(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】車載機器制御装置及び車載機器制御方法
(51)【国際特許分類】
B60R 16/037 20060101AFI20240307BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20240307BHJP
【FI】
B60R16/037
B60R16/02 660B
(21)【出願番号】P 2022569301
(86)(22)【出願日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 IB2020001102
(87)【国際公開番号】W WO2022129970
(87)【国際公開日】2022-06-23
【審査請求日】2023-06-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】507308902
【氏名又は名称】ルノー エス.ア.エス.
【氏名又は名称原語表記】RENAULT S.A.S.
【住所又は居所原語表記】122-122 bis, avenue du General Leclerc, 92100 Boulogne-Billancourt, France
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】小峯 眞衣子
(72)【発明者】
【氏名】梶山 直登
(72)【発明者】
【氏名】田村 総
(72)【発明者】
【氏名】古屋 友和
(72)【発明者】
【氏名】西村 公志
【審査官】池田 晃一
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-155138(JP,A)
【文献】特開平11-101034(JP,A)
【文献】特開2020-93622(JP,A)
【文献】特開2009-61978(JP,A)
【文献】特開2014-153481(JP,A)
【文献】特開2020-163889(JP,A)
【文献】特開2005-67353(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0371907(US,A1)
【文献】中国実用新案第207198571(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 16/02 ; 16/037
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される記憶装置と、
前記車両に搭載されるコントローラと、を備える車載機器制御装置において、
前記記憶装置には、
第1認証に関連付けられた車載機器または前記車載機器の機能と、第2認証に関連付けられた前記車載機器または前記車載機器の機能が記憶され、
ユーザに関連付けられた、前記車載機器または前記車載機器の機能を制御するための設定データが記憶され、
前記コントローラは、
前記ユーザが保持する無線装置から送信される信号に基づいて前記第1認証を行い、
前記ユーザの生体データに基づいて前記第2認証を行い、
前記第1認証に基づいて前記記憶装置を参照して第1設定データを読み出し、
前記第1設定データを用いて前記車載機器または前記車載機器の機能を制御し、
前記第2認証に基づいて前記記憶装置を参照して第2設定データを読み出し、
前記第2設定データを用いて前記車載機器または前記車載機器の機能を制御し、
前記第1認証は前記ユーザが前記車両に乗車する前に実行され、前記第2認証は前記ユーザが前記車両に乗車した後に実行され、
前記第1認証によって特定されたユーザと、前記第2認証によって特定されたユーザが同一であるか否かを判定し、
前記第1認証によって特定されたユーザと、前記第2認証によって特定されたユーザが異なる場合、前記コントローラは、前記第1認証によって特定されたユーザの設定データを用いて制御された前記車載機器または前記車載機器の機能について、前記第2認証によって特定されたユーザの設定データを用いて再度制御する
ことを特徴とする車載機器制御装置。
【請求項2】
前記無線装置から送信される信号は、前記車両との近距離通信によって前記無線装置から送信される識別信号を含み、
前記生体データは、前記ユーザの顔を撮像した顔データである
ことを特徴とする請求項1に記載の車載機器制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記識別信号と紐付けられたユーザを特定し、
前記顔データと紐付けられたユーザを特定する
ことを特徴とする請求項
2に記載の車載機器制御装置。
【請求項4】
前記第1認証によって特定されたユーザと、前記第2認証によって特定されたユーザが異なる場合、前記コントローラは、前記第2認証によって特定されたユーザの設定データを用いて前記第2認証に関連付けられた前記車載機器または前記車載機器の機能を制御する
ことを特徴とする請求項
1~3のいずれか1項に記載の車載機器制御装置。
【請求項5】
前記ユーザの着座を検出するセンサをさらに備え、
前記コントローラは、前記センサによって前記ユーザの着座が検出されたとき、前記顔データに基づく認証を開始する
ことを特徴とする請求項
