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特許7453077空気清浄装置及び空気清浄装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】空気清浄装置及び空気清浄装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/70 20180101AFI20240312BHJP
   F24F 7/007 20060101ALI20240312BHJP
   F24F 11/74 20180101ALI20240312BHJP
   A61L 9/01 20060101ALI20240312BHJP
   A61L 9/18 20060101ALI20240312BHJP
   A61L 9/00 20060101ALI20240312BHJP
   A61L 101/02 20060101ALN20240312BHJP
【FI】
F24F11/70
F24F7/007 B
F24F11/74
A61L9/01 B
A61L9/18
A61L9/00 C
A61L101:02
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020118700
(22)【出願日】2020-07-09
(65)【公開番号】P2021046997
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2023-03-22
(31)【優先権主張番号】P 2019164218
(32)【優先日】2019-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】松尾 順向
【審査官】奈須 リサ
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-313882(JP,A)
【文献】特開2001-079072(JP,A)
【文献】特開平10-296082(JP,A)
【文献】特開2010-038399(JP,A)
【文献】国際公開第2017/017804(WO,A1)
【文献】特開2003-301502(JP,A)
【文献】特開2003-194386(JP,A)
【文献】特開平11-319445(JP,A)
【文献】特表2019-500066(JP,A)
【文献】特開2000-140082(JP,A)
【文献】特開2001-349595(JP,A)
【文献】特開2004-242865(JP,A)
【文献】特開平11-235518(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0020731(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/00-11/89
A61L 9/00、9/01、9/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光触媒部材と、
前記光触媒部材に光を照射する光源と、
前記光触媒部材に外気を導くファンと、
前記光源から照射される前記光の強度である光強度及び前記ファンの風量を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記光源から第1光強度の前記光を前記光触媒部材に照射させ、かつ前記ファンを第1風量で駆動させて空気清浄運転を行う第1運転モードと、前記ファンを前記第1風量よりも多い第3風量で駆動させ、その後、前記ファンを前記第1風量よりも少ない第2風量で駆動させながら、前記光源から前記第1光強度よりも強い第2光強度の前記光を前記光触媒部材に照射させることにより前記光触媒部材のリフレッシュ運転を行う第2運転モードとを切り替える、空気清浄装置。
【請求項2】
前記制御部は、ユーザの操作に応じて前記第1運転モードと前記第2運転モードとを切り替える、
請求項1に記載の空気清浄装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1運転モードの運転を開始したときに前記第1運転モードの運転時間の計測を開始し、計測した運転時間が予め設定された設定時間に達した場合に、前記第1運転モードを前記第2運転モードに切り替える、
請求項1又は請求項2に記載の空気清浄装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第2運転モードにおいて、前記ファンを駆動させる期間と前記ファンを駆動させない期間とを繰り返す間欠駆動を行う、
請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気清浄装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1運転モードで運転中にユーザから前記空気清浄装置の運転を停止させる操作を受け付けた場合に、前記空気清浄装置を所定時間だけ前記第2運転モードで運転した後に停止させる、
請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気清浄装置。
【請求項6】
人を検出する人感センサをさらに備え、
前記制御部は、前記人感センサが人を検出した場合に前記空気清浄装置を前記第1運転モードで運転し、前記第1運転モードで運転中に前記人感センサが人を検出しなくなった場合に前記第1運転モードを前記第2運転モードに切り替える、
請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気清浄装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記人感センサの検出結果に応じて前記光強度を設定する、
請求項に記載の空気清浄装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1運転モードの運転時間が長い程、前記第2運転モードにおける前記光強度を強く設定する、
請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気清浄装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記第1運転モードの運転時間が長い程、前記第2運転モードの運転時間を長く設定する、
請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気清浄装置。
【請求項10】
前記光触媒部材の汚れ度合いを検出する汚れセンサをさらに備え、
前記制御部は、前記汚れセンサが前記光触媒部材の汚れを所定量検出した場合に前記空気清浄装置を前記第2運転モードで運転する、
請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気清浄装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記汚れセンサの検出結果に基づいて、前記光強度又は前記第2運転モードの運転時間を設定する、
請求項10に記載の空気清浄装置。
【請求項12】
前記光触媒部材は、酸化タングステンベースの材料を含む、
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の空気清浄装置。
【請求項13】
光触媒部材と、前記光触媒部材に光を照射する光源と、前記光触媒部材に外気を導くファンとを備える空気清浄装置の制御方法であって、
前記光源から照射される前記光の強度である光強度及び前記ファンの風量を制御する制御ステップを一又は複数のプロセッサ実行し、
