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特許7451735ダウンストリームIABノード、ダウンストリームIABノードを動作させるための方法、アップストリームIABノード、アップストリームIABノードを動作させるための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】ダウンストリームIABノード、ダウンストリームIABノードを動作させるための方法、アップストリームIABノード、アップストリームIABノードを動作させるための方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20240311BHJP
   H04W 92/14 20090101ALI20240311BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240311BHJP
   H04W 72/11 20230101ALI20240311BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W92/14
H04W72/0446
H04W72/11
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2022549134
(86)(22)【出願日】2020-02-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-13
(86)【国際出願番号】 EP2020053987
(87)【国際公開番号】W WO2021160293
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-09-28
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ジャヤシンゲ ラドゥ キース サリヤ
(72)【発明者】
【氏名】ケスキタロ イルッカ
(72)【発明者】
【氏名】コルホネン ユハ エス
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0053745(US,A1)
【文献】特表2020-532901(JP,A)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Mechanisms for resource multiplexing among backhaul and access links[online],3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1911194,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1911194.zip>,2019年10月04日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの通信モジュールとを備えるダウンストリームIAB、統合アクセスおよびバックホールノード(IAB-N)であって、
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサおよび前記少なくとも1つの通信モジュールと共に、前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)に、少なくとも、
アップストリームIABノード(IAB-P)の無線リソース構成を表示する第1の無線リソース構成(conf1)を受信させ又は決定させ(102)、
前記第1の無線リソース構成(conf1)に依存して、前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)のための第2の無線リソース構成(conf2)を決定させ(104)、
前記第2の無線リソース構成(conf2)に従って、無線リソースを介してデータを送信させる、および/または受信させる(106、106a、106b)ように
構成されており、
前記第1の無線リソース構成(conf1)は、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供されるが前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)によってサービス提供されない第1の無線ノード(UE1)との通信に少なくとも使用され、
前記第2の無線リソース構成(conf2)は、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供されないが前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)によってサービス提供される第2の無線ノード(UE2)との通信に少なくとも使用される、ダウンストリームIABノード(IAB-N)。
【請求項2】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P)の少なくとも準静的な無線リソース構成を含む、請求項1に記載のダウンストリームIABノード(IAB-N)。
【請求項3】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P)に利用可能な、ハードダウンリンクリソースおよび/またはハードアップリンク無線リソースを含む、請求項1に記載のダウンストリームIABノード(IAB-N)。
【請求項4】
前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)の隣接IABノード(IAB-NE)による、および前記隣接IABノード(IAB-NE)によってサービス提供される無線ノードによる無線リソースの使用を表示する第3の無線リソース構成(conf3)を受信し(304)、