3に記載の車載機器制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記
記憶装置に記憶された設定データと、今回の環境データとを比較した結果に基づいて、前記第1認証に関連付けられた前記車載機器または前記車載機器の機能と、前記第2認証に関連付けられた前記車載機器または前記車載機器の機能を制御するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項
1~5のいずれか1項に記載の車載機器制御装置。
【請求項7】
前記無線装置は、電子キー装置または携帯通信装置である
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の車載機器制御装置。
【請求項8】
第1認証に関連付けられた車載機器には、少なくともメータ、ステアリングホイール、HUD、シート、ミラー、空調装置のいずれか一つが含まれ、
第2認証に関連付けられた車載機器には、少なくともナビゲーション機能を含む機器が含まれる
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の車載機器制御装置。
【請求項9】
第1認証に関連付けられた車載機器
の機能には、少なくとも
前記メータのビュー設定、前記ステアリングホイールの位置または角度に関する設定、前記HUDのビュー設定、前記シートの位置または角度に関する設定、前記ミラーの位置または角度に関する設定、前記空調装置の温度設定のいずれか一つが含まれ、
第2認証に関連付けられた車載機器
の機能には、
前記ナビゲーション機能を含む機器
のオートログインが含まれる
ことを特徴とする請求項
8に記載の車載機器制御装置。
【請求項10】
前記記憶装置に記憶された設定データは、認証されたユーザが過去に前記車載機器に対して設定したデータである
ことを特徴とする請求項
1~9のいずれか1項に記載の車載機器制御装置。
【請求項11】
前記コントローラは、前記設定データが記憶された際の環境データを前記記憶装置に記憶する
ことを特徴とする請求項
5に記載の車載機器制御装置。
【請求項12】
車両に搭載される記憶装置と、
前記車両に搭載されるコントローラと、を備える車載機器制御装置の車載機器制御方法において、
前記記憶装置には、
第1認証に関連付けられた車載機器または前記車載機器の機能と、第2認証に関連付けられた前記車載機器または前記車載機器の機能が記憶され、
ユーザに関連付けられた、前記車載機器または前記車載機器の機能を制御するための設定データが記憶され、
前記コントローラは、
前記ユーザが保持する無線装置から送信される信号に基づいて前記第1認証を行い、
前記ユーザの生体データに基づいて前記第2認証を行い、
前記第1認証に基づいて前記記憶装置を参照して第1設定データを読み出し、
前記第1設定データを用いて前記車載機器または前記車載機器の機能を制御し、
前記第2認証に基づいて前記記憶装置を参照して第2設定データを読み出し、
前記第2設定データを用いて前記車載機器または前記車載機器の機能を制御し、
前記第1認証は前記ユーザが前記車両に乗車する前に実行され、前記第2認証は前記ユーザが前記車両に乗車した後に実行され、
前記第1認証によって特定されたユーザと、前記第2認証によって特定されたユーザが同一であるか否かを判定し、
前記第1認証によって特定されたユーザと、前記第2認証によって特定されたユーザが異なる場合、前記コントローラは、前記第1認証によって特定されたユーザの設定データを用いて制御された前記車載機器または前記車載機器の機能について、前記第2認証によって特定されたユーザの設定データを用いて再度制御する
ことを特徴とする
車載機器制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載機器制御装置及び車載機器制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ドライバの顔を認証し、認証した結果に基づいて携帯電話のモードを切り替える発明が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された発明を用いて、顔認証結果に基づいて車載機器を制御することを考える。しかしながら、顔認証は乗員が乗車した後に可能となるため、車載機器の制御が完了するまで時間がかかってしまう。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、車載機器または車載機器の機能を素早く制御することが可能な車載機器制御装置及び車載機器制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る車載機器制御装置は、ユーザが保持する無線装置から送信される信号に基づいて第1認証を行い、ユーザの生体データに基づいて第2認証を行い、第1認証に基づいて記憶装置を参照して第1設定データを読み出し、第1設定データを用いて車載機器または車載機器の機能を制御し、第2認証に基づいて記憶装置を参照して第2設定データを読み出し、第2設定データを用いて車載機器または車載機器の機能を制御する。第1認証はユーザが車両に乗車する前に実行され、第2認証はユーザが車両に乗車した後に実行される。