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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】トナー搬送装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20240311BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20240311BHJP
【FI】
G03G15/08 322C
G03G15/08 347
G03G21/16 104
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2019207173
(22)【出願日】2019-11-15
(65)【公開番号】P2021081512
(43)【公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-11-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川村 知史
(72)【発明者】
【氏名】田邉 真人
(72)【発明者】
【氏名】浜田 孝俊
(72)【発明者】
【氏名】厚 祐輔
【審査官】山下 清隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-004394(JP,A)
【文献】特開平11-202604(JP,A)
【文献】特開2000-227744(JP,A)
【文献】特開2007-334287(JP,A)
【文献】特開2019-164186(JP,A)
【文献】特開2012-128362(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0074470(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
G03G 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーを現像装置に向けて搬送するためのトナー搬送装置であって、
トナーを収容するトナー容器と、
前記トナー容器から受け取ったトナー前記現像装置に向けて移動するための移動経路を構成する移動経路部と、
トナーが前記トナー容器から前記移動経路部の内部へ移動する際にトナーが通過するパイプであって、前記移動経路部の前記内部へトナーを排出させるための排出口が設けられたパイプと、
前記トナー容器から前記移動経路部へ前記パイプを介してトナーを移動させるためのエアを供給するエア供給手段と、
前記排出口から排出されたトナーが前記移動経路部の底面に到達する前にトナーが通過する通過領域の一部である検知領域におけるトナーの有無を検知する光センサー部と、
を備え
前記パイプの前記排出口は、重力方向に交差する方向に開口し、
前記検知領域は、前記重力方向において、前記排出口の下端よりも下方に位置する、
ことを特徴とするトナー搬送装置。
【請求項2】
前記光センサー部は、光を照射する発光部と、前記光を受光する受光部とを含み、前記発光部から前記受光部への光路は前記検知領域と交差する
ことを特徴とする請求項1に記載のトナー搬送装置。
【請求項3】
前記移動経路部の筐体には、前記排出口においてトナーが排出される方向及び重力方向の双方に交差する方向に並べて配置された一対の光透過部である第1光透過部及び第2光透過部が設けられており、前記発光部は前記第1光透過部に対応する位置に配置され、前記受光部は前記第2光透過部に対応する位置に配置されており、
前記発光部から前記受光部への光は、前記第1光透過部、前記検知領域および前記第2光透過部をこの順に通過する
ことを特徴とする請求項2に記載のトナー搬送装置。
【請求項4】
前記検知領域において、前記排出口の上端から排出されたトナーの軌跡を第1の軌跡、前記排出口の前記下端から排出されたトナーの軌跡を第2の軌跡とすると、前記一対の光透過部は、前記排出口においてトナーが排出される方向及び重力方向の双方に交差する方向に見たときに、(i)前記第1の軌跡と、(ii)前記第2の軌跡と、(iii)前記排出口前記上端と前記下端を結ぶ線と、(iv)前記移動経路部前記底面と、で囲まれる領域と重なるように配置される
ことを特徴とする請求項3に記載のトナー搬送装置。
【請求項5】
前記検知領域において、前記排出口の上端から排出されたトナーの軌跡を第1の軌跡、前記排出口の前記下端から排出されたトナーの軌跡を第2の軌跡とすると、前記受光部は、前記排出口においてトナーが排出される方向及び重力方向の双方に交差する方向に見たときに、(i)前記第1の軌跡と、(ii)前記第2の軌跡と、(iii)前記排出口の前記上端と前記下端を結ぶ線と、(iv)前記移動経路部前記底面で囲まれる領域と、で囲まれる領域と重なるように配置される
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のトナー搬送装置。
