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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】半導体装置及び配線構造
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/82 20060101AFI20240311BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20240311BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20240311BHJP
   H01L 23/522 20060101ALI20240311BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20240311BHJP
   H01L 27/04 20060101ALI20240311BHJP
【FI】
H01L21/82 W
H01L21/88 Z
H01L27/04 D
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020153060
(22)【出願日】2020-09-11
(65)【公開番号】P2022047254
(43)【公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-03-10
(73)【特許権者】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 智洋
(72)【発明者】
【氏名】中尾 鋼治
(72)【発明者】
【氏名】那須 弘
【審査官】田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-228770(JP,A)
【文献】特開2006-114763(JP,A)
【文献】特開2011-151065(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0261539(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/82
H01L 21/3205
H01L 21/768
H01L 21/822
H01L 21/822
H01L 23/522
H01L 27/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向及び前記第1の方向に交差する第2の方向に延び、互いに並ぶ3本以上の配線を含む第1の配線層と、
前記第1の方向及び前記第2の方向に交差する第3の方向における前記第1の配線層と基板との間に配された第2の配線層と、
を備え、
記3本以上の配線は、
前記第1の方向に延び、先端部分が前記第3の方向で第1のビアプラグに電気的に接続される第1のラインと、
前記第1のラインに対して前記第2の方向に並びながら前記第1の方向に延び、前記第1のラインの延長線に達するように延び、先端部分が前記延長線上に位置し前記第3の方向で第2のビアプラグに電気的に接続される第2のラインと、
前記第2のラインに対して前記第2の方向における前記第1のラインの反対側に並びながら前記第1の方向に延び、前記第2のラインの外側から前記延長線に達するように延び、先端部分が前記延長線上に位置し前記第3の方向で第3のビアプラグに電気的に接続される第3のラインと、
を含む
半導体装置。
【請求項2】
前記第2のラインは、前記第3の方向から見た場合に前記第1のラインに対して前記第2の方向に離間した位置から階段状に前記延長線まで延び、
前記第3のラインは、前記第3の方向から見た場合に前記第2のラインに対して前記第2の方向における前記第1のラインの反対側に離間した位置から階段状に前記延長線まで延びる
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2のラインは、前記第3の方向から見た場合に前記第1のラインに対して前記第2の方向に離間した位置から直線状に前記延長線まで延び、
前記第3のラインは、前記第3の方向から見た場合に前記第2のラインに対して前記第2の方向における前記第1のラインの反対側に離間した位置から直線状に前記延長線まで延びる
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第3の方向から見た場合に、前記第1のビアプラグ、前記第2のビアプラグ、前記第3のビアプラグは、前記延長線上に並んでいる
請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記3本以上の配線は、
前記第2のラインに対して前記第2の方向における前記第1のラインの反対側に並びながら前記第1の方向に延び、前記第3のラインの外側から前記延長線に達するように延び、先端部分が前記延長線上に位置し前記第3の方向で第4のビアプラグに電気的に接続される第4のラインをさらに含む
請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
互いに並ぶ3本以上の配線を含む第1の配線層と、
前記第1の配線層と基板との間に配された第2の配線層と、
を備え、
前記第1の配線層内で前記3本以上の配線に対応した第1の方向に延伸する3本以上の仮想的な配線トラックのうち、外側の配線トラックの下には、前記第1の配線層から前記第2の配線層まで延びたビアプラグが配され、少なくとも一部の内側の配線トラックの下には、ビアプラグが配されず下層配線が配置され、
前記3本以上の配線は、
前記外側の配線トラックに含まれる第1の配線トラック上に前記第1の配線トラックに沿って前記第1の方向に延び、前記第1の配線トラックの下に配された前記第2の配線層まで延びた第1のビアプラグに電気的に接続される第1のラインと、
内側配線トラックに含まれる第2の配線トラック上に前記第2の配線トラックに沿って前記第1の方向に延び、かつ前記第2の配線トラックから前記第1の配線トラックまで延び、前記第1の配線トラックの下に配された前記第2の配線層まで延びた第2のビアプラグに電気的に接続される第2のラインと、
前記外側の配線トラックに含まれ、前記第1の配線トラックの反対側に配された第3の配線トラック上に前記第3の配線トラックに沿って前記第1の方向に延び、かつ前記第3の配線トラックから前記第2の配線トラックを経て前記第1の配線トラックまで延び、前記第1の配線トラックの下に配された前記第2の配線層まで延びた第3のビアプラグに電気的に接続される第3のラインと、
前記第3の配線トラック上に前記第3の配線トラックに沿って前記第1の方向に延び、前記第3の配線トラックの下に配された前記第2の配線層まで延びた第5のビアプラグに電気的に接続される第5のラインと、
前記第2の配線トラック上に前記第2の配線トラックに沿って前記第1の方向に延び、かつ前記第2の配線トラックから前記第3の配線トラックまで延び、前記第3の配線トラックの下に配された前記第2の配線層まで延びた第6のビアプラグに電気的に接続される第6のラインと、
前記第1の配線トラック上に前記第1の配線トラックに沿って前記第1の方向に延び、前記第1の配線トラックから前記第2の配線トラックを経て前記第3の配線トラックまで延び、前記第3の配線トラックの下に配された前記第2の配線層まで延びた第7のビアプラグに電気的に接続される第7のラインと、
含み、
前記下層配線は、
前記第2の配線層内で前記内側の配線トラックの下に、前記第1のビアプラグと前記第5のビアプラグとに挟まれて前記第1の方向に延伸するように配置され、