車載機器制御装置は、第1認証によって特定されたユーザと、第2認証によって特定されたユーザが同一であるか否かを判定する。第1認証によって特定されたユーザと、第2認証によって特定されたユーザが異なる場合、車載機器制御装置のコントローラは、第1認証によって特定されたユーザの設定データを用いて制御された車載機器または車載機器の機能について、第2認証によって特定されたユーザの設定データを用いて再度制御する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車載機器または車載機器の機能を素早く制御することが可能となる。詳しくは、第1認証に関連付けられた車載機器または車載機器の機能について、これらをユーザが乗車する前に制御しユーザの待ち時間を縮小することができる。かつ、第2認証に関連付けられた車載機器または車載機器の機能を、第2認証によって特定されたユーザの設定データを用いて制御し、実際に車両に乗車するユーザの設定を反映させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る車載機器制御システムの構成図である。
【
図2】
図2は、認証方式に対応する車載機器の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、着座の検出方法の一例を説明する図である。
【
図4】
図4は、車載機器制御装置10の一動作例を説明するフローチャートである。
【
図5】
図5は、認証方式に対応する車載機器の他の例を示す図である。
【
図6】
図6は、変形例の一動作例を説明するフローチャートである。
【
図7】
図7は、車載機器と環境データとの関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0010】
図1を参照して、本実施形態に係る車載機器制御システムの構成例を説明する。
図1に示すように、車載機器制御システムは、車両1に搭載された車載機器制御装置10と、ユーザAと、ユーザAが所持する端末装置40を含む。
【0011】
図1に示すように車載機器制御装置10は、カメラ11と、通信I/F12と、IVI13と、メータ14と、ステアリングホイール15と、HUD16と、シート17と、ミラー18と、空調装置19と、記憶装置30と、コントローラ20とを備える。
【0012】
カメラ11は車内に設置される。より詳しくはカメラ11はドライバの顔を撮像できる位置に設置される。ここでいうドライバとは、運転席に座る乗員を指す。カメラ11は、CCD(charge-coupled device)、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)などのセンサを有する。カメラ11によって撮像された画像はコントローラ20に出力される。
【0013】
通信I/F12は、ネットワークアダプタなどのハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、無線通信を実現できるように構成されている。通信I/F12は、ユーザAが所持する端末装置40と通信する。端末装置40は、一例としてインテリジェンスキーである。インテリジェンスキーは、ドアの解錠及び施錠を遠隔で操作するために用いられる。ユーザAがインテリジェンスキーの解錠スイッチを押すと、信号が車両1に送信される。この信号を通信I/F12が受信することによって、車両1の全てのドアが解錠される。なおインテリジェンスキーはスマートキーと呼ばれる場合もある。
【0014】
端末装置40はインテリジェンスキーに限定されない。端末装置40はスマートフォンであってもよい。端末装置40がスマートフォンである場合、周知の技術を用いてスマートフォンにドア解錠機能を持たせればよい。これによりスマートフォンはインテリジェンスキーと同様の機能を有する。ユーザAがスマートフォンに表示された仮想的なドア解錠ボタンを押すと、信号が車両1に送信される。この信号を通信I/F12が受信することによって、車両1の全てのドアが解錠される。
【0015】
以下の説明では端末装置40をインテリジェンスキーとして説明するが、上述の通り、端末装置40はスマートフォンであってもよい。
【0016】
コントローラ20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CAN(Controller Area Network)通信回路などを有する電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。コントローラ20には、車載機器制御装置10として機能させるためのコンピュータプログラムがインストールされている。コンピュータプログラムを実行することにより、コントローラ20は車載機器制御装置10が備える複数の情報処理回路として機能する。なお、ここでは、ソフトウェアによって車載機器制御装置10が備える複数の情報処理回路を実現する例を示すが、もちろん、以下に示す各情報処理を実行するための専用のハードウェアを用意して情報処理回路を構成することも可能である。また、複数の情報処理回路を個別のハードウェアにより構成してもよい。コントローラ20は、複数の情報処理回路として、認証部21と、制御部22を備える。
【0017】
