(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-07
(45)【発行日】2024-03-15
(54)【発明の名称】メッセージ処理方法および装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20240308BHJP
H04L 51/224 20220101ALI20240308BHJP
【FI】
G06F3/0481
H04L51/224
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022003024
(22)【出願日】2022-01-12
(62)【分割の表示】P 2019528018の分割
【原出願日】2017-02-24
【審査請求日】2022-02-14
(31)【優先権主張番号】201611057261.2
(32)【優先日】2016-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】王 成▲録▼
(72)【発明者】
【氏名】朱 ▲海▼涛
(72)【発明者】
【氏名】▲湯▼ 岩
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第103648084(CN,A)
【文献】特開2003-140798(JP,A)
【文献】国際公開第2016/018742(WO,A1)
【文献】特表2014-519126(JP,A)
【文献】特開2006-172464(JP,A)
【文献】特開2015-069230(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 - 3/04895
H04L 51/224
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されるプログラムを格納する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体と、を含む電子デバイスであって、前記プログラムが、
前記電子デバイス上の
複数のアプリケーションのうちの各アプリケーションの履歴使用機能に基づいて各アプリケーションの重要度を決定することであって、前記重要度は第1のレベルと第2のレベルを含む、決定することと、
各アプリケーションの前記重要度に基づいて各アプリケーションの通知メッセージの通知方法を決定することと、
第1のアプリケーションの第1の通知メッセージを受信し、前記第1の通知メッセージを前記第1の通知メッセージの第1の通知方法で表示することであって、前記第1のレベルに対応する前記第1の通知メッセージは、通知バーに表示され、前記第1の通知方法は、前記第1のアプリケーションが属する
第1のタイプセットに対して設定された通知方法である、ことと、
第2のアプリケーションの第2の通知メッセージを受信し、前記第2の通知メッセージを前記第2の通知メッセージの第2の通知方法で表示することであって、前記第2の通知メッセージは、前記第2のレベルに対応し、前記第2のレベルの重要度は、前記第1のレベルの重要度よりも低く、前記第2の通知方法は、前記第2のアプリケーションが属する
第2のタイプセットに対して設定された通知方法であり、前記第2のレベルに対応する前記第2の通知メッセージは前記通知バーに表示されない、ことと、
を行う命令を
含み、
各アプリケーションの前記重要度を決定する前記命令は、
前記少なくとも1つの履歴使用機能の降順で、任意の基準により前記複数のアプリケーションをN個のタイプセットに分割するための命令を含み、Nは1より大きい正の整数である、
電子デバイス。
【請求項2】
前記命令がさらに、前記電子デバイスのスクリーンロック状態に基づいて、前記第1の通知メッセージを前記電子デバイスのロックスクリーンインターフェース上に表示する命令を含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
各アプリケーションの前記履歴使用機能は、各アプリケーションに対するユーザの使用習慣を含む、請求項1または2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記履歴使用機能は、使用期間、開始回数、およびアプリケーションダウンロード回数のうち少なくとも1つを含み、各アプリケーションの前記重要度を決定する前記命令は、
少なくとも1つの履歴使用機能を使用して、
前記複数のアプリケーションをソー
トするための命令をさらに含み、
前記N個
のタイプセットのシリアル番号は1からNである、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項5】
電子デバイスの
複数のアプリケーションのうちの第1のアプリケーションの第1の履歴使用機能に基づいて、前記第1のアプリケーションの第1のレベルを決定するステップと、
前記第1のアプリケーションの前記第1のレベルに基づいて、前記第1のアプリケーションの第1の通知メッセージの第1の通知方法を決定するステップであって、前記第1の通知方法は、前記第1のアプリケーションが属する
第1のタイプセットに対して設定された通知方法である、ステップと、
前記第1のアプリケーションの前記第1の通知メッセージを受信し、前記第1の通知メッセージを前記第1の通知方法で表示するステップと、
前記電子デバイスの複数のアプリケーションのうちの第2のアプリケーションの第2の履歴使用機能に基づいて、前記第2のアプリケーションの第2のレベルを決定するステップと、
前記第2のアプリケーションの前記第2のレベルに基づいて、前記第2のアプリケーションの第2の通知メッセージの第2の通知方法を決定するステップであって、前記第2の通知方法は、前記第2のアプリケーションが属する
第2のタイプセットに対して設定された通知方法である、ステップと、
前記第2のアプリケーションの前記第2の通知メッセージを受信し、前記第2の通知メッセージを前記第2の通知方法で表示するステップと、を含み、
前記第1の履歴使用機能に基づいて前記第1のアプリケーションの前記第1のレベルを決定するステップと前記第2の履歴使用機能に基づいて前記第2のアプリケーションの前記第2のレベルを決定するステップは、
少なくとも1つの履歴使用機能の降順で、任意の基準により前記複数のアプリケーションをN個のタイプセットに分割するためのステップを含み、Nは1より大きい正の整数であり、
前記第1のレベルは前記第2のレベルは異なり、前記第1の通知方法は前記第2の通知方法と異なる、
メッセージ処理方法。
【請求項6】
前記第1のレベルおよび前記第2のレベルは重要度であり、前記第2のレベルは前記第1のレベルよりも重要度が低い、請求項5に記載のメッセージ処理方法。
【請求項7】
前記第1の通知メッセージは前記第2の通知方法の前面に表示される、請求項5または6に記載のメッセージ処理方法。
【請求項8】
前記第1の通知メッセージを前記第1の通知方法で表示するステップは、前記第1の通知メッセージを通知バーに表示するステップを含む、請求項5乃至7のいずれか一項に記載のメッセージ処理方法。
【請求項9】
前記第2の通知メッセージを前記第2の通知方法で表示するステップは、前記第2の通知メッセージを前記通知バーに表示しないステップを含む、請求項8に記載のメッセージ処理方法。
【請求項10】
前記第1のレベルに対応する前記第1の通知メッセージは、前記電子デバイスのスクリーンロック状態に基づいて、前記電子デバイスのロックスクリーンインターフェース上に表示される、請求項5乃至7のいずれか一項に記載のメッセージ処理方法。
