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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】電動歯ブラシ用交換ヘッドの取付部
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/22 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
A61C17/22 C
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022521172
(86)(22)【出願日】2020-09-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-12
(86)【国際出願番号】 US2020051411
(87)【国際公開番号】W WO2021071653
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-05-30
(31)【優先権主張番号】62/912,297
(32)【優先日】2019-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516082604
【氏名又は名称】ラニール,リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100126848
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン ジェイ.ディション
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-506028(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/22-17/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交換用歯ブラシヘッドであって、前記交換用歯ブラシヘッドは、
長手方向の長さを有するスリーブと、第1端部と、前記第1端部に対して反対側にある第2端部を含み、前記第1端部は、ヘッドから延在する複数の洗浄要素を支持するヘッドを有し、前記第2端部は、駆動シャフトの挿入のために長手方向の長さに沿って延在する開口部を形成し、
結合部材及びばねクリップ部材を含む取付部と、を含み、
前記結合部材は、基端部と、前記スリーブの前記第2端部の前記開口部内に延在する遠位端部と、前記基端部と前記遠位端部との間に延在する側壁とを含み、前記遠位端部は、前記側壁からある角度で延在する壁を形成し且つ前記スリーブの第1端部に対向し、前記結合部材は、前記駆動シャフトの少なくとも一部を受け入れるための駆動シャフト開口部を含み、前記ばねクリップ部材は、基部と、前記基部と一体であり且つ前記基部の第1側部からある角度で延在する少なくとも1つのばねクリップアームとを含み、前記基部の第1側部は、前記結合部材の前記遠位端部の少なくとも一部に亘って延在し、前記少なくとも1つのばねクリップアームは、前記駆動シャフトを保持するために、前記側壁の一部が内側に曲げられるように、前記側壁の上側に延在し、前記側壁に対して付勢されている、
交換用歯ブラシヘッド。
【請求項2】
前記結合部材の前記側壁が、前記側壁から少なくとも部分的に離間された可撓性ブリッジ部分を含み、前記少なくとも1つのばねクリップアームは、前記可撓性ブリッジ部分上に整列され、前記可撓性ブリッジ部分を内側に撓ませる、請求項1に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項3】
前記ばねクリップの基部は、前記第1側部の反対側に第2側部を有し、前記ばねクリップの基部は、前記基部の前記第1側部及び前記第2側部の間の側縁部から前記ばねクリップアームとは反対方向に延在する少なくとも1つのアセンブリタブを含む、請求項1または2に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項4】
前記ばねクリップの基部が、当該基部を通って延びる、前記遠位端部の開口部及び前記駆動シャフト開口部と整列する貫通孔を画定する、請求項1~3のうちいずれか1項に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項5】
前記結合部材は、前記スリーブの前記第2端部内にフィットするための構造を含む、請求項1~4のうちいずれか1項に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項6】
前記結合部材の前記側壁及び前記スリーブの前記第2端部のうちの一方は、環状突出部を含み、前記結合部材の前記側壁及び前記スリーブの前記第2端部のうちの他方は、前記突出部がスナップフィットする環状チャネルを含む、請求項1~5のうちいずれか1項に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項7】