前記第1の無線リソース構成(conf1)に依存して、および前記第3の無線リソース構成(conf3)に依存して、前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)のための前記第2の無線リソース構成(conf2)を決定する(104)ように
さらに構成される、請求項1に記載のダウンストリームIABノード(IAB-N)。
【請求項5】
前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)の、モバイル終端、すなわちMT、機能に関連付けられた無線リソース使用を決定することによって、前記第1の無線リソース構成(conf1)を決定する(102)ように
さらに構成される、請求項1に記載のダウンストリームIABノード(IAB-N)。
【請求項6】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P)の前記無線リソース構成と、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供される少なくとも1つの無線ノード(UE1、IAB-N)の無線リソース構成とを表示する、請求項1に記載のダウンストリームIABノード(IAB-N)。
【請求項7】
ダウンストリームIAB、統合アクセスおよびバックホールノード(IAB-N)を動作させるための方法であって、
アップストリームIABノード(IAB-P)の無線リソース構成を表示する第1の無線リソース構成(conf1)を受信すること又は決定すること(102)と、
前記第1の無線リソース構成(conf1)に依存して、前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)のための第2の無線リソース構成(conf2)を決定すること(104)と、
前記第2の無線リソース構成(conf2)に従って、無線リソースを介してデータを送信すること、および/または受信すること(106、106a、106b)と
を含
前記第1の無線リソース構成(conf1)は、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供されるが前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)によってサービス提供されない第1の無線ノード(UE1)との通信に少なくとも使用され、
前記第2の無線リソース構成(conf2)は、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供されないが前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)によってサービス提供される第2の無線ノード(UE2)との通信に少なくとも使用される方法。
【請求項8】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P)の少なくとも準静的な無線リソース構成を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P)に利用可能な、ハードダウンリンクリソースおよび/またはハードアップリンク無線リソースを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)の隣接IABノード(IAB-NE)による、および前記隣接IABノード(IAB-NE)によってサービス提供される無線ノードによる無線リソースの使用を表示する第3の無線リソース構成(conf3)を受信すること(304)と、
前記第1の無線リソース構成(conf1)に依存して、および前記第3の無線リソース構成(conf3)に依存して、前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)のための前記第2の無線リソース構成(conf2)を決定すること(104)と
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)の、モバイル終端、すなわちMT、機能に関連付けられた無線リソース使用を決定することによって、前記第1の無線リソース構成(conf1)を決定すること(102)
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P)の前記無線リソース構成と、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供される少なくとも1つの無線ノード(UE1、IAB-N)の無線リソース構成とを表示する、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの通信モジュールとを備えるアップストリームIAB、統合アクセスおよびバックホールノード(IAB-P、IAB-D)であって、
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサおよび前記少なくとも1つの通信モジュールと共に、前記アップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)に、少なくとも、
前記アップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)の無線リソース構成を表示する第1の無線リソース構成(conf1)を決定させ(202)、または受信させ(320)、
前記第1の無線リソース構成(conf1)をダウンストリームIABノード(IAB-N)に向けて送信させる(204)ように
