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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】スライド装置
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/08 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
B60N2/08
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020073443
(22)【出願日】2020-04-16
(65)【公開番号】P2021169273
(43)【公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000133098
【氏名又は名称】株式会社タチエス
(73)【特許権者】
【識別番号】517251797
【氏名又は名称】株式会社TF-METAL
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】谷口 幸佑
(72)【発明者】
【氏名】黒田 俊介
【審査官】齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-214057(JP,A)
【文献】特開2018-043716(JP,A)
【文献】特開2015-83426(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/00-90
A47C 1/023
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するスライド装置において、
乗物に対して固定される固定レールと、
前記固定レールに対してスライド可能に装着された可動レールであって、前記シート本体が固定される帯板状の天板部、当該天板部の幅方方向一端側及び他端側に設けられ、互いに対向する帯板状の2つの側板部を有する可動レールと、
前記可動レールのスライドを規制するロック位置と当該規制が解除された非ロック位置との間で変位可能なロック部材と、
前記ロック部材を前記非ロック位置に変位させるための解除レバーであって、前記可動レール内に挿入されて当該可動レールの長手方向に沿って延びるとともに、前記ロック部材を前記非ロック位置とするための解除位置と前記ロック部材を前記ロック位置とするための初期位置との間で変位可能な解除レバーと、
前記解除レバーを前記初期位置に向けて変位させる弾性力を当該解除レバーに作用させるバネ部材であって、前記解除レバーと略同一な方向に延びるバネ部、及び前記バネ部の延び方向と交差する方向に当該バネ部から突出して前記解除レバーに係止された係止部を有するバネ部材と、
前記可動レール内に設けられ、前記バネ部を係止可能な保持部であって、前記解除レバーが当該可動レール内に挿入されるときに、前記バネ部を撓ませた状態で予め決められた位置に保持可能な保持部と、
前記解除レバーが予め決められた位置まで前記可動レール内に挿入されたときに、前記保持部に係止されている前記バネ部を当該保持部から離脱させ、当該バネ部を変位可能な状態とする離脱部とを備え、
前記解除レバーは、前記解除位置と前記初期位置との間を揺動変位可能であり、
前記可動レールの内壁には、当該内壁から突出して前記解除レバーの揺動中心部を支持する支持突起部が設けられており、
さらに、前記保持部は、前記支持突起部に設けられているスライド装置。
【請求項2】
乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するスライド装置において、
乗物に対して固定される固定レールと、
前記固定レールに対してスライド可能に装着された可動レールであって、前記シート本体が固定される帯板状の天板部、当該天板部の幅方方向一端側及び他端側に設けられ、互いに対向する帯板状の2つの側板部を有する可動レールと、
前記可動レールのスライドを規制するロック位置と当該規制が解除された非ロック位置との間で変位可能なロック部材と、
前記ロック部材を前記非ロック位置に変位させるための解除レバーであって、前記可動レール内に挿入されて当該可動レールの長手方向に沿って延びるとともに、前記ロック部材を前記非ロック位置とするための解除位置と前記ロック部材を前記ロック位置とするための初期位置との間で変位可能な解除レバーと、
前記解除レバーを前記初期位置に向けて変位させる弾性力を当該解除レバーに作用させるバネ部材であって、前記解除レバーと略同一な方向に延びるバネ部、及び前記バネ部の延び方向と交差する方向に当該バネ部から突出して前記解除レバーに係止された係止部を有するバネ部材と、
前記可動レール内に設けられ、前記バネ部を係止可能な保持部であって、前記解除レバーが当該可動レール内に挿入されるときに、前記バネ部を撓ませた状態で予め決められた位置に保持可能な保持部と、
