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特許7451649タッチ駆動回路及びタッチディスプレイ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】タッチ駆動回路及びタッチディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20240311BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20240311BHJP
【FI】
G06F3/041 512
G06F3/044 124
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022175160
(22)【出願日】2022-10-31
(65)【公開番号】P2023076804
(43)【公開日】2023-06-02
【審査請求日】2022-11-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0162785
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ソジョン
(72)【発明者】
【氏名】チョ, ヨンウ
【審査官】田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-289235(JP,A)
【文献】特開2016-035673(JP,A)
【文献】特開2013-168121(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0204944(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110058710(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/03
G06F 3/041-3/047
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極と、
前記複数のタッチ電極のうちN(Nは、2以上の整数)個のタッチ電極のそれぞれと電気的に連結されたN個のチャネルスイッチを含むマルチプレクサと、
前記マルチプレクサと電気的に連結されたセンシングユニットと、を含み、
1次センシング期間の少なくとも一部の期間に、前記N個のチャネルスイッチのうち2k(kは、1以上の整数)個のチャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、前記1次センシング期間以後の2次センシング期間の少なくとも一部の期間に、前記2k個のチャネルスイッチのそれぞれが別個の期間でターンオンされるように構成され
前記1次センシング期間の一部の期間に、前記N個のチャネルスイッチのうち第1チャネルスイッチと第Nチャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、
前記第1チャネルスイッチは、前記N個のタッチ電極のうち、前記マルチプレクサから最も遠くに位置する第1タッチ電極と電気的に連結され、
前記第Nチャネルスイッチは、前記N個のタッチ電極のうち、前記マルチプレクサから最も近くに位置する第Nタッチ電極と電気的に連結された、タッチディスプレイ装置。
【請求項2】
前記1次センシング期間の他の一部の期間に、前記N個のチャネルスイッチのうち第2チャネルスイッチと第(N-1)チャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、
前記第1タッチ電極に隣接し且つ前記N個のタッチ電極のなかで前記第1タッチ電極よりも前記マルチプレクサの近くに位置する第2タッチ電極と、前記第2チャネルスイッチは電気的に連結され、
前記第Nタッチ電極に隣接し且つ前記N個のタッチ電極のなかで前記第Nタッチ電極よりも前記マルチプレクサから遠くに位置する第(N-1)タッチ電極と、前記第(N-1)チャネルスイッチは電気的に連結された、請求項に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項3】
前記1次センシング期間において前記第1チャネルスイッチと前記第Nチャネルスイッチが同時にターンオンされた期間にタッチが感知されると、
前記2次センシング期間において前記第1チャネルスイッチと前記第Nチャネルスイッチのそれぞれが別個の期間にターンオンされるように構成された、請求項に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項4】
前記2次センシング期間において前記第1チャネルスイッチがターンオンされた期間にタッチが感知された場合に、
前記2次センシング期間において前記第1チャネルスイッチがターンオンされた期間に取得されたタッチデータの値は、前記1次センシング期間において前記第1チャネルスイッチと前記第Nチャネルスイッチが同時にターンオンされた期間に取得されたタッチデータの値よりも小さい、請求項に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項5】
前記2次センシング期間において前記第Nチャネルスイッチがターンオンされた期間にタッチが感知された場合に、
前記2次センシング期間において前記第Nチャネルスイッチがターンオンされた期間に取得されたタッチデータの値は、前記1次センシング期間において前記第1チャネルスイッチと前記第Nチャネルスイッチが同時にターンオンされた期間に取得されたタッチデータの値よりも大きい、請求項に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項6】
前記2次センシング期間において、前記第1チャネルスイッチがターンオンされた期間及び前記第Nチャネルスイッチがターンオンされた期間の両方でタッチが感知されると、
前記2次センシング期間の一部の期間に、前記第Nタッチ電極に隣接した第(N-1)タッチ電極と電気的に連結された第(N-1)チャネルスイッチと前記第1チャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、
前記2次センシング期間の他の一部の期間に、前記第1タッチ電極に隣接した第2タッチ電極と電気的に連結された第2チャネルスイッチと前記第Nチャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成された、請求項に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項7】
前記ディスプレイパネルは、相互対称に位置する第1領域と第2領域を含み、前記第1領域で第1センシングユニットによって駆動されるタッチ電極と第2センシングユニットによって駆動されるタッチ電極が配置された構造は、前記第2領域で前記第1センシングユニットによって駆動されるタッチ電極と前記第2センシングユニットによって駆動されるタッチ電極が配置された別の構造と対称である、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項8】
前記Nが2p(pは、1以上の整数)であり
前記1次センシング期間の前記一部の期間に、第pチャネルスイッチと第(p+1)チャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成された、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項9】
前記Nが(2p+1)(pは、1以上の整数)であり
前記1次センシング期間において、第(p+1)チャネルスイッチが、残りのチャネルスイッチがターンオンされる期間と区別される期間にターンオンされるように構成された、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項10】
前記2k個のチャネルスイッチのそれぞれと電気的に連結された2k個のタッチ電極のうち少なくとも2つは、前記ディスプレイパネルにおいて相互対称に配置された、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項11】
前記1次センシング期間に前記N個のチャネルスイッチがターンオンされる順序は一定であり、前記2次センシング期間に前記N個のチャネルスイッチがターンオンされる順序は可変である、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項12】
複数のタッチ電極を含むディスプレイパネル;
複数のチャネルスイッチを含み、各チャネルスイッチは前記複数のタッチ電極のうち対応するタッチ電極と電気的に連結されたマルチプレクサ;及び
前記マルチプレクサと電気的に連結され、第1センシング期間及び前記第1センシング期間以後の第2センシング期間において前記ディスプレイパネルに対するタッチを感知するように構成されたセンシング回路を含み、
前記第1センシング期間の第1部分において、前記複数のチャネルスイッチのうち、前記複数のタッチ電極の第1タッチ電極と連結された第1チャネルスイッチがオンになり、前記複数のチャネルスイッチのうち、前記複数のタッチ電極の第2タッチ電極と連結された第2チャネルスイッチがオンになることにより、前記第1センシング期間の前記第1部分において、前記第1チャネルスイッチと前記第2チャネルスイッチとが互いに短絡し、
前記センシング回路が前記第1センシング期間において前記第1タッチ電極及び前記第2タッチ電極の少なくとも一つがタッチされたことをセンシングしたことに応答して、前記第2センシング期間の第1部分において前記第2チャネルスイッチがオフである間に前記第1チャネルスイッチがオンになり、前記第2センシング期間の前記第1部分以後の前記第2センシング期間の第2部分において前記第1チャネルスイッチがオフである間に前記第2チャネルスイッチがオンになり、
前記第1タッチ電極と前記マルチプレクサとの間の距離は、前記第2タッチ電極と前記マルチプレクサとの間の距離と異なり、
前記第1チャネルスイッチがオンである前記第2次センシング期間の前記第1部分での前記第1タッチ電極のタッチ感知に応答して、前記第1チャネルスイッチがオンである前記第2次センシング期間の前記第1部分に取得されたタッチデータの値は、前記第1チャネルスイッチと前記第2チャネルスイッチとが同時にオンである前記第1次センシング期間の前記第1部分に取得されたタッチデータの値よりも小さく、
