(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】深放電したバッテリを充電するバッテリ充電装置、バッテリ充電システム及び方法
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240311BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20240311BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20240311BHJP
H02J 7/10 20060101ALI20240311BHJP
H02J 7/02 20160101ALI20240311BHJP
【FI】
H02J7/00 303C
H01M10/48 P
H01M10/44 Q
H02J7/10 K
H02J7/10 B
H02J7/02 V
(21)【出願番号】P 2022521507
(86)(22)【出願日】2020-10-07
(86)【国際出願番号】 US2020054581
(87)【国際公開番号】W WO2021071949
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-06-07
(32)【優先日】2019-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517284935
【氏名又は名称】ザ・ノコ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Noco Company
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】マクブライド,ジェイムズ ピー
(72)【発明者】
【氏名】スタンフィールド,ジェイムズ リチャード
(72)【発明者】
【氏名】アンダーヒル,デレク マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ヌック,ジョナサン ルイス
【審査官】右田 勝則
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-298504(JP,A)
【文献】特開2013-219984(JP,A)
【文献】特表2018-534892(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0212488(US,A1)
【文献】特開2015-115979(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0012448(US,A1)
【文献】国際公開第2017/167210(WO,A1)
【文献】特表2018-536789(JP,A)
【文献】特表2020-532934(JP,A)
【文献】国際公開第2014/142759(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H01M 10/48
H01M 10/44
H02J 7/10
H02J 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
深放電したバッテリを、バッテリ充電装置を使用して充電する方法であって、
前記バッテリ充電装置を強制モードとするユーザ入力を受け付けるステップと、
前記バッテリ充電装置を用いて前記深放電したバッテリの出力電圧を測定するステップと、
前記ユーザ入力と前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧である
ことに基づいて、バッテリ電圧が検出されないときに前記バッテリ充電装置による充電を防止する低電圧安全チエックなしに、前記強制モードで前記バッテリ充電装置を使用して前記深放電したバッテリ
を充電するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記深放電したバッテリが、前記強制モードの前記バッテリ充電装置により所定量の時間にわたって充電される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定量の時間は5分である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記深放電したバッテリの前記強制モードでの充電は、前記所定量の時間に達したときに終了する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
さらに、前記強制モードが終了した後、前記深放電したバッテリを測定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記強制モードが終了し、前記深放電したバッテリ出力電圧を測定した後に、前記深放電したバッテリが通常の起動電圧の閾値を上回った場合、前記充電式バッテリ充電装置は通常モードでの充電を開始する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記強制モードが終了し、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定した後に、前記深放電したバッテリ電圧が低すぎる場合、前記充電式バッテリ充電装置はスタンバイモード又はオフモードに戻る、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記深放電したバッテリは鉛蓄電池である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記深放電したバッテリは、開放型バッテリ管理システム(BMS)を有する過放電したリチウムイオンバッテリである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置であって、
正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、
前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、
前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、
前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、
前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続され、前記充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成され
るマイクロコントロー
ラと、
前記
マイクロコントローラに接続されたユーザインタフェースであって、
ユーザ出力を受け付けると共に、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと
を備え、
前記マイクロコントローラは前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成さ