前記解除レバーが予め決められた位置まで前記可動レール内に挿入されたときに、前記保持部に係止されている前記バネ部を当該保持部から離脱させ、当該バネ部を変位可能な状態とする離脱部とを備え、
前記解除レバーのうち前記バネ部と対向する側面であって、当該解除レバーの先端から挿入方向後退側にずれた位置には、当該先端に比べて前記バネ部側に突出したバネ案内部であって、前記解除レバーの挿入時に当該バネ部に滑り接触可能なバネ案内部が設けられており、
前記離脱部は、前記バネ案内部を有して構成されているスライド装置。
【請求項3】
乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するスライド装置において、
乗物に対して固定される固定レールと、
前記固定レールに対してスライド可能に装着された可動レールであって、前記シート本体が固定される帯板状の天板部、当該天板部の幅方方向一端側及び他端側に設けられ、互いに対向する帯板状の2つの側板部を有する可動レールと、
前記可動レールのスライドを規制するロック位置と当該規制が解除された非ロック位置との間で変位可能なロック部材と、
前記ロック部材を前記非ロック位置に変位させるための解除レバーであって、前記可動レール内に挿入されて当該可動レールの長手方向に沿って延びるとともに、前記ロック部材を前記非ロック位置とするための解除位置と前記ロック部材を前記ロック位置とするための初期位置との間で変位可能な解除レバーと、
前記解除レバーを前記初期位置に向けて変位させる弾性力を当該解除レバーに作用させるバネ部材であって、前記解除レバーと略同一な方向に延びるバネ部、及び前記バネ部の延び方向と交差する方向に当該バネ部から突出して前記解除レバーに係止された係止部を有するバネ部材と、
前記可動レール内に設けられ、前記バネ部を係止可能な保持部であって、前記解除レバーが当該可動レール内に挿入されるときに、前記バネ部を撓ませた状態で予め決められた位置に保持可能な保持部と、
前記解除レバーが予め決められた位置まで前記可動レール内に挿入されたときに、前記保持部に係止されている前記バネ部を当該保持部から離脱させ、当該バネ部を変位可能な状態とする離脱部とを備え、
前記離脱部は、
前記2つの側板部のうち前記解除レバーを挟んで前記バネ部と反対側に位置する側板部に設けられ、前記解除レバーに向けて突出したレバー案内部であって、前記解除レバーの入時に先端が当該解除レバーに滑り接触可能なレバー案内部、並びに
前記解除レバーのうち前記バネ部と対向する側面であって、当該解除レバーの先端から挿入方向後退側にずれた位置に設けられ、当該先端に比べて前記バネ部側に突出したバネ案内部であって、前記解除レバーの挿入時に当該バネ部に滑り接触可能なバネ案内部を有して構成されており、
さらに、前記解除レバーの先端から前記バネ案内部までの寸法は、前記レバー案内部から前記バネ案内部までの寸法より大きいスライド装置。
【請求項4】
前記解除レバーは、前記解除位置と前記初期位置との間を揺動変位可能であり、
前記可動レールの内壁には、当該内壁から突出して前記解除レバーの揺動中心部を支持する支持突起部が設けられており、
さらに、前記保持部は、前記支持突起部に設けられている請求項2又は3に記載のスライド装置。
【請求項5】
前記2つの側板部のうち前記解除レバーを挟んで前記バネ部と反対側に位置する側板部には、前記解除レバーに向けて突出したレバー案内部であって、当該解除レバーの挿入時に先端が当該解除レバーに滑り接触可能なレバー案内部が設けられており、
前記離脱部は、前記レバー案内部を有して構成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスライド装置。
【請求項6】
前記レバー案内部は、前記係止部に比べて前記解除レバーの挿入方向前進側にずれた位置に設けられている請求項5に記載のスライド装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するスライド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スライド装置は、例えば、特許文献1に記載されているように、固定レール、可動レール、ロック部材、解除レバー及びバネ等を備える。可動レールは、シート本体が固定されるスライド可能な部材である。
【0003】
ロック部材は、可動レールのスライドを規制するための部材である。解除レバーは、利用者(着席者)から操作力を受けてロック部材を非ロック位置に変位させるための部材である。バネは、解除レバーを初期位置に保持するための弾性力を発揮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-43716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、解除レバーは、固定レール、可動レール、ロック部材及びバネ等の組付作業が終了した後に、可動レール内に挿入されて組み付けられる。なお、当該組付作業は、作業員(人間)又は自動組付装置(機械)が行う。
