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特許7451701アップリンク信号のための空間的関係および電力制御パラメータを決定するための無線通信方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】アップリンク信号のための空間的関係および電力制御パラメータを決定するための無線通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20240311BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20240311BHJP
   H04W 52/18 20090101ALI20240311BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/21
H04W52/18
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022526502
(86)(22)【出願日】2019-11-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-06
(86)【国際出願番号】 CN2019116385
(87)【国際公開番号】W WO2021087902
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-11-04
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,ボー
(72)【発明者】
【氏名】ルー,ヂャオフア
(72)【発明者】
【氏名】リー,ユィ・ゴック
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ,コー
(72)【発明者】
【氏名】ヂャン,シュージュエン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】ZTE,Enhancements on multi-beam operation,3GPP TSG RAN WG1#98b R1-1910285,フランス,3GPP,2019年10月05日
【文献】LG Electronics,Feature lead summary#4 of Enhancements on Multi-beam Operations,3GPP TSG RAN WG1#98b R1-1911561,フランス,3GPP,2019年10月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線端末において使用される無線通信方法であって、
第1のコンポーネントキャリアにおける少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の第1の経路損失リファレンス信号(RS)に対応する電力制御パラメータを決定するように構成された上位層パラメータを受信するステップと、
前記第1のコンポーネントキャリアにおける前記少なくとも1つのPUSCHの前記第1の経路損失RSを、サウンディングリファレンス信号(SRS)に関連する第2の経路損失RSに従って決定するステップとを含み、前記SRSは、前記少なくとも1つのPUSCHに関連し、さらに、
決定された前記少なくとも1つのPUSCHの前記第1の経路損失RSに基づいて前記第1のコンポーネントキャリアにおける前記少なくとも1つのPUSCHを無線ネットワークノードへと送信するステップ
を含み、前記少なくとも1つのPUSCHは、前記第1の経路損失RSで構成されず、
前記第1のコンポーネントキャリアは、少なくとも1つの制御リソースセット(CORESET)で構成され、
前記SRSに関連する前記第2の経路損失RSは、前記少なくとも1つのCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETに適用される送信構成インジケータ(TCI)状態のRSまたは疑似コロケーション(QCL)想定に基づいて決定される、無線通信方法。
【請求項2】
無線ネットワークノードにおいて使用される無線通信方法であって、
無線端末に、第1のコンポーネントキャリアにおける少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の第1の経路損失リファレンス信号(RS)を決定するように構成された上位層パラメータを送信するステップと、
前記第1の経路損失RSに基づいて、前記第1のコンポーネントキャリアにおける前記少なくとも1つのPUSCHを前記無線端末から受信するステップと
を含み、
前記第1の経路損失RSは、前記少なくとも1つのPUSCHに関連するサウンディングリファレンス信号(SRS)に関連する第2の経路損失RSに従って決定され、
前記少なくとも1つのPUSCHは、前記第1の経路損失RSで構成されず、
前記第1のコンポーネントキャリアは、少なくとも1つの制御リソースセット(CORESET)で構成され、
前記SRSに関連する前記第2の経路損失RSは、前記少なくとも1つのCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETに適用される送信構成インジケータ(TCI)状態のRSまたは疑似コロケーション(QCL)想定に基づいて決定される、無線通信方法。
【請求項3】
無線端末であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプログラムを記憶するように構成されたメモリとを備え、
前記少なくとも1つのプログラムは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、少なくとも1つのプロセッサに、
第1のコンポーネントキャリアにおける少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の第1の経路損失リファレンス信号(RS)を決定するように構成された上位層パラメータを受信するステップと、
前記第1のコンポーネントキャリアにおける前記少なくとも1つのPUSCHの前記第1の経路損失RSを、前記少なくとも1つのPUSCHに関連するサウンディングリファレンス信号(SRS)に関連する第2の経路損失RSに従って決定するステップと、
決定された前記少なくとも1つのPUSCHの前記第1の経路損失RSに基づいて前記第1のコンポーネントキャリアにおける前記少なくとも1つのPUSCHを無線ネットワークノードへと送信するステップとを実行させ、
前記少なくとも1つのPUSCHは、前記第1の経路損失RSで構成されず、
前記第1のコンポーネントキャリアは、少なくとも1つの制御リソースセット(CORESET)で構成され、
前記SRSに関連する前記第2の経路損失RSは、前記少なくとも1つのCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETに適用される送信構成インジケータ(TCI)状態のRSまたは疑似コロケーション(QCL)想定に基づいて決定される、無線端末。
【請求項4】
無線ネットワークノードであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプログラムを記憶するように構成されたメモリとを備え、
前記少なくとも1つのプログラムは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、少なくとも1つのプロセッサに、
無線端末に、第1のコンポーネントキャリアにおける少なくとも1つの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の第1の経路損失リファレンス信号(RS)を決定するように構成された上位層パラメータを送信するステップと、
前記第1の経路損失RSに基づいて、前記第1のコンポーネントキャリアにおける前記少なくとも1つのPUSCHを前記無線端末から受信するステップとを実行させ、
前記第1の経路損失RSは、前記少なくとも1つのPUSCHに関連するサウンディングリファレンス信号(SRS)に関連する第2の経路損失RSに従って決定され、
前記少なくとも1つのPUSCHは、前記第1の経路損失RSで構成されず、
前記第1のコンポーネントキャリアは、少なくとも1つの制御リソースセット(CORESET)で構成され、
前記SRSに関連する前記第2の経路損失RSは、前記少なくとも1つのCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETに適用される送信構成インジケータ(TCI)状態のRSまたは疑似コロケーション(QCL)想定に基づいて決定される、無線ネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本文書は、広くには、無線通信に関し、さらに詳しくは、アップリンク信号のための空間的関係および電力制御パラメータを決定するための無線通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
広帯域または超広帯域スペクトルリソースと引き換えに、きわめて高い周波数によって引き起こされるかなりの伝搬損失が、顕著な課題となる。この問題を解決するために、ビームアラインメントを達成し、充分に大きいアンテナ利得を得るために、例えば1つのノードについて最大1024個のアンテナ素子など、マッシブ多入力多出力(MIMO)を使用するアンテナアレイおよびビームフォーミング(BF)トレーニング技術が採用されている。さらに、アンテナアレイの恩恵を依然として受けつつ低い実施コストを維持するために、アナログ位相シフタが、ミリ波ビームフォーミングの実現に関してきわめて魅力的になる。アナログ位相シフタを採用する場合、制御可能な位相の数は有限になり、これらのアンテナ素子に一定のモジュラス制約が課される。事前に指定されたビームパターンに鑑みて、可変位相シフトに基づくBFトレーニングは、一般に、後続のデータ送信のための最良のパターンを特定することを目標とする。図1が、1つの送受信ポイント(TRP)および1つのユーザ機器(UE)を有する事例の概略図を示している。図1において、完全な黒色によって塗られたビームが、アップリンク/ダウンリンク送信に基づいて送信用に選択される。
【0003】
5G new radio(NR)において、アナログビームフォーミングが、高周波通信の堅牢性を保証するために、モバイル通信に最初に導入される。対応するアナログビームフォーミング指示(ビーム指示とも呼ばれる)は、ダウンリンク(DL)送信およびアップリンク(UL)送信の両方を含む。UL送信に関して、UL制御チャネル、すなわち物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、およびサウンディングリファレンス信号(SRS)のためのビーム指示をサポートするために、新たな上位層パラメータspatialRelationInfoによって構成される空間的関係情報が導入されている。さらに、ULデータチャネル、すなわち物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のためのビーム指示が、NR基地局(すなわち、gNB)によって示される1つ以上のSRSリソースとULデータチャネルのアンテナポートとの間のマッピングを通じて達成される。すなわち、ULデータチャネルのためのビーム構成を、SRSリソースとアンテナポートとの間の空間的関係情報の関連付け/マッピング情報から導出することができる。しかしながら、ビーム指示をサポートするための新たな上位層パラメータの導入は、上位層パラメータのオーバーヘッドを増加させる可能性がある。
【0004】