れ、前記マイクロコントローラは、
ユーザによる強制モードの選択を示すユーザ入力を受け付け、
前記深放電したバッテリの前記出力電圧を測定し、
前記ユーザにより前記強制モードが選択され、かつ測定された前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧であれば、バッテリ電圧が検出されないときに前記バッテリ充電装置による充電を防止する低電圧安全チエックなしに、前記充電式バッテリ充電装置を強制モードとして前記深放電したバッテリを充電させるように構成されている、充電式バッテリ充電装置。
【請求項11】
前記強制モードは、所定の期間にわたって動作するように構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記所定の期間は5分である、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記所定の期間が満了したことで前記強制モードが終了した後、前記充電式バッテリ充電装置が前記深放電したバッテリの電圧を測定する、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記深放電したバッテリが通常の起動電圧の閾値を上回った場合、前記充電式バッテリ充電装置は通常モードでの充電を開始する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記深放電したバッテリの電圧が低すぎる場合、前記充電式バッテリ充電装置はスタンバイモード又はオフモードに戻る、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記ユーザインタフェースは、ユーザによる前記強制モードの選択が可能なように構造化及び構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記ユーザインタフェースは、前記充電式バッテリ充電装置が前記強制モードの場合、ユーザフィードバックを行うよう構成される、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記ユーザフィードバックは、発光ダイオード(LED)を点灯させることにより行われる、請求項17に記載の
装置。
【請求項19】
前記深放電したバッテリは鉛蓄電池である、請求項10に記載の装置。
【請求項20】
前記深放電したバッテリは、開放型バッテリ管理システム(BMS)を有する過放電したリチウムイオンバッテリである、請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、深放電したバッテリを充電するためのバッテリ充電装置(例えば、スマートバッテリ充電器)及びバッテリ充電システム、並びに深放電したバッテリを充電するためのバッテリ充電システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートバッテリ充電器には、適切な使用を保証するために様々な保護機能が実装されている。一般的に実装されている保護機能の1つに、充電サイクルの開始前にバッテリ電圧を測定するものがある。バッテリ電圧が低すぎる場合、スマートバッテリ充電器は充電を開始しない。
【0003】
一般的な鉛蓄電池は、通常使用を行っている限り、スマート充電器による充電が妨げられるほど電圧レベルが低下することはない。しかしながら、バッテリに電流負荷が印加され、接続されたまま放置された場合、バッテリ電圧が0V近くまで達する可能性がある。このような状況下では、典型的なスマートバッテリ充電器では充電サイクルを開始しない。
【0004】
スマート充電器は、リチウムイオンセルを含むバッテリパックと、エラーが生じた場合に外部バッテリ端子からリチウムイオンセルを切り離すよう構成されたバッテリ管理システム(BMS)と、を使用する。内部でリチウムイオンバッテリが切り離されると、外部バッテリ端子では、0V電圧が測定される。BMSの実装の形態によっては、過放電状態となったあと、エラー状態が解消されても外部バッテリ電圧が0Vのままに留まってしまうものもある。バッテリを復旧するには、外部電圧を印加する必要がある。しかし典型的なスマートバッテリ充電器の場合、バッテリ電圧が0Vだと検出された場合、充電サイクルが開始されないため、充電器による充電電圧が印加されない。
【0005】
従って、低電圧時の保護機能を完全に除去することなく、スマート充電器が深放電したバッテリを充電できるようにするためのスマート充電器、システム、及び方法が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるバッテリ充電装置(例えば、スマートバッテリ充電器)は、例えば、12V及び24V両方の、鉛蓄電池(例えば、湿式、ゲル、MF、EFB、AGM電池)及び/又はリチウムイオンバッテリで使用するための携帯型自動バッテリ充電器とすることができる。スマートバッテリ充電装置は、例えば、自動車、ボート、RV、SUV、ディーゼルトラック、オートバイ、ATV、スノーモービル、小型滑走艇、芝刈り機、及び他の車両又は機器の充電をするよう構成及び設計される。また、例えば、スタータバッテリ及びディープサイクルバッテリの両方を完全に充電した状態に保つためのバッテリ維持装置として使用することもできる。また、例えば、過充電を生じさせることなく、安全かつ効率的に充電を行うために、バッテリ動作を監視させることも可能である。スマートバッテリ充電装置は、例えば、性能の劣化したバッテリを復活させるために、内蔵型のバッテリデサルフェーターを含んでいてもよい。
【0007】
本発明は、たとえ深放電したバッテリ電圧が0V(すなわち、0ボルト)付近であっても、深放電したバッテリの充電をバッテリ充電装置に開始させることができる「強制モード(Force Mode)」(例えば、商標FORCE MODE)として指定される、特殊な充電モード又は機能を備えた、又はそのようなモード又は機能から構成される、バッテリ充電装置(例えば、スマートバッテリ充電器)を備える。これにより、バッテリ充電装置を使用して、深放電した鉛蓄電池を充電したり、過放電したリチウムバッテリを開放型BMSにより回復させることができる。例えば、強制モードが自動的に開始するようバッテリ充電装置を構成することができる。もしくはユーザが強制的にバッテリ充電装置の強制モードを開始させることができる(例えば、強制モードボタンを押す)。
【0008】
強制モード機能により、深放電したバッテリのバッテリ電圧(例えば、深放電車両バッテリ)が最低閾値を下回ったときに、バッテリ充電装置がバッテリ充電モードに入ることを可能にする。その目的は、例えば、バッテリ充電装置による深放電した鉛蓄電池の充電を可能にすること、及びバッテリ充電装置において過放電したリチウムイオンバッテリのバッテリ管理システム(BMS)をリセットすることである。
【0009】
強制モードは、安全上の理由から時間が短時間に制限されることを除き、通常充電モード同様に動作する。強制モードのタイムアウト時間は例えば5分であってよく、もしくは充電対象となる深放電したバッテリの特定の用途、種類及びサイズに応じて、それより長くても短くてもよい。
