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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】回路制御装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/05 20160101AFI20240307BHJP
   G06F 1/26 20060101ALI20240307BHJP
   H02J 7/04 20060101ALI20240307BHJP
   H02J 7/10 20060101ALI20240307BHJP
   H02J 50/40 20160101ALI20240307BHJP
【FI】
H02J50/05
G06F1/26
H02J7/04 A
H02J7/10 A
H02J50/40
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022548539
(86)(22)【出願日】2021-01-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-30
(86)【国際出願番号】 CN2021074421
(87)【国際公開番号】W WO2021169729
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-08-09
(31)【優先権主張番号】202010124364.6
(32)【優先日】2020-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】宋 亞蕾
(72)【発明者】
【氏名】張 文成
【審査官】杉田 恵一
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-196031(JP,A)
【文献】特開2012-213251(JP,A)
【文献】特開2014-138551(JP,A)
【文献】特開2014-157355(JP,A)
【文献】特開2015-226396(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第106569648(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107706981(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107846084(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108051861(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0063136(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0209957(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0109481(US,A1)
【文献】米国特許第9980342(US,B1)
【文献】国際公開第2013/061616(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/125091(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/061321(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/176853(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/26
H02J 7/04
H02J 7/10
H02J 50/05
H02J 50/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に応用される回路制御装置であって、充電制御モジュール、回路切替モジュール、容量検出モジュール、第1切替スイッチ及び第1極板を含み、
前記第1切替スイッチは第1共通端、第2端及び第3端を含み、前記第1極板は前記第1共通端に電気的に接続され、前記充電制御モジュールは前記第2端に電気的に接続され、前記容量検出モジュールは前記第3端に電気的に接続され、
前記回路切替モジュールは前記第1切替スイッチの電気的な導通状態を制御するためのものであり、
前記第1共通端と前記第2端とが電気的に導通している場合、前記充電制御モジュールは前記第1極板及び充電機器の第2極板によって充電を行い、
前記第1共通端と前記第3端とが電気的に導通している場合、前記容量検出モジュールは前記第1極板によって第1容量値を得る、回路制御装置。
【請求項2】
前記回路制御装置は第1シールド構造体をさらに含み、前記第1極板と前記第1シールド構造体とは間隔をおいて設置され且つ対向して分布しており、前記第1シールド構造体は前記容量検出モジュールに電気的に接続され、
前記第1共通端と前記第3端とが電気的に導通している場合、前記容量検出モジュールは前記第1極板及び前記第1シールド構造体によって前記第1容量値を得る、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記回路制御装置は第3極板をさらに含み、前記第3極板は前記充電制御モジュールに電気的に接続され、
前記第1共通端と前記第2端とが電気的に導通している場合、前記充電制御モジュールは前記第1極板及び前記第3極板と、前記充電機器の第2極板及び前記充電機器の第4極板とによって無線充電を行う、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記回路制御装置は第2切替スイッチをさらに含み、
前記第2切替スイッチは第2共通端、第4端及び第5端を含み、前記第3極板は前記第2共通端に電気的に接続され、前記第4端は前記充電制御モジュールに電気的に接続され、前記第5端は前記容量検出モジュールに電気的に接続され、
前記第1共通端と前記第2端とが電気的に導通しており、且つ前記第2共通端と前記第4端とが電気的に導通している場合、前記充電制御モジュールは前記第1極板及び前記第3極板と、前記充電機器の第2極板及び前記充電機器の第4極板とによって無線充電を行い、
前記第2共通端と前記第5端とが電気的に導通している場合、前記容量検出モジュールは前記第3極板によって第2容量値を得る、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記回路制御装置は第2シールド構造体をさらに含み、前記第3極板と前記第2シールド構造体とは間隔をおいて設置され且つ対向して分布しており、前記第2シールド構造体は前記容量検出モジュールに電気的に接続され、
前記第2共通端と前記第5端とが電気的に導通している場合、前記容量検出モジュールは前記第3極板及び前記第2シールド構造体によって前記第2容量値を得る、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記回路切替モジュールは前記第1切替スイッチ、前記第2切替スイッチ及び前記容量検出モジュールに接続され、前記回路切替モジュールは、前記容量検出モジュールによって検出された前記第1容量値及び/又は前記第2容量値に応じて、前記第1切替スイッチ及び前記第2切替スイッチの電気的な導通状態を制御するためのものである、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の回路制御装置に応用される回路制御方法であって、
容量検出モジュールによって取得された容量情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御するステップと、
充電制御モジュールの充電電流が第2プリセット条件を満たす場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するステップと、を含む、回路制御方法。
【請求項8】
容量検出モジュールによって取得された容量情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御する前記ステップは、
前記回路制御装置が第1極板及び第3極板を含み、且つ前記容量検出モジュールによって取得された第1容量値及び/又は第2容量値がプリセット容量閾値以上である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御し、及び第2切替スイッチの第2共通端と第4端とが電気的に導通するように制御するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
充電制御モジュールの充電電流が第2プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御する前記ステップは、
前記充電制御モジュールの充電電流がプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記充電制御モジュールの充電電流がプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御する前記ステップは、
