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特許7451189情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
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  • 特許-情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/13 20190101AFI20240311BHJP
【FI】
G06F16/13 200
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020010178
(22)【出願日】2020-01-24
(65)【公開番号】P2021117689
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2023-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125254
【弁理士】
【氏名又は名称】別役 重尚
(72)【発明者】
【氏名】岡 竜也
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-203939(JP,A)
【文献】特開2006-058998(JP,A)
【文献】特開2010-250602(JP,A)
【文献】特開2013-120500(JP,A)
【文献】特開2011-159118(JP,A)
【文献】特開2008-140285(JP,A)
【文献】特開2010-003309(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定されたフォルダ構成に合わせてフォルダにファイルを保管する情報処理装置において、
ユーザより前記フォルダ構成の変更指示を受け付ける受付手段と、
前記変更指示の前のフォルダ構成に合わせて既にファイルおよびフォルダが保存されている場合、前記保存されているファイル及びフォルダから、フォルダ名、ファイル名、およびファイル属性の少なくとも1つの情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した情報をもとに前記変更指示を受けたフォルダ構成に前記フォルダおよび前記ファイルを再構成する再構成手段と、
前記再構成手段による再構成により、前記フォルダのフォルダ名として保持される情報の一部が削除される場合、前記削除される情報をDB及びインデックスファイルの少なくとも1つに補助情報として保持する保持手段と、
を備え、
前記再構成手段は、前記取得手段で取得した情報をもとに前記変更指示を受けたフォルダ構成への再構成ができない場合、前記補助情報も前記再構成の際に使用することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記変更指示を受け付けた際に、当該変更指示の前のフォルダ構成で既に前記情報処理装置においてファイルを保存している場合、前記再構成手段によるフォルダ構成を再構成するか否かをユーザに確認する確認手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記変更指示の後のフォルダ構成に合わないフォルダがある場合は、当該フォルダを前記再構成の後の親フォルダ下層に移行する移行手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記変更指示の後のフォルダ構成に合わないフォルダがある場合は、当該フォルダに含まれるファイルを解析する解析手段を更に備え、
前記再構成手段は、前記解析手段による解析結果をもとに当該ファイルを前記変更指示を受けたフォルダ構成に再構成することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付手段は、外部装置から新たにファイルを取得する際に、前記フォルダ構成の変更指示を受け付けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
設定されたフォルダ構成に合わせてフォルダにファイルを保管する情報処理装置の制御方法において、
ユーザより前記フォルダ構成の変更指示を受け付ける受付ステップと、
前記変更指示の前のフォルダ構成に合わせて既にファイルおよびフォルダが保存されている場合、前記保存されているファイル及びフォルダから、フォルダ名、ファイル名、およびファイル属性の少なくとも1つの情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得した情報をもとに前記変更指示を受けたフォルダ構成に前記フォルダおよび前記ファイルを再構成する再構成ステップとを有することを特徴とする制御方法。
【請求項7】
請求項6記載の制御方法を実行することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、ファイルを設定された規則に合わせてフォルダに保管する情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、外部装置からファイルを取得し、設定された規則(フォルダ構成)に合わせてそのファイルをフォルダに保管する情報処理装置が知られている。
【0003】
例えば、外部装置のフォルダの階層に用いられているファイルの属性情報の種類を検出し、選択された属性情報に対応するフォルダに記憶されるよう複数のフォルダに分類して記憶する情報処理装置がある(特に、特許文献1参照)。