【請求項6】
前記エア供給手段は、トナーに運動エネルギーを与えて前記トナー容器から排出することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のトナー搬送装置。
【請求項7】
前記パイプは、水平方向に延びる水平部分を含み、
前記排出口は、前記水平部分の先端に設けられている、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のトナー搬送装置。
【請求項8】
前記トナー容器は、前記移動経路部の上方に配置されており、
前記パイプは、前記トナー容器から下方にトナーを移動させる部分と、前記水平部分と、を含むL字状の経路であ
ことを特徴とする請求項に記載のトナー搬送装置。
【請求項9】
前記エア供給手段は、トナーを前記トナー容器から排出するためのポンプを含み
前記第1の軌跡及び前記第2の軌跡は前記排出口の位置および前記ポンプの能力に基づくものである、
ことを特徴とする請求項4または5に記載のトナー搬送装置。
【請求項10】
前記移動経路部は、トナーを水平方向に搬送する上流側搬送部と、前記上流側搬送部に接続されてトナーを重力方向の上方に搬送する下流側搬送部を含み、
前記光センサー部は、前記上流側搬送部に配置される、
ことを特徴とする請求項6からのいずれか1項に記載のトナー搬送装置。
【請求項11】
前記移動経路部の前記内部には、トナーが前記現像装置に向けて搬送される方向であるトナー搬送方向にトナーを搬送するスクリューが設けられ、
前記パイプは、前記スクリューの上方に設けられている、
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のトナー搬送装置
【請求項12】
前記パイプは、前記スクリューの前記トナー搬送方向に延びており、
前記パイプの前記排出口は、前記スクリューの前記トナー搬送方向の下流側に向かって開口している、
ことを特徴とする請求項11に記載のトナー搬送装置
【請求項13】
前記トナー搬送方向から見たときに、前記光センサー部の光路は、前記パイプの前記排出口と重なる、
ことを特徴とする請求項12に記載のトナー搬送装置
【請求項14】
前記パイプの前記排出口は、前記トナー搬送方向における前記スクリューの下流側の端と上流側の端の間に配置されている、
ことを特徴とする請求項12または13に記載のトナー搬送装置
【請求項15】
前記パイプは、前記移動経路部の前記内部に取り付けられており、
前記トナー容器は、前記移動経路部に離脱可能に装着されている、
ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のトナー搬送装置
【請求項16】
前記エア供給手段は、前記トナー容器に取り付けられている、
ことを特徴とする請求項15に記載のトナー搬送装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トナー搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トナー像を形成して画像形成を行う、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの、電子写真方式を用いた画像形成装置では、画像形成によって消費された現像剤を補うために、現像装置に現像剤補給装置を付設している。現像剤補給装置は、現像容器から取り出した現像剤を、貯蔵部(ホッパ)に一定量だけ貯蔵しておき、必要なタイミングで搬送手段を作動させて貯蔵部から現像装置へ現像剤を補給している。
特許文献1には、現像剤容器の一例であるトナーボトルから取り出したトナーを、小容量のホッパに貯蔵し、必要なタイミングでスクリュー搬送機構によって現像装置へ搬送される構成が提案されている。特許文献1では、スクリュー搬送機構で安定したトナー供給を実現するために、貯留部内に常に一定量のトナーを貯留しておく必要がある。そのため、引用文献1の画像形成装置の制御部は、光学センサーを用いて、貯蔵部内のトナー剤面の高さを検知しており、その情報を元にトナーボトルから貯蔵部へのトナー補給量を制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5762052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、現像剤容器としてのトナーボトルから貯蔵部内にトナーを送出し、貯蔵部から搬送経路を経由して現像装置にトナーを補給している。そして、貯蔵部内の所定の高さにおけるトナーの有無を検知する光センサーを用いて、トナーの残量を検知している。そのため、現像剤容器のトナーが無くなった後でも貯蔵部内のトナーが残っている間はトナー有りと判定されるため、現像剤容器が空若しくは空に近い状態になった後でも、トナー残量なしと判定されるまでには一定の時間が必要になる。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、現像剤容器内のトナーが空若しくは空に近い状態になったことを迅速に判定する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、
