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特許7451639コンテキスト固有のユーザインタフェース
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】コンテキスト固有のユーザインタフェース
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20220101AFI20240311BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20240311BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20240311BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20240311BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F3/0482
G06F3/0488
G06F3/04817
【請求項の数】 16
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022152693
(22)【出願日】2022-09-26
(62)【分割の表示】P 2020562622の分割
【原出願日】2019-05-04
(65)【公開番号】P2022188134
(43)【公開日】2022-12-20
【審査請求日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】62/668,041
(32)【優先日】2018-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/679,941
(32)【優先日】2018-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/725,215
(32)【優先日】2018-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン, ケヴィン ウィル
(72)【発明者】
【氏名】キャリガン, テイラー ジー.
(72)【発明者】
【氏名】ダイ, アラン シー.
(72)【発明者】
【氏名】フェルトン, ニコラス ディー.
(72)【発明者】
【氏名】グズマン, アウレリオ
(72)【発明者】
【氏名】イヴ, ジョナサン ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ, アレド ハイウェル
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン, クリストファー
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0255169(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0075305(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0484
G06F 3/0482
G06F 3/0488
G06F 3/04817
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを有する電子デバイスにおいて、
前記ディスプレイに時計ユーザインタフェースを表示することと、ここで前記時計ユーザインタフェースは、
時計文字盤と、
前記時計文字盤の一部を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素とを含み、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、特定のコンプリケーションを前記時計文字盤の特定の場所に追加する要求を受信することと、
前記特定のコンプリケーションを前記時計文字盤の前記特定の場所に追加する前記要求の受信に応じて、
前記特定のコンプリケーションが第1のコンプリケーションであるとの判定に従って、前記ディスプレイ上の前記時計文字盤の前記特定の場所に前記第1のコンプリケーションを表示し、前記時計文字盤の前記一部を少なくとも部分的に囲む前記ユーザインタフェース要素の少なくとも一部を前記第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えることと、ここで、前記第1のコンプリケーションに関連付けられた前記コンテンツが第1のコンテンツを含み、前記第1のコンプリケーションが、前記時計文字盤の前記特定の場所に表示される第2のコンテンツを含み、前記第2のコンテンツが前記第1のコンプリケーションに関連付けられており、
前記特定のコンプリケーションが第2のコンプリケーションであるとの判定に従って、前記ユーザインタフェース要素の前記一部を前記第2のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えることなく、前記ディスプレイ上の前記時計文字盤の前記特定の場所に前記第2のコンプリケーションを表示することと、
を有する、方法。
【請求項2】
前記第1のコンテンツがアプリケーションからのデータを表し、前記第2のコンテンツが前記第1のコンテンツとは異なる前記アプリケーションからのデータを表す、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のコンテンツが、前記第1のコンプリケーションに関連付けられた文字情報を含む、請求項またはに記載の方法。
【請求項4】
前記第2のコンプリケーションが単一のグラフィック要素からなる、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記特定の場所が完全に前記時計文字盤内に含まれる、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザインタフェース要素の前記一部に前記第1のコンプリケーションに関連付けられた前記コンテンツを表示しながら、前記ディスプレイ上の場所に対応する入力を受信することと、
前記ディスプレイ上の場所に対応する前記入力の受信に応じて、
前記ユーザインタフェース要素の前記一部の場所に対応する前記入力に従って、前記第1のコンプリケーションに関連付けられたアプリケーションを起動することと、
前記ユーザインタフェース要素の前記一部以外の前記ユーザインタフェース要素上の場所に対応する入力に従って、第1のコンプリケーションに関連付けられたアプリケーションの起動を行わないことと、
をさらに有する、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザインタフェース要素の前記一部のサイズが、第1のコンプリケーションに関連付けられた前記コンテンツに基づく、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のコンプリケーションが、前記時計文字盤の前記特定の場所に表示される日付情報を含み、前記ユーザインタフェース要素の前記一部に表示される、前記第1のコンプリケーションに関連付けられた前記コンテンツが、予約からの情報を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のコンプリケーションが、前記時計文字盤の前記特定の場所に表示される第1の気象情報を含み、前記ユーザインタフェース要素の前記一部に表示される、前記第1のコンプリケーションに関連付けられた前記コンテンツが、前記第1の気象情報とは異なる第2の気象情報を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のコンプリケーションが、前記時計文字盤の前記特定の場所に表示される第1の運動情報を含み、前記ユーザインタフェース要素の前記一部に表示される、前記第1のコンプリケーションに関連付けられた前記コンテンツが、前記第1の運動情報とは異なる第2の運動情報を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のコンプリケーションが、前記時計文字盤の前記特定の場所に表示されるアフォーダンスを含み、前記ユーザインタフェース要素の前記一部に表示される、前記第1のコンプリケーションに関連付けられた前記コンテンツが、心拍数情報を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のコンプリケーションが、前記時計文字盤の前記特定の場所に表示されるアフォーダンスを含み、前記ユーザインタフェース要素の前記一部に表示される、前記第1のコンプリケーションに関連付けられた前記コンテンツが、瞑想又はマインドフルネス情報を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のコンプリケーションが、前記時計文字盤の前記特定の場所に表示される第1の時刻情報を含み、前記ユーザインタフェース要素の前記一部に表示される、前記第1のコンプリケーションに関連付けられた前記コンテンツが、前記第1の時刻情報とは異なる第2の時刻情報を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
コンピュータに請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項15】
電子デバイスであって、
請求項14に記載のコンピュータプログラムを格納したメモリと、
前記メモリに格納された前記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、を有し、ディスプレイおよび1つ以上の入力デバイスと通信している、電子デバイス。
【請求項16】
請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実行する手段を有する、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年5月7日に提出された「CONTEXT-SPECIFIC USER INTERFACES」と題された米国仮特許出願第62/668,041号、2018年6月3日に提出された「CONTEXT-SPECIFIC USER INTERFACES」と題された米国仮特許出願第62/679,941号、及び2018年8月30日に提出された「CONTEXT-SPECIFIC USER INTERFACES」と題された米国仮特許出願第62/725,215号に優先権を主張するものである。これらの出願の内容は、全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、全般的には、コンピュータユーザインタフェースに関し、特に、コンテキスト固有のユーザインタフェースのための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
ポータブル多機能デバイスにより、ユーザは、様々なコンテキスト(例えば、仕事中、家庭内、移動中など)において、一日中保持できる小型デバイス上で様々なアプリケーション及びデータソースからの情報にアクセスすることが可能である。
【発明の概要】
【0004】
しかし、コンテキストが変化するにつれて、ユーザが閲覧を望み得る情報の種類が変化する場合もある。したがって、ユーザに関連情報を一日中表示する効率的なインタフェースを提供することが課題である。例えば、ユーザは、通常は一日中、現在の気温を知りたいとは思わず、特定の時刻に、より詳細な気象情報(例えば、予測される最高気温及び最低気温)を知りたいと考えるだろう。詳細な気象情報の表示専用ウィジェットは、一日の大半をさほど重要でない情報(例えば、最高気温及び最低気温)を提供して、ユーザに追加の関連情報(例えば、異なるアプリケーションからの情報)を提供するために使用され得るスペースを占有するであろう。これは、小型インタフェースを備えたポータブルデバイスにとって特に懸念事項である。
【0005】
更に、ユーザは、時間を把握するため、及びソフトウェアアプリケーションの実行を含む様々な他の動作を実行するために、ますますポータブル多機能デバイスに依存している。しかし、(例えば、時間の把握、及び/又は他の動作などのための)コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するいくつかの技術は、全般的に煩雑かつ非効率である。例えば、一部の既存の技術では、複数回のキー押下又は打鍵を含む場合がある、複雑かつ時間のかかるユーザインタフェースが使用されている。既存の技術は、必要以上の時間を要し、ユーザの時間及びデバイスのエネルギを浪費する。後者の問題は、バッテリ動作式デバイスにおいては特に重大である。
【0006】
したがって、本技術は、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための、より速く、より効率的な方法を電子デバイスに提供する。そのような方法及びインタフェースは、任意選択的に、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための他の方法を補完するか又は置き換える。そのような方法及びインタフェースは、ユーザにかかる認識的負担を低減させ、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作成する。バッテリ動作コンピューティングデバイスについて、そのような方法及びインタフェースは、電力を節約し、バッテリ充電までの時間を延ばし、情報にアクセスするために求められる不要、無関係かつ/又は反復受信された入力の数を減少させる。
【0007】
いくつかの実施形態では、方法が記載される。本方法は、ディスプレイを備える電子デバイスにおいて、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示することを含む。時計ユーザインタフェースは、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所における第1のグラフィックオブジェクトと、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の最後の場所における第2のグラフィックオブジェクトと、を含む。本方法は、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示している間、第1のユーザ入力を検出することと、第1のユーザ入力の検出に応じて、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の第1の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示することを停止することと、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の最後の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示することを停止することと、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示することと、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第2の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示することと、を更に含む。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体が、ディスプレイを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、時計ユーザインタフェースをディスプレイ上に表示するための命令であって、時計ユーザインタフェースが、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所にある第1のグラフィックオブジェクトと、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の最後の場所にある第2のグラフィックオブジェクトと、を含む、命令と、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示している間、第1のユーザ入力を検出し、第1のユーザ入力の検出に応じて、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の第1の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示することを停止するための命令と、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の最後の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示することを停止するための命令と、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示するための命令と、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第2の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示するための命令と、を更に含む。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイを有する電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に、時計ユーザインタフェースを表示するための命令であって、時計ユーザインタフェースが、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所にある第1のグラフィックオブジェクトと、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の最後の場所にある第2のグラフィックオブジェクトと、を含む、命令と、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示している間、第1のユーザ入力を検出し、第1のユーザ入力の検出に応じて、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の第1の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示することを停止する命令と、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の最後の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示することを停止するための命令と、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示するための命令と、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第2の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示するための命令と、を更に含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を含む。1つ以上のプログラムは、時計ユーザインタフェースをディスプレイ上に表示するための命令であって、時計ユーザインタフェースが、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所にある第1のグラフィックオブジェクトと、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の最後の場所にある第2のグラフィックオブジェクトと、を含む、命令と、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示している間、第1のユーザ入力を検出し、第1のユーザ入力の検出に応じて、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の第1の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示することを停止するための命令と、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の最後の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示することを停止するための命令と、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示するための命令と、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第2の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示するための命令と、を更に含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示する手段を備える。時計ユーザインタフェースは、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所にある第1のグラフィックオブジェクトと、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の最後の場所にある第2のグラフィックオブジェクトと、を含む。電子デバイスは、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示している間、第1のユーザ入力を検出する手段と、第1のユーザ入力の検出に応じて、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の第1の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示することを停止する手段と、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の最後の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示することを停止する手段と、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示する手段と、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第2の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示する手段と、を備える。
【0012】
いくつかの実施形態では、方法が記載される。本方法は、ディスプレイを備える電子デバイスにおいて、第1の時刻においてディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示することであって、第1の時刻における時計ユーザインタフェースが、背景上に重ねられた第1の位置に第1の時計の針を含み、背景が、第1の時計の針の第1の位置に基づいて判定された第1の時刻に第1のグラフィック特性を有することと、第1の時刻の後の第2の時刻においてディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示することであって、第2の時刻における時計のユーザインタフェースが、背景に重ねられた第2の位置に第1の時計の針を含み、背景が、第1の時計の針の第2の位置に基づいて判定された第2の時刻に第2のグラフィック特性を有することと、を含む。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体が、ディスプレイを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、第1の時刻において時計ユーザインタフェースをディスプレイ上に表示するための命令であって、第1の時刻における時計ユーザインタフェースが、背景上に重ねられた第1の位置に第1の時計の針を含み、背景が、第1の時計の針の第1の位置に基づいて判定された第1の時刻に第1のグラフィック特性を有することと、第1の時刻の後の第2の時刻においてディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示することであって、第2の時刻における時計ユーザインタフェースが、背景に重ねられた第2の位置に第1の時計の針を含み、背景が、第1の時計の針の第2の位置に基づいて判定された第2の時刻に第2のグラフィック特性を有することと、を含む。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体が、ディスプレイを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、第1の時刻において時計ユーザインタフェースをディスプレイ上に表示するための命令であって、第1の時刻における時計ユーザインタフェースが、背景上に重ねられた第1の位置に第1の時計の針を含み、背景が、第1の時計の針の第1の位置に基づいて判定された第1の時刻に第1のグラフィック特性を有する、命令と、第1の時刻の後の第2の時刻においてディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示するための命令であって、第2の時刻における時計ユーザインタフェースが、背景に重ねられた第2の位置に第1の時計の針を含み、背景が、第1の時計の針の第2の位置に基づいて判定された第2の時刻に第2のグラフィック特性を有する、命令と、を含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を含む。1つ以上のプログラムは、第1の時刻において時計ユーザインタフェースをディスプレイ上に表示するための命令であって、第1の時刻における時計ユーザインタフェースが、背景上に重ねられた第1の位置に第1の時計の針を含み、背景が、第1の時計の針の第1の位置に基づいて判定された第1の時刻に第1のグラフィック特性を有する、命令と、第1の時刻の後の第2の時刻においてディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示するための命令であって、第2の時刻における時計ユーザインタフェースが、背景に重ねられた第2の位置に第1の時計の針を含み、背景が、第1の時計の針の第2の位置に基づいて判定された第2の時刻に第2のグラフィック特性を有する、命令と、を含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイと、第1の時刻においてディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示する手段であって、第1の時刻における時計ユーザインタフェースが、背景上に重ねられた第1の位置に第1の時計の針を含み、背景が、第1の時計の針の第1の位置に基づいて判定された第1の時刻に第1のグラフィック特性を有する、手段と、第1の時刻の後の第2の時刻においてディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示する手段であって、第2の時刻における時計ユーザインタフェースが、背景に重ねられた第2の位置に第1の時計の針を含み、背景が、第1の時計の針の第2の位置に基づいて判定された第2の時刻に第2のグラフィック特性を有する、手段と、を含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、方法が記載される。本方法は、ディスプレイを備える電子デバイスにおいて、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示することであって、時計ユーザインタフェースが、第1のアプリケーションからのデータに関連する第1のメトリックと、第1のアプリケーションからのデータに関連する第2のメトリックとを少なくとも含む、第1のコンプリケーションと、第2のアプリケーションからのデータに関連する第3のメトリックと、第2のアプリケーションからのデータに関連する第4のメトリックとを少なくとも含む、第2のコンプリケーションと、第3のアプリケーションからのデータに関連する第5のメトリックと、第3のアプリケーションからのデータに関連する第6のメトリックとを少なくとも含む、第3のコンプリケーションとを含む、ことと、第4のコンプリケーションを時計ユーザインタフェースに追加するという要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出することであって、第4のコンプリケーションが、第4のアプリケーションからのデータに関連する第7のメトリックと、第4のアプリケーションからのデータに関連する第8のメトリックとを少なくとも含む、ことと、1つ以上の入力のシーケンスの検出に応じて、1つ以上の入力のシーケンスが第1のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第1のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、1つ以上の入力のシーケンスが第2のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第2のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、1つ以上の入力のシーケンスが第3のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第3のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、を含む。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体が、ディスプレイを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、時計ユーザインタフェースをディスプレイ上に表示するための命令であって、時計ユーザインタフェースが、第1のアプリケーションからのデータに関連する第1のメトリックと、第1のアプリケーションからのデータに関連する第2のメトリックとを少なくとも含む、第1のコンプリケーションと、第2のアプリケーションからのデータに関連する第3のメトリックと、第2のアプリケーションからのデータに関連する第4のメトリックとを少なくとも含む、第2のコンプリケーションと、第3のアプリケーションからのデータに関連する第5のメトリックと、第3のアプリケーションからのデータに関連する第6のメトリックとを少なくとも含む、第3のコンプリケーションとを含む、ことと、第4のコンプリケーションを時計ユーザインタフェースに追加するという要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出することであって、第4のコンプリケーションが、第4のアプリケーションからのデータに関連する第7のメトリックと、第4のアプリケーションからのデータに関連する第8のメトリックとを少なくとも含む、ことと、1つ以上の入力のシーケンスの検出に応じて、1つ以上の入力のシーケンスが第1のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第1のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、1つ以上の入力のシーケンスが第2のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第2のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、1つ以上の入力のシーケンスが第3のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第3のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、を含む。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイを有する電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に、時計ユーザインタフェースを表示するための命令であって、時計ユーザインタフェースが、第1のアプリケーションからのデータに関連する第1のメトリックと、第1のアプリケーションからのデータに関連する第2のメトリックとを少なくとも含む、第1のコンプリケーションと、第2のアプリケーションからのデータに関連する第3のメトリックと、第2のアプリケーションからのデータに関連する第4のメトリックとを少なくとも含む、第2のコンプリケーションと、第3のアプリケーションからのデータに関連する第5のメトリックと、第3のアプリケーションからのデータに関連する第6のメトリックとを少なくとも含む、第3のコンプリケーションとを含む、ことと、第4のコンプリケーションを時計ユーザインタフェースに追加するという要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出することであって、第4のコンプリケーションが、第4のアプリケーションからのデータに関連する第7のメトリックと、第4のアプリケーションからのデータに関連する第8のメトリックとを少なくとも含む、ことと、1つ以上の入力のシーケンスの検出に応じて、1つ以上の入力のシーケンスが第1のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第1のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、1つ以上の入力のシーケンスが第2のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第2のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、1つ以上の入力のシーケンスが第3のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第3のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、を含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を含む。1つ以上のプログラムは、時計ユーザインタフェースをディスプレイ上に表示するための命令であって、時計ユーザインタフェースが、第1のアプリケーションからのデータに関連する第1のメトリックと、第1のアプリケーションからのデータに関連する第2のメトリックとを少なくとも含む、第1のコンプリケーションと、第2のアプリケーションからのデータに関連する第3のメトリックと、第2のアプリケーションからのデータに関連する第4のメトリックとを少なくとも含む、第2のコンプリケーションと、第3のアプリケーションからのデータに関連する第5のメトリックと、第3のアプリケーションからのデータに関連する第6のメトリックとを少なくとも含む、第3のコンプリケーションとを含む、ことと、第4のコンプリケーションを時計ユーザインタフェースに追加するという要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出することであって、第4のコンプリケーションが、第4のアプリケーションからのデータに関連する第7のメトリックと、第4のアプリケーションからのデータに関連する第8のメトリックとを少なくとも含む、ことと、1つ以上の入力のシーケンスの検出に応じて、1つ以上の入力のシーケンスが第1のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第1のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、1つ以上の入力のシーケンスが第2のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第2のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、1つ以上の入力のシーケンスが第3のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第3のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換えることと、を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイと、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示する手段であって、時計ユーザインタフェースが、第1のアプリケーションからのデータに関連する第1のメトリックと、第1のアプリケーションからのデータに関連する第2のメトリックとを少なくとも含む、第1のコンプリケーションと、第2のアプリケーションからのデータに関連する第3のメトリックと、第2のアプリケーションからのデータに関連する第4のメトリックとを少なくとも含む、第2のコンプリケーションと、第3のアプリケーションからのデータに関連する第5のメトリックと、第3のアプリケーションからのデータに関連する第6のメトリックとを少なくとも含む、第3のコンプリケーションとを含む、手段と、第4のコンプリケーションを時計ユーザインタフェースに追加するという要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出する手段であって、第4のコンプリケーションが、第4のアプリケーションからのデータに関連する第7のメトリックと、第4のアプリケーションからのデータに関連する第8のメトリックとを少なくとも含む、手段と、1つ以上の入力のシーケンスの検出に応じて、1つ以上の入力のシーケンスが第1のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第1のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換える手段と、1つ以上の入力のシーケンスが第2のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第2のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換える手段と、1つ以上の入力のシーケンスが第3のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、第3のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換える手段と、を備える。
【0022】
いくつかの実施形態では、方法が記載される。本方法は、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを有する電子デバイスにおいて、ディスプレイ上に時計文字盤を含む時計ユーザインタフェースを表示することを含み、時計ユーザインタフェースが、時計文字盤と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素とを含む。本方法は、1つ以上の入力デバイスを介して、時計文字盤上の対応する場所に対応するコンプリケーションを追加するという要求を受信することと、対応するコンプリケーションを時計文字盤上の対応する場所に追加するという要求の受信に応じて、対応するコンプリケーションが第1のコンプリケーションであるとの判定に従って、ディスプレイ上で、時計文字盤上の対応する場所に第1のコンプリケーションを表示することと、ユーザインタフェース要素の少なくとも一部を第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えることと、対応するコンプリケーションが第2のコンプリケーションであるとの判定に従って、ユーザインタフェース要素の一部を第2のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えることなく、ディスプレイ上で、時計文字盤上の対応する場所に第2のコンプリケーションを表示することと、を更に含む。
【0023】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示するための命令を含み、時計ユーザインタフェースは、時計文字盤と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素とを含む。1つ以上のプログラムは、1つ以上の入力デバイスを介して、時計文字盤上の対応する場所に対応するコンプリケーションを追加するという要求を受信するための命令と、対応するコンプリケーションを時計文字盤上の対応する場所に追加するという要求の受信に応じて、対応するコンプリケーションが第1のコンプリケーションであるとの判定に従って、ディスプレイ上で、時計文字盤上の対応する場所に第1のコンプリケーションを表示するための命令と、ユーザインタフェース要素の少なくとも一部を第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えるための命令と、対応するコンプリケーションが第2のコンプリケーションであるとの判定に従って、ユーザインタフェース要素の一部を第2のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えることなく、ディスプレイ上で、時計文字盤上の対応する場所に第2のコンプリケーションを表示するための命令と、を更に含む。
【0024】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示するための命令を含み、時計ユーザインタフェースは、時計文字盤と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素とを含む。1つ以上のプログラムは、1つ以上の入力デバイスを介して、時計文字盤上の対応する場所に対応するコンプリケーションを追加するという要求を受信するための命令と、対応するコンプリケーションを時計文字盤上の対応する場所に追加するという要求の受信に応じて、対応するコンプリケーションが第1のコンプリケーションであるとの判定に従って、ディスプレイ上で、時計文字盤上の対応する場所に第1のコンプリケーションを表示するための命令と、ユーザインタフェース要素の少なくとも一部を第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えるための命令と、対応するコンプリケーションが第2のコンプリケーションであるとの判定に従って、ユーザインタフェース要素の一部を第2のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えることなく、ディスプレイ上で、時計文字盤上の対応する場所に第2のコンプリケーションを表示するための命令と、を更に含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイと、1つ以上の入力デバイスと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を含む。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示する命令を含み、時計ユーザインタフェースは、時計文字盤と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素とを含む。1つ以上のプログラムは、1つ以上の入力デバイスを介して、時計文字盤上の対応する場所に対応するコンプリケーションを追加するという要求を受信するための命令と、対応するコンプリケーションを時計文字盤上の対応する場所に追加するという要求の受信に応じて、対応するコンプリケーションが第1のコンプリケーションであるとの判定に従って、ディスプレイ上で、時計文字盤上の対応する場所に第1のコンプリケーションを表示するための命令と、ユーザインタフェース要素の少なくとも一部を第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えるための命令と、対応するコンプリケーションが第2のコンプリケーションであるとの判定に従って、ユーザインタフェース要素の一部を第2のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えることなく、ディスプレイ上で、時計文字盤上の対応する場所に第2のコンプリケーションを表示するための命令と、を更に含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示する手段を含み、時計ユーザインタフェースが、時計文字盤と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素と、を含む。電子デバイスは、1つ以上の入力デバイスを介して、時計文字盤上の対応する場所に対応するコンプリケーションを追加するという要求を受信する手段を更に備え、時計文字盤上の対応する場所に対応するコンプリケーションを追加するという要求の受信に応じて、本デバイスは、ディスプレイ上で、時計文字盤上の対応する場所に第1のコンプリケーションを表示し、対応するコンプリケーションが第1のコンプリケーションであるとの判定に従って、ユーザインタフェース要素の少なくとも一部を第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換える手段と、対応するコンプリケーションが第2のコンプリケーションであるとの判定に従って、ユーザインタフェース要素の一部を第2のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに置き換えることなく、ディスプレイ上で、第2のコンプリケーションを時計文字盤上の対応する場所に表示する手段と、を更に備える。
【0027】
いくつかの実施形態では、方法が記載される。本方法は、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを有する電子デバイスにおいて、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示することを含み、時計ユーザインタフェースが、時計文字盤と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素と、コンプリケーションと、を備える。本方法は、時計ユーザインタフェースを表示している間、1つ以上の入力デバイスを介して、ユーザインタフェース要素に向けられた入力を検出することと、ユーザインタフェース要素に向けられた入力の検出に応じて、ディスプレイ上で、時計文字盤の表示及びディスプレイ上のコンプリケーションを維持しながら、入力に基づいてユーザインタフェース要素の外観を更新することと、を更に含む。
【0028】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示するための命令を含み、時計ユーザインタフェースが、時計文字盤と、時計文字盤と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素と、コンプリケーションと、を備える。1つ以上のプログラムは、時計ユーザインタフェースを表示している間、1つ以上の入力デバイスを介して、ユーザインタフェース要素に向けられた入力を検出するための命令と、ユーザインタフェース要素に向けられた入力の検出に応じて、ディスプレイ上で、時計文字盤の表示及びディスプレイ上のコンプリケーションを維持しながら、入力に基づいてユーザインタフェース要素の外観を更新するための命令と、を更に含む。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示するための命令を含み、時計ユーザインタフェースが、時計文字盤と、時計文字盤と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素と、コンプリケーションと、を備える。1つ以上のプログラムは、時計ユーザインタフェースを表示している間、1つ以上の入力デバイスを介して、ユーザインタフェース要素に向けられた入力を検出するための命令と、ユーザインタフェース要素に向けられた入力の検出に応じて、ディスプレイ上で、時計文字盤の表示及びディスプレイ上のコンプリケーションを維持しながら、入力に基づいてユーザインタフェース要素の外観を更新するための命令と、を更に含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイと、1つ以上の入力デバイスと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を含む。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示するための命令を含み、時計ユーザインタフェースが、時計文字盤と、時計文字盤と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素と、コンプリケーションと、を備える。1つ以上のプログラムは、時計ユーザインタフェースを表示している間、1つ以上の入力デバイスを介して、ユーザインタフェース要素に向けられた入力を検出するための命令と、ユーザインタフェース要素に向けられた入力の検出に応じて、ディスプレイ上で、時計文字盤の表示及びディスプレイ上のコンプリケーションを維持しながら、入力に基づいてユーザインタフェース要素の外観を更新するための命令と、を更に含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示する手段を備え、時計ユーザインタフェースは、時計文字盤と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素と、コンプリケーションと、を備える。本デバイスは、1つ以上の入力デバイスを介して、時計ユーザインタフェースを表示している間、ユーザインタフェース要素に向けられた入力を検出する手段を更に備える。デバイスは、ユーザインタフェース要素に向けられた入力の検出に応じて、時計文字盤の表示及びディスプレイ上のコンプリケーションを維持しながら、ディスプレイ上で、入力に基づいてユーザインタフェース要素の外観を更新する手段を更に備える。