【0006】
本開示は、上記点に鑑み、解除レバーの組付作業性が大きく低下することを抑制可能なスライド装置の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するスライド装置は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
【0008】
すなわち、当該構成要件は、乗物に対して固定される固定レール(11)と、固定レール(11)に対してスライド可能に装着された可動レール(12)であって、シート本体が固定される帯板状の天板部(12A)、当該天板部(12A)の幅方方向一端側及び他端側に設けられ、互いに対向する帯板状の2つの側板部(12B、12C)を有する可動レール(12)と、可動レール(12)のスライドを規制するロック位置と当該規制が解除された非ロック位置との間で変位可能なロック部材(13)と、ロック部材(13)を非ロック位置に変位させるための解除レバー(16)であって、可動レール(12)内に挿入されて当該可動レール(12)の長手方向に沿って延びるとともに、ロック部材(13)を非ロック位置とするための解除位置とロック部材(13)をロック位置とするための初期位置との間で変位可能な解除レバー(16)と、解除レバー(16)を初期位置に向けて変位させる弾性力を当該解除レバー(16)に作用させるバネ部材(14)であって、解除レバー(16)と略同一な方向に延びるバネ部(14D)、及びバネ部(14D)の延び方向と交差する方向に当該バネ部(14D)から突出して当該解除レバー(16)に係止された係止部(14E)を有するバネ部材(14)と、可動レール(12)内に設けられ、バネ部(14D)を係止可能な保持部(17)であって、解除レバー(16)が当該可動レール(12)内に挿入されるときに、バネ部(14D)を撓ませた状態で予め決められた位置に保持可能な保持部(17)と、解除レバー(16)が予め決められた位置まで可動レール(12)内に挿入されたときに、保持部(17)に係止されているバネ部(14D)を当該保持部(17)から離脱させ、当該バネ部(14D)を変位可能な状態とする離脱部(18)とである。なお、可動レール(12)内とは、天板部(12A)及び2つの側板部(12B、12C)で囲まれた空間である。
【0009】
これにより、当該スライド装置では、解除レバー(16)の組付作業時にバネ部(14D)が障害となって組付作業性が低下してしまうことが抑制され得る。
【0010】
すなわち、当該スライド装置では、解除レバー(16)が当該可動レール(12)内に挿入されるときに、バネ部(14D)が、保持部(17)により撓んだ状態で予め決められた位置に保持される。これにより、解除レバー(16)の挿入作業時にバネ部(14D)が障害となって当該挿入作業の作業性が阻害されることが抑制され得る。
【0011】
そして、解除レバー(16)が予め決められた位置まで可動レール(12)内に挿入されたときに、保持部(17)に係止されているバネ部(14D)が、離脱部(18)により当該保持部(17)から離脱し、変位可能な状態となる。これにより、バネ部(14D)の作動が保持部(17)により阻害されることが排除され得るとともに、解除レバー(16)とバネ部(14D)とが容易に係止組付され得る。
【0012】
なお、当該スライド装置は、例えば、以下の構成であってもよい。
【0013】
すなわち、解除レバー(16)は、解除位置と初期位置との間を揺動変位可能であり、可動レール(12)の内壁には、当該内壁から突出して解除レバー(16)の揺動中心部を支持する支持突起部(12K)が設けられており、さらに、保持部(17)は、支持突起部(12K)に設けられていることが望ましい。これにより、スライド装置の機能部品が有効利用されて保持部(17)が構成されるので、保持部(17)専用の突起部等を設ける必要がない。
【0014】
2つの側板部(12B、12C)のうち解除レバー(16)を挟んでバネ部(14D)と反対側に位置する側板部(12B)には、前記解除レバー(16)に向けて突出したレバー案内部(18A)であって、解除レバー(16)の挿入時に先端が当該解除レバー(16)に滑り接触可能なレバー案内部(18A)が設けられており、離脱部(18)は、レバー案内部(18A)を有して構成されていることが望ましい。
【0015】
レバー案内部(18A)は、係止部(14E)に比べて解除レバー(16)の挿入方向前進側にずれた位置に設けられていることが望ましい。
【0016】
解除レバー(16)のうちバネ部(14D)と対向する側面であって、当該解除レバー(16)の先端から挿入方向後退側にずれた位置には、当該先端に比べてバネ部(14D)側に突出したバネ案内部(18B)であって、解除レバー(16)の挿入時に当該バネ部(14D)に滑り接触可能なバネ案内部(18B)が設けられており、離脱部(18)は、バネ案内部(18B)を有して構成されていることが望ましい。
【0017】
