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特許7450631複数のウィンドウを含むフォルダブル電子装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-07
(45)【発行日】2024-03-15
(54)【発明の名称】複数のウィンドウを含むフォルダブル電子装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240308BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20240308BHJP
【FI】
G06F1/16 312F
H04M1/02 E
G06F1/16 312G
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021548155
(86)(22)【出願日】2020-02-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-30
(86)【国際出願番号】 KR2020002344
(87)【国際公開番号】W WO2020171562
(87)【国際公開日】2020-08-27
【審査請求日】2023-02-17
(31)【優先権主張番号】10-2019-0019545
(32)【優先日】2019-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ジュンミン・チョ
(72)【発明者】
【氏名】ハクサン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジヨン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジュンチュル・アン
(72)【発明者】
【氏名】スンジュン・イ
(72)【発明者】
【氏名】クワンタイ・キム
(72)【発明者】
【氏名】ドンヒョン・ヨン
【審査官】豊田 真弓
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0373121(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0043137(US,A1)
【文献】特開2013-083913(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0070593(US,A1)
【文献】特開2016-033650(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0217143(US,A1)
【文献】特開2017-100439(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
H04M 1/02
H05K 5/00
G06F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置において、
フレキシブルディスプレーと、
側面部材と前記側面部材から突出したベゼルとを含み、前記フレキシブルディスプレーを収容するハウジングと、
前記フレキシブルディスプレーの上部に配置され、前記フレキシブルディスプレーの折り畳みによって折り畳まれる第1ウィンドウと、
前記フレキシブルディスプレーと前記第1ウィンドウの間に配置され、第1厚みを有する第1粘着剤と、
前記第1ウィンドウの上部に配置され、前記フレキシブルディスプレーの折り畳みによって折り畳まれる第2ウィンドウと、
前記第1ウィンドウと前記第2ウィンドウの間に配置され、第1厚みよりも小さい第2厚みを有する第2粘着剤と、を含み、
前記フレキシブルディスプレーは、
前記第1ウィンドウ、第1粘着剤、第2ウィンドウ及び第2粘着剤を通して視認可能であり、
前記フレキシブルディスプレーを前記フレキシブルディスプレーに対して実質的に垂直な方向に眺めたとき、前記第1ウィンドウの第1縁部と前記第2ウィンドウの第2縁部は、前記ハウジングのベゼルと重なっており、
前記第1ウィンドウの第1縁部と前記第2ウィンドウの第2縁部は、前記ハウジングのベゼルと離隔しており、
前記第1縁部は、前記側面部材から第1距離ぶん離隔しており、前記第2縁部は、前記第1距離と異なる第2距離ぶん前記側面部材から離隔している電子装置。
【請求項2】
前記フレキシブルディスプレーを眺める方向において、前記ベゼルと少なくとも一部で重なるように前記第1縁部の少なくとも一部に配置される不透明領域をさらに含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記フレキシブルディスプレーを眺める方向において、前記不透明領域は、前記第2ウィンドウと重なる、請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記第1粘着剤は、第1接着力を有し、
前記第2粘着剤は、前記第1接着力よりも低い第2接着力を有する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第2粘着剤は、
前記第2ウィンドウを前記第1ウィンドウから離脱させようとする外力が加わったとき、
前記第1ウィンドウが前記第1粘着剤を介して前記フレキシブルディスプレーに付着した状態で維持されるように構成される、請求項に記載の電子装置。
【請求項6】
前記第2ウィンドウに配置され、前記電子装置の外面の一部を形成するコーティング層をさらに含む請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記コーティング層は、
指紋防止層、ハードコーティング層、反射防止層又は防眩層のうち少なくとも1つを含む、請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第2ウィンドウに向かう前記第1ウィンドウの面に配置されるコーティング層をさらに含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
前記コーティング層は、
指紋防止層、ハードコーティング層、反射防止層又は防眩層のうち少なくとも1つを含む、請求項8に記載の電子装置。
【請求項10】
前記第1ウィンドウは、
ポリイミド(polyimide;PI)層を含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
前記第2ウィンドウは、
ポリエチレンテレフタラート(polyethylene terephthalate;PET)層を含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項12】
前記第1ウィンドウは、
複数のポリマー層を含み、
前記第2ウィンドウは、
単一のポリマー層を含む、請求項1に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の多様な実施例は、複数のウィンドウを含むフォルダブル電子装置に関することである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子通信産業の発達により携帯用電子装置は急速に広がっている。例えば、このような携帯用電子装置は通信用移動通信端末機を含めて個人用デジタル補助機器(personal digital assistants、PDA)、スマートフォン(smart phone)、タブレットPC(tablet PC)、MP3プレーヤー、ラップトップPC(laptop personal computer)、デジタルカメラ又はウェアラブル機器(wearable device)のように、場所にかかわらず移動しながら自由に用いることができる多様な電子装置を含むことができる。
【0003】
電子装置はユーザの要求に応じて多様な形態で変貌しつつある趨勢である。例えば、電子装置は携帯が簡便でかつ使用時に大きい画面のディスプレーを利用することができるように変形が可能な構造を持つことができる。例えば、電子装置は一部領域(例えば、ディスプレー領域)を必要によって折り畳んで広げることができるフォルダブル(foldable)形態の電子装置を含むことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フォルダブル電子装置は、フレキシブルディスプレーを数回以上折り畳んで広げる動作を繰り返すことによって、他の電子部品の寿命期間に到達する前にディスプレーパネルが先ず損傷され、全体フォルダブル電子装置の使用年限がディスプレーパネルの寿命によって依存されうる。
【0005】
フレキシブルディスプレーを交替する費用は既存の平板ディスプレーの交替費用より非常に高い場合があり、フレキシブルディスプレーの損傷を最小化することができるフォルダブル電子装置の構成が要求されうる。
【0006】
本発明の多様な実施例は、複数のウィンドウを含むフォルダブル電子装置を提供することができる。
【0007】
多様な実施例によれば、複数のウィンドウのうちの外部と隣接したウィンドウを容易に交替することによって内部ウィンドウの損傷を防止し、費用節減に役に立つことができるウィンドウを含むフォルダブル電子装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
多様な実施例によるフォルダブル電子装置は、フレキシブルディスプレーと、前記フレキシブルディスプレーに向かう第1面と及び前記第1面と反対方向に向かう第2面と、を含み、前記第1面が第1粘着剤を介して前記フレキシブルディスプレーの少なくとも一部領域と接着される第1ウィンドウと、及び前記第1粘着剤より接着力が小さい第2粘着剤を介して前記第1ウィンドウの前記第2面の少なくとも一部領域に接着される第2ウィンドウと、を含むことができる。
【0009】
多様な実施例によるフォルダブル電子装置は、ヒンジ構造と、前記ヒンジ構造に連結され、第1面、前記第1面と反対に向かう第2面、及び前記第1面及び前記第2面の間の第1空間を少なくとも一部包む第1側面ハウジングを含む第1ハウジング構造物と、前記ヒンジ構造に連結され、第3面、及び前記第3面と反対に向かう第4面、及び前記第3面及び前記第4面の間の第2空間を少なくとも一部包む第2側面ハウジングを含み、前記ヒンジ構造を軸として前記第1ハウジング構造と折り畳む第2ハウジング構造物と、前記第1ハウジング構造物の前記第1空間及び前記第2ハウジング構造物の前記第2空間に配置され、前記第1面及び前記第3面に向かう第1方向を介して少なくとも一部分が見えるフレキシブルディスプレー;前記フレキシブルディスプレーの前記第1方向に向かう一面の少なくとも一部領域に第1粘着剤を介して接着される第1ウィンドウ及び前記第1ウィンドウの前記第1方向に向かう一面の少なくとも一部領域に第2粘着剤を介して接着される第2ウィンドウを含むことができる。
【0010】
多様な実施例による電子装置のウィンドウ損傷検出方法は、プロセッサを介してディスプレーを覆うウィンドウの下面に形成された複数のパターンに対する静電容量値をタッチ回路を用いて判断する動作と、及び前記プロセッサを介して前記判断された静電容量値に基づいて前記ウィンドウの損傷可否を識別する動作と、を含むことができる。
【発明の効果】
【0011】
多様な実施例によれば、フォルダブル電子装置は第1ウィンドウ及び第2ウィンドウの複数のウィンドウ層を含むことによってフレキシブルディスプレーの損傷を最小化することができる。
【0012】
多様な実施例によれば、フォルダブル電子装置は第1ウィンドウとフレキシブルディスプレーを接着させる第1粘着剤より第1ウィンドウと第2ウィンドウを接着させる第2粘着剤の接着力をより小さくし、第2ウィンドウに損傷(例えば、クラック)が加えられた場合、第2ウィンドウを簡単に交替使用することによってフレキシブルディスプレー及びフレキシブルディスプレーを保護するための第1ウィンドウの損傷を防止することができる。
