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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-07
(45)【発行日】2024-03-15
(54)【発明の名称】メッセージ送信代行装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/21 20220101AFI20240308BHJP
【FI】
H04L51/21
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023213698
(22)【出願日】2023-12-19
【審査請求日】2023-12-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510197173
【氏名又は名称】株式会社ナレッジフロー
(72)【発明者】
【氏名】林 良生
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-046944(JP,A)
【文献】特開2013-134541(JP,A)
【文献】国際公開第2009/121974(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/21
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上の送信依頼者からのメッセージ送信依頼を受け付ける送信依頼受信部と、
送信依頼者ごとに返信キーワードを保持する返信キーワード保持部と、
送信依頼者から宛先番号宛にメッセージを送信するメッセージ送信部と、
1以上の送信依頼者の返信キーワードを連絡するためのメッセージを送信する連絡用メッセージ送信部と、
送信依頼者からの依頼によってメッセージを送信したときに、返信キーワード連絡のメッセージを送信するかどうか判定する連絡用メッセージ送信判定部と、
返信を受信する返信受信部と、
返信のメッセージ本文から特定の規則に基づいてキーワードを抽出するキーワード抽出部と、
受信した返信を届ける先の送信依頼者を選定するための返信送信先選定部と、
返信送信先選定部が選定した送信先に、返信のメッセージ本文もしくは返信のメッセージ本文の一部を加工したテキストを送信する返信用メッセージ送信部
を備え、
前記連絡用メッセージ送信判定部は、判定の基準の一つとして、過去一定時間内に、該送信依頼者以外の送信依頼者からの依頼によって該当の送信先にメッセージを送信したかどうかというものがあること
を特徴とし、
前記返信送信先選定部は、選定方法の一つとして、前記キーワード抽出部が抽出したキーワードが返信キーワードとして保持されている送信依頼者がいて、該送信依頼者からの依頼により過去一定時間内に返信送信元にメッセージを送信していた場合に該送信依頼者を返信送信先として選定するというものがあることを特徴とするメッセージ送信代行システム。
【請求項2】
前記返信送信先選定部は、選定方法の一つとして、前記キーワード抽出部が抽出したキーワードもしくはキーワードの一部が、過去一定時間内に返信送信元に送信されたメッセージの本文の中の特定の箇所に含まれている場合に、該当のメッセージの送信を依頼した送信依頼者を返信送信先として選定するというものがあることを特徴とする請求項1に記載のメッセージ送信代行システム。
【請求項3】
前記返信送信先選定部において送信依頼者を選定できない場合、返信送信者にメッセージを送信して返信が届かなかったことを通知する返信失敗通知部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のメッセージ送信代行システム。
【請求項4】
2以上の送信依頼者からのメッセージ送信依頼を受け付ける送信依頼受信処理と、
送信依頼者ごとに返信キーワードを保持する返信キーワード保持処理と、
送信依頼者から宛先番号宛にメッセージを送信するメッセージ送信処理と、
1以上の送信依頼者の返信キーワードを連絡するためのメッセージを送信する連絡用メッセージ送信処理と、
送信依頼者からの依頼によってメッセージを送信したときに、返信キーワード連絡のメッセージを送信するかどうか判定する連絡用メッセージ送信判定処理と、
返信を受信する返信受信処理と、
返信のメッセージ本文から特定の規則に基づいてキーワードを抽出するキーワード抽出処理と、
受信した返信を届ける先の送信依頼者を選定するための返信送信先選定処理と、
返信送信先選定処理が選定した送信先に、返信のメッセージ本文もしくは返信のメッセージ本文の一部を加工したテキストを送信する返信用メッセージ送信処理
を実行させるためのメッセージ送信代行プログラムであって、
前記連絡用メッセージ送信判定処理は、判定の基準の一つとして、過去一定時間内に、該送信依頼者以外の送信依頼者からの依頼によって該当の送信先にメッセージを送信したかどうかというものがあること
を特徴とし、
