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特許7451507ＣＳＩの報告方法及び装置、端末並びにネットワーク側機器

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-03-08

(45)【発行日】2024-03-18

(54)【発明の名称】ＣＳＩの報告方法及び装置、端末並びにネットワーク側機器

(51)【国際特許分類】

H04W 24/10 20090101AFI20240311BHJP

H04B 17/24 20150101ALI20240311BHJP

H04B 17/309 20150101ALI20240311BHJP

H04L 27/26 20060101ALI20240311BHJP

H04W 72/23 20230101ALI20240311BHJP

【ＦＩ】

H04W24/10

H04B17/24

H04B17/309

H04L27/26 113

H04L27/26 114

H04W72/23

【請求項の数】 12

(21)【出願番号】P 2021517325

(86)(22)【出願日】2019-09-26

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2022-01-11

(86)【国際出願番号】 CN2019108142

(87)【国際公開番号】W WO2020063743

(87)【国際公開日】2020-04-02

【審査請求日】2021-03-26

【審判番号】

【審判請求日】2023-05-08

(31)【優先権主張番号】201811133688.5

(32)【優先日】2018-09-27

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】510065207

【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＤＡＴＡＮＧＭＯＢＩＬＥＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＳＥＱＵＩＰＭＥＮＴＣＯ．，ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】１／Ｆ，Ｂｕｉｌｄｉｎｇ１，Ｎｏ．５ＳｈａｎｇｄｉＥａｓｔＲｏａｄ，ＨａｉｄｉａｎＤｉｓｔｒｉｃｔ，Ｂｅｉｊｉｎｇ１０００８５，Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】110001416

【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所

(72)【発明者】

【氏名】スー，シン

(72)【発明者】

【氏名】李 ▲輝▼

(72)【発明者】

【氏名】高秋彬

(72)【発明者】

【氏名】▲陳▼ ▲潤▼▲華▼

(72)【発明者】

【氏名】▲繆▼ ▲徳▼山

【合議体】

【審判長】中木努

【審判官】廣川浩

【審判官】新田亮

(56)【参考文献】

【文献】特表２０１５－５２３０１３（ＪＰ，Ａ）

【文献】Ｅｒｉｃｓｓｏｎ，ＯｎｒｅｍａｉｎｉｎｇｄｅｔａｉｌｓｏｆＣＳＩｍｅａｓｕｒｅｍｅｎｔ［ｏｎｌｉｎｅ］，３ＧＰＰＴＳＧＲＡＮＷＧ１＃９１Ｒ１－１７２０７３３，インターネット＜ＵＲＬ：ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．３ｇｐｐ．ｏｒｇ／ｆｔｐ／ｔｓｇ＿ｒａｎ／ＷＧ１＿ＲＬ１／ＴＳＧＲ１＿９１／Ｄｏｃｓ／Ｒ１－１７２０７３３．ｚｉｐ＞，２０１７年１１月１８日アップロード

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

H04B7/24- 7/26

H04W4/00-99/00

3GPP TSG RAN WG1-4

SA WG1-4

CT WG1,4

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

端末に応用されるチャネル状態情報ＣＳＩの報告方法であって、
ネットワーク側機器によって設定されたリソースセットであって、複数の測定リソースを含むリソースセットを取得することと、
前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することと、
前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出することとを含み、
ネットワーク側機器が前記複数の測定リソースに基づいて設定したＣＳＩ－ＲＳポートセットと伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を取得することを更に含み、
ここで、前記の前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することは、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択し、前記目標ランクＲａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することを含む、チャネル状態情報ＣＳＩの報告方法。

【請求項2】

前記の前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することは、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記複数の測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することを含む、請求項１に記載のＣＳＩの報告方法。

【請求項3】

前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、
前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットに複数の測定リソースを含む、請求項１又は２に記載のＣＳＩの報告方法。

【請求項4】

前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、複数の前記リソースセットの中の測定リソースは、組み合わせて複数の測定リソース組み合わせを形成し、ここで、各前記測定リソース組み合わせの中の測定リソースは、異なる前記リソースセットに位置し、
ここで、取得された前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する、請求項１に記載のＣＳＩの報告方法。

【請求項5】

前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含み、複数の前記測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースは、組み合わせて測定リソース組み合わせを形成し、
ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する、請求項１に記載のＣＳＩの報告方法。

【請求項6】

前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含み、
ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応し、
且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、同一の測定リソースに対応するポートに属する、請求項１に記載のＣＳＩの報告方法。

【請求項7】

前記の前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択することは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応する前記対応関係から、１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択することを含む、請求項４又は５に記載のＣＳＩの報告方法。

【請求項8】

前記リソースセットが複数である場合、前記の前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択することは、
各前記リソースセットの中の少なくとも１つの目標測定リソースを決定することと、
各前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値をそれぞれ前記目標ランクＲａｎｋ値として選択することとを含む、請求項６に記載のＣＳＩの報告方法。

【請求項9】

前記リソースセットの数が１つである場合、前記の前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択することは、
複数の測定リソースの中の少なくとも１つの測定リソースを目標測定リソースに決定することと、
前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値を前記目標ランクＲａｎｋ値に決定することとを含む、請求項６に記載のＣＳＩの報告方法。

【請求項10】

前記の報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含み、
ここで、各コードワードの前記チャネル品質指示ＣＱＩ及び前記目標ランクＲａｎｋ値を報告することを更に含む、請求項７に記載のＣＳＩの報告方法。

【請求項11】

前記の報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含み、
ここで、各前記目標測定リソースに対応する目標ランクＲａｎｋ値及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告することを更に含む、請求項８に記載のＣＳＩの報告方法。

【請求項12】

端末に応用されるチャネル状態情報ＣＳＩの報告装置であって、
ネットワーク側機器によって設定されたリソースセットであって、複数の測定リソースを含むリソースセットを取得する取得モジュールと、
前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定する処理モジュールと、
前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出する算出モジュールとを含み、
前記取得モジュールは、ネットワーク側機器が前記複数の測定リソースに基づいて設定したＣＳＩ－ＲＳポートセットと伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を取得し、
ここで、前記の前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することは、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択し、前記目標ランクＲａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することを含む、チャネル状態情報ＣＳＩの報告装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

＜関連出願の相互参照＞
本願は、２０１８年９月２７日に中国特許庁に提出された中国特許出願２０１８１１１３３６８８．５の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
＜技術分野＞
本開示は、無線通信技術分野に係り、特にＣＳＩの報告方法及び装置、端末並びにネットワーク側機器に係る。

【背景技術】

【0002】

チャネル状態情報ＣＳＩ（ＣｈａｎｎｅｌＳｔａｔｅＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）のフィードバックは、多入力多出力ＭＩＭＯ（Ｍｕｌｔｉｐｌｅ－ＩｎｐｕｔＭｕｌｔｉｐｌｅ－Ｏｕｔｐｕｔ）伝送の性能を決定するので、ＭＩＭＯ設計全体を通して、非常に重要な役割を果たしている。ロングタームエボリューションＬＴＥ（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎ）システムでは、異なるＭＩＭＯ伝送方式のＣＳＩチャネル情報フィードバックをサポートするために、異なる標準化バージョンにおいて複数の異なるフィードバックタイプが定義されている。