【0013】
多様な実施例によれば、フォルダブル電子装置は第2ウィンドウの損傷可否をタッチ回路を用いて自動に識別してユーザに第2ウィンドウの交替通知を提供することによってフレキシブルディスプレー及びフレキシブルディスプレーを保護する第1ウィンドウの損傷を予め防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】多様な実施例による電子装置のフラット状態を示す図面である。
図2】多様な実施例による電子装置のフォールド(折畳み)状態を示す図面である。
図3】多様な実施例による電子装置の分解斜視図である。
図4a】本発明の多様な実施例による電子装置10の切開断面図である。
図4b】本発明の多様な実施例による電子装置の断面図である。
図4c】本発明の多様な実施例による電子装置で第2ウィンドウ720の位置を説明するための図面である。
図4d】本発明の多様な実施例による電子装置の断面図である。
図4e】本発明の多様な実施例による電子装置の断面図である。
図5a】本発明の多様な実施例によるディスプレー100、第1ウィンドウ710、及び第2ウィンドウ720の積層構造を示す図面である。
図5b】本発明の多様な実施例によるディスプレー100、第1ウィンドウ710、及び第2ウィンドウ720の積層構造を示す図面である。
図5c】本発明の多様な実施例によるディスプレー100、第1ウィンドウ710、及び第2ウィンドウ720の積層構造を示す図面である。
図5d】本発明の多様な実施例によるディスプレー100、第1ウィンドウ710、及び第2ウィンドウ720の積層構造を示す図面である。
図6】多様な実施例による電子装置10のディスプレー100の損傷を説明するための図面である。
図7a】本発明の多様な実施例による電子装置10の第2ウィンドウ720クラック検出方法を説明するための図面である。
図7b】本発明の多様な実施例による電子装置10の第2ウィンドウ720クラック検出方法を説明するための図面である。
図8】多様な実施例による、ネットワーク環境800内の電子装置801(例えば、図1又は図3の電子装置10)のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1及び図2を参照すれば、一実施例で、電子装置10は、フォルダブルハウジング500、前記フォルダブルハウジングの折り畳み可能な部分をカバーするヒンジカバー530、及び前記フォルダブルハウジング500によって形成された空間内に配置されたフレキシブル(flexible)又はフォルダブル(foldable)ディスプレー100(以下、略称して、“ディスプレー”100とする)を含むことができる。本明細書においてはディスプレー100が配置された面を第1面又は電子装置10の前面で定義する。そして、前面の反対面を第2面又は電子装置10の後面で定義する。また、前面と後面の間の空間を包む面を第3面又は電子装置10の側面で定義する。
【0016】
一実施例で、前記フォルダブルハウジング500は、第1ハウジング構造物510、センサー領域524を含む第2ハウジング構造物520、第1後面カバー580、及び第2後面カバー590を含むことができる。電子装置10のフォルダブルハウジング500は図1及び2に図示された形態及び結合で制限されず、他の形状や部品の組み合せ及び/又は結合によって具現されることができる。例えば、他の実施例では、第1ハウジング構造物510と第1後面カバー580が一体で形成されることができ、第2ハウジング構造物520と第2後面カバー590が一体で形成されることができる。
【0017】
図示された実施例で、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520はフォールディング軸(A軸)を中心に両側に配置され、前記フォールディング軸Aに対して全体的に対称の形状を有することができる。後述するように第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は電子装置10の状態がフラット状態又はフォールド(折畳み)状態であるか、又は中間状態であるか否かによって互いに成す角度や距離が変わることができる。図示された実施例で、第2ハウジング構造物520は、第1ハウジング構造物510と異なり、多様なセンサーが配置される前記センサー領域524を追加で含むが、それ以外の領域では相互対称的な形状を有することができる。
【0018】
一実施例で、図1に示されたように、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520はディスプレー100を収容するリセスを共に形成することができる。図示された実施例では、前記センサー領域524によって、前記リセスはフォールディング軸Aに対して垂直した方向に互いに異なる2個以上の幅を有することができる。
【0019】
例えば、前記リセスは第1ハウジング構造物510のうちのフォールディング軸Aに平行な第1部分510aと第2ハウジング構造物520のうちのセンサー領域524の縁部に形成される第1部分520aの間の第1幅(w1)、及び(2)第1ハウジング構造物510の第2部分510bと第2ハウジング構造物520のうちのセンサー領域524に該当しないと共にフォールディング軸Aに平行な第2部分520bによって形成される第2幅(w2)を有することができる。この場合、第2幅(w2)は第1幅(w1)より長く形成されることができる。言い替えれば、相互非対称形状を有する第1ハウジング構造物510の第1部分510aと第2ハウジング構造物520の第1部分520aは前記リセスの第1幅(w1)を形成し、相互対称形状を有する第1ハウジング構造物510の第2部分510bと第2ハウジング構造物520の第2部分520bは前記リセスの第2幅(w2)を形成することができる。一実施例で、第2ハウジング構造物520の第1部分520a及び第2部分520bは前記フォールディング軸Aからの距離が互いに異なることができる。リセスの幅は図示された例示に限定されない。多様な実施例で、センサー領域524の形態又は第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の非対称形状を有する部分によってリセスは複数個の幅を有することができる。
【0020】
一実施例で、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の少なくとも一部はディスプレー100を支持するために選択された大きさの剛性を有する金属材質や非金属材質で形成されることができる。
【0021】
一実施例で、前記センサー領域524は第2ハウジング構造物520の一コーナーに隣接して所定領域を有するように形成されることができる。ただ、センサー領域524の配置、形状、及び大きさは図示された例示に限定されない。例えば、他の実施例でセンサー領域524は第2ハウジング構造物520の他のコーナー又は上段コーナーと下段コーナーの間の任意の領域に提供されることができる。一実施例で、電子装置10に内蔵された多様な機能を行うための部品(components)がセンサー領域524を介して、又はセンサー領域524に設けた一つ以上の開口(opening)を介して電子装置10の前面に露出されることができる。多様な実施例で、前記部品は多様な種類のセンサーを含むことができる。前記センサーは、例えば、前面カメラ、レシーバー又は近接センサーのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0022】
前記第1後面カバー580は前記電子装置の後面に前記フォールディング側の一片に配置され、例えば、実質的に矩形の縁部(periphery)を有することができ、第1ハウジング構造物510によって前記縁部が包まれることができる。類似に、前記第2後面カバー590は前記電子装置の後面の前記フォールディング側の他片に配置され、第2ハウジング構造物520によってその縁部が包まれることができる
【0023】
図示された実施例で、第1後面カバー580及び第2後面カバー590は前記フォールディング軸(A軸)を中心に実質的に対称的な形状を有することができる。ただ、第1後面カバー580及び第2後面カバー590が必ず相互対称的な形状を有するのではなく、他の実施例で、電子装置10は多様な形状の第1後面カバー580及び第2後面カバー590を含むことができる。他の実施例で、第1後面カバー580は第1ハウジング構造物510と一体で形成されることができ、第2後面カバー590は第2ハウジング構造物520と一体で形成されることができる。
【0024】
一実施例で、第1後面カバー580、第2後面カバー590、第1ハウジング構造物510、及び第2ハウジング構造物520は電子装置10の多様な部品(例えば、印刷回路基板、又はバッテリー)が配置されることができる空間を形成することができる。一実施例で、電子装置10の後面には一つ以上の部品(components)が配置されたり視覚的に露出されることができる。例えば、第1後面カバー580の第1後面領域582を介してサブディスプレー190の少なくとも一部が視覚的に露出されることができる。他の実施例で、第2後面カバー590の第2後面領域592を介して一つ以上の部品又はセンサーが視覚的に露出されることができる。多様な実施例で前記センサーは近接センサー及び/又は後面カメラを含むことができる。
【0025】
図2を参照すれば、前記ヒンジカバー530は、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520の間に配置され、内部部品(例えば、ヒンジ構造)を覆うように構成されることができる。一実施例で、ヒンジカバー530は、前記電子装置10の状態(フラット状態(flat state)又はフォールド状態(folded state)に応じて、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の一部によって覆われたり、外部で露出されることができる。
【0026】
一例で、図1に図示されたように電子装置10がフラット状態の場合、ヒンジカバー530は第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520によって覆われて露出されないこともある。一例で、図2に図示されたように電子装置10がフォールド状態(例えば、完全フォールド状態(fully folded state))の場合、ヒンジカバー530は第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の間で外部で露出されることができる。一例で、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520が所定の角度を成す(folded with a certain angle)中間状態(intermediate state)の場合、ヒンジカバー530は第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の間で外部で一部露出されることができる。ただ、この場合、露出される領域は完全に折り畳んだ状態より少ないことがある。一実施例で、ヒンジカバー530は曲面を含むことができる。
【0027】
前記ディスプレー100は、前記フォルダブルハウジング500によって形成された空間上に配置されることができる。例えば、ディスプレー100はフォルダブルハウジング500によって形成されるリセス(recess)上に安着され、電子装置10の前面の大部分を構成することができる。
【0028】
したがって、電子装置10の前面はディスプレー100及びディスプレー100に隣接した第1ハウジング構造物510の一部領域及び第2ハウジング構造物520の一部領域を含むことができる。そして、電子装置10の後面は第1後面カバー580、第1後面カバー580に隣接した第1ハウジング構造物510の一部領域、第2後面カバー590及び第2後面カバー590に隣接した第2ハウジング構造物520の一部領域を含むことができる。
