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特許7451553情報送信方法、受信方法、端末及びネットワーク機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】情報送信方法、受信方法、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240311BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20240311BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/20
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021556497
(86)(22)【出願日】2020-03-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-20
(86)【国際出願番号】 CN2020080363
(87)【国際公開番号】W WO2020192571
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-09-17
【審判番号】
【審判請求日】2023-07-28
(31)【優先権主張番号】201910223631.2
(32)【優先日】2019-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】鄭 倩
(72)【発明者】
【氏名】鮑 ▲ウェイ▼
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】圓道 浩史
【審判官】新田 亮
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/032037(WO,A1)
【文献】Qualcomm Incorporated, Supporting early measurement reporting in NR[online], 3GPP TSG RAN WG2 #105 R2-1900104, Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105/Docs/R2-1900104.zip>, 2019年02月15日
【文献】Ericsson, Signalling of early measurements for CA/DC setup[online], 3GPP TSG RAN WG2 #105 R2-1900693, Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105/Docs/R2-1900693.zip>, 2019年02月14日
【文献】LG Electronics Inc., Reporting condition of IDLE measurements[online], 3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1804993, Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1804993.zip>, 2018年04月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられる情報送信方法であって、
ネットワーク機器から要求情報を受信することと、
前記ネットワーク機器に早期測定情報を送信することとを含み、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、
前記要求情報の受信と前記早期測定情報の送信は、無線リソース制御RRC接続回復プロセス中に行われ、
前記要求情報は、RRC接続回復メッセージを介して受信され、
前記要求情報によって要求された測定結果の測定タイプは、
セルレベルと、ビームレベルと、指定された無線アクセスタイプRATとの少なくとも一つを含み、
前記早期測定情報は、
利用可能なセルレベル測定結果と、
利用可能なビームレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATの測定結果と、
利用可能な指定されたRATのセルレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATのビームレベル測定結果と、
利用可能な測定結果がないことを指示するための指示情報と、の少なくとも一つを含む、情報送信方法。
【請求項2】
前記早期測定情報は、
RRC接続回復完了メッセージと、
RRC接続回復完了メッセージと多重化された別の上りリンクRRCメッセージと、のいずれか一つを介して送信され、
前記RRC接続回復完了メッセージには、早期測定結果に関連する情報が含まれず、前記RRC接続回復完了メッセージは、利用可能な測定結果がないことを非明示的に指示するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記早期測定情報が、前記指示情報である場合、
前記指示情報はさらに、利用不能な測定結果が属する測定タイプを指示するために用いられ、
前記利用不能な測定結果が属する測定タイプは、セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ネットワーク機器に用いられる情報受信方法であって、
端末に要求情報を送信することと、
前記端末から早期測定情報を受信することとを含み、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の送信と前記早期測定情報の受信は、RRC接続回復プロセス中に行われ、
前記要求情報は、RRC接続回復メッセージを介して送信され、
前記要求情報によって要求された測定結果の測定タイプは、
セルレベルと、ビームレベルと、指定された無線アクセスタイプRATとの少なくとも一つを含み、
前記早期測定情報は、
利用可能なセルレベル測定結果と、
利用可能なビームレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATの測定結果と、
利用可能な指定されたRATのセルレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATのビームレベル測定結果と、
利用可能な測定結果がないことを指示するための指示情報と、の少なくとも一つを含む、情報受信方法。
【請求項5】
前記早期測定情報は、
RRC接続回復完了メッセージと、
RRC接続回復完了メッセージと多重化された別の上りリンクRRCメッセージと、のいずれか一つを介して受信され、
前記RRC接続回復完了メッセージには、早期測定結果に関連する情報が含まれず、前記RRC接続回復完了メッセージは、利用可能な測定結果がないことを非明示的に指示するためのものである、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記早期測定情報が、前記指示情報である場合、
前記指示情報はさらに、利用不能な測定結果が属する測定タイプを指示するために用いられ、