構成されており、
前記第1の無線リソース構成(conf1)は、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供されないが前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)によってサービス提供される第2の無線ノード(UE2)との通信に少なくとも使用される第2の無線リソース構成(conf2)とともに、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供されるが前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)によってサービス提供されない第1の無線ノード(UE1)との通信に少なくとも使用される、アップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)。
【請求項14】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)の少なくとも準静的な無線リソース構成を含む、請求項13に記載のアップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)。
【請求項15】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)に利用可能な、ハードダウンリンクリソースおよび/またはハードアップリンク無線リソースを含む、請求項13に記載のアップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)。
【請求項16】
ダウンストリームIABノード(IAB-N)の隣接IABノード(IAB-NE)による、および前記隣接IABノード(IAB-NE)によってサービス提供される無線ノードによる無線リソースの使用を表示する第3の無線リソース構成(conf3)を前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)に送信する(304)ように
さらに構成される、請求項13に記載のアップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)。
【請求項17】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P)の前記無線リソース構成と、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供される少なくとも1つの無線ノード(UE1、IAB-N)の無線リソース構成とを表示する、請求項13に記載のアップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)。
【請求項18】
アップストリームIAB、統合アクセスおよびバックホールノード(IAB-P、IAB-D)を動作させるための方法であって、少なくとも、
前記アップストリームIABノード(IAB-P)の無線リソース構成を表示する第1の無線リソース構成(conf1)を決定すること(202)、または受信すること(320)と、
前記第1の無線リソース構成(conf1)をダウンストリームIABノード(IAB-N)に向けて送信すること(204)と
を含
前記第1の無線リソース構成(conf1)は、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供されないが前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)によってサービス提供される第2の無線ノード(UE2)との通信に少なくとも使用される第2の無線リソース構成(conf2)とともに、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供されるが前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)によってサービス提供されない第1の無線ノード(UE1)との通信に少なくとも使用される方法。
【請求項19】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)の少なくとも準静的な無線リソース構成を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P、IAB-D)に利用可能な、ハードダウンリンクリソースおよび/またはハードアップリンク無線リソースを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
ダウンストリームIABノード(IAB-N)の隣接IABノード(IAB-NE)による、および前記隣接IABノード(IAB-NE)によってサービス提供される無線ノードによる無線リソースの使用を表示する第3の無線リソース構成(conf3)を前記ダウンストリームIABノード(IAB-N)に送信すること(304)、
を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の無線リソース構成(conf1)が、前記アップストリームIABノード(IAB-P)の前記無線リソース構成と、前記アップストリームIABノード(IAB-P)によってサービス提供される少なくとも1つの無線ノード(UE1、IAB-N)の無線リソース構成とを表示する、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
さまざまな例としての実施形態は、統合アクセスおよびバックホール(Integrated Access and Backhaul)ネットワークのための拡張に関する。
