(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】誘導管理装置、誘導装置、誘導標識装置、誘導システム装置、誘導管理方法、誘導方法、誘導標識発信方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G08G 1/005 20060101AFI20240312BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
G08G1/005
G01C21/26 P
(21)【出願番号】P 2020089547
(22)【出願日】2020-05-22
【審査請求日】2023-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】野馬 克則
【審査官】高島 壮基
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-218813(JP,A)
【文献】特開2002-117480(JP,A)
【文献】特開2018-206132(JP,A)
【文献】特開2011-021971(JP,A)
【文献】特開2001-118181(JP,A)
【文献】特開2002-022481(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/26
G08G 1/005
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶手段、標識情報設定手段、送信手段、受信手段、対象者位置特定手段、及び通信手段を含み、
前記記憶手段は、終点誘導標識装置及び中継誘導標識装置を含む各誘導標識装置の識別情報と前記各誘導標識装置の位置情報とを紐づけて記憶し、
前記標識情報設定手段は、前記誘導標識装置毎に第1標識情報を設定し、且つ前記中継誘導標識装置毎に第2標識情報を設定し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記送信手段は、前記通信手段を介して、前記設定した第1標識情報を前記各誘導標識装置に送信し、且つ前記第2標識情報を前記中継誘導標識装置に送信し、
前記受信手段は、前記通信手段を介して、前記終点誘導標識装置から前記終点誘導標識装置の識別情報、及び前記終点誘導標識装置が取得した誘導装置の識別情報を受信し、
前記対象者位置特定手段は、前記受信した終点誘導標識装置の識別情報及び誘導装置の識別情報に基づき、前記誘導装置を携帯する対象者の位置を特定する、誘導管理装置。
【請求項2】
誘導開始受付手段、受信手段、誘導手段、記録媒体、及び提示手段を含み、
前記誘導開始受付手段は、対象者の誘導開始を受け付け、
前記受信手段は、誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導手段は、前記受信した第1標識情報に基づき、前記誘導標識装置が提示する標識と同一の標識を前記提示手段に提示して前記対象者を前記誘導標識装置が設置されている第1ポイントまで誘導し、
前記第1ポイントにおいて、前記誘導標識装置が第2標識情報を発信していた場合、
前記受信手段は、さらに、前記第2標識情報を受信し、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導手段は、前記受信した第2標識情報に基づき、前記提示する標識を前記他の誘導標識装置が提示する標識に切り替えて提示して前記対象者を前記他の誘導標識装置が設置されている第2ポイントまで誘導し、
前記記録媒体は、誘導装置の識別情報を外部から読み取り可能に格納している、対象者が携帯可能な誘導装置。
【請求項3】
特定エリア内に配置されている誘導標識装置において、
前記誘導標識装置は、標識提示手段、及び発信手段を含み、
前記標識提示手段は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信手段は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、且つ前記誘導管理装置に設定された第2標識情報を第2発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示手段が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置の標識提示手段が提示する標識を示す情報である、誘導標識装置。
【請求項4】
特定エリア内に配置されている誘導標識装置において、
前記誘導標識装置は、標識提示手段、発信手段、識別情報取得手段、送信手段、記憶手段、及び通信手段を含み、
前記標識提示手段は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信手段は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示手段が提示する標識を示す情報であり、
前記識別情報取得手段は、誘導装置の識別情報を前記誘導装置から取得し、
前記送信手段は、前記通信手段を介して、前記誘導装置の識別情報及び前記記憶手段に記憶している前記誘導標識装置の識別情報を前記誘導管理装置に送信する、誘導標識装置。
【請求項5】
請求項1記載の誘導管理装置と、請求項2記載の誘導装置と、中継誘導標識装置と、終点誘導標識装置とを含み、
前記中継誘導標識装置は、請求
項3記載の誘導標識装置であり、
前記終点誘導標識装置は、請求項4記載の誘導標識装置であり、
前記誘導管理装置と、前記終点誘導標識装置とは、通信回線網を介して、通信可能である、誘導システム装置。
【請求項6】
記憶工程、標識情報設定工程、送信工程、受信工程、及び対象者位置特定工程を含み、
前記記憶工程は、終点誘導標識装置及び中継誘導標識装置を含む各誘導標識装置の識別情報と前記各誘導標識装置の位置情報とを紐づけて記憶し、
前記標識情報設定工程は、前記誘導標識装置毎に第1標識情報を設定し、且つ前記中継誘導標識装置毎に第2標識情報を設定し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記送信工程は、通信手段を介して、前記設定した第1標識情報を前記各誘導標識装置に送信し、且つ前記第2標識情報を前記中継誘導標識装置に送信し、
前記受信工程は、前記通信手段を介して、前記終点誘導標識装置から前記終点誘導標識装置の識別情報、及び前記終点誘導標識装置が取得した誘導装置の識別情報を受信し、
前記対象者位置特定工程は、前記受信した終点誘導標識装置の識別情報及び誘導装置の識別情報に基づき、前記誘導装置を携帯する対象者の位置を特定する、誘導管理方法。
【請求項7】
誘導開始受付工程、受信工程、及び誘導工程を含み、
前記誘導開始受付工程は、対象者の誘導開始を受け付け、
前記受信工程は、誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導工程は、前記受信した第1標識情報に基づき、前記誘導標識装置が提示する標識と同一の標識を提示手段に提示して前記対象者を前記誘導標識装置が設置されている第1ポイントまで誘導し、
前記第1ポイントにおいて、前記誘導標識装置が第2標識情報を発信していた場合、
前記受信工程は、さらに、前記第2標識情報を受信し、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導工程は、前記受信した第2標識情報に基づき、前記提示する標識を前記他の誘導標識装置が提示する標識に切り替えて提示して前記対象者を前記他の誘導標識装置が設置されている第2ポイントまで誘導する、誘導方法。
【請求項8】
標識提示工程、及び発信工程を含み、
前記標識提示工程は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信工程は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、且つ前記誘導管理装置に設定された第2標識情報を第2発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は
、誘導標識装置の標識提示工程が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置の標識提示工程が提示する標識を示す情報である、誘導標識発信方法。
【請求項9】
標識提示工程、発信工程、識別情報取得工程、及び送信工程を含み、
