(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】回転溶接装置
(51)【国際特許分類】
A61F 13/15 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
A61F13/15 355B
A61F13/15 390
A61F13/15 370
(21)【出願番号】P 2021547685
(86)(22)【出願日】2020-02-11
(86)【国際出願番号】 IB2020051066
(87)【国際公開番号】W WO2020165749
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】102019000002135
(32)【優先日】2019-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】509349004
【氏名又は名称】ジーディーエム エス.ピー.エー.
【氏名又は名称原語表記】GDM S.P.A.
【住所又は居所原語表記】Via Battindarno, 91, I-40133 Bologna(IT)
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(74)【代理人】
【識別番号】100142882
【氏名又は名称】合路 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100158610
【氏名又は名称】吉田 新吾
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】スパッティ,マウリツィオ
(72)【発明者】
【氏名】レスミニ,ガブリエレ
(72)【発明者】
【氏名】ノフェリーニ,ジャコモ
(72)【発明者】
【氏名】ドゥキーニ,アンドレア
(72)【発明者】
【氏名】ピアントーニ,マッテオ
(72)【発明者】
【氏名】サッコマーニ,アレッサンドロ
(72)【発明者】
【氏名】ロザニ,マルコ
【審査官】横山 綾子
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-192902(JP,A)
【文献】特開2005-205026(JP,A)
【文献】特開2015-130940(JP,A)
【文献】特表平10-513128(JP,A)
【文献】米国特許第06368437(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15-13/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転部品(5)であって、その回転軸(5a)を中心に回転する回転部品(5)と、連続ストリップ(2)を支持するための、前記回転部品(5)に支持された1つまたは複数の支持要素(9)と、前記連続ストリップ(2)を溶接するための、前記回転部品(5)に取り付けられた複数の溶接ユニット(6)と、を備える回転溶接装置であって、
各溶接ユニット(6)は、非動作位置から動作位置に、また、前記動作位置から前記非動作位置に、移動するように構成されており、
各溶接ユニット(6)は、溶接先端(7)および前記溶接先端(7)に対して可動であるアンビル要素(8)を備え、
各溶接ユニット(6)の前記溶接先端(7)は、前記回転部品(5)の内側に面し、対応する前記アンビル要素(8)は、前記回転部品(5)の外側に面し、
各溶接ユニット(6)は、前記アンビル要素(8)が前記溶接先端(7)から角度的に離間している初期位置から、前記溶接先端(7)の表面(7a)と前記アンビル要素(8)の表面(8a)が平行であり且つ同じ軸(V)に沿って互いに位置合わせされた最終位置に、また、前記最終位置から前記初期位置に、前記溶接先端(7)に対して前記アンビル要素(8)を回転駆動するように構成された第1の移動手段(15)を備え、
第1の駆動手段(17)は、前記第1の移動手段(15)を駆動して、前記アンビル要素(8)を前記初期位置から前記最終位置に、また、前記最終位置から前記初期位置に移動させ、
各溶接ユニット(6)の前記第1の移動手段(15)は、クランク(19)、前記クランク(19)に接続されたコンロッド(20)、および前記アンビル要素(8)を支持し且つ振動軸(21a)を中心に振動するための、前記コンロッド(20)に接続されたレバー(21)を含む少なくとも1つの連結システムを備え、前記レバーの振動が、前記アンビル要素(8)を前記溶接先端(7)に対して前記初期位置から前記最終位置に、また、前記最終位置から前記初期位置に、角度的に駆動する、装置。
【請求項2】
前記第1の移動手段(15)は、一対の連結システムを備え、前記一対の連結システムは、互いに向かい合っており且つそれらのクランク(19)が同じ回転シャフト(25)に連結されており、各連結システムの前記コンロッド(20)は、対応するクランク(19)に接続され且つ単一のレバー(21)に接続されており、前記第1の駆動手段(17)は、前記第1の移動手段(15)の前記クランク(19)が接続されている前記
同じ回転シャフト(25)を回転駆動するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