【背景技術】
【0002】
統合アクセスおよびバックホール、すなわちIABは、アクセストラフィックを中継するためのワイヤレスバックホールリンクを提供することによって、高価なネットワークに対処するための手段を提供する。
【発明の概要】
【0003】
本明細書の第1の態様によれば、ダウンストリームIAB(統合アクセスおよびバックホール)ノードが提供され、ダウンストリームIABノードは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの通信モジュールとを備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つの通信モジュールと共に、ダウンストリームIABノードに、少なくとも、アップストリームIABノードの無線リソース構成を表示する第1の無線リソース構成を受信させ、第1の無線リソース構成に依存して、ダウンストリームIABノードのための第2の無線リソース構成を決定させ、第2の無線リソース構成に従って、無線リソースを介して、ダウンストリームIABノードによってサービス提供される少なくとも1つの無線ノードと通信させるように構成される。
【0004】
たとえば、中央ユニット、すなわちCUが、アップストリームIABノードの無線リソース構成についてダウンストリームIABノードに表示する。本方式は、IABネットワークにおいて、高度なクロスリンク干渉、すなわちCLIの処理を提供する。有利なことに、ダウンストリームIABノードは、アップストリームIABノードのセルにおいて実際に使用されている第1の無線リソース構成の少なくとも一部の正確な知識を有する。有利なことに、第2の無線リソース構成を決定し使用することは、親ノード(アップストリームIABノード)または隣接ノードによってサポートされるアクセスUE/子ノード(ダウンストリームIABノード)に対してそのアクセスUE/子ノードによって引き起こされるCLI(クロスリンク干渉)を低減する。したがって、提案される方式の利益は、IABネットワークにおけるUE間のCLIの低減である。
【0005】
有利な例によれば、第1の無線リソース構成は、アップストリームIABノードの少なくとも準静的な無線リソース構成を含む。
【0006】
有利なことに、ダウンストリームIABノードは、アップストリームIABノードの準静的な無線リソース構成によって表示された無線リソースを使用するのを回避することができる。
【0007】
有利な例によれば、第1の無線リソース構成は、アップストリームIABノードに利用可能な、ハードダウンリンクリソースおよび/またはハードアップリンク無線リソースを含む。
【0008】
有利なことに、アップストリームノードの全DUのリソース構成情報は、必要なくてもよい。たとえば、アクセスおよびBHリンク間で、IABダウンストリームノードがDU-TX/MT-TXおよびTDM(時分割多重化)動作のみをサポートする場合、アップストリームノードのハードULリソースの表示で十分であり、ULがF1-APのFリソース上でスケジュールされていれば、ハードFリソースの表示で十分である。
【0009】
別の例によれば、アクセスおよびBHリンク間で、IABダウンストリームノードがDU-RX/MT-RXおよびTDM動作のみをサポートする場合、ハードDLリソースの表示で十分であり、DLがFリソース上でスケジュールされていれば、ハードFリソースの表示で十分である。
【0010】
言い換えれば、IABダウンストリームノードの多重化能力、およびその子ノード/アクセスノードをサポートするときのアップストリームIABノードのリソース使用に応じて、要求されるリソース構成情報が最適化される。
【0011】
有利な例によれば、ダウンストリームIABノードは、ダウンストリームIABノードのアップストリームIABノードから、ダウンストリームIABノードの隣接IABノードによる、および隣接IABノードによってサービス提供される無線ノードによる無線リソースの使用を表示する第3の無線リソース構成を受信し、第1の無線リソース構成に依存して、および第3の無線リソース構成に依存して、ダウンストリームIABノードのための第2の無線リソース構成を決定するようにさらに構成される。
【0012】
有利なことに、隣接IABノードによって使用される無線リソースは、第2の無線リソース構成に依存して、リソースを選択する/スケジュールするときに検討される。この措置は、CLI管理をさらに向上させる。
【0013】
一例によれば、第3の無線リソース構成は、隣接IABノードの準静的な無線リソース構成を含む。
【0014】
有利な例によれば、ダウンストリームIABノードは、ダウンストリームIABノードの、モバイル終端、すなわちMT、機能に関連付けられたリソース使用を決定することによって、第1の無線リソース構成を決定するようにさらに構成される。
【0015】
たとえば、IABダウンストリームノードのアクセスおよびバックホールリンクがSDMされる(空間分割多重化される)/FDMされる(周波数分割多重化される)とき、IABダウンストリームノードのMT部分に関連付けられたリソース使用は、有利なことに、親アップストリームIABノードとダウンストリームIABノードとによって重なり合うリソースの考え得る使用を予測するために使用される。重なり合う可能性のあるリソースの知識は、有利なことに、おそらく重なり合わないリソースを、第2の無線リソース構成の一部となるように選択することを可能にする。
【0016】
