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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】ディスパーザー内の被支持歯付プレート
(51)【国際特許分類】
   D21D 1/30 20060101AFI20240311BHJP
   D21B 1/14 20060101ALI20240311BHJP
   B02C 7/14 20060101ALN20240311BHJP
   B02C 7/12 20060101ALN20240311BHJP
【FI】
D21D1/30
D21B1/14
B02C7/14
B02C7/12
【請求項の数】 21
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019194891
(22)【出願日】2019-10-28
(65)【公開番号】P2020070538
(43)【公開日】2020-05-07
【審査請求日】2022-06-07
(31)【優先権主張番号】62/752,077
(32)【優先日】2018-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/844,570
(32)【優先日】2019-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/656,721
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502278600
【氏名又は名称】アンドリッツ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002538
【氏名又は名称】弁理士法人あしたば国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルック ジングラス
【審査官】山本 晋也
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-182660(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0158482(US,A1)
【文献】特開2001-149804(JP,A)
【文献】特開昭55-026291(JP,A)
【文献】特開平09-170184(JP,A)
【文献】国際公開第2012/120019(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D21B 1/00 - 1/38
D21C 1/00 - 11/14
D21D 1/00 - 99/00
D21F 1/00 - 13/12
D21G 1/00 - 9/00
D21H 11/00 - 27/42
D21J 1/00 - 7/00
B02C 1/00 - 7/18
B02C 15/00 - 17/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレートセグメントであって、
前側および後側を有する基材であって、前記後側はディスパーザーの支持ディスクに据え付けられるように構成される、基材と、
前記基材の前記前側から突出する歯の列であって、前記列の各々は、前記プレートセグメントの1つの側から前記プレートセグメントの反対側に延びる円弧に沿って配置される、歯の列と、
を含み、
前記歯の列のうちの少なくとも1つにおいて、隣接する歯は、前記隣接する歯の間の間隙に架かるブリッジによって結合され、前記ブリッジは、前記ブリッジが前記間隙内の開放空間によって前面から分離されるように、前記基材の前記前側よりも上に高くされる、プレートセグメント。
【請求項2】
前記ブリッジは、隣接する歯の端部またはその近くに、前記基材の前記前側から離れて存在する、請求項1に記載のプレートセグメント。
【請求項3】
前記ブリッジは、前記隣接する歯の各々の側壁を結合する、請求項1に記載のプレートセグメント。
【請求項4】
前記ブリッジは、前記前側よりも上の前記歯の高度で、前記前側よりも上の前記隣接する歯の高さの全体に対して3分の1の範囲において、前記隣接する歯の前記側壁を結合する、請求項に記載のプレートセグメント。
【請求項5】
前記ブリッジは、前記隣接する歯の間の前記ブリッジの中点で断面において円形または楕円形形状、前記隣接する歯の間の前記ブリッジの中点で断面において長方形形状、前記隣接する歯の間の前記ブリッジの中点で断面においてテーパー形状、および前記隣接する歯の間の前記ブリッジの中点で断面において涙滴形状、からなる群から選択される形状を有する、請求項1に記載のプレートセグメント。
【請求項6】
前記ブリッジは、前記列のうちの少なくとも1つにおいて前記隣接する歯の各々の間にある、請求項1に記載のプレートセグメント。
【請求項7】
前記ブリッジは、前記隣接する歯の間の第1のブリッジであり、および前記プレートセグメントは、前記隣接する歯の間の第2のブリッジを含み、前記第2のブリッジは、前記基材よりも上の前記第1のブリッジとは異なる高さにある、請求項1に記載のプレートセグメント。
【請求項8】
前記ブリッジは、半径方向最外列にあり、および半径方向内側列は、前記ブリッジを欠く、請求項1に記載のプレートセグメント。
【請求項9】
前記ブリッジは、前記列において隣接する歯の第1の対の間の第1のブリッジであり、および前記プレートセグメントは、前記列において隣接する歯の第2の対の間の第2のブリッジをさらに含み、前記第1のブリッジは、前記第2のブリッジとは異なる高さにある、請求項1に記載のプレートセグメント。
【請求項10】
前記プレートセグメントは、回転軸の周りを回るように構成され、および前記プレートセグメントは、円弧形状の半径方向内縁および円弧形状の半径方向外縁を含み、および前記プレートセグメントは、それぞれの半径方向線に沿って各々位置合わせされる側縁を有する、請求項1に記載のプレートセグメント。
【請求項11】
セルロース系繊維質材料を含む流れを受け入れるように構成される入口を含むハウジングと、
ディスクのうちの少なくとも1つは前記ハウジング内部において回転軸の周りを回転するように、前記ハウジング内に据え付けられる対向する前記ディスクと、
を含み、
前記対向するディスクの各々は、前面を有し、および前記対向するディスク上の前記前面は、互いに面しおよび前記対向するディスクの間の間隙によって分離され、
前記対向するディスクの各々は、前記ディスクに対する前記前面上に歯の列を有し、各歯の列における歯は、 前記回転軸から共通半径にあり、
ブリッジは、前記歯の列のうちの少なくとも1つにおいて隣接する歯の間の間隙に架かり、前記ブリッジは、前記間隙内の開放空間によって前記前面の基材から分離され、
前記対向するディスクのうちの第1の対向するディスクの前記前面上の前記歯の列は、前記対向するディスクのうちの第2の対向するディスクの前記前面上の前記歯の列とは異なる半径にあり、および
前記第1の対向するディスクの前記列は、前記第2の対向するディスク上の前記歯の列と噛み合う、機械。
【請求項12】
前記第1の対向するディスクは、前記回転軸の周りを回転する回転子ディスクであり、および前記第2の対向するディスクは、前記ハウジング内で動かない固定子ディスクである、請求項11に記載の機械。
【請求項13】
前記第1および第2の対向するディスクは各々、
シャフトにまたは直接的に前記ハウジングに、のいずれかに据え付けられる支持ディスクであって、前記支持ディスクは据え付け用基材を含む、支持ディスクと、
前記据え付け用基材に対して環状アレイに据え付けられるプレートセグメント、