認証部21は、ユーザが誰であるか認証する。本実施形態において認証は、2回行われる。
【0018】
まず最初に1つ目の認証について説明する。1つ目の認証は、インテリジェンスキーによる認証である。認証部21はインテリジェンスキーから送信された識別信号に基づいてユーザを認証する。インテリジェンスキーから送信される識別信号は、予め記憶装置30に格納されている。インテリジェンスキーから識別信号が送信されたとき、認証部21は記憶装置30を参照して送信された識別信号を特定する。以下では、インテリジェンスキーから送信される識別信号を「KEY ID」と呼ぶ場合がある。KEY IDと、このKEY IDに関するインテリジェンスキーを所有するユーザの情報は、予め紐付けられて記憶装置30に格納されている。
【0019】
インテリジェンスキーから送信される識別信号を特定することは、ドアを解錠したユーザが誰であるか特定することを意味する。ここで説明した例では、ドアを解錠したユーザは、ユーザAであると認証される。
【0020】
次に2つ目の認証について説明する。2つ目の認証は、顔による認証である。認証部21はカメラ11から送信された画像に基づいてユーザを認証する。この画像にはユーザの顔が写っている。ユーザの顔データは、予め記憶装置30に格納されている。ユーザの顔データはデータベースとして登録されている。登録されている顔データは、例えば車両1の所有者、及びその所有者の家族である。あるいは車両1が有料で貸し出される車両である場合、登録されている顔データは貸し出しサービスを頻繁に利用するユーザである。
【0021】
カメラ11から画像が送信されたとき、認証部21は記憶装置30を参照して画像に写っている顔データがデータベースに登録されているか否かを判断する。顔データがデータベースと一致する場合、認証部21はユーザを認証する。ここで説明した例では、運転席に座ったユーザは、ユーザAであると認証される。
【0022】
以下の説明では、インテリジェンスキーによる認証を「第1認証」、顔データによる認証を「第2認証」と呼ぶことがある。認証部21は認証結果に係る情報を制御部22に出力する。
【0023】
制御部22は、認証部21によって行われた認証結果に基づいて、車両1に搭載された機器、及び機器の機能を制御する。車両1に搭載された機器には、一例としてIVI13、メータ14、ステアリングホイール15、HUD16、シート17、ミラー18、空調装置19が含まれる。以下では、車両1に搭載された機器を「車載機器」とよぶ。
【0024】
車載機器の制御手順について説明する。まず制御部22は第1認証に関連付けられて制御対象となっている車載機器、及び車載機器の機能を特定する。第1認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能は、予め記憶装置30に格納されている。ここで
図2を参照して、第1認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能について説明する。第1認証に関連付けられた車載機器は、一例として
図2に示すようにIVI13、シート17、ミラー18、ステアリングホイール15、メータ14、HUD16、空調装置19である。IVI(in-vehicle infotainment)は、ラジオ、オーディオ、ビデオなどを含む娯楽及び経路案内を提供するハードウェア及びソフトウェアからなる装置を指す。本実施形態においてIVI13はログイン機能を有する。ユーザは、自身のIDを用いてIVI13にログインすることにより、カスタマイズされた機能を使用することができる。HUD(Head-Up Display)は、フロントガラスを表示画面とする装置である。本実施形態において、「車載機器、及び車載機器の機能」という表現は、「車載機器、または車載機器の機能」と言い換えられてもよい。
【0025】
次に車載機器の機能について説明する。IVI13の機能には、一例としてフォントサイズの設定、画面輝度の設定、音量の設定、効果音の設定、地図ビューの設定、アイコンの設定、経路案内の設定、ラジオの設定、プレイリストの設定、Blue tooth接続の設定などが含まれる。地図ビューの設定とは、例えば地図を見下ろす角度の設定を意味する。経路案内の設定とは例えば有料道路の利用可否に関する設定、最短距離に関する設定を意味する。ラジオの設定とは例えば好みのラジオ局の設定を意味する。
【0026】
シート17の機能には位置または角度の調整が含まれる。ミラー18の機能には位置または角度の調整が含まれる。ステアリングホイール15の機能には位置または角度の設定が含まれる。メータ14の機能にはビューの設定、コンテンツの設定などが含まれる。コンテンツの設定には走行車線に係る情報の表示、周囲の情報の表示などが含まれる。HUD16の機能にはビューの設定、コンテンツの設定などが含まれる。空調装置19の機能にはエアコンまたはヒータの温度設定が含まれる。本実施形態において「車載機器の機能を制御する」とは、このような機能を制御することを意味する。
【0027】