本明細書の第2の態様によれば、ダウンストリームIAB(統合アクセスおよびバックホール)ノードを動作させるための方法が提供され、方法は、アップストリームIABノードの無線リソース構成を表示する第1の無線リソース構成を受信することと、第1の無線リソース構成に依存して、ダウンストリームIABノードのための第2の無線リソース構成を決定することと、第2の無線リソース構成に従って、無線リソースを介して、ダウンストリームIABノードによってサービス提供される少なくとも1つの無線ノードと通信することとを含む。
【0017】
本明細書の第3の態様によれば、IAB(統合アクセスおよびバックホール)ネットワークのアップストリームIABノードが提供され、アップストリームIABノードは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つの通信モジュールとを備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つの通信モジュールと共に、アップストリームIABノードに、少なくとも、アップストリームIABノードの無線リソース構成を表示する第1の無線リソース構成を決定させ、または受信させ、第1の無線リソース構成を送信させるように構成される。
【0018】
有利な例によれば、第1の無線リソース構成は、アップストリームIABノードの少なくとも準静的な無線リソース構成を含む。
【0019】
有利な例によれば、第1の無線リソース構成は、アップストリームIABノードに利用可能な、ハードダウンリンクリソースおよび/またはハードアップリンク無線リソースを含む。
【0020】
有利な例によれば、アップストリームIABノードは、ダウンストリームIABノードの隣接IABノードによる、および隣接IABノードによってサービス提供される無線ノードによる無線リソースの使用を表示する第3の無線リソース構成を送信するようにさらに構成される。
【0021】
第4の態様によれば、アップストリームIAB(統合アクセスおよびバックホール)ノードを動作させるための方法が提供され、方法は、少なくとも、アップストリームIABノードの無線リソース構成を表示する第1の無線リソース構成を決定すること、または受信することと、第1の無線リソース構成を送信することとを含む。
【0022】
第5の態様によれば、IABネットワークが提供され、IABネットワークは、第1の態様によるダウンストリームIABノードと、第3の態様のうちの1つによるアップストリームIABノードとを含む。
【0023】
第6の態様によれば、IABネットワークを動作させるための方法が提供され、方法は、第2の態様による方法と、第4の態様による方法とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】概略的な流れ図である。
図2】概略的な流れ図である。
図3】概略的なシーケンス図である。
図4】無線リソース構成の例を概略的に示す図である。
図5】IABネットワークを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、IAB(統合アクセスおよびバックホール)ネットワークのダウンストリームIABノードを動作させるための概略的な流れ図を示す。送信102に従って、ダウンストリームIABノードは、アップストリームIABノードから、第1の無線リソース構成を受信し、第1の無線リソース構成は、アップストリームIABノードによる、およびアップストリームIABノードによってサービス提供される少なくとも1つの無線ノードによる無線リソースの使用を表示する。ダウンストリームIABノードは、第1の無線リソース構成に依存して、ダウンストリームIABノードのための第2の無線リソース構成を、処理モジュールまたは決定手段104に従って決定する。ダウンストリームIABノードは、第2の無線リソース構成に従って、無線リソースを介して、ダウンストリームIABノードによってサービス提供される少なくとも1つの無線ノードと、データの少なくとも1つの送信106および/またはデータの少なくとも1つの受信106に従って通信する。
【0026】
図2は、IABネットワークのIABドナーノードおよびアップストリームIABノードを動作させるための概略的な流れ図を示す。IABドナーノードは、アップストリームIABノードの、とりわけまた、アップストリームIABノードによってサービス提供される少なくとも1つの無線ノードの、無線リソース構成を表示する第1の無線リソース構成を、処理モジュールまたは決定手段202に従って決定する。IABドナーノードは、第1の無線リソース構成を、アップストリームIABノードへの送信に従って送信する。アップストリームIABノードは、ダウンストリームIABノードに向けて、第1の無線リソース構成を、送信204に従って送信する。前者の送信は、アップストリームIABノードがIABドナーノードの中央ユニットから来る無線リソース構成をF1-AP上で転送するケースを包含し、これは、アップストリームIABノードに透過的となる。
【0027】
図3は、IABネットワーク、すなわちIABnetを動作させるための概略的なシーケンス図を示す。IABネットワークIABnetは、ダウンストリームIABノードIAB-Nと、ダウンストリームIABノードIAB-Nの親ノードであるアップストリームIABノードIAB-Pと、IABドナーノードIAB-Dとを含む。この例示的なIABアーキテクチャにおいて、それぞれのIABノードは、DU(分散ユニット)機能と、MT(モバイル終端)機能とを保持している。MTを介して、ダウンストリームIABノードIAB-Nは、アップストリームIABノードIAB-Pに接続し、ここで、アップストリームIABノードIAB-PまたはIABドナーノードIAB-Dは、ダウンストリームIABノードIAB-NのIAB親ノードと呼ぶことができる。IABドナーノードIAB-Dは、それぞれの関連付けられたIABノードのDU機能にサービス提供するCU(中央ユニット)機能を含む。DUを介して、IABノードIAB-P、IAB-Nは、対応するダウンストリームIABノードIAB-N、IAB-Cの、無線リンク制御チャネル、短いRLCチャネルを確立する。IABノードは、1つ以上のアップストリームIABノードまたはIABドナーのDUに接続することができる。IABノードは、複数のDUを収容することができ、IABノードのそれぞれのDU部分は、関連付けられたIABドナーのCU-CPとのF1-C接続を有する。したがって、第1の無線リソース構成conf1は、IABドナーノードIAB-Dによって決定され、バックホールリンクを介してアップストリームIABノードIAB-Pに送信され、バックホールリンクを介してダウンストリームIABノードIAB-Nに送信される。