前記利用不能な測定結果が属する測定タイプは、セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
端末であって、
ネットワーク機器から要求情報を受信するための第一の受信モジュールと、
前記ネットワーク機器に早期測定情報を送信するための第一の送信モジュールとを含み、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の受信と前記早期測定情報の送信は、RRC接続回復プロセス中に行われ、
前記要求情報は、RRC接続回復メッセージを介して受信され、
前記要求情報によって要求された測定結果の測定タイプは、
セルレベルと、ビームレベルと、指定された無線アクセスタイプRATとの少なくとも一つを含み、
前記早期測定情報は、
利用可能なセルレベル測定結果と、
利用可能なビームレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATの測定結果と、
利用可能な指定されたRATのセルレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATのビームレベル測定結果と、
利用可能な測定結果がないことを指示するための指示情報と、の少なくとも一つを含む、端末。
【請求項8】
前記早期測定情報は、
RRC接続回復完了メッセージと、
RRC接続回復完了メッセージと多重化された別の上りリンクRRCメッセージと、のいずれか一つを介して送信され、
前記RRC接続回復完了メッセージには、早期測定結果に関連する情報が含まれず、前記RRC接続回復完了メッセージは、利用可能な測定結果がないことを非明示的に指示するためのものである、請求項に記載の端末。
【請求項9】
前記早期測定情報が、前記指示情報である場合、
前記指示情報はさらに、利用不能な測定結果が属する測定タイプを指示するために用いられ、
前記利用不能な測定結果が属する測定タイプは、セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む、請求項に記載の端末。
【請求項10】
端末に要求情報を送信するための第二の送信モジュールと、
前記端末から早期測定情報を受信するための第二の受信モジュールとを含み、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の送信と前記早期測定情報の受信は、RRC接続回復プロセス中に行われ、
前記要求情報は、RRC接続回復メッセージを介して送信され、
前記要求情報によって要求された測定結果の測定タイプは、
セルレベルと、ビームレベルと、指定された無線アクセスタイプRATとの少なくとも一つを含み、
前記早期測定情報は、
利用可能なセルレベル測定結果と、
利用可能なビームレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATの測定結果と、
利用可能な指定されたRATのセルレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATのビームレベル測定結果と、
利用可能な測定結果がないことを指示するための指示情報と、の少なくとも一つを含む、ネットワーク機器。
【請求項11】
前記早期測定情報は、
RRC接続回復完了メッセージと、
RRC接続回復完了メッセージと多重化された別の上りリンクRRCメッセージと、のいずれか一つを介して受信され、
前記RRC接続回復完了メッセージには、早期測定結果に関連する情報が含まれず、前記RRC接続回復完了メッセージは、利用可能な測定結果がないことを非明示的に指示するためのものである、請求項10に記載のネットワーク機器。
【請求項12】
前記早期測定情報が、前記指示情報である場合、
前記指示情報はさらに、利用不能な測定結果が属する測定タイプを指示するために用いられ、
前記利用不能な測定結果が属する測定タイプは、セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む、請求項10に記載のネットワーク機器。
【請求項13】
メモリ、プロセッサ、および、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、そのうち、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1~のいずれか1項に記載の情報送信方法のステップを実現させる、端末。
【請求項14】
メモリ、プロセッサ、および、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、そのうち、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項のいずれか1項に記載の情報受信方法のステップを実現させる、ネットワーク機器。
【請求項15】
プログラムが記憶されており、そのうち、前記プログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~のいずれか1項に記載の情報送信方法のステップ、又は請求項のいずれか1項に記載の情報受信方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年3月22日に中国で提出された中国特許出願No.201910223631.2の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に関し、特に情報送信方法、受信方法、端末及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在では、R15長期的進化(Long Term Evolution、LTE)エンハンシングキャリアアグリゲーションユーティリゼイション(Enhanced Utilization of Carrier Aggregation、EuCA)には、キャリアの高速アクティブ化・非アクティブ化機能を導入しており、この機能を実現するために、端末、例えば、ユーザ機器(User Equipment、UE)は、早期にアイドル状態(Idle状態)又は無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)サスペンド(suspended)状態で測定を行い、測定を報告する必要がある。
【0003】
しかしながら、既存のEuCAフレームワークでの早期測定報告では、UEは、早くても、RRC接続回復が成功的にRRC接続状態に入ってから、ネットワーク機器に、利用可能な測定結果を報告する必要があるため、関連配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要、例えば、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)配置及び/又はデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity、DC)配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要は満たされることができないようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、既存の端末の測定報告タイミングが、関連配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要を満たすことができないという問題を解決するための情報送信方法、受信方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【0005】
