IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 華為技術有限公司の特許一覧

特許7450042マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム
<>
  • 特許-マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム 図1
  • 特許-マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム 図2
  • 特許-マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム 図3
  • 特許-マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム 図4
  • 特許-マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム 図5
  • 特許-マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム 図6A
  • 特許-マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム 図6B
  • 特許-マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム 図7
  • 特許-マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム 図8
  • 特許-マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 43/08 20220101AFI20240307BHJP
【FI】
H04L43/08
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022544238
(86)(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(86)【国際出願番号】 CN2020119667
(87)【国際公開番号】W WO2021147377
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-08-10
(31)【優先権主張番号】202010075317.7
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 淑英
【審査官】和平 悠希
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109921987(CN,A)
【文献】国際公開第2008/117379(WO,A1)
【文献】特表2018-500842(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
H04L 41/00-101/695
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャストパケット検出方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスによって、第1のビットインデックス明示レプリケーション(BIER)パケットを獲得するステップであって、前記第1のBIERパケットが、第1の識別子を含み、前記第1の識別子が、前記第1のBIERパケットを検出することを示すのに使用される、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、検出データを獲得すべく、前記第1の識別子に基づいて前記第1のBIERパケットを検出するステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記検出データをコントローラに送信するステップと
を含
前記第1の識別子が、前記第1のBIERパケットにおける第1のフィールド内で搬送され、
前記第1のBIERパケットが、第2のフィールドをさらに含み、前記第2のフィールドの値が、前記第1のフィールドが前記第1の識別子を搬送することを示し、前記方法が、
前記ネットワークデバイスによって、前記第2のフィールドに基づいて前記第1のフィールド内の前記第1の識別子を獲得するステップをさらに含む、
マルチキャストパケット検出方法。
【請求項2】
前記ネットワークデバイスが、BIERネットワークの入口ノードであり、前記方法が、
前記入口ノードによって、前記コントローラから検出命令を受信するステップであって、前記検出命令が、マルチキャストフロー識別子を含み、前記検出命令が、前記マルチキャストフロー識別子を搬送する第2のBIERパケット内に前記第1の識別子を含めるよう前記入口ノードに命令するのに使用される、ステップと、
前記入口ノードによって、前記第1のBIERパケットを獲得すべく、前記検出命令に従って前記第2のBIERパケットに前記第1の識別子を追加するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記入口ノードによって、前記コントローラから検出命令を受信する前記ステップの後、前記方法が、
前記入口ノードによって、第1の対応関係を生成するステップであって、前記第1の対応関係が、前記マルチキャストフロー識別子と第1の指示情報の間の対応関係である、ステップをさらに含み、
前記入口ノードによって、前記第1のBIERパケットを獲得すべく、前記検出命令に従って前記第2のBIERパケット内に前記第1の識別子を含める前記ステップが、
前記入口ノードによって、前記第2のBIERパケットを獲得するステップと、
前記入口ノードによって、前記第2のBIERパケット内の前記マルチキャストフロー識別子、および前記第1の対応関係に基づいて前記第1の指示情報を獲得するステップであって、前記第1の指示情報が、前記第2のBIERパケット内に前記第1の識別子を含めることを示すのに使用される、ステップと、
前記入口ノードによって、前記第1のBIERパケットを獲得すべく、前記第1の指示情報に基づいて前記第2のBIERパケット内に前記第1の識別子を含めるステップと
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークデバイスによって、前記第1の識別子に基づいて前記第1のBIERパケットを検出する前記ステップが、
前記ネットワークデバイスによって、前記第1の識別子に基づいて、前記第1のBIERパケットを伝送するためのインタフェースについての情報を獲得するステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記インタフェースについての前記情報を前記コントローラに送信するステップと
を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のBIERパケットが、順序番号をさらに含み、
前記ネットワークデバイスによって、前記第1の識別子に基づいて前記第1のBIERパケットを検出する前記ステップが、
前記ネットワークデバイスによって、前記第1の識別子に基づいて前記第1のBIERパケットの前記順序番号を獲得するステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記順序番号に基づいて、前記第1のBIERパケットが属するマルチキャストフローのパケット損失情報または順序誤り情報を獲得するステップと
を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のフィールドが、運用、管理、およびメンテナンスフィールド、または予約されたフィールドである、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のフィールドが、プロトコルフィールドまたはバージョンフィールドである、請求項に記載の方法。
【請求項8】
ネットワークデバイスであって、前記ネットワークデバイスが、
第1のビットインデックス明示レプリケーション(BIER)パケットを獲得するように構成された処理ユニットであって、前記第1のBIERパケットが、第1の識別子を含み、前記第1の識別子が、前記第1のBIERパケットを検出することを示すのに使用され、前記処理ユニットが、検出データを獲得すべく、前記第1の識別子に基づいて前記第1のBIERパケットを検出するようにさらに構成された、処理ユニットと、
前記検出データをコントローラに送信するように構成された送信ユニットと
を備え、
前記第1の識別子が、前記第1のBIERパケットにおける第1のフィールド内で搬送され、
前記第1のBIERパケットが、第2のフィールドをさらに含み、前記第2のフィールドの値が、前記第1のフィールドが前記第1の識別子を搬送することを示し、
前記処理ユニットが、前記第2のフィールドに基づいて前記第1のフィールド内の前記第1の識別子を獲得するようにさらに構成される、
ネットワークデバイス。
【請求項9】
前記ネットワークデバイスは、BIERネットワークの入口ノードであり、
前記ネットワークデバイスが、
前記コントローラから検出命令を受信するように構成された受信ユニットであって、前記検出命令が、マルチキャストフロー識別子を含み、前記検出命令が、前記マルチキャストフロー識別子を搬送する第2のBIERパケット内に前記第1の識別子を含めるよう前記入口ノードに命令するのに使用される、受信ユニットをさらに備え、
前記処理ユニットが、前記第1のBIERパケットを獲得すべく、前記検出命令に従って前記第2のBIERパケットに前記第1の識別子を追加するようにさらに構成される、請求項に記載のネットワークデバイス。
【請求項10】
前記処理ユニットが、前記コントローラから前記検出命令を受信した後、第1の対応関係を生成することであって、前記第1の対応関係が、前記マルチキャストフロー識別子と第1の指示情報の間の対応関係である、生成することを行うようにさらに構成され、
前記処理ユニットが、前記第2のBIERパケットを獲得すること、ならびに前記第2のBIERパケット内の前記マルチキャストフロー識別子、および前記第1の対応関係に基づいて前記第1の指示情報を獲得することであって、前記第1の指示情報が、前記第2のBIERパケット内に前記第1の識別子を含めることを示すのに使用される、獲得することを行うように特に構成され、
前記処理ユニットが、前記第1のBIERパケットを獲得すべく、前記第1の指示情報に基づいて前記第2のBIERパケット内に前記第1の識別子を含めるようにさらに構成される、請求項に記載のネットワークデバイス。
【請求項11】
前記処理ユニットは、前記第1の識別子に基づいて、前記第1のBIERパケットを伝送するためのインタフェースについての情報を獲得するように特に構成され、かつ
前記送信ユニットは、前記コントローラに前記インタフェースについての情報を送信することを行うように特に構成される、請求項乃至10いずれか一項に記載のネットワークデバイス。
【請求項12】
前記第1のBIERパケットは、順序番号をさらに含み、