各溶接ユニット(6)が、前記溶接先端(7)の前記表面(7a)と前記アンビル要素(8)の前記表面(8a)が平行であり且つ前記同じ軸(V)に沿って位置合わせされた開始位置から、前記アンビル要素(8)の前記表面(8a)と前記溶接先端(7)の前記表面(7a)がそれらの間に配置されたゾーンにおいて連続ストリップ(2)の部分に接触する到着位置に、また、前記到着位置から前記開始位置に、前記溶接先端(7)に対して前記アンビル要素(8)を移動させるための第2の移動手段(16)を備える、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2の移動手段(16)は、シャフト(28)を備え、前記シャフト(28)は、その回転軸(28a)を中心に回転し且つ前記第1の移動手段(15)の前記レバー(21)に接続されており、前記シャフト(28)の前記回転軸(28a)と前記アンビル要素(8)を支持する前記レバー(21)の前記振動軸(21a)との間の偏心は、前記溶接先端(7)に向かうようにまたは前記溶接先端(7)から離れるように前記アンビル要素(8)の並進運動を引き起こす、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の移動手段(15)の前記レバー(21)が接続されている前記シャフト(28)を回転駆動する第2の駆動手段(18)を備える請求項4に記載の装置。
【請求項6】
各溶接ユニット(6)が、前記アンビル要素(8)の前記表面(8a)を、前記アンビル要素(8)の前記表面(8a)と前記溶接先端(7)の前記表面(7a)との間に配置された前記連続ストリップ(2)のゾーンに対して保持するための空気圧システム(32)を備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記空気圧システム(32)が、シリンダ(34)と、前記シリンダ(34)の内部にスライド可能に配置されたピストン(35)とを備え、前記シリンダ(34)は、前記アンビル要素(8)を支持する前記レバー(21)に接続されており、前記ピストン(35)は、前記アンビル要素(8)を支持するための支持要素(40)に配置された当接要素(36)に対して作動するように構成されており、前記支持要素(40)は、前記第1の移動手段(15)の前記レバー(21)に枢動可能に接続されている、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記アンビル要素(8)の前記レバー(21)によって支持される支持部材(39)を備え、前記支持部材(39)は、前記支持部材(39)に対して前記アンビル要素(8)を回転することを可能にするように構成されたボールジョイント(37)を備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記支持部材(39)が、前記アンビル要素(8)の起こり得る回転を制限する制限停止要素(38)を備える、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
各溶接ユニット(6)が、少なくとも前記溶接先端(7)および対応する前記アンビル要素(8)を移動させるための第3の移動手段(40)であって、前記回転部品(5)の前記回転軸(5a)に対して前記溶接先端(7)および対応する前記アンビル要素(8)の半径方向位置を変化させるように、前記溶接先端(7)と対応する前記アンビル要素(8)を前記回転部品(5)の前記回転軸(5a)に向けて、または前記回転軸(5a)から離れるように移動させるように構成された第3の移動手段(40)を備える、請求項1から9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記第3の移動手段(40)が、前記溶接先端(7)を移動させるための第1の移動部材(41)と、前記アンビル要素(8)を移動させるための第2の移動部材(42)とを備え、前記第1の移動部材(41)および前記第2の移動部材(42)は、同じ作動部材(43)によって駆動される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
各溶接ユニット(6)が、少なくとも前記溶接先端(7)および対応する前記アンビル要素(8)を移動させるための第3の移動手段(40)であって、前記回転部品(5)の前記回転軸(5a)に対して前記溶接先端(7)および対応する前記アンビル要素(8)の半径方向位置を変化させるように、前記溶接先端(7)と対応する前記アンビル要素(8)を前記回転部品(5)の前記回転軸(5a)に向けて、または前記回転軸(5a)から離れるように移動させるように構成された第3の移動手段(40)を備え、
前記第3の移動手段(40)が、前記溶接先端(7)を移動させるための第1の移動部材(41)と、前記アンビル要素(8)を移動させるための第2の移動部材(42)とを備え、前記第1の移動部材(41)および前記第2の移動部材(42)は、同じ作動部材(43)によって駆動され、
前記連結システムの前記レバー(21)に接続されている前記アンビル要素(8)を移動させるための前記第2の移動部材(42)は、前記アンビル要素(8)の前記支持部材(39)を前記レバー(21)自体に対して移動させるように構成される、請求項
8または9に記載の装置。
【請求項13】