本文書は、アップリンク信号のための空間的関係および電力制御パラメータを決定するための方法、システム、およびデバイスに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、無線端末において使用するための無線通信に関する。本無線通信方法は、
第1のコンポーネントキャリアにおける第1のアップリンク信号のための少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係の少なくとも一方を決定するステップと、
決定された少なくとも1つの電力制御パラメータまたは決定された空間的関係の少なくとも一方に基づいて第1のコンポーネントキャリアにおける第1のアップリンク信号を無線ネットワークノードへと送信するステップと
を含む。
【0006】
種々の実施形態が、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、送信構成インジケータ(TCI)状態が複数のリファレンス信号(RS)インデックスを有するとき、空間パラメータの疑似コロケーション(QCL)タイプに関連付けられたRSインデックスが、第1のアップリンク信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係の少なくとも一方を決定するために使用される。
【0007】
好ましくは、少なくとも1つの電力制御パラメータは、経路損失RSを備え、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を備え、無線端末は、少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSを更新するための媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を受信する。
【0008】
好ましくは、空間的関係は、第1のコンポーネントキャリアにおけるダウンリンク信号に関連付けられた少なくとも1つの送信パラメータに基づいて決定される。
【0009】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、サウンディングリファレンス信号(SRS)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、またはPUCCHのうちの少なくとも1つを備える。
【0010】
好ましくは、少なくとも1つの送信パラメータは、空間ドメインフィルタ、送信構成インジケータ(TCI)状態、または疑似コロケーション(QCL)想定のうちの少なくとも1つを備える。
【0011】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアが少なくとも1つの制御リソースセット(CORESET)で構成されるとき、第1のアップリンク信号の空間的関係は、少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETの少なくとも1つの送信パラメータに基づいて決定される。
【0012】
好ましくは、最も低いインデックスを有するCORESETおよび第1のアップリンク信号は、同じCORESETプールインデックスまたは同じCORESETグループに関連付けられる。
【0013】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアがCORESETで構成されていないとき、第1のアップリンク信号の空間的関係は、ダウンリンク信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最低のインデックスを有するTCI状態に基づいて決定される。
【0014】
好ましくは、ダウンリンク信号に関する少なくとも1つのTCI状態が構成されず、あるいはアクティベートされない場合、第1のアップリンク信号の空間的関係は、CORESETまたはPDCCHの少なくとも1つの送信パラメータに基づいて決定され、CORESETまたはPDCCHは、第1のアップリンク信号をスケジュールする。
【0015】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を備え、少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのPUCCHの目標電力、閉ループインデックス、または経路損失リファレンス信号(RS)のうちの少なくとも1つを備える。
【0016】
好ましくは、少なくとも1つのPUCCHの目標電力は、目標電力セット内の特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つを有するエントリによって決定される。
【0017】
好ましくは、少なくとも1つのPUCCHの閉ループインデックスは、閉ループインデックスの範囲内の特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つである。
【0018】
好ましくは、少なくとも1つのPUCCHの閉ループインデックスは、少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETに適用されるTCI状態、または第1のコンポーネントキャリアにおけるダウンリンク信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最低のインデックスを有するTCI状態に基づいて決定される。
【0019】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアが少なくとも1つのCORESETで構成されるとき、少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSは、少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETに適用されるTCI状態のRS、または少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETに関するQCL想定に基づいて決定される。
【0020】
好ましくは、少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSは、第1のコンポーネントキャリアにおけるダウンリンク信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最低のインデックスを有するTCI状態のRSに基づいて決定される。
【0021】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアは、CORESETで構成されない。
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つのSRSを備え、少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのSRSの目標電力、スケーリングファクタ、電力制御調整状態、または経路損失RSのうちの少なくとも1つを備える。
【0022】
好ましくは、少なくとも1つのSRSの目標電力またはスケーリングファクタの少なくとも一方は、少なくとも1つの上位層パラメータによって構成されるSRSリソースセットに基づいて決定される。
【0023】
好ましくは、少なくとも1つのSRSの電力制御調整状態は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の送信の電力制御調整状態と同じになるように設定される。
【0024】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアが少なくとも1つのCORESETで構成されるとき、少なくとも1つのSRSの経路損失RSは、少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETに適用されるTCI状態のRS、または少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETに関するQCL想定に基づいて決定される。
【0025】
好ましくは、少なくとも1つのSRSの経路損失RSは、第1のコンポーネントキャリアにおけるダウンリンク信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最低のインデックスを有するTCI状態のRSに基づいて決定される。
【0026】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアは、CORESETで構成されない。
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つのPUSCHを備え、少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのPUSCHの目標電力、スケーリングファクタ、閉ループインデックス、または経路損失RSのうちの少なくとも1つを備える。
【0027】
好ましくは、少なくとも1つのPUSCHの目標電力は、目標電力セットまたはSRSリソースインジケータ(SRI)とPUSCH電力制御パラメータとの間のマッピングセットにおける特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つを有するエントリによって決定される。
【0028】
好ましくは、少なくとも1つのPUSCHのスケーリングファクタは、スケーリングファクタセットまたはSRIとPUSCH電力制御パラメータとの間のマッピングセットにおける特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つを有するエントリによって決定される。
【0029】
好ましくは、少なくとも1つのPUSCHの閉ループインデックスは、閉ループインデックスの範囲内の特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つである。
【0030】
好ましくは、少なくとも1つのPUSCHの経路損失RSは、少なくとも1つのPUSCHに関連付けられたSRSに関連付けられた経路損失RSに従って決定される。
【0031】
好ましくは、少なくとも1つのPUSCHは、経路損失RSで構成されない。
好ましくは、第1のアップリンク信号は、空間的関係で構成されない。
【0032】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つの電力制御パラメータで構成されない。
【0033】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、SRS、PUSCH、またはPUCCHのうちの少なくとも1つを備え、少なくとも1つの電力制御パラメータは、経路損失RSを備える。
【0034】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つのPUSCHを備え、少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのPUSCHに関連付けられたSRSの経路損失RSを備える。
【0035】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つのPUSCHを備え、
好ましくは、非コードブック送信またはコードブック送信のためのSRSは、経路損失RSで構成されない。
【0036】
好ましくは、無線端末は、TCI状態をアクティベートするためのMAC-CEアクティベーションコマンドを受信し、あるいはTCI状態に関する構成コマンドを受信する。
【0037】