本実施形態では、ユーザは第1認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能を好みに合わせて設定できる。そしてユーザが車載機器、及び車載機器の機能に対して設定した設定データは、ユーザ情報と紐付けられて記憶装置30に格納される。つまりユーザごとに設定データが存在する。制御部22は、第1認証によってユーザAが認証されたとき、認証されたユーザAの設定データのうち、第1認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能に関する設定データを読み出す。そして制御部22はその設定データに基づいて車載機器を制御する。本実施形態によれば、ユーザAが乗車する前に車載機器が制御される。これによりユーザAが乗車したときには、すでにIVI13、メータ14、ステアリングホイール15、HUD16、シート17、ミラー18、空調装置19が調整された状態になりうる。すなわち本実施形態によれば車載機器の素早い制御が実現する。
【0028】
ユーザAが車両1に乗車したとき、カメラ11はユーザAの顔を撮像する。ユーザAが車両1に乗車したか否かの判断は着座センサによって行われる。
図3に示すように、ユーザAが車両1に乗車したとき、着座センサ50は圧力を検出する。圧力が検出されたとき、ユーザAが車両1に乗車したと判断される。ユーザAが車両1に乗車したと判断されたとき、カメラ11はユーザAの顔を撮像する。そして顔データ処理が行われる。
【0029】
なお、ユーザAが乗車したか否かの判断は、着座センサを用いる方法に限定されない。ユーザAの乗車を検知できれば足りる。例えば、ドアの開閉センサによってユーザAが乗車したか否かの判断が行われてもよい。この場合、ドアが開き、その後、ドアが閉じられたことが検知された場合には、ユーザAが乗車したと判断され、カメラ11はユーザAの顔を撮像する。
【0030】
その後、制御部22は第2認証に関連付けられて制御対象となっている車載機器、及び車載機器の機能を特定する。第2認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能は、予め記憶装置30に格納されている。ここで
図2を参照して、第2認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能の一例について説明する。第2認証に関連付けられた車載機器はIVI13である。また第2認証に関連付けられた車載機器の機能にはIVI13のオートログインが含まれる。第2認証の制御において、ユーザの設定データにはIVI13のオートログインが含まれる。
【0031】
本実施形態によれば、ユーザAが乗車する前にIVI13、メータ14、ステアリングホイール15、HUD16、シート17、ミラー18、空調装置19の各機能が調整され、ユーザAが乗車した後にIVI13のオートログインが行われる。
【0032】
なお、
図2に示すゲストモードへの切り替えとは、第1認証によって特定されたユーザと、第2認証によって特定されたユーザが異なる場合に行われる制御である。詳細は後述する。
【0033】
次に、
図4のフローチャートを参照して、車載機器制御装置10の一動作例を説明する。
【0034】
ユーザAが車両1に乗車するとき、ユーザAは遠隔からドアを解錠する。このときインテリジェンスキーが用いられる。通信I/F12がインテリジェンスキーからKEY IDを受信したとき、車両1の全てのドアが解錠される(ステップS101)。
【0035】
認証部21は、記憶装置30を参照してステップS101で受信されたKEY IDを特定する。KEY IDとユーザ情報は紐付けられている。よってKEY IDが特定されることにより、自動的にユーザも特定される。ここではドアを解錠したユーザは、ユーザAであると認証されたとする(ステップS103)。認証部21は認証結果を制御部22に出力する。
【0036】
ステップS105において制御部22は、第1認証に関連付けられて制御対象となっている車載機器、及び車載機器の機能を特定する。第1認証に関連付けられた車載機器は、一例としてIVI13、シート17、ミラー18、ステアリングホイール15、メータ14、HUD16、空調装置19である。第1認証に関連付けられた車載機器の機能は、上述したため説明を省略する。
【0037】
処理はステップS107に進み、制御部22は記憶装置30を参照して、第1認証によって認証されたユーザAの設定データのうち、第1認証に関連付けられて制御対象となっている車載機器、及び車載機器の機能に関する設定データを読み出す。処理はステップS109に進み、制御部22は読み出された設定データに基づいて車載機器、及び車載機器の機能を制御する。
【0038】
着座センサ50によってユーザAが車両1に乗車したことが検出された場合(ステップS111でYES)、処理はステップS113に進む。一方、ユーザAが車両1に乗車したことが検出されない場合(ステップS111でNO)、処理は待機する。
【0039】
ステップS113において、カメラ11はユーザAの顔を撮像し、画像を認証部21に出力する。認証部21は記憶装置30を参照して画像に写っている顔データがデータベースに登録されているか否かを判断する。顔データがデータベースに登録されている場合(ステップS115でYES)、処理はステップS117に進む。一方、顔データがデータベースに登録されていない場合(ステップS115でNO)、処理はステップS133に進む。
【0040】
