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特許7451191制御装置およびロール・ツー・ロール搬送システム
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  • 特許-制御装置およびロール・ツー・ロール搬送システム 図1
  • 特許-制御装置およびロール・ツー・ロール搬送システム 図2
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  • 特許-制御装置およびロール・ツー・ロール搬送システム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】制御装置およびロール・ツー・ロール搬送システム
(51)【国際特許分類】
   B65H 23/188 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
B65H23/188
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020011869
(22)【出願日】2020-01-28
(65)【公開番号】P2021116178
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2022-08-10
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002107
【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100116274
【弁理士】
【氏名又は名称】富所 輝観夫
(72)【発明者】
【氏名】平山 大介
【審査官】久米 伸一
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-196235(JP,A)
【文献】特開平05-229707(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0246127(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 23/188
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブに張力を付与するダンサローラと、前記ダンサローラの位置を検出するセンサと、を備えるロール・ツー・ロール搬送システムの制御装置であって、
前記センサの検出値を前記ダンサローラが第1位置にあることを示す第1検出値として記憶するための第1ボタンと、前記センサの検出値を前記ダンサローラが第2の位置にあることを示す第2検出値として記憶するための第2ボタンと、を含む画面を所定の表示部に表示させる表示制御部と、
前記第1ボタンの操作によって記憶された前記第1検出値および前記第2ボタンの操作によって記憶された前記第2検出値を用いた線形補間により、前記センサの検出値が示す前記ダンサローラの位置を特定するダンサ位置特定部と、を備え
前記表示制御部は、前記ダンサ位置特定部により特定した前記ダンサローラの位置を前記所定の表示部に表示させることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
ウェブに張力を付与するダンサローラと、前記ダンサローラに推力を付与するアクチュエータと、を備えるロール・ツー・ロール搬送システムの制御装置であって、
前記アクチュエータに加えられている操作量を前記ダンサローラに第1推力を付与するための第1操作量として記憶するための第1ボタンと、前記アクチュエータに加えられている操作量を前記ダンサローラに第2推力を付与するための第2操作量として記憶するための第2ボタンと、を含む画面を所定の表示部に表示させる表示制御部と、
前記第1ボタンの操作によって記憶された前記第1操作量および前記第2ボタンの操作によって記憶された前記第2操作量を用いた線形補間により、前記アクチュエータが前記ダンサローラに所望の推力を付与するための操作量を特定する操作量特定部と、を備え
前記表示制御部は、前記アクチュエータに加えられる操作量を所定値だけ高くするためのUpボタンと、前記アクチュエータに加えられる操作量を所定値だけ低くするためのDownボタンと、を含む画面を所定の表示部に表示させることを特徴とする制御装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の制御装置を備えるロール・ツー・ロール搬送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール・ツー・ロール搬送システムの制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ロール・ツー・ロール搬送システムでは、紙・フィルム・金属箔などの長尺物(ウェブ)をロールから巻き出し、ローラを経由して移動させ、その移動経路上でウェブに様々な加工を施す。一般にウェブは、移動経路上でたるまないよう、また加工がしやすいよう、生産条件として設定された張力が与えられた状態で搬送される。