(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】ユーザ装置またはPPDUセッションにサービスする分散ネットワーク機能の露出と発見
(51)【国際特許分類】
H04W 76/10 20180101AFI20240307BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20240307BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20240307BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W88/14
H04W92/24
(21)【出願番号】P 2022549040
(86)(22)【出願日】2021-03-05
(86)【国際出願番号】 IB2021051877
(87)【国際公開番号】W WO2021191712
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-10-11
(32)【優先日】2020-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ムニョス デ ラ トーレ アロンソ, ミゲル エンジェル
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア マルティン, ミゲル エンジェル
(72)【発明者】
【氏名】イニエスタ ゴンザレス, アントニオ
(72)【発明者】
【氏名】マットション, ウルフ
(72)【発明者】
【氏名】パンコルボ マルコス, マリア ベレン
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon, Ericsson?,Solution to multiple NWDAF instances,3GPP TSG SA WG2 #136AH S2-2001210,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_136AH_Incheon/Docs/S2-2001210.zip>,2020年01月14日
【文献】3GPP; Technical Specification Group Services and System Aspects,Architecture enhancements for 5G System (5GS) to support network data analytics services (Release 16),3GPP TS 23.288,V16.3.0 (draft),Internet<URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/Latest_SA2_Specs/DRAFT_INTERIM/Archive>,2020年03月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するネットワークノードによって実施される方法であって、該方法は、
前記ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出すコンシューマネットワークノードに要求メッセージを送信することであって、前記要求メッセージは前記UEに対する分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含む、前記送信すること
を含み、
前記ネットワークノードはモビリティ管理ノードまたはセッション管理ノードを含み、前記コンシューマネットワークノードはポリシー制御ノードを含み、
前記ネットワークノードは前記プロデューサネットワークノードであり、
前記要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記ポリシー制御ノードへの、前記UEに対するポリシーアソシエーションを作成または更新するための要求、または、前記セッション管理ノードから前記ポリシー制御ノードへの、前記UEに対するポリシーアソシエーションを作成または更新するための要求、を含
む
方法。
【請求項2】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するネットワークノードによって実施される方法であって、該方法は、
前記ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出すコンシューマネットワークノードに要求メッセージを送信することであって、前記要求メッセージは前記UEに対する分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含む、前記送信すること
を含み、
前記ネットワークノードはモビリティ管理ノードを含み、前記コンシューマネットワークノードはセッション管理ノードを含み、
前記ネットワークノードは前記プロデューサネットワークノードであり、
前記要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記セッション管理ノードへの、前記UEに対するセッション管理コンテキストを作成または更新するための要求を含
む
方法。
【請求項3】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するネットワークノードによって実施される方法であって、該方法は、
前記ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出すコンシューマネットワークノードに要求メッセージを送信することであって、前記要求メッセージは前記UEに対する分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含む、前記送信すること
を含み、
前記ネットワークノードはセッション管理ノードを含み、前記プロデューサネットワークノードはモビリティ管理ノードまたはユーザプレーンノードの一方を含み、
前記方法は、前記要求メッセージを送信する前に、第2の要求メッセージ内または第2の要求メッセージに対する応答内で、前記プロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFの前記リストを前記プロデューサネットワークノードから受信することをさらに含
む
方法。
【請求項4】
前記ネットワークノードは、前記第2の要求メッセージ内で、前記モビリティ管理ノードと共同設置されたNWDAFの前記リストを前記モビリティ管理ノードから受信し、
前記第2の要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記セッション管理ノードへの、前記UEに対するセッション管理コンテキストノードを作成するための要求、または、前記セッション管理ノードから前記ユーザプレーンノードへの、前記UEに対するポリシーアソシエーションを作成するための要求、を含む
請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワークノードは、前記第2の要求メッセージに対する前記応答内で、前記ユーザプレーンノードと共同設置されたNWDAFの前記リストを受信する
請求項
3に記載の方法。
【請求項6】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するネットワークノードによって実施される方法であって、該方法は、
UEに対する通信手順を呼び出すプロデューサネットワークノードからの第1の要求メッセージ内または前記ネットワークノードによって前記プロデューサネットワークノードに送信された前記UEに対する通信手順を呼び出す第2の要求メッセージに対する応答内で、前記プロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを前記プロデューサネットワークノードから受信することと、
第3の要求メッセージ内で、前記プロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFの前記リストをコンシューマネットワークノードに送信することと、
を含む、方法。
【請求項7】
前記ネットワークノードはセッション管理ノードを含み、前記プロデューサネットワークノードはユーザプレーンノードまたはモビリティ管理ノードの一方を含み、
前記プロデューサネットワークノードはモビリティ管理ノードを含み、
前記第1の要求メッセージは前記モビリティ管理ノードから前記セッション管理ノードへのセッション管理要求メッセージを含み、
前記受信することは、前記セッション管理要求メッセージ内で、前記モビリティ管理ノードと共同設置されたNWDAFの前記リストを前記セッション管理ノードへ受信することを含み、
前記セッション管理要求メッセージは前記UEに対するセッション管理コンテキストを作成するための要求を含む
請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記プロデューサネットワークノードはユーザプレーンノードを含み、
前記第2の要求メッセージはセッション管理ノードによって前記ユーザプレーンノードに送信されたパケット転送制御要求メッセージを含み、
前記受信することは、前記パケット転送制御要求メッセージに対する前記応答内で、前記ユーザプレーンノードと共同設置されたNWDAFの前記リストを前記セッション管理ノード
から受信することを含み、
前記パケット転送制御要求メッセージは前記UEに対するパケット転送セッションを作成するための要求を含む
請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の要求メッセージを送信する前に、前記ユーザプレーンノードが前記共同設置されたNWDAFを有するというインジケーションを前記ユーザプレーンノードから受信することをさらに含む
請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するネットワークノードによって実施される方法であって、該方法は、
UEに対する通信手順を呼び出す露出ネットワークノードへの第1の要求メッセージ内またはUEに対する通信手順を呼び出す前記露出ネットワークノードから受信された第2の要求メッセージに対する応答内で、前記ネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを前記露出ネットワークノードに送信すること
を含み、
前記ネットワークノード
はモビリティ管理ノー
ドを含み、前記露出ネットワークノードはセッション管理ノードを含み、
前記ネットワークノードはプロデューサネットワークノードであり、
前記第1の要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記セッション管理ノードへの、セッション管理要求メッセージを含み、
前記送信することは、前記セッション管理要求メッセージ内で、前記モビリティ管理ノードと共同設置されたNWDAFの前記リストを前記セッション管理ノードに送信することを含み、
前記セッション管理要求メッセージは、前記UEに対するセッション管理コンテキストを作成するための要求を含
む
方法。
【請求項11】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するネットワークノードによって実施される方法であって、該方法は、
UEに対する通信手順を呼び出す露出ネットワークノードへの第1の要求メッセージ内またはUEに対する通信手順を呼び出す前記露出ネットワークノードから受信された第2の要求メッセージに対する応答内で、前記ネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを前記露出ネットワークノードに送信すること
を含み、
前記ネットワークノードは、ユーザプレーンノードを含み、
前記ネットワークノードはプロデューサネットワークノードであり、
前記第2の要求メッセージは、セッション管理ノードから受信されたパケット転送制御要求メッセージを含み、
前記送信することは、前記パケット転送制御要求メッセージに対する応答内で、前記ユーザプレーンノードと共同設置されたNWDAFの前記リストを前記セッション管理ノードに送信することを含み、
前記パケット転送制御要求メッセージは、前記UEに対するパケット転送セッションを作成するための要求を含
む
方法。
【請求項12】
前記第2の要求メッセージを受信する前に、前記ユーザプレーンノードが前記共同設置されたNWDAFを有するというインジケーションを前記セッション管理ノードに送信することをさらに含む
請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを発見するネットワークノードによって実施される方法であって、該方法は、
露出ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出す前記露出ネットワークノードからの要求メッセージを受信することであって、前記要求メッセージは前記UEに対する分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含む、前記受信することと、
前記要求メッセージに応答して、NWDAFの前記リストの情報をその後の使用のためにメモリに格納することと、
を含み、
前記露出ネットワークノードはモビリティ管理ノードまたはセッション管理ノードを含み、前記ネットワークノードはポリシー制御ノードを含み、
前記露出ネットワークノードは前記プロデューサネットワークノードであり、