好ましくは、無線端末は、少なくとも1つの電力制御パラメータをアクティベートまたは更新するためのMAC-CEアクティベーションコマンドを受信し、あるいは少なくとも1つの電力制御パラメータに関する構成コマンドを受信し、少なくとも1つの電力制御パラメータは、目標電力、スケーリングファクタ、または閉ループインデックスのうちの少なくとも1つを備える。
【0038】
好ましくは、本無線通信方法は、第1のアップリンク信号のための少なくとも1つの電力制御パラメータを決定するように構成されたシグナリングを受信するステップをさらに含む。
【0039】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つのPUCCHを備え、少なくとも1つのPUCCHの空間的関係は構成されない。
【0040】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアにおける前記第1のアップリンク信号の時間単位が、第2のコンポーネントキャリアにおける第2のアップリンク信号の時間単位と衝突するとき、第1のアップリンク信号の空間的関係または経路損失RSの少なくとも一方が、第2のアップリンク信号の空間的関係または経路損失RSの少なくとも一方に基づいて決定される。
【0041】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアにおける第1のアップリンク信号の時間単位が、第2のコンポーネントキャリアにおける第2のアップリンク信号の時間単位と衝突するとき、第1のアップリンク信号が、アップリンク送信に関して優先される。
【0042】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアにおける第1のアップリンク信号の時間単位が、第2のコンポーネントキャリアにおける第2のアップリンク信号の時間単位と衝突するとき、第2のアップリンク信号のアップリンク送信が控えられる。
【0043】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアのインデックスが、第2のコンポーネントキャリアのインデックスよりも小さい。
【0044】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアのインデックスが、第2のコンポーネントキャリアのインデックスよりも大きいとき。
【0045】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアは、少なくとも1つのCORESETで構成され、第2のコンポーネントキャリアは、CORESETで構成されない。
【0046】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアは、CORESETで構成されず、第2のコンポーネントキャリアは、少なくとも1つのCORESETで構成される。
【0047】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアおよび第2のコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリア群または帯域幅部分に含まれる。
【0048】
好ましくは、第1のアップリンク信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係の少なくとも一方は、ダウンリンク信号の送信パラメータのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0049】
好ましくは、ダウンリンク信号は、第1のアップリンク信号と重複するスロットに従って決定される。
【0050】
好ましくは、ダウンリンク信号は、第1のアップリンク信号と重複するスロット以前の最新のスロット内の少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETである。
【0051】
好ましくは、第1のアップリンク信号と重複するスロットは、第1のアップリンク信号と重複する最初のスロット、または第1のアップリンク信号と完全に重複する最初のスロットである。
【0052】
好ましくは、第1のアップリンク信号と重複するスロットは、第1のアップリンク信号のスロットと重複する最後のスロット、または第1のアップリンク信号のスロットと完全に重複する最後のスロットである。
【0053】
【数1】
【0054】
【数2】
【0055】
本開示は、無線ネットワークノードにおいて使用するための無線通信方法に関する。本無線通信方法は、第1のアップリンク信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係の少なくとも一方に基づく第1のコンポーネントキャリアにおける第1のアップリンク信号を無線端末から受信するステップを含む。
【0056】
種々の実施形態が、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、送信構成インジケータ(TCI)状態が複数のリファレンス信号(RS)インデックスを有するとき、空間パラメータの疑似コロケーション(QCL)タイプに関連付けられたRSインデックスが、第1のアップリンク信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係の少なくとも一方を決定するために使用される。
【0057】
好ましくは、少なくとも1つの電力制御パラメータは、経路損失RSを備え、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を備え、無線ネットワークノードは、少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSを更新するための媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を送信する。
【0058】
好ましくは、空間的関係は、第1のコンポーネントキャリアにおけるダウンリンク信号に関連付けられた少なくとも1つの送信パラメータに基づいて決定される。
【0059】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、サウンディングリファレンス信号(SRS)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、またはPUCCHのうちの少なくとも1つを備える。
【0060】
好ましくは、少なくとも1つの送信パラメータは、空間ドメインフィルタ、送信構成インジケータ(TCI)状態、または疑似コロケーション(QCL)想定のうちの少なくとも1つを備える。
【0061】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアが少なくとも1つの制御リソースセット(CORESET)で構成されるとき、第1のアップリンク信号の空間的関係は、少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETの少なくとも1つの送信パラメータに基づいて決定される。
【0062】
好ましくは、最も低いインデックスを有するCORESETおよび第1のアップリンク信号は、同じCORESETプールインデックスまたは同じCORESETグループに関連付けられる。
【0063】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアがCORESETで構成されていないとき、第1のアップリンク信号の空間的関係は、ダウンリンク信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最低のインデックスを有するTCI状態に基づいて決定される。
【0064】
好ましくは、ダウンリンク信号に関する少なくとも1つのTCI状態が構成されず、あるいはアクティベートされない場合、第1のアップリンク信号の空間的関係は、CORESETまたはPDCCHの少なくとも1つの送信パラメータに基づいて決定され、CORESETまたはPDCCHは、第1のアップリンク信号をスケジュールする。
【0065】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を備え、少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのPUCCHの目標電力、閉ループインデックス、または経路損失リファレンス信号(RS)のうちの少なくとも1つを備える。
【0066】
好ましくは、少なくとも1つのPUCCHの目標電力は、目標電力セット内の特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つを有するエントリによって決定される。
【0067】
好ましくは、少なくとも1つのPUCCHの閉ループインデックスは、閉ループインデックスの範囲内の特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つである。
【0068】
好ましくは、少なくとも1つのPUCCHの閉ループインデックスは、少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETに適用されるTCI状態、または第1のコンポーネントキャリアにおけるダウンリンク信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最低のインデックスを有するTCI状態に基づいて決定される。
【0069】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアが少なくとも1つのCORESETで構成されるとき、少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSは、少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETに適用されるTCI状態のRS、または少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETに関するQCL想定に基づいて決定される。
【0070】
好ましくは、少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSは、第1のコンポーネントキャリアにおけるダウンリンク信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最低のインデックスを有するTCI状態のRSに基づいて決定される。
【0071】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアは、CORESETで構成されない。
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つのSRSを備え、少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのSRSの目標電力、スケーリングファクタ、電力制御調整状態、または経路損失RSのうちの少なくとも1つを備える。
【0072】
好ましくは、少なくとも1つのSRSの目標電力またはスケーリングファクタの少なくとも一方は、少なくとも1つの上位層パラメータによって構成されるSRSリソースセットに基づいて決定される。
【0073】
好ましくは、少なくとも1つのSRSの電力制御調整状態は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の送信の電力制御調整状態と同じになるように設定される。