【0003】

セルエッジのカバレッジを改善し、サービスエリア内でより均一なサービス品質を提供するために、マルチポイント協調は、新規無線ＮＲ（ＮｅｗＲａｄｉｏ）システムにおいて重要な技術的手段である。ＮＲシステムの配備条件、周波数帯域及びアンテナ形態を考慮すると、ＮＲシステムにおけるマルチポイント協調伝送技術の応用は、より顕著な現実的意義を有する。高周波数帯域では、アクティブアンテナデバイスの集積度が高まるにつれて、モジュール化されたアクティブアンテナアレイが採用される傾向が強まる。各送受信ノードＴＲＰ（ＴｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎａｎｄＲｅｃｅｐｔｉｏｎＰｏｉｎｔ）のアンテナアレイは、いくつかの相対的に独立したアンテナサブアレイ（又はパネルｐａｎｅｌ）に分割されてもよい。よって、アレイ全体の形態及びポート数は、配備シナリオ及びトラフィック要件に応じて柔軟に調整される。

【0004】

しかしながら、関連技術のＣＳＩフィードバックメカニズムは、主にシングルポイント伝送及びコヒーレントなマルチポイント伝送を対象としており、マルチポイントインコヒーレント伝送を効果的にサポートすることができない。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本開示の目的は、無線ネットワークにおけるマルチポイントインコヒーレント伝送でのＣＳＩ報告を実現するために、ＣＳＩの報告方法及び装置、端末並びにネットワーク側機器を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本開示の実施例は、端末に応用されるチャネル状態情報ＣＳＩの報告方法を提供する。前記方法において、ネットワーク側機器によって設定されたリソースセットであって、複数の測定リソースを含むリソースセットを取得することと、前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することと、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出することとを含む。

【0007】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、ネットワーク側機器が前記複数の測定リソースに基づいて設定したＣＳＩ－ＲＳポートセットと伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を取得することを更に含む。ここで、前記の前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することはで、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択し、前記目標ランクＲａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することを含む。

【0008】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記の前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することは、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記複数の測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することを含む。

【0009】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットに複数の測定リソースを含む。

【0010】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、複数の前記リソースセットの中の測定リソースは、組み合わせて複数の測定リソース組み合わせを形成し、ここで、各前記測定リソース組み合わせの中の測定リソースは、異なる前記リソースセットに位置する。ここで、取得された前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0011】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含み、複数の前記測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースは、組み合わせて測定リソース組み合わせを形成する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0012】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含む。ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応する。且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、同一の測定リソースに対応するポートに属する。

【0013】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記の前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択することは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応する前記対応関係から、１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択することを含む。

【0014】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットが複数である場合、前記の前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択することは、各前記リソースセットの中の少なくとも１つの目標測定リソースを決定することと、各前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値をそれぞれ前記目標ランクＲａｎｋ値として選択することとを含む。

【0015】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットの数が１つである場合、前記の前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択することは、複数の測定リソースの中の少なくとも１つの測定リソースを目標測定リソースに決定することと、前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値を前記目標ランクＲａｎｋ値に決定することとを含む。

【0016】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記の報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記方法は、各コードワードの前記チャネル品質指示ＣＱＩ及び前記目標ランクＲａｎｋ値を報告することを更に含む。

【0017】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記の報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記方法は、各前記目標測定リソースに対応する目標ランクＲａｎｋ値及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告することを更に含む。

【0018】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記目標測定リソースの識別子及び／又は前記目標測定リソースが属するリソースセットの識別子を報告することを更に含む。

【0019】

【0020】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記目標測定リソースの識別子を報告することを更に含む。

【0021】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットが複数である場合、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することは、前記チャネル測定データに基づいて、各前記リソースセットの中の目標測定リソース及び前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することと、前記測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することとを含む。

【0022】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記の報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記方法は、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセット及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告することを更に含む。

【0023】

【0024】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットの数が１つである場合、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することは、前記チャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの複数の測定リソースの中の目標測定リソース及び前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することと、前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することとを含む。

【0025】

【0026】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記目標測定リソースの識別子を報告することを更に含む。

【0027】

本開示は、ネットワーク側機器に応用されるチャネル状態情報ＣＳＩの報告方法を更に提供する。前記方法は、複数の測定リソースを含むリソースセットを端末に対し設定することと、前記リソースセットの設定情報を端末に送信することとを含む。

【0028】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記複数の測定リソースに基づいて、ＣＳＩ－ＲＳポートセットと、伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を設定することと、前記対応関係を端末に送信することとを更に含む。

【0029】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔ毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔの数は、１つであり、且つ前記リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔに複数の測定リソースを含む。

【0030】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、複数の前記リソースセットの中の測定リソースは、組み合わせて複数の測定リソース組み合わせを形成し、ここで、各前記測定リソース組み合わせの中の測定リソースは、異なる前記リソースセットに位置する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0031】

【0032】

任意選択で、前記ＣＳＩの報告方法において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含む。ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応する。且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの測定リソースに対応するポートに属する。

【0033】

本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む端末を更に提供する。前記プロセッサは、前記プログラムを実行すると、ネットワーク側機器によって設定されたリソースセットであって、複数の測定リソースを含むリソースセットを取得することと、前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することと、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出することとを実現する。

【0034】

任意選択で、前記端末において、前記プロセッサは、更に、ネットワーク側機器が前記複数の測定リソースに基づいて設定したＣＳＩ－ＲＳポートセットと伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を取得する。ここで、前記の前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することは、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択し、前記目標ランクＲａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することを含む。

【0035】

任意選択で、前記端末において、前記プロセッサが、前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定する場合、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記複数の測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0036】

任意選択で、前記端末において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットに複数の測定リソースを含む。

【0037】

任意選択で、前記端末において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、複数の前記リソースセットの中の測定リソースは、組み合わせて複数の測定リソース組み合わせを形成し、ここで、各前記測定リソース組み合わせの中の測定リソースは、異なる前記リソースセットに位置する。ここで、取得された前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0038】

任意選択で、前記端末において、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含み、複数の前記測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースは、組み合わせて測定リソース組み合わせを形成する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0039】

任意選択で、前記端末において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含む。ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応する。且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、同一の測定リソースに対応するポートに属する。

【0040】

任意選択で、前記端末において、前記プロセッサは、対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する場合、１つの前記測定リソース組み合わせに対応する前記対応関係から、１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する。

【0041】

任意選択で、前記端末において、前記リソースセットが複数である場合、前記プロセッサは、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する場合、具体的に、各前記リソースセットの中の少なくとも１つの目標測定リソースを決定し、各前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値をそれぞれ前記目標ランクＲａｎｋ値として選択する。