【0032】
これらの機能を実行する実行可能な命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。これらの機能を実行する実行可能な命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。
【0033】
このように、デバイスに、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するためのより高速で効率的な方法及びインタフェースを提供することによって、このようなデバイスの有効性、効率、及びユーザ満足度を向上させる。そのような方法及びインタフェースは、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための他の方法を補完するか又は置換してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
説明される様々な実施形態をより良く理解するため、以下の図面と併せて、以下の「発明を実施するための形態」が参照されるべきであり、類似の参照番号は、以下の図の全てを通じて、対応する部分を指す。
【0035】
図1A】いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイを有するポータブル多機能デバイスを示すブロック図である。
【0036】
図1B】いくつかの実施形態に係るイベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。
【0037】
図2】いくつかの実施形態に係るタッチスクリーンを有するポータブル多機能デバイスを示す。
【0038】
図3】いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。
【0039】
図4A】いくつかの実施形態に係るポータブル多機能デバイス上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0040】
図4B】いくつかの実施形態に係るディスプレイとは別個のタッチ感知面を有する多機能デバイスの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0041】
図5A】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスを示す。
【0042】
図5B】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスを示すブロック図である。
【0043】
図5C】いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイ及び強度センサを有するパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素を示す。
図5D】いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイ及び強度センサを有するパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素を示す。
【0044】
図5E】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素及びユーザインタフェースを示す。
図5F】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素及びユーザインタフェースを示す。
図5G】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素及びユーザインタフェースを示す。
図5H】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素及びユーザインタフェースを示す。
【0045】
図6A】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6B】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6C】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6D】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6E】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6F】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6G】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6H】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6I】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6J】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6K】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6L】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図6M】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
【0046】
図7A】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
図7B】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
【0047】
図8A】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図8B】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図8C】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図8D】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図8E】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図8F】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図8G】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図8H】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図8I】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図8J】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
【0048】
図9】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
【0049】
図10A】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10B】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10C】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10D】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10E】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10F】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10G】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10H】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10I】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10J】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10K】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10L】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10M】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10N】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10O】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10P】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10Q】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10R】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10S】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図10T】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
【0050】
図11A】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
図11B】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
図11C】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
図11D】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
【0051】
図12A】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12B】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12C】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12D】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12E】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12F】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12G】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12H】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12I】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12J】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12K】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12L】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12M】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12N】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12O】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12P】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12Q】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図12R】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
【0052】
図13】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
【0053】
図14A】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14B】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14C】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14D】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14E】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14F】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14G】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14H】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14I】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14J】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14K】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14L】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14M】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14N】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14O】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14P】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14Q】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14R】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14S】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14T】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14U】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14V】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14W】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14X】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14Y】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14Z】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14AA】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14AB】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14AC】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14AD】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
図14AE】例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。
【0054】
図15A】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
図15B】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
図15C】いくつかの実施形態に係る、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下の説明は、例示的な方法、パラメータなどについて記載する。しかしながら、そのような説明は、本開示の範囲に対する限定として意図されるものではなく、代わりに例示的な実施形態の説明として提供されることを認識されたい。
【0056】
例えば、時刻を追加情報と共に表示する、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスのニーズが存在する。これは、小型ディスプレイを備えたポータブル多機能デバイスに特に当てはまる。簡便でカスタマイズ可能なインタフェースにおいて、ユーザに(例えば、1つ以上のアプリケーションから取得される)関連情報を一目で都合良く提供することにより、情報にアクセスするために必要な入力数を減らし、バッテリ寿命を保つことができる。また、ユーザがインタフェースを使用しているコンテキストが(例えば、一日中)変化するにつれて、異なる詳細度で様々なコンテンツを表示するように迅速に適応させることのできるユーザインタフェースをユーザに提供することにより、インタフェースを介してより効率的にこのような情報にアクセスすることが可能になる。このようなインタフェースにより、「スペース」スクリーンをより効率的に利用することができ、それにより、1日のいつでも、関連するデータにアクセスするために必要なユーザ対話数が減少する。そのような技術により、コンテキスト固有のユーザインタフェースを使用して、情報にアクセスする、及び/又は時間を把握することにより、ユーザの認識的負担を軽減して、生産性を高めることができる。更に、このような技法は、普通なら冗長なユーザ入力に浪費されるプロセッサ及び電池の電力を低減させることができる。
【0057】
以下、図1A図1B図2図3図4A図4B及び図5A図5Hは、コンテキスト固有のユーザインタフェースを構成するための技術を実行するための例示的なデバイスの説明を提供する。図6A図6M図8A図8J図10A図10T図12A図12R、及び図14A図14AEは、コンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図中のユーザインタフェースはまた、図7A図7B図9図11A図11D図13、及び図15A図15Cの方法を含む、以下で説明されるプロセスを例示するためにも使用される。
【0058】
以下の説明では、様々な要素について説明するために、「第1の」、「第2の」などの用語を使用するが、これらの要素は、それらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、記載する様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のタッチを第2のタッチと呼ぶこともでき、同様に第2のタッチを第1のタッチと呼ぶこともできる。第1のタッチ及び第2のタッチはどちらもタッチであるが、これらは同じタッチではない。
【0059】
本明細書に記載する様々な実施形態の説明で使用される術語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定的であることは意図されていない。記載する様々な実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲では、単数形の「a(1つ、一)」、「an(1つ、一)」、及び「the(その、この)」は、文脈上別途明白に記載しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。また、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての考えられる組み合わせを指し、かつこれを含むことを理解されたい。用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(含む、備える)」、及び/又は「comprising(含む、備える)」は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
【0060】
「~の場合(if)」という用語は、任意選択的に、文脈に応じて、「~とき(when)」若しくは「~とき(upon)」、又は「~と判定したことに応じて(in response to determining)」若しくは「~を検出したことに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈される。同様に、「~と判定された場合(if it is determined)」又は「[記載の状態又はイベント]が検出された場合(if[a stated condition or event]is detected)」という語句は、任意選択的に、文脈に応じて、「~と判定したとき(upon determining)」若しくは「~と判定したことに応じて(in response to determining)」、又は「[記載の状態又はイベント]を検出したとき(upon detecting[the stated condition or event])」若しくは「[記載の状態又はイベント]を検出したことに応じて(in response to detecting[the stated condition or event])」を意味すると解釈される。
【0061】
電子デバイス、そのようなデバイス用のユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用する関連するプロセスの実施形態が説明される。いくつかの実施形態では、デバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレーヤ機能などの他の機能も含む、携帯電話などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態としては、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)のデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。任意選択的に、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップ又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも使用される。また、いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータであることも理解されたい。
【0062】
以下の論考では、ディスプレイ及びタッチ感知面を含む電子デバイスについて説明する。しかしながら、電子デバイスは、任意選択的に、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを含むことを理解されたい。
【0063】
デバイスは、典型的には、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの様々なアプリケーションに対応する。
【0064】
本デバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能、並びにデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーション毎に、及び/又はそれぞれのアプリケーション内で、任意選択的に、調整及び/又は変更される。このように、デバイスの共通の物理アーキテクチャ(タッチ感知面など)は、任意選択的に、ユーザにとって直観的かつ透明なユーザインタフェースを備える様々なアプリケーションをサポートする。
【0065】
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。図1Aは、いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイシステム112を有するポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれることがあり、「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られている又は呼ばれることがある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インタフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力コントロールデバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光センサ164を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上で触知出力を生成する(例えばデバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などのタッチ感知面上で触知出力を生成する)1つ以上の触知出力生成器167を含む。これらの構成要素は、任意選択的に、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して通信する。
【0066】
本明細書及び特許請求の範囲では、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指の接触)の力若しくは圧力(単位面積当たりの力)、又はタッチ感知面上の接触の力若しくは圧力に対する代理(プロキシ)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの別個の値を含み、より典型的には、数百の(例えば、少なくとも256の)別個の値を含む、値の範囲を有する。接触の強度は、任意選択的に、様々な手法、及び様々なセンサ又はセンサの組み合わせを使用して、判定(又は測定)される。例えば、タッチ感知面の下又はそれに隣接する1つ以上の力センサは、任意選択的に、タッチ感知面上の様々なポイントにおける力を測定するために使用される。一部の実装形態では、複数の力センサからの力測定値は、接触の推定される力を判定するために組み合わされる(例えば、加重平均)。同様に、スタイラスの感圧性先端部は、任意選択的に、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定するために使用される。あるいは、タッチ感知面上で検出される接触エリアのサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化は、任意選択的に、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物として使用される。一部の実装形態では、接触の力又は圧力のための代替測定値は、強度閾値を超えているかどうかを判定するために直接使用される(例えば、強度閾値は、代替測定値に対応する単位で記述される)。一部の実装形態では、接触力又は圧力に対する代理測定は、推定される力又は圧力に変換され、推定される力又は圧力は、強度閾値を超過したかどうかを判定するために使用される(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定される圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することにより、アフォーダンスを(例えば、タッチ感知ディスプレイ上に)表示するための、及び/又は、ユーザ入力を(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又は、ノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的制御部を介して)受信するための面積が制限されている、低減されたサイズのデバイス上で、通常であればユーザによってアクセスすることが不可能であり得る追加のデバイス機能への、ユーザのアクセスが可能となる。
【0067】
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、用語「触知出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの従前の位置に対するそのデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、そのデバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又は、デバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況では、物理的変位によって生成された触知出力は、そのデバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識される変化に相当する触感として、ユーザによって解釈されることになる。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。場合によっては、ユーザの動作により物理的に押された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がないときでさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない場合であっても、ユーザによって、そのタッチ感知面の「粗さ」として、任意選択的に解釈又は感知される。そのようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個人的な感覚認知に左右されるが、大多数のユーザに共通する、多くのタッチの感覚認知が存在する。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
【0068】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一例に過ぎず、デバイス100は、任意選択的に、示されているものよりも多くの構成要素又は少ない構成要素を有するものであり、任意選択的に、2つ以上の構成要素を組み合わせるものであり、又は、任意選択的に、それらの構成要素の異なる構成若しくは配置を有するものであることを理解されたい。図1Aに示す様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの両方の組み合わせで実施される。
【0069】
メモリ102は、任意選択的に、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリコントローラ122は、任意選択的に、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御する。
【0070】
周辺機器インタフェース118は、デバイスの入力及び出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合するために使用することができる。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットを動作させる又は実行して、デバイス100のための様々な機能を実行し、データを処理する。いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、任意選択的に、チップ104などの単一のチップ上で実施される。いくつかの他の実施形態では、それらは別々のチップ上に任意選択的に実装される。
【0071】
RF(radio frequency)(無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に、又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、任意選択的に、これらの機能を実行するための周知の回路を含み、それらの回路としては、限定するものではないが、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリなどが挙げられる。RF回路108は、任意選択的に、ワールドワイドウェブ(World Wide Web、WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、並びに/又はセルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと、また他のデバイスと、無線通信によって通信する。RF回路108は、任意選択的に、短距離通信無線機などによって近距離通信(near field Communication、NFC)フィールドを検出する良く知られている回路を含む。無線通信は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、動き通信用のグローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM)、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(high-speed uplink packet access、HSUPA)、エボリューションデータオンリ(Evolution, Data-Only、EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(Dual-Cell HSPA、DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、近距離通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W-CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Bluetoothローエネルギ(Bluetooth Low Energy、BTLE(登録商標))、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi(登録商標))(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n、及び/若しくはIEEE 802.11ac)、ボイスオーバインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi-MAX(登録商標)、電子メール用プロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/若しくはポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンスレベレイジングエクステンションのためのセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、並びに/若しくはショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、又は本明細書の出願日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の適した通信プロトコルを含む、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0072】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インタフェース118からオーディオデータを受信し、このオーディオデータを電気信号に変換し、この電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。また、オーディオ回路110は、マイクロフォン113によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータに変換し、このオーディオデータを処理のために周辺機器インタフェース118に送信する。オーディオデータは、任意選択的に、周辺機器インタフェース118によって、メモリ102及び/若しくはRF回路108から取得され、かつ/又はメモリ102及び/若しくはRF回路108に伝送される。いくつかの実施形態では、オーディオ回路110はまた、ヘッドセットジャック(例えば、図2の212)を含む。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えばマイクロフォン)の両方を備えるヘッドセットなどの着脱可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
【0073】
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及び他の入力コントロールデバイス116などのデバイス100上の入出力周辺機器を、周辺機器インタフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、任意選択的に、ディスプレイコントローラ156、光センサコントローラ158、深度カメラコントローラ169、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び、他の入力デバイス若しくは制御デバイス用の1つ以上の入力コントローラ160を含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力コントロールデバイス116からの電気信号の受信/他の入力コントロールデバイス116への電気信号の送信を行う。他の入力コントロールデバイス116は、任意選択的に、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含む。いくつかの代替的な実施形態では、入力コントローラ(単数又は複数)160は、任意選択的に、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに結合される(又はいずれにも結合されない)。1つ以上のボタン(例えば、図2の208)は、任意選択的に、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量コントロールのための上下ボタンを含む。1つ以上のボタンは、任意選択的に、プッシュボタン(例えば、図2の206)を含む。
【0074】
全体として参照により本明細書に組み込まれている、2005年12月23日出願の米国特許出願第11/322,549号、「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」、米国特許第7,657,849号に記載されているように、プッシュボタンの素早い押下は、任意選択的に、タッチスクリーン112のロックを係合解除し、又は任意選択的に、タッチスクリーン上のジェスチャを使用してデバイスをアンロックするプロセスを開始する。プッシュボタン(例えば、206)のより長い押下は、任意選択的に、デバイス100への電力をオン又はオフにする。ボタンのうちの1つ以上の機能性は、任意選択的に、ユーザによってカスタマイズ可能である。タッチスクリーン112は、仮想又はソフトボタン及び1つ以上のソフトキーボードを実装するために使用される。
【0075】
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112からの電気信号の受信、及び/又はタッチスクリーン112への電気信号の送信を行う。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚出力を表示する。この視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びそれらの任意の組み合わせ(総称して「グラフィック」)を任意選択的に含む。いくつかの実施形態では、視覚出力の一部又は全ては、任意選択的に、ユーザインタフェースオブジェクトに対応する。
【0076】
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触知接触に基づくユーザからの入力を受け入れるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)、タッチスクリーン112上で接触(及び任意の接触の移動又は中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112上に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ又は画像)との対話に変換する。例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0077】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用するが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術も使用される。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波の技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定する他の近接センサアレイ又は他の要素を含む、現在知られている又は今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及びそのあらゆる動き又は中断を検出する。例示的な実施形態では、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)に見られるものなどの、投影型相互静電容量感知技術が使用される。
【0078】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、任意選択的に、それぞれ全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第6,323,846号(Westermanら)、第6,570,557号(Westermanら)、及び/若しくは第6,677,932号(Westerman)、並びに/又は米国特許公報第2002/0015024A1号という米国特許に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドに類似している。しかし、タッチスクリーン112はデバイス100からの視覚出力を表示するのに対して、タッチ感知タッチパッドは視覚出力を提供しない。
【0079】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、(1)2006年5月2日出願の米国特許出願第11/381,313号、「Multipoint Touch Surface Controller」、(2)2004年5月6日出願の米国特許出願第10/840,862号、「Multipoint Touchscreen」、(3)2004年7月30日出願の米国特許出願第10/903,964号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(4)2005年1月31日出願の米国特許出願第11/048,264号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(5)2005年1月18日出願の米国特許出願第11/038,590号、「Mode-Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、(6)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,758号、「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、(7)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,700号、「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、(8)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,737号、「Activating Virtual Keys Of A Touch-Screen Virtual Keyboard」、及び(9)2006年3月3日出願の米国特許出願第11/367,749号、「Multi-Functional Hand-Held Device」という出願に記載されている。これらの出願は全て、全体として参照により本明細書に組み込まれている。
【0080】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、100dpiを超えるビデオ解像度を有する。一部の実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiのビデオ解像度を有する。ユーザは、任意選択的に、スタイラス、指などの任意の適した物体又は付属物を使用して、タッチスクリーン112に接触する。一部の実施形態では、ユーザインタフェースは、指ベースの接触及びジェスチャを主に扱うように設計されるが、これは、タッチスクリーン上の指の接触面積がより大きいため、スタイラスベースの入力ほど精密でない可能性がある。一部の実施形態では、デバイスは、指による粗い入力を、ユーザによって所望されているアクションを実行するための、正確なポインタ/カーソルの位置又はコマンドに変換する。
【0081】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、任意選択的に、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッドを含む。一部の実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、任意選択的に、タッチスクリーン112又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部とは別個のタッチ感知面である。
【0082】
デバイス100は、様々な構成要素に電力を供給する電力システム162も含む。電力システム162は、任意選択的に、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイス内での電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含む。