上記技術課題を解決するために、本開示の実施例は、以下のように実現される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、端末に用いられる情報送信方法を提供する。前記方法は、
ネットワーク機器から要求情報を受信することと、
前記ネットワーク機器に早期測定情報を送信することとを含み、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、
前記要求情報の受信と前記早期測定情報の送信は、無線リソース制御RRC接続回復プロセス中に行われる。
【0007】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器に用いられる情報受信方法を提供する。前記方法は、
端末に要求情報を送信することと、
前記端末から早期測定情報を受信することとを含み、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の送信と前記早期測定情報の受信は、RRC接続回復プロセス中に行われる。
【0008】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、端末を提供する。前記端末は、
ネットワーク機器から要求情報を受信するための第一の受信モジュールと、
前記ネットワーク機器に早期測定情報を送信するための第一の送信モジュールとを含み、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の受信と前記早期測定情報の送信は、RRC接続回復プロセス中に行われる。
【0009】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器を提供する。前記ネットワーク機器は、
端末に要求情報を送信するための第二の送信モジュールと、
前記端末から早期測定情報を受信するための第二の受信モジュールとを含み、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の送信と前記早期測定情報の受信は、RRC接続回復プロセス中に行われる。
【0010】
第五の方面によれば、本開示の実施例は、端末を提供する。メモリ、プロセッサ、および、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、そのうち、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上述した端末に用いられる情報送信方法のステップを実現させる。
【0011】
第六の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器を提供する。メモリ、プロセッサ、および、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、そのうち、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上述したネットワーク機器に用いられる情報受信方法のステップを実現させる。
【0012】
第七の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。その上にプログラムが記憶されており、そのうち、前記プログラムがプロセッサによって実行される時、上述した端末に用いられる情報送信方法のステップ、又は上述したネットワーク機器に用いられる情報受信方法を実現させる。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例では、ネットワーク機器から要求情報を受信し、前記ネットワーク機器に早期測定情報を送信し、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の受信と前記早期測定情報の送信は、RRC接続回復プロセス中に行われるものであり、RRC接続回復プロセス中に測定結果の報告を完了でき、それによって、関連技術に比べて、端末の測定報告タイミングがさらに早期になるようにし、関連配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要、例えば、CA配置及び/又はDC配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要を満たす。
【0014】
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本開示の実施例において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の実施例による情報送信方法のフローチャートである。
図2】本開示の実施例による情報受信方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例による測定報告プロセスのフローチャートである。
図4】本開示の実施例による端末の構造概略図のその一である。
図5】本開示の実施例によるネットワーク機器の構造概略図のその一である。
図6】本開示の実施例による端末の構造概略図のその二である。
図7】本開示の実施例によるネットワーク機器の構造概略図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本開示の実施例において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【0017】
本明細書で記述された技術は、長期的進化型(Long Time Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、様々な無線通信システム、例えば、符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一搬送波周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)及び他のシステムで使用されてもよい。「システム」と「ネットワーク」という用語は、常に交換可能に使用されている。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上ラジオアクセス(Universal Terrestrial Radio Access、UTRA)などのラジオ技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))及び他のCDMA変形を含む。TDMAシステムは、グローバルモバイル通信システム(Global System for Mobile Communications、GSM)などのラジオ技術を実現することができる。OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband、UMB)、進化型UTRA(Evolution-UTRA、E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDMなどのラジオ技術を実現することができる。UTRAとE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)の一部である。LTEとより高いレベルのLTE(例えば、LTE-A)は、E-UTRAを使用した新UMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第三世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP)と称される組織からの文献に記述されている。CDMA2000とUMBは、「第三世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称される組織からの文献に記述されている。本明細書で記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述では、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しており、且つ以下の大部分の記述では、NR用語を使用しており、当業者であれば理解できるように、実施例は単なる例であり、制限を構成せず、本開示の実施例の技術案は、NRシステム応用以外の応用に用いられてもよい。
【0018】
本開示の実施例による無線通信システムは、端末とネットワーク機器を含む。そのうち、端末は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末は、携帯電話、タブレットパーソナルコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器などの端末側機器であってもよく、説明すべきことは、本開示の実施例では、端末の具体的なタイプを限定しない。ネットワーク機器は、基地局又はコアネットワークであってもよく、そのうち、上記基地局は、5G及びそれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NBなど)、又は他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、WLANアクセスポイント、又は他のアクセスポイントなど)であってもよく、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバーステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオトランシーバー、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、エクステンデッドサービスセット(Extended Service Set、ESS)、ノードB、進化型ノードB(eNB)、ホームノードB、ホーム進化型ノードB、WLANアクセスポイント、WiFiノード、又は前記分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果を達成する限り、特定の技術的用語に限定されない。
【0019】
以下は、実施例及び添付図面を結び付けながら、本開示を詳細に説明する。
【0020】
図1を参照すると、図1は、本開示の実施例による情報送信方法のフローチャートである。この方法は、端末に用いられ、図1に示すように、この方法は、以下のステップ101及び102を含む。
【0021】
ステップ101、ネットワーク機器から要求情報を受信する。
【0022】
そのうち、前記要求情報は、端末に早期測定結果のフィードバックを要求し、即ち、端末に早期測定結果についての要求を開始するためのものである。本開示の実施例が適用される具体的なシーンは、主に、LTEのRRC接続サスペンド(RRC suspended connection)端末に関し、例えば、ネットワーク機器からのRRC接続リリースメッセージを受信してから、RRC接続サスペンド状態に入ることである。又はNRのRRC非アクティブ化状態(RRC Inactive state)端末に関し、例えば、ネットワーク機器からのRRCリリースメッセージを受信してから、RRC非アクティブ化状態に入ることである。
【0023】
ステップ102、前記ネットワーク機器に早期測定情報を送信する。
【0024】
そのうち、前記要求情報の受信と早期測定情報の送信は、RRC接続回復プロセス中に行われる。具体的に実現する時、上記早期測定情報は、選択的に、利用可能な測定結果(即ち、早期測定結果)、又は指示情報であり、この指示情報は、利用可能な測定結果がないことを指示するためのものである。
【0025】
本開示の実施例による情報送信方法は、RRC接続回復プロセス中に測定結果の報告を完了でき、それによって、関連技術に比べて、端末の測定報告タイミングがさらに早期になるようにし、関連配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要、例えば、CA配置及び/又はDC配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要を満たす。
【0026】
本開示の実施例では、選択的に、前記要求情報は、
RRC接続回復メッセージ(例えば、RRC接続回復メッセージにおける拡張フィールドを介してこの要求情報を付帯する)と、
RRC接続回復メッセージと多重化された別の下りリンクRRCメッセージ(そのうち、この下りリンクRRCメッセージは、再利用されたUE情報要求(UEInformationRequest)メッセージであってもよく、関連技術に比べて定義された新しいRRCメッセージであってもよく、本開示の実施例ではこれを制限しない)と、のいずれか一つを介して受信される。
【0027】
選択的に、前記要求情報によって要求された測定結果の測定タイプは、
セルレベルと、ビームレベルと、指定された無線アクセスタイプ(Radio Access Type、RAT)と、の少なくとも一つを含む。
【0028】
理解できるように、上記指定されたRATは、選択的に、LTEとNRの少なくとも一つである。
【0029】
選択的に、前記早期測定情報は、
RRC接続回復完了メッセージ(例えば、RRC接続回復完了メッセージにおける拡張フィールドを介してこの早期測定情報を付帯する)と、
RRC接続回復完了メッセージと多重化された別の上りリンクRRCメッセージ(例えば、この上りリンクRRCメッセージは、再利用されたUE情報応答(UEInformationResponse)メッセージであってもよく、関連技術に比べて定義された新しいRRCメッセージであってもよく、本開示の実施例ではこれを制限しない)と、のいずれか一つを介して送信される。
【0030】
本開示の実施例では、利用可能な測定結果がない場合、前記早期測定情報は、選択的に、利用可能な測定結果がない(no available)ことを指示するための指示情報である。
【0031】
さらに、前記指示情報はさらに、利用不能な測定結果が属する測定タイプを指示するために用いられ、
