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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】二剤型エッセンス及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/03 20060101AFI20240311BHJP
   A61K 8/31 20060101ALI20240311BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20240311BHJP
   A61K 8/64 20060101ALI20240311BHJP
   A61K 8/891 20060101ALI20240311BHJP
   A61K 8/92 20060101ALI20240311BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240311BHJP
【FI】
A61K8/03
A61K8/31
A61K8/34
A61K8/64
A61K8/891
A61K8/92
A61Q19/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022520858
(86)(22)【出願日】2019-12-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-14
(86)【国際出願番号】 CN2019124636
(87)【国際公開番号】W WO2021068401
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-04-04
(31)【優先権主張番号】201910967517.0
(32)【優先日】2019-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】522135341
【氏名又は名称】広州市百好博有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU BIOHOPE CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・ロック
【審査官】▲高▼橋 明日香
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第104940121(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107184429(CN,A)
【文献】特開2005-247838(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107252400(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110215413(CN,A)
【文献】国際公開第2009/016362(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第108113904(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107184541(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109875938(CN,A)
【文献】Seasonal Essence AW (ID: 6882581),Mintel GNPD [online],2019年09月,[検索日;2023年3月20日], https://www.gnpd.com,成分、商品説明、訴求内容
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00-8/99
A61Q 1/00-90/00
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用時に以下の(A)~(E)の何れかの比率で混合されるオイルゲル及びハイドロゲルを含み、
(A)オイルゲル1:ハイドロゲル1
(B)オイルゲル1:ハイドロゲル2
(C)オイルゲル1:ハイドロゲル4
(D)オイルゲル1:ハイドロゲル5
(E)オイルゲル1:ハイドロゲル20
前記オイルゲルは重量部で、活性成分0.1-6部、多価アルコール15-35部、サーファクチンナトリウム0.3-1部、油脂60-68部、及び水1-10部を含み、
前記多価アルコールはグリセリンであり、
前記油脂は重量部で、アーモンド油14-18部、低エルカ酸菜種油18-20部、C15-19アルカン27-29部、及びホホバ油1部を含み、
前記ハイドロゲルは重量部で、溶剤70-90部、活性成分1-15部、増粘剤0.1-2部、保湿剤3-20部、中和剤0-1部、防腐剤0.1-1部、香料0.001-0.3部、可溶化剤0.01-1部、pH調整剤0-1部、及びキレート剤0-0.5部を含み、ここで、前記ハイドロゲルの活性成分は抗アレルギー活性物質、美白活性物質、抗糖化活性物質又は耐光活性物である、二剤型エッセンスの製造方法であって、
前記オイルゲルの製造工程は、
1)前記重量部のサーファクチンナトリウムを前記重量部の多価アルコールに分散させ、均一に撹拌して、アルコール相を得るステップと、
2)前記重量部の油脂を均一に混合して、油相を得るステップと、
3)前記油相を前記アルコール相に滴下し、均一に撹拌して半製品を得るステップと、
4)前記重量部の水及び前記重量部の活性成分を前記半製品に添加し、均一に撹拌して前記オイルゲルを得るステップと、を含む、二剤型エッセンスの製造方法。
【請求項2】
前記オイルゲルの活性成分はラミナリアオクロロイカエキス複合体0.1-0.5部、藻類エキス複合体0.1-0.5部、複合アミノ酸2-5部、及び眼窩周囲用混合剤0.1-1部を含む、請求項1に記載の二剤型エッセンスの製造方法
【請求項3】
前記ラミナリアオクロロイカエキス複合体はカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド及びラミナリアオクロロイカエキスの組成物であり、
前記藻類エキス複合体はカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド及び藻類エキスの組成物であり、前記複合アミノ酸は水、ブチレングリコール、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、トレオニン、セリン、グルタミン酸、プロリン、グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、チロシン及びフェニルアラニンの組成物であり、
前記眼窩周囲用混合剤はトウガラシ果実エキス、グレープフルーツ果実エキス、ナギイカダ根エキス、スギナエキス、カンゾウ根エキス/アスコルビルメチルシラノールペクチン、アスパラギン酸メチルシラノールヒドロキシプロリン、ヒアルロン酸ジメチルシラノール、アミノエチルホスフィン酸、プロピレングリコール、ブチレングリコール、メチルプロピレングリコール、エタノール、水、PEG-35ヒマシ油、フェノキシエタノール及び安息香酸ナトリウムの組成物である、請求項2に記載の二剤型エッセンスの製造方法
【請求項4】
前記ハイドロゲルは重量部で、水70-90部、ブチレングリコール3-8部、精致集妍ペプチド複合体3-10部、フィトステロール系複合体1-5部、グリセレス-26 1-5部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-1部、キサンタンガム0.1-0.5部、防腐剤複合体0.1-1部、PEG-40水素化ヒマシ油0.01-0.2部、及び香料0.01-0.2部を含み、ここで、
前記精致集妍ペプチド複合体は水、ポリソルベート-20、カルボマー、パルミトイルテトラペプチド-7、パルミトイルペンタペプチド-4、アセチルヘキサペプチド-8、グリセリン及び1,2-ヘキサンジオールの組成物であり、