前記標識提示工程は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信工程は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は
、誘導標識装置の標識提示工程が提示する標識を示す情報であり、
前記識別情報取得工程は、誘導装置の識別情報を前記誘導装置から取得し、
前記送信工程は、通信手段を介して、前記誘導装置の識別情報及び記憶手段に記憶している前記誘導標識装置の識別情報を前記誘導管理装置に送信する、誘導標識発信方法。
【請求項10】
コンピュータに、記憶手順、標識情報設定手順、送信手順、受信手順、及び対象者位置特定手順を含む手順を実行させるためのプログラムであって、
前記記憶手順は、終点誘導標識装置及び中継誘導標識装置を含む各誘導標識装置の識別情報と前記各誘導標識装置の位置情報とを紐づけて記憶し、
前記標識情報設定手順は、前記誘導標識装置毎に第1標識情報を設定し、且つ前記中継誘導標識装置毎に第2標識情報を設定し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記送信手順は、通信手段を介して、前記設定した第1標識情報を前記各誘導標識装置に送信し、且つ前記第2標識情報を前記中継誘導標識装置に送信し、
前記受信手順は、前記通信手段を介して、前記終点誘導標識装置から前記終点誘導標識装置の識別情報、及び前記終点誘導標識装置が取得した誘導装置の識別情報を受信し、
前記対象者位置特定手順は、前記受信した終点誘導標識装置の識別情報及び誘導装置の識別情報に基づき、前記誘導装置を携帯する対象者の位置を特定する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導管理装置、誘導装置、誘導標識装置、誘導システム装置、誘導管理方法、誘導方法、誘導標識発信方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
RFIDタグを利用して、迷子者の位置を特定する技術が報告されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、広大な敷地に膨大な数のRFIDリーダー等の読取装置を設置しなければならず、高コストで手間がかかるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、低コスト且つ容易に、迷子者等の対象者を誘導可能な誘導管理装置、誘導装置、誘導標識装置、誘導システム装置、誘導管理方法、誘導方法、誘導標識発信方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の誘導管理装置は、
記憶手段、標識情報設定手段、送信手段、受信手段、対象者位置特定手段、及び通信手段を含み、
前記記憶手段は、終点誘導標識装置及び中継誘導標識装置を含む各誘導標識装置の識別情報と前記各誘導標識装置の位置情報とを紐づけて記憶し、
前記標識情報設定手段は、前記誘導標識装置毎に第1標識情報を設定し、且つ前記中継誘導標識装置毎に第2標識情報を設定し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記送信手段は、前記通信手段を介して、前記設定した第1標識情報を前記各誘導標識装置に送信し、且つ前記第2標識情報を前記中継誘導標識装置に送信し、
前記受信手段は、前記通信手段を介して、前記終点誘導標識装置から前記終点誘導標識装置の識別情報、及び前記終点誘導標識装置が取得した誘導装置の識別情報を受信し、
前記対象者位置特定手段は、前記受信した終点誘導標識装置の識別情報及び誘導装置の識別情報に基づき、前記誘導装置を携帯する対象者の位置を特定する、装置である。
【0007】
本発明の誘導装置は、
誘導開始受付手段、受信手段、誘導手段、記録媒体、及び提示手段を含み、
前記誘導開始受付手段は、対象者の誘導開始を受け付け、
前記受信手段は、誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導手段は、前記受信した第1標識情報に基づき、前記誘導標識装置が提示する標識と同一の標識を前記提示手段に提示して前記対象者を前記誘導標識装置が設置されている第1ポイントまで誘導し、
前記第1ポイントにおいて、前記誘導標識装置が第2標識情報を発信していた場合、
前記受信手段は、さらに、前記第2標識情報を受信し、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導手段は、前記受信した第2標識情報に基づき、前記提示する標識を前記他の誘導標識装置が提示する標識に切り替えて提示して前記対象者を前記他の誘導標識装置が設置されている第2ポイントまで誘導し、
前記記録媒体は、誘導装置の識別情報を外部から読み取り可能に格納している、対象者が携帯可能な、装置である。
【0008】
本発明の第1の誘導標識装置は、
特定エリア内に配置されている誘導標識装置であって、
前記誘導標識装置は、標識提示手段、及び発信手段を含み、
前記標識提示手段は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信手段は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、且つ前記誘導管理装置に設定された第2標識情報を第2発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示手段が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置の標識提示手段が提示する標識を示す情報である、装置である。
【0009】
本発明の第2の誘導標識装置は、
特定エリア内に配置されている誘導標識装置であって、
前記誘導標識装置は、標識提示手段、発信手段、識別情報取得手段、送信手段、記憶手段、及び通信手段を含み、
前記標識提示手段は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信手段は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示手段が提示する標識を示す情報であり、
前記識別情報取得手段は、誘導装置の識別情報を前記誘導装置から取得し、
前記送信手段は、前記通信手段を介して、前記誘導装置の識別情報及び前記記憶手段に記憶している前記誘導標識装置の識別情報を前記誘導管理装置に送信する、装置である。
【0010】
本発明の誘導システム装置は、
本発明の誘導管理装置と、本発明の誘導装置と、中継誘導標識装置と、終点誘導標識装置とを含み、
前記中継誘導標識装置は、本発明の第1の誘導標識装置であり、
前記終点誘導標識装置は、本発明の第2の誘導標識装置であり、
前記誘導管理装置と、前記終点誘導標識装置とは、通信回線網を介して、通信可能である、装置である。
【0011】
本発明の誘導管理方法は、
記憶工程、標識情報設定工程、送信工程、受信工程、及び対象者位置特定工程を含み、
前記記憶工程は、終点誘導標識装置及び中継誘導標識装置を含む各誘導標識装置の識別情報と前記各誘導標識装置の位置情報とを紐づけて記憶し、
前記標識情報設定工程は、前記誘導標識装置毎に第1標識情報を設定し、且つ前記中継誘導標識装置毎に第2標識情報を設定し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記送信工程は、通信手段を介して、前記設定した第1標識情報を前記各誘導標識装置に送信し、且つ前記第2標識情報を前記中継誘導標識装置に送信し、
前記受信工程は、前記通信手段を介して、前記終点誘導標識装置から前記終点誘導標識装置の識別情報、及び前記終点誘導標識装置が取得した誘導装置の識別情報を受信し、
前記対象者位置特定工程は、前記受信した終点誘導標識装置の識別情報及び誘導装置の識別情報に基づき、前記誘導装置を携帯する対象者の位置を特定する、方法である。
【0012】
本発明の誘導方法は、
誘導開始受付工程、受信工程、誘導工程、及び提示工程を含み、
前記誘導開始受付工程は、対象者の誘導開始を受け付け、
前記受信工程は、誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導工程は、前記受信した第1標識情報に基づき、前記誘導標識装置が提示する標識と同一の標識を前記提示工程に提示して前記対象者を前記誘導標識装置が設置されている第1ポイントまで誘導し、