を含み、前記ディスクに対する前記前面は、前記プレートセグメントの前面によって形成される、請求項11に記載の機械。
【請求項14】
前記ブリッジは、前記歯の端部またはその近くに、前記前面の前記基材から離れて存在する、請求項11に記載の機械。
【請求項15】
前記ブリッジの各々は、前記隣接する歯の側壁を結合する、請求項11に記載の機械。
【請求項16】
前記ブリッジの各々は、前記前面の前記基材よりも上の前記歯の高度で、前記基材よりも上の前記隣接する歯の高さの30から90パーセントの範囲において、前記隣接する歯の側壁を結合する、請求項11に記載の機械。
【請求項17】
前記ブリッジは、前記隣接する歯の間の前記ブリッジの中点で断面において円形または楕円形形状、前記隣接する歯の間の前記ブリッジの中点で断面において長方形形状、前記隣接する歯の間の前記ブリッジの中点で断面においてテーパー形状、および前記隣接する歯の間の前記ブリッジの中点で断面において涙滴形状、からなる群から選択される形状を有する、請求項11に記載の機械。
【請求項18】
前記ブリッジは、前記列のうちの少なくとも1つにおいて隣接する歯の各対の間にある、請求項11に記載の機械。
【請求項19】
前記ブリッジは、隣接する歯の対の間に少なくとも2つのブリッジを含む、請求項11に記載の機械。
【請求項20】
ブリッジは半径方向最外列にあり、および半径方向内側列はブリッジを欠く、請求項11に記載の機械。
【請求項21】
前記ブリッジは、前記列において隣接する歯の第1の対の間に第1のブリッジを、および前記列において隣接する歯の第2の対の間に第2のブリッジを、含み、前記第1のブリッジは、前記第2のブリッジとは異なる高さにある、請求項11に記載の機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1.相互関連出願
本出願は、以下の米国仮特許出願の各々の利益を請求し、その各々は参照によってその全体が本明細書に組み込まれる:2018年10月29日に出願された米国仮特許出願第62/752,077号および2019年5月7日に出願された米国仮特許出願第66/844,570号。
【0002】
2.技術分野
本開示は、再生紙および包装材料由来の回収パルプ繊維を処理するためのディスパーザー機械、および対向するディスクおよび噛合歯を備える他の材料分離機械に関する。
【背景技術】
【0003】
3.関連技術
ディスパーザーは、紙および包装材料を再生するために使用される機械である。操作者は、まず、材料中の繊維を分離するために、再生紙および包装材料をパルプ化する。操作者は、次いで、パルプ繊維を、典型的には20~40%の間の乾燥含有量のような高濃度で、ディスパーザーを通して供給する。ディスパーザーは、インク、トナー、および他の「粘着性異物」を、紙および包装材料中の繊維から取り除く。ディスパーザーは、また、インク、トナーおよび粘着性異物の粒度を、最終製品パルプにおいてそれらがそれほどはっきりと見えないように、低減させる。
【0004】
各ディスクは、典型的には、円形アレイ内に配置されおよび支持ディスク上に据え付けられる環状扇形形状のプレートセグメントの組立品を含む。プレートセグメントの組立品は、プレートと称される。対向するプレートセグメントの前面に面する各プレートセグメントの前面は、典型的には、角錐とも称されプレートセグメントにわたって列状に配置される歯を含む。歯の列は、典型的には、プレートセグメントにわたって円弧を形成する。1つのプレート上の円弧状の歯の列は、対向するプレート上の歯の列と噛み合う。すなわち、1つのプレートセグメント上の円弧状の歯の列は、反対のプレートセグメント上に配置される円弧状の歯の列の間を自由に回転する。ディスパーザー用のディスクの例は、米国特許番号第9,145,641号(特許文献1)、米国特許番号第7,766,269号(特許文献2)、米国特許番号第7,478,773号(特許文献3)、米国特許番号第7,472,855号(特許文献4)、米国特許番号第7,300,008号(特許文献5)、および米国特許番号第7,172,148(特許文献6)、米国特許出願公開第2014/017.4688号(特許文献7)、および欧州特許出願第2,683,870B1号(特許文献8)に示される。
【0005】
再生紙および包装材料は、典型的には、大きくおよび硬い粒子のような研磨粒子を含む多くの夾雑物を含む。これらの研磨粒子は、ディスパーザー歯を摩耗し、これは次にプレートの有用寿命を制限する。
【0006】
夾雑物の問題に対処するために、研磨粒子からの摩耗に耐性のある摩耗しにくい合金からディスパーザー用のディスクのためのプレートを形成することが知られている。しかしながら、摩耗しにくい合金は脆い。脆性のために、プレート上の歯は、より大きい硬い粒子によって影響を受けたときに破損する場合があり、これは、パルプ化された材料を汚染する。破損された歯は、プレートの寿命を制限し、およびプロセスラインをさらに下って他の損害を引き起こし得る。
【0007】
脆性に対処するために、幅の広いおよび短い歯が、摩耗しにくい合金で形成されたプレートセグメント上で用いられている。対照的に、高い歯を備えるプレートセグメントは、たいてい、プレートの有用寿命期間を制限する、より柔らかいおよび耐破損性の合金に作られる。幅が広くおよび短い歯は、破損により耐性があるが、幅が広くおよび短い歯は、幅の狭い歯を備える列と比べてより少ない歯を備えるより少ない列を形成し、およびこのようにして各列上により少ない噛合歯縁を有するので、より高いエネルギー入力の適用に適さない。より短い歯は、対向する歯の交差する縁の長さを低減させ、これは、同じように、パルプ繊維への作用を低減させる。また、短い、幅の広い歯は、対向するディスクの間の間隙を低減させ、およびそれによってディスパーザーを通って流れる材料のスループット能力を低減させる。
【0008】
また、ディスクの前面の基材上のおよび隣接する歯の間のダムおよびランプは、歯の破損を低減させるように歯を支持するために使用されている。摩耗しにくい合金で形成された脆い歯についての難点に対処するためのダムおよびランプは、比較的大きい傾向がある。大きいダムおよびランプは、対向するディスクの間を移動する繊維材料の均質性に所望されない方法で影響を及ぼし得る。大きいランプおよび特に大きいダムは、また、ディスパーザープレートのスループット能力を低減させることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】米国特許番号第9,145,641号
【文献】米国特許番号第7,766,269号
【文献】米国特許番号第7,478,773号
【文献】米国特許番号第7,472,855号
【文献】米国特許番号第7,300,008号
【文献】米国特許番号第7,172,148号
【文献】米国特許出願公開第2014/017.4688号(U.S. Pat. App. Pub. Nos. 2014/017.4688)
【文献】欧州特許出願第2,683,870B1号(European Patent Application 2,683,870 B1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
摩耗しにくい合金で形成されるべきおよび歯の破損に耐性がある、高い、幅の狭い歯の列を可能にする新しいプレートセグメント設計の必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一列に隣接する歯の間にブリッジを有するプレートセグメントは、本明細書に開示される。ブリッジは、歯が高くおよび幅狭になるのを可能にするように歯を支持する。