前記フィトステロール系複合体は水、プロピレングリコール及びフィトステロールの組成物であり、前記防腐剤複合体はフェノキシエタノール、ヒドロキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル及びエチルヘキシルグリセリンの組成物であり、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、グリセレス-26 1-5部、ブチレングリコール1-8部、水80-90部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-1部、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー0.05-0.5部、トリエタノールアミン0.05-0.5部、マデカソシド0.1-0.5部、水/グリセリン/カラタチ果実エキス0.5-2部、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水3-8部、水/ブチレングリコール/フェノキシエタノール/ウルムスダビディアナ根エキス0.5-2部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、香料0.001-0.01部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.01-0.1部を含み、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、水80-90部、グリセレス-26 2-5部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-0.5部、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー0.1-0.5部、ニコチンアミド1-5部、トリエタノールアミン0.2部、ヒアルロン酸ナトリウム0.01-0.1部、水/ブチレングリコール/オオヤマレンゲエキス0.5-2部、ウンデシレノイルフェニルアラニン0.5-2部、トリエタノールアミン0.5部、ブチレングリコール2-5部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、香料0.01-0.1部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.3部を含み、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、水70-90部、キサンタンガム0.1-0.3部、グリセレス-26 2-5部、カルボマー0.1-0.3部、デカルボキシカルノシンHCl/ブチレングリコール/ヒドロキシ安息香酸メチルナトリウム/水0.5-2部、カルノシン0.5-2部、クエン酸0.3-1部、フェヌグリーク種子エキス0.3-1部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、ブチレングリコール2-5部、PEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.3部、及び香料0.01-0.1部を含み、
或いは、前記ハイドロゲルは重量部で、水75-80部、カルボマー0.1-0.3部、キサンタンガム0.01-0.2部、水/ポリソルベート-20/グリセリン/1,2-ヘキサンジオール/カルボマー/パルミトイルテトラペプチド-7 1-5部、グルコシルルチン0.1-1部、トリエタノールアミン0.1-0.3部、EDTA-2 NA 0.01-0.2部、水/プロピレングリコール/ワタフジウツギ花エキス0.1-1部、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水3-5部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、プロピレングリコール5-10部、ブチレングリコール3-8部、香料0.01-0.2部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.5部を含む、請求項1に記載の二剤型エッセンスの製造方法
【請求項5】
前記オイルゲルの製造工程は、
1)前記重量部のサーファクチンナトリウムを前記重量部の多価アルコールに分散させ、600rpm/minより低い速度で5-10min撹拌し、均一に撹拌して、アルコール相を得るステップと、
2)前記重量部の油脂を均一に混合して、油相を得るステップと、
3)前記油相を前記アルコール相に滴下し、滴下速度を5-10g/min、撹拌速度を500-800rpm/minに設定して、半製品を得るステップと、
4)前記重量部の水及び前記重量部の活性成分を前記半製品に添加し、2-3min均質化し、均一に撹拌して前記オイルゲルを得るステップと、を含む、請求項に記載の二剤型エッセンスの製造方法。
【請求項6】
前記ハイドロゲルは重量部で、水70-90部、ブチレングリコール3-8部、精致集妍ペプチド複合体3-10部、フィトステロール系複合体1-5部、グリセレス-26 1-5部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-1部、キサンタンガム0.1-0.5部、防腐剤複合体0.1-1部、PEG-40水素化ヒマシ油0.01-0.2部、及び香料0.01-0.2部を含み、
その製造方法は、
前記重量部のキサンタンガム、ポリアクリレートクロスポリマー-6及び水を均一に混合して80℃に加熱し、10-30min保温し、そして45℃に降温するときに、前記重量部の精致集妍ペプチド複合体、フィトステロール系複合体及びグリセレス-26を添加して、第1の混合物を得るステップと、
次に前記重量部の防腐剤複合体を前記重量部のブチレングリコールで均一に分散させて、第2の混合物を得るステップと、
前記重量部の香料を前記重量部のPEG-40水素化ヒマシ油で均一に分散させて、第3の混合物を得るステップと、
最後に前記第2の混合物及び前記第3の混合物を前記第1の混合物に順に添加し、均一に混合して前記ハイドロゲルを得るステップと、を含み、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、グリセレス-26 1-5部、ブチレングリコール1-8部、水80-90部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-1部、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー0.05-0.5部、トリエタノールアミン0.05-0.5部、マデカソシド0.1-0.5部、水/グリセリン/カラタチ果実エキス0.5-2部、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水3-8部、水/ブチレングリコール/フェノキシエタノール/ウルムスダビディアナ根エキス0.5-2部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、香料0.001-0.01部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.01-0.1部を含み、
その製造方法は、
前記重量部のグリセレス-26、ブチレングリコール、水、ポリアクリレートクロスポリマー-6、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーを加熱撹拌し、十分に均一に分散させるステップと、
冷却した後、前記重量部のトリエタノールアミン、マデカソシド、水/グリセリン/カラタチ果実エキス、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水、水/ブチレングリコール/フェノキシエタノール/ウルムスダビディアナ根エキス、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン、香料及びPEG-40水素化ヒマシ油を順に添加し、十分に均一に撹拌して前記ハイドロゲルを得るステップと、を含み、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、水80-90部、グリセレス-26 2-5部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-0.5部、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー0.1-0.5部、ニコチンアミド1-5部、トリエタノールアミン0.2部、ヒアルロン酸ナトリウム0.01-0.1部、水/ブチレングリコール/オオヤマレンゲエキス0.5-2部、ウンデシレノイルフェニルアラニン0.5-2部、トリエタノールアミン0.5部、ブチレングリコール2-5部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、香料0.01-0.1部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.3部を含み、
その製造方法は、
前記重量部の水分を2つの部分にするステップと、
第1の部分の水及び前記重量部のグリセレス-26、ポリアクリレートクロスポリマー-6、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー、及びニコチンアミドを加熱して均一に膨潤させ、そして前記重量部のトリエタノールアミン0.2部を添加して清澄かつ透明になるまで撹拌して、第1の混合物を得るステップと、