これを実現するために、ウェブ処理システムは、ダンサ機構または張力検出器を備え、ウェブの設定張力を維持するよう制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-173598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ダンサ機構を使用するには事前に校正が必要である。この校正作業の負荷を軽減できるに越したことはない。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、ダンサ機構の校正作業の負荷を軽減できる技術の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の制御装置は、ウェブに張力を付与するダンサローラと、ダンサローラの位置を検出するセンサと、を備えるロール・ツー・ロール搬送システムの制御装置であって、センサの検出値をダンサローラが第1位置にあることを示す第1検出値として記憶するための第1ボタンと、センサの検出値をダンサローラが第2の位置にあることを示す第2検出値として記憶するための第2ボタンと、を含む画面を所定の表示部に表示させる表示制御部と、第1検出値および第2検出値を用いて、センサの検出値が示すダンサローラの位置を特定する位置特定部と、を備える。
【0007】
本発明の別の態様もまた、制御装置である。この装置は、ウェブに張力を付与するダンサローラと、ダンサローラに推力を付与するアクチュエータと、を備えるロール・ツー・ロール搬送システムの制御装置であって、アクチュエータに加えられている操作量をダンサローラに第1推力を付与するための第1操作量として記憶するための第1ボタンと、アクチュエータに加えられている操作量をダンサローラに第1推力を付与するための第2操作量として記憶するための第1ボタンと、を含む画面を所定の表示部に表示させる表示制御部と、第1操作量および第2操作量を用いて、アクチュエータがダンサローラに所望の推力を付与するための操作量を特定する操作量特定部と、を備える。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ダンサ機構の校正作業の負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態に係るロール・ツー・ロール搬送システムの構成を示す模式図である。
図2図1の制御装置の機能構成を示すブロック図である。
図3図2の表示制御部が表示するセンサ校正画面を示す図である。
図4図2の表示制御部が表示するアクチュエータ校正画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0012】
図1は、実施の形態に係るロール・ツー・ロール搬送システム(以下、単に搬送システムという)2の構成を示す模式図である。搬送システム2は、ウェブ4を巻き出す巻き出しユニット10と、巻き出されたウェブ4を搬送する第1フィードユニット14、第2フィードユニット16および第3フィードユニット18と、ウェブ4を巻き取る巻き取りユニット12と、それらを制御する制御装置11と、を備える。
【0013】
ウェブ4は紙やフィルムなどの帯状またはシート状の基材であり、移動経路に沿って連続的に存在する。ウェブ4には移動経路上で所定の処理が施される。所定の処理は、例えば印刷加工、延伸加工、成形加工、コーティング加工、ラミネート加工、スリット加工などの加工処理であってもよく、あるいはまた大型の巻き出しロールから複数の小型の巻き取りロールへウェブ4を巻き取る処理であってもよい。ウェブ4は、移動経路上でたるまないよう、また加工がしやすいよう、生産条件として設定された張力が与えられた状態で搬送される。
【0014】
巻き出しユニット10は、巻き出しロール20と、ギア22と、モータ24と、張力検出器26と、を含む。モータ24は、ギア22を介して巻き出しロール20を回転させる。巻き出しロール20は、そこから巻き出されるウェブ4に巻き出しロール20の回転数および直径に応じた速さを与える。
【0015】
張力検出器26は、巻き出しロール20から巻き出されたウェブ4、すなわち巻き出しロール20とフィードローラ30(後述)との間のウェブ4の張力を検出可能に構成される。制御装置11は、巻き出しロール20とフィードローラ30との間のウェブ4の張力が所定の目標値に維持されるよう、モータ24の速度、ひいてはモータ24とモータ34(後述)との速度差を制御する。
【0016】
第1フィードユニット14は、フィードローラ30と、ギア32と、モータ34と、ダンサ機構36と、を含む。モータ34は、ギア32を介してフィードローラ30を回転させる。フィードローラ30は、その回転数および直径に応じた速さをウェブ4に与える。
【0017】