【0074】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアが少なくとも1つのCORESETで構成されるとき、少なくとも1つのSRSの経路損失RSは、少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETに適用されるTCI状態のRS、または少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETに関するQCL想定に基づいて決定される。
【0075】
好ましくは、少なくとも1つのSRSの経路損失RSは、第1のコンポーネントキャリアにおけるダウンリンク信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最低のインデックスを有するTCI状態のRSに基づいて決定される。
【0076】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアは、CORESETで構成されない。
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つのPUSCHを備え、少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのPUSCHの目標電力、スケーリングファクタ、閉ループインデックス、または経路損失RSのうちの少なくとも1つを備える。
【0077】
好ましくは、少なくとも1つのPUSCHの目標電力は、目標電力セットまたはSRSリソースインジケータ(SRI)とPUSCH電力制御パラメータとの間のマッピングセットにおける特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つを有するエントリによって決定される。
【0078】
好ましくは、少なくとも1つのPUSCHのスケーリングファクタは、スケーリングファクタセットまたはSRIとPUSCH電力制御パラメータとの間のマッピングセットにおける特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つを有するエントリによって決定される。
【0079】
好ましくは、少なくとも1つのPUSCHの閉ループインデックスは、閉ループインデックスの範囲内の特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つである。
【0080】
好ましくは、少なくとも1つのPUSCHの経路損失RSは、少なくとも1つのPUSCHに関連付けられたSRSに関連付けられた経路損失RSに従って決定される。
【0081】
好ましくは、少なくとも1つのPUSCHは、経路損失RSで構成されない。
好ましくは、第1のアップリンク信号は、空間的関係で構成されない。
【0082】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つの電力制御パラメータで構成されない。
【0083】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、SRS、PUSCH、またはPUCCHのうちの少なくとも1つを備え、少なくとも1つの電力制御パラメータは、経路損失RSを備える。
【0084】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つのPUSCHを備え、少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのPUSCHに関連付けられたSRSの経路損失RSを備える。
【0085】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つのPUSCHを備え、非コードブック送信またはコードブック送信のためのSRSは、経路損失RSで構成されない。
【0086】
好ましくは、無線ネットワークノードは、TCI状態をアクティベートするためのMAC-CEアクティベーションコマンドを送信し、あるいはTCI状態に関する構成コマンドを送信する。
【0087】
好ましくは、無線ネットワークノードは、少なくとも1つの電力制御パラメータをアクティベートまたは更新するためのMAC-CEアクティベーションコマンドを送信し、あるいは少なくとも1つの電力制御パラメータに関する構成コマンドを送信し、少なくとも1つの電力制御パラメータは、目標電力、スケーリングファクタ、または閉ループインデックスのうちの少なくとも1つを備える。
【0088】
好ましくは、本無線通信方法は、第1のアップリンク信号のための少なくとも1つの電力制御パラメータを決定するように構成されたシグナリングを無線端末へと送信するステップをさらに含む。
【0089】
好ましくは、第1のアップリンク信号は、少なくとも1つのPUCCHを備え、
好ましくは、少なくとも1つのPUCCHの空間的関係は構成されない。
【0090】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアにおける前記第1のアップリンク信号の時間単位が、第2のコンポーネントキャリアにおける第2のアップリンク信号の時間単位と衝突するとき、第1のアップリンク信号の空間的関係または経路損失RSの少なくとも一方が、第2のアップリンク信号の空間的関係または経路損失RSの少なくとも一方に基づいて決定される。
【0091】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアにおける第1のアップリンク信号の時間単位が、第2のコンポーネントキャリアにおける第2のアップリンク信号の時間単位と衝突するとき、第1のアップリンク信号が、アップリンク送信に関して優先される。
【0092】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアにおける第1のアップリンク信号の時間単位が、第2のコンポーネントキャリアにおける第2のアップリンク信号の時間単位と衝突するとき、第2のアップリンク信号のアップリンク送信が控えられる。
【0093】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアのインデックスが、第2のコンポーネントキャリアのインデックスよりも小さい。
【0094】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアのインデックスが、第2のコンポーネントキャリアのインデックスよりも大きいとき。
【0095】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアは、少なくとも1つのCORESETで構成され、第2のコンポーネントキャリアは、CORESETで構成されない。
【0096】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアは、CORESETで構成されず、第2のコンポーネントキャリアは、少なくとも1つのCORESETで構成される。
【0097】
好ましくは、第1のコンポーネントキャリアおよび第2のコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリア群または帯域幅部分に含まれる。
【0098】
好ましくは、第1のアップリンク信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係の少なくとも一方は、ダウンリンク信号の送信パラメータのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0099】
好ましくは、ダウンリンク信号は、第1のアップリンク信号と重複するスロットに従って決定される。
【0100】
好ましくは、ダウンリンク信号は、第1のアップリンク信号と重複するスロット以前の最新のスロット内の少なくとも1つのCORESETのうちの最低のインデックスを有するCORESETである。
【0101】
好ましくは、第1のアップリンク信号と重複するスロットは、第1のアップリンク信号と重複する最初のスロット、または第1のアップリンク信号と完全に重複する最初のスロットである。
【0102】
好ましくは、第1のアップリンク信号と重複するスロットは、第1のアップリンク信号のスロットと重複する最後のスロット、または第1のアップリンク信号のスロットと完全に重複する最後のスロットである。
【0103】
【数3】
【0104】
【数4】
【0105】
本開示は、無線端末に関する。本無線端末は、
第1のコンポーネントキャリアにおける第1のアップリンク信号のための少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係の少なくとも一方を決定するように構成されたプロセッサと、
決定された少なくとも1つの電力制御パラメータまたは決定された空間的関係の少なくとも一方に基づいて第1のコンポーネントキャリアにおける第1のアップリンク信号を無線ネットワークノードへと送信するように構成された通信ユニットと
を備える。
【0106】
種々の実施形態が、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、プロセッサは、上述の無線通信方法のうちの無線通信方法を実行するようにさらに構成される。
【0107】
本開示は、無線ネットワークノードに関する。本無線ネットワークノードは、
第1のコンポーネントキャリアにおける第1のアップリンク信号を無線端末から受信するように構成された通信ユニット
を備え、
第1のアップリンク信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係の少なくとも一方が、第1のアップリンク信号に関連付けられる。
【0108】
種々の実施形態が、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、本無線ネットワークノードは、上述の無線通信方法を実行するように構成されたプロセッサをさらに備える。
【0109】
本開示は、プロセッサによって実行されたときに上述の無線通信方法をプロセッサに実施させるコードを格納したコンピュータ可読プログラム媒体を含むコンピュータプログラム製品に関する。
【0110】
本明細書に開示される例示的な実施形態は、以下の説明を参照し、添付の図面と併せて検討することによって容易に明らかになるであろう特徴の提示に関する。種々の実施形態によれば、例示的なシステム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態が、限定ではなく、例として提示されていることが理解され、開示された実施形態に対するさまざまな修正が本開示の技術的範囲から外れることなく可能であることは、本開示を検討した当業者にとって明らかであろう。
【0111】
したがって、本開示は、本明細書に記載および図示された例示的な実施形態および用途に限定されない。さらに、本明細書に開示される方法におけるステップの特定の順序および/または階層は、単なる例示的な手法にすぎない。設計の選好に基づいて、開示された方法またはプロセスのステップの特定の順序または階層を、本開示の技術的範囲から外れることなく再配置することが可能である。したがって、当業者であれば、本明細書に開示される方法および技術が、さまざまなステップまたは動作を見本としての順序にて提示しており、本開示が、とくに明記されない限り、提示される特定の順序または階層に限定されないことを、理解できるであろう。
【0112】
上記の態様および他の態様ならびにそれらの実施態様は、図面、説明、および特許請求の範囲においてさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0113】
図1】1つのPRPおよび1つのUEの事例の概略図を示している。
図2】本開示の一実施形態による無線端末の概略図の一例を示している。
図3】本開示の一実施形態による無線ネットワークノードの概略図の一例を示している。