【0042】

任意選択で、前記端末において、前記リソースセットの数が１つである場合、前記プロセッサは、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する場合、具体的に、複数の測定リソースの中の少なくとも１つの測定リソースを目標測定リソースに決定し、前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値を前記目標ランクＲａｎｋ値に決定する。

【0043】

任意選択で、前記端末において、前記プロセッサが報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記プロセッサは、更に、各コードワードの前記チャネル品質指示ＣＱＩ及び前記目標ランクＲａｎｋ値を報告する。

【0044】

任意選択で、前記端末において、前記プロセッサが報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記プロセッサは、更に、各前記目標測定リソースに対応する目標ランクＲａｎｋ値及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告する。

【0045】

任意選択で、前記端末において、前記プロセッサは、更に、前記目標測定リソースの識別子及び／又は前記目標測定リソースが属するリソースセットの識別子を報告する。

【0046】

任意選択で、前記端末において、前記プロセッサが報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記プロセッサは、各前記目標測定リソースに対応する目標ランクＲａｎｋ値及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告する。

【0047】

任意選択で、前記端末において、前記プロセッサは、更に、前記目標測定リソースの識別子を報告する。

【0048】

任意選択で、前記端末において、前記リソースセットが複数である場合、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する場合、具体的に、前記チャネル測定データに基づいて、各前記リソースセットの中の目標測定リソース及び前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定し、前記測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0049】

任意選択で、前記端末において、前記プロセッサが報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記プロセッサは、更に、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセット及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告する。

【0050】

【0051】

任意選択で、前記端末において、前記リソースセットの数が１つである場合、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することは、具体的に、前記チャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの複数の測定リソースの中の目標測定リソース及び前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定し、前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0052】

【0053】

任意選択で、前記端末において、前記プロセッサは、更に、前記目標測定リソースの識別子を報告する。

【0054】

本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含むネットワーク側機器を更に提供する。前記プロセッサは、前記プログラムを実行すると、複数の測定リソースを含むリソースセットを端末に対し設定することと、前記リソースセットの設定情報を端末に送信することとを実現する。

【0055】

任意選択で、前記ネットワーク側機器において、前記プロセッサは、更に、前記複数の測定リソースに基づいて、ＣＳＩ－ＲＳポートセットと、伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を設定し、前記対応関係を端末に送信する。

【0056】

任意選択で、前記ネットワーク側機器において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔ毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔの数は、１つであり、且つ前記リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔに複数の測定リソースを含む。

【0057】

任意選択で、前記ネットワーク側機器において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、複数の前記リソースセットの中の測定リソースは、組み合わせて複数の測定リソース組み合わせを形成し、ここで、各前記測定リソース組み合わせの中の測定リソースは、異なる前記リソースセットに位置する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0058】

任意選択で、前記ネットワーク側機器において、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含み、複数の前記測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースは、組み合わせて測定リソース組み合わせを形成する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0059】

任意選択で、前記ネットワーク側機器において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含む。ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの測定リソースに対応するポートに属する。

【0060】

本開示の実施例は、端末に応用されるチャネル状態情報ＣＳＩの報告装置を更に提供する。前記装置は、ネットワーク側機器によって設定されたリソースセットであって、複数の測定リソースを含むリソースセットを取得する取得モジュールと、前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定する処理モジュールと、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出する算出モジュールとを含む。

【0061】

本開示の実施例は、ネットワーク側機器に応用されるチャネル状態情報ＣＳＩの報告装置を更に提供する。前記装置は、複数の測定リソースを含むリソースセットを端末に対し設定する設定モジュールと、前記リソースセットの設定情報を端末に送信する送信モジュールとを含む。

【0062】

本開示の実施例は、プログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。前記プログラムがプロセッサによって実行されると、上記のいずれか一項に記載のチャネル状態情報ＣＳＩの報告方法が実現される。

【発明の効果】

【0063】

本開示の実施例に係るＣＳＩの報告方法において、ネットワーク側機器によって複数の測定リソースを含むリソースセットを設定し、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、異なる伝送ノードに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することによって、複数の伝送ノードのインコヒーレント伝送のＣＳＩを算出することができ、無線ネットワークにおけるマルチポイントインコヒーレント伝送でのＣＳＩ報告を実現する。

【図面の簡単な説明】

【0064】

【図1】図１は、本開示の実施例に係るＣＳＩの報告方法の実施形態１のフローチャートである。

【図2】図２は、本開示の実施例に係るＣＳＩの報告方法の実施形態２のフローチャートである。

【図3】図３は、本開示の実施例に係る端末の構造図である。

【図4】図４は、本開示の実施例に係るネットワーク側機器の構造図である。

【図5】図５は、本開示の実施例に係るＣＳＩの報告装置の構造図である。

【図6】図６は、本開示の実施例に係るＣＳＩの報告装置の構造図である。

【発明を実施するための形態】

【0065】

本開示の解決しようとする技術課題、技術手段及び利点を明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら詳細に記載する。

【0066】

本開示の実施例は、ＣＳＩの報告方法を提供する。本開示に記載のＣＳＩの報告方法の技術手段を明確に説明するために、以下、まず関連する技術的応用シナリオを説明する。

【0067】

ＮＲシステムにおいて、ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩ（ＣｈａｎｎｅｌＱｕａｌｉｔｙＩｎｄｉｃａｔｏｒ）、ＰＭＩ（ＰｒｅｃｏｄｉｎｇＭａｔｒｉｘＩｎｄｉｃａｔｏｒ）、ＣＳＩ－ＲＳリソース指示ＣＲＩ（ＣＳＩ－ＲＳＲｅｓｏｕｒｃｅＩｎｄｉｃａｔｏｒ）、ＳＳ／ＰＢＣＨ（ＳｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎＳｉｇｎａｌ／ＰｈｙｓｉｃａｌＢｒｏａｄｃａｓｔＣｈａｎｎｅｌ）ブロックリソース指示（ＳＳＢＲＩ）、層指示ＬＩ（ＬａｙｅｒＩｎｄｉｃａｔｉｏｎ）、ＲＩ（ＲａｎｋＩｎｄｉｃａｔｉｏｎ）及びＬ１－ＲＳＲＰ（Ｌａｙｅｒ－１ＲｅｆｅｒｅｎｃｅＳｉｇｎａｌＲｅｃｅｉｖｅＰｏｗｅｒ）を含む。ここで、ＳＳＢＲＩ、ＬＩ及びＬ１－ＲＳＲＰは、ＬＴＥシステムのＣＳＩフィードバックに基づいて新たに追加されるフィードバック量である。ＬＩは、ＰＭＩの中で最も強い列を示し、ＰＴ－ＲＳ基準信号マッピングに使用される。ＳＳＢＲＩ及びＬ１－ＲＳＲＰは、ビーム管理に使用され、一方は、ビームインデックスを指示し、他方は、ビーム強度を指示する。