前記制御ステップでは、前記光源から第1光強度の前記光を前記光触媒部材に照射させ、かつ前記ファンを第1風量で駆動させて空気清浄運転を行う第1運転モードと、前記ファンを前記第1風量よりも多い第3風量で駆動させ、その後、前記ファンを前記第1風量よりも少ない第2風量で駆動させながら、前記光源から前記第1光強度よりも強い第2光強度の前記光を前記光触媒部材に照射させることにより前記光触媒部材のリフレッシュ運転を行う第2運転モードとを切り替える、制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気清浄装置及び空気清浄装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光触媒を利用した脱臭装置、除菌装置などの空気清浄装置において、長時間運転することにより光触媒の脱臭、除菌機能が低下することが知られている。従来、光触媒の機能を回復させる技術が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-291398号公報
【文献】特開平10-137548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば特許文献1には、光触媒性部材にフッ素含有酸化チタンを用いた光触媒装置において、長期間放置すると、酸化チタン中のフッ素含有量が減少し、光触媒性部材の活性が低下するという問題を解決するために、運転停止期間において所定時間おきに、光触媒性部材に紫外線を間欠的に照射する技術が開示されている。しかしながら、通常運転中と間欠照射中とで紫外線照射強度が同一である場合、以下の問題が生じる。すなわち、通常運転中と間欠照射中とでは光源の点灯目的が異なるため、それぞれにおいて最適な紫外線照射強度が異なる。このため、必要な紫外線照射強度に対して過剰な強度である場合は消費電力が無駄になり、強度が不足する場合は十分な効果を得られないという問題が生じる。
【0005】
また特許文献2には、臭気成分を吸着させるフィルタの吸着剤の飽和により吸着効果が低下したフィルタをクリーニングする手段として、光触媒用の紫外線以外にハロゲンランプ、白熱灯などの熱源を用いて吸着剤を加熱する技術が開示されている。しかしながら、この技術では加熱用の部材としてハロゲンランプ、白熱灯及びその点灯に必要な部材等が必要となり、構造の複雑化、装置全体のコストの上昇を招いてしまう。また、熱源は電力を相当量消費するため、装置の消費電力の増大を招いてしまう。
【0006】
本発明の目的は、光触媒フィルタの機能を効率よく回復させることが可能な空気清浄装置及び空気清浄装置の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の態様に係る空気清浄装置は、光触媒部材と、前記光触媒部材に光を照射する光源と、前記光触媒部材に外気を導くファンと、前記光源から照射される前記光の強度である光強度及び前記ファンの風量を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記光源から第1光強度の前記光を前記光触媒部材に照射させ、かつ前記ファンを第1風量で駆動させて空気清浄運転を行う第1運転モードと、前記光源から前記第1光強度とは異なる第2光強度の前記光を前記光触媒部材に照射させる方法と、前記ファンを前記第1風量とは異なる第2風量で駆動させる方法との少なくともいずれかの方法により前記光触媒部材のリフレッシュ運転を行う第2運転モードとを切り替える。
【0008】
本発明の他の態様に係る空気清浄装置の制御方法は、光触媒部材と、前記光触媒部材に光を照射する光源と、前記光触媒部材に外気を導くファンとを備える空気清浄装置の制御方法であって、前記光源から照射される前記光の強度である光強度及び前記ファンの風量を制御する制御ステップを一又は複数のプロセッサにより実行し、前記制御ステップでは、前記光源から第1光強度の前記光を前記光触媒部材に照射させ、かつ前記ファンを第1風量で駆動させて空気清浄運転を行う第1運転モードと、前記光源から前記第1光強度とは異なる第2光強度の前記光を前記光触媒部材に照射させる方法と、前記ファンを前記第1風量とは異なる第2風量で駆動させる方法との少なくともいずれかの方法により前記光触媒部材のリフレッシュ運転を行う第2運転モードとを切り替える、制御方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、光触媒フィルタの機能を効率よく回復させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態1に係る空気清浄装置の構成を示す斜視図である。
図2図2は、本発明の実施形態1に係る空気清浄装置の構成を示す機能ブロック図である。
図3A図3Aは、本発明の実施形態1に係る空気清浄装置を駆動する駆動信号のグラフである。
図3B図3Bは、本発明の実施形態1に係る空気清浄装置を駆動する駆動信号のグラフである。
図4図4は、本発明の実施形態1に係る空気清浄装置において実行される空気清浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、本発明の実施形態1に係る空気清浄装置において実行される空気清浄処理の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図6図6は、本発明の実施形態2に係る空気清浄装置において実行される空気清浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、本発明の実施形態2に係る空気清浄装置において実行される空気清浄処理の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図8図8は、本発明の実施形態3に係る空気清浄装置において実行される空気清浄処理の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図9図9は、本発明の実施形態4に係る空気清浄装置において実行される空気清浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、本発明の実施形態4に係る空気清浄装置において実行される空気清浄処理の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図11図11は、本発明の実施形態5に係る空気清浄装置において実行される空気清浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、本発明の実施形態6に係る空気清浄装置において実行される空気清浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図13図13は、本発明の実施形態6に係る空気清浄装置においての汚れセンサ信号のグラフである。
図14図14は、本発明の実施形態7に係る空気清浄装置においての汚れセンサ信号のグラフである。
図15図15は、本発明の実施形態7に係る空気清浄装置において実行される空気清浄処理の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。なお、説明の便宜上、各実施形態において示す構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0012】
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る空気清浄装置1の構成を示す斜視図であり、図2は、空気清浄装置1の構成示す機能ブロック図である。