前記第2チャネルスイッチがオンである前記第2次センシング期間の前記第2部分での前記第2タッチ電極のタッチ感知に応答して、前記第2チャネルスイッチがオンである前記第2次センシング期間の前記第2部分に取得されたタッチデータの値は、前記第1チャネルスイッチと前記第2チャネルスイッチとが同時にオンである前記第1次センシング期間の前記第1部分に取得されたタッチデータの値よりも小さくない、タッチディスプレイ装置。
【請求項13】
前記複数のチャネルスイッチのうち第3チャネルスイッチと第4チャネルスイッチとが、前記第1センシング期間の前記第1部分以後である前記第1センシング期間の第2部分において同時にオンになって互いに短絡し、
前記第3チャネルスイッチは前記第1タッチ電極に隣接し、前記第1タッチ電極に比べて前記マルチプレクサにより近づいて位置する第3タッチ電極と電気的に連結され、前記第4チャネルスイッチは前記第2タッチ電極に隣接し、前記第2タッチ電極に比べて前記マルチプレクサからより遠く離れて位置する第4タッチ電極と電気的に連結された、請求項12に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項14】
前記センシング回路が、前記第2センシング期間の前記第1部分で前記第1タッチ電極のタッチを感知し、前記第2センシング期間の前記第2部分で前記第2タッチ電極のタッチを感知することに応答して、
前記第2センシング期間の前記第2部分以後である前記第2センシング期間の第3部分において、前記第2タッチ電極に隣接した前記第4タッチ電極と電気的に連結された前記第4チャネルスイッチと、前記第1タッチ電極と連結された前記第1チャネルスイッチとが同時にオンになって互いに短絡し、前記第3部分以後である前記第2センシング期間の第4部分において、前記第1タッチ電極に隣接した前記第3タッチ電極と電気的に連結された前記第3チャネルスイッチと、前記第2タッチ電極と連結された前記第2チャネルスイッチとが同時にオンになって互いに短絡する、請求項13に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項15】
前記第1センシング期間において、前記複数のチャネルスイッチのそれぞれは少なくとも1回ターンオンされ、前記第2センシング期間において、前記複数のチャネルスイッチの少なくとも一つはターンオンされない、請求項13に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項16】
前記複数のチャネルスイッチが前記第2センシング期間においてターンオンされる期間の和は、前記複数のチャネルスイッチが前記第1センシング期間においてターンオンされる期間の和よりも小さい、請求項13に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項17】
前記複数のチャネルスイッチに含まれたチャネルスイッチの全体数が奇数であ
前記複数のチャネルスイッチのうち一つは、前記第1センシング期間において前記複数のチャネルスイッチのうち他のチャネルスイッチと同時にターンオンされることなくターンオンされる、請求項12に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項18】
N(Nは、2以上の整数)個のタッチ電極のそれぞれと電気的に連結されたN個のチャネルスイッチを含むマルチプレクサ;及び
前記マルチプレクサと電気的に連結されたセンシングユニットを含み、
1次センシング期間の少なくとも一部の期間に、前記N個のチャネルスイッチのうち2k(kは、1以上の整数)個のチャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、前記1次センシング期間以後の2次センシング期間の少なくとも一部の期間に、前記2k個のチャネルスイッチのそれぞれが別個の期間でターンオンされるように構成され
前記1次センシング期間の一部の期間に、前記N個のチャネルスイッチのうち第1チャネルスイッチと第Nチャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、
前記第1チャネルスイッチは、前記N個のタッチ電極のうち、前記マルチプレクサから最も遠くに位置する第1タッチ電極と電気的に連結され、
前記第Nチャネルスイッチは、前記N個のタッチ電極のうち、前記マルチプレクサから最も近くに位置する第Nタッチ電極と電気的に連結された、タッチ駆動回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、タッチ駆動回路及びタッチディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、より様々な機能をユーザに提供するために、ディスプレイパネルに対するユーザのタッチを認識し、認識されたタッチに基づいて入力処理を行う機能を提供する。
【0003】
ディスプレイ装置は、一例として、ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極と、複数のタッチ電極を駆動するタッチ駆動回路を含むことができる。タッチ駆動回路は、タッチ電極にタッチ駆動信号を供給してタッチ電極を駆動することができる。タッチ駆動回路は、タッチ電極にタッチ駆動信号が印加された状態でユーザのタッチによって発生するキャパシタンスの変化を検出し、タッチをセンシングすることができる。
【0004】
タッチ駆動回路によって駆動されるタッチ電極がディスプレイパネルに配置された位置によって、タッチ電極とタッチ駆動回路との間の距離がそれぞれ異なってよい。タッチ駆動回路とタッチ電極との間の距離の差異により、タッチ駆動回路とタッチ電極とを連結する配線間のロード偏差が発生することがある。
【0005】
このような配線のロード偏差によってタッチセンシング信号の偏差が発生し、タッチセンシングの性能が低下することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施例は、タッチ駆動回路とタッチ電極とを連結するタッチラインのロード偏差を減少させ、タッチセンシングの性能を改善できるタッチ駆動回路及びタッチディスプレイ装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施例は、ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極、複数のタッチ電極のうちN(Nは、2以上の整数)個のタッチ電極のそれぞれと電気的に連結されたN個のチャネルスイッチを含むマルチプレクサ、及びマルチプレクサと電気的に連結されたセンシングユニットを含み、1次センシング期間の少なくとも一部の期間に、N個のチャネルスイッチのうち2k(kは、1以上の整数)個のチャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、1次センシング期間以後の2次センシング期間の少なくとも一部の期間に、2k個のチャネルスイッチのそれぞれが別個の期間のターンオンされるように構成されたタッチディスプレイ装置を提供できる。
【0008】
本開示の実施例は、ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極、複数のタッチ電極のうちN(Nは、2以上の整数)個のタッチ電極のそれぞれと電気的に連結されたN個のチャネルスイッチを含むマルチプレクサ、及びマルチプレクサと電気的に連結されたセンシングユニットを含み、1次センシング期間の少なくとも一部の期間に、N個のチャネルスイッチのうち少なくとも2つ以上のチャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、1次センシング期間以後の2次センシング期間の少なくとも一部の期間に、少なくとも2つ以上のチャネルスイッチのそれぞれが別個の期間にターンオンされるように構成されたタッチディスプレイ装置を提供できる。
【0009】
本開示の実施例は、複数のタッチ電極を含むディスプレイパネル、複数のチャネルスイッチを含み、各チャネルスイッチは複数のタッチ電極のうち対応するタッチ電極と電気的に連結されたマルチプレクサ、及びマルチプレクサと電気的に連結され、第1センシング期間及び第1センシング期間以後の第2センシング期間において、ディスプレイパネルに対するタッチを感知するように構成されたセンシング回路を含み、前記第1センシング期間の第1部分において、前記複数のチャネルスイッチのうち、前記複数のタッチ電極の第1タッチ電極と連結された第1チャネルスイッチがオンになり、前記複数のチャネルスイッチのうち、前記複数のタッチ電極の第2タッチ電極と連結された第2チャネルスイッチがオンになって、前記第1チャネルスイッチと前記第2チャネルスイッチとが互いに短絡し、前記センシング回路が前記第1センシング期間において前記第1タッチ電極及び前記第2タッチ電極の少なくとも一つがタッチされたことをセンシングしたことに応答して、前記第2センシング期間の第1部分において前記第2チャネルスイッチがオフである間に前記第1チャネルスイッチがオンになり、前記第2センシング期間の前記第1部分以後の前記第2センシング期間の第2部分において前記第1チャネルスイッチがオフである間に前記第2チャネルスイッチがオンになるタッチディスプレイ装置を提供できる。
【0010】
本開示の実施例は、N(Nは、2以上の整数)個のタッチ電極のそれぞれと電気的に連結されたN個のチャネルスイッチを含むマルチプレクサ、及びマルチプレクサと電気的に連結されたセンシングユニットを含み、1次センシング期間の少なくとも一部の期間に、N個のチャネルスイッチのうち2k(kは、1以上の整数)個のチャネルスイッチが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、1次センシング期間以後の2次センシング期間の少なくとも一部の期間に、2k個のチャネルスイッチのそれぞれが別個の期間にターンオンされるように構成されたタッチ駆動回路を提供できる。
【発明の効果】
【0011】
本開示の実施例によれば、ディスプレイパネルに対称に配置された2k個のタッチ電極を同時に駆動してタッチセンシングを行うので、タッチ電極が配置された位置によるタッチライン間のロード偏差を減少させ、タッチセンシングの性能を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の実施例に係るタッチディスプレイ装置の構成を概略的に示す図である。