前記スリーブの前記取付部が、前記開口部内に肩部を含み、前記ばねクリップの少なくとも1つのアセンブリタブが、前記肩部に当接する、請求項3に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項8】
前記可撓性ブリッジ部分は、前記少なくとも1つのばねクリップアームによって接触される外面と、前記外面に対して反対側の内面とを含み、前記内面は、前記駆動シャフト上の切り込みとフィットする隆起部を含む、請求項に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項9】
交換用歯ブラシヘッドであって、前記交換用歯ブラシヘッドは、
一方の端部にブラシを有し、反対側の端部に駆動シャフトレセプタクルを有する中空管であって、前記管は長手方向軸を有し、前記レセプタクルは、前記長手方向軸に沿って、管端部の口部から、前記長手方向軸に沿って前記管内で前記口部から離間した肩部まで前記管内に延在する、中空管を備え;
前記レセプタクルに挿入される結合部材であって、前記結合部材は、開放端と、遠位端部と、前記遠位端部と前記開放端との間に延在する側壁とを有し、前記遠位端部は、前記肩部に対向し且つ前記側壁及び前記管の前記長手方向軸からある角度で延在する壁を形成し、前記側壁は、可撓性領域を含み、前記結合部材は、前記結合部材及びレセプタクルに挿入される駆動シャフトの回転を防止するための鍵形状を有する内部空間を画定する、結合部材を備え;
前記レセプタクルと前記結合部材との間に配置される一体型でU字状のばねクリップであって、前記ばねクリップは、基部と、前記基部から延在する一対のばねアームとを有し、前記基部は、前記結合部材の前記遠位端部を覆い、前記遠位端部と前記肩部との間に挟まれ、前記ばねアームは、前記側壁の少なくとも一部を覆い、前記ばねアームの少なくとも1つは、前記側壁の前記可撓性領域に係合し、前記可撓性領域を前記結合部材の前記内部空間に向かって撓ませる、ばねクリップを備える;
交換用歯ブラシヘッド。
【請求項10】
前記基部は、2つの対向する側縁部を含み、
前記一対のばねームは、前記2つの対向する側縁部のうちの一対の側縁部から第1の方向に延在し、前記ばねクリップは、前記2つの対向する側縁部のうちの他の一対の側縁部から第2の方向に延在する一対のばねアセンブリタブを含み、前記ばねアセンブリタブは、前記肩部に係合する、請求項9に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項11】
前記可撓性領域は、前記側壁から少なくとも部分的に離間されたブリッジである、請求項10に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項12】
前記基部が前記結合部材の前記遠位端部の上にある、請求項11に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項13】
前記遠位端部は結合部材の排出穴を規定し、前記基部は前記結合部材の排出穴と整列したばねクリップ排出穴を規定する、請求項12に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項14】
前記ブリッジは、前記ばねクリップと係合する外面と、前記外面と反対側の内面とを含み、前記内面は、歯ブラシ駆動シャフトと係合する隆起部分を含む、請求項13に記載の交換用歯ブラシヘッド。
【請求項15】
交換用歯ブラシヘッドの電動歯ブラシ駆動への取り付けシステムであって、前記取り付けシステムは、
所望の周波数で振動するように駆動されることができる駆動シャフトを備え、前記駆動シャフトは、長手方向軸に沿って延在して、鍵形状を画定する外面を有しており;
一端にブラシを有する中空管と、その反対端に駆動シャフトレセプタクルとを含む交換ブラシヘッドを備え、前記管は前記長手方向軸に沿って延び、前記レセプタクルは、管端の口部から、前記管内において前記長手方向軸に沿って、前記口部から離間した肩部まで、前記長手方向軸に沿って前記管内に延びており;
前記レセプタクルに挿入される結合部材を備え、前記結合部材は、開放端と、遠位端部と、前記遠位端部と前記開放端との間に延在する側壁とを有し、前記遠位端部は、前記駆動シャフトの前記長手方向軸に対して略垂直に延在し且つ前記肩部に面し、前記結合部材は、前記結合部材及びレセプタクルに挿入される前記駆動シャフトの回転を防止するために、前記駆動シャフトの前記鍵形状に対応する鍵形状を有し;
前記レセプタクルと前記結合部材との間に配置された一体型でU字状のばねクリップを備え、前記ばねクリップは、基部と、前記基部から延在する一対のばねアームとを有し、前記基部は、前記肩部と前記遠位端部との間に配置され;
前記駆動シャフトは、前記結合部材の部空間に挿入され、前記ばねアームのうちの少なくとも1つは、前記側壁及び前記駆動シャフトのうちの少なくとも1つと係合して、前記結合部材を前記駆動シャフト上に軸方向に保持する、取り付けシステム。
【請求項16】
前記側壁が、前記側壁から少なくとも部分的に離間された可撓性ブリッジを含み、前記ばねアームのうちの少なくとも1つが、前記可撓性ブリッジを覆い、前記可撓性ブリッジが前記駆動シャフトと係合して前記結合部材を前記駆動シャフト上に軸方向に保持するように、前記可撓性ブリッジを前記結合部材の前記内部空間に向かって屈曲させる、請求項15に記載の取り付けシステム。
