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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-07
(45)【発行日】2024-03-15
(54)【発明の名称】スライドレールアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/443 20170101AFI20240308BHJP
【FI】
A47B88/443
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023100222
(22)【出願日】2023-06-19
【審査請求日】2023-06-19
(31)【優先権主張番号】111150803
(32)【優先日】2022-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】張 維成
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-83376(JP,A)
【文献】特開2018-175843(JP,A)
【文献】特開2020-131003(JP,A)
【文献】特開2021-53345(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112089231(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0313794(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 88/443
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持フレームと、
前記支持フレームに対して可動な第1のレールと、
前記第1のレールに対して可動な第2のレールと、
前記第2のレールに対して可動な第3のレールであって、前記第2のレールは、前記第1のレールと該第3のレールとの間に可動に取り付けられる、第3のレールと、
を含むスライドレールアセンブリであって、
当該スライドレールアセンブリは、
前記支持フレームに配置されるブロック構造と、
前記支持フレームに配置される位置決め構造と、
前記第1のレールに配置されるブロック部と、
前記第1のレールに配置される位置決め部と、
前記第1のレールに可動に取り付けられ、前記第1のレールに対して第1の状態と第2の状態との間で切り替え可能な第1の作用部材と、
前記第1のレールに可動に取り付けられ、前記第1のレールに対して第3の状態と第4の状態との間で切り替え可能な第2の作用部材と、
をさらに含み、
前記第1のレールが前記支持フレームに対して第1の所定の位置に位置する場合、前記ブロック構造は、前記第1のレールが引っ込め方向に沿って前記第1の所定の位置から動くのを防止するために、前記第1の状態にある前記第1の作用部材をブロックし、
前記第1のレールが前記支持フレームに対して第2の所定の位置に位置する場合、前記第3の状態にある前記第2の作用部材は、前記第1のレールが開方向に沿って前記第2の所定の位置から動くのを防止するために、前記位置決め構造と係合する、スライドレールアセンブリ。
【請求項2】
前記第1の作用部材及び前記第2の作用部材は前記第1のレールに枢結され、
前記スライドレールアセンブリは、前記第1の作用部材及び前記第2の作用部材にそれぞれ弾性力を提供するように構成された第1の弾性部材及び第2の弾性部材をさらに含む、請求項1に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項3】
前記第1のレールが前記支持フレームに対して前記第1の所定の位置に位置し、前記第1の作用部材が前記第1の状態から前記第2の状態に動かされた場合、前記ブロック構造は、前記第1のレールを前記引っ込め方向に沿って前記第1の所定の位置から前記第2の所定の位置に動かすことができるようにするために、前記第2の状態にある前記第1の作用部材をブロックしない、請求項1に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のレールが前記支持フレームに対して前記第2の所定の位置に位置し、前記第3のレールが前記第1のレールに対して引っ込め位置に位置する場合、前記第3のレールは、前記第2の作用部材が前記第4の状態で保持され、前記第1のレールを前記開方向に沿って前記第2の所定の位置から動かすことができるように前記位置決め構造と係合しないようにするために、前記第2の作用部材を支持するように構成され、
前記第1のレールに支持部が配置され、該支持部は、前記第3のレールが前記第1のレールに対して前記引っ込め位置に位置する場合、前記第3のレールを支持するように構成されている、請求項1のスライドレールアセンブリ。
【請求項5】
前記第3のレールは同期部を含み、
前記第3のレールが前記開方向に沿って前記引っ込め位置から動かされる間に、前記第3のレール及び前記第1のレールを前記開方向に沿って同期的に動かすことができるようにするために、前記同期部は前記第1の作用部材と当接する、請求項4に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項6】
第3の作用部材及び第4の作用部材をさらに含み、該第3の作用部材は前記第2のレールに枢結され、前記第2のレールに対して第5の状態と第6の状態との間で切り替え可能であり、該第4の作用部材は前記第2のレールに枢結され、前記第2のレールに対して第7の状態と第8の状態との間で切り替え可能であり、
前記第2のレールが前記第1のレールに対して第1の伸長位置に位置する場合、前記ブロック部は、前記第2のレールが前記引っ込め方向に沿って前記第1の伸長位置から動くのを防止するために前記第5の状態にある前記第3の作用部材をブロックし、前記第2のレールが前記第1のレールに対して第2の伸長位置に位置し、前記第3の作用部材及び第4の作用部材がそれぞれ前記第5の状態及び前記第7の状態にある場合、前記第4の作用部材及び前記第3の作用部材は、前記第2のレールが前記開方向又は前記引っ込め方向に沿って前記第2の伸長位置から動くのを防止するために、前記位置決め部の2つの部分に対応する位置にそれぞれ位置し、