前記返信送信先選定処理は、選定方法の一つとして、前記キーワード抽出処理が抽出したキーワードが返信キーワードとして保持されている送信依頼者がいて、該送信依頼者からの依頼により過去一定時間内に返信送信元にメッセージを送信していた場合に該送信依頼者を返信送信先として選定するというものがあることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の顧客からのメッセージ送信を1つの送信元アドレスから送信し、返信も処理できるメッセージ技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、営業手段としてメッセージ配信を利用する企業が増加している。他社からの送信依頼を受けて代行でメッセージを送信するサービスがある。
【0003】
こうした形態の場合、メッセージの種別によっては、送信元アドレスの確保や維持にコストがかかる場合があり、複数の送信依頼者から依頼されたメッセージの送信を一つの送信元アドレスを使って行いたい場合がある。例えば、複数の送信依頼者から依頼されたSMSメッセージを一つのショートコードを用いて送信することでコストを下げることができる。
【0004】
メッセージの送信に関するシステムについて、以下の技術が知られている。特許文献1には、複数の送信依頼者の依頼に基づきメッセージを一つの送信元電話番号を用いて送信し、メッセージを受信したときに、そのメッセージの返信先となる前記送信依頼者を特定するシステムが公開されている。特許文献2には、外部のメッセージサービスを用いて送信し、メッセージを受信したときに、そのメッセージの返信先となる前記送信依頼者を特定するシステムが公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015ー046944号公報
【文献】特開2019ー169008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしこれらの技術は、送信依頼者を一つに特定できない場合、もしくは、あらかじめ決められた規則で特定する方法では対処できない場合における対策がなされていない。
【0007】
本発明は、送信依頼者を一つに特定できない場合、もしくは、あらかじめ決められた規則で特定する方法では対処できない問題を、返信を届けるための返信キーワードを返信する人に提示して、返信する人に返信先を指定してもらうことで解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のメッセージ送信代行システムは、
2以上の送信依頼者からのメッセージ送信依頼を受け付ける送信依頼受信部と、
送信依頼者ごとに返信キーワードを保持する返信キーワード保持部と、
送信依頼者から宛先番号宛にメッセージを送信するメッセージ送信部と、
1以上の送信依頼者の返信キーワードを連絡するためのメッセージを送信する連絡用メッセージ送信部と、
送信依頼者からの依頼によってメッセージを送信したときに、返信キーワード連絡のメッセージを送信するかどうか判定する連絡用メッセージ送信判定部と、
返信を受信する返信受信部と、
返信のメッセージ本文から特定の規則に基づいてキーワードを抽出するキーワード抽出部と、
受信した返信を届ける先の送信依頼者を選定するための返信送信先選定部と、
返信送信先選定部が選定した送信先に、返信のメッセージ本文もしくは返信のメッセージ本文の一部を加工したテキストを送信する返信用メッセージ送信部
を備え、
前記連絡用メッセージ送信判定部は、判定の基準の一つとして、過去一定時間内に、該送信依頼者以外の送信依頼者からの依頼によって該当の送信先にメッセージを送信したかどうかというものがあること
を特徴とし、
前記返信送信先選定部は、選定方法の一つとして、前記キーワード抽出部が抽出したキーワードが返信キーワードとして保持されている送信依頼者がいて、該送信依頼者からの依頼により過去一定時間内に返信送信元にメッセージを送信していた場合に該送信依頼者を返信送信先として選定するというものがあることを特徴とする。
【0009】
この特徴によれば、2以上の送信依頼者がいる場合に、受信した返信メッセージを届ける先の送信依頼者を選定することができる。送信依頼者ごとに返信キーワードを保持し、返信メッセージの送信者に返信キーワードを連絡するためのメッセージを送信する。返信キーワード連絡のメッセージは、送信するかどうかが送信依頼者からのメッセージ送信時に判定され、返信メッセージの送信前に送信される。これにより、返信メッセージの送信者は返信メッセージの本文に返信キーワードを含めることができる。
【0010】
本発明のメッセージ送信代行システムは、前記返信送信先選定部は、選定方法の一つとして、前記キーワード抽出部が抽出したキーワードもしくはキーワードの一部が、過去一定時間内に返信送信元に送信されたメッセージの本文の中の特定の箇所に含まれている場合に、該当のメッセージの送信を依頼した送信依頼者を返信送信先として選定するというものがあることを特徴とする。
【0011】
この特徴によれば、返信メッセージの本文に返信キーワードが含まれていない場合においても、返信メッセージを届ける先の送信依頼者を選定することができる。