前記第1ポイントにおいて、前記誘導標識装置が第2標識情報を発信していた場合、
前記受信工程は、さらに、前記第2標識情報を受信し、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導工程は、前記受信した第2標識情報に基づき、前記提示する標識を前記他の誘導標識装置が提示する標識に切り替えて提示して前記対象者を前記他の誘導標識装置が設置されている第2ポイントまで誘導する、方法である。
【0013】
本発明の第1の誘導標識発信方法は、
標識提示工程、及び発信工程を含み、
前記標識提示工程は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信工程は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、且つ前記誘導管理装置に設定された第2標識情報を第2発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示工程が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置の標識提示工程が提示する標識を示す情報である、方法である。
【0014】
本発明の第2の誘導標識発信方法は、
標識提示工程、発信工程、識別情報取得工程、及び送信工程を含み、
前記標識提示工程は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信工程は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示工程が提示する標識を示す情報であり、
前記識別情報取得工程は、誘導装置の識別情報を前記誘導装置から取得し、
前記送信工程は、通信手段を介して、前記誘導装置の識別情報及び記憶手段に記憶している前記誘導標識装置の識別情報を前記誘導管理装置に送信する、方法である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、低コスト且つ容易に対象者を誘導することができる。前記対象者は、特に制限されず、例えば、迷子者、観光客、博物館等の来館者、入場者等である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、実施形態1の装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施形態2の装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態2の装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施形態2の装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態3の装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、実施形態3の装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、実施形態3の装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、実施形態4の装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、実施形態4の装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【
図12】
図12は、実施形態4の装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施形態5のシステム装置をテーマパークに適用した一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の誘導管理装置は、例えば、
さらに、通知手段を含み、
前記通知手段は、前記特定した対象者の位置を通知する、という態様であってもよい。
【0018】
本発明の誘導装置において、例えば、
前記受信手段は、前記対象者の位置から最も距離の近い誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信する、という態様であってもよい。
【0019】
本発明の第1及び第2の誘導標識装置において、例えば、
さらに、案内提示手段を含み、
前記案内提示手段は、前記対象者がとるべき行動を提示する、という態様であってもよい。
【0020】
本発明の誘導管理方法は、例えば、
さらに、通知工程を含み、
前記通知工程は、前記特定した対象者の位置を通知する、という態様であってもよい。
【0021】
本発明の誘導方法において、例えば、
前記受信工程は、前記対象者の位置から最も距離の近い誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信する、という態様であってもよい。
【0022】
本発明の第1及び第2の誘導標識発信方法は、例えば、
さらに、案内提示工程を含み、
前記案内提示工程は、前記対象者がとるべき行動を提示する、という態様であってもよい。
【0023】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0024】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0025】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0026】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の誘導管理装置10の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本装置10は、記憶手段11、標識情報設定手段12、送信手段13、受信手段14、対象者位置特定手段15、通信手段16を含む。
【0027】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、Zigbee等があげられる。無線通信としては、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、アクセスポイントを介した間接通信のいずれであってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。
【0028】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPC等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0029】
中央処理装置(中央演算装置)101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、標識情報設定手段12、送信手段13、受信手段14、及び対象者位置特定手段15として機能する。
【0030】
バス103は、例えば、外部機器とも接続できる。前記外部機器は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター等があげられる。本装置10は、例えば、バスに接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置又は機器と接続することもできる。通信デバイス107は、例えば、通信手段16として機能する。
【0031】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、表示装置106を含んでもよい。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等である。表示装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0032】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ユーザのログ情報、並びに、外部データベース(図示せず)から取得した情報を記憶することも可能である。
【0033】