図2】本開示の実施例に係るタッチセンシングシステムの構成を概略的に示す図である。
図3】本開示の実施例に係るタッチ駆動回路の構成を例示的に示す図である。
図4A】本開示の実施例に係るタッチ駆動回路の駆動方式を例示的に示す図である。
図4B】本開示の実施例に係るタッチ駆動回路の駆動方式を例示的に示す図である。
図5】本開示の実施例に係るタッチ駆動回路の駆動方式の様々な例示を示す図である。
図6】本開示の実施例に係るタッチ駆動回路の駆動方式の様々な例示を示す図である。
図7】本開示の実施例に係るタッチ駆動回路の駆動方式の様々な例示を示す図である。
図8】本開示の実施例に係るタッチ駆動回路の駆動方式の様々な例示を示す図である。
図9】本開示の実施例に係るタッチ駆動回路の駆動方式の様々な例示を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の一部の実施例を、例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図における構成要素に参照符号を付加するとき、たとえ異なる図面上に表示されていても同一の構成要素には可能なかぎり同一の符号を付するものとする。また、本開示の説明において、関連する公知構成又は機能に関する具体的な説明が本開示の要旨を曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明は省略できる。本明細書において“含む”、“有する”、“からなる”などが使われる場合、“~のみ”が使われない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数で表現した場合に、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含むことができる。
【0014】
また、本開示の構成要素を説明するとき、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語が使用できる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、それらの用語によって該当の構成要素の本質、順番、順序又は個数などは限定されない。
【0015】
構成要素の位置関係に関する説明において、2つ以上の構成要素が“連結”、“結合”又は“接続”などすると記載された場合に、2つ以上の構成要素が直接に“連結”、“結合”又は“接続”してもよいが、2つ以上の構成要素に別の構成要素がさらに“介在”して“連結”、“結合”又は“接続”してもよいと理解されるべきであろう。ここで、別の構成要素は、互いに“連結”、“結合”又は“接続”する2つ以上の構成要素の一つ以上に含まれてもよい。
【0016】
構成要素、動作方法又は製作方法などに関連した時間的流れの関係に関する説明において、例えば、“~後に”、“~に続いて”、“~次に”、“~前に”などで時間上の先後関係又は流れ上の先後関係が説明される場合に、“直ちに”又は“直接”が使われない限り、連続していない場合も含むことができる。
【0017】
一方、構成要素に対する数値又はその対応情報(例えば、レベルなど)が言及されている場合に、別の明示的な記載がなくても、数値又はその対応情報は各種の要因(例えば、工程上の要因、内部又は外部の衝撃、ノイズなど)によって発生し得る誤差範囲を含むものと解釈されてよい。
【0018】
以下、添付の図面を参照して、本開示の様々な実施例を詳しく説明する。
【0019】
図1は、本開示の実施例に係るタッチディスプレイ装置100の構成を概略的に示す図である。
【0020】
図1を参照すると、タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110と、ディスプレイパネル110を駆動するためのゲート駆動回路120、データ駆動回路130、及びコントローラ140などを含むことができる。
【0021】
タッチディスプレイ装置100は、タッチセンシングのためにディスプレイパネル110に配置された複数のタッチ電極TEを含むことができる。タッチディスプレイ装置100は、タッチ電極TEを駆動し、タッチセンシングを行うタッチセンシングシステム200を含むことができる。
【0022】
ディスプレイパネル110は、複数のサブピクセルSPが配置されるアクティブ領域AAと、アクティブ領域AAの外側に位置するノンアクティブ領域NAを含むことができる。複数のタッチ電極TEのそれぞれは、2つ以上のサブピクセルSPと対応する領域に配置されてよい。
【0023】
ディスプレイパネル110には、複数のゲートラインGLと複数のデータラインDLが配置され、ゲートラインGLとデータラインDLとが交差する領域にサブピクセルSPが位置してよい。ディスプレイパネル110には、タッチ電極TEと電気的に連結される複数のタッチラインTLが配置されてよい。
【0024】
タッチディスプレイ装置100においてディスプレイ駆動のための構成について説明すると、ゲート駆動回路120は、コントローラ140によって制御され、ディスプレイパネル110に配置された複数のゲートラインGLにスキャン信号を順次に出力して複数のサブピクセルSPの駆動タイミングを制御する。
【0025】
ゲート駆動回路120は、一つ以上のゲートドライバー集積回路(GDIC:Gate Driver Integrated Circuit)を含むことができ、駆動方式によって、ディスプレイパネル110の片側に位置してもよく、両側に位置してもよい。
【0026】
各ゲートドライバー集積回路(GDIC)は、テープ自動ボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式又はチップオングラス(COG:Chip On Glass)方式でディスプレイパネル110のボンディングパッドに連結されてよい。又は、各ゲートドライバー集積回路(GDIC)は、GIP(Gate In Panel)タイプとして具現され、ディスプレイパネル110に直接配置されてもよい。又は、各ゲートドライバー集積回路(GDIC)は、ディスプレイパネル110に集積化して配置されてもよい。又は、各ゲートドライバー集積回路(GDIC)は、ディスプレイパネル110と連結されたフィルム上に実装されるチップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式で具現されてもよい。
【0027】
データ駆動回路130は、コントローラ140から映像データを受信し、映像データをアナログ形態のデータ電圧に変換する。データ駆動回路130は、ゲートラインGLを通じてスキャン信号が印加されるタイミングに合わせてデータ電圧をそれぞれのデータラインDLに出力し、それぞれのサブピクセルSPが映像データによる明るさを表現できるようにする。
【0028】
データ駆動回路130は、一つ以上のソースドライバー集積回路(SDIC:Source Driver Integrated Circuit)を含むことができる。
【0029】
各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、シフトレジスター、ラッチ回路、デジタルアナログコンバーター、出力バッファーなどを含むことができる。
【0030】
各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、テープ自動ボンディング(TAB)方式又はチップオングラス(COG)方式でディスプレイパネル110のボンディングパッドに連結されてよい。又は、各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、ディスプレイパネル110に直接配置されてよい。又は、各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、ディスプレイパネル110に集積化して配置されてもよい。又は、各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、チップオンフィルム(COF)方式で具現されてよい。この場合、各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、ディスプレイパネル110に連結されたフィルム上に実装され、フィルム上の配線を通じてディスプレイパネル110と電気的に連結されてよい。
【0031】
コントローラ140は、ゲート駆動回路120とデータ駆動回路130に各種制御信号を供給し、ゲート駆動回路120とデータ駆動回路130の動作を制御することができる。
【0032】
コントローラ140は、印刷回路基板、又は可撓性印刷回路などの上に実装され、印刷回路基板、又は可撓性印刷回路などを通じてゲート駆動回路120及びデータ駆動回路130と電気的に連結されてよい。
【0033】
コントローラ140は、各フレームにおいて設定されたタイミングに従ってゲート駆動回路120がスキャン信号を出力するようにし、外部から受信した映像データを、データ駆動回路130において用いるデータ信号形式に合わせて変換し、変換された映像データをデータ駆動回路130に出力する。
【0034】
コントローラ140は、映像データとともに、垂直同期信号VSYNC、水平同期信号HSYNC、入力データイネーブル信号(DE:Data Enable)、クロック信号CLKなどを含む各種タイミング信号を外部(例えば、ホストシステム)から受信する。
【0035】
コントローラ140は、外部から受信した各種タイミング信号を用いて各種制御信号を生成し、ゲート駆動回路120及びデータ駆動回路130に出力することができる。
【0036】
一例として、コントローラ140は、ゲート駆動回路120を制御するために、ゲートスタートパルス(GSP:Gate Start Pulse)、ゲートシフトクロック(GSC:Gate Shift Clock)、ゲート出力イネーブル信号(GOE:Gate Output Enable)などを含む各種ゲート制御信号GCSを出力する。
【0037】
ゲートスタートパルス(GSP)は、ゲート駆動回路120を構成する一つ以上のゲートドライバー集積回路(GDIC)の動作スタートタイミングを制御する。ゲートシフトクロック(GSC)は、一つ以上のゲートドライバー集積回路(GDIC)に共通に入力されるクロック信号であって、スキャン信号のシフトタイミングを制御する。ゲート出力イネーブル信号(GOE)は、一つ以上のゲートドライバー集積回路(GDIC)のタイミング情報を指定している。