前記処理ユニットが、前記第1の識別子に基づいて前記第1のBIERパケットの前記順序番号を獲得し、かつ、前記順序番号に基づいて、前記第1のBIERパケットが属するマルチキャストフローのパケット損失情報または順序誤り情報を獲得することを行うように特に構成される、請求項乃至10いずれか一項に記載のネットワークデバイス。
【請求項13】
前記第1のフィールドが、運用、管理、およびメンテナンスフィールド、または予約されたフィールドである、請求項に記載のネットワークデバイス。
【請求項14】
前記第2のフィールドが、プロトコルフィールドまたはバージョンフィールドである、請求項に記載のネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年1月22日に中国国家知識産権局に出願され、参照により全体が本明細書に組み込まれている「MULTICAST PACKET DETECTION METHOD,NETWORK DEVICE,AND SYSTEM」という名称の中国特許出願第202010075317.7号明細書の優先権を主張するものである。
【0002】
本出願は、通信分野に関し、詳細には、マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
マルチキャストは、ネットワーク上の送信者と複数の受信者の間の通信の方法である。マルチキャスト技術は、メディアブロードキャスト、イベント通知、ステータス監視、データ収集、およびネットワークオークションなどの、ポイントツーマルチポイント適用シナリオに適用されることが可能であるだけでなく、マルチポイント会議およびデータベース同期などのマルチポイントツーマルチポイント適用シナリオにも適用されることが可能である。したがって、多くの開発者が、マルチキャスト技術を大いに重要であるとする。
【0004】
ビットインデックス明示レプリケーション(bit indexed explicit replication,BIER)技術は、マルチキャスト技術のタイプであり、急速に増大する量のマルチキャストパケットのサービス要件を満たすだけでなく、運用費用を低減することにもなる、マルチキャスト転送パスを構築するのに使用される。BIERマルチキャストパケットの伝送品質を確実にすべく、BIERマルチキャストパケットが検出される必要がある。従来の検出方式において、検出命令が、BIERマルチキャストパケットを伝送する各ネットワークデバイスに配信され、各ネットワークデバイスが、その検出命令に従ってBIERマルチキャストパケットを検出する。このようにして、比較的低い検出展開効率がもたらされ、比較的大量の管理帯域幅リソースが占有され、ネットワーク管理パフォーマンスが影響を受ける。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施形態は、検出展開効率を向上させ、管理帯域幅リソースの占有を低減し、ネットワーク管理パフォーマンスを向上させる、マルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステムを提供する。
【0006】
第1の態様によれば、本出願の実施形態は、マルチキャストパケット検出方法を提供する。方法は、ネットワークデバイスが、第1のBIERパケットを獲得することを含む。第1のBIERパケットは、第1の識別子を含む。第1の識別子は、第1のBIERパケットを検出することを示すのに使用される。次に、ネットワークデバイスが、検出データを獲得すべく、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出する。最後に、ネットワークデバイスが、検出データをコントローラに送信する。マルチキャストパケット検出方法は、ネットワークデバイスによって実行されてよく、ネットワークデバイスは、入口ノード、通過ノード、または出口ノードであってよい。
【0007】
説明がさらに提供される。第1に、コントローラが、検出命令を入口ノードに送信し、検出命令が、マルチキャストフロー識別子を含み、マルチキャストフロー識別子が、BIERマルチキャストフローを識別するのに使用される。検出命令が、マルチキャストフロー識別子に対応する第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めるよう入口ノードに命令するのに使用される。コントローラから検出命令を受信した後、入口ノードは、第1のBIERパケットを獲得すべく、その検出命令に従って第2のBIERパケット内に第1の識別子を含める。次に、入口ノードが、第1のBIERパケットを送信する。さらに、第1のBIERパケットを受信する通過ノードまたは出口ノードが、検出データを獲得して、検出データをコントローラに送信すべく、第1のBIERパケット内の第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出してよい。このプロセスにおいて、コントローラは、検出命令を通過ノードにも、出口ノードにも送信する必要はない。コントローラが、BIERパケットを伝送する各ネットワークデバイスに検出命令を配信する必要がある従来のソリューションと比べて、第1のBIERパケットを検出することを前提にして、本出願は、検出展開効率を向上させ、管理帯域幅リソースの占有を低減し、ネットワーク管理パフォーマンスを向上させる。無論、代替として、入口ノードが、検出データを獲得して、検出データをコントローラに送信すべく、第1のBIERパケット内の第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出してよい。
【0008】
一部の例において、検出命令は、コントローラによって配信されなくてよく、入口ノード上で直接に構成されてよく、または別のデバイスによって入口ノードに送信されてよい。このことは、本出願において特に限定されない。
【0009】
任意選択で、ネットワークデバイスが入口ノードである場合、第1のBIERパケットは、マルチキャストフロー識別子を含む。
【0010】
対応するように、方法は、以下のステップをさらに含む。すなわち、入口ノードが、コントローラから検出命令を受信し、検出命令が、マルチキャストフロー識別子を含み、検出命令が、マルチキャストフロー識別子に対応する第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めるよう入口ノードに命令するのに使用される。入口ノードが、第1のBIERパケットを獲得すべく、その検出命令に従って第2のBIERパケット内に第1の識別子を含める。
【0011】
任意選択で、入口ノードがコントローラから検出命令を受信した後、方法は、入口ノードが第1の対応関係を生成することをさらに含む。第1の対応関係は、マルチキャストフロー識別子と第1の指示情報の間の対応関係である。第1の指示情報は、第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めることを示すのに使用される。対応するように、入口ノードが、第1のBIERパケットを獲得すべく、検出命令に従って第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めることは、第1に、入口ノードが第2のBIERパケットを獲得することを特に含む。第2に、入口ノードが、第2のBIERパケットのマルチキャストフロー識別子、および第1の対応関係に基づいて第1の指示情報を獲得する。最後に、入口ノードが、第1のBIERパケットを獲得すべく、第1の指示情報に基づいて第2のBIERパケット内に第1の識別子を含める。第1の指示情報は、検出命令に従って入口ノードによって生成されてよく、または検出命令内で搬送されてよいことに留意されたい。例えば、第1の指示情報は、検出命令のフィールド内で搬送されてよい。
【0012】
任意選択で、第1の対応関係に対応するBIERパケットが検出される必要がない場合、方法は、入口ノードがコントローラから取消し命令を受信することをさらに含む。取消し命令は、マルチキャストフロー識別子を含む。入口ノードが、取消し命令に従って、マルチキャストフロー識別子に対応する第1の対応関係を削除する。このようにして、入口ノードは、第1の対応関係においてマルチキャストフロー識別子に対応するBIERパケット内に第1の識別子を含めることをせず、入口ノード、通過ノード、および出口ノードは、マルチキャストフロー識別子に対応するBIERパケットを検出する必要がない。コントローラが、入口ノードだけにしか取消し命令を配信する必要がないため、コントローラが、BIERパケットを伝送する各ネットワークデバイスに取消し命令を配信する必要がある従来のソリューションと比べて、BIERパケットに関する検出取消しを実施することを前提として、本出願は、検出取消し展開効率を向上させ、管理帯域幅リソースの占有を低減し、ネットワーク管理パフォーマンスを向上させる。
【0013】
任意選択で、ネットワークデバイスが、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出することは、ネットワークデバイスが、第1の識別子に基づいて、例えば、第1のBIERパケットのインバウンドインタフェースについての情報とアウトバウンドインタフェースについての情報のうち少なくとも1つを含む、第1のBIERパケットを伝送するためのインタフェースについての情報を獲得することを含む。ネットワークデバイスは、インタフェースについての情報をコントローラに送信する。第1のBIERパケットのインタフェースについての情報は、コントローラが第1のBIERパケットの転送パスを獲得することができるように、コントローラに送信される。
【0014】
任意選択で、第1のBIERパケットが、順序番号をさらに含む。ネットワークデバイスが、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出することは、ネットワークデバイスが、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットの順序番号を獲得することを含む。ネットワークデバイスは、順序番号に基づいて、第1のBIERパケットが属するマルチキャストフローのパケット損失情報または順序誤り情報を獲得する。このようにして、第1のBIERパケットが属するマルチキャストフローのパケット損失ステータスおよび順序誤りステータスが、検出される。
【0015】
無論、ネットワークデバイスは、代替として、第1のBIERパケットの順序番号をコントローラに直接に送信してよいものと理解されてよい。コントローラは、順序番号に基づいて、第1のBIERパケットが属するマルチキャストフローのパケット損失情報または順序誤り情報を獲得する。また、このようにして、第1のBIERパケットが属するマルチキャストフローのパケット損失ステータスおよび順序誤りステータスが、検出されてもよい。
【0016】
任意選択で、第1の識別子が、第1のBIERパケットの第1のフィールド内で搬送され、第1のフィールドが、例えば、運用、管理、およびメンテナンスフィールド、または予約されたフィールドであってよい。
【0017】