次に前記重量部のウンデシレノイルフェニルアラニン、トリエタノールアミン0.5部及び第2の部分の水を予め加熱して撹拌して透明になるまで溶解させ、前記重量部のヒアルロン酸ナトリウム、及び水/ブチレングリコール/オオヤマレンゲエキスを添加して、第2の混合物を得て、前記第2の混合物を前記第1の混合物に添加し、均一に撹拌して分散させて、第3の混合物を得るステップと、
ブチレングリコール及びフェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリンを予め均一に混合し、香料及びPEG-40水素化ヒマシ油を均一に混合し、最後にそれらを第3の混合物に添加し、均一に撹拌して前記ハイドロゲルを得るステップと、を含み、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、水70-90部、キサンタンガム0.1-0.3部、グリセレス-26 2-5部、カルボマー0.1-0.3部、デカルボキシカルノシンHCl/ブチレングリコール/ヒドロキシ安息香酸メチルナトリウム/水0.5-2部、カルノシン0.5-2部、クエン酸0.3-1部、フェヌグリーク種子エキス0.3-1部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、ブチレングリコール2-5部、PEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.3部、及び香料0.01-0.1部を含み、
その製造方法は、
前記重量部の水分を2つの部分にするステップと、第1の部分の水及び前記重量部のキサンタンガム、グリセレス-26及びカルボマーを加熱して均一に撹拌し、45度に冷却して、第1の混合物を得るステップと、
フェヌグリーク種子エキス及び第2の部分の水を混合して80度に加熱し、溶解して濾過布で濾過するステップと、
濾過液、前記重量部のデカルボキシカルノシンHCl/ブチレングリコール/ヒドロキシ安息香酸メチルナトリウム/水、カルノシン、及びクエン酸を第1の混合物に添加し、均一に撹拌して、第2の混合物を得るステップと、
フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリンをブチレングリコールで均一に混合し、PEG-40水素化ヒマシ油及び香料で均一に混合し、第2の混合物に添加し、均一に撹拌して前記ハイドロゲルを得るステップと、を含み、
或いは、前記ハイドロゲルは重量部で、水75-80部、カルボマー0.1-0.3部、キサンタンガム0.01-0.2部、水/ポリソルベート-20/グリセリン/1,2-ヘキサンジオール/カルボマー/パルミトイルテトラペプチド-7 1-5部、グルコシルルチン0.1-1部、トリエタノールアミン0.1-0.3部、EDTA-2 NA 0.01-0.2部、水/プロピレングリコール/ワタフジウツギ花エキス0.1-1部、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水3-5部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、プロピレングリコール5-10部、ブチレングリコール3-8部、香料0.01-0.2部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.5部を含み、
その製造方法は、
前記重量部の水、カルボマー、EDTA-2 NA及びキサンタンガムを均一に分散させ、トリエタノールアミンを添加して清澄かつ透明になるまで均一に撹拌して、第1の混合物を得るステップと、
前記重量部の水/ポリソルベート-20/グリセリン/1,2-ヘキサンジオール/カルボマー/パルミトイルテトラペプチド-7、グルコシルルチン、水/プロピレングリコール/ワタフジウツギ花エキス、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水を順に添加して均一に撹拌して第2の混合物を得て、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリンをプロピレングリコール、ブチレングリコールと均一に混合し、香料及びPEG-40水素化ヒマシ油を均一に混合し、第2の混合物を添加し、均一に撹拌して前記ハイドロゲルを得るステップと、を含む、請求項に記載の二剤型エッセンスの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスキンケア用品の技術分野に関し、特に二剤型エッセンス及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市場では現在多くの異なるタイプの二剤型エッセンスがあり、水と粉剤の組み合わせ、白色乳液と透明ジェルの組み合わせ、半透明ゲルと透明ジェルの組み合わせなどを含む。例えば、市場でのクラランスのダブルセーラムEXは油水二剤型であり、大きなチューブが小さなチューブに被覆された包装であり、1つのポンプヘッドにより押し出される。ゲランのアベイ ユロイヤル アドバンスト ウォータリー オイルは、粒子を有する半透明ジェルと乳液の組み合わせであり、半透明ジェルと乳液がそれぞれ2つのチューブに入れており、1つのポンプヘッドにより押し出される。クリニークのイーブン ベター ラディカル ブライト セラムは、乳液とジェルの組み合わせであり、乳液とジェルがそれぞれ2つのチューブに入れており、使用時に2つのポンプヘッドによりそれぞれ押し出され、そして手で均一に混合される。クリニークのドラマティカリー ディファレント モイスチャライジング ローション プラスは、白色乳液と透明ジェルの組み合わせであり、乳液と透明ジェルが、大きなチューブが小さなチューブに被覆されるように収容され、1つのポンプヘッドにより押し出される。
【0003】
即ち、現在、市場での二剤型エッセンスの主な組み合わせ方式は乳液と透明ジェルの組み合わせ、乳液と半透明ジェルの組み合わせであり、このような組み合わせ方式は肌に一定の潤い度を提供し、肌がさっぱりすぎないようにすることができ、また二剤型における活性物質を分離できるため、使用前に混合してその安定性に影響を与えない。
【0004】
しかしながら、市場で従来の製品は、基本的に二剤型エッセンスの簡単な混合であり、包装にそれぞれ新しいアイデアがあり、2つの管を分けて入れ、吐出口を分けたりし、チューブ内で混合したりするが、基本的な材料の混合に大きな差がなく、基本的には透明水性ゲルと半透明乳白色の水中油エッセンスを配合するものである。オイルゲルに対して、透明で、安定し、肌触りがよいオイルゲルを製造することが困難であり、乳化剤の選択、油脂の選択及び組み合わせ、及び多価アルコールの選択がいずれも要求されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来の技術の欠陥を解消するために、本発明の目的の1つは二剤型エッセンスを提供することであり、使用時に所定の比率で混合されるオイルゲル及びハイドロゲルで構成され、オイルゲル及びハイドロゲルはいずれも、外観が透明であり、安定性が高い。
【0006】
本発明のもう1つの目的は、二剤型エッセンスの製造方法を提供することであり、オイルゲル及びハイドロゲルがそれぞれ製造され、オイルゲルがD相乳化法で製造され、乳化剤の使用量が低く、油脂含有量の高い油相を乳化することができる。
【0007】
本発明の目的の1つは、以下の技術的解決手段によって達成される。
使用時に所定の比率で混合されるオイルゲル及びハイドロゲルを含み、前記オイルゲルは重量部で、活性成分0.1-6部、多価アルコール15-35部、サーファクチンナトリウム0.1-1部、油脂10-70部、及び水1-10部を含む、二剤型エッセンス。
また、前記活性成分はラミナリアオクロロイカエキス複合体0.1-0.5部、藻類エキス複合体0.1-0.5部、複合アミノ酸2-5部、及び眼窩周囲用混合剤0.1-1部を含み、前記多価アルコールはグリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ソルビトール、ポリグリセリルエーテル-26のうちの一種又は任意の組み合わせであり、前記油脂はアーモンド油、低エルカ酸菜種油、C15-19アルカン、ホホバ油、ヒマワリ種子油、大豆油、スクワラン、オクチルドデカノール、鉱油、ジメチルシロキサン、及びシクロメチルシロキサンのうちの任意の組み合わせである。