【0004】
また、ファイル管理システムのディレクトリ管理情報を直接変更しフォルダを並べ替える情報処理装置もある(特に、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第5149570号公報
【文献】特開平8-194637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、外部装置から取得したファイルを複数のフォルダに分類して記憶した後、そのファイルの属性情報の種類を外部装置と同様に変更したい場合、記憶したファイルをフォルダごと廃棄して、再度外部装置から取得し直す必要がある。このため、ユーザの手間や時間を要するという問題があった。
【0007】
一方、特許文献2では、フォルダの並び替えの際にユーザがファイル管理システムの管理情報を直接操作する必要があり、管理情報が壊れる危険性があった。また、ユーザは複数フォルダにあるファイルやフォルダを一つのフォルダにまとめたり分割するなどの操作はできなかった。
【0008】
そこで本発明は、既に保存されているファイルやフォルダがある場合にユーザの手間や時間を要することなく確実にユーザの所望するフォルダ構成に再構成することができる情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1に係る情報処理装置は、設定されたフォルダ構成に合わせてフォルダにファイルを保管する情報処理装置において、ユーザより前記フォルダ構成の変更指示を受け付ける受付手段と、前記変更指示の前のフォルダ構成に合わせて既にファイルおよびフォルダが保存されている場合、前記保存されているファイル及びフォルダから、フォルダ名、ファイル名、およびファイル属性の少なくとも1つの情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した情報をもとに前記変更指示を受けたフォルダ構成に前記フォルダおよび前記ファイルを再構成する再構成手段と、前記再構成手段による再構成により、前記フォルダのフォルダ名として保持される情報の一部が削除される場合、前記削除される情報をDB及びインデックスファイルの少なくとも1つに補助情報として保持する保持手段と、を備え、前記再構成手段は、前記取得手段で取得した情報をもとに前記変更指示を受けたフォルダ構成への再構成ができない場合、前記補助情報も前記再構成の際に使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、既に保存されているファイルやフォルダがある場合にユーザの手間や時間を要することなく確実にユーザの所望するフォルダ構成に再構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置を含むネットワークシステムの構成を示す図である。
図2図1における情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態においてユーザが指定可能なフォルダ構成の例を示す図である。
図4】情報処理装置において実行される本発明の実施形態に係るファイル保管処理のフローチャートである。
図5】情報処理装置において実行される本発明の実施形態に係るフォルダ構成変更処理のフローチャートである。
図6】本発明の実施形態にかかるUIの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置104を含むネットワークシステム100の構成を示す図である。
【0014】
図1に示すように、ネットワークシステム100は、情報処理装置104、ファイル中継装置103、及び外部装置101を備え、これらは互いにネットワーク102を介して接続されている。
【0015】
外部装置101は、ネットワーク102を介してファイルをファイル中継装置103にアップロードする。以下、本実施形態では、外部装置101がカメラであって、ファイル中継装置103にアップロードされるファイルは撮影画像のデータおよびその撮影日時等の撮影に係る情報を含む場合を例として説明する。
【0016】
ファイル中継装置103は、外部装置101からアップロードされたファイルを情報処理装置104に中継する。
【0017】
情報処理装置104は、ネットワーク102を介して、ファイル中継装置103で中継された外部装置101からのファイルをダウンロードする。
【0018】
情報処理装置104は、ダウンロードしたファイルを、後述する図4のファイル保管処理に従ってフォルダに保管する。これにより、情報処理装置104は、外部装置101からファイルを取得し、設定された規則(フォルダ構成)に合わせてそのファイルをフォルダに保管することができる。
【0019】
なお、本発明は、情報処理装置104が外部装置101からファイルを取得できればよく、図1に示すようなファイル取得方法に限定されない。例えば、情報処理装置104は、ネットワーク102やファイル中継装置103を介さず、外部装置101と有線または無線で接続することで、外部装置101から直接ファイルを取り込むようにしても良い。また、ユーザが、外部装置101から外部記録装置にファイルを保存した後、その外部記録装置を外部装置101から情報処理装置104に挿し替えることにより、情報処理装置104にそのファイルを取り込ませるようにしても良い。
【0020】
いずれの取り込みであっても、情報処理装置104は、以下説明するファイル保管処理において、取得したファイルを情報処理装置104において予め設定されている規則(フォルダ構成)に合わせてフォルダに保管する。
【0021】