前記スライドレールアセンブリは、前記第2のレールが前記第1の伸長位置に位置する場合に第1の長さを有し、前記スライドレールアセンブリは、前記第2のレールが前記第2の伸長位置に位置する場合に前記第1の長さより小さい第2の長さを有し、前記スライドレールアセンブリは、前記第1のレールが前記第2の所定の位置に位置する場合に前記第2の長さよりも小さい第3の長さを有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項7】
前記第2のレールに可動に取り付けられ、前記第3の作用部材及び前記第4の作用部材のうちの一方を操作するように構成された操作部材をさらに含む、請求項6に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項8】
前記第3の作用部材は、前記操作部材が第1の操作位置から第2の操作位置に動かされることにより駆動され、前記第5の状態から前記第6の状態に動かされて前記第6の状態で保持されるため、前記ブロック部は、前記第2のレールが前記引っ込め方向に沿って前記第1の伸長位置から動くことができるようにするために前記第6の状態にある前記第3の作用部材をブロックせず、
前記第3の作用部材が前記第5の状態から前記第6の状態に動かされた場合、前記第3の作用部材は前記第4の作用部材を駆動して前記第8の状態に動かし、前記第2のレールが前記引っ込め方向に沿って前記第1の伸長位置から動かされ、前記第3の作用部材及び前記第4の作用部材がそれぞれ前記第6の状態及び前記第8の状態にある場合、前記第3の作用部材及び前記第4の作用部材は、前記引っ込め方向に沿って前記位置決め部を通過し、
前記第2のレールが前記引っ込め方向に沿って所定の距離動かされた場合、前記第1のレールにある第1の補助部は、前記操作部材にある第2の補助部と当接して前記操作部材を駆動し、前記第2の操作位置から前記第1の操作位置に動かすため、前記第3の作用部材及び前記第4の作用部材は第2の弾性部によって駆動されてそれぞれ前記第5の状態及び前記第7の状態に動かされ、
前記第2のレールが前記第1のレールに対して前記第2の伸長位置に位置する場合、前記第3の作用部材及び前記第4の作用部材は、前記操作部材が前記第1の操作位置から前記第2の操作位置に動かされることにより駆動されてそれぞれ前記第6の状態及び前記第7の状態に動かされるため、前記第4の作用部材及び前記第3の作用部材は、前記第2のレールを前記開方向又は前記引っ込め方向に沿って前記第2の伸長位置から動かすことができるように前記位置決め部の2つの部分に対応する位置からそれぞれ離れている、請求項7に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項9】
前記第3の作用部材及び前記第4の作用部材は前記第2のレールに枢結されている、請求項6に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項10】
前記支持フレームは支持通路を含み、前記第1のレールは該支持通路内で少なくとも部分的に可動に取り付けられ、前記第1の作用部材は前記第2のレールによって駆動されて前記第1の状態から前記第2の状態に動かされる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスライドレールアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に係るスライドレールアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許出願公報第2022/0240673号には、第1のレール、第2のレール、第3のレール及びブロック機構を含むスライドレールアセンブリが開示されている。第2のレールが第1のレールに対して第1の伸長位置から第2の伸長位置に引っ込め方向に沿って動かされると、ブロック機構は、第2のレールが第2の伸長位置から離れるのを防止し、スライドレールアセンブリの全長を短くすることで、限られた環境で第3のレールを第2のレールから取り外し易くすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第11641940号明細書
【文献】米国特許第11641939号明細書
【文献】米国特許第10918209号明細書
【0004】
しかしながら、米国特許出願公報第2022/0240673号に開示されているブロック機構は、4つ以上のレールを有するスライドレールアセンブリと互換性がない。異なる要件を満たすために、少なくとも4つのレールを有し、限られた環境で用いるのに適したスライドレールアセンブリを提供することが重要な課題である。
【発明の概要】
【0005】
これに鑑み、本発明は、少なくとも4つのレールを有し、限られた環境で用いるのに適したスライドレールアセンブリを提供することを目的とする。
【0006】
これは、請求項1に記載のスライドレールアセンブリによって実現さレール。従属請求項は、対応するさらなる発展及び改良に関する。
【0007】
以下の詳細な説明からより明確に理解されるように、本発明のスライドレールアセンブリは、支持フレーム、第1のレール、第2のレール、第3のレール、第1の作用部材及び第2の作用部材を含む。支持フレームにはブロック構造及び位置決め構造が配置されている。第1のレールは支持フレームに対して可動である。第1のレールにはブロック部及び位置決め部が配置されている。第2のレールは第1のレールに対して可動である。第3のレールは第2のレールに対して可動であり、第2のレールは第1のレールと第3のレールとの間に可動に取り付けらる。第1の作用部材は第1のレールに可動に取り付けられ、第1のレールに対して第1の状態と第2の状態との間で切り替え可能である。第2の作用部材は第1のレールに可動に取り付けられ、第1のレールに対して第3の状態と第4の状態と間で切り替え可能である。第1のレールが支持フレームに対して第1の所定の位置に位置する場合、ブロック構造は、第1のレールが引っ込め方向に沿って第1の所定の位置から動くのを防止するために、第1の状態にある第1の作用部材をブロックする。第1のレールが第2の所定の位置に位置する場合、第3の状態にある第2の作用部材は、第1のレールが開方向に沿って第2の所定の位置から動くのを防止するために、位置決め構造と係合する。
【0008】
本発明のこれらの及び他の目的は、様々な図及び図面に示さレール好ましい実施形態の下記の詳細な説明を読んだ後、当業者にとって間違いなく明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