【請求項17】
前記駆動シャフトの前記鍵形状は、少なくとも1つの平坦面を含み、前記結合部材の前記内部空間の前記鍵形状は、前記駆動シャフトの平坦面と位置合わせされた少なくとも1つの平坦面を含む、請求項15に記載の取り付けシステム。
【請求項18】
前記駆動シャフトは、前記ばねクリップの基部と係合する、請求項15に記載の取り付けシステム。
【請求項19】
前記基部は、2つの対向する側縁部を含み、
前記一対のばねームは、前記2つの対向する側縁部のうちの一対の側縁部から第1の方向に延在し、前記ばねクリップは、前記2つの対向する側縁部のうちの他の一対の側縁部から第2の方向に延在する一対のばねアセンブリタブを含み、前記ばねアセンブリタブは、前記肩部に係合する、請求項18に記載の取り付けシステム。
【請求項20】
可撓性ブリッジは、前記ばねクリップと係合する外面と、前記外面と反対側の内面とを含み、前記内面は隆起部分を含み、前記駆動シャフトは、前記隆起部分と整列した切り欠きを含み、前記隆起部分は、前記駆動シャフトの軸方向の抜けを防止するために前記切り欠きとフィットする、請求項19に記載の取り付けシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、電動歯ブラシ用交換ヘッドに関し、より詳細には、電動歯ブラシ駆動装置に交換ヘッドを保持するための取付部に関する。
【0002】
電動歯ブラシは、一般に、ハンドル部分と駆動シャフトとを含む駆動装置を有する。駆動機構がハンドル部分内に収容され、駆動シャフトがハンドル部分から延び、駆動機構によって回転する、又は選択された揺動角度により駆動される。取り外し可能な交換ブラシヘッドアセンブリは、延長ドライブシャフトに取り付けられる。ブラシヘッドアセンブリは、一般に、ブラシヘッドを一端で支持する中空スリーブを含み、反対端に取付部を含む。取付部は、スリーブの取付端部に嵌合する結合部材を含む。駆動シャフトは、結合部材内に延び、結合部材によって保持される。
【0003】
駆動シャフトと結合部材との間の接続部分は、可動駆動シャフトのトルクをブラシヘッドに確実に伝達し、負荷が掛かった時にトルク伝達を維持するようなものでなければならない。負荷とは、振動するブラシヘッドの慣性質量によって作り出されるトルクと、ユーザの口との相互作用によって作り出される力との組み合わせを指す。また、この接続部分は、歯ブラシの使用中にブラシヘッドを駆動シャフト上に軸方向に保持するのに十分でなければならず、同時に、ブラシヘッドをユーザが便利に取り外すことができるようになっていなければならない。交換ブラシヘッドが洗浄または他の目的のために定期的に取り外される場合、軸方向の保持は、このような構成の困難な面であり得る。交換ブラシヘッドの寿命期間中に交換ヘッドを繰り返し付け替えした後でも、トルク伝達と軸方向保持の機能が低下しないような配置でなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ブラシヘッドを駆動装置上に保持し、駆動装置に対するブラシヘッドの角度回転(angular rotation)を防止する方法で、歯ブラシ駆動装置に取り付ける歯ブラシ用交換ヘッドを提供するものである。加えて、本発明は、ブラシヘッドと駆動シャフトとのきっちりとした嵌め合いをするための種々の成形プラスチック片における公差、及びブラシヘッドが駆動シャフトに適切に着座していることを利用者に正のフィードバックに適応する。
【0005】
一実施形態では、交換ヘッドは、長手方向の長さを有するスリーブと、第1端部と、前記第1端部の反対側に第2端部とを含み、第1端部は、ヘッドから延在する複数の洗浄要素を支持するヘッドを有し、第2端部は、駆動シャフトの挿入のために長手方向の長さに沿って延在する開口部を形成する。交換ヘッドは、結合要素及びばねクリップ部材を有する取付部をさらに含む。結合要素は、基端部と、スリーブの第2端部の開口部内に延在する遠位端部と、基端部と遠位端部との間に延在する側壁と、スリーブの第1端部に対向する遠位端部と、駆動シャフトの少なくとも一部を受け入れるための駆動シャフト開口部とを含む。一実施形態では、ばねクリップ部材は、基部と、基部の第1側部から延在する一対のばねクリップアームとを含み、基部の第1側部は、結合部材の遠位端部の少なくとも一部に亘って延在し、ばねクリップアームは、駆動シャフトの軸方向保持のために側壁の一部が内側に曲げられるように、側壁の上側に延在し、該側壁に対して付勢されている。
【0006】
一実施形態では、結合要素の側壁は、側壁の残部から少なくとも部分的に離間する可撓性ブリッジ部分を含み、ばねクリップアームの1つは、ブリッジ部分上で整列され、ブリッジ部分を内側に屈曲させる。別の実施形態では、結合素子の外側は、スリーブに対する結合素子の角度回転を防止するために、スリーブのマッチング鍵形状に対応する鍵形状(keyed shape)を有することができる。
【0007】
ばねクリップは、結合要素から離れる方向に基部の第2側部から延びる少なくとも1つのアセンブリタブを含むことができる。スリーブの取付部は、開口部内に肩部を含むことができ、少なくとも1つのアセンブリタブは、肩部に当接して、結合部材及びばねクリップをスリーブ内で停止させることができる。