前記充電制御モジュールの充電電流が、プリセット検出時間内にプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
容量検出モジュールによって取得された容量情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御するための第1制御モジュールと、
充電制御モジュールの充電電流が第2プリセット条件を満たす場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するための第2制御モジュールと、を含む、回路制御装置。
【請求項12】
前記第1制御モジュールは、
前記回路制御装置が第1極板及び第3極板を含み、且つ前記容量検出モジュールによって取得された第1容量値及び/又は第2容量値がプリセット容量閾値以上である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御し、及び第2切替スイッチの第2共通端と第4端とが電気的に導通するように制御するためのものである、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第2制御モジュールは、
前記充電制御モジュールの充電電流がプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するためのものである、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記第2制御モジュールは、
前記充電制御モジュールの充電電流が、プリセット検出時間内にプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するためのものである、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項7から10のいずれか1項に記載の回路制御方法のステップが実現される、電子機器。
【請求項16】
プロセッサによって実行されると、請求項7から10のいずれか1項に記載の回路制御方法のステップが実現されるコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本発明は、2020年02月27日に中国特許局に提出された、出願番号202010124364.6、発明名称「回路制御装置及び方法」の中国特許出願の優先権を要求し、該出願の全ての内容は引用によって本発明に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明はコンピュータ技術分野に関し、特に、回路制御装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の急速な発展に伴い、携帯電話をはじめとする電子機器は人々の日常生活にますます応用されるようになり、利便性と実用性に対する人々の日増しに増加する需要を満たすために、電子機器は、無線充電機能や容量検出機能のような、ますます多くの機能をユーザに提供できるようになっている。
【0004】
電子機器において無線充電機能モジュールが配置されてもよく、配置されている2つの無線充電容量極板及び充電機器(例えば、無線充電スタンド)によって無線充電ループを構成して、電子機器の無線充電を行うことができる。また、電子機器において容量検出機能モジュールがさらに配置されてもよく、配置されている容量検出極板によって外部誘電物体と電子機器との間の容量変化を検出し、容量変化に応じて対応する機能をオン又はオフにする。例えば、外部誘電物体と電子機器との間の容量値がプリセット容量閾値よりも小さいことを検出すると、スクリーンオフ機能をオンにすること等ができる。
【0005】
US20120235508A1は、非接触電力伝送システム、受電装置及び送電装置を提供する。非接触通信ユニットや非接触による送電を受電するユニットを携帯端末に内蔵すると、これらのアンテナにより設置容積が増加するという課題を解決するために、受電用の非接触通信用アンテナと非接触による送電を受電するアンテナを共用化し、当該アンテナは磁気共鳴に対応するアンテナを採用する。
【0006】
CN106569648Aはモバイル機器及びモバイル機器の制御方法を提供し、モバイル機器の背面のリアケースの下に容量固定極板が設置され、該容量固定極板はリアケースの外に位置する容量可動極板としての操作物とともにコンデンサを構成し、検出回路によりアケースの下の容量固定極板と操作物からなるコンデンサの容量値を検出し、コントローラは、検出された容量値及び予め設定された容量値と制御指令との対応関係に基づいて、モバイル機器を制御する制御指令を生成する。
【0007】
CN104124773Aは、アレイ型無線電力伝送システム及びその受信端位置決め方法を提供し、受信端の近接を感知するための1つ以上の容量誘導コイルと、受信端が近傍に配置されている容量誘導コイルを決定するための容量誘導位置決め回路とを含み、1つ以上の容量誘導コイル及び容量誘導位置決め回路により受信端の初期位置決めを実現することができる。受信端の初期位置決めとコイルのポーリング位置決め法とを組み合わせることで、ポーリング位置決め法の位置決め方式の複雑性を低下させ、外への無効エネルギーの送信を減少させ、電磁放射線試験に合格しやすい。
【0008】
CN208076736Uは装着検出回路及びスマートウェアラブル装置を提供する。装着検出回路は、充電インターフェースと、切替スイッチと、装着検出チップとを含み、充電インターフェースは充電杭を含み、切替スイッチは、装着検出チップと充電杭とを接続する第1のスイッチ位置を有し、充電杭を装着検出チップの検出極板とする。
【0009】
しかしながら、無線充電容量極板と容量検出極板の面積が比較的大きく、電子機器のスペースを多く占有するため、素子が積み重ねられている状況があり、そして電子機器は無線充電時に、作動電圧が高いため、素子が積み重ねられていると、潜在的な安全上の危険が発生し、電子機器の安全性が低くなることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の実施例の目的は、従来技術における電子機器の無線充電容量極板と容量検出極板の積み重ねによる、電子機器の安全性が低くなる問題を解決するための、回路制御装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記技術問題を解決するために、本発明の実施例は、次のように実現される。
【0012】
第1側面において、本発明の実施例は、電子機器に応用される回路制御装置であって、充電制御モジュール、回路切替モジュール、容量検出モジュール、第1切替スイッチ及び第1極板を含み、前記第1切替スイッチは第1共通端、第2端及び第3端を含み、前記第1極板は前記第1共通端に電気的に接続され、前記充電制御モジュールは前記第2端に電気的に接続され、前記容量検出モジュールは前記第3端に電気的に接続され、前記回路切替モジュールは前記第1切替スイッチの電気的な導通状態を制御するためのものであり、前記第1共通端と前記第2端とが電気的に導通している場合、前記充電制御モジュールは前記第1極板及び充電機器の第2極板によって充電を行い、前記第1共通端と前記第3端とが電気的に導通している場合、前記容量検出モジュールは前記第1極板によって第1容量値を得る、回路制御装置を提供する。
【0013】
選択的に、前記回路制御装置は第1シールド構造体をさらに含み、前記第1極板と前記第1シールド構造体とは間隔をおいて設置され且つ対向して分布しており、前記第1シールド構造体は前記容量検出モジュールに電気的に接続され、前記第1共通端と前記第3端とが電気的に導通している場合、前記容量検出モジュールは前記第1極板及び前記第1シールド構造体によって前記第1容量値を得る。
【0014】
選択的に、前記回路制御装置は第3極板をさらに含み、前記第3極板は前記充電制御モジュールに電気的に接続され、前記第1共通端と前記第2端とが電気的に導通している場合、前記充電制御モジュールは前記第1極板及び前記第3極板と、前記充電機器の第2極板及び前記充電機器の第4極板とによって無線充電を行う。
【0015】
選択的に、前記回路制御装置は第2切替スイッチをさらに含み、前記第2切替スイッチは第2共通端、第4端及び第5端を含み、前記第3極板は前記第2共通端に電気的に接続され、前記第4端は前記充電制御モジュールに電気的に接続され、前記第5端は前記容量検出モジュールに電気的に接続され、前記第1共通端と前記第2端とが電気的に導通しており、且つ前記第2共通端と前記第4端とが電気的に導通している場合、前記充電制御モジュールは前記第1極板及び前記第3極板と、前記充電機器の第2極板及び前記充電機器の第4極板とによって無線充電を行い、前記第2共通端と前記第5端とが電気的に導通している場合、前記容量検出モジュールは前記第3極板によって第2容量値を得る。
【0016】
選択的に、前記回路制御装置は第2シールド構造体をさらに含み、前記第3極板と前記第2シールド構造体とは間隔をおいて設置され且つ対向して分布しており、前記第2シールド構造体は前記容量検出モジュールに電気的に接続され、前記第2共通端と前記第5端とが電気的に導通している場合、前記容量検出モジュールは前記第3極板及び前記第2シールド構造体によって前記第2容量値を得る。