【請求項11】
前記第1のアプリケーションの前記第1の履歴使用機能は、前記第1のアプリケーションに対するユーザの使用習慣を含む、請求項5乃至10のいずれか一項に記載のメッセージ処理方法。
【請求項12】
前記第1の履歴使用機能と前記第2の履歴使用機能はそれぞれ、使用期間、開始回数、およびアプリケーションダウンロード回数のうち少なくとも1つを含み、前記第1の履歴使用機能に基づいて前記第1のアプリケーションの前記第1のレベルを決定するステップと前記第2の履歴使用機能に基づいて前記第2のアプリケーションの前記第2のレベルを決定するステップは、
少なくとも1つの履歴使用機能を使用して、
前記複数のアプリケーションをソー
トするためのステップをさらに含み、
前記N個
のタイプセットのシリアル番号は1からNである、
請求項5乃至11のいずれか一項に記載のメッセージ処理方法。
【請求項13】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されるプログラムを格納する非一時的コンピュータ可読記憶媒体と、を含む電子デバイスであって、前記プログラムが、
前記電子デバイス上の
複数のアプリケーションのうちの第1のアプリケーションの第1の履歴使用機能に基づいて前記第1のアプリケーションの第1のレベルを決定することと、
前記第1のアプリケーションの前記第1のレベルに基づいて前記第1のアプリケーションの第1の通知メッセージの第1の通知方法を決定することであって、前記第1の通知方法は、前記第1のアプリケーションが属する
第1のタイプセットに対して設定された通知方法である、決定することと、
前記第1のアプリケーションの前記第1の通知メッセージを受信し、前記第1の通知メッセージを前記第1の通知方法で表示することと、
前記電子デバイス上の複数のアプリケーションのうちの第2のアプリケーションの第2の履歴使用機能に基づいて第2のアプリケーションの第2のレベルを決定することと、
前記第2のアプリケーションの前記第2のレベルに基づいて前記第2のアプリケーションの第2の通知メッセージの第2の通知方法を決定することであって、前記第2の通知方法は、前記第2のアプリケーションが属する
第2のタイプセットに対して設定された通知方法である、決定することと、
前記第2のアプリケーションの前記第2の通知メッセージを受信し、前記第2の通知メッセージを前記第2の通知方法で表示することと、
を行う命令を含み、
前記第1の履歴使用機能に基づいて前記第1のアプリケーションの前記第1のレベルを決定し、前記第2の履歴使用機能に基づいて前記第2のアプリケーションの前記第2のレベルを決定するための前記命令は、
少なくとも1つの履歴使用機能の降順で、任意の基準により前記複数のアプリケーションをN個のタイプセットに分割するための命令を含み、Nは1より大きい正の整数であり、
前記第1のレベルは前記第2のレベルと異なり、前記第1の通知方法は前記第2の通知方法と異なる、
電子デバイス。
【請求項14】
前記第1のレベルおよび前記第2のレベルは重要度であり、前記第2のレベルは前記第1のレベルよりも重要度が低い、請求項13に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記命令は、前記第1の通知メッセージを前記第2の通知メッセージの前面に表示する命令をさらに含む、請求項13または14に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記第1の履歴使用機能と前記第2の履歴使用機能はそれぞれ、使用期間、開始回数、およびアプリケーションダウンロード回数のうち少なくとも1つを含み、前記第1の履歴使用機能に基づいて前記第1のアプリケーションの前記第1のレベルを決定し、前記第2の履歴使用機能に基づいて前記第2のアプリケーションの前記第2のレベルを決定するための前記命令は、
少なくとも1つの履歴使用機能を使用して、
前記複数のアプリケーションをソー
トするための命令をさらに含み、
前記N個
のタイプセットのシリアル番号は1からNである、
請求項14に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記命令が、前記第1の通知メッセージを通知バーに表示するための命令をさらに含む、請求項13乃至16のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項18】
前記命令が、前記第2の通知メッセージを前記通知バーに表示しないための命令をさらに含む、請求項17に記載の電子デバイス。
【請求項19】
前記命令が、前記第1の通知メッセージを前記電子デバイスのスクリーンロック状態に基づいて、前記電子デバイスのロックスクリーンインターフェース上に表示するための命令をさらに含む、請求項13乃至16のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項20】
前記第1のアプリケーションの前記第1の履歴使用機能は、前記第1のアプリケーションに対するユーザの使用習慣を含む、請求項13乃至19のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項21】
電子デバイス上の
複数のアプリケーションのうちの各アプリケーションの履歴使用機能に基づいて各アプリケーションの重要度を決定するステップであって、前記重要度は第1のレベルと第2のレベルを含む、ステップと、
各アプリケーションの前記重要度に基づいて各アプリケーションの通知メッセージの通知方法を決定するステップと、
第1のアプリケーションの第1の通知メッセージを受信し、前記第1の通知メッセージを前記第1の通知メッセージの第1の通知方法で表示するステップであって、前記第1のレベルに対応する前記第1の通知メッセージは、通知バーに表示され、前記第1の通知方法は、前記第1のアプリケーションが属する
第1のタイプセットに対して設定された通知方法である、ステップと、
第2のアプリケーションの第2の通知メッセージを受信し、前記第2の通知メッセージを前記第2の通知メッセージの第2の通知方法で表示するステップであって、前記第2の通知メッセージは、前記第2のレベルに対応し、前記第2のレベルの重要度は、前記第1のレベルの重要度よりも低く、前記第2の通知方法は、前記第2のアプリケーションが属する
第2のタイプセットに対して設定された通知方法であり、前記第2のレベルに対応する前記第2の通知メッセージは前記通知バーに表示されない、ステップと、
を含み、
各アプリケーションの前記重要度を決定するステップは、
少なくとも1つの履歴使用機能の降順で任意の基準により前記複数のアプリケーションをN個のタイプセットに分割するためのステップを含み、Nは1より大きい正の整数である、
メッセージ処理方法。
【請求項22】
前記方法はさらに、前記電子デバイスのスクリーンロック状態に基づいて、前記第1の通知メッセージを前記電子デバイスのロックスクリーンインターフェース上に表示するステップを含む、請求項21に記載のメッセージ処理方法。
【請求項23】
各アプリケーションの前記履歴使用機能は、各アプリケーションに対するユーザの使用習慣を含む請求項21または22に記載のメッセージ処理方法。
【請求項24】
前記履歴使用機能は、使用期間、開始回数、およびアプリケーションダウンロード回数のうち少なくとも1つを含み、各アプリケーションの前記重要度を決定する