以下では、添付の図面を参照して、本発明を例示的にさらに説明する。
図1図1は、本発明の一実施形態に係るスライドレールアセンブリの概略図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係るスライドレールアセンブリの分解図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る支持フレームの図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る第1のレールの図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る、操作部材が第1の操作位置に位置する第2のレールの図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る、操作部材が第1の操作位置に位置する第2のレールの図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る、操作部材が第2の操作位置に位置する第2のレールの図である。
図8図8は、本発明の実施形態に係る、操作部材が第2の操作位置に位置する第2のレールの図である。
図9図9は、本発明の実施形態に係る、第2のレールが第1の伸長位置でロックされているスライドレールアセンブリの図である。
図10図10は、本発明の実施形態に係る、第2のレールがロック解除され、第1の伸長位置から引っ込め方向に沿って可動なスライドレールアセンブリの図である。
図11図11は、本発明の実施形態に係る、第2のレールが第2の伸長位置を超えて引っ込め方向に沿って動かされたスライドレールアセンブリの図である。
図12図12は、本発明の実施形態に係る、第2のレールが第2の伸長位置でロックさレールスライドレールアセンブリの図である。
図13図13は、本発明の実施形態に係る、第2のレールがロック解除され、第2の伸長位置から引っ込め方向又は開方向に沿って可動なスライドレールアセンブリの図である。
図14図14は、本発明の実施形態に係る、操作部材を駆動して、第1のレール及び操作部材の当接により第1の操作位置に動かすために第2のレールが第2の伸長位置から引っ込め方向に沿って動かされたスライドレールアセンブリの図である。
図15図15は、本発明の実施形態に係る、第2のレールを駆動して、第1の作用部材に当接させるために、第2のレールが引っ込め方向に沿って第2の伸長位置から動かされたスライドレールアセンブリの図である。
図16図16は、本発明の実施形態に係る、第1の作用部材を駆動して、第1のレール及び第1の作用部材の当接により第2の状態に動かすために第2のレールが第2の伸長位置から引っ込め方向に沿って動かされたスライドレールアセンブリの図である。
図17図17は、本発明の実施形態に係る、第1のレールが第2の所定位置でロックされているスライドレールアセンブリの図である。
図18図18は、本発明の実施形態に係る、第3のレールを駆動して、第2の作用部材に当接させるために、第3のレールが引っ込め方向に沿って動かされたスライドレールアセンブリの図である。
図19図19は、本発明の実施形態に係る、第2の作用部材を駆動して、第3のレール及び第2の作用部材の当接により第4の状態に動かすために第3のレールが引っ込め方向に沿って動かされたスライドレールアセンブリの図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明では、本発明が実施され得る具体的な実施形態を例示する、本願の一部を成す添付の図面を参照する。これに関連して、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後ろ」等の方向を示す用語が、説明されている図の向きに関連して用いられる。本発明の部材は、多数の異なる向きに位置することができる。そのため、方向を示す用語は説明の目的で使用され、何ら限定するものではない。したがって、図面及び説明は本質的に例示であって制限的なものとは見なされない。また、「接続」という用語は、特定がない場合、間接的又は直接的な機械的接続のいずれかを意味することを意図している。そのため、第1の装置が第2の装置に接続されている場合、その接続は直接的な機械接続を介したものであり得るか又は他の装置及び接続を介した間接的な機械接続を介してものであり得る。
【0011】
図1に示すように、スライドレールアセンブリ20は多区画レールアセンブリであり得る。この実施形態では、スライドレールアセンブリ20は4区画レールアセンブリであり得る。具体的には、スライドレールアセンブリ20は、支持フレーム22、第1のレール24、第2のレール26及び第3のレール28を含む。第2のレール26は、第1のレール24と第3のレール28との間に可動に取り付けられている。例えば、第1のレール24は外側レールであり得る。第2のレール26は中間レールであり得る。第3のレール28は内側レールであり得る。支持フレーム22は第4のレールであってもよく、補強レール又は固定レールとして用いられる。支持フレーム22、第1のレール24、第2のレール26及び第3のレール28は互いに対して長手方向に可動である。スライドレールアセンブリ20が伸長状態、例えば完全伸長状態にある場合、第1のレール24は支持フレーム22に対して第1の所定位置M1に位置し、第2のレール26は第1のレール24に対して第1の伸長位置E1に位置し、第3のレール28は第2のレール26に対して開位置Kに位置する。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、スライドレールアセンブリは、支持フレーム又は第3のレールに可動に取り付けられた追加のレールを含む5区画レールアセンブリであり得る。
【0012】
なお、本実施形態では、レールの長手方向、すなわち、レールの長さ方向又は移動方向はX軸と平行であり得る。レールの横方向、すなわち、レールの側方向はY軸と平行であり得る。レールの垂直方向、すなわち、レールの高さ方向はZ軸と平行であり得る。
【0013】
図2及び図3に示すように、支持フレーム22は、第1の壁30a、第2の壁30b、支持フレーム22の第1の壁30aと第2の壁30bとの間に接続された長手壁32を含む。支持フレーム22の第1の壁30a、第2の壁30b及び長手壁32は共同で支持フレーム22の支持通路34を定義する。支持通路34は、第1のレール24を少なくとも部分的に収容するように構成されている。支持フレーム22は前部22a及び後部22bをさらに含む。支持フレーム22上にブロック構造36及び位置決め構造38が配置されている。
