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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】缶蓋及び缶詰
(51)【国際特許分類】
   B65D 17/32 20060101AFI20240312BHJP
【FI】
B65D17/32
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019234535
(22)【出願日】2019-12-25
(65)【公開番号】P2021102463
(43)【公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】313005282
【氏名又は名称】東洋製罐株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 竜大郎
(72)【発明者】
【氏名】山田 真司
(72)【発明者】
【氏名】前田 理行
(72)【発明者】
【氏名】新井 健太
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0325943(US,A1)
【文献】特開2006-088209(JP,A)
【文献】特開2018-079937(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0264343(US,A1)
【文献】特開2018-052590(JP,A)
【文献】特開2007-022541(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0056946(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 17/32
B65D 17/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
缶蓋本体と、該缶蓋本体にリベット部によって固定されるタブとを備え、
前記缶蓋本体には、主開口部となる第1の開口予定部の周囲を、初期破断部から終端部まで一部を残して縁取るように取り囲む第1のスコアと、通気口となる第2の開口予定部の周囲を、初期破断部から終端部まで一部を残して縁取るように取り囲む第2のスコアとが、前記リベット部に対して互いに反対側に設けられ、
前記第1のスコアの初期破断部と、前記第2のスコアの初期破断部とが、前記リベット部に対して互いに反対側で、それぞれ前記リベット部の近傍であって、前記リベット部の傾きにより破断が生ずる範囲に設けられ、
前記タブは、タブ本体と、該タブ本体の一端に設けられ前記第1の開口予定部内に位置するタブノーズ部と、前記タブ本体の他端に設けられる指掛け部と、前記タブノーズ部から前記指掛け部側に延びて前記リベット部に固定される固定片部と、を有する構成の缶蓋であって、
前記固定片部の前記タブノーズ部と反対側の後端部が、前記第2のスコアの初期破断部を越えて前記第2の開口予定部内に位置し、
前記タブの指掛け部を引き起こし、前記リベット部を支点として前記タブノーズ部を前記第1の開口予定部に押し込む初期破断操作時には、前記第1のスコアの初期破断部と共に前記第2のスコアの初期破断部が破断される構成とし、
初期破断後、前記タブの指掛け部をさらに引き起こして前記第1のスコアを初期破断部から終端部まで破断した後、前記タブを缶蓋本体側に戻す戻し操作時には、前記固定片部の後端部によって前記第2の開口予定部が押し込まれ、前記第2のスコアが、既に破断された初期破断部から亀裂が進行して通気口が開口される構成となっていることを特徴とする缶蓋。
【請求項2】
平面視において、前記リベット部の中心を通り、前記タブを二等分する中心線を描いた場合に、前記リベット部の中心から中心線と第1初期破断部との交点までの距離L1と、前記リベット部の中心から中心線と第2初期破断部との交点までの距離L2との関係が、0.8≦(L2/L1)≦1.2の範囲に設定されている請求項1に記載の缶蓋。
【請求項3】
前記第2のスコアの残厚は、前記第1のスコアの残厚よりも小さい請求項1又は2に記
載の缶蓋。
【請求項4】
前記第2のスコアの残厚は、第2初期破断部の残厚よりも、第2初期破断部から終端部までの残厚の方が小さい請求項1乃至3のいずれか1項に記載の缶蓋。
【請求項5】
前記第1のスコアより前記第2のスコアの方の刃幅が狭い請求項1乃至4のいずれか1項に記載の缶蓋。
【請求項6】
前記第2のスコアの第2初期破断部は、前記第2の開口予定部に向かって凸状に湾曲する凸円弧部を有している請求項1乃至5のいずれか1項に記載の缶蓋。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の缶蓋を、内容物を充填した缶体容器に巻締固定して密封した缶詰。