【0068】

５Ｇシステムにおいて、複数種類のフィードバックタイプ／サブフィードバックタイプの導入を回避するために、統一的なＣＳＩフィードバックフレームワークを設計することが考慮される。システム設計は、ＣＳＩ測定及びＣＳＩフィードバック方式をデカップリングし、測定リソース及び測定動作を具体的な報告動作から分離することによって、より多様なシナリオ及び多様な帯域における異なるＭＩＭＯ伝送方式の応用を柔軟な方法でサポートする。ＣＳＩ測定及びＣＳＩフィードバックをデカップリングする上記原理によれば、システムは、各ＵＥに対して、異なる測定結果を報告するためのＮ≧１の報告フィードバック設定（ＲｅｐｏｒｔｉｎｇＳｅｔｔｉｎｇ）と、Ｍ≧１のＣＳＩ－ＲＳ測定リソース設定（ＲｅｓｏｕｒｃｅＳｅｔｔｉｎｇ）とを設定する。各ＲｅｐｏｒｔｉｎｇＳｅｔｔｉｎｇは、チャネル及び干渉測定及び報告のために１つ又は複数のＲｅｓｏｕｒｃｅＲｅｔｔｉｎｇに関連付けられる。これにより、異なる端末のニーズ及び応用シナリオに応じて、異なる測定セット及び報告の組合せを柔軟に設定することができる。

【0069】

ここで、Ｒｅｐｏｒｔｉｎｇｓｅｔｔｉｎｇには、ＣＳＩフィードバックパラメータ（ｒｅｐｏｒｔｑｕａｎｔｉｔｙ）、コードブック設定、ＣＳＩフィードバックの時間領域挙動、ＰＭＩとＣＱＩの周波数領域粒度、及び測定制約設定のパラメータ設定が含まれる。ここで、ＣＳＩフィードバックパラメータは、ビーム管理関連のフィードバックを行うか、それともＣＳＩ取得関連のフィードバックを行うかをＵＥに指示する。各ｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔｔｉｎｇは、Ｓ≧１個のｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔを含み、各ｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔは、Ｋｓ≧１個のＣＳＩ－ＲＳリソースを含む。

【0070】

マルチポイント協調伝送技術は、送信信号ストリームの複数のＴＲＰ／ｐａｎｅｌへのマッピング関係により、コヒーレント伝送とインコヒーレント伝送の２種類に大別できる。ここで、コヒーレント伝送の場合、各データ層は、ウェイトベクトルによって複数のＴＲＰ／ｐａｎｅｌにマッピングされる。一方、インコヒーレント伝送の場合、各データストリームは、一部のＴＲＰ／ｐａｎｅｌにのみマッピングされる。コヒーレント伝送は、伝送ポイント間の同期及びバックホールｂａｃｋｈａｕｌの伝送能力に対する要求が高く、現実の展開条件における多くの望ましくない要因に敏感である。これに対し、インコヒーレント伝送は、上記の要因による影響が小さいため、ＮＲマルチポイント伝送技術の重要な考え方である。

【0071】

関連技術のＣＳＩフィードバックメカニズムは、主にシングルポイント伝送及びコヒーレントなマルチポイント伝送を対象としており、マルチポイントインコヒーレント伝送を実現できないという問題を解決するために、本開示の実施例は、ＣＳＩの報告方法を提供し、ネットワーク側機器によって複数の測定リソースを含むリソースセットを設定し、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、異なる伝送ノードに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定し、複数の伝送ノードインコヒーレント伝送のＣＳＩを算出する。

【0072】

図１に示すように、本開示の実施例は、端末に応用されるチャネル状態情報ＣＳＩの報告方法の１つの実施形態を提供し、ネットワーク側機器によって設定されたリソースセットであって、複数の測定リソースを含むリソースセットを取得するステップＳ１１０と、前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定するステップＳ１２０と、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出するステップＳ１３０とを含む。

【0073】

更に、本開示の実施例において、ネットワーク側によって設定されたＣＳＩ－ＲＳポートセットと前記伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係に基づいて、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定してもよいし、ネットワーク側機器によって設定されたリソースセットに基づいて、端末が自らＣＳＩ測定用のＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定してもよい。

【0074】

上記方式に基づいて、本開示の実施例に記載のＣＳＩの報告方法の１つの実施形態において、前記方法は、ネットワーク側機器が前記複数の測定リソースに基づいて設定したＣＳＩ－ＲＳポートセットと伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を取得することを更に含む。ここで、ステップＳ１２０で、前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定するステップで、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択し、前記目標ランクＲａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0075】

上記方式によれば、端末は、ネットワーク側機器によって設定されたＣＳＩ－ＲＳポートセットと前記伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係に基づいて、複数の伝送ノードのＣＳＩ測定用のＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することができる。

【0076】

また、本開示の実施例に記載のＣＳＩの報告方法の１つの実施形態において、ステップＳ１２０で、前記の前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定するステップで、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記複数の測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0077】

本開示の実施例において、ステップＳ１１０でネットワーク側機器によって設定されたリソースセットの取得では、ネットワーク側によって設定されたリソースセットは、２種類の形式がある。

【0078】

設定形式１：ネットワーク側機器が端末に対し複数のリソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔを設定し、ここで、リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔ毎に少なくとも１つの測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅを含む。
該設定形式１では、各リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔは、１つの伝送ノードに対応する。
リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔの中の異なる測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅは、異なるビームを使用する。

【0079】

設定形式２：ネットワーク側機器が端末に対し１つのリソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔを設定し、ここで、リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔ毎に複数の測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅを含む。
ここで、該設定形式２では、各測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅは、１つの伝送ノードに対応する。

【0080】

なお、本開示の実施例において、複数の前記伝送ノードは、ＴＲＰ／ｐａｎｅｌを含む。

【0081】

上記リソースセットの設定形式に基づいて、本開示の実施例の１つの方式として、端末が、ネットワーク側機器によって設定されたＣＳＩ－ＲＳポートセットと前記伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係に基づいて、複数の伝送ノードのＣＳＩ測定用のＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定する場合、ネットワーク側機器によって設定されたＣＳＩ－ＲＳポートセットと前記伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係は、以下のいくつかの形式を有する。

【0082】

関係形式１：前記リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔは、複数であり、リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔ毎に少なくとも１つの測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅを含み、複数の前記リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔの中の測定リソースは、組み合わせて複数の測定リソース組み合わせを形成し、ここで、各前記測定リソース組み合わせの中の測定リソースは、異なる前記リソースセットに位置する。ここで、取得された前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0083】

この関係形式１では、ネットワーク側機器は、異なるｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔからｒｅｓｏｕｒｃｅを選択して組み合わせて測定リソース組み合わせを形成し、測定リソース組み合わせ毎に、各Ｒａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを端末に通知する。
例えば、Ｒａｎｋ－１のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（１）であり、あるｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔの中のあるｒｅｓｏｕｒｃｅに対応する。
Ｒａｎｋ－２のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（２）、Ｐ_１ ^（２）であり、ある測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅ組み合わせに対応するポートセットから選択される。
Ｒａｎｋ－３のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（３）、Ｐ_１ ^（３）、Ｐ_２ ^（３）であり、ある測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅ組み合わせに対応するポートセットから選択される。
Ｒａｎｋ－４のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（４）、Ｐ_１ ^（４）、Ｐ_２ ^（４）、Ｐ_３ ^（４）であり、ある測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅ組み合わせに対応するポートセットから選択される。
……
Ｒａｎｋ－ＲのときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（１）、…、Ｐ_Ｒ－１ ^（Ｒ）であり、ある測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅ組み合わせに対応するポートセットから選択される。