ダンサ機構36は、フィードローラ30よりも、ウェブ4の移動経路における下流側に設けられる。ダンサ機構36は、ダンサローラ70と、アクチュエータ72と、センサ76と、を含む。ダンサローラ70は、特に限定しないが、本実施の形態では上下方向に移動可能に支持される。アクチュエータ72はダンサローラ70に推力を付与する。本実施の形態のアクチュエータ72は、ダンサローラ70に接続されるロッド74を有し、ロッド74を介してダンサローラ70に推力を付与する。推力を受けたダンサローラ70はウェブ4を押圧する。これにより、ウェブ4に張力が付与される。制御装置11は、フィードローラ30とフィードローラ40との間のウェブ4の張力を所定の目標値に維持するよう、アクチュエータ72を制御する。
【0018】
センサ76は、ダンサローラ70の位置を検出する。本実施の形態のセンサ76は、ロッド74の位置を検出することで、ダンサローラ70の位置を検出する。センサ76は、ダンサローラ70の位置を示す検出値を所定の周期で制御装置11に出力する。
【0019】
第2フィードユニット16は、フィードローラ40と、ギア42と、モータ44と、を含む。モータ44は、ギア42を介してフィードローラ40を回転させる。フィードローラ40は、その回転数および直径に応じた速さをウェブ4に与える。この例では、第2フィードユニット16は速度基準となるユニットである。したがって、制御装置11は、モータ44ひいてはフィードローラ40を、一定の基準速度で回転させる。
【0020】
第3フィードユニット18は、フィードローラ50と、ギア52と、モータ54と、張力検出器56と、を含む。モータ54は、ギア52を介してフィードローラ50を回転させる。フィードローラ50は、その回転数および直径に応じた速さをウェブ4に与える。張力検出器56は、フィードローラ40とフィードローラ50との間のウェブ4の張力を検出可能に構成される。制御装置11は、フィードローラ40とフィードローラ50との間のウェブ4の張力が所定の目標値に維持されるよう、モータ54の速度、ひいてはモータ54とモータ44との速度差を制御する。
【0021】
巻き取りユニット12は、巻き取りロール60と、ギア62と、モータ64と、張力検出器66と、を含む張力検出器66は、張力検出器66は、フィードローラ50と巻き取りロール60との間のウェブ4の張力を検出可能に構成される。モータ64は、ギア62を介して巻き取りロール60を回転させる。巻き取りロール60はウェブ4を巻き取る。制御装置11は、フィードローラ50と巻き取りロール60との間のウェブ4の張力が所定の目標値に維持されるよう、モータ64の速度、ひいてはモータ64とモータ54との速度差を制御する。
【0022】
図2は、制御装置11の機能構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0023】
制御装置11は、表示制御部102と、校正支援部104と、ユニット制御部106と、ダンサ位置特定部108と、操作量特定部110と、記憶部112と、を備える。記憶部112は、各部により参照、更新されるデータを記憶する。表示制御部102は、所定の表示部に各種の画面を表示させる。表示制御部102は、たとえば、後述するセンサ校正画面やアクチュエータ校正画面を表示させる。
【0024】
校正支援部104は、センサ76およびアクチュエータ72の校正を支援する。ダンサ位置特定部108は、センサ76からの検出値に基づいてダンサローラ70の位置を所定の周期で特定する。操作量特定部110は、アクチュエータ72がダンサローラ70に所望の推力を付与するための操作量を特定する。校正支援部104、ダンサ位置特定部108および操作量特定部110の詳細については後述する。
【0025】
ユニット制御部106は、巻き出しユニット10、巻き取りユニット12、第1フィードユニット14、第2フィードユニット16および第3フィードユニット18を制御する。具体的には、ユニット制御部106は、ウェブ4の張力が所定の目標値となるよう、各ユニットのモータ24,34,44,54,64およびダンサ機構36を制御する。ユニット制御部106は特に、ダンサ位置特定部108が特定するダンサローラ70の位置や操作量特定部110が特定する操作量を用いて、アクチュエータ72を制御する。
【0026】
図3は、表示制御部102が所定の表示部に表示するダンサ位置校正画面を示す図である。検出値表示欄126には、センサ76からの最新の検出値(この例では電圧値)が表示される。
【0027】
ユーザは、ダンサローラ70を+100%位置に移動させた状態で、第1セットボタン120をクリックする。すると校正支援部104は、このときのセンサ76からの最新の検出値(この例では電圧値)を、ダンサローラ70が+100%位置にあることを示す第1検出値として記憶部112に記憶させる。「+100%位置」は、ウェブ4の経路が最も短くなるダンサローラ70の位置であって、図1の例ではダンサローラ70のストローク範囲における上端位置である。
【0028】
またユーザは、ダンサローラ70を-100%位置に移動させた状態で、第2セットボタン122をクリックする。すると校正支援部104は、このときのセンサ76からの最新の検出値を、ダンサローラ70が-100%位置にあることを示す第2検出値として記憶部112に記憶させる。「-100%位置」は、ウェブ4の経路が最も長くなるダンサローラ70の位置であって、図1の例ではダンサローラ70のストローク範囲における下端位置である。
