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特許7451589先端保護装置及び取り付け装置を備える、生検装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】先端保護装置及び取り付け装置を備える、生検装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 10/02 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
A61B10/02 300Z
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022051395
(22)【出願日】2022-03-28
(62)【分割の表示】P 2019562371の分割
【原出願日】2018-05-11
(65)【公開番号】P2022081696
(43)【公開日】2022-05-31
【審査請求日】2022-03-28
(31)【優先権主張番号】62/564,014
(32)【優先日】2017-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/505,660
(32)【優先日】2017-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511148271
【氏名又は名称】デビコー・メディカル・プロダクツ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Devicor Medical Products, Inc.
【住所又は居所原語表記】5th Floor, 300 E Business Way, Cincinnati, OH 45241, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100101890
【弁理士】
【氏名又は名称】押野 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100098268
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 豊
(72)【発明者】
【氏名】シュアート・デビッド
(72)【発明者】
【氏名】ノック・アンドリュー・ポール
(72)【発明者】
【氏名】ロビンソン・アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】チョン・レイチェル・ユン
(72)【発明者】
【氏名】グラハム・マーク
【審査官】佐藤 秀樹
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-533524(JP,A)
【文献】特表2005-529632(JP,A)
【文献】特開昭59-141941(JP,A)
【文献】特開2007-296071(JP,A)
【文献】特開2016-182219(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 10/00-10/06
A61B 50/10-50/28
A61M 25/02-25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
(a)作業面を有するカートと、
(b)前記カートの前記作業面に係合された装置ホルダであって、前記装置ホルダが、取付台及びスタンドを備え、前記取付台が、前記スタンドに形成されたチャネルに位置合わせされた開口部を含む、装置ホルダと、
(c)プローブ保護装置であって、近位開口部と遠位先端部との間に延在する細長いハウジングを有する、プローブ保護装置と、
(d)生検装置であって、ホルスター、プローブ、及び針を備える、生検装置と、を含み、
前記プローブ保護装置が、前記細長いハウジング内に、前記針と前記プローブの一部とを収容するように構成されており、
前記取付台が、前記プローブ保護装置の前記遠位先端部を取り外し可能に収容し、前記プローブ保護装置の前記遠位先端部が前記取付台に収容された際に、前記取付台と前記遠位先端部との係合部を固定点として、前記プローブ保護装置を前記取付台に対して枢動可能とするように構成されており、前記チャネルが、前記細長いハウジングの一部を支持するように構成されており、
前記システムは、
前記プローブ保護装置のハウジングから半径方向に延在するフランジと、
前記スタンドに形成されたウェルと、
をさらに備え、前記生検装置に軸方向の近位力を加えることにより前記プローブ保護装置から前記生検装置の前記針を分離するために、前記プローブ保護装置の長軸に沿った前記プローブ保護装置の近位の移動を防ぐように、前記ウェルが前記フランジを収容するように構成されている、システム。
【請求項2】
前記取付台及び前記スタンドによって収容される前記プローブ保護装置が、前記カートの前記作業面から物理的に分離されるように、前記装置ホルダが、前記作業面から吊り下げ位置まで延在する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記カートの前記作業面と係合し、前記ホルスターを収容するように構成される、ホルスターホルダをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記プローブ保護装置が、前記細長いハウジングに沿った1つ以上の戻り止め特徴部をさらに含み、前記1つ以上の戻り止め特徴部が、前記近位開口部の一部の近位にある、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記プローブ保護装置が、前記細長いハウジングに沿った1つ以上の戻り止め特徴部をさらに含み、前記1つ以上の戻り止め特徴部が、前記近位開口部の一部の近位にあり、前記1つ以上の戻り止め特徴部が、前記プローブ上の対応する突出部に係合し、前記プローブ保護装置を前記生検装置に取り外し可能に取り付けるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記装置ホルダは、前記カートの前記作業面に対して回転可能に旋回するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
片手でプローブ保護装置から生検装置を分離する方法であって、前記方法は、
(a)前記生検装置の針部分が保護されるように、前記プローブ保護装置が前記生検装置と係合していることを確認することであって、前記プローブ保護装置は、フランジ、遠位先端部、近位端部を有する細長いハウジングを備え、前記近位端部が開口部を有することと、
(b)前記遠位先端部に隣接する前記プローブ保護装置の少なくとも第1の部分を取付台に挿入することであって、前記取付台及び装置ホルダが、カートに取り付けられていることと、
(c)前記プローブ保護装置の第2の部分が前記装置ホルダと係合するまで、前記プローブ保護装置の前記近位端部を、前記取付台と前記第1の部分との係合部を固定点として、前記装置ホルダに向かって枢動させることと、
(d)前記プローブ保護装置の軸方向の動きが制限されるように、前記プローブ保護装置の前記フランジを前記装置ホルダのウェルと係合させることであって、前記軸方向の動きが前記細長いハウジングの長軸に沿った動きであることと、
(e)前記片手で前記生検装置を把持して、前記生検装置に軸方向の力を加えることと、
を含む、方法。
【請求項8】
前記装置ホルダを前記カートに対して枢動させ、それによって前記取付台と前記装置ホルダとにより保持されている前記プローブ保護装置を前記カートに対して再位置決めすることをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記生検装置を前記カートに対して近位に引っ張ることにより、前記プローブ保護装置が前記装置ホルダとの係合を維持するように前記生検装置を前記プローブ保護装置から分離させることをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記プローブ保護装置から分離された前記生検装置を前記プローブ保護装置に再係合させることをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記生検装置を前記プローブ保護装置に再係合させることは、前記生検装置の針を前記プローブ保護装置の前記近位端部に挿入することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記装置ホルダが、天板及び底板をさらに含み、前記天板が、前記底板の上方に配置されており、前記天板が、前記底板に対して枢動するように構成され、前記天板は、前記底板に係合することにより前記天板を複数の所定の位置に固定するように構成されたボールデテントを含む、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、2017年9月27日出願の「Biopsy Device with Tip Protector and Mounting Apparatus」と題する、米国仮特許出願第62/564,014号に対する優先権を主張し、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、2017年5月12日出願の「Biopsy Device with Quick Release Tip Protector」と題する、米国仮特許出願第62/505,660号に対する優先権も主張し、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
生検とは、がんまたは他の障害の徴候について組織を検査することを可能にするために患者から組織試料を採取するもののことである。組織試料は、様々な試料収集装置が関与する様々な医療処置を用いて、様々な方法で得ることができる。例えば、生検は、開放的な処置(切開後に外科的に組織を除去すること)である場合や、経皮的処置(例えば、細針吸引、コア針生検、または真空補助生検による)である場合がある。組織試料が収集された後、組織試料は、適切な試験(組織学的など)を実行するように設定されている研究室(例えば、病理学研究室、生物医学研究室など)で分析できる。
【0004】
生検試料は、様々な装置を使用した開放的方法及び経皮的方法を含む様々な医療処置において、様々な方法で得られてきた。例えば、いくつかの生検装置は、患者から1つ以上の生検試料を取得するために、片手を使って、また単回の挿入で、オペレータによって完全に操作可能であり得る。さらに、いくつかの生検装置は、流体(例えば、加圧空気、生理食塩水、大気、真空化など)の連通のために、電力の伝達のために、及び/またはコマンドの伝達などのために、真空化モジュール及び/または制御モジュールに繋がれ得る。他の生検装置は、繋がれることなく、または他の装置と接続されることなく、完全にまたは少なくとも部分的に作動可能であり得る。
【0005】
乳房生検のための最新技術は、真空補助乳房生検である。この分野の現在の教科書は、著者Markus Hahn、Anne Tardivon及びJan Casselman、ISBN 978-3-642-34270-7で、Springer Medizin Verlagにより独国で出版された、Devicor Medical Germany GmBhによる2013年の著作権で、2012年11月11日に有効とされた「Vacuum-Assisted Breast Biopsy with Mammotome(登録商標)」である。
【0006】
生検装置は、超音波画像ガイダンス、定位(X線)ガイダンス、MRIガイダンス、ポジトロンエミッションマンモグラフィ(「PEM」ガイダンス)、乳房専用ガンマ撮像(「BSGI」)ガイダンスなどの下で使用できる。各処置には、使用される撮像ガイダンスの形式に基づいた独自の方法がある。以下に、超音波画像誘導下生検処置、定位誘導生検処置及びMRI誘導生検処置を簡単に説明する。
【0007】
単なる例示的な生検装置及び生検システムの構成要素は、1996年6月18日発行の「Method and Apparatus for Automated Biopsy and Collection of Soft Tissue」と題する、米国特許第5,526,822号;1999年7月27日発行の「Apparatus for Automated Biopsy and Collection of Soft Tissue」と題する、米国特許第5,928,164号;2000年1月25日発行の「Vacuum Control System and Method for Automated Biopsy Device」と題する、米国特許第6,017,316号;2000年7月11日発行の「Control Apparatus for an Automated Surgical Biopsy Device」と題する、米国特許第6,086,544号;2000年12月19日発行の「Fluid Collection Apparatus for a Surgical Device」と題する、米国特許第6,162,187号;2002年8月13日発行の「Method for Using a Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」と題する、米国特許第6,432,065号;2003年9月11日発行の「MRI Compatible Surgical Biopsy Device」と題する、米国特許第6,626,849号;2004年6月22日発行の「Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」と題する、米国特許第6,752,768号;2008年10月8日発行の「Remote Thumbwheel for a Surgical Biopsy Device」と題する、米国特許第7,442,171号;2010年1月19日発行の「Manually Rotatable Piercer」と題する、米国特許第7,648,466号;2010年11月23日発行の「Biopsy Device Tissue Port Adjustment」と題する、米国特許第7,837,632号;2010年12月1日発行の「Clutch and Valving System for Tetherless Biopsy Device」と題する、米国特許第7,854,706号;2011年3月29日発行の「Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」と題する、米国特許第7,914,464号;2011年5月10日発行の「Vacuum Timing Algorithm for Biopsy Device」と題する、米国特許第7,938,786号;2011年12月21日発行の「Tissue Biopsy Device with Rotatably Linked Thumbwheel and Tissue Sample Holder」と題する、米国特許第8,083,687号;2012年2月1日発行の「Biopsy Sample Storage」と題する、米国特許第8,118,755号;2012年6月26日発行の「Tetherless Biopsy Device with Reusable Portion」と題する、米国特許第8,206,316号;2012年8月14日発行の「Biopsy Device with Rotatable Tissue Sample Holder」と題する、米国特許第8,241,226号;2012年8月28日発行の「Revolving Tissue Sample Holder for Biopsy Device」と題する、米国特許第8,251,916号;2009年5月21公開、2013年6月4日発行の「Icon-Based User Interface on Biopsy System Control Module」と題する、米国特許第8,454,531号;2013年9月10日発行の「Biopsy Marker Delivery Device」と題する、米国特許第8,532,747号;2014年4月22日発行の「Biopsy Device with Discrete Tissue Chambers」と題する、米国特許第8,702,623号;2014年6月11日発行の「Handheld Biopsy Device with Needle Firing」と題する、米国特許第8,764,680号;2014年8月12日発行の「Needle Assembly and Blade Assembly for Biopsy Device」と題する、米国特許第8,801,742号;2014年10月14日発行の「Biopsy Device with Motorized Needle Firing」と題する、米国特許第8,858,465号;2015年1月20日発行の「Access Chamber and Markers for Biopsy Device」と題する、米国特許第8,938,285号、2015年8月4日発行の「Biopsy System with Vacuum Control Module」と題する、米国特許第9,095,326号;及び2016年5月3日発行の「Biopsy Device Tissue Sample Holder with Bulk Chamber and Pathology Chamber」と題する、米国特許第9,326,755号に開示されている。上に引用した米国特許のそれぞれの開示は、本明細書に参照により組み込まれる。
【0008】
追加の単なる例示的な生検装置及び生検システムの構成要素は、2006年4月6日に公開されて、現在放棄されている「Biopsy Apparatus and Method」と題する、米国特許公開第2006/0074345号;2008年9月4日公開の「Presentation of Biopsy Sample by Biopsy Device」と題する、米国特許公開第2008/0214955号;2009年5月21日に公開されて、現在放棄されている「Graphical User Interface For Biopsy System Control Module」と題する、米国特許公開第2009/0131821号;2010年6月17日に公開されて、現在放棄されている「Hand Actuated Tetherless Biopsy Device with Pistol Grip」と題する、米国特許公開第2010/0152610号;2010年6月24日に公開されて、現在放棄されている「Biopsy Device with Central Thumbwheel」と題する、米国特許公開第2010/0160819号;2013年6月6日に公開されて、米国特許第9,486,186号として2016年11月8日に発行された「Biopsy Device With Slide-In Probe」と題する、米国特許公開第2013/0144188号;及び2013年12月5日公開、2016年4月27日放棄の「Control for Biopsy Device」と題する、米国特許公開第2013/0324882号に開示されている。上に引用された米国特許出願公開のそれぞれの開示は、本明細書に参照により組み込まれる。
【0009】