【0038】
また、コントローラ140は、データ駆動回路130を制御するために、ソーススタートパルス(SSP:Source Start Pulse)、ソースサンプリングクロック(SSC:Source Sampling Clock)、ソース出力イネーブル信号(SOE:Source Output Enable)などを含む各種データ制御信号DCSを出力する。
【0039】
ソーススタートパルス(SSP)は、データ駆動回路130を構成する一つ以上のソースドライバー集積回路(SDIC)のデータサンプリングスタートタイミングを制御する。ソースサンプリングクロック(SSC)は、ソースドライバー集積回路(SDIC)のそれぞれにおいてデータのサンプリングタイミングを制御するクロック信号である。ソース出力イネーブル信号(SOE)は、データ駆動回路130の出力タイミングを制御する。
【0040】
タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110、ゲート駆動回路120、データ駆動回路130などに各種電圧又は電流を供給するか、供給する各種電圧又は電流を制御する電源管理集積回路をさらに含むことができる。
【0041】
タッチディスプレイ装置100においてタッチセンシングのための構成を説明すると、タッチセンシングシステム200は、ディスプレイパネル110に配置された複数のタッチ電極TEを駆動することができる。
【0042】
タッチセンシングシステム200は、タッチラインTLを通じてタッチ駆動信号をタッチ電極TEに供給し、タッチ電極TEからタッチセンシング信号を受信して、タッチ有無及びタッチ座標を検出することができる。
【0043】
タッチ電極TEは、ディスプレイパネル110の外部に位置してもよく、ディスプレイパネル110の内部に位置してもよい。
【0044】
タッチ電極TEがディスプレイパネル110の内部に位置する場合に、タッチ電極TEは、ディスプレイ駆動のための電極とは別個に配置された電極であってよい。又は、タッチ電極TEは、ディスプレイ駆動のための電極のうち一つであってよい。
【0045】
一例として、タッチ電極TEは、ディスプレイ駆動のための共通電極が分割して配置された電極であってよい。
【0046】
この場合、タッチ電極TEは、タッチセンシングのための電極とディスプレイ駆動のための電極の機能を果たすことができる。
【0047】
一例として、タッチ電極TEは、時間的に分割された期間に、タッチ電極TEと共通電極として駆動できる。又は、タッチ電極TEは、タッチ電極TEの機能と共通電極の機能を同時に果たすことができる。
【0048】
この場合、ディスプレイ駆動期間にタッチ電極TEにタッチ駆動信号が印加されるので、ディスプレイ駆動のための信号(例えば、データ電圧、スキャン信号など)がタッチ駆動信号に基づいて変調された形態で供給されてよい。
【0049】
タッチセンシングシステム200は、前述したように、ディスプレイ駆動期間又はディスプレイ駆動期間と時間的に分割された期間に、タッチ電極TEにタッチ駆動信号を供給してタッチセンシングを行うことができる。
【0050】
図2は、本開示の実施例に係るタッチセンシングシステム200の構成を概略的に示す図である。
【0051】
図2を参照すると、タッチセンシングシステム200は、タッチ駆動回路210と、タッチコントローラ220を含むことができる。
【0052】
タッチ駆動回路210は、複数のタッチラインTLと電気的に連結されてよい。タッチ駆動回路210は、タッチラインTLを通じて、ディスプレイパネル110に配置されたタッチ電極TEを駆動することができる。タッチ駆動回路210は、タッチラインTLを通じて、タッチ電極TEから検出されたタッチセンシング信号に基づくデータをタッチコントローラ220に伝送できる。
【0053】
ディスプレイパネル110のサイズによって、タッチセンシングシステム200は、2つ以上のタッチ駆動回路210を含むことができる。
【0054】
タッチ駆動回路210は、印刷回路基板又は可撓性印刷回路に配置されてよい。一例として、タッチ駆動回路210は、フィルムに実装され、フィルムを通じてディスプレイパネル110と電気的に連結されてよい。
【0055】
タッチ駆動回路210は、場合によって、データ駆動回路130と統合した形態で配置されてよい。又は、タッチ駆動回路210は、データ駆動回路130と別個に配置されてもよい。
【0056】
タッチコントローラ220は、タッチ駆動回路210を制御し、タッチセンシング結果によるデータをタッチ駆動回路210から受信することができる。
【0057】
タッチコントローラ220は、タッチ駆動回路210から受信したデータに基づき、ディスプレイパネル110に対するタッチ有無及びタッチ座標を検出できる。
【0058】
図3は、本開示の実施例に係るタッチ駆動回路210の構成を例示的に示す図である。
【0059】
図3を参照すると、タッチ駆動回路210は、複数のセンシングユニットSU1,…,SUmと、複数のマルチプレクサMUX1,…,MUXmを含むことができる。複数のマルチプレクサMUX1,…,MUXmのそれぞれは、複数のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSWnを含むことができる。
【0060】
センシングユニットSUは、マルチプレクサMUXを介して、ディスプレイパネル110に配置された複数のタッチ電極TEを駆動することができる。
【0061】
一例として、第1センシングユニットSU1は、第1マルチプレクサMUX1と電気的に連結されてよい。第1マルチプレクサMUX1は、N(Nは、2以上の整数)個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSWnを含むことができる。
【0062】
N個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSWnのそれぞれは、タッチラインTLと電気的に連結されてよい。第1マルチプレクサMUX1は、N個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSWnを介して、ディスプレイパネル110に配置されたN個のタッチ電極TEと電気的に連結されてよい。第1センシングユニットSU1が第1マルチプレクサMUX1の駆動によってディスプレイパネル110に対するN個のタッチ電極TEを駆動し、タッチセンシング信号を検出することができる。
【0063】
第1センシングユニットSU1によって駆動されるN個のタッチ電極TEは、一例として、ディスプレイパネル110の複数の領域に配置されてよい。図3に示す例示のように、ディスプレイパネル110がN個の領域A1,A2,…,A(n-1),Anに区分され、第1センシングユニットSU1によって駆動されるN個のタッチ電極TEのそれぞれは、N個の領域A1,A2,…,A(n-1),Anに配置されてよい。
【0064】
この場合、第1領域A1に配置されたタッチ電極TEとタッチ駆動回路210とを連結するタッチラインTLの長さと、第N領域Anに配置されたタッチ電極TEとタッチ駆動回路210とを連結するタッチラインTLの長さとの差が大きいことがある。
【0065】
タッチ電極TEとタッチ駆動回路210とを連結するタッチラインTLの長さの差異によってタッチラインTLによるロード偏差が発生することがある。このようなロード偏差により、タッチ電極TEが配置された位置によるタッチセンシングの感度が異なることがある。
【0066】
本開示の実施例は、タッチセンシング期間に、マルチプレクサMUXに含まれたチャネルスイッチCHSWの駆動方式を可変的に制御することにより、タッチラインTLのロード偏差を減少させながらタッチセンシングを行うことができる方案を提供することができる。
【0067】
図4A及び図4Bは、本開示の実施例に係るタッチ駆動回路210の駆動方式を例示的に示す図である。
【0068】
図4A及び図4Bを参照すると、ディスプレイパネル110が10個の領域A1,…,A10に区分されている例示を示す。
【0069】
10個の領域A1,…,A10のそれぞれに複数のタッチ電極TEが配置されてよい。各領域には、複数のセンシングユニットSUによって駆動されるタッチ電極TEが配置されてよい。
【0070】
一例として、それぞれの領域ごとに第1センシングユニットSU1によって駆動されるタッチ電極TEから第24センシングユニットSU24によって駆動されるタッチ電極TEまで配置されてよい。区分される領域の数と各領域に配置されたタッチ電極TEを駆動するセンシングユニットSUの数は一例示であり、本開示の実施例は、図4Aに示す例示に限定されない。
【0071】
タッチ駆動回路210に含まれた複数のセンシングユニットSUのうち第1センシングユニットSU1によって駆動されるタッチ電極TEは、10個の領域A1,…,A10ごとに配置されてよい。
【0072】
第1センシングユニットSU1は、第1マルチプレクサMUX1を介して、10個の領域A1,…,A10に配置されたタッチ電極TEを駆動することができる。
【0073】
一例として、第1マルチプレクサMUX1は、10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10を含むことができる。
【0074】
第1マルチプレクサMUX1に含まれた第1チャネルスイッチCHSW1は、ディスプレイパネル110の第1領域A1に配置されたタッチ電極TEと電気的に連結されてよい。第1マルチプレクサMUX1に含まれた第10チャネルスイッチCHSW10は、ディスプレイパネル110の第10領域A10に配置されたタッチ電極TEと電気的に連結されてよい。
【0075】
第1センシングユニットSU1は、第1マルチプレクサMUX1に含まれた第1チャネルスイッチCHSW1がターンオンされた期間に、第1領域A1に配置されたタッチ電極TEを駆動してセンシングを行うことができる。第1センシングユニットSU1は、第1マルチプレクサMUX1に含まれた第10チャネルスイッチCHSW10がターンオンされた期間に、第10領域A10に配置されたタッチ電極TEを駆動してセンシングを行うことができる。
【0076】
また、第1センシングユニットSU1は、第1マルチプレクサMUX1に含まれた10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10のうち2つ以上のチャネルスイッチCHSWがターンオンされた状態でセンシングを行うことができる。