任意選択で、第1のBIERパケットが、第2のフィールドをさらに含み、第2のフィールドの値が、第1のフィールドが第1の識別子を搬送することを示し、第2のフィールドが、例えば、プロトコルフィールドまたはバージョンフィールドである。方法は、ネットワークデバイスが、第2のフィールドの値に基づいて第1のフィールド内の第1の識別子を獲得することをさらに含む。
【0018】
任意選択で、検出効率を向上させるべく、方法は、ネットワークデバイスが、第1の識別子に基づいて、第1のBIERパケットの特徴情報を獲得することをさらに含む。特徴情報は、例えば、3つ組情報または5つ組情報である。ネットワークデバイスが、第1のBIERパケットの特徴情報に基づいて第3の対応関係を生成する。第3の対応関係は、特徴情報と第2の指示情報の間の対応関係である。第2の指示情報は、特徴情報に対応するBIERマルチキャストパケットを検出することを示すのに使用される。対応するように、ネットワークデバイスが、第3のBIERパケットを獲得した後、ネットワークデバイスは、第3のBIERパケットの特徴情報、および第3の対応関係に基づいて第2の指示情報を獲得する。次に、ネットワークデバイスは、第2の指示情報に基づいて第3のBIERパケットを検出する。ネットワークデバイスによってBIERパケットから特徴情報を獲得することの効率が、第1の識別子を獲得することの効率と比べて、より高いため、BIERパケットの検出効率が、向上させられることが可能である。
【0019】
任意選択で、一部の適用シナリオにおいて、ネットワークデバイスが、異なるセット識別子に対応する出口ノードからではあるが、同一の内容を有するBIERパケットを受信してよい。BIERパケットを正確に検出すべく、ネットワークデバイスが、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出することは、ネットワークデバイスが、第1のBIERパケットのビットインデックス転送テーブル識別子、BIFT IDを獲得することを含む。ネットワークデバイスは、第1のBIERパケットのBIFT ID、および第2の対応関係に基づいて、第1のBIERパケットに対応するセット識別子を獲得する。セット識別子は、第1のBIERパケットに対応する出口ノードが属するセットの識別子である。第2の対応関係は、ビットインデックス転送テーブル識別子とセット識別子の間の対応関係である。ネットワークデバイスが、第1の識別子、および第1のBIERパケットに対応するセット識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出する。
【0020】
任意選択で、一部の適用シナリオにおいて、ネットワークデバイスは、異なる入口ノードからではあるが、同一の内容を有するBIERパケットを受信してよい。BIERパケットを正確に検出すべく、ネットワークデバイスが、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出することが、ネットワークデバイスが、第1のBIERパケットに対応する入口ノードの識別子を獲得することを含む。ネットワークデバイスは、第1の識別子、および入口ノードの識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出する。
【0021】
第2の態様によれば、本出願の実施形態は、第1の態様、または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行するように構成されたネットワークデバイスを提供する。具体的には、ネットワークデバイスは、第1の態様、または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0022】
第3の態様によれば、本出願の実施形態は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、プロセッサと、通信インタフェースと、メモリとを含む。メモリは、プログラムコードを記憶するように構成されてよい。プロセッサは、第1の態様、または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行すべくメモリ内のプログラムコードを呼び出すように構成される。詳細に関しては、方法例における詳細な説明を参照されたい。詳細が、本明細書で再び説明されることはない。
【0023】
第4の態様によれば、本出願の実施形態は、マルチキャストパケット検出システムを提供する。システムは、ネットワークデバイスと、コントローラとを含む。ネットワークデバイスは、第1のビットインデックス明示レプリケーションBIERパケットを獲得するように構成される。第1のBIERパケットは、第1の識別子を含む。第1の識別子は、第1のBIERパケットを検出することを示すのに使用される。ネットワークデバイスは、検出データを獲得して、検出データをコントローラに送信すべく、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出するようにさらに構成される。コントローラは、検出データを受信すること、および検出データに基づいて処理を実行することを行うように構成される。
【0024】
第5の態様によれば、本出願の実施形態は、命令を含む、コンピュータ可読媒体を提供する。命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータが、第1の態様、または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行することができるようにされる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本出願の実施形態によるマルチキャストパケット検出システムの概略構造図である。
図2】本出願の実施形態によるマルチキャストパケット検出方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施形態によるBIERパケットS2のパケットヘッダのフォーマットの概略図である。
図4】本出願の実施形態による新たなバージョンのBIERパケットヘッダのフォーマットの概略図である。
図5】本出願の実施形態によるBIERマルチキャストシステムの概略アーキテクチャ図である。
図6A】本出願の実施形態によるマルチキャストパケット検出方法の別のフローチャートである。
図6B】本出願の実施形態によるマルチキャストパケット検出方法の別のフローチャートである。
図7】本出願の実施形態によるネットワークデバイス700の概略構造図である。
図8】本出願の実施形態によるネットワークデバイス800の概略構造図である
図9】本出願の実施形態によるマルチキャストパケット検出システム900の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本出願の実施形態は、管理帯域幅リソースの占有を低減し、BIERマルチキャストパケットを検出するプロセスの検出展開効率を向上させるマルチキャストパケット検出方法、ネットワークデバイス、およびシステムを提供する。
【0027】
理解を容易にするため、本出願の実施形態の適用シナリオが、図1を参照して最初に説明される。
【0028】
図1は、本出願の実施形態によるマルチキャストパケット検出システムの概略構造図である。図1において、本出願のこの実施形態において提供されるマルチキャストパケット検出システムは、サーバ101と、端末デバイス102と、端末デバイス103と、ネットワークデバイス201と、ネットワークデバイス202と、ネットワークデバイス203と、コントローラ301とを含む。サーバ101は、ネットワークデバイス201に接続され、ネットワークデバイス201は、ネットワークデバイス202に接続され、ネットワークデバイス202は、ネットワークデバイス203に接続され、ネットワークデバイス203は、端末デバイス102に接続され、端末デバイス103は、ネットワークデバイス202に接続され、コントローラ301は、ネットワークデバイス201、ネットワークデバイス202、およびネットワークデバイス203に接続される。
【0029】
本出願のこの実施形態において、サーバ101は、例えば、ビデオストリーム、画像ストリーム、およびそれに類するものを生成するように構成されてよい。
【0030】
端末デバイス102および端末デバイス103は、ユーザ機器(user equipment,UE)、移動局(mobile station,MS)、移動端末(mobile terminal,MT)、端末、またはそれに類するものとも呼ばれ、ユーザに音声接続および/もしくはデータ接続を提供するデバイス、またはデバイス、例えば、無線接続機能を有し、ハンドヘルドデバイスもしくは車両に搭載されたデバイスに配置されたチップである。現在、端末デバイスの一部の例が、セットトップボックス(Set Top Box,STB)、モバイル電話機(mobile phone)、タブレット、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device,MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality,VR)デバイス、拡張現実(augmented reality,AR)デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔手術(remote surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、運輸安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、およびそれに類するものである。
【0031】
コントローラ301は、例えば、ネットワーク制御エンジン(Network Control Engine,NCE)インターネットプロトコル(Internet Protocol,IP)サーバなどのデバイスであってよい。
【0032】
本出願のこの実施形態において、ネットワークデバイス201、ネットワークデバイス202、およびネットワークデバイス203は、例えば、ルータおよびスイッチなどのネットワーク通信デバイスであってよい。ネットワークデバイスがルータである場合、ネットワークデバイスは、ビット転送ルータ(bit-forwarding router,BFR)と呼ばれてよい。
【0033】
本出願のこの実施形態において、ネットワークデバイス201からネットワークデバイス203までが、BIERドメイン(BIERドメイン)を一緒に形成する。BIERドメインは、BIERパケットが転送されるドメインである。BIERドメイン内でマルチキャストソースネットワークデバイス(例えば、図1におけるサーバ101)に接続されたエッジネットワークデバイス(ネットワークデバイス201)が、ビット転送入口ルータ(bit-forwarding ingress router,BFIR)であってよく、端末デバイス(例えば、図1における端末デバイス101)に接続されたエッジネットワークデバイス(例えば、ネットワークデバイス203)が、ビット転送出口ルータ(bit-forwarding egress router,BFER)であってよい。
