第2の方法:
【0359】
超広角カメラは、N画像フレームをキャプチャする。携帯電話機は、超広角カメラでキャプチャしたN画像フレームからMフレームを抽出し、MはN未満の整数であり、M画像フレームの各々のターゲット領域内の画像ブロックを用いてプレビュー画像を更新する。これは、高速な更新(又は再生)効果を達成できる。例えば、超広角カメラの画像キャプチャフレームレートが240fpsであると仮定すると、具体的には、毎秒240画像フレームがキャプチャされる。更に、携帯電話機の画像再生(又は更新と呼ばれる)フレームレートが30fpsであると仮定すると、具体的には、毎秒30フレームだけ更新が行われる。この場合、240画像フレームが8秒で更新される必要がある。携帯電話機が240画像フレームから120画像フレームを抽出すると仮定すると、抽出した120フレームはたった4秒で更新される。これは、高速更新効果を達成する。
【0360】
例1:
図19Aを参照すると、超広角カメラは、N画像フレームをキャプチャし、例えば、第1画像フレーム、第2画像フレーム、及び(m-1)番目の画像フレームを順次キャプチャする。携帯電話機が、プレビュー画像がm番目の画像フレームのm番目の領域に更新される前に、画像右方向移動指示を検出したと仮定すると、携帯電話機は、N画像フレームのうちのm番目の画像フレームのターゲット領域と、各々の後続の画像フレームのターゲット領域とを決定する。次の画像フレーム上のターゲット領域の位置が、前の画像フレーム上のターゲット領域の位置に対して、同じ距離Lだけ(言い換えれば、A=B=C=Lである前述の方法で)右方向に移動すると仮定する。
【0361】
その後、携帯電話機はフレーム抽出を開始する。フレーム抽出はm番目のフレームから開始し、m番目のフレーム、(m+i)番目のフレーム、(m+i+j)番目のフレームが抽出されると仮定する。m番目のフレームのm番目の領域は、(m-1)番目のフレームに対して距離Lだけ右方向に移動し、(m+i)番目の画像フレームの(m+i)番目の領域は、m番目のフレームに対して距離iLだけ右方向に移動し、(m+i+j)番目の画像フレームの(m+i+j)番目の領域は、(m+i)番目のフレームに対して距離jLだけ右方向に移動する。
【0362】
更に
図19Aを参照すると、携帯電話機が、(m+i+j)番目の領域にプレビュー画像が画像ブロックとして表示される処理において、画像移動停止指示を検出したと仮定すると、携帯電話機は、(m+i+j+1)番目の画像フレームのターゲット領域の画像ブロック、(m+i+j+2)番目の画像フレームのターゲット領域の画像ブロックなどを用いてプレビュー画像を更新し続ける。具体的には、携帯電話機が画像移動停止指示を検出した後、フレーム抽出を行わずに更新を行い、(m+i+j+1)番目の画像フレーム又は(m+i+j+2)番目の画像フレームのような画像上のターゲット領域の、(m+i+j)番目の領域に対する画像上の位置は、不変のままであり、言い換えれば移動しない。すなわち、携帯電話機が画像移動方向を示す指示を検出した後、プレビュー画像をフレーム抽出により更新し、画像上のプレビュー画像の位置を次第に画像移動方向に移動させる。携帯電話機が画像移動停止指示を検出した後は、フレーム抽出による処理は行われず、画像上のプレビュー画像の位置は移動しない。
【0363】
図19Aは、更に一例として使用される。iとjの値は、フレーム抽出間隔として理解され、iとjの値が異なれば、異なる撮影効果が達成される。
【0364】
i=jであると仮定する。これは、フレーム抽出間隔が同じであることとして理解できる。例えば、i=j=2であり、具体的には、1フレームは1フレームおきに抽出されるか、又は、1フレームは2フレームおきに抽出される。具体的には、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、プレビュー画像は、m番目の領域の画像ブロック、(m+2)番目の領域の画像ブロック、(m+4)番目の領域の画像ブロックなどに順次更新される。m番目の領域は(m+2)番目の領域に対して2Lだけ右方向に移動し、(m+4)番目の領域は(m+2)番目の領域に対して2Lだけ右方向に移動する。具体的には、更新された各プレビュー画像の位置は、画像上のプレビュー画像の前のフレームの位置に対して2Lだけ右方向に移動する。
図18のA=B=C=Lである場合と比較すると、
図19Aに示す実施形態では、画像上のプレビュー画像の位置は、フレーム抽出を通して一定の速度(毎回2Lだけ右方向に移動することができる)で比較的速く右方向に移動することができる。更に、フレーム抽出更新は、高速更新効果を達成することができる。言い換えると、画像上のプレビュー画像の位置は、プレビュー画像が比較的速く更新されている間、一定の速度で比較的速く右方向に移動する。
【0365】
勿論、フレーム抽出間隔は、代替として異なっていてもよく、換言すれば、iはjに等しくない。i<jであると仮定する。例えばi=2、j=3である。具体的には、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、プレビュー画像は、m番目の領域、(m+2)番目の領域、(m+5)番目の領域などの画像ブロックに順次更新される。(m+2)番目の領域はm番目の領域に対して2Lだけ右方向に移動し、(m+5)番目の領域は(m+2)番目の領域に対して3Lだけ右方向に移動する。従って、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、各更新されたプレビュー画像の位置は、画像上のプレビュー画像の前のフレームの位置に対して、右方向へ加速された速度で移動する。更に、フレーム抽出更新は、高速更新効果を達成することができる。言い換えれば、画像上のプレビュー画像の位置は、プレビュー画像が比較的速く更新されている間、加速された速度で右方向に移動する。
【0366】
i>jと仮定する。例えばi=3、j=2である。具体的には、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、プレビュー画像は、m番目の領域、(m+3)番目の領域、(m+5)番目の領域などの画像ブロックに順次更新される。(m+3)番目の領域はm番目の領域に対して3Lだけ右方向に移動し、(m+5)番目の領域は(m+3)番目の領域に対して2Lだけ右方向に移動する。従って、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、各更新されたプレビュー画像の位置は、画像上のプレビュー画像の前のフレームの位置に対して減速された速度で右方向へ移動する。更に、フレーム抽出更新は、高速更新効果を達成することができる。言い換えれば、画像上のプレビュー画像の位置は、プレビュー画像が比較的速く更新されている間、減速された速度で右方向に移動する。
【0367】
以上は、iとjの値関係の3つの例を提供した。値i及びjは、本願の本実施形態では限定されず、当業者が異なる技術的効果を達成するために柔軟に設定することができる。
【0368】
例2:上記の例1において、携帯電話機は、まず、各画像フレーム上のターゲット領域を決定し、次に、フレーム抽出を行う。例2では、携帯電話機は、まずフレーム抽出を行い、次に、抽出された画像フレーム上のターゲット領域を決定する。
図19Bを参照すると、携帯電話機は、プレビュー画像がm番目の画像フレームに更新される前に、画像右方向移動指示を検出したと仮定すると、携帯電話機は、m番目の画像フレームからフレーム抽出を開始し、M画像フレームを取得する。画像フレーム抽出間隔は、ここでは限定されない。携帯電話機は、M画像フレームごとにターゲット領域を決定する。M画像フレームの各々のターゲット領域を決定する方法については、
図18の説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。携帯電話機がA=B=C=Lである方法でM画像フレームの各々のターゲット領域を決定すると仮定すると、フレーム抽出更新は高速更新効果を達成できるため、プレビュー画像が比較的高速に更新される間、画像上のプレビュー画像の位置は一定の速度で右方向に移動する。携帯電話機が
図18のA<B<C<Dである方法でターゲット領域を決定すると仮定すると、プレビュー画像が比較的高速で更新される間、画像上のプレビュー画像の位置は加速された速度で右方向に移動する。携帯電話機がA>B>C>Dである方法でターゲット領域を決定すると仮定すると、プレビュー画像が比較的高速で更新される間、画像上のプレビュー画像の位置は減速された速度で右方向に移動する。
【0369】
図19Aが例として使用されることに留意されたい。プレビュー画像がm番目の画像フレームに更新される前に、携帯電話機が加速画像右方向移動指示を検出したと仮定すると、プレビュー画像は、前述の第1の方法で更新され、具体的には、フレーム抽出を行わずに、m番目の領域、(m+1)番目の領域、(m+2)番目の領域などの画像ブロックに順次更新される。プレビュー画像が(m+i+j+1)番目の画像フレームに更新される前に、携帯電話機が移動停止指示を検出すると仮定すると、ビデオが生成され、ビデオは、m番目のフレームから(m+i+j+1)番目のフレームから抽出された画像上のターゲット領域内の画像ブロックを合成することにより取得される。例えば、m番目の領域、(m+i)番目のフレーム、及び(m+i+j)番目のフレームが抽出される場合、ビデオは、m番目の領域、(m+i)番目の領域、及び(m+i+j)番目の領域の画像ブロックを合成することによって得られるビデオであってもよい。言い換えれば、携帯電話機が加速画像右方向移動指示を検出した後、プレビュー画像はフレーム抽出を行わずに更新される。携帯電話機が右方向移動停止指示を検出した後、生成されたビデオは、抽出された画像上のターゲット領域内の画像ブロックを合成することによって得られるビデオであってもよい。フレーム抽出を行わずにプレビュー画像を更新する方法は、計算量を減らし、効率を向上することができる。