【0077】
一例として、図4Aに示す例示のように、第1マルチプレクサMUX1に含まれた第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10が同時にターンオンされてよい。
【0078】
第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10は同時にターンオンされて互いに短絡してよい。第1チャネルスイッチCHSW1と電気的に連結されたタッチラインTLと第10チャネルスイッチCHSW10に電気的に連結されたタッチラインTLとが互いに短絡してよい。
【0079】
第1センシングユニットSU1は、第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10とがターンオンされた状態であるので、第1領域A1に配置されたタッチ電極TEと第10領域A10に配置されたタッチ電極TEを同時に駆動してタッチセンシングを行うことができる。
【0080】
また、図4Bに示す例示のように、第1マルチプレクサMUX1に含まれた第5チャネルスイッチCHSW5と第6チャネルスイッチCHSW6が同時にターンオンされてよい。
【0081】
第5チャネルスイッチCHSW5と第6チャネルスイッチCHSW6が同時にターンオンされて互いに短絡してよい。
【0082】
第1センシングユニットSU1は、第5チャネルスイッチCHSW5と第6チャネルスイッチCHSW6がターンオンされた状態で、第5領域A5に配置されたタッチ電極TEと第6領域A6に配置されたタッチ電極TEを同時に駆動してタッチセンシングを行うことができる。
【0083】
図4A及び図4Bを参照すると、ディスプレイパネル110の第1領域A1は、タッチ駆動回路210から最も遠くに位置する領域であってよい。ディスプレイパネル110の第10領域A10は、タッチ駆動回路210から最も近くに位置する領域であってよい。
【0084】
第1領域A1に配置されたタッチ電極TEとタッチ駆動回路210とを電気的に連結するタッチラインTLの長さが最も大きくてよい。第10領域A10に配置されたタッチ電極TEとタッチ駆動回路210とを電気的に連結するタッチラインTLの長さが最も小さくてよい。
【0085】
タッチラインTLによるロードが最も大きい第1領域A1に配置されたタッチ電極TEと、タッチラインTLによるロードが最も小さい第10領域A10に配置されたタッチ電極TEが同時に駆動されながらタッチセンシングが行われてよい。タッチラインTLによるロードは、第1領域A1に配置されたタッチ電極TEに連結されたタッチラインTLの長さと第10領域A10に配置されたタッチ電極TEに連結されたタッチラインTLの長さとの和に対応して決定されてよい。
【0086】
類似に、図4Bに示す例示の場合、第5領域A5に配置されたタッチ電極TEと第6領域A6に配置されたタッチ電極TEが同時に駆動されながらタッチセンシングが行われてよい。この場合、タッチラインTLによるロードは、第5領域A5に配置されたタッチ電極TEに連結されたタッチラインTLの長さと第6領域A6に配置されたタッチ電極TEに連結されたタッチラインTLの長さとの和に対応して決定されてよい。
【0087】
図4A及び図4Bで401が示す部分は、ディスプレイパネル110の中心又は中心に隣接した基準線であってよい。401が示す部分を基準に第1領域A1と第10領域A10は対称に位置してよい。401が示す部分を基準に第5領域A5と第6領域A6は対称に位置してよい。
【0088】
対称に位置する2つの領域に配置された2つのタッチ電極TEが同時に駆動されながらタッチセンシングが行われてよい。
【0089】
2つのタッチ電極TEが対称に位置する領域に配置されるので、2つのタッチ電極TEと連結されたタッチラインTLの長さの和は、一定であるか、一定の範囲内に含まれ得る。
【0090】
一例として、第1領域A1に配置されたタッチ電極TEに連結されたタッチラインTLの長さと第10領域A10に配置されたタッチ電極TEに連結されたタッチラインTLの長さとの和は、第5領域A5に配置されたタッチ電極TEに連結されたタッチラインTLの長さと第6領域A6に配置されたタッチ電極TEに連結されたタッチラインTLの長さとの和と同一又は類似であってよい。
【0091】
第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10が同時にターンオンされて行われるタッチセンシング時のタッチラインTLによるロードは、第5チャネルスイッチCHSW5と第6チャネルスイッチCHSW6が同時にターンオンされて行われるタッチセンシング時のタッチラインTLによるロードと同一又は類似であってよい。
【0092】
それぞれのタッチセンシング時に、タッチラインTLによるロード偏差が減少し得る。タッチラインTLによるロード偏差が減少するので、タッチセンシング信号の偏差が減少し得る。
【0093】
また、タッチラインTLによるロード偏差をより減少させるために、領域によってセンシングユニットSUによって駆動されるタッチ電極TEの配列構造が異なってよい。
【0094】
一例として、401が示す部分を基準に上側に位置する第1領域A1と第5領域A5において、第1センシングユニットSU1によって駆動されるタッチ電極TEは、最上側に位置してよい。他のセンシングユニットSUによって駆動されるタッチ電極TEは第1領域A1と第5領域A5に順次に配置されてよい。
【0095】
一方、401が示す部分を基準に下側に位置する第6領域A6と第10領域A10において、第1センシングユニットSU1によって駆動されるタッチ電極TEは、最下側に位置してよい。他のセンシングユニットSUによって駆動されるタッチ電極TEは第6領域A6と第10領域A10に逆順に配置されてよい。
【0096】
一例として、第1センシングユニットSU1によって駆動されるタッチ電極TEと第7センシングユニットSU7によって駆動されるタッチ電極TEが、第1領域A1で配列された構造と第10領域A10で配列された構造は異なってよい。第1領域A1で第1センシングユニットSU1によって駆動されるタッチ電極TEは、第7センシングユニットSU7によって駆動されるタッチ電極TEの上側に位置してよい。第10領域A10で第1センシングユニットSU1によって駆動されるタッチ電極TEは、第7センシングユニットSU7によって駆動されるタッチ電極TEの下側に位置してよい。両配列構造は、401が示す部分を基準に対称してよい。
【0097】
したがって、それぞれのセンシングユニットSUによって駆動されるタッチ電極TEが対称に配置された構造において、対称に配置されたタッチ電極TEを同時に駆動してタッチセンシングを行うので、それぞれのタッチセンシング時にタッチラインTLによるロード偏差が減少し得る。
【0098】
前述した例示は、マルチプレクサMUXに含まれたチャネルスイッチCHSWのうち2つのチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされて短絡しながらタッチセンシングが行われる場合を説明するが、2つ以上のチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされて短絡しながらタッチセンシングが行われてもよい。
【0099】
一例として、2k(kは、1以上の整数)個のチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされて互いに短絡しながらタッチセンシングが行われてよい。又は、場合によって、奇数個のチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされて互いに短絡しながらタッチセンシングが行われてもよい。
【0100】
この場合にも、2つ以上のチャネルスイッチCHSWのそれぞれと連結されたタッチラインTLによるロードの和が一定であるか或いは一定の範囲内に含まれるように2つ以上のチャネルスイッチCHSWの組合せが決定されてよい。
【0101】
このように、マルチプレクサMUX内のチャネルスイッチCHSWを同時駆動する方式により、タッチ電極TEが配置された領域によるタッチラインTLによるロード偏差を減少させながらタッチセンシングデータを取得することができる。
【0102】
タッチセンシングシステム200は、前述したタッチセンシングデータが一次的に取得されると、正確なタッチ感知のためのタッチセンシングを二次的に行うことができる。
【0103】
図5図9は、本開示の実施例に係るタッチ駆動回路210の駆動方式の様々な例示を示す図である。
【0104】
図5を参照すると、マルチプレクサMUXが10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10を含み、ディスプレイパネル110が10個の領域A1,…,A10に区分されてタッチセンシングが行われる例示を示す。
【0105】
10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10のそれぞれは、10個の領域A1,…,A10のそれぞれに配置されたタッチ電極TEと電気的に連結されてよい。
【0106】
タッチセンシングシステム200は、1次センシング期間FSPと2次センシング期間SSPにタッチセンシングを行うことができる。
【0107】
タッチセンシングは、一例として、タッチ同期信号TSYNCNがローレベルである期間に行われてよい。タッチセンシング期間のうち、チャネルスイッチCHSWがターンオンされる期間に、タッチ駆動信号TDSがタッチ電極TEに供給されながらタッチセンシングが行われてよい。
【0108】
1次センシング期間FSPに、マルチプレクサMUXに含まれたチャネルスイッチCHSWのうち2つのチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされて互いに短絡しながらタッチセンシングが行われてよい。同時にターンオンされる2つのチャネルスイッチCHSWはそれぞれ、ディスプレイパネル110において相互対称に位置する領域に配置されたタッチ電極TEと電気的に連結されてよい。
【0109】
一例として、1次センシング期間FSPに、第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10が同時にターンオンされて互いに短絡しながらタッチセンシングが行われてよい。当該期間に第1タッチデータTdata1が取得されてよい。
【0110】