【0012】
噛合歯を特徴付けるプレートの新規な設計は、開発されてきた。歯は、歯の頂部またはその近くでおよび/または歯の頂部と底部との間の中間の高さでブリッジによって互いに接続されることによって補強される。
【0013】
ブリッジは、少なくとも、大きいランプおよびダムを備えるプレートと比べられた際に、プレート間の間隙を通るパルプ化された繊維の流れに大きな制約を加えないであろうと信じられている。さらに、歯の間のブリッジは、プレート間を移動する繊維材料の均一な分布を可能にする。さらには、接続の場所および形状は、流量および歯の最大強さに関して最適化され得、このようにして、歯付プレートに良好な性能および歯の破損の低いリスクを提供する。
【0014】
本発明は、ディスパーザーまたは他の材料分離機械のためのプレートセグメントとして具体化されてもよく、前側および後側を有する基材であって、後側は支持ディスクに据え付けられるように構成される、基材と、金属基材の前側から突出する歯の列であって、列の各々はプレートセグメントの1つの側からプレートセグメントの反対側に延びる円弧に沿って配置される、歯の列と、を含み、歯の列のうちの少なくとも1つにおいて、隣接する歯は、1つの列における隣接する歯の間の間隙に架かるブリッジによって結合され、ブリッジは、ブリッジが間隙内の開放空間によって前側から分離されるように、基材の前側よりも上に高くされる。ブリッジは、1つの列における隣接する歯のすべてに架かっていてもよく、またはブリッジは、単に、1つの列における歯のうちの選択された対に架かっていてもよい。
【0015】
ブリッジは、基材の前側から離れた隣接する歯の端部であってもよい。ブリッジは、隣接する歯の各々の側壁を結合してもよい。ブリッジは、前側よりも上の歯の高度で、前側よりも上の隣接する歯の高さの3分の1から3分の2の範囲において、隣接する歯の側壁を結合してもよい。
【0016】
ブリッジは、ブリッジと基材との間に隙間が存在するように、基材よりも上の様々な高度でおよび歯の高さに沿って、位置決めされてもよい。例えば、ブリッジは、歯の高さの4分の3(3/4)以上であるプレートセグメントの基材よりも上の高度にあってもよい。特に、ブリッジは、歯の頂部またはその近くにあってもよい。
【0017】
ブリッジは、隣接する歯の間のブリッジの中点で断面において円形形状を有していてもよい。あるいはまた、ブリッジは、長方形形状、テーパー形状または涙滴形状のような他の断面形状、またはブリッジの機能が実行されるのを可能にする任意の他の形状を有していてもよい。
【0018】
列のうちの1つまたは複数において隣接する歯のいくつかまたは各々の間にブリッジがあってもよく、およびプレートセグメント上の他の列においてブリッジがなくてもよい。ブリッジは、半径方向最外列(単数または複数)にあってもよく、および半径方向内側列は、ブリッジを欠いてもよい。
【0019】
1つの列におけるブリッジは、その列における隣接する歯の第1の対の間に第1のブリッジ、およびその列における隣接する歯の第2の対の間に第2のブリッジを含んでいてもよく、第1のブリッジは、隣接する歯の第1の対の頂部またはその近くにあり、および第2のブリッジは、隣接する歯の第2の対の高さの3分の1から80パーセント(80%)の間の範囲内のような、隣接する歯の第2の対の間のより低い高度にある。歯の列において、各連続的な歯の対の間に交互の第1および第2のブリッジがあってもよい。
【0020】
さらに、プレートセグメント上の隣接する歯の対の間に2つまたはそれより多いブリッジがあってもよい。例えば、ブリッジのうちの1つは、歯の頂部またはその近くにあってもよく、および第2のブリッジは、歯の高さの3分の1から3分の2の間にあってもよい。第3のおよびさらなるブリッジは、他のブリッジと同じ高さに、または新しい高さにあり得る。隙間は、両方のブリッジとプレートセグメントの基材との間、およびブリッジの間にある。
【0021】
本発明は、ディスパーザーとして具体化されてもよく、セルロース系繊維質材料を含む流れを受け入れるように構成される入口を含むハウジングと、ディスクのうちの少なくとも1つがハウジング内部において回転軸の周りを回転するようにハウジング内に据え付けられる対向するディスクと、を含み、対向するディスクの各々は、前面を有し、および対向するディスク上の前面は、互いに面しおよび対向するディスクの間の間隙によって分離され、対向するディスクの各々は、ディスクに対する前面上に歯の列を有し、各歯の列における歯は、回転軸から共通半径にあり、ブリッジは、歯の列のうちの少なくとも1つにおいて隣接する歯の間の間隙に架かり、ブリッジは、間隙内の開放空間によって前面の基材から分離され、対向するディスクのうちの第1の対向するディスクの前面上の歯の列は、対向するディスクのうちの第2の対向するディスクの前面上の歯の列とは異なる半径にあり、および第1の対向するディスクの列は、第2の対向するディスクの歯の列と噛み合う。
【0022】
他の例示的な実施形態において、プレートセグメントは、歯の面からディスパーザーセグメントの基材に延びるバットレスを含んでいてもよい。
【0023】
理論によって束縛されることなく、本明細書に開示される例示的なバットレスは、製造品がディスパーザープレートセグメント上により多い数のより高い歯を含み、それによって、ディスパーザープレートセグメントが面積の単位当たりに再生繊維に与え得る仕事量を増大させることを可能にし得ることが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
上記の内容は、添付図面に示されるような本開示の例示的な実施形態の以下のより詳細な説明から明らかになるであろう。図面は、必ずしも縮尺するとは限られず、開示される実施形態を示すに際して代わりに強調が置かれる。
図1A】ディスパーザー内のディスク内の慣用のプレートセグメントの正面図である。
図1B図1Aに示されるプレートセグメントの断面の側面図である。
図1C】回転子ディスクおよび固定子ディスクがその中に据え付けられたディスパーザーの部分の断面の側面図である。
図2A】慣用の高ランプを備える歯を示すプレートセグメントの部分の側面図である。
図2B】慣用の高ランプを備える歯を示すプレートセグメントの部分の正面図である。
図3A】慣用のダムを備える歯を示すプレートセグメントの部分の側面図である。
図3B】慣用のダムを備える歯を示すプレートセグメントの部分の正面図である。
図4A】接続ブリッジを備える歯を有するプレートセグメントの部分の側面図である。
図4B】接続ブリッジを備える歯を有するプレートセグメントの部分の正面図である。
図5A】接続ブリッジを備える歯を有する別のプレートセグメントの部分の側面図である。
図5B】接続ブリッジを備える歯を有する別のプレートセグメントの部分の正面図である。
図6A】接続ブリッジを備える歯を備える別のプレートセグメントの側面図である。
図6B】接続ブリッジを備える歯を備える別のプレートセグメントの正面図である。
図7A】異なる断面形状を有するブリッジを示すプレートセグメント上の歯の側面図である。
図7B】異なる断面形状を有するブリッジを示すプレートセグメント上の歯の側面図である。
図7C】異なる断面形状を有するブリッジを示すプレートセグメント上の歯の側面図である。
図7D】異なる断面形状を有するブリッジを示すプレートセグメント上の歯の側面図である。
図8A】隣接する歯の間のブリッジの対を示すプレートセグメント上の歯の側面図である。
図8B】隣接する歯の間のブリッジの対を示すプレートセグメント上の歯の正面図である。
図9】描かれるディスパーザー歯の各々の第1の歯の側から延びるバットレスを有する2つの隣接する例示的なディスパーザー歯の斜視図である。