【0008】
別の実施形態では、歯ブラシ駆動装置の駆動シャフトは、結合部材を通して延在し、駆動シャフトが交換ヘッドに完全に挿入されたときにばねクリップに当接して、駆動シャフト上への交換ヘッドの配置についてのフィードバックを、金属と金属の擦り合いにより、ユーザに提供してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施形態による交換ブラシヘッドの分解図である;
【0010】
図2図2は、一実施形態によるばねクリップの斜視図である;
【0011】
図3図3は、その正面図である;
【0012】
図4図4は、その側面図である;
【0013】
図5図5は、一実施形態による結合部材及びばねクリップの側面図である;
【0014】
図6図6は、その斜視図である;
【0015】
図7図7は、図6のVII-VII線に沿った垂直断面図である。
【0016】
図8図8は、その斜視断面図である;
【0017】
図9図9は、駆動シャフトを挿入した結合部材と交換ヘッドの垂直断面図である。
【0018】
本発明の実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、動作の詳細、または以下の説明に記載されるか、または図面に示される構成要素の構成及び配置の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、様々な他の実施形態で実施することができ、本明細書に明示的に開示されていない代替の方法で実施または実行することができる。また、本明細書で使用される語法及び用語は、説明の目的のためのものであり、限定とみなされるべきではないことを理解されたい。「含む(including)」及び「含む(comprising)」ならびにそれらの変形の使用は、その後に列挙される項目及びそれらの均等物、ならびにそれらの追加の項目及び均等物を包含することを意味する。さらに、列挙は、様々な実施形態の説明において使用されてもよい。特に明記しない限り、列挙することは、本発明を構成要素の任意の特定の順序または数に限定するものと解釈されるべきではない。また、列挙することは、列挙された工程(step)または構成要素と組み合わせることができる、またはそれらに組み込むことができる任意の追加の工程または構成要素を、本発明の範囲から除外するものと解釈すべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本願明細書に記載される本発明の実施形態は、電動歯ブラシの交換ヘッドに関し、より詳細には、交換ヘッドを電動歯ブラシの駆動シャフト上に保持するための取付システムに関する。交換ヘッドは、図1に全体的に示され、全体的に10で示される。
【0020】
I.概要
一実施形態によれば、交換ヘッド10は、一端にヘッド14を有し、反対端にレセプタクル16を有するスリーブまたは管12を含む。ヘッド14は、複数の清掃要素18を含む。交換ヘッド10は、更に、スリーブ12のレセプタクル16に挿入するための結合部材20及びばねクリップ22を含む。
【0021】
II.構造
図1及び図9を参照すると、スリーブ12は、第1端部24及び第2端部26を有する管である。スリーブ12は、成形プラスチックから形成することができ、第2端部26の少なくとも一部は中空である。スリーブ12は、概して、スリーブ長の中心に沿って延在し、スリーブ12の中空部分を貫通する長手方向軸線を形成する。第1端部24は、多くの従来の歯ブラシヘッド構成の1つであり得るヘッド14を支持する。図示の実施形態では、ヘッド14は、ほぼ平坦な上面28と、上面28の反対側の下面30とを有する。上面28は、上面28から外向きに延びる複数の清掃素子18を支持し、これらの清掃素子は、剛毛房、エラストマー清掃素子、または剛毛素子とエラストマー清掃素子との組合せにおいて配置された剛毛であってもよい。一実施形態では、ヘッド28はまた、ヘッド14の下面30を覆うエラストマー部分などの1つ以上のエラストマー軟組織クリーナーを含むことができる。
【0022】
スリーブ12の第2端部26は、スリーブ12に開口部31を形成するレセプタクル16を含む。開口部31は、スリーブ12の長手方向の長さの全部又は一部に延在してもよく、レセプタクル16は、開口部31の全部又は一部を含むことができる。図示の実施形態では、レセプタクル16は、スリーブ12の第2端部26の口部32から、スリーブ12の長手方向長さに沿って開口部31内で、口部32から離間した肩部34まで延びている。レセプタクル16の直径は、口部32に近づくにつれて増大し、レセプタクル16内のスリーブ12の内壁33は、結合部材20を受け入れて保持する構造を含んでもよい。図示するように、肩部34は、スリーブ12の第2端部26に向かい合う半径方向内側に延びる壁部を含む。一実施形態では、中間肩部36が肩部34と口部32との間に配置され、丸みを帯びた環状リブ38が口部32に隣接する内壁34から内側に突出する。別の実施形態では、肩部34、36及びリブ38のうちの1つまたは複数は、レセプタクル16内に結合部材20を保持するために、必要に応じて移動または排除されてもよい。