1次センシング期間FSPに、第2チャネルスイッチCHSW2と第9チャネルスイッチCHSW9が同時にターンオンされて互いに短絡しながらタッチセンシングが行われてよい。当該期間に第2タッチデータTdata2が取得されてよい。
【0111】
類似に、相互対称に位置する領域に配置されるタッチ電極TEと連結された2つのチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされて互いに短絡しながらタッチセンシングが行われてよい。それぞれの期間にタッチデータTdata3、Tdata4、Tdata5が取得されてよい。
【0112】
1次センシング期間FSPに取得されたタッチデータTdataは、タッチラインTLによるロード偏差が減少した状態で行われたタッチセンシングによって取得されたデータであってよい。
【0113】
1次センシング期間FSPには、2つのチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされてタッチセンシングが行われるので、タッチがなされた領域を正確に判別するために、2次センシング期間SSPにタッチセンシングが行われてよい。
【0114】
2次センシング期間SSPでタッチセンシングを行うか否かは、タッチ駆動回路210が、取得されたタッチデータTdataと既に設定された臨界値とを比較して決定できる。又は、タッチコントローラ220が、タッチ駆動回路210から受信したデータに基づいて、2次センシングを行うか否かを判断し、2次センシング実行命令をタッチ駆動回路210に伝送することもできる。
【0115】
一例として、図5に示す例示のように、第1領域A1でタッチが発生してよい。
【0116】
この場合、1次センシング期間FSPにおいて第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10が同時にターンオンされてタッチセンシングが行われた期間にタッチが感知され得る。
【0117】
2次センシング期間SSPに第1チャネルスイッチCHSW1がターンオンされてタッチセンシングが行われてよい。2次センシング期間SSPに第10チャネルスイッチCHSW10がターンオンされてタッチセンシングが行われてよい。
【0118】
1次センシング期間FSPでタッチ感知時にターンオンされた2つのチャネルスイッチCHSWが、2次センシング期間SSPに順次にターンオンされながらタッチセンシングが行われてよい。
【0119】
したがって、2次センシング期間SSPにマルチプレクサMUXに含まれたチャネルスイッチCHSWがターンオンされる回数及び期間のうち少なくとも一つは、1次センシング期間FSPにマルチプレクサMUXに含まれたチャネルスイッチCHSWがターンオンされる回数及び期間のうち少なくとも一つよりも小さくてよい。
【0120】
一例として、図5に示す例示において、2次センシング期間SSPにチャネルスイッチCHSWがターンオンされる回数は2回であり、1次センシング期間FSPにチャネルスイッチCHSWがターンオンされる回数である10回よりも小さくてよい。
【0121】
また、2次センシング期間SSPにチャネルスイッチCHSWがターンオンされる期間は2個の期間であって、1次センシング期間FSPにチャネルスイッチCHSWがターンオンされる期間である5個の期間よりも小さくてよい。場合によって、1次センシング期間FSPにチャネルスイッチCHSWがターンオンされる期間を10個の期間ということもでき、この場合にも、2次センシング期間SSPにチャネルスイッチCHSWがターンオンされる期間は、1次センシング期間FSPにチャネルスイッチCHSWがターンオンされる期間よりも小さくてよい。
【0122】
このように、1次センシング期間FSPにマルチプレクサMUXに含まれた10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10のそれぞれは、少なくとも1回以上ターンオンされるように構成され、2次センシング期間SSPにマルチプレクサMUXに含まれた10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10のうち少なくとも一つは、ターンオンされないように構成されてよい。
【0123】
また、2次センシング期間SSPにマルチプレクサMUXに含まれた10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10がターンオンされる期間の和は、1次センシング期間FSPにマルチプレクサMUXに含まれた10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10がターンオンされる期間の和よりも小さくてよい。前述したように、図5に示す例示において、1次センシング期間FSPに10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10がターンオンされる期間の和は、5個の期間と見なしてもよく、場合によって、10個の期間と見なしてもよい。
【0124】
2次センシング期間SSPにおいて第1チャネルスイッチCHSW1がターンオンされた期間にタッチが感知されてよい。
【0125】
この場合、2次センシング期間SSPに取得された第6タッチデータTdata6の値は、1次センシング期間SSPに取得された第1タッチデータTdata1の値よりも小さくてよい。
【0126】
2次センシング期間SSPに、タッチ駆動回路210から最も遠くに位置する第1領域A1に配置されたタッチ電極TEに対するセンシングがなされるので、タッチラインTLによるロードが大きくてよい。
【0127】
これに対し、1次センシング期間FSPに、第1領域A1に配置されたタッチ電極TEと第10領域A10に配置されたタッチ電極TEを同時に駆動してセンシングがなされ、タッチラインTLによるロードが全体ロードの平均に近づき得る。
【0128】
したがって、1次センシング期間FSPに行われたタッチセンシング時のタッチラインTLによるロードが、2次センシング期間SSPに行われたタッチセンシング時のタッチラインTLによるロードよりも小さくてよい。第6タッチデータTdata6の値が第1タッチデータTdata1の値よりも小さくてよい。
【0129】
他の例として、2次センシング期間SSPにおいて第10チャネルスイッチCHSW10がターンオンされた期間にタッチが感知されてよい。
【0130】
第10チャネルスイッチCHSW10と電気的に連結されたタッチ電極TEが配置された第10領域A10は、タッチ駆動回路210から最も近くに位置してよい。
【0131】
この場合、2次センシング期間SSPに取得された第7タッチデータTdata7の値が、1次センシング期間FSPに取得された第1タッチデータTdata1の値よりも大きくてよい。
【0132】
図5に示す例示のように、1次センシング期間FSPに取得された第1タッチデータTdata1によってタッチが感知され、2次センシング期間SSPに取得された第6タッチデータTdata6によってタッチが感知されると、タッチセンシングシステム200は、第1領域A1に配置されたタッチ電極TEでタッチが感知されたと判断できる。
【0133】
タッチセンシングシステム200は、タッチラインTLのロード偏差が反映された2次センシング期間SSPに取得された第6タッチデータTdata6ではなく1次センシング期間FSPに取得された第1タッチデータTdata1に基づいてタッチセンシングを行うことができる。
【0134】
この場合、タッチ駆動回路210が1次センシング期間FSPに取得された第1タッチデータTdata1をタッチコントローラ220に伝送できる。又は、タッチ駆動回路210が第1タッチデータTdata1と第6タッチデータTdata6の両方をタッチコントローラ220に伝送し、タッチコントローラ220が第1タッチデータTdata1に基づいてタッチを判別することもできる。
【0135】
このように、相互対称に配置されたタッチ電極TEと電気的に連結された2つのチャネルスイッチCHSWを同時にターンオンさせてタッチデータTdataを取得するので、タッチラインTLのロード偏差が減少したタッチデータTdataが取得され得る。
【0136】
タッチラインTLのロード偏差が減少したタッチデータTdataを用いてタッチセンシングを行うので、タッチセンシングの性能が改善され得る。
【0137】
また、2つのチャネルスイッチCHSWを同時に駆動して1次センシングを行い、一部のチャネルスイッチCHSWを順次に駆動しながら2次センシングを行うので、全体的なセンシング期間又はセンシング実行による消費電力が減少し得る。
【0138】
場合によって、複数の領域でタッチが発生することがあり、この場合にも、2次センシング期間SSPに駆動するチャネルスイッチCHSWを可変させることにより、タッチラインTLのロード偏差が減少したタッチデータTdataを用いたタッチセンシングを行うことができる。
【0139】
一例として、図6を参照すると、第1領域A1と第2領域A2との境界領域でタッチが発生することがある。
【0140】
タッチセンシングシステム200は、図5で説明した例示のように、1次センシング期間FSPに、10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10のうち2つのチャネルスイッチCHSWを同時にターンオンさせてタッチセンシングを行うことができる。同時にターンオンされて互いに短絡する2つのチャネルスイッチCHSWは、ディスプレイパネル110において対称に位置する領域に配置されたタッチ電極TEと電気的に連結されてよい。
【0141】
第1領域A1と第2領域A2との境界領域でタッチが発生するので、1次センシング期間FSPで第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10が同時にターンオンされた期間に取得された第1タッチデータTdata1によってタッチが感知されてよい。また、1次センシング期間FSPに第2チャネルスイッチCHSW2と第9チャネルスイッチCHSW9が同時にターンオンされた期間に取得された第2タッチデータTdata2によってタッチが感知されてよい。
【0142】