前記測定タイプは、セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む。
【0032】
なお、利用可能な測定結果がない場合、RRC接続回復完了メッセージにより、早期測定情報、即ち、利用可能な測定結果がないことを非明示的に指示してもよい。即ち、前記RRC接続回復完了メッセージには、早期測定結果に関連する情報が含まれず、前記RRC接続回復完了メッセージは、利用可能な測定結果がないことを非明示的に指示するためのものである。
【0033】
本開示の実施例では、利用可能な測定結果がある場合、前記早期測定情報は、
利用可能なセルレベル測定結果と、
利用可能なビームレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATの測定結果と、
利用可能な指定されたRATのセルレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATのビームレベル測定結果と、の少なくとも一つを含む。
【0034】
説明すべきことは、本実施例における「利用可能」の意味は、相応な測定結果が予め設定されたしきい値を超えることとして理解でき、この予め設定されたしきい値は、選択的に、予め設定されたリファレンス信号受信パワー(Reference Signal Received Power、RSRP)しきい値と、予め設定されたリファレンス信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)しきい値と、予め設定されたリファレンス信号強度指示(Reference Signal Strength Indicator、RSSI)しきい値との少なくとも一つである。
【0035】
図2を参照すると、図2は、本開示の実施例による情報受信方法のフローチャートである。この方法は、ネットワーク機器に用いられ、図2に示すように、この方法は、以下のステップ201及び202を含む。
【0036】
ステップ201、端末に要求情報を送信する。
【0037】
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものである。
【0038】
ステップ202、端末から早期測定情報を受信する。
【0039】
そのうち、前記要求情報の送信と前記早期測定情報の受信は、RRC接続回復プロセス中に行われる。
【0040】
本開示の実施例による情報送信方法は、関連技術に比べて、端末の測定報告タイミングがさらに早期になるようにしることができ、それによって、関連配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要、例えば、CA配置及び/又はDC配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要を満たす。
【0041】
本開示の実施例では、選択的に、前記要求情報は、
RRC接続回復メッセージと、
RRC接続回復メッセージと多重化された別の下りリンクRRCメッセージと、のいずれか一つを介して送信される。
【0042】
選択的に、前記要求情報によって要求された測定結果の測定タイプは、
セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む。
【0043】
選択的に、前記早期測定情報は、
RRC接続回復完了メッセージと、
RRC接続回復完了メッセージと多重化された別の上りリンクRRCメッセージと、のいずれか一つを介して受信される。
【0044】
選択的に、前記早期測定情報は、利用可能な測定結果がないことを指示するための指示情報である。
【0045】
選択的に、前記指示情報はさらに、利用不能な測定結果が属する測定タイプを指示するために用いられ、
前記測定タイプは、セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む。
【0046】
選択的に、前記早期測定情報は、
利用可能なセルレベル測定結果と、
利用可能なビームレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATの測定結果と、
利用可能な指定されたRATのセルレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATのビームレベル測定結果と、の少なくとも一つを含む。
【0047】
選択的に、前記RRC接続回復完了メッセージには、早期測定結果に関連する情報が含まれず、前記RRC接続回復完了メッセージは、利用可能な測定結果がないことを非明示的に指示するためのものである。
【0048】
以下は、図3を結び付けながら、本開示の実施例の測定報告プロセスを説明する。
【0049】
図3に示すように、本開示の実施例の測定報告プロセスは、主に以下のステップ31~37を含む。
【0050】
ステップ31、UEは、RRC接続状態(RRC Connected)にある。
【0051】
ステップ32、ネットワーク機器は、UEにRRC接続リリース(RRCConnectionRelease)メッセージを送信することにより、UEがRRC接続サスペンド(RRC suspended connection)状態に入るか、又はUEにRRCリリース(RRCRelease)メッセージを送信することにより、UEがRRC非アクティブ化(inactive)状態に入り、測定を開始する。
【0052】
ステップ33、UEは、RRC接続回復プロセス(RRC resume procedure)を開始し、ネットワーク機器にRRC接続回復要求(RRCResumeRequest)メッセージを送信する。
【0053】
ステップ34、ネットワーク機器は、UEにRRC接続回復(RRCResume)メッセージに応答する。
【0054】
選択的に、このRRC接続回復メッセージ又はこのRRC接続回復メッセージと多重化された別の下りリンクRRCメッセージに要求情報を付帯することで、UEに早期測定結果のフィードバックを要求し、即ち、UEに早期測定結果についての要求を開始してもよい。
【0055】
ステップ35、UEは、RRC接続回復メッセージに従ってRRC接続を回復し、且つネットワーク機器にRRC接続回復完了(RRCResumeComplete)メッセージを送信する。
【0056】
そのうち、利用可能な測定結果がない場合、このRRC接続回復完了メッセージ又はこのRRC接続回復完了メッセージと多重化された別の上りリンクRRCメッセージに指示情報を付帯することで、利用可能な測定結果がないことを指示してもよい。
【0057】
あるいは、利用可能な測定結果がない場合、このRRC接続回復完了メッセージに早期測定結果に関連する何の情報も付帯しないことにより、利用可能な測定結果がないことを非明示的に指示してもよい。
【0058】
あるいは、利用可能な測定結果がある場合、このRRC接続回復完了メッセージ又はRRC接続回復完了メッセージと多重化された別の上りリンクRRCメッセージに利用可能な測定結果を付帯しもよい。
【0059】
ステップ36、ネットワーク機器は、UEによって報告された測定結果に従って、UEにRRC再配置(RRCReconfiguration)メッセージを送信し、UEのCA及び/又はDCキャリアを迅速に配置してアクティブ化する。