【0034】
従来の技術が使用される場合、コントローラ301が、特定のマルチキャストパケットの伝送パスを最初に獲得する。例えば、サーバ101からのデータフローを特定のBIERマルチキャストパケットに変換した後、ネットワークデバイス201が、その特定のマルチキャストパケットを、ネットワークデバイス202およびネットワークデバイス203を順に介して端末デバイス102に送信する。したがって、その特定のBIERマルチキャストパケットのパケット伝送パスは、ネットワークデバイス201から、ネットワークデバイス202に至り、次にネットワークデバイス203に至る。この事例において、コントローラ301が、ネットワークデバイス201、ネットワークデバイス202、およびネットワークデバイス203のそれぞれに検出命令を配信してよい。検出命令は、その特定のBIERマルチキャストパケットを検出するよう命令するのに使用される。コントローラが、その特定のBIERマルチキャストパケットを検出する必要があるネットワークデバイスの数量と同一の数量の検出命令を配信する必要があることが、知られることが可能である。その結果、比較的大量の管理帯域幅リソースが占有される。さらに、1つの検出命令は、1つだけのBIERマルチキャストパケットを検出するように命令するのにしか使用されない。したがって、検出される必要がある比較的大量のBIERマルチキャストパケットが存在する場合、コントローラが、各ネットワークデバイスに複数の検出命令を配信する必要がある。その結果、検出展開効率は比較的低く、大量の管理帯域幅リソースが占有されて、ネットワークパフォーマンスに影響を及ぼす。ネットワークデバイスが、BIERマルチキャストパケットに対する検出を取り消す場合、従来の技術において、コントローラ301が、各ネットワークデバイスに取消し命令を送信する必要がある。その結果、取消し展開効率は比較的低く、大量の管理帯域幅リソースが占有されて、ネットワークパフォーマンスに影響を及ぼす。
【0035】
しかし、本出願のこの実施形態において、コントローラ301は、BIERドメインの入口ノード、例えば、ネットワークデバイス201に検出命令を送信してよい。検出命令を受信した後、入口ノードは、BIERマルチキャストパケット内に第1の識別子を含める。第1の識別子は、BIERマルチキャストパケットを検出するようBIERマルチキャストパケットを伝送するネットワークデバイスに示すのに使用される。BIERマルチキャストパケットを伝送するネットワークデバイスは、第1の識別子に基づいてBIERマルチキャストパケットを検出してよい。言い換えると、コントローラ301は、入口ノードだけにフローベースの検出命令を送信する必要があり、BIERマルチキャストパケットを伝送する別のネットワークデバイスに検出命令を配信する必要はない。このことが、検出展開効率を向上させ、ネットワーク管理帯域幅リソースを節約し、ネットワーク管理パフォーマンスを向上させる。
【0036】
ネットワークデバイス201、ネットワークデバイス202、およびネットワークデバイス203が、BIERマルチキャストパケットに対する検出を取り消す必要がある場合、コントローラ301は、入口ノードだけにしか取消し命令を送信する必要がない。取消し命令を受信した後、入口ノードは、BIERマルチキャストパケット内に第1の識別子を含めることを停止してよい。このようにして、ネットワークデバイス201、ネットワークデバイス202、およびネットワークデバイス203は、BIERマルチキャストパケットを検出する必要がない。このことが、検出取消しを実施する間の検出取消し展開効率を向上させ、ネットワーク管理帯域幅リソースを節約し、ネットワーク管理パフォーマンスを向上させる。
【0037】
図2は、本出願の実施形態によるマルチキャストパケット検出方法のフローチャートである。
【0038】
以下は、図2および図1を参照して、本出願のこの実施形態において提供されるマルチキャストパケット検出方法について説明する。
【0039】
S101:コントローラが、入口ノードに検出命令を送信する。
【0040】
本出願のこの実施形態において、コントローラは、例えば、図1におけるコントローラ301であってよく、入口ノードは、例えば、図1におけるネットワークデバイス201である。
【0041】
本出願のこの実施形態において、検出命令は、BIERマルチキャストパケットが属するマルチキャストフローを識別するのに使用されるマルチキャストフロー識別子を搬送してよい。異なる適用シナリオにおいて、マルチキャストフロー識別子は、可能な異なる実装を有してよい。
【0042】
本出願のこの実施形態において提供される方法が、IPv4におけるBIER、またはIPv6におけるBIERに適用される場合、可能な実装形態のうちの1つにおいて、マルチキャストフロー識別子は、マルチキャストアドレスであってよく、マルチキャストアドレスは、マルチキャストソースアドレス(source address)と、マルチキャストグループアドレス(group address)とを含む。任意選択で、マルチキャストフロー識別子は、仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network,VPN)識別子またはそれに類するものをさらに含んでよい。BIERパケットは、マルチキャストアドレス、VPN、またはマルチキャストアドレスとVPNの組合せを使用することによって識別されてよい。このことは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。任意選択で、マルチキャストフロー識別子は、ビットストリング長(bit string length,BSL)、サブドメイン識別子(sub-domain identifier,サブドメインID)、およびセット識別子(set identifier,セットID)などの情報のうちの少なくとも1つまたは複数をさらに含んでよい。
【0043】
本出願のこの実施形態において提供される方法が、IPv4におけるBIERに適用される場合、別の可能な実装において、マルチキャストフロー識別子は、代替として、エントロピーラベル(entropy label)であってよく、エントロピーラベルは、異なるVPN、マルチキャストソースアドレス、マルチキャストグループアドレス、BSL、サブドメインID、またはセットIDの制約が変化してよい。エントロピーラベルが、前述の要件を満たすことができず、前述の制約が変化しない場合、エントロピーラベルは、マルチキャストフローを一意に識別すべくVPN、マルチキャストソースアドレス、マルチキャストグループアドレス、BSL、サブドメインID、およびセットIDのうちの1つまたは複数と一緒に使用される必要がある。
【0044】
本出願のこの実施形態において提供される方法が、IPv6におけるBIERに適用される場合、別の可能な実装において、マルチキャストフロー識別子は、代替として、フローラベル(flow label)であってよく、フローラベルは、異なるVPN、マルチキャストソースアドレス、マルチキャストグループアドレス、BSL、サブドメインID、またはセットIDの制約において変化してよい。フローラベルが前述の要件を満たすことができず、前述の制約が変化しない場合、フローラベルは、マルチキャストフローを一意に識別すべくVPN、マルチキャストソースアドレス、マルチキャストグループアドレス、BSL、サブドメインID、およびセットIDのうちの1つまたは複数と一緒に使用される必要がある。
【0045】
前述の可能な実装は、マルチキャストフロー識別子に関する限定を成すものではなく、当業者は、実際の状況に基づいて別の実装を設計してよい。
【0046】
説明を容易にするため、以下は、マルチキャストアドレスを、BIERマルチキャストパケットが属するマルチキャストフローについての情報を識別する例として使用する。
【0047】
本出願のこの実施形態において、検出命令は、マルチキャストアドレスに対応するBIERパケット内に第1の識別子を含めるよう入口ノードに命令するのに使用され、第1の識別子が、BIERパケットを検出することを示すのに使用される。本出願のこの実施形態において、BIERパケット検出は、BIERパケットが属するマルチキャストフローを検出することであってよい。検出の特定の内容は、例えば、パケット損失情報、順序誤り情報、遅延情報、ジッタ情報、およびトポロジ情報である。このことは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0048】
本出願のこの実施形態において、検出される必要がある複数のマルチキャストフローが存在する場合、コントローラによって入口ノードに配信される検出命令は、複数のマルチキャストアドレスを搬送してよく、または複数の検出命令が、配信されてよく、各検出命令が、マルチキャストアドレスのグループを搬送する。このことは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0049】
任意選択で、コントローラは、検出を実行する必要があるデバイス、例えば、入口ノードおよびネットワークデバイスR1に別の検出パラメータをさらに送信してよい。検出パラメータは、例えば、検出周期またはしきい値であってよい。検出周期は、BIERパケットを検出するための周期である。しきい値は、マルチキャストフローにおいてジッタ、遅延、またはそれに類するものが生じるかどうかを決定するのに使用される。
【0050】
S102:入口ノードが、検出命令を受信する。
【0051】
本出願のこの実施形態において、検出命令を受信した後、入口ノードは、対応関係M1を生成し、記憶してよく、対応関係M1は、第1の指示情報と検出命令内のマルチキャストアドレスの間の対応関係である。第1の指示情報は、マルチキャストアドレスに対応するBIERパケット内に第1の識別子を含めるよう入口ノードに示すのに使用される。第1の指示情報は、検出命令に従って入口ノードによって生成されてよく、または検出命令から入口ノードによって抽出されてよいことに留意されたい。言い換えると、第1の指示情報は、検出命令におけるフィールド内で搬送されてよい。
【0052】
複数のマルチキャストフローが検出される必要がある場合、入口ノードが、指示情報に対応するマルチキャストアドレスリストを生成してよく、リストが、検出される必要がある複数のマルチキャストフローのマルチキャストアドレスを含む。
【0053】
表1を参照すると、表1は、入口ノードによって作成され、第1の指示情報に対応するマルチキャストアドレスリストの例である。
【0054】
【表1】

【0055】
S103:入口ノードが、BIERパケットS2を獲得すべく、BIERパケットS1を獲得し、検出命令に従ってBIERパケットS1内に第1の識別子を含める。
【0056】
本出願のこの実施形態において、BIERパケットS1は、マルチキャストアドレスを搬送する。BIERパケットS1内のマルチキャストアドレスが検出命令内のマルチキャストアドレスと合致すると決定するとき、入口ノードは、BIERパケットS1内に第1の識別子を含める。具体的には、入口ノードは、BIERパケットS1内のマルチキャストアドレス、および対応関係M1に基づいて、対応する指示情報を獲得してよく、指示情報によりBIERパケットS1内に第1の識別子を含めてよい。