図10A】角錐形状のバットレスを示す例示的なディスパーザー歯の斜視図である。
図10B】角錐形状のバットレスを示す例示的なディスパーザー歯の斜視図である。
図11A】バットレスの当接面積はバットレスが当接する歯面の総面積よりも小さい、バットレスの異なる形状を示す例示的なディスパーザー歯の斜視図である。
図11B】バットレスの当接面積はバットレスが当接する歯面の総面積よりも小さい、バットレスの異なる形状を示す例示的なディスパーザー歯の斜視図である。
図11C】バットレスの当接面積はバットレスが当接する歯面の総面積よりも小さい、バットレスの異なる形状を示す例示的なディスパーザー歯の斜視図である。
図11D】バットレスの当接面積はバットレスが当接する歯面の総面積よりも小さい、バットレスの異なる形状を示す例示的なディスパーザー歯の斜視図である。
図12A-12G】例示的なディスパーザー歯の1つまたは複数の面から延びる例示的なバットレスを示す例示的なディスパーザー歯の側面図である。
図13A-13D】図12のビューに垂直な側面図である。これらの図は、第1の歯面の総面積に対するバットレスの当接面積を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明は、例示および説明の目的のためだけに示され、および包括的であることまたは本発明の範囲および精神を制限することは意図されない。実施形態は、本発明の原理およびその実際の適用を最もよく説明するために選択されおよび記載された。当業者は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく本明細書に開示される発明に対して多くの変形がなされ得ることを認識するであろう。
【0026】
同様の参照文字は、別段の指定がない限り、いくつかのビューを通して対応する部分を示す。図面は、本開示による様々な機能および構成要素の実施形態を示すが、図面は、必ずしも縮尺比に従って縮小されず、および特定の機能は、本開示の実施形態をよりよく示すために誇張されてもよく、およびそのような例証は、本開示の範囲を制限すると解釈されない。
【0027】
本明細書において明示的に別段の定めをした場合を除き、以下の解釈の規定が本明細書に適用される:(a)本明細書において使用されるすべての単語は、環境が必要とするような性および数(単数または複数)のものであるように解釈されるものとし、(b)明細書および添付される特許請求の範囲において使用される際の単数の用語「1つ(a)」、「1つ(an)」、および「その(the)」は、文脈がそうではないとはっきりと決定付けない限りは、複数の参照を含み、(c)列挙される範囲または値に適用される推定の用語「約(about)」は、測定値からの本技術分野において知られているまたは予期される範囲または値の偏差の範囲内の近似値を示し、(d)単語「herein」、「hereby」、「hereto」、「hereinbefore」、および「hereinafter」、ならびに同様の意味の単語は、別段の定めがない限りは、本明細書その全体を、および任意の特定の段落、請求項または他の細目ではなく、言及し、(e)記述的な表題は、単に便利のためであり、および本明細書の任意の部分の意味または構造を制御せずまたは影響を与えないものとし、および(f)「または(or)」および「任意の(any)」は、排他的ではなく、および「含む(include)」および「含む(including)」は、制限的ではない。さらに、用語「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」および「含む(containing)」は、制約のない用語として解釈されるべきである(すなわち、「含むがそれに限定されない(including but not limited to)」を意味する。
【0028】
明細書における言及「1つの実施形態(one embodiment)」、「実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an exemplary embodiment)」、等は、記載される実施形態が、特定の機能、構造、または特徴を含んでもいてもよいが、すべての実施形態が特定の機能、構造、または特徴を必ずしも含んでいなくてもよいことを示す。さらに、そのような言い回しは、必ずしも同一の実施形態に言及していなくてもよい。さらに、特定の機能、構造、または特徴が実施形態に関連して説明されるとき、明確に記載されているか否かに関わりなく他の実施形態に関連してそのような機能、構造、または特徴に影響を及ぼすことは、当業者の知識の範囲内であることが具申される。
【0029】
記述的サポートを提供するのに必要とされる範囲まで、添付される特許請求の範囲の主題および/または本文は、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0030】
本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書においてそうではないと明確に示されていない限り、それらの間の任意の部分範囲の範囲にある各別個の値に個別に言及する簡略な方法として役立つことが単に意図される。列挙される範囲内の各別個の値は、各別個の値がまるで本明細書中に個別に挙げられたかのように、明細書または特許請求の範囲に組み入れられる。値の特定の範囲が提供された場合、各介在する値は、その範囲の上限と下限との間の下限の単位の10分の1またはそれ未満まで、および任意の他の指定されたまたは介在する値は、文脈がそうではないとはっきりと決定付けない限りは、その指定された範囲またはその部分範囲において、本明細書に含まれることは理解されよう。すべての部分範囲もまた、含まれる。これらのより小さい範囲の上限および下限もまた、指定された範囲において任意の具体的におよび明確に除外された制限を得ることを条件として、本明細書に含まれる。
【0031】
本明細書において使用される用語のうちのいくつかは、相対的な用語であることに留意されたい。例えば、用語「上部(upper)」および「下部(lower)」は、場所において互いに関連し、すなわち、上部構成要素は、所与の配向において、下部構成要素よりも高い高度に位置するが、これらの用語は、デバイスが裏返された場合に、変化し得る。用語「入口(inlet)」および「出口(outlet)」は、所与の構造に関してそれらを通って流れる流体に関連し、例えば、流体は、入口を通って構造内に流入し、および出口を通って構造から外に流出する。用語「上流(upstream)」および「下流(downstream)」は、流体が様々な構成要素を通って流れる方向に関連し、すなわち、流体の流れは、下流の構成要素を通って流れる前に、上流の構成要素を通る。
【0032】
用語「水平(horizontal)」および「垂直(vertical)」は、絶対参照、すなわち地表面に関連する方向を示すために使用される。しかしながら、これらの用語は、互いに対して絶対的に平行または絶対的に垂直である構造を必要とするように解釈されるべきではない。例えば、第1の垂直構造および第2の垂直構造は、互いに対して必ずしも平行ではない。用語「頂部(top)」および「底部(bottom)」または「ベース(base)」は、場所/表面に言及するために使用され、頂部は、絶対参照すなわち地球の表面に関連して、底部/ベースよりも常に高い。用語「上側(upwards)」および「下側(downwards)」もまた、絶対参照に関連し、上側の流れは、常に、地球の重力に反する。
【0033】