【0060】
ステップ37、UEは、ネットワーク機器にRRC再配置完了(RRCReconfigurationComplete)メッセージに応答する。
【0061】
このように、RRC接続回復プロセス中に測定結果の報告を完了することにより、関連技術に比べて、端末の測定報告タイミングがさらに早期になるようにすることによって、関連配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要を満たすことができる。
【0062】
上記実施例は、本開示の情報送信方法及び受信方法を説明しており、以下では、実施例及び添付図面を結び付けながら、本開示の端末及びネットワーク機器を説明する。
【0063】
図4を参照すると、図4は、本開示の実施例による端末の構造概略図である。図4に示すように、この端末40は、
ネットワーク機器から要求情報を受信するための第一の受信モジュール41と、
前記ネットワーク機器に早期測定情報を送信するための第一の送信モジュール42とを含み、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の受信と前記早期測定情報の送信は、RRC接続回復プロセス中に行われる。
【0064】
本実施例では、RRC接続回復プロセス中に測定結果の報告を完了でき、それによって、関連技術に比べて、端末の測定報告タイミングがさらに早期になるようにし、関連配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要を満たす。
【0065】
本開示の実施例では、選択的に、前記要求情報は、
RRC接続回復メッセージと、
RRC接続回復メッセージと多重化された別の下りリンクRRCメッセージと、のいずれか一つを介して受信される。
【0066】
選択的に、前記要求情報によって要求された測定結果の測定タイプは、
セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む。
【0067】
選択的に、前記早期測定情報は、
RRC接続回復完了メッセージと、
RRC接続回復完了メッセージと多重化された別の上りリンクRRCメッセージと、のいずれか一つを介して送信される。
【0068】
選択的に、前記早期測定情報は、利用可能な測定結果がないことを指示するための指示情報である。
【0069】
選択的に、前記指示情報はさらに、利用不能な測定結果が属する測定タイプを指示するために用いられ、
前記測定タイプは、セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む。
【0070】
選択的に、前記早期測定情報は、
利用可能なセルレベル測定結果と、
利用可能なビームレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATの測定結果と、
利用可能な指定されたRATのセルレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATのビームレベル測定結果と、の少なくとも一つを含む。
【0071】
選択的に、前記RRC接続回復完了メッセージには、早期測定結果に関連する情報が含まれず、前記RRC接続回復完了メッセージは、利用可能な測定結果がないことを非明示的に指示するためのものである。
【0072】
図5を参照すると、図5は、本開示の実施例によるネットワーク機器の構造概略図である。図5に示すように、このネットワーク機器50は、
端末に要求情報を送信するための第二の送信モジュール51と、
前記端末から早期測定情報を受信するための第二の受信モジュール52とを含み、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の送信と前記早期測定情報の受信は、RRC接続回復プロセス中に行われる。
【0073】
本実施例では、RRC接続回復プロセス中に測定結果の報告を完了でき、それによって、関連技術に比べて、端末の測定報告タイミングがさらに早期になるようにし、関連配置を迅速にアクティブ化するというネットワーク機器の需要を満たす。
【0074】
選択的に、前記要求情報は、
RRC接続回復メッセージと、
RRC接続回復メッセージと多重化された別の下りリンクRRCメッセージと、のいずれか一つを介して送信される。
【0075】
選択的に、前記要求情報によって要求された測定結果の測定タイプは、
セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む。
【0076】
選択的に、前記早期測定情報は、
RRC接続回復完了メッセージと、
RRC接続回復完了メッセージと多重化された別の上りリンクRRCメッセージと、のいずれか一つを介して受信される。
【0077】
選択的に、前記早期測定情報は、利用可能な測定結果がないことを指示するための指示情報である。
【0078】
選択的に、前記指示情報はさらに、利用不能な測定結果が属する測定タイプを指示するために用いられ、
前記測定タイプは、セルレベルと、ビームレベルと、指定されたRATとの少なくとも一つを含む。
【0079】
選択的に、前記早期測定情報は、
利用可能なセルレベル測定結果と、
利用可能なビームレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATの測定結果と、
利用可能な指定されたRATのセルレベル測定結果と、
利用可能な指定されたRATのビームレベル測定結果と、の少なくとも一つを含む。
【0080】
選択的に、前記RRC接続回復完了メッセージには、早期測定結果に関連する情報が含まれず、前記RRC接続回復完了メッセージは、利用可能な測定結果がないことを非明示的に指示するためのものである。
【0081】
本開示の実施例は、さらに端末を提供する。プロセッサ、メモリ、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、そのうち、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上述した、情報送信方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0082】
具体的には、図6は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。端末600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、プロセッサ610、及び電源611などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図6に示す端末構成は、端末に対する限定を構成せず、端末には、図示された部材の数よりも多くまたは少ない部材、または何らかの部材の組み合わせ、または異なる部材の配置が含まれてもよい。本開示の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピューター、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0083】