【0012】
本発明のメッセージ送信代行システムは、前記返信送信先選定部において送信依頼者を選定できない場合、返信送信者にメッセージを送信して返信が届かなかったことを通知する返信失敗通知部を備えることを特徴とする。
【0013】
この特徴によれば、送信依頼者を選定できない場合においても、返信送信者にメッセージを送信して返信が届かなかったことを通知して、返信送信者に再度正しい返信キーワードを含んだメッセージの送信を促すことができる。
【0014】
本発明のメッセージ送信代行プログラムは、
2以上の送信依頼者からのメッセージ送信依頼を受け付ける送信依頼受信処理と、
送信依頼者ごとに返信キーワードを保持する返信キーワード保持処理と、
送信依頼者から宛先番号宛にメッセージを送信するメッセージ送信処理と、
1以上の送信依頼者の返信キーワードを連絡するためのメッセージを送信する連絡用メッセージ送信処理と、
送信依頼者からの依頼によってメッセージを送信したときに、返信キーワード連絡のメッセージを送信するかどうか判定する連絡用メッセージ送信判定処理と、
返信を受信する返信受信処理と、
返信のメッセージ本文から特定の規則に基づいてキーワードを抽出するキーワード抽出処理と、
受信した返信を届ける先の送信依頼者を選定するための返信送信先選定処理と、
返信送信先選定処理が選定した送信先に、返信のメッセージ本文もしくは返信のメッセージ本文の一部を加工したテキストを送信する返信用メッセージ送信処理
を実行させるためのメッセージ送信代行プログラムであって、
前記連絡用メッセージ送信判定処理は、判定の基準の一つとして、過去一定時間内に、該送信依頼者以外の送信依頼者からの依頼によって該当の送信先にメッセージを送信したかどうかというものがあること
を特徴とし、
前記返信送信先選定処理は、選定方法の一つとして、前記キーワード抽出処理が抽出したキーワードが返信キーワードとして保持されている送信依頼者がいて、該送信依頼者からの依頼により過去一定時間内に返信送信元にメッセージを送信していた場合に該送信依頼者を返信送信先として選定するというものがあることを特徴とする。
【0015】
この特徴によれば、コンピュータをSMS送信プログラムとして動作させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、送信依頼者を一つに特定できない場合、もしくは、あらかじめ決められた規則で特定する方法では対処できない問題を、返信を届けるための返信キーワードを返信する人に提示して、返信する人に返信先を指定してもらうことで解決するメッセージ送信代行装置及びコンピュータを本発明のメッセージ送信代行システムとして機能させるプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、第1実施形態におけるメッセージ送信代行システム1の構成を示す図である。
図2図2は、返信キーワード保持部12が保持する情報を示す図である。
図3図3は、第1実施形態における連絡用メッセージ送信判定部14が判定する流れを示すフローチャートである。
図4図4は、連絡用メッセージ送信部15が送信するメッセージの例を示す図である。
図5図5は、第1実施形態における返信送信先選定部18が返信送信先を選定するまでの流れを示すフローチャートである。
図6図6は、第2実施形態におけるメッセージ送信代行システム1の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の第1実施形態における実施例を説明する。
(実施例:第1実施形態)
【0019】
図1は、第1実施形態におけるメッセージ送信代行システム1の構成を示す図である。
【0020】
メッセージ送信代行システム1は利用者端末2及び顧客端末3と通信ネットワークで繋がっている。
【0021】
メッセージ送信代行システム1は、送信依頼受信部11、返信キーワード保持部12、メッセージ送信部13、連絡用メッセージ送信判定部14、連絡用メッセージ送信部15、返信受信部16、キーワード抽出部17、返信送信先選定部18、返信用メッセージ送信部19を備える。
【0022】
通信ネットワークは、電話網、専用回線、LAN(LOCAL AREA NETWORK)、インターネットなどであり、これらを組み合わせたものであってもよい。
【0023】
メッセージ送信代行システム1の各構成部(送信依頼受信部11、返信キーワード保持部12、メッセージ送信部13、連絡用メッセージ送信判定部14、連絡用メッセージ送信部15、返信受信部16、キーワード抽出部17、返信送信先選定部18、返信用メッセージ送信部19)に対応する処理は、1つの装置で実行されてもよいし、複数の装置で実行されてもよい。各構成部に対応する処理を実行する装置は、それぞれ、物理的に離れた位置にあってもよい。
【0024】
送信依頼受信部11は、送信依頼者からのメッセージ送信依頼を受け付ける。
【0025】
返信キーワード保持部12は、送信依頼者ごとに返信キーワードを保持する。
【0026】
メッセージ送信部13は、送信依頼者から宛先番号宛にメッセージを送信する。