【0017】
選択的に、前記回路切替モジュールは前記第1切替スイッチ、前記第2切替スイッチ及び前記容量検出モジュールに接続され、前記回路切替モジュールは、前記容量検出モジュールによって検出された前記第1容量値及び/又は前記第2容量値に応じて、前記第1切替スイッチ及び前記第2切替スイッチの電気的な導通状態を制御するためのものである。
【0018】
第2側面において、本発明の実施例は、上記第1側面の前記回路制御装置に応用される回路制御方法であって、容量検出モジュールによって取得された容量情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御するステップと、充電制御モジュールの充電電流が第2プリセット条件を満たす場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するステップと、を含む、回路制御方法を提供する。
【0019】
選択的に、容量検出モジュールによって取得された容量情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御する前記ステップは、前記回路制御装置が第1極板及び第3極板を含み、且つ前記容量検出モジュールによって取得された第1容量値及び/又は第2容量値がプリセット容量閾値以上である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御し、及び第2切替スイッチの第2共通端と前記第4端とが電気的に導通するように制御するステップを含む。
【0020】
選択的に、充電制御モジュールの充電電流が第2プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御する前記ステップは、前記充電制御モジュールの充電電流がプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するステップを含む。
【0021】
選択的に、前記充電制御モジュールの充電電流がプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御する前記ステップは、前記充電制御モジュールの充電電流が、プリセット検出時間内にプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するステップを含む。
【0022】
第3側面において、本発明の実施例は、容量検出モジュールによって取得された容量情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御するための第1制御モジュールと、充電制御モジュールの充電電流が第2プリセット条件を満たす場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するための第2制御モジュールと、を含む、回路制御装置を提供する。
【0023】
選択的に、前記第1制御モジュールは、前記回路制御装置が第1極板及び第3極板を含み、且つ前記容量検出モジュールによって取得された第1容量値及び/又は第2容量値がプリセット容量閾値以上である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御し、及び第2切替スイッチの第2共通端と第4端とが電気的に導通するように制御するためのものである。
【0024】
選択的に、前記第2制御モジュールは、前記充電制御モジュールの充電電流がプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するためのものである。
【0025】
選択的に、前記第2制御モジュールは、前記充電制御モジュールの充電電流が、プリセット検出時間内にプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するためのものである。
【0026】
第4側面において、本発明の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記実施例によって提供される回路制御方法のステップが実現される、電子機器を提供する。
【0027】
第5側面において、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記実施例によって提供される回路制御方法のステップが実現される、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0028】
以上の本発明の実施例によって提供される技術的解決手段によれば、本発明の実施例は回路制御装置及び方法を提供し、該回路制御装置は、充電制御モジュール、回路切替モジュール、容量検出モジュール、第1切替スイッチ及び第1極板を含み、第1切替スイッチは第1共通端、第2端及び第3端を含み、第1極板は第1共通端に電気的に接続され、充電制御モジュールは第2端に電気的に接続され、容量検出モジュールは第3端に電気的に接続され、回路切替モジュールは第1切替スイッチの電気的な導通状態を制御するためのものであり、第1共通端と第2端とが電気的に導通している場合、充電制御モジュールは第1極板及び充電機器の第2極板によって充電を行い、第1共通端と第3端とが電気的に導通している場合、容量検出モジュールは第1極板によって第1容量値を得る。該回路制御装置によって、第1切替スイッチの電気的な導通状態に応じて、第1極板によって電子機器を充電するように充電制御モジュールを制御し、又は第1極板によって第1容量値を検出するように容量検出モジュールを制御することができ、これにより、素子の積み重ねを避けるとともに、充電制御モジュールが第1極板によって電子機器を充電する場合では、作動電圧が高くても、潜在的な安全上の危険がなく、電子機器の安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明の実施例又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において、実施例又は従来技術の説明に用いられる図面を簡単に説明し、当然ながら、以下の説明における図面は本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面に想到し得る。
図1】本発明の回路制御装置の構造模式図である。
図2】本発明の第1極板の電子機器における位置模式図である。
図3】本発明の別の回路制御装置の構造模式図である。
図4】本発明の第1極板及び第3極板の電子機器における位置模式図である。
図5】本発明の別の回路制御装置の構造模式図である。
図6】本発明のさらに別の回路制御装置の構造模式図である。
図7】本発明のさらに別の回路制御装置の構造模式図である。
図8】本発明の回路制御方法の実施例のフローチャートである。
図9】本発明のさらに別の回路制御方法の実施例のフローチャートである。
図10】本発明の回路制御装置の実施例の構造模式図である。
図11】本発明の電子機器の実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の実施例は回路制御装置及び方法を提供する。
【0031】
当業者に本発明の技術的解決手段をよりよく理解させるために、以下において、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとするべきである。
【0032】
本発明の実施例は回路制御装置を提供する。図1に示すように、該回路制御装置は充電制御モジュール300、回路切替モジュール500、容量検出モジュール400、第1切替スイッチ200及び第1極板100を含み、第1極板100は、外部誘電物体と電子機器との間の容量変化を検出可能な所定領域内に設置されてもよい。
【0033】
外部誘電物体は、指、充電機器600(例えば無線充電スタンド)のような誘電性能を有する物体であってもよい。第1極板100は、外部誘電物体と電子機器との間の距離の変化に応じて対応する容量変化を発生させるために用いることができ、同時に、第1極板100はさらに、充電機器600の第2極板601とともに無線充電ループを構成して、電子機器の無線充電を行うために用いることもでき、そして第1極板100は、外部誘電物体と電子機器との間の距離に応じて、容量検出に基づく機能をオン又はオフにするために用いることもできる。第1極板100は1つ又は複数の容量検出極板であってもよく、即ち第1極板100は無線充電容量極板としてもよく、容量検出極板としてもよい。所定領域は第1極板100が外部誘電物体と電子機器との間の容量変化を検出可能な領域であってもよく、例えば、所定領域は電子機器の裏面(即ちリアカメラのある側面)の中間領域であってもよく、又は、所定領域は電子機器の頂部の右側領域であってもよく、あるいは、所定領域はさらに電子機器の側面の上部領域等であってもよい。
【0034】
例えば、図2に示すように、第1極板100は電子機器の裏面の中間領域に設置される2つの容量極板を含んでもよく、外部誘電物体と電子機器(その裏面)との間の容量変化を検出できる。
【0035】