前記要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記ポリシー制御ノードへの、前記UEに対するポリシーアソシエーションを作成または更新するための要求、または、前記セッション管理ノードから前記ポリシー制御ノードへの、前記UEに対するポリシーアソシエーションを作成または更新するための要求、を含
む
方法。
【請求項14】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを発見するネットワークノードによって実施される方法であって、該方法は、
露出ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出す前記露出ネットワークノードからの要求メッセージを受信することであって、前記要求メッセージは前記UEに対する分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含む、前記受信することと、
前記要求メッセージに応答して、NWDAFの前記リストの情報をその後の使用のためにメモリに格納することと、
を含み、
前記露出ネットワークノードはモビリティ管理ノードを含み、前記ネットワークノードはセッション管理ノードを含み、
前記露出ネットワークノードは前記プロデューサネットワークノードであり、
前記要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記セッション管理ノードへの、前記UEに対するセッション管理コンテキストを作成または更新するための要求を含
む
方法。
【請求項15】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能でネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するように構成されたネットワークノードであって、該ネットワークノードは、
前記ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出すコンシューマネットワークノードに要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは前記UEに対する分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含む、
ように構成され
、
前記ネットワークノードはモビリティ管理ノードまたはセッション管理ノードを含み、前記コンシューマネットワークノードはポリシー制御ノードを含み、前記ネットワークノードは前記プロデューサネットワークノードであり、
前記要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記ポリシー制御ノードへの、前記UEに対するポリシーアソシエーションを作成または更新するための要求、または、前記セッション管理ノードから前記ポリシー制御ノードへの、前記UEに対するポリシーアソシエーションを作成または更新するための要求、を含む
ネットワークノード。
【請求項16】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能でネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するように構成されたネットワークノードであって、該ネットワークノードは、
前記ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出すコンシューマネットワークノードに要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは前記UEに対する分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含む、
ように構成され
、
前記ネットワークノードはモビリティ管理ノードを含み、前記コンシューマネットワークノードはセッション管理ノードを含み、前記ネットワークノードは前記プロデューサネットワークノードであり、
前記要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記セッション管理ノードへの、前記UEに対するセッション管理コンテキストを作成または更新するための要求を含む
ネットワークノード。
【請求項17】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能でネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するように構成されたネットワークノードであって、該ネットワークノードは、
前記ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出すコンシューマネットワークノードに要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは前記UEに対する分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含む、
ように構成され
、
前記ネットワークノードはセッション管理ノードを含み、前記プロデューサネットワークノードはモビリティ管理ノードまたはユーザプレーンノードの一方を含み、
前記ネットワークノードは、前記要求メッセージを送信する前に、第2の要求メッセージ内または第2の要求メッセージに対する応答内で、前記プロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFの前記リストを前記プロデューサネットワークノードから受信する
ネットワークノード。
【請求項18】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するように構成されたネットワークノードであって、該ネットワークノードは、
UEに対する通信手順を呼び出すプロデューサネットワークノードからの第1の要求メッセージ内または
前記ネットワークノードによって前記プロデューサネットワークノードに送信された前記UEに対する通信手順を呼び出
す第2の要求メッセージに対する応答内で、前記プロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを受信し、
第3の要求メッセージ内で、前記プロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFの前記リストをコンシューマネットワークノードに送信する、
ように構成される、ネットワークノード。
【請求項19】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能でネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するように構成された、通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワークノードであって、該ネットワークノードは、
UEに対する通信手順を呼び出す露出ネットワークノードへの第1の要求メッセージ内またはUEに対する通信手順を呼び出す前記露出ネットワークノードから受信された第2の要求メッセージに対する応答内で、
前記ネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを前記露出ネットワークノードに送信する、
ように構成され
、
前記ネットワークノードはモビリティ管理ノードを含み、前記露出ネットワークノードはセッション管理ノードを含み、前記ネットワークノードはプロデューサネットワークノードであり、
前記第1の要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記セッション管理ノードへの、セッション管理要求メッセージを含み、
前記ネットワークノードは、前記セッション管理要求メッセージ内で、前記モビリティ管理ノードと共同設置されたNWDAFの前記リストを前記セッション管理ノードに送信し、
前記セッション管理要求メッセージは、前記UEに対するセッション管理コンテキストを作成するための要求を含む
ネットワークノード。
【請求項20】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能でネットワークデータ分析機能のインスタンスを露出するように構成された、通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワークノードであって、該ネットワークノードは、
UEに対する通信手順を呼び出す露出ネットワークノードへの第1の要求メッセージ内またはUEに対する通信手順を呼び出す前記露出ネットワークノードから受信された第2の要求メッセージに対する応答内で、
前記ネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを前記露出ネットワークノードに送信する、
ように構成され
、
前記ネットワークノードは、ユーザプレーンノードを含み、前記ネットワークノードはプロデューサネットワークノードであり、
前記第2の要求メッセージは、セッション管理ノードから受信されたパケット転送制御要求メッセージを含み、
前記ネットワークノードは、前記パケット転送制御要求メッセージに対する応答内で、前記ユーザプレーンノードと共同設置されたNWDAFの前記リストを前記セッション管理ノードに送信し、
前記パケット転送制御要求メッセージは、前記UEに対するパケット転送セッションを作成するための要求を含む
ネットワークノード。
【請求項21】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを発見するように構成されたネットワークノードであって、該ネットワークノードは、
露出ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出す前記露出ネットワークノードからの要求メッセージを前記ネットワークノードによって受信し、前記要求メッセージは前記UEに対する分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含み、
前記要求メッセージに応答して、NWDAFの前記リストの情報をその後の使用のためにメモリに格納する、
ように構成され
、
前記露出ネットワークノードはモビリティ管理ノードまたはセッション管理ノードを含み、前記ネットワークノードはポリシー制御ノードを含み、前記露出ネットワークノードは前記プロデューサネットワークノードであり、
前記要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記ポリシー制御ノードへの、前記UEに対するポリシーアソシエーションを作成または更新するための要求、または、前記セッション管理ノードから前記ポリシー制御ノードへの、前記UEに対するポリシーアソシエーションを作成または更新するための要求、を含む
ネットワークノード。
【請求項22】
通信ネットワークのコアネットワーク内のネットワーク機能と共同設置されたネットワークデータ分析機能のインスタンスを発見するように構成されたネットワークノードであって、該ネットワークノードは、
露出ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出す前記露出ネットワークノードからの要求メッセージを前記ネットワークノードによって受信し、前記要求メッセージは前記UEに対する分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含み、
前記要求メッセージに応答して、NWDAFの前記リストの情報をその後の使用のためにメモリに格納する、
ように構成され
、
前記露出ネットワークノードはモビリティ管理ノードを含み、前記ネットワークノードはセッション管理ノードを含み、前記露出ネットワークノードは前記プロデューサネットワークノードであり、
前記要求メッセージは、前記モビリティ管理ノードから前記セッション管理ノードへの、前記UEに対するセッション管理コンテキストを作成または更新するための要求を含む
ネットワークノード。
【請求項23】
ネットワークノード内の処理回路により実行されたとき請求項1乃至
14の何れか1項に記載の方法を前記ネットワークノードに実行させる実行可能命令を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2020年3月23日に出願された欧州出願第20382220.0号の優先権を主張し、その開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、特定のユーザ装置(UE)またはUEのグループにサービスするネットワーク機能の露出および発見のためのサービスベースのアーキテクチャに関し、より詳細には、特定のUEまたはUEのグループにサービスするネットワーク機能(NF)と共同設置されたネットワークデータ分析機能(NWDAF)のインスタンスを露出および発見する方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
第5世代(5G)ネットワークのための第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)標準のリリース15(Rel-15)では、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)という新しいネットワーク機能が導入され、その基本機能は現在開発中のリリース16(Rel-16)で規定されている。より高度なユースケースの開発は、Rel-17で予定されている。
【0004】