前記第3の移動手段(40)が、前記アンビル要素(8)を移動させるための前記第2の移動部材(42)と前記作動部材(43)との間に配置された運動伝達手段(44)を備え、前記運動伝達手段(44)は、前記レバー(21)が前記
同じ軸(V)に平行な線に沿って、または前記
同じ軸(V)に対して傾斜した線に沿って配置されるときに、前記レバー(21)に対して前記アンビル要素(8)を動かすように構成される、請求項12に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転溶接装置に関する。
【0002】
特に、本発明による装置は、連続ウェブをウェブ供給方向を横切る方向に沿って所定の溶接間隔に従って溶接するように構成される。
【背景技術】
【0003】
例えば、本発明の装置は、吸収性物品、すなわち、おむつの連続ストリップを溶接し、パンツタイプのおむつのサイドギャザーを取り付けるように構成される。
【0004】
吸収性物品を溶接するための従来技術の装置は、典型的には、回転部品を含み、その周面に、溶接される吸収性物品の連続ストリップが配置される。
【0005】
複数の溶接ユニットは、回転部品が所定の円弧に至るまで回転する間に、おむつの連続ストリップを溶接するように構成される。
【0006】
円弧は、連続ストリップの溶接時間を規定し、その間、各溶接ユニットがそれぞれの溶接を行うように動作する。
【0007】
これに関連して、高い生産速度に対する市場の要求により、各溶接ユニットがその溶接動作を実行するために利用できる溶接時間は、現在、わずか数秒である。
【発明の概要】
【0008】
したがって、この短い時間内に各溶接ユニットによって溶接が正しく実行されることを保証するために、溶接要素の表面と対応するアンビルの表面との間の接触および平坦性は、それらの間に配置される連続ストリップのために、非常に重要である。
【0009】
このため、回転部品であって、その回転軸を中心に回転する回転部品と、連続ストリップ、具体的には吸収性物品、具体的にはおむつのストリップを支持するための1つまたは複数の支持要素とを備える回転溶接装置を提供する必要性が感じられた。1つまたは複数の支持要素は、回転部品と、連続ストリップを溶接するための、回転部品に取り付けられた複数の溶接ユニットとによって支持される。
【0010】
各溶接ユニットは、非動作位置から動作位置に、また、動作位置から非動作位置に、移動するように構成される。
【0011】
各溶接ユニットは、溶接先端と、当該溶接先端に対して移動可能なアンビル要素とを備える。
【0012】
好ましくは、各溶接ユニットの溶接先端は、回転部品の内側に面し、対応するアンビル要素は、回転部品の外側に面する。
【0013】
各溶接ユニットは、アンビル要素が溶接先端から角度的に離間している初期位置から、溶接先端の表面およびアンビル要素の表面が平行で且つ同じ軸に沿って互いに位置合わせされた最終位置まで、また、最終位置から初期位置まで、溶接先端に対してアンビル要素を回転駆動するように構成された第1の移動手段を備える。
【0014】
第1の駆動手段は、第1の移動手段を駆動して、アンビル要素を初期位置から最終位置に、また、最終位置から初期位置に、移動させる。
【0015】
各溶接ユニットの第1の移動手段は、少なくとも1つの連結システムを備え、少なくとも1つの連結システムは、クランク、当該クランクに枢動可能に接続されたコンロッド、およびアンビル要素を支持し且つ振動軸の周りで振動するレバーを含む。
【0016】
振動軸を中心としたレバーの振動により、初期位置から最終位置に、また、最終位置から初期位置に、アンビル要素が溶接先端に対して角度的に駆動される。
【0017】
有利なことに、連結システムによって採用される最終位置は、溶接力が第1の駆動手段に伝達されるのを防ぐ。これに関して、溶接のステップ中に、第1の駆動手段に伝達されるゼロ負荷または非常に限定された負荷は、駆動手段の摩耗を大幅に低減し、その結果、経時的に必要とされるメンテナンスの頻度を低減する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明のさらなる特徴およびその利点は、添付の図面に示されているように、吸収性物品のための回転溶接装置の好ましいが非排他的な実施形態の以下の非限定的な説明においてより明白である。
【
図1】本発明による回転溶接装置の概略正面図である。
【
図2】
図1の装置によって溶接される吸収性物品の連続ストリップ2の概略平面図である。
【
図4】本発明による回転溶接装置の概略斜視図である。
【
図5】非動作位置にある
図4の溶接ユニットの概略側面図である。
【
図6】動作位置にある
図4の溶接ユニットの概略側面図である。
【
図8】
図4の溶接ユニットの別の詳細の拡大図である。
【
図10】
図4の溶接ユニットの別の概略横断面を示す。
【
図11-12】溶接間隔に応じた第1および第2の構成における本発明による回転溶接装置の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書における数字1は、回転溶接装置を示す。
【0020】
この明細書の装置1は、溶接間隔Pに従って連続ウェブ2を溶接するように構成されている。
【0021】
連続ウェブ2は、溶接間隔Pに従って装置1によって溶接されることを意図した少なくとも2つの重ねられたエッジを有する。