【0010】
指定された強制モード時間切れにより強制モードが終了した後、バッテリ充電装置はバッテリ電圧をチェックする。バッテリ電圧が通常の起動電圧の閾値を上回っている場合、バッテリ充電装置はその通常モードで充電を開始する。バッテリ電圧がまだ低すぎる場合、バッテリ充電装置はスタンバイモード又はオフモードに戻る。
【0011】
強制モードの場合、通常行われる低バッテリ電圧の確認をせずに動作するため、ユーザインタフェースからこのモードを明示的に選択する必要があり、このモードに設定された場合、それがユーザインタフェースからユーザにフィードバックされる。
【0012】
本発明の一態様によれば、深放電した車両バッテリをジャンプスタートさせるために提供されるバッテリ充電装置であって、バッテリ充電装置は、内部電源と、正極出力及び負極出力を有するオプショナル出力ポートと、前記正極出力と前記負極出力との間に接続される車両バッテリの有無を検出するように構成されかつ前記正極出力と前記負極出力とに回路接続される車両バッテリ分離センサと、前記正極出力と前記負極出力とに回路接続され、かつ前記正極出力と前記負極出力との間に接続された車両バッテリの極性を検出するよう構成された逆極性センサと、前記内部電源と前記出力ポートとの間に接続されたパワーFETスイッチと、前記車両分離センサ及び前記逆極性センサからの入力信号を受信し、前記出力ポート側に車両バッテリがあること示す前記センサからの信号と、前記車両バッテリの正極側端子及び負極側端子と前記正極出力及び前記負極出力がそれぞれ適切な極性で接続されていることを示す前記センサからの信号と、に応答し、前記内部電源を前記出力ポートに接続するよう前記パワーFETスイッチをオンにする出力信号を、前記パワーFETスイッチに提供するよう構成されたマイクロコントローラと、を含む。
【0013】
本発明の別の態様によれば、内部電源は充電式リチウムイオンバッテリパックである。
【0014】
本発明のさらに別の態様によれば、充電ケーブル装置又はジャンパケーブル装置であって、内部電源を有する手持ち式バッテリ充電器ジャンプスタータ装置の出力ポートに差し込むように構成されたプラグと、一端が前記プラグと一体化され他端側がそれぞれバッテリの端子に別々に接続されるよう構成された一対のケーブルと、を備える、装置が提供される。
【0015】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電する方法に関するものであって、方法は、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定することと、前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧だった場合、前記前記深放電したバッテリを強制モードで充電することと、を含むもしくはそれらから構成される。
【0016】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電する方法に関するものであって、方法は、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定することと、前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧だった場合、前記前記深放電したバッテリを強制モードで充電することと、を含みもしくはそれらから構成され、前記深放電したバッテリは所定量の時間にわたって強制モードで充電される。
【0017】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電する方法に関するものであって、方法は、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定することと、前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧だった場合、前記前記深放電したバッテリを強制モードで充電することと、を含みもしくはそれらから構成され、前記深放電したバッテリは所定量の時間にわたって強制モードで充電され、前記所定量の時間は5分である。
【0018】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電する方法に関するものであって、方法は、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定することと、前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧だった場合、前記前記深放電したバッテリを強制モードで充電することと、を含みもしくはそれらから構成され、前記深放電したバッテリは所定量の時間にわたって強制モードで充電され。記深放電したバッテリの前記強制モードでの充電は、前記所定量の時間に達したときに終了する。
【0019】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電する方法に関するものであって、方法は、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定することと、前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧だった場合、前記前記深放電したバッテリを強制モードで充電することと、を含みもしくはそれらから構成され、前記深放電したバッテリは所定量の時間にわたって強制モードで充電され。記深放電したバッテリの前記強制モードでの充電は、前記所定量の時間に達したときに終了し、方法はさらに、前記強制モードが終了した後、前記深放電したバッテリを測定することを含む。
【0020】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電する方法に関するものであって、方法は、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定することと、前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧だった場合、前記前記深放電したバッテリを強制モードで充電することと、を含みもしくはそれらから構成され、前記深放電したバッテリは所定量の時間にわたって強制モードで充電され。記深放電したバッテリの前記強制モードでの充電は、前記所定量の時間に達したときに終了し、方法はさらに、前記強制モードが終了した後、前記深放電したバッテリを測定することを含み、前記強制モードが終了し、前記深放電したバッテリ出力電圧を測定した後に、前記深放電したバッテリが通常の起動電圧の閾値を上回った場合、前記充電式バッテリ充電装置は通常モードでの充電を開始する。