そのうち、無線周波数ユニット601は、ネットワーク機器から要求情報を受信し、前記ネットワーク機器に早期測定情報を送信するためのものであり、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の受信と前記早期測定情報の送信は、RRC接続回復プロセス中に行われる。
【0084】
本開示の実施例による端末600は、上記図1に示す方法の実施例で実現される各プロセスを実現させ、且つ同じ有益な効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0085】
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット601は、情報の送受信または通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ610に処理させてもよい。また、上りリンクのデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット601は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限られない。なお、無線周波数ユニット601は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0086】
端末は、ネットワークモジュール602によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0087】
オーディオ出力ユニット603は、無線周波数ユニット601またはネットワークモジュール602によって受信されたまたはメモリ609に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット603はさらに、端末600によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット603は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0088】
入力ユニット604は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット604は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041とマイクロホン6042を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ6041は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット606に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ6041によって処理された画像フレームは、メモリ609(または他の記憶媒体)に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット601またはネットワークモジュール602を介して送信されてもよい。マイクロホン6042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット601を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0089】
端末600はさらに、少なくとも一つのセンサ605、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサを含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル6061の輝度を調整することができ、接近センサは、端末600が耳元に移動した時、表示パネル6061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸であり)における加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ605はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0090】
表示ユニット606は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル6061を配置してもよい。
【0091】
ユーザ入力ユニット607は、入力された数字または文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071および他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体または付属品を使用してタッチパネル6071上またはタッチパネル6071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ610に送信し、プロセッサ610から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル6071を実現してもよい。タッチパネル6071以外、ユーザ入力ユニット607は、他の入力機器6072を含んでもよい。具体的には、他の入力機器6072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限られない。ここでは説明を省略する。
【0092】
さらに、タッチパネル6071は、表示パネル6061上に覆われてもよい。タッチパネル6071は、その上または付近でのタッチ操作を検出した場合、プロセッサ610に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ610は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル6061で相応な視覚出力を提供する。図6では、タッチパネル6071と表示パネル6061は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、何らかの実施例では、タッチパネル6071と表示パネル6061を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0093】
インターフェースユニット608は、外部装置と端末600との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線ヘッドフォンポート、外部電源(または電池充電器)ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット608は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末600内の一つまたは複数の素子に伝送するために用いられてもよく、または端末600と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0094】
メモリ609は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ609は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0095】