【請求項8】
前記内容物は香りのある内容物である請求項7に記載の缶詰。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主開口部と通気口が部分開口される缶蓋に関し、特に、主開口部を開口するタブの開口操作によって通気口についても同時に開口可能とした缶蓋およびこれを用いた缶詰に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の缶蓋としては、たとえば、特許文献1及び2に記載のようなものが知られている。
特許文献1の通気部付き飲料缶の缶端部は、注ぎ口を形成する主スコア線(第1のスコア)と、通気部を形成する通気部スコア線(第2のスコア)とを有し、タブのヒール部(指掛け部)を持ち上げることにより、リベットを支点にして主断裂パネル(第1の開口予定部)に接するノーズを押し下げて主スコア線を破断し、その後、持ち上げたタブを元に戻し、さらに、タブのヒール部を押し下げることにより、タブのヒール部から伝わる下向きの力によって通気部スコアを破断するようになっている。
また、特許文献2に記載のステインオンタブ式缶蓋は、パネル部と、パネル部と水平な面内において回転可能な状態で取り付けられたタブとを備え、タブを引上げることによって、第1のスコア部を開口させるようにした缶蓋において、第1のスコア部以外の位置に、第2のスコア部が設けられ、第1のスコア部開口後、タブを水平方向に回転させた後、タブを引き上げることによって第2のスコア部を開口させるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6416186号公報
【文献】特許第3468548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1では、通気部スコアの破断は、タブのヒール部を持ち上げて主スコアを破断した後に、立ち上がったタブを押し戻し、さらに、タブのヒール部を押し下げる工程が必要となり、開口操作が煩雑で手間がかかるという問題がある。また、注ぎ口の開口操作とは別の操作となるので、通気部スコアの開口操作がなされないおそれもある。
また、特許文献2についても、第2のスコア部の開口操作は、第1のスコア部開口後、タブを水平方向に回転させた後、再度、タブを引き上げるという2度の開口操作を繰り返す必要があり、やはり開口操作が煩雑で、手間がかかるという問題がある。また、特許文献1と同様に、第2のスコア部の破断操作がなされないおそれもある。
本発明の目的は、上記した従来技術の問題を解決するためになされたもので、主開口部を開口するタブの一連の操作によって、通気口についても同時に開口可能とし、開口操作を容易かつ確実に行えるようにした缶蓋および缶詰を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、
缶蓋本体と、該缶蓋本体にリベット部によって固定されるタブとを備え、
前記缶蓋本体には、主開口部となる第1の開口予定部の周囲を、初期破断部から終端部まで一部を残して縁取るように取り囲む第1のスコアと、通気口となる第2の開口予定部の周囲を、初期破断部から終端部まで一部を残して縁取るように取り囲む第2のスコアとが、前記リベット部に対して互いに反対側に設けられ、
前記第1のスコアの初期破断部と、前記第2のスコアの初期破断部とが、前記リベット部に対して互いに反対側で、それぞれ前記リベット部の近傍であって、前記リベット部の傾きにより破断が生ずる範囲に設けられ、
前記タブは、タブ本体と、該タブ本体の一端に設けられ前記第1の開口予定部内に位置するタブノーズ部と、前記タブ本体の他端に設けられる指掛け部と、前記タブノーズ部から前記指掛け部側に延びて前記リベット部に固定される固定片部と、を有する構成の缶蓋であって、
前記固定片部の前記タブノーズ部と反対側の後端部が、前記第2のスコアの初期破断部を越えて前記第2の開口予定部内に位置し、
前記タブの指掛け部を引き起こし、前記リベット部を支点として前記タブノーズ部を前記第1の開口予定部に押し込む初期破断操作時には、前記第1のスコアの初期破断部と共に前記第2のスコアの初期破断部が破断される構成とし、
初期破断後、前記タブの指掛け部をさらに引き起こして前記第1のスコアを初期破断部から終端部まで破断した後、前記タブを缶蓋本体側に戻す戻し操作時には、前記固定片部の後端部によって前記第2の開口予定部が押し込まれ、前記第2のスコアが、既に破断された初期破断部から亀裂が進行して通気口が開口される構成となっていることを特徴とする。
本発明によれば、タブの指掛け部を引き上げて第1のスコアを初期破断する際に、ほぼ同時に第2のスコアの初期破断がなされ、さらに主開口部を形成した後、タブを戻す戻し操作中に、固定片部の後端部によって、第2の開口予定部が押し込まれるに従い第2のスコアの破断が進行して通気口が開口するので、主開口部の開口操作をするだけで、同時に通気口を開口することができ、通気口の開口操作を容易、かつ確実に行うことができる。