【0028】
アップストリームIABノードIAB-Pは、IAB-Pによって提供されるセルCPに存在するユーザ機器UE1にサービス提供する。ダウンストリームIABノードIAB-Nは、IAB-Nによって提供されるセルCNに存在するユーザ機器UE2にサービス提供する。しかしながら、UE1は、セルCNには存在せず、UE2は、セルCPには存在しない。IAB-Nが、セルCPにおける無線使用を知っている、および/または予期して、その無線リソース使用をそれに応じて適合させるので、本明細書で説明される措置を取るときに、UE1とUE2との間でCLIが削減される。
【0029】
さらに、IABネットワークIABnetは、ダウンストリームノードIAB-Nの子ノードIAB-Cを含み、ここで、子ノードIAB-Cは、ダウンストリームノードIAB-Nのように構成される。セルCNは、アクセスUEがダウンストリームIABノードIAB-Nによってサービス提供されるエリアを指す。親(ダウンストリーム)ノードIAB-Nの子(ダウンストリーム)IABノードIAB-Cは、それ自身のセル(図示せず)にサービス提供する。しかしながら、バックホールリンクの範囲は、IABノードIAB-P、IAB-N、IAB-Cのうちの1つのアクセスUEにサービス提供するそれぞれのセルサイズを超えることがある。
【0030】
IABノードのMTの観点から、以下の時間領域リソース、すなわち、ダウンリンク時間リソース、アップリンク時間リソース、フレキシブルな時間リソースを、親リンクについて表示することができる。
【0031】
IABノードのDUの観点から、子リンクは、以下のタイプの時間リソース、すなわち、ダウンリンク時間リソース、アップリンク時間リソース、フレキシブルな時間リソース、利用不可時間リソースを有し、利用不可時間リソースは、DU子リンク上の通信にリソースが使用されないことを意味する。
【0032】
DU子リンクの、ダウンリンク、アップリンク、およびフレキシブルな時間リソースのタイプのそれぞれは、2つのカテゴリのうちの1つに属することができる。ハード:対応する時間リソースHは、DU子リンクに利用可能である。ソフト:たとえば、ダウンストリームIABノードIAB-Nの、DU子リンクのための対応する時間リソースSの利用可能性は、親ノード、たとえばアップストリームIABノードIAB-Pによって明示的におよび/または暗黙的に制御される。
【0033】
一例によれば、第1の無線リソース構成conf1は、アップストリームIABノードIAB-Pの準静的な無線リソース構成を含む。IABノードIAB-Nは、アップストリームIABノードIAB-Pの準静的なDUのリソース構成(D/U/F/H/S/NA)を認識するように構成される。代替として、IABノードIAB-Nには、アップストリームIABノードIAB-PのDU機能の全D/U/F+H/S/NAリソース構成が提供される。親(および隣接)ノードの準静的なリソース構成についての情報は、F1-APシグナリングを介して、IABドナーによって中心的に提供されてもよい。
【0034】
第1の無線リソース構成conf1および第2の無線リソース構成conf2は、スケジューリングパラメータおよび/またはMCS(変調および符号化方式)のようなパラメータ、反復の数、リソース割り当て、現在の無線リソース使用、準静的な無線リソースのような計画された無線リソース使用、その他のうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
一例によれば、第1の無線リソース構成conf1は、アップストリームIABノードIAB-Pに利用可能な、ハードダウンリンクリソースおよび/またはハードアップリンク無線リソースを含む。第1の無線リソース構成conf1に何のリソース情報が含まれる必要があるのかは、ダウンストリームIABノードIAB-NによってサポートされるFDM/SDM構成に依存してよい。アクセスおよびBHリンク間で、ダウンストリームIABノードIAB-NがDU-TX/MT-TXおよびTDM動作のみをサポートする場合、ハードULリソース(およびULがアップストリームIABノードIAB-PのFリソース上でスケジュールされていれば、ハードFリソース)の表示を有する第1の無線リソース構成conf1で十分であり得る。別の例によれば、アクセスおよびBHリンク間で、ダウンストリームIABノードIAB-NがDU-RX/MT-RXおよびTDM動作のみをサポートする場合、アップストリームIABノードIAB-PのハードDLリソース(およびDLがFリソース上でスケジュールされていれば、ハードFリソース)の表示を有する第1の無線リソース構成conf1で十分であり得る。
【0036】