前記第1のビアプラグと前記第2のビアプラグと前記第3のビアプラグは、平面視において、前記第1の配線トラック上に前記第1の方向に並んで配置され、前記第5のビアプラグと前記第6のビアプラグと前記第7のビアプラグは、平面視において、前記第3の配線トラック上に前記第1の方向に並んで配置される
半導体装置。
【請求項7】
第1の方向及び前記第1の方向に交差する第2の方向に延び、互いに並ぶ3本以上の配線を含む第1の配線層と、
前記第1の方向及び前記第2の方向に交差する第3の方向における前記第1の配線層と基板との間に配された第2の配線層と、
を備え、
記3本以上の配線は、
前記第1の方向に延び、先端部分が前記第3の方向で第1のビアプラグに電気的に接続される第1のラインと、
前記第1のラインに対して前記第2の方向に並びながら前記第1の方向に延び、前記第1のラインの延長線に達するように延び、先端部分が前記延長線上に位置し前記第3の方向で第2のビアプラグに電気的に接続される第2のラインと、
前記第2のラインに対して前記第2の方向における前記第1のラインの反対側に並びながら前記第1の方向に延び、前記第2のラインの外側から前記延長線に達するように延び、先端部分が前記延長線上に位置し前記第3の方向で第3のビアプラグに電気的に接続される第3のラインと、
を含む
配線構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、半導体装置及び配線構造に関する。
【背景技術】
【0002】
多層配線構造を有する半導体装置では、配線層ごとに又は配線層間で、ラインやビアプラグ等の配線がレイアウトされる。このとき、各配線層において、配線を効率的にレイアウト可能であることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-21277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一つの実施形態は、各配線層において配線を効率的にレイアウトすることに適した半導体装置及び配線構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの実施形態によれば、第1の配線層と第2の配線層とを有する半導体装置が提供される。第1の配線層は、第1の方向及び第1の方向に交差する第2の方向に延び、互いに並ぶ3本以上の配線を含む。第2の配線層は、第1の方向及び第2の方向に交差する第3の方向における第1の配線層と基板との間に配される。前記3本以上の配線は、第1のラインと第2のラインと第3のラインとを含む。第1のラインは、第1の方向に延び、先端部分が前記第3の方向で第1のビアプラグに電気的に接続される。第2のラインは、第1のラインに対して第2の方向に並びながら第1の方向に延び、第1のラインの延長線に達するように延び、先端部分が延長線上に位置し第3の方向で第2のビアプラグに電気的に接続される。第3のラインは、第2のラインに対して第2の方向における第1のラインの反対側に並びながら第1の方向に延び、第2のラインの外側から延長線に達するように延び、先端部分が延長線上に位置し第3の方向で第3のビアプラグに電気的に接続される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
図2図2は、実施形態にかかる半導体装置の構成を示す斜視図である。
図3図3は、実施形態における配線層内にラインをレイアウトする際の作業効率を示す平面図である。
図4図4は、実施形態の第1の変形例にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
図5図5は、実施形態の第2の変形例にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
図6図6は、実施形態の第2の変形例における配線層内にラインをレイアウトする際の作業効率を示す平面図である。
図7図7は、実施形態の第3の変形例にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
図8図8は、実施形態の第4の変形例にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
図9図9は、実施形態及び実施形態の第4の変形例におけるペアとなるビアプラグ間の平面距離を示す平面図である。
図10図10は、実施形態の第5の変形例にかかる半導体装置の構成を示す平面図である。
図11図11は、実施形態の第5の変形例にかかる半導体装置の構成を示す斜視図である。
図12図12は、実施形態の第5の変形例における配線層内にラインをレイアウトする際の作業効率を示す平面図である。
図13図13は、実施形態の第5の変形例にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。
図14図14は、実施形態の第6の変形例にかかる半導体装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる半導体装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0008】
(実施形態)
実施形態にかかる半導体装置は、EDA(Electronic Design Automation)ツールを用いて設計される。例えば、スケマティックエディタにより、スケマティック図(回路図)の設計が行われ、スケマティックデータが生成される。レイアウトエディタにより、スケマティックデータに応じたレイアウト図の設計(レイアウト設計)が行われ、レイアウトデータが生成される。検証ツールにより、レイアウト図の設計がスケマティック図の設計と一致するかの検証、あるいは物理的な設計基準(デザインルール)を満たしているかの検証(デザインルールチェック)が行われる。デザインルールを満たしていることが検証されると、レイアウトデータに応じたマスクデータが生成され、マスクデータに応じたパターンがマスク上に描画され、マスクを用いて半導体基板が露光、現像されることで、レイアウトデータに応じたデバイスパターンを半導体基板上に有する半導体装置が製造される。
【0009】
多層配線構造を有する半導体装置のレイアウト設計では、配線層ごとに又は配線層間で、ラインやビアプラグ等の配線がレイアウトされる。各配線層内には、互いに並ぶ複数の配線トラックが設けられることがある。配線トラックは、レイアウト設計時に、配線層における優先配線方向が所定の方向であることに応じて、配線をレイアウトすべき場所の候補として規定された仮想的な線である。
【0010】
例えば、配線層として、基板に近いほうから順に第1層~第3層が用意されている場合、第2層と第3層が幹線として使用され、第1層が幹線とセルを接続するための支線として使用されることが考えられる。第2層、第3層では、それぞれ、互いに並ぶ複数の配線トラックが設けられる。第2層、第3層における複数の配線トラックは、互いに平行に並んでいてもよい。第3層において、複数のバッファーの入力ライン及び出力ラインのレイアウトについて、同じバッファーのラインには同じ配線トラックが割り当てられ、複数のバッファー間で異なる複数の配線トラックが割り当てられることがある。この場合、入力ライン及び出力ラインとバッファーとの接続は、複数の配線層に跨って、基板面に垂直な方向にビアプラグが積層されたスタックビアの構成で接続され得る。このスタックビアが、各配線層内でバッファーごとに異なる配線トラックについて構成される。これにより、第3層・第2層間の複数のビアプラグは、上端が第3層の複数の配線トラックを占有し、下端が第2層の複数の配線トラックを占有する。このため、第3層の幹線の下に並行して第2層の配線(例えば、ライン)を直線状に通すことが困難となってしまう可能性がある。