また、第1極板100の電圧差の変化を検出することで、外部誘電物体と電子機器の容量変化を得ることもできる。外部誘電物体と電子機器との間の容量Cは電荷量Qと電圧差U(即ち外部誘電物体と電子機器との間の電圧差)との比であるため、電荷量Qが変化しない場合、検出された第1極板100の電圧差の変化に応じて、外部誘電物体と電子機器の容量変化を得ることができる。
【0036】
第1切替スイッチ200は第1共通端201、第2端202及び第3端203を含んでもよく、第1極板100は第1共通端201に電気的に接続されてもよく、充電制御モジュール300は第2端202に電気的に接続されてもよく、容量検出モジュール400は第3端203に電気的に接続されてもよい。
【0037】
回路切替モジュール500は第1切替スイッチ200の電気的な導通状態を制御するために用いることができる。
【0038】
第1共通端201と第2端202とが電気的に導通している場合、充電制御モジュール300は第1極板100及び充電機器600の第2極板601によって充電することができる。
【0039】
第1共通端201と第3端203とが電気的に導通している場合、容量検出モジュール400は第1極板100によって第1容量値を得ることができる。
【0040】
図3に示すように、回路切替モジュール500は、第1極板100に接続されてもよく、第1極板100によって検出された電子機器と外部誘電物体の容量値に応じて、第1切替スイッチ200の電気的な導通状態を判定することができ、即ち第1極板100によって検出された容量値に応じて、第1切替スイッチ200の第1共通端201と第2端202とが電気的に導通しているか、又は第1共通端201と第3端203とが電気的に導通しているかを判定することができる。式
【数1】
に従って、第1極板100によって検出された容量値の変化は、外部誘電物体の誘電率により異なることがあり、式中、Cは第1極板100と外部誘電物体との間の容量値であり、Sは第1極板100の外部誘電物体に向かう面積であり、kは静電力定数であり、εは外部誘電物体の誘電率であり、hは第1極板100と外部誘電物体との間の距離である。従って、第1極板100によって検出された容量値がプリセット容量閾値よりも大きい場合(即ち外部誘電物体が電子機器に近づくことを検出した場合)、第1極板100によって検出された容量値に応じて、電子機器に近づく外部誘電物体が充電機器600(例えば無線充電スタンド)であるか否かを判定することができる。該外部誘電物体が充電機器600であると判定した場合、回路切替モジュール500は第1共通端201と第2端202とが電気的に導通するように制御することができ、即ち充電制御モジュール300は、第1極板100及び充電機器600の第2極板601によって無線充電ループを構成して、電子機器の無線充電を行うことができ、無線充電の効率及び安全性を向上させることができる。
【0041】
逆に、該外部誘電物体が充電機器600ではないと判定した場合、回路切替モジュール500は、第1切替スイッチ200の第1共通端201と第3端203とが電気的に導通するように制御することができ、即ち容量検出モジュール400は、第1極板100と外部誘電物体との間の第1容量値を検出することができる。
【0042】
又は、回路切替モジュール500は、電子機器のプロセッサに接続されてもよく、プロセッサから送信された切替制御信号に応じて、第1切替スイッチ200の電気的な導通状態を判定することができる。
【0043】
また、回路切替モジュール500が第1切替スイッチ200の電気的な導通状態を判定する方法は様々であり、実際の応用シーンにより異なることがあり、本発明の実施例はこれを具体的に限定しない。
【0044】
本発明の実施例は回路制御装置を提供し、該回路制御装置は、充電制御モジュール、回路切替モジュール、容量検出モジュール、第1切替スイッチ及び第1極板を含み、第1切替スイッチは第1共通端、第2端及び第3端を含み、第1極板は第1共通端に電気的に接続され、充電制御モジュールは第2端に電気的に接続され、容量検出モジュールは第3端に電気的に接続され、回路切替モジュールは第1切替スイッチの電気的な導通状態を制御するためのものであり、第1共通端と第2端とが電気的に導通している場合、充電制御モジュールは第1極板及び充電機器の第2極板によって充電を行い、第1共通端と第3端とが電気的に導通している場合、容量検出モジュールは第1極板によって第1容量値を得る。該回路制御装置によって、第1切替スイッチの電気的な導通状態に応じて、第1極板によって電子機器を充電するように充電制御モジュールを制御し、又は第1極板によって第1容量値を検出するように容量検出モジュールを制御することができ、これにより、素子の積み重ねを避けるとともに、充電制御モジュールが第1極板によって電子機器を充電する場合では、作動電圧が高くても、潜在的な安全上の危険がなく、電子機器の安全性が向上する。
【0045】
本発明の実施例は別の回路制御装置を提供する。該回路制御装置は、図1図3に示される回路制御装置の全ての機能ユニットを含み、且つその上で改善をし、改善点は以下のとおりである。
【0046】
図4に示すように、回路制御装置は第1シールド構造体700をさらに含み、第1極板100と第1シールド構造体700とは間隔をおいて設置され且つ対向して分布しており、第1シールド構造体700は容量検出モジュール400に電気的に接続されてもよく、第1共通端201と第3端203とが電気的に導通している場合、容量検出モジュール400は第1極板100及び第1シールド構造体700によって第1容量値を得ることができる。
【0047】
第1シールド構造体700は、他の物体の第1極板100への干渉を遮蔽し、容量検出モジュール400の検出精度を向上させることができ、従って、第1シールド構造体700の第1極板100に向かう面積は、第1極板100の外部誘電物体に向かう面積以上であるべきである。また、本発明の実施例は、第1極板100と第1シールド構造体700との間の間隔距離を具体的に限定しない。
【0048】
例えば、図4に示すように、第1極板100は電子機器の裏面に位置してもよく、第1シールド構造体700は放熱膜の一側に位置してもよく、第1極板100は第1シールド構造体700と間隔をおいて設置され且つ対向して分布してもよく、且つここで第1シールド構造体700の面積は第1極板100の面積よりも大きくしてもよく、他の物体が電子機器のスクリーン側(即ち電子機器の正面)に近づく場合、第1シールド構造体700は、他の物体の第1極板100への干渉作用を遮蔽するために用いることができる。
【0049】
また、第1極板100は送信コイルをさらに含んでもよく、送信コイルも外部誘電物体と電子機器との間の容量変化を検出するために用いることができ、また、充電機器600の第2極板601が受信コイルを含む場合、第1極板100の送信コイルは充電機器600の受信コイルとともに充電ループを構成して、電子機器を充電することができる。
【0050】
図5に示すように、回路制御装置は第3極板800をさらに含み、第3極板800は充電制御モジュール300に電気的に接続され、第1共通端201と第2端202とが電気的に導通している場合、充電制御モジュール300は第1極板100及び第3極板800と、充電機器600の第2極板601及び充電機器600の第4極板602とによって無線充電を行う。
【0051】
第1極板100が1つの容量極板である場合、無線充電機能をオンにするためには、電子機器において充電機器600に対応する無線充電容量極板が配置されている必要があり、従って、回路制御装置は第3極板800をさらに含んでもよく、第3極板800及び第1極板100はいずれも無線充電容量極板としてもよい。
【0052】
例えば、充電機器600において2つの受信容量極板(又は2つの受信コイル)、即ち充電機器600の第2極板601及び第4極板602が含まれると仮定すると、それに応じて、電子機器において2つの送信容量極板(又は2つの送信コイル)が配置されている必要がある。第1極板100が1つの容量検出極板(即ち送信容量極板)である場合、回路制御装置において第3極板800をさらに含んでもよく、そして第1共通端201と第2端202とが電気的に導通している場合、第1極板100及び第3極板800は、充電機器600の第2極板601及び充電機器600の第4極板602とともに無線充電ループを構成して、電子機器の無線充電を行うことができる。
【0053】
図5に示すように、無線充電時、第1極板100及び第3極板800(即ち送信容量極板)は充電機器600に含まれる2つの受信容量極板(即ち第2極板601及び第4極板602)と互いに対応してもよく、2つずつの極板は無線充電時にコンデンサの効果を達成でき、4つの極板は、充電機器600と電子機器との間に無線充電ループが形成されるように、2つのコンデンサを形成することができる。送信容量極板(即ち第1極板100及び第3極板800)が受信容量極板(即ち充電機器600の第2極板601及び第4極板602)から伝送されたエネルギーを得た後、充電制御モジュール300における整流回路によって、得られた電圧を充電時に電子機器が受信できる電圧に変換することができ、さらに充電管理モジュールによって電圧を充電制御モジュール300に接続される電池に伝送すれば、電子機器の無線充電が完了する。
【0054】
