(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-07
(45)【発行日】2024-03-15
(54)【発明の名称】オーディオ出力方法および端末デバイス
(51)【国際特許分類】
H04M 1/00 20060101AFI20240308BHJP
H04M 1/72412 20210101ALI20240308BHJP
H04M 1/72484 20210101ALI20240308BHJP
【FI】
H04M1/00 V
H04M1/72412
H04M1/72484
(21)【出願番号】P 2022544399
(86)(22)【出願日】2020-10-22
(86)【国際出願番号】 CN2020122956
(87)【国際公開番号】W WO2021147406
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-08-31
(31)【優先権主張番号】202010075562.8
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521218881
【氏名又は名称】オナー デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 莉容
(72)【発明者】
【氏名】▲楽▼ 超
(72)【発明者】
【氏名】凌 波
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲麗▼
(72)【発明者】
【氏名】蒋 ▲鐘▼寅
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-072498(JP,A)
【文献】特開2003-125478(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0350766(US,A1)
【文献】特開2007-259276(JP,A)
【文献】特開2006-186904(JP,A)
【文献】特開2019-200741(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/00
1/24-1/82
99/00
H04R1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム認証アカウントを使用してネットワークに接続される第1の電子デバイスであって、第1の音楽アプリケーションと第1のビデオ通話アプリケーションとが前記第1の電子デバイスにインストールされている、第1の電子デバイスと、
前記システム認証アカウントを使用して前記ネットワークに接続される第2の電子デバイスであって、第2の音楽アプリケーションと、第2のビデオ通話アプリケーションと、音声通話アプリケーションとが前記第2の電子デバイスにインストールされている、第2の電子デバイスと、
オーディオ出力デバイスとを含む、システムであって、
前記第1の電子デバイスが前記オーディオ出力デバイスに接続され、前記オーディオ出力デバイスが前記第1の電子デバイスからのオーディオデータに対応するオーディオ信号を出力しないとき、前記第2の電子デバイスによって受け付けられる前記第2の音楽アプリケーションに対する第1のユーザ操作に応じて、前記第2の電子デバイスは、前記オーディオ出力デバイスに前記第2の音楽アプリケーションのオーディオデータに対応するオーディオ信号を出力させるように構成され、
前記オーディオ出力デバイスが前記第1の音楽アプリケーションのオーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第2の電子デバイスは前記第2のビデオ通話アプリケーションから第1のビデオ通話を受信し、第2のユーザ操作に応じて、前記第2の電子デバイスは、前記第2のビデオ通話アプリケーションを通じて前記第1のビデオ通話に応答し、および前記オーディオ出力デバイスに前記第1のビデオ通話のオーディオデータに対応するオーディオ信号を出力させるように構成され、
前記第1の電子デバイスが前記第1のビデオ通話アプリケーションを通じてビデオ通話中であり、前記オーディオ出力デバイスが前記第1のビデオ通話アプリケーションのオーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第2の電子デバイスは前記音声通話アプリケーションから第1の着信を受信し、第3のユーザ操作に応じて、前記第2の電子デバイスは、前記音声通話アプリケーションを通じて前記第1の着信に応答し、および前記オーディオ出力デバイスに前記第1の着信のオーディオデータに対応するオーディオ信号を出力させるように構成され、
前記オーディオ出力デバイスが前記第1の音楽アプリケーションの前記オーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第2の電子デバイスが前記音声通話アプリケーションから第2の着信を受信したことに応じて、前記第1の電子デバイスは、前記第2の着信に対応する第1のプロンプトを表示するように構成され、
前記第1の電子デバイスによって受け付けられる第1のタッチ操作に応じて、前記第1の電子デバイスは、前記第2の着信に応答する指示を前記第2の電子デバイスへ送信するように構成され、
前記第2の着信に応答する前記指示を受信したことに応じて、前記第2の電子デバイスは、前記音声通話アプリケーションを通じて前記第2の着信に応答し、および前記第2
の着信のオーディオデータを前記第1の電子デバイスへ送信するように構成され、
前記第1の電子デバイスは、前記オーディオ出力デバイスに前記第2の着信の前記オーディオデータに対応するオーディオ信号を出力させるように構成される、
システム。
【請求項2】
前記オーディオ出力デバイスが前記第1の音楽アプリケーションの前記オーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第2の電子デバイスが前記音声通話アプリケーションから第3の着
信を受信したことに応じて、前記第2の電子デバイスは、前記第3の着信に対応する第2のプロンプトを表示するように構成され、
前記第2の電子デバイスによって受け付けられる第5のユーザ操作に応じて、前記第2の電子デバイスは、前記音声通話アプリケーションを通じて前記第3の着信に応答し
、
前記オーディオ出力デバイスとの通信リンクを確立し、
前記第3の着信のオーディオデータに対応するオーディオ信号を
、前記通信リンクを通じて前記オーディオ出力装置へ出力
するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記オーディオ出力デバイスが前記第1の音楽アプリケーションの前記オーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第2の電子デバイスが前記音声通話アプリケーションから第4の着信を受信したことに応じて、前記オーディオ出力デバイスは、前記第4の着信に対応する第1の音声プロンプトを出力するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
ユーザからの第1の音声コマンド、または前記オーディオ出力デバイスのユーザ操作に応じて、前記第2の電子デバイスは、前記音声通話アプリケーションを通じて前記第4の着信に応答し、および前記第4の着信のオーディオデータを前記第1の電子デバイスへ送信するように構成され、
前記第1の電子デバイスは、前記オーディオ出力デバイスに前記第4の着信の前記オーディオデータに対応するオーディオ信号を出力させるように構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の電子デバイスは、前記オーディオ出力デバイスに前記第1の音声プロンプトを出力させるように構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記第4の着
信を受信したことに応じて、前記第2の電子デバイスは、前記第4の着信に対応するシグナリングを前記第1の電子デバイスへ送信するように構成され、
前記第1の電子デバイスは、前記シグナリングを前記第1の音声プロンプトに変換するように構成される、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の音声プロンプトの内容は、前記第4の着信のユーザIDを含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記オーディオ出力デバイスに対する前記ユーザ操作は、前記ユーザと前記オーディオ出力デバイスとの間の物理的な接触を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項9】
前記オーディオ出力デバイスが前記第1の音楽アプリケーションの前記オーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第2の電子デバイスが前記音声通話アプリケーションから着信を受信したことに応じて、前記第1の電子デバイスは、前記第1の音楽アプリケーションの前記オーディオデータの再生を一時停止するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記オーディオ出力デバイスが前記第1の音楽アプリケーションの前記オーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第2の電子デバイスが前記音声通話アプリケーションから前記第4の着
信を受信した後、前記第1の電子デバイスは、前記第1の音楽アプリケーションの前記オーディオデータの再生を続行するように構成され、前記オーディオ出力デバイスは、前記第1の音楽アプリケーションの前記オーディオデータと前記第1の音声プロンプトとに対応するオーディオ信号を同時に出力するように構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の音声コマンドは、「電話に応答する」の音声コマンドを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項12】
前記ユーザからの第2の音声コマンドに応じて、前記第2の電子デバイスは、前記第4の着信を拒否するように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2の音声コマンドは、「電話を切る」の音声コマンドを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記オーディオ出力デバイスが前記第1の音楽アプリケーションの前記オーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第2の電子デバイスが前記音声通話アプリケーションから前記第2の着信を受信したことに応じて、前記第1の電子デバイスは、前記第2の着信に対応する前記第1のプロンプトを表示するように構成され、前記第1の電子デバイスによって受け付けられる第2のタッチ操作に応じて、前記第1の電子デバイスは、前記第2の着信を拒否する指示を前記第2の電子デバイスへ送信するように構成され、
前記第2の着信を拒否する前記指示を受信したことに応じて、前記第2の電子デバイスは、前記第2の着信を拒否するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記第2の電子デバイスによって受け付けられる第9のユーザ操作に応じて、前記第2の電子デバイスは、前記第3の着信を拒否するように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1の電子デバイスが前記第1のビデオ通話アプリケーションを通じてビデオ通話中であり、前記オーディオ出力デバイスが前記第1のビデオ通話アプリケーションのオーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第2の電子デバイスは、前記第2の音楽アプリケーションの前記オーディオデータを再生するように前記第2の電子デバイスをトリガする第10のユーザ操作を受け付け、
前記第2の電子デバイスが前記第10のユーザ操作を受け付けた後、前前記オーディオ出力デバイスは、記第1のビデオ通話アプリケーションの前記オーディオデータに対応する前記オーディオ信号の出力を続行するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記第2の電子デバイスが前記音声通話アプリケーションを通じて通話中であり、前記オーディオ出力デバイスが前記音声通話アプリケーションの前記オーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第1の電子デバイスは前記第1のビデオ通話アプリケーションの第2のビデオ通話を受信し、
前記第1の電子デバイスが第11のユーザ操作を受け付けるとき、前記第1の電子デバイスは、前記第1のビデオ通話アプリケーションを通じて前記第2のビデオ通話に応答するように構成され、前記オーディオ出力デバイスは、前記音声通話アプリケーションの前記オーディオデータに対応する前記オーディオ信号の出力を続行するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記オーディオ出力デバイスが前記第1の音楽アプリケーションの前記オーディオデータに対応するオーディオ信号を出力するとき、前記第2の電子デバイスが前記第2のビデオ通話アプリケーションから第3のビデオ通話を受信したことに応じて、前記第2の電子デバイスは、第3のビデオ通話に対応する第3のプロンプトを表示するように構成され、
前記第2の電子デバイスによって受け付けられる第12のユーザ操作に応じて、前記第2の電子デバイスは、前記第2のビデオ通話アプリケーションを通じて前記第3のビデオ通話に応答し、および前記オーディオ出力デバイスに前記第3のビデオ通話のオーディオデータに対応するオーディオ信号を出力させるように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
前記第1の電子デバイスはタブレットコンピュータであり、前記第2の電子デバイスは携帯電話であり、前記オーディオ出力デバイスは無線ヘッドセットである、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記音声通話アプリケーションの優先度は前記第1のビデオ通話アプリケーションの優先度より高く、前記第1のビデオ通話アプリケーションの前記優先度は前記第2の音楽アプリケーションの優先度より高く、前記第2のビデオ通話アプリケーションの優先度は前記第1の音楽アプリケーションの優先度より高い、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年1月22日に中国国家知識産権局に提出された「オーディオ出力方法および端末デバイス」なる名称の中国特許出願第202010075562.8号に基づく優先権を主張するものであり、同中国特許出願は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【0002】
本出願は端末技術の分野に関し、特に、オーディオ出力方法および端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
インテリジェント端末の発展に伴い、ユーザが複数の端末デバイスを所有することがますます一般的になっており、例えばユーザは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、およびノートブックコンピュータの3つの端末デバイスを同時に持つことがある。現在、端末デバイスは、内蔵型イアピースに加えて、有線イヤホン、Bluetoothイヤホン、または外部スピーカなどの他のオーディオ出力デバイスにも接続されることがある。
【0004】