本装置10において、通信デバイス107(通信手段16)は、他の装置と通信可能な状態になった場合に通信する。前記通信は、有線でも無線でもよいが、無線が好ましい。無線通信としては、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)等が挙げられる。無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、アクセスポイントを介した間接通信のいずれであってもよい。また、本発明の通信デバイス107(通信手段16)は、一般のネットワーク(通信回線網)に接続して通信してもよい。ネットワーク通信のネットワークとしては、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)等がある。
【0034】
記憶手段11は、例えば、メモリ102又は記憶装置104を使用できる。メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。この他に、記憶装置104は、例えば、記憶媒体と、記憶媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記憶媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記憶媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)であってもよい。
【0035】
つぎに、本実施形態の誘導管理方法の一例を、
図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の誘導管理方法は、例えば、
図1の誘導管理装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の誘導管理方法は、
図1の誘導管理装置10の使用には限定されない。
【0036】
予め、記憶手段11により、終点誘導標識装置及び中継誘導標識装置を含む各誘導標識装置の識別情報と前記各誘導標識装置の位置情報とを紐づけて記憶する(S10)。前記誘導標識装置は、標識を提示する装置であり、具体的には、例えば、実施形態3及び4記載の誘導標識装置30及び40である。前記誘導装置は、対象者を前記誘導標識装置まで誘導する装置であり、具体的には、例えば、実施形態2記載の誘導装置20がある。前記特定エリアは、特に制限されず、例えば、遊園地、イベント会場、博物館等の施設、公園、商店街等がある。記憶手段11は、具体的に、前記各誘導標識装置の位置情報を地図情報上に付与して、前記各誘導標識装置の識別情報を前記地図情報上に紐づけて記憶してもよい。前記地図情報は、特に制限されず、例えば、特定エリアにおける地図情報である。
【0037】
前記終点誘導標識装置は、例えば、RFIDリーダー等の識別情報読取手段を含む装置である。具体的には、例えば、実施形態4記載の誘導標識装置40である。また、前記中継誘導標識装置は、例えば、RFIDリーダー等の識別情報読取手段を含まない装置である。具体的には、例えば、実施形態3記載の誘導標識装置30である。以下、前記終点誘導標識装置と前記中継誘導標識装置とをまとめて、誘導標識装置ともいう。
【0038】
まず、標識情報設定手段12により、前記誘導標識装置毎に第1標識情報を設定し、且つ前記中継誘導標識装置毎に第2標識情報を設定する(S11)。前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報である。前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報である。ここで、標識とは、例えば、色、記号、文字、数字等である。前記標識は、例えば、2つ以上を組み合わせてもよい。前記標識は、例えば、前記各誘導標識装置の識別情報を紐づけた前記地図情報に基づき、前記誘導標識装置が設置されているポイントから目視可能な範囲内に存在する他の誘導標識装置の標識と異なることが好ましい。
【0039】
次に、送信手段13により、通信手段16を介して、前記設定した第1標識情報を前記各誘導標識装置に送信し、且つ前記第2標識情報を前記中継誘導標識装置に送信する(S12)。
【0040】
次に、受信手段14により、通信手段16を介して、前記終点誘導標識装置から前記終点誘導標識装置の識別情報、及び前記終点誘導標識装置が取得した誘導装置の識別情報を受信する(S13)。
【0041】
そして、対象者位置特定手段15により、前記受信した終点誘導標識装置の識別情報及び誘導装置の識別情報に基づき、前記誘導装置を携帯する対象者の位置を特定し(S14)、終了する(END)。
【0042】
本装置10は、例えば、さらに、通知手段を含んでもよい。前記通知手段は、前記特定した対象者の位置を通知する。前記通知は、例えば、管理者、従業員、係員等の前記特定エリアの関係者、保護者等の前記対象者の関係者等に対して実行する。
【0043】
本実施形態の誘導管理装置10によれば、誘導標識装置毎に標識情報を設定することで、例えば、前記標識情報に基づき、各誘導標識装置が標識を提示し、対象者を前記中継誘導標識装置を介して、前記終点誘導標識装置が設置されているポイントまで誘導可能である。また、本装置10によれば、前記中継誘導標識装置において、RFIDリーダー等の読取装置が不要であるため、低コストであり、手間がかからない。また、迷子者等の対象者と保護者等の関係者とが、現在位置を互いに通知することで、前記対象者と前記関係者とを合流させる方法や、GPS等を用いて前記対象者の位置を特定する方法が報告されている。しかしながら、これらの方法では、電波干渉によって発生したブラインドスポット等の電波が届かないエリアにおいて、使用不可能である。しかしながら、本装置10によれば、前記対象者の携帯する端末が、本装置10と通信不可能なエリアに存在しても、前記誘導標識装置により、前記対象者を誘導可能である。
【0044】
[実施形態2]
図4は、本実施形態の誘導装置20の一例の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、本装置20は、誘導開始受付手段21、受信手段22、誘導手段23、記録媒体24、及び提示手段25を含む。本装置20は、対象者が携帯可能な装置である。具体的には、例えば、パーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等がある。本装置20は、例えば、電池等のバッテリー部を含んでもよい。
【0045】
本装置20は、例えば、前記通信回線網を介して、前記外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、例えば、前述と同様である。また、本装置20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。
【0046】
図5に、本装置20のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置20は、例えば、中央処理装置(CPU、GPC等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107、記録媒体24等を含む。本装置20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。本装置20のハードウエア構成の各部において、特に示さない限り、実施形態1のハードウエア構成の各部の記載を援用できる。
【0047】
中央処理装置101は、例えば、誘導開始受付手段21、受信手段22、及び誘導手段23として機能する。
【0048】
提示手段25は、例えば、表示装置106を用いてもよい。また、提示手段25は、例えば、LED等の光源を用いてもよい。提示手段25は、後述の誘導標識装置が提示する標識と同一の標識を提示する。中央処理装置101が、例えば、提示手段25として機能してもよい。この場合、提示手段25は、例えば、表示装置106や光源等に対して、前記標識を提示する処理を実行する。
【0049】
記録媒体24は、誘導装置20の識別情報を外部から読み取り可能に格納している。具体的には、例えば、RFIDタグ等の電子タグである。
【0050】
つぎに、本実施形態の誘導方法の一例を、
図6のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の誘導方法は、例えば、
図4の誘導装置20を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の誘導方法は、
図4の誘導装置20の使用には限定されない。