Rel-16によれば、NWDAFは、ユーザ装置(UE)またはUEのグループの活動に関連する統計および予測を生成することができる。これらの統計および予測には、UEモビリティパターン(例えば、UEが静止しているか移動しているかの判断、UEが訪れるエリアの予測など)およびUE通信パターン(通信時間、継続時間、最大のアップリンクおよびダウンリンクビットレートなど)が含まれるが、これらに限定されるものではない。本明細書においてコンシューマNF(CNF)と呼ばれる、5Gコアネットワーク(5GC)内の特定のネットワーク機能(NF)は、UEまたはUEのグループに関する統計または予測を得るために、NWDAFに問い合わせるか、NWDAFから通知を受信するようにサブスクライブ(購読)することが可能である。例示的なコンシューマNFは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、およびポリシー制御機能(PCF)を含む。
【0005】
3GPPは現在、5Gシステム(5GS)とも呼ばれる5Gネットワークのための分析アーキテクチャの強化に取り組んでいる。これらの強化の1つは、ネットワーク内のUEのセット全体ではなく、限定された数のUEにサービスを提供する分散NWDAFの存在を想定している。例えば、分散NWDAFは、既存の仮想ネットワーク機能(VNF)の近くに、またはその一部として配備される可能性がある。特に、認証およびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、またはユーザプレーン機能(UPF)などのネットワーク機能(NF)は、NFと共同設置されVNF内に統合された分散NWDAFを特徴とすることが可能である。これらのNFは、他のコンシューマNFのための分析レポートのプロデューサとして機能することができる。これらの分散NWDAFは、特定のUEまたはUEグループにサービスするために事前に割り当てられることはない。5GCがUEにサービスするためにAMF、SMF、またはUPFを割り当てる場合、その共同設置されおよび分散されたNWDAFは、当該UEに対する分析レポートを生成および提供するために自動的に選択される。
【0006】
5GC内の他のNFは分析のコンシューマであり、分析レポートを取得するために、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、またはユーザプレーン機能(UPF)と共同設置された分散NWDAFに連絡する必要がある場合がある。なぜなら、NWDAFの同じ場所にあるインスタンスにアクセスすることは、同じ場所にない(例えば、集中型の)NWDAFにアクセスするよりも効率的だからである。PCFとSMFの両方が、このような分析のコンシューマの例である。したがって、1つの課題は、PCFまたはSMFなどのコンシューマNFが、関心のある各UEについて、分散NWDAFが当該UEについて分析レポートを作成しているかどうか、および分析レポートを購読または取得できるエンドポイントのアドレス(完全修飾ドメイン名(FQDN)、ポート)、およびユニフォームリソースロケータ(URL)をどのようにして知ることができるかということである。
【0007】
ネットワークレポジトリ機能(NRF)を介したNWDAF発見のための既存の手順を使用すると、コンシューマNFが特定のUEまたはUEグループのために分散して配置されたNWDAFインスタンスを発見することは不可能である。他のNWDAFインスタンス(共同設置されていない)が同じ分析のためにNRFに登録されるかもしれないが、ネットワーク効率のためにプロデューサネットワーク機能(PNF)と共同設置されたNWDAFインスタンスを使用する方がより効率的であろう。
【発明の概要】
【0008】
本開示は、プロデューサNF(PNF)と共同設置された分散NWDAFを露出し発見する方法及び装置について説明するものである。NF間の既存の手順およびメッセージは、UPF、AMFまたはSMFなどのNFと共同設置されたNWDAFのリストを配信するために活用される。通信手順は、例えば、指定されたUEのセッションまたはコンテキストを作成または修正する手順で構成され得る。NFは、UEのための通信手順が呼び出されたときに、同じNFまたは異なるNFのいずれかと共同設置している特定のUEに対するNWDAFのリストを提供することができる。時間の経過とともに、コンシューマNFは、他のNF内に共同設置されたNWDAFを、コンシューマNFがサービスする対応するUEと関連付けたデータベースを構築する。コンシューマNFがサービスを提供する1つまたは複数のUEの分析データを必要とする場合、コンシューマNFは、UE識別子(ID)を使用して、UEに対する共同設置されたNWDAFを調べ、共同設置されたNWDAFでサブスクライブしてUEに対する分析データを受信することが可能である。
【0009】
本開示の第1の態様は、ネットワークノードまたは別のプロデューサネットワークノードにおいてNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを露出するネットワークノードによって実施される方法を含む。ネットワークノードは、ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出す要求メッセージをコンシューマネットワークノードに送信する。要求メッセージは、通信手順が呼び出されたUEのUE_IDと、UEに分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストとを含む。
【0010】
本開示の第2の態様は、別のプロデューサネットワークノードにおいてNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを露出するネットワークノードによって実施される方法を含む。ネットワークノードは、プロデューサネットワークノードから、UEのための通信手順を呼び出すプロデューサネットワークノードからの第1の要求メッセージにおいて、または露出ネットワークノードによってUEのための通信手順を呼び出すプロデューサネットワークノードに送信された第2の要求メッセージへの応答において、プロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを受信する。その後、露出ネットワークノードは、プロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを第3の要求メッセージでコンシューマネットワークノードに送信する。
【0011】
本開示の第3の態様は、ネットワークノード内のNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを、露出ネットワークノードを介してコンシューマネットワークノードに露出するネットワークノードによって実施される方法を含む。ネットワークノードは、UEのための通信手順を呼び出す露出ネットワークノードへの第1の要求メッセージにおいて、またはUEのための通信手順を呼び出す露出ネットワークノードから受信した第2の要求メッセージへの応答において、ネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを露出ネットワークノードに送信する。
【0012】
本開示の第4の態様は、プロデューサネットワークノード内のNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを発見するコンシューマNFを含むネットワークノードによって実施される方法を含む。ネットワークノードは、露出ネットワークノードによってサービスされるUEのための通信手順を呼び出す露出ネットワークノードから要求メッセージを受信するように構成される。要求メッセージは、UEに対して分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含む。要求メッセージを受信すると、ネットワークノードは、その後の使用のために情報をメモリに格納する。
【0013】
本開示の第5の態様は、ネットワークノードまたは別個のネットワークノードにおいてNFを有するNWDAFのインスタンスを露出するためのネットワークノードを含む。ネットワークノードは、ネットワークノードによってサービスされるUEに対する通信手順を呼び出す要求メッセージをコンシューマネットワークノード(例えば、PCF)に送信するように構成される。要求メッセージは、通信手順が呼び出されるUEのUE_IDと、UEに対して分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストとを含む。
【0014】
本開示の第6の態様は、NFと共同設置された分散NWDAFを別のネットワークノードに露出するためのネットワークノードを含む。ネットワークノードは、UEのための通信手順を呼び出すプロデューサネットワークノードからの第1の要求メッセージにおいて、または、UEのための通信手順を呼び出す露出ネットワークノードからプロデューサネットワークノードに送信された第2の要求メッセージに対する応答において、プロデューサネットワークノードから、当該プロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを受信するよう構成されている。ネットワークノードは、さらに、第3の要求メッセージにおいて、プロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストをコンシューマネットワークノードに送信するように構成される。
【0015】
本開示の第7の態様は、ネットワークノードにおいてNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを露出するためのネットワークノードを含む。ネットワークノードは、UEのための通信手順を呼び出す露出ネットワークノードへの第1の要求メッセージにおいて、またはUEのための通信手順を呼び出す露出ネットワークノードから受信した第2の要求メッセージの応答において、ネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを露出ネットワークノードに送信するように構成される。
【0016】
本開示の第8の態様は、別個のプロデューサネットワークノード内のNFと共同設置されたNWDAF90のインスタンスを発見することができるコンシューマNFを含むネットワークノードを含む。ネットワークノードは、露出ネットワークノードによってサービスされるUEのための通信手順を呼び出す露出ネットワークノードから要求メッセージを受信するように構成される。要求メッセージは、UEに対して分析レポートを提供するプロデューサネットワークノードと共同設置されたNWDAFのリストを含む。要求メッセージを受信すると、ネットワークノードは、その後の使用のために情報をメモリに格納する。
【0017】
本開示の第9の態様は、ネットワークノードのためのコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムは、通信ネットワークのネットワークノード内の処理回路によって実行されると、ネットワークノードに第1の態様による方法を実行させる実行可能命令を含む。
【0018】
本開示の第10の態様は、第5の態様によるコンピュータプログラムを含むキャリアを含む。キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、または非一時的コンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0019】
本開示の第11の態様は、ネットワークノードのためのコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムは、通信ネットワークのネットワークノード内の処理回路によって実行されると、ネットワークノードに第2の態様による方法を実行させる実行可能命令を含む。
【0020】
本開示の第12の態様は、第7の態様によるコンピュータプログラムを含むキャリアを含む。キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、または非一時的コンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0021】
本開示の第13の態様は、ネットワークノードのためのコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムは、通信ネットワークのネットワークノード内の処理回路によって実行されると、ネットワークノードに第3の態様による方法を実行させる実行可能命令を含む。
【0022】
本開示の第14の態様は、第7の態様によるコンピュータプログラムを含むキャリアを含む。キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、または非一時的コンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0023】
本開示の第15の態様は、ネットワークノードのためのコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムは、通信ネットワークのネットワークノード内の処理回路によって実行されると、ネットワークノードに第4の態様による方法を実行させる実行可能命令を含む。
【0024】
本開示の第16の態様は、第7の態様によるコンピュータプログラムを含むキャリアを含む。キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、または非一時的コンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】通信ネットワークのコアネットワークにおける論理ネットワーク機能を示す。
【