図4】本開示の一実施形態によるコンポーネントキャリアの概略図を示している。
図5】本開示の一実施形態によるコンポーネントキャリアの概略図を示している。
図6】本開示の一実施形態によるコンポーネントキャリアの概略図を示している。
図7】本開示の一実施形態によるアップリンクおよびダウンリンク伝送の概略図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0114】
図2が、本開示の一実施形態による無線端末20の概略図に関する。無線端末20は、ユーザ機器(UE)、携帯電話機、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子書籍、またはポータブルコンピュータシステムであってよく、本明細書において限定されない。無線端末20は、マイクロプロセッサまたは特定用途向け集積回路(ASIC)などのプロセッサ200と、記憶ユニット210と、通信ユニット220とを含むことができる。記憶ユニット210は、プロセッサ200によってアクセスおよび実行されるプログラムコード212を格納する任意のデータ記憶装置であってよい。記憶ユニット212の実施形態は、これらに限られるわけではないが、加入者識別モジュール(SIM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク、および光学データ記憶装置を含む。通信ユニット220は、トランシーバであってよく、プロセッサ200の処理結果に従って信号(例えば、メッセージまたはパケット)を送信および受信するために使用される。一実施形態において、通信ユニット220は、図2に示される少なくとも1つのアンテナ222を介して信号を送信および受信する。
【0115】
一実施形態において、記憶ユニット210およびプログラムコード212は省略されてよく、プロセッサ200が、プログラムコードを格納した記憶ユニットを含んでよい。
【0116】
プロセッサ200は、例えば、プログラムコード212を実行することによって、例示された実施形態のステップのうちの任意の1つを無線端末20において実施することができる。
【0117】
通信ユニット220は、トランシーバであってよい。これに代え、あるいはこれに加えて、通信ユニット220は、無線ネットワークノード(例えば、基地局)との間で信号を送信および受信するようにそれぞれ構成された送信ユニットおよび受信ユニットを組み合わせてもよい。
【0118】
図3が、本開示の一実施形態による無線ネットワークノード30の概略図に関する。無線ネットワークノード30は、基地局(BS)、ネットワークエンティティ、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、または無線ネットワークコントローラ(RNC)であってよく、本明細書において限定されない。無線ネットワークノード30は、マイクロプロセッサまたはASICなどのプロセッサ300と、記憶ユニット310と、通信ユニット320とを含むことができる。記憶ユニット310は、プロセッサ300によってアクセスおよび実行されるプログラムコード312を格納する任意のデータ記憶装置であってよい。記憶ユニット312の例は、これらに限られるわけではないが、SIM、ROM、フラッシュメモリ、RAM、ハードディスク、および光学データ記憶装置を含む。通信ユニット320は、トランシーバであってよく、プロセッサ300の処理結果に従って信号(例えば、メッセージまたはパケット)を送信および受信するために使用される。一例において、通信ユニット320は、図3に示される少なくとも1つのアンテナ322を介して信号を送信および受信する。
【0119】
一実施形態において、記憶ユニット310およびプログラムコード312は省略されてもよい。プロセッサ300が、プログラムコードを格納した記憶ユニットを含むことができる。
【0120】
プロセッサ300は、例えば、プログラムコード312を実行することによって、例示された実施形態に記載の任意のステップを無線ネットワークノード30において実施することができる。
【0121】
通信ユニット320は、トランシーバであってよい。これに代え、あるいはこれに加えて、通信ユニット320は、無線端末(例えば、ユーザ機器)との間で信号を送信および受信するようにそれぞれ構成された送信ユニットおよび受信ユニットを組み合わせてもよい。
【0122】
本開示において、「ビーム」の定義は、疑似コロケーション(QCL)状態、伝送構成インジケータ(TCI)状態、空間的関係状態(空間的関係情報状態とも呼ばれる)、リファレンス信号(RS)、空間フィルタ、またはプリコーディングと同等であることに留意されたい。具体的には、
a)「Txビーム」の定義は、QCL状態、TCI状態、空間的関係状態、DL/ULリファレンス信号(チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)、同期信号ブロック(SSB)(SS/PBCHとも呼ばれる)、復調リファレンス信号(DMRS)、サウンディングリファレンス信号(SRS)、および物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)、など)、Tx空間フィルタ、またはTxプリコーディングと同等である。
【0123】
b)「Rxビーム」の定義は、QCL状態、TCI状態、空間的関係状態、空間フィルタ、Rx空間フィルタ、またはRxプリコーディングと同等である。
【0124】
c)「ビームID」の定義は、QCL状態インデックス、TCI状態インデックス、空間的関係状態インデックス、リファレンス信号インデックス、空間フィルタインデックス、またはプリコーディングインデックスと同等である。
【0125】
具体的には、「空間フィルタ」は、UE側またはgNB側のいずれかであってよく、空間フィルタは、空間ドメインフィルタとも呼ばれる。
【0126】
本開示において、「空間的関係情報」が1つ以上のリファレンスRSから構成され、これは、ターゲットの「RSまたはチャネル」と1つ以上のリファレンスRSとの間の同一または疑似同一の「空間的関係」を表すために使用されることに留意されたい。
【0127】
本開示において、「空間的関係」が、ビーム、空間パラメータ、または空間ドメインフィルタを意味することに留意されたい。
【0128】
本開示において、「QCL状態」が、1つ以上のリファレンスRSおよびそれらの対応するQCLタイプパラメータで構成され、QCLタイプパラメータは、以下の態様または組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことに留意されたい。(1)ドップラースプレッド、(2)ドップラーシフト、(3)遅延スプレッド、(4)平均遅延、(5)平均利得、または(6)空間パラメータ。
【0129】
本開示において、「TCI状態」は「QCL状態」と同等である。
本開示において、QCLタイプDは、空間パラメータまたは空間Rxパラメータと同等である。
【0130】
本開示において、UL信号が、PUCCH、PUSCH、またはSRSであってよいことに留意されたい。
【0131】
本開示において、時間単位が、サブシンボル、シンボル、スロット、サブフレーム、フレーム、または伝送機会であってよいことに留意されたい。
【0132】
本開示において、UL電力制御パラメータが、目標電力(P0とも呼ばれる)、経路損失RS、経路損失のスケーリング係数(アルファとも呼ばれる)、または閉ループインデックスを含むことに留意されたい。
【0133】
本開示において、経路損失がカップルロスであってよいことに留意されたい。
本開示において、監視されるDLスロットが、監視CORESETを有するスロットまたはPDCCH受信を有するスロットと同等であることに留意されたい。
【0134】
本開示において、コンポーネントキャリアが、セルと同等であることに留意されたい。
本開示において、「・・・と衝突する」が、「・・・と重複する」または「・・・に関連付けられる」と同等であることに留意されたい。
【0135】
本開示において、上位層パラメータが、例えばL2レベルパラメータ、L3レベルパラメータ、または無線リソース制御(RRC)パラメータ、あるいは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)パラメータなど、L1レベル(例えば、物理層)よりも高いレベルを有するパラメータであることに留意されたい。
【0136】
上位層パラメータのオーバーヘッドを低減するために、本開示は、無線端末/無線ネットワークノードのための無線通信方法であって、空間的関係および/または少なくとも1つの電力制御パラメータを構成する上位層パラメータを使用することなく、コンポーネントにおけるアップリンク(UL)信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係のうちの少なくとも一方を決定するための無線通信方法を提供する。
【0137】
一実施形態において、伝送構成インジケータTCI状態が、複数のリファレンス信号RSインデックスまたは複数の疑似コロケーションQCLタイプを有するとき、空間パラメータのQCLタイプ(すなわち、QCLタイプD)に関連付けられたRSインデックスが、UL信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係のうちの少なくとも一方を決定するために使用される。
【0138】
一実施形態において、無線端末が、UL信号において少なくとも1つの物理アップリンク制御チャネルPUCCHの経路損失RSを更新するように構成された媒体アクセス制御MAC制御要素CEを受信するとき、少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも経路損失RSを含む。すなわち、無線端末が、UL信号において少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSを更新するように構成されたMAC CEを受信すると、無線端末は、上位層パラメータによって構成されることなく、UL信号の経路損失RSを決定する。
【0139】
一実施形態において、UL信号の空間的関係は、上位層パラメータによって構成されることなく決定される。この実施形態において、UL信号の空間的関係を、上位層パラメータのオーバーヘッドを低減するだけでなく、DL信号とUL信号との間でビーム挙動も整合させるために、同じコンポーネントキャリア上のダウンリンク(DL)信号に関連付けられた少なくとも1つの伝送パラメータに基づいて決定することができる。UL信号が、サウンディングリファレンス信号SRS、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、または物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のうちの少なくとも1つを含むことに留意されたい。さらに、少なくとも1つの伝送パラメータは、DL信号(例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH))の空間ドメインフィルタ、TCI状態、または疑似コロケーション(QCL)想定のうちの少なくとも1つを含む。
【0140】
コンポーネントキャリアが、例えばDL信号において、少なくとも1つの制御リソースセット(CORESET)で構成される場合、UL信号の空間的関係は、コンポーネントキャリア上の少なくとも1つのCORESET内の最も低いインデックス(例えば、識別(ID))を有するCORESETのTCI状態またはQCL想定に基づいて決定される。一例において、UL信号の空間的関係は、コンポーネントキャリア上の最新の監視されたDLスロット内の少なくとも1つのCORESET内の最も低いインデックスを有するCORESETのTCI状態またはQCL想定に基づいて決定され、最新の監視されたDLスロットは、少なくとも1つのCORESETを有するDLスロットであり、UL信号が構成されるスロット以前のスロットである。最新の監視されたDLスロットの決定の詳細は、後続の段落に示される。