ここで、ステップS115でNOである場合の一例について説明する。ステップS115でNOである場合とは、車両1が有料で貸し出される車両である場合である。この場合、ユーザが誰であっても、KEY IDは同じになる。有料で貸し出される車両においては、自家車両と比較して、顔データを登録するユーザは少ないと考えられる。ステップS115でNOである場合、制御部22は車載機器の機能をゲストモードに切り替える(
図2参照)。ゲストモードへの切り替えとは、一例としてIVI13の設定(音量、地図ビューなど)をデフォルトの設定にすることを意味する。
【0041】
顔データがデータベースに登録されている場合、認証部21はユーザを特定する。ここでは車両1に乗車したユーザは、ユーザAであると認証されたとする(ステップS117)。
【0042】
処理はステップS119に進み、ユーザが同一か否かが判定される。ここでユーザが同一とは、ステップS103でKEY IDに基づいて特定されたユーザと、ステップS117で顔データにより特定されたユーザが同一であることを意味する。換言すれば、ステップS103で特定されたユーザと、ステップS117で特定されたユーザが同一でない場合、ユーザは同一でないと判定される。
【0043】
これまで説明したように、ステップS103で認証されたユーザはユーザAである。またステップS117で認証されたユーザもユーザAである。よって、ステップS119の処理結果はYESとなる。
【0044】
ステップS121において、制御部22は第2認証に関連付けられて制御対象となっている車載機器、及び車載機器の機能を特定する。処理はステップS123に進み、制御部22は第2認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能に係るユーザAの設定データを読み出す。処理はステップS125に進み、制御部22はユーザAの設定データに基づいて、第2認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能を制御する。
【0045】
次に、ステップS119の処理結果がNOとなる場合を説明する。一例は、車両1に乗車するユーザが、ユーザAの家族である場合である。家族であれば、車両を共有することは通常である。車両を共有する場合、当然ながらキーは一つである。このためステップS103において、キーを操作したユーザがユーザAでなくても、KEY IDと紐付けられているユーザはユーザAであるから、ユーザAが認証される。
【0046】
家族であれば顔データが登録されているため、ステップS115の処理結果はYESとなる。そして、ステップS115,117の処理において、車両1に乗車するユーザがユーザAではないと判断される。ここでは車両1に乗車するユーザはユーザBであると認証されたとする。処理はステップS127に進み、制御部22は制御対象となる車載機器、及び車載機器の機能を特定する。ステップS127における車載機器、及び車載機器の機能には、第1認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能、第2認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能を含む。制御部22はこれらの車載機器、及び車載機器の機能に係るユーザBの設定データを読み出す(ステップS129)。制御部22は第1認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能に関して、ユーザBの設定データを用いて再度制御する(ステップS131)。その理由は、ステップS109において、第1認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能はユーザAの設定データで制御されているからである。ユーザAの設定データとユーザBの設定データは異なる。そこでステップS131において、制御部22は第1認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能に関して、ユーザBの設定データを用いて再度制御する。また制御部22は第2認証に関連付けられた車載機器、及び車載機器の機能もユーザBの設定データを用いて制御する(ステップS131)。これにより、実際に車両1に乗車するユーザBの設定が反映される。
【0047】
第1認証に関連付けられた車載機器は、IVI13、シート17、ミラー18、ステアリングホイール15、メータ14、HUD16、空調装置19であると説明したが、これに限定されない。例えば
図5に示すように、IVI13は、第1認証に関連付けられた車載機器には含まれず、第2認証に関連付けられた車載機器に含まれてもよい。このように、第1認証に関連付けられた車載機器と、第2認証に関連付けられた車載機器は、重複することなく、異なっていてもよい。
【0048】
(作用効果)
以上説明したように、本実施形態に係る車載機器制御装置10によれば、以下の作用効果が得られる。
【0049】