トナーを現像装置に向けて搬送するためのトナー搬送装置であって、
トナーを収容するトナー容器と、
前記トナー容器から受け取ったトナー前記現像装置に向けて移動するための移動経路を構成する移動経路部と、
トナーが前記トナー容器から前記移動経路部の内部へ移動する際にトナーが通過するパイプであって、前記移動経路部の前記内部へトナーを排出させるための排出口が設けられたパイプと、
前記トナー容器から前記移動経路部へ前記パイプを介してトナーを移動させるためのエアを供給するエア供給手段と、
前記排出口から排出されたトナーが前記移動経路部の底面に到達する前にトナーが通過する通過領域の一部である検知領域におけるトナーの有無を検知する光センサー部と、
を備え
前記パイプの前記排出口は、重力方向に交差する方向に開口し、
前記検知領域は、前記重力方向において、前記排出口の下端よりも下方に位置する、
ことを特徴とするトナー搬送装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、現像剤容器内のトナーが空若しくは空に近い状態になったことを迅速に判定する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】上流側搬送部の平面図および断面図。
図2】画像形成装置の概略断面図。
図3】トナー補給カートリッジの一端部からの斜視図。
図4】ポンプを駆動する機構を説明する図。
図5】トナー補給カートリッジの分解斜視図
図6】トナー搬送装置の全体構成を示す斜視図。
図7】トナー搬送装置の部分側面図および断面図。
図8】カートリッジからのトナー出射時の様子を説明する図。
図9】出射されたトナーの挙動を説明する図。
図10】出射されたトナーの通過領域に対する光センサーの配置を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】
[実施例1]
<装置の全体構成>
図2の概略断面図を参照して、本発明のトナー搬送装置が適用される画像形成装置1の構成と、画像形成動作の一例を説明する。
【0011】
画像形成装置1は、画像形成部6(6Y、6M、6C、6K)を用いて記録材4に画像を形成する装置である。なお、符号の添字Y、M、C、Kはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応する。以下の説明において、特に色を区別する必要がなければ、「画像形成部6」のように添字を省略する場合がある。
本実施例の画像形成部6はプロセスカートリッジである。画像形成部6(6Y、6M、6C、6K)は、感光体ドラム7(7Y、7M、7C、7K)、帯電装置8(8Y、8M、8C、8K)、現像装置9(9Y、9M、9C、9K)、および、クリーニングブレード10(10Y、10M、10C、10K)を備える。
【0012】
感光体ドラム7は、画像形成部6の枠体により回転可能に支持される。現像装置9には現像ローラ11(11Y、11M、11C、11K)が設けられており、現像ローラ11は感光体ドラム7に対して当接と離間が可能な構成となっている。そして現像ローラ11、回転駆動することにより現像装置9のトナー(現像剤)を感光体ドラム7に供給する
【0013】
制御部60は、CPU、メモリ(揮発性メモリ及び不揮発性メモリの総称)、入出力I/F、バスなどを含み、後述の光センサー部115や表示部90や外部情報処理装置(パーソナルコンピュータやスマートフォン)などの外部機器との通信行い、各種処理を行う。また外部との通信により画像データを受信し、受信した画像データをメモリからの読み出し、画像形成装置1の各構成要素を制御して該画像データに基づく画像を形成する。制御部60は、制御回路や情報処理装置により構成される制御ユニットである。電源部70は、帯電装置8やレーザースキャナユニット12などの画像形成装置1の各構成要素に電力を供給するための高圧電源である。駆動部80は、画像形成装置1の各構成要素を駆動するための動力源であり、感光体ドラム7、現像ローラ11、上流側スクリュー105、下流側スクリュー124、駆動カップリング203、その他の各種ローラを回転駆動するためのモータを含む。表示部90は、操作者への情報提供を行うための表示装置であり、液晶パネルなど任意の表示装置を利用できる。表示部90をタッチパネルとして、操作入力を受付可能としても良い。
【0014】
画像形成動作において制御部60は、帯電装置8により感光体ドラム7の表面を帯電させた後、レーザースキャナユニット12を介して感光体ドラム表面にレーザーを照射して、画像データに基づく潜像を形成させる。続いて現像ローラ11が感光体ドラム7にトナーを供給することにより、感光体ドラム表面の潜像がトナー像として顕像化する。現像されたトナー像は、一次転写部20で中間転写ベルト18へ転写される。YMCK各色のトナー像が連続的に転写されることで、中間転写ベルト18の表面に4色トナー画像が形成される。4色トナー画像は、中間転写ベルト18の回転にしたがって二次転写部17に搬送される。