【0021】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電する方法に関するものであって、方法は、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定することと、前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧だった場合、前記前記深放電したバッテリを強制モードで充電することと、を含みもしくはそれらから構成され、前記深放電したバッテリは所定量の時間にわたって強制モードで充電される。記深放電したバッテリの前記強制モードでの充電は、前記所定量の時間に達したときに終了し、方法はさらに、前記強制モードが終了した後、前記深放電したバッテリを測定することを含み、前記強制モードが終了し、前記深放電したバッテリ出力電圧を測定した後に、前記深放電したバッテリが通常の起動電圧の閾値を上回った場合、前記充電式バッテリ充電装置は通常モードでの充電を開始し、前記強制モードが終了し、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定した後に、前記深放電したバッテリ電圧が低すぎる場合、前記充電式バッテリ充電装置はスタンバイモード又はオフモードに戻る。
【0022】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電する方法に関するものであって、方法は、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定することと、前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧だった場合、前記前記深放電したバッテリを強制モードで充電することと、を含みもしくはそれらから構成され、前記深放電したバッテリは鉛蓄電池である。
【0023】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電する方法に関するものであって、方法は、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定することと、前記出力電圧が0ボルト又はそれに近い電圧だった場合、前記前記深放電したバッテリを強制モードで充電することと、を含みもしくはそれらから構成され、前記深放電したバッテリは、開放型バッテリ管理システム(BMS)を有する過放電したリチウムイオンバッテリである。
【0024】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は、正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらからなる。
【0025】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は、正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらから構成され、前記強制モードは、所定の期間にわたって動作するように構成される。
【0026】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は、正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらから構成され、前記強制モードは、所定の期間にわたって動作するように構成され、前記所定の期間は5分である。
【0027】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらから構成され、前記強制モードは、所定の期間にわたって動作するように構成され、前記所定の期間が満了したことで前記強制モードが終了した後、前記充電式バッテリ充電装置が前記深放電したバッテリの電圧を測定する。
【0028】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらから構成され、前記強制モードは、所定の期間にわたって動作するように構成され、前記所定の期間が満了したことで前記強制モードが終了した後、前記充電式バッテリ充電装置は、前記深放電したバッテリの電圧を測定し、前記深放電したバッテリが通常の起動電圧の閾値を上回った場合、前記充電式バッテリ充電装置は通常モードでの充電を開始する。
【0029】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらから構成され、前記強制モードは、所定の期間にわたって動作するように構成され、前記所定の期間が満了したことで前記強制モードが終了した後、前記充電式バッテリ充電装置は、前記深放電したバッテリの電圧を測定し、前記深放電したバッテリ電圧が低すぎる場合、前記充電式バッテリ充電装置はスタンバイモード又はオフモードに戻る。
【0030】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は、正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらから構成され、前記ユーザインタフェースは、ユーザによる前記強制モードの選択が可能なように構造化及び構成される。
【0031】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は、正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらから構成され、前記ユーザインタフェースは、ユーザによる前記強制モードの選択が可能なように構造化及び構成され、前記ユーザインタフェースは、前記充電可能バッテリ充電装置が前記強制モードの場合、ユーザフィードバックを行うよう構成される。
【0032】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は、正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらから構成され、前記ユーザインタフェースは、ユーザによる前記強制モードの選択が可能なように構造化及び構成され、前記ユーザインタフェースは、前記充電可能バッテリ充電装置が前記強制モードの場合、ユーザフィードバックを行うよう構成され、前記ユーザフィードバックは、発光ダイオード(LED)を点灯させることにより行われる。
【0033】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は、正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらから構成され、前記深放電したバッテリは鉛蓄電池である。
【0034】