【0027】
連絡用メッセージ送信判定部14は、送信依頼者からの依頼によってメッセージを送信したときに、返信キーワード連絡のメッセージを送信するかどうか判定する。
【0028】
連絡用メッセージ送信部15は、1以上の送信依頼者の返信キーワードを連絡するためのメッセージを送信する。
【0029】
返信受信部16は、返信を受信する。
【0030】
キーワード抽出部17は、返信のメッセージ本文から特定の規則に基づいてキーワードを抽出する。
【0031】
返信送信先選定部18は、受信したメッセージを届ける先の送信依頼者を選定する。
【0032】
返信用メッセージ送信部19は、返信送信先選定部18が選定した送信依頼者宛に返信メッセージ本文もしくはメッセージ本文の一部を加工したテキストを送信する。
(第1実施形態:送信依頼者の選定及びメッセージ送信)
【0033】
以下、メッセージ送信代行システム1による送信依頼者の選定及びメッセージ送信の処理の一例を示す。
【0034】
送信依頼受信部11は、送信依頼者「A社」、「B社」からのメッセージ送信依頼を受け付ける。
【0035】
図2は、返信キーワード保持部12が記録する情報を示す図である。
【0036】
返信キーワード保持部12は、送信依頼者「A社」、「B社」のキーワードAAA(A社)、BBB(B社)を保持する。
【0037】
メッセージ送信部13は、送信元番号「08011111111」から宛先番号「09012345678」に、「AAA社の林です。ご予約ありがとうございます。ご予約日時は1月1日12時です。遅刻や日時変更の場合はご連絡ください。」「BBB社の田中です。この度は、当社のサイトのご登録ありがとうございます。何かお困り事などありましたらお気軽にご連絡ください。」を送信する。
【0038】
図3は、連絡用メッセージ送信判定部14が判定する流れを示すフローチャートである。
【0039】
連絡用メッセージ送信判定部14は、過去一定時間内に、該送信依頼者A社以外の送信依頼者B社からの依頼によって該当の送信先にメッセージを送信していた場合、「送信する」を選択する。
【0040】
図4は、連絡用メッセージ送信部15が送信するメッセージの例を示す図である。
【0041】
連絡用メッセージ送信部15は、該宛先番号「09012345678」に、「返信する場合は以下の@で始まるキーワードを本文の最初に書いてください。A社への返信 @AAA B社への返信 @BBB」を送信する。
【0042】
返信受信部16は、該宛先番号「09012345678」から、返信「@AAA 1月1日12時の予約キャンセルをお願いします。」を受信する。
【0043】
キーワード抽出部17は、返信のメッセージ本文「@AAA 1月1日12時の予約キャンセルをお願いします。」からメッセージ本文が@で始まる場合にその語句を抽出するという規則に基づいてキーワード「@AAA」を抽出する。
【0044】
図5は、返信送信先選定部18が返信送信先を選定するまでの流れを示すフローチャートである。
【0045】
返信送信先選定部18は、前記キーワード抽出部17が抽出したキーワード「@AAA」について、返信キーワード保持部12を参照して、送信依頼者「A社」に対する返信キーワードであることを特定し、該送信依頼者「A社」からの依頼により過去一定時間内に返信送信元番号「09012345678」にメッセージを送信済か、否かを判定し、「送信済」の場合に送信依頼者を「A社」に選定する。
【0046】
返信用メッセージ送信部19は、返信送信先選定部18が選定した送信依頼者「A社」宛に、返信メッセージ本文もしくはメッセージ本文の一部を加工したテキスト「1月1日12時の予約キャンセルをお願いします。」を送信する。
【0047】
返信送信先選定部18は、メッセージ本文に、返信キーワード保持部12に保持されている返信キーワードが含まれていないメッセージの送信依頼者を特定する。
【0048】
返信受信部16は、該宛先番号「09012345678」から、返信「@林 1月1日12時の予約キャンセルをお願いします。」を受信する。
【0049】
キーワード抽出部17は、返信のメッセージ本文「@林 1月1日12時の予約キャンセルをお願いします。」からメッセージ本文が@で始まる場合にその語句を抽出するという規則に基づいてキーワード「@林」を抽出する。
【0050】
返信送信先選定部18は、過去一定時間内に返信送信元番号「09012345678」に送信されたメッセージの中で、前記キーワード抽出部17が抽出したキーワード「@林」の一部である「林」が本文の一行目に含まれているメッセージを探し、そのメッセージの送信依頼者を返信送信先として選定する。
【0051】
本実施例を変更し、返信キーワード保持部12は送信依頼者ごとに、返信キーワードを複数設定できてもよい。その場合に、返信キーワード連絡のメッセージにはすべての返信キーワードを書かなくてもよい。
【0052】
また、本実施例を変更し、連絡用メッセージ送信判定部14は、一定時間内に同じ内容の返信キーワード連絡のメッセージは送信しないとしてもよい。
【0053】