【0015】
各画像形成部6(6Y、6M、6C、6K)の下部には、トナー補給カートリッジ13(13Y、13M、13C、13K)とトナー搬送装置14(14Y、14M、14C、14K)、トナー搬送駆動装置15(15Y、15M、15C、15K)が配置されている。トナー搬送装置14は、搬送経路部として機能し、トナー搬送駆動装置15に駆動されて、画像形成部6内のトナー消費に合わせてトナー補給カートリッジ13内のトナーを画像形成部6へ搬送して補給する。
画像形成装置1の下部にはカセット2が設けられ、カセット2内には紙などの記録材4が収納されている。カセット給紙部3が回転することで記録材4は一枚ずつ分離給送され、レジストローラ5によって下流に搬送される。
【0016】
現像装置9の上部には中間転写ユニット16が設けられている。中間転写ユニット16は、中間転写ベルト18、一次転写ローラ19、張架ローラなどを有する。中間転写ユニット16を画像形成装置本体に着脱可能としてもよい。中間転写ユニット16は、二次転写部17が記録材4の搬送経路に面するように、略水平に配置されている。
感光体ドラム7に対向する中間転写ベルト18は、回転可能な無端状のベルトであり、複数の張架ローラにより張架されている。中間転写ベルト18の内面には、一次転写ローラ19(19Y、19M、19C、19K)が、中間転写ベルト18を介して感光体ドラム7(7Y、7M、7C、7K)と対向するように配置されている。一次転写ローラ19と感光体ドラム7の間に一次転写部20(20Y、20M、20C、20K)が形成される。一次転写部20では、一次転写ローラ19に電圧が印加されて、感光体ドラム7から中間転写ベルト18にトナー像が転写される。
【0017】
二次転写部材である二次転写ローラ21は、中間転写ベルト18を介して二次転写対向ローラ31と二次転写部17を形成している。二次転写部17で、中間転写ベルト18上に転写されたトナー像が記録材4に二次転写される。二次転写で記録材4に転写しきれず、中間転写ベルト18上に残留したトナーがクリーニングユニット22により除去される。クリーニングユニット22で除去されたトナーは、回収トナー搬送部23を経由しトナー回収容器24へ搬送され、蓄積される。
【0018】
トナー画像が二次転写された記録材4は、さらに下流(紙面で上方)に搬送され、定着装置25の加熱ユニット25aと加圧ローラ25bによって加圧・加熱される。これによりトナーが溶融してトナー画像が記録材4に定着する。その後、記録材4は排出ローラ対26へ搬送され、排紙トレイ27に排出される。以上の一連の動作が、記録材表面への画像形成動作である。
【0019】
<トナー補給用の構成>
続いて、本実施例の特徴的な構成であるトナー補給カートリッジ13と、トナーを搬送するための構成について、図3図4を用いて説明する。図3(a)はトナー補給カートリッジ13Y、13M、13Cの斜視図である。図中、矢印Bが指し示す方向は、トナー補給カートリッジ13を装置本体に装着する際の挿入方向である。逆に矢印B方向の真逆の方向がトナー補給カートリッジ13を装置本体から取り外す際の方向となる。図3(b
)は、図3(a)からサイドカバー224を外した状態の斜視図である。図3(c)は、トナー補給カートリッジ13Kの斜視図であり、図3(d)は、図3(c)からサイドカバー224を外した状態の斜視図である。
【0020】
図4は、トナーを送り出すためのカムの構成を示す説明図であり、トナー補給カートリッジの一端部を図示している。図4(a)は、カムギア220とリンク機構221とポンプ223の構成を表す説明図である。図4(b)は、図4(a)の断面図である。図4(c)は、カムギア220のカム溝220aの展開図である。
【0021】
図3に示すように、トナー補給カートリッジ13は、長手方向と短手方向を有する、略直方体形状の補給枠体201を備える。補給枠体201はその内部にトナーを収容可能である。トナー補給カートリッジ13の装着方向(矢印B方向)下流側には、駆動カップリング203、カムギア220、リンク機構221、ポンプ223、スクリューギア226が配置され、サイドカバー224で覆われている。また、下面側(通常使用される姿勢において下側)には、排出口208が設けられた排出シャッタ207が配置される。カムギア220のギア部はスクリューギア226と係合しており、スクリューギア226はカムギア220から回転駆動力を受ける。従って、ギア部カムギア220の回転によってスクリューギア226も回転する。
【0022】
駆動カップリング203は、カムギア220、および、補給枠体201内のトナー補給スクリュー209に駆動を伝達するように配置される。トナー補給カートリッジ13が画像形成装置1に装着されると、駆動カップリング203が本体側の駆動カップリング(不図示)と係合する。これにより、駆動部80からの駆動力がトナー補給カートリッジ側に伝達される。