現在、オフィスなどの公共環境では、ユーザがイヤホンを使用してノートブックコンピュータを接続して音楽を聴いているときに、ユーザの携帯電話に着信があると、ユーザは着信音を聞かなかったために、電話を受けそこなう可能性がある。ユーザが着信音を聞いたとしても、ユーザが電話に応答するためにイヤホンを使用したい場合は、且つユーザが有線イヤホンを使用している場合は、ユーザは、ノートブックコンピュータから有線イヤホンを引き抜き、次いで携帯電話のイヤホンジャックに差し込む必要があり、その結果、携帯電話の着信に有線イヤホンで応答できる。ユーザがBluetoothイヤホンを使用している場合は、ユーザはノートブックコンピュータとBluetoothイヤホンとの接続を中断し、携帯電話をBluetoothイヤホンに接続する必要があり、その結果、携帯電話の着信にBluetoothイヤホンで応答できる。この操作は比較的面倒であり、ユーザエクスペリエンスに影響を及ぼすことが分かる。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、ユーザの操作の複雑さを軽減し、端末デバイスのインテリジェンスの度合いを高め、最終的にユーザエクスペリエンスを向上させるのに役立つ、オーディオ出力方法および端末デバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によると、本出願の一実施形態はオーディオ出力方法を提供する。該方法は、同一ユーザの少なくとも2つの端末デバイスに適用可能である。ユーザの少なくとも2つの端末デバイスは、同じシステム認証アカウントを使用してネットワークに接続される。具体的に述べると、該方法は、第1の端末デバイスが第2の端末デバイスからオーディオ出力要求を受信するステップと、ユーザがオーディオ出力要求に応じて操作命令を送るステップと、第1の端末デバイスがユーザの操作を受け付けるステップと、次いで操作に応じて第2の端末デバイスへオーディオ出力要求応答を送信するステップであって、オーディオ出力要求応答が、オーディオ出力要求に対応するオーディオデータを得るように第2の端末デバイスをトリガするために、例えば、通話データを得るために着信に応答するように第2の端末デバイスをトリガするために、使用される、ステップと、第1の端末デバイスが第2の端末デバイスからオーディオデータを受信するステップと、次いでオーディオ出力デバイスにオーディオデータを出力するステップとを含み、その結果、オーディオ出力デバイスはオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を出力し、オーディオ出力デバイスは有線オーディオ出力デバイスであってもよく、有線オーディオ出力デバイスは第1の端末デバイスに接続された状態にある。
【0007】
前述の実施形態において、第2の端末デバイスはオーディオ出力デバイスに接続されていないが、第1の端末デバイスに接続されたオーディオ出力デバイスを使用してオーディオ信号を出力しうることが分かる。ユーザは、第2の端末デバイスを保持したり、有線オーディオ出力デバイスを差し込んだり排出したりする必要なく、有線オーディオ出力デバイス上で様々なデバイスからのオーディオ信号を出力するように切り替えてもよく、例えば、有線オーディオ出力デバイス上で通話データを出力するように切り替えてもよく、より良いユーザエクスペリエンスを達成される。
【0008】
可能な一実装において、第2の端末デバイスからオーディオ出力要求を受信した後に、第1の端末デバイスはまず、オーディオ出力要求を第2のオーディオ信号に変換してもよく、第2のオーディオ信号は、音声を使用して第2の端末デバイスからのオーディオ出力要求があることをユーザに伝えるために使用され、次いで、第1の端末デバイスの第3のオーディオ信号を出力しながら、第2のオーディオ信号を出力するようにオーディオ出力デバイスを制御できる。この実装において、第1の端末デバイスがインテリジェントテレビなどのデバイスであり、ユーザが第1の端末デバイスを操作することによって応答できない場合は、ユーザは該方法を実行してもよく、その結果、ユーザはオーディオ出力デバイスを操作することによってオーディオ出力要求に応答する。
【0009】
別の可能な一実装において、第2の端末デバイスからオーディオ出力要求を受信した後、第1の端末デバイスはプロンプト情報を表示してもよく、プロンプト情報は、第2の端末デバイスからのオーディオ出力要求があることをユーザに伝えるために使用される。例えば、この場合、第1の端末デバイスがタブレットコンピュータやノートブックコンピュータなどであるならば、ユーザは、第1の端末デバイスを操作することによって電話に応答してもよく、または電話を切ってもよい。
【0010】
可能な一実装において、方法の実施形態が行われる前に、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスがアクセスポイントデバイスに接続されて、内部ローカルエリアネットワーク接続を確立してもよく、すなわち、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスが同じローカルエリアネットワークにあり、または第1の端末デバイス、第2の端末デバイス、および第3の端末デバイスが同じアクセスポイントに接続されて、内部ローカルエリアネットワーク接続を確立してもよい。例えば、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスの両方が同じWiFiホットスポットに接続される。それらの端末デバイスはローカルエリアネットワークによって接続されるので、セルラーネットワークトラフィックを消費せずに、デバイスにまたがって通話データを送信できる。
【0011】
可能な一実装において、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスへのネットワーク接続を確立する前に、ブロードキャストメッセージを送信し、ブロードキャストメッセージは暗号文を含み、暗号文は、第1の端末デバイスが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントに対応する公開鍵を使用して第1の端末デバイスのシステム認証アカウントを暗号化することによって得られる。第2の端末デバイスは、ブロードキャストメッセージを受信した後に、第2の端末デバイスのシステム認証アカウントに対応する秘密鍵を使用して暗号文を解読し、次いで、解読が成功したかどうかを伝えるフィードバックメッセージを第1の端末デバイスへ送信する。第1の端末デバイスは、暗号文の解読に成功したことを伝えるフィードバックメッセージを受信した場合に、第2の端末デバイスのシステム認証アカウントが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントと同じであると決定しうる。第1の端末デバイスは、暗号文の解読に失敗したことを伝えるフィードバックメッセージを受信した場合に、第2の端末デバイスのシステム認証アカウントが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントと異なると決定しうる。これは、デバイス間のデータアクセスのセキュリティを確保し、デバイス内のデータが不正にアクセスされるのを防ぐためである。例えば、システム認証アカウントはユーザのファーウェイIDやアップルIDなどであってよい。
【0012】
第2の態様によると、本出願の一実施形態は、同一ユーザの少なくとも2つの端末デバイスに適用可能なオーディオ出力方法を提供し、ユーザの少なくとも2つの端末デバイスは同じシステム認証アカウントを使用してネットワークに接続される。具体的に述べると、該方法は、第1の端末デバイスが第2の端末デバイスからオーディオ出力要求を受信するステップと、ユーザがオーディオ出力要求に応じて操作命令を送るステップと、次いで、第1の端末デバイスが操作に応じて第2の端末デバイスへオーディオ出力要求応答を送信するステップであって、オーディオ出力要求応答が、オーディオ出力要求に対応するオーディオデータを得るように第2の端末デバイスをトリガするために使用される、ステップとを含む。第1の端末デバイスがオーディオ出力要求応答を送信した後に、または第1の端末デバイスがオーディオ出力要求応答を送信するときに、第1の端末デバイスは、オーディオ出力デバイスとの接続を切断し、オーディオ出力デバイスは第2の端末デバイスとの接続を確立し、次いで、第2の端末デバイスはオーディオ出力デバイスにオーディオデータを出力し、その結果、オーディオ出力デバイスはオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を出力し、オーディオ出力デバイスは無線オーディオ出力デバイスであってよい。
【0013】
本出願の本実施形態において、ユーザは、第2の端末デバイスを操作する必要も、無線オーディオ出力デバイスを手操作で切断および再接続する必要もなく、無線オーディオ出力デバイス上で様々なデバイスからのオーディオ信号を出力するように切り替えることができる。例えば、携帯電話がユーザの周りにないときには、通話データの出力は、該方法に従って無線オーディオ出力デバイス上で切り替えられえ、電話を受けそこなうことは容易ではなく、より良いユーザエクスペリエンスが達成される。
【0014】
可能な一実装において、第2の端末デバイスからオーディオ出力要求を受信した後に、第1の端末デバイスはまず、オーディオ出力要求を第2のオーディオ信号に変換してもよく、第2のオーディオ信号は、音声を使用して第2の端末デバイスからのオーディオ出力要求があることをユーザに伝えるために使用され、次いで、第1の端末デバイスの第3のオーディオ信号を出力しながら、第2のオーディオ信号を出力するようにオーディオ出力デバイスを制御できる。この実装において、第1の端末デバイスがインテリジェントテレビなどのデバイスであり、ユーザが第1の端末デバイスを操作することによって応答できない場合は、ユーザは該方法を実行してもよく、その結果、ユーザはオーディオ出力デバイスを操作することによってオーディオ出力要求に応答する。
【0015】
別の可能な一実装において、第2の端末デバイスからオーディオ出力要求を受信した後に、第1の端末デバイスはプロンプト情報を表示してもよく、プロンプト情報は、第2の端末デバイスからのオーディオ出力要求があることをユーザに伝えるために使用される。例えば、この場合、第1の端末デバイスがタブレットコンピュータやノートブックコンピュータなどであるならば、ユーザは、第1の端末デバイスを操作することによって電話に応答してもよく、または電話を切ってよい。
【0016】
可能な一実装において、方法の実施形態が行われる前に、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスが同じアクセスポイントデバイスに接続されて、内部ローカルエリアネットワーク接続を確立してもよく、すなわち、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスが同じローカルエリアネットワークにあり、または第1の端末デバイス、第2の端末デバイス、および第3の端末デバイスが同じアクセスポイントに接続されて、内部ローカルエリアネットワーク接続を確立してもよい。例えば、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスの両方が同じWiFiホットスポットに接続される。それらの端末デバイスはローカルエリアネットワークによって接続されるので、通話データは、セルラーネットワークトラフィックを消費することなく、デバイスにまたがって送信されうる。
【0017】
可能な一実装において、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスへのネットワーク接続を確立する前に、ブロードキャストメッセージを送信し、ブロードキャストメッセージは暗号文を含み、暗号文は、第1の端末デバイスが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントに対応する公開鍵を使用して第1の端末デバイスのシステム認証アカウントを暗号化することによって得られる。第2の端末デバイスは、ブロードキャストメッセージを受信した後に、第2の端末デバイスのシステム認証アカウントに対応する秘密鍵を使用して暗号文を解読し、次いで、解読が成功したかどうかを伝えるフィードバックメッセージを第1の端末デバイスへ送信する。第1の端末デバイスは、暗号文の解読に成功したことを伝えるフィードバックメッセージを受信した場合に、第2の端末デバイスのシステム認証アカウントが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントと同じであると決定しうる。第1の端末デバイスは、暗号文の解読に失敗したことを伝えるフィードバックメッセージを受信した場合に、第2の端末デバイスのシステム認証アカウントが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントと異なると決定しうる。これは、デバイス間のデータアクセスのセキュリティを確保し、デバイス内のデータが不正にアクセスされるのを防ぐためである。例えば、システム認証アカウントはユーザのファーウェイIDやアップルIDなどであってよい。
【0018】
第3の態様によると、本出願の一実施形態は、同一ユーザの少なくとも2つの端末デバイスに適用可能なオーディオ出力方法を提供し、ユーザの少なくとも2つの端末デバイスは同じシステム認証アカウントを使用してネットワークに接続される。具体的に述べると、該方法は、第2の端末デバイスがオーディオ出力要求を受信するステップと、第2の端末デバイスがオーディオ出力要求に応じて第1の端末デバイスへオーディオ出力要求を送信するステップと、次いで第2の端末デバイスが第1の端末デバイスからオーディオ出力要求応答を受信するステップであって、オーディオ出力要求応答が、オーディオ出力要求に対応するオーディオデータを得るように第2の端末デバイスをトリガするために使用される、ステップとを含む。第2の端末デバイスがオーディオ出力要求応答を受信した後に、オーディオ出力デバイスは第2の端末デバイスとの接続を確立し、次いで、第2の端末デバイスはオーディオ出力デバイスを使用してオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を出力し、オーディオ出力デバイスは無線オーディオ出力デバイスであってよい。
【0019】
本出願の本実施形態において、ユーザは、第2の端末デバイスを操作する必要も、無線オーディオ出力デバイスを手操作で切断および再接続する必要もなく、無線オーディオ出力デバイス上で様々なデバイスからのオーディオ信号を出力するように切り替えることができる。例えば、携帯電話がユーザの周りにないとき、通話データの出力は、該方法に従って無線オーディオ出力デバイス上で切り替えられえ、電話を受けそこなうことは容易ではなく、より良いユーザエクスペリエンスが達成される。
【0020】
可能な一実装において、方法の実施形態が行われる前に、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスが同じアクセスポイントデバイスに接続されて、内部ローカルエリアネットワーク接続を確立してもよく、すなわち、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスが同じローカルエリアネットワークにあり、または第1の端末デバイス、第2の端末デバイス、および第3の端末デバイスが同じアクセスポイントに接続されて、内部ローカルエリアネットワーク接続を確立してもよい。例えば、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスの両方が同じWiFiホットスポットに接続される。それらの端末デバイスはローカルエリアネットワークによって接続されるので、セルラーネットワークトラフィックを消費せずに、デバイスにまたがって通話データを送信できる。