【0370】
第3の方法:
【0371】
超広角カメラは、N画像フレームをキャプチャする。携帯電話機は、複数の画像フレームをN画像フレームに挿入してM画像フレームを取得し、MはNより大きい整数であり、M画像フレームを用いてプレビュー画像を順次更新する。画像量が増加するため、低速更新(又は再生)効果を達成できる。例えば、超広角カメラの画像キャプチャフレームレートが240fpsであると仮定する。具体的には、毎秒240画像フレームがキャプチャされる。更に、携帯電話機の画像更新(又は再生と呼ばれる)フレームレートが30fpsであると仮定する。具体的には、毎秒30フレームの更新が行われる。この場合、240画像フレームを8秒で更新する必要がある。携帯電話機が240画像フレームに120画像フレームを挿入すると仮定すると、取得した360画像フレームはたった12秒で更新される。これは、低速更新効果を達成する。
【0372】
例1:
図19Cを参照すると、超広角カメラは、N画像フレームをキャプチャし、例えば、第1画像フレーム、第2画像フレーム、及び(m-1)番目の画像フレームを順次キャプチャする。携帯電話機が、プレビュー画像がm番目の画像フレームに更新される前に、画像右方向移動指示を検出したと仮定すると、携帯電話機は、m番目の画像フレーム上のターゲット領域と、その後の各画像フレーム上のターゲット領域とを決定し、次の画像フレーム上のターゲット領域の位置を、前の画像フレーム上のターゲット領域の位置に対して同じ距離Lだけ右方向に移動させる。
【0373】
その後、携帯電話機はフレーム挿入を開始する。携帯電話機が、m番目のフレームと(m+1)番目のフレームの間にP画像フレーム(挿入された画像は破線で表される)を挿入し、(m+1)番目のフレームと(m+2)番目のフレームの間にQ画像フレームを挿入すると仮定する。ここで、PとQは同じか、異なっていてもよい。
【0374】
P=Q=1であると仮定すると、1フレームは1フレームおきに挿入される。携帯電話機は、P番目の画像フレーム(つまり、m番目のフレームと(m+1)番目のフレームの間に挿入された1つの画像フレーム)上のP番目の領域を決定することができる。P番目の領域は、m番目の領域に対して距離Xだけ右方向に移動する。Xの値は、本願の本実施形態において限定されない。例えば、Xは、L~2Lの範囲、例えば、1.5Lであり得る。携帯電話機は、Q番目の画像フレーム(つまり、(m+1)番目のフレームと(m+2)番目のフレームの間に挿入された1つの画像フレーム)上のQ番目の領域を決定する。Q番目の領域は(m+1)番目の領域に対してYだけ右方向に移動する。Yの値は、本願の本実施形態では限定されない。例えば、Yは、2L~3Lの範囲、例えば2.5Lであり得る。
【0375】
例えば、X=1.5L、Y=2.5Lである。携帯電話機が画像右方向移動指示を検出した後、プレビュー画像は、m番目の領域、P番目の領域、(m+1)番目の領域、Q番目の領域などに順次更新される。従って、各更新されたプレビュー画像は右方向に0.5Lだけ移動する。具体的には、画像上のプレビュー画像の位置は、一定の速度で比較的ゆっくりと右方向に移動する。更に、フレーム挿入更新はプレビュー画像がゆっくり更新される効果を達成することができる。具体的には、画像上のプレビュー画像の位置は、プレビュー画像が比較的ゆっくり更新されている間、一定の速度で比較的ゆっくりと右方向に移動することができる。
【0376】
X及びYの値は、画像右方向移動速度に関連することが理解され得る。これは、本願の本実施形態において限定されない。当分野の技術では、PとQの値関係を柔軟に設定することで、異なる効果を得ることができる。
【0377】
携帯電話機が、プレビュー画像として(m+2)番目の領域の画像ブロックを表示する処理において、画像移動停止指示を検出すると仮定すると、携帯電話機は(m+3)番目の画像フレームの(m+3)番目の領域の画像ブロック、(m+4)番目の画像フレームの(m+4)番目の領域の画像ブロックなどを決定することが理解できる。具体的には、携帯電話機が画像移動停止指示を検出した後、携帯電話機はフレーム挿入を行わず、画像上のプレビュー画像の位置は移動しない。
【0378】
例2:上記の例1において、携帯電話機は、まず、各画像フレーム上のターゲット領域を決定し、次に、フレーム挿入を行う。例2では、携帯電話機は、まずフレーム挿入を行い、次にターゲット領域を決定する。
図19Dを参照すると、プレビュー画像がm番目の画像フレームに更新される前に、携帯電話機が画像右方向移動指示を検出したと仮定すると、携帯電話機は、m番目の画像フレームからフレーム挿入を開始し、M画像フレームを取得する。2つの隣接する画像フレームの間に挿入される画像フレームの量は、ここでは限定されない。隣接する2つのフレームの間に1つのフレームを挿入する例が使用される。
図19Dに示すように、破線の画像は挿入画像である。携帯電話機がM画像フレームの各々のターゲット領域を決定する方法については、
図18の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。携帯電話機がA=B=C=Lである方法でM画像フレームの各々のターゲット領域を決定すると仮定すると、フレーム挿入更新はゆっくりとした更新効果を達成できるので、画像上のプレビュー画像の位置は、プレビュー画像が比較的ゆっくり更新される間、一定の速度で右方向に移動する。携帯電話機がA<B<C<Dである方法でターゲット領域を決定すると仮定すると、プレビュー画像が比較的ゆっくりと更新される間、画像上のプレビュー画像の位置は加速された速度で右方向に移動する。携帯電話機がA>B>C>Dである方法でターゲット領域を決定すると仮定すると、プレビュー画像が比較的ゆっくりと更新される間、画像上のプレビュー画像の位置は減速された速度で右方向に移動する。
【0379】
幾つかの実施形態では、携帯電話機が画像移動方向を示すために使用される指示を検出した後、携帯電話機は、デフォルトで前述の第1の方法で処理を行い、デフォルトで前述の第1 の方法でA=B=C=Lである方法でターゲット領域を決定する。具体的には、画像上のプレビュー画像の位置が一定の速度で右方向に移動する。携帯電話機が加速移動指示を検出すると、携帯電話機は、前述の第1の方法におけるA<B<C<Dである方法で、ターゲット領域を決定してよいか、又は前述の第2の方法における例1のフレーム挿入方法で加速移動を実施してよい。携帯電話機が減速移動指示を検出すると、携帯電話機は、前述の第1の方法におけるA>B>C>Dである方法で、ターゲット領域を決定してよいか、又は前述の第3の方法における例1のフレーム挿入方法で減速移動を実施してよい。
【0380】
異なる画像フレーム上のターゲット領域の位置が移動する処理において、端が整列されてもよいことに留意されたい。
図18が更に例として使用される。第1領域と第2領域の端が整列される。例えば、第1領域の下側と第1画像フレームの下側との間の距離は、プレビュー画像の安定した表示を可能な限り保証するために、第2領域の下側と第2画像フレームの下側との間の距離と同じである。幾つかの実施形態では、ジッタは、ユーザが携帯電話機を保持する処理において発生する。ユーザのジッタにより生じるプレビュー画像の不安定性を軽減するために、実装は以下通りである:携帯電話機は、超広角カメラでキャプチャした画像に対して手ぶれ補正を行い、手ぶれ補正後に取得した画像に対して、第1領域、第2領域、第3領域などのターゲット領域を決定する。手ぶれ補正は手ぶれ補正クリッピングでもよい。一般に、ユーザがジッタを発生すると、プレビュー画像上の端領域内の画像は比較的急速に変化し、その結果不安定となり、プレビュー画像上の中間領域内の画像は比較的わずかに変化し、従って比較的安定である。従って、携帯電話機は、超広角カメラによりキャプチャされた各画像フレームの端部をクリッピングすることができる。本願の本実施形態では、特定のクリッピング領域は限定されない。例えば、携帯電話機は、第1画像フレームがクリッピングされた後に取得された残りの画像上の第1領域を決定し、第2画像フレームがクリッピングされた後に取得された残りの画像上の第2領域を決定し、第3画像フレームがクリッピングされた後に取得された残りの画像上の第3領域を決定するなどである。従って、プレビュー画像は比較的安定して視覚的に表示される。
【0381】
別の可能な実装は、以下の通りである:携帯電話機が第1画像フレーム上の第1領域を決定し、第1領域内の第1画像ブロック上で手ぶれ補正クリッピングを実行することができる。例えば、第1画像ブロックの端がクリッピングされ、第1画像ブロックの端をクリッピングした後に得られた残りの画像をプレビュー画像として表示する。同様に、携帯電話機は、第2画像フレーム上の第2領域を決定し、第2領域の第2画像ブロック上で手ぶれ補正クリッピングを実行することができる、等である。言い換えると、携帯電話機は、各画像フレーム上のターゲット領域内の画像ブロックを最初に決定し、その後、手ぶれ補正クリッピングを行う。