ディスパーザーは、典型的には、3つの種類、ディスク、コニカル、およびシリンダーのうちの1つとして供給される。この詳細な説明はディスクディスパーザーを主に説明するが、コニカルおよびシリンダーディスパーザーは、典型的には、同様に機能する。対向するディスクの代わりに、それらはそれぞれ入れ子式の切頂された円錐および入れ子式の円筒を特徴とする。本明細書に記載される例示的なプレートセグメントは、コニカルまたはシリンダーディスパーザーと共に働くように製造されてもよく、およびそのようなプレートセグメントおよびディスパーザーのタイプは、本開示の範囲内であると考えられる。図1A図1Bおよび図1Cは、環状アレイに据え付けられる回転子プレートセグメント12を回転子支持ディスク14に収容するディスパーザー10(図1C)を示す。回転子プレートセグメント12および支持ディスク14は、ディスパーザーの中心軸16の周りを回転させられる。回転子プレートセグメント12およびディスク14は、駆動モータ(不図示)によって駆動するシャフト15によって回される。ディスパーザーは、また、環状アレイに据え付けられる固定子プレートセグメント18を固定子支持ディスク20に収容し、これは、ディスパーザーのハウジングに固定される。
【0034】
固定子支持ディスク20への中心入口22は、回転子および固定子プレートセグメント間で加工されるべき材料を受け入れる。材料は、再生用紙または包装材料によって回収されるパルプであってもよい。材料は、回転子プレートセグメント12の前面と固定子プレートセグメント18の前面との間の間隙24内に移動する。回転子プレートセグメント(および、それらが回るように構成されていた場合の固定子プレートセグメント)の回転は、間隙24を通して材料を推進させる遠心力を生み出す。材料が間隙24を通って移動する際に、材料は、回転子プレートセグメント14および固定子プレートセグメント18の各々の前面上に列に配置される歯26の間および上を流れる。
【0035】
回転子プレートセグメント12上の歯26の列は、固定子プレートセグメント18上の歯の列と噛み合う。噛み合いを提供するために、回転子プレートセグメント12上の歯の列は、固定子プレートセグメント18上の歯の列とは異なる中心軸16からの半径にある。歯の列の各々は、中心軸16を通っておよび間隙24を通って半径方向外側に延びる平面28を通って延びる。
【0036】
材料が間隙30を通過する際に、回転子および固定子プレートセグメント12、18の歯は、材料に衝突し、およびパルプ繊維から、パルプの繊維由来のインク、トナーおよび粘着性異物の粒子を取り除く。繊維からのこれらの粒子の取り除きは望ましい。材料が間隙から半径方向に出る際に、材料は、ディスパーザー10のハウジングの環状チャンバ30に入る。材料は、チャンバを通って排出出口に移動する。排出後に、材料は、取り除かれた粒子をパルプ繊維から分離するためにさらに加工される。
【0037】
プレートセグメント12、18は、例えば、個別の環状扇形形状の構成要素または環状プレートの領域であってもよい。個別の環状扇形形状の構成要素であるプレートセグメントは、環状アレイに配置されて、完全なプレートを形成する。プレートセグメント/プレートは、支持ディスク14、20上に据え付けられる。回転子プレートセグメント14の環状アレイは、回転子ディスク支持体12に据え付けられ、および固定子プレートセグメント18の環状アレイは、固定子支持ディスク13に据え付けられる。プレートセグメントは、穴17を通過するボルト(不図示)によってのような任意の簡便なまたは慣用のやり方によって、ディスクに固定されてもよい。プレートセグメント12、18は、それらが各ディスク支持体に据え付けられる際に、横並びに配置されて環状アレイを形成する。
【0038】
回転子または固定子プレートは、別個の構成要素プレートセグメントで形成されていてもよくまたはいなくてもよい。むしろ、プレートセグメントは、シングルピースのプレートとして結合されてもよい。別個の構成要素であるプレートセグメントがここでは開示されている一方で、本発明は、プレートセグメントがシングルピースのプレートに一体化される環状プレートにおいて具体化されてもよい。
【0039】
プレートセグメント12、18は、その取り付けられたディスク支持体の中心軸18に向かう内縁32およびディスク支持体の周囲に近い外縁34を有する。各プレートセグメント12、18は、基材45を備える前面を有し、および同中心の歯26の列42が基材45から突出する。回転子ディスク支持体14およびそのプレートセグメント12の回転は、精製される材料、例えば繊維に、遠心力を適用し、これは、材料をディスク間の間隙24を通ってプレートセグメントの内縁32から外縁34まで半径方向外側の方向に移動させる。パルプ化された材料は、対向するディスク上の各列における隣接する歯26の間を優勢に移動する。パルプ化された材料は、ディスクの外周における間隙24から半径方向に流出し、およびリファイナ10のケーシング30に流入する。
【0040】
各ディスク上の歯の列26は、各々、ディスク中心16から共通の半径方向距離44にある。ディスク上の列26は、同中心である。対向するディスク上の列は、歯26がディスク間の間隙24内で平面28と交差するように、間隙24を横切って噛み合う。
【0041】
固定子ディスクの中心入口22から間隙24を通っておよびディスクの周囲に進む繊維は、回転子歯26が固定子歯28の近くを通る際に衝突を受ける。回転子歯28と固定子歯28との間の隙間は、0.5から12ミリメートル(「mm」)の範囲内であってもよい。隙間は、繊維が、それらが回転子および固定子ディスクの列における歯の間を通る際に、激しくおよび交互に屈曲させられるように選択されてもよい。繊維を屈曲させることは、繊維上のインクおよびトナー粒子をより小さい粒子に破壊し、および繊維上の粘着性粒子を破壊して取り除く。隙間は、繊維を損壊しまたは破壊するように小さくあってはならない。
【0042】
回転子または固定子プレートセグメント12、18は、図1Cよりも図1Aおよび図1Bに、より詳細に示される。プレートセグメントは、内縁32および外縁34を有する。これらの縁は、円弧形状であってもよく、各円弧は、プレートセグメントがディスクに対しておよびディスパーザー10内において据え付けられたときに、中心軸16上に中心が置かれる。プレートの後側36は、支持ディスク14、20の前面に据え付けるように構成される。
【0043】
前側38は、歯28の列42がその上に配置される外側円弧形状区域40を含む。各列42は、円弧状に間隔が空けられ、およびディスパーザーの中心軸16から一定半径44にある。歯は、プレートセグメントの基材45から延出する。前面の内側区域46は、プレートセグメントの前部の平面基材45であってもよい。
【0044】
プレートセグメント12、18の側縁48は、中心軸16からの半径に沿って位置合わせされる一直線の縁であってもよい。側縁48は、固定子または回転子支持ディスクに据え付けられる他のプレートセグメントの側縁に隣接するように構成される。プレートセグメントを支持ディスク上に横並びに配置することによって、プレートセグメントは、支持ディスク上に環状ディスクアレイを形成する。プレートセグメント上の歯26の列42の各々は、支持ディスクに据え付けられる他のプレートセグメントの歯の列と共通半径に沿って位置合わせされる。このようにして、支持ディスクに据え付けられるプレートセグメントのすべてからの歯は、円形の列に配置される。回転子支持ディスクに据え付けられる回転子プレートセグメント上のこれらの円形の歯の列は、ディスパーザー内で、固定子支持ディスクに据え付けられる固定子プレートセグメント上の円形の歯の列と噛み合う。