ステップは、
少なくとも1つの履歴使用機能を使用して、
前記複数のアプリケーションをソー
トするステップをさらに含み、
前記N個
のタイプセットのシリアル番号は1からNである、
請求項21乃至23のいずれか一項に記載のメッセージ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2016年11月26日に中国特許庁に提出された「携帯電話のインテリジェント通知方法および装置」という名称の中国特許出願第201611057261.2号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は通信技術の分野に関し、特にメッセージ処理方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
スマートフォンの開発と普及により、スマートフォン上のさまざまなアプリケーションは人々の生活に非常に便利にすることができる。スマートフォンにはより多くのアプリケーションがインストールされているため、SMSメッセージ通知やスマートフォン上のさまざまなアプリケーションのプッシュメッセージなど、さまざまな通知メッセージが増えている。これらの通知メッセージには、ユーザが本当に必要とするメッセージが含まれているが、さらに広告メールやスパムSMSメッセージなどのいくつかのスパムメッセージも含まれている。有用なメッセージとスパムメッセージが混在している場合、ユーザが必要なメッセージを読むのは非常に不便である。
【0004】
現在、スマートフォンで通知メッセージを管理するために、ユーザは、いくつかのアプリケーションの通知メッセージを抑制することを選択することができるので、これらのアプリケーションのメッセージは通知バーに表示されない。その方法を使用することによって通知メッセージの量を減らすことができるが、ユーザは重要なメッセージをちょうどよい時に容易に確認できず、有用なメッセージおよびスパムメッセージが抑制されないアプリケーションに依然として存在する可能性がある。したがって、従来技術における通知メッセージ処理方法は十分にインテリジェントではない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態では、通知メッセージ処理方法のインテリジェンスが比較的低いという従来技術の問題を解決するためのメッセージ処理方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の目的を達成するために、本発明の実施形態では以下の技術的解決策が使用される。
【0007】
第1の態様によれば、本発明の一実施形態は、以下を含むメッセージ処理方法を提供する。
端末上の各アプリケーションの履歴使用機能に基づいて各アプリケーションの重要度を決定し、次に各アプリケーションの重要度に基づいて各アプリケーションの通知メッセージの通知方法を決定し、その結果、通知メッセージ受信時に、端末は通知メッセージが属するアプリケーションに対応する通知方法で通知メッセージを表示する。本発明のこの実施形態では、すべての通知方法が同じ方法で表示されるわけではなく、各アプリケーションの重要度は、各アプリケーションに対するユーザの使用習慣、および1つの通知方法に対応する各重要度のアプリケーションの通知メッセージに基づいて決定されてもよく、その結果、異なる重要度を有するアプリケーションの通知メッセージは異なる通知方法で表示されることを知ることができる。したがって、メッセージを閲覧するためのユーザの要件および習慣は満たされ得るので、それによって通知メッセージを処理するためのインテリジェンスを向上させる。
【0008】
考えられる設計では、通知メッセージを表示する前に、端末は各アプリケーションのオンライン時間および/またはアプリケーションタイプに基づいて各アプリケーションの通知時間期間をさらに決定する必要がある。アプリケーションのオンライン時間は、アプリケーションを使用する際にユーザが費やした時間を反映することができ、各アプリケーションの通知時間期間はオンライン時間およびアプリケーションタイプを参照して決定され、その結果、アプリケーションの通知時間期間はユーザの使用習慣を満たす。さらに、アプリケーションタイプは、通知時間期間が決定されるときに考慮される。例えば、業務用アプリケーションの通知時間期間は業務時間であり、エンターテイメントアプリケーションの通知時間期間は非業務時間である。したがって、通知メッセージの処理はよりインテリジェントである。
【0009】
考えられる設計において、端末内で通知メッセージを通知するための特定の方法は、通知メッセージを受信するとき、現在の瞬間がその通知メッセージが属するアプリケーションの通知時間期間内にあるかどうかを決定し、現在の瞬間が通知メッセージが属するアプリケーションの通知時間期間内である場合、通知メッセージが属するアプリケーションに対応する通知方法で通知メッセージを表示し、または現在の瞬間が通知メッセージが属するアプリケーションの通知時間期間内でない場合は、通知メッセージを一時的に格納し、現在の瞬間が通知メッセージが属するアプリケーションの通知時間期間に達したときに、通知メッセージが属するアプリケーションに対応する通知方法で通知メッセージを表示する。通知メッセージは適切な時間セグメントで処理されるので、ユーザがいくつかのタイミングの悪い通知メッセージによって妨害されることが防止され、それによって通知メッセージを処理するためのインテリジェンスを向上させる。
【0010】
考えられる設計では、履歴使用機能は少なくとも1つの使用期間、開始回数、およびアプリケーションダウンロード回数を含み、端末によって各アプリケーションの重要度を決定するための方法は、アプリケーションの使用期間をソートし、使用期間の降順にアプリケーションをN個の第1のタイプセットに分割し、ここで、Nは1よりも大きい正の整数であり、N個の第1のタイプセットのシリアル番号は1からNであり、アプリケーションの開始回数をソートし、開始回数の降順にアプリケーションをN個の第2のタイプセットに分割し、ここで、N個の第2のタイプセットのシリアル番号は1からNであり、アプリケーションのアプリケーションダウンロード回数をソートし、アプリケーションダウンロード回数の降順でN個の第3タイプセットにアプリケーションを分割し、ここで、N個の第3のタイプセットのシリアル番号は1からNであり、そして、各シリアル番号に対応する重要度セットを形成するために各シリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセットから同一のアプリケーションを順次選別し、ここで重要度セットのシリアル番号がより小さいと重要度セット内のアプリケーションの重要度が高いことを示す。アプリケーションの重要度はアプリケーションの使用期間に基づいて決定されるので、ユーザによって頻繁に使用されるアプリケーションの通知メッセージがちょうどよい時に通知されることを確実にできることを知ることができる。したがって、通知メッセージの通知機会はユーザの利用習慣をより満たす。
【0011】