【0023】
図4に示すように、カムギア220にはカム溝220aが設けられており、リンク機構221のカム突起部221aがカム溝220aと係合している。リンク機構221の両端部は、サイドカバー224のガイド224a及び224b(図5参照)に案内されサイドカバー224に対し、図中矢印C方向のように前後に移動可能に支持される。図5に示した通り、ガイド224a及び224bはサイドカバー224の凸部の部分に相当する。この凸部の内側には空間が形成されており、この空間にリンク機構221の端部221a及び端部2221bが配置されている。従って、リンク機構221は、ガイド224a及び224bにより位置移動を規制され、図中矢印C方向に移動可能な一方、軸500を中心とした回転運動を規制されている。カム溝220aは、装着方向(矢印B方向)下流側に傾斜した山部220bと、装着方向(矢印B方向)上流側に傾斜した谷部220cが設けられている。かかる構造により、カムギア220が回転したときに、カム溝220aに係合しているカム突起部221aが、山部220bと谷部220cを交互に通過する。これに伴って、ギアの回転運動がリンク機構の前後運動に変換されて、リンク機構221が装着方向(矢印B方向)に往復運動する。
【0024】
ここで、ポンプ223は、装着方向の一端側において、結合部223bによりリンク機構221と連結されている。また、ポンプ223は、装着方向の他端側において、接続部223cにより補給枠体201に固定されている。また、ポンプ223の内部空間223dは、接続部223cを介して、補給枠体201の内部空間(すなわち、収容部としてトナーが収容されるトナー収容室201a)と連通している。
このような構成において、ポンプ223の結合部223bがリンク機構221と連動して往復運動すると、ポンプ223の接続部223cは補給枠体201に固定されているため、ポンプ223の蛇腹部223aが伸縮運動を行う(図8(a)、図8(b)を参照)。この伸縮運動によってポンプ223の内部空間223dの容積が変動し、内部空間223dと連通しているトナー収容室201aの内圧が変動する。その結果、トナーに運動エ
ネルギーが与えられ、排出口208からトナーが排出される。なお、送出手段はポンプに限定されず、トナーに運動エネルギーを与えて送り出すことができれば、何を用いてもよい。
【0025】
図6は、画像形成装置に搭載されたトナー搬送装置14の概要構成を示している。なお、図6はトナー搬送装置14内部構成を示すために一部形状を省略している。トナー搬送装置14は、大きく分けて、上流側搬送部100と下流側搬送部120によって構成されている。
【0026】
上流側搬送部100の上面には供給口101が配置されている。トナー補給カートリッジ13から供給されるトナーは、供給口101を通って、上流側搬送部100内部の貯蔵容器108に供給される。上流側搬送部100は、貯蔵容器108に覆われるように配置された上流側スクリュー105を有する。供給口101から落下したトナーは、該上流側スクリュー105の配置領域に分布する。そして、上流側駆動ギア103によって回転駆動された上流側スクリュー105により、トナーが下流側搬送部120の方向へ搬送される。
【0027】
下流側搬送部120は、下流側壁面123を有する。下流側壁面123に覆われるように下流側スクリュー124が配置される。下流側搬送部120の最上流部(紙面では下方)は、上流側搬送部100の最下流部に接続されており、上流側搬送部100によって搬送されてきたトナーが、下流側スクリュー124に搬送される。下流側スクリュー124は、下流側駆動ギア122によって回転駆動され、重力に対して逆方向にトナーを搬送する。下流側スクリュー124により搬送されたトナーは、本体排出口121を通って現像装置9に補給される。
【0028】
<上流側搬送部100の詳細説明>
次に、トナー搬送装置14の詳細について、図1および図7を用いて説明する。図1(a)は、上流側搬送部100を上面から見た図である。図1(b)は、図1(a)のA1-A1断面図である。図7(a)は、上流側搬送部100を側面から見た図である。図7(b)は、図7(a)のA2-A2断面図である。
【0029】
図1(b)に示すように、上流側搬送部100は、大きく分けて、トナーの受入部としての貯蔵容器108と貯蔵容器カバー109によって構成されている。貯蔵容器108及び貯蔵カバー109は一以上の樹脂フレームによる壁面で基本的に構成される。貯蔵容器カバー109の供給口101の上部には、供給口シール102が貼りつけられており、供給口101まわりのトナー飛散を封止している。また、供給口101の下部には、トナー経路としてL字経路106が取り付けられている。L字経路106は、供給口101につながる略垂直部分と、略垂直部分から出射口106aにつながる略水平部分を有する。この構成により、供給口101から補給されてきたトナーは、L字経路106の略水平部分の延長にある空間Sの方向に出射される。このようにL字経路106は、出射口106aを形成している。出射されたトナーは、かかる通過領域を経由して下方に落下し、貯蔵容器108の底部に堆積する。