【0057】
例えば、BIERパケットS1が、マルチキャストソースアドレスS1と、マルチキャストグループアドレスG1とを搬送するものと想定すると、BIERパケットS1に対応するBIERマルチキャストパケットが検出される必要があることが、表1により知られることが可能である。したがって、第1の識別子が、BIERパケットS2を獲得すべく、BIERパケットS1に挿入されてよい。
【0058】
本出願のこの実施形態において、第1の識別子は、BIERパケットS2における第1のフィールド内で搬送されてよい。具体的には、第1のフィールドは、BIERパケットS2のパケットヘッダ内にあってよい。
【0059】
図3は、BIERパケットS2のパケットヘッダのフォーマットの概略図である。図において、BIERパケットS2のパケットヘッダが、以下のフィールド、すなわち、ビットインデックス転送テーブル(Bit Index Forwarding Table,BIFT)識別子(identifier,ID)フィールド、トラフィッククラス(Traffic Class,TC)フィールド、スタックボトムラベルフラグSフィールド、生存時間(Time To Live,TTL)フィールド、ニブル(Nibble)フィールド、バージョン(version,Ver)フィールド、ビットストリング長(Bit String Length)フィールド、エントロピー(Entropy)フィールド、運用、管理、およびメンテナンス(Operation Administration and Maintenance,OAM)フィールド、予約された(reserved,Rsv)フィールド、差別化されたサービスコードポイント(Differentiated Services Code Point,DSCP)フィールド、プロトコル(Protocol,Proto)フィールド、BFIR IDフィールド、ビットストリング(Bit String)フィールド、およびそれに類するものを含む。
【0060】
第1の可能な実装において、第1の識別子は、BIERパケットS2のパケットヘッダにおけるOAMフィールド内で搬送されてよい。例えば、OAMフィールドの値は、00、01、10、および11であってよい。00が、デフォルトの値を表してよく、01、10、および11のうちの1つが、第1の識別子として使用されてよい。例えば、01が、第1の識別子として選択される。
【0061】
第2の可能な実装において、第1の識別子は、BIERパケットS2のパケットヘッダにおけるRsvフィールド内で搬送されてよい。例えば、Rsvフィールドの値は、00、01、10、および11であってよい。00が、デフォルトの値を表してよく、01、10、および11のうちの1つが、第1の識別子として使用されてよい。例えば、01が、第1の識別子として選択される。
【0062】
2つの実装において、第1の識別子を搬送するOAMフィールドまたはRsvフィールドは、パケットヘッダにおける元のフィールドである。
【0063】
本出願のこの実施形態において、第1の識別子を搬送する第1のフィールドは、代替として、パケットヘッダにおける新たに追加されたフィールドであってよい。この事例において、BIERパケットS2は、第2のフィールドをさらに含んでよく、第2のフィールドの値が、第1のフィールドが第1の識別子を搬送することを示す。
【0064】
第3の可能な実装において、第1のフィールドは、BIER拡張ヘッダにおけるタイプ-長さ-値(type length value,TLV)フィールド(図3に示されない)であってよい。第2のフィールドは、Protoフィールドであってよい。Protoフィールドの値(例えば、0x3F)が、BIER拡張ヘッダにおけるTLVフィールドが第1の識別子を搬送することを示すのに使用される。
【0065】
第4の可能な実装において、第1のフィールドは、新たなバージョンのBIERパケットヘッダにおける新たに追加されたフィールドであってよい。図4は、新たなバージョンのBIERパケットヘッダのフォーマットの概略図である。この図において、新たに追加されたフィールドは、体感品質(Quality of Experience,QoE)フィールドであり、QoEフィールドの値(例えば、0x01)は、第1の識別子であってよい。第2のフィールドは、Verフィールドであってよい。例えば、Verフィールドの値が1である場合、そのことは、QoEフィールドが第1の識別子を搬送することを示す。
【0066】
前述の4つの実装は、本出願の技術的ソリューションに対する限定を成すものではなく、当業者は、実際の状況に基づいて別の実装を設計してよいものと理解されてよい。
【0067】
S104:入口ノードが、ネットワークデバイスR1にBIERパケットS2を送信する。
【0068】
本出願のこの実施形態において、ネットワークデバイスR1は、例えば、図1におけるネットワークデバイス202である。
【0069】
S105:ネットワークデバイスR1が、BIERパケットS2を受信する。
【0070】
S106:ネットワークデバイスR1が、検出データを獲得すべく、BIERパケットS2内の第1の識別子に基づいて、BIERパケットS2が属するBIERマルチキャストパケットを検出する。
【0071】
本出願のこの実施形態において、BIERパケットS2を受信した後、ネットワークデバイスR1は、BIERパケットS2の第1のフィールド内で搬送される第1の識別子を読み取ってよく、第1の識別子に基づいて、BIERパケットS2が属するBIERマルチキャストパケットを検出してよい。
【0072】
前述されるとおり、検出の特定の内容は、例えば、パケット損失情報、順序誤り情報、遅延情報、ジッタ情報、およびトポロジ情報である。本出願のこの実施形態において、本出願の技術的ソリューションは、BIERマルチキャストパケットのパケット損失情報、順序誤り情報、ジッタ情報、およびトポロジ情報が検出される例を使用することによって説明される。
【0073】
本出願のこの実施形態において、BIERパケットS2は、順序番号(sequence number)フィールドを含んでよく、順序番号フィールドは、BIERパケットS2の順序番号を搬送する。任意選択で、順序番号フィールドは、BIERパケットS2のリアルタイムトランスポートプロトコル(Real-time Transport Protocol,RTP)ヘッダ内に配置されてよい。
【0074】
入口ノードが、BIERマルチキャストパケットの第1のパケットを生成するとき、パケットの順序番号は、65536未満のランダムな正の整数であってよい。BIERマルチキャストパケットのパケットが、その後生成されるたびに、対応する順序番号が、以前のパケットの順序番号に基づいて1だけ増加される。順序番号が65535まで足された後、順序番号は、前述の方式において、再度、1から始めて獲得されてよい。
【0075】
ネットワークデバイスR1によって現在受信されるBIERパケットの順序番号がMであり、ネットワークデバイスR1によって受信された以前のBIERパケットの順序番号がNであるものと想定される。M>N+1である場合、パケット損失が生じたものと考えられ、損失されたパケットの数量は、M-Nである。M<Nである場合、順序誤りが生じており、ネットワークデバイスR1は、順序誤りを1回記録してよい。
【0076】
ネットワークデバイスR1が、パケット損失回数の数量に関する統計に基づいてパケット損失率(loss rate,LR)を計算してよい。計算方法の詳細に関して、以下の式を参照されたい。
【0077】
【数1】
【0078】
expectedpktNumは、統計周期内で受信されるものと予期されるBIERパケットの合計数量である。expectedpktNumは、統計周期における最大順序番号と最小順序番号の間の差と等しい。第1の統計周期に関して、最小順序番号は、統計周期内でネットワークデバイスR1によって受信されたBIERパケットの最小順序番号であり、その後の統計周期に関して、最小順序番号は、以前の統計周期の最大順序番号足す1である。最大順序番号は、統計周期内でネットワークデバイスR1によって受信されたBIERパケットの最大順序番号である。losspktNumは、統計周期におけるネットワークデバイスR1の損失されたパケットの数量を表す。
【0079】
ネットワークデバイスR1が、順序誤り回数の数量に関する統計に基づいて、順序誤り率(sequence error rate,SER)をさらに計算してよい。計算方法の詳細に関しては、以下の式を参照されたい。
【0080】
【数2】
【0081】
SequenceErrorpktNumは、統計周期における順序誤り回数の数量である。expectedpktNumは、統計周期内で受信されるものと予期されるBIERパケットの合計数量を表す。
【0082】
無論、BIERパケットのRTPヘッダ内の順序番号に基づいてマルチキャストフローの順序誤りステータスまたはパケット損失ステータスを検出することは、唯一の実装ではない。実際の適用中に他の実装が存在し、このことは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。例えば、BIERパケットが、RTPヘッダを含まず、トランスポートストリーム(Transport Stream,TS)だけを含む場合、マルチキャストフローの順序誤りステータスおよびパケット損失ステータスは、BIERパケットにおけるTSヘッダの連続カウンタにおける順序番号に基づいて検出されてよい。この方式は、既存の方式であるため、詳細が、本明細書において説明されることはない。
【0083】
任意選択で、ネットワークデバイスR1は、サンプリング周期において複数回、第1の識別子を含み、かつ同一のマルチキャストアドレスを有するBIERパケットのバイトの数量をさらに獲得してよく、バイトの数量に基づいて、そのマルチキャストアドレスに対応するマルチキャストフローのジッタ情報を獲得してよい。
【0084】
例えば、10秒のサンプリング周期内で、ネットワークデバイスR1が、毎秒、マルチキャストソースアドレスが各S1であり、かつマルチキャストグループアドレスが各G1である第1の識別子を含むBIERパケットのバイトの数量を収集し、その10回において収集されたバイトの数量における最大値および最小値を獲得し、最大値と最小値の間の差がしきい値以上であるかどうかを決定する。その差がしきい値以上である場合、S1およびG1に対応するマルチキャストフローにおいてジッタが生じたものと決定される。
【0085】
無論、ネットワークデバイスR1は、代替として、サンプリング周期内で収集されたバイトの数量をコントローラに報告してよく、コントローラが、マルチキャストフローにおいてジッタが生じたかどうかを決定する。
【0086】
任意選択で、ネットワークデバイスR1が、第1の識別子に基づいて、例えば、BIERパケットS2を受信するためのインタフェースについての情報と、BIERパケットS2を送信するためのインタフェースについての情報の少なくとも1つを含む、BIERパケットS2を伝送するためのインタフェースについての情報をさらに獲得してよい。