また、図6に示すように、回路制御装置は第2切替スイッチ900をさらに含んでもよく、第2切替スイッチ900は第2共通端901、第4端902及び第5端903を含み、第3極板800は第2共通端901に電気的に接続されてもよく、第4端902は充電制御モジュール300に電気的に接続され、第5端903は容量検出モジュール400に電気的に接続される。
【0055】
第1共通端201と第2端202とが電気的に導通しており、且つ第2共通端901と第4端902とが電気的に導通している場合、充電制御モジュール300は第1極板100及び第3極板800と、充電機器600の第2極板601及び充電機器600の第4極板602とによって無線充電を行う。
【0056】
第2共通端901と第5端903とが電気的に導通している場合、容量検出モジュール400は第3極板800によって第2容量値を得る。
【0057】
回路制御装置は第2シールド構造体をさらに含んでもよく、第3極板800と第2シールド構造体とは間隔をおいて設置され且つ対向して分布してもよく、第2シールド構造体は容量検出モジュール400に電気的に接続される。
【0058】
第2共通端901と第5端903とが電気的に導通している場合、容量検出モジュール400は第3極板800及び第2シールド構造体によって第2容量値を得ることができる。
【0059】
図7に示すように、第1極板100及び第3極板800は、電子機器のケーシング内に埋め込まれてもよく、これにより素子の積み重ねを減らし、電子機器内の使用スペースを節約する。
【0060】
容量検出モジュール400は容量検出センサを含んでもよく、容量検出センサは、第1共通端201と第3端203とが電気的に導通している場合、第1極板100に接続されて、第1極板100と外部誘電物体との間の第1容量値を検出するために用いることができる。
【0061】
図6に示すように、回路切替モジュール500は第1切替スイッチ200、第2切替スイッチ900及び容量検出モジュール400に接続されてもよく、回路切替モジュール500は、容量検出モジュール400によって検出された第1容量値及び/又は第2容量値に応じて、第1切替スイッチ200及び第2切替スイッチ900の電気的な導通状態を制御するためのものである。
【0062】
回路切替モジュール500はデータ処理ユニットをさらに含んでもよく、データ処理ユニットは、第1容量値に応じて、第1切替スイッチ200、第2切替スイッチ900の電気的な導通状態を制御するためのデジタル信号を決定するために用いることができる。
【0063】
容量検出モジュール400は回路切替モジュール500に接続されてもよく、回路制御装置が第1切替スイッチ200及び第2切替スイッチ900を含む場合、初期化時、容量検出モジュール400が第1極板100によって第1容量値を取得し、及び/又は第3極板800によって第2容量値を取得するように、第1切替スイッチ200の第1共通端201と第3端203とを電気的に導通し、及び/又は第2切替スイッチ900の第2共通端901と第5端903とを電気的に導通することができる。つまり、外部誘電物体が電子機器に近づくと、容量検出モジュール400は対応する電圧変化を検出でき、続いて、回路切替モジュール500におけるデータ処理ユニットは、容量検出センサによって検出された電圧変化値を容量値(第1容量値及び/又は第2容量値を含む)に変換し、容量値に応じて、第1切替スイッチ200及び第2切替スイッチ900を制御するためのデジタル信号を決定することができる。
【0064】
例えば、第1容量値又は第2容量値に応じて、電子機器に近づく外部誘電物体が充電機器600であると判定できる場合、回路切替モジュール500は第1切替スイッチ200の第1共通端201と第2端202とを電気的に導通し、及び第2切替スイッチ900の第2共通端901と第4端902とが電気的に接続するように制御することができる。つまり、充電制御モジュール300は、第1極板100及び第3極板800と、充電機器600の第2極板601及び第4極板602とによって無線ループを構成することができる。充電機器600における通信ユニットは電子機器に電力接続されてもよく、電力接続が成功した後、第1極板100及び第3極板800は、充電機器600とともに無線充電ループを構成して、電子機器の無線充電を行うことができる。
【0065】
プリセット検出時間内に、充電制御モジュール300内に電流信号が存在することが検出されなかった場合、又は充電制御モジュール300の充電終了信号が検出された場合、第1切替スイッチ200の第1共通端201と第3端203とを電気的に導通することができる。
【0066】
回路制御装置が第1切替スイッチ200を含む場合、初期化時、回路切替モジュール500は第1切替スイッチ200の第1共通端201と第3端203とを電気的に接続することができる。外部誘電物体が電子機器に近づくと、回路切替モジュール500におけるデータ処理ユニットは、第1極板100と外部誘電物体との間の第1容量値に応じて、第1切替スイッチ200を制御するためのデジタル信号を決定することができる。第1容量値に応じて、電子機器に近づく外部誘電物体が充電機器600であると判定した場合、第1切替スイッチ200の第1共通端201を第3端203から第2端202に切り替えて電気的導通を行い、第1極板100及び第3極板800と、充電機器600の第2極板601及び第4極板602とによって無線充電ループを構成して、電子機器の無線充電を行うことができる。プリセット検出時間内に、充電制御モジュール300内に電流信号が存在することが検出されなかった場合、第1切替スイッチ200の第1共通端201と第3端203とを電気的に導通してもよい。また、充電制御モジュール300の充電終了信号が検出された場合、第1切替スイッチの第1共通端201と第2端202とを電気的に導通してもよい。
【0067】
本発明の実施例は回路制御装置を提供し、該回路制御装置は、充電制御モジュール、回路切替モジュール、容量検出モジュール、第1切替スイッチ及び第1極板を含み、第1切替スイッチは第1共通端、第2端及び第3端を含み、第1極板は第1共通端に電気的に接続され、充電制御モジュールは第2端に電気的に接続され、容量検出モジュールは第3端に電気的に接続され、回路切替モジュールは第1切替スイッチの電気的な導通状態を制御するためのものであり、第1共通端と第2端とが電気的に導通している場合、充電制御モジュールは第1極板及び充電機器の第2極板によって充電を行い、第1共通端と第3端とが電気的に導通している場合、容量検出モジュールは第1極板によって第1容量値を得る。該回路制御装置によって、第1切替スイッチの電気的な導通状態に応じて、第1極板によって電子機器を充電するように充電制御モジュールを制御し、又は第1極板によって第1容量値を検出するように容量検出モジュールを制御することができ、これにより、素子の積み重ねを避けるとともに、充電制御モジュールが第1極板によって電子機器を充電する場合では、作動電圧が高くても、潜在的な安全上の危険がなく、電子機器の安全性が向上する。
【0068】
以上は本発明の実施例によって提供される回路制御装置であり、本発明の実施例は、該回路制御装置の機能及びその構成構造を基に、さらに回路制御方法を提供する。該方法の実行主体は電子機器であってもよく、該電子機器において上記実施例1及び実施例2のような回路制御装置を含んでもよい。図8に示すように、該方法は具体的には以下のステップを含んでもよい。
【0069】
S802で、容量検出モジュールによって取得された容量情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御する。
【0070】
容量情報は、第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通している場合に、容量検出モジュールが第1極板によって得た第1容量値であってもよく、第1容量値のプリセット時間内の変化値であってもよく、又は、第2切替スイッチの第2共通端と第5端とが電気的に導通している場合に、容量検出モジュールが第3極板によって得た第2容量値であってもよく、第2容量値のプリセット時間内の変化値等であってもよい。
【0071】
実施において、例えば、回路制御装置が第1極板のみを含む場合は、容量検出モジュールを通じて第1極板によって第1容量値を得ることができ、そして第1容量値の大きさ又は第1容量値のプリセット時間内の変化値を検出することができる。第1容量値の大きさ又は第1容量値のプリセット時間内の変化値が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御し、例えば、容量検出モジュールによって第1容量値のプリセット時間内の変化値がプリセット変化閾値よりも大きいことを検出した場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御することができる。
【0072】
又は、回路制御装置が第1極板及び第3極板を含む場合は、容量検出モジュールによって、第1容量値及び第2容量値を取得することができ、第1容量値及び第2容量値のうちの少なくとも1つが第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御することができる。
【0073】
S804で、充電制御モジュールの充電電流が第2プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御する。