【0030】
図7(b)に示すように、貯蔵容器108の側壁には、L字経路106の出射口106aの近傍に、一対の光透過部として、光透過部材107が取り付けられている。実施例では、一対の光透過部材107が、筐体である貯蔵容器108の両側面に配置されている。また、一対の光透過部材107を結ぶ方向と、L字経路106の出射口106から空間Sに向かうトナーの出射方向とは、トナーの通過領域において交差している。
【0031】
光センサー部115は、発光部および受光部として、発光素子及びその駆動回路を含む
発光基板115a、および受光素子及びその駆動回路を含む受光基板115bを有する。一対の光透過部材107のうち一方の外側には、光センサー部115の発光基板115aが設けられている。また、他方の光透過部材107の外側には、受光基板115bが設けられている。すなわち、一対の光透過部材107を結ぶ方向において、発光基板115a、一方の光透過部材、トナーの通過領域、他方の光透過部材、受光基板115bが、この順に配置されている。かかる構造により、発光基板115aから受光基板115bへの光路Pが、トナー通過領域と交差する。
【0032】
その結果、光センサー部115によってトナーを検知してトナーの有無を判定できるようになる。すなわち、制御部60の制御により発光基板115aから出射した光が、一対の光透過部材107を介して受光基板115bに到達する光路Pにトナーが介在せず、受光基板115bが光を検知できた場合は、制御部60はトナーが存在しないと判断できる。一方、光がトナーにより遮られて受光基板115bが所定条件下での光を検知できない場合、制御部60はトナーが存在すると判断できる。なお制御部60は、受光基板115bまで到達する光強度に応じた判断を行ってもよい。
【0033】
発光基板115aに含まれる発光素子として例えば、赤外光などの光を照射する発光ダイオード(LED)を利用できる。ただし、光の波長領域はこれに限らず、可視領域光でもよい。また、LEDに変えてLD(半導体レーザ)など他の光源部材を用いてもよい。受光基板115bに含まれる受光素子としては例えばフォトセンサーなど既知の受光基板を利用できる。その他、光を用いて光路上の物体の有無を判定できるものであれば、光センサーとして利用できる。
光透過部材107としては、発光基板115aからの出射光の波長領域に対して透過性を持つ材質が好ましく、例えばアクリル樹脂が利用できる。光透過部材107は、トナー落下中の通過領域に光路を形成できる形状および設置位置であればよく、円形以外でもよい。また、光路を規定する目的で、光透過部材107としてアクリル樹脂製の棒状レンズなどの光学部材を用いたり、光透過部材107の近傍に光学部材を配置したりしてもよい。
【0034】
制御部60のメモリには予め、発光基板115aを所定の光強度で発光させたときに、受光基板115bが受信する光強度が保存されている。そして、光照射のタイミングで受光基板115bが受信した光強度を保存された光強度と比較することで、通過領域におけるトナーの有無を判定する。つまり、所定以上の光強度が受光基板115bにより受光された場合、制御部60はトナー無し若しくはトナー無しに近い状態になったと判定し、予め定めされた所定の処理を実行する。或いは、制御部60のメモリには予め、発光基板115aを所定の光強度で発光させたときに、受光基板115bが光を受光する時間情報が保存されている。この場合、所定期間のうち閾値時間以上の受光基板115bによる受光時間の長さに応じて通過領域におけるトナーの有無を判定する。つまり、所定時間以上の受光基板115bによる受光の時間があった場合に、制御部60はトナー無し若しくはトナー無しに近い状態になったと判定し、予め定めされた所定の処理を実行する。
ここで、トナー無し若しくはトナー無しに近い状態になったと判定した場合に実行される制御部60による予め定められた所定の処理とは、例えば、表示部90へ、トナー補給カートリッジの交換を促すメッセージ表示などが含まれる。
【0035】
本実施例においては、図7(b)に示すように、L字経路106の出射口106aの断面形状は一辺La=3.5mmの正方形形状である。また図1(b)に示すように、L字経路106の縦経路長Lb=7.6mm、横経路長Lc=12.5mmと設定した。L字経路106の断面形状は、本実施例では正方形としたが、長方形、円形、その他の形状であってもよい。また、断面形状の大きさや形状に合わせて、縦、横それぞれの経路長を変えてもよい。光透過部材107の大きさや配置、光センサーの検知範囲に合わせて最適な
形状に設定することが望ましい。
【0036】
<トナー補給時動作時の残量検知方法>