【0023】
図5-9を参照すると、結合部材20は、レセプタクル16内に挿入され、レセプタクル16内に保持されるような寸法及び形状である。結合部材20は、成形プラスチックから形成することができ、第1端部すなわち遠位端部40と、第2端部42と、第1端部40と第2端部42との間に延在する側壁45とを含む。側壁45は、内面48と外面50とを含む。図示の実施形態では、結合部材20は管状であり、内面48は、遠位端部40から第2端部42まで延びる内部空間44を画定する。別の実施形態では、結合部材20は、部分的にのみ中空であり、例えば、遠位端部40が閉じている。
【0024】
図示の実施形態では、結合部材20は2つの部分を含む。第1の部分46は、遠位端部40から、管内にあり、内面48から半径方向内側へ延びる内部肩部51まで延びる。第2の部分52は、肩部51から第2端部42まで延びている。第1の部分46の側壁45は、ほぼ平坦な左54と右56の外側面と、ほぼ平坦な外側上面58と下面59を含み、これらの面は、ばねクリップ22及びレセプタクル16の中にフィットできる鍵形状を形成する。内面48は、例えば、上側60及び下側62の扁平状の内面と共に、駆動シャフト80を受け入れて角度をつけて保持する鍵形状を有する開口部49を画定することができる。図示のように、第1の部分46内の側壁45の一部は、可撓性である。図示の実施形態では、可撓性部分47は、ブリッジ47が側壁45の残りの部分に対して撓むことを可能にするスロット66によって、側壁45から部分的に分離されたブリッジ47である。代替的な実施形態では、可撓性部分は、結合部材20の原料とは異なる特性を有する可撓性原料から形成されてもよく、または複数のブリッジ部分を含んでもよい。図示の実施形態では、ブリッジ47の内面48は、後述するように駆動シャフト80とフィットするように設計された隆起部分70を含む。さらに別の代替実施形態では、側壁45は、可撓性部分47に加えて、またはその代わりに、1つまたは複数の切欠きを含むことができる。
【0025】
結合部材20の第2の部分52は、スリーブ12内のレセプタクル16とフィットする構造を有する外面72を含む。図示するように、外面72の直径は、レセプタクル16の形状に概ね一致するように、第2端部42に近づくにつれて増大する。外面72は、レセプタクル16の中間肩部36に近接して、または隣接する関係で離間された外側肩部74を含むことができる。また、第2の部分52の外側72は、結合部材20がレセプタクル16内に挿入されるときに、レセプタクル16上の環状突起36とスナップ嵌めするための丸みを帯びた環状溝78を含んでもよい。第2の部分52は、肩部51から第2端部42まで延びる開口部75を画定する内面73を含む。図示するように、開口部75は、以下にさらに詳細に説明するように、歯ブラシ駆動装置の一部を収容するために、結合部材20の第1の部分46内の開口部49の直径よりも大きい直径を有する。
【0026】
ばねクリップ22は、一般に、打ち抜き加工された金属製品であるが、他の弾性材料及び形成方法を使用してもよい。一実施形態では、ばねクリップ22は、基部90と、基部90から延びる一対のばねクリップアーム92とを含むが、代替実施形態では、ばねクリップは、単一のばねクリップアーム92のみを含むことができる。より詳細には、基部90は、外面94と、外面94の反対側の内面96と、4つの側縁部98とを含む。一実施形態では、基部90は、外面94及び内面96から基部90を通って延びる貫通孔93を画定する。図示するように、基部90は、ほぼ平坦であり、ばねアーム92は、2つの対向する側縁部98から延びている。ばねアーム92は、基部90からある角度で延びるように曲げられており、図示されるように、ばねアーム92は、両方とも内面96から外側に同じ方向に延びるように曲げられている。ばねアーム92は、それぞれ、第1の部分が互いに収束するように、他のばねアーム92に向かって内側に傾斜した第1の部分100と、第2の部分102がばねアーム92の遠位端部104に接近して互いに対して発散するように、外側に傾斜した第2の部分102とを含む。一実施形態では、ばねクリップ22はまた、一対のアセンブリタブ106を含む。アセンブリタブ106は、他の2つの対向する側縁部98から延び、側縁部98から斜めに曲げられて、基部90の外面94から離れて、概して、ばねクリップアーム92とは反対方向に延びる。図示の実施形態では、タブ106は、基部90から約30度の角度で曲げられているが、他の角度を使用することもできる。
【0027】
交換ヘッド10は、電動歯ブラシ駆動装置110に取り付けられるように設計されている。駆動装置の構造及び動作は様々であるが、一般に、ハンドルを形成してモータを収容する筐体と、モータによって駆動されて筐体の一端から延びる駆動シャフトとを含むであろう。駆動シャフトは、回転振動、角変位、及び軸方向振動を含むが、これらに限定されない、様々な運動のうちの1つ以上で駆動されてもよい。図9を参照すると、交換ヘッド10が駆動装置110の一実施形態に取り付けられて示されている。筐体ハンドル112の小さな部分が、筐体ハンドル112から延びる筐体の取付部114と共に示されている。駆動シャフト80は、取付部114から外側に延びている。駆動シャフト80には、結合部20に挿入されることになり、結合部20に対する角度回転に抵抗することになる鍵形状が設けられている。駆動シャフトの図示の実施形態では、駆動シャフト80は、結合部20とフィットするための平坦な上部面116及び下部面118を有する。一実施形態では、下部面118は、結合部材20の隆起部分70を受け入れるように形作られた凹部を含む。