【0021】
可能な一実装において、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスへのネットワーク接続を確立する前に、ブロードキャストメッセージを送信し、ブロードキャストメッセージは暗号文を含み、暗号文は、第1の端末デバイスが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントに対応する公開鍵を使用して第1の端末デバイスのシステム認証アカウントを暗号化することによって得られる。第2の端末デバイスは、ブロードキャストメッセージを受信した後に、第2の端末デバイスのシステム認証アカウントに対応する秘密鍵を使用して暗号文を解読し、次いで、解読が成功したかどうかを伝えるフィードバックメッセージを第1の端末デバイスへ送信する。第1の端末デバイスは、暗号文の解読に成功したことを伝えるフィードバックメッセージを受信した場合に、第2の端末デバイスのシステム認証アカウントが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントと同じであると決定しうる。第1の端末デバイスは、暗号文の解読に失敗したことを伝えるフィードバックメッセージを受信した場合に、第2の端末デバイスのシステム認証アカウントが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントと異なると決定しうる。これは、デバイス間のデータアクセスのセキュリティを確保し、デバイス内のデータが不正にアクセスされるのを防ぐためである。例えば、システム認証アカウントはユーザのファーウェイIDやアップルIDなどであってよい。
【0022】
第4の態様によると、本出願の一実施形態はオーディオ出力方法を提供する。該方法は、第2の端末デバイスがオーディオ出力要求を受信するステップと、次いで第2の端末デバイスが第1の端末デバイスへオーディオ出力要求を送信するステップであって、第2の端末デバイスと第1の端末デバイスが同じシステム認証アカウントを使用してネットワークに接続され、第1の端末デバイスがオーディオ出力デバイスに現在接続されている、ステップとを含む。
【0023】
第1の端末デバイスはオーディオ出力要求を受信し、第1の端末デバイスはオーディオ出力要求に応じてユーザの操作を受け付ける。
【0024】
第1の端末デバイスは、操作に応じて第2の端末デバイスへオーディオ出力要求応答を送信する。第2の端末デバイスは、オーディオ出力要求応答に応じてオーディオ出力要求に対応するオーディオデータを得る。第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスへオーディオデータを送信する。最後に、第1の端末デバイスは、オーディオ出力デバイスを使用してオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を出力する。
【0025】
本出願の有益な効果については、第1の態様の有益な効果を参照でき、ここでは詳細を再度説明しない。
【0026】
第5の態様によると、本出願の一実施形態はオーディオ出力方法を提供する。該方法は、第2の端末デバイスがオーディオ出力要求を受信するステップと、第2の端末デバイスが第1の端末デバイスへオーディオ出力要求を送信するステップであって、第2の端末デバイスと第1の端末デバイスが同じシステム認証アカウントを使用してネットワークに接続され、第1の端末デバイスがオーディオ出力デバイスに現在接続されている、ステップと、第1の端末デバイスがオーディオ出力要求を受信するステップと、第1の端末デバイスがオーディオ出力要求に応じてユーザの操作を受け付けるステップとを含む。第1の端末デバイスは、操作に応じて第2の端末デバイスへオーディオ出力要求応答を送信し、オーディオ出力デバイスとの第1の通信リンクを切断する。第2の端末デバイスは、オーディオ出力要求応答に応じてオーディオ出力要求に対応するオーディオデータを得る。第2の端末デバイスはオーディオ出力デバイスとの第2の通信リンクを確立し、オーディオ出力デバイスを使用してオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を出力する。
【0027】
本出願の有益な効果については、第2の態様の有益な効果を参照でき、ここでは詳細を再度説明しない。
【0028】
第6の態様によると、本出願の一実施形態は、センサと、タッチスクリーンと、プロセッサと、メモリとを含む、第1の端末デバイスを提供し、メモリは、1つ以上のコンピュータプログラムを記憶するように構成され、メモリに記憶されている1つ以上のコンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、端末デバイスに、第1の態様のいずれかの可能な設計による方法、または第2の態様のいずれかの可能な設計による方法、または第4の態様のいずれかの可能な設計による方法、または第5の態様のいずれかの可能な設計による方法を実施させる。
【0029】
第7の態様によると、本出願の一実施形態は、センサと、タッチスクリーンと、プロセッサと、メモリとを含む、第2の端末デバイスを提供し、メモリは、1つ以上のコンピュータプログラムを記憶するように構成され、メモリに記憶されている1つ以上のコンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、端末デバイスに、第3の態様のいずれかの可能な設計による方法、または第4の態様のいずれかの可能な設計による方法、または第5の態様のいずれかの可能な設計による方法を実施させる。
【0030】
第7の態様によると、本出願の一実施形態は、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとを含み、第4の態様のいずれかの可能な設計による方法、または第5の態様のいずれかの可能な設計による方法を行うように構成された、オーディオ出力システムを提供する。
【0031】
第8の態様によると、本出願の一実施形態は、態様のいずれか1つのいずれかの可能な設計による方法を行うモジュール/ユニットを含む、装置をさらに提供する。モジュール/ユニットはハードウェアを使用して実装されてよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されうる。
【0032】
第9の態様によると、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、コンピュータプログラムは、端末デバイス上で実行されると、端末デバイスに、態様のいずれか1つのいずれかの可能な設計による方法を行わせる。
【0033】
第10の態様によると、本出願の一実施形態はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、コンピュータプログラム製品は、端末上で実行されると、端末デバイスに、態様のいずれか1つのいずれかの可能な設計による方法を行わせる。
【0034】
第11の態様によると、本出願の一実施形態は、メモリに結合され、態様のいずれか1つのいずれかの可能な設計による方法を行うために、メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行するように構成された、チップをさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本出願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
【
図2】本出願の一実施形態による携帯電話の概略構造図である。
【
図3】本出願の一実施形態によるAndroidオペレーティングシステムの概略構造図である。
【
図4】本出願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
【
図5A】本出願の一実施形態によるデバイスアカウント検証方式の概略図である。
【
図5B】本出願の一実施形態によるデバイスアカウント検証方式の概略図である。
【
図6】本出願の一実施形態によるインターフェイス群の概略図である。
【
図7A】本出願の一実施形態による有線オーディオ出力デバイスに対応するオーディオ出力方法の概略的な相互作用図である。
【
図7B】本出願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
【
図8】本出願の一実施形態による別のオーディオ出力相互作用の概略フローチャートである。
【
図9】本出願の一実施形態による別のオーディオ出力相互作用の概略フローチャートである。
【
図10】本出願の一実施形態による別のオーディオ出力相互作用の概略フローチャートである。
【
図11】本出願の一実施形態による別のオーディオ出力相互作用の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本出願の実施形態の目的と技術的なソリューションと利点をより明確にするため、以下では、添付の図面と本明細書の具体的な実装を参照しながら、本出願の実施形態の技術的なソリューションを詳しく説明する。
【0037】
当業者の理解を容易にするため、以下、本出願の実施形態におけるいくつかの文言を最初に説明する。
【0038】
(1)略してAPPと呼ばれる本出願の実施形態におけるアプリケーションは、1つ以上の特定の機能を実施できるソフトウェアプログラムである。一般的に、複数のアプリケーション、例えば、カメラアプリケーション、電子メールアプリケーション、およびスマートホームコントロールアプリケーションが端末デバイスにインストールされうる。後述するアプリケーションは、端末デバイスの出荷時にインストールされるシステムアプリケーションであってもよく、またはネットワークからダウンロードされるか、もしくはユーザが端末デバイスを使用するときに他の端末デバイスから入手される、サードパーティアプリケーションであってもよい。
【0039】
(2)オーディオ出力デバイスは、無線オーディオデバイスと有線オーディオデバイスの2種類に分類されうる。無線オーディオデバイスは、例えばBluetoothイヤホンであり、有線オーディオデバイスは、例えば有線イヤホンである。オーディオ出力デバイスは有線接続か無線ネットワーク接続によって端末デバイスに接続され、端末デバイスのオーディオデータを音声コンテンツに変換し、音声コンテンツを出力する。例えば、オーディオデータは、アプリケーション(例えば、WeChatまたはFacebook)を使用して確立される音声通話または音声通話またはビデオ通話、音楽プレーヤが音楽サービスを再生するときのオーディオデータ、またはビデオプレーヤがビデオサービスを再生するときのオーディオデータであり得る。
【0040】
先行技術では、ユーザは、オーディオ出力デバイスに接続された端末デバイスを手操作で切り替えることによってのみ、オーディオ出力デバイスが出力するオーディオ信号を切り替えることができる。例えば、
図1に示されているように、タブレットコンピュータ101は現在、ビデオを再生しており、タブレットコンピュータ101は、イヤホン100を使用してビデオのオーディオコンテンツを再生する。この場合、ユーザの携帯電話102に着信があり、ユーザがBluetoothイヤホンを使用して電話に応答したい場合は、ユーザはイヤホン100とタブレットコンピュータ101との接続を中断する必要がある。イヤホン100がBluetoothイヤホンであるならば、通話に正常に応答するには、ユーザはBluetoothイヤホン100と携帯電話102とのBluetooth接続を確立する必要がある。イヤホン100が有線イヤホンであるならば、ユーザは、イヤホン100をタブレットコンピュータ101から手操作で抜き取り、携帯電話102のイヤホンジャックにイヤホンを差し込む必要がある。上記の操作手順は比較的面倒であり、ユーザエクスペリエンスに影響を及ぼすことが分かる。
【0041】
これを踏まえ、本出願の一実施形態はオーディオ出力方法を提供する。該方法を使用することにより、オーディオ出力デバイスによって出力されるオーディオ信号を自動的に切り替えることができ、その結果、端末デバイスは、オーディオ出力デバイスを使用して第1のオーディオ信号を出力しているときに、オーディオ出力デバイスを自動的に切り替えて、第2の端末デバイスからの電話に応答することができる。したがって、ユーザの操作の複雑さが軽減され、端末デバイスのインテリジェンスの度合いが高められ、最終的にユーザエクスペリエンスが向上する。
【0042】
本出願の実施形態は端末デバイスに応用可能である。いくつかの実施形態において、端末デバイスは、個人用デジタル補助装置および/または音楽プレーヤなどの機能を含むポータブル端末であってよく、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線通信機能を有するウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、または車載デバイスであってよい。ポータブル端末の一実施形態の一例は、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Microsoft(登録商標)、または別のオペレーティングシステムを搭載したポータブル端末を含むが、これらに限定されない。あるいは、ポータブル端末は、例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパネル)を有するラップトップコンピュータ(Laptop)であってよい。いくつかの他の実施形態において、端末は、あるいは、タッチ感知面(例えば、タッチパネル)を有するデスクトップコンピュータであってもよいことをさらに理解されたい。
【0043】
本出願の実施形態において、「少なくとも1つ」は1つ以上を指し、「複数の」は2つ以上を指すことを理解されたい。「および/または」は関連付けられた対象の関連付け関係を記述するものであり、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在し、AとBの両方が存在し、Bのみが存在することを表すことができ、AおよびBは単数であっても複数であってよい。文字「/」は一般的に、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。「以下の項目の少なくとも1つ」または同様の表現は、単一の項目、または複数の項目の任意の組み合わせを含む、これらの項目の任意の組み合わせを意味する。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを表すことができ、a、b、およびcは単数であっても複数であってよい。
【0044】
以下では、端末デバイスが携帯電話である一例を使用する。
図2は、携帯電話200の概略構造図である。
【0045】
携帯電話200は、プロセッサ210、外部メモリインターフェイス220、内部メモリ221、USBインターフェイス230、充電管理モジュール240、電力管理モジュール241、バッテリ242、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール251、無線通信モジュール252、オーディオモジュール270、スピーカ270A、フォンレシーバ270B、マイクロフォン270C、イヤホンジャック270D、センサモジュール280、キー290、モータ291、インジケータ292、カメラ293、表示画面294、SIMカードインターフェイス295などを含み得る。センサモジュール280は、ジャイロセンサ280A、加速度センサ280B、光学近接センサ280G、指紋センサ280H、およびタッチスクリーン280Kを含み得る(勿論、携帯電話200は他のセンサを、例えば、温度センサ、圧力センサ、距離センサ、磁気センサ、周囲光センサ、気圧センサ、および骨伝導センサを、さらに含み得るが、図には示されていない)。