図2は、情報処理装置104のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0022】
図2に示すように、情報処理装置104は、ディスプレイ201、VRAM202、BMU203、キーボード204、PD205、CPU206、ROM207、及びRAM208を備える。さらに、情報処理装置104は、HDD209、フレキシブルディスク210、ネットワークI/F211、及びバス212を備える。
【0023】
ディスプレイ201には、例えば情報処理装置104の管理を行う、アイコン、メッセージ、メニューその他のユーザインタフェース情報の画像が表示される。
【0024】
VRAM202には、ディスプレイ201に表示するための画像データが生成される。このVRAM202に生成された画像データは、所定の規定に従ってディスプレイ201に転送され、これによりディスプレイ201にユーザインタフェース情報の画像が表示される。
【0025】
BMU(ビットムーブユニット)203は、例えば、各メモリ間のデータ転送や、各メモリと各I/Oデバイス(例えば、ネットワークI/F211)との間のデータ転送を制御する。ここで、各メモリ間とは、情報処理装置104が備えるメモリである、VRAM202、ROM207,RAM208、HDD209、フレキシブルディスク210を指す。
【0026】
キーボード204は、文字等をユーザが入力するための各種キーを有する。
【0027】
PD(ポインティングデバイス)205は、例えば、ユーザが、ディスプレイ201に表示されたアイコン、メニューその他のコンテンツを選択したり、オブジェクトのドラッグドロップを行うために使用される。
【0028】
CPU206は、ROM207、HDD209又はフレキシブルディスク210に格納されたOSや後述するプログラム等の制御プログラムに基づいて、情報処理装置104内の各デバイスを制御する。
【0029】
ROM207は、各種制御プログラムやデータを保存する。尚、本実施形態では、外部装置101から取得したファイル及びこれを保管するフォルダはROM207に保存しているが、RAM208やHDD209等の他のメモリをこれらの保存先としてもよい。
【0030】
RAM208は、CPU206のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。
【0031】
HDD209は、情報処理装置104内で実行される各制御プログラムや一時保管したデータ等のデータを格納する。
【0032】
ネットワークI/F211は、外部装置101やファイル中継装置103とネットワーク102を介して通信を行う。
【0033】
バス212は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。
【0034】
CPU206に対する制御プログラムの提供は、ROM207、HDD209、フレキシブルディスク210から行うこともできる。また、ネットワークI/F211を介してネットワーク102経由で図1において不図示の他の情報処理装置等から行うこともできる。
【0035】
次に図3及び図6を用いて、図4のファイル保管処理や図5のフォルダ構成変更処理の際にユーザがフォルダ構成を指定する方法について説明する。
【0036】
図3は、本発明の実施形態においてユーザが指定可能なフォルダ構成の例を示す図である。
【0037】
フォルダ構成301では、ユーザ毎のピクチャフォルダの下層にフォルダ構成に共通の親フォルダ304、年月日のサブフォルダを作成してファイルが保管される。
【0038】
フォルダ構成302では、ユーザ毎のピクチャフォルダの下層にフォルダ構成に共通の親フォルダ304、年のサブフォルダ、その下層に年月日のサブフォルダを作成してファイルが保管される。
【0039】
フォルダ構成303では、ユーザ毎のピクチャフォルダの下層にフォルダ構成に共通の親フォルダ304、年のサブフォルダ、その下層に月のサブフォルダ、さらにその下層に年月日のサブフォルダを作成してファイルが保管される。
【0040】
ユーザは、キーボード204やPD205を操作して、ディスプレイ201に表示された図6(a)のUI画面600上で、取得するファイルの外部装置101における取り込み先フォルダの指定や、そのファイルを保管する際のフォルダ構成を指定できる。
【0041】
例えば、ユーザがUI画面600上で「撮影年月日」のチェックボタン600aを選択すると、取得するファイルを保管する際のフォルダ構成としてフォルダ構成301が指定される。同様に、ユーザがUI画面600上で、「撮影年¥撮影年月日」のチェックボタン600cを選択すると、取得するファイルを保管する際のフォルダ構成としてフォルダ構成302が指定される。また、ユーザがUI画面600上で、「撮影年¥撮影月¥撮影年月日」のチェックボタン600dを選択すると、取得するファイルを保管する際のフォルダ構成としてフォルダ構成303が指定される。
【0042】
尚、UI画面600上でユーザが「なし」のチェックボタン600eを選択した場合、取得するファイルを保管する際のフォルダ構成は外部装置101におけるフォルダ構成と同一となる。
【0043】
ユーザがUI画面600上で取り込み先フォルダやフォルダ構成を指定した後OKボタンを選択すると、CPU206は、外部装置101からユーザ指定された取り込み先フォルダ内のファイルを取得し、その後、図4のファイル保管処理を開始する。これにより、ユーザ指定されたフォルダ構成に合わせて外部装置101から取得したファイルがフォルダに保管することができる。
【0044】