【0011】
例えば、第2層において、ビアプラグ間を縫うようにラインをレイアウトする場合、条件によってはラインを引ききれなくなることもあるので、あふれたラインは迂回配線として別途他の配線トラックの確保が必要となる。このため、その分だけレイアウト面積が大きくなってしまう。また、ビアプラグ間を縫うようにラインをレイアウトする場合、配線間のデザインルールを考慮しながらラインを折り曲げていく必要がある。デザインルールを満たすために、ビアプラグの位置が変更になった場合、ラインの折れ曲がりのポイントも合わせて変更する出戻りが発生すると、レイアウト設計の工数が大きく増加し得る。さらに、ビアプラグ間を縫うようにレイアウトしたり迂回配線をレイアウトしたりすると、配線長が長くなるため、配線による信号遅延が大きくなり得る。これにより、第2層において、配線を効率的にレイアウトすることが困難になる。すなわち、第2層において、効率的に配線トラックを確保することが困難になる。
【0012】
そこで、本実施形態では、半導体装置において、配線層内で互いに並ぶ複数の配線トラックに沿って複数のラインが延びるようにされつつ下層へのビアプラグの位置が両外側のうちの一方の外側の配線トラックに集められる。これにより、その下層の配線トラックの効率的な確保に適した半導体装置が構成され得る。
【0013】
具体的には、半導体装置1は、図1及び図2に示すような配線構造WSTを有する。図1は、半導体装置1の構成を示す平面図である。図2は、半導体装置1の構成を示す斜視図である。以下では、基板SBの表面に垂直な方向をZ方向とし、Z方向に垂直な面内で互いに直行する2方向をX方向及びY方向とする。
【0014】
半導体装置1は、基板SBの+Z側に多層の配線構造WSTを有し、図2に示すように、基板SBの+Z側に複数の配線層M1~M3が配される。そのうち、図1では、配線層M3のレイアウト構成が示されている。図2に示す複数の配線層M1~M3は、互いにZ方向に離間しながら、基板SBのZ方向に積層される。実際には、基板SB及び配線層M1~M3の間に層間絶縁膜(図13参照)が配されるが、図2では、簡略化のために、層間絶縁膜の図示を省略している。配線層M2は、Z方向において、配線層M3と基板SBとの間に配されている。配線層M1は、Z方向において、配線層M2と基板SBとの間に配されている。図1及び図2では、配線層の積層数が3層の場合を例示するが、配線層の積層数は、2層であってもよいし、4層以上であってもよい。
【0015】
図1に示す配線層M3は、複数の配線層M1~M3のうち最上の配線層である。配線層M3は、互いに並ぶ3本以上のラインLI31~LI38と互いに並ぶ3本以上のラインLO31~LO38とを含む。複数のラインLI31~LI38は、複数のバッファーBF1~BF8に対応している。各ラインLI31~LI38は、対応するバッファーBFの入力ラインとして機能し得る。複数のラインLO31~LO38は、複数のバッファーBF1~BF8に対応している。各ラインLO31~LO38は、対応するバッファーBFの出力ラインとして機能し得る。すなわち、複数のラインLI31~LI38と複数のラインLO31~LO38とは、互いに対応している。ラインLI31とラインLO31とは、バッファーBF1のラインとしてペアを形成する。ラインLI32とラインLO32とは、バッファーBF2のラインとしてペアを形成する。・・・ラインLI38とラインLO38とは、バッファーBF8のラインとしてペアを形成する。
【0016】
互いに並ぶ3本以上のラインLI31~LI38は、配線層M3内で、3本以上の配線トラックTR31~TR38に対応している。互いに並ぶ3本以上のラインLO31~LO38は、配線層M3内で、3本以上の配線トラックTR31~TR38に対応している。
【0017】
配線トラックTR31~TR38は、レイアウト設計時に、配線層M3における優先配線方向がX方向であることに応じて、配線をレイアウトすべき場所の候補として規定された仮想的な線である。3本以上の配線トラックTR31~TR38は、配線層M3内で互いに(例えば、平行に)並んでいる。各配線トラックTR31~TR38は、X方向に沿って延びている。互いに並ぶ配線トラックTR31~TR38では、配線トラックTR31,TR38が外側の配線トラックであり、配線トラックTR32~TR37が内側の配線トラックである。
【0018】
互いに並ぶ配線トラックTR31~TR38では、外側の配線トラックTR31の下には、それぞれがZ方向に沿って配線層M3から配線層M2まで伸びたビアプラグVI31~VI38が配されている。各ラインLI31~LI38は、その主要部が、対応する配線トラックTR31~TR38に沿って延びている。各ラインLI32~LI38は、その接続部が複数の配線トラックTR31~TR38を横断しつつ平面視で階段状に延び、ビアプラグ位置が配線トラックTR31に集約されている。
【0019】
互いに並ぶ配線トラックTR31~TR38では、外側の配線トラックTR38の下には、それぞれがZ方向に沿って配線層M3から配線層M2まで伸びたビアプラグVO31~VO38が配されている。各ラインLO31~LO38は、その主要部が、対応する配線トラックTR31~TR38に沿って延びている。各ラインLO31~LO37は、その接続部が複数の配線トラックTR31~TR38を横断しつつ平面視で階段状に延び、ビアプラグ位置が配線トラックTR38に集約されている。
【0020】
XY平面視において、ラインLI31~LI38の階段状のパターンは、互いに噛み合うようにレイアウトされている。ラインLO31~LO38の階段状のパターンは、互いに噛み合うようにレイアウトされている。ラインLI38の階段状のパターンとラインLO31の階段状のパターンとは、互いに噛み合うようにレイアウトされている。これにより、ラインLI31~LI38及びラインLO31~LO38は、全体として、レイアウト面積をコンパクトに抑えることができる。
【0021】
例えば、ラインLI31は、配線トラックTR31に沿って+X方向に延び、配線トラックTR31の下に配されたビアプラグVI31に電気的に接続される。ラインLI32は、配線トラックTR32に沿って+X方向に延び、配線トラックTR32から概ね+X方向及び+Y方向に階段状に配線トラックTR31まで延び、配線トラックTR31の下に配されたビアプラグVI32に電気的に接続される。ラインLI33は、配線トラックTR33に沿って+X方向に延び、配線トラックTR33から概ね+X方向及び+Y方向に階段状に配線トラックTR31まで延び、配線トラックTR31の下に配されたビアプラグVI33に電気的に接続される。ラインLI34は、配線トラックTR34に沿って+X方向に延び、配線トラックTR34から概ね+X方向及び+Y方向に階段状に配線トラックTR31まで延び、配線トラックTR31の下に配されたビアプラグVI34に電気的に接続される。ラインLI35は、配線トラックTR35に沿って+X方向に延び、配線トラックTR35から概ね+X方向及び+Y方向に階段状に配線トラックTR31まで延び、配線トラックTR31の下に配されたビアプラグVI35に電気的に接続される。ラインLI36は、配線トラックTR36に沿って+X方向に延び、配線トラックTR36から概ね+X方向及び+Y方向に階段状に配線トラックTR31まで延び、配線トラックTR31の下に配されたビアプラグVI36に電気的に接続される。ラインLI37は、配線トラックTR37に沿って+X方向に延び、配線トラックTR37から概ね+X方向及び+Y方向に階段状に配線トラックTR31まで延び、配線トラックTR31の下に配されたビアプラグVI37に電気的に接続される。ラインLI38は、配線トラックTR38に沿って+X方向に延び、配線トラックTR38から概ね+X方向及び+Y方向に階段状に配線トラックTR31まで延び、配線トラックTR31の下に配されたビアプラグVI38に電気的に接続される。ラインLI31~ラインLI38は、それぞれ、対応するビアプラグVI31~VI38の付近で且つ+X側の位置に端部を有する。