【0382】
以上は、ユーザが画像移動方向を示すために使用される指示を入力する複数の方法を説明した。これには、以下の幾つかの例が含まれるが、これらに限定されない。
【0383】
例1:
図16を参照すると、ビューファインダインタフェースは、方向コントロール1311を更に含む。方向コントロール1311は、ビデオ記録コントロール1307の周囲に配分される4つの矢印を含んでもよい。携帯電話機が、ユーザが矢印をタップする(例えば、一度タップする)操作を検出すると、携帯電話機は、矢印で示された方向に第1領域を移動し始める。例えば、ユーザが右矢印をタップした場合、画像上のプレビュー画像の位置が右方向に移動し始める。移動は、携帯電話機がビューファインダインタフェース上の任意の位置でユーザのタップ操作を検出すると停止するか、又は移動は、携帯電話機が再度右矢印を検出すると停止するか、又は移動は特定時間期間の後に自動的に停止する。
【0384】
例2:
図16を参照すると、携帯電話機は、ユーザが矢印をプレスする期間がプリセット期間に達したことを検出すると、第1領域を矢印で示された方向に移動し始める。タッチアンドホールド操作の後にユーザがアップリフトを検出すると、移動が停止する。
【0385】
例3:
図16を参照すると、携帯電話機が、ユーザがビデオ記録コントロール1307をある方向にプレスアンドドラッグする(又はフリックする)操作を検出すると、携帯電話機は、ドラッグ操作によって示されたドラッグ方向に第1領域を移動し始める。例えば、ユーザがビデオ記録コントロール1307を右方向にプレスアンドドラッグした場合、携帯電話機は第1領域を右方向に移動する。ドラッグ操作の後、携帯電話機がアップリフトを検出すると、移動は停止する。携帯電話機は、指がビデオ記録コントロール1307をプレスし、プレスした位置でアップリフトすることを検出すると、記録が開始すると決定する。携帯電話機は、指が動画記録コントロール1307をプレスし、プレスされていない位置へドラッグすることを検出すると、携帯電話機は、ドラッグ操作の方向を画像移動方向として決定し、第1領域をその方向に移動させる。
【0386】
例4:
図16を参照すると、携帯電話機は、スクリーン上(例えばプレビュー画像上)でユーザのフリック操作を検出すると、携帯電話機は、フリック操作のフリック方向に第1領域を移動し始める。携帯電話機がフリック操作が停止したことを検出すると、携帯電話機は、第1領域の移動を停止する。フリック操作が停止することは、ユーザの指が点Aから点Bにフリックし、点Bに留まるか、又はユーザの指が点Aから点Bにフリックし、その後アップリフトすると理解され得る。理解されるべきことに、この場合、方向コントロール1311はビューファインダインタフェースに表示されないことがある。
【0387】
例5:ユーザは音声指示を用いて画像移動方向を入力する。ユーザは、ビューファインダインタフェース上の任意の位置をタップしてよく、又は音声指示を使用して移動を停止してよい。理解されるべきことに、この場合、方向コントロール1311はビューファインダインタフェースに表示されないことがある。
【0388】
本願の本実施形態で提供される方法が、ノートブックコンピュータのような装置に適用される場合、画像移動方向は、キーボード、タッチパッド等を用いて更に入力することができる。
【0389】
上述の加速動作指示又は減速移動指示は、以下の方法で取得することができる。
【0390】
例えば、
図16を参照すると、移動速度を示すために使用される識別子1320が、ビューファインダインタフェース上に表示される。ここでの移動速度は、画像上のプレビュー画像の位置変化量として理解することができる。識別子1320のデフォルト値は1Xである。ここで、1Xは、Lの1倍として理解することができる。すなわち、識別子1320が1Xである場合には、携帯電話機は、A=B=C=Lである上記の方法で処理を実行することができる。ユーザが識別子1320をタップすると、速度調整バー1321が表示される。例えば、
図16の速度調整バー1321によって提供される最大速度は3Xであり、最小速度は0.5Xである。これは、本願の本実施形態において限定されない。1X、2X、3X等は、Lの倍数として理解できる。具体的には、3XはLの3倍であり、2XはLの2倍である。ユーザは、速度調整バー1321上でフリック操作を行うことによって速度を選択する。ユーザが速度2Xを選択したと仮定すると、識別子1320は「2X」を表示し、携帯電話機は、
図19Aに示す方法(フレーム抽出方法)で、i=j=2である方法で処理を行い、画像上のプレビュー画像の位置が毎回2Lだけ移動する効果を達成できる。ユーザが速度0.5Lを選択したと仮定すると、携帯電話機は、
図19Cに示す方法(フレーム挿入方法)で、P=Q=1である方法で処理を行い、画像上のプレビュー画像の位置が毎回0.5Lだけ移動する効果を達成できる。
【0391】
携帯電話機は、代替として、例えば、音量ボタンを使用することによって、別の方法で速度を設定できることが理解できる。例えば、携帯電話機が、ボリュームアップボタンがトリガされたことを検出した場合、速度は増加し、携帯電話機が、ボリュームダウンボタンがトリガされたことを検出すると、速度は減少する。留意すべきことに、本願の本実施形態においては、携帯電話機による移動速度の設定形態は限定されない。例えば、ユーザが選択するために、ビューファインダインタフェース上に、3つの速度レベルのオプション、つまり低速、中速、高速を提供することも可能である。
【0392】
例えば、
図20(a)~
図20(c)は、本願の実施形態による携帯電話機が移動モードであるときに表示されるビューファインダインタフェースの効果の概略図である。
図20(a)に示すように、ビューファインダインタフェース上にプレビュー画像1が表示される。携帯電話機は静止したままである。携帯電話機が、下向き矢印をタップする操作を検出すると、携帯電話機は、プレビュー画像1をプレビュー画像2に更新する。
図20(b)を参照すると、プレビュー画像2に含まれるシーンは、プレビュー画像1のシーンの下に位置する。これは携帯電話機による下方向移動撮影に相当する。携帯電話機はプレビュー画像2をプレビュー画像3に更新し続ける。
図20(c)を参照すると、プレビュー画像3に含まれるシーンは、プレビュー画像2に含まれるシーンの下方に位置する。これは携帯電話の下方向移動撮影に相当する。携帯電話機が、ユーザがスクリーン上の任意の位置をタップしたことを検知したと仮定すると、移動は終了する。
図20(a)~
図20(c)から、携帯電話機が静止したままの処理において、プレビュー画像内のシーンが次第に下方向に移動することが分かる。レンズを下方向に移動する撮影効果が達成される。
【0393】
実施形態2
例えば、
図21は、携帯電話機が揺れモードに入ったときに表示されるGUIの概略図である。ユーザが現在のモードを決定するのを助けるために、携帯電話機が揺れモードに入ったときに、携帯電話機は、ビューファインダインタフェース上にプロンプト情報1313を表示することができる。プロンプト情報1313は、携帯電話機が現在揺れモードであることを示すために使用される。勿論、携帯電話機が通常ビデオ記録モードから揺れモードに切り替わるとき、携帯電話機は、別のプロンプト、例えば、振動フィードバックを出力することもできる。プロンプト情報1313は、プレビュー画像が可能な限りブロックされない方法、例えば、半透明方法又は透明方法で表示されてもよい。GUIは、方向コントロール1311を更に含んでもよい。ユーザは、方向コントロール1311を使用して、画像移動方向を入力してもよい。
【0394】
図21は、揺れモードでビデオを記録する方法を説明するための例として使用される。
【0395】
携帯電話機が通常ビデオ記録モードから揺れモードに切り換える処理については、通常ビデオ記録モードから移動モードへの切り換えを参照のこと。詳細はここで再び記載されない。揺れモードでは、ユーザが入力した画像移動方向を利用して「レンズを揺らす」撮影効果を達成できる。ユーザが画像移動方向を入力する方法及びユーザが移動停止指示を入力する方法については、前述の説明を参照すること。詳細はここで再び記載されない。
【0396】
移動モードとは異なり、揺れモードでは、画像上のターゲット領域を決定した後、携帯電話機は、ターゲット領域内の画像ブロックに対して視野角変換を行い、視野角変換後に取得した画像ブロックを用いてプレビュー画像を更新する。
図16が例として使用される。携帯電話機は、右方向揺れ指示を検出すると、携帯電話機は、m番目の画像フレームのm番目の領域を決定し、m番目の領域の画像ブロックの視角変換を行い、携帯電話機は、(m+1)番目の画像フレームの(m+1)番目の領域を決定し、(m+1)番目の領域の画像ブロックに時間変換を行い、以下同様である。従って、携帯電話機は、画像右方向揺れ指示を検出した後、携帯電話機は、プレビュー画像を、視野角変換後に得られるm番目の領域の画像ブロック、視野角変換後に得られる(m+1)番目の領域の画像ブロックなどに順次更新する。
【0397】
留意すべきことに、移動モードにおける前述の複数の実施形態、例えば、フレーム抽出方法及びフレーム挿入方法は、揺れモードにも適用可能である。詳細はここで再び記載されない。
【0398】