【0074】
第2プリセット条件は充電電流がプリセット電流閾値以下であることであってもよく、又は、プリセット充電条件は容量値がプリセット範囲閾値にあることであってもよく、あるいは、プリセット充電条件はさらに、所定期間内に、第1コンデンサの容量値から得た容量変化値がプリセット容量変化閾値よりも大きいこと等であってもよく、プリセット充電条件は種々あり得、実際の応用シーンにより異なることがあり、本発明の実施例はこれを具体的に限定しない。
【0075】
本発明の実施例は回路制御装置に応用されてもよい回路制御方法を提供する。該回路制御装置は、充電制御モジュール、回路切替モジュール、容量検出モジュール、第1切替スイッチ及び第1極板を含み、第1切替スイッチは第1共通端、第2端及び第3端を含み、第1極板は第1共通端に電気的に接続され、充電制御モジュールは第2端に電気的に接続され、容量検出モジュールは第3端に電気的に接続され、回路切替モジュールは第1切替スイッチの電気的な導通状態を制御するためのものであり、第1共通端と第2端とが電気的に導通している場合、充電制御モジュールは第1極板及び充電機器の第2極板によって充電を行い、第1共通端と第3端とが電気的に導通している場合、容量検出モジュールは第1極板によって第1容量値を得る。該回路制御装置によって、第1切替スイッチの電気的な導通状態に応じて、第1極板によって電子機器を充電するように充電制御モジュールを制御し、又は第1極板によって第1容量値を検出するように容量検出モジュールを制御することができ、これにより、素子の積み重ねを避けるとともに、充電制御モジュールが第1極板によって電子機器を充電する場合では、作動電圧が高くても、潜在的な安全上の危険がなく、電子機器の安全性が向上する。
【0076】
以上は本発明の実施例によって提供される回路制御装置であり、本発明の実施例は、該回路制御装置の機能及びその構成構造を基に、さらに別の回路制御方法を提供する。該方法の実行主体は電子機器であってもよく、該電子機器において上記実施例1及び実施例2のような回路制御装置を含んでもよい。図9に示すように、該方法は具体的には以下のステップを含んでもよい。
【0077】
S902で、回路制御装置が第1極板及び第3極板を含み、且つ容量検出モジュールによって取得された第1容量値及び/又は第2容量値がプリセット容量閾値以上である場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御し、及び第2切替スイッチの第2共通端と第4端とが電気的に導通するように制御する。
【0078】
実施において、例えば、第1容量値及び第2容量値を取得した後、第1容量値及び/又は第2容量値が第1プリセット条件(例えば、プリセット時間内の変化値がプリセット変化閾値よりも大きい等)を満たす状況に応じて、充電制御モジュールが第1極板及び第3極板と、充電機器の第2極板及び充電機器の第4極板とによって無線充電ループを構成して、電子機器の無線充電を行うよう、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御することができる。
【0079】
また、回路制御の精度を保証するために、第1容量値と第2容量値の融合計算を行ってもよく、そして融合計算の結果が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御する。
【0080】
S904で、充電制御モジュールの充電電流がプリセット電流閾値以下である場合、第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御する。
【0081】
実施において、充電制御モジュールの充電電流が、プリセット検出時間内にプリセット電流閾値以下である場合、第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御する。
【0082】
本発明の実施例は回路制御装置に応用されてもよい回路制御方法を提供する。該回路制御装置は、充電制御モジュール、回路切替モジュール、容量検出モジュール、第1切替スイッチ及び第1極板を含み、第1切替スイッチは第1共通端、第2端及び第3端を含み、第1極板は第1共通端に電気的に接続され、充電制御モジュールは第2端に電気的に接続され、容量検出モジュールは第3端に電気的に接続され、回路切替モジュールは第1切替スイッチの電気的な導通状態を制御するためのものであり、第1共通端と第2端とが電気的に導通している場合、充電制御モジュールは第1極板及び充電機器の第2極板によって充電を行い、第1共通端と第3端とが電気的に導通している場合、容量検出モジュールは第1極板によって第1容量値を得る。該回路制御装置によって、第1切替スイッチの電気的な導通状態に応じて、第1極板によって電子機器を充電するように充電制御モジュールを制御し、又は第1極板によって第1容量値を検出するように容量検出モジュールを制御することができ、これにより、素子の積み重ねを避けるとともに、充電制御モジュールが第1極板によって電子機器を充電する場合では、作動電圧が高くても、潜在的な安全上の危険がなく、電子機器の安全性が向上する。
【0083】
以上は本発明の実施例によって提供される回路制御方法であり、本発明の実施例は、同様の考え方を基に、さらに制御装置を提供する。図10に示すように、該制御装置は、第1制御モジュール1001及び第2制御モジュール1002を含み、第1制御モジュール1001は、容量検出モジュールによって取得された容量情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御するためのものであり、第2制御モジュール1002は、充電制御モジュールの充電電流が第2プリセット条件を満たす場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するためのものである。
【0084】
本発明の実施例において、前記第1制御モジュール1001は、プリセット時間内の変化値がプリセット変化閾値よりも大きい等、前記容量検出モジュールによって取得された第1容量値及び/又は第2容量値がプリセット容量閾値以上である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御し、及び第2切替スイッチの第2共通端と第4端とが電気的に導通するように制御するためのものである。
【0085】
本発明の実施例において、前記第2制御モジュール1002は、前記充電制御モジュールの充電電流がプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するためのものである。
【0086】
本発明の実施例において、前記第2制御モジュール1002は、前記充電制御モジュールの充電電流が、プリセット検出時間内にプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するためのものである。
【0087】
本発明の実施例の制御装置はさらに、図1図9において回路制御装置によって実行される方法を実行して、回路制御装置の図1図9に示される実施例における機能を実現することができるが、ここでは詳細な説明を省略する。
【0088】
本発明の実施例は、容量検出モジュールによって取得された容量情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御し、充電制御モジュールの充電電流が第2プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御する制御装置を提供する。これにより、第1切替スイッチの電気的な導通状態に応じて、第1極板によって電子機器を充電するように充電制御モジュールを制御し、又は第1極板によって第1容量値を検出するように容量検出モジュールを制御することができ、これにより、素子の積み重ねを避けるとともに、充電制御モジュールが第1極板によって電子機器を充電する場合では、作動電圧が高くても、潜在的な安全上の危険がなく、電子機器の安全性が向上する。
【0089】
図11は本発明の各実施例を実現する電子機器のハードウェア構造模式図であり、該電子機器1100は、高周波ユニット1101、ネットワークモジュール1102、オーディオ出力ユニット1103、入力ユニット1104、センサ1105、表示ユニット1106、ユーザ入力ユニット1107、インタフェースユニット1108、メモリ1109、プロセッサ1110、及び電源1111等の部材を含むが、それらに限定されない。当業者であれば、図11に示す電子機器の構造は電子機器を限定するものではなく、電子機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本発明の実施例において、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報電子機器、車載電子機器、ウェアラブル機器、及び歩数計等を含むが、それらに限定されない。
【0090】