【0022】
また、ラインLO31は、配線トラックTR31に沿って延び、配線トラックTR31から概ね-X方向及び-Y方向に階段状に配線トラックTR38まで延び、配線トラックTR38の下に配されたビアプラグVO31に電気的に接続される。ラインLO32は、配線トラックTR32に沿って延び、配線トラックTR32から概ね-X方向及び-Y方向に階段状に配線トラックTR38まで延び、配線トラックTR38の下に配されたビアプラグVO32に電気的に接続される。ラインLO33は、配線トラックTR33に沿って延び、配線トラックTR33から概ね-X方向及び-Y方向に階段状に配線トラックTR38まで延び、配線トラックTR38の下に配されたビアプラグVO33に電気的に接続される。ラインLO34は、配線トラックTR34に沿って延び、配線トラックTR34から概ね-X方向及び-Y方向に階段状に配線トラックTR38まで延び、配線トラックTR38の下に配されたビアプラグVO34に電気的に接続される。ラインLO35は、配線トラックTR35に沿って延び、配線トラックTR35から概ね-X方向及び-Y方向に階段状に配線トラックTR38まで延び、配線トラックTR38の下に配されたビアプラグVO35に電気的に接続される。ラインLO36は、配線トラックTR36に沿って延び、配線トラックTR36から概ね-X方向及び-Y方向に階段状に配線トラックTR38まで延び、配線トラックTR38の下に配されたビアプラグVO36に電気的に接続される。ラインLO37は、配線トラックTR37に沿って延び、配線トラックTR37から概ね-X方向及び-Y方向に階段状に配線トラックTR38まで延び、配線トラックTR38の下に配されたビアプラグVO37に電気的に接続される。ラインLO38は、配線トラックTR38に沿って延び、配線トラックTR38の下に配されたビアプラグVO38に電気的に接続される。ラインLO31~ラインLO38は、それぞれ、対応するビアプラグVO31~VO38の付近で且つ-X側の位置に端部を有する。
【0023】
ビアプラグに注目すると、図1に示すXY平面視において、ビアプラグVI31、ビアプラグVI32、ビアプラグVI33、ビアプラグVI34、ビアプラグVI35、ビアプラグVI36、ビアプラグVI37、ビアプラグVI38は、配線トラックTR31に沿って+X方向に順に並んでいる。
【0024】
図2に示すXYZ立体視において、ラインLI31が接続されたビアプラグVI31は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVI31は、配線層M2内のラインLI21、ビアプラグVI21、配線層M1内のラインLI11、ビアプラグVI11経由で基板SBにおけるバッファーBF1(図示せず)の電極に電気的に接続されている。・・・ラインLI38が接続されたビアプラグVI38は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVI38は、配線層M2内のラインLI28、ビアプラグVI28、配線層M1内のラインLI18、ビアプラグVI18経由で基板SBにおけるバッファーBF8(図示せず)の電極に電気的に接続されている。
【0025】
同様に、図1に示すXY平面視において、ビアプラグVO31、ビアプラグVO32、ビアプラグVO33、ビアプラグVO34、ビアプラグVO35、ビアプラグVO36、ビアプラグVO37、ビアプラグVO38は、配線トラックTR38に沿って+X方向に順に並んでいる。
【0026】
図2に示すXYZ立体視において、ラインLO31が接続されたビアプラグVO31は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVO31は、配線層M2内のラインLO21、ビアプラグVO21、配線層M1内のラインLO11、ビアプラグVO11経由で基板SBにおけるバッファーBF1(図示せず)の電極に電気的に接続されている。・・・ラインLO38が接続されたビアプラグVO38は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVO38は、配線層M2内のラインLO28、ビアプラグVO28、配線層M1内のラインLO18、ビアプラグVO18経由で基板SBにおけるバッファーBF8(図示せず)の電極に電気的に接続されている。
【0027】
このとき、配線層M3の配線トラックTR31~TR38に対応して、配線層M2は、配線トラックTR21~TR28を有する。配線層M2は、配線トラックTR21~TR28のうち、ビアプラグVI31~ビアプラグVI38のスタックビア及びビアプラグVO31~ビアプラグVO38のスタックビアに応じて占有される配線トラックの数を2つ(配線トラックTR21,TR28)に抑えることができる。これにより、図2に実線の矢印で示すように、任意にレイアウト可能な配線トラックとして6つの配線トラックTR22~TR27を確保できている。
【0028】
これをレイアウト設計の作業手順で示すと、図3のようになる。図3は、配線層内にラインをレイアウトする際の作業効率を示す平面図である。
【0029】
図3(a)の工程では、配線層M2において、ビアプラグVI31~VI38とビアプラグVI21~VI28と(図2参照)をつなぐためのラインLI21~LI28を配線トラックTR21にレイアウトする。ラインLI21~LI28の位置は、ラインLI31~LI38の端部のXY位置(図1参照)に対応している。配線層M2において、ビアプラグVO31~VO38とビアプラグVO21~VO28と(図2参照)をつなぐためのラインLO21~LO28を配線トラックTR28にレイアウトする。ラインLO21~LO28の位置は、ラインLO31~LO38の端部のXY位置(図1参照)に対応している。
【0030】
図3(b)の工程では、配線層M2において、例えば6ビット幅のバス配線をレイアウトしたい場合に、6本のラインLB21~LB26を6本の配線トラックTR22~TR27に、それぞれ、直線状に延びるようにレイアウトできる。すなわち、各ラインLB21~LB26を、ビアプラグ間を縫うようにレイアウトする場合に比べて、別トラック確保のロスがなく、少ない工数でレイアウト可能であり、作業効率を向上できる。また、各ラインLB21~LB26を、その配線長を短くする方向で揃えられるため、トータルの信号遅延を抑制できる。
【0031】
以上のように、本実施形態では、半導体装置1において、配線層M3内で互いに並ぶ複数の配線トラックTR31~TR38に沿って複数のラインLI31~LI38が延びつつ下層へのビアプラグVI31~VI38の位置が両外側のうちの一方の外側の配線トラックTR31に集められている。同様に、配線トラックTR31~TR38に沿って複数のラインLO31~LO38が延びつつ下層へのビアプラグVO31~VO38の位置が両外側のうちの一方の外側の配線トラックTR38に集められている。これにより、その下の配線層M2の配線トラックの効率的な確保に適した半導体装置1を構成することができる。
【0032】
また、本実施形態では、配線層M3の下の配線層M2の配線トラックを効率的に確保できるため、配線層M2のレイアウト面積をコンパクトに抑えることができる。これにより、チップ面積を抑えることができるため、半導体装置1のコストを低減できる。また、配線層M2の配線のレイアウト設計を効率的に行うことができるので、半導体装置1のコストを低減できる。さらに、配線層M2でバス配線に含まれる複数のライン間の長さのばらつきを抑え複数のライン間で信号遅延量のばらつきを抑えることができ、配線品質を向上できる。また、複数のラインに対して、配線長を短くする方向で揃えられるため、トータルの信号遅延を抑制することができる。