さらに、隣接IABノードIAB-NEが存在する。一例によれば、ダウンストリームIABノードIAB-Nは、ダウンストリームIABノードIAB-NのアップストリームIABノードIAB-Pから、第3の無線リソース構成conf3を、送信304に従って受信し、第3の無線リソース構成conf3は、隣接IABノードIAB-NEダウンストリームIABノードIAB-Nによる、および隣接IABノードIAB-NEによってサービス提供される無線ノードによる無線リソースの使用を表示する。構成conf3は、IABドナーノードIAB-Dの中央ユニットCUから発信されるが、中継局の形式でアップストリームIABノードIAB-Pによって送信され、ここで、隣接IABノードIAB-NEはIAB-Dのもとにあり、すなわち、これらのノード間には接続が存在する。
【0037】
ダウンストリームIABノードは、第1の無線リソース構成conf1に依存して、ダウンストリームIABノードIAB-Nのための第2の無線リソース構成conf2を、処理モジュールまたは決定手段104に従って決定する。したがって、CLI管理がUE1およびUE2に提供される。
【0038】
一例によれば、ダウンストリームIABノードは、第1の無線リソース構成conf1に依存して、および第3の無線リソース構成conf3に依存して、ダウンストリームIABノードIAB-Nのための第2の無線リソース構成conf2を、処理モジュールまたは決定手段104に従って決定する。したがって、CLI管理は、IABドナーのCU機能が、ダウンストリームIABノードIAB-Nの少なくとも1つの隣接IAB-NEを決定することを含む。IAB-Nは、その隣接IABノードIAB-NEの準静的なDUのリソース構成(D/U/F/H/S/NA)を認識するように構成される。一例によれば、アップストリームIABノードIAB-Pのリソース使用は、バックホールリンクでのUE/子ノードのTDMされた(時分割多重化された)、FDMされた、またはSDMされたアクセスが、ダウンストリームIABノードIAB-Nによって受信されたことを表示する、少なくとも1つのインジケータを含む(FDM:周波数分割多重化)。
【0039】
一例によれば、ダウンストリームIABノードIAB-Nは、ダウンストリームIABノードIAB-Nの、モバイル終端、すなわちMT、機能に関連付けられたリソース使用を決定することによって、第1の無線リソース構成conf1を、処理モジュールまたは決定手段102に従って決定する。
【0040】
一例によれば、ダウンストリームIABノードIAB-Nは、受信した無線リソース構成conf1を使用して、複数のCSI-RS/SRS構成を選択することによって、UE1とUE2との間のCLIを推定し、たとえば、UE2は、CLIの予想される干渉シナリオに基づいて、異なるCSI-RS測定および報告の構成でスケジュールされる。
【0041】
一例によれば、SDM(空間分割多重化)が、ダウンストリームIABノードによって使用される。ハードリソースがアップストリームおよびダウンストリームの両方のIABノード、IAB-PおよびIAB-Nで構成されて、SDM動作を可能にすることができる。UE2に向けたDLと比較して、バックホールリンクにおいてUL方向により少ないトラフィックが存在するとき、ダウンストリームIABノードIAB-Nで受信した第1の無線リソース構成conf1のおかげで、ダウンストリームIABノードIAB-Nは、UE2をサポートし続けることができ、一方、親アップストリームIABノードIAB-Pは、そのハードリソースを、UE1に向けたUL送信において割り当てる。これは、いくつかのリソースにおいて、UE1からUE2へのCLIを作り出すことがある。同様に、多くの他の考え得るリソース構成シナリオおよびノードのスケジューリングオプションが、異なるCLIシナリオを作り出すことがある。
【0042】
ダウンストリームIABノード、すなわちIAB-NでのアップストリームIABノード構成の知識が、どのように大幅なCLIを防ぐのに役立つのかを以下に例示する。ダウンストリームIABノードIAB-Nは、その親IAB-PのD/U/F/H/S/NAのような準静的なDUのリソース構成を認識しており、ここで、少なくとも複数のハードULリソースが、IAB-Nで知られている。親ノードは、無線リソース構成を介して、異なるノードにリソースがTDMされていることを表示することができる。IABノードIAB-Nは、受信した第1の無線リソース構成、たとえば、H-ULリソースおよびそれらをUE1上で使用する可能性を、以下のうちの少なくとも1つで使用する。UE2でのCLIを推定するために非周期的なCSI測定をトリガすること;MCS、反復の数、その他のような第2の無線リソース構成を調整することによって、より堅牢なやり方でUL送信をスケジュールすること;CLIを回避するために、第2のリソース構成に従って異なるリソースにおいてUL送信をスケジュールすること。
【0043】
参照符号106aによる通信は、送信316、318、320、および322に従って、UE1およびIAB-Nが、実質的に同時に、しかし第2の無線リソース構成conf2に従って無線リソースをばらばらにして、データを送信することを含む。
【0044】
参照符号106bによる通信は、送信326、328、330、および332に従って、IAB-PおよびIAB-Cが、実質的に同時に、しかし第2の無線リソース構成conf2に従って無線リソースをばらばらにして、データを送信することを含む。
【0045】
図4は、親/IAB/UE無線リソース構成の例を概略的に示す。親UE1およびUE2-IABのDUリンクは、同じリソース上でアクティブである。スケジュールされていない無線リソースは、網掛けで示されている。
【0046】