【0046】
本発明の本実施形態における例示的な構造は携帯電話200を具体的に制限するものではないことは理解されよう。本出願のいくつかの他の実施形態において、携帯電話200は図に示されているものより多いまたは少ないコンポーネントを含み得、またはいくつかのコンポーネントは組み合わされてよく、またはいくつかのコンポーネントは分割されてもよく、またはコンポーネントが異なる方式で配置されてもよい。図に示されているコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装されうる。
【0047】
プロセッサ210は1つ以上の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ210は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理装置(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワーク処理装置(Neural-network Processing Unit、NPU)を含み得る。様々な処理ユニットは独立したコンポーネントであってよく、または1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。コントローラは、携帯電話200のナーブセンターおよびコマンドセンターであってよい。コントローラは、命令動作コードとタイミング信号とに基づいて動作制御信号を生成し、命令を読み取り、命令の実行を制御しうる。
【0048】
メモリはさらに、プロセッサ210内にて、命令とデータを記憶するように構成されうる。いくつかの実施形態において、プロセッサ210内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ210によって使用されたばかりの、または周期的に使用される、命令またはデータを記憶しうる。プロセッサ210が命令またはデータを再び使用する必要がある場合は、プロセッサがメモリから命令またはデータを直接呼び出して、アクセスの繰り返しを回避し、プロセッサ210の待ち時間を短縮し、これによりシステム効率を高めることができる。
【0049】
プロセッサ210は本出願の本実施形態で提供されるオーディオ出力方法を実行して、ユーザの操作の複雑さを軽減し、端末デバイスのインテリジェンスの度合いを高め、ユーザエクスペリエンスを向上させうる。プロセッサ210は様々なコンポーネントを含み得る。例えば、CPUとGPUが一体化されている場合は、CPUとGPUが協働して本出願の本実施形態で提供されるオーディオ出力方法を行いうる。例えば、比較的高い処理効率を達成するためには、オーディオ出力方法のアルゴリズムの一部はCPUによって実行され、オーディオ出力方法のアルゴリズムの他の部分はGPUによって実行される。
【0050】
表示画面294は、画像やビデオなどを表示するように構成される。表示画面294は表示パネルを含む。表示パネルは、液晶タッチスクリーン(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode、FLED)、Miniled、MicroLed、Micro-oLed、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)などを用いうる。いくつかの実施形態において、携帯電話200は1つまたはN個の表示画面294を含み得る。Nは1より大きい正の整数である。表示画面294は、ユーザによって入力される情報、またはユーザに提供される情報、およびグラフィカルユーザインターフェイス(graphical user interface、GUI)を表示するように構成されうる。例えば、表示画面294は、画像、ビデオ、ページ、またはファイルなどを表示できる。別の一例において、表示画面294は
図1に示されているグラフィカルユーザインターフェイスを表示できる。さらに別の一例において、
図1に示されているグラフィカルユーザインターフェイスは、ステータスバー、隠すことができるナビゲーションバー、時間および天気のウィジェット(widget)、ならびにブラウザアイコンなどのアプリケーションアイコンを含む。ステータスバーは、事業者名(例えば、China Mobile)、モバイルネットワーク(例えば4G)、時刻、およびバッテリ残量を含む。ナビゲーションバーは、戻る(back)キーアイコン、ホーム(home)キーアイコン、および進むキーアイコンを含む。加えて、いくつかの実施形態において、ステータスバーがBluetoothアイコン、Wi-Fiアイコン、外部デバイスアイコンなどをさらに含み得ることは理解されよう。いくつかの他の実施形態において、
図1に示されているグラフィカルユーザインターフェイスがDockバーをさらに含み得、Dockバーが一般的なアプリケーションのアイコンなどを含み得ることはさらに理解されよう。プロセッサ210は、アプリケーションアイコンに対するユーザの指(またはスタイラスなど)のタッチイベントを検出すると、タッチイベントに応じてアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションのユーザインターフェイスを開き、アプリケーションのユーザインターフェイスを表示画面294上に表示する。
【0051】
本出願の本実施形態において、表示画面294は一体化されたフレキシブル表示画面であってよく、または2つの剛性画面と2つの剛性画面の間に位置するフレキシブル画面とによって形成されるスプライス表示画面であってもよい。プロセッサ210が本出願の本実施形態で提供されるオーディオ出力方法を実行すると、プロセッサ210は、出力されるオーディオ信号を切り替えるように外部オーディオ出力デバイスを制御できる。
【0052】
カメラ293(前向きカメラもしくは後ろ向きカメラ、またはカメラは前向きカメラおよび後ろ向きカメラとして使用され得る)は、静止画像またはビデオを撮影するように構成される。一般的に、カメラ293はレンズ群や画像センサなどの感光素子を含み得る。レンズ群は複数のレンズ(凸レンズまたは凹レンズ)を含み、被写体によって反射される光信号を得、且つ得た光信号を画像センサへ送信するように構成される。画像センサは、光信号に従って被写体の原画像を生成する。
【0053】
内部メモリ221は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成されてよく、実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ210は内部メモリ221に記憶されている命令を実行して、携帯電話200の様々な機能アプリケーションとデータ処理を実行する。内部メモリ221はプログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、アプリケーション(例えば、カメラアプリケーションまたはWeChatアプリケーション)のコードなどを記憶できる。データ記憶領域は、携帯電話200の使用中に作成されるデータ(例えば、カメラアプリケーションによって得られる画像やビデオ)などを記憶できる。
【0054】
内部メモリ221は、本出願の本実施形態で提供されるオーディオ出力アルゴリズムに対応する1つ以上のコンピュータプログラム1310をさらに記憶しうる。1つ以上のコンピュータプログラム1304はメモリ221に記憶され、1つ以上のプロセッサ210によって実行されるように構成される。1つ以上のコンピュータプログラム1310は命令を含む。命令は、
図7A、および
図8から
図11の対応する実施形態のステップを行うように構成されうる。コンピュータプログラム1310は、アカウント検証モジュール2211と優先度比較モジュール2212とを含み得る。アカウント検証モジュール2211は、ローカルエリアネットワーク内の別の端末デバイスのシステム認証アカウントを検証するように構成される。優先度比較モジュール2212は、オーディオ出力要求サービスの優先度をオーディオ出力デバイスの現在の出力サービスの優先度と比較するように構成されうる。状態同期モジュール2213は、端末デバイスに現在接続されているオーディオ出力デバイスのデバイス状態を別の端末デバイスに同期させるか、または別のデバイスに現在接続されているオーディオ出力デバイスのデバイス状態をローカルに同期させるように構成されうる。内部メモリ221に記憶されているオーディオ出力アルゴリズムのコードがプロセッサ210によって実行されると、プロセッサ210は、出力されるオーディオ信号を切り替えるようにオーディオ出力デバイスを制御しうる。
【0055】
加えて、内部メモリ221は高速ランダムアクセスメモリを含み得、または少なくとも1つの磁気ディスクメモリ、フラッシュメモリ、ユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage、UFS)といった不揮発性メモリを含み得る。
【0056】
勿論、本実施形態で提供されるオーディオ出力アルゴリズムのコードは、あるいは、外部メモリに記憶されてもよい。この場合、プロセッサ210は外部メモリインターフェイス220を用いて外部メモリに記憶されているオーディオ出力アルゴリズムのコードを実行してもよく、プロセッサ210は、出力されるオーディオ信号を切り替えるようにオーディオ出力デバイスを制御してもよい。
【0057】
以下、センサモジュール280の機能について説明する。
【0058】
ジャイロセンサ280Aは、携帯電話200の運動姿勢を決定するように構成されうる。いくつかの実施形態では、ジャイロスコープセンサ280Aを使用することによって、3軸(すなわち、x軸、y軸、およびz軸)を中心とした携帯電話200の角速度が決定されうる。すなわち、ジャイロセンサ280Aは、携帯電話200の現在の運動状態を、例えば、振動または静止を、検出するように構成されうる。
【0059】
本出願の本実施形態における表示画面が折り畳み式画面である場合、ジャイロセンサ280Aは、表示画面294に対する折り畳み操作または展開操作を検出するように構成されうる。表示画面294の折り畳み状態または展開状態を決定するため、ジャイロセンサ280Aは、検出された折り畳み操作または展開操作をイベントとしてプロセッサ210に報告しうる。
【0060】
加速度センサ280Bは、各方向(一般的には3軸)における携帯電話200の加速度値を検出しうる。すなわち、ジャイロセンサ280Aは、携帯電話200の現在の運動状態を、例えば、振動または静止を、検出するように構成されうる。本出願の本実施形態における表示画面が折り畳み式画面である場合、加速度センサ280Bは、表示画面294に対する折り畳みまたは展開操作を検出するように構成されうる。表示画面294の折り畳み状態または展開状態を決定するため、加速度センサ280Bは、検出された折り畳み操作または展開操作をイベントとしてプロセッサ210に報告しうる。
【0061】
光学近接センサ280Gは、例えば、発光ダイオード(LED)と、フォトダイオードなどの光検出器とを含み得る。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードであってよい。携帯電話は発光ダイオードを使用して赤外光を発しうる。携帯電話はフォトダイオードを用いて近くの物体からの赤外反射光を検出する。十分な反射光を検出すると、携帯電話の近くに物体があると決定されうる。不十分な反射光を検出すると、携帯電話は携帯電話の近くに物体がないと決定されうる。本出願の本実施形態における表示画面が折り畳み式画面である場合、光学近接センサ280Gは折り畳み式表示画面294の第1の画面上に配置されてよく、光学近接センサ280Gは、赤外線信号の光路差に従って第1の画面と第2の画面との折り畳み角度または展開角度を検出しうる。
【0062】
ジャイロセンサ280A(または加速度センサ280B)は、検出された運動状態情報(例えば、角速度)をプロセッサ210へ送信しうる。プロセッサ210は、運動状態情報に基づいて、携帯電話が現在ハンドヘルド状態にあるか、またはフットスツール状態にあるかを決定する(例えば、角速度が0でない場合は、携帯電話200がハンドヘルド状態にあることを意味する)。
【0063】
指紋センサ280Hは、指紋を収集するように構成される。携帯電話200は、収集された指紋の特徴を使用して、指紋ロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋撮影、指紋ベースの電話応答などを実施しうる。
【0064】
タッチセンサ280Kは「タッチパネル」とも呼ばれる。タッチセンサ280Kは表示画面294上に配置されうる。タッチセンサ280Kと表示画面294はタッチスクリーンを構成する。タッチセンサ280Kは、タッチセンサ上で、またはタッチセンサの近くで、行われるタッチ操作を検出するように構成される。タッチイベントのタイプを決定するため、タッチセンサは検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサへ送信しうる。タッチセンサは、表示画面294を使用してタッチ操作に関係する視覚的な出力を提供しうる。いくつかの他の実施形態において、タッチセンサ280Kは、あるいは、携帯電話200の表面に配置されてよく、表示画面294の位置とは異なる位置に配置される。
【0065】
例えば、携帯電話200の表示画面294はホーム画面を表示する。ホーム画面は複数のアプリケーション(例えば、カメラアプリケーション、WeChatアプリケーション)のアイコンを含む。ユーザは、カメラアプリケーションを起動するようにプロセッサ210をトリガしてカメラ293を開くために、タッチスクリーン280Kを使用してホーム画面でカメラアプリケーションのアイコンをタップ/クリックする。表示画面294はカメラアプリケーションのインターフェイスを、例えばビューファインダのインターフェイスを、表示する。
【0066】
携帯電話200の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール251、無線通信モジュール252、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサなどを使用して実施されうる。
【0067】
アンテナ1とアンテナ2は、電磁波信号を送受信するように構成される。携帯電話200の各アンテナは、1つ以上の通信周波数帯域をカバーするように構成されうる。アンテナの利用率を高めるため、様々なアンテナが多重化されうる。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されうる。いくつかの他の実施形態において、アンテナはチューニングスイッチと組み合わせて使用されうる。
【0068】
移動通信モジュール251は、携帯電話200に適用される2G/3G/4G/5Gなどの無線通信にソリューションを提供しうる。移動通信モジュール251は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(low noise amplifier、LNA)などを含み得る。移動通信モジュール251はアンテナ1を通じて電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリングや増幅などの処理を行い、処理された電磁波を復調のためにモデムプロセッサへ送信することができる。移動通信モジュール251はさらに、モデムプロセッサによって変調された信号を増幅し、その信号をアンテナ1を通じて放射するために電磁波に変換しうる。いくつかの実施形態において、移動通信モジュール251の少なくともいくつかの機能モジュールはプロセッサ210内に配置されうる。いくつかの実施形態において、移動通信モジュール251の少なくともいくつかの機能モジュールと、プロセッサ210の少なくともいくつかのモジュールは、同じコンポーネント内に配置されうる。本出願の本実施形態において、移動通信モジュール251はさらに、別の端末デバイスと情報交換を行うように、すなわち、別の端末デバイスへオーディオ出力要求を送信するように、構成されてよく、または移動通信モジュール251は、オーディオ出力要求を受信し、且つ受信したオーディオ出力要求を所定の形式のメッセージへとパッケージするように構成されうる。