【0141】
一実施形態において、最も低いインデックスを有するCORESETおよびUL信号は、同じCORESETプールインデックスまたは同じCORESETグループに関連付けられる。
【0142】
一実施形態において、CORESETを、UL信号と同じCORESETプールインデックスまたは同じCORESETグループを有する1つ以上のCORESETから選択することができる。
【0143】
図4が、本開示の一実施形態によるコンポーネントキャリアの概略図を示している。図4において、コンポーネントキャリアは、スロットn、n+1、およびn+2の各々のCORESETで構成される。さらに、スロットnのCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETは、インデックス0(すなわち、CORESET #0)およびTCI状態TCI_1を有するCORESETであり、スロットn+1のCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETは、インデックス1(すなわち、CORESET #1)およびTCI状態TCI_2を有するCORESETであり、スロットn+2のCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETは、インデックス0およびTCI状態TCI_1を有するCORESETである。この実施形態において、UL信号の空間的関係は、最新の監視されたDLスロット内の最も低いインデックスを有するCORESETのTCI状態に基づいて決定される。したがって、スロットn+1におけるSRS SRS_A(すなわち、UL信号)の空間的関係は、SRS SRS_Aのスロットn+1に対する最新の監視されたDLスロットにおいて最も低いインデックスを有するCORESETであるCORESET #1のTCT状態TCI_2に基づいて決定される。同様に、スロットn+2におけるPUCCH PUCCH_A(すなわち、UL信号)の空間的関係は、PUCCH PUCCH_Aのスロットn+2に対する最新の監視されたDLスロットにおいて最も低いインデックスを有するCORESETであるCORESET #0のTCT状態TCI_1に基づいて決定される。
【0144】
一実施形態において、コンポーネントキャリアがCORESETなしで構成される(すなわち、CORESETで構成されない)場合、UL信号の空間的関係は、DL信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最も低いインデックスを有するTCI状態に基づいて決定される。一例において、DL信号に関する少なくとも1つのTCI状態が構成されず、あるいはアクティベートされない場合、UL信号の空間的関係は、CORESETまたはPDCCHの少なくとも1つの送信パラメータに基づいて決定され、CORESETまたはPDCCHは、UL信号をスケジュールする。
【0145】
一実施形態において、DL信号に関する少なくとも1つのTCI状態が構成されず、あるいはアクティベートされない場合、UL信号の空間的関係は、CORESETまたはPDCCHの少なくとも1つの送信パラメータに基づいて決定され、CORESETまたはPDCCHは、第1のアップリンク信号をスケジュールする。
【0146】
図5が、本開示の一実施形態によるコンポーネントキャリアの概略図を示している。図5において、コンポーネントキャリアは、CORESETなしで構成され、コンポーネントキャリア上のPDSCH(すなわち、DL信号)に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最も低いインデックスを有するTCI状態は、TCI状態TCI_1である。コンポーネントキャリアがCORESETで構成されていないため、コンポーネントキャリア上のUL信号の空間的関係は、PDSCHに関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最も低いインデックスを有するTCI状態であるTCI状態TCI_1に基づいて決定される。すなわち、スロットn+1のSRS SRS_Bおよびスロットn+2のPUCCH PUCCH_Bの空間情報は、TCI状態TCI_1に基づいて決定される。
【0147】
一実施形態において、UL信号(例えば、PUSCH、PUCCH、またはSRS)の少なくとも1つの電力制御パラメータは、上位層パラメータのオーバーヘッドを低減するように、上位層によって構成されることなく決定される。
【0148】
UL信号が少なくとも1つのPUCCHを含む場合、決定される少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのPUCCHの目標電力(例えば、P0と呼ぶことができる)、閉ループインデックス、または経路損失RSのうちの少なくとも1つを含む。
【0149】
一実施形態において、少なくとも1つのPUCCHの目標電力は、目標電力セット内の特定のインデックス(例えば、0)、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つを有するエントリによって決定される。
【0150】
一実施形態において、少なくとも1つのPUCCHの閉ループインデックスは、閉ループインデックスの範囲内の特定のインデックス(例えば、0)、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つである。
【0151】
一実施形態において、少なくとも1つのPUCCHの閉ループインデックスは、少なくとも1つのCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETに適用されるTCI状態、またはコンポーネントキャリア上のDL信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最も低いインデックスを有するTCI状態に基づいて決定される。
【0152】
少なくとも1つのCORESETで構成されるUL信号のコンポーネントキャリアの実施形態において、少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSは、少なくとも1つのCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETに適用されるTCI状態のRS、または少なくとも1つのCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETに関するQCL想定に基づいて決定される。
【0153】
一実施形態において、少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSは、コンポーネントキャリア上のDL信号(例えば、PDSCH)に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最も低いインデックスを有するTCI状態のRSに基づいて決定される。この実施形態では、コンポーネントキャリアは、CORESETで構成されなくてもよい。
【0154】
一実施形態において、UL信号が少なくとも1つのSRSを含む場合、決定される少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのSRSの目標電力、スケーリングファクタ(例えば、アルファと呼ぶことができる)、電力制御調整状態、または経路損失RSのうちの少なくとも1つを含む。
【0155】
一実施形態において、少なくとも1つのSRSの目標電力を、例えば上位層パラメータによって構成されたSRSリソースセットに基づいて決定することができる。
【0156】
一実施形態において、少なくとも1つのSRSのスケーリングファクタも、上位層パラメータによって構成されたSRSリソースセットに基づいて決定することができる。すなわち、少なくとも1つのSRSの目標電力またはスケーリングファクタの少なくとも一方が、少なくとも1つの上位層パラメータによって構成されたSRSリソースセットに基づいて決定される。
【0157】
一実施形態において、少なくとも1つのSRSの電力制御調整状態は、コンポーネントキャリアにおけるPUSCHの伝送の電力制御調整状態と同じになるように設定される。
【0158】
一実施形態において、コンポーネントキャリアが少なくとも1つのCORESETで構成される場合、少なくとも1つのSRSの経路損失RSは、少なくとも1つのCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETに適用されるTCI状態のRS、または少なくとも1つのCORESETのうちの最も低いインデックスを有するCORESETに関するQCL想定に基づいて決定される。
【0159】
一実施形態において、少なくとも1つのSRSの経路損失RSは、コンポーネントキャリア上のDL信号に関してアクティベートされた少なくとも1つのTCI状態のうちの最も低いインデックスを有するTCI状態のRSに基づいて決定される。この実施形態では、コンポーネントキャリアは、CORESETで構成されなくてもよい。
【0160】
一実施形態において、UL信号が少なくとも1つのPUSCHを含む場合、決定される少なくとも1つの電力制御パラメータは、少なくとも1つのPUSCHの目標電力、スケーリングファクタ、閉ループインデックス、または経路損失RSのうちの少なくとも1つを含む。
【0161】
一実施形態において、少なくとも1つのPUSCHの目標電力は、目標電力セットまたはSRSリソースインジケータ(SRI)PUSCH電力制御セット内の特定のインデックス(例えば、0)、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つを有するエントリによって決定される。
【0162】
一実施形態において、少なくとも1つのPUSCHのスケーリングファクタは、例えば上位層パラメータによって構成されるスケーリングファクタセットまたはSRI-PUSCH電力制御セット内の特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つを有するエントリによって決定される。
【0163】
一実施形態において、少なくとも1つのPUSCHの閉ループインデックスは、閉ループインデックスの範囲内の特定のインデックス、最高のインデックス、または最低のインデックスのうちの1つである。
【0164】
一実施形態において、少なくとも1つのPUSCHの経路損失RSは、少なくとも1つのPUSCHに関連付けられたSRSに関連付けられた経路損失RSに従って決定される。この実施形態において、少なくとも1つのPUSCHは、経路損失RSで構成されなくてもよいことに留意されたい。一実施形態において、少なくとも1つのPUSCHに関連付けられたSRSは、コードブック伝送に使用されるSRSまたは非コードブック伝送に使用されるSRSである。一実施形態において、SRSリソースセット内に構成された2つ以上のSRSリソースが存在する場合、SRSと少なくとも1つのPUSCHとの間の関連付けは、DCI内のSRSリソースインジケータ(SRI)フィールドによって示される。
【0165】
一実施形態において、経路損失RS(すなわち、少なくとも1つの電力制御パラメータのうちの1つ)が、例えば上位層パラメータによってUL信号に関して構成される場合、UL信号の経路損失RSは、前述の実施形態によるUL信号の経路損失RSの決定の結果によって上書きされてよい。
【0166】