【0033】
なお、半導体装置1iにおける配線構造WSTは、図4に示すように、配線層M3の複数のラインLI31~LI38及びそれに付随するスタックビアが省略された構成であってもよい。図4は、実施形態の第1の変形例にかかる半導体装置1iの構成を示す平面図である。この場合でも、配線トラックTR31~TR38に沿って複数のラインLO31~LO38が延びつつ下層へのビアプラグVO31~VO38の位置が両外側のうちの一方の外側の配線トラックTR38に集められている。これによっても、その下の配線層M2の配線トラックの効率的な確保に適した半導体装置1iを構成することができる。
【0034】
あるいは、半導体装置1jにおける配線構造WSTは、図5に示すように、配線層M3が、配線を階段状に折り曲げる際に2本以上のセットで折り曲げてレイアウトされた構成であってもよい。図5は、実施形態の第2の変形例にかかる半導体装置1jの構成を示す平面図である。この場合でも、配線層M3内で複数の配線トラックTR31~TR38に沿って複数のラインLI31j~LI38jが延びつつ下層へのビアプラグVI31j~VI38jの位置が両外側のうちの一方の外側の2つの配線トラックTR31,TR32に集められている。ビアプラグVI31j~VI38jは、2つの配線トラックTR31,TR32に交互に配されつつ+X方向に並んでいる。同様に、配線トラックTR31~TR38に沿って複数のラインLO31j~LO38jが延びつつ下層へのビアプラグVO31j~VO38jの位置が両外側のうちの一方の外側の2つの配線トラックTR37,TR38に集められている。ビアプラグVO31j~VO38jは、2つの配線トラックTR37,TR38に交互に配されつつ+X方向に並んでいる。これにより、その下の配線層M2の配線トラックの効率的な確保に適した半導体装置1jを構成することができる。ビアプラグVO31j~VO38jは、2つの配線トラックTR37,TR38に交互に配されつつ+X方向に並んでいる。
【0035】
例えば、レイアウト設計の作業手順で示すと、図6のようになる。図6は、配線層内にラインをレイアウトする際の作業効率を示す平面図である。
【0036】
図6(a)の工程では、配線層M2において、ビアプラグVI31j~VI38jとビアプラグVI21j~VI28jと(図2参照)をつなぐためのラインLI21j~LI28jを配線トラックTR21,TR22に交互にレイアウトする。ラインLI21~LI28の位置は、ラインLI31j~LI38jの端部のXY位置(図5参照)に対応している。配線層M2において、ビアプラグVO31j~VO38jとビアプラグVO21j~VO28jと(図2参照)をつなぐためのラインLO21j~LO28jを配線トラックTR27,TR28に交互にレイアウトする。ラインLO21j~LO28jの位置は、ラインLO31j~LO38jの端部のXY位置(図5参照)に対応している。
【0037】
このとき、ビアプラグVI31j~ビアプラグVI38jのスタックビア及びビアプラグVO31j~ビアプラグVO38jのスタックビアに応じて占有される配線トラックの数を4つ(配線トラックTR21,TR22,TR27,TR28)に抑えることができる。これにより、任意にレイアウト可能な配線トラックとして4つの配線トラックTR23~TR26を確保できている。
【0038】
図6(b)の工程では、配線層M2において、例えば4ビット幅のバス配線をレイアウトしたい場合に、4本のラインLB21j~LB24jを4本の配線トラックTR23~TR26に、それぞれ、直線状に延びるようにレイアウトできる。すなわち、各ラインLB21j~LB24jを、ビアプラグ間を縫うようにレイアウトする場合に比べて、別トラック確保のロスがなく、少ない工数でレイアウト可能であり、作業効率を向上できる。また、各ラインLB21j~LB24jを、その配線長を短くする方向で揃えられるため、トータルの信号遅延を抑制できる。
【0039】
あるいは、半導体装置1kにおける配線構造WSTは、図7に示すように、配線層M3における階段状になっている配線形状が斜め直線状の配線に置き換えられた構成であってもよい。図7は、実施形態の第3の変形例にかかる半導体装置1kの構成を示す平面図である。
【0040】
例えば、ラインLI32kは、配線トラックTR32から概ね+X方向及び+Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI33kは、配線トラックTR33から概ね+X方向及び+Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI34kは、配線トラックTR34から概ね+X方向及び+Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI35kは、配線トラックTR35から概ね+X方向及び+Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI36kは、配線トラックTR36から概ね+X方向及び+Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI37kは、配線トラックTR37から概ね+X方向及び+Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI38kは、配線トラックTR38から概ね+X方向及び+Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR31まで延びている。
【0041】
また、ラインLO31は、配線トラックTR31から概ね-X方向及び-Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO32は、配線トラックTR32から概ね-X方向及び-Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO33は、配線トラックTR33から概ね-X方向及び-Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO34は、配線トラックTR34から概ね-X方向及び-Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO35は、配線トラックTR35から概ね-X方向及び-Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO36は、配線トラックTR36から概ね-X方向及び-Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO37は、配線トラックTR37から概ね-X方向及び-Y方向に斜めの直線状に配線トラックTR38まで延びている。
【0042】
この構成においても、配線層M3内で互いに並ぶ複数の配線トラックTR31,TR32~TR38に沿って複数のラインLI31,LI32k~LI38kが延びつつ下層へのビアプラグVI31,VI32~VI38の位置が両外側のうちの一方の外側の配線トラックTR31に集められている。同様に、配線トラックTR31~TR37,TR38に沿って複数のラインLO31k~LO37k,LO38が延びつつ下層へのビアプラグVO31~VO37,VO38の位置が両外側のうちの一方の外側の配線トラックTR38に集められている。これによっても、その下の配線層M2の配線トラックの効率的な確保に適した半導体装置1kを構成することができる。