【0087】
本出願のこの実施形態において、入口ノードは、代替として、第1の識別子に基づいてBIERパケットS2の検出データを獲得してよく、検出データをコントローラに送信してよい。例えば、入口ノードは、第1の識別子に基づいて、BIERパケットS2を送信するためのインタフェースについての情報を獲得し、その情報をコントローラに送信する。
【0088】
さらに、実際の適用中、ネットワークデバイスR1は、ネットワークデバイスR1がパケットを受信するたびに同一のBIERマルチキャストフローに属するパケットから第1の識別子を読み取り、第1の識別子に基づいて検出を実行することを必要としなくてもよい。したがって、任意選択で、BIERパケットS2が、BIERマルチキャストフローにおける第1のパケットである場合、特徴情報、例えば、BIERパケットS2の3つ組情報または5つ組情報が、BIERマルチキャストフローにおける第1の識別子に基づいて獲得されてよい。次に、特徴情報と第2の指示情報の間の対応関係M2が、生成される。3つ組情報は、BIERパケットS2のマルチキャストアドレスおよび宛先ポートを含む。5つ組情報は、BIERパケットS2のものであるソースIPアドレス、宛先IPアドレス、ソースポート、宛先ポート、およびトランスポート層プロトコルを含む。第2の指示情報が、特徴情報に対応するBIERマルチキャストフローを検出することを示すのに使用される。BIERマルチキャストフローのBIERパケット、例えば、BIERパケットS3をその後受信するとき、ネットワークデバイスR1は、BIERパケットS3の特徴情報、および対応関係M2に基づいて第2の指示情報を獲得してよく、第2の指示情報に基づいてBIERパケットS2を検出してよい。特徴情報を対応関係M2と照合するのにかかる時間は、パケットから第1の識別子を読み取るのにかかる時間より短いため、検出効率が、向上させられることが可能である。特定の検出方式に関しては、前述の説明を参照されたい。詳細が、本明細書において再び説明されることはない。
【0089】
一部の適用シナリオにおいて、信頼性を向上させるべく、1つのサーバが複数の入口ノードに接続されてよく、すなわち、同一のフローが、複数の入口ノードを使用することによって転送される。したがって、複数の入口ノードによって送信されるBIERマルチキャストパケットの5つ組情報は、同一であってよく、これらのBIERマルチキャストパケットは、同一のネットワークデバイスを通過してよい。したがって、ネットワークデバイスが、異なる入口ノードからのBIERパケットを区別することができるようにすべく、ネットワークデバイスが、BIERパケットにおける入口ノードの識別子BFIR IDに基づいて、異なる入口ノードからのBIERマルチキャストパケットを区別してよい。このようにして、異なる入口ノードからのBIERマルチキャストパケットが、別々に検出される。
【0090】
さらに、BIERパケットにおいて搬送されるビットストリングが、BIERパケットの出口ノードを示す。1つのBIERパケットにおいて搬送されることが可能であるビットストリングのサイズは限定されるため、BIERパケットが属するBIERマルチキャストパケットが、比較的大きい数量の出口ノードに送信され、その結果、すべての出口ノードの数量が、1つのBIERパケットにおいて搬送されるビットストリングによって表されることが可能な出口ノードの数量を超える場合、これらの出口ノードは、複数のセットに分割されてよく、各セットが、1つの識別子に対応する。識別子は、セット識別子(set identifier,SI)と呼ばれる。入口ノードは、異なるSIに対応する出口ノードに基づいて同一のBIERマルチキャストパケットを別々に送信してよい。したがって、ネットワークデバイスR1は、異なるSIに対応する出口ノードからであるが、同一の5つ組情報を有する複数のBIERパケットを受信してよい。これらのBIERパケットの転送パスは異なるため、ネットワークデバイスR1は、検出を別々に実行すべく、複数のBIERパケットに対応するBIERパケットフローを区別してよい。
【0091】
具体的には、図3に示されるとおり、BIERパケットS2が、BIFT IDを搬送してよく、ネットワークデバイスR1が、BIERパケットS2内のBIFT ID、およびあらかじめ獲得されている対応関係M3に基づいて、BIERパケットS2に対応するSIを獲得してよく、次に、SIに基づいて、BIERパケットS2が属するBIERマルチキャストパケットを検出してよい。対応関係M3は、BIFT IDとSIの間の対応関係である。対応関係M3は、コントローラによって配信されてよく、または出口ノード自体によって生成されてよく、フラッディングを介して別のネットワークデバイスに通知されてよい。
【0092】
S107:ネットワークデバイスR1が、検出データをコントローラに送信する。
【0093】
S108:ネットワークデバイスR1が、BIERパケットS2をネットワークデバイスR2に送信する。
【0094】
本出願のこの実施形態において、ネットワークデバイスR2は、例えば、ネットワークデバイス203であってよい。ネットワークデバイスR1からBIERパケットS2を受信した後、ネットワークデバイスR2は、ネットワークデバイスR1によって実行されるものと類似したプロセスを実行し、詳細が、本明細書において再び説明されることはない。BIERパケットS2の転送パスが、別のネットワークデバイスをさらに含む場合、ネットワークデバイスR2は、BIERパケットS2が宛先ノードに送信されるまで、BIERパケットS2を次のホップのネットワークデバイスに送信することを続けてよい。実際の適用中、BIERパケットS2を転送するためのパス上のネットワークデバイスのうちのネットワークデバイスによって実行される、BIERパケットS2内の第1の識別子に基づいてBIERパケットS2を検出するアクション、および検出データをコントローラに送信するアクションは、対応するネットワークデバイスにおいて前もって可能にされてよく、構成されてよい。検出を実行することを可能にされるように構成されたネットワークデバイスが、前述の検出プロセスを実行する。検出を実行することを可能にされるように構成されないネットワークデバイスは、前述の検出プロセスを実行しなくてよい。
【0095】
さらに、S107とS108の間に必然的な順序は存在せず、S108が、S107より前に、S107より後に、またはS107と同時に実行されてよい。
【0096】
S109:コントローラが、検出データを受信し、検出データに基づいて処理を実行する。
【0097】
本出願のこの実施形態において、コントローラは、各ネットワークデバイスによって送信された検出データに基づいて、対応する処理を実行してよい。
【0098】
例えば、コントローラによって受信される検出データが、BIERパケットS2を伝送するためのインタフェースについての情報を含む場合、コントローラは、BIERパケットS2を伝送するためのインタフェースについての情報に基づいてBIERパケットS2の転送パスを獲得してよい。
【0099】
図5は、BIERマルチキャストシステムの概略アーキテクチャ図である。
【0100】
図5において、ノード1からノード15までが、ネットワークデバイスであり、ノード15が、BIERドメインの入口ノードであり、ノード1から4まで、およびノード13が、BIERマルチキャストソースの出口ノードであり、ノード1から4まで、およびノード13に接続された端末デバイスが、セットトップボックスである。
【0101】
BIERマルチキャストフロー1およびBIERマルチキャストフロー2が、ノード15のインタフェース(Interface,Intf)1を介して出力される。BIERマルチキャストフロー1が、ノード12のIntf4を介して受信され、ノード12のIntf1を介して出力される。BIERマルチキャストフロー1が、ノード10のIntf1を介して受信され、ノード10のIntf3を介して出力される。BIERマルチキャストフロー1が、ノード8のIntf1を介してノード8に入り、ノード8のIntf3およびIntf4を介してそれぞれ出力されるBIERマルチキャストフロー1’およびBIERマルチキャストフロー1’’を獲得すべくノード8においてレプリケートされる。BIERマルチキャストフロー1’が、ノード6のIntf1を介してノード6に入り、ノード6のIntf4を介して出力され、次に、ノード1のIntf1を介して受信される。ノード1が、BIERマルチキャストフロー1’を、対応するSTBに伝送する。BIERマルチキャストフロー1’’が、ノード7のIntf3によって受信され、ノード7のIntf5を介して出力され、次に、ノード5のIntf1によって受信される。ノード5が、Intf4を介してBIERマルチキャストフロー1’’をノード4に伝送し、ノード4が、Intf1を介して受信されたBIERマルチキャストフロー1’’を、対応するSTBに送信する。
【0102】
ノード15によって送信された後、BIERマルチキャストフロー2は、ノード9のIntf3を介して受信される。ノード9が、Intf4を介してBIERマルチキャストフロー2をノード7に送信する。ノード7が、Intf1を介してBIERマルチキャストフロー2を受信し、Intf6を介してBIERマルチキャストフロー2をノード13に送信する。ノード13が、Intf1を介してBIERマルチキャストフロー2を受信し、BIERマルチキャストフロー2を、対応するSTBに送信する。
【0103】
表2を参照すると、この表は、出口ノードがノード1である転送パスのBIERマルチキャストフロー1のパケット損失率および順序誤り率の例である。
【0104】
【表2】

【0105】
BIERマルチキャストフロー1がノード10を離れるとき、パケット損失はまったく生じないが、BIERマルチキャストフロー1がノード8に入った後、パケット損失が生じ、パケット損失率は1.1%であり、ノード10とノード8の間のBIERマルチキャストフロー1上でパケット損失が生じることがあることを示すことが、表2から知られることが可能である。その後、ノード10とノード8の間のリンクが、さらに検査されてよい。
【0106】
BIERマルチキャストフロー1’がノード8を離れるより前、順序誤りはまったく生じないが、BIERマルチキャストフロー1’がノード6に入った後、順序誤りが生じ、順序誤り率は0.7%であり、ノード8とノード6の間のBIERマルチキャストフロー1’上で順序誤りが生じることがあることを示すことが、表2からさらに知られることが可能である。その後、ノード8とノード6の間のリンクが、さらに検査されてよい。
【0107】
本出願のこの実施形態において、コントローラは、入口ノードだけにしかフローベースの検出命令を送信する必要がなく、別のネットワークデバイスにはフローベースの検出命令を送信する必要はない。検出命令を受信した後、入口ノードは、BIERパケットを転送するネットワークデバイスが、第1の識別子に基づいて、BIERパケットに対応するBIERマルチキャストパケットを検出するように、検出命令内で搬送されるマルチキャストアドレスに対応するBIERパケット内に第1の識別子を含める。このようにして、BIERマルチキャストパケットを検出することを前提にして、検出展開効率が向上させられ、管理帯域幅リソースが節約され、ネットワーク管理効率が向上させられる。