【0051】
まず、誘導開始受付手段21により、対象者の誘導開始を受け付ける(S21)。具体的には、例えば、本装置20の電源を入れた場合、「誘導スタート」等の特定のボタンを押下した場合、特定のアイコンをタップした場合等に、対象者の誘導開始を受け付ける。
【0052】
次に、受信手段22により、誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信する(S22)。具体的に、受信手段22は、例えば、前記対象者の位置から最も距離の近い誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信する。前記対象者の位置は、例えば、GPS等を用いて特定することができる。受信手段22は、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)を介して、前記第1標識情報を受信する。BLEは、低電力で通信可能な装置である。そのため、本装置22が前記BLEを用いることで、通信コストを削減することができる。前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報である。前記誘導標識装置は、前記第1標識情報に基づき、標識を提示する装置であり、終点誘導標識装置及び中継誘導標識装置を含む。具体的には、例えば、実施形態3及び4記載の誘導標識装置がある。
【0053】
次に、誘導手段23により、前記受信した第1標識情報に基づき、前記誘導標識装置が提示する標識と同一の標識を提示手段25に提示して前記対象者を前記誘導標識装置が設置されている第1ポイントまで誘導する(S23)。提示手段25による提示は、例えば、提示手段25がLEDである場合は、前記誘導標識装置が提示する標識(色)と同じ色を発光させることで行う。また、提示手段25が表示装置106である場合は、前記誘導標識装置が提示する標識と同じ標識を表示することで行う。前記第1ポイントにおいて、前記誘導標識装置により後述の第2標識情報が発信されない場合、そのまま処理を終了する(END)。
【0054】
一方で、前記第1ポイントにおいて、前記誘導標識装置が第2標識情報を発信していた場合、受信手段22により、さらに、前記第2標識情報を受信する(S24)。前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報である。すなわち、前記第1ポイントにおける前記誘導標識装置が、終点誘導標識装置であった場合は、そのまま処理を終了し(END)、中継誘導標識装置であった場合は、前記工程(S24)を実行する。前記他の誘導標識装置は、例えば、前記終点誘導標識装置でもよいし、前記中継誘導標識装置でもよい。前記第1標識情報を取得可能なエリアと前記第2標識情報を取得可能なエリアは、例えば、前記誘導標識装置によって電波の強弱を利用し調整されている。具体的には、例えば、前記第1標識情報は、前記誘導標識装置によって強い電波を用いて発信されており、前記第2標識情報は、前記誘導標識装置によって弱い電波を用いて発信されている。そのため、前記第2標識情報は、受信手段22により、前記誘導標識装置が設置されているポイント周辺においてのみ、受信される。
【0055】
次に、誘導手段23により、前記受信した第2標識情報に基づき、前記提示する標識を前記他の誘導標識装置が提示する標識に切り替えて提示して前記対象者を前記他の誘導標識装置が設置されている第2ポイントまで誘導し(S25)、終了する(END)。すなわち、前記誘導標識装置が発信していた前記第2標識情報が、前記他の誘導標識装置における第1標識情報となる。
【0056】
本装置20は、例えば、前記第2ポイントにおいて、前記第2標識情報が発信されない場合、すなわち、前記第2ポイントにおける前記他の誘導標識装置が、前記終点誘導標識装置である場合に、前記終点誘導標識装置によって、本装置20の識別情報が読み取られる。
【0057】
一方で、本装置20は、例えば、前記第2ポイントにおいて、前記第2標識情報が発信されている場合、すなわち、前記第2ポイントにおける他の誘導装置が、前記中継誘導標識装置である場合、さらに、前記工程(S24)~前記工程(S25)を繰り返し実行してもよい。
【0058】
本実施形態の誘導装置20によれば、前記実施形態1と同様に、低コスト且つ容易に対象者を誘導可能である。また、本装置10が、誘導管理装置と通信不可能なエリアに存在しても、前記誘導標識装置により、前記対象者を誘導可能である。
【0059】
[実施形態3]
図7は、本実施形態の誘導標識装置30の一例の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、本装置30は、標識提示手段31、及び発信手段32を含む。本装置30は、特定エリアに配置されている。前記特定エリアは、特に制限されず、例えば、前述と同様である。本装置30は、いわゆる、前記中継誘導標識装置である。
【0060】
本装置30は、例えば、前記通信回線網を介して、前記外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、例えば、前述と同様である。また、本装置30は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末、サイネージ等の表示装置等であってもよい。
【0061】
図8に、本装置30のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置30は、例えば、中央処理装置(CPU、GPC等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107、標識提示手段31等を含む。本装置30の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。本装置30のハードウエア構成の各部において、特に示さない限り、実施形態1のハードウエア構成の各部の記載を援用できる。
【0062】
中央処理装置101は、例えば、受信手段32として機能する。
【0063】
標識提示手段31は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示する。標識提示手段31は、表示装置106を用いてもよい。また、標識提示手段31は、例えば、LED等の光源を用いてもよい。中央処理装置101が、例えば、標識提示手段31として機能してもよい。この場合、標識提示手段31は、例えば、表示装置106や光源等に対して、前記標識を提示する処理を実行する。
【0064】
メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前記誘導管理装置に設定された第1標識情報及び第2標識情報を記憶してもよい。前記誘導管理装置は、例えば、実施形態1記載の誘導管理装置10である。
【0065】
つぎに、本実施形態の誘導標識発信方法の一例を、
図9のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の誘導標識発信方法は、例えば、
図7の誘導標識装置30を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の誘導標識発信方法は、
図7の誘導標識装置30の使用には限定されない。
【0066】
まず、標識提示手段31により、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示する(S31)。具体的には、例えば、標識提示手段31がLEDである場合は、前記第1標識情報が示す標識(色)のLEDを発光させることで実行する。また、標識提示手段31が表示装置106である場合は、前記第1標識情報が示す標識を表示することで行う。
【0067】
そして、発信手段32により、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、且つ前記誘導管理装置に設定された第2標識情報を第2発信方式にて発信し(S32)、終了する(END)。前記第1標識情報は、本装置30の標識提示手段31が提示する標識を示す情報である。前記第2標識情報は、他の誘導標識装置の標識提示手段が提示する標識を示す情報である。前記第1発信方式と、前記第2発信方式とは、例えば、発信する電波の強さが異なる。具体的には、例えば、前記第1発信方式の方が、前記第2発信方式よりも発信する電波の強さが強い。これにより、前記第1標識情報を発信可能なエリア及び前記第2標識情報を発信可能なエリアの範囲の広さを調整している。より具体的に、発信手段32は、例えば、ビーコン等の装置を介して、前記第1標識情報及び前記第2標識情報を発信している。