2014年9月18日公開の「Biopsy device」と題する、米国特許公開第2014/0275999号、及び2016年6月30日公開の「Biopsy device」と題する、米国特許公開第2016/0183928号は両方とも、プローブ、ホルスター、及び組織試料を収集するための組織試料ホルダを含む、生検装置のいくつかの態様を記載している。プローブは針及び中空カッターを含む。組織試料ホルダは、少なくとも1つの可撓性部材によって接続された複数のストリップを収容するように構成されている複数のチャンバを有するハウジングを含む。可撓性部材は、ストリップが平坦な構成と弓状の構成との間で変化することができるように、ストリップが互いに対して旋回できるように構成される。組織試料ホルダは、各チャンバをカッター内腔に連続的に割り出すように回転可能であり、組織試料をストリップに収集できるようにする。ストリップを組織試料ホルダから取り外し、組織試料の撮像のために組織試料ホルダ容器に入れることができる。
【0010】
生検試料を採取し処理するためにいくつかのシステムや方法が作成されて使用されてきたが、本発明者に先行して添付の特許請求の範囲に記載された発明を製造または使用した者は誰もいなかったと考えられる。
【0011】
本発明は、添付図面と併せて考慮される、特定の例に関する以下の記載からより良く理解されると考えられ、添付図面で、類似の参照番号は同じ構成要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】例示の装置ホルダを含む、例示の制御モジュールカートの斜視図を示し、前記装置ホルダは、例示のプローブ保護装置に連結した生検装置を保持する。
図2図1の制御モジュールカートの頂面図を示す。
図3】Aは、生検装置から分離した、図1のプローブ保護装置の斜視図を示す。Bは、生検装置に連結した、図1のプローブ保護装置の斜視図を示す。
図4】Aは、生検装置から分離した、図1のプローブ保護装置の部分的な斜視図を示す。Bは、生検装置に連結した、図1のプローブ保護装置の部分的な斜視図を示す。
図5図1の装置ホルダの斜視図を示す。
図6図1の装置ホルダの斜視断面図を示し、前記断面図は、図5の線6-6に沿って取った。
図7図1の装置ホルダの斜視断面図を示し、前記断面図は、図5の線7-7に沿って取った。
図8図1の装置ホルダの背面図を示す。
図9】Aは、図1の制御モジュールカートの部分的な斜視図を示し、プローブ保護装置は生検装置に連結されて、図1の装置ホルダ内への挿入のために一直線上に配置されている。Bは、図1の制御モジュールカートの別の部分的な斜視図を示し、プローブ保護装置は生検装置に連結されて、図1の装置ホルダに取り外し可能に固着されている。Cは、図1の制御モジュールカートのさらに別の部分的な斜視図を示し、プローブ保護装置は生検装置に連結されて、生検装置は図1の装置ホルダで時計回りに回転して、生検装置を装置ホルダから分離する。Dは、図1の制御モジュールカートのさらに部分的な斜視図を示し、プローブ保護装置は、生検装置に連結されて、図1の装置ホルダから近位側に取り外されて、生検装置を離脱する。Eは、図1の制御モジュールカートのさらに部分的な斜視図を示し、プローブ保護装置は、生検ホルダに連結されて、生検装置から分離されて、生検装置は図1の装置ホルダから近位側に取り外される。
図10A図1の装置ホルダの部分的な斜視断面図を示し、プローブ保護装置は装置ホルダ内に部分的に挿入されており、断面図は図9Bの線10-10に沿って取った。
図10B図1の装置ホルダの別の部分的な斜視断面図を示し、プローブ保護装置の弾性ラッチは、装置ホルダの内側棚に取り外し可能に係合されており、断面図は図9Bの線10-10に沿って取った。
図10C図1の装置ホルダのさらに別の部分的な斜視断面図を示し、プローブ保護装置は回転して、弾性ラッチが装置ホルダの傾斜と一直線上に配置されており、断面図は図9Bの線10-10に沿って取った。
図10D図1の装置ホルダのさらに別の部分的な斜視断面図を示し、プローブ保護装置の弾性ラッチは、装置ホルダの傾斜に沿って一直線上に配置されており、断面図は図9Bの線10-10に沿って取った。
図11図1の装置ホルダの部分的な斜視断面図を示し、プローブ保護装置の弾性ラッチ及び固定タブは、装置ホルダの内側棚に係合されており、断面図は図9Bの線10-10に沿って取った。
図12】上面に載置される例示の装置ホルダを含む、例示的な代替の制御モジュールカートの斜視図を示す。
図13】上面に代替的に載置される例示の装置ホルダを含む、別の例示的な代替の制御モジュールカートの斜視図を示す。
図14】例示のホルスターホルダを備える、上面に代替的に載置される例示の装置ホルダを含む、さらに別の例示的な代替の制御モジュールカートの斜視図を示す。
図15】ホルスターホルダ及びプローブホルダを含む、図14の装置ホルダの斜視図を示す。
図16】例示のホルスターホルダを備える、左側面に代替的に載置される例示の装置ホルダを含む、さらに別の例示的な代替の制御モジュールカートの斜視図を示す。
図17】ホルスターホルダ及びプローブホルダを含む、図16の装置ホルダの斜視図を示す。
図18】例示的な代替のプローブ保護装置の斜視図を示す。
図19図18のプローブ保護装置の背面図を示す。
図20】例示的な代替の装置ホルダの斜視図を示す。
図21図20の装置ホルダの斜視断面図を示し、前記断面図は、図20の線21-21に沿って取った。
図22図20の装置ホルダの正面図を示す。
図23】例示的な代替の装置ホルダ及びプローブ保護装置の斜視図を示し、プローブ保護装置は、生検装置に係合して、装置ホルダ内に受容される。
図24図23の装置ホルダの斜視図を示す。
図25図23のプローブ保護装置の斜視図を示す。
図26】Aは、図24のプローブ保護装置を受容する、図23の装置ホルダの斜視図を示し、プローブ保護装置は、生検装置のプローブに取り付けられる。Bは、プローブ保護装置に確実に係合した、図23の装置ホルダの斜視図を示す。Cは、図23の装置ホルダの斜視図を示し、プローブ保護装置はその内部に確実に係合され、生検装置はプローブ保護装置から分離される。
図27図23の装置ホルダの天板の斜視図を示し、天板の底面はボールデテントを含む。
図28図23の装置ホルダの底板の斜視図を示し、底板の上面は、その内部に配置される、複数の定着点を備えるレールを含む。
図29A】モジュールカートの底板と位置合わせした第1位置の、図23の装置ホルダの斜視図を示す。
図29B】モジュールカートの底板からオフセットした第2位置の、図23の装置ホルダの斜視図を示す。
図30図23のプローブ保護装置と共に使用する、例示的な代替の装置ホルダの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面は、いかなる場合であっても限定することを意図するものではなく、本技術の様々な実施形態が、必ずしも図面に描かれていないものを含む、様々な他の方法で実行されることができることを企図している。本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付の図面は、本技術のいくつかの態様を例示しており、その説明とともに、本技術の原理を説明するのに役立つ。しかし、本技術が、示される正確な配置に限定されないことは理解されるであろう。
【0014】
本技術の特定の例の以下の説明は、本技術の範囲を限定するために利用されるべきではない。本技術の他の例、特徴、態様、実施形態及び利点は、以下の説明から当業者には明らかであり、それは、例示であり、本技術を実施するために企図される最良の形態のうちの1つである。理解されるように、本明細書に記載の技術は、すべて本技術から逸脱することなく、他の様々かつ明白な態様を可能とする。したがって、図面及び説明は、本質的に例示であり、限定するものではないとみなされるべきである。
【0015】
I.例示的な制御モジュールカート
図1は、種々の医療処置でオペレータによって使用される、例示的な制御モジュールカート(400)を示す。制御モジュールカート(400)は、オペレータに、容易にアクセス可能な装置を提供して、医療処置の間、種々のツール、装置、備品、器具などを保存及び取り出しする。単に図示する例として、制御モジュールカート(400)は、定位ホルダ、超音波ホルダ及び他の機構を含むことができる。制御モジュールカート(400)は、輸送可能機構(401)、ハンドル(403)及びカート面(408)を含む。オペレータが、医療処置の間、制御モジュールカート(400)を処置室の所望の位置に動かすことができるように、輸送可能機構(401)は、制御モジュールカート(400)が選択的に輸送されるのを可能にするように構成される。本例で、輸送可能機構(401)は、制御モジュールカート(400)の底面に沿って配置される、車輪である。ハンドル(403)は、選択的に移動されるように構成されて、それにより、制御モジュールカート(400)を所望の位置に操縦する。図2で最もよくわかるように、カート面(408)は、オペレータが医療処置の間、所望に応じて利用できる、制御モジュールカート(400)上の平面を提供するように構成される。制御モジュールカート(400)は、他の機構の中で、ホルスターホルダ(405)及び装置ホルダ(410)をさらに含む。ホルスターホルダ(405)は、カート面(408)から離れて、制御モジュールカート(400)の頂側部(404)の方へ延在する。装置ホルダ(410)は、制御モジュールカート(400)の左側部(402)から外向きに延在する。
【0016】
図2で最もよくわかるように、装置ホルダ(410)は、拡張部(412)及び取付台(420)を含む。拡張部(412)は、第1端で制御モジュールカート(400)に固定して取り付けられて、制御モジュールカート(400)の側部(402)から横方向に延在する。取付台(420)は、制御モジュールカート(400)から離れて、第2端で拡張部(412)に固定して取り付けられる。以下でさらに詳細に説明するように、取付台(420)は、通常、プローブ保護装置(430)を取り外し可能に受容するように構成されて、それにより、処置室にて、カート面(408)及び他の平面から物理的に分離したプローブ保護装置(430)を保持する。
【0017】
II.例示的な生検装置
図3A図3Bでわかるように、本例の生検装置(10)は、プローブ(100)及びホルスター(200)を含む。針(110)は、プローブ(100)から遠位に延在して、患者の組織内に挿入されて、それにより、プローブ(100)の近位端で組織試料ホルダ(150)に蓄積される、組織試料を得る。本例のホルスター(200)は、プローブ(100)に選択的に取り付け可能で、プローブ(100)内の種々の構成要素の作動を提供する。本構成で、ホルスター(200)は再利用可能な構成要素であるが、プローブ(100)及び組織試料ホルダ(150)は使い捨てである。本明細書で「ホルスター」という用語の使用が、プローブ(100)の任意の部分がホルスター(200)の任意の部分に挿入されることを必要とするとして、読み取られるべきではないことを理解すべきである。例えば、本例で、ホルスター(200)は、プローブ(100)によって収容されて、プローブ(100)をホルスター(200)に取り外し可能に固着する、保持機構(図示せず)を含むことができる。
【0018】
プローブ(100)は、保持機構(図示せず)を分離するために内向きに押圧されることができる、一組の弾性タブ(図示せず)または他の適切な解放機能も含む。その結果、オペレータは、両方のタブを同時に押し下げて、次いでプローブ(100)を後方にホルスター(200)から引き離して、プローブ(100)をホルスター(200)から分離することができる。あるいは、様々な他の種類の構造、構成要素、機構など(例えば、バヨネットマウント、ラッチ、クランプ、クリップ、スナップフィットなど)は、プローブ(100)及びホルスター(200)の取り外し可能な連結を提供するために使用され得る。さらに、いくつかの生検装置(10)で、プローブ(100)及びホルスター(200)は、一体型または内蔵型構造でもよく、その結果、2つの構成要素は分離することができない。例えば、プローブ(100)及びホルスター(200)が分離可能な構成要素として提供される種類で、プローブ(100)は、使い捨て構成要素として提供されることができるが、ホルスター(200)は再利用可能な構成要素として提供されることができる。プローブ(100)とホルスター(200)の間のさらに適切な他の構造的かつ機能的な関係は、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかでああろう。
【0019】
生検装置(10)のいくつかの変形例は、プローブ(100)がホルスター(200)に連結されるとき、検出するように構成される、プローブ(100)及び/またはホルスター(200)中の1つ以上のセンサ(図示せず)を含むことができる。このようなセンサまたは他の機構は、特定の種類のプローブ(100)及びホルスター(200)だけが一緒に連結されることができるように、さらに構成され得る。さらにまたはあるいは、このようなセンサは、適切なプローブ(100)及びホルスター(200)が一緒に連結されるまで、プローブ(100)及び/またはホルスター(200)の1つ以上の機能を無効にするように構成されることができる。1つの単に例示の例で、プローブ(100)は、プローブ(100)がホルスター(200)に連結するとき、ホルスター(200)のホール効果センサ(図示せず)またはいくつかの他の種類のセンサにより検出される、磁石(図示せず)を含む。さらに別の単に例示の例で、プローブ(100)とホルスター(200)の連結は、導電面もしくは電極の間の物理的接触を使用して、RFID技術を使用して、及び/または本明細書の教示を踏まえて当業者には明らかである、多数の他の方法で検出されることができる。あるいは、このようなセンサ及び機構は、所望に応じて、変化できる、または省略されることができる。
【0020】
本例の生検装置(10)は、手持ち式での使用、及び超音波ガイダンス下で使用するために構成される。あるいは、生検装置(10)は、定位ガイダンス、MRIガイダンス、PEMガイダンス、BSGIガイダンスなどの下で使用できる。生検装置(10)がオペレータの片手で操作できるように、生検装置(10)は寸法決め及び構成され得ることも理解されたい。特に、オペレータは、すべて片手だけを使用して、生検装置(10)を握って、針(110)を患者の乳房内に挿入し、患者の乳房内から1つまたは複数の組織試料を採取することができる。このような組織試料は、組織試料ホルダ(150)に蓄積されて、その後、分析のために組織試料ホルダ(150)から回収され得る。本明細書に記載の例が、多くの場合、患者の乳房からの生検試料の獲得に関連する一方で、生検装置(10)が、様々な他の目的のための様々な他の処置で、及び患者の身体構造の様々な他の部分(例えば、前立腺、甲状腺など)で使用できることを理解すべきである。生検装置(10)の様々な例示的な構成要素、特徴、構成、及び操作性は、以下でさらに詳細に説明するが、他の適切な構成要素、特徴、構成、及び操作性は、本明細書の教示を鑑みた当業者に明白になる。あるいはオペレータは、1つ以上の手で及び/または任意の所望の補助により、生検装置(10)を握ることができる。さらに他の例で、生検装置(10)は、手持ち式の操作をせずに、テーブルまたは他の設備に固定されるように構成されることができる。
【0021】
いくつかの設定で、生検装置(10)が手持ち式であろうと、または設備に取り付けられていようと、オペレータは、針(110)を患者の乳房に1回挿入することによって複数の組織試料を取得できる。このような組織試料は、組織試料ホルダ(150)に蓄積されて、その後、分析のために組織試料ホルダ(150)から回収され得る。本明細書に記載の例が、多くの場合、患者の乳房からの生検試料の獲得に関連する一方で、生検装置(10)が、様々な他の目的のための様々な他の処置で、及び患者の身体構造の様々な他の部分(例えば、前立腺、甲状腺など)で使用できることを理解すべきである。生検装置(10)の様々な例示的な構成要素、特徴、構成、及び操作性は、以下でさらに詳細に説明するが、他の適切な構成要素、特徴、構成、及び操作性は、本明細書の教示を鑑みた当業者に明白になる。
【0022】
本例のホルスター(200)は、ホルスター(200)の内部構成要素を少なくとも部分的に含むように構成される、外部ハウジング(202)を含む。図示されてはいないが、本例のホルスター(200)が、プローブの種々の構成要素を駆動するように構成される、1つ以上のモーター及び/または他のアクチュエータを含むことを理解すべきである。プローブ(100)へ電力または運動を伝達するために、ホルスター(200)は、1つ以上のギアを含むことができる。例えば、いくつかの例で、1つ以上のギアは、外部ハウジング(202)の開口部を通って、少なくとも部分的に延在する。外部ハウジング(202)の開口部は、プローブ(100)と関連する対応開口部と整列配置して、それにより、ホルスター(200)の1つ以上のギアがプローブ(100)の1つ以上の対応するギアと嵌合できるように構成されることができる。
【0023】
図示されてはいないが、ホルスター(200)が、ホルスター(200)を制御モジュールまたは他の制御機能に連結するように構成される、種々のケーブルも含み得ることを理解すべきである。適切なケーブルは、電気ケーブル、回転駆動ケーブル、空気圧ケーブルまたはそれらのいくつかの組み合わせを含むことができる。したがって、いくつかの例で、ホルスター(200)内の内部構成要素が、電力(電気ケーブル)、回転力(回転駆動ケーブル)及び/または空気動力(空気圧ケーブル)によって駆動できることを理解すべきである。あるいは、いくつかの例で、ケーブルは完全に省略されて、ホルスター(200)は、ホルスター(200)内に完全に含有されている、モーター及び真空ポンプによる電池式であり得る。
【0024】
本例のホルスター(200)は、再使用可能な部分として構成されるが、プローブ(100)は、使い捨て部分として構成される。状況によっては、生検処置の間、再使用可能な構成要素の無菌性を維持することが望ましい場合もある。したがって、いくつかの例で、ホルスター(200)の機能も維持すると共に、特定の遮蔽機構と関連してホルスター(200)を使用して、ホルスター(200)の無菌性を維持することが、望ましい場合もある。例えば、ホルスター(200)に取り外し可能に連結するように構成される、取り外し可能なカバーアセンブリが作成され得て、ホルスター(200)の種々の構成要素に無菌保護を提供するように作動可能でもよい。取り外し可能なカバーアセンブリは、ホルスター(200)の機能、またはプローブ(100)にホルスター(200)の係合を提供するアタッチメント機構を妨げることなく、ホルスター(200)を係合して、包むように構成される、一組のスリーブを含むことができる。適切な遮蔽機構及び/または取り外し可能なカバーアセンブリは、2017年5月12日出願の「Biopsy Device with Sterile Sleeve」と題する、米国特許出願第62/505,571号に開示される教示の少なくとも一部に従って作成されることができ、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0025】
ホルスター(200)に関して上述したように、ホルスター(200)が電力を供給できる、またはプローブ(100)を作動させることができるように、プローブ(100)は、ホルスター(200)に選択的に連結可能である。いくつかの例で、ホルスター(200)は、ホルスター(200)の遠位端の位置決め機構(図示せず)を含む。ホルスター(200)は、ホルスター(200)の近位端の保持機構(図示せず)をさらに含む。ホルスター(200)が外部ハウジング(図示せず)に沿ってプローブ(100)に取り付けられるとき、位置決め機構は、サイズ設定されて、ホルスター(200)をプローブ(100)の対応する受容機構内に確実に嵌入するように構成される。保持機構は、サイズ設定されて、プローブ(100)の留め具(図示せず)に対してラッチ係合することによって、プローブ(100)上に確実にホルスター(200)を取り付けるように構成される。留め具は、保持機構を受容するように構成される、プローブ(100)の近位端の開口部を含む。プローブ(100)のラッチ(図示せず)は、留め具に近接して配置されて、留め具と機械的に連通して、それにより、ホルスター(200)の保持機構から留め具を分離するように作動可能である。