【0043】
あるいは、半導体装置1nにおける配線構造WSTは、図8に示すように、配線層M3における階段状になっている配線形状が縦直線状の配線に置き換えられた構成であってもよい。図8は、実施形態の第4の変形例にかかる半導体装置1nの構成を示す平面図である。
【0044】
例えば、ラインLI32nは、配線トラックTR32から概ね+Y方向に直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI33nは、配線トラックTR33から概ね+Y方向に直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI34nは、配線トラックTR34から概ね+Y方向に直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI35nは、配線トラックTR35から概ね+Y方向に直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI36nは、配線トラックTR36から概ね+Y方向に直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI37nは、配線トラックTR37から概ね+Y方向に直線状に配線トラックTR31まで延びている。ラインLI38nは、配線トラックTR38から概ね+Y方向に直線状に配線トラックTR31まで延びている。
【0045】
また、ラインLO31nは、配線トラックTR31から概ね-Y方向に直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO32nは、配線トラックTR32から概ね-Y方向に直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO33nは、配線トラックTR33から概ね-Y方向に直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO34nは、配線トラックTR34から概ね-Y方向に直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO35nは、配線トラックTR35から概ね-Y方向に直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO36nは、図示しないが、配線トラックTR36から概ね-Y方向に直線状に配線トラックTR38まで延びている。ラインLO37nは、図示しないが、配線トラックTR37から概ね-Y方向に直線状に配線トラックTR38まで延びている。
【0046】
この構成においても、配線層M3内で互いに並ぶ複数の配線トラックTR31,TR32~TR38に沿って複数のラインLI31,LI32n~LI38nが延びつつ下層へのビアプラグVI31,VI32~VI38の位置が両外側のうちの一方の外側の配線トラックTR31に集められている。同様に、配線トラックTR31~TR37,TR38に沿って複数のラインLO31n~LO37n,LO38が延びつつ下層へのビアプラグVO31~VO37,VO38の位置が両外側のうちの一方の外側の配線トラックTR38に集められている。これによっても、その下の配線層M2の配線トラックの効率的な確保に適した半導体装置1kを構成することができる。
【0047】
なお、配線層M3のレイアウト構成について、実施形態の構成と実施形態の第4の変形例の構成とを比較すると、図9に示すようになる。図9は、実施形態及び実施形態の第4の変形例におけるペアとなるビアプラグ間の平面距離を示す平面図であり、図9(a)は、実施形態の構成を示し、図9(b)は、実施形態の第4の変形例の構成を示す。実施形態では、図9(a)に示すように、複数のラインにおける配線トラックを横断する部分が階段状のレイアウト構成である。実施形態の第4の変形例では、図9(b)に示すように、複数のラインにおける配線トラックを横断する部分が縦直線状のレイアウト構成である。図9(a)に示す階段状のレイアウト構成におけるペアとなるビアプラグVI31,VO31間のX方向距離W1は、図9(b)に示す縦直線状のレイアウト構成におけるペアとなるビアプラグVI31,VO31間のX方向距離W2に比べて小さい。ペアとなるビアプラグについて、配線層M3からスタックビアの構成で効率的に基板SB上のバッファーの入力ノード及び出力ノードへ接続することを考えた場合、ペアとなるビアプラグ間のX方向距離は、小さいほうが好ましい。この観点から、バッファーへの入出力ラインの効率的なレイアウト構成としては、階段状の構成の方が適していると考えられる。
【0048】
このような考えに基づいて、半導体装置1pにおける配線構造WSTは、図10及び図11に示すように、配線層M3の階段状のレイアウト構成がバッファーの平面寸法に合うようにカスタマイズされたものであってもよい。図10は、実施形態の第5の変形例にかかる半導体装置1pの構成を示す平面図であり、図11は、実施形態の第5の変形例にかかる半導体装置1pの構成を示す斜視図である。
【0049】
図11では、多層の配線構造WSTとして、基板SBの+Z側に、配線層M1~M3が順に積層された構造が示され、そのうち、図10は、配線層M3のレイアウト構成を示している。
【0050】
例えば、バッファーBF1への入力ラインLI31とバッファーBF1からの出力ラインLO31とは、いずれも、その主要部が同じ配線トラック(-Y側から8番目の配線トラック)に沿って延びつつ、出力ラインLO31がビアプラグVO31の位置の配線トラック(-Y側から1番目の配線トラック)まで階段状に延びている。そして、入力ラインLI31に接続されたビアプラグVI31と出力ラインLO31に接続されたビアプラグVO31とは、X方向の距離がバッファーBF1のX方向のサイズに収まっており、Y方向の距離がバッファーBF1のY方向のサイズに収まっている。
【0051】
バッファーBF8への入力ラインLI38とバッファーBF8からの出力ラインLO38とは、いずれも、その主要部が同じ配線トラック(-Y側から1番目の配線トラック)に沿って延びつつ、入力ラインLI38がビアプラグVI38の位置の配線トラック(-Y側から8番目の配線トラック)まで階段状に延びている。そして、入力ラインLI38に接続されたビアプラグVI38と出力ラインLO38に接続されたビアプラグVO38とは、X方向の距離がバッファーBF8のX方向のサイズに収まっており、Y方向の距離がバッファーBF8のY方向のサイズに収まっている。
【0052】
バッファーBF9への入力ラインLI39とバッファーBF9からの出力ラインLO39とは、いずれも、その主要部が同じ配線トラック(+Y側から1番目の配線トラック)に沿って延びつつ、出力ラインLO39がビアプラグVO39の位置の配線トラック(+Y側から8番目の配線トラック)まで階段状に延びている。そして、入力ラインLI39に接続されたビアプラグVI39と出力ラインLO39に接続されたビアプラグVO39とは、X方向の距離がバッファーBF9のX方向のサイズに収まっており、Y方向の距離がバッファーBF9のY方向のサイズに収まっている。
【0053】
バッファーBF16への入力ラインLI316とバッファーBF16からの出力ラインLO316とは、いずれも、その主要部が同じ配線トラック(+Y側から8番目の配線トラック)に沿って延びつつ、入力ラインLI316がビアプラグVO316の位置の配線トラック(+Y側から1番目の配線トラック)まで階段状に延びている。そして、入力ラインLI316に接続されたビアプラグVI316と出力ラインLO316に接続されたビアプラグVO316とは、X方向の距離がバッファーBF16のX方向のサイズに収まっており、Y方向の距離がバッファーBF16のY方向のサイズに収まっている。