タッチセンシングシステム200は、1次センシング期間FSPに感知されたセンシング結果に基づき、2次センシング期間SSPに第1チャネルスイッチCHSW1、第2チャネルスイッチCHSW2、第9チャネルスイッチCHSW9及び第10チャネルスイッチCHSW10を順次に駆動しながらタッチセンシングを行うことができる。この場合にも、2次センシング期間SSPに4個のチャネルスイッチCHSW1,CHSW2,CHSW9,CHSW10のみが駆動されるので、2次センシング期間SSPにチャネルスイッチCHSWがターンオンされる回数及び期間は、1次センシング期間FSPにチャネルスイッチCHSWがターンオンされる回数及び期間よりも小さくてよい。
【0143】
2次センシング期間SSPに第1チャネルスイッチCHSW1がターンオンされた期間に取得された第6タッチデータTdata6によってタッチが感知されてよい。2次センシング期間SSPに第2チャネルスイッチCHSW2がターンオンされた期間に取得された第7タッチデータTdata7によってタッチが感知されてよい。
【0144】
タッチセンシングシステム200は、1次センシング期間FSPのセンシング結果と2次センシング期間SSPのセンシング結果に基づいてタッチを判別することができる。
【0145】
タッチセンシングシステム200は、2次センシング期間SSPのセンシング結果に基づいてタッチ位置を判別するものの、1次センシング期間FSPに取得されたタッチデータTdataに基づいてタッチ感度などを判別することができる。したがって、タッチラインTLのロード偏差が減少したタッチデータTdataを用いたタッチセンシングが行われ得る。
【0146】
タッチセンシングシステム200は、複数の領域で2つ以上のタッチが発生した場合にも、前述した方式を用いてタッチセンシングを行うことができる。
【0147】
図7を参照すると、第1領域A1と第2領域A2との境界領域、及び第7領域A7でタッチが発生した例示を示す。
【0148】
タッチセンシングシステム200は、1次センシング期間FSPに10個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW10のうち2つのチャネルスイッチCHSWを同時にターンオンさせてタッチセンシングを行うことができる。
【0149】
1次センシング期間FSPにおいて第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10が同時にターンオンされた期間に取得された第1タッチデータTdata1によってタッチが感知されてよい。第2チャネルスイッチCHSW2と第9チャネルスイッチCHSW9が同時にターンオンされた期間に取得された第2タッチデータTdata2によってタッチが感知されてよい。第4チャネルスイッチCHSW4と第7チャネルスイッチCHSW7が同時にターンオンされた期間に取得された第4タッチデータTdata4によってタッチが感知されてよい。
【0150】
タッチセンシングシステム200は、1次センシング期間FSPのセンシング結果によって2次センシング期間SSPにタッチセンシングを行うことができる。
【0151】
タッチセンシングシステム200は、第1チャネルスイッチCHSW1、第2チャネルスイッチCHSW2、第4チャネルスイッチCHSW4、第7チャネルスイッチCHSW7、第9チャネルスイッチCHSW9及び第10チャネルスイッチCHSW10を順次にターンオンさせてタッチセンシングを行うことができる。
【0152】
2次センシング期間SSPにおいて第1チャネルスイッチCHSW1がターンオンされた期間に取得された第6タッチデータTdata6によってタッチが感知されてよい。第2チャネルスイッチCHSW2がターンオンされた期間に取得された第7タッチデータTdata7によってタッチが感知されてよい。第7チャネルスイッチCHSW7がターンオンされた期間に取得された第9タッチデータTdata9によってタッチが感知されてよい。
【0153】
タッチセンシングシステム200は、複数の領域で2つ以上のタッチが同時に発生した場合にも、前述した例示のように、1次センシングと2次センシングを行うことにより、タッチラインTLのロード偏差が減少したタッチデータTdataを取得してタッチセンシングを行うことができる。
【0154】
図8は、複数の領域で2つ以上のタッチが同時に発生した他の例示を示す。
【0155】
図8を参照すると、第1領域A1と第10領域A10で同時にタッチが発生することがある。
【0156】
タッチセンシングシステム200は、1次センシング期間FSPに2つのチャネルスイッチCHSWを同時にターンオンさせてタッチセンシングを行うことができる。
【0157】
第1領域A1と第10領域A10でタッチが発生するので、第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10が同時にターンオンされた期間にタッチが感知されてよい。
【0158】
タッチセンシングシステム200は、1次センシング期間FSPのセンシング結果に基づき、2次センシング期間SSPに第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10を順次にターンオンさせてタッチセンシングを行うことができる。
【0159】
第1チャネルスイッチCHSW1がターンオンされた期間に取得された第6タッチデータTdata6と第10チャネルスイッチCHSW10がターンオンされた期間に取得された第7タッチデータTdata7のそれぞれによってタッチが感知されてよい。
【0160】
この場合、2次センシング期間SSPに取得された第6タッチデータTdata6と第7タッチデータTdata7はタッチラインTLのロード偏差が反映されたタッチデータであるため、タッチセンシング時に用いることができない。
【0161】
また、1次センシング期間FSPに取得された第1タッチデータTdata1は、第1チャネルスイッチCHSW1と第10チャネルスイッチCHSW10が同時にターンオンされた期間に取得されたデータであるので、第1領域A1でのタッチと第10領域A10でのタッチをそれぞれセンシングするために用いることはできない。
【0162】
タッチセンシングシステム200は、2次センシング期間SSPに、1次センシング期間FSPの組合せと異なる組合せの2つのチャネルスイッチCHSWをターンオンさせてタッチセンシングを行うことができる。
【0163】
一例として、2次センシング期間SSPに第1チャネルスイッチCHSW1と第9チャネルスイッチCHSW9が同時にターンオンされて互いに短絡しながらタッチセンシングが行われてよい。第9チャネルスイッチCHSW9と連結されたタッチ電極TEが配置された第9領域A9は、第10領域A10を除けば、第1領域A1から最も遠くに位置する領域であってよい。
【0164】
2次センシング期間SSPに第2チャネルスイッチCHSW2と第10チャネルスイッチCHSW10が同時にターンオンされて互いに短絡しながらタッチセンシングが行われてよい。第2チャネルスイッチCHSW2と連結されたタッチ電極TEが配置された第2領域A2は、第1領域A1を除けば、第10領域A10から最も遠くに位置する領域であってよい。
【0165】
第1チャネルスイッチCHSW1と第9チャネルスイッチCHSW9が同時にターンオンされた期間に取得された第8タッチデータTdata8を用いて、第1領域A1でのタッチに対するセンシングが行われてよい。
【0166】
第2チャネルスイッチCHSW2と第10チャネルスイッチCHSW10が同時にターンオンされた期間に取得された第9タッチデータTdata9を用いて、第10領域A10でのタッチに対するセンシングが行われてよい。
【0167】
1次センシング期間FSPに同時にターンオンされるチャネルスイッチCHSWに連結されたタッチ電極TEが配置された領域で同時にタッチが発生しても、他の組合せの2つのチャネルスイッチCHSWを同時にターンオンさせてタッチセンシングを行うので、タッチラインTLによるロード偏差が減少した状態で取得されたタッチデータTdataを用いたタッチセンシングが行われ得る。
【0168】
このように、本開示の実施例によれば、対称に位置するタッチ電極TEと電気的に連結された2つのチャネルスイッチCHSWを同時に駆動してタッチセンシングを行うので、タッチラインTLによるロード偏差を減少させながらタッチセンシングが行われ得る。
【0169】
また、場合によって、マルチプレクサMUXによって駆動されるディスプレイパネル110の領域が奇数個に区分された場合にも、前述した方式によるタッチセンシングが行われてよい。
【0170】
図9を参照すると、マルチプレクサMUXが9個のチャネルスイッチCHSW1,…,CHSW9を含む例示を示す。ディスプレイパネル110は、9個の領域A1,…,A9に区別されてよい。
【0171】
1次センシング期間FSPに相互対称の領域に配置されたタッチ電極TEを駆動する2つのチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされて互いに短絡しながらタッチセンシングが行われてよい。
【0172】
ディスプレイパネル110の中心に位置する第5領域A5に配置されたタッチ電極TEを駆動する場合に、第5チャネルスイッチCHSW5のみがターンオンされてよい。
【0173】
1次センシング期間FSPにおいて2つのチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされた期間にタッチが感知されると、前述した例示のように、2次センシング期間SSPにタッチセンシングが行われてよい。
【0174】
図9に示す例示のように、第5領域A5にタッチが発生した場合に、1次センシング期間FSPに取得された第5タッチデータTdata5によってタッチセンシングが行われてよい。2次センシング期間SSPにタッチセンシングが行われなくてよい。
【0175】
第5チャネルスイッチCHSW5のみがターンオンされてタッチセンシングが行われるので、異なる2つのチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされてタッチセンシングが行われた場合に比べてロードが小さくてよい。
【0176】
一例として、第5チャネルスイッチCHSW5のみがターンオンされた期間に行われたタッチセンシング時のタッチラインTLのロードは、2つのチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされた期間に行われたタッチセンシング時のタッチラインTLのロードの1/2であり得る。
【0177】
このようなロード差異によるタッチセンシング信号の偏差が発生することを防止するために、第5チャネルスイッチCHSW5に連結された電荷調節部の設定を、他のチャネルスイッチCHSWに連結された電荷調節部の設定と異ならせてよい。