【0013】
空気清浄装置1は、光触媒装置であって、例えば室内の空気清浄運転を行う機能を有する。空気清浄装置1は、筐体2に、吸気口3、光触媒フィルタ4、ファン5、排気口6、LED7、操作部8、人感センサ9、電源部11、汚れセンサ12、及び制御部10などが設けられて構成されている。空気清浄装置1は、図1に示す構成に限定されない。
【0014】
筐体2は、矩形状に形成されている。筐体2は、例えばプラスチックなどの樹脂を射出成型することにより形成される。筐体2のX方向の一端部(図1の左端部)には筐体2の壁面を貫通する複数のスリットから成る吸気口3が設けられている。また筐体2のX方向の他端部(図1の右端部)には筐体2の壁面を貫通する複数のスリットから成る排気口6が設けられている。空気清浄装置1の外気は、吸気口3から吸気され、空気清浄装置1により浄化されて排気口6から排気される。
【0015】
光触媒フィルタ4は、光触媒によって空気を浄化(空気清浄)するフィルタである。光触媒フィルタ4は、本発明の光触媒部材の一例である。前記光触媒としては、例えば酸化タングステンをベースとした材料が用いられる。光触媒フィルタ4は、フィルタのベースとなる基材、例えばガラス繊維で通気性を確保できるように加工したものを使用してフィルタ化し、当該フィルタに光触媒を担持させて構成される。担持方法としては、例えば、直接フィルタ基材に塗布する方法であってもよいし、固定材であるバインダ等を混合したものを塗布する方法であってもよい。
【0016】
具体的には、光触媒フィルタ4は、特定の波長を有する光が照射されることによって活性化されると、光触媒フィルタ4の近傍の空気中の臭気成分、菌、ウィルス等を酸化分解する機能を有する。この機能により、室内の空気を浄化することが可能となる。
【0017】
ファン5は、室内の空気を吸気口3から空気清浄装置1の装置内(筐体2内)に送り込み且つ光触媒フィルタ4により浄化した空気を排気口6から室内に排出するための送風ファンである。ファン5は、ボックスファン、シロッコファン、クロスフローファンなどが一般的に使用される。ファン5は、ファンドライバ51により駆動される。ファンドライバ51は、ファン5に駆動電力を与えてファン5を駆動する駆動部であり、電圧や電流をファン5に与える素子により構成される。
【0018】
LED7は、光触媒フィルタ4を活性化させる特定波長を有する光源である。本実施形態では、例えば、LED7として、酸化タングステンベースの光触媒に対してはおよそ450nmの波長を有する光源を用いることができる。このようなLEDは近年LED照明等で一般的に使われ、安価に入手することができる。LED7は、LEDドライバ71により駆動される。LEDドライバ71は、LED7に駆動電力を与えてLED7を発光させる駆動部であり、電圧や電流をLED7に与える素子により構成される。
【0019】
操作部8は、ユーザが空気清浄装置1の運転モードを選択するスイッチ及び運転を停止するためのスイッチである。操作部8に対する操作情報は制御部10に入力される。本実施形態では、空気清浄運転を行う通常運転モードを「運転モード1」(本発明の第1運転モードに相当)と称し、光触媒フィルタ4のリフレッシュ運転を行うリフレッシュ運転モードを「運転モード2」(本発明の第2運転モードに相当)と称す。
【0020】
人感センサ9は、空気清浄装置1の周辺のある一定の範囲内に人が要るかどうかを検出する。人感センサ9は、例えば赤外線センサ、カメラなどで構成される。人感センサ9の検出情報は制御部10に入力される。なお、実施形態1に係る空気清浄装置1では、人感センサ9は省略されてもよい。
【0021】
汚れセンサ12は、光触媒フィルタ4の汚れ度合いを検出するセンサである。汚れセンサ12は、例えば赤外線センサ、カメラなどで構成される。汚れセンサ12の検出情報は制御部10に入力される。なお、実施形態1に係る空気清浄装置1では、汚れセンサ12は省略されてもよい。
【0022】
電源部11は、空気清浄装置1全体の電源を賄う部分である。電源部11は、例えば家庭用コンセントの電源から空気清浄装置1内の各部に必要な電圧や電流を生成する。
【0023】
制御部10は、受付処理部101、駆動処理部102、切替処理部103、及び計測部104などの処理部を備える。なお、実施形態1に係る空気清浄装置1では、計測部104は省略されてもよい。
【0024】
受付処理部101は、操作部8から操作情報を受け付ける。例えばユーザが操作部8において運転モード1を選択する操作を行った場合、受付処理部101は、当該操作情報を受け付ける。また例えばユーザが操作部8において運転モード2を選択する操作を行った場合、受付処理部101は、当該操作情報を受け付ける。また例えばユーザが操作部8において空気清浄装置1の運転を停止する操作を行った場合、受付処理部101は、当該操作情報を受け付ける。
【0025】
駆動処理部102は、受付処理部101により受け付けられた操作情報に基づいて空気清浄装置1の駆動を制御する。具体的には、駆動処理部102は、運転モード1を選択する操作の操作情報に基づいて、運転モード1に応じた駆動信号を生成してLEDドライバ71及びファンドライバ51に出力する。また駆動処理部102は、運転モード2を選択する操作の操作情報に基づいて、運転モード2に応じた駆動信号を生成してLEDドライバ71及びファンドライバ51に出力する。
【0026】
図3A及び図3Bは前記駆動信号の一例を示すグラフである。図3Aに示す駆動信号は、周期がTでデューティ比が80%のパルス信号を示している。すなわち、パルス信号のON時間t80が周期Tに対して80%の時間となっている。同様に、図3Bに示す駆動信号は、周期がTでデューティ比が40%のパルス信号を示している。すなわち、パルス信号のON時間t40が周期Tに対して40%の時間となっている。
【0027】
運転モードが運転モード1の場合には、駆動処理部102は、例えば、デューティ比が40%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が80%のパルス信号をファンドライバ51に出力する。
【0028】
一方、運転モードが運転モード2の場合には、駆動処理部102は、例えば、デューティ比が80%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が40%のパルス信号をファンドライバ51に出力する。
【0029】
これらのデューティ比は、空気清浄装置1の仕様に応じて決定されてもよい。
【0030】
LEDドライバ71及びファンドライバ51は、駆動処理部102から出力される前記駆動信号(パルス信号)を受け取り、例えばパルス信号のON期間の間、LED7及びファン5に対して電力を供給する。すなわち、パルス信号のデューティ比が大きいほど大きな電力が供給される。よって、パルス信号のデューティ比によりLED7の光強度(光量)及びファン5の風量を制御することができる。
【0031】
切替処理部103は、空気清浄運転を行う運転モード1と、リフレッシュ運転を行う運転モード2とを切り替える。例えば切替処理部103は、ユーザの操作に応じて運転モード1と運転モード2とを切り替える。例えば運転モード1による通常運転中にユーザが運転モード2(リフレッシュ運転モード)を選択すると、切替処理部103は、受付処理部101により受け付けられた操作情報に基づいて、運転モードを運転モード1から運転モード2に切り替える。本実施形態では、運転モード2の場合に、LED7の光強度p2(本発明の第2光強度に相当)が運転モード1の場合のLED7の光強度p1(本発明の第1光強度に相当)とは異なる強度に設定されるか、又は、ファン5の風量a2(本発明の第2風量に相当)が運転モード1の場合のファン5の風量a1(本発明の第1風量に相当)とは異なる風量に設定される。