【0006】
また、本発明は、次のように構成することができる。
1.平面視において、リベット部の中心を通り、タブを二等分する中心線を描いた場合に、リベット部の中心から中心線と第1初期破断部との交点までの距離L1と、リベット部の中心から中心線と第2初期破断部との交点までの距離L2との関係が、0.8≦(L2/L1)≦1.2の範囲に設定されている。
(L2/L1)が最大値より大きい場合、第2のスコアの初期破断部がリベット部の中心から遠くなりすぎ、タブ本体の端部を引き上げたとき、第1のスコアの第1初期破断部よりも第2のスコアの第2初期破断部に作用するせん断力が小さくなり、先に第1初期破断部が初期開口してしまう。第1初期破断部が先に初期開口してしまうと、第1のスコアのスコアティアが進行してしまい、第2初期破断部が初期開口しなくなる。
逆に、(L2/L1)が最小値より小さい場合、初期破断時に第1初期破断部よりも第2初期破断部に作用するせん断力が大きくなり、第2初期破断部が大きく開口し、パネル中心部が上方へ持ち上がり、第1初期破断部に作用するてこの原理は働かなくなり、タブのみが折れ曲がって開口不良となる。
2.前記第2のスコアの残厚を、前記第1のスコアの残厚よりも小さくする。
このようにすれば、第2のスコアをより確実に破断することができる。
3.第2のスコアの残厚は、初期破断部の残厚よりも、初期破断部から終端部までの残厚の方を小さくする。
このようにすれば、タブの戻し操作において、第2のスコアが破断しやすくなる。
4.第1のスコアより第2のスコアの方の刃幅を狭くする。
刃幅を狭くすれば、狭い範囲にせん断力が集中するので、開口し易くなる。
5.第2のスコアの第2初期破断部は、第2の開口予定部に向かって凸状に湾曲する凸円弧部を有している。
剛性の高いリベット部の周辺に沿った形状となり、せん断力が効率的に作用して破断しやすい。
【0007】
また、本発明の缶詰は、内容物を収容した容器本体に、上記缶蓋を巻締固定したことを特徴とする。
本発明の缶詰によれば、また、通気口を通じて容器内部は外部空間と通気性が保たれる
ので、主開口部を飲み口とする場合や、注ぎ口として利用する場合、通気口を通じて缶内の空気が外気と置換され、内容物がスムースに注出することができる。
リベット部に対して通気口が主開口部と反対側に位置するので、主開口部を飲み口として口を付けると、通気口は鼻の位置となり、内容物の香りが直接鼻腔に届き、使用者は香りを楽しむことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、主開口部を開口するタブの一連の操作によって、通気口についても同時に開口することができ、開口操作を容易かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は本発明の実施の形態に係る缶蓋を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)の第1中心線Mに沿う中央縦断面図である。
図2図2(A)は、図1(A)のタブを二点鎖線で示した第1のスコアと第2のスコア周辺の拡大平面図、(B)は(A)のリベット部近傍の拡大図である。
図3図3(A)は図1の缶蓋の第1のスコアと第2のスコアの初期破断状態を示す第1中心線Mに沿う中央縦断面図、(B)は(A)の第2のスコアの初期破断時の要部拡大断面図、(C)は(A)の第1のスコアの初期破断時の要部拡大断面図である。
図4図4(A)~(D)は第1初期破断部と第2初期破断部の位置と破断タイミングの関係を説明するための説明図である。
図5図5(A)は、図1の缶蓋の第1のスコアのスコアティア終了状態の平面図、(B)は(A)の第1中心線Mに沿う要部拡大断面図である。
図6図6(A)は、図1の缶蓋の第2のスコアのスコアティアの初期段階の斜視図、(B)は(A)の第1中心線Mに沿う要部拡大断面図である。
図7図7(A)は、図1の缶蓋の第2のスコアのスコアティア終了状態の平面図、(B)は(A)の第1中心線Mに沿う要部拡大断面図である。
図8図8(A)は第1のスコアと第2のスコアの刃幅の説明図、(B)は図1の缶蓋のタブの他の構成例を示す平面図である。
図9図9図1の缶蓋を使用した飲料用の缶詰の使用状態の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される容器の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨のものではない。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る缶蓋の全体構成について説明する。図1は本発明の実施の形態に係る缶蓋を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)の第1中心線Mに沿う中央縦断面図である。