【0029】
前記ディスプレー100は、少なくとも一部領域が平面又は曲面で変形されることができるディスプレーを意味することができる。一実施例で、ディスプレー100はフォールディング領域103、フォールディング領域103を基準で一側(図1に図示されたフォールディング領域103の左側)に配置される第1領域101及び他側(図1に図示されたフォールディング領域103の右側)に配置される第2領域102を含むことができる。
【0030】
前記図1に図示されたディスプレー100の領域区分は例示的であり、ディスプレー100は構造又は機能によって複数(例えば、4個以上又は2個)の領域に区分されることもできる。一例で、図1に図示された実施例ではy軸に平行に延長されるフォールディング領域103又はフォールディング軸(A軸)によってディスプレー100の領域が区分されることができるが、他の実施例でディスプレー100は他のフォールディング領域(例えば、x軸に平行なフォールディング領域)又は他のフォールディング軸(例えば、x軸に平行なフォールディング軸)を基準で領域が区分されることもできる。
【0031】
第1領域101と第2領域102はフォールディング領域103を中心に全体的に対称の形状を有することができる。ただ、第2領域102は、第1領域101と異なり、センサー領域524の存在によってカット(cut)されたノッチ(notch)を含むことができるが、それ以外の領域では前記第1領域101と対称的な形状を有することができる。言い替えれば、第1領域101と第2領域102は互いに対称的な形状を有する部分と、互いに非対称的な形状を有する部分を含むことができる。
【0032】
以下、電子装置10の状態(例えば、フラット状態(flat state)及びフォールド状態(folded state))による第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の動作とディスプレー100の各領域を説明する。
【0033】
一実施例で、電子装置10がフラット状態(flat state)(例えば、図1)の場合、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は180度の角度を成して同一方向を向けるように配置されることができる。ディスプレー100の第1領域101の表面と第2領域102の表面は互いに180度を形成し、同一な方向(例えば、電子装置の前面方向)に向かうことができる。フォールディング領域103は第1領域101及び第2領域102と同一平面を形成することができる。
【0034】
一実施例で、電子装置10がフォールド状態(folded state)(例えば、図2)の場合、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は互いに向かい合わせるように配置されることができる。ディスプレー100の第1領域101の表面と第2領域102の表面は互いに狭い角度(例えば、0度から10度の間)を形成し、互いに向かい合わせることができる。フォールディング領域103は少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面からなることができる。
【0035】
一実施例で、電子装置10が中間状態(folded state)(例えば、図2)の場合、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は互いに所定の角度(a certain angle)で配置されることができる。ディスプレー100の第1領域101の表面と第2領域102の表面はフォールド状態より大きくフラット状態より小さい角度を形成することができる。フォールディング領域103は少なくとも一部が所定の曲律を有する曲面からなることができ、この時の曲律はフォールド状態(folded state)の場合より小さいことがある。
【0036】
図3は、一実施例による電子装置の分解斜視図である。
【0037】
図3を参照すれば、一実施例で、電子装置10はディスプレー部20、ブラケットアセンブリー30、基板部600、第1ハウジング構造物510、第2ハウジング構造物520、第1後面カバー580及び第2後面カバー590を含むことができる。本文書で、ディスプレー部(display unit)20はディスプレーモジュール(module)又はディスプレーアセンブリー(assembly)と呼ばれることができる。
【0038】
前記ディスプレー部20はディスプレー100と、ディスプレー100が安着される一つ以上のプレート又は層140を含むことができる。一実施例で、プレート140はディスプレー100とブラケットアセンブリー30の間に配置されることができる。プレート140の一面(例えば、図3を基準で上部面)の少なくとも一部にはディスプレー100が配置されることができる。プレート140はディスプレー100と対応される形状で形成されることができる。例えば、プレート140の一部領域はディスプレー100の切欠106に対応される形状で形成されることができる。
【0039】
前記ブラケットアセンブリー30は第1ブラケット410、第2ブラケット420、第1ブラケット410及び第2ブラケット420の間に配置されるヒンジ構造物、ヒンジ構造物を外部で見る時のカバーするヒンジカバー530、及び第1ブラケット410と第2ブラケット420を横切る配線部材430(例えば、フレキシブル回路基板(FPC)、flexible printed circuit)を含むことができる。
【0040】
一実施例で、前記プレート140と前記基板部600の間に、前記ブラケットアセンブリー30が配置されることができる。一例で、第1ブラケット410は、ディスプレー100の第1領域101及び第1基板610の間に配置されることができる。第2ブラケット420は、ディスプレー100の第2領域102及び第2基板620の間に配置されることができる。
【0041】
一実施例で、ブラケットアセンブリー30の内部には配線部材430とヒンジ構造物300の少なくとも一部が配置されることができる。配線部材430は第1ブラケット410と第2ブラケット420を横切る方向(例えば、x軸方向)に配置されることができる。配線部材430は電子装置10のフォールディング領域103のフォールディング軸(例えば、y軸又は図1のフォールディング軸(A))に垂直した方向(例えば、x軸方向)に配置されることができる。
【0042】
前記基板部600は、上述したように、第1ブラケット410側に配置される第1基板610と第2ブラケット420側に配置される第2基板620を含むことができる。前記第1基板610と第2基板620は、ブラケットアセンブリー30、第1ハウジング構造物510、第2ハウジング構造物520、第1後面カバー580及び第2後面カバー590によって形成される空間の内部に配置されることができる。第1基板610と第2基板620には電子装置10の多様な機能を具現するための部品が実装されることができる。
【0043】
前記第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520はブラケットアセンブリー30にディスプレー部20が結合された状態で、ブラケットアセンブリー30の両側に結合されるように互いに組み立てることができる。後述するように、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520はブラケットアセンブリー30の両側でスライディングされてブラケットアセンブリー30と結合されることができる。
【0044】
一実施例で、第1ハウジング構造物510は第1回転支持面512を含むことができ、第2ハウジング構造物520は第1回転支持面512に対応される第2回転支持面522を含むことができる。第1回転支持面512と第2回転支持面522はヒンジカバー530に含まれた曲面と対応される曲面を含むことができる。
【0045】
一実施例で、第1回転支持面512と第2回転支持面522は、電子装置10がフラット状態(例えば、図1の電子装置)の場合、前記ヒンジカバー530を覆ってヒンジカバー530が電子装置10の後面で露出されないか、最小限で露出されることができる。一方、第1回転支持面512と第2回転支持面522は、電子装置10がフォールド状態(例えば、図2の電子装置)の場合、ヒンジカバー530に含まれた曲面に沿って回転してヒンジカバー530が電子装置10の後面に最大限露出されることができる。
【0046】
図4aは、本発明の多様な実施例による電子装置10の切開断面図である。例えば、図4aは、図1又は図3の電子装置10をx軸方向に切開した場合の断面図である。
【0047】
多様な実施例によれば、電子装置10はフォルダブルハウジング500及びディスプレー100(例えば、フレキシブルディスプレー)を含むことができる。フォルダブルハウジング500は回転可能なヒンジ構造536によって回転することができる第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520を含むことができる。
【0048】
多様な実施例によれば、第1ハウジング構造物510は第1方向に向かう第1面501及び第1方向の反対である第2方向に向かう第2面502が形成する空間を包むことができる。第1ハウジング構造物510は第2面502を形成する第1後面プレート511を含むことができる。第1後面プレート511から第1方向に延長される第1側面部材532は第1面501及び第2面502の間の一空間の一部を包まれることができる。電子装置10を構成する電子部品は第1面501及び第2面502の間に形成された一空間に配置されることができる。例えば、ディスプレー100の一部、印刷回路基板(図示せず)、又は第1ブラケット410は、第1ハウジング構造物510によって形成された空間に配置されることができる。
【0049】
例えば、第1側面部材532は第1ブラケット410の側面411に沿って延長されることができる。第1側面部材532は折り曲げて第1ブラケット410の側面411の端部と接触する面531を形成するように延長されることができる。第1側面部材532は前記第1ブラケット410の側面411の端部と接触する面531からディスプレー100の少なくとも一部領域を覆うことができる方向に延長された第1ベゼル831を含むことができる。ある実施例で、第1ベゼル831は第1側面部材532に構造的に結合されるように個別的に構成されることもできる。
【0050】
多様な実施例によれば、第2ハウジング構造物520は第3方向に向かう第3面503及び第4方向の反対である第4方向に向かう第4面504が形成する空間を包むことができる。第2ハウジング構造物520は第4面504を形成する第2後面プレート521を含むことができる。第2後面プレート521から第3方向に延長される第2側面部材542は第3面503及び第4面504の間の一空間の一部を包むことができる。電子装置10を構成する電子部品は第1ハウジング構造物510が形成する空間(例えば、第1空間)と第2ハウジング構造物520が形成する空間(第2空間)に配置されることができる。例えば、ディスプレー100又は印刷回路基板(図示せず)は第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520によって形成された空間に配置されることができる。例えば、第2ブラケット420は第2ハウジング構造物520によって形成された空間に配置されることができる。
【0051】
例えば、第2側面部材542は第2ブラケット420の側面421に沿って延長されることができる。第2側面部材542は折り曲げて第2ブラケット420の側面421の端部と接触する面541を形成するように延長されることができる。第2側面部材542はディスプレー100の少なくとも一部領域を覆うことができる方向に延長された第2ベゼル841を含むことができる。ある実施例で、第2ベゼル841は第2側面部材542に構造的に結合されるように個別的に構成されることもできる。