【0032】
ここで、運転モード2によるリフレッシュ運転時の運転方法について説明する。
【0033】
通常運転である運転モード1で光触媒フィルタ4により空気を浄化するには、外気をファン5にて空気清浄装置1内に導入しつつ光触媒フィルタ4にLED7により光を照射する必要がある。これにより周辺の空気を光触媒フィルタ4により浄化することが可能となる。一方で、このような運転を継続していると光触媒フィルタ4が劣化していく。その理由として、浄化の際に酸化分解し残した残留物質が光触媒フィルタ4に付着することや、周辺の空気に含まれる埃などが光触媒フィルタ4に付着することなどが挙げられる。これが運転時間とともに累積するに従って光触媒フィルタ4の酸化分解力が低下していく。このように酸化分解力が低下した状態から可能な限り酸化分解力を回復させるためにリフレッシュ運転を行う。
【0034】
光触媒フィルタ4をリフレッシュするには光を照射することで残留物質を分解する方法がある。すなわち、制御部10は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、光源(LED7)から通常運転(運転モード1)時の光強度p1とは異なる光強度p2の光を光触媒フィルタ4に照射してリフレッシュ運転を行う。この場合、制御部10は、ファン5の風量を、通常運転(運転モード1)時とリフレッシュ運転(運転モード2)時とで一定に維持してもよいし、通常運転(運転モード1)時とリフレッシュ運転(運転モード2)時とで変化させてもよい。
【0035】
例えば、制御部10は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、LED7から光強度p1よりも強い光強度p2の光を光触媒フィルタ4に照射する。リフレッシュ運転(運転モード2)時に、光触媒用の光源(LED7)の光強度p2を通常運転(運転モード1)時の光強度p1よりも強い光強度に設定(p2>p1)する場合、光強度が強い程、高いリフレッシュ効果が得られる。一方で、通常運転時でも強い光を与えると、通常運転時の空気清浄装置1の消費電力が大きくなる問題が生じる。このため、リフレッシュ運転時に、LED7の光強度を通常運転時の光強度よりも強くすることにより、リフレッシュ効果を得つつ、消費電力の増大を防ぐことができる。上記の構成では、例えば、制御部10は、通常運転時に、デューティ比が40%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が80%のパルス信号をファンドライバ51に出力し、リフレッシュ運転時に、デューティ比が80%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が80%のパルス信号をファンドライバ51に出力する。
【0036】
また、制御部10は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、LED7から光強度p1よりも弱い光強度p2の光を光触媒フィルタ4に照射してもよい。リフレッシュ運転(運転モード2)時に、光触媒用の光源(LED7)の光強度p2を通常運転(運転モード1)時の光強度p1よりも弱い光強度に設定した場合(p2<p1)には、リフレッシュ運転時にLED7をOFFする場合と比較してリフレッシュ効果を得ることができる。また、この場合には、リフレッシュ運転時の光強度p2を通常運転時の光強度p1よりも弱くしているため、リフレッシュ運転中の空気清浄装置1の消費電力を低減することができるとともに、光触媒用の光源(LED7)による発熱を抑えることができる。空気清浄装置1の消費電力及び高温化が問題となる環境では、上記の構成とすることにより、周囲の温度を下げつつ光触媒フィルタ4をリフレッシュすることができる。上記の構成では、例えば、制御部10は、通常運転時に、デューティ比が80%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が80%のパルス信号をファンドライバ51に出力し、リフレッシュ運転時に、デューティ比が40%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が80%のパルス信号をファンドライバ51に出力する。
【0037】
光触媒フィルタ4をリフレッシュする他の方法として、光触媒フィルタ4に光を照射しつつファン5の風量をリフレッシュ運転(運転モード2)において切り替える方法がある。すなわち、制御部10は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、ファン5の風量を、通常運転(運転モード1)の風量a1とは異なる風量a2に設定する。この場合、制御部10は、LED7の光強度を、通常運転(運転モード1)時とリフレッシュ運転(運転モード2)時とで一定に維持してもよいし、通常運転(運転モード1)時とリフレッシュ運転(運転モード2)時とで変化させてもよい。
【0038】
例えば、制御部10は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、ファン5の風量を通常運転(運転モード1)の風量a1よりも少ない風量a2に設定する。リフレッシュ運転時のファン5の風量a2を、通常運転時のファン5の風量a1よりも少なく設定すると(a2<a1)、外気が供給され難くなるため外気による酸化分解量が抑えられ、リフレッシュ運転中の光触媒フィルタ4の劣化を抑えることができるため効果的である。このため、運転モード2においては、運転モード1よりもファン5の風量を少なく設定する、又はファン5の駆動を停止することが考えられる。上記の構成では、例えば、制御部10は、通常運転時に、デューティ比が40%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が80%のパルス信号をファンドライバ51に出力し、リフレッシュ運転時に、デューティ比が40%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が40%のパルス信号をファンドライバ51に出力する。
【0039】
また、制御部10は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、ファン5の風量を通常運転(運転モード1)の風量a1よりも多い風量a2に設定してもよい。リフレッシュ運転(運転モード2)時に、ファン5の風量a2を通常運転時の風量a1よりも多くした場合には(a2>a1)、光触媒フィルタ4に付着した埃等を吹き飛ばすことで除去できるため、光触媒フィルタ4をリフレッシュすることができる。特に、リフレッシュ運転(運転モード2)において、通常運転(運転モード1)の風量a1では除去できなかった埃等をより強い風量で除去することができる。この場合、例えば、制御部10は、通常運転時に、デューティ比が40%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が40%のパルス信号をファンドライバ51に出力し、リフレッシュ運転時に、デューティ比が40%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が80%のパルス信号をファンドライバ51に出力する。
【0040】