図2A】コアネットワーク内のプロデューサNFと共同設置された分散NWDAFを露出および発見するための、プロデューサNFとコンシューマNFの間の様々な構成を示す。
【
図2B】コアネットワーク内のプロデューサNFと共同設置された分散NWDAFを露出および発見するための、プロデューサNFとコンシューマNFの間の様々な構成を示す。
【
図2C】コアネットワーク内のプロデューサNFと共同設置された分散NWDAFを露出および発見するための、プロデューサNFとコンシューマNFの間の様々な構成を示す。
【
図3】AMFと共同設置されたNWDAFのリストを、PCFが使用するためにPCFに配信するための例示的な手順を示す。
【
図4】AMFと共同設置されたNWDAFのリストを、SMFが使用するためにSMF45に配信するための例示的な手順を示す。
【
図5】SMFと共同設置されたNWDAFのリストを、PCFが使用するためのPCFに配信するための例示的な手順を示す。
【
図6】UPFと共同設置されたNWDAFのリストを、SMFを介して間接的にPCFに配信する例示的な手順を示す。
【
図7】UPF、AMF、SMFと共同設置されたNWDAFのリストをPCFに配信する例示的な手順を示す。
【
図8】同じネットワークノードまたは別のプロデューサネットワークノード内のNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを露出するネットワークノードによって実施される例示的な方法を示す。
【
図9】ネットワークノードが、別のプロデューサネットワークノードのNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを露出する例示的な方法を示す。
【
図10】同じネットワークノード内のNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを露出するネットワークノードによって実施される例示的な方法を示す。
【
図11】プロデューサネットワークノードにおいてNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを発見するネットワークノードによって実施される例示的な方法を示す。
【
図12】同じネットワークノードまたは別のプロデューサネットワークノードでNWDAFのインスタンスを露出するように構成された例示的なネットワークノードを示す。
【
図13】別のプロデューサネットワークノードのNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを露出するように構成された例示的なネットワークノードを示す。
【
図14】ネットワークノード内のNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを露出するように構成されたネットワークノードによって実施される別の例示的な方法を示す。
【
図15】プロデューサネットワークノードにおいてNFと共同設置されたNWDAFのインスタンスを発見するネットワークノードによって実施される例示的な方法を示す。
【
図16】プロデューサネットワークノード、コンシューマネットワークノード、露出ネットワークノード、またはそれらの任意の組み合わせとして構成することができる例示的なネットワークノードを示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
ここで図面を参照すると、本開示の例示的な実施形態が、第5世代(5G)通信ネットワークの文脈で説明されることになる。当業者は、本明細書で説明される方法及び装置が、5Gネットワークにおける使用に限定されず、サービスベースのアーキテクチャを使用する他の規格に従って動作する通信ネットワークにおいても使用され得ることを理解するであろう。
【0027】
図1は、例示的な一実施形態による通信ネットワーク10を示す。通信ネットワーク10は、5G無線アクセスネットワーク(RAN)20と、サービスベースのアーキテクチャを採用するコアネットワーク30とを含む。RAN20は、通信ネットワーク10で動作するUE15に無線アクセスを提供する1つ又は複数の基地局25を含む。基地局25は、適用される規格においてgNodeB(gNB)とも称される。UE15は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ、または通信機能を有する他の電子デバイスで構成されてもよい。本明細書において5Gコア(5GC)と呼ばれるコアネットワーク30は、RAN20と、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)またはインターネットなどの他のパケットデータネットワークとの間の接続を提供する。当業者は、5G_RAN20に加えて他のタイプのRANが5GC30に接続できることを理解するであろう。例えば、進化型UMTS地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)内の進化型ユニバーサル移動通信システム(UMTS)地上無線アクセス(EUTRA)基地局も、5GC30に接続することができる。
【0028】
5Gネットワークの参照アーキテクチャが
図1に示される。
図1に見られるように、5GC30は、ユーザプレーン機能(UPF)35、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)40、セッション管理機能(SMF)45、ポリシー制御機能(PCF)50、統一データ管理(UDM)機能55、認証サーバ機能(AUSF)60、ネットワーク露出機能(NEF)65、ネットワークスライス選択機能70、ネットワークリポジトリ機能(NRF)75、アプリケーション機能(AF)80(コアネットワーク30に配置されていても、コアネットワーク30の外部にあってもよい)、統合データリポジトリ(UDR)85、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)90、及び課金機能(CHF)95を含む多数のネットワーク機能(NF)を含む。
【0029】
図1に示すNFは、1つ以上のコアネットワークノードに存在する論理エンティティを含み、1つ以上のプロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせによって実施される場合がある。NFは、単一のコアネットワークノードに存在してもよいし、2つ以上のコアネットワークノードに分散されてもよい。さらに、ネットワーク10は、NFの複数のインスタンスを含んでもよい。
【0030】
従来の通信ネットワークでは、5GC30内の様々なNF(例えば、UPF35、SMF45、AMF40、PCF50等)は、予め定められたインタフェースを介して互いに通信を行う。
図1に示すサービスベースのアーキテクチャでは、5GC30は、NFがNRF75または他のNF発見ノードに照会して互いに発見し通信するサービスモデルを使用する。ただし、UPF35は例外的に、N4インタフェースと呼ばれる予め定義されたインタフェースを用いてSMF45と通信を行う。NFは、他のNFから通知サービスやデータを受信するためにサブスクライブすることができる。ここで、サービスやデータを提供するNFをサービスプロデューサ、データや報告を受けるNFをサービスコンシューマと呼ぶ。
【0031】
3GGP規格に基づくNWDAF90は、コンシューマNFが使用する分析レポートを生成するため、サービスプロデューサである。5GC30内のコンシューマNFは、Nnwdafインタフェースを使用して、分析レポートに対するサブスクリプション要求をNWDAF90に送信する。要求は、データが要求されるUE15のグループを指定することができる。例えば、コンシューマNFは、UE15のグループに対する予測された将来の軌道、UE15によって使用されるサービスのグループに対する活動パターン等を要求してもよい。NWDAF90は、Nnwdafインタフェースを介してコンシューマNF(例えば、AMF40、SMF45、PCF50)から分析データのサブスクリプション要求を受け取り、要求されたデータをコンパイルし、要求で識別されたUE15に対する分析レポートを生成する。分析レポートは、定期的に、またはトリガイベントに応答して送信され得る。本開示の例示的な実施形態では、NWDAF90の機能は、複数のNWDAFインスタンスに分散され、そのうちのいくつかは、UPF35、AMF40またはSMF45などのPNFと共同設置され得る。
【0032】
3GPPは現在、多数のUE15に対する集中NWDAF90の使用から、より少数のUE15にサービスを提供する分散NWDAF90へと向かっている。例えば、分散NWDAF90は、既存の仮想ネットワーク機能(VNF)の近くに、またはその一部として配備され得る。特に、AMF40、SMF45、およびUPF35などのNFは、NFと共同設置され、VNF内に統合された分散NWDAF90を備え得る。これらのNFは、他のコンシューマNFのための分析レポートのプロデューサとして機能し得る。これらの分散NWDAFは、所定のUE15またはUE15のグループに提供されるように予め割り当てられてはいない。5GC30がUE15にサービスを提供するためにUPF35、AMF50、SMF45を割り当てるとき、その共同設置された分散NWDAF90は、かかるUE15に対して分析レポートを生成し提供するために自動的に選択される。
【0033】
NWDAF90のための分散アーキテクチャは効率に役立つが、特定のUE15についての分析レポートを受け取りたいコンシューマNFのための課題を生じる。課題は、特定のUE15に対する分析データを提供する分散NWDAF90をどのように特定するかである。NRF75などの他のNFは、通信ネットワーク10内でNWDAF90を露出することができるが、特定のUE15またはUE15のグループに対する共同設置されたNWDAFインスタンスを特定することはできない。
【0034】
本開示の一態様は、サービスコンシューマ(例えば、SMF45またはPCF50)が、指定されたUE15に対してレポートを提供する、本明細書において分散NWDAF90または共同設置されたNWDAF90と呼ばれるNFと共同設置された分散NWDAFインスタンスを発見および位置特定できる方法および装置である。NF間の既存の手順およびメッセージは、UPF35、AMF40、またはSMF45などのNFと共同設置されたNWDAF90のリストを配信するために利用される。通信手順は、例えば、指定されたUE15のためのパケットデータユニット(PDU)セッションまたはコンテキストを確立または修正する手順、指定されたUE15のためのパケット転送制御プロトコル(PFCP)セッションまたはコンテキストを確立または修正する手順、またはUE15に対するSMまたはAMポリシーアソシエーションを作成または修正する手順を含み得る。NFは、UE15のための通信手順が呼び出されたときに、同じNFまたは異なるプロデューサNFと共同設置している指定されたUE15用のNWDAF90のリストを提供することができる。時間の経過とともに、コンシューマNFは、コンシューマNFによってサービスされる対応するUE15とプロデューサNFとの共同設置されたNWDAF90とを関連付けたデータベースを構築する。コンシューマNFがサービスを提供する1つまたは複数のUE15に対する分析データを必要とするとき、コンシューマNFは、UE識別子(ID)を使用してUE15に対する共同設置されたNWDAFを調べ、UE15に対する分析データを受け取るために共同設置されたNWDAF90とサブスクライブすることが可能である。
【0035】
図2A~
図2Cは、本明細書に記載されるように分散NWDAF90を露出および発見するための例示的なネットワーク実施を示す。
【0036】
図2Aでは、AMポリシーアソシエーション手順またはSMポリシーアソシエーション手順など、PCF50を含む通信手順がUE15に対して呼び出されたとき、共同設置されたNWDAF90を有するAMF40またはSMF45の複数のインスタンスは、UE15に対する共同設置されたNWDAF90のリストをPCF50に直接送信する。通信手順を呼び出すために、AMF40またはSMF45は、呼び出される手順を特定する要求メッセージをPCF50に送信する。要求メッセージは、手順が呼び出されるUE15のUE_IDをさらに含む。UE_IDは、例えば、IMSI(国際移動加入者識別子)、またはSUPI(加入者永続識別子)を含み得る。PCF50は、UE_IDとNWDAF90との間の関連付けを、その後の使用のために、PCF50に関連付けられたメモリ内のデータベースまたはテーブルに格納することができる。
【0037】
図2Bにおいて、NWDAF90と共同設置されたUPF35またはAMF40の複数のインスタンスは、SMF45を含む通信手順がUE15に対して呼び出されたとき、UE15に対する共同設置されたNWDAF90のリストをSMF45に送信する。NWDAF90がAMF40と共同設置された場合、AMF40は、PDUセッション確立手順などの呼び出される手順を識別する要求メッセージでNWDAF90のリストを送信する。要求メッセージは、手順が呼び出されるUE15のUE_IDをさらに含む。UE_IDは、例えば、IMSI(国際移動加入者識別子)、またはSUPI(加入者永続識別子)を含み得る。NWDAF90がUPF35と共同設置された場合、UPF35は、PFCPセッション確立要求などのSMF45からの要求メッセージに対する応答で、NWDAF90のリストを送信する。SMF45は、UE_IDとNWDAF90との間の関連付けを、その後の使用のために、AMF45に関連付けられたメモリ内のデータベースまたはテーブルに保存することができる。
【0038】