【0178】
一例として、第5チャネルスイッチCHSW5の駆動時に取得されたタッチセンシング信号の感度を下げ、2つのチャネルスイッチCHSWが同時に駆動されて取得されたタッチセンシング信号の感度と類似にすることができる。
【0179】
又は、場合によって、タッチコントローラ220が第5チャネルスイッチCHSW5の駆動時に取得されたタッチデータTdataに基づくタッチ判別時に、タッチラインTLのロードによる偏差を考慮してタッチ感度を判別することもできる。
【0180】
以上で説明した本開示の実施例を簡略に説明すれば、次の通りである。
【0181】
本開示の実施例に係るタッチディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110に配置された複数のタッチ電極TE、複数のタッチ電極TEのうちN(Nは、2以上の整数)個のタッチ電極TEのそれぞれと電気的に連結されたN個のチャネルスイッチCHSWを含むマルチプレクサMUX、及びマルチプレクサMUXと電気的に連結されたセンシングユニットSUを含むことができる。
【0182】
1次センシング期間FSPの少なくとも一部の期間にN個のチャネルスイッチCHSWのうち2k(kは、1以上の整数)個のチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成されてよい。1次センシング期間FSP以後の2次センシング期間SSPの少なくとも一部の期間に、2k個のチャネルスイッチCHSWのそれぞれが別個の期間にターンオンされるように構成されてよい。
【0183】
1次センシング期間FSPの一部の期間に、N個のチャネルスイッチCHSWのうち第1チャネルスイッチCHSW1と第NチャネルスイッチCHSWnが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成されてよい。
【0184】
第1チャネルスイッチCHSW1は、N個のタッチ電極TEのうちマルチプレクサMUXから最も遠くに位置する第1タッチ電極と電気的に連結されてよい。第NチャネルスイッチCHSWnは、N個のタッチ電極TEのうちマルチプレクサMUXから最も近くに位置する第Nタッチ電極と電気的に連結されてよい。
【0185】
1次センシング期間FSPの他の一部の期間にN個のチャネルスイッチCHSWのうち第2チャネルスイッチCHSW2と第(N-1)チャネルスイッチCHSW(n-1)が同時にターンオンされて互いに短絡するように構成されてよい。
【0186】
第2チャネルスイッチCHSW2は、N個のタッチ電極TEのうち第1タッチ電極に隣接し、第1タッチ電極と比較して、マルチプレクサMUXのより近くに位置する第2タッチ電極と電気的に連結されてよい。第(N-1)チャネルスイッチCHSW(n-1)は、N個のタッチ電極TEのうち第Nタッチ電極に隣接し、第Nタッチ電極と比較して、マルチプレクサMUXからより遠くに位置する第(N-1)タッチ電極と電気的に連結されてよい。
【0187】
1次センシング期間FSPにおいて第1チャネルスイッチCHSW1と第NチャネルスイッチCHSWnが同時にターンオンされた期間にタッチが感知されると、2次センシング期間SSPに第1チャネルスイッチCHSW1と第NチャネルスイッチCHSWnのそれぞれが別個の期間にターンオンされるように構成されてよい。
【0188】
2次センシング期間SSPにおいて第1チャネルスイッチCHSW1がターンオンされた期間にタッチが感知された場合に、2次センシング期間SSPにおいて第1チャネルスイッチCHSW1がターンオンされた期間に取得されたタッチデータTdataの値は、1次センシング期間FSPにおいて第1チャネルスイッチCHSW1と第NチャネルスイッチCHSWnが同時にターンオンされた期間に取得されたタッチデータTdataの値よりも小さくてよい。
【0189】
又は、2次センシング期間SSPにおいて第NチャネルスイッチCHSWnがターンオンされた期間にタッチが感知された場合に、2次センシング期間SSPにおいて第NチャネルスイッチCHSWnがターンオンされた期間に取得されたタッチデータTdataの値は、1次センシング期間FSPにおいて第1チャネルスイッチCHSW1と第NチャネルスイッチCHSWnが同時にターンオンされた期間に取得されたタッチデータTdataの値よりも大きくてよい。
【0190】
又は、2次センシング期間SSPにおいて第1チャネルスイッチCHSW1がターンオンされた期間と第NチャネルスイッチCHSWnがターンオンされた期間の両方でタッチが感知されると、2次センシング期間SSPの一部の期間に、第Nタッチ電極に隣接した第(N-1)タッチ電極と電気的に連結された第(N-1)チャネルスイッチCHSW(n-1)と第1チャネルスイッチCHSW1が同時にターンオンされて互いに短絡するように構成されてよい。2次センシング期間SSPの他の一部の期間に、第1タッチ電極に隣接した第2タッチ電極と電気的に連結された第2チャネルスイッチCHSW2と第NチャネルスイッチCHSWnが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成されてよい。
【0191】
ディスプレイパネル110は、相互対称に位置する第1領域と第2領域を含むことができる。第1領域で第1センシングユニットによって駆動されるタッチ電極TEと第2センシングユニットによって駆動されるタッチ電極TEが配置された構造は、第2領域で第1センシングユニットによって駆動されるタッチ電極TEと第2センシングユニットによって駆動されるタッチ電極TEが配置された構造と対称であってよい。
【0192】
Nが2p(pは、1以上の整数)の場合に、1次センシング期間FSPの一部の期間に第pチャネルスイッチCHSWpと第(p+1)チャネルスイッチCHSW(p+1)が同時にターンオンされて互いに短絡するように構成されてよい。
【0193】
又は、Nが(2p+1)(pは、1以上の整数)の場合に、1次センシング期間FSPの一部の期間に、第(p+1)チャネルスイッチCHSW(p+1)が、残りのチャネルスイッチCHSWがターンオンされる期間と区別される期間にターンオンされるように構成されてよい。
【0194】
2k個のチャネルスイッチCHSWのそれぞれと電気的に連結された2k個のタッチ電極TEのうち少なくとも2つは、ディスプレイパネル110に対称に配置されてよい。
【0195】
1次センシング期間FSPにN個のチャネルスイッチCHSWがターンオンされる順序は一定であり、2次センシング期間SSPにN個のチャネルスイッチCHSWがターンオンされる順序は可変であってよい。
【0196】
本開示の実施例に係るタッチディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110に配置された複数のタッチ電極TE、複数のタッチ電極TEのうちN(Nは、2以上の整数)個のタッチ電極TEのそれぞれと電気的に連結されたN個のチャネルスイッチCHSWを含むマルチプレクサMUX、及びマルチプレクサMUXと電気的に連結されたセンシングユニットSUを含み、1次センシング期間FSPの少なくとも一部の期間に、N個のチャネルスイッチCHSWのうち少なくとも2つ以上のチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、1次センシング期間FSP以後の2次センシング期間SSPの少なくとも一部の期間に、少なくとも2つ以上のチャネルスイッチCHSWのそれぞれが別個の期間にターンオンされるように構成されてよい。
【0197】
第1次センシング期間FSPにN個のチャネルスイッチCHSWのそれぞれは少なくとも1回以上ターンオンされるように構成され、第2次センシング期間SSPにN個のチャネルスイッチCHSWのうち少なくとも一つはターンオンされないように構成されてよい。
【0198】
第2次センシング期間SSPにN個のチャネルスイッチCHSWがターンオンされる期間の和は、第1次センシング期間FSPにN個のチャネルスイッチCHSWがターンオンされる期間の和よりも小さくてよい。
【0199】
本開示の実施例に係るタッチ駆動回路210は、N(Nは、2以上の整数)個のタッチ電極TEのそれぞれと電気的に連結されたN個のチャネルスイッチCHSWを含むマルチプレクサMUX、及びマルチプレクサMUXと電気的に連結されたセンシングユニットSUを含み、1次センシング期間FSPの少なくとも一部の期間に、N個のチャネルスイッチCHSWのうち2k(kは、1以上の整数)個のチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされて互いに短絡するように構成され、1次センシング期間FSP以後の2次センシング期間SSPの少なくとも一部の期間に、2k個のチャネルスイッチCHSWのそれぞれが別個の期間にターンオンされるように構成されてよい。
【0200】
前述した本開示の実施例によれば、相互対称に位置する領域に配置されたタッチ電極TEを駆動する2k個のチャネルスイッチCHSWが同時にターンオンされ、2k個のチャネルスイッチCHSWと電気的に連結された2k個のタッチラインTLが互いに短絡してよい。
【0201】
対称に位置する領域に配置されたタッチ電極TEと電気的に連結された2k個のタッチラインTLが互いに短絡した状態でタッチセンシングが行われるので、タッチラインTLによるロード偏差が減少したタッチデータTdataが取得され得る。
【0202】
したがって、ディスプレイパネル110の領域によるタッチラインTLのロード差異によるタッチ感度の偏差を減少させ、タッチセンシングの性能を改善できる方案を提供することができる。
【0203】
以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。また、本開示に示されている実施例は、本開示の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本開示の技術思想の範囲が限定されることはない。本開示の保護範囲は、添付する請求範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内におけるあらゆる技術思想は本開示の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきであろう。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9