【0026】
ラッチを作動させて、保持機構から留め具の係合を解除する際、ホルスター(200)は、プローブ(100)の外部ハウジングから分離される。あるいは、様々な他の種類の構造、構成要素、機構など(例えば、バヨネットマウント、クランプ、クリップ、スナップフィットなど)は、プローブ(100)及びホルスター(200)の取り外し可能な連結を提供するために使用され得る。ほんのわずかの例示の取り付け構成だけがホルスター(200)に関して記載される一方で、他の種々の構成は、本明細書の教示を踏まえて当業者には明らかであるように、提供されることができる。さらに、いくつかの生検装置(10)で、プローブ(100)及びホルスター(200)は、一体型または内蔵型構造でもよく、その結果、2つの構成要素は分離することができない。例えば、プローブ(100)及びホルスター(200)が分離可能な構成要素として提供される種類で、プローブ(100)は、使い捨て構成要素として提供されることができるが、ホルスター(200)は再利用可能な構成要素として提供されることができる。プローブ(100)とホルスター(200)の間のさらに適切な他の構造的かつ機能的な関係は、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかでああろう。例えば、ホルスター(200)は、2017年5月12日出願の「Biopsy Device with Sterile Sleeve」と題される、米国特許出願第62/505,571号(その開示は、参照により本明細書に組み込まれる)で説明するように、プローブ(100)との連結前に、取り外し可能なカバーアセンブリ内に包まれるように構成されて、かつ作動可能でもよい。
【0027】
本例のプローブ(100)は、組織試料を得るために患者の組織内に挿入される、プローブ(100)から遠位方向に延在する、針(110)をさらに含む。これらの組織試料は、プローブ(100)の近位端の組織試料ホルダ(150)に配置される。いくつかの例で、真空制御モジュール(図示せず)は、弁アセンブリ(図示せず)及び管(図示せず)を介してプローブ(100)に連結して、それは、プローブ(100)に、真空、生理食塩水、大気及び通気を選択的に提供するように作動可能である。単なる例として、弁アセンブリの内部構成要素は、2013年8月22日公開の「Biopsy Device Valve Assembly」と題する、米国特許公開第2013/0218047号(その開示は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるように、構成かつ配置されてもよい。
【0028】
本例の針(110)は、図3Aで最もよくわかるように、穿刺先端部(112)を有するカニューレ(113)と、先端部(112)に近接して配置された側方開口部(114)と、を備える。組織穿刺先端部(112)は、強い力を必要とせずに、組織を穿刺して、貫通するように構成され、先端部(112)の挿入前に、組織に予め形成される開口部を必要としない。あるいは、先端部(112)は、所望の場合、尖っていなくてもよい(例えば、丸い、平らなど)。単なる例として、先端部(112)は、2011年6月1日出願の「Needle Assembly and Blade Assembly for Biopsy Device」と題する、米国特許第8,801,742号の教示のいずれかに従って構成されることができて、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。別の単なる例示の例として、先端部(112)は、2016年11月8日発行の「Biopsy Device with Slide-In Probe」と題する、米国特許第9,486,186号の教示の少なくとも一部に従って構成されることができ、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。先端部(112)に使用され得る他の適切な構成は、本明細書の教示を鑑みた当業者に明白になる。
【0029】
側方開口部(114)は、装置(10)の動作中に脱出した組織を収容するような大きさである。鋭い遠位縁(図示せず)を有する中空管状カッター(図示せず)は、針(110)内に位置する。カッターは、針(110)に対し、また側方開口部(114)を過ぎるように回転及び並進し、側方開口部(114)から突出する組織から組織試料を切断するように動作可能である。例えば、カッターは、拡張位置から格納位置まで移動でき、それにより、側方開口部(114)を「開いて」、組織がそれを通して突出するのを可能にする。そうして、突出組織を切断するために、格納位置から拡張位置に戻る。
【0030】
いくつかの例で、針(110)を回転させて、針(110)の長手方向軸の周囲の複数の所望の角度の位置に側方開口部(114)を配向することが、望ましい場合がある。本例で、針(110)は、プローブ(100)またはホルスター(200)に配置されるモーターによって、回転できる。他の例で、針(110)は、プローブ(100)または針(110)上へ直接オーバーモールドされる針ハブの、サムホイールによって手動で回転可能である。にもかかわらず、本明細書に記載の他の構成要素と同様に、針(110)が、種々の方法で変化、修正、置換、または補充されることができ、及び針(110)が、様々な代替の機構、構成要素、構成及び機能を有することができることも理解されるべきである。例えば、針(110)は、2016年5月24日発行の米国特許第9,345,457号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)の教示の少なくとも一部に従って、及び/または本明細書に引用した他の任意の参照文献の教示に従って、作成され、かつ動作可能であり得る。
【0031】
組織試料ホルダ(150)は、プローブ(100)の近位端に選択的に連結可能である。いくつかの例で、組織試料ホルダ(150)は、2つの異なる試料収集モード-バルク組織収集モード及び個々の組織収集モード-で作動するように構成されることができる。単なる例として、組織試料ホルダ(150)は、2017年12月1日出願の「Multi-Chamber Tissue Sample Cup for Biopsy Device」と題する、米国特許出願第15/829,499号の教示のうち少なくとも一部に従って、作成され、かつ動作可能であり得て、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。さらなる例として、組織試料ホルダ(150)は、本明細書に引用した他の参照文献のいずれかの教示の少なくとも一部に従って、及び/または任意の他の適切な方法で、作成され、かつ動作可能であり得る。
【0032】
プローブ(100)の遠位端部分は、プローブ(100)の遠位端の近くに配置した、組織試料ウインドウ(139)をさらに含む。いくつかの例で、組織試料ウインドウ(139)は、ゲートアセンブリ(図示せず)を露出させて、ゲートアセンブリは、プローブ(100)を通してオペレータが視認できる。ゲートアセンブリは、通常、カッターと組織試料ホルダ(150)の間の流体導管内の、切断された組織試料の動きを選択的に止めるように構成される。ゲートアセンブリは、オペレータが、プローブ(100)の試料ウインドウ(139)による、目視検査のための組織試料の進行を一時停止するのを可能にする。少なくとも一部のゲートアセンブリは、カッターに連結して、ゲートアセンブリの回転運動及び並進運動を、カッターへ伝達する。したがって、カッター駆動部材(図示せず)の回転及び並進が、少なくとも一部のゲート部分と少なくとも一部のゲートアセンブリの間の連結を介して、カッターの対応する回転及び並進をもたらすことを理解すべきである。いくつかの例で、ゲートアセンブリは、2017年12月1日出願の「Apparatus to Allow Biopsy Sample Visualization During Tissue Removal」と題する、米国特許出願第15/829,483号の教示に従って作成されることができ、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。あるいは、プローブ(100)は、ゲートアセンブリを単に欠いてもよく、その結果、切断した組織試料は組織試料ホルダ(150)へ自由に移動可能である。
【0033】
III.例示的な滅菌プローブ保護装置及び装置ホルダ
いくつかの例で、生検装置(10)が、生検装置(10)の滅菌面の滅菌性を維持できる、滅菌保持位置に一時的に配置されることは、生検処置での即時使用のためにオペレータにより容易にアクセス可能でもあると共に、有益であり得る。生検処置の間、一般的なように、オペレータは、医療処置の間、患者の身体と最終的に接触することになっている、彼/彼女の手及び任意のツール、器具または装置の滅菌性も維持するように注意しなければならない。したがって、処置室の環境の清浄度の状態を認識すること、及び、接触を回避するために、いかなる非無菌面も確認することは、ほとんどすべての医療処置で採用する、重要な習慣である。上述の生検装置(10)などの生検装置で、生検装置(10)の他の構成要素の滅菌性を維持するために、特定のアセンブリまたは手段を提供することは、有益であり得る。しかし、生検装置(10)の外面全体上の保護バリアまたはスリーブ(例えば、上で示される取り外し可能なカバーアセンブリ)を組み込むことが、実現可能でない場合がある。あるいは、上で示される取り外し可能なカバーアセンブリと組み合わせて、滅菌性の追加の手段を提供することが、望ましい場合がある。
【0034】
生検装置(10)のプローブ(100)、針(110)、組織試料ホルダ(150)または他の構成要素の滅菌性を含む可能性を有する、平面から離れて、空中に生検装置(10)を吊り下げるように構成される、装置ホルダを提供することは、これに限定されないが、生検処置を含む、種々の医療処置の間、有益であり得る。片手を使用して生検装置(10)の迅速な離脱を可能にする機構を組み込むことも、装置ホルダにより作成される滅菌方法を実施する際の容易さをさらに促進するために、望ましい場合がある。さらに、医療処置の間、通常使用される器具上の装置ホルダを含んで、それにより、装置ホルダを利用して、生検装置(10)(例えば、上述の制御モジュールカート(400))の滅菌性を維持する際のオペレータにとっての簡便さを増加させることが、望ましい場合がある。ホルスター(200)の滅菌性を含む可能性を有する、平面から離れて、空中にホルスター(200)を吊り下げるように構成される、別個のホルスターホルダも、種々の医療処置の間、有益であり得る。ホルスター(200)が取り付けられた位置にあるのを可能にする機構を組み込むことが、ホルスター(200)の滅菌性をさらに促進するために望ましい場合もある。
【0035】
以下の説明は、生検装置ホルダ、及びオペレータに装置の簡易な利用しやすさを提供すると共に、生検装置の滅菌性を協同して維持するように構成される、対応する迅速な離脱機構の種々の例を提供する。最後に、ホルダに生検装置を維持することは、外科用器具が、医療処置の間の任意の時点で、非滅菌面と接触しないことを確実にするために、有益であり得る。後述する装置ホルダ機構が、上述の生検装置(10)の任意の好適な変形例に、及び上述の種々の参照文献に記載されている種々の外科処置のいずれかに、直ちに組み込まれることができることを理解すべきである。後述の装置ホルダ及び滅菌プローブ保護装置が使用され得る、他の好適な方法は、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかであろう。
【0036】
A.弾性ラッチを備える、プローブ保護装置
前述のように、制御モジュールカート(400)は、他の機構及び器具ホルダの中で、拡張部(412)、取付台(420)及びプローブ保護装置(430)を含む、装置ホルダ(410)を含む。図2に示すように、取付台(420)が任意のカート面(408)または処置室の他の平面(図示せず)と接触しないように、取付台(420)は、制御モジュールカート(400)から離れた拡張部(412)に固定して取り付けられて、空中に吊り下げられる。取付台(420)が、拡張部(412)、カート面(408)及び処置室の他の平面から物理的に分離したプローブ保護装置(430)を保持できるように、プローブ保護装置(430)は、取付台(420)内に取り外し可能に受容されるように構成される、細長いハウジングである。プローブ保護装置(430)は硬質プラスチック材料で形成されて、プローブ保護装置(430)が生検装置(10)に連結するとき、プローブ保護装置(430)への流体連通を防ぐ。
【0037】
図3A図3Bに示されるように、プローブ保護装置(430)は、細長い中空軸(432)によって分離された閉鎖遠位端部(436)及び開口近位端部(434)を含む。理解されるように、プローブ保護装置(430)は通常、生検装置(10)の針(110)を覆うように構成されて、それにより、針(110)の穿刺先端部(112)との不注意な接触を防ぐ。開口近位端部(434)は、サイズ設定かつ成形されて、細長い軸(432)内に、摺動可能に生検装置(10)を受容して、それをしっかりと保持する。図3Bに示すように、針(110)は、プローブ(100)がプローブ保護装置(430)内にしっかりと固定されるまで、開口近位端部(434)に挿入されて、細長い軸(432)を通って摺動可能に移動することができる。細長い軸(432)は、プローブ保護装置(430)に挿入されるとき、針(110)が完全に覆われるように、針(110)の長手方向の長さより長い、長手方向の長さを含む。生検装置(10)が、閉鎖遠位端部(436)のためにプローブ保護装置(430)内に挿入されるとき、針(110)の穿刺先端部(112)及びカニューレ(113)は、取付台(420)、カート面(408)または任意の他の接触面(図示せず)と接触することから保護される。
【0038】
図3A図3Bにさらに示すように、プローブ保護装置(430)は、細長い軸(432)の外面に沿って近接して配置される、一対の弾性ラッチ(438)及び固定タブ(439)を含む。以下でさらに詳細に述べるように、弾性ラッチ(438)及び固定タブ(439)は、通常、取付台(420)の少なくとも一部に係合して、プローブ保護装置(430)を取付台(420)に選択的に固定するように構成される。弾性ラッチ(438)及び固定タブ(439)は、細長い軸(432)から外向きに突出して、プローブ保護装置(430)を取付台(420)に取り外し可能に取り付けるように構成される。本例の弾性ラッチ(438)及び固定タブ(439)は、細長い軸(432)の外面に一体型として示されるが、他の例で、弾性ラッチ(438)及び固定タブ(439)が別個の構成要素として構成されることを理解すべきである。さらに、またはあるいは、弾性ラッチ(438)及び固定タブ(439)が、他の例で、多数の代替の幾何学構造を含むことができることを理解すべきである。あるいは、弾性ラッチ(438)及び固定タブ(439)用の他の適切な代替の構造は、本明細書の教示を踏みまえて、当業者には明らかであろう。単なる例として、弾性ラッチ(438)は、複数の方向に柔軟に曲がるように構成される、ばねタブの形状をとることができる。
【0039】
図4Aで最もよくわかるように、プローブ保護装置(430)は、開口近位端部(434)に隣接した、一対の切欠き(431)をさらに含む。プローブ(100)は、組織試料ウインドウ(139)と針(110)の間に配置したレール(101)及び一対のピン(102)を含む。レール(101)は、ピン(102)の方向にプローブ保護装置(430)の切欠き(431)を受容して、導くように構成される。図4Bで最もよくわかるように、ピン(102)は、プローブ保護装置(430)の切欠き(431)を係合することによって、生検装置(10)をプローブ保護装置(430)に取り外し可能に固着するように構成される。本例で、切欠き(431)は、サイズ設定かつ成形されて、ピン(102)を受容して、それにより、プローブ保護装置(430)をプローブ(100)に確実に係合する。所定の開放力を加える際、ピン(102)及び切欠き(431)が互いに分離するように協同的に構成されるように、ピン(102)及び切欠き(431)は対応する面取り面を含む。この例で、プローブ(100)に対して遠位方向にプローブ保護装置(430)を押し込むこと、及び/またはプローブ保護装置(430)に対して近位方向にプローブ(100)を押し込むことは、図4Bに示す係合位置から、プローブ保護装置(430)及びプローブ(100)を効果的に分離する。
【0040】
図5で最もよくわかるように、取付台(420)は、外部ハウジング(422)内に配置されて、前端開口部(423)と後端開口部(424)の間に延在する、受容チャネル(421)を含む。前端開口部(423)は、面取り縁部(425)、内側棚(426)及び一対の傾斜部(427)を含む。前端開口部(423)は、プローブ保護装置(430)を受容して、それにより、受容チャネル(421)を通って、後端開口部(423)から出るように、閉鎖遠位端部(436)及び細長い軸(432)を導く。
【0041】
図6は、前端開口部(423)周囲に沿って配置される、面取り縁部(425)を示す。面取り縁部(425)は、プローブ保護装置(430)が取付台(420)内に挿入されるとき、受容チャネル(421)の方に内向きに弾性ラッチ(438)を向けるように構成される。特に、プローブ保護装置(430)が取付台(420)内に摺動可能に挿入される場合、弾性ラッチ(438)が面取り縁部(425)に押圧されるとき、横方向力(例えば、面取り縁部(425)によって作成される横方向力)が弾性ラッチ(438)の突起上に働くとき、弾性ラッチ(438)は、細長い軸(432)内に内向きに曲がるように構成される。面取り縁部(425)が前端開口部(423)の周囲全体に沿って一様に配置される場合、弾性ラッチ(438)は、任意の回転角度で受容チャネル(421)内に挿入されることができる。固定タブ(439)は、プローブ保護装置(430)が、固定タブ(439)の位置を越えて、さらに受容チャネル(421)内に摺動可能に移動するのを防ぐように構成される。面取り縁部(425)が面取りされるとして本明細書に示され、かつ記載されるが、他の例で、面取り縁部(425)が様々な他の構成を含むことを理解すべきである。例えば、いくつかの例で、面取り縁部(425)は、上述のように弾性ラッチ(438)を操作するために、凹状にまたは凸状に丸めた表面を含む。
【0042】
面取り縁部(425)に隣接して、内側棚(426)は、前端開口部(423)に近接して配置される。本例で、内側棚(426)は、前端開口部(423)の周囲全体に沿って均一に延在する。内側棚(426)は、開口部(423、424)の間に画定した軸に対して、横方向に配向される平坦面を含む。内側棚(426)により画定される、この平坦面は、弾性ラッチ(438)を挟むように構成される、受容チャネル(421)内に延在する物理的障壁を作成することによって、取付台(420)の受容チャネル(421)から弾性ラッチ(428)が引き出されるのを防ぐように、通常、構成される。したがって、内側棚(426)は、弾性ラッチ(438)が受容チャネル(421)から摺動可能に移動するのを防ぐことによって、プローブ保護装置(430)を取付台(420)内に確実に保持するのに役立つ。
【0043】