【0069】
モデムプロセッサは変調器と復調器とを含み得る。変調器は、送信されるべき低周波ベースバンド信号を中高周波信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成される。次いで、復調器は、復調した低周波ベースバンド信号を処理のためにベースバンドプロセッサへ送信する。低周波ベースバンド信号はベースバンドプロセッサによって処理された後、アプリケーションプロセッサへ送信される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ270A、フォンレシーバ270Bなどに限定されない)を通じて音響信号を出力したり、表示画面294を通じて画像やビデオを表示したりする。いくつかの実施形態において、モデムプロセッサは独立したデバイスであってよい。いくつかの他の実施形態において、モデムプロセッサはプロセッサ210から独立していてよく、モデムプロセッサと移動通信モジュール251または別の機能モジュールは、同じコンポーネント内に配置されうる。
【0070】
無線通信モジュール252は、携帯電話200に適用される無線通信に、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)ネットワーク)、Bluetooth(bluetooth、BT)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離通信(near field communication、NFC)技術、および赤外線(infrared、IR)技術に、ソリューションを提供しうる。無線通信モジュール252は、少なくとも1つの通信処理モジュールが一体化された1つ以上のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール252はアンテナ2を使用して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調とフィルタリング処理を行い、処理された信号をプロセッサ210へ送信する。あるいは、無線通信モジュール252は、送信されるべき信号をプロセッサ210から受信し、送信されるべき信号に対して周波数変調と増幅を行い、アンテナ2を使った放射のために信号を電磁波に変換しうる。本出願の本実施形態において、無線通信モジュール252は、オーディオ出力デバイスへの接続を確立し、且つオーディオ出力デバイスを使用して音声信号を出力するように構成される。あるいは、無線通信モジュール252は、アクセスポイントデバイスに接続し、且つオーディオ出力要求に対応するメッセージを別の端末デバイスへ送信するように、または別の端末デバイスによって送信されるオーディオ出力要求に対応するメッセージを受信するように、構成されうる。任意選択で、無線通信モジュール252はさらに、別の端末デバイスから音声データを受信するように構成されうる。
【0071】
携帯電話200は、オーディオモジュール270、スピーカ270A、フォンレシーバ270B、マイクロフォン270C、イヤホンジャック270D、アプリケーションプロセッサなどを使用して音楽の再生または録音などのオーディオ機能を実施しうる。携帯電話200はキー290の入力を受け取り、携帯電話200のユーザ設定や機能制御に関連するキー信号入力を生成しうる。携帯電話200は、モータ291を使用して振動プロンプト(例えば、着信振動プロンプト)を生成できる。携帯電話200のインジケータ292は表示灯であってよく、充電状態とバッテリ交換を示すように構成されてよく、さらにメッセージ、不在着信、通知などを示すように構成されうる。携帯電話200のSIMカードインターフェイス295は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、携帯電話200と接触するために、または携帯電話200から分離するために、SIMカードインターフェイス295に挿入でき、またはSIMカードインターフェイス295から差し込まれてよい。
【0072】
実際の用途では、携帯電話200が
図2に示されているコンポーネントより多いまたは少ないコンポーネントを含み得ることを理解されたい。これは本出願の本実施形態で限定されない。図に示されている携帯電話200は一例にすぎず、図に示されているコンポーネントより多いまたは少ないコンポーネントを含み得、または2つ以上のコンポーネントを組み合わせてよく、または異なるコンポーネント構成を有してよい。図に示されている様々なコンポーネントは、1つ以上の信号処理回路または特定用途向け集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実装されうる。
【0073】
端末デバイスのソフトウェアシステムは、層状アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、またはクラウドアーキテクチャを用いうる。本発明の本実施形態では、端末デバイスのソフトウェア構造を説明するための一例として、層状アーキテクチャを有するAndroidシステムを使用する。
図3は、本発明の一実施形態による端末デバイスのソフトウェアの構造ブロック図である。
【0074】
層状アーキテクチャではソフトウェアがいくつかの層に分割され、各層には明確な役割と任務がある。層はソフトウェアインターフェイスを通じて互いに通信する。いくつかの実施形態では、Androidシステムが、上から下にそれぞれアプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層、Androidランタイム(Android runtime)およびシステムライブラリ、ならびにカーネル層である4つの層に分割される。
【0075】
アプリケーション層は一連のアプリケーションパッケージを含み得る。
【0076】
図3に示されているように、アプリケーションパッケージは、カメラ、写真、カレンダー、電話、地図、ナビゲーション、WLAN、Bluetooth、音楽、ビデオ、およびSMSメッセージなどのアプリケーションを含み得る。
【0077】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface、API)と、アプリケーション層のアプリケーションのためのプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層はいくつかの所定の機能を含む。
【0078】
図3に示されているように、アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャ、通知マネージャなどを含み得る。
【0079】
ウィンドウマネージャは、ウィンドウアプリケーションを管理するように構成される。ウィンドウマネージャは、表示画面のサイズを得、ステータスバーの有無を決定し、画面をロックし、画面をキャプチャすることなどをしうる。
【0080】
コンテンツプロバイダは、アプリケーションがデータにアクセスできるように、データを記憶し、且つ取得するように構成される。データは、ビデオ、画像、オーディオ、かけた電話および応答した電話、閲覧履歴およびブックマーク、アドレス帳などを含み得る。
【0081】
ビューシステムは、テキスト表示のためのコントロールや画像表示のためのコントロールなど、視覚的なコントロールを含む。ビューシステムは、アプリケーションを構築するように構成されうる。表示インターフェイスは、1つ以上のビューによって形成され得る。例えば、SMS通知アイコンを含む表示インターフェイスは、テキストを表示するためのビューや画像を表示するためのビューを含み得る。
【0082】
電話マネージャは、端末デバイスの通信機能を、例えば通話状態管理(電話がつながる、電話が切れるなどを含む)を、提供するように構成される。
【0083】
リソースマネージャは、アプリケーションのための様々なリソースを、例えば、ローカライズされた文字列、アイコン、画像、レイアウトファイル、およびビデオファイルを、提供する。
【0084】
通知マネージャは、アプリケーションがステータスバーに通知情報を表示することを可能にする。通知情報は、通知タイプを示すために使用されるメッセージであってよく、ユーザとやり取りすることなく短時間とどまった後に自動的に消えうる。例えば、通知マネージャは、ダウンロードの完了やメッセージプロンプトなどを通知するように構成される。あるいは、通知マネージャは、グラフやスクロールバーテキストの形でシステムの上部ステータスバーに現れる通知であってよく、例えば、バックグラウンドで実行しているアプリケーションの通知であってよく、またはダイアログウィンドウの形で画面に現れる通知であってよい。例えば、ステータスバーにテキスト情報が示され、プロンプト音が発せられ、端末デバイスが振動し、または表示灯が点滅する。
【0085】
Android Runtimeはカーネルライブラリと仮想マシンとを含む。Android runtimeはAndroidシステムのスケジューリングと管理を担当する。
【0086】
カーネルライブラリは2つの部分を含み、一方の部分はjava言語が呼び出す必要がある性能関数であり、他方の部分はAndroidのカーネルライブラリである。
【0087】
アプリケーション層とアプリケーションフレームワーク層は仮想マシン上で実行する。仮想マシンは、アプリケーション層とアプリケーションフレームワーク層のjavaファイルをバイナリファイルとして実行する。仮想マシンは、オブジェクトライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティおよび例外管理、ならびにガベージコレクションなどの機能を実行するために使用される。
【0088】
システムライブラリは複数の機能モジュールを、例えば、サーフェスマネージャ(surface manager)、メディアライブラリ(Media Libraries)、三次元グラフィックス処理ライブラリ(例えば、OpenGL ES)、および2Dグラフィックスエンジン(例えば、SGL)を、含み得る。
【0089】
サーフェスマネージャは、ディスプレイサブシステムを管理し、且つ複数のアプリケーションの2D層と3D層を統合するように構成される。
【0090】
メディアライブラリは、複数の一般的なオーディオおよびビデオ形式の再生と記録、静止画像ファイルなどをサポートする。メディアライブラリは複数のオーディオおよびビデオ符号化形式を、例えば、MPEG 4、H.264 MP3、AAC、AMR、JPG、およびPNGを、サポートしうる。
【0091】
三次元グラフィックス処理ライブラリは、三次元グラフィックス描画、画像レンダリング、合成、レイヤ処理などを実施するように構成される。
【0092】
2Dグラフィックスエンジンは2D描画のための描画エンジンである。
【0093】
カーネル層はハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイドライブ、カメラドライブ、オーディオドライブ、およびセンサドライブを含む。
【0094】
図4は、本出願の一実施形態に適用可能な適用シナリオの概略図である。
【0095】
図4に示されているように、適用シナリオは、サーバ400と、端末デバイス401と、端末デバイス402と、端末デバイス403とを含む。
【0096】
サーバ400は、端末デバイス401、端末デバイス402、および端末デバイス403と情報交換を行うことができる。例えば、端末デバイス401、端末デバイス402、および端末デバイス403は、サーバ400からシステム認証アカウントに関する情報を得、端末デバイス401、端末デバイス402、および端末デバイス403は、各デバイスが同じシステム認証アカウントにログインするかどうかを検証する。いくつかのシナリオにおいて、サーバ400は、ネットワークによって端末デバイス201、端末デバイス402、および端末デバイス403に接続され得る。サーバ400は、ネットワーク側に位置するクラウドサーバやサーバクラスタなどであってもよい。
【0097】
図4において、端末デバイス401、端末デバイス402、および端末デバイス403は、様々なタイプの様々な端末デバイスであってよく、例えば、携帯電話、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、インテリジェントテレビ、およびスマートウォッチであってよい。
【0098】
図4では、端末デバイス401、端末デバイス402、および端末デバイス403が、有線および/または無線方式で互いに接続を確立する。端末デバイス401、端末デバイス402、および端末デバイス403は、有線および/または無線方式でサーバ400との接続を確立しうる。例えば、端末デバイス401はデータ回線を使用して端末デバイス402との接続を確立しうる。別の一例において、端末デバイス401は無線通信ネットワークを使用して端末デバイス402に相互接続されうる。無線通信ネットワークはローカルエリアネットワークであってよく、または中継(relay)装置を通じて切り替えられるワイドエリアネットワークであってよい。通信ネットワークがローカルエリアネットワークである場合は、例えば、通信ネットワークは、wifiホットスポットネットワーク、wifi P2Pネットワーク、Bluetoothネットワーク、zigbeeネットワーク、または近距離無線通信ネットワークなどの近距離無線通信ネットワークであってよい。通信ネットワークがワイドエリアネットワークである場合は、例えば、通信ネットワークは、第3世代無線電話技術(3rd-generation wireless telephone technology、3G)ネットワーク、第4世代移動通信技術(the 4th generation mobile communication technology、4G)ネットワーク、第5世代移動通信技術(5th-generation mobile communication technology、5G)ネットワーク、将来の発展型公共陸上移動ネットワーク(public land mobile network、PLMN)、インターネットなどであってよい。
図4に示されているシナリオでは、通信ネットワークを使用して異なる端末デバイス間でデータが、例えば、画像、テキスト、ビデオを、または画像、テキスト、もしくはビデオなどのオブジェクトに対する端末デバイスの検索結果が、送信され得る。
【0099】
システムがより多くの端末デバイスをさらに含み得、またはシステムが3つ未満の端末デバイスを含み得ることに注意されたい。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0100】
本出願の本実施形態において、
図4の端末デバイスは、同じアクセスポイントデバイスに接続された後に、事前に他の端末デバイスのシステム認証アカウントに対して認証を行う必要がさらにある。このようにして、端末デバイスは、認証が成功した後に、他の端末デバイスによって送信されるメッセージを受信しうる。具体的に述べると、
図4の端末デバイス401(または第1の端末デバイスとも呼ばれる、端末デバイス402(または第2の端末デバイスとも呼ばれる)、端末デバイス403(または第3の端末デバイスとも呼ばれる)を引き続き一例として使用する。統一的な説明を簡単にするため、以下では、第1の端末デバイス、第2の端末デバイス、および第3の端末デバイスを使用して説明を行う。第1の端末デバイス、第2の端末デバイス、および第3の端末デバイスはすべて同じアクセスポイント(AP)に接続され得る。例えば、第1の端末デバイス、第2の端末デバイス、および第3の端末デバイスはすべて同じルータに接続され、または第1の端末デバイス、第2の端末デバイス、および第3の端末デバイスはすべて同じWiFiホットスポットに接続される。該方法では、アクセスポイントに接続されるデバイスは第4の端末デバイスをさらに含み、第1の端末デバイス、第2の端末デバイス、第3の端末デバイス、および第4の端末デバイスはネットワーキング、すなわち同じネットワーク内に位置すること、を完了させうる。