【0052】
一実施例によれば、第1ブラケット410は第1後面プレート511上に配置されることができる。一実施例によれば、第1ブラケット410の側面411の端部は第1ハウジング構造物510の第1側面部材532と接触することができ、第1後面プレート511によって固定されることができる。第1ブラケット410は第1後面プレート511と結合されて第1後面プレート511と共に動くことができる。例えば、第1ブラケット410はヒンジ構造536と結合されることができ、ヒンジ構造536によって少なくとも一部回転することができる。第1後面プレート511は第1ブラケット410と共に回転することができる。
【0053】
例えば、第2ブラケット420は第2後面プレート521上に配置されることができる。第2ブラケット420の側面421の端部は第2ハウジング構造物520の第2側面部材542と接触することができ、第2後面プレート521によって固定されることができる。第2ブラケット420は第2後面プレート521と結合されて第2後面プレート521と共に移動することができる。第2ブラケット420はヒンジ構造536と結合されることができ、ヒンジ構造536によって少なくとも一部回転することができる。第2後面プレート521は前記第2ブラケット420と共に回転することができる。
【0054】
多様な実施例によれば、ディスプレー100は第1ブラケット410及び第2ブラケット420にかけて配置されることができる。例えば、ディスプレー100の第1領域101は第1ブラケット410によって支持され、ディスプレー100の第2領域102は第2ブラケット420によって支持されることができる。ディスプレー100のフォールディング領域103はヒンジ構造536又はヒンジカバー530に対応される位置に配置されることができる。
【0055】
多様な実施例によれば、電子装置10はディスプレー100の上部に配置されてディスプレー100の少なくとも一部領域を覆う第1ウィンドウ710及び第2ウィンドウ720を含むことができる。例えば、第1ウィンドウ710はディスプレー100に向かう第1面及び第1面と反対方向に向かう第2面を含むことができる。例えば、第1ウィンドウ710の第1面はディスプレー100の少なくとも一部領域と接着されることができる。例えば、第2ウィンドウ720は第1ウィンドウ710の第2面の少なくとも一部領域と接着されることができる。例えば、第1ウィンドウ710及び第2ウィンドウ720は実質的に透明な素材で形成されてディスプレー100の画面が外部で見えうる。
【0056】
一実施例によれば、ヒンジ構造536によって電子装置10がフォールド状態になると、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520は互いに向い合わせるように配置されることができる。例えば、フォルダブルハウジング500の第1面501はヒンジ構造536によって回転して第3面503と互いに向い合わせることができる(例えば、インフォールディング方式)。
【0057】
他の実施例によれば、電子装置10はフォールド状態になる時、フォルダブルハウジング500の第2面502が第4面504と互いに向い合わせるように回転することもできる(アウトフォールディング方式)。例えば、電子装置10はフォールド状態である時、ディスプレー100の第1領域101及び第2領域102が外部から見えられる。
【0058】
本発明でヒンジ構造536及びヒンジカバー530の構成は図4aに図示されたものに限定されない。例えば、本発明でヒンジ構造536は必須的な構成ではないことがあり、又は多様な位置に多様な個数のヒンジ構造536が配置されることもできる。例えば、ヒンジ構造536は図4aに図示されたようにディスプレー100の平面が対称的にフォールディングされるようにディスプレー100の中心に位置することができるがこれに限定されるものではない。
【0059】
図4bは、本発明の多様な実施例による電子装置の断面図である。多様な実施例によれば、ディスプレー100は複数のピクセルを含む表示領域104(display area)及び表示領域104以外の領域である非表示領域105(non-display area)を含むことができる。例えば、表示領域104は外部で映像データを表示することができる領域(例えば、active area)を意味することができる。
【0060】
多様な実施例によれば、第1ウィンドウ710はディスプレー100の上部でディスプレー100の少なくとも一部領域を覆うように配置されることができる。例えば、第1ウィンドウ710がディスプレー100に向かう第1面はディスプレー100の少なくとも一部分と接着されることができる。例えば、第1ウィンドウ710は、第1面の一部領域にディスプレー100の非表示領域105の少なくとも一部分を外部から遮蔽するための不透明領域(例えば、BM(black matrix)印刷領域)111を含むことができる。他の例において、電子装置10は第1ウィンドウ710に不透明領域111を含む代わり、(又は第1ウィンドウ710の不透明領域111と共に)、ディスプレー100上に形成された第2不透明領域を含むこともできる。
【0061】
多様な実施例によれば、第2ウィンドウ720は第1ウィンドウ710の前記第1面と反対方向である第2面の少なくとも一部領域を覆うように配置されることができる。例えば、第2ウィンドウ720は第1ウィンドウ710の第2面の少なくとも一部分と接着されることができる。
【0062】
多様な実施例によれば、ディスプレー100は、フォルダブルハウジング(例えば、第2ハウジング構造物520の第2後面プレート521、第2側面部材542、及び第2ベゼル841)によって形成された空間に配置されるブラケットアセンブリー(例えば、第2ブラケット420)によって支持されることができる。
【0063】
例えば、図4bに図示されたように、第2ウィンドウ720は、ディスプレー100を上側から見る時、ディスプレー100の表示領域104及び非表示領域105の少なくとも一部分(例えば、非表示領域105の不透明領域111の一部領域)と重ねるように配置されることができる。したがって、第2ウィンドウ720は少なくとも一部領域がブラケットアセンブリー(例えば、第2ブラケット420)のベゼル(例えば、第2ベゼル841)によって外部から遮蔽されることができる。例えば、第2ウィンドウ720の縁部は第2ベゼル841によって遮蔽されることによって、外部から見えないように覆われることができる。同様に、第2ウィンドウ720の縁部は第1ベゼル(例えば、図4aの第1ベゼル831)によって外部から見えないように覆われることができる。
【0064】
図4cは、本発明の多様な実施例による電子装置で第2ウィンドウ720の位置を説明するための図面である。例えば、図4cは、図4bで第1ウィンドウ710及び第2ウィンドウ720が付着されたディスプレー100を上側から見る時の平面図である。
【0065】
例えば、ディスプレー100は映像データが出力されることができる表示領域104とその以外の領域である非表示領域(例えば、図4bの非表示領域105)を含むことができる。例えば、前記ディスプレー100を上部で覆う第1ウィンドウ710は非表示領域の少なくとも一部領域を遮蔽する不透明領域111を含むことができる。
【0066】
例えば、第2ウィンドウ720は前記第1ウィンドウ710を上部で覆うことができる。例えば、第2ウィンドウ720はディスプレー100の表示領域104;及び非表示領域(例えば、図4bの非表示領域105)の少なくとも一部領域を覆うことができる。例えば、第2ウィンドウ720の領域は第1ウィンドウ710の領域の少なくとも一部分を含むことができる。例えば、第2ウィンドウ720が配置されない第1ウィンドウ710の領域はディスプレー100の外郭の非表示領域の一部分(例えば、不透明領域111の一部分)を含むことができる。
【0067】
図4d及び図4eは、本発明の多様な実施例による電子装置の断面図である。
【0068】
図4dを参照すれば、一実施例による第2ウィンドウ720は、図4bに図示された第2ウィンドウ720と異なり、ベゼル(例えば、第2ベゼル841)によって第2ウィンドウ720が外部から遮蔽されないように配置されることができる。
【0069】
例えば、一実施例による第2ウィンドウ720はディスプレー100の表示領域104及び非表示領域105の少なくとも一部領域を覆うことができる。例えば、第2ウィンドウ720は第1ウィンドウのディスプレー100と対面する第1面に形成された不透明領域111を覆わないこともある。
【0070】
図4eを参照すれば、また他の実施例による第2ウィンドウ720は、図4b及び図4dに図示された第2ウィンドウ720と異なり、ディスプレー100の非表示領域105を覆わないこともある。
【0071】
例えば、第2ウィンドウ720はベゼル(例えば、第2ベゼル841)によって第2ウィンドウ720が覆われないように配置されることができる。例えば、第2ウィンドウ720はディスプレー100の表示領域104の一部領域を覆って、非表示領域105を覆わないこともある。本発明の多様な実施例によれば、電子装置10の第2ウィンドウ720は第1ウィンドウ710及びディスプレー100と別個で他の第2ウィンドウ720に交替されることができる。例えば、電子装置10で第2ウィンドウ720は、第2ウィンドウ720が新しい第2ウィンドウ720で交替されない場合、図4b又は図4dに図示されたように、ディスプレー100の表示領域104及び非表示領域105の一部領域を覆うことができる領域に配置されることができる。
【0072】
例えば、電子装置10で第2ウィンドウ720は、既に付着していた第2ウィンドウ720が除去されて新しい第2ウィンドウ720で交替される場合、ディスプレー100の表示領域104の一部領域を覆うことができる領域に配置されることができる。
【0073】
ある実施例で、電子装置10で第2ウィンドウ720は、既に付着していた第2ウィンドウ720が除去されて新しい第2ウィンドウ720に交替される場合、ディスプレー100の表示領域104を含み、非表示領域105の少なくとも一部領域を覆うことができる領域に配置されることもできる。例えば、交替された第2ウィンドウ720はベゼル(例えば、第2ベゼル841)によって覆われない領域に含まれるディスプレー100の表示領域104及び/又は非表示領域105の少なくとも一部領域を覆うことができる領域に配置されることができる。
【0074】
図4b、図4c、図4d及び図4eは第2ハウジング構造物520を通じるディスプレー100の配置関係を図示するが、第1ハウジング構造物510を通じるディスプレー100の配置関係も実質的に同一であれば良い。
【0075】
図5aは、本発明の多様な実施例によるディスプレー100、第1ウィンドウ710、及び第2ウィンドウ720の積層構造を示す図面である。
【0076】
多様な実施例によれば、第1ウィンドウ710はディスプレー100に向かう第1面及び第1面と反対方向に向かう第2面を含むことができる。
【0077】
図5aを参照すれば、多様な実施例による第1ウィンドウ710の第1面は第1粘着剤712を介してディスプレー100(例えば、ディスプレー100の少なくとも一部領域)に付着されることができる。例えば、第2ウィンドウ720の一面は第2粘着剤を介して第1ウィンドウ710の第2面(例えば、第2面の少なくとも一部領域)に付着されることができる。
【0078】
例えば、前記第1粘着剤712の接着力は前記第2粘着剤722の接着力よりさらに大きくなることができる。例えば、第1粘着剤712が塗布された部分の厚みは第2粘着剤722が塗布された部分の厚みより大きく形成されることができる。例えば、第2ウィンドウ720は、第1ウィンドウ710とディスプレー100が付着された状態で、第1ウィンドウ710及びディスプレー100を損傷させず、第1ウィンドウ710から離脱されることができる。ある実施例で、第1粘着剤712と第2粘着剤722の接着力が同一な場合、第1粘着剤712の厚みを第2粘着剤722の厚みより厚くして接着力が互いに異なるように構成されることもできる。