車載機器制御装置10は、車両1に搭載される記憶装置30と、車両1に搭載されるコントローラ20と、を備える。記憶装置30には、第1認証に関連付けられた車載機器または車載機器の機能と、第2認証に関連付けられた車載機器または車載機器の機能が記憶される。また記憶装置30には、ユーザに関連付けられた、車載機器または車載機器の機能を制御するための設定データが記憶される。コントローラ20は、ユーザが保持する無線装置から送信される信号に基づいて第1認証を行い、ユーザの生体データに基づいて第2認証を行う。コントローラ20は第1認証に基づいて記憶装置30を参照して第1設定データを読み出し、第1設定データを用いて車載機器または車載機器の機能を制御する。コントローラ20は第2認証に基づいて記憶装置30を参照して第2設定データを読み出し、第2設定データを用いて車載機器または車載機器の機能を制御する。本実施形態によれば、ユーザが乗車する前に車載機器または車載機器の機能が制御される。これによりユーザが乗車したときには、すでにIVI13、メータ14、ステアリングホイール15、HUD16、シート17、ミラー18、空調装置19が調整された状態になりうる。すなわち本実施形態によれば車載機器または車載機器の機能の素早い制御が実現する。
【0050】
第1認証はユーザが車両1に乗車する前に実行され、第2認証はユーザが車両1に乗車した後に実行される。これによりコントローラ20は、第1認証に関連付けられた車載機器または車載機器の機能を、ユーザが乗車する前に、制御することが可能となる。
【0051】
無線装置から送信される信号は、車両1との近距離通信によって無線装置から送信される識別信号を含む。生体データは、ユーザの顔を撮像した顔データである。近距離通信は無線通信である。コントローラ20はこの識別信号を受信することによって車載機器または車載機器の機能を制御する。換言すれば、車載機器または車載機器の機能の制御は、ユーザの遠隔操作によって行われる。これによりユーザが乗車する前に車載機器または車載機器の機能が制御される。
【0052】
またコントローラ20は、識別信号と紐付けられたユーザを特定し、顔データと紐付けられたユーザを特定する。これによりユーザの特定が可能となる。
【0053】
第1認証に関連付けられた車載機器または車載機器の機能は、第2認証の結果とは関係なく、制御される。これにより車載機器または車載機器の機能の素早い制御が実現する。第2認証に関連付けられた車載機器または車載機器の機能は、第1認証及び第2認証によって特定されたユーザの設定データを用いて制御される。これによりユーザが所望する設定が実現する。
【0054】
第1認証によって特定されたユーザと、第2認証によって特定されたユーザが異なる場合、コントローラ20は、第2認証によって特定されたユーザの設定データを用いて第2認証に関連付けられた車載機器または車載機器の機能を制御する。これにより実際に車両1に乗車するユーザの設定が反映される。
【0055】
第1認証によって特定されたユーザと、第2認証によって特定されたユーザが異なる場合、コントローラ20は、第1認証によって特定されたユーザの設定データを用いて制御された車載機器または車載機器の機能について、第2認証によって特定されたユーザの設定データを用いて再度制御する。これにより実際に車両1に乗車するユーザの設定が反映される。
【0056】
車載機器制御装置10はユーザの着座を検出する着座センサ50をさらに備える。コントローラ20は、着座センサ50によってユーザの着座が検出されたとき、顔データに基づく認証を開始する。
【0057】
無線装置は、電子キー装置または携帯通信装置である。電子キー装置は一例としてインテリジェンスキーである。携帯通信装置は一例としてスマートフォンである。
【0058】
第1認証に関連付けられた車載機器には、少なくともメータ14、ステアリングホイール15、HUD16、シート17、ミラー18、空調装置19のいずれか一つが含まれる。第2認証に関連付けられた車載機器には、少なくともナビゲーション機能を含む機器が含まれる。ナビゲーション機能を含む機器はIVI13を意味する。
【0059】
第1認証に関連付けられた車載機器の機能には、少なくともメータ14のビュー設定、ステアリングホイール15の位置または角度に関する設定、HUD16のビュー設定、シート17の位置または角度に関する設定、ミラー18の位置または角度に関する設定、空調装置19の温度設定のいずれか一つが含まれる。第2認証に関連付けられた車載機器の機能には、ナビゲーション機能を含む機器のオートログインが含まれる。
【0060】
記憶装置30に記憶された設定データは、認証されたユーザが過去に車載機器に対して設定したデータである。
【0061】
(変形例)
次に
図6~7を参照して変形例を説明する。
【0062】
上述の実施形態において、第1認証あるいは第2認証が行われた場合、自動的に車載機器が制御される。変形例では、第1認証あるいは第2認証が行われた場合、所定の条件が満たされた場合に車載機器が制御される。換言すれば所定の条件が満たされない場合、車載機器は制御されない。以下、この所定の条件について説明する。なお、この所定の条件は第1認証が行われた後に判断されてもよく、第2認証が行われた後に判断されてもよい。第2認証が行われた後とは、第1認証及び第2認証が行われた後を意味する。
【0063】
図6に示すステップS201において、ユーザAの設定データが記憶装置30に格納されているか判断される。ステップS201でNOである場合、一連の処理は終了する。ステップS201でYESである場合、処理はステップS203に進む。
【0064】