【0028】
III.組立
結合部材20に駆動シャフト80を挿入した結合部材20及びばねクリップ22の組立版を図5図8に、歯ブラシ駆動装置110に取り付けられた交換ヘッド10の完全組立版を図9に示す。図5図8は、結合部材20内に駆動シャフト80を保持することを可能にするために結合部材の上に取り付けられたクリップ22を示している。ばねクリップ22は、例えば、アーム92が結合部材20の第1の部分50の平坦な上面58及び下面59に係合するように、ばねクリップアーム92を遠位端部40の先端にスライドさせることによって、結合部材20の遠位端部40の先端に取り付けられる。クリップアーム92の1つは、側壁45の可撓性部分47と係合して、可撓性部分を内側に撓ませる。図示の実施形態では、クリップアーム92はブリッジ47と係合し、ブリッジ47を内側に撓ませる。クリップ22が結合部材20に嵌合されると、基部90は結合部材20の遠位端部40に当接し、アセンブリタブ106は遠位端部40から離れる方向に延びる。一実施形態では、貫通孔93は、遠位端部40の開口部と整列して、スリーブ12及び結合部材20を通る排出を可能にする。
【0029】
図にさらに示すように、図5図8において、ばねクリップ22が結合部材20上の所定位置にある状態で、結合部材20は、駆動シャフト80に対する結合部材20の角度回転と、駆動シャフト80から結合部材20が軸方向に抜けることの両方を防止するように機能する。角度回転は、主に、駆動シャフト80の対応する鍵形状及び結合部材20の内面48によって阻止される。より具体的には、図示の実施形態では、角度回転は、駆動シャフト80の扁平状の上部面116及び下部面118と結合部材20内の扁平状の内面60及び62との係合によって阻止される。軸方向に抜けること(すなわち、結合部材20を駆動シャフト80から引っ張ること)は、ブリッジ部材47の内面48が駆動シャフト80の表面118に押し付けられる状態で結合部材20内に延びる駆動シャフト80に伝達される、可撓性ブリッジ47上のバネクリップ22の力によって阻止される。ブリッジ47の内面48が隆起部分70を含む実施形態では、隆起部分は、軸方向への抜け防止を補助するために、駆動シャフト80の凹部内にフィットしてもよい。結合部材20の側壁45が可撓性部材47の代わりに切り欠きを含む代替実施形態では、クリップアーム92が切り欠きを貫通して駆動シャフト80と直接係合して駆動シャフトを軸方向に保持するように、ばねクリップ22を結合部材20の上に嵌め込むことができる。
【0030】
図9は、駆動シャフト80が挿入された組み立てられたブラシヘッド10を示す。より詳細には、図9は、結合部材20、ばねクリップ22、駆動シャフト80及び駆動装置110の取付部114が挿入されたスリーブ12の一部の断面を示す。ばねクリップ22は、結合部材20に取り付けられ、駆動シャフト80は、図5図8に関連して上述したように、結合部材20に挿入されて保持される。結合部材20及びばねクリップ22は、スリーブ12内のレセプタクル16内に挿入される。図示のように、結合部材20は、レセプタクル16内にスナップフィットする。図示の実施形態では、スナップフィット(snap fit)は、結合部材20上の丸みを帯びた環状溝78と、レセプタクル16上の環状突起36との間で生じるが、他の代替のスナップフィット又は摩擦嵌めの保持機構を使用してもよい。結合部材20の鍵状の外面形状とレセプタクル16の内側形状とが互いにフィットし、スリーブ12に対する結合部材20の角度回転を防止する。
【0031】
一実施形態では、結合部材20及びばね22が口部32に長手方向に挿入され、かつレセプタクル16の開口部31を通って挿入されると、ばねクリップアーム92は、レセプタクル16の内壁34と結合部材20との間に挟まれ、ばねクリップ22の基部90は、結合部材20の遠位端部40とレセプタクル16の端部の肩部34との間に挟まれる。図9に示すように、ばねアセンブリタブ106は、外側に向かって角度を付けてスリーブ12上の肩部34に当接し係合する。このタブは、種々の成形プラスチック部品における公差を占めるのに有用であり、また、種々の部品の間を緊密にフィットして不要なノイズを低減する作用をアセンブリ内に与えることができる。図9にも示されているように、駆動シャフト80は、結合部材20の遠位端部40を貫通して伸び、ばねクリップ22の基部90に当接する。この実施形態では、ばねクリップ22は、駆動シャフト80のための移動端を提供し、これは、金属対金属の接触について良好な感触を利用者に与えるように作用し、ブラシヘッド10が完全に取り付けられていることを利用者にフィードバックする。最後に、完全に挿入されると、駆動装置110の取付部110が結合部材20の開口部75内に位置決めされる。