【0101】
端末デバイス間でネットワーク接続が確立された後に、第1の端末デバイスはまず、同じアクセスポイントに接続された他のデバイスに対して認証を行うこと、すなわち、他のデバイスが第1の端末デバイスと同じシステム認証アカウントを持っているかどうかを決定しうる。第1の端末デバイスは同じシステム認証アカウントを持つターゲットデバイスセットを決定し、次いで、第1の端末デバイスとターゲットデバイスセット内の端末デバイスが認証を完了する。具体的に述べると、
図5Aに示されているように、認証方法は以下のステップを含む。
【0102】
ステップ501.第1の端末デバイスは無線通信モジュール252を使用してブロードキャストメッセージを送信し、ブロードキャストメッセージは暗号文を含み、暗号文は、第1の端末デバイスが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントに対応する公開鍵を使用して第1の端末デバイスのシステム認証アカウントを暗号化することによって得られる。
【0103】
第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスのシステム認証アカウントに対応する公開鍵をサーバから事前に得てもよい。例えば、第1の端末デバイスのアカウントはファーウェイアカウントであってよい。第1の端末デバイスはファーウェイクラウドサーバからファーウェイアカウントに対応する公開鍵を得、公開鍵を使用してファーウェイアカウントを暗号化し、次いでブロードキャストメッセージを生成しうる。
【0104】
ステップ502.第2の端末デバイス、第3の端末デバイス、および第4の端末デバイスが無線通信モジュール252を使用してブロードキャストメッセージを受信した後に、第2の端末デバイス、第3の端末デバイス、および第4の端末デバイスのプロセッサ210は、メモリ221の信頼できる記憶領域から第2の端末デバイス、第3の端末デバイス、および第4の端末デバイスのシステム認証アカウントに対応する秘密鍵を読み取り、次いで、第2の端末デバイス、第3の端末デバイス、および第4の端末デバイスのプロセッサ210は、秘密鍵を使用してブロードキャストメッセージを解読する。
【0105】
第2の端末デバイス、第3の端末デバイス、および第4の端末デバイスは、第2の端末デバイス、第3の端末デバイス、および第4の端末デバイスのシステム認証アカウントに対応する秘密鍵をサーバから事前に得てもよい。例えば、第2の端末デバイス、第3の端末デバイス、および第4の端末デバイスのアカウントがすべてファーウェイアカウントである場合、第2の端末デバイス、第3の端末デバイス、および第4の端末デバイスは、第2の端末デバイス、第3の端末デバイス、および第4の端末デバイスのファーウェイアカウントに対応する秘密鍵をファーウェイクラウドサーバから事前に得、秘密鍵を信頼できる記憶領域に記憶しうる。
【0106】
ステップ503.第2の端末デバイスは、解読に成功した場合に、無線通信モジュール252を使用して第1の端末デバイスへ肯定応答フィードバックメッセージを送信し、肯定応答フィードバックメッセージは、第2の端末デバイスが暗号文の解読に成功したことを伝える。
【0107】
ステップ504.第3の端末デバイスは、解読に成功した場合に、無線通信モジュール252を使用して第1の端末デバイスへ肯定応答フィードバックメッセージを送信し、肯定応答フィードバックメッセージは、第3の端末デバイスが暗号文の解読に成功したことを伝える。
【0108】
ステップ505.第4の端末デバイスは、解読に失敗した場合に、無線通信モジュール252を使用して第1の端末デバイスへ否定応答フィードバックメッセージを送信し、否定応答フィードバックメッセージは、第4の端末デバイスが暗号文の解読に失敗したことを伝える。
【0109】
ステップ506.第1の端末デバイスのプロセッサ210はアカウント検証モジュール2211によって規定された方法を行ってもよく、プロセッサ210は、第2の端末デバイスと第3の端末デバイスからの肯定応答フィードバックメッセージに従って第2の端末デバイスと第3の端末デバイスのシステム認証アカウントが第1の端末デバイスのシステム認証アカウントと一致していると決定し、その結果、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスと第3の端末デバイスとの間でネットワーク接続が確立されて、ネットワーキングが完了する。
【0110】
可能な一実施形態において、第1の端末デバイスは、ブロードキャストメッセージを送信するときに、タイマーをスタートさせてもよいる。タイミング期間が満了すると、第1の端末デバイスは期間(例えば、3秒)内に受信された肯定応答フィードバックメッセージを確認する。第1の端末デバイスが期間内に第2の端末デバイスと第3の端末デバイスから肯定応答フィードバックメッセージを受信し、第1の端末デバイス、第2の端末デバイス、および第3の端末デバイスがネットワーキングを完了すると仮定する。
【0111】
別の端末デバイスが該別の端末デバイスのアカウントに対応する秘密鍵を使用してブロードキャストメッセージを解読し、解読が成功した場合は、該別のデバイスとブロードキャストメッセージを送信した端末デバイスが同じシステム認証アカウントにログインしていることを意味することが分かる。該方法はデバイス間のデータアクセスのセキュリティを確保し、データが不正にアクセスされるのを防ぐことができる。
【0112】
本出願の可能な一実施形態において、第1の端末デバイスが第2の端末デバイスと第3の端末デバイスに対する認証を完了した後に、オーディオ出力デバイスに接続された第1の端末デバイスは、デバイス状態同期を行うために、第2の端末デバイスと第3の端末デバイスの全部または一部を選択しうる。第1の端末デバイスがデバイス状態を第2の端末デバイスと第3の端末デバイスとに同期させるため、
図5Bに示されている方法は以下のステップをさらに含み得る。
【0113】
ステップ507.第1の端末デバイスのプロセッサ210は、デバイス同期モジュール2213によって規定された方法を行ってもよく、プロセッサ210は、オーディオ出力デバイスが接続されていることを検出し、第1の端末デバイスは、オーディオ出力デバイスのタイプと、オーディオ出力デバイスによって現在出力されている音声サービスに対応するアプリケーションのタイプとを決定し、オーディオ出力デバイスに関するデバイス状態を生成し、デバイス状態は、第1の端末デバイスがオーディオ出力デバイスに接続されていること、オーディオ出力デバイスのタイプ(有線または無線)、およびオーディオ出力デバイスによって現在出力されている音声サービスに対応するアプリケーションのタイプを含み得る。
【0114】
例えば、第1の端末デバイスがタブレットデバイスであり、タブレットデバイスが現在Bluetoothイヤホンに接続されており、タブレットデバイスがBluetoothイヤホンを使用してビデオアプリケーションからビデオサービスのオーディオ信号を現在出力していると仮定する。したがって、Bluetoothイヤホンに関するデバイス状態は、タブレットデバイスがイヤホンに接続されており、イヤホンが無線イヤホンであり、無線イヤホンによって現在出力されている音声サービスに対応するアプリケーションのタイプがビデオアプリケーションであることを含む。
【0115】
ステップ508.第1の端末デバイスは無線通信モジュール252を使用して第2の端末デバイスと第3の端末デバイスへデバイス状態を送信する。
【0116】
上記の例に従い、第2の端末デバイスがノートブックコンピュータであり、第3の端末デバイスが携帯電話であると仮定すると、タブレットデバイスはデバイス状態をシグナリングへとパッケージし、次いで、シグナリングを含むマルチキャストメッセージをWiFiを通じてノートブックコンピュータと携帯電話とへ送信しうる。ノートブックコンピュータと携帯電話は、マルチキャストメッセージを受信した後に、マルチキャストメッセージを解析してデバイス状態を得てもよい。
【0117】
ステップ509.第2の端末デバイスと第3の端末デバイスは、無線通信モジュール252を使用してデバイス状態を受信した後に、デバイス状態を記憶する。
【0118】
例えば、
図1に示されているように、タブレットデバイス101が現在Bluetoothイヤホンに接続されており、タブレットデバイス101がBluetoothイヤホンを使用してビデオアプリケーションで音声コンテンツを再生すると仮定する。上記の方法に従ってローカルエリアネットワーク内のデバイスに対して認証を行った後に、タブレットデバイス101は、同じシステム認証アカウントを持つ端末デバイスには携帯電話102、PC(ノートブックコンピュータ)、およびインテリジェントテレビも含まれていると決定する。タブレットデバイス101はポップアップボックス610を表示しうる。
図6の(a)に示されているように、ポップアップボックス610はプロンプト情報を表示し、プロンプト情報は、状態同期を行う必要があるデバイスの選択をユーザに促すために使用される。
図6の(b)に示されているように、タブレットデバイス101は携帯電話102のアイコンに対するユーザの選択操作621を受け取り、確定コントロール622に対するユーザの操作を受け取り、その結果、タブレットデバイス101は携帯電話102へデバイス状態を送信することを選択する。したがって、携帯電話102はタブレットデバイス101からオーディオ出力デバイスの現在の状態を得てもよく、この状態とは、オーディオ出力デバイスがタブレットデバイス101に接続されており、オーディオ出力デバイスがBluetoothイヤホンであり、オーディオ出力デバイスがビデオアプリケーションのビデオサービスの音声コンテンツ部分を現在出力していることである。
【0119】
オーディオ出力デバイスが有線オーディオ出力デバイスと無線オーディオ出力デバイスの2タイプに分類されることを考慮し、本出願の本実施形態で提供されるオーディオ出力方法を以下の2つのシナリオで説明する。
【0120】
シナリオ1:オーディオ出力デバイスは有線オーディオ出力デバイス
図7Aに示されているように、本出願の一実施形態はオーディオ出力方法を提供する。該方法は、ユーザの少なくとも2つの端末デバイスによって実施してもよく、ユーザの少なくとも2つの端末デバイスは同じシステム認証アカウントを使用してネットワークに接続される。例えば、ユーザの第1の端末デバイスと第2の端末デバイスが一例として使用され、第1の端末デバイスは有線オーディオ出力デバイスに現在接続されている。具体的には、該方法は以下のステップを含む。
【0121】
ステップ701.第2の端末デバイスの移動通信モジュール251はオーディオ出力要求を受信する。
【0122】
可能な一実装において、第2の端末デバイスはオーディオ出力要求を設定形式のシグナリングへとパッケージする。
【0123】
オーディオ出力要求はビデオアプリケーションのビデオサービス再生要求であってよく、または音楽アプリケーションの音楽再生要求であってもよく、またはラジオ局アプリケーションのラジオ再生要求であってもよく、または通話要求であってもよい。通話要求は第2の端末デバイスによって受信される音声通話要求であってよく、またはサードパーティのアプリケーション(例えば、WeChatまたはFacebook)を使用して第2の端末デバイスによって受信される音声通話要求またはビデオ通話要求であってもよい。
【0124】
例えば、
図7Bに示されているように、第2の端末デバイスは携帯電話102であり、オーディオ出力要求は携帯電話102によって受信される通話要求であってよいと仮定する。例えば、
図7Bの携帯電話102はジョージからの着信通話要求を表示する。
【0125】
ステップ702.第2の端末デバイスの移動通信モジュール251は、パッケージされたシグナリングを無線通信モジュール252へ送信する。
【0126】
任意選択で、ステップ702の後に、またはステップ702が行われるときに、ステップ703がさらに行われてもよく、第2の端末デバイスの移動通信モジュール251は、パッケージされたシグナリングを優先度比較モジュール2212へ送信し、第2の端末デバイスの優先度比較モジュール2212は、状態同期モジュール2213から第1の端末デバイスの無線オーディオ出力デバイスのデバイス状態を得、メッセージに対応する音声サービスの優先度が、記憶されているデバイス状態における音声サービスの優先度よりも高いと決定する。例えば、
図7Bに示されているように、第2の端末デバイスがタブレットデバイス101であり、状態同期モジュール2213に記憶されているデバイス状態が、オーディオ出力デバイスが有線イヤホンであり、タブレットデバイス101が現在有線イヤホンを使用してビデオサービスのオーディオ信号を出力していることであると仮定する。したがって、優先度比較モジュール2212は、通話要求に対応する音声サービスの優先度がビデオサービスの優先度よりも高いと決定する。
【0127】
ステップ703において、状態同期モジュール2213に記憶されているデバイス状態は、音声サービスを含まなくてよく、または第1の端末デバイスに有線オーディオ出力デバイスが接続されており、有線オーディオ出力デバイスがオーディオ信号を出力しないことであってよいことに注意されたい。例えば、
図7Bではタブレットデバイス101に有線イヤホンが差し込まれているが、タブレットデバイス101がビデオの再生を一時停止すると、デバイス状態は音声サービスを含まない。この場合、第2の端末デバイスの優先度比較モジュール2212は、メッセージに対応する音声サービスの優先度をさらに決定できる。
【0128】
ステップ704.第2の端末デバイスの無線通信モジュール252は、オーディオ出力要求に対応するシグナリングを第1の端末デバイスへ送信する。
【0129】
例えば、
図7Bで、タブレットデバイス101と携帯電話102が同じwifiホットスポットに接続されていると仮定すると、携帯電話102はWLANネットワークを使用して通話要求に対応するシグナリングをタブレットデバイスへ送信できる。
【0130】
ステップ705.第1の端末デバイスのプロセッサ210はシグナリングを第2のオーディオ信号に変換する。
【0131】
例えば、
図7Bを参照すると、タブレットデバイス101は、「ジョージから電話がかかっていますが、応答しますか?」と同様の音声コンテンツにシグナリングを変換できる。
【0132】
可能な一実装において、ステップ705はさらに、メッセージを第2のオーディオ信号に変換した後に、第1の端末デバイスのプロセッサ210が第2のオーディオ信号を現在出力されている第3のオーディオ信号に混合することであってよく、第3のオーディオ信号は第1の端末デバイスからのオーディオ信号である。
図7Bを参照すると、第3のオーディオ信号は、タブレットデバイス101によって現在出力されているビデオアプリケーションのビデオサービスの音声コンテンツであってよい。タブレットデバイス101は音声コンテンツと第2のオーディオ信号とを混合し、例えば、タブレットデバイス101は、メッセージを第2のオーディオ信号に、例えば、「ジョージから電話がかかっていますが、応答しますか?」に、変換し、次いで、第2のオーディオ信号を現在出力されているビデオサービスのオーディオ信号に混合する。
【0133】
ステップ706.第1の端末デバイスは有線オーディオデバイスを使用して第2のオーディオ信号を出力する。
【0134】
例えば、
図7Bを参照すると、タブレットデバイス101はビデオアプリケーションの音声コンテンツの再生を一時停止し、第2のオーディオ信号を、例えば「ジョージから電話がかかっていますが、応答しますか?」を、再生する。
【0135】