【0079】
例えば、第1ウィンドウ710、第2ウィンドウ720、第1粘着剤712、及び第2粘着剤722は実質的に透明な素材で形成されてディスプレー100から出力される光を外部で通過させることができる。例えば、第1ウィンドウ710及び第2ウィンドウ720はポリマー素材で形成されることができる。例えば、第1ウィンドウ710及び第2ウィンドウ720は、PI(poly imide)、PET(polyethylene terephthalate)、PU(polyurethane)、又はTAC(cellulose triacetate)のうちの少なくとも一つの組み合せを介して形成されることができる。例えば、第1ウィンドウ710は複数のポリマー層に形成されることができ、第2ウィンドウ720は単一ポリマー層で形成されることができる。
【0080】
図5b乃至図5dは、本発明の多様な実施例によるディスプレー100、第1ウィンドウ710、及び第2ウィンドウ720の積層構造を示す図面である。
【0081】
図5bを参照すれば、電子装置10は第1ウィンドウ710の上部面(例えば、第1ウィンドウ710から第2ウィンドウ720に向かう面)に第1コーティング層731をさらに含むことができる。例えば、第2ウィンドウ720は第1ウィンドウ710の上部面にコーティングされた第1コーティング層731と第2粘着剤722を介して接着されることができる。
【0082】
例えば、第1コーティング層731は、指紋防止層(AF layer、anti-fouling layer又はanti-fingerprint layer)、ハードコーティング層(HC layer、hard coating layer)、反射防止層(AR layer、anti-reflection layer)(LR layer、low reflection layer)又は防眩層(AG layer、anti-glare layer)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0083】
図5cを参照すれば、電子装置10は、第1ウィンドウ710の上部面(例えば、第1ウィンドウ710から第2ウィンドウ720に向かう面)に第1コーティング層731を含み、第2ウィンドウ720の上部面(例えば、第2ウィンドウ720から第1ウィンドウ710に向かう方向と反対方向に向かう面)に第2コーティング層732を含むことができる。図5cに図示されたことと異なり、また他の実施例による電子装置10は第1コーティング層731は含まず第2コーティング層732のみを含むこともできる。
【0084】
例えば、第1コーティング層731及び第2コーティング層732は、指紋防止層(AF layer、anti-fouling layer又はanti-fingerprint layer)、ハードコーティング層(HC layer、hard coating layer)、反射防止層(AR layer、anti-reflection layer)(LR layer、low reflection layer)又は防眩層(AG layer、anti-glare layer)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0085】
図5dを参照すれば、電子装置10は、図5b及び図5cの第1コーティング層731及び第2コーティング層732の以外にも、第1ウィンドウ710の下部面(例えば、第1ウィンドウ710からディスプレー100に向かう面)に第3コーティング層733をさらに含むことができる。例えばディスプレー100は第1ウィンドウ710の下部面にコーティングされた第3コーティング層733と第1粘着剤712を介して接着されることができる。
【0086】
例えば、第3コーティング層733は、指紋防止層(AF layer、anti-fouling layer又はanti-fingerprint layer)、ハードコーティング層(HC layer、hard coating layer)、反射防止層(AR layer、anti-reflection layer)(LR layer、low reflection layer)又は防眩層(AG layer、anti-glare layer)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0087】
多様な実施例によれば、電子装置10は第2ウィンドウ720の下部面(例えば、第2ウィンドウ720で第1ウィンドウ710に向かう面)にコーティング層を含まないこともある。例えば、第1ウィンドウ710と第2ウィンドウ720を接着させる第2粘着剤722は、第1ウィンドウ710とディスプレー100を接着させる第1粘着剤712より接着力が小さいことがある。例えば、第2ウィンドウ720の下部面は電子装置10がフラット状態とフォールド状態を繰り返しても第2粘着剤722が第2ウィンドウ720の下部面から剥離されないようにするために、コーティング層を含まないこともある。
【0088】
図6は、多様な実施例による電子装置(例えば、図1の電子装置10)のディスプレー100の損傷を説明するための図面である。
【0089】
<601>で、多様な実施例によれば、電子装置(例えば、図1の電子装置10)は一軸を基準で折り畳んだり広げることができるフォルダブル電子装置を含むことができる。例えば、電子装置(例えば、図1の電子装置10)はフォールディング軸(A軸)を中心にフォールド動作とフラット動作を繰り返すことができる。
【0090】
例えば、電子装置(例えば、図1の電子装置10)はディスプレー100の上部面に配置される第1ウィンドウ710及び前記第1ウィンドウ710の上部面に配置される第2ウィンドウ720を含むことができる。例えば、電子装置(例えば、図1の電子装置10)がフォールド動作とフラット動作を繰り返すことによって電子装置(例えば、図1の電子装置10)のフォールディング軸(A軸)と隣接した部分で第2ウィンドウ720上にクラックが発生することができる。
【0091】
<602>及び<603>に図示されたように、第2ウィンドウ720の一部領域にクラックが発生した場合にも電子装置(例えば、図1の電子装置10)に対してフォールド動作とフラット動作を繰り返して行う場合、前記クラックが発生した第2ウィンドウ720の下部領域(例えば、第1ウィンドウ710及びディスプレー100でそれぞれフォールディング軸に対応する領域)は第2ウィンドウ720を通じる保護無しに直接的なフォールディングによる圧力が加えられることができる。例えば、第1ウィンドウ710及びディスプレー100は順次にクラックが発生して損傷されることができる。
【0092】
本発明の多様な実施例による電子装置(例えば、図1の電子装置10)は第2ウィンドウ720の一部領域にクラックが発生した場合、第2ウィンドウ720を第1ウィンドウ710から剥ぎ取って新しい第2ウィンドウ720を付着し、第1ウィンドウ710及びディスプレー100が損傷されないように保護することができる。
【0093】
図7a及び図7bは、本発明の多様な実施例による電子装置(例えば、図1の電子装置10)の第2ウィンドウ720クラック検出方法を説明するための図面である。
【0094】
多様な実施例によれば、電子装置(例えば、図1の電子装置10)はディスプレー100の上部面を覆う第1ウィンドウ710及び前記第1ウィンドウ710の上部面を覆う第2ウィンドウ720を含むことができる。例えば、第1ウィンドウ710の上部面は第2ウィンドウ720の下部面と第2粘着剤722を介して接着されることができる。
【0095】
多様な実施例によれば、第2ウィンドウ720は下部面(例えば、第2ウィンドウ720から第1ウィンドウ710に向かう面)に複数のパターン725を含むことができる。例えば、前記第2ウィンドウ720の下部面に形成されたパターン725は、親水性ポリマー素材で形成されることができる。例えば、パターン725はPMMA(poly methyl methacrylate)、PVA(poly vinyl alcohol)、PEG(polyethylene glycol)、PI(polyimide)、又はCelluloseのうちの少なくとも一つを介して形成されることができる。例えば、前記パターン725は空気中に露出される場合、パターンが形成されない他の領域に比べて誘電率が大きく増加されることができる。例えば、パターン725は表面積が広い構造(例えば、porous構造又はnano grass-like構造)で形成されることができる。
【0096】
一実施例によれば、第2ウィンドウ720及び前記第2ウィンドウ720の下部面に形成されたパターン725は同一な素材(例えば、PI(polyimide))によって形成されることができる。例えば、前記パターン725は、前記パターン725を形成する第2ウィンドウ720の一部領域に対して他の領域より大きい表面積を有するようにパターニングすることによって形成されることができる。また他の実施例によれば、第2ウィンドウ720は別途のパターン725を含まないこともある。
【0097】
多様な実施例によれば、前記複数のパターン725は、クラックが発生しやすい第2ウィンドウ720の一部領域に形成されることができる。例えば、パターン725はフォールディング軸(A軸)に対応する領域と隣接した位置に形成されることができる。例えば、パターン725のうちの少なくとも一部は第2ウィンドウ720のエッジ領域に対応する位置に形成されることもできる。
【0098】
また他の実施例によれば、複数のパターン725は第2ウィンドウ720の全体領域に形成されることもできる。例えば、複数のパターン725は第2ウィンドウ720の全体領域に一定間隔で少なくとも一部離隔されて形成されることができる。
【0099】
本発明の多様な実施例によれば、電子装置(例えば、図1の電子装置10)のディスプレー100はタッチ回路740を含むことができる。例えば、タッチ回路740はタッチセンサー及びタッチセンサーを制御するためのタッチセンサーICを含むことができる。例えば、タッチセンサーICはディスプレー100の特定位置に対するタッチ入力又はホバリング入力を検出するためにタッチセンサーを制御することができる。例えば、タッチ回路740はディスプレー100の特定領域に対する信号(例えば、電圧、光量、抵抗、又は電荷量)の変化を測定することによってタッチ入力又はホバリング入力を検出することができる。タッチセンサーICは検出されたタッチ入力又はホバーリング入力に関する情報(例えば、位置、面積、感度、圧力、又は時間)をプロセッサ又はディスプレー駆動回路に提供することができる。例えば、タッチ回路740はディスプレー100のピクセルが配置されたピクセルレイヤのピクセルの間又はピクセルレイヤの上側又は下側に配置されることができる。
【0100】
図7aの <701>は一実施例による電子装置(例えば、図1の電子装置10)でタッチ回路740(例えば、ディスプレー100に含まれたタッチ回路740)、第1ウィンドウ710、第2粘着剤722及び複数のパターン725を含む第2ウィンドウ720(例えば、クラックが発生しない第2ウィンドウ720)が積層された構造を示す図面である。
【0101】
<702>で、電子装置10(例えば、図1の電子装置10)のプロセッサ(例えば、電子装置(例えば、図1の電子装置10のアプリケーションプロセッサ(AP、application processor)、コミュニケーションプロセッサ(CP、communication processor)、センサーハブ(sensor hub)又はタッチセンサーICなど)はタッチ回路740を用いてパターン725に対応する信号値(例えば、静電容量値)を判断することができる。例えば <702>で、第2ウィンドウ720にクラックが発生しない場合、電子装置10は第2ウィンドウ720の下部面に形成されたパターン725に対応する信号値(例えば、静電容量値)が、時間の流れによって低い速度で増加する前記パターン725の誘電率増加に基づいて低い速度で増加することを確認することができる。