【0022】
連続ウェブ2は、主の長手方向の展開Lを有する。
【0023】
装置1は、長手方向の展開Lを横切る方向Tに沿って連続ウェブ2を溶接するように構成される。
【0024】
より具体的には、
図2を参照すると、装置1は、溶接間隔Pに従って、それぞれの溶接ゾーン4において、横切る方向Tに沿って連続ウェブ2の複数の溶接を行う。
【0025】
例として、連続ウェブ2は、液体、具体的には、例えば飲料などの液体食品、または注入物質などの固形食品を収容する袋の連続ストリップである。
【0026】
この明細書の装置1は、吸収性物品の連続ストリップ2、具体的には、「ベビートレーニングパンツ」としても知られるパンツタイプのおむつの連続ストリップ2を溶接するように構成される。
【0027】
連続ストリップ2は、吸収パッドの中心線に沿って折り畳まれた一連の吸収性物品3である。
【0028】
これに関して、連続ストリップ2は、連続した一連の、それぞれの吸収性物品3の重ねられた弾性ギャザーによって規定される。
【0029】
連続ストリップ2は、主の長手方向の展開Lを有する。
【0030】
装置1は、長手方向の展開Lを横切る方向Tに沿って吸収性物品の連続ストリップ2を溶接するように構成される。
【0031】
より具体的には、
図2を参照すると、装置1は、それぞれの溶接ゾーン4において、横切る方向Tに沿って連続ストリップ2の複数の溶接を行い、溶接ゾーンの各々は、それぞれの吸収性物品3の重ねられた弾性ギャザーの横方向の溶接を規定することを意図している。
【0032】
これらの溶接ゾーン4は、着用者の腰を取り囲む吸収性物品3の腰部分で弾性ギャザーをシールするために必要である。
【0033】
装置1の下流で、図示されていない切断手段は、連続ストリップ2を、各溶接ゾーン4で、特にその中心線で、切断することによって、各吸収性物品3を次のものから分離する。
【0034】
回転溶接装置1は、回転部品5であって、その回転軸5aを中心に回転する回転部品5を備える。
【0035】
回転部品5の回転軸5aは、好ましくは水平軸である。
【0036】
あるいは、回転部品5の回転軸5aは垂直軸である。
【0037】
装置1は、連続ストリップ2を溶接するための複数の溶接ユニット6を備える。
【0038】
これらの溶接ユニット6は、回転部品5に取り付けられており、したがって、回転部品5の回転軸5aを中心に回転する。
【0039】
これらの溶接ユニット6は、回転部品5の回転軸5aを中心に角度的に互いに等間隔に配置されている。
【0040】
溶接ユニット6が取り付けられる円周方向の間隔は、吸収性物品3の連続ストリップ2の溶接ゾーン4の溶接間隔に対応する。
【0041】
したがって、回転部品5の回転軸5aの周りの溶接ユニット6の間隔によって規定される直径は、切り替えパラメータである。
【0042】
各溶接ユニット6は、溶接先端7と、当該溶接先端7の対応する対向要素8、すなわちアンビル要素8とを備える。
【0043】
各溶接ユニット6のアンビル要素8は、連続ストリップ2の対応する部分のための接触表面8aを有する。
【0044】
アンビル要素8の接触表面8aは、表面8aに直交する軸8bを有する。
【0045】
接触表面8aは、所定の溶接パターンを有する。
【0046】
各溶接ユニット6の溶接先端7は、連続ストリップ2の対応する部分のための接触表面7aを有する。
【0047】
溶接先端7の接触表面7aは、表面7aに直交する軸7bを有する。
【0048】
好ましくは、溶接先端は超音波溶接先端7である。
【0049】
あるいは、溶接先端7は熱機械先端である。
【0050】
溶接ユニット6の各溶接先端7は、回転部品5の内側に面して配置され、対応するアンビル要素8は、外側に面して配置される。
【0051】
各溶接ユニットは、非動作位置から動作位置に、また、動作位置から非動作位置に、移動するように構成されている。
【0052】
非動作位置では、アンビル要素8の表面8aは、回転部品5によって回転に引きずられる連続ストリップ2の部分に接触する溶接先端7の表面7aから比較的間隔を置いて配置されている(
図5を参照)。
【0053】
非動作位置では、溶接先端の表面7aに直交する軸7bが、アンビル要素8の表面8aに直交する軸8bに入射する。
【0054】
溶接ユニット6の動作位置では、アンビル要素8の表面8aおよび溶接先端7の表面7aは、それらの間に配置され且つ溶接ゾーン4になることを意図した連続ストリップ2の部分に接触する(
図6を参照)。
【0055】
動作位置では、溶接先端の表面7aに直交する軸7bおよびアンビル要素8の表面8aに直交する軸8bは、同じ位置合わせ軸Vに沿って位置合わせされる。
【0056】
装置1は、連続ストリップ2を支持するための複数の支持要素9を備える。
【0057】
連続ストリップ2を支持するためのこれらの支持要素9は、回転部品5に取り付けられ、したがって、回転部品5の回転軸5aを中心に回転する(
図3を参照)。
【0058】
溶接ユニット6と支持要素9は交互に取り付けられている。
【0059】
換言すれば、各溶接ユニット6は、支持要素9のそれぞれの対の間に配置される。
【0060】
各支持要素9は、連続ストリップ2を保持するための保持面12を有する。
【0061】
各支持要素9の保持面12は、好ましくは曲面である。
【0062】
あるいは、各支持要素9の保持面12は、好ましくは平坦面である。