以上のように、空気清浄装置1は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、LED7から通常運転(運転モード1)時の光強度p1とは異なる光強度p2の光を光触媒フィルタ4に照射させる方法(第1リフレッシュ方法)、又は、ファン5を通常運転(運転モード1)時の風量a1とは異なる風量a2で駆動させる方法(第2リフレッシュ方法)により、光触媒フィルタ4をリフレッシュすることができる。
【0041】
また、空気清浄装置1は、前記第1リフレッシュ方法と前記第2リフレッシュ方法とを組み合わせてリフレッシュ運転(運転モード2)を行ってもよい。例えば、空気清浄装置1は、運転モード2の場合のLEDの光強度p2を、運転モード1の場合のLED7の光強度p1よりも強く設定し、かつ、運転モード2の場合のファン5の風量a2を、運転モード1の場合のファン5の風量a1よりも少なく設定する。以下では、当該構成の具体的な動作例を説明する。
【0042】
運転モード1又は運転モード2による運転中にユーザが空気清浄装置1の運転を停止する操作を行った場合、駆動処理部102は、LED7及びファン5の駆動を停止する。例えば、駆動処理部102は、前記パルス信号の出力を停止する。これにより、空気清浄装置1の運転が停止する。
【0043】
図4は、実施形態1に係る空気清浄装置1において実行される空気清浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。図5は、前記空気清浄処理の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0044】
以下、図4及び図5を参照しつつ、空気清浄装置1において実行される空気清浄処理について説明する。具体的に、本実施形態では、空気清浄装置1の制御部10によって前記空気清浄処理が実行される。
【0045】
なお、本発明は、前記空気清浄処理に含まれる一又は複数のステップを実行する空気清浄装置1の制御方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記空気清浄処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記空気清浄処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部10によって前記空気清浄処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサによって当該空気清浄処理における各ステップが分散して実行される制御方法も他の実施形態として考えられる。
【0046】
先ず、ステップS11において、ユーザにより空気清浄装置1の電源がONされると、空気清浄装置1の各部に電源部11を介して電力が供給され、空気清浄装置1が待機状態となる(図5のOFF期間)。
【0047】
次に、ステップS12において、制御部10は、ユーザの操作を受け付ける操作部8から運転開始の操作情報を受け付けたか否かを判定する。制御部10が運転開始の操作情報を受け付けた場合(S12:YES)、処理はステップS13に移行する。一方、制御部10が運転開始の操作情報を受け付けない場合(S12:NO)、処理はステップS11に戻り待機状態を維持する。
【0048】
ステップS13において、制御部10は、前記操作情報に対応する運転モードが運転モード1であるか又は運転モード2であるかを判定する。すなわち、制御部10は、ユーザが運転モード1を選択したか、又は、運転モード2を選択したかを判定する。
【0049】
例えばユーザが運転モード1を選択した場合、ステップS14に移行し、制御部10は、運転モード1で運転を開始する(図5のt0)。具体的には、制御部10は、例えばデューティ比が40%のパルス信号(図3B参照)をLEDドライバ71に出力し、デューティ比が80%のパルス信号(図3A参照)をファンドライバ51に出力する。これにより、LED7の光強度は「p1」で駆動され、ファン5の風量は「a1」で駆動される(図5のt0参照)。
【0050】
その後、ステップS16において、制御部10は、操作部8から運転停止の操作情報を受け付けたか否かを判定する。すなわち、制御部10は、ユーザが運転を停止させたか否かを判定する。運転が停止されない場合(S16:NO)、処理はステップS13に戻り、制御部10は、運転モードの判定処理を繰り返す。
【0051】
ここで、例えばユーザが運転モード2を選択した場合(S13)、ステップS15に移行し、制御部10は、運転モードを運転モード1から運転モード2に切り替える(図5のt1)。これにより、制御部10は、リフレッシュ運転を開始する。具体的には、制御部10は、例えばデューティ比が80%のパルス信号(図3A参照)をLEDドライバ71に出力し、デューティ比が40%のパルス信号(図3B参照)をファンドライバ51に出力する。これにより、LED7の光強度は「p2」(p2>p1)で駆動され、ファン5の風量は「a2」(a2<a1)で駆動される(図5のt1参照)。その後、ステップS16に移行する。このように、制御部10は、運転モード2におけるファン5の風量が、運転モード1におけるファン5の風量よりも少なくなるように、ファン5の風量を制御する。ステップS14、S15は、本発明の制御ステップの一例である。
【0052】
ステップS16において、制御部10が、操作部8から運転停止の操作情報を受け付けた場合(S16:YES)、制御部10は、運転を停止させる。例えば、制御部10は、前記パルス信号の出力を停止する(図5のt2参照)。運転が停止すると、ステップS11に戻り、再び待機状態となる。なお、ユーザが空気清浄装置1の電源をOFFする操作を行った場合は、制御部10は、電源の供給を遮断してOFFする。
【0053】
以上のようにして、制御部10は、ユーザの操作に応じて運転モード1及び運転モード2を切り替えながら空気清浄処理を実行する。
【0054】
以上のように、実施形態1に係る空気清浄装置1は、光触媒の劣化をリフレッシュする際に、光触媒用の光源(LED7)の光強度を通常運転時とは異なる光強度に制御する。また、空気清浄装置1は、通常運転中に空気清浄装置1内に送り込む風量を通常運転時とは異なる風量に制御する、又は送風を停止する。これにより、空気清浄装置1全体として十分なリフレッシュ効果を得つつ、消費電力を抑えることができる。また、通常運転時に使用する光触媒用の光源(LED)をリフレッシュ時にも使用するため、リフレッシュ用の部材及びコストを必要としない。よって、光触媒フィルタ4の機能を効率よく回復させることが可能となる。
【0055】
他の実施形態として、制御部10は、運転モード2の場合のLEDの光強度p2を、運転モード1の場合のLED7の光強度p1よりも弱く設定し、かつ、運転モード2の場合のファン5の風量a2を、運転モード1の場合のファン5の風量a1よりも多く設定してもよい。例えば、制御部10は、通常運転時に、デューティ比が80%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が40%のパルス信号をファンドライバ51に出力し、リフレッシュ運転時に、デューティ比が40%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が80%のパルス信号をファンドライバ51に出力する。この構成によれば、リフレッシュ運転時において、光触媒フィルタ4に付着した埃等を吹き飛ばすことで除去できるため、光触媒フィルタ4をリフレッシュすることができる。また、リフレッシュ運転中の空気清浄装置1の消費電力を低減することができるとともに、光触媒用の光源(LED7)による発熱を抑えることができる。
【0056】