可能な一実装において、ステップ705は、あるいは、第1の端末デバイスが有線オーディオデバイスを使用して第2のオーディオ信号と第3のオーディオ信号とを含むオーディオ混合信号を出力することであってよい。例えば、
図7Bを参照すると、タブレットデバイス101は、高音量で音声コンテンツ「ジョージから電話がかかっていますが、応答しますか?」を再生するように有線イヤホンの左チャネルを制御し、同時に低音量でビデオサービスのオーディオ信号を再生するように右チャネルを制御する。
【0136】
ステップ705とステップ706が任意選択のステップであり得ることに注意されたい。可能な一事例において、第1の端末デバイスがインテリジェントテレビなどのデバイスである場合には、ユーザは第1の端末デバイス上でタッチ操作を行うことによってオーディオ出力要求(例えば、電話に応答する、または電話を切る)に応答できないので、ユーザがオーディオ出力デバイスを操作することによって電話に応答するか電話を切ることを確認しやすくするために、第1の端末デバイスはステップ705とステップ706を行いうる。例えば、ユーザはイヤホン上のキーを操作することによって電話に応答するか電話を切り、またはユーザはイヤホンに音声命令を送って電話に応答するか電話を切る。
【0137】
別の可能な一事例において、第1の端末デバイスがタブレットコンピュータやノートブックコンピュータなどである場合は、ユーザは第1の端末デバイスを操作することによって電話に応答してもよく、または電話を切ってもよく、ステップ705とステップ706は行われなくてよい。ステップ705とステップ706は、第1の端末デバイスがプロンプト情報を表示する場合と置き換えてもよく、このプロンプト情報は、第2の端末デバイスからのオーディオ出力要求があることをユーザに伝えるために使用される。例えば、オーディオ出力要求が携帯電話102の通話要求であるならば、タブレットデバイス101はインターフェイスを表示してもよく、このインターフェイスは、携帯電話に着信があり、応答しますかということをユーザに伝えるために使用されるプロンプト情報を含む。
【0138】
ステップ707.ユーザは、オーディオ出力要求応答を生成するように第1の端末デバイスをトリガするために操作命令を送る。
【0139】
可能な一例において、ユーザは、有線オーディオデバイス(例えば、有線イヤホン)上の物理的なボタンを操作することによって、オーディオ出力要求応答(例えば、電話に応答する、または電話を切る)を生成するように有線オーディオ出力デバイスに接続された第1の端末デバイスをトリガしうる。
【0140】
別の可能な一例において、ユーザは第1の端末デバイスを操作することによってオーディオ出力要求応答を生成しうる。例えば、タブレットデバイスはプロンプトボックスを表示でき、このプロンプトボックスは携帯電話102に着信があることをユーザに伝え、タブレットデバイス101はタブレットデバイス101上でのユーザのタッチ操作を受け付けて、オーディオ出力要求応答(例えば、電話に応答する、または電話を切る)を生成しうる。
【0141】
さらに別の可能な一例において、ユーザは有線オーディオデバイスを使用して第1の端末デバイスへ音声命令を送り、オーディオ出力要求応答を生成するように第1の端末デバイスをトリガしうる。例えば、ユーザは「電話に応答する」という音声命令を送って、電話に応答するオーディオ出力要求応答を生成するようにタブレットデバイス101をトリガしてもよく、またはユーザは「電話を切る」という音声命令を送って、電話を切るオーディオ出力要求応答を生成するようにタブレットデバイス101をトリガしてもよい。
【0142】
ステップ708.第1の端末デバイスは第2の端末デバイスへオーディオ出力要求応答を送信する。
【0143】
図7Bを参照すると、タブレットデバイス101は携帯電話102へ通話要求応答を送信する。通話要求応答は着信に応答するなどの肯定応答であってよく、または着信を拒否するなどの否定応答であってもよい。
【0144】
ステップ709.オーディオ出力要求応答が肯定応答である場合は、第2の端末デバイスがオーディオ出力要求に対応するオーディオデータを得る。
【0145】
例えば、肯定応答が着信に応答することを確認するためのものである場合は、第2の端末デバイスは電話に応答し、第2の端末デバイスの移動通信モジュール251はネットワークデバイスから通話データを受信し、これにより通話データを得る。例えば、
図7Bの携帯電話102は電話に応答し、携帯電話102はネットワークデバイスから通話データを受信する。
【0146】
ステップ710.第2の端末デバイスは無線通信モジュール252を使用して第1の端末デバイスへオーディオデータを送信する。
【0147】
例えば、
図7Bの携帯電話102はタブレットデバイス101へ通話データを送信する。
【0148】
ステップ711.第1の端末デバイスは有線オーディオ出力デバイスにオーディオデータを出力する。
【0149】
ステップ712.有線オーディオ出力デバイスはオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を出力する。
【0150】
可能な一実装において、第1の端末デバイスは、現在オーディオ出力デバイスを使用してオーディオ信号を出力していない場合に、有線オーディオデバイスを使用してオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を直接出力しうる。
【0151】
可能な一実装において、第1の端末デバイスは、オーディオデータを受信する前に第3のオーディオ信号を出力するようにオーディオ出力デバイスを制御する場合に、第3のオーディオ信号の出力を停止するように有線オーディオデバイスを制御し、次いで、有線オーディオデバイスを使用してオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を出力する。例えば、
図7Bにおいて、タブレットデバイス101が、携帯電話102から通話データを受信する前に、有線イヤホンを使用してビデオサービスの音声コンテンツを出力し、タブレットデバイス101が、通話データを受信した後に、ビデオサービスの音声コンテンツの出力を停止するように有線イヤホンを制御し、通話データに対応する音声コンテンツの出力を開始するように有線イヤホンを制御すると仮定する。
【0152】
該方法では、可能な一実装において、第2の端末デバイスがオーディオ出力要求を受信した後に、第2の端末デバイスの移動通信モジュール251がパッケージされたシグナリングを無線通信モジュール252へ送信し、第2の端末デバイスが、無線通信モジュール252によって、通話要求に対応するパッケージされたシグナリングを第1の端末デバイスへ直接送信しうることに注意されたい。第1の端末デバイスは、第1の端末デバイス内の優先度比較モジュール2212を使用して、オーディオ出力要求に対応する音声サービスの優先度がデバイス状態における音声サービスの優先度よりも高いと決定してもよく、次いで、第1の端末デバイスは後続のステップ705~ステップ711を引き続き行う。
【0153】
加えて、本出願の本実施形態において、様々な音声サービスの優先度が降順で予め設定されてよく、またはユーザが様々な音声サービスの優先度を降順でカスタマイズできることに注意されたい(例えば、その順位は、電話アプリケーション(システムアプリケーション)によって開始される音声通話、サードパーティのアプリケーションによって開始される音声通話またはビデオ通話、ビデオアプリケーションによって出力されるオーディオ信号、および音楽アプリケーションによって出力されるオーディオ信号である)。第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスの優先度モジュールは、優先順位に従って様々なデバイスに対応する音声サービスの優先度を比較しうる。第2の端末デバイスの音声サービスの優先度が状態同期モジュール2213に記憶されている音声サービスの優先度よりも高いと決定された場合は、オーディオ信号切り替え処理が行われ、そうでない場合は、オーディオ出力デバイスによって出力される音声信号は切り替えられない。例えば、タブレットデバイス101は、有線イヤホンを使用してWeChatアプリケーションのビデオ通話の音声サービスを出力しうる。この場合、携帯電話102の電話アプリケーションが着信を表示すると、携帯電話102は、携帯電話102の音声サービスの優先度が状態同期モジュール2213に記憶されているビデオ通話の音声サービスの優先度よりも高いと決定し、その結果、タブレットデバイス101は、携帯電話102からの通話データを出力するように有線イヤホンを制御する。本出願の本実施形態において、オーディオ出力方法でオーディオ出力デバイスが切り替えられる前後に出力されるオーディオ信号のタイプは限定されず、オーディオ信号の具体的なタイプは具体的な適用シナリオに基づいてよい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0154】
本出願の本実施形態において、ユーザが、第2の端末デバイスを保持したり、有線オーディオ出力デバイスを差し込んだり排出したりする必要なく、有線オーディオ出力デバイス上で様々なデバイスからのオーディオ信号を出力するように切り替えることができることが分かる。例えば、携帯電話がユーザの周りにないときには、該方法に従って有線オーディオ出力デバイス上で通話データの出力を切り替えてもよく、電話を受けそこなうことは容易ではなく、より良いユーザエクスペリエンスが達成される。
【0155】
シナリオ2:オーディオ出力デバイスは無線オーディオ出力デバイス
図8に示されているように、本出願の一実施形態はオーディオ出力方法を提供する。該方法は、ユーザの少なくとも2つの端末デバイスによって実施されえ、ユーザの少なくとも2つの端末デバイスは同じシステム認証アカウントを使用してネットワークに接続される。例えば、ユーザの第1の端末デバイスと第2の端末デバイスが一例として使用され、第1の端末デバイスは無線オーディオ出力デバイスに現在接続されている。具体的には、該方法は以下のステップを含む。
【0156】
図8において、ステップ801~ステップ809はステップ701~ステップ709と同じであり、ここでは詳細を再度説明しない。
【0157】
ステップ810.オーディオ出力要求応答が肯定応答である場合は、第1の端末デバイスが無線オーディオ出力デバイスと第1の端末デバイスとの間の第1の通信リンクを切断する。
【0158】
例えば、
図1において、ユーザの操作命令を受け取った後に、タブレットデバイス101はオーディオ出力要求応答が着信に応答するものであると決定し、BluetoothイヤホンとのBluetooth通信リンクを切断する。
【0159】
ステップ811.オーディオ出力要求応答が肯定応答である場合は、第2の端末デバイスとオーディオ出力デバイスとの間に第2の通信リンクが確立され、第2の端末デバイスはオーディオ出力デバイスにオーディオデータを出力する。
【0160】
例えば、
図1において、ユーザの操作命令を受け取った後に、携帯電話102はオーディオ出力要求応答が着信に応答するものであると決定し、BluetoothイヤホンとのBluetooth通信リンクを確立する。例えば、携帯電話102は、googleファストペアサービス(google fast pair service、GFPS)を使用することによってBluetoothイヤホンとのBluetooth通信リンクを速やかに確立する。
【0161】
ステップ812.無線オーディオ出力デバイスはオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を出力する。
【0162】
例えば、
図1において、携帯電話102は、通話データを受信した後に、通話データに対応する音声コンテンツの出力を開始するようにBluetoothイヤホンを制御する。
【0163】
シナリオ2では、可能な一実装において、第2の端末デバイスがオーディオ出力要求を受信した後に、第2の端末デバイスの移動通信モジュール251がパッケージされたシグナリングを無線通信モジュール252へ送信し、第2の端末デバイスが、無線通信モジュール252を使用して、オーディオ出力要求に対応するパッケージされたメッセージを第1の端末デバイスへ直接送信しうることに注意されたい。第1の端末デバイスは、第1の端末デバイス内の優先度比較モジュール2212を使用して、通話要求に対応する音声サービスの優先度がデバイス状態における音声サービスの優先度よりも高いと決定してもよく、次いで第1の端末デバイスは後続のステップ805~ステップ813を引き続き行う。
【0164】
加えて、本出願の本実施形態において、様々な音声サービスの優先度が降順で予め設定されてよく、またはユーザが様々な音声サービスの優先度を降順でカスタマイズしてもよいことに注意されたい(例えば、その順位は、電話アプリケーション(システムアプリケーション)によって開始される音声通話、サードパーティのアプリケーションによって開始される音声通話またはビデオ通話、ビデオアプリケーションによって出力されるオーディオ信号、および音楽アプリケーションによって出力されるオーディオ信号である)。第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスの優先度モジュールは、優先順位に従って様々なデバイスに対応する音声サービスの優先度を比較しうる。第2の端末デバイスの音声サービスの優先度が状態同期モジュール2213に記憶されている音声サービスの優先度よりも高いと決定された場合は、オーディオ信号切り替え処理が行われ、そうでない場合は、オーディオ出力デバイスによって出力される音声信号は切り替えられない。例えば、タブレットデバイス101は、Bluetoothイヤホンを使用してWeChatアプリケーションのビデオ通話の音声サービスを出力しうる。この場合、携帯電話102の電話アプリケーションが着信を表示すると、携帯電話102は、携帯電話102の音声サービスの優先度が状態同期モジュール2213に記憶されているビデオ通話の音声サービスの優先度よりも高いと決定し、その結果、タブレットデバイス101はBluetoothイヤホンから切断され、Bluetoothイヤホンは携帯電話102との接続を確立し、携帯電話102からの通話データを出力する。本出願の本実施形態において、オーディオ出力方法でオーディオ出力デバイスが切り替えられる前後に出力されるオーディオ信号のタイプは限定されず、オーディオ信号の具体的なタイプは具体的な適用シナリオに基づいてよい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0165】
本出願の本実施形態において、ユーザが、第2の端末デバイスを操作する必要も、無線オーディオ出力デバイスを手操作で切断および再接続する必要もなく、無線オーディオ出力デバイス上で様々なデバイスからのオーディオ信号を出力するように切り替えることができることが分かる。例えば、携帯電話がユーザの周りにないときには、該方法に従って無線オーディオ出力デバイス上で通話データの出力を切り替えられてもよく、電話を受けそこなうことは容易ではなく、より良いユーザエクスペリエンスが達成される。
【0166】
シナリオ1に基づいて、本出願の一実施形態はオーディオ出力方法をさらに提供する。該方法は、
図9に示されているように、第1の端末デバイスによって行われうる。該方法は、具体的には以下のステップを含む。
【0167】
ステップ901.第1の端末デバイスは第2の端末デバイスからオーディオ出力要求を受信する。
【0168】
第2の端末デバイスと第1の端末デバイスは同じシステム認証アカウントを使用してネットワークに接続され、第1の端末デバイスは有線オーディオ出力デバイスに現在接続されている。オーディオ出力要求の可能な内容については、ステップ701を参照できる。ここでは詳細を再度説明しない。
【0169】
ステップ902.第1の端末デバイスはユーザの操作を受け付ける。
【0170】