取付台(420)は、チャネル(421)に含まれる一対の内壁(428)をさらに含む。内壁(428)は、内壁(428)が後端開口部(424)と内側棚(426)の間に延在するように、チャネル(421)を通って長手方向に延在する。内壁(428)は、内側棚(426)の高さと実質的に類似する、チャネル(421)内の内部に延在する高さを含む。内壁(428)が傾斜部(427)の方にプローブ保護装置(430)の弾性ラッチ(438)を向けるように構成されるように、内壁(428)は、傾斜部(427)に隣接する位置の内側棚(426)から延在する。
【0044】
図6図7に示されるように、内壁(428)は、受容チャネル(421)の長手方向の長さに沿って延在し、一対の傾斜部(427)に隣接して配置される。取付台(420)内のプローブ保護装置(430)を回転させることによって、弾性ラッチ(438)がそれ以上受容チャネル(421)内で回転するのを防ぐように構成される、内壁(428)に達するまで、弾性ラッチ(438)は、内側棚(426)に沿って回転できる。弾性ラッチ(438)が内壁(428)のそばに、したがって傾斜部(427)に隣接して配置されると、生検装置(10)に近位力を加え、それにより、弾性ラッチ(438)を傾斜部(427)に対して押圧させることによって、プローブ保護装置(430)は、前端開口部(423)から外に引き出されることができる。前端開口部(423)から完全に取り出されるまで、弾性ラッチ(438)が傾斜部(427)に沿って摺動可能に移動する際、傾斜部(427)は、弾性ラッチ(438)を細長い軸(432)内で内向きに戻り止めさせる。
【0045】
図8に示すように、後端開口部(424)は、面取り縁(425)、内側棚(426)または傾斜部(427)を含まない。したがって、前端開口部(423)よりも、後端開口部(424)を通ってプローブ保護装置(430)を挿入することは、受容チャネル(421)に弾性ラッチ(438)を確実には保持しない。その代わり、オペレータが、後端開口部(424)を通してプローブ保護装置(430)を取付台(420)に不注意で挿入した場合、面取り縁(425)、内側棚(426)及び傾斜部(427)が存在しないので、生検装置(10)が取付台(420)によって確実に把持されないので、オペレータは容易にミスに気がつく。
【0046】
図9Aで最もよくわかるように、拡張部(412)は、制御モジュールカート(400)のカート面(408)から出て離れる、装置ホルダ(410)及びその内部に保持される生検装置(10)を伸長させて、それにより、装置ホルダ(410)及び生検装置(10)を空中に吊り下げる。カート面(408)から離れて、さらに処置室の他の任意の平面(図示せず)から離れて、装置ホルダ(410)と生検装置(10)を空中に分離することによって、オペレータは確実に、医療処置の間、生検装置(10)を非滅菌表面に不注意に接触させないようにできる。
【0047】
使用中、プローブ保護装置(430)は、生検装置(10)上へ予め組み立てることができ、その結果、針(110)は、針(110)の滅菌性が維持することを確実にするために、開始時に細長い軸(432)内に含有される。プローブ保護装置(430)は、細長い軸(432)内に組織穿刺先端部(112)を入れて、組織穿刺先端部(112)が不注意にヒトに接触して、それにより、身体の損傷を引き起こさないことを確実にするために、または物体と接触して、それにより、組織穿刺先端部(112)に構造的な損傷を引き起こさないことを確実にするために、さらに役立つ。以下でさらに詳細に記載するように、オペレータは、取付台(420)により、生検装置(10)を制御モジュールカート(400)に取り付けることができる。この場合、図示はしていないが、生検装置(10)は、プローブ(100)に確実に連結したホルスター(200)をさらに含むことはできない。その代わり、オペレータは、ホルスター(200)を、制御モジュールカート(400)のホルスターホルダ(405)に載置できる。ホルスターホルダ(405)は、ホルスター(200)を受容して、それにより、カート面(408)からホルスター(200)を分離することによって、ホルスター(200)の滅菌性を維持するように構成される。さらに、ホルスターホルダ(405)は、追加の構造要素が、生検処置で使用される生検装置(10)の前に、ホルスター(200)上に設置されるのを可能にするために、取り付け位置にホルスター(200)を維持する。単なる例として、ホルスター(200)が、ホルスターホルダ(405)によって確実に保持される際、上で示される及び本明細書に参照により組み込まれる、取り外し可能なカバーアセンブリを、ホルスター(200)上に設置することができる。取り外し可能なカバーアセンブリがホルスター(200)に確実に取り付けられると、ホルスター(200)は、ホルスターホルダ(405)から取り出されて、その後、生検装置(10)のプローブ(100)に連結される。
【0048】
生検装置(10)は、生検装置(10)の遠位端に取り外し可能に取り付けたプローブ保護装置(430)と共に、図9Aに示されるように取付台(420)内に挿入される。挿入の間、生検装置(10)及びプローブ保護装置(430)は、最初に取付台(420)の受容チャネル(421)に位置合わせされる。位置合わせされると、図9Bに示すように、プローブ保護装置(430)の閉鎖遠位端部(436)が、前端開口部(423)内に入り、受容チャネル(421)を通って、後端開口部(424)から出るまで、生検装置(10)及びプローブ保護装置(430)は、取付台(420)に向かって遠位側に移動する。図示はしていないが、生検装置(10)は、ホルスター(200)がプローブ(100)に連結する前に、装置ホルダ(410)に取り付けられ得ることを理解すべきである。この例では、ホルスター(200)は、取付台(420)に確実に取り付けられた生検装置(10)を備える、プローブ(100)に連結する。
【0049】
図9A図9Dに示す工程が実行される際、図10A図10Dは、取付台(420)とプローブ保護装置(430)の内部構成要素の間の相互作用を示す。初期位置で、プローブ(100)の針(110)は、プローブ保護装置(430)内に配置される。いくつかの例で、プローブ(100)は、針(110)に予め取り付けたプローブ保護装置(430)を備えて、滅菌包装中に予め組み立てて、オペレータに提供される。したがって、本用途で、オペレータは、プローブ(100)にプローブ保護装置(430)を取り付けることを必要としない。にもかかわらず、プローブ保護装置(430)がプローブ(100)に取り付けられて、プローブ(100)がホルスター(200)に取り付けられると、アセンブリ全体は、図9Aに示すように上方へ配置されるホルスター(200)及び下方に配置されるプローブ(100)を備えて、取付台(420)に隣接して配置される。
【0050】
プローブ保護装置(430)、プローブ(100)及びホルスター(200)のアセンブリが、取付台(420)に隣接して配置されると、オペレータは、プローブ保護装置(430)を取付台(420)内に挿入することができる。プローブ保護装置(430)は、図9A及び図9Bを比較するとわかるように、次に取付台(420)の方に向けられる。この移動の間、弾性ラッチ(438)は、図10Aに示すように、面取り縁(425)の方に向けられる。弾性ラッチ(438)が面取り縁(425)を係合する際、弾性ラッチ(438)は、プローブ保護装置(430)内で内向きに変形して、プローブ保護装置(430)を取付台(420)内へさらに挿入ができるようにする。
【0051】
図10Bに示されるように、弾性ラッチ(438)が、面取り縁(425)と受容チャネル(421)を越えて進むと、弾性ラッチ(438)は、弾力的に外向きに変形して、受容チャネル(421)内に延在して、内側棚(426)を固定タブ(439)に係合する。この例で、内側棚(426)は、図11で最もよくわかるように、固定タブ(439)と弾性ラッチ(438)の間に確実に維持されて、そこで固定タブ(439)は受容チャネル(421)の外側に配置され、弾性ラッチ(438)は受容チャネル(421)の内側に配置される。固定タブ(439)は、プローブ保護装置(430)が、細長い軸(432)に沿って、固定タブ(439)の位置を越えて、さらに受容チャネル(421)内に摺動可能に移動するのを防ぐ。弾性ラッチ(438)及び固定タブ(439)が内側棚(426)に係合すると、弾性ラッチ(438)及び固定タブ(439)は、弾性ラッチ(438)と固定タブ(439)の間の内側棚(426)の係合を介して、プローブ保護装置(430)を取付台(420)に取り外し可能に固定する。この例で、弾性ラッチ(438)は、受容チャネル(421)内で、内側棚(426)及び内壁(428)により形成される、角に対して固定される。角は、内側棚(426)によって形成され、内壁(428)は、プローブ保護装置(430)が、その方向に回転できないように、弾性ラッチ(438)に対して堅い止め具を作成する。その結果、プローブ保護装置(430)は、図9Bに示されるように、取付台(420)に確実に固定されて、それにより、装置ホルダ(410)の生検装置(10)を確実に維持する。オペレータが、生検処置のその後の使用、または廃棄のために生検装置(10)を取り出すことを望むまで、生検装置(10)は、装置ホルダ(10)によって確実に保持されたままである。
【0052】
装置ホルダ(410)から生検装置(10)を取り出すために、オペレータは、図9Cに示されるように、第1の方向に生検装置(10)を回転させることができる。プローブ保護装置(430)の回転は、図10Cに示されるように、内側棚(426)に沿って、そして内側棚(426)及び内壁(428)で形成される角から離れるように、弾性ラッチ(438)を向ける。プローブ保護装置(430)が、受容チャネル(421)内で第1の方向に回転する際、弾性ラッチ(438)は、図10Dに示されるように、傾斜部(427)に完全に位置が合うまで、傾斜部(427)の方に向けられる。この例で、オペレータは、生検装置(10)上に近位力を加えて、細長い軸(432)内で内向きに、そして傾斜部(427)に沿って上へ、弾性ラッチ(438)を変形させることができる。図9Dに示されるように、近位力は、取付台(920)との取り外し可能な係合からの、プローブ保護装置(430)及び生検装置(10)の分離をもたらす。
【0053】
取付台(430)から生検装置(10)及びプローブ保護装置(430)を分離する前に、プローブ保護装置(430)が取付台(430)に固定されるままである場合、オペレータは、プローブ保護装置(430)から生検装置(10)を単に取り出すことを希望できる。図9Eに示されるように、取付台(920)内で、生検装置(10)及びプローブ保護装置(430)を回転させる(図9Cに示すように)前に、この工程は一般に発生する。図9Eに示される工程の間、オペレータは、生検装置(10)上へ近位力を加えて、ピン(102)と切欠き(431)の間の弾性係合を弱めて、それにより、生検装置(10)をプローブ保護装置(430)との取り外し可能な係合から分離することができる。装置ホルダ(400)から生検装置(10)を取り出す場合、針(110)は、取付台(920)に確実に係合したままのプローブ保護装置(430)を備える、細長い軸(432)から取り外される。
【0054】
生検装置(10)が自由に操作できる場合、針(110)がプローブ保護装置(430)内に含有されない際、オペレータは、生検処置で生検装置(10)を利用できる。この例で、生検装置(10)がオペレータによって利用される際、プローブ保護装置(430)は、取付台(420)に確実に連結されたままである。生検処置の間、オペレータは、異なる外科用器具を利用する、及び/または生検装置(10)を利用することをやめることを希望できる。この例で、オペレータは、生検装置(10)をプローブ保護装置(430)内に挿入して戻すことによって、生検装置(10)の継続する滅菌性を維持しようと努めることができる。プローブ保護装置(430)が取付台(420)に依然として確実に固定されている場合、ピン(102)及び切欠き(431)が互いを係合するまで、オペレータは、単に針(110)を開口近位端部(434)に合わせて、それにより、プローブ保護装置(430)に向かって遠位側に生検装置(10)を移動させる。この例で、ピン(102)は、プローブ保護装置(430)の切欠き(431)内にカチリとはめることによって、切欠き(431)を係合する。
【0055】
生検処置の終了時に、オペレータは、制御モジュールカート(400)から生検装置(10)及びプローブ保護装置(430)を完全に取り外すことを希望できる。この場合、図10Dに示されるように、弾性ラッチ(438)が、内側棚(426)に対して接しておらず、その代わりに傾斜部(427)に隣接して配置されるまで、プローブ保護装置(430)は、受容チャネル(421)内で回転する。取付台(420)のプローブ保護装置(430)の回転により、内壁(428)は、最終的に傾斜部(427)の方に弾性ラッチ(438)を向ける。弾性ラッチ(438)と内壁(428)の間の接近によって作成される、取付台(420)内でプローブ保護装置(430)をさらに回転させることができなくすることにより、オペレータは、いつ、弾性ラッチ(438)が傾斜部(427)に回転可能に位置合わせされるか、識別することができる。この例で、オペレータは、取付台(420)に対して近位方向の、生検装置(10)上の所定の開放力を加えて、それにより、傾斜部(427)に沿って内向きに弾性ラッチ(438)を付勢する。弾性ラッチ(438)が内向きに変形する際、傾斜部(427)は、前端開口部(423)の方に近位側に弾性ラッチ(438)を向けて、それにより、プローブ保護装置(430)を取付台(420)から取り外す。装置ホルダ(10)から生検装置(10)を取り外す場合、オペレータは、プローブ(100)からホルスター(200)を分離して、それにより、生検装置(10)及びプローブ保護装置(430)を処分する。再使用可能構成要素であるホルスター(200)は、後で使用するためにホルスターホルダ(405)に配置される。
【0056】
図12図15は、種々の医療処置でオペレータにより使用され得る、例示的な代替の制御モジュールカート(500、600、700、800)を示す。制御モジュールカート(500、600、700)は、他の機構及び器具ホルダの中で、制御モジュールカート(500、600、700)のそれぞれの頂側部(504、604、704)から上向きに延在する装置ホルダ(510、610、710)を含む。制御モジュールカート(800)は、他の機構及び器具ホルダの中で、制御モジュールカート(800)の左側部(802)から横方向に延在する、装置ホルダ(810)を含む。装置ホルダ(510、610、710、810)は、拡張部(512、612、712、812)、取付台(520、620、720、820)及びプローブ保護装置(530、630、730、830)を含む。図12図14に示すように、拡張部(512、612、712)は、第1端の制御モジュールカート(500、600、700)にそれぞれ固定して取り付けられ、制御モジュールカート(500、600、700)の頂側部(504、604、701)から長手方向に上方へ延在する。
【0057】
装置ホルダ(710)は、図15に示されるように、取付台(720)に配置される、プローブホルダ(709)をさらに含む。プローブホルダ(709)は、生検装置(10)の針(110)を取り外し可能に受容して、それにより、生検装置(10)上に設置したプローブ保護装置(730)を伴わずに、装置ホルダ(710)上に生検装置(10)を保持するように構成される。
【0058】
図16に示すように、装置ホルダ(810)は、制御モジュールカート(800)の左側部(802)から外向きに延在する。拡張部(812)は、第1端で制御モジュールカート(800)に固定して取り付けられて、左側部(802)から横方向に延在する。この場合、制御モジュールカート(800)の左側部(802)に沿った、装置ホルダ(810)及びホルスターホルダ(805)の位置に起因して、制御モジュールカート(800)は、制御モジュールカート(800)の頂側部(804)に沿った、定位ホルダ(803)及び超音波ホルダ(805)を含むように構成される。装置ホルダ(810)は、図17に示されるように、取付台(820)に配置される、プローブホルダ(809)をさらに含む。プローブホルダ(809)は、生検装置(10)の針(110)を取り外し可能に受容して、それにより、生検装置(10)上に設置したプローブ保護装置(830)を伴わずに、装置ホルダ(810)上に生検装置(10)を保持するように構成される。
【0059】
取付台(520、620、720、820)は、第2端で、制御モジュールカート(500、600、700、800)から離れて、それぞれ拡張部(512、612、712、812)に固定して取り付けられる。取付台(520、620、720、820)が、制御モジュールカート(500、600、700、800)の任意のカート面(508、608、708、808)、または処置室の他の平面(図示せず)とも接触しないように、取付台(520、620、720、820)は空中に吊り下げられる。プローブ保護装置(530、630、730、830)は、取付台(520、620、720、820)内にそれぞれ取り外し可能に受容されるように構成されて、その結果、取付台(520、620、720、820)は、拡張部(512、612、712、812)から物理的に分離したプローブ保護装置(530、630、730、830)、カート面(508、608、708、808)及び処置室の他の平面を保持するように構成される。制御モジュールカート(400)と同様に、オペレータが確実に、医療処置の間、生検装置(10)を非滅菌表面に不注意に接触させないように、制御モジュールカート(500、600、700、800)は、任意の平面から離れて、装置ホルダ(510、610、710、810)と生検装置(10)を空中に分離するように構成される。制御モジュールカート(500、600、700、800)は、ホルスターホルダ(505、605、705、805)をさらに含む。図12図13に示されるように、ホルスターホルダ(505、605)は、制御モジュールカート(500、600)の頂側部(504、604)から長手方向に上方に延在する。図14及び図16に示されるように、ホルスターホルダ(705、805)は、取付台(720、820)と一体化して形成されて、それぞれ、取付台(720、820)から長手方向に上方に延在する。ホルスターホルダ(505、605、705、805)は、ホルスター(200)を受容して、それにより、カート面(508、608、708、808)からホルスター(200)を分離することによって、ホルスター(200)の滅菌性を維持するように構成される。
【0060】
拡張部(512、612、712、812)は、取付台(520、620、720、820)、及び制御モジュールカート(500、600、700、800)の任意のカート面(508、608、708、808)から出て離れる、その内部に保持される生検装置(10)を伸長させて、それにより、生検装置(10)を空中に吊り下げる。カート面(508、608、708、808)から離れて、さらに処置室の他の平面(図示せず)から離れて、生検装置(10)を空中に分離することによって、オペレータは確実に、医療処置の間、生検装置(10)を非滅菌表面に不注意に接触させないようにできる。ホルスターホルダ(505、605、705、805)は、オペレータがホルスター(200)を生検装置(10)に取り付ける前に、ホルスター(200)を受容して、それにより、カート面(508、608、708、808)からホルスター(200)を分離することによって、ホルスター(200)の滅菌性を維持する。ホルスターホルダ(505、605、705、805)は、追加の構造要素が、生検装置(10)にホルスター(200)を取り付ける前に、ホルスター(200)上に設置されるのを可能にするために、取り付け位置にホルスター(200)を維持する。生検処置の間、オペレータは、生検装置(10)の使用が所望される、または必要であると判断できる。この例で、生検装置(10)が、取付台(520、620、720、820)によって確実に保持される際、ホルスター(200)は、ホルスターホルダ(505、605、705、805)から選択的に取り外されて、その後、生検装置(10)に取り付けられる。ホルスター(200)が生検装置(10)に確実に取り付けられると、オペレータは、制御モジュールカート(500、600、700、800)に対して近位力を加えて、プローブ保護装置(530、630、730、830)から生検装置(10)を分離する。