図2Cでは、共同設置されたNWDAF90を有するUPF35またはAMF40の複数のインスタンスは、UPF35またはAMF40からPCF50にリストを転送または中継するSMF45を介して、UE15に対する共同設置されたNWDAF90のリストをPCF50に間接的に送る。NWDAF90がAMF40と共同設置された場合、AMF40は、UE15に対してSMF45を含む通信手順が呼び出されたときに、NWDAF90のリストを要求メッセージ(例えば、セッション確立要求メッセージ)においてSMF45に送信する。要求メッセージは、通信手順が呼び出されたUE15のUE_IDを含む。UE_IDは、例えば、IMSI(国際移動加入者識別子)、又はSUPI(加入者永続識別子)を含み得る。NWDAF90がUPF35と共同設置された場合、UPF35は、SMF45がUE15に対してPFCPセッション確立手順などの通信手順を呼び出す際に、SMF45からの要求メッセージに対する応答でNWDAF90のリストを送信する。いずれの場合も、SMF45は、前述のようにUE15に対してPCF50を含む通信手順が呼び出されたときに、UPF35またはAMF40と共同設置されたNWDAF90のリストをPCF50に転送または中継する。PCF50は、UE_IDとNWDAF90との間の関連付けを、その後の使用のために、PCF50に関連付けられたメモリ内のデータベースまたはテーブルに格納することができる。
【0039】
図3は、特定のUE15またはセッションを提供するAMF40と共同設置されたNWDAF90のリストを、PCF50による使用のためにPCF50に示すための例示的な手順を示す図である。PCF50がコンシューマNFである場合、AMポリシーアソシエーション手順は、AMF40が特定のUE15のために共同設置されたNWDAF90のリストを示すことを可能にするように修正される。一般に、AMF40がUE15のためにPCF50とAMポリシーアソシエーションを作成または更新するとき、AMF40の変更によるものも含めて、AMF40はPCF50に、UE15のための分析を生成するために利用できるAMF40と共同設置されたNWDAF90のリストを示す。リストは、各NWDAF90について、共同設置されたNWDAF90が生成することができる分析ID、露出される分析エンドポイント(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート番号)、およびアプリケーションインタフェース(API)ユニフォームリソースインジケータ(URI)またはAPI_URIを構築するために用いられるAPIプレフィックスを含んでいる。
【0040】
図3に示す手順例では、AMF40は、特定のUE15に対してAMポリシーアソシエーションを作成または更新する決定を行い(1)、PCF50にNpcf_AMPolicyControl_Create要求またはNpcf_AMPolicyControl_Update要求を送信する(2)。要求メッセージは、手順が呼び出されたUE15のUE_IDを含み、AMF40と共同設置されたNWDAF90のリストを示す。リストは、各NWDAF90について、共同設置されたNWDAF90が生成することができる分析ID、露出される分析エンドポイント(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート番号)、およびアプリケーションインタフェース(API)ユニフォームリソースインジケータ(URI)またはAPI_URIを構築するために用いられるAPIプレフィックスを含んでいる。PCF50は、後で使用するために情報をメモリに格納する(3)。例えば、情報は、PCF50のメモリ内のデータベースまたはテーブルに格納されてもよい。PCF50は、AMF40に対して、Npcf_AMPolicyControl_Create/Update応答を返す(4)。その後、PCF50は、共同設置されたNWDAF90によって提供されるUE15のための分析が必要であると判断すると、格納された情報を使用してAMF40と共同設置されたNWDAF90を特定し、UE15のための分析を要求するために共同設置されたNWDAF90にサブスクリプション要求を送信する。
【0041】
図4は、特定のUE15またはセッションを提供するAMF40と共同設置されたNWDAF90のリストを、SMF45による使用のためにSMF45に指示するための例示的な手順を示している。SMF45がコンシューマNFである場合、PDUセッション確立または更新手順は、AMF40が特定のUE15に対して共同設置されたNWDAF90のリストを示すことを可能にするように修正される。一般に、AMF40がUE15のためにSMF45とのPDUセッションまたはコンテキストを確立または修正するとき、AMF40は、UE15のためのレポートを作成するために利用可能であるAMF40と共同設置されたNWDAF90のリストをSMF45に指示する。リストは、各NWDAF90について、共同設置されたNWDAF90が生成することができる分析ID、露出される分析エンドポイント(例えば、IPアドレスおよびポート番号)、およびAPI_URIまたはAPI_URIを構築するために用いられるAPIプレフィックスを含んでいる。
【0042】
図4に示す手順例では、AMF40は、特定のUE15に対してPDUセッションを作成または更新する決定を行い(1)、PCF50にNsmf_PDUSession_CreateSMContext要求またはNsmf_PDUSession_UpdateSMContext要求を送信する(2)。要求メッセージは、手順が呼び出されたUE15のUE_IDを含み、AMF40と共同設置されたNWDAF90のリストを示す。リストはまた、各NWDAF90について、共同設置されたNWDAF90が生成することができる分析ID、露出される分析エンドポイント(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート番号)、およびアプリケーションインタフェース(API)ユニフォームリソースインジケータ(URI)またはAPI_URIの構築に用いられるAPIプレフィックスを含む場合がある。SMF45は、後で使用するために情報をメモリに格納する(3)。例えば、情報は、SMF45のメモリ内のNWDAFロケータデータベースまたはテーブルに格納されてもよい。SMF45は、AMF40に対して、Nsmf_PDUSession_CreateSMContext応答またはNsmf_PDUSession_UpdateSMContext応答)で応答する(4)。その後、SMF45は、共同設置されたNWDAF90が提供するUE15に対する分析が必要であると判断すると、記憶された情報を用いてAMF40と共同設置されたNWDAF90を特定し、共同設置されたNWDAF90に対してUE15に対する分析を要求するサブスクリプション要求を送信する。
【0043】
図5は、特定のUE15またはセッションを提供するSMF45と共同設置されたNWDAF90のリストを、PCF50による使用のためにPCF50に示すための例示的な手順を示す図である。PCF50がコンシューマNFである場合、SMF45が特定のUE15のために共同設置されたNWDAF90のリストを示すことができるように、SMポリシーアソシエーション手順が修正される。一般に、SMF45がUE15のためにPCF50とのSMポリシーアソシエーションを作成または更新するとき、SMF45は、UE15のためのレポートを作成するために利用可能であるSMF45と共同設置されたNWDAF90のリストをPCF50に指示する。リストは、各NWDAF90について、共同設置されたNWDAF90が生成することができる分析ID、露出される分析エンドポイント(例えば、IPアドレスおよびポート番号)、およびAPI_URIまたはAPI_URIを構築するために使用されるAPIプレフィックスを含む。
【0044】
図5に示す手順例では、SMF45は、特定のUE15に対してSMポリシーアソシエーションを作成または更新する決定を行い(1)、Npcf_SMPolicyControl_Create要求またはNpcf_SMPolicyControl_Update要求をPCF50に送信する(2)。要求メッセージは、手順が呼び出されたUE15のUE_IDと、SMF45と共同設置されたNWDAF90のリストとを含む。リストはまた、各NWDAF90について、共同設置されたNWDAF90が生成することができる分析ID、露出される分析エンドポイント(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート番号)、およびアプリケーションインタフェース(API)ユニフォームリソースインジケータ(URI)またはAPI_URIを構築するために用いられるAPIプレフィックスを含んでいる。PCF50は、後で使用するために情報を保存する(3)。例えば、例えば、情報は、PCF50のメモリ内のNWDAFロケータデータベースまたはテーブルに格納されてもよい。PCF50は、要求メッセージに応答して、応答メッセージ(すなわち、Npcf_SMPolicyControl_Create/Update応答)をAMF40に送信する(4)。その後、PCF50は、共同設置されたNWDAF90が提供するUE15に対する分析が必要であると判断した場合、記憶された情報を用いてSMF45と共同設置されたNWDAF90を特定し、共同設置されたNWDAF90に対してUE15に対する分析を要求するためのサブスクリプション要求を送信する。
【0045】
図3~
図5に示す手順は、典型的には、手順を呼び出すNFと共同設置されたNWDAF90に関する情報を伝えるために用いられるが、当業者は、これらの手順が、他のNF内に共同設置されたNWDAF90に関する情報を伝えるために用いられ得ることを理解するものと思われる。
【0046】
図6は、特定のUE15またはセッションを提供するUPF35と共同設置されたNWDAF90のリストを、SMF45を介して間接的にPCF50に提供するための例示的な手順を示す図である。PFCPポリシーアソシエーション手順は、UPF35がローカル分析(すなわちUPF35と共同設置されたNWDAF90)をサポートすることを示す新しい能力をSMF45に報告することを可能にするように変更される。PDUセッション確立手順は、UPF35と共同設置されたNWDAF90のリストをSMF45に伝達するように変更される。SMポリシーアソシエーション手順は、特定のUE15またはセッションのためにUPF35と共同設置されたNWDAF90のリストをSMF45からPCF50に伝達するように変更される。一般に、UPF35がポリシー制御手順の間に、共同設置されたNWDAF90のサポートをSMF45に示すと、SMF45は、PCF50にUPF35と共同設置されたNWDAF上のイベントトリガをサポートすることをシグナリングしてもよい。PCF50は、その後、ポリシー制御手順の間、UPF35と共同設置されたNWDAF90上のイベントトリガをサブスクライブすることができる。SMF45は、UE15のためのPFCPセッションを確立する際に、UPF35と共同設置されたNWDAF90のリストを受け取る。PCF50がイベントトリガをサブスクライブしている場合、SMF45は、UE15のためのSMポリシーアソシエーションを更新するためにポリシー制御手順が呼び出されると、UPF35と共同設置されたNWDAF90のリストをPCF50に送信する。
【0047】
図6に示す手順では、UPF35は、SMF45にPFCPアソシエーション要求を送信し、PFCPアソシエーション手順を開始する(1)。PFCPアソシエーション要求は、UPF35がローカル分析をサポートすること、すなわちUPF35と共同設置されたNWDAF90を示すことを含む。下の表は、NWDU(最後のエントリ)として示されるこの新しい能力を含むユーザプレーン(UP)機能特徴のリストであり、UPF35の能力をSMF45に示すために使用することができる。この新しい能力を追加することにより、SMF45は、どのUPF35が共同設置されたNWDAF90をサポートするかを知り、ローカル分析を提供することができる。PFCPアソシエーション要求に対し、SMF45はPFCPアソシエーション応答(2)を送信し、PFCPアソシエーション手順が終了する。
【0048】
【0049】
その後、UE15は、AMF40にPDUセッション確立要求を送信してPDUセッション確立手順を開始し、AMF40は、SMF45にNsmf_PDUSession_Create_SMContext要求を送信してUE15用の新規PDUセッションを作成する(3、4)。SMF45は、PCF50にNpcf_SMPolicyControl_Create要求を送信することにより、PCF50とのSMポリシーアソシエーションを作成する(5)。Npcf_SMPolicyControl_Create要求は、SMF45がこのPDUセッションのために、共同設置されたNWDAF90を有するUPF35の存在を示すことを可能にする新しいイベントトリガのサポートを示すように修正される。PCF50は、新しいイベントトリガへのサブスクリプション要求を含むNpcf_SMPolicyControl_Create応答でSMF45に応答する(6)。SMF45は、ネットワークデータ分析をサポートするUPF50を選択し(例えば、共同設置されたNWDAF90を介して)、選択したUPF35にPFCPセッション確立要求メッセージを送信することによりPFCPセッション確立手順をトリガする(7)。UPF35は、UPF35と共同設置されたNWDAF90のリストを含むPFCPセッション確立応答メッセージでSMF45に応答する(8)。リストはまた、各NWDAF90について、共同設置されたNWDAF90が生成できる分析ID、露出される分析エンドポイント(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート番号)、およびアプリケーションインタフェース(API)ユニフォームリソースインジケータ(URI)またはAPI_URIの構築に使用するAPIプレフィックスを含むことがある。