【0084】

関係形式２：前記リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔの数は、１つであり、且つ前記リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔは、複数の測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅを含み、複数の前記測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースは、組み合わせて測定リソース組み合わせを形成する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。該関係形式２では、複数の測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅの組み合わせについて、各Ｒａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを端末に通知する。
例えば、Ｒａｎｋ－１のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（１）であり、あるｒｅｓｏｕｒｃｅに対応する。
Ｒａｎｋ－２のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（２）、Ｐ_１ ^（２）であり、複数のｒｅｓｏｕｒｃｅに対応するポートセットから選択される。
Ｒａｎｋ－３のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（３）、Ｐ_１ ^（３）、Ｐ_２ ^（３）であり、複数のｒｅｓｏｕｒｃｅに対応するポートセットから選択される。
Ｒａｎｋ－４のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（４）、Ｐ_１ ^（４）、Ｐ_２ ^（４）、Ｐ_３ ^（４）であり、複数のｒｅｓｏｕｒｃｅに対応するポートセットから選択される。
……
Ｒａｎｋ－ＲのときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（１）、…、Ｐ_Ｒ－１ ^（Ｒ）であり、複数のｒｅｓｏｕｒｃｅに対応するポートセットから選択される。

【0085】

関係形式３：前記リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔは、複数であり、リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔ毎に少なくとも１つの測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅを含み、又は、前記リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔの数は、１つであり、且つ前記リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔは、複数の測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅを含む。ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応する。且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、同一の測定リソースに対応するポートに属する。

【0086】

この関係形式３では、ネットワーク側機器が端末に対して設定したリソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔの数が複数であっても１つであっても、ネットワーク側機器は、測定リソースｒｅｓｏｕｒｃｅ毎に、各Ｒａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを端末に通知する。
例えば、Ｒａｎｋ－１のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（１）である。
Ｒａｎｋ－２のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（２）、Ｐ_１ ^（２）である。
Ｒａｎｋ－３のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（３）、Ｐ_１ ^（３）、Ｐ_２ ^（３）である。
Ｒａｎｋ－４のときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（４）、Ｐ_１ ^（４）、Ｐ_２ ^（４）、Ｐ_３ ^（４）である。
……
Ｒａｎｋ－ＲのときのＣＳＩ－ＲＳポートは、Ｐ_０ ^（１）、…、Ｐ_Ｒ－１ ^（Ｒ）である。

【0087】

上記ネットワーク側機器から取得したＣＳＩ－ＲＳポートセットと前記伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係に基づいて、本開示の実施例において、ネットワーク側機器が端末に対して設定した複数の測定リソースを含むリソースセットと、ＣＳＩ－ＲＳポートセットと前記伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係に基づいて、端末は、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定し、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出する。

【0088】

具体的には、ネットワーク側機器によって設定されたＣＳＩ－ＲＳポートセットと前記伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係として、上記の関係形式１が用いられる場合、端末は、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択するステップで、１つの前記測定リソース組み合わせに対応する前記対応関係から、１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する。

【0089】

更に、ステップＳ１３０で、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記目標ランクＲａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、各コードワードのＣＳＩを算出する。ここで、算出されたＣＳＩは、ＣＱＩを含む。

【0090】

上記方式に基づいて、端末は、下り基準信号に対する測定と、ネットワーク側機器によって設定された各測定リソース組み合わせに対応する前記対応関係の中のＣＳＩ－ＲＳポートセット

【数1】

に基づいて、端末が推奨する目標ランクＲａｎｋ値ｒａｎｋ＝ＲＩを決定し、該目標ランクＲａｎｋ値ｒａｎｋ＝ＲＩに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットＰ_０ ^（１）、… 、Ｐ_ＲＩ－１ ^（ＲＩ）を決定する。

【0091】

更に、ＣＳＩ－ＲＳポートセットＰ_０ ^（１）、… 、Ｐ_ＲＩ－１ ^（ＲＩ）に基づいて、各コードワードのＣＱＩを算出する。

【0092】

本開示の実施例において、各コードワードのＣＳＩを算出した後に、前記方法は、各コードワードの前記チャネル品質指示ＣＱＩ及び前記目標ランクＲａｎｋ値を報告することを更に含む。

【0093】

具体的には、ネットワーク側機器によって設定されたＣＳＩ－ＲＳポートセットと前記伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係として、上記の関係形式２が用いられる場合、端末は、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択するステップで、１つの前記測定リソース組み合わせに対応する前記対応関係から、１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する。

【0094】

【0095】

【数2】

【0096】

更に、ＣＳＩ－ＲＳポートセットＰ_０ ^（１）、… 、Ｐ_ＲＩ－１ ^（ＲＩ）に基づいて、各コードワードのＣＱＩを算出する。

【0097】

【0098】

本開示の実施例に記載のＣＳＩの報告方法の別の実施形態において、ネットワーク側機器によって設定されたＣＳＩ－ＲＳポートセットと前記伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係として、上記の関係形式３が用いられ、且つ前記リソースセットが複数である場合、端末が前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択するステップは、各前記リソースセットの中の少なくとも１つの目標測定リソースを決定するステップと、各前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値をそれぞれ前記目標ランクＲａｎｋ値として選択するステップとを含む。

【0099】

上記方式に基づいて、端末は、下り基準信号に対する測定と、ネットワーク側機器によって設定された各測定リソースに対応する対応関係

【数3】

に基づいて、各リソースセットから端末が推奨する少なくとも１つの目標測定リソースを決定し、該目標測定リソースに対応する対応関係に基づいて、推奨可能なランクＲａｎｋ値、即ち目標ランクＲａｎｋ値ｒａｎｋ＝ＲＩを決定し、対応関係に基づいて、該目標ランクＲａｎｋ値ｒａｎｋ＝ＲＩに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットＰ_０ ^（１）、… 、Ｐ_ＲＩ－１ ^（ＲＩ）を決定する。

【0100】

更に、ステップＳ１３０で、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出するステップで、各目標測定リソースによって決定された目標ランクＲａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットＰ_０ ^（１）、… 、Ｐ_ＲＩ－１ ^（ＲＩ）に基づいて、各コードワードのＣＱＩを算出する。

【0101】

任意選択で、算出されたＣＳＩは、ＣＱＩを含む。

【0102】

本開示の実施例において、各コードワードのＣＳＩを算出した後に、前記方法は、各前記目標測定リソースに対応する目標ランクＲａｎｋ値及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告することを更に含む。