【0061】
B.螺旋タブを備える、プローブ保護装置
図18は、プローブ保護装置(930)及び取付台(920)(図20)を含む、例示的な代替の装置ホルダ(910)を示す。装置ホルダ(410)と同様に、取付台(920)が、任意のカート面(図示せず)または処置室の他の平面(図示せず)と接触しないように、少なくとも一部の装置ホルダ(910)は、制御モジュールカート(図示せず)に固定して取り付けられて、空中に吊り下げられる。以下で別に詳述する場合を除いて、装置ホルダ(910)、取付台(920)及びプローブ保護装置(930)は、上述の装置ホルダ(410)、取付台(420)及びプローブ保護装置(430)と、それぞれ実質的に同様に構成され、かつ動作可能でもよい。取付台(920)が、任意のカート面及び処置室の他の平面から物理的に分離したプローブ保護装置(930)を保持できるように、プローブ保護装置(930)は、取付台(920)内に取り外し可能に受容されるように構成される、細長いハウジングである。
【0062】
プローブ保護装置(930)は、細長い軸(932)によって分離した、近位開口部(934)及び閉鎖遠位端部(936)を含む。プローブ保護装置(930)は、細長い軸(932)に沿って、及び近位開口部(934)に近接する、一対の弾性タブ(938)及び一対の固定タブ(939)をさらに含む。弾性タブ(938)及び固定タブ(939)は、通常、取付台(920)の少なくとも一部に係合して、プローブ保護装置(930)を取付台(920)に選択的に固定するように構成される。弾性タブ(938)及び固定タブ(939)は、近位開口部(934)に近接して、プローブ保護装置(930)を取付台(920)に取り外し可能に取り付けるように構成される。弾性タブ(938)及び固定タブ(939)は、互いに対して、細長い軸(932)に沿って配置されて、それにより、以下でさらに詳細に述べるように、それぞれ、タブ収容部(928)及び固定タブ収容部(929)の位置に対応する。単なる例として、図18に示すように、弾性タブ(938)は、固定タブ(939)に対して90度の角度で、細長い軸(932)に沿って配置される。しかし、本明細書の教示を踏まえて当業者には明らかであるように、弾性タブ(938)及び固定タブ(939)は、互いに対して他の好適な位置で、細長い軸(932)に沿って構成され得ることを理解すべきである。本例の弾性タブ(938)及び固定タブ(939)は、細長い軸(932)の外面に一体型として示されるが、他の例で、弾性タブ(938)及び固定タブ(939)が別個の構成要素として構成されることを理解すべきである。さらに、またはあるいは、弾性タブ(938)及び固定タブ(939)が、他の例で、多数の代替の幾何学構造を含むことができることを理解すべきである。あるいは、弾性タブ(938)及び固定タブ(939)用の他の適切な代替の構造は、本明細書の教示を踏みまえて、当業者には明らかであろう。
【0063】
本例で、固定タブ(939)は、細長い軸(932)から外向きに延在して、細長い軸(932)に対して横方向の構成を有して、それにより、固定間隙(935)によって、固定タブ(939)を細長い軸(932)から分離するように構成される。以下でさらに詳細に述べるように、プローブ保護装置(930)が取付台(920)に確実に取り付けられるとき、固定タブ(939)は、取付台(920)の内側棚(926)を収容するように構成される。弾性タブ(938)が屈曲アーム(937)の遠位端にあるように、弾性タブ(938)は、屈曲アーム(937)により細長い軸(932)から外向きに延在する。図19で最もよくわかるように、屈曲アーム(937)は、細長い軸(932)の周囲に螺旋構成を有して、それにより、可変間隙(933)によって、弾性タブ(938)を細長い軸(932)から分離するように構成される。以下でさらに詳細に述べるように、屈曲アーム(937)は、可変間隙(933)内に、そして横方向力が弾性タブ(938)上に加えられるときは細長い軸(932)の方へ、内向きに弾性ラッチ(938)を変形するように構成される。
【0064】
図20は、取付台(920)が、外部ハウジング(922)内に配置されて、前端開口部(923)と後端開口部(924)の間に延在する、受容チャネル(921)を含むことを示す。前端開口部(923)は、一対のタブ収容部(928)、内壁(925)、内側棚(926)及び一対の固定タブ収容部(929)を含む。前端開口部(923)は、プローブ保護装置(930)を受容して、それにより、受容チャネル(921)を通って、後端開口部(923)から出るように、閉鎖遠位端部(936)及び細長い軸(932)を導く。
【0065】
図21で最もよくわかるように、プローブ保護装置(930)が取付台(920)内に摺動可能に挿入される際、タブ収容部(928)は、前端開口部(923)周囲に沿って配置されて、受容チャネル(921)内に弾性タブ(938)を受容するように構成される。特に、タブ収容部(928)は、可変間隙(933)が細長い軸(932)と弾性タブ(938)の間に形成されるように、細長い軸(932)から完全に伸長する屈曲アーム(937)によって、弾性タブ(938)を受容するように構成される。内壁(925)が、可変間隙(933)内に、そして細長い軸(932)の方へ内向きに弾性タブ(938)を変形させるように構成されるように、タブ収容部(928)は、内壁(925)より大きく、取付台(920)の中心から延在する。プローブ保護装置(930)が、取付台(920)内に摺動可能に挿入される際、固定タブ収容部(929)は、前端開口部(923)に対して近位に配置されて、内側棚(926)に沿って固定タブ(939)を収容するように構成される。この例で、固定タブ(939)が、固定間隙(935)内に内側棚(926)を収容するように構成されるように、固定間隙(935)のサイズ及び形状は、内側棚(926)の横方向の幅(w)に対応するように構成される。
【0066】
本例で、受容チャネル(921)は、タブ収容部(928)で、前端開口部(923)に沿って弾性タブ(938)を受容するように構成される。タブ収容部(928)は、前端開口部(923)に沿って配置されて、弾性タブ(938)の位置と一致する。タブ収容部(928)は、内壁(925)に沿って、そして受容チャネル(921)内のプローブ保護装置(930)の回転と共に、タブ固定部(931)に向かって、弾性タブ(938)を導くように構成される、側面傾斜部(927)を含む。弾性タブ(938)が、タブ収容部(928)に入り、タブ固定部(931)に最も近い側部だけからタブ収容部(928)を出るように動作可能であるように、タブ収容部(928)は、タブ固定部(931)に最も近い各タブ収容部(928)の側部に沿った、側面傾斜部(927)を含む。タブ固定部(931)は、タブ固定部(931)内に弾性タブ(938)を収容するように構成される、側面傾斜部(927)も含む。弾性タブ(938)が、タブ固定部(931)に入り、タブ収容部(928)近くの側部だけからタブ固定部(931)を出るように動作可能であるように、タブ固定部(931)は、タブ収容部(928)に近いタブ固定部(931)の側部に沿った、側面傾斜部(927)を含む。後でさらに詳細に述べるように、タブ固定部(931)の側面傾斜部(927)は、タブ固定部(931)から出て、そしてタブ収容部(928)に向かって弾性タブ(938)を導くようにさらに構成される。弾性タブ(938)が、タブ固定部(931)に対して押圧される際、横方向力(例えば、タブ固定部(931)によって作成される横方向力)が弾性タブ(938)上に加えられるとき、屈曲アーム(937)は、細長いゲート(932)の方へたわんで、それにより、可変間隙(933)内に内向きに弾性タブ(932)を変形させるように構成される。弾性タブ(938)をタブ固定部(931)に押し込む場合、弾性タブ(938)は、取付台(920)内のプローブ保護装置(930)の回転運動を選択的に固定するように構成される。
【0067】
受容チャネル(921)は、固定タブ収容部(929)の前端開口部(923)に沿って、固定タブ(939)を受容するようにさらに構成される。固定タブ収容部(939)は、前端開口部(923)に沿って配置されて、固定タブ(939)の位置と一致する。取付台(920)が、弾性タブ(938)で固定タブ収容部(929)を、及びタブ収容部(928)で固定タブ(939)を同時に収容するように、タブ収容部(928、929)は、前端開口部(923)に沿ってさらに配置されて、互いの位置に対応する。単なる例として、図22に示すように、タブ収容部(928)は、固定タブ収容部(929)に対して90度の角度で、前端開口部(923)に沿って配置されて、プローブ保護装置(930)に沿ってタブ(938、939)の位置に対応する。しかし、本明細書の教示を踏まえて当業者には明らかであるように、タブ収容部(928)及び固定タブ収容部(929)は、互いに対して他の好適な位置で、前端開口部(923)周囲に配置され得ることを理解すべきである。プローブ保護装置(930)が、受容チャネル(921)内で回転する際、固定タブ収容部(929)は、内側棚(926)に固定タブ(939)を向けるように構成され、その場合、内側棚(926)は、固定間隙(935)内に収容される。固定タブ(939)を内側棚(926)に押し込む場合、固定タブ(939)は、取付台(920)に対するプローブ保護装置(930)の軸方向運動を選択的に固定するように構成される。したがって、お互いに協力して、タブ(938、939)は、受容チャネル(921)内で選択可能に回転するプローブ保護装置(930)を備える取付台(920)に、プローブ保護装置(930)を連結するように、協同的に構成される。
【0068】
図22に示されるように、内壁(925)は、前端開口部(923)に近接して配置されて、タブ収容部(928)の位置を別にして、前端開口部(923)の周囲全体に沿って均一に延在する。同様に、内壁(926)は、前端開口部(923)に近接して配置されて、タブ収容部(929)の位置を別にして、前端開口部(923)の周囲全体に沿って均一に延在する。内側棚(926)は、開口部(923、924)の間に画定した軸に対して、横方向に配向される平坦面を含む。プローブ保護装置(930)を回転させて、それにより、固定間隙(935)内の内側棚(926)の平坦面を係合する場合、内側棚(926)は、固定タブ(939)を挟むように構成される物理的障壁を作成することによって、固定タブ(939)が取付台(920)から取り外されるのを防ぐように、一般に構成される。したがって、内側棚(926)は、固定タブ(939)が受容チャネル(921)から摺動可能に移動するのを防ぐことによって、プローブ保護装置(930)を取付台(920)内に軸方向に固定するのに役立つ。
【0069】
本例で、プローブ保護装置(930)は、弾性タブ(938)をタブ収容部(928)に位置合わせすることによって、取付台(920)内に挿入されて、それは、それにより、固定タブ(939)を固定タブ収容部(929)に同時に位置合わせする。弾性タブ(938)を、タブ収容部(928)で受容チャネル(921)内で収容する場合、可変間隙(933)が弾性タブ(938)と細長い軸(932)の間に形成されるように、屈曲アーム(937)は完全に伸長したままである。同時に、固定タブ(939)を、固定タブ収容部(929)で受容チャネル(921)内で収容する場合、内側棚(926)は、固定間隙(935)内に配置されない。第1の方向に(例えば、逆時計回りの方向に)取付台(920)内でプローブ保護装置(930)を回転させることによって、弾性タブ(938)は、タブ収容部(928)内の収容位置から、タブ固定部(931)内の係合位置まで受容チャネル(921)内で回転する。タブ収容部(928)の側面傾斜部(927)は、内壁(925)に沿って、タブ収容部(928)内の収容位置から弾性タブ(938)を導く。タブ固定部(931)の側面傾斜部(927)は、内壁(925)から、タブ固定部(931)内の係合位置まで弾性タブ(938)を導く。弾性タブ(938)を、タブ固定部(931)に対して配置する場合、屈曲アーム(927)が細長い軸(932)の方へ弾性タブ(938)を曲げるために内向きに変形する、可変間隙(933)内に、弾性タブ(938)は内向きに押し込まれる。この例で、タブ固定部(931)は、弾性タブ(938)を挟んで、それにより、取付台(920)に対してプローブ保護装置(930)の回転移動を選択可能に停止させる。固定タブ収容部(929)に配置される固定タブ(939)により収容した位置から、固定間隙(935)内で摺動可能に内側棚(926)を受容する固定タブ(939)との係合位置へ、受容チャネル(921)内の固定タブ(939)の回転は、タブ固定部(931)の方へ弾性タブ(938)の回転と同時である。この例で、固定タブ(939)は、取付台(920)に対してプローブ保護装置(930)の軸方向運動を選択的に固定させる。
【0070】
弾性タブ(938)及び固定タブ(939)がそのそれぞれの係合位置にあると、プローブ保護装置(930)は、取付台(920)に確実に連結される。この場合、プローブ保護装置(930)上への近位力または遠位力の行使は、取付台(920)との確実な係合から保護装置(930)を効果的に取り出せない。プローブ保護装置(930)は、第1の方向(例えば、時計方向)の反対の第2の方向にプローブ保護装置(930)を回転させることによって、取付台(920)から引き出されて、それにより、タブ収容部(928)及び固定タブ収容部(929)の方へ、弾性タブ(938)及び固定タブ(939)をそれぞれ回転させることができる。弾性タブ(938)が、側面傾斜部(927)によってタブ固定部(931)から離れる方に導かれて、その後タブ収容部(928)に位置合わせされる場合、屈曲アーム(937)は、外向きに変形して、それにより、弾性タブ(938)と細長い軸(932)の間に可変間隙(933)を形成する。さらに、固定タブ(939)を固定タブ収容部(929)に位置合わせする場合、内側棚(926)は、固定間隙(935)内に配置されない。この例で、タブ固定部(931)及び内側棚(926)は、弾性タブ(938)及び固定タブ(939)にそれぞれ係合せず、したがって、プローブ保護装置(930)が取付台(920)から遠位側に引き出されることを可能にする。
【0071】
図21に示すように、後端開口部(924)は、内壁(925)、内側棚(926)または収容部(928、929)を含まない。したがって、前端開口部(923)よりも、後端開口部(924)を通ってプローブ保護装置(930)を挿入することは、受容チャネル(921)にプローブ保護装置(930)を確実には保持しない。その代わり、オペレータが、後端開口部(924)を通してプローブ保護装置(930)を取付台(920)に不注意で挿入した場合、内壁(925)、内側棚(926)及び収容部(928、929)が存在しないので、生検装置(10)が取付台(920)によって確実に把持されないので、オペレータは容易にミスに気がつく。
【0072】
C.フランジを備える、プローブ保護装置
図23は、プローブ保護装置(1030)、取付台(1020)及びスタンド(1022)を含む、例示的な代替の装置ホルダ(1010)を示す。装置ホルダ(410)と同様に、取付台(1020)及びスタンド(1022)が、任意のカート面(図示せず)または処置室の他の平面(図示せず)と接触しないように、少なくとも一部の装置ホルダ(1010)は、制御モジュールカート(図示せず)に固定して取り付けられて、空中に吊り下げられる。以下で別に詳述する場合を除いて、装置ホルダ(1010)、取付台(1020)及びプローブ保護装置(1030)は、上述の装置ホルダ(410)、取付台(420)及びプローブ保護装置(430)と、それぞれ実質的に同様に構成され、かつ動作可能でもよい。装置ホルダ(1010)は、天板(1024)及び底板(1026)を含み、天板(1024)は、底板(1026)の上に配置される。後でさらに詳細に述べるように、底板(1026)は、制御モジュールカートの上面に固定して取り付けられて、天板(1024)は底板(1026)に軸着される。取付台(1020)は天板(1024)の遠位端に配置されて、スタンド(1022)は天板(1024)の逆の近位端に配置される。後でさらに詳細に述べるように、取付台(1020)及びスタンド(1022)は、天板(1024)上のプローブ保護装置(1030)を収容して、保持するように、協同的に構成される。
【0073】
スタンド(1022)は、図24で最もよくわかるように、遠位端部(1044)と近位端部(1046)の間に延在するチャネル(1042)を含む。チャネル(1042)は、サイズ設定かつ成形されて、プローブ保護装置(1030)の細長い形に対応するために、半円筒の形状を有する。後でさらに詳細に述べるように、チャネル(1042)は、プローブ保護装置(1030)の細長い軸(1032)を受容するように構成される。いくつかの例で、チャネル(1042)は、その内部に生検装置(10)のプローブ(100)の少なくとも一部も受容する。チャネル(1042)は、取付台(1020)の開口部(1021)と位置合わせされて、遠位端部(1044)と近位端部(1046)の間に延在する下方への傾斜を有する。言い換えると、スタンド(1022)は、チャネル(1042)の近位端部(1046)が遠位端部(1044)より比較的高いように、斜めの表面を有する。単に図示する例として、チャネル(1042)は、天板(1022)に対して45度の角度で配向される。他の例で、チャネル(1042)は、30度と60度の間の角度で配向されることができる。さらに他の例で、スタンド(1022)は、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかであるように、チャネル(1042)に対して他の傾斜角度で配向されてもよい。
【0074】
後でさらに詳細に述べるように、チャネル(1042)の傾斜形状は、プローブ保護装置(1030)が、取付台(1020)及びスタンド(1022)の両方によって協同して受容され得るように、取付台(1020)の開口部(1021)と位置合わせされるように構成される。スタンド(1022)は、遠位端部(1046)と隣接して、チャネル(1042)に沿って配置されるウェル(1048)をさらに含む。後でさらに詳細に述べるように、ウェル(1048)は、サイズ設定かつ成形されて、取付台(1020)がプローブ保護装置(1030)の遠位端を収容すると、プローブ保護装置(1030)のフランジ(1038)を収容する。後でさらに詳細に述べるように、スタンド(1022)は、所定の高さで天板(1024)から延在するようにサイズ設定されて、それにより、天板(1024)から及び制御モジュールカートの任意の他のカート面(図示せず)から、生検装置(10)を分離する。
【0075】
