(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】駆除剤としてのヘテロアリール-トリアゾール化合物およびヘテロアリール-テトラゾール化合物
(51)【国際特許分類】
C07D 401/04 20060101AFI20240312BHJP
C07D 401/14 20060101ALI20240312BHJP
C07D 409/14 20060101ALI20240312BHJP
C07D 407/14 20060101ALI20240312BHJP
C07D 403/14 20060101ALI20240312BHJP
A01N 43/653 20060101ALI20240312BHJP
A01N 47/02 20060101ALI20240312BHJP
A01P 7/04 20060101ALI20240312BHJP
A01P 7/02 20060101ALI20240312BHJP
A01P 5/00 20060101ALI20240312BHJP
A01M 1/20 20060101ALI20240312BHJP
C07D 403/04 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
C07D401/04
C07D401/14 CSP
C07D409/14
C07D407/14
C07D403/14
A01N43/653 G
A01N47/02
A01P7/04
A01P7/02
A01P5/00
A01M1/20 A
C07D403/04
(21)【出願番号】P 2020556845
(86)(22)【出願日】2019-04-15
(86)【国際出願番号】 EP2019059624
(87)【国際公開番号】W WO2019201835
(87)【国際公開日】2019-10-24
【審査請求日】2022-04-12
(32)【優先日】2018-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2018-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】313006625
【氏名又は名称】バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】アールト,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ハーレンバッハ,ヴェルナー
(72)【発明者】
【氏名】シュヴァルツ,ハンス-ゲオルク
(72)【発明者】
【氏名】フュースライン,マルティン
(72)【発明者】
【氏名】ウルブロウスキー,ハインツ-ユルゲン
(72)【発明者】
【氏名】リンカ,マルク
(72)【発明者】
【氏名】ゲルゲンス,ウルリッヒ
(72)【発明者】
【氏名】イルグ,ケルスティン
(72)【発明者】
【氏名】エビングハウス-キンツシェール,ウルリッヒ
(72)【発明者】
【氏名】コンチョ・グランデ,ヨランダ
(72)【発明者】
【氏名】ダミヨナイティス,アルナス・ヨナス
(72)【発明者】
【氏名】アイルムース,サッシャ
(72)【発明者】
【氏名】ツベルグ,アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ハイズラー,イリング
【審査官】高橋 直子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/192385(WO,A1)
【文献】特表2006-508055(JP,A)
【文献】特開2007-182422(JP,A)
【文献】特表2003-528070(JP,A)
【文献】国際公開第2008/062878(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0016812(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 401/14
C07D 403/04
C07D 409/14
C07D 407/14
C07D 403/14
A01N 43/653
A01N 47/02
A01P 7/04
A01P 7/02
A01P 5/00
A01M 1/20
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】
の化合物であって、式中、
Xが、OまたはSであり、
Q
1およびQ
2が、独立してCR
5またはNであり、ただしQ
1およびQ
2のうち少なくとも1つはNであり、
Yが、直接結合またはCH
2であり、
R
1が、1個の置換基で置換されているC
1-C
2アルキルであって、ここで置換基はC
1-C
3アルコキシ-、C
1-C
3ハロアルコキシ-、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニル、C
1-C
3ハロアルキルスルホニル、C
1-C
3アルキルスルホンアミド、C
1-C
3アルキルカルバメートおよびC
1-C
3アルキルアミドよりなる群から選択される、前記C
1-C
2アルキル;
もしくは
シクロプロピルメチルであって、ここでシクロプロピルは1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで置換基は、CN、C
1-C
6アルキルもしくはフェニルよりなる群から各々独立して選択され、ここでフェニルはハロゲン、CN、C
1-C
6アルキル、C
3-C
6シクロアルキル、C
1-C
3ハロアルキル、C
1-C
4アルコキシ、C
1-C
3ハロアルコキシ、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニルおよびC
1-C
3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい、前記シクロプロピルメチル;
もしくは
シクロペンチルメチル;シクロヘキシルメチル;
もしくは
ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されており、ここで置換基はCN、NO
2、C
1-C
6アルキル、C
3-C
6シクロアルキル、C
1-C
6アルコキシ、C
1-C
3ハロアルコキシ、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニルおよびC
1-C
3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;
もしくは
チエタン-3-イル-CH
2-;1-オキソチエタン-3-イル-CH
2-;1,1-ジオキソチエタン-3-イル-CH
2-;
もしくは
ヘテロシクリル-C
1-C
2アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の5員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO
2、C
1-C