【0068】
本装置30は、例えば、さらに、案内提示手段を含んでもよい。前記案内提示手段は、前記対象者がとるべき行動を提示する。具体的には、例えば、表示装置に表示したり、音声発生装置を介して予め設定された音声を再生したり等により、前記対象者がとるべき行動を提示する。前記案内提示手段に提示される前記対象者がとるべき行動とは、例えば、「誘導装置に提示されている色と同じ色の標識まで歩いて移動してね」、「もう安心だから迎えがくるまでここで待っててね」等がある。
【0069】
本実施形態の誘導標識装置30によれば、前記実施形態1と同様に、低コスト且つ容易に対象者を誘導可能である。また、前記対象者が携帯する誘導装置が、誘導管理装置と通信不可能なエリアに存在しても、本装置30により、前記対象者を誘導可能である。
【0070】
[実施形態4]
図10は、本実施形態の誘導標識装置40の一例の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、本装置40は、標識提示手段41、発信手段42、識別情報読取手段43、送信手段44、記憶手段45、及び通信手段46を含む。本装置40は、特定エリアに配置されている。前記特定エリアは、特に制限されず、例えば、前述と同様である。本装置40は、いわゆる、前記終点誘導標識装置である。
【0071】
本装置40は、例えば、前記通信回線網を介して、前記外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、例えば、前述と同様である。また、本装置40は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末、サイネージ等の表示装置等であってもよい。
【0072】
図11に、本装置40のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置40は、例えば、中央処理装置(CPU、GPC等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107、標識提示手段41等を含む。本装置40の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。本装置40のハードウエア構成の各部において、特に示さない限り、実施形態1のハードウエア構成の各部の記載を援用できる。
【0073】
中央処理装置101は、例えば、発信手段42、識別情報読取手段43、及び送信手段44として機能する。通信デバイス107は、例えば、通信手段46として機能する。記憶手段45は、例えば、メモリ102又は記憶装置104を使用できる。
【0074】
標識提示手段41は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示する。標識提示手段41は、表示装置106を用いてもよい。また、標識提示手段41は、例えば、LED等の光源を用いてもよい。中央処理装置101が、例えば、標識提示手段41として機能してもよい。この場合、標識提示手段41は、例えば、表示装置106や光源等に対して、前記標識を提示する処理を実行する。
【0075】
メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前記誘導管理装置に設定された第1標識情報を記憶してもよい。前記誘導管理装置は、例えば、実施形態1記載の誘導管理装置10である。
【0076】
つぎに、本実施形態の誘導標識発信方法の一例を、
図12のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の誘導標識発信方法は、例えば、
図10の誘導標識装置40を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の誘導標識発信方法は、
図10の誘導標識装置40の使用には限定されない。
【0077】
まず、実施形態3にて説明した
図9に示す前記工程(S31)と同様に、標識提示手段41により、標識を提示する(S41)。
【0078】
次に、発信手段42により、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信する(S42)。より具体的に、発信手段42は、例えば、ビーコン等の装置を介して、前記第1標識情報を発信している。前記第1標識情報は、前述と同様である。前記第1発信方式は、例えば、前述と同様に、前記第1標識情報を発信する電波の強さが強い方式である。
【0079】
次に、識別情報読取手段43により、誘導装置の識別情報を前記誘導装置から取得する(S43)。具体的には、例えば、本装置40が識別情報読取手段43としてRFIDリーダー等の読取装置を含み、前記読取装置により、前記識別情報を読み取って取得してもよい。また、識別情報読取手段43が、前記通信デバイス107により、外部の読取装置が読み取った前記識別情報を取得してもよい。前記誘導装置は、特に制限されず、前記対象者を誘導する装置であり、例えば、実施形態2記載の誘導装置20である。
【0080】
そして、送信手段44により、通信手段46を介して、前記誘導装置の識別情報及び記憶手段45に記憶している本装置40の識別情報を前記誘導管理装置に送信し(S44)、終了する(END)。具体的に、通信手段46は、WiFi等の無線通信により通信することが好ましい。
【0081】
本装置40は、例えば、実施形態3の誘導標識装置30と同様に、さらに、案内提示手段を含んでもよい。前記案内提示手段は、例えば、前述と同様である。
【0082】
本実施形態の誘導標識装置40によれば、前記実施形態1と同様に、低コスト且つ容易に対象者を誘導可能である。また、前記対象者が携帯する誘導装置が、誘導管理装置と通信不可能なエリアに存在しても、本装置40により、前記対象者を誘導可能である。
【0083】
[実施形態5]
本実施形態の誘導システム装置は、前記実施形態1記載の誘導管理装置10と、実施形態2記載の誘導装置20と、中継誘導標識装置と、終点誘導標識装置とを含む。前記中継誘導標識装置は、前記実施形態3記載の誘導標識装置30であり、前記終点誘導標識装置は、前記実施形態4記載の誘導標識装置40である。誘導管理装置10と、終点誘導標識装置40とは、通信回線網を介して、通信可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、例えば、前述と同様である。
【0084】
図13に、本システム装置をテーマパーク(遊園地)に適用した一例を示す。なお、
図13において、各誘導標識装置30及び40は、標識提示手段31及び41としてLEDを使用し、標識として色(LEDが発する光の色)を提示している。また、誘導装置20においても同様に、提示手段25としてLEDを使用し、標識として色(LEDが発する光の色)を提示している。
【0085】
図13に示すように、迷子者1aは、携帯する誘導装置20aの電源を入れ、誘導装置20aによる誘導を開始させる。そして、誘導装置20aは、迷子者1aから最も近い中継誘導標識装置である誘導標識装置30aが発信する第1標識情報を受信し、誘導標識装置30aが提示する標識(赤)と同一の標識(赤)を提示手段25に提示する。迷子者1aは、誘導装置20aの提示手段25に提示された標識(赤)に従い、標識(赤)を提示する誘導標識装置30aの設置場所に移動する(
図13の(A1))。次に、誘導装置20aは、誘導標識装置30aから、誘導標識装置30bが提示する標識(黄)を示す前記第2標識情報を受信し、提示手段25に提示している標識を赤から黄に切り替える。そして、迷子者1aは、誘導標識装置30aの場所(前記第1ポイント)から目視で誘導標識装置30bの場所を確認し、誘導標識装置30bの設置場所(前記第2ポイント)に移動する(
図13の(A2))。次に、誘導装置20aは、同様にして、誘導標識装置30bから、誘導標識装置40aが提示する標識(青)を示す前記第2標識情報を受信し、提示手段25に提示している標識を黄から青に切り替える。そして、迷子者1aは、同様にして、誘導標識装置30bの場所(前記第1ポイント)から目視で誘導標識装置40aの場所を確認し、誘導標識装置40aの設置場所(前記第2ポイント)に移動する(