画像ブロックに対して視野角変換を行う処理については、前述の説明を参照されたい。前述の視野角変換処理を用いた場合には、複数の方法で回転角θを決定することができる。例えば、回転角θはプリセットされ、例えばプリセットされた固定値である。代替として、ユーザがスクリーン上でフリック操作を行うことによって画像移動方向を入力する場合、回転角度はフリック操作に関連する。例えば、携帯電話機は、フリック操作のフリック距離Wと回転角θとの対応を格納する。携帯電話機は、スクリーン上でユーザのフリック操作を検出すると、携帯電話機は、フリック操作のフリック距離Wを決定し、距離Wと対応に基づいて対応する回転角θを決定する。例えば、フリック操作のフリック距離Wが遠いほど、より大きな回転角度を示す。代替として、回転角θは、識別子1320の表示値に関連付けられてもよい。識別子1320が「2」を表示すると仮定すると、回転角θは、プリセット角度の2倍である。本願ではプリセット角度の値は限定されない。
【0399】
実施形態3
幾つかの実施形態では、超広角カメラによってキャプチャされる画像のサイズは制限される。第1領域が超広角カメラでキャプチャした画像の端に並進されると、携帯電話機はプロンプト情報を出力し、ユーザに携帯電話機の位置を移動するよう促す。移動モードが例として使用される。
図22を参照すると、携帯電話機は、ユーザが下向き矢印を連続的にプレスすることを検出すると、画像上のプレビュー画像の位置が次第に下方向に移動する。画像上のプレビュー画像の位置が超広角カメラによりキャプチャされた画像の端に移動すると、携帯電話機は、ユーザに携帯電話機を手動で下方向に移動させるよう促すためのプロンプト情報1330を出力するか、又は、携帯電話機は、携帯電話機が移動し続けることができないことをユーザに促すために使用されるプロンプト情報を出力することができる。
【0400】
理解されるべきことに、携帯電話機が記録コントロール1307上の操作を検出すると、ビデオ記録が開始する。記録を開始した後、ユーザは、移動モード又は揺れモードに入るよう指示し、その後、画像移動方向を入力することもできる。携帯電話機は、その方向に、超広角カメラでキャプチャした画像上のターゲット領域の位置を並進し、ターゲット領域の画像ブロックに基づいてプレビュー画像を連続的に更新する。携帯電話機はプレビュー画像を格納し、携帯電話機が停止のための記録コントロール上の操作を検出すると、携帯電話機は、格納されたプレビュー画像をビデオに合成し、ビデオを格納する。
【0401】
幾つかの実施形態では、揺れモード又は移動モードでビデオ記録を行った後、携帯電話機はそれに応じて2つのビデオを格納することができる。1つのビデオは、完全なビデオであり、具体的には、ビデオ内の各画像フレームは、超広角カメラによってキャプチャされた完全な画像である。他方のビデオは、移動モード又は揺れモードで記録されたビデオであり、具体的には、ビデオ内の各画像フレームは、超広角カメラによってキャプチャされた画像上の画像ブロックである。例えば、
図23を参照すると、2つのビデオが携帯電話機のアルバムのビデオフォルダに格納され、一方のビデオは完全なビデオであり、他方のビデオは移動モード又は揺れモードで記録されたビデオである。識別子2301は、ユーザによる識別を容易にするために、移動モード又は揺れモードで記録されたビデオに表示されてもよい。
【0402】
実施形態4
他の幾つかの実施形態では、携帯電話機は、画像回転モードを更に提供することができる。このモードでは、ユーザが手動で携帯電話機を回転させる必要がないとき(例えば、携帯電話機が静止している場合)にも、画像回転撮影効果が達成できる。
【0403】
例えば、携帯電話機が移動モード又は揺れモードのときに、携帯電話機が、プレビュー画像上でプリセット操作(例えば、プレビュー画像上のダブルタップ操作又はタッチアンドホールド操作)を検出すると、携帯電話機は、画像回転モードに入る。
図24は、画像回転モードにおけるビューファインダインタフェースの概略図である。ビューファインダインタフェースは、携帯電話機が現在画像回転モードにあることを示すために使用される指示情報1360を含む。任意で、プロンプト情報1360は表示されない場合がある。ビューファインダインタフェースは、プレビューボックス1361を更に含み、超広角カメラによってキャプチャされた画像(例えば、超広角カメラによってキャプチャされた完全な画像)がプレビューボックス1361に表示される。ターゲットボックス1362は、プレビューボックス1361に表示され、ターゲットボックス1362の画像ブロックは、現在のプレビュー画像である。ビューファインダインタフェースは、回転進行を示すために使用されるアイコン1363と、回転速度を設定するために使用されるアイコン1364とを更に含む。
【0404】
例えば、
図25を参照すると、プレビュー画像がm番目の画像フレームに更新される前に、携帯電話機が画像時計回り回転指示を検出したと仮定すると、携帯電話機は、m番目の画像フレーム上のターゲット領域、すなわちm番目の領域を決定し、m番目の領域の画像ブロックを時計回りに角度Gだけ回転させ、携帯電話機は、(m+1)番目の画像フレーム上の(m+1)番目の領域を決定し、(m+1)番目の領域の位置はm番目の領域の位置がm番目の領域の位置に対して不変のままであり、(m+1)番目の領域の画像ブロックを時計回りに角度2Gだけ回転させる。以下同様である。従って、携帯電話機が画像時計回り回転指示を検出した後、プレビュー画像は、角度Gで時計回り回転後に得られるm番目の領域の画像ブロック、角度2Gで時計回り回転後に得られる(m+1)番目の領域の画像ブロック、角度3Gで時計回り回転後に得られる(m+2)番目の領域の画像ブロックなどに順次更新される。従って、プレビュー画像は次第に時計回りに回転し、全部の更新されたプレビュー画像は同じ角度で回転し、具体的には、一定の速度で回転する。
【0405】
プレビュー画像が(m+3)番目の画像フレームに更新される前に、回転停止指示が検出されると仮定すると、携帯電話機は、(m+3)番目の画像フレームの(m+3)番目の領域を決定し、(m+3)番目の領域の位置は(m+2)番目の領域の位置に対して不変のままであり、(m+3)番目の領域の画像ブロックを角度3Gだけ時計回りに回転し、(m+3)番目の領域の回転角は(m+2)番目の領域の画像ブロックの回転角に対して不変のままである。この場合、回転は停止する。
【0406】
理解されるべきことに、
図25に示す実施形態では、隣接する2つの画像フレームの回転角度は同一であり、各々が角度Gであるが、代替として、隣接する2つの画像フレームの回転角度が異なる場合もある。例えば、m番目の領域の画像ブロックの回転角度はGであり、(m+1)番目の領域の画像ブロックの回転角度は3Gである。この場合、プレビュー画像は加速された速度で回転する。代替として、m番目の領域の画像ブロックの回転角度はGであり、(m+1)番目の領域の画像ブロックの回転角度は0.5Gである。この場合、プレビュー画像は減速された速度で回転する。
【0407】
理解されるべきことに、前述のフレーム抽出更新方法又はフレーム挿入更新方法も、本実施形態に適用可能である。例えば、加速回転は、フレーム抽出を介して実施されてもよく、減速回転は、フレーム挿入を介して実施されてもよい。例えば、
図24を参照すると、携帯電話機がアイコン1364上の「+」上の操作を検出すると、ユーザは、回転角度を増加させることを期待すると仮定される。この場合、携帯電話機は、フレーム抽出を介して加速回転を実現することができる。これは、
図19Aに示す実施形態において、1つのフレームを1フレームおきに抽出する方法と同様である。これは、更新されたプレビュー画像の各々が角度2Gだけ回転する効果を達成する。ユーザは、携帯電話機がアイコン1364の下の「-」上の操作を検出すると、回転角度を減少させることを期待すると仮定される。この場合、携帯電話機はフレーム挿入により減速回転を行うことができる。これは、
図10Bに示す実施形態において、1つのフレームを1フレームおきに挿入する方法と同様である。これは、各更新されたプレビュー画像が角度0.5Gだけ回転する効果を達成する。
【0408】
以上は、携帯電話機が画像回転方向を示す指示を検出する複数の方法が存在し得ることを説明した。例えば、
図24を参照すると、携帯電話機がアイコン1363上の操作を検出すると、時計回り又は反時計回り回転がデフォルトで開始される。これは、ユーザによって自発的に設定されてもよい。別の例では、左矢印及び右矢印がアイコン1363に表示される。携帯電話機が、ユーザが左矢印をタップすることを検出すると、反時計回りに回転が開始する。携帯電話機が、ユーザが右矢印をタップすることを検出すると、時計回り回転が開始する。
【0409】
例えば、携帯電話機がアイコン1363をタップする操作を検出した後に回転が開始され、プリセットされた回転期間(例えば、5s)に達すると自動的に回転が停止する。携帯電話機は、回転の開始から終了までの期間に表示されたプレビュー画像を合成して取得したビデオを格納することができる。
【0410】
代替として、携帯電話機がアイコン1363をタップする操作を検出した後に回転が開始し、360度の回転が完了するまで回転が継続する。
【0411】
代替として、携帯電話機がアイコン1363をタップする操作を検出した後に回転が開始され、ユーザが回転停止指示を入力するまで回転が継続する。例えば、回転は、携帯電話機がプレビューインタフェース上の任意の位置でユーザのタップ操作を検出すると停止するか、又は、携帯電話機がアイコン1363を再度タップする操作を検出すると停止する。