一実施形態において、TCI状態が複数のRSインデックス(例えば、2つのRSインデックス)または複数のQCLタイプ(例えば、2つのQCLタイプ)を有するとき、空間パラメータに関して構成されたQCLタイプ(例えば、QCLタイプD)に関連付けられたRSインデックスが、UL信号の少なくとも1つの電力制御パラメータを決定するために使用される。
【0167】
UL信号の少なくとも1つの電力制御パラメータは、以下の実施形態(1)~(5)の少なくとも1つにおいて、上位層パラメータによって構成されることなく決定されてよい。
【0168】
実施形態(1):UL信号は、空間的関係で構成されない。
実施形態(2):UL信号は、少なくとも1つの電力制御パラメータで構成されない。
【0169】
実施形態(2)の一例において、UL信号におけるSRS、PUSCH、およびPUCCHのうちの少なくとも1つは、経路損失RSで構成されなくてよい。
【0170】
実施形態(2)の一例において、UL信号は、少なくとも1つのPUSCHを含むことができ、少なくとも1つのPUSCHに関連付けられたSRSの経路損失RSは、無線端末へと構成されない。
【0171】
実施形態(2)の一例において、UL信号は、少なくとも1つのPUSCHを含むことができ、非コードブック伝送またはコードブック伝送のためのSRSは、経路損失RSで構成されない。
【0172】
実施形態(3):無線端末は、TCI状態をアクティベートするための媒体アクセス制御MAC制御要素CEアクティベーションコマンドを受信し、あるいはTCI状態に関する構成コマンドを受信する。
【0173】
実施形態(4):無線端末は、少なくとも1つの電力制御パラメータをアクティベートまたは更新するためのMAC CEアクティベートコマンドを受信し、あるいは少なくとも1つの電力制御パラメータに関する構成コマンドを受信する。
【0174】
実施形態(4)において、少なくとも1つの電力制御パラメータは、目標電力、スケーリングファクタ、または閉ループインデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0175】
実施形態(5):無線端末は、UL信号に関する少なくとも1つの電力制御パラメータを決定するように構成されたシグナリングを受信する。
【0176】
実施形態(5)において、シグナリングは、上位層パラメータであってよい。さらに、上位層パラメータは、「enableDefaultBeamForUL」または「enable DefaultPowerControlForUL」の一方であってよい。
【0177】
一実施形態において、無線端末が所与の時間において1つのアクティブなDLまたはULビームのみをサポートする場合、UL信号内の少なくとも1つのPUSCHおよび/または少なくとも1つのSRSの経路損失RSは、無線端末が少なくとも1つのPUSCHおよび/または少なくとも1つのSRSの経路損失RSを更新するように構成されたMAC CEを受信する場合、前述の実施形態に基づいて決定され得る。
【0178】
一実施形態において、無線端末がUL信号内の少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSを更新するためのMAC CEを受信するとき、無線端末は、前述の実施形態に従って少なくとも1つのPUCCHの経路損失RSを決定する。この実施形態において、少なくとも1つのPUCCHの空間的関係は、構成されなくてよい。
【0179】
キャリアアグリゲーション(CA)の実施形態において、複数のコンポーネントキャリア上のUL信号の時間単位が、互いに衝突しうる。例えば、コンポーネントキャリアCC_A上のUL信号U1の時間単位が、別のコンポーネントキャリアCC_B上の別のUL信号U2の時間単位と衝突し得る。そのような条件下では、UL信号U1およびU2のうちの一方の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間情報のうちの少なくとも一方が、UL信号U1およびU2のうちの別の一方への変更を必要とし得る。
【0180】
一実施形態において、コンポーネントキャリアCC_A上のUL信号U1の時間単位がコンポーネントキャリアCC_B上のUL信号U2の時間単位と衝突するとき、UL信号U1およびU2のうちの一方がUL伝送に関して優先される。
【0181】
一実施形態において、コンポーネントキャリアCC_A上のUL信号U1の時間単位がコンポーネントキャリアCC_B上のUL信号U2の時間単位と衝突するとき、UL信号U1およびU2のうちの一方のUL伝送が控えられる。
【0182】
一実施形態において、UL信号は、より小さい(例えば、より低い)インデックスを有するコンポーネントキャリアに対応する場合、より高い優先度を有する。例えば、コンポーネントキャリアCC_AのインデックスがコンポーネントキャリアCC_Bのインデックスよりも小さい場合、UL信号U1がUL伝送に関して優先され(例えば、UL信号U2よりも高い優先度を有し)、逆もまた同様である。
【0183】
一実施形態において、UL信号は、より大きい(例えば、より高い)インデックスを有するコンポーネントキャリアに対応する場合、より高い優先度を有する。例えば、コンポーネントキャリアCC_AのインデックスがコンポーネントキャリアCC_Bのインデックスよりも大きい場合、UL信号U1がUL伝送に関して優先され(例えば、UL信号U2よりも高い優先度を有し)、逆もまた同様である。
【0184】
一実施形態において、少なくとも1つのCORESETで構成されたコンポーネントキャリアは、CORESETで構成されていないコンポーネントキャリアよりも高い優先度を有する。例えば、コンポーネントキャリアCC_A(すなわち、UL信号U1)は、コンポーネントキャリアCC_Aが少なくとも1つのCORESETで構成され、コンポーネントキャリアCC_BがCORESETで構成されていない場合、より高い優先度を有する。
【0185】
一実施形態において、CORESETで構成されていないコンポーネントキャリアは、少なくとも1つのCORESETで構成されたコンポーネントキャリアよりも高い優先度を有する。例えば、コンポーネントキャリアCC_A(すなわち、UL信号U1)は、コンポーネントキャリアCC_Bが少なくとも1つのCORESETで構成され、コンポーネントキャリアCC_AがCORESETで構成されていない場合、より高い優先度を有する。
【0186】
一実施形態では、より低い優先度を有するUL信号の少なくとも1つの電力制御パラメータは、より高い優先度を有するUL信号の少なくとも1つの電力制御パラメータに基づいて決定される。例えば、コンポーネントキャリアCC_A上のUL信号U1の時間単位がコンポーネントキャリアCC_B上のUL信号U2の時間単位と衝突し、コンポーネントキャリアCC_BのインデックスがコンポーネントキャリアCC_Aのインデックスよりも小さいがゆえにUL信号U2がより高い優先度を有する場合、UL信号U1の少なくとも1つの電力制御パラメータは、UL信号U2の少なくとも1つの電力制御パラメータに基づいて決定される(例えば、UL信号U2の少なくとも1つの電力制御パラメータとして設定される)。
【0187】
一実施形態において、より低い優先度を有するUL信号の空間的関係は、より高い優先度を有するUL信号の空間的関係に基づいて決定される。例えば、コンポーネントキャリアCC_A上のUL信号U1の時間単位がコンポーネントキャリアCC_B上のUL信号U2の時間単位と衝突し、コンポーネントキャリアCC_BのインデックスがコンポーネントキャリアCC_Aのインデックスよりも大きいがゆえにUL信号U2がより高い優先度を有する場合、UL信号U1の空間的関係は、UL信号U2の空間的関係に基づいて決定される(例えば、UL信号U2の空間的関係として設定される)。
【0188】
一実施形態において、より高い優先度を有するUL信号が、UL伝送に関して優先される。例えば、コンポーネントキャリアCC_A上のUL信号U1の時間単位がコンポーネントキャリアCC_B上のUL信号U2の時間単位と衝突し、コンポーネントキャリアCC_Aが少なくとも1つのCORESETで構成され、コンポーネントキャリアCC_BがCORESETで構成されていないがゆえに、UL信号U1がより高い優先度を有する場合、UL信号U1がUL伝送に関して優先される。
【0189】
一実施形態において、より低い優先度を有するUL信号のUL伝送が控えられる。例えば、コンポーネントキャリアCC_A上のUL信号U1の時間単位がコンポーネントキャリアCC_B上のUL信号U2の時間単位と衝突し、コンポーネントキャリアCC_AがCORESETで構成されておらず、コンポーネントキャリアCC_Bが少なくとも1つのCORESETで構成されているがゆえに、UL信号U2がより高い優先度を有する場合、UL信号U2のUL伝送が控えられる。
【0190】
前述の実施形態において、衝突した伝送が構成されたコンポーネントキャリア(例えば、コンポーネントキャリアCC_AおよびCC_B)が、同じコンポーネントキャリアグループおよび/または同じ帯域幅部分にあることに留意されたい。
【0191】
図6が、本開示の一実施形態によるコンポーネントキャリアの概略図を示している。図6において、インデックス1のコンポーネントキャリア(すなわち、CC#1)はCORESETで構成され、インデックス2のコンポーネントキャリア(CC#2)はCORESETで構成されていない。コンポーネントキャリアCC#2に関して、アクティベートされたTCI状態の最も低いインデックスを有する第1のエントリは、TCI状態TCI_1である。この実施形態において、UL信号は、より小さいインデックスを有するコンポーネントキャリアに対応するとき、より高い優先度を有する。
【0192】
図6に示されるように、スロットn+1に2つのSRS(すなわち、UL信号)SRS_CおよびSRS_Dがスケジュールされている。コンポーネントキャリアCC#1がより小さいインデックスを有するがゆえに、SRS SRS_Dの空間的関係が、SRS SRS_Cの空間的関係に基づいて決定される(すなわち、TCI状態TCI_2)。さらに、SRS SRS_Dの経路損失RSは、SRS SRS_Cの経路損失RSに基づいて決定される(例えば、CORSET#1のQCLタイプD RS)。
【0193】
加えて、2つのPUSCH(すなわち、UL信号)PUSCH_CおよびPUSCH_Dが、スロットn+2において互いに衝突する。SRIを運ぶPUSCHよりも前のSRSリソースの最新の伝送がPUSCHの伝送の決定に使用されることに留意されたい。したがって、SRS SRS_CおよびSRS_Dは、それぞれPUSCH PUSCH_CおよびPUSCH_Dの伝送(例えば、ビーム)を決定するために使用される。SRS SRS_Dの空間的関係がSRS SRS_Cの空間的関係に基づいて決定されるため、PUSCH PUSCH_CおよびPUSCH_Dは同じ空間的関係、例えばULビームを有し、したがってPUSCH PUSCH_CおよびPUSCH_Dの両方を同時に伝送することができる。
【0194】
一実施形態において、UL信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係のうちの少なくとも1つは、同じコンポーネントキャリア上のDL信号の伝送パラメータのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0195】
一実施形態において、DL信号は、UL信号と重複するスロットに従って決定される。例えば、UL信号と重複するスロットは、UL信号と重複するスロット以前の最新のスロットである。図4を参照すると、SRS SRS_Aは、SRS SRS_Aと重複するスロット以前のDL送信に関する最新のスロットでもあるスロットn+1と重複する。したがって、SRS SRS_Aの少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係のうちの少なくとも1つは、スロットn+1におけるCORESET#1(すなわち、DL信号)に基づいて決定される。