【0063】
好ましくは、これらの支持要素9は、吸引によって連続ストリップ2を保持するように構成される。これに関して、保持面12は、吸引穴のパターンを備えている。
【0064】
装置1は、溶接される吸収性物品3の連続ストリップ2を供給するための供給ステーション10と、溶接された連続ストリップ2を送り出すためのアウトフィードステーション11とを備える。
【0065】
連続ストリップ2は、ローラ13、好ましくは吸引ローラによって供給ステーション10を通って供給され、ローラ13は、溶接される連続ストリップ2の弾性ギャザーが滑ることなく支持要素9の保持面12に巻き付けられるように、その回転軸13aの周りを回転する。
【0066】
連続ストリップ2は、連続した一連の溶接される重ねられた弾性ギャザーがユーザがアクセス可能な装置の前面に向かって面するように、装置1の支持要素9の周りに巻き付けられる。
【0067】
溶接された連続ストリップ2は、ローラ14であって、その回転軸14aの周りを回転するローラ14、好ましくは吸引ローラによって、アウトフィードステーション11を通って送り出される。
【0068】
連続ストリップ2の供給ローラ13の回転軸13aと、溶接された連続ストリップ2の搬送ローラ14の回転軸14aとは平行である。回転部品5の回転軸5aは、連続ストリップ2の供給ローラ13の回転軸13aおよび溶接された連続ストリップ2の搬送ローラ14の回転軸14aに平行である。
【0069】
本発明によれば、各溶接ユニット6は、アンビル要素8が溶接先端7に向かう動きとアンビル要素8が溶接先端7から離れる動きとを与えることにより、溶接先端7に対してアンビル要素8を移動させるための第1の移動手段15を備える。
【0070】
向かう動きは、アンビル要素8を溶接先端7と位置合わせされた位置に配置すること、すなわち、アンビル要素8の接触表面8aが溶接先端7の接触表面7aと平行になるような且つアンビル要素8の接触表面8aに直交する軸8bが、同じ位置合わせ軸Vに沿って溶接先端7の接触表面7aに直交する軸7bと位置合わせされるような相互位置に配置することからなる。
【0071】
第1の移動手段15は、アンビル要素8が溶接先端7から角度的に離間されている初期位置から、溶接先端7の表面7aとアンビル要素8の表面8aが平行であり且つ同じ位置合わせ軸Vに沿って互いに位置合わせされた最終位置に、また、最終位置から初期位置に、溶接先端7に対してアンビル要素8を回転駆動するように構成される。
【0072】
初期位置では、アンビル要素8の表面8aに直交する軸8bの方向は、特に鋭角を形成するように、溶接先端7の表面7aに直交する軸7bの方向に入射する。
【0073】
第1の移動手段15は、少なくとも1つの連結システムを備え、当該連結システムは、クランク19、クランク19に枢動可能に接続されたコンロッド20、およびアンビル要素8を支持するためのレバー21を含む。
【0074】
クランク19、コンロッド20およびレバー21は、連結「トグル」システムを規定する。
【0075】
言い換えれば、第1の移動手段15のクランク19は、回転軸を中心に回転するように構成された第1の要素を規定する。
【0076】
第1の移動手段15のコンロッド20は、第1の要素19に枢動可能に接続され、供給方向に沿って並進運動を実行するように構成された第2の要素を規定する。
【0077】
第1の移動手段15のレバー21は、振動軸の周りで振動するように構成された第3の要素を規定する。
【0078】
各溶接ユニット6に関して、第1の移動手段15は、互いに向き合うように配置され且つ同期して駆動される二連節「トグル」システムを備える。
【0079】
より具体的には、各溶接ユニット6の連結システムのクランク19は、回転軸25aを中心に回転する同じシャフト25の回転によって回転駆動される。
【0080】
各溶接ユニット6の連結システムのクランク19は、シャフト25の互いに反対側のそれぞれの端部で、シャフト25に接続されている。
【0081】
より具体的には、接続クランプは、各溶接ユニット6の連結システムのクランク19をシャフト25のそれぞれの端部に接続する。
【0082】
各コンロッド20は、ピン22によって対応するクランク19に接続されている。
【0083】
各コンロッド20は、クランク19のピン22に枢動可能に接続されている。
【0084】
コンロッド20を対応するクランク19に接続するためのピン22は、クランク19と一体であり、シャフト25の回転軸25aの周りを回転する。
【0085】
二連節「トグル」システムのコンロッド20は、単一のレバー21に、好ましくはレバー21の中心線部分で、接続されている。
【0086】
各コンロッド20は、レバー21と一体であるピン23によってレバー21の対応する部分に接続されている。
【0087】
各コンロッド20は、レバー21の対応する部分のピン23に枢動可能に接続されている。
【0088】
各コンロッド20は、対応するクランク19に枢動可能に接続され、且つ、レバー21の対応する部分に、好ましくは互いに反対側のそれぞれの端部で、枢動可能に接続されている。
【0089】
より具体的には、クランク19に接続されたコンロッド20の端部は、軸22aを中心に回転する。
【0090】
より具体的には、レバー21に接続されたコンロッド20の端部は、軸23aを中心に回転する。