図示はしていないが、いくつかの例で、ウェル(1048)が、エラストマー挿入物またはコーティングを備え得ることを理解すべきである。このような例で、好適なエラストマー挿入物またはコーティングは、プローブ保護装置(1030)のウェル(1048)とフランジ(1038)の間に締まり嵌めを提供するように構成されることができる。理解されているように、このような構造は、ウェル(1048)内にプローブ保護装置(1030)を保持して、スタンド(1022)からのプローブ保護装置(1030)の不注意な離脱を防ぐために望ましい場合がある。
【0076】
取付台(1020)は、後でさらに詳細に述べるように、サイズ設定かつ成形されて、プローブ保護装置(1030)の遠位端部(1036)を収容する、開口部(1021)を含む。さらに具体的には、取付台(1020)の開口部(1021)は、遠位端部(1036)の、そして全体としてのプローブ保護装置(1030)の角度方向が、開口部(1021)内で選択して調整され得るように、プローブ保護装置(1030)の遠位端部(1036)より大きく、サイズ設定かつ成形される。遠位端部(1036)が開口部(1021)内に挿入されるとき、スタンド(1022)は、取付台(1020)と天板(1024)で位置合わせされて、プローブ保護装置(1030)の近位端部(1034)を収容するように構成される。
【0077】
装置ホルダ(1010)の天板(1024)は、取付台(1020)に隣接して、天板(1024)の遠位端に沿って配置されるホルスターホルダ(1015)をさらに含む。ホルスターホルダ(1015)は、非滅菌であり得る、任意のカート面または平面から離れて、制御モジュールカート(図示せず)の頂側部の方へ延在する。ホルスターホルダ(405)と同様に、ホルスターホルダ(1015)は、その内部にホルスター(200)を収容して、保持するように構成される。取付台(1020)は、図23に示されるように、任意のカート面も及び処置室の他の平面から物理的に分離したプローブ保護装置(1030)の遠位端部(1036)を保持するように構成される。
【0078】
プローブ保護装置(1030)は、取付台(1020)及びスタンド(1022)内に取り外し可能に収容されるように構成される、細長いハウジングである。図25で最もよくわかるように、プローブ保護装置(1030)は、細長い軸(1032)によって分離した、近位端または開口部(1034)、及び閉鎖遠位端部(1036)を含む。プローブ保護装置(1030)は、近位開口部(1034)に隣接し、細長い軸(1032)に沿ってフランジ(1038)及び一対の切欠き(1039)をさらに含む。切欠き(1039)は通常、上述の切欠き(431)と同様に構成される。とくに、プローブ(100)のレール(101)は、ピン(102)の方向にプローブ保護装置(1030)の切欠き(1039)を受容して、導くように構成される。ピン(102)は、プローブ保護装置(1030)の切欠き(1039)を係合することによって、生検装置(10)をプローブ保護装置(1030)に取り外し可能に固着するように構成される。本例で、切欠き(1039)は、サイズ設定かつ成形されて、ピン(102)を受容して、それにより、プローブ保護装置(1030)をプローブ(100)に確実に係合する。所定の開放力を加える際、ピン(102)及び切欠き(1039)が互いに分離するように協同的に構成されるように、ピン(102)及び切欠き(1039)は対応する面取り面を含む。この例で、プローブ(100)に対して遠位方向にプローブ保護装置(1030)を押し込むこと、及び/またはプローブ保護装置(1030)に対して近位方向にプローブ(100)を押し込むことは、係合位置(図26Aを参照)から嵌脱位置(図26Cを参照)へ、プローブ保護装置(1030)及びプローブ(100)を効果的に分離する。
【0079】
針(110)がプローブ保護装置(1030)内に完全に挿入されて、先端部(112)が遠位端部(1036)に隣接するとき、切欠き(1039)は、遠位端部(1036)に対して反対の細長い軸(1032)に沿って配置されて、それにより、プローブ(100)のピン(102)の位置に対応する。生検装置(10)がプローブ保護装置(1030)に摺動可能に挿入されるとき、切欠き(1039)は、互いの方向に内向きに延在して、それにより、ピン(102)を係合する。しかし、本明細書の教示を踏まえて当業者には明らかであるように、切欠き(1039)は、プローブ(100)のピン(102)に対して他の好適な位置で、細長い軸(1032)に沿って配置され得ることを理解すべきである。本例の切欠き(1039)がプローブ保護装置(1030)と一体型として示されるが、他の例で、切欠き(1039)が別の構成要素として構成されることを理解すべきである。さらに、またはあるいは、切欠き(1039)が、他の例で、多数の代替の幾何学構造を含むことができることを理解すべきである。切欠き(1039)の他の適切な代替の構成は、本明細書の教示を踏まえて、当業者に明らかであろう。
【0080】
フランジ(1038)は、細長い軸(1032)の周辺に外向きに延在して、細長い軸(1032)に対して均一な横方向の拡張を有するように構成される。言い換えると、フランジ(1038)は、細長い軸(1032)により画定される長手方向軸に対して垂直に配向される、平面に沿って延在する。図示はしていないが、フランジ(1038)が、細長い軸(1032)の一部のみに沿って延在できる、または細長い軸(1032)から不均一な拡張を有することができることを理解すべきである。フランジ(1038)は、スタンド(1022)のウェル(148)と一致して、それに収容されるように、サイズ設定されかつ成形される。言い換えると、プローブ保護装置(1030)が取付台(1020)に確実に取り付けられて、スタンド(1022)の方へ降ろされるとき、ウェル(1048)は、プローブ保護装置(1030)のフランジ(1038)を収容して、確実に係合するように構成される。
【0081】
使用中、オペレータは、ホルスターホルダ(1015)上にホルスター(200)を配置して、それにより、必要に応じて、任意の保護要素(図示せず)、または滅菌スリーブ(図示せず)をホルスター(200)上に設置する。プローブ保護装置(1030)は、オペレータによる使用の前に、包装(図示せず)中の生検装置(10)のプローブ(100)に予め取り付けられる。あるいは、プローブ保護装置(1030)は、オペレータによって、プローブ(100)上へ手動で組み立てられることができる。包装を取り外すと、オペレータは、プローブ保護装置(1030)とプローブ(100)の組立品(または、生検装置(10))を取付台(1020)内に挿入することによって、装置ホルダ(1010)を利用する。特に、図26Aに示されるように、閉鎖遠位端部(1036)は、スタンド(1022)に接近するのを回避するために、ある角度で開口部(1021)の方に向けられる。閉鎖遠位端部(1036)が開口部(1021)内に確実に収容される場合、オペレータは、固定点として機能する、遠位端部(1036)と取付台(1020)の係合を備える、天板(1024)の方へプローブ(100)を枢動させる。図26Bに示されるように、フランジ(1038)が、ウェル(1048)内に確実に収容されるまで、プローブ(100)は天板(1024)の方に引っ張られる。ホルスターホルダ(1015)、取付台(1020)及びスタンド(1022)の構成のために、オペレータは、片手で上述の工程を実行することが可能である。
【0082】
上述のとおり、オペレータが容易に把握するために助けとなる方法で、プローブ(100)が装置ホルダ(1010)から延在するように、スタンド(1022)は角度のある形状を含む。天板(1024)からのスタンド(1022)の伸長は、生検装置(10)と天板(1024)及び他の任意のカート面との間の十分な分離をさらに確実にする。スタンド(1022)のチャネル(1042)の傾斜する構成により、オペレータが、片手で生検装置(10)のプローブ(100)を握って、利用するのが可能なる。
【0083】
生検装置(10)を装置ホルダ(1010)に確実に係合される場合、オペレータは、ホルスターホルダ(1015)からホルスター(200)を取り外して、その後、プローブ(100)上にホルスター(200)を取り付ける。この場合、生検装置(10)は、処置を実行するために、完全に組み立てられる。生検装置(10)が完全に組み立てられると、オペレータは、プローブ保護装置(1030)からプローブ(100)を取り外して、生検処置を実行することを希望できる。プローブ保護装置(1030)からプローブ(100)を取り外すために、オペレータは、図26Cに示されるように、生検装置(10)上へ近位力を加えて、ピン(102)と切欠き(1039)の間の弾性係合を弱めて、それにより、プローブ保護装置(1030)との取り外し可能な係合から生検装置(10)を分離する。オペレータが及ぼす近位力は、プローブ保護装置(1030)の細長い軸(1032)により画定される、長手方向軸と平行である軸に沿って加えられる。特に、フランジ(1038)をスタンド(1022)のウェル(1048)内にしっかりと固定した場合、生検装置(10)を近位方向に押し込むことは、プローブ(100)の切欠き(1039)とピン(102)の分離をもたらす。装置ホルダ(1010)から生検装置(10)を取り出す場合、針(110)は、取付台(1020)及びスタンド(1022)に確実に係合したままのプローブ保護装置(1030)を備える、細長い軸(1032)から取り外される。
【0084】
プローブ(100)がプローブ保護装置(1030)から取り外された後、針(110)がプローブ保護装置(1030)内から見えるようになっていると、オペレータは、処置で生検装置(10)を利用できる。処置終了後、オペレータは、針(110)と近位端開口部(1034)を位置合わせして、プローブ保護装置(1030)内に先端部(112)を向けることによって、生検装置(10)を装置ホルダ(1010)に再び取り付ける。言い換えると、ピン(102)及び切欠き(1039)が互いにぴったり係合するまで、針(110)の先端部(112)は、プローブ保護装置(1030)内に、そして閉鎖遠位端部(1036)の方へ挿入される。この例で、ピン(102)は、プローブ保護装置(1030)の切欠き(1039)内にカチリとはめることによって、切欠き(1039)を係合する。プローブ(100)はその後、プローブ保護装置(1030)から取り外されて、そうして所望の場合、生検処置が終了するまで、生検処置中、プローブ保護装置(1030)に再び取り付けられることができる。
【0085】
生検処置は終了すると、オペレータは、プローブ(100)及びプローブ保護装置(1030)の両方を廃棄することを希望できる。図示はしていないが、後述する工程の前に、プローブ(100)が、プローブ保護装置(1030)に連結して、廃棄のためにプローブ(100)を準備すると共に、オペレータが、プローブ(100)からホルスター(200)を取り外すことができることを理解すべきである。廃棄のために、プローブ(100)及びプローブ保護装置(1030)は、組立品として一緒に装置ホルダ(1010)から取り外されることができる。特に、プローブ(100)及びプローブ保護装置(1030)の装置ホルダ(1010)内への挿入に関する上述の手順と同様に、プローブ(100)は、スタンド(1022)に対して上方へ枢動する。閉鎖遠位端部(1036)及び取付台(1020)の継続係合が固定点として機能すると共に、この枢動する動きは、チャネル(1042)から取り出されるプローブ保護装置(1030)をもたらす。プローブ保護装置(1030)及びプローブ(100)が、スタンド(1022)から離れて垂直に枢動して、チャネル(1042)から出る際、フランジ(1038)は、図26Aに示すように、同時にウェル(1048)から取り出される。この場合、フランジ(1038)はウェル(1048)に取り付けられておらず、細長い軸(1032)はチャネル(1042)内に受容されていない。フランジ(1038)がウェル(1048)から離れると、オペレータは、装置ホルダ(1010)に対して近位側にプローブ(100)を引っ張る、または並進させて、それにより、開口部(1021)から閉鎖遠位端部(1036)を取り出すことができる。閉鎖遠位端部(1036)が取付台(1020)から離れると、生検装置(10)は、装置ホルダ(1010)から完全に分離される。
【0086】
本例で、オペレータは、垂直軸の周囲のモジュールカート面(図示せず)に対して、装置ホルダ(1010)の角度の位置を調整して、モジュールカートの任意の非滅菌表面から、生検装置(10)(すなわち天板(1024))を保持する滅菌表面を、さらに引き離して、分離することを希望できる。上述のとおり、底板(1026)はモジュールカートにしっかりと取り付けられて、天板(1024)は底板(1026)に対して回転するように構成される。図27に示されるように、天板(1024)は、一緒に完全に組み立てられたとき、ボールデテント(1025)が天板(1024)と底板(1026)の間に配置されるように、底面に沿ったボールデテント(1025)を含む。図示はしていないが、ボールデテント(1025)が、枢動可能に天板(1024)を底板(1026)に連結するために、他の適切な形または構成を含むことができることを理解すべきである。単なる例として、ボールデテント(1025)は、ネジ、弾性ゴム状突起、ばね装架ボール、ネジ機構、または当業者であれば明らかな他の適切な機構の形をとることができる。天板(1024)は、天板(1024)を通過する、上面溝穴(1019)をさらに含む。後でさらに詳細に述べるように、上面溝穴(1019)は、底板(1026)の底面溝穴(1023)と位置合わせして、それによって、天板(1024)を底板(1026)に取り付けるように構成される。
【0087】
ボールデテント(1025)は、図28で最もよくわかるように、底板(1026)のレール(1027)内に収容されるように構成される。レール(1027)は、底板(1026)の上面に沿って位置しており、摺動可能にボールデテント(1025)をその内部に収容して、それにより、天板(1024)が、レール(1027)のボールデテント(1025)の相対的な位置の周囲で、枢動可能に底板(1026)と連結するのを可能にするように構成される。あるいは、それぞれ、ボールデテント(1025)が底板(1026)に取り付けられることができて、レール(1027)が天板(1024)に沿って対応して配置されることができることを理解すべきである。天板(1024)のボールデテント(1025)と底板(1026)のレール(1027)の他の対応する位置及び関係は、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかであろう。底板(1026)をモジュールカート面にしっかりと取り付けて、それにより、装置ホルダ(1010)をモジュールカートに確実に固定するように構成される、底板(1026)を通って延在する、複数のコネクタ(1029)を、底板(1026)はさらに含む。本例では、4つのコネクタ(1029)が示される。しかし、より多いまたはより少ないコネクタ(1029)が、底板(1026)に含まれ得ることを理解すべきである。底板(1026)の上面は、天板(1024)の上面溝穴(1019)に対応する底面溝穴(1023)を含む。締結機構(図示せず)が、溝穴(1019、1023)を通過することによって、底板(1026)に天板(1024)を固定するように、天板(1024)が底板(1026)上に配置されるとき、底面溝穴(1023)は、上面溝穴(1019)と位置合わせするように構成される。締結機構は、ネジ、ボルト、クリップ、または当業者には明らかである、他の適切な取り付け機構を有することができる。他の例で、溝穴(1019、1023)は、それぞれ、板(1024、1026)から除外されることができる。
【0088】
図28にさらに示すように、レール(1027)は曲線形状で、レール(1027)に沿って複数の定着点(1028)を含む。ボールデテント(1025)が定着点(1028)のうちの1つ内に収容されるとき、定着点(1028)は、ボールデテント(1025)をその内部に収容して、底板(1026)に対して天板(1024)の配向を取り外し可能に固定するように構成される。レール(1027)が、本例で曲線状であるとして示されるが、レール(1027)が、種々の形状及び/またはプロファイルを含み得ることを理解すべきである。天板(1024)は、レール(1027)に含まれる定着点(1028)の数と同じ、多くの角度のある配向で、底板(1026)と整列配置するように動作可能である。本例で、レール(1027)は、天板(1024)が、4つの異なる配向で底板(1026)に対して位置合わせするように動作可能なように、4つの定着点(1028)を含む。4つの定着点(1028)が示されるが、より多いまたはより少ない定着点(1028)が、当業者には明らかであるように、レール(1027)に沿って含まれ得ることを理解すべきである。単なる例として、レール(1027)の定着点(1028)は、底板(1026)に対して、それぞれ、0度、15度、30度及び45度の角度で、天板(1024)を位置決めすることに対応する。
【0089】
使用中、図29Aに示されるように、天板(1024)は、第1位置で(すなわち、底板(1026)に対して0度の角度で)底板(1026)に完全に位置合わせして、その結果、天板(1024)は、底板(1026)の設置面積を越えて延在しない。言い換えると、天板(1024)を第1位置の底板(1026)上に配置する場合、天板(1024)は、モジュールカートの上面(図示せず)の形状からオフセットされない。垂直軸の周囲の異なる方向へ天板(1024)を選択的に枢動させるために、オペレータは、天板(1024)をしっかり握って、その上に横方向力を加えて、現在の固着点(1028)との係合からボールデテント(1025)を分離する。この例で、ボールデテント(1025)が次の定着点(1028)を確実に係合する、次の定着点(1028)に接近することまで、ボールデテント(1025)は、最初の定着点(1028)から外れて、レール(1027)に沿って摺動する。天板(1024)が底板(1026)に対して望ましい配向を示すまで、オペレータは、天板(1024)上へ横方向力を加え続けることができる。図29Bに示されるように、天板(1024)は、ホルスターホルダ(1015)、取付台(1020)及びスタンド(1022)が、底板(1026)と対して徐々に移動するように、レール(1027)の各定着点(1028)により回転するように動作可能である。
【0090】
図30は、上述される装置ホルダ(1010)へ実質的に類似する、例示的な代替の装置ホルダ(2010)を示す。例えば、装置ホルダ(1010)と同様に、装置ホルダ(2010)は、プローブ保護装置(1030)と共に使用可能で、取付台(2020)及びスタンド(2022)を含む。装置ホルダ(1010)と同様に、取付台(2020)及びスタンド(2022)が、任意のカート面または処置室の他の平面と接触しないように、少なくとも一部の装置ホルダ(2010)は、制御モジュールカート(図示せず)にしっかりと固定されて、空中に吊り下げられる。以下で別に詳述する場合を除いて、装置ホルダ(2010)は、上述の装置ホルダ(1010)と実質的に同様に、構成されかつ動作可能である。
【0091】
上述の装置ホルダ(1010)と同様に、装置ホルダ(2010)は、天板(2024)及び底板(2026)を含み、天板(2024)は、底板(2026)の上部に配置される。上述の板(1024、1026)と同様に、板(2024、2026)は、制御モジュールカートに対して、装置ホルダ(2010)の少なくともいくつかの枢動する動きを依然として提供して、いくつかの選択的な再配置を可能にすると共に、装置ホルダ(2010)を制御モジュールカートに固定するように構成される。天板(2024)及び底板(2026)の特徴が、上述の天板(1024)及び底板(1026)の対応する特徴に実質的に類似していることを理解すべきであり、その結果、類似の特徴は、本明細書にさらには記載されていない。