【0083】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光センサ164を含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の光センサコントローラ158に結合された光センサを示す。光センサ164は、任意選択的に、電荷結合デバイス(charge-coupled device、CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal-oxide semiconductor、CMOS)フォトトランジスタを含む。光センサ164は、1つ以上のレンズを通って投影された環境からの光を受信し、その光を、画像を表すデータに変換する。光センサ164は、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、任意選択的に、静止画像又はビデオをキャプチャする。いくつかの実施形態では、光センサは、デバイスの前面にあるタッチスクリーンディスプレイ112とは反対に、デバイス100の裏面に位置し、したがってタッチスクリーンディスプレイは、静止画像及び/又はビデオ画像の取得のためのビューファインダとして使用することが有効である。いくつかの実施形態では、光センサは、デバイスの前面には位置し、したがってユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために入手され、ユーザは、他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見る。いくつかの実施形態では、光センサ164の位置は、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって単一の光センサ164が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又はビデオ画像の取得にも使用される。
【0084】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の深度カメラセンサ175を含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の深度カメラコントローラ169に結合された深度カメラセンサを示す。深度カメラセンサ175は、環境からデータを受信して、視点(例えば、深度カメラセンサ)からのシーン内の対象物(例えば、顔面)の3次元モデルを作成する。いくつかの実施形態では、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、深度カメラセンサ175は、任意選択的に、撮像モジュール143によってキャプチャされた画像の種々の部分の深度マップを決定するために使用される。いくつかの実施形態では、ユーザが他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見ている間に、深度情報を有するユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために取得されるように、及び、深度マップデータを有する自撮り画像をキャプチャするように、デバイス100の前面に深度カメラセンサが配置されている。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175は、デバイスの背面に、あるいはデバイス100の背面及び前面に配置されている。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175の位置は、ユーザによって(例えば、デバイスハウジング内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって深度カメラセンサ175が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又はビデオ画像の取得にも使用される。
【0085】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の接触強度センサ165を含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に結合された接触強度センサを示す。接触強度センサ165は、任意選択的に、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、容量性力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量性タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(若しくは圧力)を測定するために使用されるセンサ)を含む。接触強度センサ165は、接触強度情報(例えば、圧力情報、又は圧力情報に対するプロキシ)を環境から受信する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、タッチ感知面(例えばタッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0086】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の近接センサ166を含む。図1Aは、周辺機器インタフェース118と結合された近接センサ166を示す。代わりに、近接センサ166は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。近接センサ166は、任意選択的に、全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許出願第11/241,839号、「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/240,788号、「Proximity Detector In Handheld Device」第11/620,702号、「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、第11/586,862号、「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び同第11/638,251号、「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」で説明されるように機能するものであり、これらの出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、多機能デバイスが、ユーザの耳の近くに配置される場合(例えば、ユーザが電話通話を行っている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにして無効化する。
【0087】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の触知出力生成器167を含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に結合された、触知出力生成器を示す。触知出力生成器167は、任意選択的に、スピーカ若しくは他のオーディオ構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマー、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などのエネルギを直線の動きに変換する電気機械デバイスを含む。接触強度センサ165は、触覚フィードバックモジュール133から触知フィードバック生成命令を受信し、デバイス100のユーザが感知することが可能な触知出力をデバイス100上に生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向(例えば、デバイス100の表面の内/外)に、又は水平方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面内の前後)に移動させることによって、触知出力を生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0088】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の加速度計168を含む。図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された加速度計168を示す。代わりに、加速度計168は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。加速度計168は、任意選択的に、どちらも全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許公開第20050190059号、「Acceleration-based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」、及び米国特許公開第20060017692号、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」に記載されているように機能する。一部の実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、ポートレートビュー又はランドスケープビューでタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。デバイス100は、加速度計168に加えて、磁気計並びにデバイス100の場所及び向き(例えば、縦方向又は横方向)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信機を任意選択的に含む。
【0089】
いくつかの実施形態では、メモリ102内に記憶されているソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、いくつかの実施形態では、メモリ102(図1A)又は370(図3)は、図1A及び図3に示すように、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブ状態のアプリケーションがある場合に、どのアプリケーションがアクティブであるかを示すアクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占めているかを示す表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力コントロールデバイス116から取得した情報を含むセンサ状態、並びにデバイスの位置及び/又は姿勢に関する位置情報、のうちの1つ以上を含む。
【0090】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin(登録商標)、RTXC(登録商標)、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OS X(登録商標)、iOS(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorks(登録商標)などの組み込み型オペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイスの制御、電力管理など)を制御及び管理する様々なソフトウェア構成要素及び/又はドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
【0091】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素をも含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)、FIREWIRE(登録商標)など)は、直接的に、又はネットワーク(例えばインターネット、無線LANなど)を介して間接的に、他のデバイスに結合するように適合されている。一部の実施形態では、外部ポートは、iPod(登録商標)(Apple Inc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同じ若しくは類似であり、かつ/又はそれに適合しているマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0092】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、タッチスクリーン112(ディスプレイコントローラ156と連携して)及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を検出する。接触/動きモジュール130は、接触が生じたか否かを判定すること(例えば、指を下ろすイベントを検出すること)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は接触の力若しくは圧力の代替物)を判定すること、接触の移動が存在するか否かを判定し、タッチ感知面を横断する移動を追跡すること(例えば、指をドラッグする1つ以上のイベントを検出すること)、及び接触が停止したか否かを判定すること(例えば、指を上げるイベント又は接触の中断を検出すること)などの、接触の検出に関する様々な動作を実行するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データによって表される、接触点の移動を判定することは、任意選択的に、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0093】
いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するための(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したか否かを判定するための)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態では、強度閾値の少なくとも1つのサブセットが、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって判定されるのではなく、デバイス100の物理ハードウェアを変化させることなく調整することができる)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイハードウェアを変化させることなく、広範囲の既定閾値のうちのいずれかに設定することができる。加えて、一部の実装形態では、デバイスのユーザは、強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するソフトウェア設定が提供される(例えば、システムレベルのクリック「強度」パラメータによって、個々の強度閾値を調整すること、及び/又は複数の強度閾値を一度に調整することによる)。
【0094】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターンを有する(例えば検出される接触の動き、タイミング、及び/又は強度が異なる)。したがって、ジェスチャは、任意選択的に、特定の接触パターンを検出することによって検出される。例えば、指タップジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて指ダウンイベントと同じ位置(又は実質的に同じ位置)(例えば、アイコンの位置)で指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の例として、タッチ感知面上で指スワイプジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて1つ以上の指ドラッグイベントを検出し、その後それに続いて指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0095】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的な影響(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚的特性)を変化させる構成要素を含めて、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリング及び表示する様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書では、「グラフィック」という用語は、それだけに限定されるものではないが、文字、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどを含む、ユーザに表示することができる任意のオブジェクトを含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール132は、使用されることになるグラフィックを表すデータを記憶する。各グラフィックには、任意選択的に、対応するコードが割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィック特性データと共に、表示されることとなるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、次にディスプレイコントローラ156に出力する画面の画像データを生成する。
【0097】
触覚フィードバックモジュール133は、デバイス100とのユーザ対話に応じて、デバイス100上の1つ以上の場所で触知出力を生成するために、触知出力生成器(単数又は複数)167によって使用される命令を生成するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。
【0098】
テキスト入力モジュール134は、任意選択で、グラフィックモジュール132の構成要素であり、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
【0099】
GPSモジュール135は、デバイスの場所を判定し、この情報を様々なアプリケーションで使用するために(例えば、場所に基づくダイヤル発呼で使用するために電話138へ、写真/ビデオのメタデータとしてカメラ143へ、並びに、天気ウィジェット、地域のイエローページウィジェット、及びマップ/ナビゲーションウィジェットなどの、場所に基づくサービスを提供するアプリケーションへ)提供する。
【0100】
アプリケーション136は、任意選択的に、以下のモジュール(又は命令セット)又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)、
●電話モジュール138、
●テレビ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(Instant messaging、IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又はビデオ画像用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●ビデオプレーヤモジュール、
●音楽プレーヤモジュール、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダモジュール148、
●任意選択的に天気ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、辞書ウィジェット149-5、及びユーザによって入手された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149-6のうちの1つ以上を含むウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149-6を作成するためのウィジェット作成モジュール150、
●検索モジュール151、
●ビデオプレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールを一体化したビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、
●メモモジュール153、
●マップモジュール154、並びに/又は、
●オンラインビデオモジュール155。
【0101】
任意選択的にメモリ102に記憶される他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0102】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、連絡先モジュール137は、任意選択的に、アドレス帳に名前(単数又は複数)を追加すること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、電子メールアドレス(単数又は複数)、実際の住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前に関連付けること、画像を名前に関連付けること、名前を分類して並べ替えること、電話番号又は電子メールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議モジュール139、電子メール140、又はIM141による通信を開始及び/又は促進することなどを含めて、アドレス帳又は連絡先リスト(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192内に記憶される)を管理するために使用される。
【0103】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電話モジュール138は、任意選択的に、電話番号に対応する文字シーケンスの入力、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号へのアクセス、入力された電話番号の修正、それぞれの電話番号のダイヤル、会話の実施、会話が終了したときの通話停止又はハングアップのために使用される。前述したように、無線通信は、任意選択的に、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0104】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137、及び電話モジュール138と連携して、テレビ会議モジュール139は、ユーザ命令に従ってユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始、実行、及び終了するための実行可能な命令を含む。
【0105】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザ命令に応じて電子メールを作成、送信、受信、及び管理するための実行可能な命令を含む。画像管理モジュール144と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止画像又はビデオ画像を有する電子メールの作成及び送信を非常に容易にする。
【0106】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、インスタントメッセージングモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字シーケンスの入力、以前に入力された文字の修正、それぞれのインスタントメッセージの送信(例えば、電話通信ベースのインスタントメッセージ向けのショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(Multimedia Message Service、MMS)プロトコル、又はインターネットベースのインスタントメッセージ向けのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用する)、インスタントメッセージの受信、及び受信したインスタントメッセージの閲覧のための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、送信及び/又は受信されるインスタントメッセージは、任意選択的に、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(Enhanced Messaging Service、EMS)でサポートされるグラフィック、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、及び/又は他の添付ファイルを含む。本明細書では、「インスタントメッセージング」とは、電話通信ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)と、インターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)との両方を指す。
【0107】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、マップモジュール154、及び音楽プレーヤモジュールと連携して、トレーニングサポートモジュール142は、トレーニング(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー燃焼目標を有する)を作成し、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信し、トレーニングセンサデータを受信し、トレーニングをモニタするために使用されるセンサを較正し、トレーニングのための音楽を選択及び再生し、並びに、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信するための実行可能な命令を含む。
【0108】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ(単数又は複数)164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と連携して、カメラモジュール143は、静止画像若しくはビデオ(ビデオストリームを含む)のキャプチャ及びメモリ102内への記憶、静止画像若しくはビデオの特性の修正、又はメモリ102からの静止画像若しくはビデオの削除のための実行可能な命令を含む。
【0109】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と連携して、画像管理モジュール144は、静止画像及び/又はビデオ画像の配置、修正(例えば、編集)、あるいはその他の操作、ラベル付け、削除、提示(例えば、デジタルスライドショー又はアルバムにおける)、及び記憶のための実行可能な命令を含む。
【0110】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はその一部分、並びにウェブページにリンクされた添付ファイル及び他のファイルの検索、リンク、受信、及び表示を含めて、ユーザ命令に従ってインターネットをブラウジングするための実行可能な命令を含む。
【0111】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、カレンダモジュール148は、ユーザの指示に従い、カレンダ及びカレンダに関連付けられたデータ(例えば、カレンダアイテム、to doリストなど)を作成し、表示し、修正し、記憶するための実行可能な命令を含む。
【0112】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットモジュール149は、任意選択的にユーザによってダウンロード及び使用されるミニアプリケーション(例えば、天気ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、及び辞書ウィジェット149-5)、又はユーザによって作成されるミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149-6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(Hypertext Markup Language、ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(Cascading Style Sheets、カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、XML(Extensible Markup Language、拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含む。
【0113】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットクリエータモジュール150は、任意選択的に、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をウィジェットにする)ために、ユーザによって使用される。
【0114】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、検索モジュール151は、ユーザ命令に従って1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定検索語)に一致するメモリ102内の文字、音楽、サウンド、画像、ビデオ、及び/又は他のファイルを検索するための実行可能な命令を含む。
【0115】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と連携して、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152は、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽及び他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能な命令、並びにビデオを(例えば、タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生するための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の商標)などのMP3プレーヤの機能を含む。
【0116】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、メモモジュール153は、ユーザ命令に従ってメモ、to doリストなどを作成及び管理するための実行可能な命令を含む。
【0117】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と連携して、マップモジュール154は、任意選択的に、ユーザ命令に従って、マップ及びマップに関連付けられたデータ(例えば、運転方向、特定の場所又はその付近の店舗及び他の対象地点に関するデータ、並びに他の場所ベースのデータ)を受信、表示、修正、及び記憶するために使用される。
【0118】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、オンラインビデオモジュール155は、ユーザが特定のオンラインビデオへのアクセス、特定のオンラインビデオのブラウジング、受信(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードによる)、再生(例えば、タッチスクリーン上又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイ上)、特定のオンラインビデオへのリンクを有する電子メールの送信、並びにH.264などの1つ以上のファイル形式のオンラインビデオの他の管理を行うことを可能にする命令を含む。いくつかの実施形態では、特定のオンラインビデオへのリンクを送信するために、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が使用される。オンラインビデオアプリケーションについての追加の説明は、その内容が全体として参照により本明細書に組み込まれている、2007年6月20日出願の米国仮特許出願第60/936,562号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」、及び2007年12月31日出願の米国特許出願第11/968,067号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」において見ることができる。
【0119】
上記で特定したモジュール及びアプリケーションはそれぞれ、前述した1つ以上の機能及び本出願に記載する方法(例えば、本明細書に記載するコンピュータにより実装される方法及び他の情報処理方法)を実行する実行可能な命令のセットに対応する。これらのモジュール(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施する必要はなく、したがって、様々な実施形態において、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に、組み合わされ、又は他の形で再構成される。例えば、ビデオプレーヤモジュールは、任意選択的に、音楽プレーヤモジュールと組み合わされて、単一のモジュール(例えば、図1Aのビデオ及び音楽プレーヤモジュール152)にされる。いくつかの実施形態では、メモリ102は、任意選択的に、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ102は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0120】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、そのデバイスにおける既定の機能のセットの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを介して実行されるデバイスである。デバイス100が動作するための主要な入力コントロールデバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、任意選択的に、デバイス100上の物理的な入力コントロールデバイス(プッシュボタン、ダイヤルなど)の数が削減される。
【0121】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通じてのみ実行される既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザによってタッチされたときに、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューにデバイス100をナビゲートする。このような実施形態では、「メニューボタン」は、タッチパッドを使用して実装される。一部の他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドではなく、物理プッシュボタン又はその他の物理入力コントロールデバイスである。
【0122】
図1Bは、いくつかの実施形態に係るイベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(図1A)又は370(図3)は、イベントソータ170(例えば、オペレーティングシステム126内)と、それぞれのアプリケーション136-1(例えば、前述のアプリケーション137~151、155、380~390のうちのいずれか)とを含む。
【0123】
イベントソータ170は、イベント情報を受信し、イベント情報が配信されるアプリケーション136-1、及びアプリケーション136-1のアプリケーションビュー191を判定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。一部の実施形態では、アプリケーション136-1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中であるときにタッチ感知ディスプレイ112上に表示される現在のアプリケーションビュー(単数又は複数)を示すアプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態では、デバイス/グローバル内部状態157は、どのアプリケーション(単数又は複数)が現在アクティブであるかを判定するためにイベントソータ170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報が配信されるアプリケーションビュー191を判定するためにイベントソータ170によって使用される。
【0124】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136-1が実行を再開するときに使用すべき再開情報、アプリケーション136-1によって表示されている情報を示す又は表示する準備ができたユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136-1の前の状態又はビューに戻ることを可能にする状態キュー、及びユーザによって行われた前のアクションのリドゥ/アンドゥキューのうちの1つ以上などの追加の情報を含む。
【0125】
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャの一部としてのタッチ感知ディスプレイ112上のユーザタッチ)に関する情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106、又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくは(オーディオ回路110を介した)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報を含む。
【0126】
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送信する。それに応じて、周辺機器インタフェース118は、イベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺機器インタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を上回る及び/又は所定の持続時間を超える入力の受信)があるときのみイベント情報を送信する。
【0127】
いくつかの実施形態では、イベントソータ170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173を含む。
【0128】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が2つ以上のビューを表示するとき、サブイベントが1つ以上のビュー内のどこで行われたかを判定するソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることができる制御装置及び他の要素から構成されている。
【0129】
アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書ではアプリケーションビュー又はユーザインタフェースウインドウと呼ばれることもあるビューのセットであり、その中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが生じる。タッチが検出される(それぞれのアプリケーションの)アプリケーションビューは、任意選択的に、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応する。例えば、タッチが検出される最下位レベルビューは、任意選択的に、ヒットビューと呼ばれ、また、適切な入力として認識されるイベントのセットは、任意選択的に、タッチによるジェスチャを開始する初期タッチのヒットビューに少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0130】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチに基づくジェスチャのサブイベントに関連する情報を受信する。アプリケーションが階層状に構成された複数のビューを有するとき、ヒットビュー判定モジュール172は、サブイベントを処理すべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを特定する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、開始サブイベント(例えば、イベント又は潜在的イベントを形成するサブイベントシーケンス内の第1のサブイベント)が行われる最も低いレベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュール172によって特定されると、このヒットビューは、典型的には、ヒットビューとして特定されたのと同じタッチ又は入力ソースに関係する全てのサブイベントを受信する。
【0131】
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(単数又は複数)がサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきかを判定する。いくつかの実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理位置を含む全てのビューがアクティブに関わりがあるビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関わりがあるビューが、サブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントが1つの特定のビューに関連付けられたエリアに完全に限定された場合でも、階層内の上位のビューは、依然としてアクティブに関わりがあるビューであり続ける。
【0132】
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えばイベント認識部180)にディスパッチする。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配信する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、それぞれのイベント受信部182によって取得されるイベント情報をイベントキューに記憶する。
【0133】
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソータ170を含む。あるいは、アプリケーション136-1がイベントソータ170を含む。更に他の実施形態では、イベントソータ170は、独立型のモジュールであり、又は接触/動きモジュール130などのメモリ102内に記憶されている別のモジュールの一部分である。
【0134】
いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、それぞれがアプリケーションのユーザインタフェースのそれぞれのビュー内で発生するタッチイベントを処理するための命令を含む、複数のイベント処理部190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136-1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。典型的には、それぞれのアプリケーションビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態では、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット、又は、アプリケーション136-1が方法及び他の属性を継承する上位レベルのオブジェクトなどの、別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント処理部190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、GUI更新部178、及び/又はイベントソータ170から受信されたイベントデータ179、のうちの1つ以上を含む。イベント処理部190は、任意選択的に、データ更新部176、オブジェクト更新部177、又はGUI更新部178を利用し又は呼び出して、アプリケーション内部状態192を更新する。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上が、1つ以上のそれぞれのイベント処理部190を含む。また、いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178のうちの1つ以上は、それぞれのアプリケーションビュー191に含まれる。
【0135】
それぞれのイベント認識部180は、イベントソータ170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信し、このイベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態では、イベント認識部180はまた、メタデータ183及びイベント配信命令188(任意選択的にサブイベント配信命令を含む)の少なくともサブセットも含む。
【0136】
イベント受信部182は、イベントソータ170からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント、例えば、タッチ又はタッチの移動についての情報を含む。サブイベントに応じて、イベント情報はまた、サブイベントの場所などの追加の情報を含む。サブイベントがタッチの動きに関わるとき、イベント情報はまた任意選択的に、サブイベントの速さ及び方向を含む。一部の実施形態では、イベントは、1つの向きから別の向きへの(例えば、縦向きから横向きへ、又はその逆の)デバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ぶ)についての対応する情報を含む。
【0137】
イベント比較部184は、イベント情報を、定義済みのイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判定するか、あるいはイベント又はサブイベントの状態を判定若しくは更新する。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えばイベント1(187-1)及びイベント2(187-2)などのイベント(例えば、既定のサブイベントのシーケンス)の定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント(187)内のサブイベントは、例えば、タッチの開始、タッチの終了、タッチの移動、タッチの取り消し、及び複数のタッチを含む。一実施例では、イベント1(187-1)についての定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階に対する第1のリフトオフ(タッチ終了)、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階に対する第2のリフトオフ(タッチ終了)を含む。別の実施例では、イベント2(187-2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグである。ドラッグは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上のタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つ以上の関連付けられたイベント処理部190に関する情報も含む。
【0138】
いくつかの実施形態では、イベント定義187は、それぞれのユーザインタフェースオブジェクトについてのイベントの定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、どのユーザインタフェースオブジェクトがサブイベントに関連付けられているかを判定するヒットテストを実行する。例えば、タッチ感知ディスプレイ112上に3つのユーザインタフェースオブジェクトが表示されているアプリケーションビュー内で、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されたとき、イベント比較部184は、ヒットテストを実行して、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判定する。表示された各オブジェクトが、それぞれのイベント処理部190に関連付けられている場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベント処理部190をアクティブ化すべきかを判定する。例えば、イベント比較部184は、ヒットテストをトリガするサブイベント及びオブジェクトに関連付けられたイベント処理部を選択する。