【0091】
レバー21は、その振動軸21aを中心に振動する。
【0092】
振動軸21aの周りのレバー21の振動は、アンビル要素8を溶接先端7に向かって、また、溶接先端7から離れるように移動させる、すなわち、溶接先端7に対してアンビル要素8を初期位置から最終位置に、また、最終位置から初期位置に、移動させる。
【0093】
レバー21の振動軸21aに対して反対側で、レバー21は、アンビル要素8の支持部材39を支持するように構成される。
【0094】
より正確には、支持部材39の支持要素40は、レバー21に枢動可能に接続されている。
【0095】
特に、支持要素40は、対応するピン24であって、その軸24aの周りを回転するピン24によって各レバー21に枢動可能に接続されている。
【0096】
ピン24は、支持要素40と一体である。
【0097】
したがって、溶接先端7に向かうアンビル要素8の動きに関して、第1の移動手段15が初期位置から最終位置へ移動するとき、各連結システムのクランク19は、特に
図5を参照して時計回りに、回転軸25a周りにシャフト25によって回転駆動される。
【0098】
クランク19の回転が、対応するコンロッド20を移動させ、当該コンロッド20は、
図5を参照して時計回りに、振動軸21aの周りで振動するように対応するレバー21を駆動し、その結果、アンビル要素8は、溶接先端7に対して、初期位置から最終位置に、移動する。最終位置からの初期位置への移動も同様である。
【0099】
アンビル要素8の接触表面8aが溶接先端7の接触表面7aに平行であり且つ2つが同じ位置合わせ軸Vに沿って位置合わせされるとき、最終位置に到達する。
【0100】
溶接先端7に対するアンビル要素8の最終位置では、好ましい実施形態では、レバー21は、位置合わせ軸Vに平行な線に沿って配置される。
【0101】
溶接先端7に対するアンビル要素8の最終位置では、クランク19およびコンロッド20は、レバー21の位置に対して傾斜した位置で互いに位置合わせされる。
【0102】
図示の実施形態を参照して時計回りであるクランク19の逆回転は、対応するコンロッド20を移動させ、当該コンロッド20は、図示の実施形態を参照して反時計回りに、振動軸21aの周りで振動させるように対応するレバー21を駆動し、その結果、アンビル要素8が溶接先端7から離れる方向に移動する、すなわち、最終位置から初期位置に移動する。
【0103】
第1の駆動手段17は、共通シャフト25をその軸25aを中心に回転駆動する。
【0104】
好ましくは、第1の駆動手段17はカム駆動手段である。
【0105】
第1の駆動手段17は、図示されていないカムと、カムによって駆動されるフォロワ26とを備える。
【0106】
各溶接ユニット6は、第1の駆動手段17のフォロワ26を備える。
【0107】
フォロワ26は、静止位置に対して上昇位置に並進し、シャフト25をその軸25aの周りで回転させ、シャフト25がアンビル要素8を溶接先端7に向かって移動させる、すなわち、初期位置から最終位置に移動されるように構成されている。
【0108】
フォロワ26の上昇位置から静止位置への並進は、シャフト25をその軸25aを中心に、フォロワが静止位置から上昇位置に並進された回転を与えた方向と反対の方向に回転させ、シャフト25は、アンビル要素8を溶接先端7から離れるように移動させる、すなわち、最終位置から初期位置に移動させる。
【0109】
溶接先端7に対するアンビル要素8の最終位置でクランク19、コンロッド20およびレバー21によってとられる構成は、溶接力が第1の駆動手段17に伝達されないようなものである。クランク19、コンロッド20およびレバー21によってとられる構成によって、力が減倍される(デマルチプルされる(demultiplied))からである。
【0110】
各溶接ユニット6は、アンビル要素8の接触表面8aと溶接先端7の接触表面7aが平行であり且つ同じ位置合わせ軸Vに沿って互いに位置合わせされた開始位置から、アンビル要素8の接触表面8aおよび溶接先端7の接触表面7aがそれらの間に配置された連続ストリップ2に接触する到着位置に、溶接先端7に対してアンビル要素8を移動させるための第2の移動手段16を備える。
【0111】
到着位置は、溶接ユニット6の動作位置に対応している。
【0112】
開始位置から到着位置まで、アンビル要素8は、間に配置された連続ストリップ2と接触するまで、対応する溶接先端7に向かって並進する。
【0113】
逆に、第2の移動手段16は、アンビル要素8を溶接先端7から離れるように並進させる、したがって、それらの間に配置された連続ストリップ2を解放するように構成される。
【0114】
第2の移動手段16は、第2の駆動手段18によって駆動される。
【0115】
第2の移動手段16は、シャフト28であって、その回転軸28aを中心に回転するシャフト28を備える。
【0116】
第1の移動手段15のレバー21は、その軸21aの周りで振動するその端部で第2の移動手段16のシャフト28に接続されている。
【0117】
第2の駆動手段18は、図示されていないカムと、カムによって駆動されるフォロワ27とを備える。
【0118】
各溶接ユニット6は、第2の駆動手段18のフォロワ27を備える。
【0119】
第2の駆動手段18は、フォロワ27に接続されたレバー29を備える。