プロセッサ610は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ609内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ609内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ610は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ610は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解すべきことは、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に集積されなくてもよい。
【0096】
端末600はさらに、各部材に電力を供給する電源611(例えば、電池)を含んでもよい。選択的に、電源611は、電源管理システムによってプロセッサ610にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0097】
また、端末600は、いくつかの示されていない機能モジュールをさらに含んでもよい。ここでは説明を省略する。
【0098】
本開示の実施例は、さらにネットワーク機器を提供する。プロセッサ、メモリ、および、メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムを含み、そのうち、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上述した情報送信方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0099】
具体的には、図7は、本開示の各実施例を実現するネットワーク機器のハードウェア構造概略図である。前記ネットワーク機器70は、バス71、送受信機72、アンテナ73、バスインターフェース74、プロセッサ75及びメモリ76を含むが、これらに限らない。
【0100】
本開示の実施例では、ネットワーク機器70は、メモリ76に記憶され、且つプロセッサ75上で運行できるプログラムをさらに含む。プログラムがプロセッサ75によって実行される時、
端末に要求情報を送信するステップと、
前記端末から早期測定情報を受信するステップを実現させ、
そのうち、前記要求情報は、前記端末に早期測定結果のフィードバックを要求するためのものであり、前記要求情報の送信と前記早期測定情報の受信は、RRC接続回復プロセス中に行われる。
【0101】
送受信機72は、プロセッサ75の制御でデータを送受信するためのものである。
【0102】
本開示の実施例によるネットワーク機器70は、上記図2に示す方法の実施例で実現される各プロセスを実現させ、且つ同じ有益な効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0103】
図7では、バスアーキテクチャ(バス71で代表される)であるバス71は、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよい。バス71は、プロセッサ75で代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ76で代表されるメモリを含む様々な回路をリンクする。バス71はさらに、周辺機器、電圧レギュレータ及び電力管理回路などのような他の様々な回路をリンクしてもよく、それらは、すべて当技術分野でよく知っているものであるため、ここでは、これ以上説明しない。バスインターフェース74は、バス71と送受信機72との間でインターフェースを提供する。送受信機72は、一つの素子であってもよく、複数の素子、例えば、複数の受信機及び送信機であってもよく、伝送媒体上で他の様々な装置と通信するためのユニットを提供するものである。プロセッサ75によって処理されたデータは、アンテナ73を介して無線媒体上で伝送され、さらに、アンテナ73は、データを受信してデータをプロセッサ75に伝送する。
【0104】
プロセッサ75は、バス71の管理と一般的な処理を担当し、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電源管理及び他の制御機能を含む様々な機能を提供してもよい。メモリ76は、プロセッサ75が操作を実行する時に使用したデータを記憶するために用いられてもよい。
【0105】
選択的に、プロセッサ75は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。
【0106】
本開示の実施例は、さらにコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはプログラムが記憶されており、このプログラムがプロセッサによって実行される時、上述した、端末に用いられる情報送信方法の実施例の各プロセス、又は、上述した、ネットワーク機器に用いられる情報受信方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。このコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0107】
説明すべきことは、本明細書において、「含む」、「包含」という用語またはその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストされていない他の要素も含み、またはこのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品または装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、本明細書において使用された「及び/又は」は、接続された対象の少なくともそのうちの一つを表し、例えばA及び/又はB及び/又はCは、単独のA、単独のB、単独のC、及びAとBの組み合わせ、BとCの組み合わせ、AとCの組み合わせ、AとBとCの組み合わせなどのケースを含むことを表す。それと似たように、本明細書と特許請求の範囲において使用された「AとBのうちの少なくとも一つ」は、「単独のA、単独のB、又はAとBの組み合わせ」として理解されるべきである。
【0108】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質にはまたは関連技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、またはネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0109】
以上は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を記述していたが、本開示は、上述した具体的な実施の形態に限らず、上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆を基にして、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7