【0139】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント187の定義は、サブイベントのシーケンスがイベント認識部のイベントタイプに対応するか否かが判定されるまで、イベント情報の配信を遅らせる遅延アクションも含む。
【0140】
それぞれのイベント認識部180が一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判断した場合、それぞれのイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチに基づくジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部があれば、そのイベント認識部は、進行中のタッチによるジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
【0141】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベント配信システムがどのようにサブイベント配信を実行すべきかをアクティブに関与しているイベント認識部に示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように対話するか、又はイベント認識部が互いにどのように対話することが可能となるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、サブイベントがビュー階層又はプログラム階層における多様なレベルに配信されるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。
【0142】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されるときに、イベントに関連付けられたイベント処理部190をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント情報をイベント処理部190に配信する。イベント処理部190をアクティブ化することは、それぞれのヒットビューにサブイベントを送信する(及び、送信を延期する)こととは別個である。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は、認識したイベントに関連付けられたフラグを投入し、そのフラグに関連付けられたイベント処理部190は、そのフラグを捕らえ、既定のプロセスを実行する。
【0143】
いくつかの実施形態では、イベント配信命令188は、イベント処理部をアクティブ化することなくサブイベントについてのイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントと関連付けられたイベント処理部に、又はアクティブに関与しているビューにイベント情報を配信する。一連のサブイベント又はアクティブに関与しているビューと関連付けられたイベント処理部は、イベント情報を受信し、所定の処理を実行する。
【0144】
いくつかの実施形態では、データ更新部176は、アプリケーション136-1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データ更新部176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新し、又はビデオプレーヤモジュールで使用されるビデオファイルを記憶する。いくつかの実施形態では、オブジェクト更新部177は、アプリケーション136-1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクト更新部177は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成し、又はユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新部178は、GUIを更新する。例えば、GUI更新部178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するために表示情報をグラフィックモジュール132に送る。
【0145】
いくつかの実施形態では、イベント処理部(単数又は複数)190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178を含む又はそれらへのアクセスを有する。いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178は、それぞれのアプリケーション136-1又はアプリケーションビュー191の単一モジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0146】
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の記載は、入力デバイスを用いて多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、その全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことを理解されたい。例えば、キーボードの単一又は複数の押圧若しくは保持と任意選択的に連携される、マウスの移動及びマウスボタンの押圧、タッチパッド上のタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触の移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭による命令、検出された眼球運動、バイオメトリック入力、並びに/又はそれらの任意の組み合わせを、任意選択的に、認識するイベントを定義するサブイベントに対応する入力として利用する。
【0147】
図2は、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、任意選択的に、ユーザインタフェース(user interface、UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示する。本実施形態、並びに以下で説明される他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には正確な縮尺では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には正確な縮尺では描かれていない)を使用して、グラフィック上でジェスチャを実施することによって、それらのグラフィックのうちの1つ以上を選択することが可能となる。一部の実施形態では、1つ以上のグラフィックの選択は、ユーザが、その1つ以上のグラフィックとの接触を中断する場合に実施される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上向きに及び/若しくは下向きに)、並びに/又は、デバイス100と接触した指のローリング(右から左へ、左から右へ、上向きに及び/若しくは下向きに)を、任意選択で含む。一部の実装形態又は状況では、グラフィックとの不測の接触は、そのグラフィックを選択するものではない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスイープするスワイプジェスチャは、任意選択的に、対応するアプリケーションを選択するものではない。
【0148】
デバイス100はまた、任意選択的に、「ホーム」ボタン又はメニューボタン204などの1つ以上の物理ボタンを含む。前述したように、メニューボタン204は、任意選択的に、任意選択的にデバイス100上で実行される1組のアプリケーション内の任意のアプリケーション136へナビゲートするために使用される。あるいは、いくつかの実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112上に表示されるGUI内のソフトキーとして実装される。
【0149】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスの電源をオン/オフにしてデバイスをロックするプッシュボタン206、音量調整ボタン208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、任意選択的に、ボタンを押し下げて、既定の期間にわたってボタンを押し下げた状態に保持することによって、デバイスの電源をオン/オフするため、ボタンを押し下げて、既定の時間が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックするため、及び/又はデバイスをロック解除する、若しくはロック解除プロセスを開始するために、使用される。代替的実施形態では、デバイス100はまた、マイクロフォン113を介して、一部の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するための口頭入力も受け入れる。デバイス100はまた、任意選択的に、タッチスクリーン112上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165、及び/又はデバイス100のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器167を含む。
【0150】
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブル型である必要はない。いくつかの実施形態では、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、家庭用又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360、メモリ370、及びこれらの構成要素を相互接続する1つ以上の通信バス320を含む。通信バス320は、任意選択的に、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ばれることもある)を含む。デバイス300は、ディスプレイ340を含む入出力(I/O)インタフェース330を含み、ディスプレイ340は、典型的には、タッチスクリーンディスプレイである。I/Oインタフェース330はまた、任意選択的に、キーボード及び/又はマウス(若しくは他のポインティングデバイス)350と、タッチパッド355と、デバイス300上に触知出力を生成する触知出力生成器357(例えば、図1Aを参照して前述した触知出力生成器167に類似している)と、センサ359(例えば、図1Aを参照して前述した接触強度センサ165に類似している光、加速度、近接、タッチ感知、及び/又は接触強度センサ)とを含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリ370は、任意選択で、CPU(単数又は複数)310からリモートに位置する1つ以上の記憶デバイスを含む。いくつかの実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(図1A)のメモリ102内に記憶されているプログラム、モジュール、及びデータ構造に類似したプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそのサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、任意選択で、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール、及びデータ構造を記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、任意選択的に、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を記憶するのに対して、ポータブル多機能デバイス100(図1A)のメモリ102は、任意選択的に、これらのモジュールを記憶しない。
【0151】
図3の上記で特定した要素はそれぞれ、任意選択的に、前述したメモリデバイスのうちの1つ以上の中に記憶される。上記で特定したモジュールはそれぞれ、前述した機能を実行する命令セットに対応する。上記で特定したモジュール又はプログラム(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施する必要はなく、したがって様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットは、任意選択的に、組み合わされ、又は他の形で再構成される。いくつかの実施形態では、メモリ370は、任意選択で、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0152】
次に、任意選択的に例えばポータブル多機能デバイス100上で実施されるユーザインタフェースの実施形態に注意を向ける。
【0153】
図4Aは、いくつかの実施形態に係るポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースは、デバイス300上に任意選択的に実装される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラー信号及びWi-Fi(登録商標)信号などの無線通信(単数又は複数)のための信号強度インジケータ(単数又は複数)402、
●時刻404、
●Bluetoothインジケータ405、
●バッテリ状態インジケータ406、
●以下のような、頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを有するトレイ408
○不在着信又はボイスメールメッセージの数のインジケータ414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされた、電話モジュール138のアイコン416、
○未読電子メールの数のインジケータ410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされた、電子メールクライアントモジュール140のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされた、ブラウザモジュール147のアイコン420、及び
○「iPod」とラベル付けされた、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも呼ばれるビデオ及び音楽プレーヤモジュール152のアイコン422、及び
●以下のような、他のアプリケーションのアイコン、
○「メッセージ」とラベル付けされた、IMモジュール141のアイコン424、
○「カレンダ」とラベル付けされた、カレンダモジュール148のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされた、画像管理モジュール144のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされた、カメラモジュール143のアイコン430、
○「オンラインビデオ」とラベル付けされた、オンラインビデオモジュール155のアイコン432、
○「株価」とラベル付けされた、株価ウィジェット149-2のアイコン434、
○「マップ」とラベル付けされた、マップモジュール154のアイコン436、
○「天気」とラベル付けされた、天気ウィジェット149-1のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされた、アラーム時計ウィジェット149-4のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされた、トレーニングサポートモジュール142のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされた、メモモジュール153のアイコン444、及び
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136についての設定へのアクセスを提供する、「設定」とラベル付けされた、設定アプリケーション又はモジュールのアイコン446。
【0154】
図4Aに示すアイコンラベルは、単なる例示であることに留意されたい。例えば、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152のためのアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレーヤ」と表示される、他のラベルが、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。一部の実施形態では、それぞれのアプリケーションアイコンに関するラベルは、それぞれのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。一部の実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、その特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
【0155】
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、図3のタブレット又はタッチパッド355)を有するデバイス(例えば、図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。デバイス300はまた、任意選択的に、タッチ感知面451上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ359のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器357を含む。
【0156】
以下の例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112(タッチ感知面及びディスプレイが組み合わされている)上の入力を参照して与えられるが、いくつかの実施形態では、デバイスは、図4Bに示すディスプレイとは別個のタッチ感知面上の入力を検出する。いくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の1次軸(例えば、図4Bの453)に対応する1次軸(例えば、図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの場所に対応する場所(例えば、図4Bでは、460は468に対応し、462は470に対応する)で、タッチ感知面451との接触(例えば、図4Bの460及び462)を検出する。このようにして、タッチ感知面(例えば、図4Bの451)上でデバイスによって検出されるユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにこれらの動き)は、タッチ感知面がディスプレイとは別個であるとき、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するために、デバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに任意選択的に使用されることを理解されたい。
【0157】
加えて、以下の例は、主に指入力(例えば、指接触、指タップジェスチャ、指スワイプジェスチャ)を参照して与えられるが、一部の実施形態では、指入力のうちの1つ以上は、別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスベースの入力又はスタイラス入力)に置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、(例えば、接触の代わりの)マウスクリックに続けた、(例えば、接触の移動の代わりの)スワイプの経路に沿ったカーソルの移動によって、任意選択的に置き換えられる。別の例として、タップジェスチャは、任意選択的に、カーソルがタップジェスチャの位置の上に位置する間はマウスクリックと置き換えられる(例えば、接触を検出して、それに続いて接触の検出を停止する代わりに)。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出されるとき、複数のコンピュータマウスが、任意選択的に、同時に使用され、又はマウス及び指の接触が、任意選択的に、同時に使用されることを理解されたい。
【0158】
図5Aは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。デバイス500は、本体502を含む。いくつかの実施形態では、デバイス500は、デバイス100及び300(例えば、図1A図4B)に関して説明する特徴のうちのいくつか又は全てを含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、タッチ感知ディスプレイスクリーン504、以下ではタッチスクリーン504、を有する。あるいは、又はタッチスクリーン504に加えて、デバイス500は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する。デバイス100及び300と同様に、いくつかの実施形態では、タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)は、任意選択的に、加えられている接触(例えば、タッチ)の強度を検出する1つ以上の強度センサを含む。タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)の1つ以上の強度センサは、タッチの強度を表す出力データを提供することができる。デバイス500のユーザインタフェースは、タッチの強度に基づいてタッチに応答することができ、これは、異なる強度のタッチが、デバイス500上で異なるユーザインタフェース動作を呼び出すことができることを意味する。
【0159】
タッチ強度を検出及び処理する例示的な技法は、例えば、それぞれ全体として参照により本明細書に組み込まれている、国際特許第WO/2013/169849号として公開された、2013年5月8日出願の国際特許出願第PCT/US2013/040061号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Corresponding to an Application」、及び国際特許第WO/2014/105276号として公開された、2013年11月11日出願の国際特許出願第PCT/US2013/069483号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Transitioning Between Touch Input to Display Output Relationships」という関連出願に見られる。
【0160】
いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上の入力機構506及び508を有する。入力機構506及び508は、含まれる場合、物理的機構とすることができる。物理的入力機構の例としては、プッシュボタン及び回転可能機構が挙げられる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上のアタッチメント機構を有する。そのようなアタッチメント機構は、含まれる場合、例えば帽子、アイウェア、イアリング、ネックレス、シャツ、ジャケット、ブレスレット、腕時計のバンド、チェーン、ズボン、ベルト、靴、財布、バックパックなどにデバイス500を取り付けることを可能にすることができる。これらのアタッチメント機構は、ユーザがデバイス500を着用することを可能にする。
【0161】
図5Bは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。いくつかの実施形態では、デバイス500は、図1A図1B、及び図3に関して説明した構成要素のうちのいくつか又は全てを含むことができる。デバイス500は、I/Oセクション514を1つ以上のコンピュータプロセッサ516及びメモリ518に動作可能に結合するバス512を有する。I/Oセクション514は、ディスプレイ504に接続することができ、ディスプレイ504は、タッチ感知構成要素522と、任意選択的に強度センサ524(例えば、接触強度センサ)とを有することができる。加えて、I/Oセクション514は、Wi-Fi、Bluetooth、近距離通信(NFC)、セルラー、及び/又は他の無線通信技法を使用してアプリケーション及びオペレーティングシステムデータを受信する通信ユニット530に接続することができる。デバイス500は、入力機構506及び/又は508を含むことができる。入力機構506は、任意選択的に、例えば回転可能入力デバイス又は押下可能及び回転可能入力デバイスである。いくつかの例では、入力機構508は、任意選択的にボタンである。
【0162】
いくつかの例では、入力機構508は、任意選択的にマイクロフォンである。パーソナル電子デバイス500は、任意選択的に、GPSセンサ532、加速度計534、方向センサ540(例えば、コンパス)、ジャイロスコープ536、動きセンサ538、及び/又はこれらの組み合わせなどの様々なセンサを含み、これらのセンサは全て、I/Oセクション514に動作可能に接続することができる。
【0163】
パーソナル電子デバイス500のメモリ518は、コンピュータ実行可能命令を記憶するための1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができ、それらの命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサ516によって実行されると、例えば、コンピュータプロセッサに、プロセス700、900、及び1100(図7A図7B図9図11A図11D図13図15A図15C)を含めた、以下に説明する技術を実行させることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用するための、又は命令実行システム、装置、又はデバイスに接続されているコンピュータ実行可能命令を、有形に含み又は記憶することができる任意の媒体とすることができる。いくつかの実施例では、記憶媒体は、一時的コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施例では、記憶媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、それだけに限定されるものではないが、磁気、光学、及び/又は半導体記憶装置を含むことができる。そのような記憶装置の例としては、磁気ディスク、CD、DVD、又はBlu-ray(登録商標)技術に基づく光学ディスク、並びにフラッシュ、ソリッドステートドライブなどの常駐ソリッドステートメモリなどが挙げられる。パーソナル電子デバイス500は、図5Bの構成要素及び構成に限定されるものではなく、他の又は追加の構成要素を複数の構成で含むことができる。
【0164】
本明細書では、「アフォーダンス」という用語は、任意選択的にデバイス100、300、及び/又は500(図1A図3、及び図5A図5B)のディスプレイスクリーン上に表示されるユーザ対話グラフィカルユーザインタフェースオブジェクトを指す。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及び文字(例えば、ハイパーリンク)はそれぞれ、意選択的に、アフォーダンスを構成する。
【0165】
本明細書で使用される「フォーカスセレクタ」という用語は、ユーザが対話しているユーザインタフェースの現在の部分を示す入力要素を指す。カーソル又は他の場所マーカを含むいくつかの実装形態では、カーソルが「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってカーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウインドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上に位置する間に、タッチ感知面(例えば、図3のタッチパッド355又は図4Bのタッチ感知面451)上で入力(例えば、押下入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接対話を有効化するタッチスクリーンディスプレイ(例えば、図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112又は図4Aのタッチスクリーン112)を含むいくつかの実装形態では、タッチスクリーン上の検出された接触が「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってタッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウインドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の場所で入力(例えば、接触による押下入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。一部の実装形態では、タッチスクリーンディスプレイ上の対応するカーソルの移動又は接触の移動(例えば、フォーカスを1つのボタンから別のボタンへ動かすためにタブキー又は矢印キーを使用することによる)なく、フォーカスがユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域へ動かされ、これらの実装形態では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの種々の領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタがとる特有の形態にかかわらず、フォーカスセレクタは、概して、ユーザインタフェース要素(又はタッチスクリーンディスプレイ上の接触)であり、ユーザの意図する対話をユーザインタフェースによって通信するように、ユーザによって制御される(例えば、ユーザが対話することを意図しているユーザインタフェースの要素をデバイスに示すことによる)。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で押圧入力が検出されている間の、対応のボタンの上のフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触、又は選択ボックス)の場所は、その対応のボタンを(そのデバイスのディスプレイ上に示される他のユーザインタフェース要素ではなく)アクティブ化することをユーザが意図していることを示すものである。
【0166】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される、接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく、その接触の特性を指す。一部の実施形態では、特性強度は複数の強度サンプルに基づく。特性強度は、任意選択的に、既定の数の強度サンプル、すなわち、既定のイベント(例えば、接触を検出した後、接触のリフトオフを検出する前、接触の移動の開始を検出する前若しくは後、接触の終了を検出する前、接触の強度の増大を検出する前若しくは後、及び/又は、接触の強度の減少を検出する前若しくは後の)に関連する既定の時間期間(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒)の間に収集された強度サンプルのセットに基づく。接触の特性強度は、任意選択的に、接触の強度の最大値、接触の強度の平均(mean)値、接触の強度の平均(average)値、接触の強度の上位10パーセンタイル値、接触の強度の最大の2分の1の値、接触の強度の最大の90パーセントの値などのうちの1つ以上に基づいている。一部の実施形態では、特性強度を判定する際に(例えば、特性強度が経時的な接触の強度の平均であるときに)、接触の持続期間が使用される。一部の実施形態では、特性強度は、ユーザによって動作が実行されたかどうかを判定するために、1つ以上の強度閾値のセットと比較される。例えば、1組の1つ以上の強度閾値は、任意選択的に、第1の強度閾値及び第2の強度閾値を含む。この例では、第1の閾値を超過しない特性強度を有する接触は、第1の動作をもたらし、第1の強度閾値を超過するが第2の強度閾値を超過しない特性強度を有する接触は、第2の動作をもたらし、第2の閾値を超過する特性強度を有する接触は、第3の動作をもたらす。いくつかの実施形態では、特性強度と1つ以上の閾値との間の比較は、第1の動作を実行するべきか、それとも第2の動作を実行するべきかを判定するために使用されるのではなく、1つ以上の動作を実行するべきか否か(例えば、それぞれの動作を実行するべきか、それともそれぞれの動作を実行することを取り止めるべきか)を判定するために使用される。
【0167】
図5Cは、複数の強度センサ524A~524Dによってタッチ感知ディスプレイスクリーン504上で複数の接触552A~552Eを検出することを示す。図5Cは、追加として、強度単位に対する強度センサ524A~524Dの現在の強度測定値を示す強度ダイアグラムを含む。この例では、強度センサ524A及び524Dの強度測定値はそれぞれ9強度単位であり、強度センサ524B及び524Cの強度測定値はそれぞれ7強度単位である。いくつかの実装形態では、集約強度は、複数の強度センサ524A~524Dの強度測定値の和であり、この例では32強度単位である。いくつかの実施形態では、各接触に、集約強度の一部分であるそれぞれの強度が割り当てられる。図5Dは、力の中心554からの距離に基づいて、集約強度を接触552A~552Eに割り当てることを示す。この例では、接触552A、552B、及び552Eのそれぞれに、集約強度の8強度単位の接触の強度が割り当てられ、接触552C及び552Dのそれぞれに、集約強度の4強度単位の接触の強度が割り当てられる。より一般的には、一部の実装例では、各接触jは、所定の数学関数Ij=A・(Dj/ΣDi)に従って、合計の強度Aの一部分である、それぞれの強度Ijが割り当てられ、ここで、Djは、力の中心からそれぞれの接触jまでの距離であり、ΣDiは、力の中心から全てのそれぞれ接触(例えば、i=1から最後まで)までの距離の和である。図5C図5Dを参照して説明した動作は、デバイス100、300又は500と類似若しくは同一の電子デバイスを使用して行うことができる。いくつかの実施形態では、接触の特性強度は、接触の1つ以上の強度に基づいている。いくつかの実施形態では、強度センサは、単一の特性強度(例えば、単一の接触の単一の特性強度)を判定するために使用される。強度ダイアグラムは、表示ユーザインタフェースの一部ではなく、読み手の助けになるように図5C図5Dに含まれていることに留意されたい。
【0168】
一部の実施形態では、特性強度を判定する目的のために、ジェスチャの一部分が特定される。例えば、タッチ感知面は、任意選択的に、開始場所から遷移して終了場所に到達する連続するスワイプ接触を受信し、その時点で接触の強度が増大する。この例では、終了場所での接触の特性強度は、任意選択的に、スワイプ接触全体ではなく、連続するスワイプ接触の一部分のみ(例えば、スワイプ接触のうち終了場所の部分のみ)に基づいている。いくつかの実施形態では、任意選択的に、接触の特性強度を判定する前に、平滑化アルゴリズムがスワイプ接触の強度に適用される。例えば、平滑化アルゴリズムは、任意選択的に、非加重移動平均平滑化アルゴリズム、三角平滑化アルゴリズム、中央値フィルタ平滑化アルゴリズム、及び/又は指数平滑化アルゴリズムのうちの1つ以上を含む。いくつかの状況では、これらの平滑化アルゴリズムは、特性強度を判定する目的のために、スワイプ接触の強度の小幅な上昇又は降下を排除する。
【0169】
タッチ感知面上の接触の強度は、任意選択的に、接触検出強度閾値、軽い押下の強度閾値、深い押下の強度閾値、及び/又は1つ以上の他の強度閾値などの1つ以上の強度閾値に対して特徴付けられる。一部の実施形態では、軽い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作をデバイスが実行する強度に相当する。一部の実施形態では、深い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作とは異なる動作をデバイスが実行する強度に相当する。一部の実施形態では、軽い押圧強度閾値を下回る(例えば、それを下回ると接触が検出されなくなる公称接触検出強度閾値を上回る)特性強度を有する接触が検出されたとき、デバイスは、軽い押圧強度閾値又は深い押圧強度閾値に関連付けられた動作を実行することなく、タッチ感知面上の接触の移動に従ってフォーカスセレクタを動かす。一般に、特に明記しない限り、これらの強度閾値は、ユーザインタフェース図の様々なセットの間で一貫している。
【0170】
軽い押圧強度閾値を下回る強度から、軽い押圧強度閾値と深い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、「軽い押圧」の入力と呼ばれることがある。深い押圧強度閾値を下回る強度から、深い押圧強度閾値を上回る強度への、接触の特性強度の増大は、「深い押圧」の入力と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を下回る強度から、接触検出強度閾値と軽い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、タッチ面上の接触の検出と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を上回る強度から、接触検出強度閾値を下回る強度への、接触の特性強度の減少は、タッチ面からの接触のリフトオフの検出と呼ばれることがある。一部の実施形態では、接触検出強度閾値はゼロである。一部の実施形態では、接触検出強度閾値は、ゼロより大きい。
【0171】
本明細書に記載する一部の実施形態では、それぞれの押圧入力を含むジェスチャを検出したことに応じて、又はそれぞれの接触(若しくは複数の接触)によって実行されたそれぞれの押圧入力を検出したことに応じて、1つ以上の動作が実行され、それぞれの押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る接触(又は複数の接触)の強度の増大を検出したことに少なくとも部分的に基づいて検出される。一部の実施形態では、それぞれの動作は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大(例えば、それぞれの押圧入力の「ダウンストローク」)を検出したことに応じて実行される。一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、それに続く押圧入力閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少(例えば、それぞれの押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。
【0172】
図5E図5Hは、図5Eの軽い押下の強度閾値(例えば、「ITL」)を下回る強度から、図5Hの深い押下の強度閾値(例えば、「ITD」)を上回る強度への、接触562の強度の増大に対応する押下入力を含むジェスチャの検出を示す。接触562によって実行されるジェスチャは、タッチ感知面560上で検出され、所定の領域574内に表示されたアプリケーションアイコン572A~572Dを含む表示ユーザインタフェース570上では、アプリ2に対応するアプリケーションアイコン572Bの上にカーソル576が表示される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、タッチ感知ディスプレイ504上に検出される。強度センサは、タッチ感知面560上の接触の強度を検出する。デバイスは、接触562の強度が深い押下の強度閾値(例えば、「ITD」)を上回ってピークに達したと判定する。接触562は、タッチ感知面560上で維持される。ジェスチャの検出に応じて、ジェスチャ中に深い押下の強度閾値(例えば、「ITD」)を上回る強度を有する接触562に従って、図5F図5Hに示すように、アプリ2に対して最近開いた文書の縮尺が低減された表現578A~578C(例えば、サムネイル)が表示される。いくつかの実施形態では、1つ以上の強度閾値と比較されるこの強度は、接触の特性強度である。接触562に対する強度ダイアグラムは、表示ユーザインタフェースの一部ではなく、読み手の助けになるように図5E図5Hに含まれていることに留意されたい。
【0173】
いくつかの実施形態では、表現578A~578Cの表示は、アニメーションを含む。例えば、図5Fに示すように、表現578Aが、アプリケーションアイコン572Bに近接して最初に表示される。アニメーションが進むにつれて、図5Gに示すように、表現578Aは上方へ動き、表現578Bが、アプリケーションアイコン572Bに近接して表示される。次いで、図5Hに示すように、表現578Aが上方へ動き、表現578Bが表現578Aに向かって上方へ動き、表現578Cが、アプリケーションアイコン572Bに近接して表示される。表現578A~578Cは、アイコン572Bの上にアレイを形成する。いくつかの実施形態では、アニメーションは、図5F図5Gに示すように、接触562の強度に従って進行し、接触562の強度が深い押下の強度閾値(例えば、「ITD」)に向かって増大するにつれて、表現578A~578Cが現れ、上方へ動く。いくつかの実施形態では、アニメーションの進行が基づいている強度は、接触の特性強度である。図5E図5Hを参照して説明する動作は、デバイス100、300、又は500に類似又は同一の電子デバイスを使用して実行することができる。
【0174】
一部の実施形態では、デバイスは、「ジッタ」と呼ばれる場合がある偶発的な入力を回避するために強度ヒステリシスを採用し、デバイスは、押圧入力強度閾値との既定の関係を有するヒステリシス強度閾値を定義又は選択する(例えば、ヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値よりも低いX強度単位であり、又はヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値の75%、90%、若しくは何らかの妥当な割合である)。したがって、一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、それに続くヒステリシス強度閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少(例えば、それぞれの押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。同様に、一部の実施形態では、押圧入力は、デバイスが、ヒステリシス強度閾値以下の強度から押圧入力強度閾値以上の強度への接触の強度の増大、及び任意選択的に、その後のヒステリシス強度以下の強度への接触の強度の減少を検出するときにのみ検出され、それぞれの動作は、押圧入力(例えば、状況に応じて、接触の強度の増大又は接触の強度の減少)を検出したことに応じて実行される。
【0175】
説明を容易にするために、押圧入力強度閾値に関連付けられた押圧入力、又は押圧入力を含むジェスチャに応じて実行される動作の説明は、任意選択的に、押圧入力強度閾値を上回る接触の強度の増大、ヒステリシス強度閾値を下回る強度から押圧入力強度閾値を上回る強度への接触の強度の増大、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少、及び/又は押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少のいずれかを検出したことに応じてトリガされる。更に、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて実行されるように動作が記載される例では、動作は、任意選択的に、押圧入力強度閾値に対応し、かつそれよりも低いヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて実行される。
【0176】
本明細書では、「インストール済みアプリケーション」は、電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び/又は500)上へダウンロードされ、デバイス上で起動する準備ができた(例えば、開かれた)ソフトウェアアプリケーションを指す。いくつかの実施形態では、ダウンロードされたアプリケーションは、ダウンロードされたパッケージからプログラム部分を抽出し、抽出された部分をコンピュータシステムのオペレーティングシステムと統合するインストールプログラムによって、インストール済みアプリケーションになる。
【0177】
本明細書では、「開いているアプリケーション」又は「実行中のアプリケーション」という用語は、保持された状態情報(例えば、デバイス/グローバル内部状態157及び/又はアプリケーション内部状態192の一部として)を有するソフトウェアアプリケーションを指す。開いている又は実行中のアプリケーションは、任意選択的に、以下のタイプのアプリケーションのうちのいずれか1つである。
●アプリケーションが使用されているデバイスのディスプレイスクリーン上に現在表示されているアクティブアプリケーション、
●現在表示されていないが、アプリケーションに対する1つ以上のプロセスが1つ以上のプロセッサによって処理されている背景アプリケーション(又は背景プロセス)、並びに
●稼働していないが、メモリ(揮発性及び不揮発性それぞれ)内に記憶されており、かつアプリケーションの実行を再開するために使用することができる状態情報を有する、中断又は休止状態アプリケーション。
【0178】
本明細書では、「閉じているアプリケーション」という用語は、保持された状態情報を有していないソフトウェアアプリケーションを指す(例えば、閉じているアプリケーションに対する状態情報は、デバイスのメモリ内に記憶されていない)。したがって、アプリケーションを閉じることは、アプリケーションに対するアプリケーションプロセスを停止及び/又は除去し、アプリケーションに対する状態情報をデバイスのメモリから除去することを含む。概して、第1のアプリケーション中に第2のアプリケーションを開いても、第1のアプリケーションは閉じない。第2のアプリケーションが表示されており、かつ第1のアプリケーションが表示を終了したとき、第1のアプリケーションは背景アプリケーションになる。
【0179】
次に、ポータブル多機能デバイス100、デバイス300、デバイス500、又はデバイス600などの電子デバイス上で実施されるユーザインタフェース(「UI」)及び関連プロセスの実施形態に注意を向ける。
【0180】
図6A図6Mは、いくつかの実施形態に係る、グラフィック要素の表示をユーザ入力で制御するために使用することができる例示的なコンテキスト固有のユーザインタフェースを示す。それらの図におけるユーザインタフェースは、図7A図7Bにおける方法を含む、以下で説明されるプロセスを例示するために使用される。
【0181】
図6Aは、ディスプレイ602及び回転可能入力機構604を有するデバイス600を示す(例えば、デバイスの筐体又はフレームに対して回転可能である)。いくつかの実施形態では、デバイス600は、スマートウォッチなどのウェアラブル電子デバイスである。いくつかの実施形態では、デバイス600は、デバイス100、300、又は500の1つ以上の特徴を含む。図6Aに示すように、デバイス600は、ディスプレイ602上に、時計ユーザインタフェース601を表示する。時計ユーザインタフェース601は、図6Aにおいてグラフィックオブジェクト606、608-1、608-2、及び608-3を含み、グラフィックオブジェクト606は時刻の表示を含む。図6Aに示すように、時刻の表示は、時針616-1、分針616-2、及び秒針616-3を有するアナログ時計文字盤の表現を含む。本明細書で使用するとき、秒針616-3は、2つ以上の針(例えば、第1の針、第2の針、第3の針など)のうちの第2の針とは全く異なり、時刻の秒成分を示す時計の針の表現を指す。いくつかの実施形態では、時刻の表示は、時の数値表示及び分の数値表示を含むデジタル時計の表現である。
【0182】
図6Aでは、グラフィックオブジェクト608-1、608-2、及び608-3は、それぞれのアプリケーションに対応するコンプリケーション(まとめて「コンプリケーション608」)である。いくつかの実施形態では、コンプリケーション608のうちの1つ以上は、対応するアプリケーションからのデータを表示する。いくつかの実施形態では、グラフィックオブジェクト608-1、608-2、又は608-3のうちの1つ以上はコンプリケーションではない。
【0183】