【0120】
第2の駆動手段18は、レバー29に接続されたコンロッド30を備え、コンロッド30は、シャフト28の回転軸28aの周りを回転する要素31によってシャフト28に接続されている。
【0121】
コンロッド30をシャフト28に接続する要素31は、クランプの形態である。
【0122】
アンビル要素8を支持するレバー21に接続されたシャフト28の回転軸21aは、第2の駆動手段18のコンロッド30に接続された要素31が接続されるシャフト28の回転軸28aに対して偏心している。
【0123】
使用中、カムの動作によるフォロワ27の持ち上げは、アンビル要素8を支持するレバー21が接続されているシャフト28を回転させることを可能にする。
【0124】
シャフト28の回転軸28aとレバー21の振動軸21aとの間の偏心により、アンビル要素8の表面8aと溶接先端7の表面7aとの間に配置された連続ストリップ2の領域と接触するまで、アンビル要素8を溶接先端7に近づけるように、アンビル要素8を支持するレバー21を並進させることができる。
【0125】
逆に、フォロワ27を下げると、レバー21が接続されているシャフト28が、フォロワ27を持ち上げるために与えられた方向と反対の方向に回転し、したがって、アンビル要素8を支持するレバー21が、アンビル要素8を溶接先端7から遠ざけるように動かし、それによって連続ストリップ2の溶接領域を解放するように、並進する。
【0126】
各溶接ユニット6は、溶接される連続ストリップ2の領域がアンビル要素8の表面8aと溶接先端7の表面7aとの間に配置された状態で、アンビル要素8の表面8aを溶接先端7の表面7aに対して保持するための空気圧システム32を含む。
【0127】
空気圧システム32は、圧力が溶接プロセス全体を通して、すなわち、溶接ユニット6が動作位置にある限り、可能な限り一定に保たれるように、アンビル要素8と溶接先端7との間に所定の圧力を加えて維持することを可能にする。
【0128】
アンビル要素8の表面8aと溶接先端7の表面7aとの間に配置される連続ストリップ2のゾーンは、溶接先端7が作動されて溶接ゾーン4を形成するときに溶接される。
【0129】
空気圧システム32は、常にアクティブであり続けるように構成されたアクチュエータ33を備える。
【0130】
アクチュエータ33は、シリンダ34と、シリンダ34内にスライド可能に配置されたピストン35とを備える。
【0131】
シリンダ34は、アンビル要素8を支持するレバー21に接続されている。
【0132】
ピストン35は、当接要素36に突き当たる。
【0133】
ピストン35の当接要素36は、支持要素40内に配置されている。
【0134】
ピストン35によって当接要素36に加えられる作用により、支持要素40は、ピン24の軸24aの周りでレバー21に対して回転し、溶接ユニット6の動作構成において、アクチュエータ33によって溶接先端7に対して生成される力、または、溶接ユニット6の動作構成において、図示されていないロック手段に対してアクチュエータ33によって生成される力が、放出されることを可能にする。
【0135】
事実上、空気圧システム32のアクチュエータ33は常にアクティブであるため、溶接ユニット6の動作構成では、アクチュエータ33によって生成された力は、図示されていないロック手段に対して放出される。
【0136】
連続ストリップ2のゾーンを溶接するプロセスが終了すると、第1および第2の移動手段15、16がアンビル要素8を溶接先端7から離すように移動するとき、溶接ユニット6が動作位置から非動作位置に移動する。
【0137】
より具体的には、第2の移動手段16は、アンビル要素8を溶接先端7から離すように、すなわち、到着位置から開始位置に移動するように、アンビル要素8を支持するレバー21を並進駆動し、第1の移動手段15は、溶接先端7から離れるように、すなわち、最終位置から初期位置に移動するように、アンビル要素8を回転駆動する。
【0138】
一般的に言えば、アンビル要素8の溶接先端7への全体的な動きは、並列にまたは順番に動作することができる第1および第2の駆動手段17および18によってそれぞれ駆動される第1および第2の動きの組み合わせの結果である。
【0139】
連続ストリップ2が溶接される作業円弧であって、各溶接ユニット6が動作位置にある作業円弧は、連続ストリップ2を供給するための供給ローラ13および連続ストリップを送り出すための搬送ローラ14が位置するゾーンと正反対の回転部品5の円のゾーンに位置することに留意されたい。
【0140】
各溶接ユニット6のアンビル要素8を初期位置から最終位置に、また、最終位置から初期位置に移動させるための第1および第2の移動手段15、16によって与えられる移動は、供給ステーション10とアウトフィードステーション11との間に含まれる回転部品5の弧内に配置された機械的要素間の衝突を防止するのに十分に広範囲でなければならない。
【0141】
溶接先端7の動作が完了すると、第2の駆動手段16は、アンビル要素8を溶接先端7から離れるように並進させ、第1の移動手段15は、アンビル要素8を溶接先端7から離れるように駆動する。
【0142】
有利には、この明細書による第1および第2の駆動手段15、16は、溶接プロセスに関連する負荷から機械的駆動を分離することを可能にする。
【0143】