図において、1は缶蓋全体を示しており、円形の缶蓋本体1Aと、缶蓋本体1Aに固定されるタブ30とを備えている。
缶蓋本体1Aは、円形のセンターパネル7、センターパネル7の周縁から下方に突出するチャックウォールラジアス3、チャックウォールラジアス3の外側壁から立ち上がるチャックウォール4、及びチャックウォール4に連続して形成されたシーミングパネル5を有している。
【0011】
タブ30はステイオンタイプであり、円形のセンターパネル7のパネル中心O(蓋体中心)に突設されたリベット部6に固定されている。以下の説明において、パネル中心Oを通り、互いに直交する中心線を、第1中心線M及び第2中心線Nとする。
缶蓋本体1Aのセンターパネル7には、主開口部となる第1の開口予定部W1の周囲を縁取るように取り囲む円形状の第1のスコア10と、通気口となる第2の開口予定部W2
の周囲を縁取るように取り囲む第2のスコア20とが、リベット部6に対して互いに反対側に設けられている。すなわち、第1の開口予定部W1は、センターパネル7のパネル中心Oを通る第2中心線Nで区分された一方側の第1領域Aに、第2の開口予定部W2が、第2中心線Nに対して他方側の第2領域Bに配置され、第1中心線M上に直列に並んで配置されている。
より詳細には、センターパネル7は、パネル周縁側の第1パネル面71と、第1パネル面71よりも内側で、第1パネル面71よりも一段低いリセス部を構成する第2パネル面72とを有し、第1の開口予定部W1、第2の開口予定部W2は、第2パネル面72に設けられている。第2パネル面72は、第1領域Aと第2領域Bにまたがって、長軸が第1中心線Mに沿って延び、両端が円弧形状のオーバル形状で、周縁が第1の開口予定部W1と第2の開口予定部W2を取り囲むように構成されている。
この実施形態では、第1の開口予定部W1の第1中心線Mと直交方向の最大径は、第2の開口予定部W2の第1中心線Mと直交方向の最大径よりも大きく、第2パネル面72の第1領域A側の第1端辺72aが大径の円弧、第2領域B側の第2端辺72b形状が小径の円弧形状となっている。
【0012】
タブ30はステイオンタイプであり、タブ本体31と、このタブ本体31の一端に設けられ第1の開口予定部W1内に位置するタブノーズ部32と、タブ本体31の他端に設けられ第2パネル部72の第2領域Bに位置する指掛け部33と、タブノーズ部32から第2パネル部72の第2領域B側に延びてリベット部6にて固定される固定片部34(ビーバテイル部)と、を有している。
タブ本体31は、第1中心線Mに沿って延びる板状体で、第1中心線Mに対して線対称形状となっており、一端が円弧状でタブノーズ部32を構成し、他端が第1中心線Mに対して直交する直線状の指掛け部33となっている。また、指掛け部33と固定片部34との間には、指掛け孔35が設けられている。タブ本体31の外周縁は、図1(B)に示すように、タブ30を構成する板材を下面側に折り返したカール部36が全周に亘って形成されており、スコア破断時に作用する応力を保持する剛性を有するようになっている。
固定片部34は、タブ本体31を構成する板材をU字状に打ち抜いて構成される、タブノーズ部32側から指掛け部33側に向かって舌状に延びる構成となっており、固定片部34の周囲には、U字形状のU字状開口部37が形成されている。この固定片部34は、タブ本体31の周縁のカール部36の下面と、ほぼ同一面上に位置し、また、タブノーズ部32は、周辺のカール部36の上面から固定片部34に向けて徐々に傾斜する傾斜面となっている。
【0013】
次に、図2を参照して、第1のスコア10と第2のスコア20について詳細に説明する。図2(A)は、図1(A)のタブを二点鎖線で示した第1のスコアと第2のスコア周辺の拡大平面図、(B)は(A)のリベット部近傍の拡大平面図である。
図2(A)に示すように、第1のスコア10は、主スコア10aと、主スコア10aの内側に設けられる補助スコア10bとを有する。補助スコア10bは主スコア10aの加工時の割れを防止するために設けられるもので、主スコア10aより浅く破断されない。第2のスコア20も同様に、主スコア20aと補助スコア20bとから構成される。以下の説明で、第1のスコア10の位置は主スコア10aの位置、第2のスコア20は主スコア20aの位置の意味であり、第1のスコア10の破断は主スコア10aの破断、第2のスコア20の破断は主スコア20aの破断の意味として使用する。
第1のスコア10は、第1の開口予定部W1の周囲を、第1初期破断部11から終端部12までスコア無し領域13を残して取り囲むように設けられている。すなわち、第1のスコア10は、リベット部6の近傍に位置する第1初期破断部11と、第1初期破断部11から第1の開口予定部W1の周囲を縁取るように、図中時計回り方向に半円状に延びて第2中心線N近傍の終端部12に至るスコアティア部14と、を有している。終端部12と第1初期破断部11とは、所定間隔を隔てて対向しており、第1初期破断部11と終端