【0045】
図2(A)、図2(B)、図3(A)、および3(B)は、慣用のプレートセグメントにおける歯の列42において隣接する歯26の間のランプ50およびダム51を示す。これらの慣用のダム50およびランプ51は、プレートセグメントの前面の基材45から延びる大きい突出物である。ランプ50は、高さにおいて2から6mmだけまたはそれよりも大きく基材から突出してもよい。ダム51は、数ミリメートルから歯の高さの約4分の3(3/4)まで基材よりも上に延びていてもよい。ランプまたはダムは、1つの列における歯の間においてブリッジと交互であってもよい。例えば、隣接する歯の間に一連の2つから6つのブリッジがあり、続いて次の1つから6つの歯の間に1つのランプまたはダムがあってもよい。ランプ、ダムおよびブリッジは、また、同一領域内のブリッジおよびラムのような隣接する歯の間において任意の変形に結合されてもよい。
【0046】
当技術分野において知られているように、ランプおよびダムは、それらが取り付けられる歯を強化する。ランプまたはダムの高さは、歯に対する所望のレベルの支持を提供するように選択される。歯の高さと比較された際に相対的に低いランプまたはダムは、より高いランプまたはダムが提供する未満の支持を提供する。歯の高さと比較された際に高いランプまたはダムは、歯の良好な支持を提供するが、歯を通るパルプ化材料の流れに悪影響を及ぼし、およびディスパーザーの生産能力を著しく低減させ得る。高いランプまたはダムに起因する別の悪影響は、材料をディスクの間の密集領域に流すことによるパルプ化材料の均質性の低下である可能性がある。
【0047】
図4(A)および図4(B)は、回転子または固定子支持ディスクに据え付けられるように構成されるプレートセグメント52上の歯26を示す。歯26は、同中心列42に配置される。各列における歯26は、隣接する歯の間に架かりおよび隣接する歯を接続するブリッジ56によって接続される。ブリッジ56は、歯に構造的支持を提供し、および歯の間を移動する材料中の大きい硬い粒子による歯への損害を防止するのを助ける。ブリッジ56は、1つの列における隣接する歯の間のスロット57に架かっていてもよい。図2および図3に示されるように、すべての隣接する歯26の間にブリッジ56があってもよく、および1つの列におけるすべてのスロット57に架かっていてもよい。ブリッジ56は、歯およびブリッジが同一材料でおよびシングルピース鋳造構成要素として形成されるように、歯26と一体であってもよい。これらの材料は、ニッケルおよびクロムを用いる合金のような摩耗しにくい合金、およびマルテンサイトまたはオーステナイト系ステンレス鋼であってもよい。
【0048】
ブリッジ56は、プレートセグメント上の歯の列42に含まれていてもよい。あるいはまた、ブリッジ56は、選択で、その列のものであってよくおよび他の列の一部でなくてもよい。例えば、ブリッジは、第1のいくつかの列、そのような第1の列は第1の2つの列または第1の3つの列、の中にあってもよい。第1の列は、半径方向内側の列である。第1の歯の列は、ディスパーザーを通過する材料中の最も大きい粒子が対象とされてもよい。また、ブリッジは、半径方向内側の列と比較された際に半径方向外側の列において、より高い遠心力に起因して、半径方向外側の列42において有用であってもよい。このようにして、プレートセグメントは、外側の1つから7つの列のような、半径方向外側の列または外側の少数の列上に、および半径方向内側の列ではなく、ブリッジ56を備える列42を有していてもよい。いくつかの適用において、半径方向内側の列は、半径方向外側の列よりも、幅が広くおよびより大きな程度まで間隔が空けられる傾向がある。ブリッジは、幅の広い歯を支持するために必要とされない場合がある。さらに、ブリッジは、半径方向内側のたいていの列において存在するかもしれないようには、歯の間の幅の広い間隙に架かるのに適さない場合がある。
【0049】
ブリッジ56は、プレートセグメント12、18の前面の基材45の周辺に高くされる。高さのために、ブリッジの底部と基材45の表面との間に隙間58がある。隙間58の距離は、歯の高さ(H)の半分、歯の高さの3分の1、歯の高さの3分の2、高さの80から90パーセント(80%から90%) または、実質的に歯の高さ全体であってもよい。隙間58の距離は、プレートセグメントの設計の間に決定される。隙間の距離は、破損に対する歯の耐性を向上させ、およびディスパーザーを通るパルプ化材料の移動を増進させるように決定されてもよい。異なる歯間隔を横切るブリッジの位置のスタガリングは、歯の列を横切るおよび通る繊維のより均一な流れを可能にする可能性がある。また、向かい合った歯上のブリッジのスタガリングは、高められた強度を歯に提供する場合がある。
【0050】
ブリッジ56は、図2および図3に示されるように、円形である断面を有していてもよい。断面の面積は、歯26の断面の面積より小さくてもよい。例えば、ブリッジの断面の面積は、基材45からのブリッジと同じ高さにおける歯の断面の面積の5分の1、3分の1、2分の1または3分の2であってもよい。ブリッジ56は、図4(A)および図4(B)に示されるように、歯のリーディング面62からオフセットされていてもよく、および同様に、歯のトレーリング面60からオフセットされていてもよい。ブリッジ56は、半径方向に沿った歯の側上で中心に置かれてもよく、または、それらは、縁のうちの1つに向かってオフセットされ得る。
【0051】
基材は、歯の列において、隣接する歯の間に、浅いランプまたはダム50を含んでいてもよい。ランプまたはダム50は、パルプ化された材料の均質性に及ぶランプまたはダムの影響を低減させるために、歯の高さの4分の1未満のように短くてもよい。ランプがある場合、レッジ54は、歯の列のトレーリング縁(半径方向外側)側に形成されてもよい。ランプまたはダム50は、歯のためのさらなる構造的支持を提供する。ランプまたはダム50は、また、材料を基材から離れておよび歯の上部領域に向かって導くことによって、再生される材料を処理するのを助けてもよい。
【0052】
図5(A)および図5(B)は、ブリッジ66がその中で歯26の頂部を形成する例示的なプレートセグメント64を示す。歯の各列42は、列によって形成される円弧と調和する円弧に配置されるブリッジ64を有する。ブリッジ66は、その列における歯の上部部分を形成する。ブリッジ66の前面は、その列における歯のリーディング面62および歯のトレーリング面60と同一平面内にあってもよい。ブリッジの上部表面は、平面でありおよびランプまたはダム以外の基材の部分に概して平行であってもよい。また、ブリッジ66の厚さは、幅より小さくてもよく、厚さは、半径方向線に垂直の方向であり、および厚さは、半径方向線に平行である。
【0053】
図6(A)および図6(B)は、ブリッジを備える歯26の列を有するプレートセグメント68を示し、その中で、ブリッジのセグメント70、72は、隣接する歯の間の中間の高さにおけるセグメント70と、隣接する歯の頂部におけるセグメント72と、の間で交互になる。ブリッジセグメントの高さは、プレートセグメントの基材45に関する。交互の高さのために、基材とブリッジセグメントとの間の隙間58は、また、隣接する歯の対の間で変動する。交互のセグメントは、各列42におけるすべての歯に関して続く。交互の高さの歯は、各歯に対して歯の頂部および中間において構造的支持を提供する。このようにして、交互の高さは、大きい硬い粒子を有する、またはさもなければ歯を損壊し得る粒子を有する傾向のある、パルプ化された材料を取り扱うことが予期されるプレートセグメントのための歯に、増強された構造的強さを提供するために使用されてもよい。