【0196】
一実施形態において、UL信号と重複するスロットは、複数のDL信号(例えば、複数のCORESET)を有することができる。この実施形態において、UL信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係のうちの少なくとも1つを決定するために使用されるDL信号は、UL信号と重複するスロット内のDL信号のうちの最も低いインデックス(例えば、0)を有するDL信号である。
【0197】
一実施形態において、UL伝送およびDL伝送は、異なるサブキャリア間隔を有し得る。そのような条件下で、UL信号(例えば、UL信号のスロット)は、DL信号の複数のスロットと重複し得る。
【0198】
一実施形態において、UL信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係のうちの少なくとも1つを決定するために使用されるDL信号は、UL信号と重複するスロットのうちの最初のスロットまたは最新のスロットから選択される。
【0199】
一実施形態において、UL信号の少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係のうちの少なくとも1つを決定するために使用されるDL信号は、UL信号(例えば、UL信号のスロット)と重複するスロットのうちの最初のスロットまたは最後のスロットから選択される。
【0200】
図7が、本発明の一実施形態によるULおよびDL伝送の概略図を示している。図7において、DL伝送のサブキャリア間隔がUL伝送の2倍であり、1つのULスロットが2つのDLスロットと重複する。例えば、DL伝送のサブキャリア間隔は120kHzであってよく、UL伝送のサブキャリア間隔は60kHzであってよい。図7に示されるように、SRS SRS_Eと重複するUL伝送のスロットnは、DL伝送のスロット2nおよび2n+1と重複する。一実施形態において、SRS SRS_Eの少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係のうちの少なくとも一方は、SRS SRS_Eのスロットと重複する最初のスロットであるスロット2nのCORESET#0および/またはTCI状態TCI_1に基づいて決定される。一実施形態において、SRS SRS_Eの少なくとも1つの電力制御パラメータまたは空間的関係のうちの少なくとも一方は、SRS SRS_Eのスロットと重複する最後のスロットであるスロット2n+1のCORESET#1および/またはTCI状態TCI_2に基づいて決定される。スロット2n+1もSRS SRS_Eのスロットn以前の最新のスロットであることに留意されたい。
【0201】
【数5】
【0202】
【数6】
【0203】
一実施形態において、前述の重複は、完全な重複および/または部分的な重複を意味し得る。
【0204】
本開示のさまざまな実施形態を上述したが、それらは限定ではなく、あくまでも例として提示されていることを理解されたい。同様に、種々の図は、例示的なアーキテクチャまたは構成を示しているかもしれないが、本開示の例示的な特徴および機能の理解を当業者にとって可能にするために提示されている。しかしながら、当業者であれば、本開示が図示された例示的なアーキテクチャまたは構成に限定されず、さまざまな代替のアーキテクチャおよび構成を使用して実施可能であることを、理解できるであろう。さらに、当業者であれば理解できるとおり、一実施形態の1つ以上の特徴を、本明細書に記載の別の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせることができる。したがって、本開示の幅および範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0205】
また、「第1の」、「第2の」、などの指定を用いた本明細書における要素へのいかなる言及も、一般に、それらの要素の量または順序を限定するものではないと理解される。むしろ、これらの指定は、本明細書において、2つ以上の要素または要素の例を区別する便利な手段として使用することができる。したがって、第1および第2の要素への言及は、2つの要素のみを使用できることを意味せず、第1の要素が何らかのやり方で第2の要素に先行しなければならないことも意味しない。
【0206】
さらに、当業者であれば、情報および信号をさまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して表すことができることを、理解できるであろう。例えば、上記の説明で言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルを、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表すことができる。
【0207】
さらに、当業者であれば、本明細書に開示された態様に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、ユニット、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれも、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、または両者の組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込んださまざまな形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアユニット」と呼ぶことができる)、あるいはこれらの技術の任意の組み合わせによって実現できることを、理解できるであろう。
【0208】
ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの入れ換えの可能性を明確に示すために、種々の例示的な構成要素、ブロック、ユニット、回路、およびステップが、おおむねそれらの機能に関して上述されている。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ファームウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるか、あるいはこれらの技術の組み合わせとして実装されるかは、システム全体に課される特定の用途および設計の制約に依存する。当業者であれば、記載された機能を、各々の特定の用途に合ったさまざまなやり方で実施することができるが、そのような実施の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものではない。種々の実施形態によれば、プロセッサ、デバイス、構成要素、回路、構造、機械、ユニット、などを、本明細書に記載の機能のうちの1つ以上を実行するように構成することができる。指定の動作または機能に関して本明細書で使用される「・・・ように構成され」または「・・・に合わせて構成され」という用語は、指定の動作または機能を実行するように物理的に構築され、プログラムされ、かつ/または構成されたプロセッサ、デバイス、構成要素、回路、構造、機械、ユニット、などを指す。
【0209】
さらに、当業者であれば、本明細書に記載のさまざまな例示的な論理ブロック、ユニット、デバイス、構成要素、および回路を、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、あるいはこれらの任意の組み合わせを含むことができる集積回路(IC)内に実装することができ、あるいはそのような集積回路(IC)によって実行できることを、理解できるであろう。論理ブロック、ユニット、および回路は、ネットワーク内またはデバイス内の種々の構成要素と通信するためのアンテナおよび/またはトランシーバをさらに含むことができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよいが、代案において、プロセッサは、任意の従来からのプロセッサ、コントローラ、または状態機械であってよい。また、プロセッサを、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ以上のマイクロプロセッサ、あるいは本明細書に記載の機能を実行するための任意の他の適切な構成など、コンピューティングデバイスの組み合わせとして実現することも可能である。ソフトウェアで実現される場合、機能をコンピュータ可読媒体上の1つ以上の命令またはコードとして格納することができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップを、コンピュータ可読媒体に格納されたソフトウェアとして実現することができる。
【0210】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムまたはコードを或る場所から別の場所へと運ぶことを可能にすることができるあらゆる媒体を含むコンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータにとってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。これらに限られるわけではないが、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを格納するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができる。
【0211】
本明細書において、「ユニット」という用語は、本明細書において使用されるとき、本明細書に記載の関連の機能を実行するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびこれらの要素の任意の組み合わせを指す。さらに、説明の目的のために、さまざまなユニットが、個別のユニットとして説明されるが、当業者にとって明らかであるとおり、2つ以上のユニットを組み合わせて、本開示の実施形態による関連の機能を実行する単一のユニットを形成してもよい。
【0212】
さらに、本開示の実施形態において、メモリまたは他の記憶装置、ならびに通信構成要素を使用することができる。分かりやすくする目的で、上記の説明が、本開示の実施形態を、異なる機能ユニットおよびプロセッサに関して説明していることを、理解できるであろう。しかしながら、本開示から外れることなく、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能の任意の適切な分配を使用してよいことは、明らかであろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実行されるように例示された機能を、同じ処理論理要素またはコントローラによって実行してもよい。したがって、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的または物理的構造または組織を示すのではなく、記載された機能を提供するための適切な手段への言及にすぎない。
【0213】
本開示に記載された実施態様に対するさまざまな変更が、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施態様に適用することが可能である。したがって、本開示は、本明細書に示される実施態様に限定されるようには意図されておらず、むしろ以下の特許請求の範囲に記載されるように、本明細書に開示される新規な特徴および原理に矛盾しない最も広い範囲が与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7