本明細書に記載する主題は、深放電したバッテリを充電するための充電式バッテリ充電装置に関するものであって、前記装置は、正極側端子及び負極側端子を有する充電式バッテリと、前記充電式バッテリの正極側端子に接続された、又は接続可能な、正極側バッテリケーブルと、前記充電式バッテリの前記負極側端子に接続された、又は接続可能な、負極側バッテリケーブルと、前記深放電したバッテリの出力電圧を測定する検出器と、充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の部品又は部分に接続されたプログラマブルマイクロコントローラユニット(MCI)であって、充電式バッテリ充電装置の動作を制御するように構造化及び構成されるMCIと、前記MCIに接続されたユーザインタフェースであって、前記充電式バッテリ充電装置の1つ又は複数の機能又はモードを表示するよう構造化及び構成されたユーザインタフェースと、前記深放電したバッテリの充電を制御するように構造化及び構成されたコントローラであって、バッテリ電圧が0ボルト付近であっても前記深放電したバッテリを充電する、強制モードを有するコントローラと、を備えるもしくはそれらから構成され、前記深放電したバッテリは、開放型バッテリ管理システム(BMS)を有する過放電したリチウムイオンバッテリである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明に係るバッテリ充電装置の斜視図である。
【
図2】
図1に示すバッテリ充電装置を示す正面図である。
【
図3】
図1及び
図2に示すバッテリ充電装置の、バッテリケーブル及びバッテリクランプを有する電源コードアセンブリ及びバッテリ充電ケーブルアセンブリを示す正面図である。
【
図4】正極側バッテリクランプ及び負極側バッテリクランプにそれぞれ取り付ける、又は深放電したバッテリの正極側端子及び負極側端子にそれぞれ直接取り付けるための正極側アイレットコネクタと負極側アイレットコネクタを有する、他のバッテリ充電ケーブルアセンブリの正面図である。
【
図5】強制モードの特徴及び動作の例示的な実施形態を示すフローチャートである。
【
図6】電源コード及びバッテリ充電ケーブルアセンブリが取り外された状態の、本発明による別のバッテリ充電装置の斜視図である。
【
図7】バッテリクランプを取り付けたバッテリ充電ケーブルアセンブリを備えた状態の
図6のバッテリ充電装置を示す正面図である。
【
図8】
図6に示すバッテリ充電装置の機能ブロック図である。
【
図9A-1】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図9A-2】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図9A-3】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図9A-4】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図9B-1】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図9B-2】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図9B-3】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図9B-4】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図9C-1】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図9C-2】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図9C-3】
図6に示すバッテリ充電装置の例示的な実施形態の概略回路図である。
【
図10】表示器114の様々な特徴を示す、
図6におけるバッテリ充電装置の斜視図である。
【
図11】
図6~10に示すバッテリ充電装置と使用するためのバッテリケーブルアセンブリの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明によるバッテリ充電装置310を
図1~3に示す。
【0037】
バッテリ充電装置310は、バッテリ充電装置310の電子部品を収容するハウジング又は筐体312と、電子表示器314(すなわち、グラフィックユーザインタフェース(GUI))と、入力プラグ320及びA/Cプラグ322を有するA/C電源コード318が差し込まれるA/C入力ポート316と、出力プラグ328及び雄プラグコネクタ330を有するバッテリケーブルアセンブリ326が差し込まれる出力ポート324と、を備える。
【0038】
図3に示す別のバッテリケーブルアセンブリ332は、一端側に位置する雌プラグコネクタ334と、他端側に位置する正極側バッテリクランプ336及び負極側バッテリクランプ338と、を有する。バッテリケーブルアセンブリ326の雄プラグコネクタ330は、バッテリケーブルアセンブリ332の雌プラグコネクタ334に着脱可能に接続される。
【0039】
又は、バッテリケーブルアセンブリ332’(
図4)は、一端に位置する雌プラグコネクタ334’と、他端に位置する正極側バッテリケーブルアイレットコネクタ336及び負極側バッテリケーブルアイレットコネクタ338と、を備える。正極側バッテリケーブルアイレットコネクタ336は正極側バッテリクランプに接続するか、もしくは深放電したバッテリの正極側端子に直接接続することができる。負極側バッテリケーブルアイレットコネクタ338は、負極側バッテリクランプに接続するか、もしくは深放電したバッテリの負極側端子に直接接続することができる。このアイレットコネクタ336及び338は、バッテリクランプペアと比較して、深放電したバッテリと、より恒常的な形態で接続することができる。
【0040】
電子表示器314は、以下の機能又はインジケータを備える。
1)強制モードLED314A;
2)充電レベルLED314B;
3)スタンバイLED314C;
4)「プッシュ&ホールド」分圧器314D;
5)12VリチウムLED314E;
6)24VCOLD/AGMLED314F;
7)24V正常LED314G;
8)12VAGV+LED314H;
9)13.6V電源LED3141;
10)12V修理LED314J;
11)12VCOLD/AGMLED314K;
12)12V正常LED314L;
13)モードボタン314M;及び
14)エラーLED314N
強制モードの機能
【0041】
「強制モード」と指定された特別な充電モード機能及び方法は、バッテリ電圧が0V前後であっても、充電器による充電を開始させることを可能にする。これにより、充電器を使用して、過剰に放電した鉛蓄電池を充電したり、過放電したリチウムバッテリを開放型BMSにより回復させることができる。
【0042】
強制モードは、安全上の理由から時間が短時間に制限されることを除き、通常充電モード同様に動作する。強制モードのタイムアウト時間は、5分であってもよく、又は充電されるバッテリの用途及び種類及びサイズに応じて、それより長くても短くてもよい。
【0043】
指定された強制モード時間切れにより強制モードが終了した後、充電器はバッテリ電圧をチェックする。バッテリ電圧が通常の起動電圧の閾値を上回っている場合、充電器はその通常モードで充電を開始する。バッテリ電圧がまだ低すぎる場合、充電器はスタンバイモード又はオフモードに戻る。
【0044】
強制モードの場合、通常行われる低バッテリ電圧の確認をせずに動作するため、ユーザインタフェースからこのモードを明示的に選択する必要があり、このモードに設定されたことがユーザインタフェースからユーザにフィードバックされる。