コンプリケーションは、ある時刻の時及び分を示すために使用されるもの(例えば、時計の針又は時/分表示)以外の、任意の時計文字盤の特徴をいう。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、アプリケーションから得られたデータを提供する。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、選択されると対応するアプリケーションを起動するアフォーダンスを含む。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、ディスプレイ上の固定された所定の場所に表示される。
【0184】
図6Aでは、コンプリケーション608-1、608-2、及び608-3がそれぞれ、時計ユーザインタフェース601の右下、左下、及び左上の場所を占有する一方、時計文字盤606が時計ユーザインタフェース601上の右上の場所を占有している。図6Aでは、各場所は、時計ユーザインタフェース601の中心からオフセットされている。右下、左下、及び左上の場所は、ディスプレイ602上の場所のシーケンスを構成し、右下は場所のシーケンスのうちの第1の場所であり、左下は場所のシーケンスのうちの第2の場所であり、左上は場所のシーケンスのうちの第3の(及び最後の)場所である。図6Aに示すように、場所は、特定の場所に表示されるグラフィックオブジェクトのサイズを決定するそれぞれのサイズに関連付けられる。場所のシーケンス内の3つの場所のうち、第3の(最後の)場所(左上)は最小サイズを有し、第2の場所(左下)は最大サイズを有し、第1の場所(右下)は第2の場所のサイズと第3の場所のサイズとの中間サイズを有する。
【0185】
いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェース601上の場所は、上述した順序とは異なるシーケンス内の順序である(例えば、左上、右下、左下;左上、左下、右下;左下、右下、左上、など)。いくつかの実施形態では、場所のシーケンスは、2つの場所(例えば、左下及び右下)のみを含む。いくつかの実施形態では、場所のシーケンスは、4つ以上の場所を含む。いくつかの実施形態では、場所のシーケンス内で隣接する場所が、ディスプレイ602上では隣接しない。いくつかの実施形態では、場所に関連付けられた領域は、円形以外の形状(例えば、矩形)である。
【0186】
図6Aでは、デバイス600は、(例えば、図6A及び図6Bに示される指の場所を比較することによって分かるように)回転可能入力機構604の上向き(時計回り)方向の回転を含むユーザ入力690-1を受信している(例えば、検出している)。
【0187】
図6Bに示すように、ユーザ入力690-1の受信(例えば、検出)に応じて、デバイス600は、コンプリケーション608-1、608-2、及び608-3が表示される場所を(例えば、場所のシーケンスに基づいて)変更する。各コンプリケーションは、第3の(最後の)場所から第1の場所へ移動するコンプリケーション608-3を除いて、シーケンス内の次の場所に移動する。コンプリケーション608-1は、第1の場所(右下)に表示されなくなり、第2の場所(左下)に表示され、コンプリケーション608-2は、第2の場所(左下)に表示されなくなり、第3の(最後の)場所(左上)に表示され、コンプリケーション608-3は、第3の(最後の)場所(左上)に表示されなくなり、第1の場所(右下)に表示される。
【0188】
コンプリケーション608-1、608-2、又は608-3は、1つの場所から別の場所に移動するときに修正される。異なるサイズが場所に関連付けられることにより、コンプリケーション608-1のサイズが増大すると、コンプリケーション608-2のサイズが縮小し、コンプリケーション608-3のサイズが増大する。
【0189】
いくつかの実施形態では、1つ以上のコンプリケーションに含まれる情報は、1つの場所から別の場所に移動するときに変化する。図6Aでは、コンプリケーション608-1は、現在の気温610と、最高気温(86度)及び最低気温(52度)の(例えば、予報された)温度範囲614に対する現在の気温を示すインジケータ付き部分リング612と、を含む。図6Bに示すように、第2の(左下)場所に表示されると、コンプリケーション608-1は、(例えば、現在の気象条件が晴れであることを示す)気象条件インジケータ618を更に含む。別の例として、コンプリケーション608-3は、第3の場所(左上)に心臓アイコンを含み、より大きい第1の場所(右下)における1分当たりの心拍(70BPM)の表示620を含む。
【0190】
いくつかの実施形態では、コンプリケーションに含まれる情報は、1つの場所から別の場所へ移動するときに変化しない(例えば、コンプリケーションに含まれる情報は、場所に依存しない)。例えば、コンプリケーション608-2は、太陽によって現在照らされている地球(例えば、日中及び夜間の領域を示す)の表現を含むコンプリケーションである。いくつかの実施形態では、天文コンプリケーション608-2は、地球上のデバイス600の場所を示す表示(例えば、ドット)を含む。図6A及び図6Bに示すように、コンプリケーション608-2は、第2の(左下)場所及び第3の(最後の、左上)場所の両方において同じ(サイズを除く)外観を示す。
【0191】
図6Bに示すように、デバイス600は、ユーザ入力690-1の回転と同じ方向に回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力690-2を受信する(例えば、検出する)。いくつかの実施形態では、ユーザ入力690-2は、ユーザ入力690-1の継続である。いくつかの実施形態では、ユーザ入力690-2は、ユーザ入力690-1とは別個である。
【0192】
図6Cに示すように、ユーザ入力690-2の受信に応じて、デバイス600は、(例えば、場所のシーケンスに基づいて)コンプリケーション608-1、608-2、及び608-3の場所を更に変更する。コンプリケーション608-1は、第2の場所(左下)に表示されなくなり、第3の場所(左上)に表示され、コンプリケーション608-2は、第3の場所(左上)で表示されなくなり、第1の場所(右下)に表示され、コンプリケーション608-3は、第1の場所(右下)に表示されなくなり、第2の場所(左下)に表示される。コンプリケーション608-1はサイズが減少し、より少ない情報を含む。第3の場所では、コンプリケーション608-1は、現在の気温610及びインジケータ付き温度範囲リング612と共に表示されるが、最高気温及び最低気温並びに気象条件インジケータ618を示す温度範囲614は表示されない(例えば、第2の場所に表示された少なくとも一部の情報が含まれない)。コンプリケーション608-2は、サイズが増大し、太陽によって現在照らされている地球の表現を引き続き含む。コンプリケーション608-3は、サイズが増大し、第1の場所に提供された現在心拍数620に加えて、追加情報の低心拍数622及び高心拍数624を含む。コンプリケーション608-3が次第に大きくなる場所(例えば、第3から第1、第2へ)へ移動する際の情報の追加は、コンプリケーションが、サイズが次第に増大する場所に移動するにつれて、次第により多くの情報を提供することができる実施形態を示す。同様に、コンプリケーション608-1は、第1の場所からより大きい第2の場所へ移動すると、より多くの情報を含むが、第2の場所(例えば、最大場所)から第3の場所(例えば、最小場所)へ移動すると、より少ない情報を含む。
【0193】
図6Cに示すように、デバイス600は、ユーザ入力690-1及びユーザ入力690-2の回転と同じ方向の回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力690-3を受信する(例えば、検出する)。いくつかの実施形態では、ユーザ入力690-3は、ユーザ入力690-2の継続である。いくつかの実施形態では、ユーザ入力690-2は、ユーザ入力690-2とは別個である。
【0194】
図6Dに示すように、ユーザ入力690-3の受信に応じて、デバイス600は、(例えば、場所のシーケンスに基づいて)コンプリケーション608-1、608-2、及び608-3の場所を更に変更する。コンプリケーション608-1は、第3の(最後の)場所(左上)に表示されなくなり、第1の場所(右下)に表示され、コンプリケーション608-2は、第1の場所(右下)に表示されなくなり、第2の場所(左下)に表示され、コンプリケーション608-3は、第2の場所(左下)に表示されなくなり、第3の(最後の)場所(左上)に表示される。ユーザ入力690-1~690-3に応じて、コンプリケーション608は、場所のシーケンスを通じて連続的に循環し、図6Aの最初に占有された場所に戻る。
【0195】
図6A図6Dに示すように、コンプリケーション608は、最後の場所に到達するまで、場所のシーケンス内で前方に進み、この時点で、コンプリケーション608は、シーケンス内の第1の場所に移動する。ディスプレイ602上の場所の相対位置に起因して、コンプリケーション608が時計回り方向に移動する。いくつかの実施形態では、(ディスプレイ602上の場所の論理シーケンス又は物理方向のいずれかにおける)方向は、ユーザ入力(例えば、ユーザ入力の方向)に依存する。例えば、コンプリケーション608は、ユーザ入力690-1~690-3の方向に従って(例えば、回転可能入力機構604の上向き又は時計回りの回転)、図6A図6Dに示される方向に循環する。
【0196】
図6E図6Hは、ユーザ入力690-1~690-3の方向とは反対の方向(例えば、回転可能入力機構604の下向き又は反時計回りの回転)を有するユーザ入力692-1~692-3に応じたコンプリケーション608の移動を示す。図6E図6Hに示すように、ユーザ入力692-1~692-3に応じて、コンプリケーション608は、場所のシーケンス内で後方に(例えば、ディスプレイ602上で反時計回りに)移動する。例えば、コンプリケーション608-1は、第1の場所から最後の場所へ、第2の場所へと移動し、第1の場所に戻る。いくつかの実施形態では、コンプリケーション608は、第1の方向(例えば、上又は右)でのディスプレイ602上のスワイプジェスチャに応じて、場所のシーケンス内で前方に移動し、反対方向(例えば、下又は左)でのスワイプジェスチャに応じて、場所のシーケンス内で後方に移動する。
【0197】
図6A図6Hに示すように、時計文字盤606は、コンプリケーション608が移動するときであっても、ユーザ入力690及び692の間に時計ユーザインタフェース601の右上の場所に留まる(例えば、右上場所は、ユーザ入力に応じてグラフィックオブジェクトが移動する場所のシーケンスに含まれない)。いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェース601上の右上場所は、(例えば、第4の(最後の)場所として)場所のシーケンスに含まれ、時計文字盤606は、コンプリケーション608と共にシーケンス内の異なる場所に移動される。
【0198】
図6I図6Mは、右下場所が第1の場所であり、左下場所が第2の場所であり、左上場所が第3の場所であり、右上場所が第4の(最後の)場所である、場所のシーケンスを有する実施形態を示す。図6I図6Mに示すように、グラフィックオブジェクト606、608-1、608-2、及び608-3は、ユーザ入力693-1~693-4に応じて、場所のシーケンスで(例えば、ディスプレイ602上で時計回り)前方に移動する。
【0199】
図6I図6Mに示すように、第4の場所は、第2の場所のサイズよりも大きいサイズ(例えば、最大サイズを有する場所)を有し、これにより、第1、第2、及び第3の場所よりも追加情報の表示を可能にする。コンプリケーション608-3が第4の場所(図6K)に場所付けられている場合、コンプリケーション608-3が2番目に大きなサイズの場所(第2の場所)(図6M)に配置されているときに含まれる情報と比較して、現在表示されている心拍数620が最後に更新されたときを示す追加情報628を含む。コンプリケーション608-1はまた、第2の場所(図6K)と比較して、第4の場所(図6M)内に追加の場所情報630を含む。時計文字盤606は、場所のサイズが特定のサイズを超えて増大するにつれて、次第に多くの細部を含む。3つの最小場所(第1、第2、及び第3の場所)では、時計文字盤606は、同じ量の細部(例えば、時マーカに対応する刻みマーク636)を含み、最大場所(第4の場所)では、時計文字盤606は、時マーカに対応する数字626を含む。
【0200】
図6A図6Hに示すように、異なるグラフィックオブジェクトがユーザ入力に応じて対応する場所に表示されるとき、場所は、場所の位置が変化しない又は移動しないという意味で固定される(例えば、特定の場所に表示されるグラフィックオブジェクトは、常にディスプレイ602の同じ領域を占有する)。
【0201】
いくつかの実施形態では、コンプリケーションをある場所に表示することを呈し、別の場所に表示することは、コンプリケーションの表示を取り止めている間のアニメーション、コンプリケーションを表示している間のアニメーション、又はコンプリケーションの表示を取り止め、及びコンプリケーションを表示している間のアニメーション(例えば、コンプリケーションが徐々に消える、若しくは徐々に現れる、又はコンプリケーションが1つの場所から別の場所へと並進移動する)を含む。
【0202】
図6Jに示すように、いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェース601は、各要素がディスプレイ上の場所のシーケンス内の1つの場所から次の場所へと並進移動する際に時計回り方向に移動するコンプリケーション608-1、608-2、及び608-3、並びに時計文字盤606のアニメーションを表示する。例えば、コンプリケーション608が図6Iに示す構成から図6Kに示す構成に遷移すると、時計ユーザインタフェース601は、中間場所にコンプリケーション608-1、608-2、及び608-3、並びに時計文字盤606を表示する(例えば、コンプリケーション608-1は、第1の位置と第2の位置との間にあり、コンプリケーション608-2は第2の位置と第3の位置との間にあり、コンプリケーション608-3は第3の位置と第4の(最後の)位置との間にあり、時計文字盤606は第4の(最後の)位置と第1の位置との間にある)。いくつかの実施形態では、各グラフィック要素のアニメーション移動の方向は、ユーザ入力693-2の方向に対応する(例えば、コンプリケーション608は、回転可能入力機構における時計回り入力693-2に応じて時計回り方向に並進移動する)。
【0203】
図7A図7Bは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを使用してコンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。方法700は、ディスプレイを有するデバイス(例えば、100、300、500、600)において実行される。方法700のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0204】
ブロック702では、デバイスは、ディスプレイ(例えば、602)上に時計ユーザインタフェース(例えば、601)を表示する。時計ユーザインタフェースは、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所における第1のグラフィックオブジェクト(例えば、図6Aの608-1)と、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の最後の場所(例えば、図6Aの608-3)における第2のグラフィックオブジェクトと、を含む。いくつかの実施形態では、第1のグラフィックオブジェクト及び第2のグラフィックオブジェクトのうちの少なくとも1つは、アプリケーションからのデータを表示する(例えば、第1のグラフィックオブジェクト及び/又は第2のグラフィックオブジェクトは、時計ユーザインタフェースの時計文字盤に関連付けられたコンプリケーションである)。いくつかの実施形態では、第1のグラフィックオブジェクトは時刻の表示を含む(606)。いくつかの実施形態では、時刻の表示は、時針及び分針を含むアナログ時計の表現である。いくつかの実施形態では、時刻の表示は、時の数値表示及び分の数値表示を含むデジタル時計の表現である。いくつかの実施形態では、時刻の表示は、ディスプレイの中心からオフセットされる。
【0205】
場所のシーケンスのメンバーとして複数のグラフィック要素をディスプレイ上に表示することは、連続的な方法で再構成することができ、他のグラフィック要素に対する個々のグラフィック要素の現在位置に関するフィードバックをユーザに提供し、後続の入力がどのようにディスプレイを変更するかを示す視覚的フィードバックをユーザに提供する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0206】
ブロック704において、デバイスは、ユーザ入力を検出する。いくつかの実施形態では、デバイスは、回転可能入力機構(例えば、604)を含み、ユーザ入力は回転可能入力機構の回転(例えば、690)である。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構は、電子デバイスの固定場所(例えば、フレーム603の側面)に取り付けられ、電子デバイスに対して回転する物理的機構である。いくつかの実施形態では、ディスプレイ上の場所間のコンプリケーションの移動は、回転方向に基づく(例えば、一方向の回転は、場所のシーケンスにおける前方移動をもたらし、反対方向の回転は、場所のシーケンスにおける後方移動をもたらす)。
【0207】
いくつかの実施形態では、ユーザ入力は、ディスプレイ上で検出される(例えば、第1の方向の)スワイプジェスチャである。
【0208】
ユーザ入力の検出に応じて、デバイスはブロック706、708、710、及び712の動作を実行する。ブロック706において、デバイスは、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の第1の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示することを停止する(例えば、ディスプレイの右下の図6Aの608-1)。ブロック708において、デバイスは、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の最後の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示することを停止する(例えば、ディスプレイの左上の図6Aの608-3)。ブロック710において、デバイスは、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示する(例えば、図6Bの608-3は、ディスプレイの右下に表示される)。ブロック712において、デバイスは、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第2の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示する(例えば、図6Bの608-1は、ディスプレイの左下に表示される)。いくつかの実施形態では、2つの場所のみが存在し、第2の場所が最後の場所である。いくつかの実施形態では、3つ以上の場所が存在し、第2の場所が、シーケンス内の次の場所である(例えば、図6A図6M)。いくつかの実施形態では、第1のグラフィックオブジェクトは、第1の場所に表示されている間には、第1の情報及び第1のグラフィックオブジェクトを含むが、第2の場所に表示されている間には、第1の情報とは異なる(例えば、第1の情報を含まない)第2の情報を含む(例えば、図6Aの608-1及び図6Bの608-1)。
【0209】
入力によって引き起こされるインタフェース上の場所の変化に応じて、複数のグラフィック要素上に表示される情報の種類及び量などの視覚的特性を自動的に更新することで、ユーザが、各要素との個々の対話を必要とすることなく、複数の表示要素を様々な構成に素早く構成することを支援することによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する(例えば、まず要素を選択し、次いで、ディスプレイ上の別の場所に要素を再配置し、表示される情報の性質を個別に調整し、他の要素のためのステップを繰り返すことが、ユーザ入力を必要とするより少ない動作に集約される)。等価な動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0210】
いくつかの実施形態では、第1のグラフィックオブジェクトは、第1の場所に表示されている間に第1のサイズを有し、第2の場所で表示されている間に第2のサイズを有し、第1のサイズは第2のサイズと異なる。(例えば、図6Bの608-1及び図6Cの608-1)。
【0211】
入力によって引き起こされるインタフェース上の場所の変化に応じて、複数のグラフィック要素のサイズなどの視覚的特性を自動的に更新することで、ユーザが、各要素との個々の対話を必要とすることなく、複数の表示要素を様々な構成に素早く構成することを支援することによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する(例えば、まず要素を選択し、次いで、ディスプレイ上の別の場所に要素を再配置し、次いで、要素のサイズを変更し、他の要素のためのステップを繰り返すことが、ユーザ入力を必要とするより少ない動作に集約される)。等価な動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0212】
いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェースは、第1の入力の前後に同じ位置で表示される時刻の表示を更に含む(例えば、図6A図6Hの606)。いくつかの実施形態では、時刻の表示は、時針及び分針を含むアナログ時計の表現である(例えば、606)。いくつかの実施形態では、時刻の表示は、時の数値表示及び分の数値表示を含むデジタル時計の表現である。
【0213】
第1及び第2のグラフィック要素をそれぞれ第1の場所及び最後の場所に表示することを停止し、次いで、入力に応じて第1の場所に第2のグラフィック要素を、第2の場所に第1のグラフィック要素を再表示することで、ユーザが、各要素との個々の対話を必要とせずに、複数の表示要素を様々な構成に素早く構成することを支援することによって、デバイスへのより多くの制御をユーザに提供する。等価な動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0214】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の第1の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示することを停止し、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第2の場所に第1のグラフィックオブジェクトを表示することは、第1の場所から第2の場所に向かって移動する第1のグラフィックオブジェクトのアニメーションを表示することを含み、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の最後の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示することを停止し、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の第1の場所に第2のグラフィックオブジェクトを表示することは、最後の場所から第1の場所に向かって移動する第2のグラフィックオブジェクトのアニメーションを表示することを含む(例えば、入力(例えば、693)に応じて、デバイス(例えば、600)は、図6I図6Kに示されるアニメーションを表示する)。
【0215】
ユーザインタフェース上の異なる場所に再割り当てされる際にオブジェクトのアニメーションを表示することは、デバイスとの後続の対話がユーザインタフェースの構成をどのように変更するかについての視覚的フィードバックをユーザに提供し、このフィードバックは、ユーザが次の入力をより効率的に選択することを可能にする。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0216】
いくつかの実施形態では、第1の場所及び第2の場所は、デバイスの物理フレームに対してディスプレイ上に固定される(例えば、第1の場所及び第2の場所の場所は、第1の入力の検出に応じて変化しない)。いくつかの実施形態では、第1の入力に応じて、第2のグラフィックオブジェクトは、最後の場所に表示されなくなり、最後の場所から第1の場所への第2のグラフィックオブジェクトの移動をアニメーション化することなく、第1の場所に表示される。
【0217】
いくつかの実施形態では、ブロック714において、デバイスは、第1の入力(例えば、692)の方向と反対の第2の方向を有する第2のユーザ入力を検出する。第2のユーザ入力(例えば、692-3)の検出に応じて、デバイスはブロック716、718、720、及び722の動作を実行する(例えば、図6G図6Hの608-1)。ブロック716において、デバイスは、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の第2の場所に第1のグラフィックオブジェクト(例えば、608-1)を表示することを停止する。ブロック718において、デバイスは、ディスプレイ上の画定された場所のシーケンス内の第1の場所に第2のグラフィックオブジェクト(例えば、608-2)を表示することを停止する。ブロック720において、デバイスは、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の最後の場所に第2のグラフィックオブジェクト(例えば、図6Hの608-2)を表示する。ブロック722において、デバイスは、ディスプレイ上の場所のシーケンス内の第1の場所に第1のグラフィックオブジェクト(例えば、図6Hの608-1)を表示する。
【0218】
ユーザ入力の方向と一致するようにディスプレイ上の複数のグラフィック要素の配置を更新することにより、デバイスとの後続の対話がどのようにユーザインタフェースの構成を変更するかについてのフィードバックをユーザに提供し、これにより、ユーザは、次の入力をより効率的に選択することができる。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0219】
後述のように、方法700は、コンテキスト固有のユーザインタフェースを構成するための直観的な方法を提供する。この方法は、ユーザの認識的負担を軽減することにより、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合、ユーザがより高速かつ効率的にコンテキスト固有のユーザインタフェースを構成することが可能になることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が長くなる。
【0220】
なお、方法700に関して上述したプロセス(例えば、図7A図7B)の詳細はまた、後述する方法(例えば、方法900及び1100)にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法1100は、方法700を参照して上述した様々な方法の1つ以上の特性を任意選択的に含む。例えば、時計ユーザインタフェース1000上の図10Aのコンプリケーション1008の位置は、方法700を参照して説明された様々な技術と類似の方法で、回転可能入力デバイス604におけるユーザ入力に応じて再構成することができる(例えば、時計回りの方向に循環させることができる)。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0221】
図8A図8Jは、いくつかの実施形態に係る、時計ユーザインタフェースの背景を表示するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図のユーザインタフェースは、図9の方法を含む後述のプロセスを例示するために使用される。
【0222】
図8Aは、上述のようなデバイス600を示す。図8Aでは、デバイス600は、第1の時刻(10:15:35)でディスプレイ602上に時計ユーザインタフェース801を表示する。図8Aに示すように、時計ユーザインタフェース801は、時針806-1、分針806-2、及び秒針806-3を含む。本明細書で使用するとき、秒針806-3は、2つ以上の針(例えば、第1の針、第2の針、第3の針など)のうちの第2の針とは全く異なり、時刻の秒成分を示す時計の針の表現を指す。いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェースは、時針806-1及び分針806-2のみを含む(例えば、秒針806-3を含まない)、又は時針806-1のみを含む(例えば、分針806-2及び秒針806-3を含まない)。
【0223】
時針806-1、分針806-2、及び秒針806-3を背景810上に重ね合わせ、背景は、直線状境界812によって分離された第1の部分810-1と第2の部分810-2とを含む。いくつかの実施形態では、背景810は、直線状ではない境界を含む。図8Aの第1の部分810-1上の点描によって示すように、第1の部分810-1は、第2の部分810-2とは異なる色又は視覚的パターンを有する。図8Aでは、背景810はディスプレイ602の背景全体を占有している(例えば、背景810は、ディスプレイ602の縁部及び(丸みを帯びた)角部まで延在する)。
【0224】
背景810は、時針806-1の位置に基づいて1つ以上のグラフィック特性を含む。図8Aに示すように、直線状境界812は、デバイス600の物理的特徴(例えば、ディスプレイ602、フレーム603、回転可能入力機構604、及びボタン605)に対する背景810の向きを画定する時針806-1に沿って整列される。図8Aに配向されるように、第1の部分810-1は、第2の部分810-2の概ね上側かつ右側に位置付けられ、ディスプレイ602の右上半分をほぼ占有する。時針806-1は、ディスプレイ602の中心点から延在する。結果として、直線状境界812は、ディスプレイ602の一方の縁部(例えば、図8Aに示すような左縁部)から反対側の縁部(例えば、右縁部)まで延在し、それにより、第1の部分810-1及び第2の部分810-2はそれぞれ、ディスプレイ602の領域の半分を占有する。
【0225】
ここで図8Bを参照すると、デバイス600は、(例えば、第1の時刻の後の)第2の時刻(12:00:58)に、更新された時針806-1の位置に基づく背景810の第2のグラフィック特性(例えば、再配向された位置)と共に時計ユーザインタフェース801を表示する。図8Bに示すように、直線状境界812は、時針806-1に沿って整列されたままであり、第1の部分810-1がディスプレイ602の右半分を占有し、第2の部分810-2がディスプレイ602の左半分を占有するように垂直に配向される。
【0226】
図8C及び図8Dは、時間及び時針806-1が3:00(図8C)及び4:30(図8D)に進むにつれて、直線状境界812が時針806-1に沿って位置合わせされたままであり、背景810が時針806-1と共に回転することを示す。図8A図8Dに示すように、背景810は、時針806-1と同じ点(例えば、共通の原点)を中心に回転する。
【0227】
図8A図8Dに示すように、時計ユーザインタフェース801はまた、グラフィック要素(例えば、時刻を示す数字(1~12)及び日付オブジェクト(808)(例えば、カレンダコンプリケーション))を含み、時針806-1、分針806-2、秒針806-3、及び背景810がディスプレイ602上の位置を変更する際も、これらのグラフィック要素は背景に重ねられ、固定されたままである(例えば、ディスプレイ602と同じ場所)。
【0228】
図8A図8Dに示すように、背景810が回転するにつれて、第1の部分810-1及び第2の部分810-2の形状が変化する。例えば、図8B及び図8Cでは、部分810-1及び810-2はほぼ矩形であるが(ディスプレイ602の形状に起因する丸みを帯びた角部を除く)、図8Dでは、部分810-1及び810-2は(ディスプレイ602の形状に起因する丸みを帯びた角部を除いて)略三角形である。
【0229】
図8A図8Dに示すように、背景810は、時針806-1に対して固定されたままである(例えば、第1の部分810-1は、時針806-1の時計回りの側に留まる)。いくつかの実施形態では、第1の部分810-1は、時針806-1の反時計回りの側にある。図8A図8Dに示す実施形態では、背景810のグラフィック特性が12時間毎に繰り返される(例えば、背景810は12時間毎に一回転する)。それぞれの時刻(例えば、6:00)では、第1の部分810-1は、異なる時刻(例えば、12:00)で第2の部分810-2によって占有されるディスプレイ602の領域を占有し、その逆もまた同様である(例えば、第1の部分810-1及び第2の部分810-2は、6時間毎に場所を切り替える)。
【0230】
ここで図8E図8Hを参照すると、背景810のグラフィック特性が、分針806-2の位置に基づく実施形態が示されている。図8E図8Hに示すように、直線状境界812は、分針806-2がディスプレイ602上で回転するにつれて、分針806-2に沿って位置合わせされたままである。背景810は、図8A図8Dに示すように、背景810が時針806-1と共に回転する方法と同様に、ディスプレイ602の中心点を中心にして、分針806-2と共に回転する。第1の部分810-1及び第2の部分810-2はそれぞれ、ディスプレイ602の対応する半分を占め、分針806-2の位置が経時的に変化するにつれて形状を変化させる。図8E図8Hに示す実施形態では、背景810のグラフィック特性は毎時繰り返される(例えば、背景810は1時間毎に一回転する)。第1の部分810-1及び第2の部分810-2は、30分毎に場所を切り替える。図8A図8Dとは対照的に、第1の部分810-1は、分針806-2の反時計回り側に留まる。いくつかの実施形態では、第1の部分810-1は、分針806-2の時計回りの側にある。いくつかの実施形態では、グラフィック特性は、時針806-1及び分針806-2について上述した様式と同様の様式で秒針806-3の位置に基づく。
【0231】
ここで図8I及び図8Jを参照して、異なる背景を有する実施形態について説明する。図8I及び図8Jに示すように、時計ユーザインタフェース801は、スポットライト効果814を含む背景818を含む。背景818のグラフィック特性(例えば、スポットライト効果814の位置)は、時間806-1の位置に基づく。図8I及び図8Jに示すように、スポットライト効果814は、時針806-1の位置に対応する時マーカ816の背後に表示される。いくつかの実施形態では、スポットライト814は、時針806-1に沿って常に位置合わせされたままである(例えば、スポットライト効果814は、11:30において、時マーカ11と12との間に表示される)。いくつかの実施形態では、スポットライト814は、現在時刻に対応する時マーカの背後に留まる(例えば、スポットライト効果814は、11:00~11:59の時マーカ11の後ろに留まる)。
【0232】
いくつかの実施形態では、背景810のグラフィック特性の基になる針は、ユーザ入力に基づいて判定される(例えば、選択される)。いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力のシーケンスの受信に応じて、デバイス602は、背景810のグラフィック特性が時針806-1、分針806-2、又は秒針806-3に基づくモードで(例えば、少なくとも部分的に、針806のうちの1つに対応するメニューオプションにアクセスし、選択するための1つ以上のアフォーダンスの選択に応じて)動作する。いくつかの実施形態では、背景810のグラフィック特性が基づく針を選択することは、(例えば、受信した接触が閾値強度以上の特性強度を有するという判定に応じて)時計文字盤編集モード又は時計文字盤設定編集モードに入ることを含む。
【0233】
いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力のシーケンスの受信に応じて、デバイス602は、背景810のグラフィック特性が一方の針(例えば、時針806-1)に基づくモードから、背景810のグラフィック特性が別の針(例えば、分針806-2)に基づくモードに切り替える。このようにして、ユーザは、背景のグラフィック特性(例えば、向き)が変化する(例えば、回転する)速度を選択することができる。
【0234】
いくつかの実施形態では、背景及び/又は背景のグラフィック特性は、ユーザ入力に基づいて判定される(例えば、選択される)。いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力のシーケンスの受信に応じて、デバイス602は、背景及び/又はグラフィック特性を(例えば、背景及び/又はグラフィック特性に対応するメニューオプションにアクセスし、選択するための1つ以上のアフォーダンスの選択に応じて)、選択された背景及び/又はグラフィック特性に設定する。いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力のシーケンスの受信に応じて、デバイス602は、1つの背景及び/又はグラフィック特性(例えば、背景810)から、別の背景及び/又はグラフィック特性(例えば、背景818)に切り替える。
【0235】
図9は、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを使用するコンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。方法900は、ディスプレイを有するデバイス(例えば、100、300、500、600)において実行される。方法900のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0236】
後述のように、方法900は、コンテキスト固有のユーザインタフェースを構成するための直観的な方法を提供する。この方法は、ユーザの認識的負担を軽減することにより、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合、ユーザがより高速かつ効率的にコンテキスト固有のユーザインタフェースを構成することが可能になることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が長くなる。
【0237】
ブロック902において、デバイスは、第1の時刻にディスプレイ(例えば、602)上に時計ユーザインタフェース(例えば、801)を表示する。第1の時刻における時計ユーザインタフェースは、背景(例えば、810)上に重ねられた第1の位置(例えば、図8A、806-1)に第1の時計の針を含み、背景は、第1の時計の針の第1の位置に基づいて判定される第1の時刻における第1のグラフィック特性を有する(例えば、810の外観は、位置806-1に基づく)。
【0238】
いくつかの実施形態では、第1の時計の針は、時針、分針、又は秒針(例えば、806-1、806-2、及び806-3)のうちの1つである。
【0239】
いくつかの実施形態では、背景は、ディスプレイの縁部(例えば、810)まで延在する。
【0240】
いくつかの実施形態では、背景は、ディスプレイの第1の半分を占有する第1の部分と、ディスプレイの第2の半分を占有する第2の部分と(例えば、810-1及び810-2)を含む。
【0241】
いくつかの実施形態では、第1の部分と第2の部分との間の境界は、直線(例えば、812)である。
【0242】
いくつかの実施形態では、境界は、第1の時計の針(例えば、図8A図8Dの806-1)に沿っている。
【0243】
いくつかの実施形態では、第1の部分は第1の色又は視覚的パターンを含み、第2の部分は、第1の色又は視覚的パターンとは異なる第2の色又は視覚的パターンを含む(例えば、810-1及び810-2)。
【0244】
ブロック904では、デバイスは、第1の時刻の後の第2の時刻(例えば、図8B、第2の時刻は約12:00:57)に、ディスプレイ(例えば、602)上に時計ユーザインタフェース(例えば、801)を表示する。第2の時刻における時計ユーザインタフェースは、背景(例えば、810)上に重ねられた第2の位置にある第1の時計の針(図8B、806-1)を含み、背景は、第1の時計の針の第2の位置(例えば、図8Aの810及び図8Bの810)に基づいて判定される第2の時刻において第2のグラフィック特性を有する。
【0245】
時計の針の位置に基づいて時計ユーザインタフェースの背景の特性を動的に修正することにより、ユーザに、時計によって測定される現在時刻の容易に判読可能な視覚表示を提供する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし(例えば、ユーザが表示された情報を素早く判別することを支援することによって、ユーザはデバイスと対話する長い時間を費やす必要がない)、加えて、ユーザがデバイスをより効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0246】
いくつかの実施形態では、第1の時刻においてディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示することは、第5の位置にグラフィック要素を表示することを更に含み、第2の時刻においてディスプレイ上に時計ユーザインタフェースを表示することは、第5の位置(例えば、808)にグラフィック要素を表示することを更に含む。
【0247】
いくつかの実施形態では、第1の時刻における第1のグラフィック特性と第2の時刻における第2のグラフィック特性との間の差は、デバイスの物理フレームに対する背景の回転に対応する(例えば、図8Bの810及び図8Aの810)。いくつかの実施形態では、物理フレーム(例えば、603)は、回転可能入力機構(例えば、604)及び/又はボタン(例えば、605)を含む。
【0248】
いくつかの実施形態では、第1の時計の針及び背景は、共通の原点(例えば、図8A図8Hの806-1及び810)を中心に回転する。
【0249】
いくつかの実施形態では、第1の時刻における第1の部分の形状は、第2の時刻における第1の部分の形状とは異なる(例えば、図8Aの810-1及び図8Bの810-1)(例えば、この形状は、境界が角部から角部に延びるときに「三角形」であり、境界が垂直又は水平であるときに「矩形」である(ディスプレイの角部は丸みを帯びているため、形状は真の三角形及び矩形ではない))。
【0250】
時計の針の位置に基づいて、時計ユーザインタフェースの背景を構成する部分の形状を動的に修正することにより、ユーザに、時計によって測定された現在時刻の容易な判別可能な視覚的表示(例えば、太字の動的に変化する形状)を提供する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし(例えば、ユーザが表示された情報を素早く判別することを支援することによって、ユーザはデバイスと対話する長い時間を費やす必要がない)、加えて、ユーザがデバイスをより効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0251】
いくつかの実施形態では、第1の時刻における第1のグラフィック特性は、第1の時刻の時の視覚的表示を含み(例えば、図8J、814は時刻10:15:35の10時を示す)を含み、第2の時刻における第2のグラフィック特性は、第2の時刻の時の視覚的表示を含む(例えば、図8I、814は時刻12:00:57の12時を示す)。いくつかの実施形態では、グラフィック特性は、時針(例えば、時針の端)に続くスポットライト効果を含む。
【0252】
時計の針の位置に基づいて、現在の時間インジケータ上にスポットライトを含むように時計ユーザインタフェースの背景を動的に修正することにより、ユーザに、関連情報(例えば、時計によって測定された現在時)にユーザの注意を素早く引く、容易に判別可能な視覚的表示を提供する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし(例えば、ユーザが表示された情報を素早く判別することを支援することによって、ユーザはデバイスと対話する長い時間を費やす必要がない)、加えて、ユーザがデバイスをより効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0253】
いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェースは、第1の時刻及び第2の時刻において、第1の時計の針の位置に従って背景の1つ以上の特性を表示するように構成される。任意選択的に、ブロック906では、デバイスは、第1の時計の針(例えば、図8E図8Hの806-2)とは異なる第2の時計の針の位置に従って、背景の1つ以上の特性を表示するという要求に対応する1つ以上のユーザ入力のシーケンスを受信する(例えば、第1の針から第2の針への背景特性の構成の変化)。いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力のシーケンスは、強度閾値を上回る特性強度を有するディスプレイ(例えば、602)との接触を含み、これにより、電子デバイス(例えば、600)は、時計文字盤編集モード又は時計文字盤設定編集モードに入る。
【0254】
ユーザが、時計ユーザインタフェースの背景の特性が経時的にどのように変化するかを定める針を変更することを可能にすることにより、ユーザに、特定の時間単位が、容易に判別可能な視覚的表示を介して、時計によってどのように測定されるかを示すフィードバックを提供する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし(例えば、ユーザが表示された情報を素早く判別することを支援することによって、ユーザはデバイスと対話する長い時間を費やす必要がない)、加えて、ユーザがデバイスをより効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0255】
いくつかの実施形態では、第2の時計の針(例えば、806-2)は、第1の時計の針の動きの速度とは異なる移動速度を有する(例えば、第1の時計の針は時針であり、第2の時計の針は分針であり、分針は、時針の移動速度よりも速い移動速度を有する)。
【0256】
いくつかの実施形態では、第2の時計の針は、時針(例えば、806-1)、分針(例えば、806-2)、又は秒針(例えば、806-3)のうちの1つである。
【0257】
ブロック906で1つ以上のユーザ入力のシーケンスを任意選択的に受信した後、ブロック908において、デバイスは、第3の時刻(例えば、図8E)においてディスプレイ上に時計ユーザインタフェース(例えば、810)を表示する。第3の時刻における時計ユーザインタフェース(801)は、背景に重ねられた第3の位置に第2の時計の針(図8Eの806-2)を含み、背景は、第2の時計の針の第3の位置に基づいて判定される第3の時刻において第3のグラフィック特性を有する(例えば、図8Eの810)。
【0258】
任意選択的に、ブロック910において、デバイスは、第3の時刻(例えば、図8E)の後に、第4の時刻(例えば、図8F)においてディスプレイ(例えば、801)上に時計ユーザインタフェース(例えば、801)を表示する。第4の時刻における時計ユーザインタフェースは、背景に重ねられた第4の位置に第2の時計の針(例えば、図8Fの806-2)を含み、背景は、第2の時計の針の第4の位置(例えば、図8Fの810)に基づいて判定される第4の時刻において第4のグラフィック特性を有する。
【0259】
方法900に関して上述したプロセス(図9)の詳細はまた、上述の方法(例えば、700)及び後述の方法(例えば、1100)にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700は、方法900を参照して上述した様々な方法の1つ以上の特性を任意選択的に含む。例えば、図6Aの時計文字盤606の背景は、2つの部分に分割することができ、方法900を参照して説明された技術と類似の方法で、時針616-1の位置に基づいて動的に変化することができる。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0260】
図10A図10Tは、いくつかの実施形態に係る、例示的な時計ユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、図11A図11Dにおける方法を含む、以下で説明するプロセスを例示するために使用される。
【0261】
図10Aは、上述のようなデバイス600を示す。図10Aに示すように、デバイス600は、ディスプレイ602上に、時計ユーザインタフェース1000を表示する。時計ユーザインタフェース1000は、時針1006-1、分針1006-2、及び秒針1006-3を有する時刻の表示を含む。時計ユーザインタフェース1000はまた、天気コンプリケーション1008-1、心拍数コンプリケーション1008-2、及び日付コンプリケーション1008-3を含む。天気コンプリケーション1008-1は、単一メトリックである現在の気温1010を含む天気アプリケーションからのデータを表示する。心拍数コンプリケーション1008-2は、コンプリケーションに含まれるハートアイコンによって示されるように、心拍数アプリケーションと関連付けられている。心拍数コンプリケーション1008-2は、心拍数アプリケーションからのデータに関連するメトリックを含まない。日付コンプリケーション1008-3は、曜日1012及び日付1014を含む日付情報を提供する。