【0102】
多様な実施例によれば、電子装置(例えば、図1の電子装置10)は前記パターン725に対応する信号値を基準パターンに対応する信号値と比べて、第2ウィンドウ720にクラックが発生したか否かを識別することができる。
【0103】
例えば、第2ウィンドウ720は一部領域(例えば、ディスプレー100の非表示領域の一部分)に基準パターンを含むことができる。例えば、基準パターンは第2ウィンドウ720のクラックが発生しているかどうかにかかわらず高い誘電率を有することができる。例えば、前記基準パターンに対応する信号値(例えば、静電容量値)は、クラックが発生しない第2ウィンドウ720の下部面に形成されたパターン725に対応する信号値(例えば、静電容量値)より大きく測定されることができる。電子装置(例えば、図1の電子装置10)は基準パターンを用いて基準信号値(例えば、基準静電容量値)を獲得することができる。
【0104】
他の実施例によれば、電子装置(例えば、図1の電子装置10)は基準信号値をメモリー(例えば、タッチ回路に含まれたメモリー)に予め記憶し、第2ウィンドウ720のパターン725に対応する信号値と前記予め記憶された基準信号値を比べて、第2ウィンドウ720の損傷(例えば、クラック発生)しているかどうかを識別することができる。
【0105】
図7bの<703>は一実施例による電子装置(例えば、図1の電子装置10)でタッチ回路740、第1ウィンドウ710、第2粘着剤722及び複数のパターン725’を含む第2ウィンドウ720(例えば、クラックが発生した第2ウィンドウ720)が積層された構造を示す図面である。
【0106】
図7bに図示されたように、<704>で、第2ウィンドウ720にクラックが発生した場合、電子装置10はクラックが発生した領域に位置したパターン725’に対応する信号値(例えば、静電容量値)が、前記図7aで時間の流れによって低い速度で増加するパターン725に対応する信号値と比べて、急激な速度に増加されたことを確認することができる。
【0107】
例えば、電子装置10は、タッチ回路740を用いて第2ウィンドウ720の一部領域に形成された基準パターンに対応する信号値(例えば、基準信号値)を獲得することができる。例えば、第2ウィンドウ720にクラックが発生した場合、前記クラックが発生した領域に位置したパターン725’に対応する信号値は、前記基準パターンに対応する基準信号値と誤差範囲内で同一な値を有することができる。
【0108】
多様な実施例によれば、電子装置10は第2ウィンドウ720の下部面に形成されたパターン及び基準パターンに対してタッチ回路740を用いて信号値(例えば、静電容量値)を獲得し、獲得した値に対する比較結果に基づいて第2ウィンドウ720にクラックが発生したか否か、又は第2ウィンドウ720のどの位置にクラックが発生したか否かを識別することができる。
【0109】
例えば、電子装置10(例えば、電子装置10のプロセッサ)は指定されたイベント条件に符合する場合、前記タッチ回路740を用いて複数のパターン725に対応する信号値を獲得することができる。
【0110】
例えば、電子装置10はパワーがオンされた場合、電子装置10がフォールド状態からフラット状態に変更された場合、電子装置10がスリップ状態からウェークアップ状態に変更された場合、予め設定された時間の間のタッチ入力が印加されない場合、指定されたイベント条件に符合することと判断して前記複数のパターン725に対する信号値を獲得することができる。
【0111】
例えば、複数のパターン725に対する信号値を獲得する時、外部からタッチ入力が印加されるか又は第2ウィンドウ720の上部面に水(H2O)が付いた場合、外部要因によってパターン725に対する正確な信号値を獲得し難いことがある。例えば、電子装置10はパターン725に対する信号値を獲得する時、タッチ入力を印加しないように(又は、電子装置10に水が付かない状態で信号値を獲得するように)ユーザ通知を生成してディスプレー100を介して出力することもできる。他の実施例によれば、前記ユーザ通知は、複数のパターン725に対する信号値を獲得して獲得した信号値に基づいて第2ウィンドウ720にクラックが発生したことと判断された場合、信号値に対する再獲得動作を行う前段階で出力されることもできる。
【0112】
多様な実施例によれば、電子装置10は第2ウィンドウ720に対するクラック発生可否の判断結果に基づいてディスプレー100を介して第2ウィンドウ720の交替に係る通知画面を出力することができる。例えば、電子装置10は第2ウィンドウ720が損傷された場合、ユーザに交替通知を提供することによって、第1ウィンドウ710又はディスプレー100に対する直接的な損傷が発生する前の第2ウィンドウ720の交替を介して電子装置10の使用可能な期間を増やすことができる。
【0113】
図7aの<702>及び図7bの<704>では、電子装置10がタッチ回路740を用いてmutual-capacitance方式で静電容量値を獲得するように図示されているがこれに限定されるものではなく、電子装置10はself-capacitance方式を含んで多様な方式を介してパターン725に対する信号値(例えば、静電容量値)を獲得することができる。
【0114】
本発明の例示的な実施例によれば、2つのウィンドウ中のディスプレーと遠い位置に配置されるいずれかの1つのウィンドウが容易に剥離される構成に対して図示して記述したがここに限らない。例えば、本発明のまた他の実施例で、3つ以上のウィンドウがディスプレーに積層されることができ、維持補修を目的に、本発明に例示的な実施例によって提示された技術を介してディスプレーと対面するウィンドウを除いた残りウィンドウ中の少なくとも一つが容易に剥離される構成を有することができることは自明である。
【0115】
本発明の多様な実施例によれば、フォルダブル電子装置(例えば、図1の電子装置10)は、フレキシブルディスプレー(例えば、図1のフレキシブルディスプレー100と、前記フレキシブルディスプレーに向かう第1面及び前記第1面と反対方向に向かう第2面を含み、前記第1面が第1粘着剤(例えば、図5aの第1粘着剤712)を介して前記フレキシブルディスプレーの少なくとも一部領域と接着される第1ウィンドウ(例えば、図5aの第1ウィンドウ710)と、及び前記第1粘着剤より接着力が小さな第2粘着剤(例えば、図5aの第2粘着剤722)を介して前記第1ウィンドウの前記第2面の少なくとも一部領域に接着される第2ウィンドウ(例えば、図5aの第2ウィンドウ720)と、を含むことができる。
【0116】
例えば、前記第2ウィンドウは前記第1ウィンドウに向かう一面の少なくとも一部領域に複数のパターン(例えば、図7aのパターン725)が形成されることができる。
【0117】
例えば、前記複数のパターンは親水性ポリマー素材で形成され、空気の中への露出に基づいて誘電率が変化されることができる。
【0118】
例えば、前記パターンのうちの少なくとも一部は前記フレキシブルディスプレーのフォールディング軸に対応される領域又は前記フレキシブルディスプレーのエッジ領域のうちの少なくとも一部に配置されることができる。
【0119】
多様な実施例によるフォルダブル電子装置(例えば、図1の電子装置10又は図8の電子装置801)は、プロセッサ(例えば、図8のプロセッサ820)及び前記プロセッサと作動的に接続されたメモリー(例えば、図8のメモリー830)をさらに含み、前記メモリーは、実行時に、前記プロセッサが、前記フレキシブルディスプレーに含まれたタッチ回路(例えば、図7aのタッチ回路740)を用い、前記複数のパターンに対応する静電容量値を判断し、前記静電容量値に基づいて前記第2ウィンドウが損傷しているかどうかを識別するようにするインストラクションを含むことができる。
【0120】
例えば、前記複数のパターンは基準パターンを含み、前記インストラクションは、前記プロセッサが、前記基準パターンに対応する基準静電容量値と前記基準パターン以外のパターンに対応する静電容量値を比べて、前記静電容量値が前記基準静電容量値に対応する場合、前記第2ウィンドウが損傷されたことで識別するようにするインストラクションを含むことができる。
【0121】
例えば、前記インストラクションは、前記プロセッサが、前記識別した前記第2ウィンドウの損傷可否に基づいて前記フレキシブルディスプレーを介して前記第2ウィンドウの交替に係る通知画面を出力するインストラクションを含むことができる。
【0122】
例えば、前記フレキシブルディスプレーは、複数のピクセルを含む表示領域(例えば、図4bの表示領域104)及び前記表示領域以外の領域である非表示領域(例えば、図4bの非表示領域105)を含み、前記第2ウィンドウはフレキシブルディスプレーの前記表示領域及び前記非表示領域の少なくとも一部分に対応する領域に配置されることができる。
【0123】
例えば、前記第2ウィンドウのエッジ領域の少なくとも一部を覆うベゼルをさらに含むことができる。
【0124】
例えば、前記第1ウィンドウ及び前記第2ウィンドウはポリマー素材で形成されることができる。
【0125】
多様な実施例によるフォルダブル電子装置(例えば、図4aの電子装置10)は、ヒンジ構造(例えば、図4aのヒンジ構造536))と前記ヒンジ構造に連結され、第1面(例えば、図4aの第1面501)、前記第1面と反対に向かう第2面(例えば、図4aの第2面502)、及び前記第1面及び前記第2面の間の第1空間を少なくとも一部包む第1側面ハウジング(例えば、図4aの第1側面部材532)を含む第1ハウジング構造物(例えば、図4aの第1ハウジング構造物510)と、前記ヒンジ構造に連結され、第3面(例えば、図4aの第3面503)、及び前記第3面と反対に向かう第4面(例えば、図4aの第4面504)、及び前記第3面及び前記第4面の間の第2空間を少なくとも一部包む第2側面ハウジング(例えば、図4aの第2側面部材542)を含み、前記ヒンジ構造を軸として前記第1ハウジング構造と折り畳む第2ハウジング構造物(例えば、図4aの第2ハウジング構造物520)と、前記第1ハウジング構造物の前記第1空間及び前記第2ハウジング構造物の前記第2空間に配置され、前記第1面及び前記第3面に向かう第1方向を介して少なくとも一部分が見えるフレキシブルディスプレー(例えば、図4aのディスプレー100)と、前記フレキシブルディスプレーの前記第1方向に向かう一面の少なくとも一部領域に第1粘着剤(例えば、図5aの第1粘着剤512)を介して接着される第1ウィンドウ(例えば、図5aの第1ウィンドウ710)及び前記第1ウィンドウの前記第1方向に向かう一面の少なくとも一部領域に第2粘着剤(例えば、図5aの第2粘着剤722)を介して接着される第2ウィンドウ(例えば、図5aの第2ウィンドウ720)を含むことができる。
【0126】
例えば、前記第2粘着剤は前記第1粘着剤より接着力が小さく、前記第2粘着剤が塗布された部分の厚みは前記第1粘着剤が塗布された部分の厚みより小さく形成されることができる。
【0127】
例えば、前記第2ウィンドウは前記第1方向と反対方向である第2方向に向かう他面の少なくとも一部分に複数のパターンが形成されることができる。
【0128】
例えば、前記複数のパターンは親水性ポリマー素材で形成され、空気との接触に基づいて誘電率が予め設定された値より大きく増加することができる。
【0129】
多様な実施例によれば、フォルダブル電子装置(例えば、図1の電子装置100又は図8の電子装置801)はタッチ回路(例えば、図7aのタッチ回路740)と、プロセッサ(例えば、図8のプロセッサ820)及びプロセッサと作動的に接続されたメモリー(例えば、図8のメモリー830)をさらに含み、前記メモリーは、実行時に、前記プロセッサが、前記複数のパターンが形成された領域に対する静電容量値を前記タッチ回路を用いて判断し、前記判断された静電容量値に基づいて前記第2ウィンドウが損傷しているかどうかを識別するインストラクションを記憶することができる。