考えられる設計では、各シリアル番号に対応する重要度セットを形成するために端末が各シリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセットから同一のアプリケーションを順次選別するプロセスで、1つのシリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセットから同一のアプリケーションが選出されるたびに、現在のシリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセット内の同一のアプリケーションが現在のシリアル番号に対応する重要度セットとして使用される必要があり、そして、現在のシリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセットから選出されなかったアプリケーションが、それぞれ次のシリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセットに追加される。
【0012】
考えられる設計では、端末が端末上の各アプリケーションの使用期間、開始回数、およびダウンロード回数に基づいて各アプリケーションの重要度を決定した後、ユーザによって入力された変更命令をさらに受信することができ、ここで変更指示はアプリケーションの重要度を伝え、変更指示に基づいて、変更指示に対応するアプリケーションの重要度を変更指示で伝えられる重要度に変更する。端末は履歴データに基づいてアプリケーションの重要度を自動的に決定することができ、ユーザはユーザのリアルタイム要件に基づいてアプリケーションの重要度を変更することもでき、その結果、通知メッセージはユーザの要件をより満たし、それによって通知メッセージを処理するためのインテリジェンスをさらに向上させることを知ることができる。
【0013】
別の態様によれば、本発明の一実施形態はメッセージ処理装置を提供する。装置は、方法の前述の例で端末によって実行される機能を実装してもよく、その機能は、ハードウェアを使用することによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0014】
考えられる設計では、装置の構造はプロセッサと表示ユニットを含む。プロセッサは、装置が前述の方法で対応する機能を実行することを可能にするように構成される。ディスプレイは、装置が通知メッセージを表示することを可能にするように構成される。装置はメモリをさらに含んでもよい。メモリは、プロセッサに結合し、装置の必要なプログラム命令および必要なデータを格納するように構成される。
【0015】
さらに別の態様によれば、本発明の一実施形態は通信システムを提供する。そのシステムは、前述の態様による端末とクラウドサーバを含む。
【0016】
さらに別の態様によれば、本発明の一実施形態は、前述の端末によって使用されるコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成された、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータソフトウェア命令は、前述の態様を実行するために設計されたプログラムを含む。
【0017】
従来技術と比較して、本発明の実施形態では、すべての通知方法が同じ方法で表示されるわけではなく、各アプリケーションの重要度は、各アプリケーションに対するユーザの使用習慣に基づいて決定することができ、各重要度のアプリケーションの通知メッセージは1つの通知方法に対応するので、異なる重要度を有するアプリケーションの通知メッセージが異なる通知方法で表示される。したがって、メッセージを閲覧するためのユーザの要件および習慣は満たされ得るので、それによって通知メッセージを処理するためのインテリジェンスを向上させる。
【0018】
本発明の実施形態または従来技術の技術的解決策をより明確に説明するために、以下では実施形態または従来技術を説明するのに必要な添付図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明での添付の図面は本発明のいくつかの実施形態を示すに過ぎず、当業者は創造的な努力なしにこれらの添付の図面から他の図面を導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態によるメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図1a】本発明の一実施形態によるメッセージ処理方法の概略図の一例である。
【
図1b】本発明の一実施形態による別のメッセージ処理方法の概略図の一例である。
【
図1c】本発明の一実施形態による別のメッセージ処理方法の概略図の一例である。
【
図2】本発明の一実施形態による別のメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の一実施形態による他のメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図4】本発明の一実施形態によるメッセージ処理装置の概略構造図である。
【
図5】本発明の一実施形態による端末の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態で説明されるネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本発明の実施形態での技術的解決策をより明確に説明することを目的とするが、本発明の実施形態で提供される技術的解決策を限定することを意図していない。当業者は、ネットワークアーキテクチャが進化し新しいサービスシナリオが出現するにつれて、本発明の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にさらに適用可能であることを周知することができる。
【0021】
本発明の実施形態での「例」または「例えば」は、例、図表、または説明を提供することを表すために使用されていることに留意していただきたい。本発明の実施形態での「例」または「例えば」として記載された任意の実施形態または設計方式は、別の実施形態または設計方式よりも好ましい、またはより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。正確には、「例」または「例えば」などの用語の使用は、関連概念を特定の方法で提示することを意図している。
【0022】
本発明の実施形態で、使用中に「の(英語:of)」、「関連(英語:corresponding、relevant)」、「対応(英語:corresponding)」が時々混在する場合があることに留意していただきたい。その相違点を強調しない場合、それらの表現する意味は同じであることに留意していただきたい。
【0023】
ユーザ機器(User Equipment、UE)とも呼ばれる端末は、ユーザに音声および/またはデータ接続性を提供する装置で、例えば、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルド装置または車載装置である。一般的な端末は、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device、MID)、スマートウォッチ、スマートヘルメット、スマートバンド、または歩数計などのウェアラブルデバイスを含み得る。
【0024】
通知メッセージを処理するためのインテリジェンスを向上させるために、本発明の一実施形態はメッセージ処理方法を提供する。その方法は端末によって実行される。
図1に示すように、その方法は以下のステップを含む。
【0025】
101.端末上の各アプリケーションの履歴使用機能に基づいて、各アプリケーションの重要度を決定する。
【0026】