【0103】

更に、前記方法は、前記目標測定リソースの識別子（例えばＣＲＩ）及び／又は前記目標測定リソースが属するリソースセットの識別子を報告するステップを更に含む。

【0104】

本開示の実施例に記載のＣＳＩの報告方法の別の実施形態において、ネットワーク側機器によって設定されたＣＳＩ－ＲＳポートセットと前記伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係として、上記の関係形式３が用いられ、且つ前記リソースセットの数が１つである場合、端末が前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択するステップは、複数の測定リソースの中の少なくとも１つの測定リソースを目標測定リソースに決定することと、前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値を前記目標ランクＲａｎｋ値に決定することとを含む。

【0105】

上記方式に基づいて、端末は、下り基準信号に対する測定と、ネットワーク側機器によって設定された各測定リソースに対応する対応関係

【数4】

に基づいて、複数の測定リソースから、端末が推奨可能な少なくとも１つの測定リソースを目標測定リソースに決定し、各目標測定リソースに対応する対応関係に基づいて、推奨可能なランクＲａｎｋ値、即ち目標ランクＲａｎｋ値ｒａｎｋ＝ＲＩを決定し、対応関係に基づいて、該目標ランクＲａｎｋ値ｒａｎｋ＝ＲＩに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットＰ_０ ^（１）、… 、Ｐ_ＲＩ－１ ^（ＲＩ）を決定する。

【0106】

【0107】

任意選択で、算出されたＣＳＩは、ＣＱＩを含む。

【0108】

【0109】

更に、前記方法は、前記目標測定リソースの識別子（例えばＣＲＩ）を報告するステップを更に含む。

【0110】

本開示の実施例に記載のＣＳＩの報告方法の更に別の実施形態において、ステップＳ１２０で、端末は、ネットワーク側機器によって設定された複数の測定リソース、及び下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、自ら、前記リソースセットの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0111】

具体的には、上記実施形態を採用する１つの方式として、前記リソースセットが複数である場合、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することは、前記チャネル測定データに基づいて、各前記リソースセットの中の目標測定リソース及び前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することと、前記測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することとを含む。

【0112】

上記方式によれば、端末は、下り基準信号の測定に基づいて、各リソースセットｒｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔから、推奨するｒｅｓｏｕｒｃｅを決定し、即ち目標測定リソースを決定し、該ｒｅｓｏｕｒｃｅについて推奨したポートセットを決定し、即ち、対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定する。

【0113】

更に、ステップＳ１３０で、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出するステップで、決定された目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、各コードワードのＣＱＩを算出し、即ち、各推奨したｒｅｓｏｕｒｃｅに対応するポートセットに対し、各コードワードのＣＱＩを算出する。

【0114】

更に、上記方式によれば、各コードワードのＣＱＩを算出した後に、前記方法は、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセット及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告することを更に含む。

【0115】

任意選択で、前記方法は、前記目標測定リソースの識別子及び／又は前記目標測定リソースが属するリソースセットの識別子を報告することを更に含む。

【0116】

上記実施形態を採用する別の実施形態として、前記リソースセットの数が１つである場合、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することは、前記チャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの複数の測定リソースの中の目標測定リソース及び前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することと、前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することとを含む。

【0117】

上記方式によれば、端末は、下り基準信号の測定に基づいて、複数の測定リソースの中の目標測定リソースを推奨の測定リソースに決定し、対応するポートセットを目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0118】

更に、ステップＳ１３０で、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出するステップで、決定された各目標測定リソースに対応する目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて各コードワードのＣＱＩを算出し、即ち各推奨ｒｅｓｏｕｒｃｅに対応するポートセットに対して、各コードワードのＣＱＩを算出する。

【0119】

【0120】

任意選択で、前記方法は、前記目標測定リソースの識別子を報告することを更に含む。

【0121】

本開示の実施例に係るＣＳＩの報告方法において、ネットワーク側機器によって複数の測定リソースを含むリソースセットを設定し、複数のインコヒーレント伝送ノードに対して下り基準信号の測定を行い、複数のインコヒーレント伝送ノードに対応してＣＳＩ測定を行うＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定し、インコヒーレント伝送ノード毎に各コードワードのＣＱＩを算出する。

【0122】

本開示は、ネットワーク側機器に応用される別の実施形態のＣＳＩの報告方法を更に提供する。図２に示すように、前記方法は、複数の測定リソースを含むリソースセットを端末に対し設定するステップＳ２１０と、前記リソースセットの設定情報を端末に送信するステップＳ２２０とを含む。

【0123】

任意選択で、前記方法は、前記複数の測定リソースに基づいて、ＣＳＩ－ＲＳポートセットと、伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を設定するステップと、前記対応関係を端末に送信するステップとを更に含む。

【0124】

任意選択で、ステップＳ２１０で、設定された前記リソースセットは、複数であり、リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔ毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、設定された前記リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔの数は、１つであり、且つ前記リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔに複数の測定リソースを含む。

【0125】

任意選択で、ネットワーク側機器によって設定された前記対応関係の実施形態１として、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、複数の前記リソースセットの中の測定リソースは、組み合わせて複数の測定リソース組み合わせを形成し、ここで、各前記測定リソース組み合わせの中の測定リソースは、異なる前記リソースセットに位置する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0126】

任意選択で、ネットワーク側機器によって設定された前記対応関係の実施形態２として、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含み、複数の前記測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースは、組み合わせて測定リソース組み合わせを形成する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0127】

任意選択で、ネットワーク側機器によって設定された前記対応関係の実施形態３として、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含む。ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの測定リソースに対応するポートに属する。

【0128】

なお、本開示の実施例において、前記ネットワーク側機器は、端末から各伝送ノードへのチャネル状態情報を取得し、具体的な方式は、以下である。
ａ）相互作用性に基づく取得方式
端末は、上り基準信号（例えばＳＲＳ）を送信する。
基地局は、上り基準信号を測定し、端末から各ＴＲＰ／ｐａｎｅｌへのチャネル情報を推定する。
ｂ）コードブックに基づくフィードバック方式
端末は、下り基準信号（例えばＣＳＩ－ＲＳ）を測定し、コードブックに基づいてネットワーク側機器にフィードバックする（例えば報告情報にＰＭＩ／ＲＩなどのパラメータが含まれる）。

【0129】

更に、ネットワーク側機器は、ＣＳＩ測定に参与するＴＲＰ／ｐａｎｅｌ毎にプリコーディング行列を算出し、具体的な方式は、以下である。
１）異なるＴＲＰ／ｐａｎｅｌからのコードワード／レイヤ間干渉を考慮し、（ＭＵ－ＭＩＭＯのような）最適化を行う。この方式によれば、複数のＴＲＰ／ｐａｎｅｌのＣＳＩをまとめて、統一に算出する必要がある。
２）ＴＲＰ／ｐａｎｅｌ毎に独立にプリコーディング行列を算出する。この方式によれば、Ｘ２インタフェースに対する要求が低く、複数のＴＲＰ／ｐａｎｅｌのＣＳＩをまとめること、及び統一して算出することを必要としない。