また、他の実施形態として、制御部10は、運転モード2の場合のLEDの光強度p2を、運転モード1の場合のLED7の光強度p1よりも弱く設定し、かつ、運転モード2の場合のファン5の風量a2を、運転モード1の場合のファン5の風量a1よりも少なく設定してもよい。例えば、制御部10は、通常運転時に、デューティ比が80%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が80%のパルス信号をファンドライバ51に出力し、リフレッシュ運転時に、デューティ比が40%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が40%のパルス信号をファンドライバ51に出力する。この構成によれば、リフレッシュ運転中の空気清浄装置1の消費電力を抑えつつ、光触媒フィルタ4をリフレッシュすることができる。
【0057】
また、他の実施形態として、制御部10は、運転モード2の場合のLEDの光強度p2を、運転モード1の場合のLED7の光強度p1よりも強く設定し、かつ、運転モード2の場合のファン5の風量a2を、運転モード1の場合のファン5の風量a1よりも多く設定してもよい。例えば、制御部10は、通常運転時に、デューティ比が40%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が40%のパルス信号をファンドライバ51に出力し、リフレッシュ運転時に、デューティ比が80%のパルス信号をLEDドライバ71に出力するとともに、デューティ比が80%のパルス信号をファンドライバ51に出力する。この構成によれば、LED7の光によるリフレッシュ効果と、ファン5の風量を利用した埃等の除去によるリフレッシュ効果とを得ることができる。
【0058】
リフレッシュ運転(運転モード2)時にファン5の風量a2を通常運転(運転モード1)時のファン5の風量a1よりも多くする設定は、ファン5の風量を「a1>a2」に設定してリフレッシュ運転(運転モード2)を行う前後に組み合わせてもよい。この場合は、光触媒フィルタ4に付着した残留物質の分解と埃等の除去とを同時に行うことができる。
【0059】
また、実施形態1に係る空気清浄装置1において、制御部10は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、ファン5の風量を通常運転(運転モード1)におけるファン5の第1風量a1よりも少ない第2風量a2に設定して運転し、光触媒フィルタ4に付着した残留物質を分解し、その後、ファン5の風量を第2風量a2よりも多い第3風量a3に設定して運転して埃等の除去を行う。また、制御部10は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、ファン5の風量を通常運転(運転モード1)におけるファン5の第1風量a1よりも多い第3風量a3に設定して運転し、埃等の除去を行い、その後、ファン5の風量を第3風量a3よりも少ない第2風量a2に設定して運転して光触媒フィルタ4に付着した残留物質を分解する。すなわち、制御部10は、運転モード2において、ファン5の風量を変化させてもよい。
【0060】
また、制御部10は、運転モード2において、LED7の光強度とファン5の風量とを変化させてもよい。例えば、制御部10は、運転モード2において、LED7の光強度を強くした場合にはファン5の風量を少なくし、LED7の光強度を弱くした場合にはファン5の風量を多くする。また、例えば、制御部10は、運転モード2において、LED7の光強度を強くした場合にはファン5の風量を多くし、LED7の光強度を弱くした場合にはファン5の風量を少なくしてもよい。制御部10は、例えば光触媒フィルタ4のリフレッシュの度合いに応じて光強度及び風量を設定する。これにより、光触媒フィルタ4のリフレッシュ効果を高めることができる。
【0061】
以下、他の実施形態に係る空気清浄装置1について説明する。なお、以下に示す各実施形態において、上述の実施形態1の説明と重複する説明は適宜省略する。
【0062】
[実施形態2]
実施形態2に係る空気清浄装置1は、さらに計測部104(図2参照)を備える。計測部104は、ユーザが通常運転を選択した時点から運転モード1の運転時間を計測する。計測部104は、例えばタイマーで構成される。計測部104は、運転モード1が選択されたタイミングで計測を開始する。
【0063】
切替処理部103は、運転モード1による運転時間(計測時間)が予め設定された設定時間Tth1に達したか否かを判定する。運転モード1による運転時間の累計が設定時間Tth1に達した場合、切替処理部103は、運転モードを運転モード2に切り替えてリフレッシュ運転を開始する。
【0064】
このように、制御部10は、運転モード1の運転を開始したときに運転モード1の運転時間の計測を開始し、計測した運転時間が予め設定された設定時間Tth1に達した場合に、運転モード1を運転モード2に切り替える。これにより、ユーザがリフレッシュ運転に切り替える操作をし忘れた場合でも定期的に自動で光触媒フィルタ4をリフレッシュすることができる。
【0065】
また計測部104は、さらにリフレッシュ運転(運転モード2)の運転時間を計測してもよい。この場合、制御部10は、例えば、計測時間が予め設定された設定時間Tth2に達すると、リフレッシュ運転を停止して、運転モードを運転モード1に切り替えて通常運転を行う。
【0066】
図6は、実施形態2に係る空気清浄装置1において実行される空気清浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。図7は、前記空気清浄処理の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0067】
先ず、ステップS21において、ユーザにより空気清浄装置1の電源がONされると、空気清浄装置1の各部に電源部11を介して電力が供給され、空気清浄装置1が待機状態となる(図7のOFF期間)。
【0068】
次に、ステップS22において、制御部10は、ユーザの操作を受け付ける操作部8から運転開始の操作情報を受け付けたか否かを判定する。制御部10が運転開始の操作情報を受け付けた場合(S22:YES)、処理はステップS23に移行する。一方、制御部10が運転開始の操作情報を受け付けない場合(S22:NO)、処理はステップS21に戻り待機状態を維持する。
【0069】
ステップS23において、制御部10は、運転モード1で運転を開始する(図7のt0)。例えば、実施形態1と同様に、制御部10は、図3A及び図3Bに示すパルス信号をLEDドライバ71及びファンドライバ51に出力して、LED7の光強度を「p1」で駆動し、ファン5の風量を「a1」で駆動する(図7のt0参照)。制御部10は、運転モード1で運転を開始すると、運転モード1の運転時間の計測を開始する(S24)。
【0070】
次に、ステップS25において、制御部10は、操作部8から運転停止の操作情報を受け付けたか否かを判定する。すなわち、制御部10は、ユーザが運転を停止させたか否かを判定する。運転が停止されない場合(S25:NO)、処理はステップS26に移行する。制御部10が、操作部8から運転停止の操作情報を受け付けた場合(S25:YES)、ステップS30に移行して、制御部10は、空気清浄装置1の運転を停止させる。
【0071】
次に、ステップS26において、制御部10は、計測時間が設定時間Tth1を経過したか否かを判定する。すなわち、制御部10は、運転モード1による運転時間が設定時間Tth1に達したか否かを判定する。計測時間が設定時間Tth1を経過した場合(S26:YES)、処理はステップS27に移行する。計測時間が設定時間Tth1を経過する前に制御部10が操作部8から運転停止の操作情報を受け付けた場合(S25:YES)、ステップS30に移行して、制御部10は、空気清浄装置1の運転を停止させる。