部12の間が、スコア無し領域13となっている。
【0014】
第2のスコア20は、第2の開口予定部W2の周囲を、第2初期破断部21から終端部22までスコア無し領域23を残して取り囲むように設けられている。すなわち、第2のスコア20は、リベット部6の近傍に位置する第2初期破断部21と、第2初期破断部21から第2の開口予定部W2の周囲を縁取るように、図中時計回り方向にU字状に延びて第2中心線N近傍の終端部22に至るスコアティア部24と、を有している。終端部22と第2初期破断部21とは、所定間隔を隔てて対向しており、第2初期破断部21と終端部22の間が、スコア無し領域23となっている。この第2のスコア20の終端部22とスコア無し領域23は、第1中心線Mに対して、第1のスコア10の終端部12とスコア無し領域13と反対側に位置している。
なお、第1のスコア10及び第2のスコア20は、いずれも、第1初期破断部11及び第2初期破断部21から、それぞれの終端部12,22に向けて、互いに反対方向に延び
る構成にすることもできる。その場合には、終端部12,22が、第1中心線Mに対して同じ側に位置することになる。
タブ30の固定片部34の、タブノーズ部32と反対側の端部である後端部34bは、この第2のスコア20の第2初期破断部21を越えて、第2の開口予定部W2内に重なるように位置している。
【0015】
次に、図2(B)を参照して、第1初期破断部11及び第2初期破断部21について、より詳細に説明する。
第1初期破断部11は、リベット部6の半円周に沿って、第1の開口予定部W1に向かって凸状に湾曲する凸円弧部11aと、その両端に第1の開口予定部W1に向かって凹形状の第1の1凹円弧部11bと、第1の2凹円弧部11cと、を有する波形形状となっており、第1の1凹円弧部11bの端部がスコア無し領域13を介して終端部12と対向し、他端の第1の2凹円弧部11cがスコアティア部14に連続している。
第2初期破断部21も、リベット部6の半円周に沿って、第2の開口予定部W2に向かって凸状に湾曲する凸円弧部21aと、その両端に第2の開口予定部W2に向かって凹形状の第2の1凹円弧部21bと、第2の2凹円弧部21cと、を有する波形形状となっており、第2の1凹円弧部21bの端部がスコア無し領域23を介して終端部22と対向し、他端の第2の2凹円弧部21cがスコアティア部24に連続している。
タブ30の固定片部34の後端部34bは、第2の開口予定部W2側に凸状に湾曲する円弧形状で、第2初期破断部21の凸円弧部21aから、第2の1凹円弧部21b及び第2の2凹円弧部21cの中途部まで覆うようになっている。
第1のスコア10の第1初期破断部11と、第2のスコア20の第2初期破断部21は、第2中心線Nを隔てて互いに対向しており、第1初期破断部11と第2初期破断部21の間に、リベット部6を含む細長いリベット周辺領域60が形成されている。このリベット周辺領域60の第2中心線Nと直交方向の幅は、第1中心線Mと交差する第1初期破断部11の凸円弧部11aと第2初期破断部21の凸円弧部21aの間が最も広く、リベット部6の両側に位置する第1の1凹円弧部11bと第2の2凹円弧部21cとの間、および第1の2凹円弧部11cと第2の1凹円弧部21bの間が、幅の狭いブリッジ部61、62となっている。
また、第1初期破断部11及び第2初期破断部21のパネル中心Oに対する位置関係は、平面視において、パネル中心O(リベット部6の中心に対応)から第1中心線Mと第1初期破断部11との交点m1までの距離L1と、パネル中心Oから第1中心線Mと第2初期破断部21との交点m2までの距離L2とが、ほぼ同一になるように設定されている。
【0016】
次に、図3乃至図6を参照して、本発明の缶蓋の開口操作について説明する。
初期破断操作
図3(A)は図1の缶蓋の第1のスコアと第2のスコアの初期破断状態を示す中央縦断
面図、(B)は(A)の第2のスコアの初期破断時の要部拡大断面図、(C)は(A)の第1のスコアの初期破断時の要部拡大断面図である。
指掛け部33に指を掛けてタブ30を上方に引き上げると、図3(A)に示すように、てこ作用によって、リベット部6を支点にし、タブノーズ部32の先端が第1の開口予定部W1に対して所定角度下方に押し込まれる。その反作用として、リベット部6が持ち上がる方向に変位し、リベット部6近傍に位置する第1のスコア10の第1初期破断部11と、第2のスコア20の第2初期破断部21にせん断力が作用し、第1のスコア10の第1初期破断部11と第2のスコア20の第2初期破断部21が共に破断される。