【0029】
ダンサ位置特定部108は、第1検出値および第2検出値を用いた線形補間により、センサ76の検出値が示すダンサローラ70の位置を特定する。
【0030】
ダンサ位置表示欄124には、第1検出値および第2検出値を用いた線形補間によってセンサの検出値から特定されるダンサローラ70の位置が表示される。ユーザは、たとえば、ダンサローラ70を0%位置(ストローク範囲の中間位置)付近に移動させ、ダンサ位置表示欄124の表示が0%に近い値になっているか確認する。これにより、センサ76が正しく校正されたか確認できる。
【0031】
図4は、表示制御部102が所定の表示部に表示するダンサ推力校正画面を示す図である。第1推力入力欄130には、推力を入力する。以下、第1推力入力欄130に入力される推力を第1推力と呼ぶ。第1推力には、ダンサローラ70がウェブ4に付与可能な範囲内の推力であって、付与予定の推力以上の推力を採用する。第1推力は、付与可能な最大推力、すなわちダンサ機構36の仕様上の最大推力であってもよい。
【0032】
第1セットボタン132をクリックすると、校正支援部104は、所定の計算式に基づいて、第1推力を付与するためのアクチュエータ72の操作量(この例では駆動電圧)を計算する。校正支援部104は、計算された操作量を操作量表示欄146に表示するとともに、その操作量でアクチュエータ72を駆動する。
【0033】
第1推力より低い推力がダンサローラ70に付与されている場合、Upボタン148をクリックする。すると、校正支援部104は、操作量表示欄146に表示される操作量を所定値だけ高くするとともに、高くした操作量でアクチュエータ72を駆動する。
【0034】
第1推力より高い推力がダンサローラ70に付与されている場合、Downボタン150をクリックする。すると、校正支援部104は、操作量表示欄146に表示される操作量を所定値だけ低くするとともに、低くした操作量でアクチュエータ72を駆動する。
【0035】
ユーザは、第1推力がダンサローラ70に実際に付与されるまで、Upボタン148および/またはDownボタン150をクリックする。
【0036】
第1推力がダンサローラ70に実際に付与されている場合、第1セーブボタン136をクリックする。すると、校正支援部104は、このときの操作量を、ダンサローラ70に第1推力を付与するための第1操作量として記憶部に記憶させるとともに、第1操作量表示欄134に表示する。
【0037】
第1推力がダンサローラ70に実際に付与されているか否かは、たとえば、張力検出器を設置して判断してもよい。また、たとえば、錘などを用いて第1推力と同じ荷重をダンサローラ70にかけ、ダンサローラ70が0%位置で釣り合っているか否かによって判断してもよい。
【0038】
第2推力入力欄138には、第1推力よりも低い推力を入力する。以下、第2推力入力欄138に入力される推力を第2推力と呼ぶ。第2推力には、ダンサローラ70がウェブ4に付与可能な範囲内の推力であって、付与予定の推力以下の推力を採用する。第2推力は、付与可能な最低推力、すなわちダンサ機構36の仕様上の最低推力であってもよい。
【0039】
第2セットボタン140をクリックすると、上述の計算式に基づいて、第2推力を付与するためのアクチュエータ72の操作量を計算する。校正支援部104は、計算された操作量を操作量表示欄146に表示するとともに、その操作量でアクチュエータ72を駆動する。
【0040】
第2推力がダンサローラ70に付与されていない場合、第1推力の場合と同様に、第2推力がダンサローラ70に実際に付与されるまで、Upボタン148および/またはDownボタン150をクリックする。
【0041】
第2推力がダンサローラ70に実際に付与されている場合、第2セーブボタン144をクリックする。すると、校正支援部104は、このときの操作量を、ダンサローラ70に第2推力を付与するための第2操作量として記憶部に記憶させるとともに、第2操作量表示欄142に表示する。
【0042】
第1推力がダンサローラ70に実際に付与されているか否かは、第1推力の場合と同様に判断すればよい。
【0043】
操作量特定部110は、第1操作量および第2操作量を用いた線形補間により、アクチュエータ72がダンサローラ70に所望の推力を付与するための操作量を特定する。
【0044】
以上説明した制御装置11によれば、画面上のボタン操作によって第1検出値および第2検出値が記憶され、それらに基づいてセンサ76の検出値が示すダンサローラ70の位置が自動で特定される。これにより、ユーザの負荷が軽減する。
【0045】
また、制御装置11によれば、画面上のボタン操作によって、第1操作量および第2操作量が記憶され、それらに基づいて、ダンサローラ70に所望の推力を付与するための操作量が自動で特定される。これにより、ユーザの負荷が軽減する。
【0046】
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0047】
2 ロール・ツー・ロール搬送システム、 4 ウェブ、 11 制御装置、 102 表示制御部、 106 ユニット制御部、 108 ダンサ位置特定部、 110 操作量特定部。
図1
図2
図3
図4