さらに、解除レバー(16)の先端からバネ案内部(18B)までの寸法(L1)は、レバー案内部(18A)からバネ案内部(18B)までの寸法(L2)より大きいことが望ましい。
【0018】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1実施形態に係る乗物用シートを示す図である。
図2】第1実施形態に係るスライド装置の分解図である。
図3】第1実施形態に係る固定レールを示す図である。
図4】第1実施形態に係る可動レールを示す図である。
図5】第1実施形態に係るロックプレートの作動を示す図である。
図6】第1実施形態に係るロックプレートの作動を示す図である。
図7】第1実施形態に係るバネ部材及びロックプレート等を示す図である。
図8】第1実施形態に係るバネ部材を示す図である。
図9】第1実施形態に係るバネ部材及びロックプレートを示す図である。
図10】第1実施形態に係る第2バネ部と可動レールとの固定構造を示す図である。
図11】第1実施形態に係る係止部と被係止部との構造を示す図である。
図12】第1実施形態に係る復帰バネ部と保持部との係止状態を示す図である。
図13】第1実施形態に係る復帰バネ部と保持部との非係止状態を示す図である。
図14】第1実施形態に係る復帰バネ部と保持部との非係止状態を示す図である。
図15】第1実施形態に係る解除レバー、バネ部材及び可動レールを示す図である。
図16】第1実施形態に係る復帰バネ部と解除レバーとの関係を示す図である。
図17】第1実施形態に係る復帰バネ部と解除レバーとの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
【0021】
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本開示に係るスライド装置が適用された例である。各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び部材又は部位の形状等を理解し易くするために記載したものである。
【0022】
したがって、当該スライド装置は、各図に付された方向に限定されるものではない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。斜線が付された図は必ずしも断面図を示すものではない。
【0023】
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された乗物用シートは、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素を備える。
【0024】
(第1実施形態)
<1.乗物用シートの概要(図1参照)>
本実施形態に係る乗物用シート1は、2つのスライド装置10及びシート本体2等を少なくとも備える。シート本体2は、シートクッション3及びシートバック5等を少なくとも有する。
【0025】
シートクッション3は、着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。スライド装置10は、乗物用シート1のシート本体2をスライド可能に支持するための装置である。
【0026】
シート本体2は、2つのスライド装置10によりスライド可能に支持される。具体的には、第1のスライド装置10は、シート本体のシート幅方向一端側を支持する。第2のスライド装置10は、シート本体2のシート幅方向他端側を支持する。
【0027】
<2.スライド装置の構成>
<2.1 スライド装置の概要>
本実施形態では、2つのスライド装置10は同一構造である。以下の説明は、シート幅方向左端側に配置されたスライド装置10の説明である。スライド装置10は、図2に示されるように、固定レール11、可動レール12、ロックプレート13、バネ部材14及び解除レバー16等を少なくとも備える。
【0028】
<固定レール及び可動レール等>
固定レール11は、乗物に対して直接的又は間接的に固定される部材である。可動レール12は、シート本体2が固定されるとともに、固定レール11に対してスライド可能な部材である。
【0029】
当該可動レール12は、図4に示されるように、天板部12A及び2つの側板部12B、12C等を少なくとも有して構成されている。天板部12Aは、シート本体2が固定される帯板状の部位である。
【0030】
2つの側板部12B、12Cは、天板部12Aの幅方方向一端側及び他端側それぞれに設けられ、互いに対向する帯板状の部位である。そして、天板部12A及び2つの側板部12B、12Cは、略C字状又は略コの字状の断面形状を有するレール本体12Dを構成する。
【0031】
なお、レール本体12Dは、天板部12A及び2つの側板部12B、12Cが冷間圧延鋼板等の金属板に塑性加工が施されて形成された一体成形品である。当該レール本体12Dの幅方方向一端側及び他端側それぞれには、軌道部12E、12Fが設けられている。
【0032】