より詳細には、図3(B)に示すように、タブノーズ部32によって押し込まれた分だけ、リベット部6の中心軸Zoが第1の開口予定部W1側に倒れる方向に傾くために、第2初期破断部21側の上方への引っ張り力が大きくなり、第2初期破断部21の方が先に破断する。次いで、図3(C)に示すように、第1のスコア10の第1初期破断部11が破断する。タブ30の引き上げ角度で見ると、0~5°の範囲で第2初期破断部21が破断されて亀裂が入り、5~10°の範囲で、第1初期破断部11が破断される。ただし、時間的には、破断するタイミングのずれはごく短く、ほぼ同時に破断する。
この破断タイミングは、パネル中心O(リベット部6の中心)から第1初期破断部11までの距離L1と、パネル中心Oから第2初期破断部21までの距離L2との関係によって変化する。
【0017】
図4は、第1初期破断部11と第2初期破断部21の位置と破断タイミングの関係を説明するために、図2(A)のリベット部近傍を第1中心線Mに沿って断面にして示した説明図である。
図4(A)に示すように、第2初期破断部21がパネル中心Oから遠すぎる場合(L2>L1)、初期破断時にリベット部6が傾いても、第2初期破断部21までの距離L2が長いために、リベット周辺領域60の撓み変形によって第2初期破断部21に作用するせん断応力が小さくなり、第2初期破断部21が初期開口せず、図4(B)に示すように、第1初期破断部11が先に破断してしまう。第1初期破断部11が破断してしまうと、第1のスコア10のスコアティアが開始され、第2初期破断部21が破断されない。
逆に、図4(C)に示すように、第2初期破断部21がパネル中心Oに近すぎる場合(L2<L1)、第2初期破断部21が破断した後、図4(D)に示すように、第1初期破断部11が初期開口しない場合がある。
その理由としては、第2初期破断部21が先に開口し、パネル中心Oがタブ動作に伴って上方へ持ち上がり、結果、第1初期破断部11の開口に対し、てこの原理が働かずタブ30が折れ曲がって開口不良となる。
第1中心線Mに沿って、パネル中心O(リベット部6の中心)から第1初期破断部11までの距離L1と、パネル中心Oから第2初期破断部21までの距離L2の比(L2/L1)ついて実験した結果、概ね、0.8≦(L2/L1)≦1.2の範囲であれば、第1初期破断部11と第2初期破断部21の両方を破断することができる。図2(A)に示すように、第1中心線Mはタブ30を二等分する中心線であり、距離L1は、パネル中心Oから第1中心線Mと第1初期破断部11との交点m1までの距離、L2は、パネル中心Oから第1中心線Mと第2初期破断部11との交点m2までの距離である。
実験結果
実験は、カールダイアが62.25mm、板厚が0.235mmのA5182、第1初期破断部11のパネル中心Oからの距離L1が2.0mmに対して、第2初期破断部21のパネル中心Oからの距離L2の異なる缶蓋を複数試作し、破断試験を行った。
第1初期破断部11の残厚は0.115mm、第2初期破断部21の残厚は0.040mm、第1のスコアのスコアティア部14の残厚は0.080mm、第2のスコアのスコアティア部24の残厚は0.030mmとした。第1のスコアの刃幅は0.038mm、第2のスコアの刃幅は0.025mmとした。
また、図2(A)に示すように、第1のスコア10は、第1中心線Mと交差する第1初
期破断部11の交点m1からスコアティア部14の交点m14までの距離を18mm、第1のスコア10と第1中心線Mの平行線との接線間の距離D1を23.5mmとした。第2のスコア20は、第1中心線Mと交差する第2初期破断部21の交点m2からスコアティア部24の交点m24までの距離を15mm、第2のスコア20と第1中心線Mの平行線との接線間の距離D2を17mmとした。
その結果、第2初期破断部21がパネル中心Oから遠い場合(L2>L1)、L2が2.3mm((L2/L1)=1.15)では、第1初期破断部11と第2初期破断部21は共に破断した。L2が2.5mm((L2/L1)=1.25)では、第1初期破断部11が破断し、第2初期破断部21は破断しなかった。逆に、第2初期破断部21のパネル中心Oからの距離L2が近い場合(L2<L1)、L2が1.7mm((L2/L1)=0.85)では、第1初期破断部11と第2初期破断部21は共に破断し、L2が1.5mm((L2/L1)=0.75)では、第2初期破断部21のみが破断し、第1初期破断部11が破断しなかった。
これらの結果から、(L2/L1)は、概ね0.8以上で、かつ、1.2以下であれば、第1初期破断部11と第2初期破断部21を共に破断することが可能となり、0.85以上で、かつ、1.15以下とすることが、より好適である。
【0018】
第1のスコア10のスコアティア
図5(A)は、第1のスコア10のスコアティア終了状態の平面図、(B)は(A)の第1中心線Mに沿う要部拡大断面図である。