【0130】
例えば、前記インストラクションは、前記プロセッサが、前記第2ウィンドウの損傷可否に対する識別に基づいて前記フレキシブルディスプレーを介して前記第2ウィンドウの交替に係る通知画面を出力するようにするインストラクションを含むことができる。
【0131】
例えば、前記第1面及び前記第3面は、前記第2ウィンドウの少なくとも一部領域を覆われるように配置されることができる。
【0132】
例えば、前記第1ウィンドウ及び前記第2ウィンドウはポリマー素材で形成されることができる。
【0133】
多様な実施例による電子装置のウィンドウクラック検出方法は、プロセッサを介してディスプレーを覆うウィンドウの下面に形成された複数のパターンに対する静電容量値をタッチ回路を用いて判断する動作と、及び前記プロセッサを介して前記判断された静電容量値に基づいて前記ウィンドウの損傷可否を識別する動作と、を含むことができる。
【0134】
例えば、前記方法は、前記ウィンドウの損傷可否に対する識別結果に基づいてディスプレーを介して前記ウィンドウの交替に係る通知画面を出力する動作をさらに含むことができる。
【0135】
図8は、多様な実施例による、ネットワーク環境800内の電子装置801(例えば、図1又は図3の電子装置10)のブロック図である。図8を参照すれば、ネットワーク環境800で電子装置801は第1ネットワーク898(例えば、近距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置802と通信するか、又は第2ネットワーク899(例えば、遠距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置804又はサーバー808と通信することができる。一実施例によれば、電子装置801はサーバー808を介して電子装置804と通信することができる。一実施例によれば、電子装置801はプロセッサ820、メモリー830、入力装置850、音響出力装置855、表示装置860、オーディオモジュール870、センサーモジュール876、インターフェース877、ハプティックモジュール879、カメラモジュール880、電力管理モジュール888、バッテリー889、通信モジュール890、加入者識別モジュール896、又はアンテナモジュール897を含むことができる。ある実施例では、電子装置801には、この構成要素のうちの少なくとも一つ(例えば、表示装置860又はカメラモジュール880)が省略されるか、一つ以上の他の構成要素が追加されることができる。ある実施例では、この構成要素のうちの一部は一つの統合された回路で具現されることができる。例えば、センサーモジュール876(例えば、指紋センサー、虹彩センサー、又は照度センサー)は表示装置860(例えば、ディスプレー)にエンベデッドされたまま具現されることができる。
【0136】
プロセッサ820は、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム840)を行ってプロセッサ820に接続された電子装置801の少なくとも一つの他の構成要素(例えば、ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御することができ、多様なデータ処理又は演算を行うことができる。一実施例によれば、データ処理又は演算の少なくとも一部として、プロセッサ820は他の構成要素(例えば、センサーモジュール876)又は通信モジュール890から受信された命令又はデータを揮発性メモリー832にロードし、揮発性メモリー832に記憶された命令又はデータを処理し、結果データを非揮発性メモリー834に記憶することができる。一実施例によれば、プロセッサ820はメインプロセッサ821(例えば、中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)、及びこれとは独立的又は共に操作可能な補助プロセッサ823(例えば、グラフィック処理装置、イメージシグナルプロセッサ、センサーハブプロセッサ、又はコミュニケーションプロセッサ)を含むことができる。追加的又は大体的に、補助プロセッサ823はメインプロセッサ821より低電力を用いるか、又は指定された機能に特化されるように設定されることができる。補助プロセッサ823はメインプロセッサ821と別個で、又はその一部として具現されることができる。
【0137】
補助プロセッサ823は、例えば、メインプロセッサ821がインアクティブ(例えば、スリップ)状態にあるうちにメインプロセッサ821を代し、又はメインプロセッサ821がアクティブ(例えば、アプリケーション実行)状態にあるうちにメインプロセッサ821と共に、電子装置801の構成要素のうちの少なくとも一つの構成要素(例えば、表示装置860、センサーモジュール876、又は通信モジュール890)に係る機能又は状態の少なくとも一部を制御することができる。一実施例によれば、補助プロセッサ823(例えば、イメージシグナルプロセッサ又はコミュニケーションプロセッサ)は機能的に関連ある他の構成要素(例えば、カメラモジュール880又は通信モジュール890)の一部として具現されることができる。
【0138】
メモリー830は、電子装置801の少なくとも一つの構成要素(例えば、プロセッサ820又はセンサーモジュール876)によって用いられる多様なデータを記憶することができる。データは、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム840)及び、これに係る命令に対する入力データ又は出力データを含むことができる。メモリー830は、揮発性メモリー832又は非揮発性メモリー834を含むことができる。
【0139】
プログラム840はメモリー830にソフトウェアとして記憶されることができ、例えば、ОS842、ミドルウェア844又はアプリケーション846を含むことができる。
【0140】
入力装置850は、電子装置801の構成要素(例えば、プロセッサ820)に用いられる命令又はデータを電子装置801の外部(例えば、ユーザ)から受信することができる。入力装置850は、例えば、マイク、マウス、キーボード、又はデジタルペン(例えば、スタイラスペン)を含むことができる。
【0141】
音響出力装置855は音響信号を電子装置801の外部に出力することができる。音響出力装置855は、例えば、スピーカー又はレシーバーを含むことができる。スピーカーはマルチメディア再生又は録音再生のように一般的な用途で用いられることができ、レシーバーは着信電話を受信するために用いられることができる。一実施例によれば、レシーバーはスピーカーと別個で、又はその一部として具現されることができる。
【0142】
表示装置860は電子装置801の外部(例えば、ユーザ)で情報を視覚的に提供することができる。表示装置860は、例えば、ディスプレー、ホログラム装置、又はプロジェクター及び当該装置を制御するための制御回路を含むことができる。一実施例によれば、表示装置860はタッチを検出するように設定されたタッチ回路(touch circuitry)、又は前記タッチによって発生される力の強度を測定するように設定されたセンサー回路(例えば、圧力センサー)を含むことができる。
【0143】
オーディオモジュール870は音を電気信号で変換させるか、逆に電気信号を音で変換させることができる。一実施例によれば、オーディオモジュール870は、入力装置850を介して音を獲得するか、音響出力装置855、又は電子装置801と直接又は無線で接続された外部電子装置(例えば、電子装置802)(例えば、スピーカー又はヘッドホーン))を介して音を出力することができる。
【0144】
センサーモジュール876は電子装置801の作動状態(例えば、電力又は温度)、又は外部の環境状態(例えば、ユーザ状態)を検出し、検出された状態に対応する電気信号又はデータ値を生成することができる。一実施例によれば、センサーモジュール876は、例えば、ジェスチャーセンサー、ジャイロセンサー、気圧センサー、マグネチックセンサー、加速度センサー、グリップセンサー、近接センサー、カラーセンサー、IR(infrared)センサー、生体センサー、温度センサー、湿度センサー、又は照度センサーを含むことができる。
【0145】
インターフェース877は電子装置801が外部電子装置(例えば、電子装置802)と直接又は無線で接続されるために用いられることができる一つ以上の指定されたプロトコルをサポートすることができる。一実施例によれば、インターフェース877は、例えば、HDMI(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース、又はオーディオインターフェースを含むことができる。
【0146】
接続端子878は、それを介して電子装置801が外部電子装置(例えば、電子装置802)と物理的に接続されることができるコネクターを含むことができる。一実施例によれば、接続端子878は、例えば、HDMIコネクター、USBコネクター、SDカードコネクター、又はオーディオコネクター(例えば、ヘッドホーンコネクター)を含むことができる。
【0147】
ハプティックモジュール879は電気的信号をユーザが触覚又は運動感覚を介して認知することができる機械的な刺激(例えば、震動又は動き)又は電気的な刺激で変換することができる。一実施例によれば、ハプティックモジュール879は、例えば、モーター、圧電素子、又は電気刺激装置を含むことができる。
【0148】
カメラモジュール880は静止画像及び動画を撮影することができる。一実施例によれば、カメラモジュール880は一つ以上のレンズ、イメージセンサー、イメージシグナルプロセッサ、又はフラッシュを含むことができる。
【0149】
電力管理モジュール888は電子装置801に供給される電力を管理することができる。一実施例によれば、電力管理モジュール388は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として具現されることができる。
【0150】
バッテリー889は電子装置801の少なくとも一つの構成要素に電力を供給することができる。一実施例によれば、バッテリー889は、例えば、再充電不可能な1次電池、再充電可能な2次電池又は燃料電池を含むことができる。
【0151】
通信モジュール890は電子装置801と外部電子装置(例えば、電子装置802、電子装置804、又はサーバー808)の間の直接(例えば、有線)通信チャンネル又は無線通信チャンネルの確立、及び確立された通信チャンネルを通じる通信実行をサポートすることができる。通信モジュール890はプロセッサ820(例えば、アプリケーションプロセッサ)と独立的に操作され、直接(例えば、有線)通信又は無線通信をサポートする一つ以上のコミュニケーションプロセッサを含むことができる。一実施例によれば、通信モジュール890は無線通信モジュール892(例えば、セルラ通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール894(例えば、LAN(local area network)通信モジュール、又は電力線通信モジュール)を含むことができる。これら通信モジュールのうちに該当する通信モジュールは第1ネットワーク898(例えば、ブルートゥース、WiFi direct又はIrDA(infrared data associationのような近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク899(例えば、セルラネットワーク、インターネット、又はコンピューターネットワーク(例えば、LAN又はWAN)のような遠距離通信ネットワーク)を介して外部電子装置と通信することができる。このような多くの種類の通信モジュールは一つの構成要素(例えば、単一チップ)で統合されるか、又は互いに別途の複数の構成要素(例えば、複数チップ)で具現されることができる。無線通信モジュール892は加入者識別モジュール896に記憶された加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて第1ネットワーク898又は第2ネットワーク899のような通信ネットワーク内で電子装置801を確認及び認証することができる。