【0032】
上記の説明は、本発明の現在の実施形態の説明である。請求項に規定した発明の技術的思想及び、より広いアスペクトから逸脱せずに、本発明に対し、種々に代替と変更を行うことができる。これらは、均等論を含む特許法の原則に則り解釈されるものである。この開示は、例示の目的で提示され、本発明のすべての実施形態の網羅的な説明として解釈されるべきではなく、また、特許請求の範囲を、これらの実施形態に関連して図示または説明された特定の要素に限定するものとして解釈されるべきではない。例えば、限定ではなく、記載された発明の任意の個々の要素は、実質的に同様の機能性を提供するか、またはそうでなければ適切な動作を提供する代替要素によって置き換えられてもよい。これには、例えば、当業者に現在知られているものなどの現在知られている代替要素、及び開発時に当業者が代替として認識することができるものなど、将来開発されることができる代替要素が含まれる。さらに、開示された実施形態は、協調して説明され、協働して利益の集合を提供することができる複数の特徴を含む。本発明は、発行された特許請求の範囲に明示的に記載されている範囲を除いて、これらの特徴のすべてを含むか、または記載された利益のすべてを提供する実施形態のみに限定されない。例えば、冠詞「a」、「an」、「the」または「said」を使用する、単数形の請求項要素へのいかなる基準も、要素を単数形に限定するものとして解釈されるべきではない。
本発明の実施形態の態様として、更に、以下に示すものがある。
[態様1]
交換用歯ブラシヘッドであって、前記交換用歯ブラシヘッドは、
長手方向の長さを有するスリーブと、第1端部と、前記第1端部に対して反対側にある第2端部を含み、前記第1端部は、ヘッドから延在する複数の洗浄要素を支持するヘッドを有し、前記第2端部は、駆動シャフトの挿入のために長手方向の長さに沿って延在する開口部を形成し、
結合要素及びばねクリップ部材を含む取付部と、を含み、
前記結合要素は、基端部と、前記スリーブの前記第2端部の前記開口部内に延在する遠位端部と、前記基端部と前記遠位端部との間に延在する側壁とを含み、前記遠位端部は前記スリーブの第1端部に対向し、前記結合要素は、前記駆動シャフトの少なくとも一部を受け入れるための駆動シャフト開口部を含み、前記ばねクリップ部材は、基部と、前記基部の第1側部から延在する少なくとも1つのばねクリップアームとを含み、前記基部の第1側部は、前記結合部材の前記遠位端部の少なくとも一部に亘って延在し、前記少なくとも1つのばねクリップアームは、前記駆動シャフトを保持するために、前記側壁の一部が内側に曲げられるように、前記側壁の上側に延在し、前記側壁に対して付勢されている、
交換用歯ブラシヘッド。
[態様2]
前記結合要素の前記側壁が、前記側壁から少なくとも部分的に離間された可撓性ブリッジ部分を含み、前記少なくとも1つのばねクリップアームは、前記ブリッジ部分上に整列され、前記ブリッジ部分を内側に撓ませる、態様1に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様3]
前記ばねクリップの基部は、前記第1側部の反対側に第2側部を有し、前記ばねクリップの基部は、前記基部の前記第2側部から延在する少なくとも1つのアセンブリタブを含む、態様1または2に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様4]
前記ばねクリップの基部が貫通孔を画定する、態様1~3のうちいずれかの態様に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様5]
前記結合部材は、前記スリーブの前記第2端部内にフィットするための構造を含む、態様1~4のうちいずれかの態様に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様6]
前記結合部材の前記側壁及び前記スリーブの前記第2端部のうちの一方は、環状突出部を含み、前記結合部材の前記側壁及び前記スリーブの前記第2端部のうちの他方は、前記突出部がスナップフィットする環状チャネルを含む、態様1~5のうちいずれかの態様に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様7]
前記スリーブの前記取付部が、前記開口部内に肩部を含み、前記ばねクリップの少なくとも1つのアセンブリタブが、前記肩部に当接する、態様1~6のうちいずれかの態様に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様8]
ブリッジは、前記少なくとも1つのばねクリップアームによって接触される外面と、前記外面に対して反対側の内面とを含み、前記内面は、前記駆動シャフト上の切り込みとフィットする隆起部を含む、態様1~7のうちいずれかの態様に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様9]
交換用歯ブラシヘッドであって、前記交換用歯ブラシヘッドは、
一方の端部にブラシを有し、反対側の端部に駆動シャフトレセプタクルを有する中空管であって、前記管は長手方向軸を有し、前記レセプタクルは、前記長手方向軸に沿って、管端部の口部から、前記長手方向軸に沿って前記管内で前記口部から離間した肩部まで前記管内に延在する、中空管を備え;