【0262】
図10Bは、ディスプレイ602上に表示された拡張時計ユーザインタフェース1002を示す。拡張時計ユーザインタフェース1002は、天気コンプリケーションの拡張版1008-1’、心拍数コンプリケーションの拡張版1008-2’、及び日付コンプリケーション1008-3を含む。図10Bに示すように、天気コンプリケーション1008-1’、心拍数コンプリケーション1008-2’、及び日付コンプリケーション1008-3は、時計ユーザインタフェース1000上の天気コンプリケーション1008-1、心拍数コンプリケーション1008-2、及び日付コンプリケーション1008-3と同じサイズである。天気コンプリケーション1008-1’及び心拍数コンプリケーション1008-2’は、時計ユーザインタフェース1000上に表示される天気コンプリケーション1008-1及び心拍数コンプリケーション1008-2よりも、対応するアプリケーションからデータに関連する追加の情報又はメトリクスを含むという意味で拡張されている。天気コンプリケーション1008-1’及び心拍数コンプリケーション1008-2’はまた、時計ユーザインタフェース1000上に表示される天気コンプリケーション1008-1及び心拍数コンプリケーション1008-2よりも高い解像度(例えば、より小さい文字サイズ、より小さい特徴サイズ(例えば、温度記号))、及び/又はより大きな色若しくはグレースケールの範囲を有する。
【0263】
いくつかの実施形態では、拡張天気コンプリケーション1008-1’及び拡張心拍数コンプリケーション1008-2’は、(例えば、「普通の」時計ユーザインタフェース1000の代わりに)拡張時計ユーザインタフェース1002である時計ユーザインタフェース1002に従って表示される。例えば、ディスプレイ602上の天気アプリケーションに関連付けられたコンプリケーションを表示する(例えば、ユーザによる、又はデフォルト設定に基づく)選択に応じて、デバイス600は、時計ユーザインタフェースである時計ユーザインタフェース1000に従って天気コンプリケーション1008-1を表示する一方で、デバイス600は、拡張時計ユーザインタフェース1002である時計ユーザインタフェースに従って、拡張天気コンプリケーション1008-1’を表示する。同様に、心拍数コンプリケーションを表示するという要求は、拡張時計ユーザインタフェース1002上の拡張心拍数コンプリケーション1008-2’の表示、及び時計ユーザインタフェース1000上の心拍数コンプリケーション1008-2の表示をもたらす。
【0264】
図10Bに示すように、拡張天気コンプリケーション1008-1’、拡張心拍数コンプリケーション1008-2’、及び拡張日付コンプリケーション1008-3はそれぞれ、対応するアプリケーションからのデータに関連する2つ以上のメトリックを含む。拡張天気コンプリケーション1008-1’は、現在の気温1010、温度範囲1026、及び温度範囲1026内での現在の気温1010の相対位置を示す相対現在気温インジケータ1028を含む。拡張心拍数コンプリケーション1008-2’は、現在の(又は最も近く測定された)毎分心拍数1020、1日の毎分低心拍数1022、及び1日の毎分高心拍数1024を含む。日付コンプリケーション1008-3は、曜日1012及び日付1014を含む。
【0265】
図10Cに示すように、デバイス600は、拡張時計ユーザインタフェース1002を編集するという要求に対応するユーザ入力1081(例えば、タップ)を受信する(例えば、検出する)。図10Dに示すように、ユーザ入力1081に応じて、デバイス600は編集モード(例えば、時計文字盤編集モード又はコンプリケーション編集モード)に入り、(例えば、日付コンプリケーション1008-3の周囲にボックス1036を表示すること、及び関連付けられたアプリケーションを識別するラベル1038を表示することによって)編集のための日付コンプリケーション1008-3を視覚的に目立たせる。いくつかの実施形態では、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1002又はその一部の1つ以上の視覚的特性(例えば、輝度、不透明度、色、コントラスト、色相、彩度など)を変更することによって、編集用に選択されたコンプリケーション(例えば、日付コンプリケーション1008-3)を視覚的に目立たせる。いくつかの実施形態では、編集モードにある間、編集用に選択されたコンプリケーションは、第1の視覚的特性(例えば、グレースケール以外の色又は複数の色)で表示され、一部の実施形態で、他のコンプリケーションの一部又は全部が、時計文字盤が編集モードにない間に表示されるとき、時計文字盤内の1つ以上の色で表示されるとしても、1つ以上の他のコンプリケーション(例えば、全ての他のコンプリケーション)は、第2の視覚的特性(例えば、デバイスが編集モードにない間にコンプリケーションが表示されるはずの複数の色とは異なるグレースケール又は単独の色)で表示される。例えば、コンプリケーション1008-3は色で表示され、コンプリケーション1008-2及び1008-1はグレースケールで表示される。いくつかの実施形態では、編集モードにある間、1つ以上の選択されたコンプリケーションの視覚的特性の変更の代わりに、又はそれに加えて、1つ以上の選択されていないコンプリケーションの視覚的特性が変更される(例えば、選択されたコンプリケーションと選択されていないコンプリケーションとを区別するため、1つ以上の選択されていないコンプリケーションの輝度又は不透明度が低減される)。いくつかの実施形態では、選択されたコンプリケーションの視覚的区別は、選択されたコンプリケーションの少なくとも一部の周囲の選択リングなどの代替選択インジケータの代わり又は追加である。編集モードにある間、デバイス600はまた、選択のために利用可能なコンプリケーションのメニューにおいて現在表示されているコンプリケーションの位置を示すコンプリケーション位置インジケータ1034を有するコンプリケーションメニューバー1032を表示する。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1081は、特性強度を有する接触を含み、デバイス600は、特性強度が所定の閾値強度を超えるという判定に従って、編集モードに入る。
【0266】
図10Eに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1083を受信する(例えば、検出する)。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1083は、デバイス600と通信する相手方アプリケーションを通じて、デバイス600以外のデバイスで受信される。図10Fに示すように、ユーザ入力1083の受信(例えば、検出)に応じて、デバイス600は、日付コンプリケーション1008-3の代わりに、拡張時計ユーザインタフェース1002に追加するための風コンプリケーション1008-4の表現を表示する。デバイス600は、風コンプリケーション1008-4がコンプリケーションメニューの底部付近に配置されていることを示す(例えば、コンプリケーションはアルファベット順であり、「w」はアルファベットの最後付近にあるため)ように、コンプリケーション位置インジケータ1034を更新する。風コンプリケーション1008-4は、風速1040(22mph)及び風方向1042(北東)のメトリックを含む。いくつかの実施形態では、風コンプリケーション1008-4は、他の時計ユーザインタフェース(例えば、時計ユーザインタフェース1000)上での選択に利用可能ではない。
【0267】
図10Gに示すように、デバイス600は、拡張心拍数コンプリケーション1008-2’の選択に対応するユーザ入力1085(例えば、タップ)を受信する(例えば、検出する)。図10Hに示すように、ユーザ入力1085の受信(例えば、検出)に応じて、デバイス600は、編集用の拡張心拍数コンプリケーション1008-2’を視覚的に目立たせる。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1085の受信に応じて、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1002又はその一部の1つ以上の視覚的特性(例えば、輝度、色、コントラスト、色相、彩度など)を変化させることによって、編集用の第1のコンプリケーション(例えば、風コンプリケーション1008-4)を視覚的に目立たせることから、編集用の第2のコンプリケーション(例えば、心拍数コンプリケーション1008-2)を視覚的に目立たせることに遷移させる。例えば、ユーザ入力1085の受信に応じて、デバイス600は、コンプリケーション1008-4を色で、コンプリケーション1008-2及び1008-1をグレースケールで表示することから、コンプリケーション1008-2を色で、コンプリケーション1008-4及びコンプリケーション1008-1をグレースケールで表示することへと遷移させる。いくつかの実施形態では、編集モードにある間、選択されていない1つ以上のコンプリケーションの視覚的特性が変更される(例えば、選択されていないコンプリケーションと選択されたコンプリケーションとを区別するために、1つ以上の選択されていないコンプリケーションの明度又は不透明度が低減される)。いくつかの実施形態では、第2のコンプリケーションの視覚的区別は、第2のコンプリケーションの少なくとも一部の周囲の選択リングなどの代替選択インジケータの代わり又は追加である。図10Iに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1087を受信する(例えば、検出する)。図10Jに示すように、ユーザ入力1087の受信(例えば、検出)に応じて、デバイス600は、拡張心拍数コンプリケーション1008-2’の代わりに、拡張時計ユーザインタフェース1002に追加するための湿度コンプリケーション1008-5の表現を表示する。湿度コンプリケーション1008-5は、現在の湿度1054、湿度範囲1050、及び相対現在湿度インジケータ1052のメトリックを含む。いくつかの実施形態では、湿度コンプリケーション1008-5は、他の時計ユーザインタフェース(例えば、時計ユーザインタフェース1000)では利用可能ではない。
【0268】
ユーザは同様に、編集モードで(例えば、タップで)拡張天気コンプリケーション1008-1’を選択し、新しいコンプリケーションを選択するために回転可能入力機構604を移動させることによって、拡張天気コンプリケーション1008-1’の代わりに新しいコンプリケーションを追加するように要求することができる。
【0269】
図10Kに示すように、デバイス600は、ユーザ入力1089を受信する(例えば、検出する)。図10Lに示すように、ユーザ入力1089の受信(例えば、検出)に応じて、デバイス600は、編集モードを出て、選択されたコンプリケーションである風コンプリケーション1008-4及び湿度コンプリケーション1008-5、並びに以前に表示された拡張天気コンプリケーション1008-1’を伴って拡張時計ユーザインタフェース1002を表示する。いくつかの実施形態では、拡張天気コンプリケーション1008-1’、風コンプリケーション1008-4、及び湿度コンプリケーション1008-5は全て、同じ天気アプリケーションからのデータを表示することにより、同じアプリケーションに関連する3つのコンプリケーションを提供し、各コンプリケーションは、他の2つのコンプリケーションのいずれかによって提供されない少なくとも2つのメトリックを含む。図10Lはまた、3つのゲージコンプリケーションを有する時計ユーザインタフェースの実施形態を示し、各ゲージコンプリケーションは、パラメータ値、並びに高値及び/又は低値のいずれか、又は方向(例えば、風方向)を提供する。
【0270】
いくつかの実施形態では、日付コンプリケーション1008-3は、図10D及び図10Eでは湿度コンプリケーション1008-5に置き換えられて、3つのコンプリケーションを含む拡張時計ユーザインタフェースをもたらし、各コンプリケーションは3つのメトリックを有する(例えば、湿度コンプリケーション1008-5(現在の湿度、低湿度、及び高湿度)、心拍数コンプリケーション1008-2’(現在の心拍数、低心拍数、及び高心拍数)、及び拡張天気コンプリケーション1008-1’(現在の気温、最低気温、及び最高気温))。
【0271】
いくつかの実施形態では、日付コンプリケーション1008-3及び拡張心拍数コンプリケーション1008-2’の代わりに、ユーザは、(例えば、図10Eでユーザ入力1083の後に編集モードを出ることによって)単一のコンプリケーションを置き換えることができ、その場合、デバイス600は、他のコンプリケーション(例えば、拡張心拍数コンプリケーション1008-2’及び拡張天気コンプリケーション1008-1)の表示を維持する。同様に、データコンプリケーション1008-3及び拡張天気コンプリケーション1008-1の表示を(例えば、置き換えることなく)維持しつつ、拡張心拍数コンプリケーション1008-2’を置き換えることができ、拡張心拍数コンプリケーション1008-2’及びデータコンプリケーション1008-3の表示を(例えば、置き換えることなく)維持しつつ、拡張天気コンプリケーション1008-1を置き換えることができる。
【0272】
いくつかの実施形態では、選択されたコンプリケーション(単数又は複数)を交換している間、針1006及び非選択コンプリケーションなどの、拡張時計ユーザインタフェース1002の要素は変更されない(例えば、変更されないままである)。
【0273】
ここで図10Mを参照すると、時計ユーザインタフェース1091は、コンプリケーション1060-1、1-60-2、及び1060-3を含み、各コンプリケーションは、対応する場所(例えば、モスクワ、北京、及びロンドン)の世界時計アプリケーションからのデータに関連するメトリック、場所に関連付けられた時間(例えば、時針及び分針を有するアナログ時計時計文字盤)、及び日中、夜間、日の入り、又は日の出の表示(例えば、コンプリケーション1060-1は、モスクワでは夜間であることを示し、コンプリケーション1060-2は、北京では日中であることを示す)を含む。いくつかの実施形態では、コンプリケーション1060-1、1060-2、又は1060-3のうちの1つ以上は、現地時間に対するオフセットを含む。図10Mに示すように、コンプリケーション内の場所インジケータ(例えば、北京1056)の位置は、針1058の位置に基づく。いくつかの実施形態では、場所インジケータは、時計の針と重ならない又は干渉しない位置にある。例えば、場所インジケータLON及びBEIは、コンプリケーション1060-3及び1060-2の中央上にそれぞれ位置付けられ、対応する時計の針に干渉しない。コンプリケーション1060-1では、場所インジケータMOSは、LON及びBEIのように中央上位置に配置されれば時針と重なり合うため、コンプリケーションの中央下に配置される。いくつかの実施形態では、場所インジケータの位置は経時的に変化して、時計の針が移動する際の時計の針との干渉を回避する。
【0274】
図10Nは、カレンダアプリケーションに関連する3つのコンプリケーションを有する時計ユーザインタフェースの実施形態を示す。コンプリケーション1070-1は、カレンダアプリケーションにおいて新しいイベントを作成するためのプロセスを開始するように選択することができるアフォーダンスを含む。コンプリケーション1070-2は、イベント(午後6時)、件名又はイベント名(夕食)、及び場所(サンフランシスコ)を含む、カレンダアプリケーションからのデータに関連するメトリックを含む。コンプリケーション1070-3は、曜日及び日付を含む日付コンプリケーションである。
【0275】
図10Nはまた、時計ユーザインタフェース1093上のリング状領域(「数字リング」)又はその周囲に視覚的特性を有するコンプリケーションの実施形態を示す。時計ユーザインタフェース1093は、時刻を示す数字(1~12)を含むリング状領域を時計文字盤上に有し、このリング状領域は、曲線状外縁部を有する。いくつかの実施形態では、リング状領域は、時及び/又は分を示す刻みマーク、又は数字の分マーカを含む。特定のアプリケーション(例えば、カレンダ、天気、運動、心拍数、呼吸、株価)に対応するアプリケーションに従い、デバイス600は、リング状領域又はその周囲に視覚的特性を表示する。例えば、カレンダアプリケーションに関連付けられているコンプリケーションに従って、デバイス600は、イベント名1064及びイベント場所1066を有するコンプリケーションを、時計ユーザインタフェース1093のリング状領域の周囲に表示する(例えば、イベント名1064及びイベント場所1066は時計文字盤の外縁に従う)。あるいは、コンプリケーションに応じて、別のアプリケーション(例えば、バッテリ、デジタル時間、日付、又はストップウォッチ)に関連付けられているコンプリケーションに従って、デバイス600は、リング状領域又はその周囲の視覚的特性の表示を取り止める。
【0276】
図10Oは、株式アプリケーションからのデータを伴う3つのコンプリケーションを有する時計ユーザインタフェースの実施形態を示す。株式コンプリケーション1078-1、1078-2、及び1078-3は、証券コード1076(例えば、株式銘柄)、価格1074、及び移動方向1075を含む、株式アプリケーションからのデータに関連するメトリックを含む。
【0277】
図10Pは、数字リングの縁部とディスプレイ602の下縁部及び右縁部との間の、時計ユーザインタフェース1097の右下角部に表示される角部コンプリケーションの実施形態を示す。角部コンプリケーションは、(温度範囲を表す)状態バー1082、(温度範囲内の現在の気温の相対位置を表す)状態インジケータ1084、及び(現在の気温を表す)現在状態1086を含む、温度コンプリケーションである。状態バー1082は、数字リングの外縁部に追従し、現在状態1086は、状態バー1082とディスプレイ602の右下角部との間に位置する。
【0278】
図10Qは、健康アプリケーションからのデータに関連するメトリックを表示する目標コンプリケーション1088-3を示す。目標コンプリケーション1088-3は、メトリック(例えば、登った階)の現在値1098と、目標値又は目的への進捗量を示す進度インジケータ1090とを含む。進度インジケータ1090は、コンプリケーション1088-3の外縁部の半分よりもわずかに多く取り囲むリングを含み、このリングは、現在値67が、目標値又は目的に向かって50パーセントをわずかに超えて進行していることを示す。他の例示的な目標コンプリケーションとしては、総バッテリ容量及び現在の充電状態を含むバッテリコンプリケーションと、現在の歩数、静止時間、又は燃焼若しくは消費カロリー値、及び歩数、静止時間、又は燃焼若しくは消費カロリーの目標又は目的への進捗度を含む健康コンプリケーションと、が挙げられる。
【0279】
図10Qはまた、現在AQI値1094と、範囲(良~危険)に対する現在AQI値1094の位置を表す相対状態インジケータ1096と、を含む大気質指数(AQI)コンプリケーション1088-1を示す。いくつかの実施形態では、AQIコンプリケーション1088-1は目標コンプリケーションとして表すことができ、低AQI値が目標又は目的である。
【0280】
図10R図10Tは、デジタル表示時刻1006-4(例えば、10:09)、コンパクト日付インジケータ1009(例えば、水曜日29日)、及び単一アプリケーションからのデータに関連するメトリクスを表示する3つ以上のコンプリケーションを含む時計ユーザインタフェースを示す。
【0281】
図10Rに示すように、時計ユーザインタフェース1003-1は、天気アプリケーションからのデータを伴う5つのコンプリケーションを含む。上述のように、大気質指数(AQI)コンプリケーション1004-1は、現在の大気質値及び相対状態インジケータを含み、風力コンプリケーション1004-2は、風速及び風方向を含む。UVコンプリケーション1004-3は、現在のUV指数値1007-1、範囲(例えば、良~危険)に対する現在のUV指数値1007-1の位置を表す相対状態インジケータ1007-2、及びUV状態1007-3の可視表示(例えば、中~高の現在UV指数値を示す太陽画像)を含む。
【0282】
図10Rに示すように、天気チャートコンプリケーション1004-4は、対応する場所(例えば、クパチーノ)及び対応する場所における気温(例えば、72)を表示する文字天気ラベル1005-1と、気温チャート1005-2とを含む。気温チャート1005-2は、第1の軸(例えば、時)及び第2の軸(例えば、温度)と、固定期間にわたる対応する場所(例えば、クパチーノ)における気温を表す棒グラフデータ1005-3と、現在気温インジケータ1005-5(例えば、現在時刻に対応する棒グラフデータ内の視覚的に区別されるバー)とを含む。棒グラフデータ1005-3は、第1の軸(例えば、時間軸)上の対応する時刻における実際の又は予測された気温を表す一定間隔の垂直バーを含む。いくつかの実施形態では、第1又は第2の軸のスケールは、気温を表示するための所望の温度値範囲又は所望の時間スケールを反映するように調整される(例えば、第1の軸は、1時間、12時間、1日などの期間を反映する)。天気アイコンコンプリケーション1004-5は、現在の又は予報された気象状態を視覚的に表す気象条件アイコン(例えば、一部曇りの天気を示す画像)を含む。
【0283】
ここで図10Sを参照すると、時計ユーザインタフェース1003-2はコンプリケーション1016-1、1016-2、1016-3、及び1016-4を含む。コンプリケーション1016-1、1016-2、及び1016-3はそれぞれ、対応する場所(例えば、ニューヨーク、ロンドン、及び香港)、場所に関連付けられた時刻((例えば、時針及び分針を有するアナログ時計文字盤)、及び日中、夜間、日の入り、又は日の出の表示に関する世界時計アプリケーションからのデータに関連するメトリックを含む(例えば、コンプリケーション1016-1は、ニューヨークの日中であることを示し、コンプリケーション1016-2は、ロンドンの夜間であることを示す)。いくつかの実施形態では、コンプリケーション1016-1、1016-2、又は1016-3のうちの1つ以上は、現地時間に対するオフセットを含む。上の図10Mを参照して説明したように、対応するコンプリケーション内の場所インジケータ(例えば、ニューヨーク)の位置は、針の位置に基づいている(例えば、場所インジケータは、時計の針と重なり合う又は干渉することがないように位置付けられ、経時的に変化して時計の針との干渉を回避する)。
【0284】
図10Sに示すように、株式コンプリケーション1016-4は、対応する株価(例えば、APPL)を示す株式ラベル1017-1、現在株価及び関連株価の移動方向を表示する株価インジケータ1017-2(例えば、APPLは178.14であり上昇している)、及び株式チャート1017-3を株式アプリケーションからのデータに関連するメトリックを含む。株式チャート1017-3は、第1の軸(例えば、相対価格)、第2の軸(例えば、時間)、対応する株式(例えば、APPL)の価格を経時的に示す価格線1017、及び現在の価格インジケータ1017-5(例えば、現在時刻に対応する第2の軸上の時刻において価格線1017-4と交差する垂直バー)を含む。いくつかの実施形態では、第1の軸又は第2の軸のスケールは、対応する株式の価格を表示するための所望の時間スケール又は値範囲を反映するように調整される(例えば、第1の軸は1日、1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、期初から現在までの期間を反映し、及び第2の軸は変化率、絶対変化を反映する、又は様々な名目通貨若しくは暗号通貨での価格を測定する)。
【0285】
ここで図10Tを参照すると、時計ユーザインタフェース1003-3は、アクティビティアプリケーションからのデータを伴う2つのコンプリケーションを含む。アクティビティチャートコンプリケーション1018-1は、燃焼カロリー(例えば、350)、運動した分(例えば、11)、及び静止時間(例えば、06)を表示するテキストアクティビティラベル1019-1と、アクティビティチャート1019-2と、を含む。アクティビティチャートは、時間軸1019-3(例えば、時間)、アクティビティ分スケール1019-4、カロリースケール1019-5、及び時間軸1019-3上に表示された別個の期間にわたるアクティビティメトリックの累積を表すチャートデータ1019-6を示す(例えば、所与の期間にわたるアクティビティ分及び燃焼カロリーは、対応するスケールにおける比例高の垂直バーとして表され、静止時間は円形インジケータによって表される)。コンパクトアクティビティコンプリケーション1018-2は、複数のアクティビティ関連のフィットネス目標への進捗度を表示するグラフィック要素(例えば、燃焼カロリー、活動時間、及び静止時間の目標への進捗度を示すアイコン)を含む。
【0286】
図10Tに示すように、時計ユーザインタフェース1003-3はまた、アクティビティアプリケーション以外の3つの別個のアプリケーションに関連付けられた3つのコンプリケーションを含む。呼吸コンプリケーション1018-3は、コンプリケーション内に含まれる呼吸アイコンによって示されるように、呼吸アプリケーション(例えば、瞑想又はマインドフルネスアプリケーション)に関連付けられる。心拍数コンプリケーション1018-4は、コンプリケーションに含まれるハートアイコンによって示されるように、心拍数アプリケーションに関連付けられる。トレーニングコンプリケーション1018-5は、コンプリケーションに含まれるトレーニングアイコンによって示されるように、トレーニングアプリケーションに関連付けられる。コンプリケーション1018-3、1018-4、及び1018-5は、それぞれのアプリケーションからのデータに関連するメトリックを含まない。
【0287】
いくつかの実施形態では、デバイス600は、ユーザが、同じアプリケーション(例えば、コンプリケーションの「コレクション」)からのデータを伴う3つのコンプリケーションをそれぞれ有する2つ以上の時計ユーザインタフェースから選択することを可能にする。例えば、いくつかの実施形態では、デバイス600は、ユーザに、時計ユーザインタフェース1091(図10M)、1093(図10N)、1095(図10O)、1097(図10P)、1099(図10Q)、1003-1(図10R)、1003-2(図10S)、及び1003-3(図10T)のうちの2つ以上から選択する機能を提供する。いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェース1091(図10M)、1093(図10N)、1095(図10O)、1097(図10P)、1099(図10Q)、1003-1(図10R)、1003-2(図10S)、及び1003-3(図10T)のうちの1つを表示している間、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1091(図10M)、1093(図10N)、1095(図10O)、1097(図10P)、1099(図10Q)、1003-1(図10R)、1003-2(図10S)、及び1003-3(図10T)のうちの別の1つの選択に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出する。1つ以上の入力のシーケンスの検出に応じて、デバイス600は、選択された時計ユーザインタフェースを表示する。
【0288】
図11A図11Dは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを使用してコンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。方法1100は、ディスプレイを備えるデバイス(例えば、100、300、500又は600)において行われる。方法1100のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0289】
後述のように、方法1100は、コンテキスト固有のユーザインタフェースを構成するための直観的な方法を提供する。この方法は、ユーザの認識的負担を軽減することにより、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合、ユーザがより高速かつ効率的にコンテキスト固有のユーザインタフェースを構成することが可能になることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が長くなる。
【0290】
ブロック1102において、デバイスは、ディスプレイ(例えば、602)上に時計ユーザインタフェース(例えば、図10Aの1000)を表示する。時計ユーザインタフェースは、第1のアプリケーション(例えば、図10A図10Cの1010)からのデータに関連する第1のメトリックと、第1のアプリケーションからのデータに関連する第2のメトリック(例えば、図10A図10Cの1026)とを少なくとも含む、第1のコンプリケーション(例えば、1008-1)を含む。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、ある時刻の時及び分を示すために使用されるもの(例えば、時計の針又は時/分表示)以外の、任意の時計文字盤の特徴を指す。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、アプリケーションから得られたデータを提供する。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、選択されるときに対応するアプリケーション(例えば、図8Aの1008-2)を起動するアフォーダンスを含む。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、ディスプレイ上の固定された所定の場所に表示される。
【0291】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、地理的場所における時刻を示す1つ以上の針と、地理的場所(例えば、1060)を示す文字とを有するアナログ時計文字盤を含み、地理的場所を示す文字は、1つ以上の針の位置(例えば、1058)に基づいてコンプリケーション上に配置される。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、時計文字盤の1つ以上の針と重なり合うのを回避するように配置される(例えば、図10M)。
【0292】
時計文字盤上で文字の説明を自動的に移動させて、一日にわたって時計の針がダイヤルの周囲を進行する際に針によって邪魔されることを回避することで、ユーザに、時計によって表示される時刻及びその時刻が表す場所に関するより信頼のおける視覚的フィードバックを提供する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし(例えば、ユーザが表示された情報を素早くかつ正確に判別することを支援することによって、ユーザはデバイスと対話する長い時間を費やす必要がない)、加えて、ユーザがデバイスをより効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0293】
更に、ブロック1102において、デバイスは、第2のアプリケーション(例えば、1020)からのデータに関連する第3のメトリックと、第2のアプリケーション(例えば、1022)からのデータに関連する第4のメトリックとを少なくとも含む、第2のコンプリケーション(例えば、1008-2)と、第3のアプリケーション(例えば、1012)からのデータに関連する第5のメトリックと、第3のアプリケーション(例えば、1014)からのデータに関連する第6のメトリックとを少なくとも含む、第3のコンプリケーション(例えば、1008-3)と、を表示する。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、第1のアプリケーションとは異なる(例えば、図10A図10I)。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは第1のアプリケーションと同じであるが、第3及び第4のメトリックは、第1及び第2のメトリックとは異なる(例えば、図10J図10Q)。いくつかの実施形態では、第3のアプリケーションは、第1及び/又は第2のアプリケーションとは異なる(例えば、図10A図10E)。いくつかの実施形態では、第3のアプリケーションは、第1及び第2のアプリケーションと同じであるが、第5及び第6のメトリックは、第1、第2、第3、及び第4のメトリックと異なる(例えば、図10K図10L)。
【0294】
インタフェース上の複数の場所における関連メトリックの表示を自動的にグループ化することにより、ユーザに、デバイスによって提供される複数のアプリケーションから関連情報を特定し、データを解読する効率的な方法を提供する。視覚的グループ化によって提供される追加コンテンツが、表示されたデータをいかに解釈すべきかに関するフィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減し、ユーザがデータを解釈し得る速度を速めることによって)ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0295】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、第1のアプリケーション(例えば、1088-1)からのデータに関連する第9のメトリックを更に含み、第2のコンプリケーションは、第2のアプリケーション(例えば、図10B図10Iの1008-2)からのデータに関連する第10のメトリックを更に含み、第3のコンプリケーションは、第3のアプリケーション(例えば、1008-4)からのデータに関連する第11のメトリックを更に含む。いくつかの実施形態では、第1、第2、又は第3のコンプリケーションは、湿度コンプリケーション(例えば、現在の湿度、低湿度、及び高湿度を含む1008-5)、心拍数コンプリケーション(例えば、現在の心拍数、低心拍数、及び高心拍数を含む1008-2)、又は天気コンプリケーション(例えば、現在の気温、最低気温、及び最高気温を含む1008-1)である。
【0296】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーション、第2のアプリケーション、及び第3のアプリケーションは、同じアプリケーションである(例えば、図10J図10T)。
【0297】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションは、第2のアプリケーションとは異なり、第3のアプリケーションは、第1のアプリケーション及び第2のアプリケーション(例えば、図10A図10E)とは異なる。
【0298】
いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェース(例えば、1093)は、曲線状外縁部を有する時計文字盤と、時計文字盤の外縁部(例えば、図10N)に追従する視覚的特徴を有する曲線状コンプリケーションと、を更に含む。
【0299】
時計文字盤の外縁部に一致するように情報を自動的に提示することにより、ユーザインタフェースが乱雑にならないように保つことによって、ユーザに拡張視覚的フィードバックを提供する。これにより、ユーザは、より少ない視覚的要素に注意を集中させることができ、その結果、インタフェース全体に関連する情報をより迅速に配置し、ディスプレイ上の目的の制御特徴とより正確に対話することが可能になる。このことによりデバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザがより迅速に位置情報、より正確には適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減され、バッテリ寿命が改善される。
【0300】
いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェース(例えば、1097)は、曲線状外縁部及び角部コンプリケーションを有するリング状領域と、リング状領域の外縁部に追従する状態バー(例えば、1082)と、状態バーとディスプレイの角部との間に場所する値(例えば、1086)と、を更に含む(例えば、図10P)。
【0301】
いくつかの実施形態では、第1のメトリック及び第2のメトリックは、時計アプリケーションからのデータに関連し、第1のメトリックは地理的場所を表し、第2のメトリックは、地理的場所に関連付けられた時間(例えば、1060)を表す。いくつかの実施形態では、第1及び第2のメトリックは、他の時計データ(例えば、現地時間に対するオフセット、又は日の入り時間及び日の出時間)を表す。
【0302】
いくつかの実施形態では、第1のメトリック及び第2のメトリックは、カレンダ又は日付アプリケーション(例えば、図10N)からのデータに関連し、第1のメトリックはイベントを表し、第2のメトリックは、イベントと関連付けられた時刻(例えば、1070-2)を表す。いくつかの実施形態では、第1及び第2のメトリックは、他のデータ(例えば、イベントの場所)を表す。
【0303】
いくつかの実施形態では、第1のメトリック及び第2のメトリックは、株式アプリケーション(例えば、図10Oの1078)からのデータに関連し、第1のメトリックは株式名を表し、第2のメトリックは関連付けられた株価を表す。いくつかの実施形態では、第1及び第2のメトリックは、他のデータ(例えば、価格の移動方向、価格の変化率など)を表す。
【0304】
いくつかの実施形態では、第1のメトリック及び第2のメトリックは、天気アプリケーション(例えば、1008-1)からのデータに関連し、第1のメトリックは、現在の気温(例えば、1010)を表し、第2のメトリックは、予測された最高気温及び最低気温(例えば、1026)を表す。いくつかの実施形態では、第1及び第2のメトリックは、他のデータ、例えば、湿度、風速及び風方向、気象条件などの視覚的表示、並びにそれらの予測値(例えば、図10J図10L)を表す。
【0305】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、1つ又は2つ以上のメトリックの視覚的表現を含み、視覚的表現は、値の範囲に対する値の表示(例えば、1088-1及び1088-3)を含む。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、目標値及びその値までの進捗度(例えば、1090)(例えば、総バッテリ容量及び現在の充電状態、大気質、並びに歩数、登った階段数、静止時間、及びカロリー目標値などの各種健康及びフィットネスメトリック)を表す。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、アプリケーション(例えば、温度、湿度、風速などを含む天気アプリケーション)からのデータを表すゲージ上に、1つ以上のメトリック(例えば、現在値及びパラメータに対する高値及び低値)を表示する。
【0306】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、1つ以上のメトリックの視覚的表現を含み、視覚的表現は、現在時刻において太陽によって照らされている地球の第1の領域のシミュレーションを表す第1のアフォーダンスを含み、本方法は、非現在時刻において地球のシミュレーションを見るという要求に対応する1つ以上のユーザ入力のシーケンスを検出することと、非現在時刻において地球のシミュレーションを見るという要求に対応する1つ以上のユーザ入力のシーケンスの検出に応じて、地球のシミュレーションを回転させて、非現在時刻において太陽によって照らされる地球の第2の領域を提示することと、を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力のシーケンスは、第1のコンプリケーションの選択に対応する入力を含み、これにより、デバイス600は、現在時刻において太陽によって照らされている地球の対話式シミュレーションを表示する天文アプリケーションを起動させる。天文アプリケーション内の地球のシミュレーション上の入力(例えば、スワイプ)に応じて、デバイスは、地球のシミュレーションを回転させて、現在時刻(例えば、608-2)において太陽によって照らされている地球の領域を提示する。
【0307】
太陽によって照らされる地球の視覚的表現により、ユーザに、余分な文字要素でインタフェースを乱雑にすることなく大量の情報(例えば、時刻、地理的場所、季節、相対的な日中時刻及び夜間時刻など)を判定する迅速な手段を提供する。これにより、ユーザは、インタフェース全体にわたって関連情報をより迅速に検索し、より迅速かつ正確に目的の制御にアクセスすることができる。このことによりデバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザがより迅速に位置情報、より正確には適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減され、バッテリ寿命が改善される。
【0308】
ブロック1104において、デバイスは、第4のコンプリケーション(例えば、1008-4)を時計ユーザインタフェース(例えば、図10C図10Eの1002)に追加するという要求に対応する1つ以上の入力(例えば、1081及び1083)のシーケンスを検出する。第4のコンプリケーションは、第4のアプリケーション(例えば、1040)からのデータに関連する第7のメトリックと、第4のアプリケーション(例えば、1042)からのデータに関連する第8のメトリックと、を少なくとも含む。
【0309】
ブロック1106において、1つ以上の入力のシーケンスの検出に応じて、デバイスは、ブロック1108、ブロック1110、又はブロック1112の動作を実行する。ブロック1108において、1つ以上の入力のシーケンスが第1のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、デバイスは、第1のコンプリケーションを第4のコンプリケーション(例えば、図10F)に置き換える。ブロック1110において、1つ以上の入力(例えば、1082)のシーケンスが第2のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、デバイスは、第2のコンプリケーションを第4のコンプリケーション(例えば、図10H)に置き換える。ブロック1112において、1つ以上の入力のシーケンスが第3のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、デバイスは、第3のコンプリケーションを第4のコンプリケーションに置き換える。
【0310】
任意選択的に、ブロック1114において、1つ以上の入力のシーケンスが第1のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、デバイスは、第2のコンプリケーション及び第3のコンプリケーションを維持する(例えば、図10F)。任意選択的に、ブロック1116において、1つ以上の入力のシーケンスが第2のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、デバイスは、第1のコンプリケーション及び第3のコンプリケーションを維持する(例えば、図10H)。任意選択的に、ブロック1118において、1つ以上の入力のシーケンスが第3のコンプリケーションを置き換えるという要求に対応するとの判定に従って、デバイスは、第1のコンプリケーション及び第2のコンプリケーションを維持する。いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェースは、選択されたコンプリケーションを置き換える間に修正されない、針及び追加コンプリケーションなどの追加要素を含む。
【0311】
いくつかの実施形態では、時計ユーザインタフェース(例えば、1093)は、曲線状外縁部を有するリング状領域を更に含む。いくつかの実施形態では、時計文字盤は、刻みマーク、時マーカ(例えば、数字)、及び/又は分マーカ(例えば、数字)(例えば、1072)を有するアナログ時計文字盤である。任意選択的に、ブロック1120において、第5のアプリケーションに対応する第1のアプリケーションに従って、デバイスは、リング状領域又はその周囲に視覚的特性を表示する(例えば、図10N)。任意選択的に、ブロック1122において、第5のアプリケーションとは異なる第6のアプリケーションに対応する第1のアプリケーションに従って、デバイスは、リング状領域又はその周囲に視覚的特性の表示を取り止める(例えば、図10M)。
【0312】
任意選択的に、ブロック1124において、デバイスは、第2の時計ユーザインタフェースを表示する。いくつかの実施形態では、第2の時計ユーザインタフェースは、第1のアプリケーションからのデータに関連する2つ未満のメトリクスを含み、第1のコンプリケーション(例えば、図10Aの1008-2)と同じサイズである、第5のコンプリケーションを含む。
【0313】
時計文字盤上で1組の要素をまとめて再構成して、入力に応じて単純化されたインタフェースを提供することにより、ユーザが各要素との個々の相互作用を必要とすることなく、複数の表示要素を様々な構成に素早く構成することを支援することによって、デバイス上でより多くの制御をユーザに提供する。等価な動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0314】
いくつかの実施形態では、第5のコンプリケーションは、第1のアプリケーション(例えば、図10Aの1008-2)からのデータに関連するメトリックを含まない。
【0315】
いくつかの実施形態では、第5のコンプリケーションは、時計ユーザインタフェース上の第1のコンプリケーションよりも低い解像度を有する(例えば、図10Aの1008-1及び1008-1)。
【0316】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース(例えば、1091、1093、1095、1097、及び1099)は第1の時計ユーザインタフェースであり、第1のアプリケーション、第2のアプリケーション、及び第3のアプリケーションは、同じアプリケーションである(例えば、図10M図10Q)。任意選択的に、第1の時計ユーザインタフェースを表示している間、ブロック1126において、デバイスは、第2の時計ユーザインタフェース(例えば、図10A図10B)の選択に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出する。
【0317】
時計文字盤上に一組の要素をまとめて再構成して、ユーザに関連情報を提供することを目的とするテーマインタフェースを提供することにより、ユーザが各要素との個々の対話を必要とすることなく、様々な関連情報を含む構成に複数の表示要素を素早く構成することを支援することによって、デバイス上でより多くの制御をユーザに提供する。等価動作を実行するのに必要な入力数を低減することにより、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと相互作用するときにユーザが適切な入力を提供することを支援して、ユーザの誤りを低減することによって)デバイスの操作性を向上させ、ユーザデバイスインタフェースをより効率的にする。更に、ディスプレイに関する関連情報のグループ化により、ユーザはより容易かつ効率的に表示されたデータを解読する。また、これらの利点はそれぞれ、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用することを可能にすることで、電力使用量を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0318】
第2の時計ユーザインタフェースの選択に対応する1つ以上の入力のシーケンスの検出に応じて、デバイスは、任意選択的に、ブロック1128の動作を実行する。ブロック1128では、デバイスは、第2の時計ユーザインタフェースを表示し、第2の時計ユーザインタフェース(例えば、1091、1093、1095、1097、及び1099)は、第7のアプリケーションに対応する第8のコンプリケーション、第7のアプリケーションに対応する第9のコンプリケーション、及び第1のアプリケーションとは異なる第7のアプリケーションに対応する第10のコンプリケーションを含む。