より具体的には、第1の移動手段15の幾何学的な「トグル」構成のおかげで、溶接力は、第1の駆動手段17および第2の駆動手段18に伝達されない、または最小限にしか伝達されない。
【0144】
これに関して、溶接のステップ中に第1の駆動手段17および第2の駆動手段18に伝達されるゼロ負荷または非常に限定された負荷は、装置の摩耗を大幅に低減し、その結果、経時的に必要とされるメンテナンスの頻度を低減する。
【0145】
第1の移動手段15の幾何学的な「トグル」構成はまた、アンビル要素8の前方への動きおよび最終的な位置決めが非常に正確であることを保証することを可能にし、したがって、より信頼性の高い溶接プロセスを可能にする。
【0146】
アンビル要素8の表面と溶接先端7の表面が互いに同一平面上にあることを確実にするために、ボールジョイント37は、アンビル要素8の表面8aが、アンビル要素8を支持する支持部材39に対して移動することを可能にする。
【0147】
アンビル要素8の相対的な動きは、アンビル要素8の表面8aを溶接先端7の表面7aと平行になるように配置することを可能にし、その結果、連続ストリップ2を正しく溶接するために必要な溶接力を提供することができる。
【0148】
支持部材39は、連続ストリップ2が溶接されている間、アンビル要素8の起こり得る回転を制限する制限停止要素38を備える。
【0149】
ボールジョイントを使用すると、部品の組み立てとシステム設定に固有の公差による溶接部分の不正確な位置合わせを個別に修正できるという利点がある。
【0150】
機械的な制限停止要素は、作業位置から離れる過度の動きを防ぎ、したがって、アンビル要素8が動かされている間に実行できる振動を制限する。
【0151】
図11および12に見られるように、各溶接ユニット6は、少なくとも溶接先端7および対応するアンビル要素8を動かすための第3の移動手段40を含み、第3の移動手段40は、回転部品5の回転軸5aに対して各溶接ユニット6の半径方向位置を変化させるように、溶接先端7および対応するアンビル要素8を回転部品5の回転軸5aに対して近づけたり遠ざけたりするように構成される。
【0152】
第3の移動手段40は、溶接先端7を移動させるための第1の移動部材41と、アンビル要素8を移動させるための第2の移動部材42とを備える。
【0153】
第1の移動部材41および第2の移動部材42は、同じ作動部材43によって駆動される。
【0154】
第1の移動部材41および第2の移動部材42は、例えば、ロッドの形態であり、各々がそれぞれの回転軸の周りを回転し、その外周面に沿ってらせん状のプロファイルを有する。
【0155】
リードナットとねじ連結器のおかげで、第1の移動部材41および第2の移動部材42のロッドの回転は、ロッドの回転軸と平行に溶接先端7またはアンビル要素8を移動させるための並進運動に変換される。
【0156】
連結システムのレバー21に接続されたアンビル要素8を動かすための第2の移動部材42は、レバー21自体に対してアンビル要素8の支持部材39を動かすように構成される。
【0157】
より具体的には、第2の移動部材42のロッドは、レバー21に接続されている。
【0158】
第3の移動手段40は、運動伝達手段44を備え、運動伝達手段44は、作動部材43とアンビル要素8を移動させるための第2の移動部材42との間に配置されており、レバー21が、位置合わせ軸Vに平行な線に沿って、または位置合わせ軸Vに対して傾斜した線に沿って配置されるときに、レバー21に対してアンビル要素8を移動するように構成される。
【0159】
より具体的には、伝達手段44は、カルダンジョイントを含む。
【0160】
本発明はまた、連続ストリップ2を、具体的には吸収性物品3のストリップを、少なくとも円弧に沿って搬送するステップを含む回転溶接方法に関する。
【0161】
搬送するステップは、回転軸5aを中心に回転する回転部品5によって実行される。
【0162】
この方法は、連続ストリップ2を搬送するステップの間に連続ストリップ2を溶接するステップを含む。
【0163】
溶接するステップは、溶接ユニット6であって、溶接先端7およびアンビル要素8を含む溶接ユニット6によって実行される。
【0164】
溶接するステップは、アンビル要素8が溶接先端7に対して角度的に離間している初期位置から、溶接先端7の表面7aとアンビル要素8の表面8aが平行であり且つ同じ位置合わせ軸Vに沿って互いに位置合わせされた最終位置に、また、最終位置から初期位置に移動するように、溶接先端7に対してアンビル要素8を回転させる、またはアンビル要素8に対して溶接先端7を回転させる第1のサブステップを含む。
【0165】
溶接するステップは、第1のサブステップの後に、溶接先端7の表面7aおよびアンビル要素8の表面8aが平行であり且つ同じ位置合わせ軸Vに沿って互いに位置合わせされた開始位置から、アンビル要素8の接触表面8aおよび溶接先端7の接触表面7aが、それらの間に配置されたゾーン内の連続ストリップ2の部分と接触する到着位置まで、また、到着位置から開始位置まで、溶接先端7に対してアンビル要素8を並進させる、またはアンビル要素8に対して溶接先端7を並進させる第2のサブステップを含む。
【0166】
この方法は、連続ストリップ2の溶接間隔に応じて、固定基準に対するアンビル要素8および溶接先端7の位置を変化させるステップを含む。固定基準は、回転部品5の回転軸5aである。