初期破断後、さらに、リベット部6を支点にして指掛け部33を引き上げていくと、タブノーズ部32は、固定片部34との境目付近(屈曲部34a)で屈曲しながら下方に回動し、第1の開口予定部W1が押し込まれ、第1のスコア10の第1初期破断部11に生じていた亀裂が、スコアティア部14に沿って進行して終端部12にまで至り、同時に破断された第1の開口予定部W1の破断片W11は、スコア無し領域13にて折れ曲がり、飲み口や注ぎ口となる主開口部W10が大きく開口される。
本発明では、第2初期破断部21が初期破断されているので、第1初期破断部11と第2初期破断部21で挟まれているリベット周辺領域60が、リベット部6の両側に位置するブリッジ部61,62がねじれ、リベット部6の中心軸Zoが第1の開口予定部W1側に傾き、タブ30の傾斜角度は90°を越えて100°程度まで引き起こされ、第2初期破断部21の亀裂が大きくなる。
【0019】
タブ30の戻し操作(第2のスコア20のスコアティア)
次いで、タブ30の戻し操作について、図6及び図7を参照して説明する。
図6(A)は、図1の缶蓋の第2のスコアのスコアティアの初期段階の斜視図、(B)は(A)の第1中心線Mに沿う要部拡大断面図である。図7(A)は、図1の缶蓋の第2のスコアのスコアティア終了状態の平面図、(B)は(A)の第1中心線Mに沿う要部拡大断面図である。
この戻し操作は、第1のスコア10のスコアティアが終了した状態で、タブ30が立ち上がったままの状態にしておくと、主開口部W10を飲み口として使用する際にタブ30が邪魔になるために、タブ30を元の寝かせた状態に戻す操作である。タブ30がどの程度まで戻されるかは、主開口部W10を開口する際のタブ30の角度や、押し戻す力によって異なるが、標準的には、5°~10°の角度まで押し戻される。
戻し操作は、図6(A),(B)に示すように、リベット部6を支点にして指掛け部3
3が押し下げられる。この押し下げ操作によって、タブノーズ部32の先端がリベット部6を中心に上方に持ち上がる。タブノーズ部32の上方への移動に伴って、リベット部6を第2の開口予定部W2側に回転させる方向のモーメントが作用する。第2初期破断部21は既に破断しているので、リベット周辺領域60のブリッジ部61,62が逆方向にねじれ、リベット部6が第2の開口予定部W2側に回転し、リベット部6に固定されている固定片部34の後端部34bが下方に移動する。この固定片部34の後端部34bによっ
て、第2の開口予定部W2が下方に押し込まれ、第2初期破断部21からスコアティア部24に亀裂が進行する。このとき、スコアティア部24に作用するせん断力の反力が屈曲部34aを開く方向のモーメントとして作用するので、屈曲部34aは徐々に開く方向に変形しながら、第2のスコア20の破断が進行することとなる。
【0020】
図7(A),(B)は、第2のスコア20が終端部22まで破断された状態を示している。第1の開口予定部W1の破断とは異なり、固定片部34の後端部34bの押し下げ量は小さいので、第2の開口予定部W2の破断片W21は、スコア無し領域23にて折り込まれず、通気口W20の周縁と破断片W21の周縁との間に生じる隙間によって、通気口W20が構成される。
このように、タブ30の指掛け部33を引き上げて第1のスコア10を破断して主開口部W10を形成し、タブ30を戻す一連の操作によって、自動的に第2のスコア20の第2初期破断部21の初期破断及びスコアティア部24の破断が進行するので、第1のスコア10を開口した後に、第2のスコア20を破断するための操作が不要となり、開口操作を容易にできる。また、第1のスコア10を破断する一連の操作によって第2のスコアが確実に破断されるので、第2のスコアの破断忘れを防止できる。
【0021】
固定片部34による押し込み力を大きくできないので、第2のスコアの開口力を小さくすることが好適である。開口力を小さくするために、第2のスコア20のスコア残厚、刃幅、開口予定部の面積を小さくしておくことが好適である。刃幅は、図8(A)に示すように、スコアを形成するための工具300の刃幅sに対応する。また、スコア残厚tは、スコアの底部とセンターパネル7(72)の裏面との間の厚みである。以下の説明では、スコア残厚t、刃幅sについては、第1のスコア10及び第2のスコア20の各部分の符号にt、sを付して説明する。
スコア残厚について(図8(A)のtの位置)
第1のスコア10の残厚t10よりも第2のスコア20の残厚t20を小さく設定しておくことが好ましい(t10>t20)。
この場合、少なくとも、第2のスコア20のスコアティア部24の残厚t24を、第1のスコア10のスコアティア部14の残厚t14より小さくしておく(t14>t24)。t14が0.080mmの場合、t24は0.030mm程度まで小さくすることが好適である。
第2のスコア20の初期破断部21の残厚t21については、第1のスコア10の初期破断部11の残厚t11と同一でもよいし、小さくしておいてもよい(t11≧t21)。t11が0.115mmの場合、t21は0.040mm程度とすることが好適である。