但し、上記ユーザによるフォルダ構成の指定がされる前に既にROM207に外部装置101からの取得済みのファイルが存在している場合がある。この場合、ユーザがUI画面600のOKボタンを選択した場合、ROM207におけるフォルダ構成をユーザ指定されたものに再構成する必要がある。よって、CPU206は、UI画面600のOKボタンの選択を検知すると、取得済みのファイルが存在しているかを確認する。この確認の結果、取得済みのファイルが存在していない場合は、図4のファイル保管処理に直接進む。一方、取得済みのファイルが存在している場合は、ROM207内のフォルダ構成をユーザ指定されたフォルダ構成に変更するかユーザに問い合わせるため図6(b)のUI画面601を表示する。ユーザがUI画面601上でOKボタンを選択すると、キーボード204やPD205(受付手段)は、ユーザによるフォルダ構成の変更指示(フォルダ構成変更リクエスト)をCPU206に出力する。CPU206は、フォルダ構成変更リクエストをうけて、まず図5のフォルダ構成変更処理を実行し、ユーザ指定されたフォルダ構成にROM207内のフォルダ構成を変更する。その後、外部装置101からユーザ指定された取り込み先フォルダ内のファイルを取得し、図4のファイル保管処理を開始する。これにより、ユーザ指定されたフォルダ構成に合わせてROM207内のフォルダ構成を変更できると共に、ユーザ指定されたフォルダ構成に合わせて外部装置101から取得したファイルをフォルダに保管することができる。
【0045】
尚、図5のフォルダ構成変更処理は、ユーザがROM207内のフォルダ構成を変更したいタイミングで開始されればよく、外部装置101からファイルを取り込むタイミングで開始する上記例に限定されない。例えば、ユーザは、キーボード204やPD205を操作して、図6(c)のUI画面602をディスプレイ201に表示することで、ROM207内のフォルダ構成の変更を指示することができるようにしてもよい。この場合、ユーザがUI画面602上でフォルダ構成を指定した後OKボタンを選択すると、CPU206は図5のフォルダ構成変更処理のみを実行することになる。
【0046】
なお、図3図6に例示するフォルダ構成は、好適なフォルダ構成の例であり本発明において限定されるものではない。
【0047】
図4は、情報処理装置104において実行される、本発明の実施形態に係るファイル保管処理のフローチャートである。本処理は、CPU206がROM207に格納されたプログラムを読み出すことにより実行される。
【0048】
上述の通り、図6(a)のUI画面600上で取り込み先フォルダやフォルダ構成を指定された後OKボタンが選択されると、直接又は図5のフォルダ構成変更処理を実行した後に、本処理は開始する。
【0049】
まず、ステップS401にて外部装置101から取得するファイルリストを取得する。
【0050】
ステップS402にて変数CNTにステップS401で取得したファイルリストの総数を設定し、変数Iに0を設定する。
【0051】
ステップS403にて変数CNTと変数Iを比較し、変数Iが変数CNT未満の場合は(ステップS403でYES)、ステップS404に進み、変数Iが変数CNT以上の場合は(ステップS403でNO)、本処理を終了する。
【0052】
ステップS404にてステップS401で取得したファイルリスト中の変数Iの示すファイルを外部装置101のユーザ指定された取り込み先フォルダから取得する。
【0053】
ステップS405にてステップS401で取得したファイルリストの変数Iの示すファイルのサブフォルダ(ユーザ指定された取り込み先フォルダ)と関係する情報を取得する。本実施形態では、ここで取得される情報は撮影日時である。
【0054】
ステップS406にてユーザ指定されたフォルダ構成を取得し、その取得したフォルダ構成とステップS405で取得した情報から、ROM207において該当するサブフォルダがあるか否かを確認する。この確認の結果、該当するサブフォルダがない場合は(ステップS406でNO)、ステップS407へ進み、該当するサブフォルダがある場合は(ステップS406でYES)、ステップS408へ進む。
【0055】
ステップS407にてユーザ指定されたフォルダ構成とステップS405で取得した情報から、ROM207において該当するサブフォルダを生成する。
【0056】
ステップS408にてステップS404で取得したファイルを該当するサブフォルダに保管する。本実施形態では、このとき、保管するファイルの生成日時にステップS405で取得した撮影日時が設定される。
【0057】
ステップS409にて変数Iに1を加算して、ステップS403へ戻る。
【0058】
以上の処理により、情報処理装置104において、ユーザ指定されたフォルダ構成で外部装置101から取得したファイルをフォルダに保管することができる。
【0059】
図5は、情報処理装置104において実行される、本発明の実施形態に係るフォルダ構成変更処理のフローチャートである。本処理は、CPU206がROM207に格納されたプログラムを読み出すことにより実行される。
【0060】
上述の通り、図6(b)のUI画面601上OKボタンが選択された場合や、図6(c)のUI画面602上でフォルダ構成を指定された後OKボタンが選択された場合に、本処理は開始する。尚、ROM207内のフォルダ構成が図3のフォルダ構成302であって、UI画面600やUI画面602でユーザ指定されたフォルダ構成はフォルダ構成303である場合を例に以下説明する。
【0061】
まず、ステップS501にて、キーボード204やPD205からのフォルダ構成変更リクエストを受け付ける。
【0062】
ステップS502にてROM207内のフォルダ構成を、その親フォルダの名前「Capture」を「Capture1」に変更する。