また、本実施例を変更し、返信送信先選定部18は、返信に返信キーワードが付与されていない場合は、最後に送信したメッセージの送信依頼者を返信送信先として選定するとしてもよい。
【0054】
以下、本発明の第2実施形態における実施例を説明する。
(実施例:第2実施形態)
【0055】
図6は、第2実施形態におけるメッセージ送信代行システム1の構成を示す図である。
【0056】
メッセージ送信代行システム1は、送信依頼受信部11、返信キーワード保持部12、メッセージ送信部13、連絡用メッセージ送信判定部14、連絡用メッセージ送信部15、返信受信部16、キーワード抽出部17、返信送信先選定部18、返信用メッセージ送信部19、返信失敗通知部111
を備える。
【0057】
通信ネットワークは、電話網、専用回線、LAN(LOCAL AREA NETWORK)、インターネットなどであり、これらを組み合わせたものであってもよい。
【0058】
メッセージ送信代行システム1の各構成部(送信依頼受信部11、返信キーワード保持部12、メッセージ送信部13、連絡用メッセージ送信判定部14、連絡用メッセージ送信部15、返信受信部16、キーワード抽出部17、返信送信先選定部18、返信用メッセージ送信部19、返信失敗通知部111)に対応する処理は、1つの装置で実行されてもよいし、複数の装置で実行されてもよい。各構成部に対応する処理を実行する装置は、それぞれ、物理的に離れた位置にあってもよい。
【0059】
返信失敗通知部111は、前記返信送信先選定部18において送信依頼者を選定できない場合、返信送信者にメッセージを送信して返信が届かなかったことを通知する。
(第2実施形態:送信失敗通知のメッセージ送信)
【0060】
返信失敗通知部111は、該宛先番号「09012345678」に、「返信先がありません。」を通知する。
【0061】
本実施例を変更し、返信失敗通知部111は、返信送信者に返信が届かなかったことを通知するだけでなくその理由を合わせて通知してもよい。
【0062】
また、本実施例を変更し、返信失敗通知部111は、返信キーワードを連絡に含めてもよい。「返信先がありません。返信する場合は以下のキーワードを本文の最初に書いてください。AAA社への返信 @AAA BBB社への返信 @BBB」
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は送信依頼者が複数存在する場合に、ある送信依頼者からの依頼で、ある送信先のユーザーにメッセージを送信する場合に、複数の顧客からのメッセージ送信を1つの送信元アドレスから送信し、返信も処理できるメッセージ送信代行システム及びメッセージ送信代行プログラムである。メッセージの送信代行システムを提供する事業所での利用が考えられる。
【符号の説明】
【0064】
1 メッセージ送信代行システム
11 送信依頼受信部
12 返信キーワード保持部
13 メッセージ送信部
14 連絡用メッセージ送信判定部
15 連絡用メッセージ送信部
16 返信受信部
17 キーワード抽出部
18 返信送信先選定部
19 返信用メッセージ送信部
111 返信失敗通知部
2 利用者端末
3 顧客端末
【要約】
【課題】送信依頼者を一つに特定できない場合、もしくは、あらかじめ決められた規則で特定する方法では対処できない問題を、返信を届けるための返信キーワードを返信する人に提示して、返信する人に返信先を指定してもらうことで解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【解決手段】2以上の送信依頼者からのメッセージ送信依頼を受け付ける送信依頼受信部と、送信依頼者ごとに返信キーワードを保持する返信キーワード保持部と、送信依頼者から宛先番号宛にメッセージを送信するメッセージ送信部と、1以上の送信依頼者の返信キーワードを連絡するためのメッセージを送信する連絡用メッセージ送信部と、送信依頼者からの依頼によってメッセージを送信したときに、返信キーワード連絡のメッセージを送信するかどうか判定する連絡用メッセージ送信判定部と、返信を受信する返信受信部と、返信のメッセージ本文から特定の規則に基づいてキーワードを抽出するキーワード抽出部と、受信した返信を届ける先の送信依頼者を選定するための返信送信先選定部と、返信送信先選定部が選定した送信先に、返信のメッセージ本文もしくは返信のメッセージ本文の一部を加工したテキストを送信する返信用メッセージ送信部を備え、前記連絡用メッセージ送信判定部は、判定の基準の一つとして、過去一定時間内に、該送信依頼者以外の送信依頼者からの依頼によって該当の送信先にメッセージを送信したかどうかというものがあることを特徴とし、前記返信送信先選定部は、選定方法の一つとして、前記キーワード抽出部が抽出したキーワードが返信キーワードとして保持されている送信依頼者がいて、該送信依頼者からの依頼により過去一定時間内に返信送信元にメッセージを送信していた場合に該送信依頼者を返信送信先として選定するというものがあることを特徴とするメッセージ送信代行システムを提供する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6