【0014】
支持フレーム22は、前側規制部40と後ろ側規制部42をさらに含むことが好ましい。前側規制部40及び後ろ側規制部42は、第1のレール24の移動距離を規制するように構成されている。例えば、前側規制部40及び後ろ側規制部42は突出した壁又は突出部であり得る。しかしながら、本発明はこれに限定されない。また、ブロック構造36及び位置決め構造38は、前側規制部40と後ろ側規制部42との間に位置する。この実施形態では、前側規制部40、ブロック構造36、位置決め構造38及び後ろ側規制部42は、支持フレーム22の長手壁32の前から後に順次配置され得る。
【0015】
スライドレールアセンブリ20は、支持フレーム22に配置された補助弾性台座44をさらに含むことが好ましい。補助弾性台座44は第1の固定部46a、第2の固定部46b及び中間部48を含む。第1の固定部46a及び第2の固定部46bは、支持フレーム22の長手壁32に接続されている。中間部48は、第1の固定部46aと第2の固定部46bとの間に位置する。中間部48はブロック構造36、長手区画50及びガイド区画52を含む。長手区画50はブロック構造36とガイド区画52との間に位置する。例えば、ブロック構造36はブロック壁又は起立壁であり、ガイド区画52は傾斜面又は円弧面であり得る。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
【0016】
例えば、位置決め構造38は柱状又は突起状に形成されていることが好ましい。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
【0017】
図2及び図4に示すように、第1のレール24は、支持フレーム22の支持通路34内で少なくとも部分的に可動に取り付けられ、支持フレーム22に対して可動である。第1のレール24は、第1の壁54a、第2の壁54b及び第1のレール24の第1の壁54aと第2の壁54bとの間に接続された長手壁56を含む。第1のレール24の第1の壁54a、第2の壁54b及び長手壁56は共同して第1のレール24の第1の通路58を定義する。第1の通路58は第2のレール26を少なくとも部分的に収容するように構成されている。第1のレール24は前部24a及び後部24bをさらに含む。第1のレール24は第1の側L1と、第1の側L1と反対の第2の側L2とを含む。第1のレール24の第1の側L1は支持フレーム22に隣接して位置する。第1のレール24の第2の側L2は第2のレール26に隣接して位置する。第1のレール24には、ブロック部60及び位置決め部62が配置されている。この実施形態では、位置決め部材61が第1のレール24に配置され、第1のレール24の第1の側L1に接続、例えば固定接続され得る。位置決め部材61は位置決め部62を含み得る。位置決め部62は、第1のレール24の補助穴63を介して、第1のレール24の第1の側L1から第1のレール24の第2の側L2に延び得る。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、位置決め部は、第1のレールの第2の側に配置された突起であり得る。
【0018】
スライドレールアセンブリ20は第1の作用部材64及び第2の作用部材66をさらに含む。第1の作用部材64は、第1のレール24に可動に取り付けられ、第1のレール24に対して第1の状態S1と第2の状態S2との間で切り替えることができる。第2の作用部材66は、第1のレール24に可動に取り付けられ、第1のレール24に対して第3の状態S3と第4の状態S4との間で切り替えることができる。この実施形態では、第1の作用部材64及び第2の作用部材66は、第1のレール24の長手壁56にそれぞれ第1の枢動部材68及び第2の枢動部材70により枢結され、第1のレール24の第2の側L2に位置し得る。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。
【0019】
第1のレール24は、第1のレール24の第1の側L1及び第2の側L2と連通する開口69をさらに含むことが好ましい。第1の作用部材64は、開口69を介して第1のレール24の第1の側L1に延びるブロック部71を含む。ブロック部71は、支持フレーム22のブロック構造36と協働するように構成されている。第2の作用部材66は、支持フレーム22の位置決め構造38と協働するように構成された位置決め部73を含む。例えば、位置決め部73は係合フックであり得る。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
【0020】
第1の作用部材64は、第2のレール26と協働するように構成されたリリース部75をさらに含むことが好ましい。
【0021】
スライドレールアセンブリ20は、第1の作用部材64及び第2の作用部材66にそれぞれ弾性力を与えて、第1の作用部材64及び第2の作用部材66を第1のレール24に対してそれぞれ第1の状態S1及び第3の状態S3に動かすように構成された第1の弾性部材72及び第2の弾性部材74をさらに含むことが好ましい。
【0022】
第1の補助部76及び支持部78は、第1のレール24に配置されていることが好ましい。ブロック部60、位置決め部62、第1の補助部76、第1の作用部材64及び第2の作用部材66は、第1のレール24の長手壁56に前から後へ順番に配置されている。
【0023】
第1のレール24は、支持フレーム22に対する第1のレール24の移動距離を規制するために、支持フレーム22の前側規制部40及び後ろ側規制部42とそれぞれ協働するように構成された前側規制部80及び後ろ側規制部をさらに含むことが好ましい。この実施形態では、前側規制部80は、第1のレール24の第1の側S1に位置し、支持フレーム22の長手壁32の方に面する突出ブロックであってよく、前側規制部80は、支持フレーム22の長手壁32の長手空間82、例えば、支持フレーム22の長手壁32の長手スロットに、前側規制部40に対応する位置に位置するように延在し得る。後ろ規制部は後部24bであってもよい。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。
【0024】