【0045】
強制モードの機能と方法は、例えば、バッテリ充電装置310に適用することができる。例えば、表示器314に強制モード機能が「オン」になった時点を示すLED314A(
図1)を設けることができる。バッテリ充電装置310は、強制モード機能を、自動的に「オン」及び「オフ」するように構成することができる。(例えば、バッテリ充電装置310を深放電したバッテリに適切に接続し、バッテリ充電装置310を「オン」にすると強制モード機能が自動的にオンになる等。あるいは、バッテリ充電装置310に強制モード機能を手動で「オン」及び「オフ」するスイッチ(例えば表示器314にボタン)を設けることができる。
【0046】
深放電したバッテリを最初に充電する際の例示的な強制モードのフローチャートを
図7に示す。フローチャートは以下を示す。
【0047】
スタート310―初期状態では、強制モードはスタンバイモードである。
【0048】
判断312―モードボタンが5秒間押下され、バッテリ電圧が1V(ボルト)未満である。深放電したバッテリ電圧を検出し、1V未満かどうかを判定する。
YESの場合、プロセス314に進む。―すべてのモードLEDが点滅する。
NOの場合、スタート310に戻る。
【0049】
プロセス314―すべてのモードLEDが点滅する(モード選択)。
【0050】
判断316―モードが選択されたか?
YESの場合、判断318に進む―クランプは逆に接続されているか?
NOの場合、判断316の前に戻る。
【0051】
判断318―クランプが逆に接続されているか?
YESの場合、プロセス320に進む―極性反転LEDがオンになる。
NOの場合、判断322に進む―バッテリ電圧は保護電圧を上回っているか?
【0052】
プロセス320―極性反転LEDオン
判断322―バッテリ電圧が保護電圧を上回っているか?
YESの場合、プロセス326に進む―高電圧LEDがオンになる
NOの場合、プロセス330に進む―強制モードが起動。クランプでのライブ電圧(プラグが抜けている場合も)及び燃料計式LEDを追跡。5分間でタイムアウトする。
【0053】
判断324―クランプ(バッテリ)が外れているか?
YESの場合、スタート310に戻る。
NOの場合、判断324の前に戻る。
【0054】
プロセス326―高電圧LEDオン
【0055】
判断328―OVP条件の範囲外か?
YESの場合、スタート310に戻る。
NOの場合、判断328の前に戻る。
【0056】
プロセス330―強制モードが起動し、(バッテリ)クランプでのライブ電圧(プラグが抜けている場合も)と燃料計式LEDを追跡し、5分でタイムアウト。
【0057】
本発明に係る他のバッテリ充電装置110を
図6及び
図7に示す。
【0058】
バッテリ充電装置110は、バッテリ充電装置110の電子部品を収容するハウジング又はケーシング112と、電子表示器114(すなわち、グラフィックユーザインタフェース(GUI))と、正極側バッテリクランプ118(
図2)を有する正極側バッテリケーブル116と、負極側バッテリクランプ122(
図2)を有する負極側バッテリケーブル120とを備える。
【0059】
図3は、本発明の一態様に係るバッテリ充電装置(例えば、手持ち式ジャンプスタータ)の機能ブロック図を示す。手持ち式ジャンプスタータの中核には、リチウムポリマーバッテリパック32がある。このバッテリパックには、従来の12ボルト鉛蓄電池又は制御弁式鉛蓄電池によって電源が供給される車両のエンジンを、ジャンプスタートさせるのに十分なエネルギーが貯蔵されている。例示的な一実施形態では、高サージリチウムポリマーバッテリパックには、351P構成の3つの3.7V、2666mAhリチウムポリマーバッテリが含まれる。結果得られたバッテリパックは、11.1V、2666Ah(3.7Vで8000Ah、29.6Wh)を提供する。連続放電電流は25C(又は200アンペア)、バースト放電電流は50C(又は400アンペア)である。バッテリパックの最大充電電流は8000mA(8アンペア)である。
【0060】
プログラマブルマイクロコントローラユニット(MCU)1は、様々な入力を受信し、情報出力及び制御出力を生成する。プログラマブルMCU1はハードウェアに変更を加えることなく機能やシステムパラメータの更新ができるため、システムに柔軟性を与える。例示的な一実施形態によれば、システムの制御には、2K×15ビットのフラッシュメモリを有する8ビットマイクロコントローラが用いられる。そのようなマイクロコントローラの1つには、Holtek Semiconductor Inc.が販売しているHT67F30がある。
【0061】
車両バッテリ逆接続センサ10は、手持ち式ジャンプスタータ装置を車両の電気システムに接続する際、車両バッテリ72の極性を監視する。以下に説明するように、バッテリ72の端子がジャンプスタータ装置の誤った端子に接続されていると、ジャンプスタータ装置は、リチウムバッテリパックが車両バッテリ72に接続されないよう保護する。車両バッテリ分離センサ12は、ジャンプスタータ装置に車両バッテリ72が接続されているか否かを検出し、出力端子に正常なバッテリ(例えば、充電可能なバッテリ)が存在しない限り、リチウムバッテリパックをジャンプスタータ装置の出力端子に接続しないよう保護する。
【0062】
(分離センサ12が供給する検出信号に応じて)車両バッテリが存在し、かつ(逆接続センサ10が供給する検出信号に応じて)正しい極性に接続されているとMCU1が判断した場合にのみ、手持ち式ジャンプスタータのリチウムバッテリが、スマートスイッチFET回路15によって車両の電気システムに電気的に切り替えられる。リチウムバッテリ温度センサ20は、リチウムバッテリパック32の温度を監視し、周囲温度条件が高いことによる過熱や、ジャンプスタート中の過度の電流引き込みによる過熱を検出する。リチウムバッテリ電圧測定回路24は、リチウムバッテリパック32の電圧を監視し、充電時に電圧電位が高くなりすぎたり、放電時に電圧電位が低くなりすぎたりしないようにする。
【0063】
リチウムバッテリリバースチャージ保護ダイオード28は、車両バッテリ72に供給されている充電電流が、車両の電気システム側からリチウムバッテリパック32側に逆流するのを防止する。フラッシュライトLED回路36は、暗い状況下で、車両のボンネットの下を明るくするフラッシュライト機能に加え、危険の可能性のある場所で車が動かなくなった場合に、安全のためにSOSや、及びストロボ照明の機能を果たすために設けられる。電圧レギュレータ42は、マイクロコントローラ及びセンサの内部動作電圧を調整する。オン/オフマニュアルモード及びフラッシュライトスイッチ46は、ユーザが手持ち式ジャンプスタータ装置の電源オンをコントロールし、車両にバッテリがない場合の手動オーバーライド動作をコントロールし、フラッシュライト機能をコントロールすることを可能にする。手動ボタンは、ジャンプスタータ装置に電源が投入されている場合にのみ機能する。このボタンにより、バッテリがない場合や、MCUによる自動検出が不可能なレベルまでバッテリ電圧が低くなった場合に、ユーザは車両をジャンプスタートさせることができる。手動モードが不用意に作動してしまうのを防ぐために、ユーザが手動オーバーライドボタンを所定の時間(例えば、3秒間)長押しすると、内部リチウムイオンバッテリの電源が、車両バッテリ接続ポートに切り替えられる。手動によるオーバーライドの唯一の例外は、車両バッテリが逆に接続されている場合である。自動車用バッテリが逆に接続されている場合、内部リチウムバッテリ電源が車両バッテリ接続ポートに切り替えられることはない。