【0412】
代替として、携帯電話機が、アイコン1363をタッチアンドホールドする操作を検出すると(アイコン1363をプレスする期間がプリセット期間より長いとき)回転が開始し、携帯電話機が、タッチアンドホールド操作の後にアップリフトを検出すると回転が停止する。
【0413】
画像回転は、ビデオ記録が開始する前(例えば、ビデオ記録を開始することを示すために使用されるビデオ記録コントロールがタップされる前)に実行されてもよく、又はビデオ記録が開始した後(例えば、ビデオ記録を開始することを示すために使用されるビデオ記録コントロールがタップされた後)に実行されてもよいことが理解できる。
【0414】
例えば、
図26は、画像の反時計回り回転の概略図である。プレビュー画像が反時計回りに回転する処理において、ビューファインダインタフェース上のターゲットボックス1362は、現在のプレビュー画像のおおよその回転角度をユーザに通知するために、同期して回転してもよい。現在の回転進行は、アイコン1363上に表示されてもよい。ターゲットボックス1362の回転方向は、プレビュー画像の回転方向と同じであっても、異なってもよい。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0415】
実施形態5
他の幾つかの実施形態では、携帯電話機は、プッシュプルモードを更に提供することができる。プッシュプルモードでは、携帯電話機は、「レンズをプッシュする」又は「レンズをプルする」撮影効果を達成できる。ここで、「レンズをプッシュする」とは、カメラが被写体に近づくこと、具体的には、ビューファインダインタフェース上の被写体が拡大されることとして理解できる。これは、被写体の詳細に焦点を合わせるのに役立つ。更に、「レンズをプルする」とは、カメラが被写体から離れること、具体的には、ビューファインダインタフェース上の被写体が縮小されることとして理解できる。これはパノラマ撮影に役立つ。
【0416】
例えば、携帯電話機が画像回転モード、移動モード、又は揺れモードであるとき、携帯電話機が、プレビュー画像上のプリセット操作(例えば、プレビュー画像上のダブルタップ操作又はタッチアンドホールド操作)を検出すると、携帯電話機は、プッシュプルモードに入る。本願の実施形態は、通常ビデオ記録モード、揺れモード、移動モード、画像回転モード、及びプッシュプルモードを含む複数のモードを提供する。幾つかの実施形態では、携帯電話機がプレビュー画像上のユーザのダブルタップ操作を検出すると、異なるモード間の周期的な切り換えが実行される。
【0417】
図27は、プッシュプルモードにおけるビューファインダインタフェースの概略図である。ビューファインダインタフェースは、携帯電話機が現在プッシュプルモードであることを示すために使用される指示情報1370を含む。任意で、プロンプト情報1370は表示されない場合がある。ビューファインダインタフェースは、プレビューボックス1371を更に含み、超広角カメラによってキャプチャされた画像がプレビューボックス1371に表示される。ターゲットボックス1372は、プレビューボックス1371に表示され、ターゲットボックス1372の画像ブロックは、現在のプレビュー画像である。ビューファインダインタフェースは、レンズをプルすることを示すために使用されるアイコン1373と、レンズをプッシュすることを示すために使用されるアイコン1374と、プッシュプル速度を設定するために使用されるアイコン1375とを更に含む。
【0418】
以下の実施形態では、レンズをプルする例を用いて、携帯電話機が静止したままであるとき、レンズをプルする撮影処理を説明する。
【0419】
例えば、
図28を参照すると、携帯電話機が、プレビュー画像がm番目の画像フレームに更新される前に、レンズプル指示を検出したと仮定すると、携帯電話機は、m番目の画像フレーム上のターゲット領域、すなわちm番目の領域を決定し、m番目の領域の面積は(m-1)番目の領域の面積よりも大きく、携帯電話機は、(m+1)番目の画像フレーム上の(m+1)番目の領域を決定し、(m+1)番目の領域の面積は(m+1)番目の領域の面積よりも大きく、以下同様である。従って、携帯電話機がレンズプル指示を検出した後、プレビュー画像は、m番目の領域の画像ブロック、(m+1)番目の領域の画像ブロック、(m+2)番目の領域の画像ブロックなどに順次更新される。このようにして、画像上のプレビュー画像により占有される面積は次第に大きくなり、プレビュー画像の視野角が大きくなる。被写体からカメラが次第に離れる撮影効果が達成できる。
【0420】
プレビュー画像が(m+3)番目の画像フレームに更新される前にレンズプル停止指示が検出されると仮定すると、携帯電話機は(m+3)番目の画像フレーム上の(m+3)番目の領域を決定し、(m+3)番目の領域の面積は(m+2)番目の領域に対して不変のままである。この場合、レンズプルは停止する。従って、携帯電話機がレンズプル停止指示を検出した後に、プレビュー画像により占有される面積は増えず、カメラは被写体から視覚的に離れない。
【0421】
図28に示す実施形態では、2つの隣接する画像フレーム上のターゲット領域の面積変化量は、同じであっても、異なってもよいことが理解できる。2つの隣接する画像フレーム上のターゲット領域の面積増加量が同じである、言い換えれば、ターゲット領域の面積が一定の速度で増加すると仮定すると、カメラが一定の速度で被写体から離れる撮影効果を達成できる。(m+1)番目の領域の面積がm番目の領域の面積よりもS、(m+2)番目の領域の面積が(m+1)番目の領域の面積よりも2S大きい、言い換えれば、ターゲット領域の面積が加速された速度で増加すると、プレビュー画像が加速された速度でオブジェクトから離れる撮影効果を達成できる。(m+1)番目の領域の面積がm番目の領域の面積よりもS大きく、(m+2)番目の領域の面積が(m+1)番目の領域の面積よりも0.5S大きい、言い換えれば、ターゲット領域の面積が減速された速度で増加すると仮定すると、プレビュー画像が減速された速度で(ゆっくりと)被写体から離れる撮影効果を達成できる。
【0422】
前述のフレーム抽出更新方法又はフレーム挿入更新方法は、異なる効果を達成するために本実施形態に適用可能であることにも留意されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0423】
携帯電話機は、以下の方法を含むが、これらに限定されない複数の方法でレンズプル指示を取得する。
【0424】
例えば、携帯電話機がアイコン1373をタップする操作を検出した後に、ターゲット領域の面積が増加し始め、プリセット期間(例えば、5秒)に達すると、増加は自動的に停止する。携帯電話機は、増加の開始から終了までの期間に表示されるプレビュー画像を合成して取得したビデオを格納することができる。
【0425】
代替として、携帯電話機がアイコン1373をタップする操作を検出した後に、ターゲット領域の面積が増加し始め、その増加は、ターゲット領域の面積が、超広角カメラによってキャプチャされた完全な画像の面積に等しくなるまで継続する。
【0426】
代替として、携帯電話機がアイコン1373をタップする操作を検出した後に、ターゲット領域の面積が増加し始め、増加は、ユーザが増加停止指示を入力したことが検出されるまで続く。例えば、増加は、携帯電話機がプレビューインタフェース上の任意の位置でユーザのタップ操作を検出すると停止するか、又は増加は、携帯電話機が再度アイコン473をタップする操作を検出すると停止する。
【0427】
代替として、携帯電話機が、アイコン1373のタッチアンドホールド操作を検出すると(アイコン1373をプレスする期間がプリセット期間より長いとき)、ターゲット領域の面積が増加し始め、携帯電話機がタッチアンドホールド操作の後にアップリフトを検出すると、増加は停止する。
【0428】
図29が例として使用される。携帯電話機が、ユーザがレンズをプルすることを示すために使用されるアイコン1373をタップすることを検出すると、画像上のターゲット領域の面積が増加し始める。これに対応して、プレビュー画像は、より大きなターゲット領域内の画像ブロックに次第に更新される。被写体がカメラから次第に離れる撮影効果を達成できる。更に
図29を参照すると、ビューファインダインタフェース上のターゲットボックス1372の領域は、完全な画像に対する現在のプレビュー画像のおおよその比率をユーザに通知するために、同期して増加されてもよい。
【0429】
留意すべきことに、レンズをプルする例が以上で使用されたが、同様の方法がレンズをプッシュするために使用されてもよい。例えば、携帯電話機がレンズプッシュ指示を検出すると、携帯電話機は、
図28に示すものと同様の方法でターゲット領域を決定することができる。相違点は、次の画像フレーム上のターゲット領域の面積が、前の画像フレーム上のターゲット領域の面積よりも小さいため、プレビュー画像拡大が実装される点である。携帯電話機がレンズプッシュ停止指示を検出すると、ターゲット領域の面積が減少しなくなり、プレビュー画像の拡大が停止する。
【0430】