任意選択で、可能な一実装において、第1の端末デバイスがユーザの操作を受け付ける前に、第1の端末デバイスがプロンプト情報を表示してもよく、プロンプト情報が、第2の端末デバイスからのオーディオ出力要求があることをユーザに伝えるために使用されることに注意されたい。具体的な例については、ステップ706を参照できる。別の可能な一実装において、第1の端末デバイスがユーザの操作を受け付ける前に、第1の端末デバイスは、有線オーディオ出力デバイスが第1の端末デバイスの第3のオーディオ信号を出力するときに、オーディオ出力要求を第2のオーディオ信号に変換し、有線オーディオ出力デバイスを使用して第2のオーディオ信号を出力しうる。具体的な例については、ステップ705を参照でき、ここでは詳細を再度説明しない。
【0171】
ステップ903.第1の端末デバイスは、操作に応じて第2の端末デバイスへオーディオ出力要求応答を送信する。
【0172】
オーディオ出力要求応答は、オーディオ出力要求に対応するオーディオデータを得るように第2の端末デバイスをトリガするために使用される。詳しい説明については、ステップ707とステップ708とを参照できる。ここでは詳細を再度説明しない。
【0173】
ステップ904.第1の端末デバイスは第2の端末デバイスからオーディオデータを受信する。
【0174】
すなわち、オーディオ出力要求応答が肯定応答であるならば、第2の端末デバイスはオーディオ出力要求に対応するオーディオデータを得、次いでオーディオデータを第1の端末デバイスへ送信する。例えば、肯定応答が着信に応答することを確認するためのものである場合は、第2の端末デバイスは電話に応答し、第2の端末デバイスの移動通信モジュール251はネットワークデバイスから通話データを受信し、これにより通話データを得る。別の一例において、肯定応答が音楽を再生することを確認するためのものである場合は、第2の端末デバイスは音楽ファイルに対応するオーディオデータを得る。
【0175】
ステップ905.第1の端末デバイスは有線オーディオ出力デバイスにオーディオデータを出力し、その結果、有線オーディオ出力デバイスはオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を出力する。
【0176】
すなわち、第1の端末デバイスは有線オーディオ出力デバイスを使用して別の端末デバイスからのオーディオ信号を出力する。有線オーディオ出力デバイスがオーディオ信号を切り替えると、ユーザは、第2の端末デバイスを保持したり、有線オーディオ出力デバイスを差し込んだり排出したりする必要なく、有線オーディオ出力デバイス上で様々なデバイスからのオーディオ信号を出力するように切り替えることができる。例えば、携帯電話がユーザの周りにないときには、該方法に従って有線オーディオ出力デバイス上で通話データの出力を切り替えられてもよく、電話を受けそこなうことは容易ではなく、より良いユーザエクスペリエンスが達成される。
【0177】
シナリオ2に基づいて、本出願の一実施形態はオーディオ出力方法をさらに提供する。
図10を参照し、該方法は第1の端末デバイスによって行われうる。該方法は、具体的には以下のステップを含む。
【0178】
ステップ1001.第1の端末デバイスは第2の端末デバイスからオーディオ出力要求を受信する。
【0179】
第2の端末デバイスと第1の端末デバイスは同じシステム認証アカウントを使用してネットワークに接続され、第1の端末デバイスはオーディオ出力デバイスに現在接続されている。オーディオ出力要求の可能な内容については、ステップ701を参照できる。ここでは詳細を再度説明しない。
【0180】
ステップ1002.第1の端末デバイスはユーザの操作を受け付ける。
【0181】
任意選択で、可能な一実装において、第1の端末デバイスがユーザの操作を受け付ける前に、第1の端末デバイスがプロンプト情報を表示してもよく、プロンプト情報が、第2の端末デバイスからのオーディオ出力要求があることをユーザに伝えるために使用されることに注意されたい。具体的な例については、ステップ706を参照できる。別の可能な一実装において、第1の端末デバイスがユーザの操作を受け付ける前に、第1の端末デバイスは、無線オーディオ出力デバイスが第1の端末デバイスの第3のオーディオ信号を出力するときに、オーディオ出力要求を第2のオーディオ信号に変換し、無線オーディオ出力デバイスを使用して第2のオーディオ信号を出力しうる。具体的な例については、ステップ705を参照でき、ここでは詳細を再度説明しない。
【0182】
ステップ1003.第1の端末デバイスは、操作に応じて第2の端末デバイスへオーディオ出力要求応答を送信する。
【0183】
オーディオ出力要求応答は、オーディオ出力要求に対応するオーディオデータを得るように第2の端末デバイスをトリガするために使用される。詳しい説明については、ステップ707とステップ708とを参照できる。ここでは詳細を再度説明しない。
【0184】
ステップ1004.第1の端末デバイスは無線オーディオ出力デバイスとの第1の通信リンクを切断し、その結果、無線オーディオ出力デバイスは第2の端末デバイスとの第2の通信リンクを確立し、第2の通信リンクは、オーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を送信するために使用される。
【0185】
すなわち、オーディオ出力要求応答が肯定応答であるならば、第1の端末デバイスは、無線オーディオ出力デバイスと第1の端末デバイスとの間の第1の通信リンクを切断する。このようにして、第2の端末デバイスは無線オーディオ出力デバイスとの第2の通信リンクを確立してもよく、その結果、第2の端末デバイスは無線オーディオデバイスを使用してオーディオデータに対応するオーディオ信号を出力する。具体的な例については、ステップ811およびステップ812を参照できる。ここでは詳細を再度説明しない。
【0186】
本出願の本実施形態において、ユーザが、第2の端末デバイスを操作する必要も、無線オーディオ出力デバイスを手操作で切断および再接続する必要もなく、無線オーディオ出力デバイス上で様々なデバイスからのオーディオ信号を出力するように切り替えることができることが分かる。例えば、携帯電話がユーザの周りにないときには、該方法に従って無線オーディオ出力デバイス上で通話データの出力を切り替えてもよく、電話を受けそこなうことは容易ではなく、より良いユーザエクスペリエンスが達成される。
【0187】
シナリオ2に基づいて、本出願の一実施形態はオーディオ出力方法をさらに提供する。
図11を参照し、該方法は第2の端末デバイスによって行われうる。該方法は、具体的には以下のステップを含む。
【0188】
ステップ1101.第2の端末デバイスはオーディオ出力要求を受信する。
【0189】
オーディオ出力要求の可能な内容については、ステップ701を参照できる。ここでは詳細を再度説明しない。
【0190】
ステップ1102.第2の端末デバイスは第1の端末デバイスへオーディオ出力要求を送信する。
【0191】
第2の端末デバイスと第1の端末デバイスは同じシステム認証アカウントを使用してネットワークに接続され、第1の端末デバイスは無線オーディオ出力デバイスに現在接続されている。
【0192】
ステップ1103.第2の端末デバイスは第1の端末デバイスからオーディオ出力要求応答を受信する。
【0193】
オーディオ出力要求応答は、オーディオ出力要求に対応するオーディオデータを得るように第2の端末デバイスをトリガするために使用される。詳しい説明については、ステップ707とステップ708とを参照できる。ここでは詳細を再度説明しない。
【0194】
ステップ1104.第2の端末デバイスはオーディオデータを得る。
【0195】
例えば、肯定応答が着信に応答することを確認するためのものである場合は、第2の端末デバイスは電話に応答し、第2の端末デバイスの移動通信モジュール251はネットワークデバイスから通話データを受信し、これにより通話データを得る。例えば、
図7Bの携帯電話102は電話に応答し、携帯電話102はネットワークデバイスから通話データを受信する。別の一例において、肯定応答が音楽を再生することを確認するためのものである場合は、第2の端末デバイスは音楽ファイルに対応するオーディオデータを得る。
【0196】
ステップ1105.第2の端末デバイスはオーディオ出力デバイスとの第1の通信リンクを確立する。
【0197】
詳しい説明については、ステップ811を参照できる。ここでは詳細を再度説明しない。
【0198】
ステップ1106.第2の端末デバイスは有線オーディオ出力デバイスにオーディオデータを出力し、その結果、有線オーディオ出力デバイスはオーディオデータに対応する第1のオーディオ信号を出力する。
【0199】
例えば、
図1において、携帯電話102は、通話データを受信した後に、Bluetoothイヤホンを使用して通話データに対応する音声コンテンツの出力を開始する。
【0200】
本出願の本実施形態において、ユーザが、第2の端末デバイスを操作する必要も、無線オーディオ出力デバイスを手操作で切断および再接続する必要もなく、無線オーディオ出力デバイス上で様々なデバイスからのオーディオ信号を出力するように切り替えることができることが分かる。例えば、携帯電話がユーザの周りにないときには、該方法に従って無線オーディオ出力デバイス上で通話データの出力を切り替えられてもよく、電話を受けそこなうことは容易ではなく、より良いユーザエクスペリエンスが達成される。
【0201】
本出願の一実施形態はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ命令を記憶し、コンピュータ命令は、端末デバイス上で実行されると、前述の実施形態の方法を実施するために、端末デバイスに関連する方法のステップを行わせる。
【0202】
本出願の一実施形態はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、前述の実施形態の方法を実施するために、関連するステップを行うことが可能になる。
【0203】
加えて、本出願の一実施形態は装置をさらに提供する。装置は、具体的には、チップ、コンポーネント、またはモジュールであってよい。装置は、接続されたプロセッサおよびメモリを含み得る。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成される。装置が動作すると、プロセッサはメモリに記憶されているコンピュータ実行可能命令を実行して、チップに前述の方法の実施形態における方法を行わせうる。
【0204】
本出願の実施形態で提供される端末デバイス、コンピュータ記憶媒体、コンピュータプログラム製品、またはチップは、上記で提供されている対応する方法を行うように構成されうる。したがって、達成され得る有益な効果については、上記で提供されている対応する方法の有益な効果を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
【0205】
当業者であれば、前述した実装の説明に基づいて、簡便で簡潔な説明のために、前述の機能モジュールの分割が例証のための一例として解釈されることを明確に理解できる。実際の応用では、要件に従って前述の機能を異なる機能モジュールに割り振って実施できる、すなわち、装置の内部構造は、上述した機能の全部または一部を実施するために異なる機能モジュールに分割される。
【0206】
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されている装置および方法が他のやり方で実装されうることを理解されたい。例えば、説明されている装置の実施形態は例示にすぎない。例えば、モジュールまたはユニットの分割は単に論理的な機能の分割であり、実際の実装では別の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされ、または統合されて別の装置になる場合もあり、いくつかの機能は無視されてもよく、または実行されなくてもよい。加えて、表示または論述されている相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェイスを通じて実施されうる。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態で実施されうる。
【0207】
別々の部分として説明されているユニットは物理的に別々であってもなくてよく、ユニットとして表示されている部分は1つ以上の物理的なユニットであってよく、1箇所に配置されてよく、または複数の異なる場所に分散されてもよい。実施形態のソリューションの目的を達成するため、実際のニーズに従ってユニットの一部または全部が選択されうる。
【0208】
加えて、本出願の実施形態の機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてよく、またはユニットの各々は物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合ユニットはハードウェアの形態で実装されてよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0209】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合は、統合ユニットが読み取り可能な記憶媒体に記憶されうる。そのような理解に基づいて、本出願の実施形態の技術的なソリューションは本質的に、または先行技術に寄与する部分は、または技術的なソリューションの全部または一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されうる。ソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態で説明されている方法のステップの全部または一部を遂行することをデバイス(シングルチップマイクロコンピュータ、チップなどであってよい)またはプロセッサ(processor)に命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、またはコンパクトディスクなど、プログラムコードを記憶できるあらゆる媒体を含む。
【0210】
前述の説明は本出願の特定の実装にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本出願で開示されている技術的な範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなるバリエーションまたは置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0211】
1 アンテナ、シナリオ
2 アンテナ、シナリオ
100 イヤホン
101 タブレットコンピュータ、タブレットデバイス
102 携帯電話
200 携帯電話
201 端末デバイス
210 プロセッサ
220 外部メモリインターフェイス
221 内部メモリ
230 USBインターフェイス
240 充電管理モジュール
241 電力管理モジュール
242 バッテリ
251 移動通信モジュール
252 無線通信モジュール
270 オーディオモジュール
270A スピーカ
270B フォンレシーバ
270C マイクロフォン
270D イヤホンジャック
280 センサモジュール
280A ジャイロスコープセンサ
280B 加速度センサ
280G 光学近接センサ
280H 指紋センサ
280K タッチセンサ
290 キー
291 モータ
292 インジケータ
293 カメラ
294 折り畳み式表示画面
295 SIMカードインターフェイス
400 サーバ
401 端末デバイス
402 端末デバイス
403 端末デバイス
610 ポップアップボックス
621 選択操作
622 確定コントロール
1304 コンピュータプログラム
1310 コンピュータプログラム
2211 アカウント検証モジュール
2212 優先度比較モジュール
2213 状態同期モジュール、デバイス同期モジュール