【0064】
USB充電回路52は、任意のUSB充電器電源からの電力を、リチウムバッテリパック32を充電するための充電電圧及び電流に変換する。USB出力56は、スマートフォン、タブレット、及び他の充電式電子デバイスを充電するためのUSB携帯充電器となる。動作インジケータLED60は、リチウムバッテリの容量状態の視覚的表示、並びにスイッチの起動状態(電力が車両の電気システムに供給されていることを示す)を表示する。ここで、手持ち式ジャンプスタータ装置の詳細な動作を、
図2A~
図2Cの概略図を参照して記載する。
図2Aに示すように、マイクロコントローラユニット1は、すべての入出力の中心にある。逆接続バッテリセンサ10は、入力ピン1及び2において車両バッテリ72の端子に接続された光学結合アイソレータフォトトランジスタ(4N27)を備え、ピン1の(マイナス端子CB-に関連づいた)リード導体にダイオードD8を有し、バッテリ72が正しい極性でジャンプスタータ装置の端子に接続されている場合、オプトカプラLED11には電流が流れず、従ってオフとなりMCU1には「1」又は高出力信号が供給される。車両バッテリ分離センサ12は、入力ピン1及び2において車両バッテリ72の端子に接続された光学結合アイソレータフォトトランジスタ(4N27)を備え、ピン1の(プラス端子CB+に関連づいた)リード導体にダイオードD7を有し、バッテリ72が正しい極性でジャンプスタータ装置の端子に接続されている場合、オプトカプラLED11Aに電流が流れ、従ってオンとなりMCUには「0」又は低出力信号が供給され、手持ち式ジャンプスタータ装置のジャンパ出力端子にわたってバッテリの存在を示す。
【0065】
車両バッテリ72の極性が逆で手持ち式ジャンプスタータ装置に接続された場合、逆接続センサ10のオプトカプラLED11に電流が流れ、マイクロコントローラユニット1に「0」又は低レベル信号を供給する。さらに、手持ち式ジャンプスタータ装置にバッテリが接続されていない場合、分離センサ12のオプトカプラLED11Aには電流が流れず、従ってオフとなり、MCU「1」又は高出力信号を提供し、手持ち式ジャンプスタータ装置にはバッテリが接続されていないことを示す。これらの特定の入力を使用して、MCU1のマイクロコントローラソフトウェアは、いつスマートスイッチFET15をオンにすれば安全かを判断することができるため、それによってリチウムバッテリパックがジャンプスタータ装置のジャンパ端子にされる。これにより、MCU1は、車両バッテリ72がジャンプスタータ装置に全く接続されていないか、もしくは極性が逆の状態で接続された場合には、スマートスイッチFET15がオン状態にならないようにし、リチウムバッテリパックのスパーク/ショートを防止することができる。
【0066】
図2Bに示すように、FETスマートスイッチ15は、マイクロコントローラ1の出力により駆動する。FETスマートスイッチ15は、三つの並列FET(Q15、Q18、及びQ19)を備え、リチウムバッテリパックからの電力をFETに分配する。マイクロコントローラ出力が論理LOW側に駆動されると、各FET16の抵抗が高い状態となり、従って、内部リチウムバッテリの負極接点17から車両バッテリ72の負極接点に電流が流れなくなる。マイクロコントローラ出力が論理HIGH側に駆動されると、FET16(Q15、Q18、及びQ19)の抵抗が低い状態になり、電流が、内部リチウムバッテリパック負極接点17(LB-)から車両バッテリ72負極接点(CB-)に自由に流れることができるようになる。このようにして、マイクロコントローラソフトウェアは、車両エンジンのジャンプスタート用に、内部リチウムバッテリパック32と車両バッテリ72の接続を制御する。
図2Aに戻り、回路24及びマイクロコントローラ1のアナログデジタル入力の1つを用いることで、リチウムバッテリパックの内部電圧を正確に測定することができる。回路24は、主3.3Vレギュレータ42の電圧がオンの時それを感知し、レギュレータ42の電圧がオンの時トランジスタ23をオンにするように設計されている。トランジスタ23に電流が流れると、FET22がオンになり、それにより、内部リチウムバッテリの正接点(LB+)が分圧器21への導電経路となり、より低い範囲の電圧がマイクロコントローラに送られてその読み取りを可能にする。この入力を使用して、マイクロコントローラソフトウェアは、放電動作中にリチウムバッテリの電圧が過剰に低くなっていないか、又は充電動作中にリチウムバッテリの電圧が過剰に高くなっていないかを判定し、電子部品の損傷を防ぐために適切な措置を講じることができる。
【0067】
さらに
図2Aを参照すると、二つの負温度係数(NTC)デバイス20により、リチウムバッテリパック32の内部温度を正確に測定することができる。このデバイスは、温度上昇時に抵抗を低減する装置である。回路は、結果をマイクロコントローラ1上の2つのアナログ-デジタル(A/D)入力にもたらす分圧器である。そして、マイクロコントローラソフトウェアは、内部リチウムバッテリの温度がジャンプスタートをするには高すぎる場合を見極めて、設計に対する安全性をさらに担保する。主電圧レギュレータ回路42は、内部リチウムバッテリの電圧を、3.3ボルトの安定化電圧に変換するように設計されている。この電圧は、マイクロコントローラ1や、ジャンプスタータ装置のその他の部品の内部動作のための電力として使用される、3つのリチウムバッテリリバースチャージ保護ダイオード28(
図2B参照)は、内部リチウムバッテリパック32からの電流が車両バッテリ72にのみ流れ、車両バッテリから内部リチウムバッテリ側に流れないよう配置される。このようにして、自動車の電気システムがオルタネータから充電していても、それにより内部リチウムバッテリが逆充電されてしまう(そしてそれによって損傷する)ことは不可能なので、別のレベルの安全性が提供される。主電源オンスイッチ46(
図2A)は、1回押すと、製品のオフ状態をオンに、そしてオン状態をオフにすることができる二極双投動作を可能にする組み合わせとなっている。また、この回路は、オンスイッチによりアクティブにされた場合、電力を「キープアライブ」にしておくのにマイクロコントローラ出力47を使用する。スイッチが押されると、マイクロコントローラはこの出力を高論理レベルにして、スイッチが解放されたときに電源をオンに維持する。このようにして、マイクロコントローラは、オン/オフスイッチが再びアクティブになった場合や、リチウムバッテリの電圧が低くなり過ぎた過ぎた場合に、いつ電源をオフにするかの制御を維持する。マイクロコントローラソフトウェアはまた、使用されずに所定の期間(例えば、8時間)が経過すると、電源をオフにするタイマを含む。