幾つかの実施形態では、移動モード、揺れモード、又は画像回転モードで記録することによってビデオを取得した後、携帯電話機は、自動的にビデオ用の音楽を作ることができる。例えば、携帯電話機は選択した音声を使ってビデオの音楽を作成する。音声は、カメラアプリケーションによって提供される複数の音声からユーザによって前もって選択された音声であってもよい。ここでの音声は、歌曲クリップ、着信音、別の音などを含んでもよい。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0431】
本願の実装は、異なる技術的効果を達成するために、ランダムに組み合わせることができることに留意されたい。例えば、プレビュー画像が時計回りに回転する処理では、プレビュー画像が次第に縮小又は拡大され、又は、プレビュー画像の位置が次第に左方向に移動すると、プレビュー画像が次第に拡大される。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0432】
前述の実施形態及び関連する添付図面を参照すると、本願の実施形態は、ビデオ記録シナリオにおいてプレビュー画像を表示する方法を提供する。本方法は、
図2に示す電子装置(例えば、携帯電話機又はタブレットコンピュータ)によって実施することができる。
図30に示すように、方法は以下のステップを含んでよい。
【0433】
3001:カメラアプリケーションを起動するために使用される第1操作を検出する。
【0434】
図13(a)は、例として使用される。第1操作は、例えば、ユーザがアイコン402をタップする操作である。
【0435】
3002:第1操作に応じてカメラアプリケーションを開始する。
【0436】
3003:第1ビデオ記録モードを示すために使用される第2操作を検出する。
【0437】
本願の本実施形態では、電子装置は、複数の記録モード、例えば、通常ビデオ記録モード及び第1ビデオ記録モード(例えば、移動モード及び揺れモードを含む)を提供することができる。電子装置は、ユーザ指示の下でモードに入ることができる。
図14(a)は、例として使用される。電子装置は、通常ビデオ記録モードでビューファインダインタフェースを表示し、電子装置は、カメラの動きモードを示すために使用されるコントロール408をタップする操作を検出した後、選択ボックス1309を表示する。第2操作は、選択ボックス1309内のオプション「揺れモード」又は「移動モード」をタップする操作であってもよい。第2操作が選択ボックス1309のオプション「移動モード」をタップする操作であると仮定すると、電子装置は移動モードに入る。
【0438】
3004:第2操作に応答して、電子装置のディスプレイ上にビューファインダインタフェースを表示する。ここで、ビューファインダインタフェースは、第1プレビュー画像を含み、第1プレビュー画像は、電子装置上の第1広角カメラによってキャプチャされた第1画像上の第1領域内の第1画像ブロックである。
【0439】
図14(b)は、依然として例として使用される。電子装置は、第2操作(選択ボックス1309内のオプション「移動モード」をタップする操作)を検出すると、電子装置は、移動モードに入り、ビューファインダインタフェース上に第1プレビュー画像を表示する。ここで、第1プレビュー画像は、第1広角カメラ(例えば、超広角カメラ)によってキャプチャされた第1画像上の第1領域の第1画像ブロックである。例えば、第1画像は
図17に示す画像であり、第1プレビュー画像は第1画像の第1領域の画像ブロックである。
【0440】
電子装置は、通常ビデオ記録モードにおいて第2広角カメラを使用することが理解され得る。第1ビデオ記録モード(例えば、移動モード)を示すために使用される第2操作を検出すると、電子装置は第1広角カメラを開始する。第2広角カメラの視野角は、第1広角カメラの視野角より小さい。第1広角カメラは、例えば、超広角カメラであり、第2広角カメラは、例えば、通常広角カメラである。言い換えれば、電子装置が通常ビデオ記録モードから移動モードに切り替わった後、電子装置は通常広角カメラから超広角カメラに切り換え、第1プレビュー画像が、超広角カメラによりキャプチャされた第1画像上の第1領域の第1画像ブロックとなる。第1画像は、電子装置が通常ビデオ記録モードから第1ビデオ記録モードに切り替わり、超広角カメラを開始した後に、超広角カメラでキャプチャされた第1画像フレームであり得ることが理解できる。
【0441】
3005:電子装置の位置を不変のまま保ち、画像移動方向を示す第3操作を検出する。
【0442】
第3操作は、複数の方法で実施することができる。
図16が例として使用される。第3操作は、ユーザが方向コントロール1311上の矢印(例えば、右矢印)をタップする操作であってもよく、矢印によって示される方向は、画像移動方向である。代替として、第3操作は、ユーザが、プリセット期間に達するプレス期間で矢印をプレスする操作であってもよく、矢印で示される方向が画像移動方向である。代替として、第3操作は、ユーザがビデオ記録コントロール1307をある方向にプレスアンドドラッグする(又はフリックする)操作であり、ドラッグ方向は画像移動方向である。代替として、第3操作は、スクリーン(例えば、プレビュー画像)上のユーザのフリック操作であり、フリック操作のフリック方向は、画像移動方向である。代替として、本願の本実施形態に提供される方法がノートブックコンピュータのような装置に適用されるとき、第3操作は、キーボード、タッチパッド等を用いて画像移動方向に入力する操作であってもよい。
【0443】
3006:第3操作に応答して、ビューファインダインタフェース上に第2プレビュー画像を表示する。ここで、第2プレビュー画像は、第1広角カメラによってキャプチャされた第2画像上の第2領域の第2画像ブロックであるか、第2プレビュー画像は、第2画像ブロックに視角変換が行われた後に得られた画像ブロックであり、第1領域に対する第2領域の方向は、画像移動方向に関連している。
【0444】
留意すべきことに、第1画像は、電子装置が通常ビデオ記録モードから第1ビデオ記録モードに切り替わり、超広角カメラを開始した後に、超広角カメラでキャプチャした第1画像フレームであってもよい。
図18が例として使用される。第1プレビュー画像は第1画像フレーム上の第1領域の第1画像ブロックである。画像右方向移動を示すために使用される第3操作は、(m-1)番目の画像フレームからm番目の画像フレームまでの期間に検出されると仮定される。第2プレビュー画像は、m番目の画像フレーム(すなわち、第2画像)上のm番目の領域(すなわち、第2領域)内のm番目の画像ブロックであるか、又は第2プレビュー画像は、m番目の画像フレーム上のm番目の領域内のm番目の画像ブロックに対して視野角変換が実行された後に得られる画像ブロックである。第1領域に対するm番目の領域(すなわち、第2領域)の方向が変化する。
【0445】
任意に、第1領域に対する第2領域の方向は、画像移動方向と同じか、又は反対である。例えば、ユーザによって入力された画像移動方向が右方向であり、第2領域が第1領域の右にある場合、超広角カメラによってキャプチャされた画像上のプレビュー画像の位置が右方向に移動し、又は、ユーザが画像右方向移動指示を入力し、第2領域が第1領域の左にある場合、画像上のプレビュー画像の位置が左方向に移動する。ユーザは、ユーザによって入力された画像移動方向を、超広角カメラによってキャプチャされた画像上のプレビュー画像の位置が移動する移動方向と同じか又は反対に自発的に設定することができる。
【0446】
以上の説明において、第1領域に対する第2領域の方向が画像移動方向に関連していることは、第2領域と第2画像の第1端との間の距離が第2距離であり、第1領域と第1画像の第1端との間の距離が第1距離であり、第1距離に対する第2距離の距離変化量が画像移動方向に関連していると理解することができる。第1端は、超広角カメラによってキャプチャされた画像の上端、下端、左端、右端などであってもよい。例えば、画像移動方向が左方向又は右方向である場合、第1端は左端又は右端であってもよい。画像の移動方向が上方向又は下方向である場合は、第1端が上端又は下端であってよい。
図18が例として使用される。第1端は左側の画像端、第2領域(すなわちm番目の領域)と第2画像の左端(すなわちm番目の画像フレーム)との間の第2距離はH+Aであり、第1領域と第1画像の左端との間の第1距離はHである仮定する。この場合、第1距離に対する第2距離の距離変化量はAとなる。距離変化量Aは複数の場合を有し、画像移動方向に関係する。例えば、画像移動方向が右方向で、Aが0より大きいとき、第2領域は第1領域に対して右方向に移動する。画像移動方向が左方向で、Aが0未満のとき、第2領域は第1領域に対して左方向に移動する。
【0447】
第2プレビュー画像の後の第3プレビュー画像は、超広角カメラによってキャプチャされた第3画像上の第3領域内の第3画像ブロックであってもよい。
図18が更に例として使用される。第2画像がm番目の画像フレームである場合、第3画像は(m+1)番目の画像フレームであってよく、第3領域は(m+1)番目の画像フレーム上の(m+1)番目の領域である。この場合、第3プレビュー画像は、(m+1)番目の画像フレーム上の(m+1)番目の領域の(m+1)番目の画像ブロックである。類推して、第3プレビュー画像の後の第4プレビュー画像は、(m+2)番目の画像フレーム上の(m+2)番目の領域の(m+2)番目の画像ブロックであってよい、等である。
【0448】