次に、トナー補給カートリッジ13からのトナー補給動作時におけるトナー残量検知方法について、図8、8を用いて説明する。図8(a)は、トナー補給カートリッジ13の内部を上方から見た図である。図8(b)および図8(c)はそのA3-A3断面図であり、トナーTを示している。図8(b)はポンプ223が伸長状態、図8(c)はポンプ223が圧縮状態にある。また、図9図1(b)と同様に図1(a)のA1-A1断面図である。図9(a)は図8(b)に、図9(b)は図8(c)に対応する。
【0037】
制御部60は、前述したように、現像装置内のトナー残量が低下、或いは所定量から低下してくると、トナー補給カートリッジ13から現像装置9にトナーを補給するように制御する。制御部60は、現像装置9内のトナー残量を、光学検知や重量検知など任意の方法で取得し、残量がゼロまたな所定の閾値以下になると、トナー搬送装置側に補給信号を送信する。トナー搬送装置側では、補給信号を受けると、図8(b)、図8(c)に示すように、駆動カップリング203(不図示)およびポンプ223と同軸上に配置されたカムギア220が回転し、ポンプ223は伸びた状態(図8(b))と縮んだ状態(図8(c))の伸縮運動を繰り返す。
【0038】
図8(b)に示すように、ポンプ223の内部空間223dとトナー収容室201aは連通口201bを通して連通している。そのため、図8(c)の状態のようにポンプ223が圧縮されると、トナー収容室201aの内圧が上昇し、トナー補給スクリュー209によってトナー収容室201a内に搬送されてきたトナーTを、排出口208から排出することができる。本実施例において、図8(b)および図8(c)に示すように、ポンプは直径Φ42mm、無負荷時(伸びた状態)の長さL1=20.1mm、圧縮時(縮んだ状態)長さL2=8.1mmであり、伸縮ストローク量は12mmである。またポンプ伸縮1往復の周期TはT=0.38(sec)である。上記のようなポンプ形状や設計仕様にすることで、トナー収容室201a内のトナーTを上流側搬送部100のL字経路106を介して排出することが可能となっている。
【0039】
次に、図9を用いて、上流側搬送部100内にトナーが補給される様子を説明する。図9(a)は、トナー補給カートリッジ13からトナーが補給されていない時の状態を示しており、図9(b)は、トナー補給カートリッジ13からトナーが補給されている時の状態を示している。
【0040】
図9(a)に示すように、トナーが補給されていない状態のとき、貯蔵容器108内にはある一定量のトナーが収納されている。このときの貯蔵容器108内のトナーの表面を剤面Zとする。剤面Zは、貯蔵容器108の内面構造、上流側スクリュー105の構成や性能などに応じて規定される。図9(a)の状態では、紙面に正対する方向から見たときに、光透過部材107とトナー剤面Zは重畳していない。
【0041】
トナーの補給が開始されると、図9(b)の状態に進み、トナー収容室201a内のトナーがL字経路106を通って貯蔵容器108内に排出される。ここで、L字経路106の出射口106aから排出されたトナーが、貯蔵容器108内のトナー剤面Zに落下するまでの軌跡を、トナー落下軌跡Kとする。図9(b)には上下方向におけるトナー落下軌跡Kの上端と下端を破線で示す。上端から出射されたトナーの軌跡を第1の軌跡とし、下端から出射されたトナーの軌跡を第2の軌跡とすると、第1の軌跡と第2の軌跡と出射口106aと剤面Zに囲まれる範囲が、出射されたあとのトナーが落下する途中に通過する通過領域である。紙面に正対する方向から見たときに、光透過部材107は第1の軌跡と第2の軌跡の少なくともいずれかに投影されるように配置される。好ましくは、光透過部
材107を投影したときに、第1の軌跡と第2の軌跡の両方に重なるようにすると良い。
【0042】
好ましくは、一対の光透過部は、トナーが出射される方向と交差する方向で見て通過領域に投影したときに、(i)第1の軌跡と、(ii)第2の軌跡と、(iii)出射口の上端と下端を結ぶ線と、(iv)受け入れ部の壁面と、で囲まれる領域と重なるように配置されると良い。これにより、光センサーの光路がトナー通過領域と重なる。
別の見方をすると、受光部は、ナーが出射される方向と交差する方向で見て通過領域に投影したときに、(i)第1の軌跡と、(ii)第2の軌跡と、(iii)出射口の上端と下端を結ぶ線と、(iv)受け入れ部の壁面と、で囲まれる領域と重なるように配置されると良い。これによっても、光センサーの光路がトナー通過領域と重なる。
【0043】
この構成により、光センサーは、光透過部材107を介して、出射口106aから排出されたトナーの有無を検知できる。制御部60は、補給動作を行っても出射口106aからトナーが排出されないとき、トナー補給カートリッジ13内のトナーが無くなったと判断できる。したがって、現像剤容器内のトナーが空になったことを迅速に判定できる。なお、光透過部材107に集光機能が備わり、更に集光した光を任意の位置に反射させる光学部材が備わっていれば、発光基板115aの受光部の位置は、トナーが出射される方向と交差する方向でみたときに、トナー落下軌跡と必ずしも重なる必要はない。一方、光透過部材107にそのような機能が備えられていなければ、発光基板115aの受光部の少なくとも一部は、トナーが出射される方向と交差する方向でみたときに、トナー落下軌跡と重なる必要がある。