【0054】
図7(A)、図7(B)、図7(C)および図7(D)は、プレートセグメントの異なる列における、隣接する歯26の間の例示的なブリッジ74、76、56、および78を示す。ブリッジは、異なる断面形状を有する。ブリッジ74は、断面において三角形の形状を有し、その中で、三角形の頂点は、固定子および回転子ディスク間を流れるパルプ化された材料の流れの中に向かって面する。流れに面するように頂点を配向することは、ブリッジによってもたらされる流れに対する抵抗を低減させる。ブリッジ76は、断面において長方形形状を有する。長方形の断面形状は、歯の幅を横切るより均一な構造的支持を提供する可能性があり、幅は、歯のリーディング面からトレーリング面までである。ブリッジ56のための円形の断面形状は、歯に、相対的に低い流抵抗の(長方形のブリッジと比較された際に)良好な構造的支持を提供し、およびブリッジへの損傷に対して耐性を有する可能性がある(他の断面形状を有するブリッジと比較された際に)。前方に面するブリッジの最も厚い部分を備える涙滴形状を有するブリッジ78は、歯の前方部分(損壊が最も生じやすい)のための良好な構造的支持、および材料の流れに対する低い抵抗を提供する。開示される形状は、本開示の範囲に入るブリッジの例示的な形状であり、および本明細書における何物も、ブリッジをこれらの特定の形状に限定するものではないことは理解されたい。
【0055】
図8(A)および図8(B)は、ブリッジ80、82の対を有する歯26の正面図および側面図を示す。上部ブリッジ80は、歯26の高さの80から90パーセント(80%から90%)の範囲にあってもよい。下部ブリッジ82は、歯の高さの3分の1から3分の2の基材45よりも上の高度にあってもよい。あるいはまた、ブリッジ80、82の対は、歯を通る材料の流れの方向に沿って(その方向は、基材45に平行である)1つのブリッジ80が他のブリッジ82の前にある状態で、基材よりも上の同じ高さにあってもよい。
【0056】
ブリッジは、プレートセグメントにおける列のすべてが、同一の断面形状を備えるブリッジを有するように、異なるプレートセグメントに適用されてもよい。あるいはまた、プレートセグメント上の1つの歯の列におけるブリッジは、他の列とは、断面において異なる形状を有していてもよい。
【0057】
ブリッジは、ディスパーザー用のプレートセグメントまたはプレート全体に、歯のための構造的支持を提供する。ブリッジによって提供される構造的支持のために、歯は、ディスパーザーによって加工される再生パルプ材料における、硬い大きい粒子に起因する破損に対して、より耐性がある。ブリッジによって提供される構造的支持のために、歯は、ブリッジなしに可能となるであろうよりも高くおよび/または幅が狭くあってもよい。より幅の狭い歯は、1つの列における歯の数の増大を可能にする。
【0058】
歯の間にブリッジを備えるプレートセグメントは、高摩耗金属合金のような金属の鋳造によって形成されてもよい。プレートセグメントを鋳造するために、モールドは、砂から形成されてもよい。砂モールドは、インベストメント鋳造、3次元印刷、または他の付加製造技術によって形成されてもよい。砂コアは、プレートセグメントの部分を形成するために必要とされてもよい。砂モールドは、プレートセグメントを形成するのに犠牲になる。あるいはまた、プレートセグメントは、3次元印刷または他の付加製造技術を用いて直接的に形成されてもよい。さらに、ブリッジは、ブリッジを作り出すために、例えば、歯の間にブリッジを溶接すること、または、木釘を押し込むことなどによって、既存のプレートセグメントに付加されてもよい。
【0059】
1つまたは複数の歯の列において歯の間にブリッジを備えるプレートセグメントは、ディスパーザー以外の機械に適用されてもよい。これらの機械は、噛合歯の列を備える対向するディスクを含み、および機械によって加工される繊維から粒子を分離するため、繊維の塊を分離するため、またはサイズを低減させおよび供給される粒子を均質化するために使用される。
【0060】
図9は、描かれるディスパーザー歯26の各々の第1の歯面69から延びるバットレス73を有する2つの隣接する例示的なディスパーザー歯26の斜視図である。第1の歯面69と当接するバットレス73の面積79(図13(A)から図13(D))(すなわち、「当接面積」)は、第1の歯面69の総面積55(図13(A)から図13(D))よりも小さい。特定の例示的な実施形態において、露出される面積59(図13(A)から図13(D))は、第1の歯面の総面積55の約20%から80%の間である。第1の歯面の総面積55は、バットレス面積79および第1の歯面の露出される面積59の合計であることは理解されよう。
【0061】
歯26は、第2の歯面53(図12(B))および第1の歯面69、第2の歯面53、第1の横歯側67、および第2の横歯側88によって境界される本体65をさらに含む(図13(A))。理論によって束縛されることなく、出願人は、本明細書に記載される例示的なバットレス73は、ディスパーザー歯26に付加的な支持を提供しつつ、隣接するディスパーザー歯26間における十分な開放領域47(図12(A)から図12(G))を依然として可能にして、十分なスループットを維持するように再生材料が開放領域47を通って流れることができることを信じる。
【0062】
図9のバットレス73は、バットレス高(h)を有する。描かれる実施形態において、バットレス高(h)は、歯高(H)よりも小さく、それによって、第1の歯面69を露出させる。この描写において、第1の歯面69は、ディスパーザーが回転しているときに、歯26のトレーリング面として始まる。理論によって束縛されることなく、分散の大部分は、向かい合ったディスパーザープレートの噛合歯26の縁の間における再生繊維の屈曲に起因して起こることが信じられている。第1の面69の露出は、リーディング面(第2の面53参照)が摩耗したときに操作者がディスパーザープレートの回転を逆転させることを可能にする。このようなやり方で、開示される実施形態は、操作者がディスパーザープレートセグメントの有用寿命を延長させることを可能にしてもよい。
【0063】
特定の例示的な実施形態において、バットレス73は、第2の歯面53上に配置される。さらに他の例示的な実施形態において、バットレスは、第1の歯面69および第2の歯面53の両方に配置され得る。製造品は、ディスパーザーの所望される使用により、バットレス73を設置および構成し得る。
【0064】
理論によって束縛されることなく、本明細書に開示される例示的なバットレス73のようなバットレス73の使用は、製造品がディスパーザープレートセグメントの基材45上により多くの数のより高い歯26を含むことを可能にし、それによって、ディスパーザープレートセグメントが面積の単位当たりに再生繊維に与え得る仕事量を増大させることがさらに考えられる。特定の例示的な実施形態において、ディスパーザー歯26は、平坦頂部75を含む。他の例示的な実施形態において、頂部は、尖っていてもよい。
【0065】
バットレス73は、遠位底部縁85、頂部縁83、および頂部縁83から遠位底部縁85に延びる斜辺(hyp)をさらに含む。特定の例示的な実施形態において、バットレス73のベース(B)の最も幅広の幅(w2)は、バットレス73の頂部縁83での幅(w1)よりも広い。
【0066】
図10から図13は、バットレス73は、バットレス73の当接面積79がバットレス73がそれに当接する歯面69、53の総面積55よりも小さい限り、任意の数の形状を有していてもよいことを示す。そのような形状は、単に例として、四面体角柱、角錐、三角柱、四辺形角柱、および台形角柱からなる群から選択される形状を含む。そのような形状は、対称性または非対称性であってもよい。