【0050】
UPF35から共同設置されたNWDAF90のリストを受信すると、SMF45は、UE15またはセッションのためにUPF35と共同設置されたNWDAF90のリストとUPF35を識別するUPF識別子(UPF_ID)を含む新しいイベントトリガ通知を含むNpcf_SMPolicyControl_Update要求をPCF50に送信することによりPCF50とのSM Policy Associationの更新をトリガする(9)。リストはまた、各NWDAF90について、共同設置されたNWDAF90が生成することができる分析ID、露出される分析エンドポイント(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート番号)、およびアプリケーションインタフェース(API)ユニフォームリソースインジケータ(URI)またはAPI_URIの構築に用いられるAPIプレフィックスを含む場合がある。
【0051】
IPF35と共同設置されたNWDAF90のリストを受信したPCF50は、後で使用するために情報を保存し、SMF45にNpcf_SMPolicyControl_Update応答で答える(10、11)。PCF50がNpcf_SMPolicyControl_Update応答を送信した後もPDUセッション確立は継続するが、残りの手順については簡潔にするために省略する。その後、PCF50は、UPF35と共同設置されたNWDAF90が提供するUE15のための分析が必要であると判断した場合、格納された情報を用いてUPF35と共同設置されたNWDAF90を特定し、共同設置されたNWDAF90に対してUE15のための分析を要求するためのサブスクリプション要求を送信する。
【0052】
図6のシーケンス図には示されていないが、SMF45が新しいUPF35を選択した後にUPF再配置をトリガした場合、および新しいUPF35がPFCPセッション確立手順の一部としてNWDAF90のリストを含んでいる場合、SMF45は、PCF50とのSMポリシーアソシエーションを更新する。SMF45は、UE15またはセッションのためにUPF35と共同設置されたNWDAF90のリストとUPF35を識別するUPF識別子(UPF_ID)を含む新しいイベントトリガ通知を含むNpcf_SMPolicyControl_Update要求を送信することによりPCF50とのSMポリシーアソシエーションを更新する。リストはまた、各NWDAF90について、共同設置されたNWDAF90が生成することができる分析ID、露出される分析エンドポイント(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート番号)、およびアプリケーションインタフェース(API)ユニフォームリソースインジケータ(URI)またはAPI_URIの構築に使用するAPIプレフィックスを含むことができる。PCF50は、先に説明したように、後で使用するために情報を保存する。
【0053】
図7は、AMF40またはSMF45と共同設置された追加のNWDAF90に関する情報を伝達するための、
図6に示した手順の変形を示す図である。簡潔さのために、変更された手順のみが説明される。それ以外は、
図7に示す手順は、
図6の手順と同じである。PDUセッション確立手順がUE15によってトリガされたときに、AMF40がUE15のための共同設置されたNWDAF90も含む場合、AMF40は、AMF40がSMF45とUE15のための新しいPDUセッションを作成するときに、SMF45へのNsmf_PDUSession_Create_SMContext要求に共同設置されたNWDAF90のリストを含めることができる(4)。SMF45は、今度は、SMF45がPCF50との間でUE15のためのSMポリシーアソシエーションを作成するとき、PCF50へのNpcf_SMPolicyControl_Create要求に、AMF識別子(AMF_ID)と共にAMF40と共同設置されたNWDAF90のリストを含めることができる(5)。SMF45がUE15のための共同設置されたNWDAF90も含む場合、SMF45は、SMF45がPCF50との間でUE15のためのSMポリシーアソシエーションを作成する際に、PCF50に対するNpcf_SMPolicyControl_Create要求にSMF識別子(SMF_ID)と共に共同設置されたNWDAF90のリストを更に含むことができる(5)。このように、PCF50へのNpcf_SMPolicyControl_Create要求は、UPF35と共同設置されたNWDAF90のリストに加え、AMF40と共同設置されたNWDAF90のリスト、SMF45と共同設置されたNWDAF90のリスト、又は両方を含んでもよい。
【0054】
他の実施形態では、SMF45は、SMF45がPCF50とのSMポリシーアソシエーションの更新をトリガしたときに、PCF50へのNpcf_SMPolicyControl_Update要求において、UPF35と共同設置されたNWDAF90のリストに加え、AMF40と共同設置されたNWDAF90のリストまたはSMF45のNWDAF90の共同設置のリスト、または両方を含みうる(9)。このアプローチの考えられる欠点は、SMF45のAMF40と共同設置されたNWDAF90のリストが、PCF50が前述のように新しいイベントトリガにサブスクリライブしない限り、PCF50に伝達されないことである。
【0055】
図8~
図11は、UPF35、AMF40またはSMF45などのNFと共同設置されたNWDAFのリストを配信する、通信ネットワーク10の5GC30内のネットワークノードによって実施される例示的な方法を示す図である。便宜上、ネットワークノードは、リストの配信におけるネットワークノードの役割に応じて、プロデューサネットワークノード600、露出ネットワークノード500またはコンシューマネットワークノード700としてラベル付けされる。本明細書で使用されるように、プロデューサネットワークノード600(
図14に示す)は、コンシューマネットワークノード700に分析レポートを提供する、共同設置されたNWDAF90を有するネットワークノードである。例えば、プロデューサネットワークノード600は、UPF35、AMF40またはSMF45を含み得る。露出ネットワークノード500(
図13に示す)は、プロデューサネットワークノード600と共同設置された分散NWDAF90に関する情報をコンシューマネットワークノード700に直接的または間接的に提供するネットワークノードを含む。コンシューマネットワークノード700(
図15に示す)は、プロデューサネットワークノード600によって生成される分析レポートのコンシューマである。いくつかのネットワークノードは、プロデューサネットワークノード600と露出ネットワークノード500の両方の役割を果たすことができ、以下の議論では露出/プロデューサネットワークノード400(
図12に示す)とラベル付けされる。露出/プロデューサネットワークノード400という用語は、本明細書では文脈に応じて明確にするために使用されるが、露出/プロデューサノード400は、本質的に、共同設置されたNWDAF90を有する露出ネットワークノード500の特殊なケースである。したがって、露出ネットワークノード500という用語は、露出/プロデューサノード400を含むように広義に解釈されるべきである。同様に、露出/プロデューサノード400はまた、露出機能を有するプロデューサネットワークノード600の特別な場合として考慮され得る。したがって、プロデューサネットワークノード600という用語は、露出/プロデューサノード400を含むように広義に解釈されるべきである。
【0056】
図8は、同じネットワークノード内または別のネットワークノード内のNFと共同設置されたNWDAF90のインスタンスを露出する、露出/プロデューサネットワークノード400によって実施される例示的な方法100を示す図である。ネットワークノード400は、AMF40またはSMF45として機能するように構成されてもよい。ネットワークノード400はオプションで、コンシューマネットワークノード700から、共同設置されたNWDAF90に対するNWDAF発見通知を要求する要求または他の指示を受信する(ブロック110)。要求は、サブスクリプション要求または他のサービス要求を含んでもよい。他の実施形態では、ネットワークノード400は、NWDAF更新をPCF50または他のコンシューマネットワークノード700に報告するように予め構成されてもよく、または他のネットワークノードによってそうするように構成されてもよい。いずれにせよ、NWDAF報告が有効化されると、ネットワークノード400は、UE15に対する通信手順を呼び出す際に、特定のUE15に対するNWDAF90のリストを含める。共同設置されたNWDAF90を露出するために、露出/プロデューサネットワークノード400は、露出/プロデューサネットワークノード400によってサービスされるUE15に対する通信手順を呼び出すコンシューマネットワークノード700(例えば、PCF50)に対して要求メッセージを送信する(ブロック120)。要求メッセージは、通信手順が呼び出されるUE15のUE_IDと、UE15に対して分析レポートを提供するプロデューサネットワークノード600と共同設置されたNWDAF90のリストとを含む。上述のように、プロデューサネットワークノード600は、UPF35、AMF40またはSMF45を含み得る。
【0057】
いくつかの実施形態において、露出/プロデューサネットワークノード400は、コンシューマネットワークノード700からUEのための分析レポートに対するサブスクリプション要求をさらに受信(ブロック130)してもよい。サブスクリプション要求は、UE15のUE識別子(ID)を含む。実用的な実施では、サブスクリプション要求は、複数のUE15に対する分析レポートを要求し得、コンシューマネットワークノード700に関心のあるUE_IDのリストを提供し得る。UE_IDは、例えば、国際移動加入者識別子(IMSI)、または加入者永久識別子(SUPI)を含み得る。サブスクリプションが呼び出されると、露出/プロデューサネットワークノード400は、サブスクリプション要求に含まれるUE_IDについて、コンシューマネットワークノード700に分析レポートを送信する(ブロック140)。
【0058】
方法100のいくつかの実施形態では、露出/プロデューサネットワークノード400は、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)またはセッション管理ノード(例えば、SMF45)を含み、コンシューマネットワークノード700は、ポリシー制御ノード(例えば、PCF50)を含む。一実施形態では、要求メッセージは、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)からポリシー制御ノード(例えば、PCF50)に対して、UE15に対するポリシーアソシエーションを作成または更新する要求を含み得る。別の実施形態では、要求メッセージは、セッション管理ノード(例えば、SMF45)からポリシー制御ノード(例えば、PCF50)へ、UE15のためのポリシーアソシエーションを作成または更新する要求を含む。
【0059】
方法100のいくつかの実施形態では、露出/プロデューサネットワークノード400は、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)を含み、コンシューマネットワークノード700は、またはセッション管理ノード(例えば、SMF45)を含む。方法100の実施形態において、要求メッセージは、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)からセッション管理ノード(例えば、SMF45)に対して、UE15に対するセッション管理コンテキストを作成または更新する要求を含む。
【0060】
方法100のいくつかの実施形態では、露出/プロデューサネットワークノード400はセッション管理ノード45を含み、プロデューサネットワークノード600はモビリティ管理ノード40またはユーザプレーンノード35のうちの1つを含む。
【0061】
方法100のいくつかの実施形態は、要求メッセージを送信する前に、コンシューマネットワークノード700から、共同設置されたNWDAF90に対するNWDAF通知を要求するサービス要求を受信すること(ブロック110)をさらに含む。一例では、露出/プロデューサネットワークノード400は、モビリティ管理ノード40から第2の要求メッセージにおいて、モビリティ管理ノード40と共同設置されたNWDAF90のリストを受信する。第2の要求メッセージは、UE15のためのセッション管理コンテキストノードを作成するためのモビリティ管理ノード40からセッション管理ノード45への要求を含んでいてもよい。
【0062】
別の例では、露出/プロデューサネットワークノード400は、第2の要求メッセージに対する応答で、ユーザプレーンノード35と共同設置されたNWDAF90のリストを受信する。第2の要求メッセージは、セッション管理ノード45からユーザプレーンノード35への、UE15のためのポリシーアソシエーションを作成する要求を含んでいてもよい。
【0063】
方法100のいくつかの実施形態は、第2の要求メッセージを送信する前に、ユーザプレーンノード35から、ユーザプレーンノード35が共同設置NWDAF90を有するというインジケーションを受信することをさらに含む。
【0064】
方法100のいくつかの実施形態では、露出/プロデューサネットワークノード400は、プロデューサネットワークノード600であり、NWDAF90のリストは、露出/プロデューサネットワークノード400と共同設置されたNWDAF90のリストを含む。
【0065】