【0130】

以上によれば、本開示の実施例に記載のＣＳＩの報告方法を用いると、ネットワーク側機器によって端末に対して設定した複数の測定リソースを含むリソースセット及び複数の測定リソースに基づいて、ＣＳＩ－ＲＳポートセットと伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を設定し、端末は、ＣＳＩ－ＲＳを測定して対応するＣＱＩを算出することによって、無線ネットワークにおけるマルチポイントインコヒーレント伝送でのＣＳＩ報告を実現することができる。

【0131】

本開示の実施例は、端末を更に提供する。図３に示すように、該ユーザ機器は、プロセッサ３０１と、バスインタフェース３０２を介して前記プロセッサ３０１に接続されたメモリ３０３を含む。前記メモリ３０３は、前記プロセッサ３０１による操作実行に使用されるプログラム及びデータを記憶する。プロセッサ３０１は、前記メモリ３０３に格納されているプログラム及びデータを呼び出して実行する。

【0132】

ここで、トランシーバ３０４は、バスインタフェース３０２に接続され、プロセッサ３０１による制御でデータを送受信する。具体的には、プロセッサ３０１は、メモリ３０３の中のプログラムを読み取ることによって、ネットワーク側機器によって設定されたリソースセットであって、複数の測定リソースを含むリソースセットを取得するプロセスと、前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定するプロセスと、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出するプロセスとを実行する。

【0133】

任意選択で、前記プロセッサ３０１は、更に、ネットワーク側機器が前記複数の測定リソースに基づいて設定したＣＳＩ－ＲＳポートセットと伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を取得する。ここで、前記の前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定するステップで、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択し、前記目標ランクＲａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0134】

任意選択で、前記プロセッサ３０１が、前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定する場合、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記複数の測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0135】

任意選択で、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットに複数の測定リソースを含む。

【0136】

【0137】

【0138】

任意選択で、前記端末において、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含む。ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、同一の測定リソースに対応するポートに属する。

【0139】

任意選択で、前記プロセッサ３０１は、対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する場合、１つの前記測定リソース組み合わせに対応する前記対応関係から、１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する。

【0140】

任意選択で、前記リソースセットが複数である場合、前記プロセッサ３０１は、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する場合、具体的に、各前記リソースセットの中の少なくとも１つの目標測定リソースを決定し、各前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値をそれぞれ前記目標ランクＲａｎｋ値として選択する。

【0141】

任意選択で、前記リソースセットの数が１つである場合、前記プロセッサ３０１は、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する場合、具体的に、複数の測定リソースの中の少なくとも１つの測定リソースを目標測定リソースに決定し、前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値を前記目標ランクＲａｎｋ値に決定する。

【0142】

任意選択で、前記プロセッサ３０１が報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記プロセッサ３０１は、更に、各コードワードの前記チャネル品質指示ＣＱＩ及び前記目標ランクＲａｎｋ値を報告する。

【0143】

任意選択で、前記プロセッサ３０１が報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記プロセッサ３０１は、更に、各前記目標測定リソースに対応する目標ランクＲａｎｋ値及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告する。

【0144】

任意選択で、前記プロセッサ３０１は、更に、前記目標測定リソースの識別子及び／又は前記目標測定リソースが属するリソースセットの識別子を報告する。

【0145】

任意選択で、前記プロセッサ３０１が報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記プロセッサ３０１は、各前記目標測定リソースに対応する目標ランクＲａｎｋ値及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告する。

【0146】

任意選択で、前記プロセッサ３０１は、更に、前記目標測定リソースの識別子を報告する。

【0147】

任意選択で、前記リソースセットが複数である場合、前記端末が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する場合、具体的に、前記チャネル測定データに基づいて、各前記リソースセットの中の目標測定リソース及び前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定し、前記測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0148】

任意選択で、前記プロセッサ３０１が報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記プロセッサ３０１は、更に、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセット及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告する。

【0149】

【0150】

【0151】

【0152】

任意選択で、前記プロセッサ３０１は、更に、前記目標測定リソースの識別子を報告する。

【0153】

なお、図３において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ３０１をはじめとする１つ又は複数のプロセッサとメモリ３０３をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ３０４は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。ユーザ端末によっては、ユーザインタフェース３０５は、内部接続や外部接続する機器のインタフェースであってもよい。接続する機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限られない。プロセッサ３０１は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ３０３は、プロセッサ３０１による操作実行に使用されるデータを記憶できる。

【0154】

なお、上記実施例を実現する全て又は一部のステップは、ハードウェアによって完成されてもよいし、上記方法の全てまたは一部のステップを実行する指令を含むコンピュータプログラムで関連ハードウェアを指示して完成されてもよく、且つ該コンピュータプログラムは、可読の記憶媒体に記憶され、記憶媒体は、あらゆる形式の記憶媒体である。

【0155】

図４に示すように、本開示の実施例は、トランシーバ４０１と、メモリ４０２と、プロセッサ４００と、前記メモリ４０２に格納されて前記プロセッサ４００で実行可能なコンピュータプログラムを含むネットワーク側機器を更に提供する。プロセッサ４００は、メモリ４０２に格納されているプログラム及びデータを呼び出して実行する。

【0156】

トランシーバ４０１は、プロセッサ４００による制御でデータを送受信する。具体的には、プロセッサ４００は、メモリ４０２の中のプログラムを読み取ることによって、複数の測定リソースを含むリソースセットを端末に対し設定するプロセスと、前記リソースセットの設定情報を端末に送信するプロセスとを実行する。

【0157】

任意選択で、前記プロセッサ４００は、更に、前記複数の測定リソースに基づいて、ＣＳＩ－ＲＳポートセットと、伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を設定し、前記対応関係を端末に送信する。

【0158】

任意選択で、前記リソースセットは、複数であり、リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔ毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔの数は、１つであり、且つ前記リソースセットＲｅｓｏｕｒｃｅｓｅｔに複数の測定リソースを含む。

【0159】

任意選択で、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、複数の前記リソースセットの中の測定リソースは、組み合わせて複数の測定リソース組み合わせを形成し、ここで、各前記測定リソース組み合わせの中の測定リソースは、異なる前記リソースセットに位置する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0160】

任意選択で、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含み、複数の前記測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースは、組み合わせて測定リソース組み合わせを形成する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0161】

任意選択で、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含む。ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの測定リソースに対応するポートに属する。

【0162】

ここで、図４において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ４００をはじめとする１つ又は複数のプロセッサとメモリ４０２をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ４０１は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ４００は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ４０２は、プロセッサ４００による操作実行に使用されるデータを記憶できる。

【0163】

【0164】

本開示の実施例は、端末に応用されるチャネル状態情報ＣＳＩの報告装置を更に提供する。図５に示すように、前記装置は、ネットワーク側機器によって設定されたリソースセットであって、複数の測定リソースを含むリソースセットを取得する取得モジュール５１０と、前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定する処理モジュール５２０と、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに基づいて、報告すべきＣＳＩを算出する算出モジュール５３０とを含む。

【0165】

任意選択で、前記取得モジュール５１０は、更に、ネットワーク側機器が前記複数の測定リソースに基づいて設定したＣＳＩ－ＲＳポートセットと伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を取得する。ここで、前記の前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定するステップで、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択し、前記目標ランクＲａｎｋ値に対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0166】