軌道部12E、12Fは、図2に示される複数(16個)の鋼球15と転がり接触する部位である。そして、可動レール12は、複数の鋼球15を介して固定レール11に支持されている。なお、複数の鋼球15は、転動体の一例である。
【0033】
複数の保持器15Aは、各鋼球15が可動レール12に対して移動することを規制する。これにより、複数の鋼球15が可動レール12に対して移動することなく、可動レール12及び固定レール11と転がり接触できるので、当該可動レール12は、固定レール11に対してスライドできる。
【0034】
図3に示されるように、固定レール11の部位11A、11Bには、櫛状部11Cが設けられている。各櫛状部11Cは、固定レール11の長手方向に沿って、複数の凸部及び凹部が交互に直列に設けられた部位である。なお、部位11A、11Bは、可動レール12の側板部12B、12Cと対向する帯板状の部位である。
【0035】
側板部12B、12Cのうち可動レール12の長手方向中間部12G(図2参照)には、図4に示される櫛状部12H、12Jが設けられている。各櫛状部12H、12Jは、可動レール12の長手方向に沿って、凸部と凹部とが交互に直列に設けられた部位である。
【0036】
櫛状部11C及び櫛状部12H、12Jの凸部は、下向きに突出した凸部により構成されている。換言すれば、櫛状部11C及び櫛状部12H、12Jの凹部は、下側が開放された凹部にて構成されている。そして、櫛状部11Cが設けられている範囲は、櫛状部12H、12Jが設けられている範囲より大きい。
【0037】
<ロックプレート>
ロックプレート13は、図5に示されるように、可動レール12に保持され、当該可動レール12と共に固定レール11に対してスライド可能な部材である。当該ロックプレート13は、可動レール12に対して、スライド方向と略直交する方向(本実施形態では、上下方向)に変位可能である。
【0038】
すなわち、ロックプレート13は、ロック位置(図5参照)と非ロック位置(図6参照)との間で変位可能である。当該ロックプレート13は、当該変位方向(本実施形態では、上下方向)と交差する板面13Aを有する板状の部材である。
【0039】
ロック位置は、固定レール11と係合して可動レール12のスライドを規制する位置である。非ロック位置は、当該規制が解除され、可動レール12がスライド可能となる位置である。つまり、ロックプレート13は、ロック部材の一例である。
【0040】
具体的には、ロックプレート13には、櫛状部11C及び櫛状部12H、12Jの凸部が貫通可能な貫通穴13Bが複数設けられている。ロックプレート13がロック位置に位置すると(図5参照)、櫛状部11Cのいずれかの凸部及び櫛状部12H、12Jの凸部が複数の貫通穴13Bを貫通した状態となる。
【0041】
ロックプレート13がロック位置から下方側に変位して非ロック位置に位置すると(図6参照)、当該ロックプレート13が櫛状部11C及び櫛状部12H、12Jから離間した状態となる。このため、可動レール12は、固定レール11に対してスライド可能となる。
【0042】
<バネ部材、解除レバー>
バネ部材14は、図7に示されるように、ロックプレート13をロック位置に保持する弾性力(以下、保持力という。)を発揮する。当該バネ部材14は、ロックプレート13の板面13Aに当該弾性力を作用させる。
【0043】
本実施形態に係るバネ部材14は、ロックプレート13に設けられた上下2つの板面13Aのうち非ロック位置側の板面13Aに上記弾性力を作用させる。つまり、当該バネ部材14は、ロックプレート13の下側板面に上向きの弾性力を作用させる。
【0044】
解除レバー16は、操作力を受けて初期位置(図7の破線で示す位置)から変位する部材である。当該解除レバー16は、当該操作力をロックプレート13に作用させて当該ロックプレート13を非ロック位置に変位させる。
【0045】
初期位置は、図7の破線で示されるように、ロック位置にあるロックプレート13から解除レバー16が離間した位置、又はロック位置にあるロックプレート13と解除レバー16とが接触した位置をいう。
【0046】
換言すれば、解除レバー16は、可動レール12(レール本体12D)内に挿入されて当該可動レール12の長手方向に沿って延びているとともに、ロックプレート13をロック位置から非ロック位置に変位させるため解除レバーである。
【0047】
つまり、解除レバー16は、ロックプレート13を非ロック位置とするための解除位置とロックプレート13をロック位置とするための初期位置との間で変位可能である。
【0048】
<2.2 バネ部材の詳細>
バネ部材14は、図8に示されるように、連結部14A、第1バネ部14B、第2バネ部14C及び復帰バネ部14D等を少なくとも有する。連結部14Aは、図7に示されるように、ロックプレート13が連結された部位である。
【0049】
第1バネ部14B及び第2バネ部14Cは、上記保持力を発揮する。第1バネ部14Bは、図8に示されるように、連結部14Aから可動レール12の長手方向一方の向き(以下、第1の向きという。)に延びて、当該延び方向先端側が可動レール12に固定された部位である。