方法100のいくつかの実施形態は、UE15に対する分析レポートの受信を要求する分析サブスクリプション要求をコンシューマネットワークノード700から受信することと、分析サブスクリプション要求に応答して、UEに対する分析レポートをコンシューマネットワークノード700に送信すること(ブロック130~140)をさらに含む。
【0066】
図9は、通信ネットワーク10の5GC30内の露出ネットワークノード500によって実施される、別のプロデューサネットワークノード600内のNFと共同設置されたNWDAF90のインスタンスを露出する例示的な方法150を示す図である。露出ネットワークノード500は、例えばSMF45を含み得、プロデューサネットワークノード600は、UPF35またはAMF40を含み得る。コンシューマネットワークノード700が露出ネットワークノード500からNWDAF発見通知を要求したこと、または露出ネットワークノード700がNWDAF通知を提供するように構成されていることが仮定されている。露出ネットワークノード500は、オプションで、プロデューサネットワークノード600に、露出ネットワークノード500によってサービスされるUE15に対する通信手順を呼び出す第2の要求メッセージを送信する(ブロック160)。露出ネットワークノード500は、UE15のための通信手順を呼び出すプロデューサネットワークノード600からの第1の要求メッセージにおいて、またはUE15のための通信手順を呼び出す露出ネットワークノード500によってプロデューサネットワークノード600に送信された第2の要求メッセージに対する応答において、プロデューサネットワークノード600と共同設置されたNWDAF90のリストを受信する(ブロック170)。その後、露出ネットワークノード500は、プロデューサネットワークノード600と共同設置されたNWDAF90のリストを第3の要求メッセージでコンシューマネットワークノード700に送信する(ブロック180)。
【0067】
方法150のいくつかの実施形態では、露出ネットワークノード500はセッション管理ノード(例えば、SMF45)を含み、プロデューサネットワークノード600はユーザプレーンノード(例えば、UPF35)又はモビリティ管理ノード(例えば、AMF40)を含む。
【0068】
方法150のいくつかの実施形態において、プロデューサネットワークノード600は、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)を構成し、第1の要求メッセージは、モビリティ管理ノード40からセッション管理ノード(例えば、SMF45)へのセッション管理要求メッセージである。露出ネットワークノード500は、セッション管理要求メッセージにおいて、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)と共同設置されたNWDAF90のリストを受信する。セッション管理要求メッセージは、UE15のためのセッション管理コンテキストを作成するための要求を含んでいてもよい。
【0069】
方法150のいくつかの実施形態では、プロデューサネットワークノード600は、ユーザプレーンノード(例えば、UPF35)を含み、第2のサービス要求メッセージは、セッション管理ノード(例えば、SMF45)からユーザプレーンノード(例えば、UPF35)へのパケット転送制御要求メッセージを含み得る。セッション管理ノード(例えば、SMF45)は、セッション管理ノード(例えば、SMF45)が送信したパケット転送制御要求メッセージに対する応答で、ユーザプレーンノード(例えば、UPF35)と共同設置されたNWDAF90のリストを受信する。この場合、パケット転送制御要求メッセージは、UE15に対するパケット転送セッションの作成要求を含み得る。
【0070】
方法150のいくつかの実施形態は、第2の要求メッセージを送信する前に、ユーザプレーンノード35から、ユーザプレーンノード35が共同設置NWDAF90を有するというインジケーションを受信すること(ブロック160)をさらに含む。
【0071】
方法150のいくつかの実施形態では、プロデューサネットワークノード600と共同設置されたNWDAF90のリストは、第2のポリシー制御要求メッセージでコンシューマネットワークノード700に送信される。この場合、ポリシー制御要求メッセージは、UE15に対するポリシーアソシエーションを更新する要求を含み得る。
【0072】
図10は、プロデューサネットワークノード600のNFと共同設置されたNWDAF90のインスタンスを、露出ネットワークノード500を介してコンシューマネットワークノード700に露出する、プロデューサネットワークノード600によって実施される例示的方法200を示す図である。この場合のプロデューサネットワークノード600は、例えば、UPF35またはAMF40を含み得、露出ネットワークノード500は、SMF45を含み得、コンシューマネットワークノード700は、PCF50を含み得る。この方法200において、プロデューサネットワークノード600は、オプションで、露出ネットワークノード500から、露出ネットワークノード500によってサービスされるUE15に対する通信手順を呼び出す第2の要求メッセージを受信する(ブロック210)。プロデューサネットワークノード600は、UE15のための通信手順を呼び出す露出ネットワークノード500への第1の要求メッセージにおいて、またはUE15のための通信手順を呼び出す露出ネットワークノード500から受信した第2の要求メッセージに対する応答において、プロデューサネットワークノード600と共同設置されたNWDAF90のリストを露出ネットワークノード500に送信する(ブロック220)。
【0073】
いくつかの実施形態において、プロデューサネットワークノード600は、コンシューマネットワークノード700からUEのための分析レポートに対するサブスクリプション要求をさらに受信(ブロック230)してもよい。サブスクリプション要求は、UE15に対するUE識別子(ID)を含む。実用的な実施では、サブスクリプション要求は、複数のUE15に対する分析レポートを要求し得、コンシューマネットワークノード700に関心のあるUE_IDのリストを提供し得る。UE_IDは、例えば、国際移動加入者識別子(IMSI)、または加入者永久識別子(SUPI)を含み得る。サブスクリプションが呼び出されると、露出/プロデューサネットワークノード400は、サブスクリプション要求に含まれるUE_IDについて、コンシューマネットワークノード700に分析レポートを送信する(ブロック240)。
【0074】
方法200のいくつかの実施形態において、プロデューサネットワークノード600は、ユーザプレーンノード(例えば、UPF35)およびモビリティ管理ノード(例えば、AMF40)のうちの1つを含み、露出ネットワークノード500は、セッション管理ノード(例えば、SMF45)を含む。
【0075】
方法200のいくつかの実施形態において、プロデューサネットワークノード600は、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)を含み、第1の要求メッセージは、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)からセッション管理ノード(例えば、SMF45)までのセッション管理要求メッセージを含む。モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)は、セッション管理要求メッセージにおいて、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)と共同設置されたNWDAF90のリストをセッション管理ノード45に送信する。セッション管理要求メッセージは、UE15のセッション管理コンテキストを作成するための要求を含んでいてもよい。
【0076】
方法200のいくつかの実施形態において、プロデューサネットワークノード600は、ユーザプレーンノード(例えば、UPF35)を含み、第2のサービス要求メッセージは、セッション管理ノード(例えば、SMF45)からユーザプレーンノード(例えば、UPF35)までのパケット転送制御要求メッセージを含む。ユーザプレーンノード(例えば、UPF35)は、パケット転送制御要求メッセージに対する応答として、ユーザプレーンノード(例えば、UPF35)と共同設置されたNWDAF90のリストをセッション管理ノード(例えば、SMF45)へ送信する。パケット転送制御要求メッセージは、UE15のためのパケット転送セッションを作成するための要求を含んでいてもよい。
【0077】
方法200のいくつかの実施形態は、セッション管理ノード(45)に対して、第2の要求メッセージを受信する前に、ユーザプレーンノード(35)が共同設置されたNWDAF(90)を有するというインジケーションを送信すること(ブロック210)をさらに含む。
【0078】
方法200のいくつかの実施形態は、UE15についての分析レポートを受け取ることを要求するコンシューマネットワークノード700からの分析サブスクリプション要求を受け取ること(ブロック230)と、分析サブスクリプション要求に応答して、UE15についての分析レポートをコンシューマネットワークノード700に送信すること(ブロック240)とをさらに含む。
【0079】
図11は、プロデューサネットワークノード内のNFと共同設置されたNWDAF90のインスタンスを発見する、コンシューマNFを含むコンシューマネットワークノード700による例示的方法300を示す図である。コンシューマネットワークノード700は、SMF45またはPCF50を含んでいてもよい。この方法300において、コンシューマネットワークノード700は、オプションで、プロデューサネットワークノード600内のプロデューサNFと共同設置された分散NWDAFの通知を要求するサービス要求を露出ネットワークノード500に送信する。露出ネットワークノード500は、例えば、AMF40またはSMF45を含み得る。コンシューマネットワークノード700は、オプションで、露出ネットワークノード500に、共同設置されたNWDAF90に対する通知を要求するサービス要求を送信する(ブロック310)。コンシューマネットワークノード700は、露出ネットワークノード500から、露出ネットワークノード500によってサービスされるUE15に対する通信手順を呼び出す要求メッセージを受信する(ブロック320)。要求メッセージは、UE15に対して分析レポートを提供するプロデューサネットワークノード600と共同設置しているNWDAF90のリストを含む。要求メッセージを受信すると、コンシューマネットワークノード700は、NWDAFのリスト内の情報をメモリに格納する(ブロック330)。
【0080】
方法300のいくつかの実施形態において、露出ネットワークノード500は、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)またはセッション管理ノード(例えば、SMF45)を含み、コンシューマネットワークノードは、ポリシー制御ノード50(例えば、PCF50)を含む。露出ネットワークノード500がモビリティ管理ノード40(例えば、AMF40)を含む場合、要求メッセージは、モビリティ管理ノード40(例えば、AMF40)からポリシー制御ノード(例えば、PCF50)への、UE15に対するポリシーアソシエーションを作成または更新する要求を含み得る。露出ネットワークノード500がセッション管理ノード(例えば、SMF45)を含む場合、要求メッセージは、セッション管理ノード45(例えば、SMF45)からポリシー制御ノード50へ、UE15のためのポリシーアソシエーションを作成または更新する要求を含む。
【0081】
方法300のいくつかの実施形態において、露出ネットワークノード500は、モビリティ管理ノード40(例えば、AMF40)を含み、コンシューマネットワークノード700は、セッション管理ノード(例えば、SMF45)を含む。この場合、要求メッセージは、モビリティ管理ノード(例えば、AMF40)からセッション管理ノード(例えば、SMF45)に対して、UE15に対するセッション管理コンテキストをクレートまたは更新する要求を含み得る。
【0082】
方法300のいくつかの実施形態では、露出ネットワークノード500は、プロデューサネットワークノード600であり、NWDAF90のリストは、露出ネットワークノード500と共同設置されたNWDAF90のリストを含む。
【0083】
方法300のいくつかの実施形態において、プロデューサネットワークノード600はユーザプレーンノード35を含み、露出ネットワークノード500はセッション管理ノード45を含み、NWDAFのリスト90はユーザプレーンノード35と共同設置されたNWDAF90のリストである。
【0084】
方法300のいくつかの実施形態は、要求メッセージを受信する前に、露出ネットワークノード500にサービス要求を送信し、共同設置されたNWDAF90を有するプロデューサネットワークノード300のNWDAF発見通知を要求すること(ブロック310)をさらに含む。
【0085】
方法300のいくつかの実施形態は、UE15についての分析レポートを要求する分析サブスクリプション要求をプロデューサネットワークノード600に送信すること(ブロック340)と、分析サブスクリプション要求に応答して、UE15についての分析レポートを受け取ること(ブロック350)とをさらに含む。
【0086】
当業者であれば、
図8~
図11に示す方法において、要求メッセージに共同設置されたNWDAF90のリストを含めるための異なる方法があることを認識するであろう。NWDAF90のリストそのものは、要求メッセージに埋め込まれてもよい。あるいは、リストへの参照またはリストの他の表示を要求メッセージに入れることによって、NWDAF90のリストを要求メッセージに含めることができ、受信ネットワークノードはその参照を使用して、メモリに格納されたリストを識別するか、または他のネットワークノードからリストを取得することができる。特許請求の範囲で使用される場合、用語「含む」は、リストを示すこれらの方法のそれぞれを包含するように広く読まれることが意図されている。