【0108】
さらに、本出願のこの実施形態において、コントローラは、BIERマルチキャストパケットに対して各ネットワークデバイスによって実行される監視を取り消すべく、入口ノードに取消し命令をさらに送信してよい。具体的には、図6Aおよび図6Bを参照すると、本出願の実施形態において提供されるマルチキャストパケット検出方法が、以下のステップをさらに含んでよい。
【0109】
S110:コントローラが、取消し命令を入口ノードに送信し、取消し命令が、マルチキャストアドレスを含む。
【0110】
S111:入口ノードが、取消し命令を受信し、取消し命令に従って、マルチキャストアドレスに対応する対応関係M1を削除する。
【0111】
入口ノードが、取消し命令に対応する対応関係M1を削除した後、入口ノードは、対応関係M1に対応するBIERマルチキャストパケット内に第1の識別子を含めることはしない。この事例において、入口ノードは、BIERマルチキャストパケットを検出する必要はなく、また、BIERマルチキャストパケットを転送する別のネットワークデバイスが、BIERマルチキャストパケットを検出する必要もない。従来の方式と比べて、本出願のこの実施形態において、コントローラは、入口ノードだけにしか取消し命令を送信する必要がなく、すべてのネットワークデバイスに取消し命令を送信する必要はない。したがって、BIERマルチキャストパケットに対する検出が取り消されることを確実にすることを前提にして、検出取消し展開効率が向上させられ、帯域幅リソースが節約され、ネットワーク管理効率が向上させられる。
【0112】
図7は、前述の実施形態におけるネットワークデバイスの可能な概略構造図を提供する。ネットワークデバイス700は、図2、ならびに図6Aおよび図6Bに示される実施形態における入口ノードまたはネットワークデバイスR1の機能を実装してよい。例えば、ネットワークデバイスは、図2、もしくは図6Aおよび図6BにおけるS102、S103、およびS104を実行してよく、または図2、もしくは図6Aおよび図6BにおけるS105、S106、およびS107を実行してよく、または図6Aおよび図6BにおけるS111を実行してよい。ネットワークデバイス700の各ユニットの機能に関しては、前述の方法ステップにおける説明を参照されたい。
【0113】
図7を参照すると、ネットワークデバイス700が、処理ユニット701と、送信ユニット702とを含む。処理ユニット701は、第1のビットインデックス明示レプリケーションBIERパケットを獲得するように構成され、第1のBIERパケットが、第1の識別子を含み、第1の識別子が、第1のBIERパケットを検出することを示すのに使用される。処理ユニット701は、検出データを獲得すべく、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出するようにさらに構成される。送信ユニット702は、検出データをコントローラに送信するように構成される。
【0114】
例において、ネットワークデバイス700は、BIERネットワークの入口ノードである。
【0115】
ネットワークデバイス700は、コントローラから検出命令を受信するように構成された受信ユニットをさらに含み、検出命令が、マルチキャストフロー識別子を含み、検出命令が、マルチキャストフロー識別子を搬送する第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めるよう入口ノードに命令するのに使用される。
【0116】
処理ユニット701は、第1のBIERパケットを獲得すべく、検出命令に従って第2のBIERパケットに第1の識別子を追加するようにさらに構成される。
【0117】
例において、処理ユニット701は、コントローラから検出命令が受信された後、第1の対応関係を生成することであって、第1の対応関係が、マルチキャストフロー識別子と第1の指示情報の間の対応関係である、生成することを行うようにさらに構成される。第1のBIERパケットを獲得すべく、検出命令に従って第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めることは、第2のBIERパケットを獲得すること、ならびに第2のBIERパケット内のマルチキャストフロー識別子、および第1の対応関係に基づいて第1の指示情報を獲得することであって、第1の指示情報が、第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めることを示すのに使用される、獲得すること、ならびに、第1のBIERパケットを獲得すべく、第1の指示情報に基づいて第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めることを含む。
【0118】
例において、処理ユニットが、第1の識別子に基づいて、第1のBIERパケットを伝送するためのインタフェースについての情報を獲得すること、およびコントローラにそのインタフェースについての情報を送信することを行うように特に構成される。
【0119】
例において、第1のBIERパケットが、順序番号をさらに含む。処理ユニットが、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットの順序番号を獲得すること、および、その順序番号に基づいて、第1のBIERパケットが属するマルチキャストフローのパケット損失情報または順序誤り情報を獲得することを行うように特に構成される。
【0120】
例において、第1の識別子が、第1のBIERパケットにおける第1のフィールド内で搬送される。
【0121】
例において、第1のフィールドが、運用、管理、およびメンテナンスフィールド、または予約されたフィールドである。
【0122】
例において、第1のBIERパケットが、第2のフィールドをさらに含み、第2のフィールドの値が、第1のフィールドが第1の識別子を搬送することを示す。
【0123】
処理ユニット701が、第2のフィールドに基づいて第1のフィールド内の第1の識別子を獲得するようにさらに構成される。
【0124】
例において、第2のフィールドが、プロトコルフィールドまたはバージョンフィールドである。
【0125】
例において、処理ユニット701が、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットの特徴情報を獲得すること、および第1のBIERパケットの特徴情報に基づいて第3の対応関係を生成することであって、第3の対応関係が、特徴情報と第2の指示情報の間の対応関係であり、第2の指示情報が、特徴情報に対応するBIERパケットを検出することを示すのに使用される、生成することを行うようにさらに構成される。
【0126】
例において、処理ユニット701が、第3のBIERパケットを獲得すること、第3のBIERパケットの特徴情報、および第3の対応関係に基づいて第2の指示情報を獲得すること、ならびに第2の指示情報に基づいて第3のBIERパケットを検出することを行うようにさらに構成される。
【0127】
本出願の実施形態において、ユニットへの分割は例であり、論理的な機能分割であるに過ぎないことに留意されたい。実際の実装中、別の分割方式が使用されてよい。本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニット701に組み込まれてよく、またはユニットのそれぞれが、物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットが、1つのユニットに組み込まれる。例えば、前述の実施形態において、受信ユニットと送信ユニットは、同一のユニットであっても、異なるユニットであってもよい。組み込まれたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
【0128】
図8は、本出願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。ネットワークデバイス800は、プロセッサ802と、通信インタフェース803と、メモリ801と、バス804とを含む。通信インタフェース803、プロセッサ802、およびメモリ801は、バス804を使用することによって互いに接続される。バス804は、ペリフェラルコンポーネントインタコネクト(Peripheral Component Interconnect,PCI)バス、エクステンデッドインダストリスタンダードアーキテクチャ(extended industry standard architecture,EISA)バス、またはそれに類するものであってよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バス、およびそれに類するものに分類されてよい。表示を容易にするため、図8においてバスを表すのに1つだけの太線が使用されるが、このことは、1つだけのバス、または1つだけのタイプのバスしか存在しないことを意味しない。ネットワークデバイス800が、図2、ならびに図6Aおよび図6Bに示される実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実装してよい。プロセッサ802および通信インタフェース803が、前述する方法例におけるネットワークデバイスの対応する機能を実行してよい。通信インタフェース803は、ネットワークデバイス800が、図2、もしくは図6Aおよび図6BにおけるS102およびS104を実行するのを、または図2、もしくは図6Aおよび図6BにおけるS105およびS107を実行するのをサポートするように構成される。プロセッサ802は、ネットワークデバイス800が、図2、もしくは図6Aおよび図6BにおけるS103を実行するのを、または図2、もしくは図6Aおよび図6BにおけるS106を実行するのを、または図6Aおよび図6BにおけるS111を実行するのをサポートするように構成される。メモリ801が、ネットワークデバイス800のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
【0129】
以下は、図を参照してネットワークデバイスの各構成要素について詳細に説明する。
【0130】
メモリ801は、本出願における方法を実装することができるプログラムコード、TSNドメインにおけるネットワークデバイスの構成ファイル、または他の内容を記憶するように構成された、揮発性メモリ(volatile memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(random-access memory,RAM)であってよく、または不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、読取り専用メモリ(read-only memory,ROM)、フラッシュメモリ(flash memory)、ハードディスク(hard disk)、もしくはソリッドステートドライブ(solid-state drive,SSD)であってよく、または前述のタイプのメモリの組合せであってよい。