履歴使用機能は、少なくとも1つのアプリケーションの使用期間、開始回数、およびアプリケーションダウンロード回数を含む。アプリケーションの使用期間は、バックグラウンドでのアプリケーションの実行時間を除く、フォアグラウンドでのアプリケーションの累積使用期間である。アプリケーションのダウンロード回数は、クラウドサーバから端末によって取得される。クラウドサーバは、アプリケーションのダウンロード回数を決定するために、各アプリケーションのダウンロード合計回数に関する統計を収集する場合がある。
【0027】
各アプリケーションの使用期間および開始回数は、そのアプリケーションに対するユーザの使用習慣を反映する場合があることに留意していただきたい。例えば、ユーザが頻繁にアプリケーションを開始する場合、ユーザがアプリケーションをよく使用する必要があることを示しているので、アプリケーションの重要度は比較的高い。アプリケーションの通知メッセージが受信されると、通知メッセージは時間内に通知される必要があるので、ユーザはちょうどよい時にアプリケーションの通知メッセージを見ることができる。すなわち、アプリケーションの使用期間がより長いと、開始回数もより増加し、アプリケーションのアプリケーションダウンロード回数の増加はアプリケーションの重要度がより高いことを示している。
【0028】
端末は、各アプリケーションの使用期間、開始回数、およびアプリケーションダウンロード回数に関する統計を定期的に収集し、アプリケーションの重要度を更新することにさらに留意していただきたい。
【0029】
102.各アプリケーションの重要度に基づいて、各アプリケーションの通知メッセージの通知方法を決定する。
【0030】
例えば、3つの重要度がある場合には、3つの重要度はそれぞれ重要、重要ではない、全く重要ではないである。
【0031】
重要度が重要であるアプリケーションの通知メッセージは、ポップアップウィンドウを用いて促されてもよく、重要度が重要であるアプリケーションの通知メッセージの表示位置は重要度が重要ではないアプリケーションの通知メッセージよりも前である。
【0032】
端末がスクリーンロック状態にある場合、重要度が重要であるアプリケーションの通知メッセージは、ポップアップウィンドウを使用することによってロックスクリーンインターフェース上に表示され得る。
【0033】
さらに、重要度が重要であるアプリケーションの通知メッセージは、ユーザがメッセージを処理する前の間隔で促されるように設定され得る。
【0034】
重要度が重要ではないアプリケーションの通知メッセージは、ポップアップウィンドウを使用して促されるのではなく、通知バーに表示され得る。
【0035】
重要度が全く重要ではないアプリケーションの通知メッセージは、スパムSMSメッセージまたはスパム広告であり得るので、通知メッセージは通知されない場合がある。
【0036】
103.通知メッセージを受信するとき、その通知メッセージが属するアプリケーションに対応する通知方法で通知メッセージを表示する。
【0037】
例えば、ステップ101を使用することによって、端末Aについては、WeChatの重要度が重要であり、マイクロブログの重要度は重要ではなく、QQの重要度は全く重要ではないと決定される。
【0038】
この場合、WeChatの通知メッセージが受信されると、
図1aに示すようにポップアップウィンドウを用いて通知メッセージが表示される。
【0039】
マイクロブログの通知メッセージが受信されると、通知メッセージが通知バーに表示され、この時点でWeChatの通知メッセージが処理されない場合、マイクロブログの通知メッセージは、
図1bに示すように、通知バーのWeChatの通知メッセージの下に配置される。
【0040】
QQの通知メッセージを受信したとき、端末はQQの端末メッセージを促さない。ユーザは、QQユーザインターフェースを開いたときにのみQQの通知メッセージを見ることができる。
【0041】
アプリケーションがさまざまなタイプの通知メッセージを有する場合、通知メッセージの各タイプの通知ポリシーが事前設定され得ることに留意していただきたい。例えば、アプリケーションの開始時にアプリケーションの更新メッセージを促すように設定することができ、ステップ102で決定された通知方法でアプリケーションのソーシャルメッセージが促される。
【0042】
具体的には、例えばWeChatを用いて、
図1cに示すように、WeChatの開始時にポップアップウィンドウを用いてWeChatの更新メッセージを促すように設定され得る。WeChatのチャットメッセージは、ステップ102で決定された通知方法で促される。WeChatの通知方法が重要である場合、ポップアップウィンドウを使用してWeChatのチャットメッセージが促され、通知バーの上部に表示される。WeChatの通知方法が重要でない場合、ポップアップウィンドウを使用して促されるのではなく、WeChatのチャットメッセージが通知バーに表示される。WeChatの公式アカウントのメッセージが受信される場合、ポップアップウィンドウを使用して公式アカウントのメッセージは促されず、端末の通知バーにも表示されない。ユーザがWeChatを開始すると、公式アカウントの未読メッセージはシンボルを使用して識別される。例えば、公式アカウントのプロフィール画像の右上隅に小さな赤い点が表示されている場合、それは公式アカウントに未読メッセージがあることを示している。
【0043】
本発明のこの実施形態で提供されるメッセージ通知方法では、端末は、各アプリケーションの履歴使用機能に基づいて各アプリケーションの重要度を決定し、その後、各アプリケーションの重要度に基づいて各アプリケーションの通知メッセージの通知方法を決定することができるので、通知メッセージが受信されると、通知メッセージは通知メッセージが属するアプリケーションに対応する通知方法で表示される。従来技術と比較して、すべての通知方法が同じ方法で表示されるわけではないので、各アプリケーションの重要度は、各アプリケーションに対するユーザの使用習慣、および1つの通知方法に対応する各重要度のアプリケーションの通知メッセージに基づいて決定され得るため、異なる重要度のアプリケーションの通知メッセージは異なる通知方法で表示される。したがって、メッセージを閲覧するためのユーザの要件および習慣は満たされ得るので、それによって通知メッセージを処理するためのインテリジェンスを向上させる。
【0044】
ステップ101の端末上の各アプリケーションの使用期間、開始回数、およびアプリケーションダウンロード回数に基づいて各アプリケーションの重要度を決定する方法について以下で説明する。
【0045】
アプリケーションの使用期間はソートされ、アプリケーションは使用期間の降順でN個の第1のタイプセットに分割され、Nは1より大きい正の整数で、N個の第1のタイプセットのシリアル番号は1からNである。例えば、9つのアプリケーションがあり、9つのアプリケーションはアプリケーション1からアプリケーション9であり、第1のタイプセット1は{アプリケーション1、アプリケーション2、およびアプリケーション3}であり、第1のタイプセット2は{アプリケーション4、アプリケーション5、およびアプリケーション6}であり、ならびに第1のタイプセット3は{アプリケーション7、アプリケーション8、およびアプリケーション9}であるとする。
【0046】