【0087】
装置は、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、または回路を実施することによって、本明細書に記載される方法のいずれかを実行することができる。一実施形態では、例えば、装置は、方法の図に示されたステップを実行するように構成されたそれぞれの回路(circuits)または回路(circuitry)を含んでいる。この点に関する回路または回路は、特定の機能的処理を行う専用の回路、および/またはメモリと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサを含み得る。例えば、回路は、1つ以上のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、特殊用途デジタルロジックなどを含むことができる他のデジタルハードウェアを含むことができる。処理回路は、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよく、このメモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ装置、光学記憶装置などの1つまたはいくつかのタイプのメモリを含んでもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態において、1つ以上の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令と、本明細書に記載の技術の1つ以上を実施するための命令とを含んでもよい。メモリを採用する実施形態では、メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、本明細書に記載される技法を実行するプログラムコードを格納する。
【0088】
図12は、
図8に示される方法100を実行するように構成された例示的な露出/プロデューサネットワークノード400を示す。露出/プロデューサネットワークノード400は、オプションの受信ユニット410と、要求ユニット420と、オプションのNWDAFサブスクリプションユニット430と、オプションのNWDAF報告ユニット440とを含む。受信ユニット410および要求ユニット420は、AMF40またはSMF45などのプロデューサNFの一部である。NWDAFサブスクリプションユニット430、およびNWDAF報告ユニット440は、露出/プロデューサネットワークノード400のNFと共同設置されたNWDAF90の一部である。様々なユニット410~440は、ハードウェアおよび/またはプロセッサもしくは処理回路によって実行されるソフトウェアコードによって実施され得る。受信ユニット410は、存在する場合、コンシューマネットワークノード700から、共同設置されたNWDAF90に対する通知を要求するサービス要求または他のインジケーションを受信するように構成される。要求ユニット420は、露出/プロデューサネットワークノード400によってサービスされるUE15に対する通信手順を呼び出す要求メッセージをコンシューマネットワークノード700(例えば、PCF50)に送信するように構成される。NWDAFサブスクリプションユニット430は、存在する場合、UE15のための分析レポートに対するサブスクリプション要求をコンシューマネットワークノード700から受信するように構成される。NWDAF報告ユニット440は、存在する場合、サブスクリプション要求に含まれるUE_IDのための分析レポートをコンシューマネットワークノード700に送信するように構成される。
【0089】
図13は、
図9に示される方法を実行するように構成された別の例示的な露出ネットワークノード500を示す。露出ネットワークノード500は、第1の要求ユニット510、受信ユニット520、および第2の要求ユニット530を含む。第1の要求ユニット510、受信ユニット520、第2の要求ユニット530は、AMF40またはSMF45などのNFの一部である。様々なユニット510~530は、ハードウェアによって、及び/又は、プロセッサ又は処理回路によって実行されるソフトウェアコードによって実施され得る。第1の要求ユニット510は、プロデューサネットワークノード600に、露出ネットワークノード500によってサービスされるUE15に対する通信手順を呼び出す第2の要求メッセージを送信するように構成される。受信ユニット520は、UE15に対する通信手順を呼び出すプロデューサネットワークノード600からの第1の要求メッセージにおいて、またはUE15に対する通信手順を呼び出す露出ネットワークノード500からプロデューサネットワークノード600に送信された第2の要求メッセージに対する応答において、プロデューサネットワークノード600と共同設置されたNWDAF90のリストを受信するよう構成されている。第2の要求ユニット530は、第3の要求メッセージにおいて、プロデューサネットワークノード600と共同設置されたNWDAF(90)のリストをコンシューマネットワークノード700に送信するように構成される。
【0090】
図14は、プロデューサネットワークノード600においてプロデューサNFと共同設置され、
図10の方法200を実行するように構成されたNWDAFを含むプロデューサネットワークノード600を示す。プロデューサネットワークノード600は、オプションの要求受信ユニット610、送信ユニット620、オプションのNWDAFサブスクリプションユニット630、およびオプションのNWDAF報告ユニット640を含む。要求受信ユニット610および送信ユニット620は、UPF35などのプロデューサNFの一部である。NWDAFサブスクリプションユニット630、およびNWDAF報告ユニット640は、プロデューサネットワークノード600でプロデューサNFと共同設置されたNWDAF90の一部である。様々なユニット610~640は、ハードウェアおよび/またはプロセッサもしくは処理回路によって実行されるソフトウェアコードによって実施され得る。要求受信ユニット610は、存在する場合、露出ネットワークノード500から、露出ネットワークノード500によってサービスされるUE15に対する通信手順を呼び出す第2の要求メッセージを受信するように構成されている。送信ユニット620は、UE15のための通信手順を呼び出す露出ネットワークノード500への第1の要求メッセージにおいて、またはUE15のための通信手順を呼び出す露出ネットワークノード500から受信した第2の要求メッセージに対する応答において、プロデューサネットワークノード600と共同設置されたNWDAF90のリストを露出ネットワークノード500に送信するよう構成されている。NWDAFサブスクリプションユニット630は、存在する場合、UE15のための分析レポートに対するサブスクリプション要求をコンシューマネットワークノード700から受信するように構成される。NWDAF報告ユニット640は、存在する場合、サブスクリプション要求に含まれるUE_IDのための分析レポートをコンシューマネットワークノード700に送信するように構成される。
【0091】
図15は、
図11の方法300を実行するように構成された例示的なコンシューマネットワークノード700を示す。コンシューマネットワークノード700は、発見ユニット710、受信ユニット720、格納ユニット730、オプションのNWDAFサブスクリプションユニット740、およびオプションのNWDAF分析ユニット750を含む。様々なユニット710~750は、ハードウェアによって、および/またはプロセッサもしくは処理回路によって実行されるソフトウェアコードによって実施され得る。発見ユニット710は、存在する場合、PNFと共同設置された分散NWDAFの通知を要求するサービス要求を露出ネットワークノード500に送信するように構成されている。受信ユニット720は、露出ネットワークノード500から、露出ネットワークノード500によってサービスされるUE15に対する通信手順を呼び出す要求メッセージを受信するように構成される。格納ユニット730は、本明細書で説明するように分析レポートを得る際に後で使用するために、NWDAF90のリストからの情報をメモリに格納するように構成されている。要求メッセージは、UE15に対して分析レポートを提供するプロデューサネットワークノード600と共同設置されたNWDAF90のリストを含む。NWDAFサブスクリプションユニット740は、存在する場合、UE15のための分析レポートを要求する分析サブスクリプション要求をプロデューサネットワークノード600に送信するように構成される。NWDAF分析ユニット750は、存在する場合、分析サブスクリプション要求に応答して、UE15のための分析レポートを受信するように構成される。
【0092】
図16は、露出ネットワークノード500、プロデューサネットワークノード600、コンシューマネットワークノード700、またはそれらの組み合わせとして構成することができるネットワークノードの主要機能コンポーネントを示す図である。ネットワークノード800は、通信回路810、処理回路820、及びメモリ830を含む。
【0093】
通信回路810は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークなどの通信ネットワークを介して、通信ネットワーク内の他のコアネットワークノードと通信するためのネットワークインタフェース回路を含む。
【0094】
処理回路820は、ネットワークノード800の全体的な動作を制御し、
図8~
図11にそれぞれ示す方法100、150、200、300のうちの1つ以上を実行するように構成される。処理回路820は、1つ以上のマイクロプロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0095】
メモリ830は、処理回路820が動作のために必要とするコンピュータプログラムコードおよびデータを格納するための揮発性および不揮発性の両方のメモリから構成される。メモリ830は、電気、磁気、光学、電磁気、または半導体データストレージを含むデータを格納するための任意の有形、非一時的コンピュータ可読記憶媒体で構成されてもよい。メモリ830は、
図8~
図11にそれぞれ示された方法100、150、200、300の1つ以上を実施するように処理回路820を構成する実行可能な命令を含むコンピュータプログラム840を格納する。この点におけるコンピュータプログラムは、上述の手段またはユニットに対応する1以上のコードモジュールから構成されてもよい。一般に、コンピュータプログラム命令および構成情報は、ROM、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)またはフラッシュメモリのような不揮発性メモリに格納される。動作中に生成される一時的なデータは、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリに格納されてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書で説明するように処理回路820を構成するためのコンピュータプログラム840は、携帯用コンパクトディスク、携帯用デジタルビデオディスク、又は他の取り外し可能な媒体などの取り外し可能なメモリに格納されてもよい。また、コンピュータプログラム840は、電気信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読記憶媒体などのキャリアに具現化されてもよい。
【0096】
当業者であれば、本明細書の実施形態が対応するコンピュータプログラムをさらに含むことも理解できるであろう。コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、装置に上述したそれぞれの処理のいずれかを実行させる命令を含んでいる。この点に関するコンピュータプログラムは、上述した手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールから構成されてもよい。
【0097】
実施形態は、このようなコンピュータプログラムを含むキャリアをさらに含む。このキャリアは、電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つで構成されてもよい。
【0098】
この点に関して、本明細書の実施形態は、非一時的コンピュータ可読(記憶又は記録)媒体に格納され、装置のプロセッサによって実行されると、装置に上述のような動作をさせる命令を含むコンピュータプログラム製品も含んでいる。
【0099】
実施形態は、コンピュータプログラム製品がコンピュータデバイスによって実行されるときに、本明細書のいずれかの実施形態のステップを実行するためのプログラムコード部分を含むコンピュータプログラム製品をさらに含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に格納されてもよい。
【0100】
本明細書で説明する露出および発見の技術は、既存の手順およびメッセージを活用して、5GC30内のコンシューマNFが、UEまたはUEのグループに対するローカル分析を要求できるように、プロデューサNFと共同設置されたNWDAFS90を発見できるようにするものである。コンシューマNFにとって、集中NWDAFからよりも、プロデューサNFと共同設置されたNWDAFから分析を取得する方が効率的であるため、この技術はコンシューマNFの観点から効率を向上させる。