たとえば、UE2に向けたDLと比較して、バックホールリンクにおけるUL方向により少ないトラフィックが存在する。図4において、このことは、IAB MTが最初の4つのリソースでのみ送信している一方で、UE2があらゆるリソースで受信していることによって示されている。親ノードは、UE1のUL送信についてIAB MT ULに必要とされていない、その2つのULハードリソースを割り当てることができる。これは、UE1が送信しているリソースにおいてUE2が受信しているという状況につながることがあり、それにより、そのハードリソースを、別のUE、たとえばUE1に向けたUL送信において割り当てることがある。これは、最後の2つのリソースにおいて、UE1からUE2へのCLIを作り出すことがある。同様に、多くの他の考え得るリソース構成シナリオおよびノードのスケジューリングオプションが、異なるCLIシナリオを作り出すことがある。
【0047】
親ノードのリソース構成がIABノードによって知られているとき、IABノードは、図4の例における過度なCLIを回避する複数のやり方を有する。一例によれば、IABノードは、親ノードの準静的なリソース構成を与えられる。その情報に基づいて、IABノードは、すべてのリソースが親DUにとってULハードであるので、親ノードが最後の2つのリソースにおいて他の子ノードおよびUEのためにUL送信をスケジュールしている可能性があり、それにより、それらのリソースにおけるUE2のDL受信についてCLIが引き起こされる可能性があることを知っている。この状況において、IABノードは、(1)UE2についてのCSI測定をトリガして、CLIを推定し、(2)CLIが現れ得る、または現れることが観測されているそれらのリソースのためのより堅牢な送信方式をスケジュールし、(3)CSI測定において過度なCLIが観測された場合に、UE2のためにそのリソースを使用するのを回避することができる。
【0048】
一例によれば、IABダウンストリームノードは、
- それにサービス提供されているUEのうちの少なくとも1つ、たとえばUE2に向けて、CSIトリガリング情報を送信し、
- それにサービス提供されているUEのうちの少なくとも1つから、CSI測定情報またはCSI推定情報を受信し、ここで、CSI測定情報またはCSI推定情報は、別の無線エンティティ、たとえば、UE1によって使用されている無線リソースを表示し、
- とりわけ、表示された無線リソースに依存して、および第1の構成に依存して、第2の無線構成を決定することによって、少なくとも1つのサービス提供されているUEとの通信のために表示された無線リソースをスケジュールすることを控える。
【0049】
別の例によれば、IABノードは、親ノードのリソース使用についてのより詳細な情報を受信することができる。たとえば、その情報には、最後の2つのリソースがULハードリソースであっても、親ノードはそれらのリソースにおいていかなるUL送信もスケジュールしていないことが表示されていることがある。このケースにおいて、IABノードは、UE2に向けてDL送信をスケジュールする場合に、CLIのリスクがないことを知っている。他方で、親ノードによって最後のリソースがULのためにスケジュールされていることが表示されている場合、CLIのリスクは高いことが知られる。
【0050】
図5は、IABネットワークIABnetを概略的に示す。ダウンストリームIABノードIAB-Nは、少なくとも1つのプロセッサP1と、コンピュータプログラムコードCPC1を含む少なくとも1つのメモリM1と、少なくとも1つのアンテナA1に結合された少なくとも1つの通信モジュールC1とを備える。少なくとも1つのメモリM1およびコンピュータプログラムコードCPC1は、少なくとも1つのプロセッサP1および少なくとも1つの通信モジュールまたは通信手段C1と共に、ダウンストリームIABノードIAB-Nに、少なくとも、本明細書に従って動作させるように構成される。アップストリームIABノードIAB-Pは、少なくとも1つのプロセッサP2と、コンピュータプログラムコードCPC2を含む少なくとも1つのメモリM2と、少なくとも1つのアンテナA2に結合された少なくとも1つの通信モジュールまたは通信手段C2とを備える。少なくとも1つのメモリM2およびコンピュータプログラムコードCPC2は、少なくとも1つのプロセッサP2および少なくとも1つの通信モジュールC2と共に、アップストリームIABノードIAB-Pに、少なくとも、本明細書に従って動作させるように構成される。ダウンストリームIABノードIAB-Nは、アップリンク方向ULにおいて、アップストリームIABノードIAB-Pに信号を送信する。アップストリームIABノードIAB-Pは、方向DLにおいて、ダウンストリームIABノードIAB-Nに信号を送信する。
【0051】
本明細書において、および/または図面において見出すことができる一定の略字は、以下の通りここで定義される。
CLI クロスリンク干渉
IAB 統合アクセスおよびバックホール
MCS 変調および符号化方式
BH バックホール
DL ダウンリンク
RX 受信
TX 送信
UL アップリンク
F1-AP F1アプリケーションプロトコル
MT モバイル終端
DU 分散ユニット
CU 中央ユニット
CU-CP 中央ユニット制御プレーン
CSI-RS チャネル状態情報基準信号
TDM 時分割多重化
SDM 空間分割多重化
FDM 周波数分割多重化
UE ユーザ機器
【0052】
本発明が付属の図面による例を参照して上で説明されてきたものの、本発明は、それに限定されず、添付の請求項の範囲内でいくつかのやり方で変更されてもよいことは明らかである。したがって、すべての語および表現は幅広く解釈されるべきであり、それらは実施形態を限定するのではなく、例証することを意図している。技術が進歩するにつれて、本発明の概念がさまざまなやり方で実装され得ることは、当業者にとっては明白であろう。さらに、説明された実施形態をさまざまなやり方で他の実施形態と組み合わせることができることは、必須ではないものの、当業者にとっては明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5