【0044】
図10を参照して、光センサーによるトナー有無の判定条件について検討する。なお、ここでのトナー無しとは、トナー補給カートリッジから排出されるトナーが無くなった若しくは無しに近い状態になったことを意味する。或いはトナー補給カートリッジが空若しくは空に近い状態になったことを意味する。図10は、排出されたトナーが落下中に取り得る経路(軌跡)と、落下中のトナーを光センサーが検知できるような配置条件を検討するための、貯蔵容器108の部分拡大断面図である。上述したように、光透過部材107及び発光基板115aの受光素子が、紙面に正対する方向においてトナー落下軌跡Kの上端および下端により規定される通過領域に重なるように配置されることで、光路がトナーの通過領域に交差するようになっている。なお光透過部材107及び発光基板115aの受光素子の全てが先の通過領域に包含されている必要は必ずしもない。光透過部材107を透過した光が光センサー部115による光検知を行える限り、発光基板115aの受光素子の少なくとも一部が通過領域に重なって配置されていれば良い。
【0045】
本実施例において、トナーはL字経路106の水平経路を経て、出射口106aから水平投射されるものとする。出射口106aの下端から出射されるトナーをT、上端から出射されるトナーをTとし、出射時のトナーTの座標をT1_0(x,z)、トナーTの座標をT2_0(x,z)とする。また、トナー出射方向をx軸の正方向、トナー落下方向(鉛直方向で下向き)をz軸の正方向とする。
トナーの初速度をVm/sとすると、トナーは、水平方向には速度Vx=Vで等速運動を行い、垂直方向には速度Vz=gtで自由落下運動を行う。このとき、出射からt秒後の初期座標からの変位量は(Vt,(1/2)gt)であり、トナー落下軌跡はz=(g/2V )・xとして示される。よって、出射からt秒後のトナーTの座標はT1_t(x+Vt,z+1/2・gt)、トナーTの座標はT2_t(x+Vt,z+1/2・gt)となる。
【0046】
なお、出射口106aから出射されるトナーについて、初速度をVm/sの等速直線運動や、自由落下運動を想定し、落下軌跡範囲を規定した。これについては、排出口106aから出射される概ねのトナーは、互いに隣接し纏まって排出され、空気抵抗の影響を
無視しても良い程度ということを前提にしている。
また、出射時の座標がT1_0(x,z)であるトナーTの移動軌跡について以下の数式でも規定できる。トナーTの座標は、
X=x+Vt …(1),
Z=(z+1/2・gt) …(2)
で表される。この数式(1)(2)を用いtを消去すると、
Z=z+1/2・g((X-x)/V
となる。従って、z≦Z≦zの範囲での得るX座標から、同様にトナーの通過領域(通過軌跡)を規定できる。
【0047】
したがって、光透過部材107及び発光基板115aの受光素子の少なくとも一部がこの範囲にかかるようにすることで、光路Pをトナー通過領域に交差させることができる。光透過部材107の配置に当たり、好ましくは図示例のように、トナー通過領域の上端および下端を光透過部材がカバーするようにする。これにより、トナー排出があれば確実に光センサーにより検知されるので、検知精度が向上する。
【0048】
ここで、初速度Vは、材質や形状などトナーの特性や、ポンプ223の断面積や往復時のストロークなどのポンプ223の能力や、排出口106aの位置及びサイズ等により決定される所定の値である。また、言い換えると、先に説明した第1の軌跡及び第2の軌跡も、材質や形状などトナーの特性や、ポンプ223の断面積や往復時のストロークなどのポンプ223の能力や、排出口106aの位置及びサイズ等により決まる。このため、出射後のトナーが通過する領域は上式を用いて予め算出できる。よって、光透過部材107の射影がトナー通過領域と重なるように該光透過部材107を配置することによって、残トナーの有無を確実に検知できるようになる。
【0049】
なお、ポンプにより送出されたトナーが貯蔵容器108に出射される経路の形状はL字に限定されない。また、トナーの出射方法は水平投射には限定されず、例えば自由落下や斜方投射でも構わない。その場合でも、落下する途中のトナーが取ると想定される軌跡に応じて光透過部材107および光センサーを配置すればよい。
【0050】
以上説明したように、本発明によれば、光透過部材がトナー通過経路の近傍に設けられているため、排出されたトナーを直接検知することが可能である。よって、トナー補給カートリッジ内のトナーが無くなった若しくは無しに近い状態になったことを迅速に判定することが可能であり、ユーザビリティーを向上できる。
【符号の説明】
【0051】
9:現像装置、100:上流側搬送部、106:L字経路、106a:出射口、108:貯蔵容器、114:光センサー部、201a:トナー収容室
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10