さらに、第2スコア20については、初期破断部21の残厚t21よりも、初期破断部21から終端部22までのスコアティア部24の残厚t24を、小さく設定しておくことが好適である(t21≧t24)。たとえば、t21が0.040mmの場合、t24が0.030mm程度とすることが好適である。
このようにすれば、第2のスコア20のスコアティアに要する開口力をより小さくすることができ、開口しやすくなる。
【0022】
スコアの刃幅について
スコアの刃幅については、刃幅が小さいほど、せん断応力が集中し、破断しやすくなる。
第1のスコア10の刃幅s10よりも第2のスコア20の刃幅s20を小さく設定しておくことが好ましい(s10>s20)。
この場合、少なくとも、第2のスコア20のスコアティア部24の刃幅s24を、第1のスコア10のスコアティア部14の刃幅s14より小さくしておく(s14>s24)。s14が0.038mmの場合、s24は0.025mm程度とすることが好適である

第2のスコア20の初期破断部21の残厚s21については、第1のスコア10の初期破断部11の刃幅s11と同一でもよいし、小さくしておいてもよい(s11≧s21)。s11が0.038mmの場合、s21は0.025mm程度とすることが好適である。
さらに、第2スコア20について、初期破断部21の刃幅s21よりも、初期破断部21から終端部22までのスコアティア部24の刃幅s24を、小さく設定しておくことが好適である(s21≧s24)。s21が0.025mmの場合、s24は0.025mm程度とすることが好適である。
このようにすれば、第2のスコア20のスコアティアに要する開口力をより小さくすることができ、開口しやすくなる。
【0023】
上記残厚と刃幅は、個別に変えてよいし、残厚と刃幅の両方を変えてもよい。
さらに、固定片部34の後端部34bの押し下げ量は、リベット部6から固定片部34の後端部34bまでの長さに依存するので、通気口W20の開口隙間を大きくするためには、固定片部34を長くすることが好適である。本実施形態では、タブ30の固定片部34と指掛け部33との間に、指掛け孔35が設けられているので、固定片部34の長さが制約されるが、たとえば、図8(B)に示すように、指掛け孔の無いタブ30を使用すれば、固定片部34´の後端部34b´の長さを長くすることができ、第2のスコアのスコアティア部24の開口に有利に働くと考えられる。
【0024】
次に、本発明の缶蓋を用いた缶詰について説明する。
図9は、図1の缶蓋を使用した缶詰の使用状態の概略斜視図である。
この缶詰100は、飲料缶であり、容器本体110の開口端部に上記した本実施形態に係る缶蓋1を巻締部120にて巻締固定されたもので、タブ30によって、主開口部W10及び通気口W20を開口したものである。
主開口部W10を注出口として内容物を注出する際、また、主開口部W10を飲み口として飲用に供する場合、通気口W20によって内部空間が大気と置換されるので、内容物が滞留することなく、主開口部W10からスムースに注出することができる。
特に、内容物が、たとえば、ビール、ジュース、コーヒー、紅茶、緑茶等の香りのある内容物の場合、主開口部W10に口を付けると、通気口W20は鼻の位置となり、内容物の香りが直接鼻腔に届き、使用者は香りを楽しむことができる。
【符号の説明】
【0025】
1 缶蓋
1A 缶蓋本体、
7 センターパネル、
71 第1パネル面、
72 第2パネル面、72a 第1端辺、72b 第2端辺
3 チャックウォールラジアス、4 チャックウォール、
5 シーミングパネル
6 リベット部
60 リベット周辺領域、61,62 ブリッジ部
10 第1のスコア、10a 主スコア、10b 補助スコア
11 第1初期破断部、
11a 凸円弧部、11b 第1の1凹円弧部、11c 第1の2凹円弧部
11d 断端部
12 終端部
13 スコア無し領域
14 スコアティア部
20 第2のスコア、20a 主スコア、20b 補助スコア
21 第2初期破断部
21a 凸円弧部、21b 第2の1凹円弧部、21c 第2の2凹円弧部
21d 断端部
22 終端部
23 スコア無し領域
24 スコアティア部
30 タブ
31 タブ本体、32 タブノーズ部、33 指掛け部
34 固定片部、34a 屈曲部、34b 後端部
35 指掛け孔、36 カール部、37 U字開口部
100 容器本体、110 巻締部
A 第1領域、B 第2領域
L1 距離(パネル中心Oから第1初期破断部11までの距離)
L2 距離(パネル中心Oから第2初期破断部21までの距離)
M 第1中心線、N 第2中心線
O パネル中心(リベット部6の中心)
W1 第1の開口予定部、W10 主開口部、W11 破断片
W2 第2の開口予定部、W20 通気口、W21 破断片
Zo リベット部の中心軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9