【0050】
第2バネ部14Cは、連結部14Aから第1の向きの向きと反対向き(以下、第2の向きという。)に延びて、当該延び方向先端側が可動レール12に固定された部位である。なお、本実施形態では、第1の向きは、シート後方向きであり、第2の向きは、シート前方向きである。
【0051】
復帰バネ部14Dは、図9に示されるように、解除レバー16と略同一な方向に延びるバネ部の一例である。当該復帰バネ部14Dの延び方向先端には、係止部14Eが設けられている。係止部14Eは、復帰バネ部14Dの延び方向と交差する方向に当該復帰バネ部14Dから突出し(図8参照)、かつ、解除レバー16に係止された部位である(図9参照)。
【0052】
このため、復帰バネ部14Dは、解除位置にある解除レバー16を初期位置に復帰させるための弾性力を発揮する。つまり、バネ部材14は、解除レバー16を初期位置に向けて変位させる弾性力を当該解除レバー16に作用させる。
【0053】
なお、本実施形態では、バネ部材14は、第1バネ部14B、第2バネ部14C、連結部14A及び復帰バネ部14D(係止部14Eを含む。)が、1本の金属製線材が所定形状に折り曲げられて成形された一体成形品である。
【0054】
<解除レバーの詳細>
解除レバー16は、操作力を受けて初期位置(図7参照)から解除位置に変位可能である。解除レバー16の先端側には、図10に示されるように、押圧部16Aが設けられている。
【0055】
そして、解除レバー16が解除位置にあるときには、押圧部16Aはロックプレート13と接触した状態となる。つまり、押圧部16Aは、解除レバー16が解除位置にあるときに、ロックプレート13に操作力を作用させて当該ロックプレート13を非ロック位置とする。したがって、解除レバー16は、初期位置と解除位置との間で揺動変位する。
【0056】
可動レール12の内壁(本実施形態では、天板部12A)には、支持突起部12Kが設けられている。支持突起部12Kは、天板部12Aから下方に向けて突出して解除レバー16の揺動中心部を支持する。
【0057】
解除レバー16の上面は、支持突起部12Kの先端部に接触しているとともに、当該接触部分16Bを中心に揺動可能である。なお、支持突起部12Kは、可動レール12の一部が切り起こされた切り起こし片により構成されている。
【0058】
解除レバー16のうち接触部分16Bより押圧部16A側は、復帰バネ部14Dから初期位置側に向けた(本実施形態では、上向きの)弾性力Fsを常に受けている。このため、接触部分16Bは、常に、支持突起部12Kに押し付けられた状態となるため、解除レバー16と支持突起部12Kとが接触した状態が維持される。
【0059】
解除レバー16のうち係止部14Eが係止された部位(以下、被係止部16Cという。)は、図11に示されるように、第1壁部16D、第2壁部16E、第3壁部16F及び第4壁部16G等を有して構成されている。
【0060】
第1壁部16D及び第2壁部16Eは、係止部14Eの延び方向(本実施形態では、シート幅方向)において互いに離隔した状態で対向した壁状の部位である。具体的には、第1壁部16D及び第2壁部16Eは、水平方向(シート幅方向)に対して略直交する壁部である。
【0061】
第3壁部16Fは、第1壁部16D及び第2壁部16Eの端部のうち解除レバー16の変位方向D1の一端側(本実施形態では、上端側)を繋ぐ壁状の部位である。具体的には、第3壁部16Fは、鉛直方向と略直交する壁部である。
【0062】
第4壁部16Gは、第1壁部16Dの端部のうち解除レバー16の変位方向D1の他端側(本実施形態では、下端側)から第2壁部16E側に延出し、かつ、先端が当該第2壁部16Eから離間している壁状の部位である。なお、本実施形態では、第4壁部16Gは第3壁部16Fと略平行である。
【0063】
係止部14Eは、第2壁部16Eの端部のうち解除レバー16の変位方向D1の他端(本実施形態では、下端側)16Hに係止されている。そして、係止部14Eの先端14Fは、第1壁部16D、第2壁部16E、第3壁部16F及び第4壁部16Gで囲まれた空間内に位置している。
【0064】
なお、第1壁部16D、第2壁部16E、第3壁部16F及び第4壁部16Gは、金属製の一体品である。被係止部16Cを挟んで解除レバー16の延び方向一方側及び他方側、つまり被係止部16Cの前後は、閉曲線を描くような閉じた断面形状である。
【0065】
<2.3 解除レバーの挿入作業(組付作業)を向上させるための構成>
上述したように、復帰バネ部14Dは、初期位置側に向けた(本実施形態では、上向きの)弾性力Fsを常に解除レバー16に作用させている。
【0066】
このため、作業者が解除レバー16をレール本体12A内に挿入する際には、復帰バネ部14Dを予め解除位置側(本実施形態では、下向側)に撓み変形させておく必要がある。そこで、本実施形態に係るスライド装置10では、保持部17(図12参照)及び離脱部18(図9及び図11参照)が設けられている。
【0067】
<保持部>