前記レセプタクルに挿入される結合部材であって、前記結合部材は、開放端と、遠位端部と、前記遠位端部と前記開放端との間に延在する側壁とを有し、前記遠位端部は、前記肩部に対向し、前記側壁は、可撓性領域を含み、前記結合部材は、前記結合部材及びレセプタクルに挿入される駆動シャフトの回転を防止するための鍵形状を有する内部空間を画定する、結合部材を備え;
前記レセプタクルと前記結合部材との間に配置されるばねクリップであって、前記ばねクリップは、基部と、前記基部から延在する一対のばねアームとを有し、前記ばねアームは、前記側壁の少なくとも一部を覆い、前記ばねアームの少なくとも1つは、前記側壁の前記可撓性領域に係合し、前記可撓性領域を前記結合部材の前記内部空間に向かって撓ませる、ばねクリップを備える;
交換用歯ブラシヘッド。
[態様10]
前記ばねクリップアームは、前記基部から第1の方向に延在し、前記ばねクリップは、前記基部から第2の方向に延在する一対のばねアセンブリタブを含み、前記ばねアセンブリタブは、前記肩部に係合する、態様9に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様11]
前記可撓性領域は、前記側壁から少なくとも部分的に離間されたブリッジである、態様10に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様12]
前記基部が前記結合部材の前記遠位端部の上にある、態様11に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様13]
前記遠位端部は結合部材の排出穴を規定し、前記基部は前記結合部材の排出穴と整列したばねクリップ排出穴を規定する、態様12に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様14]
前記ブリッジは、前記ばねクリップと係合する外面と、前記外面と反対側の内面とを含み、前記内面は、歯ブラシ駆動シャフトと係合する隆起部分を含む、態様13に記載の交換用歯ブラシヘッド。
[態様15]
交換用歯ブラシヘッドの電動歯ブラシ駆動への取り付けシステムであって、前記取り付けシステムは、
所望の周波数で振動するように駆動されることができる駆動シャフトを備え、前記駆動シャフトは、長手方向軸に沿って延在して、鍵形状を画定する外面を有しており;
一端にブラシを有する中空管と、その反対端に駆動シャフトレセプタクルとを含む交換ブラシヘッドを備え、前記管は前記長手方向軸に沿って延び、前記レセプタクルは、管端の口部から、前記管内において前記長手方向軸に沿って、前記口部から離間した肩部まで、前記長手方向軸に沿って前記管内に延びており;
前記レセプタクルに挿入される結合部材を備え、前記結合部材は、開放端と、遠位端部と、前記遠位端部と前記開放端との間に延在する側壁とを有し、前記遠位端部は、前記肩部に面し、前記結合部材は、前記結合部材及びレセプタクルに挿入される前記駆動シャフトの回転を防止するために、前記駆動シャフトの前記鍵形状に対応する鍵形状を有し;
前記レセプタクルと前記結合部材との間に配置されたばねクリップを備え、前記ばねクリップは、基部と、前記基部から延在する一対のばねアームとを有し、前記基部は、前記肩部と前記遠位端部との間に配置され;
前記駆動シャフトは、前記結合部材の前記内部空間に挿入され、前記ばねアームのうちの少なくとも1つは、前記側壁及び前記駆動シャフトのうちの少なくとも1つと係合して、前記結合部材を前記駆動シャフト上に軸方向に保持する、取り付けシステム。
[態様16]
前記側壁が、前記側壁から少なくとも部分的に離間された可撓性ブリッジを含み、前記ばねアームのうちの少なくとも1つが、前記可撓性ブリッジを覆い、前記可撓性ブリッジが前記駆動シャフトと係合して前記結合部材を前記駆動シャフト上に軸方向に保持するように、前記可撓性ブリッジを前記結合部材の前記内部空間に向かって屈曲させる、態様15に記載の取り付けシステム。
[態様17]
前記駆動シャフトの前記鍵形状は、少なくとも1つの平坦面を含み、前記結合部材の前記内部空間の前記鍵形状は、前記駆動シャフトの平坦面と位置合わせされた少なくとも1つの平坦面を含む、態様15に記載の取り付けシステム。
[態様18]
前記駆動シャフトは、前記ばねクリップの基部と係合する、態様15に記載の取り付けシステム。
[態様19]
前記ばねクリップアームは、前記基部から第1の方向に延在し、前記ばねクリップは、前記基部から第2の方向に延在する一対のばねアセンブリタブを含み、前記ばねアセンブリタブは、前記肩部に係合する、態様18に記載の取り付けシステム。
[態様20]
可撓性ブリッジは、前記ばねクリップと係合する外面と、前記外面と反対側の内面とを含み、前記内面は隆起部分を含み、前記駆動シャフトは、前記隆起部分と整列した切り欠きを含み、前記隆起部分は、前記駆動シャフトの軸方向の抜けを防止するために前記切り欠きとフィットする、態様19に記載の取り付けシステム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9