図2Bに示すフラッシュライトLED回路45は、フラッシュライトLEDの動作を制御する。マイクロコントローラ1からの2つの出力は、2つの別々のLEDに専用として用いられる。従って、LEDをストロボやSOSパターンに使用する際、ソフトウェアにより独立して制御することがでるため、ジャンプスタータ装置にさらに別の安全機能がもたらされる。LEDインジケータは、操作者が製品に何が起きているかを理解するのに必要なフィードバックを提供する。4つの別個のLED61(
図2A)は、マイクロコントローラ1の、それぞれに対応する出力によって制御され、内部リチウムバッテリの残量表示を行う。各LEDは、25%、50%、75%、及び100%(赤色、赤色、黄色、緑色)の残量表示を備えた、「燃料計」のような形式で制御される。LEDインジケータ63(
図2B)は、車両バッテリ72が逆極性の状態で接続された場合、にユーザに視覚的警告を与えるものである。「ブースト」及びオン/オフLED62は、ジャンプスタータ装置がジャンプスタート電源を供給しているとき、及びジャンプスタータ装置がオンのときにそれぞれ視覚的表示を行う。
【0068】
USB出力56回路(
図2C)は、内部リチウムバッテリパック32からスマートフォンなどの携帯型電子機器を充電するためのUSB出力を行うために設けられている。マイクロコントローラ1からの制御回路57は、内部のリチウムバッテリの容量が低下しすぎないよう、ソフトウェア制御によりUSB出力56をオンオフする。USB出力は、一般的なUSBコネクタ58を介して装置外部に引き出される。このコネクタには、この出力を必要とする特定のスマートフォンの充電を可能にするのに必要な一般的な分圧器を含んでいる。USB充電回路52により、内部リチウムバッテリパック32を一般的なUSB充電器で充電することができる。この充電の入力には、一般的なマイクロUSBコネクタ48が用いられているため、一般的なケーブルを使用することができる。一般的なUSB充電器から供給される5V電位は、DC-DCコンバータ49によって、内部リチウムバッテリパックの充電に必要とされる12.4VDC電圧にアップコンバートされる。DC-DCコンバータ49のオンオフは、回路53を介してマイクロコントローラ1からの出力により行うことができる。
【0069】
このようにして、マイクロコントローラソフトウェアは、A/D入力22によりバッテリ電圧の上がり過ぎが測定された場合に、充電をオフにすることができる。内部リチウムバッテリへの過充電を回避するための追加の安全策として、内部リチウムバッテリセル51の充電バランスを担保するリチウムバッテリ充電コントローラ50を使用する。このコントローラは、内部リチウムバッテリの過放電を回避するための二重の安全策も兼ねる。
【0070】
図5は、本発明の例示的な実施形態による手持ち式装置110を示す。112は筐体である。114は表示器である。114Aは、電源投入スイッチである。114Bは、LEDの「燃料計」式インジケータである。114Cは、12V出力ポート122に電力が供給されていることを示す「ブーストオン」インジケータであり、114Dは、車両バッテリが不適切な極性で接続されていることを示す「リバース」インジケータである。114Eは、装置を動作させるために電源が投入されたことを示す「電源オン」インジケータである。118は内部のリチウムイオンバッテリを充電するためのUSB入力ポートである。118Aは、USB入力ポート118用の取り外し可能なカバーであり、120は、内部リチウムイオンバッテリから、スマートフォン、タブレット、音楽プレーヤ、他の電子機器などの他の携帯機器に電力供給するためのUSB出力ポートである。120Aは、USB出力ポート120用の着脱可能なカバーである。122は、後述するケーブル装置210に接続可能な12V出力ポートである。
【0071】
図6は、手持ち式装置110と使用するために特別に設計されたジャンパケーブル装置210を示す。装置210は、手持ち式装置110の12V出力ポート122に差し込まれるように構成されたプラグ212を有する。正側バッテリケーブル214及び負側バッテリケーブル218はプラグ212と一体化され、リングコネクタ216A及びングコネクタ220Aを介してそれぞれ正極側バッテリクランプ216及び負極側バッテリクランプ220に接続される。クランプ上に示されている通り、正極側バッテリクランプ216と正極の対応、そして負極側バッテリクランプ220と負極の対応を絶対に間違えないよう、12V出力ポート122とプラグ212は、プラグ212が特定の向きでしか12V出力ポート122に嵌らないような形状をしている。
【0072】
さらに、リング端子216Aとリング端子216Bは、バッテリクランプ216、229をそれぞれバッテリケーブル214、218から取り外して車両バッテリの端子に直接、着脱可能に接続することができる。この特徴は、例えば、バッテリケーブル214及び218302bを車両のバッテリに恒久的に取り付けるために用いることができる。バッテリ電圧が枯渇又は放電した場合、プラグ212を12V出力ポート122に差し込むだけで、手持ち式ジャンプスタータ装置110を消耗又は放電した車両バッテリに適切に接続することができる。
【0073】
このように記載された本発明は、本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく、さまざまな方法で変更することができることが当業者には明らかであろう。そのような変更はいずれも、添付の特許請求の範囲内に包含されることが意図されている。
【符号の説明】
【0074】
1 マイクロコントローラユニット
10 逆接続バッテリセンサ
11 オプトカプラLED
12 車両バッテリ分離センサ
15 スマートスイッチFET回路
16,22 FET
17 内部リチウムバッテリパック負極接点
20 リチウムイオンバッテリ温度センサ
23 トランジスタ
24 リチウムバッテリ電圧測定回路
28 リチウムバッテリリバースチャージ保護ダイオード
32 リチウムポリマーバッテリパック
42 主3.3Vレギュレータ
45 フラッシュライトLED回路
46 オン/オフマニュアルモード及びフラッシュライトスイッチ
47 マイクロコントローラ出力
48 マイクロUSBコネクタ
49 DC-DCコンバータ
50 リチウムバッテリ充電コントローラ
51 内部リチウムバッテリセル
52 USB充電回路
56 USB出力
57 制御回路
58 USBコネクタ
60 動作インジケータLED
61 LED
62 「ブースト」及びオン/オフLED
63 LEDインジケータ
110 手持ち式装置
114 表示器
118 USB入力ポート
120 USB出力ポート
122 12V出力ポート
210 ジャンパケーブル装置
216,229 正極側バッテリクランプ
216A,216B リング端子
220 負極側バッテリクランプ
310 バッテリ充電装置
314 電子表示器
316 A/C入力ポート
318 A/C電源コード
320 入力プラグ
322 A/Cプラグ
324 出力ポート
326 バッテリケーブルアセンブリ
328 出力プラグ
330 雄プラグコネクタ
334,雌プラグコネクタ
336 正極側バッテリケーブルアイレットコネクタ
338 負極側バッテリケーブルアイレットコネクタ