保持部17は、図12に示されるように、可動レール12内に設けられている。当該保持部17は、復帰バネ部14Dを係止可能であって、解除レバー16が当該可動レール12内に挿入されるときに、復帰バネ部14Dを撓ませた状態で予め決められた位置に保持可能な部位である。
【0068】
本実施形態に係る保持部17は、支持突起部12Kに設けられている。具体的には、保持部17は、支持突起部12Kの先端側のうち復帰バネ部14D側の一部が段付き状に切り欠かれた部位である。
【0069】
このため、保持部17に係止された復帰バネ部14Dが側板部12C側(バネ部材14)側に変位すると、当該復帰バネ部14Dは、保持部17から離脱することが可能である。なお、解除レバー16が可動レール12に装着された状態、つまり係止部14Eが被係止部16Cに係止された状態では、復帰バネ部14Dは保持部17に保持されていない。
【0070】
<離脱部>
離脱部18は、解除レバー16が予め決められた位置まで可動レール12内に挿入されたときに、図13に示されるように、保持部17に係止されていた復帰バネ部14Dを当該保持部17から離脱させ、当該復帰バネ部14Dを変位可能な状態とするための部位である。本実施形態に係る離脱部18は、図14に示されるように、レバー案内部18A及びバネ案内部18B等を有して構成されている。
【0071】
<レバー案内部>
レバー案内部18Aは、2つの側板部12B、12Cのうち解除レバー16を挟んで復帰バネ部14Dと反対側に位置する側板部12Bに設けられている。当該レバー案内部18Aは、解除レバー16に向けて突出し、解除レバー16の挿入時に先端が当該解除レバー16に滑り接触可能な突起状の部位である。
【0072】
そして、レバー案内部18Aは、図11に示されるように、係止部14Eが被係止部16Cに係止された状態、つまりスライド装置10の完成状態において、係止部14Eに比べて解除レバー16の挿入方向前進側にずれた位置に設けられている。
【0073】
すなわち、本実施形態では、解除レバー16が後方に向けて挿入される。このため、係止部14Eが被係止部16Cに係止された状態において、レバー案内部18Aと解除レバー16とが接触する部位、つまりレバー案内部18Aの先端は、係止部14Eよりシート後方側にずれている。
【0074】
なお、本実施形態に係るレバー案内部18Aは、側板部12Bの一部が切り起こされた切り起こし片にて構成されている。そして、レバー案内部18Aの先端は、当該レバー案内部18Aの根元に比べて解除レバー16の挿入方向前進側、つまりシート後方側にずれている。
【0075】
<バネ案内部>
バネ案内部18Bは、図14に示されるように、解除レバー16のうち復帰バネ部14Dと対向する側面であって、当該解除レバー16の先端(押圧部16A)から挿入方向後退側(シート前方側)にずれた位置に設けられている。
【0076】
そして、バネ案内部18Bは、当該先端(押圧部16A)に比べて復帰バネ部14D側に突出し、解除レバー16の挿入時に復帰バネ部14Dに滑り接触可能な部位である。さらに、図15に示されるように、解除レバー16の先端からバネ案内部18Bまでの寸法L1は、レバー案内部18Aからバネ案内部18Bまでの寸法L2より大きい。
【0077】
なお、本実施形態に係るバネ案内部18Bは、図9に示されように、解除レバー16のうち復帰バネ部14D側に屈曲した部位に設けられている。そして、解除レバー16のうちバネ案内部18Bより挿入方向後退側(シート前方側)の側面は、当該バネ案内部18Bと面一となるように延びている。
【0078】
<3.本実施形態に係るスライド装置の特徴>
解除レバー16がレール本体12A内に挿入される前の状態では、図12に示されように、復帰バネ部14Dが下方側に撓んだ状態で保持部17に保持されている。なお、当該状態に係る復帰バネ部14Dは、係止部14Eが被係止部16Cに係止された状態により大きく下方側に撓んでいる。
【0079】
そして、解除レバー16がレール本体12A内に挿入されると、図16に示されるように、先ず、支持突起部12Kが押圧部16Aに接触し、解除レバー16が過度に天板部12A側に近づくことが規制された状態で解除レバー16が次第にシート後方側に移動していく。
【0080】
解除レバー16の挿入が進行すると、解除レバー16の先端からバネ案内部18Bまでの寸法L1は、レバー案内部18Aからバネ案内部18Bまでの寸法L2より大きい。このため、図17に示されるように、バネ案内部18Bが復帰バネ部14Dに接触する前に、解除レバー16の押圧部16Aが係止部14Eの上方を通過し、レバー案内部18Aが解除レバー16に接触する。
【0081】
このため、解除レバー16が、復帰バネ部14D側に変位して保持部17に係止されていた復帰バネ部14Dが側板部12側に変位する。これにより、図13及び図14に示されるように、保持部17に係止されている復帰バネ部14Dは、当該保持部17から離脱して変位可能な状態となる。
【0082】