スライドレールアセンブリ20は、第1のレール24に配置される弾性台座84をさらに含むことが好ましい。弾性台座84は、第1の接続部86a、第2の接続部86b及び支持構造88を含む。第1の接続部86a及び第2の接続部86bは、第1のレール24の長手壁56に接続されている。支持構造88は、第1の接続部86aと第2の接続部86bとの間に位置する。支持構造88は、ブロック部60、長手部90及びガイド部92を含む。長手部90は、ブロック部60とガイド部92との間に位置する。例えば、ブロック部60はブロック壁又は起立壁であってもよく、ガイド部92は傾斜面又は円弧面であり得る。しかしながれ、本発明はこれに限定されない。
【0025】
図2図5及び図6に示すように、第2のレール26は第1のレール24に対して可動である。第2のレール26は、第1の壁94a、第2の壁94b、第2のレール26の第1の壁94aと第2の壁94bとの間に接続された長手壁96を含む。第2のレール26の第1の壁94a、第2の壁94b及び長手壁96は共同で第2のレール26の第2の通路98を定義する。第2の通路98は第3のレール28を少なくとも部分的に収容するように構成されている。第2のレール26は前部26a及び後部26bをさらに含む。第2のレール26は第1の側L1と、第1の側L1と反対の第2の側L2とをさらに含む。第2のレール26の第1の側L1は第1のレール24に隣接して位置する。第2のレール26の第2の側L2は第3のレール28に隣接して位置する。
【0026】
スライドレールアセンブリ20は、第3の作用部材100及び第4の作用部材102をさらに含むことが好ましい。第3の作用部材100は第2のレール26に可動に取り付けられ、第2のレール26に対して第5の状態S5と第6の状態S6との間で切り替えることができる。第4の作用部材102は第2のレール26に可動に取り付けられ、第2のレール26に対して第7の状態S7と第8の状態S8との間で切り替えることができる。この実施形態では、第3の作用部材100及び第4の作用部材102は、それぞれ第1のシャフト104及び第2のシャフト106により第2のレール26の長手壁96に枢結され、第2のレール26の第2の側L2に位置する。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。
【0027】
スライドレールアセンブリ20は、第3の作用部材100及び第4の作用部材102にそれぞれ弾性力を与えて、第3の作用部材100及び第4の作用部材102を第2のレール26に対してそれぞれ第5の状態S5及び第3の状態S7に動かすように構成された第1の弾性部105及び第2の弾性部107をさらに含むことが好ましい。
【0028】
第2のレール26は、第2のレール26の長手壁96に配置され、第2のレール26の第1の側L1及び第2の側L2と連通する少なくとも1つの穴をさらに含むことが好ましい。この実施形態では、第2のレール26は、第1の穴H1及び第2の穴H2を含み得る。さらに、第3の作用部材100は、第1の穴H1に延びる第1のブロック区画108を含む。第1のブロック区画108は、第1のレール24の長手壁56に向かって面し、第1のレール24のブロック部60又は位置決め部62と協働するように構成されている。第4の作用部材102は第2の穴H2に延びる第2のブロック区画110を含む。第2のブロック区画110は、第1のレール24の長手壁56に向かって面に、第1のレール24の位置決め部62と協働するように構成されている。しかしながれ、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第2のレールの長手壁には第1のブロック区画及び第2のブロック区画が通る穴が1つだけ配置されていてもよい。
【0029】
スライドレールアセンブリ20は、第2のレール26に可動に取り付けられ、第3の作用部材100及び第4の作用部材102のうちの1つを操作するように構成された操作部材112をさらに含むことが好ましい。
【0030】
操作部材112は、第2のレール26の長手壁96に取り付けられ、第2のレール26の第1の側L1に位置することが好ましい。操作部材112は、操作部114、駆動部116及び操作部114と駆動部116との間に接続された延在部118を含む。操作部114は延在部118の前端118aに接続されている。操作部114は、第2のレール26の前部26aに隣接して位置する。駆動部116は、延在部118の後端118bに接続されている。駆動部116は第2のレール26の後部26bに隣接して位置する。加えて、第3の作用部材100及び第4の作用部材102は、第2のレール26の後部26bに隣接して位置する。
【0031】
第2のレール26は、第2のレール26の長手壁96に配置された第3の孔H3をさらに含むことが好ましい。操作部材112の駆動部116は、第3の穴H3を介して第2のレール26の第1の側L1から第2の側L2に延び、第3の作用部材100に隣接して位置する。
【0032】
第2のレール26は、第2のレール26の長手壁96に配置される第4の穴H4をさらに含むことが好ましい。操作部材112の操作部114は、第4の穴H4を介して第2のレール26の第2の側L2に露出している。
【0033】
第2のレール26及び操作部材112は、第2のレール26に対する操作部材112の移動距離を規制するために互いに協調する対応する規制部を有することが好ましい。この実施形態では、操作部材112の延在部118に少なくとも1つの細長い穴120を配置できる。第2のレール26は、第2のレール26の長手壁96に接続され、少なくとも1つの細長い穴120の一部を通る少なくとも1つの接続部材122をさらに含むことができる。さらに、第2のレール26は少なくとも1つの延在穴111を含むさらに含むことができる。少なくとも1つの接続区画113は、操作部材112の延在部118に配置でき、少なくとも1つの延在穴111の一部を通る。第2のレール26に対する操作部材112の移動距離は、少なくとも1つの細長い穴120と、少なくとも1つの接続部材122との協働及び少なくとも1つの延在穴111と少なくとも1つの接続区画113との協働によって規制できる。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、互いに協働する細長い穴及び少なくとも1つの接続部材のみが存在し得る。あるいは、別の実施形態では、互いに協働する延存在穴及び接続部のみが存在。
【0034】