【0092】
取付台(2020)は天板(2024)の遠位端に配置されて、スタンド(2022)は天板(2024)の逆の近位端に配置される。取付台(1020)及びスタンド(1022)に関して、同じように上述されているように、本例の取付台(2020)及びスタンド(2022)は、天板(2024)上にプローブ保護装置(1030)を収容しかつ保持するように、協同して構成される。取付台(2020)は、後でさらに詳細に述べるように、サイズ設定かつ成形されて、プローブ保護装置(1030)の遠位端部(1036)を収容する、開口部(2021)を含む。さらに具体的には、取付台(2020)の開口部(2021)は、遠位端部(1036)の、そして全体としてのプローブ保護装置(1030)の角度方向が、開口部(2021)内で選択して調整され得るように、プローブ保護装置(1030)の遠位端部(1036)より大きく、サイズ設定かつ成形される。遠位端部(1036)が開口部(2021)内に挿入されるとき、スタンド(2022)は、取付台(2020)と天板(2024)で位置合わせされて、プローブ保護装置(1030)の近位端部(1034)を収容するように構成される。
【0093】
スタンド(2022)は、遠位端部(2044)と近位端部(2046)の間に延在する、チャネル(2042)を含む。チャネル(2042)は、サイズ設定かつ成形されて、プローブ保護装置(1030)の細長い形に対応するために、半円筒の形状を有する。後でさらに詳細に述べるように、チャネル(2042)は、プローブ保護装置(1030)の細長い軸(1032)を受容するように構成される。いくつかの例で、チャネル(2042)は、その内部に生検装置(10)のプローブ(100)の少なくとも一部も受容する。チャネル(2042)は、取付台(2020)の開口部(2021)と位置合わせされて、遠位端部(2044)と近位端部(2046)の間に延在する下方への傾斜を有する。言い換えると、スタンド(2022)は、チャネル(2042)の近位端部(2046)が遠位端部(2044)より比較的高いように、斜めの表面を有する。単に図示する例として、チャネル(2042)は、天板(2022)に対して45度の角度で配向される。他の例で、チャネル(2042)は、30度と60度の間の角度で配向されることができる。さらに他の例で、スタンド(2022)は、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかであるように、チャネル(2042)に対して他の傾斜角度で配向されてもよい。
【0094】
チャネル(2042)の傾斜形状は、プローブ保護装置(1030)が、取付台(2020)及びスタンド(2022)の両方によって協同して受容され得るように、取付台(2020)の開口部(2021)と位置合わせされるように構成される。スタンド(2022)は、遠位端部(2046)と隣接して、チャネル(2042)に沿って配置されるウェル(2048)をさらに含む。後でさらに詳細に述べるように、ウェル(2048)は、サイズ設定かつ成形されて、取付台(2020)がプローブ保護装置(1030)の遠位端を収容すると、プローブ保護装置(1030)のフランジ(1038)を収容する。後でさらに詳細に述べるように、スタンド(2022)は、所定の高さで天板(2024)から延在するようにサイズ設定されて、それにより、天板(2024)から及び制御モジュールカートの任意の他のカート面(図示せず)から、生検装置(10)を分離する。
【0095】
装置ホルダ(2010)の天板(2024)は、取付台(2020)に隣接して、天板(2024)の遠位端に沿って配置されるホルスターホルダ(2015)をさらに含む。ホルスターホルダ(2015)は、非滅菌であり得る、任意のカート面または平面から離れて、制御モジュールカート(図示せず)の頂側部の方へ延在する。ホルスターホルダ(1015)と同様に、ホルスターホルダ(2015)は、その内部にホルスター(200)を収容して、保持するように構成される。
【0096】
上述のスタンド(1022)とは異なり、本例のスタンド(2022)は、スタンド(2022)の表面から上向きに延在する、1つ以上の保持器(2030)を含む。本例の保持器(2030)は、スタンド(2022)内にプローブ保護装置(1030)を保持して、プローブ保護装置(1030)がスタンド(2022)から不注意に離脱されるのを防ぐように、通常、構成される。本例で、各保持器(2030)は、スタンド(2022)のチャネル(2042)上に配向されるオーバーハング(2032)を含む。オーバーハング(2032)は、スタンド(2022)の片側の横開口部(2034)を画定して、後で詳しく述べるように、プローブ保護装置(1030)の出し入れを可能にする。
【0097】
各保持器(2030)のオーバーハング(2032)は、上方へ配向された凹部(2036)を画定する。凹部(2036)は、オーバーハング(2032)に、一般にc字型の断面を提供する。本例で、この断面形状は、スタンド(2022)から不注意に離脱されることから、プローブ保護装置(1030)をさらに保護できる。例えば、凹部(2036)があれば、プローブ保護装置(1030)は、特定の垂直位置及び水平位置で配向されるとき、スタンド(2022)から取り外されることができるだけである。当然、凹部(2036)が、単に任意であり、いくつかの例で、オーバーハング(2032)が、単に平坦面であることを理解すべきである。
【0098】
本例が、2つの別個の保持器(2030)を含むとして示されるが、他の例で、保持器(2030)が、種々の代替の構成を備え得ることを理解すべきである。例えば、いくつかの例で、示される2つの保持器(2030)は、基本的に1つの保持器(2030)内に合わせられることができる。他の例で、装置ホルダ(2010)は、3つ以上の保持器(2030)を含むことができる。さらに他の例で、装置ホルダ(2010)は、図示されるが、スタンド(2022)の中心にある保持器(2030)のうちの単に1つとして構築される、1つの保持器を含むことができる。当然、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかであるように、保持器(2030)の他の適切な構成を使用することができる。
【0099】
例示の使用で、装置ホルダ(2010)は、上述の装置ホルダ(1010)と同様に、実質的に使用される。例えば、プローブ保護装置(1030)は、プローブ(100)に最初に固定されることができる。そこへ固定されると、遠位端部(1036)のプローブ保護装置(1030)は、最初に取付台(2020)を開口部(2021)内に挿入されることができる。その内部に配置されると、プローブ保護装置(1030)は、スタンド(2022)のウェル(2048)内にフランジ(1038)を配置するために、枢動され得る。上述のとおり、ウェル(2048)内にフランジ(1038)を配置することは、プローブ保護装置(1030)を長手方向に締結することになり、生検処置において、プローブ保護装置(1030)からプローブ(100)の取り外しを可能にする。生検処置が終了した際、プローブ保護装置(1030)は次に、上述の挿入手順を逆転させることによって、装置ホルダ(2010)から取り出されることができる。
【0100】
装置ホルダ(1010)に関して上述の使用とは異なり、本使用が、プローブ保護装置(1030)に少なくとももう少し正確な操作を必要とされ得ることを理解すべきである。例えば、上述のとおり、本例の装置ホルダ(2010)は、保持器(2030)を含む。したがって、保持器(2030)がある場合に、プローブ保護装置(1030)は、保持器(2030)の構造に応じて、少なくとももう少し特定の操作を必要とされ得る。
【0101】
保持器(2030)内のプローブ保護装置(1030)を操作するために、プローブ保護装置(1030)は、各オーバーハング(2032)により画定される横開口部(2034)と位置合わせするために、最初に枢動される。プローブ保護装置(1030)が位置合わせされると、プローブ保護装置(1030)は、各オーバーハング(2032)下方の間隙内を横方向に枢動できる。各オーバーハング(2032)の下方にあると、プローブ保護装置(1030)は、ウェル(2048)内にフランジ(1038)を配置するために、下方へ枢動できる。この段階で、プローブ保護装置(1030)は、プローブ(100)の除去及び生検処置の実施のために、長手方向に係止される。生検処置が終了すると、プローブ保護装置(1030)は、上述の挿入手順を逆転させることによって、取り外されることができる。
【0102】
IV.例示的な組み合わせ
以下の例は、本明細書の教示を組み合わせまたは適用することができる様々な非網羅的な方法に関する。以下の例は、本願において、または本願に後続する出願においていつでも提示され得る任意の特許請求の範囲の適用範囲を限定することを意図してはいない旨を理解されたい。免責事項は意図されていない。以下の例は、単に例示を目的としたものにすぎない。本明細書における様々な教示は、他の多くの方法で配置及び適用され得ることが企図されている。また、いくつかの変形版は、以下の例で言及される特定の特徴を省いてもよいことが企図されている。したがって、後に発明者によって、または対象となる発明者の後継者によってそうであると別段に明白に示されていない限り、以下で言及される態様または特徴のいずれも決定的なものとみなすべきではない。以下に言及するものを超える追加の特徴を含む、本願または本願に関連する後続の出願にいかなる特許請求の範囲が提示された場合、それらの追加の特徴は、特許性に関連する何らかの理由で追加されたと推定するものではない。
【0103】
実施例1
装置ホルダであって、前記装置ホルダが、(a)針ホルダであって、前記針ホルダが、開口収容部と閉鎖先端部の間に延在する細長いハウジングを含み、前記開口収容部が、前記細長いハウジング内に生検装置を取り外し可能に収容するように構成されており、前記閉鎖先端部が、前記細長いハウジング内に収容されるとき、前記生検装置の少なくとも一部で流体分離するように構成されており、前記細長いハウジングが一対のラッチを含む、前記針ホルダと;(b)取付台ホルダであって、前記取付台ホルダが、近位開口部と遠位開口部の間に延在する、内側チャネルを含み、前記取付台ホルダが、前記近位開口部に隣接する、係合機構をさらに含み、前記細長いハウジングが、前記内側チャネルのチャネル長より長い長手方向の長さを有しており、前記細長いハウジングが前記遠位開口部を通って延在するように、前記取付台ホルダが、前記近位開口部で取り外し可能に前記針ホルダを収容するように構成されており、前記針ホルダが前記取付台ホルダ内に摺動可能に収容される際、前記係合機構が前記一対のラッチを取り外し可能に係合するように構成される、前記取付台ホルダと;を含む、前記装置ホルダ。
【0104】
実施例2
前記係合機構が、内側棚と内側壁と、を含み、前記内側棚が、前記近位開口部の周囲に沿って配置されており、前記内側壁が、前記内側チャネルの前記チャネル長に沿って配置されており、前記内側棚及び前記内側壁は、前記内側チャネルの内側表面から、前記内側チャネル内に横方向に延在する、実施例1に記載の装置ホルダ。
【0105】
実施例3
前記内側棚及び前記内側壁が、前記一対のラッチの近位側の移動を防ぐように構成される、実施例2に記載の装置ホルダ。
【0106】
実施例4
前記取付台ホルダが、一対の傾斜部をさらに含み、前記一対の傾斜部が、前記内側チャネルの前記内側表面から前記近位開口部まで延在する、先細面を有し、前記一対の傾斜部が、前記近位開口部に向かい、そして前記内側チャネルから出る、前記一対のラッチの近位側の移動を可能にするように構成される、実施例3に記載の装置ホルダ。
【0107】
実施例5
前記取付台ホルダが、制御モジュールカートに固定して取り付けられており、前記取付台ホルダが、1つの孤立した点で前記制御モジュールカートと接触するように、前記取付台ホルダが、前記制御モジュールカートから吊り下げ位置まで延在する、実施例1に記載の装置ホルダ。
【0108】
実施例6
前記生検装置の分離された部分を収容するように構成される、ホルスターホルダをさらに備える、実施例1~6のうちのいずれか1つ以上に記載の装置ホルダ。
【0109】
実施例7
前記ホルスターホルダが、前記取付台ホルダと一体化して形成される、実施例5に記載の装置ホルダ。
【0110】
実施例8
前記針ホルダが、前記細長いハウジングに沿って一対の切欠きをさらに含み、前記一対の切欠きが、前記開口収容部に近接している、実施例1に記載の装置ホルダ。
【0111】
実施例9
前記一対の切欠きが、前記生検装置の対応するラッチを係合して、前記針ホルダを前記生検装置に取り外し可能に取り付けるように構成される、実施例8に記載の装置ホルダ。
【0112】
実施例10
前記取付台ホルダが、前記近位開口部に沿った面取り縁をさらに含み、前記面取り縁が、前記針ホルダが前記取付台ホルダ内に摺動可能に収容される際、前記面取り縁が、前記一対のラッチを内向きに強制的に変形させるように構成される、実施例1に記載の装置ホルダ。
【0113】
実施例11
前記針ホルダが、前記取付台ホルダの前記近位開口部によって収容される際、前記一対のラッチが、前記細長いハウジング内に内向きに変形するように構成される、ばねタブである、実施例1に記載の装置ホルダ。
【0114】
実施例12
前記一対のラッチが、前記取付台ホルダの前記内側チャネル内に収容される際、前記一対のラッチが、前記細長いハウジングから外向きに変形するように構成される、実施例11に記載の装置ホルダ。
【0115】
実施例13
前記針ホルダが、前記細長いハウジングに沿って一対の固定タブをさらに含み、前記一対の固定タブが、前記一対のラッチに近接している、実施例1に記載の装置ホルダ。
【0116】
実施例14
前記一対の固定タブが、前記細長いハウジングから横方向に延在する、突起である、実施例13に記載の装置ホルダ。
【0117】
実施例15
前記一対の固定タブが、前記針ホルダが前記取付台ホルダの前記内側チャネル内に摺動可能に移動するのを防ぐように構成される、実施例14に記載の装置ホルダ。
【0118】
実施例16
装置ホルダであって、前記装置ホルダが、(a)針ホルダであって、前記針ホルダが、開口収容部と閉鎖先端部の間に延在する細長いハウジングを含み、前記開口収容部が、前記細長いハウジング内に生検装置を取り外し可能に収容するように構成されており、前記閉鎖先端部が、前記細長いハウジング内に収容されるとき、前記生検装置の少なくとも一部で流体分離するように構成されており、前記細長いハウジングが、前記生検装置に前記針ホルダを選択的に連結するように構成される一対の切欠きを含む、前記針ホルダと;(b)遠位ホルダであって、前記閉鎖先端部が、その内部に収容されるとき、前記針ホルダが、前記遠位ホルダの周囲を枢動するように動作可能であるように、前記遠位ホルダが、前記閉鎖先端部を旋回可能に収容するように構成される、開口部を含む、前記遠位ホルダと;(c)近位ホルダであって、前記細長いハウジングが、前記遠位ホルダと前記近位ホルダの間に延在するように、前記近位ホルダが、前記針ホルダ内に摺動可能に収容されるように構成される、係合機構を含み、前記係合機構が、前記生検装置が近位側に並進される際、前記生検装置から前記針ホルダの前記一対の切欠きを分離するように構成されるように、前記係合機構が、前記遠位ホルダ及び前記近位ホルダに対して、前記針ホルダの近位側の移動を防ぐように構成される、前記近位ホルダと;を備える、前記装置ホルダ。
【0119】
実施例17
前記遠位ホルダ及び前記近位ホルダが、制御モジュールカートに固定して取り付けられており、前記遠位ホルダ及び前記近位ホルダが、前記制御モジュールカートから分離した表面に沿って配置されるように、前記遠位ホルダ及び前記近位ホルダが、前記制御モジュールカートから吊り下げ位置まで延在する、実施例16に記載の装置ホルダ。
【0120】
実施例18
前記生検装置の分離された部分を収容するように構成される、ホルスターホルダをさらに備える、実施例16に記載の装置ホルダ。
【0121】
実施例19
前記ホルスターホルダが、前記近位ホルダまたは前記遠位ホルダの少なくとも一部と一体化して形成される、実施例18に記載の装置ホルダ。
【0122】
実施例20
前記遠位ホルダ及び前記近位ホルダが、前記制御モジュールカートに対して、回転可能に旋回するように構成される、実施例16に記載の装置ホルダ。
【0123】
実施例21
天板及び底板をさらに含み、前記天板が、前記底板の上方に配置されており、前記天板が、前記底板に対して枢動するように構成される、実施例16~20に記載の装置ホルダ。
【0124】
実施例22
前記天板が、前記底板を係合するように構成される、ボールデテントを含む、実施例21に記載の装置ホルダ。
【0125】
実施例23
前記底板がレールを含み、前記レールが、その内部に前記ボールデテントを収容するように構成される、少なくとも2つの定着点を有する、実施例21~22に記載の装置ホルダ。
【0126】
実施例24
前記ボールデテントが、前記少なくとも2つの定着点内にカチリと係合して、それにより、前記底板に対する配向に前記天板を固定するように構成される、実施例21~23に記載の装置ホルダ。
【0127】
実施例25
前記針ホルダがフランジを含み、前記フランジが、前記近位ホルダを係合するように構成される、実施例16に記載の装置ホルダ。
【0128】
実施例26
前記近位ホルダが収容部を含み、前記フランジが前記収容部内に収容されるとき、前記針カバーが、前記近位ホルダに取り外し可能に係合されるように、前記収容部が、サイズ設定かつ成形されて、前記フランジを収容する、実施例25に記載の装置ホルダ。
【0129】
実施例27
前記近位ホルダが、1つ以上の保持器を含み、前記1つ以上の保持器の各保持器が、前記近位ホルダに対する、前記針ホルダの少なくともいくつかの枢動する動きを妨害するように構成される、実施例21~26のうちのいずれか1つ以上に記載の装置ホルダ。
【0130】
実施例28
前記近位ホルダが、1つ以上の保持器を含み、前記1つ以上の保持器の各保持器が、オーバーハングを含み、前記オーバーハングが、前記近位ホルダに対する、前記針ホルダの少なくともいくつかの枢動する動きを妨害するように構成されるように、前記オーバーハングが、前記近位ホルダの係合機構にわたって延在する、実施例21~26のうちのいずれか1つ以上に記載の装置ホルダ。
【0131】
実施例29
装置ホルダであって、前記装置ホルダが、(a)プローブ保護装置であって、前記プローブ保護装置が、近位開口部と閉鎖先端部の間に延在する細長いハウジングを含み、前記近位開口部が、前記細長いハウジング内に生検装置を取り外し可能に収容するように構成されており、前記閉鎖先端部が、前記細長いハウジング内に収容されるとき、前記生検装置の少なくとも一部で流体分離するように構成されており、前記細長いハウジングが、前記生検装置に前記プローブ保護装置を選択的に連結するように構成される一対の切欠きを含む、前記プローブ保護装置と;(b)取付台であって、前記閉鎖先端部が、その内部に収容されるとき、前記プローブ保護装置が、前記取付台の周囲を枢動するように動作可能であるように、前記取付台が、前記閉鎖先端部を旋回可能に収容するように構成される、開口部を含む、前記取付台と;(c)スタンドであって、前記細長いハウジングが、前記取付台と前記スタンドの間に延在するように、前記スタンドが、前記プローブ保護装置を収容するように構成される、チャネル及びウェルを含み、前記ウェルが、前記生検装置が近位側に並進される際、前記生検装置から前記プローブ保護装置の一対の切欠きを分離するように構成されるように、前記ウェルが、前記取付台及び前記スタンドに対して、前記プローブ保護装置の近位側の移動を防ぐように構成される、前記スタンドと;を備える、前記装置ホルダ。