また、前記ラミナリアオクロロイカエキス複合体はカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド及びラミナリアオクロロイカエキスの組成物であり、前記藻類エキス複合体はカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド及び藻類エキスの組成物であり、前記複合アミノ酸は水、ブチレングリコール、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、トレオニン、セリン、グルタミン酸、プロリン、グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、チロシン及びフェニルアラニンの組成物であり、前記眼窩周囲用混合剤はトウガラシ(CAPSICUM FRUTESCENS)果実エキス、グレープフルーツ(CITRUS PARADISI)果実エキス、ナギイカダ根(RUSCUS ACULEATUS)エキス、スギナ(EQUISETUM ARVENSE)エキス、カンゾウ(GLYCYゾーンRRH IGLABRA)根エキス/アスコルビルメチルシラノールペクチン、アスパラギン酸メチルシラノールヒドロキシプロリン、ヒアルロン酸ジメチルシラノール、アミノエチルホスフィン酸、プロピレングリコール、ブチレングリコール、メチルプロピレングリコール、エタノール、水、PEG-35ヒマシ油、フェノキシエタノール及び安息香酸ナトリウムの組成物である。
また、前記オイルゲルは重量部で、活性成分2-4部、多価アルコール20-30部、サーファクチンナトリウム0.1-1部、油脂40-65部、水1-10部及び色素0.001-1部を含む。
また、前記オイルゲルはD相乳化法で製造される。
また、前記ハイドロゲルは重量部で、溶剤70-90部、活性成分1-15部、増粘剤0.1-2部、保湿剤3-20部、中和剤0-1部、防腐剤0.1-1部、香料0.001-0.3部、可溶化剤0.01-1部、pH調整剤0-1部、及びキレート剤0-0.5部を含み、ここで、前記活性成分は抗アレルギー活性物質、美白活性物質、抗糖化活性物質又は耐光活性物である。
また、前記ハイドロゲルは重量部で、水70-90部、ブチレングリコール3-8部、精致集妍ペプチド複合体3-10部、フィトステロール系複合体1-5部、グリセレス-26 1-5部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-1部、キサンタンガム0.1-0.5部、防腐剤複合体0.1-1部、PEG-40水素化ヒマシ油0.01-0.2部、及び香料0.01-0.2部を含み、ここで、前記精致集妍ペプチド複合体は水、ポリソルベート-20、カルボマー、パルミトイルテトラペプチド-7、パルミトイルペンタペプチド-4、アセチルヘキサペプチド-8、グリセリン及び1,2-ヘキサンジオールの組成物であり、前記フィトステロール系複合体は水、プロピレングリコール及びフィトステロールの組成物であり、前記防腐剤複合体はフェノキシエタノール、ヒドロキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル及びエチルヘキシルグリセリンの組成物であり、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、グリセレス-26 1-5部、ブチレングリコール1-8部、水80-90部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-1部、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー0.05-0.5部、トリエタノールアミン0.05-0.5部、マデカソシド0.1-0.5部、水/グリセリン/カラタチ果実エキス0.5-2部、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水3-8部、水/ブチレングリコール/フェノキシエタノール/ウルムスダビディアナ根エキス0.5-2部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、香料0.001-0.01部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.01-0.1部を含み、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、水80-90部、グリセレス-26 2-5部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-0.5部、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー0.1-0.5部、ニコチンアミド1-5部、トリエタノールアミン0.1-0.5部、ヒアルロン酸ナトリウム0.01-0.1部、水/ブチレングリコール/オオヤマレンゲエキス0.5-2部、ウンデシレノイルフェニルアラニン0.5-2部、トリエタノールアミン0.1-1部、ブチレングリコール2-5部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、香料0.01-0.1部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.3部を含み、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、水85-95部、キサンタンガム0.1-0.3部、グリセレス-26 2-5部、カルボマー0.1-0.3部、デカルボキシカルノシンHCl/ブチレングリコール/ヒドロキシ安息香酸メチルナトリウム/水0.5-2部、カルノシン0.5-2部、クエン酸0.3-1部、フェヌグリーク種子エキス0.3-1部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、ブチレングリコール2-5部、PEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.3部、及び香料0.01-0.1部を含み、
或いは、前記ハイドロゲルは重量部で、水75-80部、カルボマー0.1-0.3部、キサンタンガム0.01-0.2部、水/ポリソルベート-20/グリセリン/1,2-ヘキサンジオール/カルボマー/パルミトイルテトラペプチド-7 1-5部、グルコシルルチン0.1-1部、トリエタノールアミン0.1-0.3部、EDTA-2 NA 0.01-0.2部、水/プロピレングリコール/ワタフジウツギ花エキス0.1-1部、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水3-5部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、プロピレングリコール5-10部、ブチレングリコール3-8部、香料0.01-0.2部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.5部を含む。
本発明のもう1つの目的は、以下の技術的解決手段によって達成される。
オイルゲルの製造工程及びハイドロゲルの製造工程を含む、二剤型エッセンスの製造方法であって、
前記オイルゲルの製造工程は、
1)重量部のサーファクチンナトリウムを重量部の多価アルコールに分散させ、均一に撹拌して、アルコール相を得るステップと、
2)重量部の油脂を均一に混合して、油相を得るステップと、
3)前記油相を前記アルコール相に滴下し、均一に撹拌して半製品を得るステップと、
4)重量部の水及び重量部の活性成分を前記半製品に添加し、均一に撹拌して前記オイルゲルを得るステップと、を含む、製造方法。
また、前記オイルゲルの製造工程は、
1)重量部のサーファクチンナトリウムを重量部の多価アルコールに分散させ、600rpm/minより低い速度で5-10min撹拌し、均一に撹拌して、アルコール相を得るステップと、
2)重量部の油脂を均一に混合して、油相を得るステップと、
3)前記油相を前記アルコール相に滴下し、滴下速度を5-10g/min、撹拌速度を500-800rpm/minに設定して、半製品を得るステップと、
4)重量部の水及び重量部の活性成分を前記半製品に添加し、2-3min均質化し、均一に撹拌して前記オイルゲルを得るステップと、を含む。
また、前記ハイドロゲルは重量部で、水70-90部、ブチレングリコール3-8部、精致集妍ペプチド複合体3-10部、フィトステロール系複合体1-5部、グリセレス-26 1-5部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-1部、キサンタンガム0.1-0.5部、防腐剤複合体0.1-1部、PEG-40水素化ヒマシ油0.01-0.2部、及び香料0.01-0.2部を含み、
その製造方法は、
重量部のキサンタンガム、ポリアクリレートクロスポリマー-6及び水を均一に混合して80℃に加熱し、10-30min保温し、そして45℃に降温するときに、重量部の精致集妍ペプチド複合体、フィトステロール系複合体及びグリセレス-26を添加して、第1の混合物を得るステップと、