図2及び図6に示すように、第2の補助部123が操作部材112に配置され、第1のレール24の第1の補助部76と協働するように構成されていることが好ましい。例えば、第1の補助部76及び第2の補助部123は突起であり得る。しかしながら、本発明はこれに限定されない。加えて、図6に示すように、第2の補助部123は操作部材112の延在部118の後端118bに隣接して配置され、第2の補助部123及び駆動部116は操作部材112の延在部118の両側に位置する。
【0035】
図5及び図6に示すように、操作部材112が第2のレール26に対して第1の操作位置P1に位置する場合、第3の作用部材100及び第4の作用部材102は、第2のレール26に対してそれぞれ第5の状態S3及び第7の状態S7にある。
【0036】
図5に示すように、第3の作用部材100は当接部124及び作用部126をさらに含むことが好ましい。第1のシャフト104は、当接部124と作用部126との間に位置する。当接部124は、操作部材112の駆動部116に対応する位置に位置し、操作部材112の駆動部116と当接するためのものである。第1のブロック区画108は作用部126に隣接して位置する。第1のブロック区画108は第2のレール26の第1の側L1に延びる。第1の弾性部105は、第3の作用部材100を第5の状態S5で保持するために第3の作用部材100に弾性力を与えるように構成されている。
【0037】
図5に示すように、第4の作用部材102は当接区画128及び作用区画130を含む。第2のシャフト106は当接区画128と作用区画130との間に位置する。第2のブロック区画110は当接区画128に隣接して位置する。第2のブロック区画110は、第2のレール26の第1の側L1に延びる。第2の弾性部107は、第4の作用部材102を第7の状態S7で保持するために、第4の作用部材102に弾性力を与えるように構成されている。
【0038】
図5図8に示すように、ユーザは操作部材112に、例えば操作部材112の操作部114に力Fを加えて操作部材112を駆動し、第2のレール26に対して第1の操作位置P1から第2の操作位置P2に動かすことができる。上記のプロセスの間、操作部材112は第3の作用部材100を駆動して、第3の作用部材100の当接部124と駆動部116との当接により、図5及び図6に示す第5の状態S5から図7及び図8に示す第6の状態S6に第2のレール26に対して動かす、例えば枢動させる。第3の作用部材100が図5及び図6に示す第5の状態S5から、図7及び図8に示す第6の状態S6に移動する場合、第3の作用部材100は第4の作用部材102を駆動して、第4の作用部材102の当接区画128と作用部126との当接により、図5及び図6に示す第7の状態S7から図7及び図8に示す第8の状態S8に第2のレール26に対して第4の作用部材102を動かす、例えば枢動させる。つまり、この実施形態では、第3の作用部材100及び第4の作用部材102は同期して動くように構成され、第3の作用部材100及び第4の作用部材102は操作部材112及び第3の作用部材100にそれぞれ駆動されるように構成されている。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、第3の作用部材及び第4の作用部材は同期的に動くように構成され、第3の作用部材及び第4の作用部材はそれぞれ第4の作用部材及び操作部材によってそれぞれ駆動されるように構成されている。あるいは、第3の作用部材及び第4の作用部材は同期的に動くように構成され、第3の作用部材及び第4の作用部材は操作部材の2つの駆動部によってそれぞれ駆動されるように構成されている。あるいは、スライドレールアセンブリは補助操作部材をさらに含み、第3の作用部材及び第4の作用部材は操作部材及び補助操作部材によってそれぞれ駆動され、非同期的に動かされるように構成されている。
【0039】
図7及び図8に示すように、操作部材112が第2の操作位置P2に位置する場合、第3の作用部材100及び第4の作用部材102は、それぞれ操作部材112と第3の作用部材100との当接及び第3の作用部材100と第4の作用部材102との当接により、それぞれ第6の状態S6及び第8の状態S8で保持される。
【0040】
図9に示すように、スライドレールアセンブリ20は限られた環境で用いられ、伸長した状態で位置している。上述したように、スライドレールアセンブリ20が伸長状態で位置する場合、第1のレール24は支持フレーム22に対して第1の所定の位置M1に位置し、第2のレール26は第1のレール24に対して第1の伸長位置E1に位置し、第3のレール28は第2のレール26に対して開位置K1に位置する。このとき、スライドレールアセンブリ20は第1の長さJ1を有し、第3のレール28の前部28aは物体132、例えばドア又は障害物から第1の距離X1離れている。第1の距離X1は、第3のレール28を第2のレール26から、例えば第2のレール26の第2の通路98から開方向D1に沿って取り外すには短すぎる。
【0041】
具体的には、図9に示すように、第1のレール24が支持フレーム22に対して第1の所定の位置M1にある場合、支持フレーム22のブロック構造36は、第1のレール24が第1の所定の位置M1から引っ込め方向D2に沿って動くのを防止するために、第1の状態S1にある第1の作用部材64のブロック部71をブロックする。加えて、このとき、操作部材112は、図5及び図6と同様に、第1の操作位置P1に位置する。したがって、第1のレール24に対して第2のレール26が第1の伸長位置E1に位置する場合、第1のレール24のブロック部60は、第2のレール26が第1の伸長位置E1から引っ込め方向D2に沿って動くのを防止するために、第5の状態S5にある第3の作用部材100の第1のブロック区画108をブロックし、第4の作用部材102の第2のブロック区画110は、第1のレール24の弾性台座84のガイド部92に隣接して位置する。なお、第3の作用部材100及び第4の作用部材102はそれぞれ第5の状態S5及び第7の状態S7にある場合、第3の作用部材100の第1のブロック区画108及び第4の作用部材102の第2のブロック区画110は、第3の作用部材100の第1のブロック区画108及び第4の作用部材102の第2のブロック区画110が、引っ込め方向D2又は開方向D1に沿って第1のレール24の位置決め部62と整合する位置に位置する。
【0042】