アプリケーションの開始回数はソートされ、アプリケーションは開始回数の降順でN個の第2のタイプセットに分割され、N個の第2のタイプセットのシリアル番号は1からNである。例えば、第2のタイプセット1は{アプリケーション1、アプリケーション2、およびアプリケーション4}、第2のタイプセット2は{アプリケーション3、アプリケーション5、およびアプリケーション6}、ならびに第2のタイプセット3は{アプリケーション7、アプリケーション8、およびアプリケーション9}である。
【0047】
アプリケーションのアプリケーションダウンロード回数はソートされ、アプリケーションはアプリケーションダウンロード回数の降順でN個の第3のタイプセットに分割され、N個の第3のタイプセットのシリアル番号は1からNである。例えば、第3のタイプセット1は{アプリケーション1、アプリケーション3、およびアプリケーション5}、第3のタイプセット2は{アプリケーション2、アプリケーション4、およびアプリケーション6}、ならびに第3のタイプセット3は{アプリケーション7、アプリケーション8、およびアプリケーション9}である。
【0048】
前述の処理プロセスで、N個の第1のタイプセット、N個の第2のタイプセット、N個の第3のタイプセットに異なる方法でアプリケーションがそれぞれ追加され、次いで、各シリアル番号に対応する重要度セットを形成するために、同一のアプリケーションが各シリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセットから順次選別される。重要度セットのシリアル番号がより小さいほど、重要度セット内のアプリケーションの重要度がより高いことを示す。
【0049】
1つのシリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセットから同一のアプリケーションが選別されるたびに、現在のシリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセット内の同一のアプリケーションを現在のシリアル番号に対応する重要度セットとして使用し、現在のシリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセットから選別されないアプリケーションを次のシリアル番号に対応する第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセットにそれぞれ追加する。
【0050】
前述の例を参照すると、シリアル番号1に対応する第1のタイプセット{アプリケーション1、アプリケーション2、およびアプリケーション3}、第2のタイプセット{アプリケーション1、アプリケーション2、およびアプリケーション4}、ならびに第3のタイプセット{アプリケーション1、アプリケーション3、およびアプリケーション5}で同一アプリケーションはアプリケーション1である。したがって、第1の重要度セットは{アプリケーション1}である。
【0051】
第1のレベルセットが決定された後、シリアル番号2を有する第1のタイプセットは{アプリケーション2、アプリケーション3、アプリケーション4、アプリケーション5、およびアプリケーション6}に更新され、シリアル番号2を有する第2のタイプセットは{アプリケーション2、アプリケーション3、アプリケーション4、アプリケーション5、およびアプリケーション6}に更新され、シリアル番号2を有する第3のタイプセットは{アプリケーション2、アプリケーション3、アプリケーション4、アプリケーション5、およびアプリケーション6}に更新される。その結果、第1のタイプセット、第2のタイプセット、および第3のタイプセットから選別される同一のアプリケーションによって形成される第2の重要度セットは{アプリケーション2、アプリケーション3、アプリケーション4、アプリケーション5、およびアプリケーション6}である。
【0052】
そして、シリアル番号3を有する第1のタイプセット{アプリケーション7、アプリケーション8、およびアプリケーション9}、第2のタイプセット{アプリケーション7、アプリケーション8、およびアプリケーション9}、ならびに第3のタイプセット{アプリケーション7、アプリケーション8、およびアプリケーション9}で同一アプリケーションはアプリケーション7、アプリケーション8、およびアプリケーション9である。したがって、第3の重要度セットは{アプリケーション7、アプリケーション8、およびアプリケーション9}である。
【0053】
別の例では、アプリケーションは、4つの第1のタイプセットを取得するためにアプリケーションの使用期間に基づいてソートされる。4つの第1のタイプセットはそれぞれ、time1、time2、time3、およびtime4である。使用期間が最上位にランク付けされたアプリケーションの上位20%がtime1を形成し、後続の30%のアプリケーションがtime2を形成し、後続の30%のアプリケーションがtime3を形成し、下位20%のアプリケーションがtime4を形成する。アプリケーションは、開始回数に基づいてソートされ、さらに上位から下位にランク付けされた20%、30%、30%、および20%の間隔、4つの第2のタイプセット、すなわちcount1、count2、count3、およびcount4に基づいて順次取得される。アプリケーションはアプリケーションのダウンロード回数に基づいてソートされ、さらに上位から下位にランク付けされた20%、30%、30%、および20%の間隔、4つの第3のタイプセット、すなわちnumber1、number2、number3、およびnumber4に基づいて順次取得される。まず、第1の重要度セットを形成するために、time1、count1、number1から同一のアプリケーションが選出され、その後、time1の未選択アプリケーションがtime2に追加され、count1の未選択のアプリケーションがcount2に追加され、number1の未選択のアプリケーションがnumber2に追加される。第2の重要度セット、第3の重要度セット、および第4の重要度セットは、方法に基づいて順次決定され得る。第1の重要度セット、第2の重要度セット、第3の重要度セット、および第4の重要度セットのアプリケーションの重要度は順次減少する。
【0054】
代替として、4つのセットを取得するために、前述の方法に基づきtime1、time2、time3、およびtime4、ならびにcount1、count2、count3、およびcount4から同一のアプリケーションがまず順次選別されてもよく、それから、取得された4つのセットがnumber1、number2、number3、およびnumber4とそれぞれ比較される。最後に、第1の重要度セット、第2の重要度セット、第3の重要度セット、および第4の重要度セットが取得される。
【0055】
さらに、重要度セットが決定された後、通知メッセージの通知方法に従って重要度セットがさらに格納される。このように、アプリケーションの通知メッセージを受信した後、アプリケーションの重要度に基づいて通知メッセージの通知方法が決定され得る。
【0056】
例えば、通知メッセージの重要度セットと通知方法間の対応関係が表1に示されている。
【0057】
【0058】
前述の表での通知メッセージの重要度セットと通知方法との対応関係は一例であり、各重要度の用途に応じて重要度の数量および通知方法は実際の要件に基づき設定し得ることに留意していただきたい。
【0059】
さらに前述の表を参照すると、WeChatのメッセージの受信時に、端末はWeChatが第1の重要度セットに属すると決定し、さらに第1の重要度セットに対応する通知方法はポップアップウィンドウにより通知メッセージを表示して、バイブレーションにより通知メッセージを促すことができる。したがって、端末はポップアップウィンドウでWeChatのメッセージを表示し、バイブレーションによってメッセージを促す。