【0319】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、1つ以上のメトリックの視覚的表現を含み、視覚的表現は、現在時刻(例えば、608-2)で太陽によって照らされている地球の第1の領域のシミュレーションを表す第1のアフォーダンスを含む。任意選択的に、ブロック1130において、デバイスは、非現在時刻における地球のシミュレーションを見るという要求に対応する1つ以上のユーザ入力のシーケンスを検出する。任意選択的に、ブロック1132において、非現在時刻における地球のシミュレーションを見る要求に対応する1つ以上のユーザ入力のシーケンスの検出に応じて、デバイスは、地球のシミュレーションを回転させて、非現在時刻における太陽によって照明される際の地球の第2の領域を提示する。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力のシーケンスは、第1のコンプリケーションの選択に対応する入力を含み、これにより、デバイス600は、現在時刻において太陽によって照らされている地球の対話式シミュレーションを表示する天文アプリケーションを起動させる。天文アプリケーション内の地球のシミュレーション上の入力(例えば、スワイプ)に応じて、デバイスは、地球のシミュレーションを回転させて、現在時刻において太陽によって照らされている地球の領域を提示する。
【0320】
方法1100に関して上述したプロセス(例えば、図11A図11D)の詳細はまた、上述した方法(例えば、700及び900)に類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法900は、方法1100を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、図8Aの時計ユーザインタフェース801は、方法1100を参照して説明された技術と類似の方法で、背景810上の少なくとも2つのメトリックを含む3つのコンプリケーション(例えば、図10Aのコンプリケーション1008-1、1008-2、及び1008-3)を追加的に表示するように構成することができる。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0321】
図12A図12Rは、いくつかの実施形態に係る、例示的な時計ユーザインタフェースを示す。これらの図のユーザインタフェースは、図13の方法を含む後述のプロセスを例示するために使用される。
【0322】
図12Aは、上述のようなデバイス600を示す。図12Aに示すように、デバイス600は、ディスプレイ602上に、時計ユーザインタフェース1200を表示する。時計ユーザインタフェース1200は、ベゼル1204によって囲まれた時計文字盤1202を含む。図12Aでは、時計文字盤1202は、時針1206-1、分針1206-2、及び秒針1206-3を有する時刻表示を含む。時計ユーザインタフェース1200は、トレーニングコンプリケーション1208-1、音楽コンプリケーション1208-2、タイマコンプリケーション1208-3、及び世界時計コンプリケーション1208-4(まとめて「コンプリケーション1208」)も含む。トレーニングコンプリケーション1208-1は、コンプリケーションに含まれるキャラクタアイコンによって示されるように、トレーニングアプリケーションに関連付けられる。トレーニングコンプリケーション1208-1は、トレーニングアプリケーションからのデータに関連するメトリックを含まない(例えば、トレーニングコンプリケーション1208-1は、単一のアイコンのみを含む)。音楽コンプリケーション1208-2は、コンプリケーションに含まれる音符アイコンによって示されるように、音楽アプリケーションに関連付けられ、音楽アプリケーションからのデータ(例えば、現在再生している音楽ファイルの残り時間)を表示する。タイマコンプリケーション1208-3は、経過時間及び/又は残り時間を含むタイマアプリケーションからのデータを表示する(例えば、タイマデータは、数字の形態で表示される、及び/又は、時間の経過に比例する速度でコンプリケーションの内縁部に沿って半径方向に進行する円形リングとして表示される)。世界時計コンプリケーション1208-4は、対応する場所(例えば、ロンドン)と、場所に関連付けられた時刻(例えば、時針及び分針を有するアナログ時計文字盤)を含む世界時計アプリケーションからのデータに関連するメトリックを含む。図12Aでは、コンプリケーション1208-1、1208-2、1208-3、及び1208-4は、時計文字盤1202の上、右、下、及び左領域における対応する場所を占有する。
【0323】
図12Aでは、時計ユーザインタフェース1200は、時計ユーザインタフェース1200の右上、右下、左下、及び左上の場所をそれぞれ占有する角部コンプリケーション1212-1、1212-2、1212-3、及び1212-4(まとめて「角部コンプリケーション1212」)も含む(例えば、角部コンプリケーション1212-1は、ベゼル1204の外縁部と、ディスプレイ602の上縁部と右縁部との交点によって形成される角部との間の時計ユーザインタフェース1200の領域に存在する)。上の図10Pを参照して説明したように、角部コンプリケーション1212-1、1212-2、及び1212-4はそれぞれ、対応するアプリケーションに関連する値の範囲に関連するデータ(例えば、天気アプリケーションからの気温、湿度、大気質指数(AQI)、又はUV指数)を表示する。角部コンプリケーション1212-3は、天気アプリケーションからのデータ(例えば、日光空条件)を示す単一のグラフィック要素のみを含む。
【0324】
図12Aに示すように、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1200を編集するという要求に対応するユーザ入力1290(例えば、ディスプレイ602上の長押し)を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1290に応じて、デバイス600は、編集モード(例えば、時計文字盤編集モード又はコンプリケーション編集モード)に入る。図12Bでは、デバイス600は、編集するためにトレーニングコンプリケーション1208-1を視覚的に目立たせることによって(例えば、ワークアウトコンプリケーション1208-1の周囲のボックス1214と、関連付けられたアプリケーションを識別するラベル1216とを表示することによって)編集モードを示す。いくつかの実施形態では、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1200、又はその一部の1つ以上の視覚的特性(例えば、輝度、不透明度、色、コントラスト、色相、彩度など)を変更することによって、編集のために選択されたコンプリケーション(例えば、トレーニングコンプリケーション1208-1)を視覚的に目立たせる。いくつかの実施形態では、編集モードにある間、編集用に選択されたコンプリケーションは、第1の視覚的特性(例えば、グレースケール以外の色又は複数の色)で表示され、一部の実施形態で、他のコンプリケーションの一部又は全部が、時計文字盤が編集モードにない間に表示されるとき、時計文字盤内の1つ以上の色で表示されるとしても、1つ以上の他のコンプリケーション(例えば、全ての他のコンプリケーション)は、第2の視覚的特性(例えば、デバイスが編集モードにない間にコンプリケーションが表示されるはずの複数の色とは異なるグレースケール又は単独の色)で表示される。例えば、コンプリケーション1208-1は色で表示され、コンプリケーション1208-2、1208-3、及び1208-4はグレースケールで表示される。いくつかの実施形態では、編集モードにある間、1つ以上の選択されたコンプリケーションの視覚的特性の変更の代わりに、又はそれに加えて、1つ以上の選択されていないコンプリケーションの視覚的特性が変更される(例えば、選択されたコンプリケーションと選択されていないコンプリケーションとを区別するため、1つ以上の選択されていないコンプリケーションの輝度又は不透明度が低減される)。いくつかの実施形態では、選択されたコンプリケーションの視覚的区別は、選択されたコンプリケーションの少なくとも一部の周囲の選択リングなどの代替選択インジケータの代わり又は追加である。編集モードにある間、デバイス600は、コンプリケーション位置インジケータ1220を有するコンプリケーションメニューバー1218も表示し、コンプリケーション位置インジケータは、選択のために利用可能なコンプリケーションのメニュー内の現在表示されているコンプリケーションの位置を示す。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1290は、特性強度を有する接触を含み、デバイス600は、特性強度が所定の閾値強度を超えるという判定に従って、編集モードに入る。
【0325】
図12Cに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1292を受信する(例えば、検出する)。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1292は、(例えば、他のデバイス上で走る、デバイス600に関連付けられた相手方アプリケーションを介して)デバイス600と通信する別のデバイスで受信される。ユーザ入力1292の受信に応じて、デバイス600は、トレーニングコンプリケーション1208-1の代わりに、カレンダコンプリケーション1208-5の表現を表示して時計ユーザインタフェース1200に追加する。図12Dでは、デバイス600は、コンプリケーション位置インジケータ1220を更新して、カレンダコンプリケーション1208-5がコンプリケーションメニューの最上部近傍に位置することを示す(例えば、コンプリケーションはアルファベット順であり、「c」がアルファベットの開始付近にあるため)。図12Dに示すように、カレンダコンプリケーション1208-5の表現は、編集モードを出る際に、情報カレンダコンプリケーション1208-5が時計ユーザインタフェース1200上に表示する情報のタイプの表示(例えば、現在の曜日(水曜日)、日付(23日)、及び「次の予約」を記述する文字)を含む。
【0326】
いくつかの実施形態では、編集モードにある間、デバイスは、編集モードから出るという要求に対応する1つ以上の入力(例えば、ディスプレイ602上のタップ又は回転可能入力機構604の押圧)を受信する(例えば、検出する)。編集モードを出たことに応じて、デバイス600は、カレンダコンプリケーション1208-5を時計ユーザインタフェース1200に追加して、時計文字盤1202の上部領域内のワークアウトコンプリケーション1208-1及びベゼル1204の一部を置き換える。図12Eに示すように、カレンダコンプリケーション1208-5は、2つの構成要素として、グラフィック要素1209(例えば、現在の曜日及び日付を示す月)及び文字要素1210(例えば、次のカレンダイベントのテキスト記述)を含む。図12Eに示すように、グラフィック要素1209は、ベゼル1204によって以前に占有されていた領域と重なることなく、時計文字盤1202上でベゼル1204の内縁部よりもディスプレイ602の中央に近く(例えば、時計文字盤1202の上領域内のコンプリケーション1208-1によって以前に占有されていた位置)配置され、文字要素1210は、時計文字盤1202の縁部に沿った曲線状領域(例えば、ベゼル1204の上部によって以前に占有されていた場所)に配置される。
【0327】
コンテンツに基づいてディスプレイの様々な領域を利用するようにコンテンツを自動的に提示することにより、ユーザインタフェースが乱雑にならないように保つことによって、ユーザに拡張視覚的フィードバックを提供する。これにより、ユーザは、より少ない視覚的要素に注意を集中させることができ、その結果、インタフェース全体に関連する情報をより迅速に配置し、ディスプレイ上の目的の制御特徴とより正確に対話することが可能になる。このことによりデバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザがより迅速に位置情報、より正確には適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減され、バッテリ寿命が改善される。
【0328】
図12Fに示すように、時間が経過すると、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1200を更新する。図12Fでは、時針1206-1及び分針1206-2によって表示される時刻は、01:42:30の現在時刻(以前は図12Eの10:09:30)を表示する。時間の経過に応じて、文字要素1210は、現在時刻に対する次のイベント(例えば、午後3時のオフィスのミーティング)を反映するように更新され、世界時計コンプリケーション1208-4上に表示された時間は、対応する場所の現地時間(例えば、ロンドンの09:42:30)を反映するように更新される。図12Fに示すように、文字要素1210のサイズは、関連付けられたコンテンツの長さに基づく(例えば、次の予約の文字数が少ないほど、文字要素が短くなり、より少なくベゼル1204が置き換えられる)。
【0329】
コンテンツに基づいてインタフェース要素のサイズを自動的に調整することにより、ユーザインタフェースが乱雑にならないように保つことによって、ユーザに拡張視覚的フィードバックを提供する。これにより、ユーザは、より少ない視覚的要素に注意を集中させることができ、その結果、インタフェース全体に関連する情報をより迅速に配置し、ディスプレイ上の目的の制御特徴とより正確に対話することが可能になる。このことによりデバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザがより迅速に位置情報、より正確には適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減され、バッテリ寿命が改善される。
【0330】
図12Gに示すように、デバイス600は、カレンダコンプリケーション1208-5(例えば、コンプリケーション1208-5のグラフィック要素部分、又は以前ベゼル1202によって占有されていた時計ユーザインタフェース1200の領域を占有する文字要素部分)上のユーザ入力1294(例えば、タップ)を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1294の受信に応じて、デバイス600は、カレンダコンプリケーション1208-5(例えば、カレンダアプリケーション)に対応するアプリケーションを起動する。図12Hに示すように、カレンダアプリケーションを起動すると、時計ユーザインタフェース1200は、日付要素1230、予約時間要素1232、予約記述要素1234、及び時刻のデジタル表示1236を含むカレンダアプリケーションからのデータを表示するように更新される。いくつかの実施形態では、デバイス600は、カレンダコンプリケーション1208-5以外の場所でユーザ入力1294(例えば、タップ)を受信し(例えば、検出し)、デバイスはカレンダアプリケーションの起動を取り止める。
【0331】
ここで図12I図12Lを参照すると、心拍数コンプリケーションを含む時計ユーザインタフェースの実施形態が示される。図12Iは、第1の時刻(例えば、10:42:30を示す時針1206-1及び分針1206-2)における時計ユーザインタフェース1200-2を示す。時計ユーザインタフェース1200-2は、グラフィック要素1209(例えば、ハートアイコン)及び文字要素1210(例えば、心拍値64BPM及び最後の読み取り値「3分前」を含む)を含む心拍数コンプリケーション1208-6を含む。グラフィック要素1209は、ベゼル1204の内縁部よりもディスプレイ602の中心に近く配置される。
【0332】
図12Jは、後の時刻(例えば、01:42:30を示す時針1206-1及び分針1206-2)での時計ユーザインタフェース1200-2を示す。時計ユーザインタフェース1200-2は、更新された文字要素1210(例えば、心拍値72BPM及び最後の読み取り値「2分前」を含む)を表示する心拍数コンプリケーション1208-6を含む。時計ユーザインタフェース1200-2は、図12I図12Jとの間の時刻の変化に対応して更新された時刻の表示を有する世界時計コンプリケーション1208-4も含む。
【0333】
あるいは、図12K図12Lに示すように、デバイス600は、コンパクトな形態で心拍数コンプリケーション1208-6を表示する(例えば、心拍数コンプリケーション1208-6は、時計文字盤1202上でベゼル1204の内縁部よりもディスプレイ602の中心に近く配置された単一のグラフィックアイコンからなる)。
【0334】
図12K図12Nは、アクティビティコンプリケーションを含む時計ユーザインタフェースの実施形態を示す。図12Kは、第1の時刻(例えば、10:42:30を示す時針1206-1及び分針1206-2)での時計ユーザインタフェース1200-3を示す。時計ユーザインタフェース1200-3は、グラフィック要素1209と、カロリー値(例えば、350CAL)、活動時間値(例えば、26分)、及び静止時間値(例えば、4時間)を含む文字要素1201と、を含む、アクティビティコンプリケーション1208-7を含む。グラフィック要素1209は、複数のアクティビティ関連のフィットネス目標への進捗度を表すアイコン(例えば、燃焼カロリー、活動時間、及び静止時間への進捗度を、それぞれの目標への進捗度に比例してアイコン内で放射方向に進行する3つの同心円形バンドとして示す円形アイコン)を含む。
【0335】
図12Lは、後の時刻(例えば、01:42:30を示す時針1206-1及び分針1206-3)での時計ユーザインタフェース1200-3を示す。時計ユーザインタフェース1200-3は、更新された文字要素1210(例えば、601CALのカロリー値、92分の活動時間値、及び9時間の静止時間値を含む)を表示するアクティビティコンプリケーション1208-7と、燃焼カロリー、活動時間、及び静止時間の目標への進捗度を示す更新されたグラフィック要素1209と、を含む。時計ユーザインタフェース1200-3は、図12K図12Lとの間の時刻の変化に対応して更新された時刻の表示を有する世界時計コンプリケーション1208-4も含む。
【0336】
あるいは、図12M図12Nに示すように、デバイス600は、コンパクトな形態でアクティビティコンプリケーション1208-7を表示する(例えば、アクティビティコンプリケーション1208-7は、時計文字盤1202上でベゼル1204の内縁部よりディスプレイ602の中心に近く配置された単一のグラフィックアイコンからなる)。
【0337】
図12M図12Pは、呼吸コンプリケーションを含む時計ユーザインタフェースの実施形態を示す。図12Mは、第1の時刻(例えば、10:42:30を示す時針1206-1及び分針1206-2)における時計ユーザインタフェース1200-4を示す。時計ユーザインタフェース1200-4は、グラフィック要素1209(例えば、対応する瞑想又はマインドフルネスアプリケーションを表すアイコン)と、実行されるいくつかのセッション(例えば、本日2つの呼吸セッション)を含む文字要素1210と、を表示する呼吸コンプリケーション1208-8を含む。
【0338】
図12Nは、後の時刻(例えば、時針1206-1及び分針1206-3が01:42:30を示す)での時計ユーザインタフェース1200-4を示す。時計ユーザインタフェース1200-4は、グラフィック要素1209(例えば、対応する瞑想又はマインドフルネスアプリケーションを表すアイコン)と、更新された文字要素1210(例えば、今日4つの呼吸セッション)と、を表示する呼吸コンプリケーション1208-8を含む。時計ユーザインタフェース1200-4は、図12M図12Nとの間の時刻の変化に対応して更新された時刻の表示を有する世界時計コンプリケーション1208-4も含む。
【0339】
あるいは、図12O及び図12Pに示すように、デバイス600は、コンパクトな形態で呼吸コンプリケーション1208-8を表示することができる(例えば、呼吸コンプリケーション1208-8は、時計文字盤1202上でベゼル1204の内縁部よりディスプレイ602の中心に近く配置された単一のグラフィックアイコンからなる)。
【0340】
図12O及び図12Pは、世界時計コンプリケーションを含む時計ユーザインタフェースの実施形態を示す。図12Oは、第1の時刻(例えば、10:42:30を示す時針1206-1及び分針1206-2)における時計ユーザインタフェース1200-5を示す。時計ユーザインタフェース1200-5は、グラフィック要素1209(例えば、時針及び分針を有するアナログ時計文字盤)と、対応する場所(例えば、ニューヨーク)、対応する場所に関連付けられた時間(例えば、時間及び分針を有するアナログ時計文字盤)、及びオフセット(例えば、現地時間に対する+3時間オフセット)を含む文字要素1210と、を含む世界時計コンプリケーション1208-9を含む。いくつかの実施形態では、オフセットは、別の時刻帯(例えば、GMT)に対するオフセットを示すために使用される。時計ユーザインタフェース1200-5は、上述のような世界時計コンプリケーション1208-4も含む(例えば、対応する場所と対応する場所(例えば、ロンドン)に関連付けられた時間とを表示するグラフィックアイコンからなるコンパクトな表現は、時計文字盤1202上でベゼル1204の内縁部よりもディスプレイ602の中心に近く配置される。
【0341】
図12Pは、後の時刻(例えば、01:42:30を示す時針1206-1及び分針1206-3)における時計ユーザインタフェース1200-5を示す。時計ユーザインタフェース1200-5は、更新されたグラフィック要素1209(例えば、10:20を表示する時針及び分針を有するアナログ時計文字盤を示すアイコン)、更新された場所を含む文字要素1210(例えば、ニューヨーク)、更新された対応する場所に関連付けられた時刻(例えば、10:20PMを表示する時刻の文字表示)、及びオフセット(例えば、現地時間に対する+3時間)を表示する世界時計コンプリケーション1208-9を含む。時計ユーザインタフェース1200-5は、図12O図12Pとの間の時刻の変化を反映するように更新された時刻の表示を有する世界時計コンプリケーション1208-4も含む。
【0342】
図12Q及び図12Rは、天気コンプリケーションを含む時計ユーザインタフェースの実施形態を示す。図12Qは、第1の時刻(例えば、10:42:30を示す時針1206-1及び分針1206-2)における時計ユーザインタフェース1200-6を示す。時計ユーザインタフェース1200-6は、グラフィック要素1209(例えば、晴れの天気を示すアイコン)と、現在又は予報された天気の説明を含む文字要素1210(例えば、現在79度、晴れ、予報された最高気温81及び最低気温62)と、を表示する天気コンプリケーション1208-10を含む。時計ユーザインタフェース1200-6は、上述のように、コンプリケーション1212-1(例えば、天気アプリケーションからの日光空状態を示すアイコン)及び1212-3(例えば、範囲に対する79の現在の気温を示すゲージ)も含む。
【0343】
図12Rは、後の時刻(例えば、01:42:30を示す時針1206-1及び分針1206-2)での時計ユーザインタフェース1200-6を示す。時計ユーザインタフェース1200-6は、更新されたグラフィック要素1209(例えば、部分的に晴れを示すアイコン)、現在及び予報された天気の記述を含む更新された文字要素1210(例えば、現在64度、部分的に晴れ、予報された最高気温81及び最低気温62)、更新された天気コンプリケーション1212-1(例えば、第2の時刻において部分的に晴れの天気を反映するアイコン)及び1212-3(例えば、範囲に対する現在の気温64を表す)を表示する天気コンプリケーション1208-10を含む。時計ユーザインタフェース1200-6はまた、図12Q図12Rとの間の時刻の変化を反映するように更新された時刻の表示を有する世界時計コンプリケーション1208-4も含む。
【0344】
図13は、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを使用するコンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。方法1300は、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを備えたデバイス(例えば、100、300、500、600)にて実行される。方法1300のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0345】
ブロック1302において、デバイス(例えば、600)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、時計文字盤(例えば、1202)と、時計文字盤を少なくとも部分的に囲むユーザインタフェース要素(例えば、1204)と、を含む時計ユーザインタフェース(例えば、1200)を表示する。いくつかの実施形態では、時計文字盤は、円形のアナログ時計文字盤(例えば、1202)である。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース要素は、時計文字盤を囲むディスプレイ上の領域の一部(例えば、時計文字盤ベゼル)である。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース要素は、時計文字盤を囲むリング状領域の一区画である(例えば、時計回りに約10時から2時まで)。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース要素は、時計文字盤の完全に外側にある(例えば、図12A図12Bの1204)。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース要素のサイズ(例えば、時計文字盤を囲むリング状領域の角度範囲)は、第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツ(例えば、図12E図12Fの1204)に依存する。本明細書で使用するとき、ベゼルは、時計文字盤として機能するディスプレイの領域を少なくとも部分的に囲む仮想リムである。いくつかの実施形態では、ベゼルは、特定の測定値(例えば、1時間当たりの単位)に関連付けられたマーキングを有し、任意選択的に回転可能である。いくつかの実施形態では、ベゼルは、時計文字盤(例えば、図12A図12Bの1204)の完全に外側にある(例えば、重なり合わない)。しかしながら、静的ベゼルとは異なり、いくつかの実施形態では、以下に説明する実施形態のうちのいくつかに記載されるように、仮想ベゼルを変更することができる。
【0346】
ブロック1304において、デバイス(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイス(例えば、604)を介して、要求(例えば、1つ以上のタッチ及び/又は回転可能な入力機構入力のシーケンス)を受信して、時計文字盤上の対応する場所に対応するコンプリケーションを追加する(例えば、図12A図12Cの時計文字盤に対する1208-1の場所))。いくつかの実施形態では、それぞれの場所は、時計文字盤(例えば、図12Aの1208-1)内に完全に含まれる。
【0347】
時計文字盤上の対応する場所に対応するコンプリケーションを追加するという要求の受信に応じて、デバイスは、ブロック1306及び/又はブロック1308の動作を実行する。
【0348】
ブロック1306において、対応するコンプリケーションが第1のコンプリケーション(例えば、1208-5)であるとの判定に従って、デバイス(例えば、600)は、ディスプレイ(例えば、602)上で、時計文字盤上の対応する場所に第1のコンプリケーションを表示し、ユーザインタフェース要素の少なくとも一部を第1のコンプリケーション(例えば、図12Eの1208-5)に関連付けられたコンテンツに置き換える。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、カレンダアプリケーション(例えば、イベント又は予約の記述、日付、時刻、場所など)、天気アプリケーション(例えば、太陽又は雲の状態、風速、風方向、温度範囲、湿度など)、運動アプリケーション(例えば、静止時間、心拍数、アクティビティ分、カロリー、登った階段数など)、心拍数アプリケーション(例えば、現在の心拍数、静止中心拍数、活動中心拍数、最後の心拍数読み取り以降の時間など)、呼吸アプリケーション(例えば、呼吸数、時間など)、又は時計アプリケーション(例えば、時刻、場所、GMTオフセットなどの表示)(例えば、図12E図12G及び図12I図12R)に関係するコンテンツに関連付けられる。
【0349】
コンプリケーションのタイプに基づいてディスプレイの様々な領域を利用するようにコンテンツを自動的に提示することにより、ユーザインタフェースが乱雑にならないように保つことによって、ユーザに拡張視覚的フィードバックを提供する。これにより、ユーザは、より少ない視覚的要素に注意を集中させることができ、その結果、インタフェース全体に関連する情報をより迅速に配置し、ディスプレイ上の目的の制御特徴とより正確に対話することが可能になる。このことによりデバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザがより迅速に位置情報、より正確には適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減され、バッテリ寿命が改善される。
【0350】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツは、第1のコンテンツ(例えば、文字、デバイスのアプリケーションからのデータ)(例えば、1210)を含み、第1のコンプリケーションは、時計文字盤上の対応する場所に表示される第2のコンテンツ(例えば、視覚的ラベル1209)を含み、第2のコンテンツは、第1のコンプリケーションに関連付けられる(例えば、図12A図12Gの1208-5、図12I図12Jの1208-6、図12K図12Lの1208-7、図12M図12Nの1208-8、図12O図12Pの1208-9、図12Q図12Rの1208-10)。
【0351】
いくつかの実施形態では、第1のコンテンツは、アプリケーションからのデータを表し、第2のコンテンツは、第1のコンテンツとは異なるアプリケーションからのデータを表す(例えば、第1のコンテンツは、カレンダアプリケーションからの日付データを表し、第2のコンテンツは、同じカレンダアプリケーションからの情報データを満たすことを表す)(例えば、図12O図12Pの1208-5、1208-9、図12Q図12Rの1208-10)。
【0352】
いくつかの実施形態では、第1のコンテンツは、第1のコンプリケーションに関連付けられた文字情報(例えば、アナログ面の外縁部の周りの文字曲線)(例えば、1210)を含む。
【0353】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース要素の一部のサイズは、第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツに基づく(例えば、コンテンツが第1のコンテンツであることに従って、ユーザインタフェース要素の一部は第1のサイズを有し、コンテンツが第2のコンテンツであることに従って、ユーザインタフェース要素は第2のサイズを有する)。いくつかの実施形態では、置き換えられるユーザインタフェース要素の量は、コンテンツ(例えば、カレンダイベントタイトルの長さなど)に依存する(例えば、図12E図12Fの1210)。いくつかの実施形態では、置き換えられるユーザインタフェース要素の量は、コンテンツの量(例えば、長さ、文字数など)に比例する(例えば、図12E図12Fの1210)。
【0354】
関連付けられたコンテンツに基づいて、ユーザインタフェース上の要素のサイズを自動的に調整することにより、ユーザがより少ない視覚的要素に注意を集中できるようにすることによって、視覚的フィードバックを向上させ、その結果、インタフェース全体に関連情報をより迅速に配置し、ディスプレイ上の目的の制御特徴とより正確に対話することができる。このことによりデバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザがより迅速に位置情報、より正確には適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減され、バッテリ寿命が改善される。
【0355】
ブロック1308において、対応するコンプリケーションが第2のコンプリケーション(例えば、図12K図12Lの1208-1、1208-2、1208-3、1208-4、1208-6、図12M図12Nの1208-7、図12O図12Pの1208-8)であるという判定に従って、デバイス(例えば、600)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、ユーザインタフェース要素の一部を第2のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツ(例えば、図12A)に置き換えることなく、時計文字盤上の対応する場所(例えば、図12Aの1208-1の場所)に第2のコンプリケーションを表示する。いくつかの実施形態では、第2のコンプリケーションは、メール、メッセージ、又はトレーニングコンプリケーション(例えば、図12K図12Lの1208-1、1208-6及び図12O図12Pの1208-8)などの関連付けられたアプリケーションからの情報を含まない。いくつかの実施形態では、第2のコンプリケーションは、アプリケーション(例えば、バッテリレベル)に無関係のコンテンツを含む。
【0356】
いくつかの実施形態では、第2のコンプリケーションは、単一のグラフィック要素(例えば、視覚的ラベル)(例えば、図12K図12Lの1208-1、1208-2、1208-3、1208-4、1208-6、図12M図12Nの1208-7、及び図12O図12Pの1208-8)からなる。
【0357】
任意選択的に、ブロック1310において、ユーザインタフェース要素の一部(例えば、図12G)内に第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツを表示している間、デバイスは、ディスプレイ(例えば、1294)上の場所に対応する入力(例えば、タップ入力)を受信する。
【0358】
ディスプレイ(例えば、1294)上の場所に対応する入力の受信に応じて、デバイスは、任意選択的に、ブロック1312及び/又はブロック1314の動作を実行する。ブロック1312において、ユーザインタフェース要素の一部(例えば、第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツによって占有されている部分)の場所に対応する入力に従って、デバイスは、第1のコンプリケーションに関連付けられたアプリケーションを起動する(例えば、図12G図12H)。ブロック1314において、ユーザインタフェース要素の一部以外のユーザインタフェース要素上の場所に対応する入力に従って、デバイスは、第1のコンプリケーションに関連付けられたアプリケーションの起動を取り止める。
【0359】
入力の場所に基づいて自動的にアプリケーションを選択的に起動することにより、複雑なメニュー構造へのナビゲートを必要とすることなく、ユーザが複数のコマンドを素早く実行することを支援することによって、デバイス上でより多くの制御をユーザに提供する。これにより、ユーザは、ディスプレイ上の目的の制御特徴と、より正確に対話することができる。このことによりデバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザがより迅速に位置情報、より正確には適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減され、バッテリ寿命が改善される。
【0360】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーション(例えば、1208-5)は、時計文字盤上の対応する場所(例えば、図12E図12G中の1208-5の場所)に表示された日付情報(例えば、図12E図12Gの1209))(例えば、日付又は曜日を表す視覚的ラベル)を含み、ユーザインタフェース要素の一部に表示された第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツは、予約(例えば、図12E図12Gの1210)からの情報(例えば、説明、件名、時刻、場所、及び/又は出席者などを表す文字ラベル)を含む。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーション(例えば、1208-5)は、日付又は予約情報が取得されるカレンダアプリケーションに関連付けられる。いくつかの実施形態では、時計文字盤(例えば、1294)上の対応する場所に表示されたカレンダ情報に向けられたユーザ入力は、関連付けられたカレンダアプリケーション(例えば、図12H)を起動する。
【0361】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーション(例えば、図12Q図12Rの1208-10)は、時計文字盤上の対応する場所(例えば、図12Q図12R中の1208-10の場所)に表示される第1の気象情報(例えば、図12Q図12Rの1209)(例えば、日光、雲、降水量などを表す視覚的ラベル)を含み、ユーザインタフェース要素の一部に表示された第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツは、第1の気象情報とは異なる第2の気象情報(例えば、図12Q図12Rの1210)(例えば、日光又は雲状態、風速、風方向、温度範囲、湿度、及び/又は場所などを表す文字ラベル)を含む。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、第1又は第2の気象情報が取得される天気アプリケーションに関連付けられる。いくつかの実施形態では、時計文字盤上の対応する場所に表示された第1の気象情報に向けられたユーザ入力は、関連付けられた天気アプリケーションを起動する。
【0362】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーション(例えば、図12K図12Lの1208-7)は、時計文字盤上の対応する場所(例えば、図12K図12L中の1208-10の場所)に表示される1の運動情報(例えば、図12K図12Lの1209)を含み、ユーザインタフェース要素の一部に表示される第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツは、第1の運動情報とは異なる第2の運動情報(例えば、図12Q図12Rの1210)(例えば、歩数、登った階段数、静止時間、燃焼カロリー、及び/又は活動時間などを表す文字ラベル)を含む。いくつかの実施形態では、第1の運動情報は、1つ又は2つ以上のフィットネス目標及び目標への進捗度(例えば、歩数、登った階段数、静止時間、燃焼カロリー、活動時間など)を表す視覚的ラベル(例えば、図12Q図12Rの1209)を含む。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、第1又は第2の運動情報が得られる運動アプリケーションに関連付けられる。いくつかの実施形態では、時計文字盤上の対応する場所に表示された第1の運動情報に向けられたユーザ入力は、関連付けられた運動アプリケーションを起動する。
【0363】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーション(例えば、図12I図12Jの1208-6)は、時計文字盤上の対応する場所(例えば、図12I図12J中の1208-6の場所)に表示されるアフォーダンス(例えば、ハート状の視覚的ラベル)を含み、ユーザインタフェース要素の一部に表示される第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツは、心拍数情報(例えば、図12I図12Jの1210)(例えば、現在の心拍数、静止中心拍数、活動心拍数、平均心拍数、最後の心拍数読み取り以降の時間など)を含む。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、心拍情報が得られる心拍数アプリケーションに関連付けられる。いくつかの実施形態では、時計文字盤上の対応する場所に表示されたアフォーダンスに向けられたユーザ入力は、関連付けられた心拍数アプリケーションを起動する。
【0364】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーション(例えば、図12M図12Nの1208-7)は、時計文字盤上の対応する場所(例えば、図12M図12N中の1208-7の場所)に表示されるアフォーダンスを含み、第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツは、ユーザインタフェースの部分に表示され、瞑想又はマインドフルネス情報(例えば、図12M図12N中の1210)を含む。いくつかの実施形態では、アフォーダンスは、瞑想又はマインドフルネスアプリケーション(例えば、呼吸アプリケーション)を表す視覚的ラベル(例えば、図12M図12Nの1209)である。いくつかの実施形態では、瞑想又はマインドフルネス情報は、呼吸数、セッション数、時間などを表す文字ラベル(例えば、図12M図12Nの1210)を含む。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、瞑想又はマインドフルネス情報が得られる瞑想又はマインドフルネスアプリケーションに関連付けられる。いくつかの実施形態では、時計文字盤上の対応する場所に表示されたアフォーダンスに向けられたユーザ入力は、関連付けられた瞑想又はマインドフルネスアプリケーションを起動する。
【0365】
いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーション(例えば、図12O図12Pの1208-9)は、時計文字盤上の対応する場所(例えば、図12O図12Pの1208-9の場所)に表示された第1の時刻情報(例えば、図12O図12Pの1209)(例えば、時計文字盤及び分針を含むアナログ時計)を含み、ユーザインタフェース要素の一部に表示された第1のコンプリケーションに関連付けられたコンテンツは、第1の時刻情報とは異なる第2の時刻情報(例えば、図12O図12Pの1210)(例えば、時刻のデジタル表示、場所、GMTオフセット、及び/又はその他)を含む。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、第1及び第2の時刻情報が取得される時計アプリケーションに関連付けられる。いくつかの実施形態では、時計文字盤上の対応する場所に表示された第1の時刻情報に向けられたユーザ入力は、関連付けられた瞑想又はマインドフルネスアプリケーションを起動する。
【0366】
方法1300に関して上述したプロセス(例えば、図13)の詳細はまた、上述した方法に類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法1300は、方法1100を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、図12Aの時計ユーザインタフェース1200は、方法1100を参照して説明された技術と類似の方法で、少なくとも2つのメトリックを含む3つのコンプリケーション(例えば、図10Aのコンプリケーション1008-1、1008-2、及び1008-3)を表示するように構成することができる。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0367】
図14A図14AEは、いくつかの実施形態に係る、例示的な時計ユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、図15A図15Cにおける方法を含む、以下で説明するプロセスを例示するために使用される。
【0368】
図14Aは、上述のようなデバイス600を示す。図14Aに示すように、デバイス600は、ディスプレイ602上に、時計ユーザインタフェース1400を表示する。時計ユーザインタフェース1400は、ベゼル1404によって囲まれた時計文字盤1402を含む。時計文字盤1402は、時針1406-1、分針1406-2、及び秒針1406-3を有する時刻の表示を含む。ベゼル1404は、時間マーキング1405(例えば、時計文字盤1402上に表示された時間を迅速に判定する際にデバイス600のユーザを支援するための視覚的基準を提供する等間隔グラフィックマーキング)を含む。時計ユーザインタフェース1400は、日付コンプリケーション1408-1、音楽コンプリケーション1208-2、タイマコンプリケーション1208-3、及び世界時計コンプリケーション1208-4を更に含む。日付コンプリケーション1408-1は、関連付けられた日付又はカレンダアプリケーションからのデータ(例えば、曜日及び日付)を表示する。上述のような音楽コンプリケーション1208-2、タイマコンプリケーション1208-3、世界時計コンプリケーション1208-4は、対応するアプリケーションからのデータに関連するメトリックを含む。図14Aでは、コンプリケーション1208-1、1208-2、1208-3、及び1208-4は、時計文字盤1402の上、右、下、及び左領域における対応する場所を占有する。時計ユーザインタフェース1500は、上述のような角部コンプリケーション1212-1、1212-2、1212-3、及び1212-4も含む。
【0369】
図14Aに示すように、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1400を編集するという要求に対応するユーザ入力1490(例えば、ディスプレイ602上の長押し)を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1490に応じて、デバイス600は、編集モード(例えば、時計文字盤編集モード又はコンプリケーション編集モード)に入る。図14Bでは、デバイス600は、編集するための日付コンプリケーション1408-1を視覚的に目立たせることによって(例えば、日付コンプリケーション1408-1の周囲のボックス1414及び関連付けられたアプリケーションを特定するラベル1416を表示することによって)編集モードを示す。いくつかの実施形態では、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1400、又はその一部の1つ以上の視覚的特性(例えば、輝度、不透明度、色、コントラスト、色相、彩度など)を変更することによって、編集のために選択されたコンプリケーション(例えば、日付コンプリケーション1408-1)を視覚的に目立たせる。いくつかの実施形態では、編集モードにある間、編集用に選択されたコンプリケーションは、第1の視覚的特性(例えば、グレースケール以外の色又は複数の色)で表示され、一部の実施形態で、他のコンプリケーションの一部又は全部が、時計文字盤が編集モードにない間に表示されるとき、時計文字盤内の1つ以上の色で表示されるとしても、1つ以上の他のコンプリケーション(例えば、全ての他のコンプリケーション)は、第2の視覚的特性(例えば、デバイスが編集モードにない間にコンプリケーションが表示されるはずの複数の色とは異なるグレースケール又は単独の色)で表示される。例えば、コンプリケーション1408-1は色で表示され、コンプリケーション1208-2、1208-3、及び1208-4はグレースケールで表示される。いくつかの実施形態では、編集モードにある間、1つ以上の選択されたコンプリケーションの視覚的特性の変更の代わりに、又はそれに加えて、1つ以上の選択されていないコンプリケーションの視覚的特性が変更される(例えば、選択されたコンプリケーションと選択されていないコンプリケーションとを区別するため、1つ以上の選択されていないコンプリケーションの輝度又は不透明度が低減される)。いくつかの実施形態では、選択されたコンプリケーションの視覚的区別は、選択されたコンプリケーションの少なくとも一部の周囲の選択リングなどの代替選択インジケータの代わり又は追加である。編集モードにある間、デバイス600はまた、コンプリケーション位置インジケータ1420を有するコンプリケーションメニューバー1418を表示し、コンプリケーション位置インジケータは、選択のために利用可能なコンプリケーションのメニュー内の現在表示されているコンプリケーションの位置を示す。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1490は、特性強度を有する接触を含み、デバイス600は、特性強度が所定の閾値強度を超えるという判定に従って、編集モードに入る。
【0370】