図10に示すように、ユーザが操作部材112に、例えば操作部材112の操作部114に力Fを加えて操作部材112を駆動して第1の操作位置P1から第2の操作位置P2に動かすと、操作部材112は第3の作用部材100を駆動部116により第5の状態S5から第6の状態S6に動かすため、ブロック部60は第6の状態S6にある第3の作用部材100の第1のブロック区画108をブロックできず、第2のレール26は第1のレール24に対して第1の伸長位置E1から引っ込め方向D2に沿って移動できるようになる
さらに、図10に示すように、操作部材112が第2の操作位置P2に位置する場合、第3の作用部材100及び第4の作用部材102はそれぞれ第6の状態S6及び第8の状態S8に保持されるため、図7と同様に第1の弾性部105及び第2の弾性部107は弾性変形して弾性力を生成する。加えて、第3の作用部材100及び第4の作用部材102がそれぞれ第6の状態S6及び第8の状態S8にある場合、第3の作用部材100の第1のブロック区画108及び第4の作用部材102の第2のブロック区画110は、第3の作用部材100の第1のブロック区画108及び第4の作用部材102の第2のブロック区画110が引っ込め方向D2又は開方向D1に沿って第1のレール24の位置決め部62と整合する位置から外れている。さらに、図10に示すように、第2のレール26が第1のレール24に対して第1の伸長位置E1に位置する場合、操作部材112の第2の補助部123は第1のレール24の第1の補助部76から所定の距離離れている。
【0043】
第2のレール26が、図10に示す第1の伸長位置E1から図11に示す所定の引っ込め位置に引っ込め方向D2に沿って第2のレール26を第1のレール24対して動かす間に、第3の作用部材100の第1のブロック区画108及び第4の作用部材102の第2のブロック区画110は、引っ込め方向D2に沿って第1のレール24の位置決め部62を通過して、第2のレール26が干渉なく前記所定の引っ込め位置に動かすことができるようにする。何故なら、第3の作用部材100の第1のブロック区画108及び第4の作用部材102の第2のブロック区画110は、第3の作用部材100の第1のブロック区画108及び第4の作用部材102の第2のブロック区画110が引っ込め方向D2又は回方向D1に沿って第1のレール24の位置決め部62と整合する位置からずれているからである。その後、第2のレール26が引っ込め方向D2に沿って所定の距離動かされると、第1のレール24の第1の補助部76は操作部材112の第2の補助部123に当接して操作部材112を駆動し、第2の操作位置P2から第1の操作位置P1に動かすため、第3の作用部材100が第1の弾性部105により第6の状態S6から第5の状態S5に動かされ、第4の作用部材102は第2の弾性部107により第8の状態S8から第7の状態S7に動かされる。図11に示すように、位置決め部62は前部62a及び後部62bを含むことが好ましい。第3の作用部材100の第1のブロック区画108及び位置決め部62の後部62bのうちの一方は、ガイド部109を含む。例えば、ガイド部109は傾斜面又は円弧面であり得る。この実施例では、第1のブロック区画108がガイド部109を含み得る。しかしながら、本発明はこの実施形態に限定されない。
【0044】
さらに、第2のレール26は、第1のレール24に対して、開方向D1に沿って、図11に示す所定の引っ込め位置から図12に示す第2の伸長位置E2に動かすことができる。前述のプロセスの間、第3の作用部材100の第1のブロック区画108及び位置決め部62の後部62bが互いに当接して、第3の作用部材100を駆動して第5の状態S5から第6の状態S6に動かし、第3の作用部材100の第1のブロック区画108のガイド部109により、第3の作用部材100の第1のブロック区画108が位置決め部62の後部62bを開方向D1に沿って通過しやすくすることができる。第3の作用部材100が第5の状態S5から第6の状態S6に動くと、第3の作用部材100は第4の作用部材102を駆動して第7の状態S7から第8の状態S8に動かすため、第1の弾性部105及び第2の弾性部107は弾性変形して弾性力を生成する。したがって、第1の弾性部105及び第2の弾性部107は、第2のレール26が第1のレール24に対して第2の伸長位置E2に移動すると、それぞれ第3の作用部材100及び第4の作用部材102を駆動して第5状態S5及び第7の状態S7に動かすことができる。加えて、第2のレール26が第1のレール24に対して図12に示すように第2の伸長位置E2にある場合、第7の状態S7にある第4の作用部材102の第2のブロック区画110と、第5の状態S5にある第3の作用部材100の第1のブロック区画108は、それぞれ位置決め部62の2つの部分、例えば後部62b及び前部62aに対応する位置にあり、第2のレール26が第1のレール24に対して第2の伸長位置E2から開方向D1又は引っ込め方向D2に沿って動くのを防止するためのブロック効果又は係合効果を提供する。
【0045】
なお、第2のレール26が第1のレール24に対して第2の伸長位置E2にある場合、スライドレールアセンブリ20は第1の長さJ1よりも小さい第2の長さJ2を有するため、第3のレールの前部28aが第1の長さJ1よりも大きい第2の距離X2物体132から離隔され、第2のレール26、例えば第2のレール26の第2の通路98からの第3のレール28の開方向D1に沿った取り外しが促進される。
【0046】
第2のレール26が第1のレール24に対して第2の伸長位置E2に位置する場合、ユーザは操作部材112に力Fを加えて、操作部材112を図12に示す第1の操作位置P1から図13に示す第2の操作位置P2に動かし、第3の作用部材100を駆動して、第5の状態S5から第6の状態S6に動かし、第4の作用部材102を第7の状態S7から第8の状態S8に動かすことができる。第3の作用部材100及び第4の作用部材102がそれぞれ第6の状態S6及び第8の状態S8に動くと、第3の作用部材100及び第4の作用部材102は、位置決め部62の2つの部分、例えば後部62b及び前部62aに対応する位置からそれぞれ外れているため、第2のレール26を第1のレール24に対して開方向D1又は引っ込め方向D2に沿って第2の伸長位置E2から動かすことができる。
【0047】