【0060】
マイクロブログのメッセージを受信すると、端末はマイクロブログが第2の重要度セットに属すると決定し、さらに第2の重要度セットに対応する通知方法では通知メッセージを通知バーに表示していると決定し、バイブレーションによる通知メッセージを促すことができる。したがって、端末はマイクロブログのメッセージを通知バーに表示し、バイブレーションによってメッセージを促す。
【0061】
図1に示す方法手順を参照すると、通知メッセージをよりインテリジェントに処理するために、各アプリケーションの通知メッセージの通知方法を決定する必要があるだけでなく、通知時間期間も決定する必要がある。これに基づいて、本発明の実施形態による別の実装形態では、
図2に示すように、方法はさらに以下のステップを含む。
【0062】
201.各アプリケーションのオンライン時間および/またはアプリケーションタイプに基づいて、各アプリケーションの通知時間期間を決定する。
【0063】
端末は、各アプリケーションのオンライン時間に基づいて各アプリケーションの通知時間期間を決定したり、または各アプリケーションのアプリケーションタイプに基づいて各アプリケーションの通知時間期間を決定したり、または各アプリケーションのオンライン時間とアプリケーションタイプに基づいて通知時間期間を決定してもよい。
【0064】
端末は、各アプリケーションのアプリケーションタイプを自ら決定してもよいし、クラウドサーバから各アプリケーションのアプリケーションタイプを取得してもよい。
【0065】
具体的には、1日24時間を複数の時間セグメントに分割してもよい。例えば、1日は、睡眠時間セグメント、食事時間セグメント、業務時間セグメント、余暇時間セグメントなどに分けられる。各アプリケーションタイプは使用時間セグメントに対応している。例えば、業務用アプリケーションは通常、業務時間内に使用され、エンターテイメントタイプアプリケーションは通常、非業務時間内に使用される。
【0066】
各アプリケーションのオンライン時間に基づいて、ユーザが通常どの時間セグメントで各アプリケーションを使用するかが決定され、各アプリケーションの通知時間期間は睡眠時間セグメント、食事時間セグメント、または業務時間セグメントであることがアプリケーションタイプを参照して決定される。アプリケーションのオンライン時間が2つの時間セグメントに属する場合、時間セグメントがより長いアプリケーションのオンライン時間、およびオンライン時間がより長い時間セグメントが通知時間期間として決定される。
【0067】
例えば、アプリケーションのオンライン時間が9時30分から10時30分である場合、アプリケーションのオンライン時間は業務時間セグメント内にあり、アプリケーションのアプリケーションタイプは業務用アプリケーションであると決定され得るので、アプリケーションの通知時間期間は業務時間セグメントであると最終的に決定され得る。
【0068】
各アプリケーションの通知時間期間が決定されることに基づいて、通知メッセージが受信されたとき、通知メッセージを表示するための瞬間をさらに決定する必要があることが理解され得る。したがって、通知メッセージを受信したとき、ステップ103で通知メッセージが属するアプリケーションに対応する通知方法で通知メッセージを表示することは、ステップ202からステップ204として具体的に実装され得る。
【0069】
202.通知メッセージを受信したとき、現在の瞬間が、通知メッセージが属するアプリケーションの通知時間期間内にあるかどうかを決定する。現在の瞬間が通知メッセージが属するアプリケーションの通知時間期間内にある場合、ステップ204を実行するか、または現在の瞬間が通知メッセージが属するアプリケーションの通知時間期間内にない場合、ステップ205を実行する。
【0070】
例えば、現在の瞬間が業務時間セグメントであり、受信された通知メッセージが属するアプリケーションの通知時間期間も業務時間セグメントである場合、ステップ204が実行されてもよく、通知方法は通知メッセージが属するアプリケーションの通知方法に直ちに表示される。
【0071】
現在の瞬間が業務時間セグメントであり、受信された通知メッセージが属するアプリケーションの通知時間期間が余暇時間セグメントである場合、ステップ205が実行され、通知方法は余暇時間セグメントで通知メッセージが属するアプリケーションの通知方法に表示される。
【0072】
203.通知メッセージが属するアプリケーションに対応する通知方法で通知メッセージを表示する。
【0073】
204.通知メッセージをバッファリングし、現在の瞬間が通知メッセージが属するアプリケーションの通知時間期間に達すると、通知メッセージが属するアプリケーションに対応する通知方法で通知メッセージを表示する。
【0074】
本発明の実施形態では、各アプリケーションの通知メッセージに対応する通知方法が決定される必要があるだけでなく、各アプリケーションの通知時間期間も決定される必要があるので、通知メッセージは適切な時間に通知され得る。したがって、ユーザは重要な通知メッセージをちょうどよい時に確認でき、一般的なあらゆる通知メッセージを見逃すことはない。さらに、無用な通知メッセージがユーザの安静または業務に影響を及ぼすことが防止され、それによって通知メッセージを処理するためのインテリジェンスがさらに向上する。
【0075】
アプリケーションの使用期間およびダウンロード回数に基づいて端末によって決定される重要度は、必ずしもユーザのその後の要件を満たすとは限らない場合のあることに留意していただきたい。例えば、ユーザは重要な業務要件のためにめったに使用されないアプリケーションを使用することがある。通知メッセージの通知方法および通知時間をユーザの要件をより満たすようにするために、ユーザはアプリケーションの重要度を手動で調整することもできる。これに基づいて、本発明の一実施形態による別の実装形態では、
図3に示すように、ステップ101の端末上の各アプリケーションの履歴使用機能に基づいて各アプリケーションの重要度を決定した後、方法はさらに以下のステップを含む。
【0076】
301.ユーザにより入力された変更指示を受信する。
【0077】
ユーザの変更指示は、アプリケーションの重要度を伝えることができ、すなわち、ユーザは入力ボックスにアプリケーションのレベルを入力することができる。代替として、端末の設定画面に各アプリケーションの重要度オプションを表示することができ、ユーザにより入力された変更指示は、アプリケーションの重要度オプションでのクリック操作である。
【0078】
302.変更指示に基づいて、変更指示に対応するアプリケーションの重要度を変更指示で指定された重要度に変更する。
【0079】
変更指示で指定された重要度はステップ301でユーザによって入力された重要度またはユーザによって選択された重要度であることを理解されたい。
【0080】
ユーザによって入力された変更指示に基づいてアプリケーションの重要度を変更した後、各アプリケーションの通知メッセージの通知方法を再度決定するためにさらにステップ102を再度実行する必要があることに留意していただきたい。
【0081】
また、端末はユーザにより入力された通知時間期間変更指示をさらに受信し、通知時間期間変更指示に基づいてアプリケーションの通知時間期間を変更することができるので、ユーザはユーザの生活習慣に基づきアプリケーションの通知時間期間を設定するようにしてもよい。