【0072】
ステップS27において、制御部10は、運転モードを運転モード1から運転モード2に切り替える(図7のt1)。例えば、実施形態1と同様に、制御部10は、図3A及び図3Bに示すパルス信号をLEDドライバ71及びファンドライバ51に出力して、LED7の光強度を「p2」(p2>p1)で駆動し、ファン5の風量を「a2」(a2<a1)で駆動する(図7のt1参照)。制御部10は、運転モード2で運転を開始すると、運転モード2による運転時間の計測を開始する(S28)。ステップS23、S27は、本発明の制御ステップの一例である。
【0073】
次に、ステップS29において、制御部10は、計測時間が設定時間Tth2を経過したか否かを判定する。すなわち、制御部10は、運転モード2による運転時間が設定時間Tth2に達したか否かを判定する。計測時間が設定時間Tth2を経過した場合(S29:YES)、処理はステップS23に戻り、制御部10は、運転モードを運転モード2から運転モード1に切り替えて、LED7の光強度を「p1」で駆動し、ファン5の風量を「a1」で駆動する(図7のt2参照)。その後、制御部10が、操作部8から運転停止の操作情報を受け付けた場合(S25:YES)、ステップS30に移行して、制御部10は、空気清浄装置1の運転を停止させる(図7のt3参照)。
【0074】
以上のようにして、制御部10は、設定時間Tth1、Tth2に基づいて運転モード1及び運転モード2を切り替えながら空気清浄処理を実行する。
【0075】
[実施形態3]
リフレッシュ運転(運転モード2)におけるファン5の制御方法について、空気清浄装置1は、別の制御方法を実行してもよい。
【0076】
運転モード2におけるファン5の風量は運転モード1(通常運転)で運転するよりも少ない方が高いリフレッシュ効果を得られることはすでに述べたが、さらにファン5を停止するという方法も考えられる。但し、この場合、外気が供給されないため臭気成分などによる光触媒フィルタ4の劣化を抑えることはできるが、リフレッシュ運転の全期間でファン5を停止すると、リフレッシュのために酸化分解した成分がその場所から離れずに、光触媒フィルタ4に吸着するなどしてフィルタ表面に留まってしまう。このため、光触媒フィルタ4に吸着した成分により光触媒フィルタ4のリフレッシュ効果が低下するおそれがある。
【0077】
そこで、実施形態3に係る空気清浄装置1は、図8に示すように、リフレッシュ期間中はファン5を間欠的に駆動する構成を備える。具体的には、制御部10は、運転モード2において、ファン5を駆動させる期間とファン5を駆動させない期間とを繰り返す間欠駆動を行う。これにより、光触媒フィルタ4のリフレッシュ運転により酸化分解した成分がファン5を駆動する期間に空気清浄装置1から外部に排出される。このため、光触媒フィルタ4のリフレッシュ効果を、ファン5を完全停止する場合よりも向上させることができる。
【0078】
図8に示すように、制御部10は、運転モードを運転モード1から運転モード2に切り替えると、LED7の光強度を「p2」で駆動するようLEDドライバ71を駆動させ、ファン5の風量を「a2」で駆動するようファンドライバ51を間欠駆動させる(図8のt1~t2)。
【0079】
なお、実施形態3に係る空気清浄装置1では、制御部10は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、ファン5の風量を「a2」に設定した運転と、ファン5の風量を「a2」よりも少ない風量「a23」(但し、a23<a2)に設定した運転とを繰り返す駆動を行ってもよい。
【0080】
[実施形態4]
実施形態4に係る空気清浄装置1は、ユーザが通常運転中に停止操作を行った場合に所定時間だけリフレッシュ運転を行った後に空気清浄装置1の運転を停止して電源をOFFする。
【0081】
図9は、実施形態4に係る空気清浄装置1において実行される空気清浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。図10は、前記空気清浄処理の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0082】
例えば、ユーザが運転モード1を選択したことにより(S43)運転モード1で運転中に停止操作を行った場合(S45:YES)、ステップS46において、制御部10は、運転モードを運転モード1から運転モード2に切り替える(図10のt1)。制御部10は、運転モード2で運転を開始すると、運転モード2の運転時間の計測を開始する(S47)。
【0083】
次に、ステップS48において、制御部10は、計測時間が設定時間Tth3(本発明の所定時間)を経過したか否かを判定する。すなわち、制御部10は、運転モード2による運転時間が設定時間Tth3に達したか否かを判定する。計測時間が設定時間Tth3を経過した場合(S48:YES)、処理はステップS49に移行して、制御部10は、運転を停止させる(図10のt2)。
【0084】
ユーザが運転モード2を選択した場合、すなわち例えば運転モードを運転モード1から運転モード2に切り替えた場合には(S43)、制御部10は、運転モード2による運転時間(S51)が設定時間Tth3に達した時点(S52:YES)で運転を停止させる(S49)。ステップS43、S46、S50は、本発明の制御ステップの一例である。
【0085】
[実施形態5]
実施形態5に係る空気清浄装置1は、空気清浄装置1の周辺又は空気清浄装置1が設置される室内に人が存在するか否かに基づいて運転モードを制御する構成を備える。
【0086】
例えば、空気清浄装置1に備えられた人感センサ9(赤外線センサ、カメラなど)(図1参照)が人を検出すると、制御部10は、通常運転(運転モード1)を開始して室内の空気を浄化する空気清浄運転を開始する。また通常運転中にセンサが人を検出しなくなった場合、制御部10は、リフレッシュ運転(運転モード2)に切り替えて、設定時間Tth4が経過後に運転を停止する。これにより、人が不在になった場合などに運転を停止して消費電力を低減することができる。
【0087】
図11は、実施形態5に係る空気清浄装置1において実行される空気清浄処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0088】
例えば、人感センサ9が、空気清浄装置1が設置された室内に人を検出した場合(S62:YES)、ステップS63において、制御部10は、運転モードを運転モード1に設定して通常運転を開始する。その後、人感センサ9は、室内に人が存在する否かを監視する(S64)。室内に人が存在する間(S64:YES)、制御部10は、通常運転を継続する。
【0089】
その後、室内に人が存在しなくなった場合(S64:NO)、制御部10は、運転モードを運転モード1から運転モード2に切り替える(S65)。制御部10は、運転モード2で運転を開始すると、時間の計測を開始する(S66)。ステップS63、S65は、本発明の制御ステップの一例である。
【0090】
次に、ステップS67において、制御部10は、計測時間が設定時間Tth4を経過したか否かを判定する。すなわち、制御部10は、運転モード2による運転時間が設定時間Tth4に達したか否かを判定する。計測時間が設定時間Tth4を経過した場合(S67:YES)、処理はステップS68に移行して、制御部10は、空気清浄装置1の運転を停止させる。
【0091】
なお、実施形態5に係る空気清浄装置1では、制御部10は、人感センサ9の検出結果に応じてLED7の光強度を設定してもよい。例えば、制御部10は、人感センサ9が室内に人を検出した場合にLED7の光強度p1を弱く設定(「p1」)し、人感センサ9が室内に人を検出しなくなった場合にLED7の光強度p2を強く設定(「p2」)する。