第2のレール26が第1のレール24に対して第2の伸長位置E2から引っ込め方向D2に沿って所定の距離動かされると、第1の補助部76及び第2の補助部123が互いに当接して操作部材112を駆動し、開方向D1に沿って図13に示す第2の操作位置P2から図14に示す第1の操作位置P1に動かすため、第3の作用部材100は第1の弾性部105によって駆動され、図13に示す第6の状態S6から図14に示す第5の状態S5に動かされ、第4の作用部材102は第2の弾性部107によって駆動され、図13に示す第8の状態S8から図14に示す第7の状態S7に動かされる。第1の補助部76及び第2の補助部123のうちの一方は、第2のレール26が第1のレール24に対して引っ込め方向D2に沿って動かされた場合に、第2の補助部123が引っ込め方向D2に沿って第1の補助部76を通過するのを促進するために、第1の補助部76及び第2の補助部123のうちの他方の方に面する別のガイド面、例えば傾斜面又は円弧面を含むことが望ましい。
【0048】
第1のレール24が支持フレーム22に対して第1の所定の位置M1にある場合、第2のレール26は第2の伸長位置E2から引っ込め方向D2に沿って動かして、後部26bにより第1の作用部材64のリリース部75に当接させて、第1の作用部材64を駆動し、図15に示す第1の状態S1から図16に示す第2の状態S2に動かし、支持フレーム22のブロック構造36は、第1のレール24を第1の所定の位置M1から第2の所定の位置M2に引っ込め方向D2に沿って動かすことができるように第2の状態S2にある第1の作用部材のブロック部71をブロックしない。
【0049】
図17に示すように、第1のレール24が支持フレーム22に対して第2の所定の位置M2に位置する場合、第3の状態S3にある第2の作用部材66、例えば、第2の作用部材66の位置決め部73は、第1のレール24を第2の所定の位置M2で保持するために支持フレーム22の位置決め構造38と係合でき、第1のレール24が第2の所定の位置M2から開方向D1又は引っ込め方向D2に沿って動くのを防止できる。第1のレール24が第2の所定の位置M2に位置する場合、スライドレールアセンブリ20は第2の長さJ2よりも小さい第3の長さJ3を有するため、第3のレール28の前部28aが第2の距離X2よりも大きい第3の距離X3物体132から離隔し、第3のレール28を第2のレール26、例えば第2のレール26の第2の通路98から開方向D1に沿って取り外すのをさらに促進する。
【0050】
第1のレール24が支持フレーム22に対して第2の所定の位置M2に位置する場合、支持フレーム22の後ろ側規制部42は、第1のレール24を停止させるために第1のレール24の後部24bに当接できることが好ましい。第1のレール24は、第2のレール26を停止させるために、第2のレール26の後部26bと当接するように構成された規制部材133をさらに含む。規制部材133が第2のレール26の後部26bに当接すると、第2のレール26は第1のレール24に対して完全に折り畳まれる。
【0051】
図18及び図19に示すように、第3のレール28は、第1の壁29a、第2の壁29b及び第3のレール28の第1の壁29aと第2の壁29bとの間に接続された長手壁31を含む。第2のレール26が支持フレーム22に対して第2の所定の位置M2に位置し、第2のレール26が第1のレール24に対して完全に折り畳まれている場合、第3のレール28は第1のレール24に対して引っ込め方向D2に沿って引っ込め位置Rに移動可能である。第3のレール28が第1のレール24に対して引っ込め方向D2に沿って引っ込め位置Rに動かされる間、第3のレール28の一部、例えば第3のレール28の後部28は、第3の状態S3にある第2の作用部材66の図18に示す補助部134に当接できるため、第2の作用部材66を駆動し、所定の角度枢動させて、図18に示す第3の状態S3から図19に示す第4の状態S4に移動する。第3のレール28が第1のレール24に対して引っ込め位置Rに位置する場合、第3のレール28の第2の壁29bは、第4の状態S4にある第2の作用部材66を保持するために第2の作用部材66を支持するため、第2の作用部材66の位置決め部73は、第1のレール24が第2の所定の位置M2から開方向D1に沿って移動できるようにするために支持フレーム22の位置決め構造38と係合しない。
【0052】
図19に示すように、第3のレール28が第1のレール24に対して引っ込め位置Rに位置する場合、第1のレール24の支持部78は、スライドレールアセンブリ20の構造強度を高めるために、第3のレール28の後部レール区画に隣接する第3のレール28の第2の壁29bの一部を支持するように構成されていることが好ましい。
【0053】
図19に示すように、第3のレール28は第1の同期部136及び第2の同期部138をさらに含むことが好ましい。第3のレール28が引っ込め位置Rから開方向D1に沿って動かされる間、第3のレール28の第1の同期部136は、第1のレール24が第1の所定の位置M1に移動するまで、第3のレール28及び第1のレール24を駆動して開方向D1に沿って同期的に動かすために、第1の作用部材64の第1の対応部140に当接できる。加えて、第3のレール28の第2の同期部138は、第2のレール26が第1の伸長位置E1に移動するまで、第3のレール28及び第2のレール26を駆動して開方向D1に沿って同期的に動かすために、第3の作用部材100の第2の対応部142に当接できる。
【0054】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、装置及び方法の多数の修正及び変更が行われ得ることを容易に観察するであろう。したがって、上記の開示は、添付の特許請求項の範囲によってのみ制限されると解釈すべきである。
【要約】
【課題】 改善されたスライドレールアセンブリを提供すること。
【解決手段】 スライドレールアセンブリ(20)は、支持フレーム(22)、第1のレール(24)、第2のレール(26)及び第3のレール(28)を含む。第1のレール(24)は支持フレーム(22)に対して可動である。第2のレール(26)は第1のレール(24)に対して可動である。第3のレール(28)は第2のレール(26)に対して可動であり、第2のレール(26)は第1のレール(24)と第3のレール(28)との間に可動に取り付けられている。第1のレール(24)は、支持フレーム(22)に対して第1の所定の位置(M1)から第2の所定の位置(M2)に引っ込め方向(D2)に動かすことができる。第1のレール(24)は、限られた環境で第3のレール(28)を第2のレール(26)から容易に取り外すことができるようスライドレールアセンブリ(20)の長さを短くするために、第2の所定位置(M2)に保持することができる。
【選択図】 図1
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