【0082】
本発明の実施形態で提供されるメッセージ処理方法では、端末は、各アプリケーションの通知方法を決定し、各アプリケーションのオンライン時間およびアプリケーションタイプに基づいて各アプリケーションの通知メッセージの通知時間期間を決定するために、各アプリケーションの使用期間、開始回数、およびアプリケーションダウンロード回数に基づいて、各アプリケーションの重要度を決定することができる。代替として、ユーザはアプリケーションの重要度および通知時間期間を設定してもよい。したがって、通知メッセージの通知方法および通知時間はユーザの要件をより満たし、それによってメッセージを処理するためのインテリジェンスを向上させる。
【0083】
前述の説明において、本発明の実施形態で提供される解決策は主に端末の観点から説明されている。端末は、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことを理解されたい。当業者は、本明細書で開示された実施形態に説明されたユニットおよびアルゴリズムステップの例と組み合わせて、本発明はハードウェア形式またはハードウェアとコンピュータのソフトウェア組み合わせの形式で実装され得ることを容易に認識するはずである。機能がハードウェアを使用することによって、またはコンピュータソフトウェアによってハードウェアを駆動することによって実行されるかどうかは、特定の用途および技術的解決策の設計制約により異なる。当業者であれば、特定の用途ごとに説明した機能を実装するために異なる方法を使用することができるが、その実装が本発明の範囲を逸脱すると見なすべきではない。
【0084】
本発明の実施形態では、端末の機能的モジュールは前述の方法例に基づいて分割することができる。例えば、機能的モジュールは機能に応じて分割してもよいし、2つ以上の機能を1つの処理モジュールに統合してもよい。統合されたモジュールはハードウェアの形で実装されてもよく、またはソフトウェアの機能的モジュールの形で実施されてもよい。本発明の実施形態でのモジュール分割は一例であり、単なる論理的機能の分割である。実際の実装では別の分割方法でもよい。
【0085】
機能的モジュールが再び機能に対応して分割されるとき、本発明の実施形態はさらにメッセージ処理装置を提供する。装置は前述の実施形態の端末であってもよい。
図4に示すように、
図4は前述の実施形態の装置を示している。例えば、
図4は端末の考えられる概略構造図である。装置は決定モジュール401、通知モジュール402、受信モジュール403、および変更モジュール404を含む。決定モジュール401は、端末が
図1のステップ101とステップ102、および
図2のステップ201とステップ202を実行可能にするように構成される。通知モジュール402は、端末が
図1のステップ103ならびに
図2のステップ203およびステップ204を実行可能にするように構成される。受信モジュール403は、端末が
図3のステップ301を実行可能にするように構成される。変更モジュール404は、端末が
図3のステップ302を実行可能にするように構成される。対応する機能的モジュールの機能の説明については、前述の方法の実施形態でのステップのすべての関連内容を参照していただき、詳細は本明細書では再度説明されていない。
【0086】
統合ユニットが使用されるとき、
図5は本発明の前述の実施形態での端末の別の考えられる概略構造図である。
図5に示すように、端末はプロセッサ502、表示ユニット503、メモリ501、およびバス504を含む。表示ユニット503、プロセッサ502、およびメモリ501は、バス504を使用して相互に接続されている。バス504はペリフェラルコンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バスなどとすることができる。バスは、アドレスバス、データバス、コントロールバスなどに分類することができる。表現を容易にするために、
図5のバスは1本の太線のみを使用して表されているが、これは1本のバスのみまたは1つのタイプのバスしかないことを示すものではない。
【0087】
メモリ501は、端末のプログラムコードおよびデータを格納するように構成されている。表示ユニット503は、プロセッサ502の制御下で通知メッセージを表示するように構成されている。プロセッサ502は、端末の動作を制御および管理するように構成される。例えば、プロセッサ502は端末が
図1のステップ101からステップ103、
図2のステップ101とステップ202、および
図3のステップ302、ならびに/あるいは本明細書に説明された技術の別のプロセスを実行可能にするように構成される。
【0088】
本発明で開示された内容と組み合わせて説明された方法またはアルゴリズムステップは、ハードウェアを使用することによって実装されてもよく、またはソフトウェア命令を実行することによってプロセッサによって実装されてもよい。ソフトウェア命令は対応するソフトウェアモジュールを含み得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable ROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、または当業界で他の周知の形式の記憶媒体に格納することができる。例えば、記憶媒体はプロセッサに結合され、それによりプロセッサは記憶媒体から情報を読み取ることができたり、または記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体は代替としてプロセッサの構成要素であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に配置されてもよい。さらに、ASICはコアネットワークインターフェース装置内に配置されてもよい。もちろん、プロセッサおよび記憶媒体は、コアネットワークインターフェース装置内で個別の構成要素として存在し得る。
【0089】
前述の実装形態の説明に基づいて、当業者は、必要な汎用ハードウェアに加えてソフトウェアを使用することによって、またはハードウェアのみを使用することによって本発明を実装できることを明確に理解するであろう。ほとんどの環境の場合、前者が好ましい実装形態である。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は本質的にまたは従来技術に寄与する部分をソフトウェア製品の形で実装することができる。ソフトウェア製品は、コンピュータのフロッピーディスク、ハードディスク、または光ディスクなどの読み取り可能な記憶媒体に格納され、本発明の実施形態に説明された方法を実行するために、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク装置であり得る)に指示するいくつかの命令を含む。
【0090】
前述の説明は、本発明の単なる特定の実装形態であり、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明に開示された技術的範囲内のあらゆる変形または置換も本発明の保護範囲内にあるものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0091】
401 決定モジュール
402 通知モジュール
403 受信モジュール
404 変更モジュール
501 メモリ
502 プロセッサ
503 表示ユニット
504 バス