プロセッサ1110は、容量検出モジュールによって取得された容量情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1切替スイッチの第1共通端と第2端とが電気的に導通するように制御し、充電制御モジュールの充電電流が第2プリセット条件を満たす場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するためのものである。
【0091】
また、前記プロセッサ1110はさらに、前記充電制御モジュールの充電電流がプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するためのものである。
【0092】
また、前記プロセッサ1110はさらに、前記充電制御モジュールの充電電流が、プリセット検出時間内にプリセット電流閾値以下である場合、前記第1切替スイッチの第1共通端と第3端とが電気的に導通するように制御するためのものである。
【0093】
本発明の実施例は、回路制御装置を含む電子機器を提供する。該回路制御装置は、充電制御モジュール、回路切替モジュール、容量検出モジュール、第1切替スイッチ及び第1極板を含み、第1切替スイッチは第1共通端、第2端及び第3端を含み、第1極板は第1共通端に電気的に接続され、充電制御モジュールは第2端に電気的に接続され、容量検出モジュールは第3端に電気的に接続され、回路切替モジュールは第1切替スイッチの電気的な導通状態を制御するためのものであり、第1共通端と第2端とが電気的に導通している場合、充電制御モジュールは第1極板及び充電機器の第2極板によって充電を行い、第1共通端と第3端とが電気的に導通している場合、容量検出モジュールは第1極板によって第1容量値を得る。該回路制御装置によって、第1切替スイッチの電気的な導通状態に応じて、第1極板によって電子機器を充電するように充電制御モジュールを制御し、又は第1極板によって第1容量値を検出するように容量検出モジュールを制御することができ、これにより、素子の積み重ねを避けるとともに、充電制御モジュールが第1極板によって電子機器を充電する場合では、作動電圧が高くても、潜在的な安全上の危険がなく、電子機器の安全性が向上する。
【0094】
なお、本発明の実施例において、高周波ユニット1101は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1110で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット1101は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット1101は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の電子機器と通信することもできる。
【0095】
電子機器はネットワークモジュール1102によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0096】
オーディオ出力ユニット1103は、高周波ユニット1101又はネットワークモジュール1102が受信した又はメモリ1109に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット1103は、電子機器1100が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット1103は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0097】
入力ユニット1104は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット1104は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)11041、及びマイクロホン11042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット1106に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット11041で処理された画像フレームは、メモリ1109(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット1101もしくはネットワークモジュール1102によって送信することができる。マイクロホン11042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット1101によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0098】
電子機器1100は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ1105をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル11061の輝度を調整することができる環境光センサと、電子機器1100が耳元に移動された時、表示パネル11061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、電子機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、歩数計、タップ)等に用いることができる。センサ1105は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0099】
表示ユニット1106は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット1106は表示パネル11061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル11061を構成することができる。
【0100】
ユーザ入力ユニット1107は、入力される数字又は文字情報の受信、及び電子機器でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット1107は、タッチパネル11071及び他の入力機器11072を含む。タッチパネル11071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル11071上又はタッチパネル11071付近で行う操作)を検出可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ1110に送信し、そして、プロセッサ1110から送信された命令を受信して実行する。また、タッチパネル11071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル11071に加え、ユーザ入力ユニット1107は他の入力機器11072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器11072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0101】
さらに、タッチパネル11071は、表示パネル11061を被覆してもよく、タッチパネル11071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ1110に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ1110は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル11061で対応する視覚出力を提供する。図11において、タッチパネル11071と表示パネル11061は、2つの独立した部材として電子機器の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、電子機器の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル11071と表示パネル11061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0102】
インタフェースユニット1108は、外部装置と電子機器1100を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット1108は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力を電子機器1100内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又は電子機器1100と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0103】
メモリ1109は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1109は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ1109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0104】