図14Cに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1492を受信する(例えば、検出する)。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1492は、(例えば、他のデバイス上で走る、デバイス600に関連付けられた相手方アプリケーションを介して)デバイス600と通信する別のデバイスで受信される。ユーザ入力1492の受信に応じて、デバイス600は、日付コンプリケーション1408-1の代わりにタキメータコンプリケーション1408-2の表現を表示して、時計ユーザインタフェース1400に追加する。図14Dでは、デバイス600は、タキメータコンプリケーション1408-2がコンプリケーションメニューの底部付近に配置されていることを示す(例えば、コンプリケーションはアルファベット順であり、「t」はアルファベットの最後付近にあるため)ように、コンプリケーション位置インジケータ1420を更新する。図14Dに示すように、タキメータコンプリケーション1408-5の表現は、編集モード(例えば、一般単位)を出るとき、情報タキメータコンプリケーション1408-5が、時計ユーザインタフェース1400上に表示する情報のタイプの表示を含む。
【0371】
いくつかの実施形態では、編集モードにある間、デバイス600は、編集モードから出るという要求に対応する1つ以上の入力(例えば、ディスプレイ602上のタップ又は回転可能入力機構604の押圧)を受信する(例えば、検出する)。編集モードを出たことに応じて、デバイス600は、タキメータコンプリケーション1408-2を時計ユーザインタフェース1400に追加して、時計文字盤1402の上領域内の日付コンプリケーション1408-1を置き換える。図14Eに示すように、タキメータコンプリケーション1408-2は、ベゼル1204によって占有されている領域と重なることなく、時計文字盤1402上でベゼル1404の内縁部よりディスプレイ602の中心に近く配置された単位ディスプレイ1412を表示する。
【0372】
図14Fに示すように、デバイス600は、ユーザ入力1494(例えば、単位ディスプレイ1412によって占有されている領域内のディスプレイ602上のタップ)を受信する(例えば、検出する)。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1494は、ベゼル1404に対応するディスプレイ1402上の場所で、デバイス600によって検出される。ユーザ入力1494に応じて、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1400を更新する。図14Gでは、時計ユーザインタフェース1400はベゼル1404を含み、時間マーキング1405は単位スケール1422(例えば、1時間当たり60単位スケール)に置き換えられており、タキメータ針1424が追加されている。いくつかの実施形態では、時間マーキング1405は、ユーザ入力1492(選択回転)に応じて単位スケール1422によって置き換えられ、タキメータ針1424のみがユーザ入力1494に応じて時計ユーザインタフェース1400に追加される。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1492(選択回転)に応じて、時間マーキング1405は、単位スケール1422によって置き換えられ、タキメータ針1424が、時計ユーザインタフェース1400に追加される。
【0373】
特定のユーザ対話に応じて(例えば、編集モードを終了した後に)インタフェースを自動的に更新することにより、選択中にユーザインタフェースを乱雑にしないように保つことによって、ユーザに拡張視覚的フィードバックを提供する。これにより、ユーザは、より少ない視覚的要素に注意を集中させることができ、その結果、インタフェース全体に関連する情報をより迅速に配置し、ディスプレイ上の目的の制御特徴とより正確に対話することが可能になる。このことによりデバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザがより迅速に位置情報、より正確には適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減され、バッテリ寿命が改善される。
【0374】
図14Hに示すように、デバイス600は、ユーザ入力1496(例えば、タキメータ針1424又は単位スケール1422を有するベゼル1404に対応するタップ表示)を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1496の受信に応じて、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1400を更新し(例えば、タキメータ針1424の回転が開始され、単位ディスプレイ1412は、単位スケール1422に対するタキメータ針1424の場所に対応して更新される)。図14Iでは、タキメータ針1424は、144単位に対応するベゼル1404上の場所まで進んでおり、単位ディスプレイ1412は、タキメータ針1424の場所(例えば、144単位)を反映し、秒針1406-3は20秒が経過したことを示す。
【0375】
いくつかの実施形態では、タキメータ針1424が進行している(例えば、回転している)間、デバイス600は、その後のユーザ入力(例えば、ユーザディスプレイ上のタップ)を受信する。これに応じて、タキメータ針1424及び単位ディスプレイ1412は、更新を停止する(例えば、タキメータ針が回転を停止し、単位表示値は、単位スケール1422に対するタキメータ針の位置を反映する)。いくつかの実施形態では、後続のユーザ入力(例えば、ユーザディスプレイ上のタップ又は長押し)は、タキメータのコンプリケーションをリセットする(例えば、ベゼル1404、タキメータ針1424、及び単位ディスプレイ1412は、図14Gに示されるそれぞれの状態に復帰する)。
【0376】
図14Jに示すように、ユーザ入力1496の前に(例えば、タキメータ針1424の回転を開始する前に)、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1498-1を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1498-1の受信に応じて、デバイス600は、ベゼル1404上の単位スケール1422を更新する。図14Kは、更新された単位スケール1422(例えば、タキメータ機能のための1時間当たり30単位スケールの選択を示す)。
【0377】
ここで図14Mを参照すると、時計ユーザインタフェース1400をダイバーコンプリケーション1408-3で更新するプロセスが示されており(例えば、編集モードからのダイバーコンプリケーションの選択後、デバイス600は、ダイバーコンプリケーション1408-3の表現を表示して時計ユーザインタフェース1400に追加し、編集モードを出ると、デバイス600は、ダイバーコンプリケーション1408-3を時計ユーザインタフェース1400に追加して、時計文字盤1402の上領域内のコンプリケーションを置き換える)。図14Mに示すように、拡張コンプリケーション1408-3は、ベゼル1204によって占有される領域と重なることなく、時計文字盤1402上でベゼル1404の内縁部よりディスプレイ602の中心に近く配置された分表示1426を含む。
【0378】
図14Mでは、デバイス600は、ユーザ入力1491(例えば、分ディスプレイ1426によって占有されている領域内のディスプレイ602上のタップ)を受信する(例えば、検出する)。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1491は、ベゼル1404に対応するディスプレイ1402上の場所で、デバイス600によって検出される。ユーザ入力1491に応じて、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1400を更新する。図14Nでは、更新された時計ユーザインタフェース1400はベゼル1404を含み、時間マーキング1405は、ダイバースケール1430(例えば、分に対応するベゼルの周りの数字)によって置き換えられており、ベゼルマーカ1428は(例えば、ベゼルの上部で)にベゼル1404に追加されている。
【0379】
図14N図14Pに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1493を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1493に応じて、デバイス600は、ベゼル1404の位置を更新する(例えば、回転させる)ことによって、時計ユーザインタフェース1400を更新する。図14Pの分針1206-2と並んだ位置までベゼルマーカ1428が進行したことによって示すように、ベゼル1404はユーザ入力1493に応じて時計回りに移動する。他の実施形態では、ベゼル1404は、ユーザ入力1493に応じて反時計回りに進行する。
【0380】
図14Qは、ユーザ入力1493の完了後の何らかの時刻における時計ユーザインタフェース1400を示す。分ディスプレイ1426は、ベゼル1404と分針1206-2との間のオフセットを示し(例えば、ベゼルが分針と場所合わせされてから18分経過している)、時刻の表示が更新されている(例えば、針1206-2及び世界時計コンプリケーション1208-4は、図14P図14Qとの間の時間の変化に対応して更新される)。
【0381】
ここで図14Rを参照すると、時計ユーザインタフェース1400をGMTコンプリケーション1408-4で更新するプロセスが示されており(例えば、編集モードからのGMTコンプリケーションの選択後、デバイス600は、GMTコンプリケーション1408-4の表現を表示して時計ユーザインタフェース1400に追加し、編集モードを出ると、デバイス600は、GMTコンプリケーション1408-4を時計ユーザインタフェース1400に追加して、時計文字盤1402の上領域内のコンプリケーションを置き換える)。図14Rに示すように、GMTコンプリケーション1408-4は、(例えば、ベゼル1204によって占有される領域と重なり合わずに)時計文字盤1402上でベゼル1404の内縁部よりもディスプレイ602の中心に近く配置されたオフセットディスプレイ1432(例えば、GMT時に対するGMT針によるディスプレイのための時間帯を表す)、ベゼル1404上のGMTスケール1436(例えば、24時間スケール)、及びGMT針1434(例えば、表示されたオフセットに基づく時間帯における時刻を示すためにGMTスケール1436に対して配置された針)を含む。
【0382】
図14R図14Tに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1495を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1495に応じて、デバイス600は、オフセットディスプレイ1432上に表示された時間オフセット(例えば、+0時間~+1時間~+3時間)をインクリメントし、GMTスケール1436に対してGMT針1434の位置を更新することによって、時計ユーザインタフェース1400を更新する(例えば、GMT針1434はベゼルの周りを回転してオフセットの変化を反映する)。
【0383】
図14A図14Dを参照して説明したプロセスと同様に、ユーザは、(例えば、タップで)編集モードでコンプリケーション1408-4を選択し、回転可能入力機構604を移動させて新たなコンプリケーション1208-1を選択することによって、GMTコンプリケーション1408-4の代わりに、単一のグラフィック要素(例えば、トレーニングコンプリケーション1208-1などの関連付けられたベゼルコンテンツを有さないコンプリケーション)からなるコンパクトなコンプリケーションを追加するように要求することができる。図14Uは、編集モードから出た後の時計ユーザインタフェース1400を示す(例えば、GMT針1434が除かれ、オフセット表示1432は、トレーニングコンプリケーション1208-1によって置き換えられ、GMTスケール1436は、ベゼル1404上の時間マーキング1405によって置き換えられている)。
【0384】
ここで図14V図14AEを参照して、回転可能入力機構604に関連する様々な機能について説明する。
【0385】
図14Vにおいて、デバイス600は、ディスプレイ602上にメールアプリケーションインタフェース1400-2を表示する。メールアプリケーションインタフェース1400-2は、アプリケーションヘッダ1438(例えば、アプリケーションラベル及び時間指示)、及びコンテンツ表示領域1440を含む。コンテンツ表示領域1440は、件名行1442及びメッセージコンテンツ1444を含む。図14V及び図14Wに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1497を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1497に応じて、デバイス600は、ディスプレイ602上の第1の位置からディスプレイ602上の第2の位置へと件名行1442とメッセージコンテンツ1444を併進させる(例えば、スクロールする)ことによって、メールアプリケーションインタフェース1400-2を更新する。図14Wに示すように、件名行1442及び/又はメッセージコンテンツ1444は、コンテンツ表示領域1440の外側の位置にスクロールされ、結果として、ディスプレイ602上に表示されない。いくつかの実施形態では、ユーザ入力1497の方向は、ディスプレイ602上のメッセージコンテンツ1444の並進方向に対応する。
【0386】
図14Xにおいて、デバイス600は、ディスプレイ602上にアプリケーション選択1400-3を表示する。アプリケーション選択インタフェース1400-3は、アクティビティアイコン1446-1、アラームアイコン1446-2、呼吸アイコン1446-3、及びカメラアイコン1446-3(まとめて「アプリケーションアイコン1446」)を含むアプリケーションアイコンの垂直リストを含む。図14X及び図14Vに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1497を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1497に応じて、デバイス600は、アプリケーションアイコン1446を、ディスプレイ602上の第1の位置からディスプレイ602上の第2の位置に並進移動させることによって、アプリケーション選択インタフェース1400-3を更新する。図14Wに示すように、1つ以上のアプリケーションアイコン1446は、ディスプレイ602の外側の位置までスクロールし、その結果、ディスプレイ602上に表示されない。いくつかの実施形態では、ユーザ入力の方向は、ディスプレイ602上のアプリケーションアイコン1446の並進方向に対応する。
【0387】
図14Zでは、デバイス600のディスプレイ602はオフである(例えば、スクリーンはコンテンツを表示していない又は発光していない)。図14Zに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1497を受信する(例えば、検出する)。図14AAでは、ユーザ入力1497に応じて、デバイス600は、ディスプレイ602をオンにする(例えば、スクリーンは、時間マーキング、時刻表示、及び日付表示を含む時計文字盤を含む時計ユーザインタフェース1400-4を表示する)。
【0388】
図14ABは、時計文字盤1402、時刻表示(時針1406-1、分針1406-2、及び秒針1406-3)(例えば、10:40:35)、及び次の予約インジケータ1452(例えば、時計文字盤1402上の表示された時間に対するユーザの次の予約が、午後12時の昼食であることを表す)を含む時計ユーザインタフェース1400-5を表示するデバイス600を示す。図14ABに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1497-1を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1497-1の受信に応じて、デバイス600は、時計ユーザインタフェース1400-5を更新する(例えば、入力1497-1に比例して表示された時刻表示を進める)。図14ACは、更新された時計ユーザインタフェース1400-5を示す。時計ユーザインタフェース1400-5は、時間オフセットラベル1454(例えば、+2:21時間経過)、時刻の表示(例えば、時針1406-1、分針1406-2、及び秒針1406-3)(例えば、1:55を示す)、及び次の予約インジケータ1452(例えば、午後3時、ミーティング)を含む。
【0389】
図14ADでは、デバイス600は、ディスプレイ602上にアプリケーション選択インタフェース1400-6を表示する。アプリケーション選択インタフェース1400-6は、アラームアイコン1456-1、天気アイコン1456-2、メッセージアイコン1456-3、時計アイコン1456-4、アクティブアイコン1456-5、to doアイコン1456-6、心拍アイコン1456-7、及びカレンダアイコン1456-8(まとめて「アプリケーションアイコン1456」)を含むアプリケーションアイコンの集合を含む。図14ADに示すように、デバイス600は、回転可能入力機構604の回転を含むユーザ入力1497-1を受信する(例えば、検出する)。ユーザ入力1497-1に応じて、デバイス600は、ディスプレイ602の中心に最も近く表示されるアプリケーションアイコン(例えば、アラームアイコン)に対応するアプリケーションを起動することによって、アプリケーション選択インタフェース1400-6を更新する。図14AEは、ディスプレイ602上に表示されたアラームアプリケーションに関連付けられたアラームアプリケーションインタフェース1400-7を示す。アラームアプリケーションインタフェース1400-7は、アプリケーションラベル1460(例えば、アラーム)、時刻の表示(例えば、10:09)、アラーム表示1458-1(例えば、時刻、ラベル、及びオン/オフスイッチ)、及びアラーム生成アフォーダンス1458-2を含む。
【0390】
図15A図15Cは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを使用してコンテキスト固有のユーザインタフェースを提供するための方法を示すフロー図である。方法1500は、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを備えたデバイス(例えば、100、300、500、600)にて実行される。方法1500のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0391】
ブロック1502において、デバイス(例えば、600)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、時計文字盤(例えば、1402)、時計文字盤を部分的に囲むユーザインタフェース要素(例えば、1404)(例えば、時計文字盤ベゼル)、及びコンプリケーション(例えば、1408-1)を含む時計ユーザインタフェース(例えば、1400)を表示する。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、ある時刻の時及び分を示すために使用されるもの(例えば、時計の針又は時/分表示)以外の、任意の時計文字盤の特徴を指す。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、選択されたときに対応するアプリケーション(例えば、1408-1、1208-2、1208-3、1208-4)を起動するアフォーダンスを含む。いくつかの実施形態では、コンプリケーション(例えば、1408-1、1208-2、1208-3、1208-4)は、アプリケーションから得られたデータを提供する。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、ディスプレイ上の固定された既定の場所に表示される(例えば、1408-1、1208-2、1208-3、及び1208-4)。いくつかの実施形態では、コンプリケーション(例えば、1408-1、1208-2、1208-3、1208-4)は、時計文字盤内に(例えば、時計文字盤内に完全に)表示される。いくつかの実施形態では、コンプリケーション(例えば、1212-1、1212-2、1212-3、及び1212-4)は、ユーザインタフェース要素とディスプレイの縁部との間に表示される。
【0392】
時計文字盤上で利用可能な空間に適合するように情報を提示することにより、ユーザインタフェースが乱雑にならないように保つことによって、拡張視覚的フィードバックをユーザに提供する。これにより、ユーザは、より少ない視覚的要素に注意を集中させることができ、その結果、インタフェース全体に関連する情報をより迅速に配置し、ディスプレイ上の目的の制御特徴とより正確に対話することが可能になる。このことによりデバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザがより迅速に位置情報、より正確には適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減され、バッテリ寿命が改善される。
【0393】
ブロック1504で、時計ユーザインタフェース(例えば、1400)を表示している間、デバイスは、1つ以上の入力デバイス(例えば、604)を介して、ユーザインタフェース要素(例えば、1490、1492、1494、1496)に向けられた入力を検出する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース要素に向けられた入力は、ユーザインタフェース要素(例えば、1494、1496)に対応するディスプレイ上の場所でのタップジェスチャを含む。
【0394】
ブロック1506において、ユーザインタフェース要素に向けられた入力の検出に応じて、デバイスは、ディスプレイ(例えば、602)上で、時計文字盤(例えば、1402)及びコンプリケーション(例えば、1408-2)の表示を維持しながら、入力に基づいてユーザインタフェース要素(例えば、1404)の外観(例えば、1405)を更新する。
【0395】
いくつかの実施形態では、コンプリケーションが第1のタイプのコンプリケーションであるとの判定に従って(例えば、1408-2、1408-3、1408-4)、ユーザインタフェース要素は、第1のコンプリケーションに対応する第1の視覚的特性(例えば、1422、1430)(例えば、数字スケール)を含み、コンプリケーションが第1のタイプのコンプリケーションではないとの判定に従って(例えば、1408-1)、ユーザインタフェース要素は、第1の視覚的特性とは異なる第2の視覚的特性(例えば、1405)(例えば、分又は時刻みマーク)を含み、第2の視覚的特性はコンプリケーションから独立している(例えば、時マーカは、バッテリレベル、メール、メッセージなどから独立している)。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、タキメータ(例えば、図14E図14I)、オフセット(例えば、1426)(例えば、ダイバーベゼル)、又はGMT時に関連するコンテンツ(例えば、図14R図14T)に関連付けられる。いくつかの実施形態では、コンプリケーション(例えば、第2のタイプのコンプリケーション)は、バッテリレベル又はカレンダ、メール、メッセージなどの他のタイプのアプリケーションに関連付けられる。
【0396】
コンプリケーションのタイプに基づいてユーザインタフェース要素の外観を自動的に更新することにより、ユーザインタフェースが乱雑ならないように保ち、関連する特徴を表示するだけで、ユーザに拡張視覚的フィードバックを提供する。これにより、ユーザは、より少ない視覚的要素に注意を集中させることができ、その結果、インタフェース全体に関連する情報をより迅速に配置し、ディスプレイ上の目的の制御特徴とより正確に対話することが可能になる。このことによりデバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザがより迅速に位置情報、より正確には適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減され、バッテリ寿命が改善される。
【0397】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース要素(例えば、1404)は、所定の時間単位(例えば、秒、時、日)の(例えば、マイル、キロメートル、部分を表すことができる)一般単位を示すスケールを含み、時計文字盤(例えば、1402)は、スケール上(例えば、1422)上の位置を示す回転針(例えば、1424)を含み、コンプリケーション(例えば、1408-2)は、回転針(例えば、1424)によって示されるスケール(例えば、1422)上の位置に対応する単位情報(例えば、1412)を含む。いくつかの実施形態では、単位情報は、経過時間に基づいて、所定の単位時間当たりの単位の量を表す。
【0398】
任意選択的に、ブロック1508において、デバイスは、コンプリケーションの選択に対応する第1の入力(例えば、1496)を検出し、ブロック1510、1512、及び1514の動作を実行する。ブロック1510において、第1の入力の検出に応じて、デバイスは、回転針(例えば、1424)を開始し、単位情報(例えば、1412)を更新する。ブロック1512において、デバイスは、コンプリケーションの選択に対応する第2の入力を検出し、第2の入力は、第1の入力の後に検出される。ブロック1514において、第2の入力の検出に応じて、デバイスは、回転針(例えば、1424)及び単位情報(例えば、1412)を停止又はリセットする。いくつかの実施形態では、回転針(例えば、1424)を開始し、コンプリケーション内に表示された単位を更新することは、対応するアプリケーションへのナビゲートなしに行われる。いくつかの実施形態では、回転針及びコンプリケーション内に表示された単位を停止又はリセットすることは、対応するアプリケーションへのナビゲートなしに行われる。
【0399】
いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、タキメータ、オフセット(例えば、ダイバーベゼル)、又はGMT時に関連するコンテンツに関連付けられた第1のコンプリケーションであり(例えば、1408-2、1408-3、1408-4)、デバイスはブロック1516及び1518の動作を実行する。ブロック1516において、デバイスは、1つ以上の入力デバイス(例えば、604)を介して、要求(例えば、1490、1492)を受信して、第1のコンプリケーション(例えば、1408-1)を第2のコンプリケーション(例えば、1408-2)に変更する。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーション(例えば、第1のタイプのコンプリケーション)。いくつかの実施形態では、第2のコンプリケーション(例えば、第1のタイプのコンプリケーション)は、タキメータ、オフセット(例えば、ダイバーベゼル)、又はGMT時に関係するコンテンツに関連付けられる。いくつかの実施形態では、第2のコンプリケーション(例えば、第2のタイプのコンプリケーション)は、バッテリレベル又は他の種類のアプリケーション(例えば、カレンダ、メール、メッセージなど)に関連付けられる。ブロック1518において、第1のコンプリケーションを第2のコンプリケーションに変更するという要求の検出に応じて、デバイスは、第1のコンプリケーションを第2のコンプリケーションに置き換えて、第2のコンプリケーションに基づきユーザインタフェース要素の外観を更新する(例えば、図14G)。
【0400】
いくつかの実施形態では、コンプリケーションは第1のコンプリケーションであり、デバイスは、ブロック1520及び1522の動作を実行する。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーションは、ユーザインタフェース要素(例えば、1408-1、1208-1)に関連付けられた機能を有さない。ブロック1520において、デバイス(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイス(例えば、604)を介して、第1のコンプリケーションを第1のコンプリケーションとは異なる第2のコンプリケーションに変更するという要求を受信する。いくつかの実施形態では、第2のコンプリケーションは、ユーザインタフェース要素に関連付けられた機能を有さないコンプリケーションのタイプである(例えば、1408-1、1208-1)。いくつかの実施形態では、第2のコンプリケーション(例えば、第2のタイプのコンプリケーション)は、バッテリレベル又は他の種類のアプリケーション(例えば、カレンダ、メール、メッセージなど)に関連付けられる。ブロック1522において、第1のコンプリケーションを第2のコンプリケーションに変更するという要求の検出に応じて、デバイスは、第1のコンプリケーションを第2のコンプリケーションに置き換え、ユーザインタフェース要素の外観を維持する。いくつかの実施形態では、第1のコンプリケーション(例えば、第1のタイプのコンプリケーション)は、カレンダ、メール、メッセージなどの、バッテリレベル又は他のタイプのアプリケーションに関連付けられる。
【0401】
いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、時計ユーザインタフェース(例えば、1408-2)の第1の場所に配置された第1のコンプリケーションであり、時計ユーザインタフェースは、第1の場所とは異なる、時計ユーザインタフェースの第2の場所に位置付けられた第1のコンプリケーションとは異なる第2のコンプリケーションを含み(例えば、1208-2、1208-3、1208-4)、デバイスはブロック1524及び1526の動作を実行する。ブロック1524において、デバイスは、第2のコンプリケーションの選択に対応する第1の入力を検出し、ブロック1526において、デバイスは、第1の入力の検出に応じて、第2のコンプリケーションに対応するアプリケーションを起動する。
【0402】
いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、回転可能入力機構(例えば、電子デバイスの筐体/本体に対して回転することができる機構)を含み、ユーザインタフェース要素に向けられた入力は、回転可能入力機構(例えば、1492、1493-1、1493-2、1495-1、1495-2、1498-1、1498-2)の回転を含む。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構(例えば、604)の回転は、ディスプレイ(例えば、602)と平行な軸を中心とする。
【0403】
任意選択的に、ブロック1528において、デバイスは、ディスプレイ(例えば、602)上に時計文字盤を表示している間に、回転可能入力機構(例えば、604)の回転を検出し、回転可能入力機構の回転の検出に応じて、コンプリケーションを調整する(例えば、図14J図14K図14N図14O図14R図14T)。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構の回転は、ディスプレイ(例えば、602)に平行な軸を中心とする。いくつかの実施形態では、コンプリケーションを調整することは、第1のコンプリケーションから第2のコンプリケーションにコンプリケーションを変更することを含む(例えば、図14A図14F)。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構を回転させると、コンプリケーションの調整に従って、ユーザインタフェース要素の外観が更新され(例えば、図14N図14O)(例えば、ダイバーベゼル及び対応するコンプリケーションを有する時計文字盤の場合、ユーザインタフェース要素は時計文字盤に対して回転させられ、対応するコンプリケーションは、ユーザインタフェース要素上の表示と分針との間のオフセットを反映するように調整される)。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構(例えば、604)を回転させると、コンプリケーションの調整に従って、時計文字盤(例えば、1402)の外観が更新され(例えば、GMTベゼル及び対応するコンプリケーションを有する時計文字盤の場合、GMT針は、コンプリケーションによって示されるオフセットの調整に従って回転させられる(例えば、図14R図14T))。
【0404】
ユーザ入力における類似の回転入力に応じて、ディスプレイ上の複数のグラフィック要素の配置を更新することにより、デバイスとの相互作用がどのようにユーザインタフェースの構成を変更するかについてのフィードバックをユーザに提供し、これにより、ユーザは、ユーザが次の入力をより効率的に選択することができる。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0405】
任意選択的に、ブロック1530において、デバイスは、ディスプレイ(例えば、602)上に、時計ユーザインタフェース(例えば、1400-2、1400-3)とは異なるコンテンツを表示し、デバイスは、回転可能入力機構(例えば、604)の回転を検出し、回転可能入力機構の回転の検出に応じて、デバイスは、ディスプレイ上のコンテンツをスクロールする(例えば、図14V図14W図14X図14Y)。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構の回転は、ディスプレイに平行な軸を中心とする。
【0406】
任意選択的に、ブロック1532において、デバイスは、ディスプレイ上に、複数のアプリケーションアフォーダンス(例えば、1456-1、1456-2、1456-3、1456-4、1456-5、1456-6、1456-7)(例えば、スプリングボード/ホームスクリーンユーザインタフェースに)を表示し、複数のアプリケーションアフォーダンスを表示している間、デバイスは、回転可能入力機構(例えば、604)の回転を検出し、回転可能入力機構の回転の検出に応じて、デバイスは、複数のアプリケーションアフォーダンスの第1のアプリケーションアフォーダンス(例えば、ディスプレイの中心に位置するアフォーダンス)に関連付けられたアプリケーション(例えば、1400-7)を起動する。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構の回転は、ディスプレイに平行な軸を中心とする。いくつかの実施形態では、回転の検出に応じて、電子デバイスは、最初に、表示された複数のアプリケーションアフォーダンスの一部にズームインし、更に回転すると、最も中央のアフォーダンスに対応するアプリケーションを起動する。
【0407】
任意選択的に、ブロック1534において、ディスプレイ(例えば、図14Zの602)がオフである間、デバイスは、回転可能入力機構(例えば、604)の回転を検出し、ディスプレイがオフである間の回転可能入力機構の回転の検出に応じて、デバイスは、ディスプレイ(例えば、図14AAの602)をオンにする(例えば、回転可能入力機構の回転が、回転可能入力機構の回転速度又は回転量に任意選択的に基づいて進行するにつれて、ディスプレイを徐々にオンにする)。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構の回転は、ディスプレイに平行な軸を中心とする。ユーザ入力に応じてディスプレイの状態を動的に制御することにより、ユーザは、スクリーンがある期間オフになるようにデバイスを動作させ、それによって、エネルギを節減することができる。これにより、デバイスは電力を節約し、バッテリ寿命を改善することができる。
【0408】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース要素は、回転可能スケール(例えば、1430)を含み、コンプリケーションは、回転可能スケールに対する時計文字盤上の針の位置を示す値(例えば、1426)(例えば、スケールの開始を示すマーカ(例えば、赤色三角形)と分針の位置との間の分オフセット)を含む。
【0409】
いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、回転可能入力機構(例えば、電子デバイスの筐体/本体に対して回転することができる機構)を含み、デバイスは、ディスプレイ上に時計文字盤(例えば、602)を表示している間、回転可能入力機構(例えば、604)の回転を検出し、回転可能入力機構の回転の検出に応じて、デバイスは、ディスプレイ上でユーザインタフェース要素のスケール(例えば、1430)を回転させる(例えば、開始マーカ(例えば、1428)(例えば、赤色の矢印)を分針と整列させる)。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構の回転は、ディスプレイに平行な軸を中心とする。
【0410】
入力に応じて1つ以上のグラフィック要素の位置などの視覚的特性を自動的に更新することにより、ユーザが、各要素との個々の対話を必要とすることなく、複数の表示要素を様々な構成に素早く構成することを支援することによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する(例えば、まず要素を選択し、次いで、ディスプレイ上の別の場所に要素を再配置し、表示される情報の性質を個別に調整し、他の要素のためのステップを繰り返すことが、ユーザ入力を必要とするより少ない動作に集約される)。等価な動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0411】
いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、所定の時間(例えば、現地時間又はグリニッジ標準時)からの時間オフセット(例えば、1432)を含み、ユーザインタフェース要素(例えば、1404)は、時間スケール(例えば、1430)(例えば、24時間)を含み、時計文字盤(例えば、1404)は、オフセットに対応する時間スケール上の位置を示す針(例えば、1434)(例えば、針は「GMT針」である)を含み、針は、時間スケールに対応する速度で回転する。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、回転可能入力機構(例えば、電子デバイスの筐体/本体に対して回転可能な機構)を含み、ディスプレイ上に時計文字盤を表示している間、デバイスは、回転可能入力機構の回転を検出し、回転可能入力機構の回転の検出に応じて、デバイスは、オフセット時間の変化に従って、コンプリケーションに表示されるオフセット時間と針の位置を変更する(例えば、図14R図14S)。いくつかの実施形態では、針は、「GMT針」又は任意の基準タイムゾーンを表す針である。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構の回転は、ディスプレイに平行な軸を中心とする。
【0412】
入力に応じて1つ以上のグラフィック要素の位置などの視覚的特性を自動的に更新することにより、ユーザが、各要素との個々の対話を必要とすることなく、複数の表示要素を様々な構成に素早く構成することを支援することによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する(例えば、まず要素を選択し、次いで、ディスプレイ上の別の場所に要素を再配置し、表示される情報の性質を個別に調整し、他の要素のためのステップを繰り返すことが、ユーザ入力を必要とするより少ない動作に集約される)。等価な動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし、更に、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0413】
なお、方法1500に関して上述された処理(例えば、図15A図15C)の詳細はまた、上述の方法と類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法1500は、方法1100を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、図14Aの時計ユーザインタフェース1400は、方法1100を参照して説明された技術と類似の方法で、少なくとも2つのメトリックを含む3つのコンプリケーション(例えば、図10Aのコンプリケーション1008-1、1008-2、及び1008-3)を表示するように構成することができる。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0414】
上記のように、本技術の1つの態様は、ユーザの全般的な健康状態に対する識見を提供するために様々なソースから入手可能なデータの収集及び使用である。本開示は、いくつかの例において、この収集されたデータは、特定の人を一意に特定する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを想到している。そのような個人情報データとしては、人口統計データ、位置ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッターID、自宅の住所、ユーザの健康又はフィットネスのレベルに関するデータ若しくは記録(例えば、バイタルサイン測定値、投薬情報、運動情報)、誕生日、あるいは任意の他の識別情報又は個人情報を挙げることができる。
【0415】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、個人情報データを使用して、健康目標を追求するために、技術を使用して個人に肯定的なフィードバックを提供することができる。したがって、このような個人情報データを使用することにより、ユーザは、個々に調整されたフィットネス目標を追求する、さもなければ、ユーザの健康状態及び健康を改善するために行動を修正することが可能となる。更には、ユーザに利益をもたらす、個人情報データに関する他の使用もまた、本開示によって想到される。例えば、よりユーザの興味を引く目標のコンテンツを配信するために、個人情報データが使用されてもよい。
【0416】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、伝送、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。更には、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護して安全化し、その個人情報データへのアクセスを有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を遵守することを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更には、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーのポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、第三者による評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法によって管理することができ、その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国の異なる個人データのタイプに関して、異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0417】
前述のことがらにもかかわらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するように、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することができると想到する。例えば、健康及びフィットネス用途の場合、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするように構成することができる。別の実施例では、ユーザは、ユーザの健康又はフィットネスレベル(例えば、バイタルサインの測定値、服薬情報、運動情報)に関するデータ又は記録を提供しないように選択することができる。更に別の実施例では、ユーザは、健康及びフィットネスデータが保持される期間を制限する、又は基準健康若しくはフィットネスプロファイルの策定を完全に禁止するように選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを想到する。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
【0418】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは無許可アクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなった時点で削除することによって、危険性を最小限に抑えることができる。更には、適用可能な場合、特定の健康関連アプリケーションにおいて、ユーザのプライバシーを保護するために、データの非特定化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって情報集約すること)及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
【0419】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものではあるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することもまた可能であることを想到している。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、実施不可能となるものではない。例えば、フィットネス目標が、健康及びフィットネスアプリケーションに利用可能な非個人情報又は公的に利用可能な情報などの、非個人情報又は最小量の個人情報に基づいて運動要件を推測することによって選択され、ユーザに配信することができる。
【0420】
上記は、説明を目的として、特定の実施形態を参照して記述されている。しかしながら、上記の例示的な論考は、網羅的であること、又は開示される厳密な形態に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。これらの実施形態は、本技術の原理、及びその実際の適用を最も良く説明するために、選択及び記載されている。それにより、他の当業者は、意図された具体的な用途に適するような様々な修正を用いて、本技術及び様々な実施形態を最も良好に利用することが可能となる。
【0421】
添付図面を参照して、本開示及び例を十分に説明してきたが、様々な変更及び修正が、当業者には明らかとなるであろうことに留意されたい。そのような変更及び修正は、特許請求の範囲によって定義されるような、本開示及び例の範囲内に含まれるものとして理解されたい。
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図6I
図6J
図6K
図6L
図6M
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図8G
図8H
図8I
図8J
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図10G
図10H
図10I
図10J
図10K
図10L
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図10N
図10O
図10P
図10Q
図10R
図10S
図10T
図11A
図11B
図11C
図11D
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
図12G
図12H
図12I
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図12K
図12L
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図12N
図12O
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図12Q
図12R
図13
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図14F
図14G
図14H
図14I
図14J
図14K
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図14S
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図14U
図14V
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図14AA
図14AB
図14AC
図14AD
図14AE
図15A
図15B
図15C