図18が更に例として使用される。第2領域(すなわち、m番目の画像フレーム上のm番目の領域)に対する第3領域(すなわち、(m+1)番目の画像フレーム上の(m+1)番目の)の第2方向変化量は、第2距離に対する第3距離の距離変化量である。第3距離は、第3領域と、第3画像の第1端(例えば、左側の画像端)との間の距離であり、具体的には、H+A+Bである。第2距離は、第2領域と第2画像の第1端(例えば、左側の画像端)との間の距離であり、具体的には、H+Aである。この場合、第2方向変化量はBである。
【0449】
第1領域(すなわち、第1画像フレーム上の第1領域)に対する第2領域(すなわち、m番目の画像フレーム上のm番目の領域)の第1方向変化量は、第1距離に対する第2距離の距離変化量である。第2距離は、第2領域と第2画像の第1端(例えば、左側の画像端)との間の距離であり、具体的には、H+Aである。第1距離は、第1領域と第1画像の第1端との間の距離であり、具体的には、Hである。この場合、第1方向変化量は、Aである。
【0450】
幾つかの実施形態において、第2方向変化量Bは、第1方向変化量Aと等しく、言い換えると、画像上のプレビュー画像の方向変化量は同じである。具体的には、画像上のプレビュー画像の位置が一定の速度で移動する。勿論、異なる効果を達成するために、第2方向変化量Bは、第1方向変化量Aより小さいか、又は大きい場合がある。詳細については、上述の説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。
【0451】
可能な実装では、第3操作は、画像移動方向を示すために使用される。この可能な実装では、第3操作を検出した後、電子装置はプレビューモードである。プレビューモードでは、超広角カメラでキャプチャした画像上のプレビュー画像の位置が、画像の移動方向に応じて変化する。ビデオ記録コントロール1307上の操作を検出すると、電子装置は、ビデオ記録を開始する。ビデオ記録が開始した後、画像上のプレビュー画像の位置が連続的に変化する。ビデオ記録停止指示が検出されると、ビデオ記録が停止する。
【0452】
別の可能な実施形態では、第3操作は、画像移動方向を示すために使用されるだけでなく、ビデオ記録を開始することを示すために使用されてもよい。
図16が例として使用される。ユーザが方向コントロール411上の矢印(例えば、右矢印)をタップする第3操作を検出すると、電子装置は第2プレビュー画像を表示し、ビデオ記録を開始する。画像移動停止指示を検出すると、電子装置は、移動及びビデオ記録を停止し、ビデオを格納する。ビデオは、第2プレビュー画像を含む。
【0453】
図18が例として使用される。電子装置が、画像右方向移動指示を検出すると、電子装置は、ビューファインダインタフェース上のm番目の画像フレーム上にm番目の領域のm番目の画像ブロックを表示し、ビデオ記録を開始する。次に、プレビュー画像が(m+1)番目の領域の画像ブロック及び(m+2)番目の領域の画像ブロックに順次更新される。電子装置が移動停止指示を検出するまで、電子装置は、ビデオ記録を停止し、ビデオを格納する。ここで、ビデオは、m番目の画像ブロック、(m+1)番目の画像ブロック、及び(m+2)番目の画像ブロックを含む。
【0454】
任意に、第2画像は、第1広角カメラによってキャプチャされたN画像フレームからフレーム抽出によって得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数であり、MはN未満の整数である。特定のフレーム抽出処理については、
図10A又は
図19Bの説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。代替として、第2画像は、第1広角カメラによってキャプチャされたN画像フレームへの複数フレーム画像挿入によって得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数であり、MはNより大きい整数である。特定のフレーム挿入処理については、
図19C又は
図19Dの説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0455】
前述の実施形態及び関連する添付図面を参照すると、本願の実施形態は、ビデオ記録シナリオにおいてプレビュー画像を表示する方法を提供する。本方法は、
図2Aに示す電子装置(例えば、携帯電話機又はタブレットコンピュータ)によって実施することができる。
図31に示すように、方法は以下のステップを含んでよい。
【0456】
3101:カメラアプリケーションを起動するために使用される第1操作を検出する。
【0457】
3102:第1操作に応答してカメラアプリケーションを開始する。
【0458】
ステップ3101及びステップ3102の説明については、
図30におけるステップ3001及びステップ3002の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。
【0459】
3103:第1ビデオ記録モードを示すために使用される第2操作を検出する。
【0460】
例えば、電子装置は、通常ビデオ記録モード及び画像回転ビデオ記録モードのような複数のビデオ記録モードを提供することができる。
図16が例として使用される。電子装置は、移動モードでビューファインダインタフェースを表示し、第2操作は、ビューファインダインタフェースをダブルタップする操作、又は画像回転ビデオ記録モードに切り換えるために使用され得る別の操作であってもよい。
図14(b)は、例として使用される。第2操作は、選択ボックス409内のオプション「画像回転」をタップする操作であってもよい。
【0461】
3104:第2操作に応じて、電子装置のディスプレイ上にビューファインダインタフェースを表示する。ここで、ビューファインダインタフェースは第1プレビュー画像を含み、第1プレビュー画像は電子装置のカメラによってキャプチャされた第1画像である。
【0462】
幾つかの実施形態において、カメラは、通常カメラ又は第1広角カメラである。第1広角カメラが例として使用される。第1画像は、第1広角カメラによってキャプチャされた第1画像フレーム上の第1領域内の第1画像ブロックである。
【0463】
図14(b)は、更に一例として使用される。第2操作(選択ボックス1309内のオプション「画像回転」をタップする操作)を検出すると、電子装置は、画像回転ビデオ記録モードに入る。画像回転ビデオ記録モードにおけるビューファインダインタフェースについては、
図24を参照のこと。第1プレビュー画像がビューファインダインタフェースに表示され、第1プレビュー画像は、第1広角カメラ(例えば広角カメラ)によってキャプチャされた第1画像フレーム上の第1領域の第1画像ブロックである。
【0464】
電子装置は、通常ビデオ記録モードにおいて第2広角カメラを使用することが理解できる。第1ビデオ記録モード(例えば、画像回転ビデオ記録モード)を示すために使用される第2操作を検出すると、電子装置は、第1広角カメラを開始する。第2広角カメラの視野角は、第1広角カメラの視野角より小さい。第1広角カメラは、例えば、超広角カメラであり、第2広角カメラは、例えば、通常広角カメラである。言い換えると、電子装置が通常ビデオ記録モードから画像回転ビデオ記録モードに切り替わった後、電子装置は、通常広角カメラから超広角カメラに切り換え、第1プレビュー画像は、超広角カメラによりキャプチャされた第1画像フレーム上の第1領域の第1画像ブロックである。
【0465】
3105:電子装置の位置を不変のまま保ち、画像回転方向を示す第3操作を検出する。
【0466】
第3操作は、複数の方法で実施することができる。
図24が例として使用される。第3操作は、アイコン1363をタップする操作であってもよい。例えば、アイコン1363がタップされた後、デフォルトでは、時計回り又は反時計回り回転が開始する。代替として、第3操作はビューファインダインタフェース上で円を描く操作であってもよく、円描画操作の円描画方向は画像回転方向である。代替として、第3操作は、アイコン1363の左側の左矢印をタップする操作であってもよく、画像回転方向は、反時計回り回転である。代替として、第3操作は、アイコン1363の右側の右矢印をタップする操作であってもよく、画像回転方向は、時計回り回転である。
【0467】
3106:第3操作に応答して、ビューファインダインタフェースに第2プレビュー画像を表示する。ここで、第2プレビュー画像は、カメラによりキャプチャされた第2画像が画像回転方向に回転した後に取得される画像である。
【0468】
例えば、カメラが第1広角カメラ(例えば、超広角カメラ)である場合、第1画像は、電子装置が通常ビデオ記録モードから第1ビデオ記録モード(すなわち、画像回転ビデオ記録モード)に切り替わり、超広角カメラを開始した後に、超広角カメラによってキャプチャされる第1画像フレームであってもよい。
図25が例として使用される。第1プレビュー画像は第1画像フレーム上の第1領域の第1画像ブロックである。画像時計回り回転を示すために使用される第3操作は、(m-1)番目の画像フレームからm番目の画像フレームまでの期間に検出されると仮定する。電子装置は、m番目の画像フレーム(すなわち、第2画像)上のm番目の領域(すなわち、第2領域)におけるm番目の画像ブロックを決定する。ここで、第2プレビュー画像は、m番目の画像ブロックが角度Gだけ回転した後に得られる画像ブロックである。
【0469】