【0131】
プロセッサ802は、ネットワークデバイスの制御センタであり、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)であってよく、または特定用途向け集積回路(applicationspecific integrated circuit,ASIC)であってよく、または本出願の実施形態を実装するように構成された1つもしくは複数の集積回路、例えば、1つもしくは複数のデジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor,DSP)、または1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array,FPGA)であってよい。
【0132】
通信インタフェース803は、例えば、データフローの終端間サービス要件遅延、データフローの転送パス上のネットワークデバイス伝送遅延、および転送パス上のリンク伝送遅延を獲得すべく、ネットワークデバイスと通信するように構成される。例えば、データフローのサービス要件遅延は、MRPパケット、LRPパケット、NETCONFパケット、RESTCONFパケット、または管理情報ベースパケットを使用することによって獲得されてよい。通信インタフェース803は、イーサネット(Ethernet)インタフェース、高速イーサネット(Fast Ethernet,FE)インタフェース、またはギガビットイーサネット(Gigabit Ethernet,GE)インタフェースであってよい。
【0133】
例において、プロセッサ802が、第1のビットインデックス明示レプリケーションBIERパケットを獲得するように構成され、第1のBIERパケットが、第1の識別子を含み、第1の識別子が、第1のBIERパケットを検出することを示すのに使用される。プロセッサ802が、検出データを獲得すべく、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出するようにさらに構成される。通信インタフェース803が、検出データをコントローラに送信するように構成される。
【0134】
例において、ネットワークデバイス800が、BIERネットワークの入口ノードである。
【0135】
ネットワークデバイス800が、コントローラから検出命令を受信するように構成された受信ユニットをさらに含み、検出命令が、マルチキャストフロー識別子を含み、検出命令が、マルチキャストフロー識別子を搬送する第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めるよう入口ノードに命令するのに使用される。
【0136】
プロセッサ802が、第1のBIERパケットを獲得すべく、検出命令に従って第2のBIERパケットに第1の識別子を追加するようにさらに構成される。
【0137】
例において、プロセッサ802が、コントローラから検出命令が受信された後、第1の対応関係を生成することであって、第1の対応関係が、マルチキャストフロー識別子と第1の指示情報の間の対応関係である、生成することを行うようにさらに構成される。第1のBIERパケットを獲得すべく、検出命令に従って第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めることが、第2のBIERパケットを獲得すること、ならびに第2のBIERパケット内のマルチキャストフロー識別子、および第1の対応関係に基づいて第1の指示情報を獲得することであって、第1の指示情報が、第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めることを示すのに使用される、獲得すること、ならびに第1のBIERパケットを獲得すべく、第1の指示情報に基づいて第2のBIERパケット内に第1の識別子を含めることを含む。
【0138】
例において、第1の識別子が、第1のBIERパケットにおける第1のフィールド内で搬送される。
【0139】
例において、第1のフィールドが、運用、管理、およびメンテナンスフィールド、または予約されたフィールドである。
【0140】
例において、第1のBIERパケットが、第2のフィールドをさらに含み、第2のフィールドの値が、第1のフィールドが第1の識別子を搬送することを示す。
【0141】
プロセッサ802が、第2のフィールドに基づいて第1のフィールド内の第1の識別子を獲得するようにさらに構成される。
【0142】
例において、第2のフィールドが、プロトコルフィールドまたはバージョンフィールドである。
【0143】
例において、プロセッサ802が、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットの特徴情報を獲得すること、および第1のBIERパケットの特徴情報に基づいて第3の対応関係を生成することであって、第3の対応関係が、特徴情報と第2の指示情報の間の対応関係であり、第2の指示情報が、特徴情報に対応するBIERパケットを検出することを示すのに使用される、生成することを行うようにさらに構成される。
【0144】
例において、プロセッサ802が、第3のBIERパケットを獲得すること、第3のBIERパケットの特徴情報、および第3の対応関係に基づいて第2の指示情報を獲得すること、ならびに第2の指示情報に基づいて第3のBIERパケットを検出することを行うようにさらに構成される。
【0145】
特定の実行プロセスに関しては、図2、ならびに図6Aおよび図6Bに示される実施形態における対応するステップの詳細な説明を参照されたい。詳細が、本明細書において再び説明されることはない。
【0146】
図9に示されるとおり、本出願の実施形態は、ネットワークデバイス901と、コントローラ902とを含む、マルチキャストパケット検出システム900をさらに提供する。システム900は、前述の方法実施形態におけるマルチキャストパケット検出方法を実装するように構成される。ネットワークデバイス901が、図2、もしくは図6Aおよび図6Bに示される実施形態における入口ノードまたはネットワークデバイスR1の機能を実装してよく、コントローラ902が、図2、もしくは図6Aおよび図6Bに示される実施形態におけるコントローラの機能を実装してよい。例えば、ネットワークデバイス901が、第1のビットインデックス明示レプリケーションBIERパケットを獲得するように構成される。第1のBIERパケットが、第1の識別子を含む。第1の識別子が、第1のBIERパケットを検出することを示すのに使用される。ネットワークデバイスは、検出データを獲得すべく、第1の識別子に基づいて第1のBIERパケットを検出すること、および検出データをコントローラ902に送信することを行うようにさらに構成される。コントローラ902は、検出データを受信すること、および検出データに基づいて処理を実行することを行うように構成される。特定の実行プロセスに関しては、図2、もしくは図6Aおよび図6Bに示される実施形態における対応するステップの詳細な説明を参照されたい。詳細が、本明細書において再び説明されることはない。
【0147】
前段で説明されるいずれの装置実施形態も、例に過ぎないことに留意されたい。別々の部分として説明されるユニットは、物理的に分離していても、していなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理ユニットであっても、そうでなくてもよく、1つの位置に配置されてよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてよい。モジュールのいくつか、またはすべては、実施形態のソリューションの目的を実現する実際の要件に応じて選択されてよい。さらに、本出願において提供される入口ノードまたはコントローラの実施形態の添付の図面において、モジュール間の接続関係は、モジュールが互いに通信接続を有することを示し、通信接続は、具体的には、1つまたは複数の通信バスまたは信号線として実装されてよい。当業者は、創造的な取組みなしに本出願の実施形態を理解し、実装してよい。
【0148】
本出願の実施形態において開示される内容と組合せて説明される方法またはアルゴリズムステップは、ハードウェアによって実装されてよく、またはソフトウェア命令を実行することによってプロセッサによって実装されてよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(read only memory,ROM)、消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ(erasable programmable ROM,EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ(electrically EPROM,EEPROM)、ハードディスク、着脱可能なハードディスク、コンパクトディスク、または当技術分野においてよく知られている他の任意の形態の記憶媒体に記憶されてよい。例として使用される記憶媒体は、その記憶媒体から情報を読み取ること、またはその記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。無論、記憶媒体は、プロセッサの構成要素であってよい。プロセッサと記憶媒体は、ASICに配置されてよい。さらに、そのASICが、コアネットワークインタフェースデバイスに配置されてよい。無論、プロセッサおよび記憶媒体は、コアネットワークインタフェースデバイスにおいて別個の構成要素として存在してよい。
【0149】
当業者には、前述の1つまたは複数の例において、本出願において説明される機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せによって実装されてよいことが認識されよう。本出願が、ソフトウェアによって実装される場合、前述の機能は、コンピュータ可読媒体に記憶されてよく、またはコンピュータ可読媒体における1つもしくは複数の命令もしくはコードとして伝送されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体、および通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムが1つの場所から別の場所に伝送されることを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用または専用のコンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。
【0150】
本出願の目的、技術的ソリューション、および利点は、前述の特定の実施形態においてさらに詳細に説明される。前述の説明は、本出願の特定の実施形態であるに過ぎず、本出願の保護の範囲を限定することは意図していないことを理解されたい。本出願の技術的ソリューションに基づいて行われたいずれの変形、均等の置換、または改良も、本出願の保護範囲内に入るものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9