ステップS203において、コントローラ20は、記憶装置30を参照して前回の車内の環境データ、及び前回の車外の環境データを取得する。前回とは、前回の運転時を意味する。車内の環境データには、乗員の服装、乗員の体温、乗員の数、車内の温度などが含まれる。車外の環境データには、運転した日時及びその時間帯、曜日、季節、天候などが含まれる。これらの前回の環境データを環境データAと呼ぶ。
【0065】
処理はステップS205に進み、コントローラ20は、今回の車内の環境データ、及び今回の車外の環境データを取得する。これらの今回の環境データを環境データBと呼ぶ。処理はステップS207に進み、環境データAと環境データBとが比較される。比較の結果、データが乖離する場合(ステップS207でYES)、処理はステップS213に進む。一方、データが乖離しない場合(ステップS207でNO)、処理はステップS209に進む。データが乖離するとは、季節を例に挙げれば、前回のデータが夏であり、今回のデータが冬である場合である。
【0066】
ステップS209において、認証されたユーザAの設定データが読み出される。ステップS211において、コントローラ20は読み出された設定データを用いて車載機器、及び車載機器の機能を制御する。
【0067】
ステップS213において、今回の環境データBに類似する環境データを有する他のユーザデータが存在するか否かが判断される。他のユーザデータとは、例えばユーザAの家族のデータである。ステップS213でYESの場合、処理はステップS215に進む。ステップS215において、他のユーザの設定データが読み出される。ステップS217において、コントローラ20は読み出された設定データを用いて車載機器、及び車載機器の機能を制御する。
【0068】
一方、ステップS213でNOの場合、一連の処理は終了する。つまり、ステップS213でNOの場合、車載機器、及び車載機器の機能は制御されない。制御されない理由を説明する。
図7に示すように、HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)の制御において、環境データとして、乗員の服装、車内の温度、車外の天候などが用いられる。このとき、前回のデータと今回のデータが乖離する場合(上述の夏と冬)、前回のデータを用いた制御は、適切な制御とはいえない。前回のデータを用いた制御が行われた場合、ユーザは違和感を感じる可能性がある。そこで、ステップS213でNOの場合、車載機器、及び車載機器の機能は制御されない。
【0069】
同様にディスプレイの輝度についても、車内輝度、車外の天候などにおいて、前回のデータと今回のデータが乖離する場合、前回のデータを用いた制御は適切な制御とはいえない。例えば、天候に係る前回のデータが朝で、今回のデータが夜である場合である。
【0070】
同様に、オーディオのプレイリストについて、乗員数が一人であるときと、乗員数が複数であるときとでは異なる。同様に、オーディオの音量について、乗員数が一人であるときと、乗員数が複数であるときとでは異なる。例えば乗員数が一人であるときは、乗員数が複数であるときと比較して、音量は大きい。IVI13のオートログインはプライバシーに関係する。このため、乗員数が複数であるとき、オートログイン機能はオフであることが好ましい。
【0071】
上記の「所定の条件」とは、今回の環境データBに類似する環境データを有する他のユーザデータを意味する。「所定の条件が満たされない」とは、今回の環境データBに類似する環境データを有する他のユーザデータが存在しないことを意味する。
【0072】
(作用効果)
以上説明したように、変形例によれば、以下の作用効果が得られる。
【0073】
コントローラ20は、記憶装置30に記憶された設定データと、今回の環境データBとを比較する。設定データには前回の環境データAが紐付けられている。つまりコントローラ20は前回の環境データAと今回の環境データBとを比較する。コントローラ20は比較結果に基づいて、第1認証に関連付けられた車載機器または車載機器の機能と、第2認証に関連付けられた車載機器または車載機器の機能を制御するか否かを判定する。前回のデータと今回のデータが乖離する場合、コントローラ20は車載機器、及び車載機器の機能を制御しない。これにより、適切でない制御が防止される。
【0074】
環境データは、設定データが記憶された際に、この設定データと紐付けられて記憶装置30に記憶される。
【0075】
上述の実施形態に記載される各機能は、1または複数の処理回路により実装され得る。処理回路は、電気回路を含む処理装置等のプログラムされた処理装置を含む。処理回路は、また、記載された機能を実行するようにアレンジされた特定用途向け集積回路(ASIC)や回路部品等の装置を含む。
【0076】
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0077】
車載機器の機能の制御とは、車載機器のパラメータの制御と言い換えられてもよい。
【符号の説明】
【0078】
1 車両
10 車載機器制御装置
11 カメラ
14 メータ
15 ステアリングホイール
16 HUD
17 シート
18 ミラー
19 空調装置
20 コントローラ
21 認証部
22 制御部
30 記憶装置
50 着座センサ