【0132】
実施例30
生検装置を取り付けるためのシステムであって、前記システムが、(a)カートであって、前記カートが、作業面及び輸送可能機能を含み、前記輸送可能機能が、前記カートが選択的に移動できるように構成される、前記カートと;(b)装置ホルダであって、前記装置ホルダが、前記カートの前記作業面に沿って配置されており、前記装置ホルダが、ホルスターホルダ、取付台及びスタンドを備え、前記取付台が開口部を含み、前記スタンドがチャネルを含み、前記取付台が、前記開口部が前記チャネルに位置合わせするように、前記スタンドと並行に配列する、前記装置ホルダと;(c)プローブ保護装置であって、前記プローブ保護装置が、近位開口部と遠位先端部の間に延在する細長いハウジングを含む、前記プローブ保護装置と;(d)生検装置であって、前記生検装置が、ホルスター、プローブ及び針を備えており、前記プローブ保護装置が前記細長いハウジング内に、前記針と前記プローブの一部とを収容するように構成されており、前記ホルスターホルダが、前記ホルスターを収容するように構成されており、前記取付台及び前記スタンドが、その内部に取り付けた前記生検装置の前記針と前記プローブを備える、前記プローブ保護装置を取り外し可能に収容するように、互いに構成されている、前記生検装置と;を備える、前記システム。
【0133】
実施例31
前記輸送可能機構が、1つ以上の車輪である、実施例31に記載のシステム。
【0134】
実施例32
前記取付台及び前記スタンドによって収容される前記生検装置が、前記カートとの接触から物理的に分離されるように、前記装置ホルダが、前記作業面から吊り下げ位置まで延在する、実施例31に記載のシステム。
【0135】
実施例33
前記プローブ保護装置が、前記細長いハウジングに沿って一対の切欠きをさらに含み、前記一対の切欠きが、前記近位開口部に近接している、実施例31に記載のシステム。
【0136】
実施例34
前記一対の切欠きが、前記プローブに沿って対応するラッチを係合して、前記プローブ保護装置を前記生検装置に取り外し可能に取り付けるように構成される、実施例33に記載のシステム。
【0137】
実施例35
前記装置ホルダが、前記カートの前記作業面に対して、回転可能に旋回するように構成される、実施例31に記載のシステム。
【0138】
実施例36
天板及び底板をさらに含み、前記天板が、前記底板の上方に配置されており、前記天板が、前記底板に対して枢動するように構成される、実施例35に記載のシステム。
【0139】
実施例37
前記天板が、前記底板を係合するように構成される、ボールデテントを含む、実施例36に記載のシステム。
【0140】
実施例38
前記底板がレールを含み、前記レールが、その内部に前記ボールデテントを収容するように構成される、1つ以上の定着点を有する、実施例36~37に記載のシステム。
【0141】
実施例39
前記ボールデテントが、前記1つ以上の定着点内にカチリと係合して、それにより、前記底板に対する配向に前記天板を固定するように構成される、実施例37~38に記載のシステム。
【0142】
実施例40
前記プローブ保護装置がフランジをさらに含み、前記フランジが、前記スタンドを係合するように構成される、実施例31に記載のシステム。
【0143】
実施例41
前記スタンドがウェルを含み、前記フランジが前記ウェル内に収容されるとき、前記プローブ保護装置が、前記スタンドに取り外し可能に係合されるように、前記ウェルが、サイズ設定かつ成形されて、前記フランジを収容する、実施例40に記載のシステム。
【0144】
実施例42
生検装置の滅菌性を維持する方法で、前記生検装置を制御モジュールカート上に片手で取り付ける方法であって、前記制御モジュールカートが、取付台、スタンド及びホルスターホルダを含む装置ホルダを含み、前記装置ホルダが、前記制御モジュールカートに対して枢動するように構成されており、前記方法が、(a)ホルスターを前記ホルスターホルダ内に挿入することと;(b)プローブ保護装置と前記生検装置の組立品を前記取付台内に挿入することと;(C)前記スタンドに接近するまで、前記プローブ保護装置と前記生検装置の前記組立品を前記制御モジュールカートに向かって比較的下方へ枢動させることと;(d)前記プローブ保護装置と前記生検装置の前記組立品が、前記取付台及び前記スタンドに対して、移動可能に固着されるように、前記プローブ保護装置のフランジを前記スタンドの定着ウェルに係合することと;(e)前記ホルスターホルダから前記ホルスターを取り出して、前記生検装置上に前記ホルスターを設置することと;(f)前記制御モジュールカートに対して、前記装置ホルダを枢動させて、それにより、前記プローブ保護装置及び前記生検装置の前記組立品、ならびに前記ホルスターを、前記制御モジュールカートから離れて再配置することと;(g)前記プローブ保護装置が前記取付台及び前記スタンドとの固定係合を維持するように、前記生検装置を、前記制御モジュールカートに対して近位側に引っ張って、それにより、前記プローブ保護装置から前記生検装置を分離することと;を含む、前記方法。
【0145】
実施例43
前記生検装置を前記プローブ保護装置内に挿入して、それにより、前記プローブ保護装置と前記生検装置の前記組立品を再度組み立てて、その結果、前記生検装置が、前記取付台及び前記スタンドとの固定係合を再開させることをさらに含む、実施例40、42に記載のシステム。
【0146】
実施例44
前記プローブ保護装置と前記生検装置の前記組立品を、前記制御モジュールカートから離れて比較的上方へ枢動させて、それにより、前記定着ウェルから前記プローブ保護装置の前記フランジを分離することをさらに含む、実施例43に記載の方法。
【0147】
実施例45
前記取付台内部から前記プローブ保護装置と前記生検装置の前記組立品を取り出して、それにより、前記制御モジュールカートとの接触から前記組立品を離脱することをさらに含む、実施例44に記載の方法。
【0148】
実施例46
生検装置を制御モジュールカート上に片手で取り付ける方法であって、前記方法が、(a)ホルスターをホルスターホルダ内に挿入することであって、前記ホルスターホルダが、前記制御モジュールカートの一部に取り付けられる、装置ホルダに固定される、前記挿入することと;(b)少なくとも一部のプローブ保護装置を取付台内に挿入することであって、前記取付台が、前記制御モジュールカートの一部に取り付けられる、前記装置ホルダに固定される、前記挿入することと;(c)スタンドに接近するまで、前記制御モジュールカートの方へ前記プローブ保護装置の近位端を枢動させることと;(d)前記プローブ保護装置が、前記取付台及び前記スタンドに対して、移動可能に固着されるように、前記プローブ保護装置のフランジを前記スタンドの定着ウェルに係合することと;(e)前記ホルスターホルダから前記ホルスターを取り出して、プローブの一部上に前記ホルスターを設置することと;を含む、前記方法。
【0149】
実施例47
前記制御モジュールカートに対して、前記装置ホルダを枢動させて、それにより、前記制御モジュールカートに対して、前記プローブ保護装置を再配置することをさらに含む、実施例46に記載の方法。
【0150】
実施例48
前記プローブ保護装置が前記取付台及び前記スタンドとの固定係合を維持するように、前記プローブを、前記制御モジュールカートに対して近位側に引っ張って、それにより、前記プローブ保護装置から前記プローブを分離することを含む、実施例46~47のうちのいずれか1つ以上に記載の方法。
【0151】
∨.その他
参照により本明細書に組み込まれると言及しているいずれかの特許、刊行物、または他の開示の資料は、その全体または一部が、組み込まれた資料が既存の定義、声明、または本開示に記載しているその他の開示の資料と矛盾しない限りにおいてのみ本明細書に組み込まれることを理解されたい。したがって、また必要な限り、本明細書に明確に記載されている開示は、参照により本明細書に組み込まれたいかなる矛盾する資料に対して優先される。参照により本明細書に組み入れられると言及されているが、本明細書に記載されている既存の定義、声明、または他の開示の資料と矛盾する任意の資料、またはその一部は、その組み込まれた資料と既存の開示の資料との間に矛盾が生じない場合にのみ組み込まれる。
【0152】
本発明の実施形態は、従来の内視鏡装置及び開放手術装置における用途、ならびにロボット支援手術における用途がある。
【0153】
単なる例として、本明細書に記載の実施形態は、手術の前に処理され得る。最初に、新しい機器または使用済み機器を入手し、必要に応じて清浄してもよい。次いで器具を滅菌してもよい。1つの滅菌法では、プラスチックまたはタイベック(TYVEK)バッグなどの、閉鎖かつ密閉された容器に器具を置く。次いで、容器及び器具は、ガンマ放射線、X線、または高エネルギー電子など、容器を透過し得る放射線場に置かれてもよい。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させることができる。次いで、滅菌された器具は、滅菌容器内で保管されてもよい。医療施設で開封されるまで、密封容器は器具を無菌状態に保たれることができる。装置はまた、限定されるものではないが、ベータもしくはガンマ放射線、エチレンオキシド、または水蒸気を含めて、当該技術分野で既知の任意の他の技術を使用して滅菌されてもよい。
【0154】
本明細書に開示の装置の実施形態は、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整されることができる。再調整することは、装置を分解する工程、それに続いて特定の部品を洗浄及び交換する工程、ならびにその後の再組み立てする工程の任意の組み合わせを含んでよい。特に、本明細書に開示の装置の実施形態は分解されてもよく、装置の任意の数の特定の部片または部品が、任意の組み合わせで選択的に交換される、または取り外されてもよい。特定の部品の洗浄及び/または交換の際、装置の実施形態は、再調整用の施設で、または外科的処置の直前に外科チームによって、その後の使用のために再組み立てされてよい。装置の再調整では、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術が利用され得ることは、当業者には理解されよう。このような技術の使用及びその結果として得られる再調整された装置はすべて本出願の範囲に含まれる。
【0155】
本発明の様々な実施形態を示し説明してきたが、本明細書に記載された方法及びシステムのさらなる適合は、本発明の範囲から逸脱することなく当業者による適切な修正により達成され得る。そのような可能な修正形態のうちのいくつかに言及したが、当業者には他の修正形態が明らかであるだろう。例えば、上で議論した実施例、実施形態、幾何学的図形、材料、寸法、比率、工程などは、例示的なものであり、必須ではない。したがって、本発明の範囲は、後続の特許請求の範囲に関して考慮するべきであり、明細書及び図面に示し、説明した構造及び動作の詳細に限定されないことが理解される。
【0156】
〔実施の態様〕
(1) 装置ホルダであって、前記装置ホルダが、
(a)針ホルダであって、前記針ホルダが、開口近位端と遠位端の間に延在して、前記開口近位端を通って取り外し可能に生検装置の一部を収容するのに適している、細長いハウジングを含み、前記細長いハウジングが、前記針ホルダを前記生検装置に連結するように構成される連結器を含む、前記針ホルダと;
(b)遠位ホルダであって、前記針ホルダの前記遠位端が、その内部に収容されるとき、前記針ホルダが、前記遠位ホルダに対して枢動するように動作可能であるように、前記遠位ホルダが、前記針ホルダの前記遠位端を旋回可能に収容するように構成される、開口部を含む、前記遠位ホルダと;
(c)近位ホルダであって、前記生検装置が、長手方向で近位側に移動するとき、長手方向の止め具が、前記生検装置から前記針ホルダの前記連結器を分離するように構成されるように、前記近位ホルダが、前記針ホルダの一部と係合して、前記針ホルダの近位の長手方向への移動を防ぐ、前記長手方向の止め具を含む、前記近位ホルダと;を含む、前記装置ホルダ。
(2) 前記遠位ホルダ及び前記近位ホルダが、制御モジュールカートに固定して取り付けられており、前記遠位ホルダ及び前記近位ホルダが、前記制御モジュールカートに対して分離した表面に沿って配置されるように、前記遠位ホルダ及び前記近位ホルダが、前記制御モジュールカートから吊り下げ位置まで延在する、実施態様1に記載の装置ホルダ。
(3) 前記生検装置の分離された部分を収容するように構成される、ホルスターホルダをさらに備える、実施態様1に記載の装置ホルダ。
(4) 前記ホルスターホルダが、前記近位ホルダまたは前記遠位ホルダの少なくとも一部と一体化して形成される、実施態様3に記載の装置ホルダ。
(5) 前記遠位ホルダ及び前記近位ホルダが、前記制御モジュールカートに対して、回転可能に旋回するように構成される、実施態様1に記載の装置ホルダ。
【0157】
(6) 天板及び底板をさらに含み、前記天板が、前記底板の上方に配置されており、前記天板が、前記底板に対して枢動するように構成される、実施態様1に記載の装置ホルダ。
(7) 前記天板が、前記底板を係合するように構成される、ボールデテントを含む、実施態様6に記載の装置ホルダ。
(8) 前記底板がレールを含み、前記レールが、その内部に前記ボールデテントを収容するように構成される、少なくとも2つの定着点を有する、実施態様6に記載の装置ホルダ。
(9) 前記天板が、前記底板を係合するように構成される、ボールデテントを含み、前記底板がレールを含み、前記レールが、その内部に前記ボールデテントを収容するように構成される、少なくとも2つの定着点を有し、前記ボールデテントが、前記少なくとも2つの定着点内にカチリと係合して、それにより、前記底板に対する配向に天板を固定するように構成される、実施態様6に記載の装置ホルダ。
(10) 前記針ホルダがフランジを含み、前記フランジが、前記近位ホルダを係合するように構成されており、前記近位ホルダが収容部を含み、前記近位ホルダが収容部を含み、前記フランジが前記収容部内に収容されるとき、前記針カバーが、前記近位ホルダに取り外し可能に係合されるように、前記収容部が、サイズ設定かつ成形されて、前記フランジを収容する、実施態様1に記載の装置ホルダ。
【0158】
(11) 長手方向の止め具が、前記近位ホルダに対して、前記針ホルダの横方向の移動を可能にして、前記針ホルダが、前記生検装置のプローブと共に取り外されるのを可能にするように構成される、実施態様1に記載の装置ホルダ。
(12) 前記近位ホルダがチャネルを画定して、前記チャネルが、前記遠位ホルダの前記開口部に位置合わせした軸に沿って延在する、実施態様1に記載の装置ホルダ。
(13) 前記近位ホルダがチャネルを画定して、前記チャネルが、前記遠位ホルダの前記開口部に位置合わせした軸に沿って延在し、前記遠位ホルダがさらにウェルを画定して、前記ウェルが、近位部及び遠位部にチャネルを分離し、前記ウェルが、前記針ホルダの少なくとも一部を係合するように構成される、実施態様1に記載の装置ホルダ。
(14) 前記近位ホルダがチャネルを画定して、前記チャネルが、前記遠位ホルダの前記開口部に位置合わせした軸に沿って延在し、前記遠位ホルダの長手方向の止め具がウェルを画定して、前記ウェルが、近位部及び遠位部にチャネルを分離し、前記針ホルダがフランジを含み、前記ウェルが、前記針ホルダの前記フランジを係合するように構成される、実施態様1に記載の装置ホルダ。
(15) 前記近位ホルダがチャネルを画定して、前記チャネルが、前記遠位ホルダの前記開口部に位置合わせした軸に沿って延在し、前記近位ホルダの前記長手方向の止め具が、リブを画定し、前記リブが、近位部及び遠位部に前記チャネルを分離し、前記針ホルダが、チャネルを含み、前記針ホルダが、前記リブに対して枢動して、前記リブとの係合内で前記チャネルを枢動させるように構成される、実施態様1に記載の装置ホルダ。
【0159】
(16) 生検装置を取り付けるためのシステムであって、前記システムが、
(a)カートであって、前記カートが作業面を含む、前記カートと;
(b)装置ホルダであって、前記装置ホルダが、前記カートの前記作業面に関連しており、前記装置ホルダが、ホルスターホルダ、取付台及びスタンドを備え、前記取付台が開口部を含み、前記スタンドがチャネルを含み、前記取付台が、前記取付台の前記開口部が前記スタンドの前記チャネルに位置合わせするように、前記スタンドと並行に配列する、前記装置ホルダと;
(c)プローブ保護装置であって、前記プローブ保護装置が、近位開口部と遠位先端部の間に延在する細長いハウジングを含む、前記プローブ保護装置と;
(d)生検装置であって、前記生検装置が、ホルスター、プローブ及び針を備える、前記生検装置と;を含み、
前記プローブ保護装置が細長いハウジング内に、前記針と前記プローブの一部とを収容するように構成されており、
前記ホルスターホルダが、前記ホルスターを収容するように構成されており、
前記取付台及び前記スタンドが、そこに取り付けた前記生検装置の前記針と前記プローブを備える、前記プローブ保護装置を取り外し可能に収容するように、互いに構成されている、前記システム。
(17) 前記取付台及び前記スタンドによって収容される前記プローブ保護装置が、前記カートの作業面から物理的に分離されるように、前記装置ホルダが、前記作業面から吊り下げ位置まで延在する、実施態様16に記載のシステム。
(18) 前記装置ホルダが、天板及び底板をさらに含み、前記天板が、前記底板の上方に配置されており、前記天板が、前記底板に対して枢動するように構成される、実施態様16に記載のシステム。
(19) 前記プローブ保護装置がフランジをさらに含み、前記スタンドがウェルを含み、前記フランジが前記ウェル内に収容されるとき、前記プローブ保護装置が、前記スタンドに取り外し可能に係合されるように、前記ウェルが、サイズ設定かつ成形されて、前記フランジを収容する、実施態様16に記載のシステム。
(20) 生検装置を制御モジュールカート上に片手で取り付ける方法であって、前記方法が、
(a)ホルスターをホルスターホルダ内に挿入することであって、前記ホルスターホルダが、前記制御モジュールカートの一部に取り付けられる、装置ホルダに固定される、前記挿入することと;
(b)少なくとも一部のプローブ保護装置を取付台内に挿入することであって、前記取付台が、前記制御モジュールカートの一部に取り付けられる、装置ホルダに固定される、前記挿入することと;
(c)スタンドに接近するまで、前記制御モジュールカートの方へ前記プローブ保護装置の近位端を枢動させることと;
(d)前記プローブ保護装置が、前記取付台及び前記スタンドに対して、移動可能に固着されるように、前記プローブ保護装置のフランジを前記スタンドの定着ウェルに係合することと;ならびに
(e)前記ホルスターホルダから前記ホルスターを取り出して、プローブの一部上に前記ホルスターを設置することと;を含む、前記方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9-1】
図9-2】
図9-3】
図10-1】
図10-2】
図11
図12
図13
図14
図15
図16
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図18
図19
図20
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図22
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図26-1】
図26-2】
図27
図28
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図30