【0054】
図11に示すXYZ立体視において、ラインLI31が接続されたビアプラグVI31は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVI31は、配線層M2内のラインLI21、ビアプラグVI21、配線層M1内のラインLI11、ビアプラグVI11経由で基板SBにおけるバッファーBF1(図示せず)の電極に電気的に接続されている。ラインLO31が接続されたビアプラグVO31は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVO31は、配線層M2内のラインLO21、ビアプラグVO21、配線層M1内のラインLO11、ビアプラグVO11経由で基板SBにおけるバッファーBF1の電極に電気的に接続されている。ラインLI39が接続されたビアプラグVI39は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVI39は、配線層M2内のラインLI29、ビアプラグVI29、配線層M1内のラインLI19、ビアプラグVI19経由で基板SBにおけるバッファーBF9の電極に電気的に接続されている。ラインLO39が接続されたビアプラグVO39は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVO39は、配線層M2内のラインLO29、ビアプラグVO29、配線層M1内のラインLO19、ビアプラグVO19経由で基板SBにおけるバッファーBF9の電極に電気的に接続されている。
【0055】
このとき、配線層M1は、優先配線方向がY方向であることに応じて、バッファーBF1,BF9の+Z側を通る配線トラックTR11~TR17を有する。配線層M1は、配線トラックTR11~TR17のうち、ビアプラグVI31、ビアプラグVI39のスタックビア及びビアプラグVO31、ビアプラグVO39のスタックビアに応じて占有される配線トラックの数を2つ(配線トラックTR11,TR17)に抑えることができる。これにより、図11に実線の矢印で示すように、任意にレイアウト可能な配線トラックとして5つの配線トラックTR12~TR16を確保できている。
【0056】
同様に、ラインLI38が接続されたビアプラグVI38は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVI38は、配線層M2内のラインLI28、ビアプラグVI28、配線層M1内のラインLI18、ビアプラグVI18経由で基板SBにおけるバッファーBF8(図示せず)の電極に電気的に接続されている。ラインLO38が接続されたビアプラグVO38は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVO38は、配線層M2内のラインLO28、ビアプラグVO28、配線層M1内のラインLO18、ビアプラグVO18経由で基板SBにおけるバッファーBF8の電極に電気的に接続されている。ラインLI316が接続されたビアプラグVI316は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVI316は、配線層M2内のラインLI216、ビアプラグVI216、配線層M1内のラインLI116、ビアプラグVI116経由で基板SBにおけるバッファーBF16の電極に電気的に接続されている。ラインLO316が接続されたビアプラグVO316は、スタックビアで構成され、複数のビアプラグがZ方向に積層されている。ビアプラグVO316は、配線層M2内のラインLO216、ビアプラグVO216、配線層M1内のラインLO116、ビアプラグVO116経由で基板SBにおけるバッファーBF16の電極に電気的に接続されている。
【0057】
このとき、配線層M1は、優先配線方向がY方向であることに応じて、バッファーBF8,BF16の+Z側を通る配線トラックTR18~TR114を有する。配線層M1は、配線トラックTR18~TR114のうち、ビアプラグVI38、ビアプラグVI316のスタックビア及びビアプラグVO38、ビアプラグVO316のスタックビアに応じて占有される配線トラックの数を2つ(配線トラックTR18,TR114)に抑えることができる。これにより、図11に実線の矢印で示すように、任意にレイアウト可能な配線トラックとして5つの配線トラックTR19~TR113を確保できている。
【0058】
これをレイアウト設計の作業手順で示すと、図12のようになる。図12は、配線層M1内にラインをレイアウトする際の作業効率を示す平面図である。
【0059】
図12(a)の工程では、配線層M1において、ビアプラグVI21,VI29とビアプラグVI11,VI19と(図11参照)をつなぐためのラインLI11,LI19を配線トラックTR11にレイアウトする。ラインLI11,LI19の位置は、配線層M3のラインLI31,LI39の端部のXY位置(図10参照)に対応している。配線層M1において、ビアプラグVO21,VO29とビアプラグVO11,VO19と(図11参照)をつなぐためのラインLO11,LO19を配線トラックTR17にレイアウトする。ラインLO11,LO19の位置は、配線層M3のラインLO31,LO39の端部のXY位置(図10参照)に対応している。
【0060】
図12(b)の工程では、配線層M1において、例えば5ビット幅のバス配線をレイアウトしたい場合に、5本のラインLB11~LB15を5本の配線トラックTR12~TR16に、それぞれ、直線状に延びるようにレイアウトできる。すなわち、各ラインLB11~LB15を、ビアプラグ間を縫うようにレイアウトする場合に比べて、別トラック確保のロスがなく、少ない工数でレイアウト可能であり、作業効率を向上できる。また、各ラインLB11~LB15を、その配線長を短くする方向で揃えられるため、トータルの信号遅延を抑制できる。
【0061】
また、図11に示す配線構造WSTを断面図で示すと、図13のようになる。図13は、実施形態の第5の変形例にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。図13は、バッファーBF1,BF2の出力側のスタックビアの構成の構成を例示している。図13では、図示の簡略化のため、ラインLB11~LB15の図示を省略している。
【0062】
バッファーBF1は、基板SB内及び基板SBの上にトランジスタ等の素子として形成され、電極領域EO11を含む。基板SBは、半導体(例えば、シリコン)を主成分とする材料で形成され得る。基板SBは、第1導電型(例えば、P型)の不純物を第1の濃度で含んでいてもよい。電極領域EO11は、基板SBにおけるバッファーBF1が形成された領域内に、第2導電型(例えば、N型)の不純物を第1の濃度より高い第2の濃度で含む半導体領域として形成され得る。電極領域EO11は、その表面が露出され、基板SBの表面の一部を形成している。ビアプラグVO11は、基板SBから配線層M1までZ方向に延びた円柱状又は円筒状の部材であり、-Z側の端部が電極EO11に電気的に接続され、+Z側の端部がラインLO11に電気的に接続されている。ビアプラグVO11は、タングステン等の金属を主成分とする材料で形成され得る。ラインLO11は、配線層M1に含まれ、Y方向に延びており、-Z側の面がビアプラグVO11に接触し+Z側の面がビアプラグVO21に接触している。ラインLO11は、アルミニウム又は銅などの金属を主成分とする材料で形成され得る。ビアプラグVO21は、基板SBから配線層M2までZ方向に延びた円柱状又は円筒状の部材であり、-Z側の端部がラインLO11に電気的に接続され、+Z側の端部がラインLO21に電気的に接続されている。