次に重量部の防腐剤複合体を重量部のブチレングリコールで均一に分散させて、第2の混合物を得るステップと、
重量部の香料を重量部のPEG-40水素化ヒマシ油で均一に分散させて、第3の混合物を得るステップと、
最後に前記第2の混合物及び前記第3の混合物を前記第1の混合物に順に添加し、均一に混合して前記ハイドロゲルを得るステップと、を含み、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、グリセレス-26 1-5部、ブチレングリコール1-8部、水80-90部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-1部、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー0.05-0.5部、トリエタノールアミン0.05-0.5部、マデカソシド0.1-0.5部、水/グリセリン/カラタチ果実エキス0.5-2部、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水3-8部、水/ブチレングリコール/フェノキシエタノール/ウルムスダビディアナ根エキス0.5-2部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、香料0.001-0.01部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.01-0.1部を含み、
その製造方法は、
重量部のグリセレス-26、ブチレングリコール、水、ポリアクリレートクロスポリマー-6、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーを加熱撹拌し、十分に均一に分散させるステップと、
冷却した後、重量部のトリエタノールアミン、マデカソシド、水/グリセリン/カラタチ果実エキス、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水、水/ブチレングリコール/フェノキシエタノール/ウルムスダビディアナ根エキス、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン、香料及びPEG-40水素化ヒマシ油を順に添加し、十分に均一に撹拌して前記ハイドロゲルを得るステップと、を含み、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、水80-90部、グリセレス-26 2-5部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-0.5部、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー0.1-0.5部、ニコチンアミド1-5部、トリエタノールアミン0.1-0.5部、ヒアルロン酸ナトリウム0.01-0.1部、水/ブチレングリコール/オオヤマレンゲエキス0.5-2部、ウンデシレノイルフェニルアラニン0.5-2部、トリエタノールアミン0.1-1部、ブチレングリコール2-5部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、香料0.01-0.1部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.3部を含み、
その製造方法は、
重量部の水分を2つの部分にするステップと、
第1の部分の水及び重量部のグリセレス-26、ポリアクリレートクロスポリマー-6、アクリル酸アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー、及びニコチンアミドを加熱して均一に膨潤させ、そして重量部のトリエタノールアミンを添加して透明になるまで撹拌して、第1の混合物を得るステップと、
次に重量部のウンデシレノイルフェニルアラニン、トリエタノールアミン及び第2の部分の水を予め加熱して撹拌して透明になるまで溶解させ、重量部のヒアルロン酸ナトリウム、及び水/ブチレングリコール/オオヤマレンゲエキスを添加して、第2の混合物を得て、前記第2の混合物を前記第1の混合物に添加し、均一に撹拌して分散させて、第3の混合物を得るステップと、
ブチレングリコール及びフェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリンを予め均一に混合し、香料及びPEG-40水素化ヒマシ油を均一に混合し、最後にそれらを第3の混合物に添加し、均一に撹拌して前記ハイドロゲルを得るステップと、を含み、
又は、前記ハイドロゲルは重量部で、水85-95部、キサンタンガム0.1-0.3部、グリセレス-26 2-5部、カルボマー0.1-0.3部、デカルボキシカルノシンHCl/ブチレングリコール/ヒドロキシ安息香酸メチルナトリウム/水0.5-2部、カルノシン0.5-2部、クエン酸0.3-1部、フェヌグリーク種子エキス0.3-1部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、ブチレングリコール2-5部、PEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.3部、及び香料0.01-0.1部を含み、
その製造方法は、
重量部の水分を2つの部分にするステップと、
第1の部分の水及び重量部のキサンタンガム、グリセレス-26及びカルボマーを加熱して均一に撹拌し、45度に冷却して、第1の混合物を得るステップと、
フェヌグリーク種子エキス及び第2の部分の水を混合して80度に加熱し、溶解して濾過布で濾過するステップと、
濾過液、重量部のデカルボキシカルノシンHCl/ブチレングリコール/ヒドロキシ安息香酸メチルナトリウム/水、カルノシン、及びクエン酸を第1の混合物に添加し、均一に撹拌して、第2の混合物を得るステップと、
フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリンをブチレングリコールで均一に混合し、PEG-40水素化ヒマシ油及び香料で均一に混合し、第2の混合物に添加し、均一に撹拌して前記ハイドロゲルを得るステップと、を含み、
或いは、前記ハイドロゲルは重量部で、水75-80部、カルボマー0.1-0.3部、キサンタンガム0.01-0.2部、水/ポリソルベート-20/グリセリン/1,2-ヘキサンジオール/カルボマー/パルミトイルテトラペプチド-7 1-5部、グルコシルルチン0.1-1部、トリエタノールアミン0.1-0.3部、EDTA-2 NA 0.01-0.2部、水/プロピレングリコール/ワタフジウツギ花エキス0.1-1部、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水3-5部、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリン0.3-1部、プロピレングリコール5-10部、ブチレングリコール3-8部、香料0.01-0.2部、及びPEG-40水素化ヒマシ油0.1-0.5部を含み、
その製造方法は、
重量部の水、カルボマー、EDTA-2 NA及びキサンタンガムを均一に分散させ、トリエタノールアミンを添加して清澄かつ透明になるまで均一に撹拌して、第1の混合物を得るステップと、
重量部の水/ポリソルベート-20/グリセリン/1,2-ヘキサンジオール/カルボマー/パルミトイルテトラペプチド-7、グルコシルルチン、水/プロピレングリコール/ワタフジウツギ花エキス、シロキクラゲエキス/ジプロピレングリコール/EDTA二ナトリウム/水を順に添加して均一に撹拌して第2の混合物を得て、フェノキシエタノール/ヒドロキシ安息香酸メチル/パラオキシ安息香酸エチル/エチルヘキシルグリセリンをプロピレングリコール、ブチレングリコールと均一に混合し、香料及びPEG-40水素化ヒマシ油を均一に混合し、第2の混合物を添加し、均一に撹拌して前記ハイドロゲルを得るステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は以下のとおりである:
(1)本発明に係る二剤型エッセンスは、オイルゲル及びハイドロゲルの2種類の透明エッセンスを組み合わせて得られ、オイルゲル及びハイドロゲルの安定性が優れ、使用時に2つの透明ゲルを一定の比率で混合し、二次乳化して、異なる肌感の乳白色エマルジョンを得ることができる。オイルゲルはサーファクチンナトリウムを乳化剤としたものであり、天然由来であり、枯草菌の発酵により得られ、肌にやさしく、さらに抗炎症作用を有し、皮膚浸透性を向上させることができ、極めて高い乳化能力を有し、0.1%以下の使用量だけで15%さらにより高い油脂を乳化することができる。
(2)本発明に係る二剤型エッセンスの製造方法は、D相乳化法でオイルゲルを製造することであり、従来の水中油型配合物と比較して、D相乳化法の利点は以下のとおりである:
a.冷間配合が可能であり、製造過程全体で加熱する必要がなく、炭素排出を減少させ、製造時間を短縮し、製造コストを低減することができる;
b.乳化剤の使用量が非常に低く、この体系において、0.1-0.5%の乳化剤のみを必要とするため、乳化剤の使用量を大幅に減少させ、配合物の刺激性のリスクを減少させる;
c.高油脂含有量の油相を乳化することができ、この体系において、40-70%の油脂を乳化することができ、一般的な水中油の乳化剤であれば、乳化剤の使用量が低い条件下で、完全に乳化することができない;
d.ペーストの外観が独特であり、非常に清澄で透明なゲルに製造してもよく、白っぽく、細かく、透明なペーストに製造してもよく、かつペーストの乳化粒子径が小さく、材料径の分布が非常に均一である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】サーファクチンナトリウムの構造概略図である。
図2】それぞれオイルゲルとハイドロゲルを取り出したときの表示図である。
図3】オイルゲルとハイドロゲルを混合したばかりの表示図である。
図4】オイルゲルとハイドロゲルを混合したばかりの別の表示図である。
図5】オイルゲルとハイドロゲルを完全に均一に混合したときの表示図である。
図6】本発明の実施例1のオイルゲルの概略図である。
図7】本発明の実施例2のオイルゲルの概略図である。
図8】本発明の実施例3のオイルゲルの概略図である。
図9】比較例1のオイルゲルの概略図である。
図10】比較例2のオイルゲルの概略図である。
図11】比較例3のオイルゲルの概略図である。
図12】比較例4のオイルゲルの概略図である。
図13】比較例5のオイルゲルの概略図である。
図14】比較例6のオイルゲルの概略図である。
図15】ハイドロゲルを単独で使用する時の保湿効果図である。
図16】ハイドロゲルとオイルゲルを4:1の比率で混合して使用する時の保湿効果図である。
図17】ハイドロゲルとオイルゲルを1:1の比率で混合して使用する時の保湿効果図である。
図18】A、B及びCサンプルの使用前と使用後1hの保湿効果図である。
図19】A、B及びCサンプルの使用前と使用後2 hの保湿効果図である。
図20】A、B及びCサンプルの使用後1h及び使用後2hの保湿効果図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面及び具体的な実施形態を参照しながら、本発明をさらに説明する。なお、互いに衝突しない前提で、以下に説明する各実施例又は各技術的特徴を任意に組み合わせて新しい実施例を形成することができる。
【0011】
使用時に所定の比率で混合されるオイルゲル及びハイドロゲルを含む二剤型エッセンスであって、オイルゲルは重量部で、活性成分0.1-6部、多価アルコール15-35部、サーファクチンナトリウム0.1-1部、油脂10-70部、及び水1-10部を含む。
【0012】
サーファクチンナトリウムは乳化剤として選択され、天然由来であり、枯草菌の発酵により得られるものであり、図1に示すように、それは七種のアミノ酸で構成された環状ポリペプチドであり、この天然のポリペプチド系乳化剤は、肌にやさしく、さらに抗炎症作用を有し、皮膚浸透性を向上させることができ、極めて高い乳化能力を有し、0.1%以下の使用量だけで15%さらにより高い油脂を乳化することができる。
【0013】
水は主に配合物の油相及び水相の屈折率を調整するために用いられる。
【0014】
更なる実施形態として、活性成分がラミナリアオクロロイカエキス複合体0.1-0.5部、藻類エキス複合体0.1-0.5部、複合アミノ酸2-5部、及び眼窩周囲用混合剤0.1-1部を含む。ここで、ラミナリアオクロロイカエキス複合体がカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド及びラミナリアオクロロイカエキスの組成物であり、藻類エキス複合体がカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド及び藻類エキスの組成物であり、複合アミノ酸が水、ブチレングリコール、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、トレオニン、セリン、グルタミン酸、プロリン、グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、チロシン及びフェニルアラニンの組成物であり、ラミナリアオクロロイカエキスは厳しい海洋環境に生存する「黄金海藻」に由来し、内外の塩分濃度変化、海水の浸入/非浸入変化及び日射強度変化などの様々な要因の影響により、ラミナリアオクロロイカは独特な生存メカニズムを形成する。それは主に全面的な抗炎症、老化防止及び日焼け止めなどの様々な効果を有する活性成分である。
【0015】
また、眼窩周囲用混合剤は、トウガラシ(CAPSICUM FRUTESCENS)果実エキス、グレープフルーツ(CITRUS PARADISI)果実エキス、ナギイカダ根(RUSCUS ACULEATUS)エキス、スギナ(EQUISETUM ARVENSE)エキス、カンゾウ(GLYCYゾーンRRH IGLABRA)根エキス/アスコルビルメチルシラノールペクチン、アスパラギン酸メチルシラノールヒドロキシプロリン、ヒアルロン酸ジメチルシラノール、アミノエチルホスフィン酸、プロピレングリコール、ブチレングリコール、メチルプロピレングリコール、エタノール、水、PEG-35ヒマシ油、フェノキシエタノール及び安息香酸ナトリウムの組成物である。
【0016】
更なる実施形態として、多価アルコールはグリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ソルビトール、ポリグリセリルエーテル-26のうちの一種又は任意の組み合わせである。より好ましくは、グリセリンである。
【0017】
更なる実施形態として、油脂は全て天然由来の油脂であり、油脂はアーモンド油、低エルカ酸菜種油、C15-19アルカン、ホホバ油、ヒマワリ種子油、大豆油、スクワラン、オクチルドデカノール、鉱油、ジメチルシロキサン、及びシクロメチルシロキサンのうちの任意の組み合わせである。油相の比率は10-70%であってもよく、特に好ましくは40-65%である。
【0018】
更なる実施形態として、オイルゲルは重量部で、活性成分2-4部、多価アルコール20-30部、サーファクチンナトリウム0.1-1部、油脂40-65部、水1-10部及び色素0.001-1部を含む。
【0019】
更なる実施形態として、オイルゲルはD相乳化法により製造される。D相乳化プロセスを採用してオイルゲルを得る場合、0.1-0.5%の使用量の乳化剤だけで、50-70%に達する油脂を乳化し、かつ清澄で透明なオイルゲルを製造することができ、必要であれば、さらにエマルション粒径が2-10ミクロンの無水配合物を製造することができる。
【0020】
更なる実施形態として、ハイドロゲルは重量部で、水70-90部、ブチレングリコール3-8部、精致集妍ペプチド複合体3-10部、フィトステロール系複合体1-5部、グリセレス-26 1-5部、ポリアクリレートクロスポリマー-6 0.1-1部、キサンタンガム0.1-0.5部、防腐剤複合体0.1-1部、PEG-40水素化ヒマシ油0.01-0.2部、及び香料0.01-0.2部を含む。
【0021】
更なる実施形態として、精致集妍ペプチド複合体は水、ポリソルベート-20、カルボマー、パルミトイルテトラペプチド-7、パルミトイルペンタペプチド-4、アセチルヘキサペプチド-8、グリセリン及び1,2-ヘキサンジオールの組成物であり、フィトステロール系複合体は水、プロピレングリコール及びフィトステロールの組成物であり、防腐剤複合体はフェノキシエタノール、ヒドロキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル及びエチルヘキシルグリセリンの組成物である。
【0022】
本発明に係る二剤型エッセンスは、2種類の透明エッセンスで構成され、オイルゲルの配合物は基本的に天然由来であり、香料と防腐剤を含まない。ここで、オイルゲルは天然発酵されたサーファクチンナトリウムを乳化剤とし、天然由来の油脂を主体とし、D相法プロセスで製造され、ハイドロゲルは水溶性のポリマーで製造された透明水性ゲルである。使用時に2つの透明ゲルを一定の比率で混合し、二次乳化して、異なる肌感の乳白色エマルジョンを得ることができる。
【0023】
使用時の変化過程は図2~5に示すとおりである。
【0024】