【0152】
アンテナモジュール897は信号又は電力を外部(例えば、外部電子装置)で送信するか外部から受信することができる。一実施例によれば、アンテナモジュールはサブストレート(例えば、PCB)上に形成された導電体又は導電性パターンからなる放射体を含む一つのアンテナを含むことができる。一実施例によれば、アンテナモジュール897は複数のアンテナを含むことができる。このような場合、第1ネットワーク898又は第2ネットワーク899のような通信ネットワークで用いられる通信方式に適合した少なくとも一つのアンテナが、例えば、通信モジュール890によって前記複数のアンテナから選択されることができる。信号又は電力は前記選択された少なくとも一つのアンテナを介して通信モジュール890と外部電子装置の間に送信されたり受信されることができる。ある実施例によれば、放射体以外に他の部品(例えば、RFIC)が追加でアンテナモジュール897の一部で形成されることができる。
【0153】
前記構成要素のうちの少なくとも一部は周辺機器の間の通信方式(例えば、バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、又はMIPI(mobile industry processor interface)を介して互いに接続されて信号(例えば、命令又はデータ)を相互間に交換することができる。
【0154】
一実施例によれば、命令又はデータは第2ネットワーク899に接続されたサーバー808)を介して電子装置801と外部の電子装置804の間に送信又は受信されることができる。電子装置802、804のそれぞれは電子装置801と同一又は異なる種類の装置であれば良い。一実施例によれば、電子装置801で実行される動作の全部又は一部は外部電子装置(802、804、又は808)のうちの一つ以上の外部装置で実行されることができる。例えば、電子装置801がどんな機能やサービスを自動に、又はユーザ又は他の装置からのリクエストに応じて行わなければならない場合に、電子装置801は機能又はサービスを自体的に実行させる代り又は追加的に、一つ以上の外部電子装置にその機能又はそのサービスの少なくとも一部の実行リクエストを行うことができる。前記リクエストを受信した一つ以上の外部電子装置はリクエストされた機能又はサービスの少なくとも一部、又は前記リクエストに係る追加機能又はサービスを行い、その実行の結果を電子装置801で伝達することができる。電子装置801は前記結果を、そのまま又は追加的に処理し、前記リクエストに対する応答の少なくとも一部として提供することができる。これのために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、又はクライアント-サーバーコンピューティング技術が用いられることができる。
【0155】
本文書に開示された多様な実施例による電子装置は多様な形態の装置になることができる。電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例えば、スマートフォン)、コンピューター装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は家電装置を含むことができる。本文書の実施例による電子装置は前述した機器に限定されない。
【0156】
本文書の多様な実施例及びここに用いられた用語は本文書に記載された技術的特徴を特定の実施例に限定しようとすることではなく、当該実施例の多様な変更、均等物、又は代替物を含むことに理解すべきである。図面の説明に関連して類似又は関連された構成要素に対しては類似の参照符号が用いられる。アイテムに対応する名詞の単数形は関連された文脈上の明白に異なるように指示しない限り、前記アイテム一つ又は複数個を含むことができる。本文書で“A又はB”、“A及びBのうちの少なくとも一つ”、“又はBのうちの少なくとも一つ”、“A、B又はC”、“A、B及びCのうちの少なくとも一つ”、及び“B、又はCのうちの少なくとも一つ”のような文句のそれぞれはその文句中の該当する文句と共に羅列された項目中のいずれか一つ、又はそれらのすべての可能な組み合せを含むことができる。“第1”、“第2”、又は“第1番目”又は“第2番目”のような用語は単純に当該構成要素を他の当該構成要素と区分するために用いられ、当該構成要素を他の側面(例えば、重要性又は手順)で限定しない。ある(例えば、第1)構成要素が異なる(例えば、第2)構成要素に、“機能的に”又は“通信的に”という用語と共に又はこのような用語無しに、“カップルド”又は“コネクテッド”と言及された場合、それは前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接的に(例えば、有線で)、無線で、又は第3構成要素を介して接続されることができるということを意味する。
【0157】
本文書で用いられた用語“モジュール”はハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアで具現されたユニットを含むことができ、例えば、ロジッグ、論理ブロック、部品、又は回路などの用語と相互互換的に用いられることができる。モジュールは、一体で構成された部品又は一つ又はその以上の機能を行う、前記部品の最小単位又はその一部になることができる。例えば、一実施例によれば、モジュールはASIC(application-specific integrated circuit)の形態で具現されることができる。
【0158】
本文書の多様な実施例は機器(machine)(例えば、電子装置801)によって読める記憶媒体(storage medium)(例えば、内蔵メモリー836又は内蔵メモリー838)に記憶された一つ以上の命令語を含むソフトウェア(例えば、プログラム840)として具現されることができる。例えば、機器(例えば、電子装置801)のプロセッサ(例えば、プロセッサ820)は、記憶媒体から記憶された一つ以上の命令語のうちの少なくとも一つの命令を呼び出し、それを行うことができる。これは機器が前記呼び出された少なくとも一つの命令語によって少なくとも一つの機能を行うように操作されることができるようにする。前記一つ以上の命令語はコンパイラーによって生成されたコード又はインタプリターによって実行されることができるコードを含むことができる。機器で読める記憶媒体は、非一時的(non-transitory)記憶媒体の形態で提供されることができる。ここで、‘非一時的’は記憶媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal)(例えば、電磁気波)を含まないということを意味するだけで、この用語はデータが記憶媒体に半永久的に記憶される場合と臨時的に記憶される場合を区分しない。
【0159】
一実施例によれば、本文書に開示された多様な実施例による方法はコンピュータープログラム製品(computer program product)に含まれて提供されることができる。コンピュータープログラム製品は商品として販売者及び購買者の間に取り引かられることができる。コンピュータープログラム製品は機器で読める記憶媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、又はアプリケーションストア(例えば、プレーストアTM)を介して又は2つのユーザ装置(例えば、スマ―トフォン)の間に直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)されることができる。オンライン配布の場合に、コンピュータープログラム製品の少なくとも一部は製造社のサーバー、アプリケーションストアのサーバー、又は中継サーバーのメモリーのような機器で読める記憶媒体に少なくとも一時記憶されるか、臨時的に生成されることができる。
【0160】
多様な実施例によれば、前記記述した構成要素のそれぞれの構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は単数又は複数の個体を含むことができる。多様な実施例によれば、前述の当該構成要素中の一つ以上の構成要素又は動作が省略されるか、又は一つ以上の他の構成要素又は動作が追加されることができる。大体的又は追加的に、複数の構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は一つの構成要素に統合されることができる。このような場合、統合された構成要素は前記複数の構成要素のそれぞれの構成要素の一つ以上の機能を前記統合以前に前記複数の構成要素中の当該構成要素によって行われることと同一又は類似に行うことができる。多様な実施例によれば、モジュール、プログラム又は他の構成要素によって行われる動作は順次に、並列的に、繰り返し的に、又はヒューリスティックするように実行されたり、前記動作中の一つ以上が他の手順で実行されたり、省略されたり、又は一つ以上の他の動作が追加されることができる。
【符号の説明】
【0161】
10 電子装置
20 ディスプレー部
30 ブラケットアセンブリー
100 フレキシブル又はフォルダブルディスプレー
101 ディスプレーの第1領域
102 ディスプレーの第2領域
103 フォールディング領域
104 表示領域
105 非表示領域
111 不透明領域
140 プレート又は層
190 サブディスプレー
410 第1ブラケット
411 第1ブラケットの側面
420 第2ブラケット
421 第2ブラケットの側面
430 配線部材
500 フォルダブルハウジング
501 第1ハウジング構造物の第1面
502 第1ハウジング構造物の第2面
503 第2ハウジング構造物の第3面
504 第2ハウジング構造物の第4面
510 第1ハウジング構造物
510a 第1ハウジング構造物の第1部分
510b 第1ハウジング構造物の第2部分
511 第1後面プレート
512 第1回転支持面
522 第2回転支持面
520 第2ハウジング構造物
520a 第2ハウジング構造物の第1部分
520b 第2ハウジング構造物の第2部分
521 第2後面プレート
524 センサー領域
530 ヒンジカバー
531 第1側面部材の面
532 第1側面部材
536 ヒンジ構造
541 第2側面部材の面
542 第2側面部材
580 第1後面カバー
582 第1後面領域
590 第2後面カバー
592 第2後面領域
600 基板部
610 第1基板
620 第2基板
710 第1ウィンドウ
712 第1粘着剤
720 第2ウィンドウ
722 第2粘着剤
725、725’ パターン
731 第1コーティング層
732 第2コーティング層
733 第3コーティング層
740 タッチ回路
801、802、804 電子装置
808 サーバー
820 プロセッサ
821 メインプロセッサ
823 補助プロセッサ
830 メモリー
831 第1ベゼル
832 揮発性メモリー
834 非揮発性メモリー
836、838 内蔵メモリー
840 プログラム
841 第2ベゼル
842 OS
844 ミドルウェア
846 アプリケーション
850 入力装置
855 音響出力装置
860 表示装置
870 オーディオモジュール
876 センサーモジュール
877 インターフェース
878 接続端子
879 ハプティックモジュール
880 カメラモジュール
888 電力管理モジュール
889 バッテリー
890 通信モジュール
892 無線通信モジュール
894 有線通信モジュール
896 加入者識別モジュール
897 アンテナモジュール
898 第1ネットワーク
899 第2ネットワーク
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図5a
図5b
図5c
図5d
図6
図7a
図7b
図8