ビアプラグVO21は、タングステン等の金属を主成分とする材料で形成され得る。ラインLO21は、配線層M2に含まれ、X方向に延びており、-Z側の面がビアプラグVO21に接触し+Z側の面がビアプラグVO31に接触している。ラインLO21は、アルミニウム又は銅などの金属を主成分とする材料で形成され得る。ビアプラグVO31は、基板SBから配線層M3までZ方向に延びた円柱状又は円筒状の部材であり、-Z側の端部がラインLO11に電気的に接続され、+Z側の端部がラインLO31に電気的に接続されている。ビアプラグVO31は、タングステン等の金属を主成分とする材料で形成され得る。ラインLO31は、配線層M3に含まれ、X方向に延びており、-Z側の面がビアプラグVO31に接触している。ラインLO31は、アルミニウム又は銅などの金属を主成分とする材料で形成され得る。すなわち、電極EO11の+Z側には、ビアプラグVO11、ラインLO11、ビアプラグVO21、ラインLO21、ビアプラグVO31、ラインLO31が順に積層されたスタックビアが構成されている。スタックビアの周りは、層間絶縁膜IDで満たされている。
【0063】
バッファーBF2は、基板SB内及び基板SBの上にトランジスタ等の素子として形成され、電極領域EO12を含む。基板SBは、半導体(例えば、シリコン)を主成分とする材料で形成され得る。基板SBは、第1導電型(例えば、P型)の不純物を第1の濃度で含んでいてもよい。電極領域EO12は、基板SBにおけるバッファーBF2が形成された領域内に、第2導電型(例えば、N型)の不純物を第1の濃度より高い第2の濃度で含む半導体領域として形成され得る。電極領域EO12は、その表面が露出され、基板SBの表面の一部を形成している。ビアプラグVO12は、基板SBから配線層M1までZ方向に延びた円柱状又は円筒状の部材であり、-Z側の端部が電極EO12に電気的に接続され、+Z側の端部がラインLO12に電気的に接続されている。ビアプラグVO12は、タングステン等の金属を主成分とする材料で形成され得る。ラインLO12は、配線層M1に含まれ、Y方向に延びており、-Z側の面がビアプラグVO12に接触し+Z側の面がビアプラグVO22に接触している。ラインLO12は、アルミニウム又は銅などの金属を主成分とする材料で形成され得る。ビアプラグVO22は、基板SBから配線層M2までZ方向に延びた円柱状又は円筒状の部材であり、-Z側の端部がラインLO12に電気的に接続され、+Z側の端部がラインLO22に電気的に接続されている。ビアプラグVO22は、タングステン等の金属を主成分とする材料で形成され得る。ラインLO22は、配線層M2に含まれ、X方向に延びており、-Z側の面がビアプラグVO22に接触し+Z側の面がビアプラグVO32に接触している。ラインLO22は、アルミニウム又は銅などの金属を主成分とする材料で形成され得る。ビアプラグVO32は、基板SBから配線層M3までZ方向に延びた円柱状又は円筒状の部材であり、-Z側の端部がラインLO12に電気的に接続され、+Z側の端部がラインLO32に電気的に接続されている。ビアプラグVO32は、タングステン等の金属を主成分とする材料で形成され得る。ラインLO32は、配線層M3に含まれ、X方向に延びており、-Z側の面がビアプラグVO32に接触している。ラインLO32は、アルミニウム又は銅などの金属を主成分とする材料で形成され得る。すなわち、電極EO12の+Z側には、ビアプラグVO12、ラインLO12、ビアプラグVO22、ラインLO22、ビアプラグVO32、ラインLO32が順に積層されたスタックビアが構成されている。スタックビアの周りは、層間絶縁膜IDで満たされている。
【0064】
また、実施形態及び第1の変形例~第5の変形例の配線構造WSTは、例えば、図14に示すような半導体装置に適用されてもよい。図14は、実施形態の第6の変形例にかかる半導体装置1の構成を示す図である。
【0065】
図14(a)に示す半導体装置1は、コア部2及び周辺回路部3を含む。コア部2は、例えば16個のプレーンPLN(PLN0~PLN15)を含む。各プレーンPLNは、複数のメモリセルトランジスタを含む。周辺回路部3は、第1ラッチ回路11a、第2ラッチ回路11b、シリアル/パラレル変換回路12、チップ制御回路13、入出力回路15、及びロジック制御回路18を含む。
【0066】
第1ラッチ回路11aは、データパスDP1を介してプレーンPLN0、PLN1,PLN4,PLN5,PLN8、PLN9,PLN12,PLN13に接続され、メインデータバスMDBを介してシリアル/パラレル変換回路12及び第2ラッチ回路11bに接続されている。
【0067】
第2ラッチ回路11bは、データパスDP2を介してプレーンPLN2、PLN3,PLN6,PLN7,PLN10、PLN11,PLN14,PLN15に接続され、メインデータバスMDBを介してシリアル/パラレル変換回路12及び第1ラッチ回路11aに接続されている。
【0068】
例えば、メモリセルトランジスタからデータパスDP1,DP2を介してリードされた信号は、第1ラッチ回路11a、第2ラッチ回路11bでラッチされ、ラッチされた信号がメインデータバスMDB、シリアル/パラレル変換回路12、入出力回路15経由で外部のコントローラ(図示せず)へ出力される。
【0069】
ライトすべき信号は、外部のコントローラ(図示せず)から入出力回路15、シリアル/パラレル変換回路12、メインデータバスMDBを通って第1ラッチ回路11a、第2ラッチ回路11bでラッチされ、ラッチされた信号がデータパスDP1,DP2を介してメモリセルトランジスタへライトされる。
【0070】
第1ラッチ回路11a及び第2ラッチ回路11bを接続するメインデータバスMDBとシリアル/パラレル変換回路12との接続部分を詳細に示すと、図14(b)のようになる。
【0071】
例えば、実施形態及び第1の変形例~第5の変形例の配線構造WSTは、図14(b)に点線で囲った箇所に適用可能である。図14(b)に点線で囲った箇所には、配線層M3に相当するラインが示されているが、その下の配線層M2,M1に相当するラインは図示が省略されている。図14(b)に点線で囲った箇所のレイアウト構成に、実施形態及び第1の変形例~第5の変形例の配線構造WSTのレイアウト構成を適用することで、図14(b)に点線で囲った箇所のレイアウト面積を容易に低減できる。
【0072】
また、実施形態及び第1の変形例~第5の変形例の配線構造WSTは、図14(b)に一点鎖線で囲った箇所に適用可能である。図14(b)に一点鎖線で囲った箇所には、配線層M3に相当するラインが示されているが、その下の配線層M2,M1に相当するラインは図示が省略されている。また、図14(b)に一点鎖線で囲った箇所には、バッファーBFに相当する双方向バッファー回路DBFが示されている。図14(b)に一点鎖線で囲った箇所に、実施形態及び第1の変形例~第5の変形例の配線構造WSTのレイアウト構成を適用することで、図14(b)に一点鎖線で囲った箇所のレイアウト面積を容易に低減できる。
【0073】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0074】
LI11,LI19,LO11,LO19,LI21~LI28,LO21~LO28,LI31~LI316,LO31~LO316 ライン、M1,M2,M3 配線層、TR11~TR114,TR21~TR28,TR31~TR316 配線トラック、VI11,VI19,VO11,VO19,VI21~VI28,VO21~VO28,VI31~VI316,VO31~VO316 ビアプラグ。
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