任意選択で、前記処理モジュール５２０は、前記複数の測定リソースに基づいて、複数の伝送ノードの下り基準信号を測定し、ＣＳＩ測定用の目標チャネル状態情報基準信号ＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定するステップで、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記複数の測定リソースの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定する。

【0167】

【0168】

任意選択で、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、複数の前記リソースセットの中の測定リソースは、組み合わせて複数の測定リソース組み合わせを形成し、ここで、各前記測定リソース組み合わせの中の測定リソースは、異なる前記リソースセットに位置する。ここで、取得された前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0169】

【0170】

任意選択で、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含む。ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、同一の測定リソースに対応するポートに属する。

【0171】

任意選択で、前記処理モジュール５２０は、前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択するステップで、１つの前記測定リソース組み合わせに対応する前記対応関係から、１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択する。

【0172】

任意選択で、前記リソースセットが複数である場合、前記処理モジュール５２０が前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択するステップは、各前記リソースセットの中の少なくとも１つの目標測定リソースを決定するステップと、各前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値をそれぞれ前記目標ランクＲａｎｋ値として選択するステップとを含む。

【0173】

任意選択で、前記リソースセットの数が１つである場合、前記処理モジュール５２０が前記対応関係から１つのランクＲａｎｋ値を目標ランクＲａｎｋ値として選択するステップは、複数の測定リソースの中の少なくとも１つの測定リソースを目標測定リソースに決定するステップと、前記目標測定リソースに対応する前記対応関係の中の１つのランクＲａｎｋ値を前記目標ランクＲａｎｋ値に決定するステップとを含む。

【0174】

任意選択で、前記算出モジュール５３０が報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記算出モジュール５３０は、更に、各コードワードの前記チャネル品質指示ＣＱＩ及び前記目標ランクＲａｎｋ値を報告する。

【0175】

任意選択で、前記算出モジュール５３０が報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記算出モジュール５３０は、更に、各前記目標測定リソースに対応する目標ランクＲａｎｋ値及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告する。

【0176】

任意選択で、前記算出モジュール５３０は、更に、前記目標測定リソースの識別子及び／又は前記目標測定リソースが属するリソースセットの識別子を報告する。

【0177】

【0178】

任意選択で、前記算出モジュール５３０は、前記目標測定リソースの識別子を報告するステップを更に含む。

【0179】

任意選択で、前記リソースセットが複数である場合、前記処理モジュール５２０が、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することは、前記チャネル測定データに基づいて、各前記リソースセットの中の目標測定リソース及び前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することと、前記測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することとを含む。

【0180】

任意選択で、前記算出モジュール５３０が報告すべきＣＳＩを算出するステップで、前記ＣＳＩは、チャネル品質指示ＣＱＩを含む。ここで、前記算出モジュール５３０は、更に、前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセット及び各コードワードのチャネル品質指示ＣＱＩを報告する。

【0181】

【0182】

任意選択で、前記リソースセットの数が１つである場合、前記処理モジュール５２０は、下り基準信号を測定して取得したチャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの中の少なくとも一部の測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートの組み合わせを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することは、前記チャネル測定データに基づいて、前記リソースセットの複数の測定リソースの中の目標測定リソース及び前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを決定することと、前記目標測定リソースに対応するＣＳＩ－ＲＳポートセットを前記目標ＣＳＩ－ＲＳポートセットに決定することとを含む。

【0183】

【0184】

任意選択で、前記算出モジュール５３０は、更に、前記目標測定リソースの識別子を報告する。

【0185】

本開示の実施例は、ネットワーク側機器に応用されるチャネル状態情報ＣＳＩの報告装置を更に提供する。図６に示すように、前記装置は、複数の測定リソースを含むリソースセットを端末に対し設定する設定モジュール６１０と、前記リソースセットの設定情報を端末に送信する送信モジュール６２０とを含む。

【0186】

任意選択で、設定モジュール６１０は、更に、前記複数の測定リソースに基づいて、ＣＳＩ－ＲＳポートセットと、伝送ノードによってサポートされる異なるランクＲａｎｋ値との対応関係を設定し、前記送信モジュール６２０は、更に、前記対応関係を端末に送信する。

【0187】

【0188】

任意選択で、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、複数の前記リソースセットの中の測定リソースは、組み合わせて複数の測定リソース組み合わせを形成する。ここで、各前記測定リソース組み合わせの中の測定リソースは、異なる前記リソースセットに位置する。ここで、前記対応関係では、１つの前記測定リソース組み合わせが１つの前記対応関係に対応し、且つ前記対応関係毎に、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中のＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの前記測定リソース組み合わせに対応するポートセットの中の少なくとも一部のポートに属する。

【0189】

【0190】

任意選択で、前記リソースセットは、複数であり、リソースセット毎に少なくとも１つの測定リソースを含み、又は、前記リソースセットの数は、１つであり、且つ前記リソースセットは、複数の測定リソースを含む。ここで、前記対応関係では、１つの測定リソースは、１つの前記対応関係に対応する。且つ前記対応関係では、異なるランクＲａｎｋ値がそれぞれ１つのＣＳＩ－ＲＳポートセットに対応し、且つ前記ＣＳＩ－ＲＳポートセットの中の各ＣＳＩ－ＲＳポートは、１つの測定リソースに対応するポートに属する。

【0191】

本開示の実施例において、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のチャネル状態情報ＣＳＩの報告方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ効果を奏することができるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ－ＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）、ＲＡＭ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ）、磁気ディスク又は光ディスクなどなどである。

【0192】

なお、本明細書において、「含む」や「含有する」又はそれ以外のあらゆる変形用語は、非排他的に含むことを意味する。よって、一連の要素を含むプロセス、方法、モノ又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確に列挙されていない他の要素を更に含み、又はこのようなプロセス、方法、モノ又は装置に固有の要素を更に含む。特に限定されない限り、「…を１つ含む」の表現によって限定される要素について、当該要素を含むプロセス、方法、モノ又は装置に他の同一要素の存在を除外しない。

【0193】

以上の実施形態の記載から、上記実施例の方法が、ソフトウェアに必須の汎用ハードウェアプラットフォームの形態で実現され、もちろんハードウェアによっても実現されてもよく、多くの場合では前者がより好適な実施形態であることは、当業者にとって自明である。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的又は従来技術に貢献した部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体（例えばＲＯＭ／ＲＡＭ、磁気ディスク、光ディスク）に記憶され、本開示の各実施例の方法を１台の端末機器（携帯電話、コンピュータ、サーバー、空調機又はネットワークデバイスなど）に実行させるいくつかの指令を含む。

【0194】

以上、本開示の実施例を図面に基づいて記載したが、本開示は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではない。上記の具体的な実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。本開示のヒントを受け、当業者が本開示の趣旨及び特許請求の範囲から逸脱することなくなしえる多くの形態は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。

【0195】

以上記載されたのは、本開示の選択可能な実施形態である。当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

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