【0092】
[実施形態6]
実施形態6に係る空気清浄装置1は、空気清浄装置1の光触媒フィルタ4の汚れ度合いを検出する汚れセンサ12の出力(検出結果)に基づいて運転モードを制御する構成を備える。
【0093】
例えば反射型赤外センサを汚れセンサ12として使用する場合、汚れセンサ12は、光触媒フィルタ4に対して赤外光を照射して、光触媒フィルタ4から受光する反射光のレベル(反射光レベル)を出力させることできる。光触媒フィルタ4が白色又は明るい色の材料で構成されている場合、光触媒フィルタ4のフィルタ面が汚れてくると、汚れセンサ12の反射光レベルが低下するため、センサ出力が低下してくる。
【0094】
図13に、光触媒フィルタ4に対して設置された汚れセンサ12の出力と光触媒フィルタ4の汚れとの関係を示す。図13において、光触媒フィルタ4がリフレッシュを要する汚れ度合い(本発明の所定量に対応)を「Yth」としたとき、汚れセンサ12の出力が「Sth」であると仮定する。すなわち、汚れセンサ12の出力がSth以下となる場合はリフレッシュが必要ということになる。
【0095】
この汚れセンサ12を用いて空気清浄装置1を制御する例を、図12を用いて説明する。空気清浄装置1の電源をONして待機状態(S71)とした後、運転開始操作を行う(S72:YES)。すると空気清浄装置1は運転モード1で運転される(S73)。制御部10は、この状態で汚れセンサ12の出力を監視する(S74)。運転モード1で運転中の汚れセンサ12の出力がSthより大きい場合、運転モード1での運転を続ける(S74:NO)。運転モード1で運転中の汚れセンサ12の出力がSth以下になると、リフレッシュが必要になり、運転モード2に移行する(S74:YES)。制御部10は、この状態で汚れセンサ12の出力を監視する(S76)。リフレッシュ運転により、運転モード2で運転中の汚れセンサ12の出力がSthより大きくなると、汚れが取れたとみなされ(S76:NO)。そして、ユーザが空気清浄装置1の運転を停止する操作を行うまで運転モード1の運転が行われる(S77)。ユーザが空気清浄装置1の運転を停止する操作を行うと、空気清浄装置1の運転が停止する(S78:YES)。ステップS73、S75は、本発明の制御ステップの一例である。
【0096】
[実施形態7]
次に、汚れセンサ12を用いた他の実施形態について説明する。図14に、光触媒フィルタ4に対して設置された汚れセンサ12の出力と光触媒フィルタ4の汚れとの関係を示す。図14において、比較的汚れ度合いが小さい場合の汚れセンサ12の出力を「Sth1」とし、比較的汚れ度合いが大きい場合の汚れセンサ12の出力を「Sth2」とする。図15には、実施形態7に係る空気清浄装置1において実行される空気清浄処理の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0097】
空気清浄装置1を運転モード1にて運転中に、汚れセンサ12の出力が、Sth2≦S<Sth1の場合、運転モード2-1に移行する(図15参照)。運転モード2-1とは、例えば、LED7の光強度p2が運転モード1の光強度p1よりも強く、ファン5の風量a2が運転モード1のファン5の風量a1よりも少ない駆動状態である。この運転によりリフレッシュ運転を実行するが、空気清浄装置1の周囲の環境が非常に汚れている場合はリフレッシュが追い付かずに汚れセンサ12の出力が下がり続け、汚れセンサ12の出力が、S<Sth2の状態になることが考えられる。この場合、運転モード2-2に移行する(図15参照)。運転モード2-2とは、LED7の光強度p3が光強度p2よりも強く、ファン5の風量a3が風量a2よりも弱い駆動状態である。あるいは、LED7の光強度p3を空気清浄装置1で得られる最大の強度とし、風量をOFFにした最大リフレッシュ効果が得られる設定としてもよい。この構成により、通常の環境では運転モード2-1により低消費電力にてリフレッシュ動作を行うことができ、劣悪な環境では運転モード2-2により強いリフレッシュ動作を行うことができる。
【0098】
汚れセンサ12の出力Sth1とSth2を設定した場合(図14参照)の空気清浄装置1の別の制御方法を説明する。例えば図6に示す空気清浄処理において、制御部10は、設定時間Tth1が経過して運転モード2に移行したときに汚れセンサ12の出力を検出し、そのときの検出値がSth2≦S<Sth1である場合と、S<Sth2である場合とで、運転モード2による運転時間である設定時間Tth2を変更する。すなわち、制御部10は、汚れセンサ12の出力がSth2≦S<Sth1である場合の運転モード2の運転時間をTth2-1に設定し、汚れセンサ12の出力がS<Sth2である場合の運転モード2による運転時間を設定時間Tth2-2に設定する。但し、Tth2-1<Tth2-2とする。これにより、汚れ度合いが小さいときはリフレッシュ時間を短時間で終了でき、汚れ度合い大きいときはリフレッシュ時間を長くすることができる。
【0099】
以上のように、空気清浄装置1は、リフレッシュ運転(運転モード2)において、LED7から通常運転(運転モード1)時の光強度p1とは異なる光強度p2の光を光触媒フィルタ4に照射させる方法(第1リフレッシュ方法)と、ファン5を通常運転(運転モード1)時の風量a1とは異なる風量a2で駆動させる方法(第2リフレッシュ方法)との少なくともいずれかの方法により光触媒フィルタ4のリフレッシュ運転を行う。本発明は、上述の実施形態1~7の何れかの実施形態に限定されず、実施形態1~7の少なくとも2つの実施形態を組み合わせた実施形態であってもよい。
【0100】
また他の実施形態として、制御部10は、通常運転(運転モード1)の運転時間に応じてリフレッシュ運転(運転モード2)におけるLED7の光強度p2を設定してもよい。例えば、制御部10は、通常運転(運転モード1)の運転時間が長い程、リフレッシュ運転(運転モード2)におけるLED7の光強度p2を強く設定し、通常運転(運転モード1)の運転時間が短い程、リフレッシュ運転(運転モード2)におけるLED7の光強度p2を弱く設定する。これにより、長時間の運転に伴う光触媒の機能低下を確実に回復させることができる。
【0101】
また他の実施形態として、制御部10は、通常運転(運転モード1)の運転時間に応じてリフレッシュ運転(運転モード2)の運転時間を設定してもよい。例えば、制御部10は、通常運転(運転モード1)の運転時間が長い程、リフレッシュ運転(運転モード2)の運転時間を長く設定し、通常運転(運転モード1)の運転時間が短い程、リフレッシュ運転(運転モード2)の運転時間を短く設定する。これにより、長時間の運転に伴う光触媒の機能低下を確実に回復させることができる。
【0102】
尚、本発明の空気清浄装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態を自由に組み合わせること、或いは各実施形態を適宜、変形又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
【符号の説明】
【0103】
1 :空気清浄装置
3 :吸気口
4 :光触媒フィルタ
5 :ファン
6 :排気口
7 :LED
8 :操作部
9 :人感センサ
10 :制御部
11 :電源部
12 :汚れセンサ
51 :ファンドライバ
71 :LEDドライバ
101 :受付処理部
102 :駆動処理部
103 :切替処理部
104 :計測部
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図15