【0067】
図12は、歯の列の長さに沿った列の断面図である。図12において、各バットレス73は、例示的なバットレスの異なる例示的な実施形態である。図12(A)は、隣接する歯26の第2の歯面53まで延びない遠位底部縁85を描く。図12(D)は、隣接する歯26の第2の歯面53に上がって延びる遠位底部縁85を示す。図12(E)は、第1のディスパーザー歯26の第1の面から延びる第1のバットレス73、および隣接するディスパーザー歯26の第2の面53から延びる第2のバットレス73を描く。
【0068】
図13は、バットレス73の断面を示すための、例示的なバットレス73と第1の歯面69との接合部を横切る断面側面図である。図13は、第1の歯面69の露出される面積59に対する当接面積79をよりよく示す。図13(A)から図13(D)が論証するように、バットレス73の形状は、当接面積79がバットレス73がそれに当接する歯面69、52の総面積55よりも小さい限り、大きく異なっていてもよい。
【0069】
例示的なプレートセグメントは、前側および後側を有する基材であって、後側はディスパーザーの支持ディスクに据え付けられるように構成される、基材と、基材の前側から突出する歯の列であって、列の各々はプレートセグメントの1つの側からプレートセグメントの反対側に延びる円弧に沿って配置される、歯の列と、を含み、歯の列のうちの少なくとも1つにおいて、隣接する歯は、隣接する歯の間の間隙に架かるブリッジによって結合され、ブリッジは、ブリッジが間隙内の開放空間によって前面から分離されるように、基材の前側よりも上に高くされる。
【0070】
例示的な実施形態において、ブリッジは、隣接する歯の端部またはその近くに、基材の前側から離れて、存在する。
【0071】
例示的な実施形態において、ブリッジは、隣接する歯の各々の側壁を結合する。
【0072】
例示的な実施形態において、ブリッジは、前側よりも上の歯の高度で、前側よりも上の隣接する歯の高さの全体に対して3分の1の範囲内において、隣接する歯の側壁を結合する。
【0073】
例示的な実施形態において、ブリッジは、隣接する歯の間のブリッジの中点で断面において円形または楕円形形状、隣接する歯の間のブリッジの中点で断面において長方形形状、隣接する歯の間のブリッジの中点で断面においてテーパー形状、および隣接する歯の間のブリッジの中点で断面において涙滴形状、からなる群から選択される形状を有する。
【0074】
例示的な実施形態において、ブリッジは、列のうちの少なくとも1つにおいて、隣接する歯の各々の間にある。
【0075】
例示的な実施形態において、ブリッジは、隣接する歯の間の第1のブリッジであり、プレートセグメントは、隣接する歯の間に第2のブリッジを含み、第2のブリッジは、第1のブリッジとは異なる基材よりも上の高さにある。
【0076】
例示的な実施形態において、ブリッジは、半径方向最外列にあり、および半径方向内側列は、ブリッジを欠く。
【0077】
例示的な実施形態において、ブリッジは、その列における隣接する歯の第1の対の間の第1のブリッジであり、およびプレートセグメントは、その列における隣接する歯の第2の対の間に第2のブリッジをさらに含み、第1のブリッジは、第2のブリッジとは異なる高さにある。
【0078】
例示的な実施形態において、プレートセグメントは、回転軸の周りを回るように構成され、およびプレートセグメントは、円弧形状の半径方向内縁および円弧形状の半径方向外縁を含み、およびプレートセグメントは、それぞれの半径方向線に沿って各々位置合わせされる側縁を有する。
【0079】
例示的な機械は、セルロース系繊維質材料を含む流れを受け入れるように構成される入口を含むハウジングと、ディスクのうちの少なくとも1つがハウジング内部において回転軸の周りを回転するようにハウジング内に据え付けられる対向するディスクと、を含み、対向するディスクの各々は、前面を有し、および対向するディスク上の前面は、互いに面しおよび対向するディスクの間の間隙によって分離され、対向するディスクの各々は、ディスクに対する前面上に歯の列を有し、各歯の列における歯は、回転軸から共通半径にあり、ブリッジは、歯の列のうちの少なくとも1つにおいて隣接する歯の間の間隙に架かり、ブリッジは、間隙内の開放空間によって前面の基材から分離され、対向するディスクのうちの第1の対向するディスクの前面上の歯の列は、対向するディスクのうちの第2の対向するディスクの前面上の歯の列とは異なる半径にあり、および第1の対向するディスクの列は、第2の対向するディスクの歯の列と噛み合う。
【0080】
例示的な実施形態において、第1および第2の対向するディスクは各々、シャフトにまたは直接的にハウジングに、のいずれかに据え付けられる支持ディスクであって、支持ディスクは据え付け用基材を含む、支持ディスクと、環状アレイ内で据え付け用基材に据え付けられるプレートセグメントであって、ディスクのための前面がプレートセグメントの前面によって形成される、プレートセグメントと、を含む。
【0081】
例示的なプレートセグメントは、前側および後側を有する基材であって、後側がディスパーザーの支持ディスクに据え付けられるように構成される、基材と、基材の前側から突出する歯の列であって、プレートセグメントの第1の横側からプレートセグメントの反対の横側に延びる円弧に沿って配置される列と、を含み、歯の列における歯は、第1の歯横側および第2の歯横側を有する歯本体に沿って第2の面から遠位に配置される第1の面を有し、およびバットレスは、歯の第1の面から歯の第1の面に隣接する基材に延びる。
【0082】
例示的なプレートセグメントは、歯の第2の面から歯の第2の面に隣接する基材に延びるバットレスをさらに含む。
【0083】
例示的な実施形態において、バットレスは、高さを有し、およびバットレスの高さは、バットレスがそこから延びる歯の高さよりも小さい。
【0084】
例示的な実施形態において、バットレスは、当接面積をさらに含み、第1の歯面は、総面積をさらに含み、およびバットレスの当接面積は、第1の歯面の総面積よりも小さい。
【0085】
例示的な実施形態において、当接面積と総面積との間の差は、露出される面積を画定する。
【0086】
例示的な実施形態において、露出される面積は、第1の歯面の総面積の20%から80% の範囲内である。
【0087】
例示的な実施形態において、バットレスは、四面体角柱、角錐、三角柱、四辺形角柱、および台形角柱からなる群から選択される形状を有する。
【0088】
例示的な実施形態において、歯は、第1の歯面、第2の歯面、2つの第1の横側、および第2の横歯側の中で歯の頂部に配置される平面をさらに含む。
【0089】
例示的な実施形態において、バットレスは、歯の第1の面に隣接する基材上に配置されるベースをさらに含み、ベースは、幅を有し、およびベースの幅は、バットレスの頂部縁における幅よりも広い。
【0090】
例示的な実施形態において、バットレスは、バットレスの頂部縁からバットレスの遠位底部縁に延びる斜辺をさらに含む。
【0091】
例示的な実施形態において、遠位底部縁は、隣接する歯の第2の歯面と隣り合う。
【0092】
本発明は、最も実際的なおよび好ましい実施形態と現在考えられているものに関連して記載されてきたが、本発明は、開示される実施形態に限定されるべきではなく、反対に、本発明の精神および範囲内に含まれる様々な修正および等価のアレンジメントをカバーすることが意図されることは理解されよう。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図11D
図12A-12G】
図13A-13D】