【0063】
ステップS503にてROM207から、ステップS502で変更したフォルダからリーフとなるサブフォルダのリストを取得する。本実施形態では、ここで取得されるリーフのサブフォルダのリストは、“yyyymmdd”の年月日で構成されたフォルダ名のリストとなる。
【0064】
ステップS504にて変数CNTにステップS503で取得したサブフォルダのリストの総数を設定し、変数Iに0を設定する。
【0065】
ステップS505にて変数CNTと変数Iを比較し、変数Iが変数CNT未満の場合は(ステップS505でYES)、ステップS506に進み、変数Iが変数CNT以上の場合は(ステップS505でNO)、ステップS512に進む。
【0066】
ステップS506にてステップS504で取得したサブフォルダのリスト中の変数Iの示すサブフォルダをROM207から取得する。
【0067】
ステップS507にてステップS506で取得した変数Iの示すサブフォルダの、ユーザ指定されたフォルダ構成において移動先となるフォルダを取得する。本実施形態では、フォルダ構成302からフォルダ構成303に変更するため、いずれのリーフのサブフォルダのフォルダ名も“yyyymmdd”の年月日で構成されているので、どの年、どの月のサブフォルダに移動するか容易に取得できる。なお、リーフのサブフォルダのフォルダ名が年月日で構成されていない場合は、ステップS408でファイルの生成日時として保管される撮影日時(ファイル属性)やファイル名をOSのファイル管理から取得する。これにより、どの年、どの月のサブフォルダに移動するか容易に取得できる。このようにすることで、撮影日時などファイル管理を解析しなければ取得できない情報によるフォルダ構成であってもファイル一つ一つを解析し直す必要なくフォルダ構成を変える(再構成する)ことができる。尚、フォルダ構成の変更により、フォルダのフォルダ名として保持される情報の一部が削除される場合は、DBやインデックスファイルなどに補助情報としてその削除される情報を保持することが好ましい。例えば、ROM207のフォルダ構成がフォルダ構成301である場合に、UI画面600上でユーザがチェックボタン600bを選択した場合、フォルダ構成の再構成時にフォルダ名から削除される撮影日の情報が補助情報として保持される。においてこれにより、その削除された情報も適宜使用することで、以後に実行されるフォルダの再構成を確実に行うことができる。
【0068】
ステップS508にてステップS507で取得した移動先となるフォルダを確認し、該当するサブフォルダがない場合は(ステップS508でNO)、ステップS509に進む。一方、該当するサブフォルダがある場合は(ステップS508でYES)、ステップS510に進む。
【0069】
ステップS509にてステップS507で取得した移動先となるフォルダを生成する。
【0070】
ステップS510にてステップS507で取得した移動先となるフォルダに、ステップS506にて取得した変数Iの示すサブフォルダを移行する。
【0071】
ステップS511にて変数Iに1を加算して、ステップS505に戻る。
【0072】
ステップS512にてステップS502で変更したフォルダを削除して本処理を終了する。このとき、ステップS502で変更したフォルダに未移行のフォルダがある場合は、そのサブフォルダを新しい(再構成の後の)親フォルダの下層にそのまま移行する。尚、未移行のフォルダに含まれるファイルを解析し、その解析結果をもとにユーザ指定されたフォルダ構成に合ったフォルダにファイルを保管するようにしてもよい。この場合、該当するフォルダがない場合は、そのフォルダを生成した後、そのフォルダにファイルを保管する。
【0073】
このようにすることで、フォルダ構成の設定変更の際に、それまでに外部装置101からファイルを取得している場合に、既にそのファイルを保管しているフォルダを廃棄して再度外部装置101からそのファイルを取得し直す必要がない。また、かかる場合に、ファイル管理システムの管理情報を直接操作することなく、一つのフォルダにまとめたり、分割することができる。
【0074】
なお、好適な実施例として、撮影日時をファイル属性に含めたが、通常のファイル生成日時や他のファイル属性であっても良く、本発明において限定されるものではない。
【0075】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0076】
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
【0077】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
【0078】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0079】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。
【0080】
また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータがコンピュータプログラムをダウンロードして実行するような方法も考えられる。
【符号の説明】
【0081】
201 ディスプレイ
202 VRAM
203 BMU
204 キーボード
205 PD
206 CPU
207 ROM
208 RAM
209 HDD
210 フレキシブルディスクドライブ
211 ネットワーク I/F
212 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6