即ち、使用時に、それぞれ透明オイルゲルと透明水性ジェル(ハイドロゲル)を手中にポンピングし、室温条件下で、指の混合により、二次乳化が発生し、直ちに乳白色エマルジョンになり、顧客は使用時にリアルタイムのマジック体験感を有することができる。透明オイルゲルの油相含有量が高いため、顧客は、使用過程において、2つの透明ジェルの異なる使用量を調整して異なるタイプの製品を取得することができる。例えば、オイルゲルとハイドロゲルを1:1で混合して、マッサージエッセンスを得ることができ、オイルゲルとハイドロゲルを1:2で混合して、保湿エッセンス乳を得ることができ、オイルゲルとハイドロゲルを1:5で混合して体乳として使用することができ、オイルゲルとハイドロゲルを1:20で混合してローションとすることができる。したがって、本発明に係る二剤型エッセンスは、多くのスキンケア用品を誘導することができ、短距離出張又は旅行中に、美意識が高い女性の化粧バッグを大幅に簡略化し、又は偶発的な応急用品として使用することができる。
【0025】
オイルゲルの製造工程及びハイドロゲルの製造工程を含む、二剤型エッセンスの製造方法であって、
オイルゲルの製造工程は、
1)重量部のサーファクチンナトリウムを重量部の多価アルコールに分散させ、均一に撹拌して、アルコール相を得るステップと、
2)重量部の油脂を均一に混合して、油相を得るステップと、
3)油相をアルコール相に滴下し、均一に撹拌して半製品を得るステップと、
4)重量部の水及び重量部の活性成分を半製品に添加し、均一に撹拌してオイルゲルを得るステップと、を含む。
【0026】
ハイドロゲルの製造工程は、重量部のキサンタンガム、ポリアクリレートクロスポリマー-6及び水を均一に混合して80℃に加熱し、10-30min保温し、そして45℃に降温するときに、重量部の精致集妍ペプチド複合体、フィトステロール系複合体及びグリセレス-26を添加して、第1の混合物を得るステップと、次に重量部の防腐剤複合体を重量部のブチレングリコールで均一に分散させて、第2の混合物を得るステップと、重量部の香料を重量部のPEG-40水素化ヒマシ油で均一に分散させて、第3の混合物を得るステップと、最後に第2の混合物及び第3の混合物を第1の混合物に順に添加し、均一に混合してハイドロゲルを得るステップと、を含む。
【0027】
更なる実施形態として、オイルゲルの製造工程は、
1)重量部のサーファクチンナトリウムを重量部の多価アルコールに分散させ、600rpm/minより低い速度で5-10min撹拌し、均一に撹拌して、アルコール相を得るステップと、
2)重量部の油脂を均一に混合して、油相を得るステップと、
3)油相をアルコール相に滴下し、ゲルを形成する前に、油相を徐々に添加することを確保し、滴下速度を5-10g/min、撹拌速度を500-800rpm/minに設定し、撹拌して濃厚なゲルを形成して、半製品を得るステップと、
4)重量部の水及び重量部の活性成分を半製品に添加し、2-3min均質化して粘度と安定性を向上させ、均一に撹拌してオイルゲルを得るステップと、を含む。水は製品の透明度を調整するためのものである。
【0028】
本発明に係る二剤型エッセンスの製造方法は、操作プロセスにおいて明らかに異なる:まず、乳化剤とするサーファクチンナトリウムをまず多価アルコールで均一に分散させ、次に油相を多価アルコール+乳化剤相に徐々に滴下し、同時に中速で撹拌し、撹拌過程において、ペーストの稠度が明らかに増加し、最後に必要であれば、少量の水で油相及び水相の屈折率を調整して、清澄で透明なゲルを得ることができる。
【0029】
D相乳化プロセスは従来の水中油型配合プロセスと比較して、操作プロセスにおいて明らかに異なる:まず、乳化剤とするサーファクチンナトリウムをまずグリセリンで均一に分散させ、次に油相をグリセリン+乳化剤相に徐々に滴下し、同時に中速で撹拌し、撹拌過程において、ペーストの稠度が明らかに増加し、最後に必要であれば、少量の水で油相及び水相の屈折率を調整して、清澄で透明なゲルを得ることができる。
【0030】
従来の水中油型配合物と比較して、D相乳化法の利点は以下のとおりである:
a.冷間配合が可能であり、製造過程全体で加熱する必要がなく、炭素排出を減少させ、製造時間を短縮し、製造コストを低減することができる;
b.乳化剤の使用量が非常に低く、この体系において、0.1-0.5%の乳化剤のみを必要とするため、乳化剤の使用量を大幅に減少させ、配合物の刺激性のリスクを減少させる;
c.高油脂含有量の油相を乳化することができ、この体系において、40-70%の油脂を乳化することができ、一般的な水中油の乳化剤であれば、乳化剤の使用量が低い条件下で、完全に乳化することができない;
d.ペーストの外観が独特であり、非常に清澄で透明なゲルに製造してもよく、白っぽく、細かく、透明なペーストに製造してもよく、かつペーストの乳化粒子径が小さく、材料径の分布が非常に均一である。
【0031】
以下は本発明の具体的な実施例であり、下記実施例に採用された原材料、装置等は、特に限定される以外に、いずれも購入方式により取得することができる。

実施例1~7
【0032】
使用時に所定の比率で混合されるオイルゲル及びハイドロゲルを含む二剤型エッセンスであって、オイルゲルは、活性成分、多価アルコール、サーファクチンナトリウム、油脂及び水で製造される。ハイドロゲルは、水、ブチレングリコール、精致集妍ペプチド複合体(水、ポリソルベート-20、カルボマー、パルミトイルテトラペプチド-7、パルミトイルペンタペプチド-4、アセチルヘキサペプチド-8、グリセリン及び1,2-ヘキサンジオールの組成物)、フィトステロール系複合体(水、プロピレングリコール及びフィトステロールの組成物)、グリセレス-26、ポリアクリレートクロスポリマー-6、キサンタンガム、防腐剤複合体(フェノキシエタノール、ヒドロキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル及びエチルヘキシルグリセリンの組成物)、PEG-40水素化ヒマシ油及び香料で製造される。(実施例1~3のオイルゲルの具体的な配合物の詳細は表1を参照し、実施例4~7のハイドロゲルの配合物は実施例1と一致し、実施例1~3のハイドロゲルの具体的な配合物の詳細は表3を参照し、実施例4~7のハイドロゲルの配合物の詳細は表4~7を参照し、同じ実施例における各成分の使用量の和は100部である)。
【0033】
本願において(表1~7に示すように)、従来の化合物に現れた「/」(例えば、トリオクチル/カプリン)以外、「/」で接続された原料は、該原料が複合原料で、一体的であることを示す。

比較例1~6
【0034】
二剤型エッセンスは、使用時に所定の比率で混合されるオイルゲル及びハイドロゲルを含む。(オイルゲルの具体的な配合物の詳細は表1を参照し、ハイドロゲルの具体的な配合物の詳細は表3を参照し、同じ比較例における各成分の使用量の和は100部である)。
【0035】
表1 実施例1~3及び比較例1~6のオイルゲルの配合表
【0036】
【表1】
【0037】
実施例1~3及び比較例1~5のオイルゲルの製造工程は以下のとおりである:
1)重量部の乳化剤を重量部の多価アルコールに分散させ、600rpm/minより低い速度で5-10min撹拌し、均一に撹拌して、アルコール相を得る;
2)重量部の油脂を均一に混合して、油相を得る;
3)油相をアルコール相に滴下し、ゲルを形成する前に、油相を徐々に添加することを確保し、滴下速度を5-10g/min、撹拌速度を500-800rpm/minに設定し、撹拌して濃厚なゲルを形成して、半製品を得る;
4)重量部の水及び重量部の活性成分を半製品に添加し、2-3min均質化し、均一に撹拌してオイルゲルを得る。
【0038】
比較例6のオイルゲルは、製造プロセスの変更により、油相及び水相を直接均質化して得られる。
【0039】
図6~14に示すように、それぞれ実施例1~3及び比較例1~6のオイルゲルの概略図であり、それらの配合物及び性状の相違点は表2に示すとおりである。
【0040】
表2 実施例1~3及び比較例1~6のオイルゲルの配合物及び性状の比較表
【0041】
【表2】
【0042】
実施例1及び比較例1~6のハイドロゲルはいずれも表3の配合表に従って製造される。製造フローは以下のとおりである:
重量部のキサンタンガム、ポリアクリレートクロスポリマー-6及び水を均一に混合して80℃に加熱し、10-30min保温し、そして45℃に降温するときに、重量部の精致集妍ペプチド複合体、フィトステロール系複合体及びグリセレス-26を添加して、第1の混合物を得る;
次に重量部の防腐剤複合体を重量部のブチレングリコールで均一に分散させて、第2の混合物を得る;
重量部の香料を重量部のPEG-40水素化ヒマシ油で均一に分散させて、第3の混合物を得る;
最後に第2の混合物及び第3の混合物を第1の混合物に順に添加し、均一に混合してハイドロゲルを得る。
【0043】
表3 実施例1~3及び比較例1~6のハイドロゲルの配合表
【0044】
【表3】
【0045】
表4 実施例4のハイドロゲルの配合表
【0046】
【表4】
【0047】
実施例4のハイドロゲルの製造工程は以下のとおりである:
1、A相を加熱撹拌して十分に均一に分散させる;