このとき、係止部14Eは、解除レバー16の下面側、つまり支持突起部12Kが接触する面と反対側に滑り接触しているため、解除レバー16の挿入とともに被係止部16Cに近づいていく。
【0083】
そして、解除レバー16の挿入が更に進むと、バネ案内部18Bが復帰バネ部14Dに接触するため、復帰バネ部14Dは、バネ案内部18Bから押圧力を受けて側板部12側に変位する(図15参照)。
【0084】
このため、レバー案内部18Aが解除レバー16に接触したときに、保持部17に係止されている復帰バネ部14Dが当該保持部17から離脱から確実に離脱する。
【0085】
そして、係止部14Eが被係止部16Cに係止されると(図15参照)、当該係止により解除レバー16の挿入が規制される。このため、作業者は、係止部14Eが被係止部16Cに係止されたとき、解除レバー16の挿入作業を停止する。
【0086】
以上のように、本実施形態に係るスライド装置10によれば、解除レバー16の組付作業時にバネ部材14、つまり復帰バネ部14Dが障害となって組付作業性が低下してしまうことが抑制され得る。
【0087】
すなわち、当該スライド装置10では、解除レバー16が当該可動レール12内に挿入されるときに、復帰バネ部14Dが、保持部17により撓んだ状態で予め決められた位置に保持される。これにより、解除レバー16の挿入作業時に復帰バネ部14Dが障害となって当該挿入作業の作業性が阻害されることが抑制され得る。
【0088】
そして、解除レバー16が予め決められた位置まで可動レール12内に挿入されたときに、保持部17に係止されている復帰バネ部14Dが、離脱部18により当該保持部17から離脱し、変位可能な状態となる。これにより、復帰バネ部14Dの作動が保持部17により阻害されることが排除され得るとともに、解除レバー16と復帰バネ部14Dとが容易に係止組付され得る。
【0089】
解除レバー16のうち係止部14Eが係止された部位、つまり被係止部16Cは、第1壁部16D~第4壁部16Gにて構成されているので、当該部位の断面二次モーメントが上記従来例に比べて大きくなり得る。したがって、被係止部16Cが早期に損傷してしまうことが抑制され得る。
【0090】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、バネ部材14は、第1バネ部14B、第2バネ部14C、連結部14A及び復帰バネ部14Dが、1本の金属製線材が所定形状に折り曲げられて成形された一体成形品であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、復帰バネ部14Dとそれ以外とが別々の部品であってもよい。
【0091】
上述の実施形態では、離脱部18として、レバー案内部18A及びバネ案内部18Bが設けられていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、レバー案内部18A又はバネ案内部18Bが離脱部18として設けられた構成、又はその他構成を離脱部18とした構成であってよい。
【0092】
上述の実施形態では、支持突起部12Kに保持部17が設けられていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、支持突起部12K以外の部位(例えば、側板部12B、12Cのいずれか)に保持部17が設けられた構成であってもよい。
【0093】
上述の実施形態に係る被係止部16Cは、第1壁部16D~第4壁部16Gにて構成されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第4壁部16Gが廃止された構成であってもよい。
【0094】
上述の実施形態では、車両に本開示に係る乗物用シートを適用した。しかし、本明細書に開示された発明の適用はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
【0095】
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
【符号の説明】
【0096】
1… 乗物用シート 3… シートクッション 5… シートバック
10… スライド装置 11… 固定レール 11C… 櫛状部
12… 可動レール 12A… 天板部 12B、12C… 側板部
12D… レール本体 12E… 軌道部 12H… 櫛状部
12K… 支持突起部 13… ロックプレート 14… バネ部材
14A… 連結部 14B… 第1バネ部 14C… 第2バネ部
14D… 復帰バネ部 14E… 係止部 16… 解除レバー
16A… 押圧部 16C… 被係止部 16D… 第1壁部
16E… 第2壁部 16F… 第3壁部 16G… 第4壁部
17… 保持部 18… 離脱部 18A… レバー案内部
18B… バネ案内部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
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図16
図17