任意に、第1画像に対する第2画像の回転方向は、第3操作によって示される画像回転方向と同じか、又は反対である。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0470】
幾つかの実施形態において、第3プレビュー画像は、第2プレビュー画像の後にビューファインダインタフェース上に表示される。ここで、第3プレビュー画像は、カメラによってキャプチャされた第3画像が画像回転方向に回転した後に得られる画像であり、第2画像に対する第3画像の回転角は、第1画像に対する第2画像の回転角と同じである。例えば、カメラが第1広角カメラ(超広角カメラ)である場合、第2プレビュー画像の後の第3プレビュー画像は、超広角カメラによってキャプチャされた第3画像上の第3領域の第3画像ブロックが特定の角度だけ回転した後に得られる画像ブロックであってもよい。
図25が更に例として使用される。第2画像はm番目の画像フレームであり、第2領域はm番目の領域であり、第2プレビュー画像は、m番目の領域の画像ブロックが角度Gだけ回転した後に得られた画像ブロックである。第3画像は(m+1)番目の画像フレームであり、第3領域は(m+1)番目の領域であり、第3プレビュー画像は、(m+1)番目の領域の画像ブロックが角度2Gだけ回転した後に得られた画像ブロックである。従って、第2領域に対する第3領域の回転角度は、第1領域に対する第2領域の回転角度に等しい。具体的には、プレビュー画像は一定の速度で回転する。勿論、第2領域に対する第3領域の回転角度は、第1領域に対する第2領域の回転角度とは異なる場合がある。例えば、第2領域に対する第3領域の回転角度が、第1領域に対する第2領域の回転角度よりも大きい場合、回転は加速される。第2領域に対する第3領域の回転角度が、第1領域に対する第2領域の回転角度よりも小さい場合、回転は減速される。
【0471】
可能な実装では、第3操作が画像回転方向を示すために使用される。この可能な実装では、第3操作を検出した後、電子装置はプレビューモードである。プレビューモードでは、プレビューしたピクチャが回転する。ビデオ記録コントロール1307上の操作を検出すると、電子装置は、ビデオ記録を開始する。ビデオ記録が開始すると、プレビュー画像は回転し続ける。ビデオ記録停止指示が検出されると、ビデオ記録が停止する。
【0472】
別の可能な実装では、第3操作は、画像回転方向を示すために使用されるだけでなく、ビデオ記録を開始することを示すために使用されてもよい。
図24が例として使用される。ユーザがアイコン1363の左側の左矢印をタップする第3操作を検出すると、電子装置は、第2プレビュー画像を表示し、ビデオ記録を開始する。回転停止指示を検出すると、電子装置は、回転及びビデオ記録を停止し、ビデオを格納する。ビデオは、第2プレビュー画像を含む。
【0473】
図25が例として使用される。画像時計回り回転指示を検出すると、電子装置は、ビューファインダインタフェース上に、m番目の領域のm番目の画像ブロックが角度Gだけ回転した後に取得した画像ブロックを表示し、ビデオ記録を開始する。次に、プレビュー画像は、(m+1)番目の領域の画像ブロック及び(m+2)番目の領域の画像ブロックが特定の角度で回転した後に得られた画像ブロックに順次更新される。電子装置が回転停止指示を検出するまで、電子装置は、ビデオ記録を停止し、ビデオを格納する。ここで、ビデオは、m番目の画像ブロックが角度Gで回転した後に得られた画像ブロック、(m+1)番目の画像ブロックが角度2Gで回転した後に得られた画像ブロック、(m+2)番目の画像ブロックが角度3Gで回転した後に得られた画像ブロックを含む。
【0474】
任意に、第2画像は、第1広角カメラによってキャプチャされたN画像フレームからフレーム抽出によって得られたM画像フレームのうちの1つであってもよい。ここで、Nは1以上の整数であり、MはN未満の整数である。特定のフレーム抽出処理については、
図19A又は
図19Bの説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。代替として、第2画像は、第1広角カメラによってキャプチャされたN画像フレームへの複数フレーム画像挿入によって得られたM画像フレームのうちの1つであり、Nは1以上の整数であり、MはNより大きい整数である。特定のフレーム挿入処理については、
図19C又は
図19Dの説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0475】
以下の実施形態で使用される用語は、単に特定の実施形態を説明することを意図したものであるが、本願を限定することを意図しない。本明細書及び本願の添付の特許請求の範囲で使用される語「one」、「a」、「the」、「the foregoing」、「this」及び「the one」は、文脈において別段の明記がない限り、「1つ以上」のような複数の形態も含むことが意図されている。本願の実施形態において、「1つ以上」は、1、2又はそれより多くを意味することを更に理解されたい。更に、「及び/又は」は、関連するオブジェクト間の間r年付け関係を記述し、3つの関係が存在する可能性があることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、Bのみが存在する場合を示すことができ、A及びBは単数又は複数であってもよい。文字「/」は、通常、関連付けられたオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。
【0476】
本明細書に記載される「実施形態」、「幾つかの実施形態」等への言及は、本願の1つ以上の実施形態が、実施形態を参照して記載される特定の特徴、構造、又は特性を含むことを示す。従って、本明細書においては、異なる箇所に現れる「実施形態において」、「幾つかの実施形態において」、「幾つかの他の実施形態において」及び「他の実施形態において」などの記載は、必ずしも同じ実施形態を参照することを意味しない。代わりに、他の方法で特定されない限り、記述は、「実施形態の全てではなく1つ以上」を意味する。用語「include」、「comprise」、「have」、及びそれらの用語の変形は、他の方法で別段の規定がない限り、全て「含むが、限定されない」を意味する。
【0477】
本願で提供される実施形態では、本願の実施形態で提供される方法は、モバイル装置(例えば、携帯電話機)が実施主体として使用される観点から説明される。本願の実施形態で提供される方法において機能を実現するために、端末装置は、ハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含み、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組み合わせの形態で機能を実現することができる。上記機能における特定の機能が、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されるかどうかは、技術的ソリューションの特定の用途及び設計制約条件に依存する。
【0478】
文脈によれば、前述の実施形態で使用される「いつ」又は「後」という用語は、「もしあれば」、「後」、「決定に応答して」、又は「検出に応答して」の意味として解釈され得る。同様に、文脈に応じて、「~と決定されると」又は「(記載された条件又は事象が)検出された場合」という語句は、「~と決定されると」、「決定に応答して」、「(記載された条件又は事象が)検出されたとき」、又は「(記載された条件又は事象)を検出することに応答して」の意味と解釈され得る。更に、前述の実施形態では、第1及び第2ような関係用語が、1つのエンティティを別のエンティティから区別するために使用され、これらのエンティティ間の実際の関係及び順序は限定されない。
【0479】
前述の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを用いて実装されてよい。ソフトウェアが実施形態を実施するために使用されるとき、実施形態は、全体的に又は部分的に、コンピュータプログラムプロダクトの形態で実施することができる。コンピュータプログラムプロダクトは、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上でロードされ実行されると、本発明の実施形態に係る手順又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラマブル機器であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよく、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ送信されてよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者回線(digital subscriber line (DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ若しくはデータセンタのようなデータ記憶装置であってよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、固体ドライブ(solid state disk, SSD))等であってよい。
【0480】
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