2、冷却後、B相、C相を順に添加し、十分に均一に撹拌し、完了する。
【0048】
実施例4のハイドロゲルは流動性がある浅黄色の透明ジェルであり、pH=7.29であり、粘度=5416cps(5#、5rpm)であり、耐熱安定性(48℃で1ヶ月)があり、耐寒安定性(-15℃で1ヶ月)がある。
【0049】
実施例4のハイドロゲルは優れた抗アレルギー作用を果たすことができ、具体的な原理は以下のとおりである。
【0050】
主な活性成分:
IMMORTAL WA II:カロテノイド、フラボノイド系化合物及び多糖類(イソ-グルカン、β-グルカン及びα-グルコース)等の活性成分に富み、AQP-3及びヒアルロン酸合成酵素の発現を促進することができ、保湿、抗酸化及び創傷治癒の促進等の効果を有する。また、その中に含まれるβ-グルカンはさらに肌免疫力の向上と汚耐汚染性の効果を有する。
PONCIRUS EXTRACT:キジツの果実部から抽出し、5000ppm以上のポンシリンを含有し、抗アレルギー及び抗炎症の効果を有し、スベリヒユとの配合効果がより高く、細胞を保護してUVB誘導による細胞死に抵抗することができる。
MADECASSOSIDE:マダガスカルに成長した野生ツボクサを抽出し、高純度のマデカソサイドに富み、肌を緩和し、細胞外マトリックス成分を再構成し、抗炎症の効果を有し、表皮状態を調節して表皮を保護することができる。インビボ実験において、かゆみ止め、抗紅斑及び鱗屑の症状改善効果を有し、敏感肌、特異性皮膚炎及び乾癬皮膚を緩和することができる。特異性皮膚炎、敏感肌及び年齢肌に適用するケア製品である。
【0051】
表5 実施例5のハイドロゲルの配合表
【0052】
【表5】
【0053】
実施例5のハイドロゲルの製造工程は以下のとおりである:
1.A相を加熱して均一に膨潤させ、B相を添加して清澄で透明になるまで撹拌する;
2.C2相を予め加熱撹拌して透明になるまで溶解し、C相をA+Bに添加して均一に撹拌して分散させる;
3.予め分散したD、E相を添加し、均一に撹拌する。
【0054】
実施例5のハイドロゲルは流動性がある透明液体であり、pH=6.76であり、耐熱安定性(48℃で1ヶ月)があり、耐寒安定性(-15℃で1ヶ月)がある。
【0055】
実施例5のハイドロゲルは優れた美白及びシミ消し作用を果たすことができ、具体的な原理は以下のとおりである。
【0056】
主な活性成分:
1.SEPIWHITE MSH:メラニン細胞刺激ホルモンα-MSHのメラニン合成過程における拮抗剤であり、α-MSHによるメラニン形成の複数の生化学反応段階で作用し、それによりメラニンの生成を全面的で、効果的に抑制し、効果がより明らかで、持続的である。肌を白くする様々な配合物に用いることができる。
2.BIO-SODIUM HYALURONATE POWDER (MMW):分子量が1.3~1.8メガダルトンの高純度、高品質のヒアルロン酸ナトリウム粉末であり、肌に粘弾性のある、無色透明の非閉塞性薄膜を形成することができ、それにより保湿し、肌の弾力性を高めるという効果を有する。
3.MAGNOLIA EXTRACT:その外形が優美であるため、韓国で「オオヤマレンゲ」とも呼ばれていた。ドーパの自己酸化を抑制し、ラジカルを除去し、かつ炎症又はUV照射後に引き起こされた色素沈着を抑制することができ、肝斑に対して顕著な改善効果を有する。
【0057】
表6 実施例6のハイドロゲルの配合表
【0058】
【表6】
【0059】
実施例6のハイドロゲルの製造工程は以下のとおりである:
1.A相を加熱して均一に撹拌し、C相を80℃に加熱して溶解して濾過布で濾過する;
2.A相を撹拌して45℃まで冷却し、B、C、D相(D相中の防腐剤をブチレングリコールで予め均一に分散させ、香料を可溶化剤で予め均一に分散させる)を添加し、均一に撹拌する。
【0060】
実施例6のハイドロゲルは流動性がある浅黄色の透明ジェルである。
【0061】
実施例6のハイドロゲルは優れた抗糖化、抗ラジカルの作用を果たすことができ、具体的な原理は以下のとおりである。
【0062】
主な活性成分:
ALISTIN:多重効用老化防止製品であり、老化防止及び抗酸化の面で革新性を有する。酸化の累積は肌の構造の崩壊、弾力性の喪失、しわの出現を引き起こし、Alistinはラジカルを除去するだけでなく、過酸化された細胞膜を還元し、酸化反応の拡散を阻止し、酸化修復を達成することができ、VE及びVCがいずれも達成できない効果を有する。糖化はタンパク質の架橋を引き起こし、しわが生じ、肌色が暗く黄変することを招き、Alistinは糖化を予防できるだけでなく、糖化タンパク質と競合することによりタンパク質の糖化を逆転することができる。老化した肌の処理又は日焼け止め及び日焼け手入れ、毒素の排出及び老化による色素沈着への抵抗などの製品に用いることが推奨され、美白、抗シミ、抗脱毛などの製品においても効果を向上させる好ましい原料である。
SETILINE:バイオテクノロジーを利用してフェヌグリーク種子の外皮から抽出した低分子ガラクトマンナンであり、真皮中のコラーゲン及びインテグリンの糖化を予防し、表皮角化細胞の分化を促進し、表皮の厚さを増加させることができるため、抗糖化、老化防止、抗シワ及び肌のバリア機能の改善作用を有する。抗シワ、老化防止、引き締め及び保湿用製品に適用される。
BPN-renovarin powder:強力な抗酸化剤及び抗タンパク質糖化剤であり、人体内のラジカルを効率的に捕捉し、肌のタンパク質のグリコシル化架橋反応を抑制し、肌老化を軽減し、肌のくすみを改善することができる。
【0063】
表7 実施例7のハイドロゲルの配合表
【0064】
【表7】
【0065】
実施例7のハイドロゲルの製造工程は以下のとおりである:
A相を均一に分散させた後、順次B、C、D相の原料を添加して均一に撹拌する。
【0066】
実施例7のハイドロゲルは黄色液体であり、PH=5.83(10%水溶液)であり、粘度が1485cps(3#20’)であり、耐熱安定性(48℃で1ヶ月)があり、耐寒安定性(-15℃で1ヶ月)がある。
【0067】
実施例7のハイドロゲルは優れた抗青色光作用を果たすことができ、具体的な原理は以下のとおりである。
【0068】
主な活性成分:
1.BPN-CIRUELO:炎症性サイトカインであるインターロイキンのレベルを顕著に低下させ、それにより肌の潜在的な炎症を除去し、肌の健康状態を回復し、炎症の肌へのダメージを軽減する。
2.GLUCOSYL RUTIN:グルコシルルチンは強力な抗酸化剤として、紫外線吸収の特性に応じて、表皮及び真皮を紫外線から保護することができ、肌がこのような影響を受けないようにする。
3.SOLIBERINE NAT:高原植物のワタフジウツギ花に由来し、高原地域の強い太陽光線に対抗し、同時に青色光、赤外光及び紫外光の肌への損傷に対抗し、光損傷の各キーポイントで損傷の発生を抑制して損傷を修復することができる。

効果評価及び性能測定
【0069】
一、<保湿性試験>
(1)試験の説明
累計サンプルN=20(T検定を行うためのサンプル量)
試験目的:本発明の実施例1の二剤型エッセンスにおけるハイドロゲルを単独で使用する場合の保湿性、及び異なる比率のオイルゲルを配合して使用する場合の保湿性を試験し、オイルゲルがハイドロゲルの保湿性を向上させることができることを検証する。
試験方法:年齢が26歳~45歳の20人のボランティアの腕の内側にそれぞれ0.04μLを含有するサンプルA、B、Cを単回塗布し、それぞれ塗布前、塗布後1h及び塗布後2hにCK(Derma-Experts MC760)を用いて肌の水分含有量を測定する。
【0070】
試験サンプル:
A:ハイドロゲル(実施例1)
B:ハイドロゲル(実施例1):オイルゲル(実施例1)=4:1
C:ハイドロゲル(実施例1):オイルゲル(実施例1)=1:1
【0071】
(2)試験環境
ブランク対照群を設定し、外部環境の保湿性試験への影響を検出する。
1h VS ブランク;2h VS 1h;2h VSブランク。
【0072】
(3)試験結果(図15-20に示すとおり)
1、サンプルA、B及びCはいずれも即時及び長時間保湿効果を有する;
2、サンプルCの即時及び長時間保湿効果が最も高い;
3、オイルゲルはハイドロゲルの保湿性を効果的に向上させることができる;
4、ハイドロゲルとオイルゲルを配合して使用する時に、保湿効果が高い。
【0073】
上記実施形態は本発明の好ましい実施形態だけであり、本発明の保護範囲を限定することができず、本発明に基づいて当業者によってなされた実質的でない変化及び置換はいずれも本発明の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図15
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図17
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図20