図13の(A3))。終点誘導標識装置である誘導標識装置40aの設置場所まで到達した迷子者1aは、RFIDタグを内蔵する誘導装置20aをRFIDリーダーにかざす。そして、誘導標識装置40aは、識別情報取得手段43により、誘導装置20aの識別情報を取得し、誘導装置20aの識別情報及び誘導標識装置40aの識別情報を、管理事務所にある誘導管理装置10に送信する。誘導管理装置10は、前記取得した各識別情報により、迷子者1aの位置を特定する。そして、テーマパークの係員2が、前記特定した迷子者1aの位置まで行き、迷子者1aを保護する。
【0086】
迷子者1aの場合は、終点誘導標識装置40への誘導までに、2つの中継誘導標識装置30を介したが、本システム装置は、これに限定されない。本システム装置は、例えば、2つ以上の中継誘導標識装置30を介してもよい。また、本システム装置は、例えば、
図13に示す迷子者1bのように、終点誘導標識装置40への誘導までに、1つの中継誘導標識装置30を介してもよい。迷子者1bは、携帯する誘導装置20bの電源を入れ、誘導装置20bによる誘導を開始させる。そして、誘導装置20bは、迷子者1bから最も近い中継誘導標識装置である誘導標識装置30cが発信する第1標識情報を受信し、誘導標識装置30cが提示する標識(黄)と同一の標識(黄)を提示手段25に提示する。迷子者1bは、誘導装置20bの提示手段25に提示された標識(黄)に従い、標識(黄)を提示する誘導標識装置30cの設置場所に移動する(
図13の(B1))。次に、誘導装置20bは、誘導標識装置30cから、誘導標識装置40bが提示する標識(青)を示す前記第2標識情報を受信し、提示手段25に提示している標識を黄から青に切り替える。そして、迷子者1bは、誘導標識装置30cの場所(前記第1ポイント)から目視で誘導標識装置40bの場所を確認し、誘導標識装置40bの設置場所(前記第2ポイント)に移動する(
図13の(B2))。終点誘導標識装置である誘導標識装置40bの設置場所まで到達した迷子者1bは、RFIDタグを内蔵する誘導装置20aをRFIDリーダーにかざす。そして、誘導標識装置40bは、識別情報取得手段43により、誘導装置20bの識別情報を取得し、誘導装置20bの識別情報及び誘導標識装置40bの識別情報を、管理事務所にある誘導管理装置10に送信する。誘導管理装置10は、前記取得した各識別情報により、迷子者1bの位置を特定する。そして、テーマパークの係員2が、前記特定した迷子者1bの位置まで行き、迷子者1bを保護する。
【0087】
また、本システム装置は、例えば、迷子者が誘導装置20による誘導を開始させ時点で、誘導装置20が、終点誘導標識装置40が発信する第1標識情報を受信可能エリアにいれば、中継誘導標識装置30を介さずに、終点誘導標識装置40へ誘導してもよい。
【0088】
[実施形態6]
本実施形態のプログラムは、前記各実施形態に記載の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、「手順」は、「処理」と読み替えてもよい。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等が挙げられる。
【0089】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0090】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
記憶手段、標識情報設定手段、送信手段、受信手段、対象者位置特定手段、及び通信手段を含み、
前記記憶手段は、終点誘導標識装置及び中継誘導標識装置を含む各誘導標識装置の識別情報と前記各誘導標識装置の位置情報とを紐づけて記憶し、
前記標識情報設定手段は、前記誘導標識装置毎に第1標識情報を設定し、且つ前記中継誘導標識装置毎に第2標識情報を設定し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記送信手段は、前記通信手段を介して、前記設定した第1標識情報を前記各誘導標識装置に送信し、且つ前記第2標識情報を前記中継誘導標識装置に送信し、
前記受信手段は、前記通信手段を介して、前記終点誘導標識装置から前記終点誘導標識装置の識別情報、及び前記終点誘導標識装置が取得した誘導装置の識別情報を受信し、
前記対象者位置特定手段は、前記受信した終点誘導標識装置の識別情報及び誘導装置の識別情報に基づき、前記誘導装置を携帯する対象者の位置を特定する、誘導管理装置。
(付記2)
さらに、通知手段を含み、
前記通知手段は、前記特定した対象者の位置を通知する、付記1記載の誘導管理装置。
(付記3)
誘導開始受付手段、受信手段、誘導手段、記録媒体、及び提示手段を含み、
前記誘導開始受付手段は、対象者の誘導開始を受け付け、
前記受信手段は、誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導手段は、前記受信した第1標識情報に基づき、前記誘導標識装置が提示する標識と同一の標識を前記提示手段に提示して前記対象者を前記誘導標識装置が設置されている第1ポイントまで誘導し、
前記第1ポイントにおいて、前記誘導標識装置が第2標識情報を発信していた場合、
前記受信手段は、さらに、前記第2標識情報を受信し、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導手段は、前記受信した第2標識情報に基づき、前記提示する標識を前記他の誘導標識装置が提示する標識に切り替えて提示して前記対象者を前記他の誘導標識装置が設置されている第2ポイントまで誘導し、
前記記録媒体は、誘導装置の識別情報を外部から読み取り可能に格納している、対象者が携帯可能な誘導装置。
(付記4)
前記受信手段は、前記対象者の位置から最も距離の近い誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信する、付記3記載の誘導装置。
(付記5)
特定エリア内に配置されている誘導標識装置において、
前記誘導標識装置は、標識提示手段、及び発信手段を含み、
前記標識提示手段は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信手段は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、且つ前記誘導管理装置に設定された第2標識情報を第2発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示手段が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置の標識提示手段が提示する標識を示す情報である、誘導標識装置。
(付記6)
特定エリア内に配置されている誘導標識装置において、
前記誘導標識装置は、標識提示手段、発信手段、識別情報取得手段、送信手段、記憶手段、及び通信手段を含み、
前記標識提示手段は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信手段は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示手段が提示する標識を示す情報であり、
前記識別情報取得手段は、誘導装置の識別情報を前記誘導装置から取得し、
前記送信手段は、前記通信手段を介して、前記誘導装置の識別情報及び前記記憶手段に記憶している前記誘導標識装置の識別情報を前記誘導管理装置に送信する、誘導標識装置。
(付記7)
さらに、案内提示手段を含み、
前記案内提示手段は、前記対象者がとるべき行動を提示する、付記5または6記載の誘導標識装置。
(付記8)
付記1または2記載の誘導管理装置と、付記3または4記載の誘導装置と、中継誘導標識装置と、終点誘導標識装置とを含み、
前記中継誘導標識装置は、請求5または7記載の誘導標識装置であり、
前記終点誘導標識装置は、付記6または7記載の誘導標識装置であり、
前記誘導管理装置と、前記終点誘導標識装置とは、通信回線網を介して、通信可能である、誘導システム装置。
(付記9)
記憶工程、標識情報設定工程、送信工程、受信工程、及び対象者位置特定工程を含み、
前記記憶工程は、終点誘導標識装置及び中継誘導標識装置を含む各誘導標識装置の識別情報と前記各誘導標識装置の位置情報とを紐づけて記憶し、