プロセッサ1110は、電子機器の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線により電子機器全体の各部分を接続するものであり、メモリ1109内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ1109内に記憶されているデータを呼び出すことで、電子機器の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、電子機器を全体的に監視する。プロセッサ1110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ1110に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ1110に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0105】
電子機器1100は各部材に給電する電源1111(例えば、電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源1111は、電源管理システムによってプロセッサ1110に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0106】
好ましくは、本発明の実施例は、プロセッサ1110と、メモリ1109と、メモリ1109に記憶され、前記プロセッサ1110によって実行可能なコンピュータプログラムとを備える電子機器をさらに提供し、該コンピュータプログラムが前記プロセッサ1110によって実行されると、上記回路制御方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0107】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。該コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記回路制御方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0108】
本発明の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。上記回路制御装置によれば、第1切替スイッチの電気的な導通状態に応じて、第1極板によって電子機器を充電するように充電制御モジュールを制御し、又は第1極板によって第1容量値を検出するように容量検出モジュールを制御することができ、これにより、素子の積み重ねを避けるとともに、充電制御モジュールが第1極板によって電子機器を充電する場合では、作動電圧が高くても、潜在的な安全上の危険がなく、電子機器の安全性が向上する。
【0109】
本発明の実施例を方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供可能であることが当業者に自明である。従って、本発明は、完全ハードウェア実施例、完全ソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態としてもよい。また、本発明は、コンピュータ利用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能記憶媒体(磁気ディスク記憶装置、CD-ROM、光学記憶装置等を含むが、それらに限定されない)上で実行されるコンピュータプログラム製品の形態としてもよい。
【0110】
本発明は、本発明の実施例に係る方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明している。フローチャート及び/又はブロック図におけるそれぞれのフロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組合せはコンピュータプログラム命令によって実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、機械を製造するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサへ提供されてもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するための手段を創出する。
【0111】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を特定の方式で動作させるように指導可能なコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それによって該コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現する命令手段を含む製品を創出する。
【0112】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置にロードすることにより、コンピュータ実行処理を生成するように、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置において一連の動作ステップを実行させるようにしてもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブル機器において実行される命令はフローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0113】
典型的な配置において、計算機器は1つ又は複数のプロセッサ(CPU)、入力/出力インタフェース、ネットワークインタフェース及びメモリを含む。
【0114】
メモリは、コンピュータ可読媒体における非永続型メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又は非揮発性メモリ等の形態、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)又はフラッシュメモリ(flash RAM)を含む可能性がある。メモリはコンピュータ可読媒体の例示的なものである。
【0115】
コンピュータ可読媒体は揮発性及び不揮発性のリムーバブル及び非リムーバブルメディアを含み、任意の方法又は技術によって、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムのモジュール、又はその他のデータであり得る情報の記憶を実現可能である。コンピュータ記憶媒体の例としては、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光学メモリ、磁気カートリッジ型磁気テープ、磁気テープ磁気ディスクメモリ又は他の磁気記憶デバイス、又は任意の他の非伝送媒体を含むが、それらに限定されず、それらは計算機器がアクセス可能な情報を記憶するために用いることができる。本明細書での定義によれば、コンピュータ可読媒体は、変調されたデータ信号及び搬送波等の一時的コンピュータ可読媒体(transitory media)を含まない。
【0116】
説明すべきことは、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、商品又は機器は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、商品又は機器に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、前記要素を含むプロセス、方法、商品又は機器に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0117】
本発明の実施例を方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供可能であることが当業者に自明である。従って、本発明は、完全ハードウェア実施例、完全ソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態としてもよい。また、本発明は、コンピュータ利用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能記憶媒体(磁気ディスク記憶装置、CD-ROM、光学記憶装置等を含むが、それらに限定されない)上で実行されるコンピュータプログラム製品の形態としてもよい。
【0118】
以上の説明は本発明の実施例に過ぎず、本発明を制限するためのものではない。当業者にとって、本発明は様々な変更及び変化を有してもよい。本発明の精神及び原理内に行われるいかなる修正、均等な置換、改良等は、いずれも本発明の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0119】
100:第1極板
200:第1切替スイッチ
201:第1共通端
202:第2端
203:第3端
300:充電制御モジュール
400:容量検出モジュール
500:回路切替モジュール
600:充電機器
601:第2極板
602:第4極板
700:第1シールド構造体
800:第3極板
900:第2切替スイッチ
901:第2共通端
902:第4端
903:第5端
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11