前記標識情報設定工程は、前記誘導標識装置毎に第1標識情報を設定し、且つ前記中継誘導標識装置毎に第2標識情報を設定し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記送信工程は、通信手段を介して、前記設定した第1標識情報を前記各誘導標識装置に送信し、且つ前記第2標識情報を前記中継誘導標識装置に送信し、
前記受信工程は、前記通信手段を介して、前記終点誘導標識装置から前記終点誘導標識装置の識別情報、及び前記終点誘導標識装置が取得した誘導装置の識別情報を受信し、
前記対象者位置特定工程は、前記受信した終点誘導標識装置の識別情報及び誘導装置の識別情報に基づき、前記誘導装置を携帯する対象者の位置を特定する、誘導管理方法。
(付記10)
さらに、通知工程を含み、
前記通知工程は、前記特定した対象者の位置を通知する、付記9記載の誘導管理方法。
(付記11)
誘導開始受付工程、受信工程、及び誘導工程を含み、
前記誘導開始受付工程は、対象者の誘導開始を受け付け、
前記受信工程は、誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導工程は、前記受信した第1標識情報に基づき、前記誘導標識装置が提示する標識と同一の標識を提示手段に提示して前記対象者を前記誘導標識装置が設置されている第1ポイントまで誘導し、
前記第1ポイントにおいて、前記誘導標識装置が第2標識情報を発信していた場合、
前記受信工程は、さらに、前記第2標識情報を受信し、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導工程は、前記受信した第2標識情報に基づき、前記提示する標識を前記他の誘導標識装置が提示する標識に切り替えて提示して前記対象者を前記他の誘導標識装置が設置されている第2ポイントまで誘導する、誘導方法。
(付記12)
前記受信工程は、前記対象者の位置から最も距離の近い誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信する、付記11記載の誘導方法。
(付記13)
標識提示工程、及び発信工程を含み、
前記標識提示工程は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信工程は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、且つ前記誘導管理装置に設定された第2標識情報を第2発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示工程が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置の標識提示工程が提示する標識を示す情報である、誘導標識発信方法。
(付記14)
標識提示工程、発信工程、識別情報取得工程、及び送信工程を含み、
前記標識提示工程は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信工程は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示工程が提示する標識を示す情報であり、
前記識別情報取得工程は、誘導装置の識別情報を前記誘導装置から取得し、
前記送信工程は、通信手段を介して、前記誘導装置の識別情報及び記憶手段に記憶している前記誘導標識装置の識別情報を前記誘導管理装置に送信する、誘導標識発信方法。
(付記15)
さらに、案内提示工程を含み、
前記案内提示工程は、前記対象者がとるべき行動を提示する、付記13または14記載の誘導標識発信方法。
(付記16)
コンピュータに、記憶手順、標識情報設定手順、送信手順、受信手順、及び対象者位置特定手順を含む手順を実行させるためのプログラムであって、
前記記憶手順は、終点誘導標識装置及び中継誘導標識装置を含む各誘導標識装置の識別情報と前記各誘導標識装置の位置情報とを紐づけて記憶し、
前記標識情報設定手順は、前記誘導標識装置毎に第1標識情報を設定し、且つ前記中継誘導標識装置毎に第2標識情報を設定し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記送信手順は、通信手段を介して、前記設定した第1標識情報を前記各誘導標識装置に送信し、且つ前記第2標識情報を前記中継誘導標識装置に送信し、
前記受信手順は、前記通信手段を介して、前記終点誘導標識装置から前記終点誘導標識装置の識別情報、及び前記終点誘導標識装置が取得した誘導装置の識別情報を受信し、
前記対象者位置特定手順は、前記受信した終点誘導標識装置の識別情報及び誘導装置の識別情報に基づき、前記誘導装置を携帯する対象者の位置を特定する、プログラム。
(付記17)
さらに、通知手順を含み、
前記通知手順は、前記特定した対象者の位置を通知する、付記16記載のプログラム。
(付記18)
コンピュータに、誘導開始受付手順、受信手順、及び誘導手順を含む手順を実行させるためのプログラムであって、
前記誘導開始受付手順は、対象者の誘導開始を受け付け、
前記受信手順は、誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導手順は、前記受信した第1標識情報に基づき、前記誘導標識装置が提示する標識と同一の標識を提示手段に提示して前記対象者を前記誘導標識装置が設置されている第1ポイントまで誘導し、
前記第1ポイントにおいて、前記誘導標識装置が第2標識情報を発信していた場合、
前記受信手順は、さらに、前記第2標識情報を受信し、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置が提示する標識を示す情報であり、
前記誘導手順は、前記受信した第2標識情報に基づき、前記提示する標識を前記他の誘導標識装置が提示する標識に切り替えて提示して前記対象者を前記他の誘導標識装置が設置されている第2ポイントまで誘導する、プログラム。
(付記19)
前記受信手順は、前記対象者の位置から最も距離の近い誘導標識装置が発信する第1標識情報を受信する、付記18記載のプログラム。
(付記20)
コンピュータに、標識提示手順、及び発信手順を含む手順を実行させるためのプログラムであって、
前記標識提示手順は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信手順は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、且つ前記誘導管理装置に設定された第2標識情報を第2発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示手順が提示する標識を示す情報であり、
前記第2標識情報は、他の誘導標識装置の標識提示手順が提示する標識を示す情報である、プログラム。
(付記21)
コンピュータに、標識提示手順、発信手順、識別情報取得手順、及び送信手順を含む手順を実行させるためのプログラムであって、
前記標識提示手順は、誘導管理装置に設定された第1標識情報に基づき、標識を提示し、
前記発信手順は、前記第1標識情報を第1発信方式にて発信し、
前記第1標識情報は、前記誘導標識装置の標識提示手順が提示する標識を示す情報であり、
前記識別情報取得手順は、誘導装置の識別情報を前記誘導装置から取得し、
前記送信手順は、通信手段を介して、前記誘導装置の識別情報及び記憶手段に記憶している前記誘導標識装置の識別情報を前記誘導管理装置に送信する、プログラム。
(付記22)
さらに、案内提示手順を含み、
前記案内提示手順は、前記対象者がとるべき行動を提示する、付記20または21記載のプログラム。
(付記23)
付記16から22のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明によれば、低コスト且つ容易に、対象者を誘導することができ、迷子者の誘導等において有用である。
【符号の説明】
【0092】
1 迷子者
2 係員
10 誘導管理装置
11 記憶手段
12 標識情報設定手段
13 送信手段
14 受信手段
15 対象者位置特定手段
16 通信手段
20 誘導装置
21 誘導開始受付手段
22 受信手段
23 誘導手段
24 記録媒体
25 提示手段
30 誘導標識装置
31 標識提示手段
32 発信手段
40 誘導標識装置
41 標識提示手段
42 発信手段
43 識別情報取得手段
44 送信手段
45 記憶手段
46 通信手段
101 中央演算装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信デバイス