6アルキル、C
3-C
6シクロアルキル、C
1-C
3ハロアルキル、C
1-C
4アルコキシ、C
1-C
3ハロアルコキシ、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニルおよびC
1-C
3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C
1-C
2アルキルであるか、
または
R
1が、1から3個の置換基で置換されていてもよいC
1-C
2アルコキシであって、ここで置換基はハロゲン、CN、C
1-C
6アルキル、C
1-C
6ハロアルキル、C
3-C
6シクロアルキル、C
3-C
6シクロアルキル-C
1-C
6アルキル、C
1-C
4アルコキシ、C
1-C
6ハロアルコキシ、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニルおよびC
1-C
3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C
1-C
2アルコキシであるか、
または
R
1が、1から3個の置換基で置換されていてもよいC
3-C
6アルケニルオキシであって、ここで置換基はハロゲン、C
1-C
6アルキルおよびC
1-C
6ハロアルキルよりなる群から選択される、前記C
3-C
6アルケニルオキシであるか、
または
R
1が、1から3個の置換基で置換されていてもよいC
3-C
6アルキニルオキシであって、ここで置換基はハロゲン、C
1-C
6アルキルおよびC
1-C
6ハロアルキルよりなる群から選択される、前記C
3-C
6アルキニルオキシであるか、
または
R
1が、フェニル-C
1-C
2アルコキシであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、C
1-C
6アルキル、C
1-C
3ハロアルキル、C
1-C
4アルコキシ、C
1-C
4ハロアルコキシ、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニルおよびC
1-C
3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル-C
1-C
2アルコキシであるか、
または
R
1が、ヘテロシクリル-C
1-C
2アルコキシであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、-C
1-C
6アルキル、C
1-C
3ハロアルキルおよびC
1-C
4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C
1-C
2アルコキシであり、
R
2が、1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、SF
5、NO
2、C
1-C
6アルキル、C
3-C
6シクロアルキル(これらはCNで置換されていてもよい);C
1-C
3ハロアルキル、C
1-C
4アルコキシ、C
1-C
3ハロアルコキシ、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
3-C
4シクロアルキルチオ、C
3-C
4シクロアルキルスルフィニル、C
3-C
4シクロアルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニルおよびC
1-C
3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニルであるか、
または
R
2が、1から3個の置換基によって置換されていてもよいピリジンであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、NO
2、C
1-C
6アルキル、C
3-C
6シクロアルキル(これらはCNで置換されていてもよい);C
1-C
3ハロアルキル、C
1-C
4アルコキシ、C
1-C
3ハロアルコキシ、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
3-C
4シクロアルキルチオ、C
3-C
4シクロアルキルスルフィニル、C
3-C
4シクロアルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニルおよびC
1-C
3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ピリジンであるか、
または
R
2が、チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであって、これらの各々は1もしくは2個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、NO
2、C
1-C
6アルキル、C
3-C
6シクロアルキル(これらはCNで置換されていてもよい);C
3-C
6シクロアルキル-C
1-C
6アルキル、C
1-C
3ハロアルキル、C
1-C
4アルコキシ、C
1-C
3ハロアルコキシ、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
3-C
4シクロアルキルチオ、C
3-C
4シクロアルキルスルフィニル、C
3-C
4シクロアルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニルおよびC
1-C
3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであり、
R
3a、R
3bが、水素;
ならびに
1から3個の置換基によって置換されていてもよいC
1-C
6アルキルであって、ここで置換基はC
1-C
6アルキル、C
3-C
6シクロアルキル、C
1-C
3ハロアルキル、C
1-C
4アルコキシ、C
1-C
3ハロアルコキシ、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニルおよびC
1-C
3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記C
1-C
6アルキル;
ならびに
C
3-C
6シクロアルキル;C
1-C
6ハロアルキル;C
2-C
6アルケニル;C
2-C
6ハロアルケニル;C
2-C
6アルキニル;C
2-C
6ハロアルキニル;
ならびに
ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO
2、C
1-C
6アルキル、C
1-C
3ハロアルキル、C
1-C
4アルコキシおよびC
1-C
4ハロアルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ベンジル;
ならびに
ヘテロシクリル-C
1-C
6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO
2、C
1-C
6アルキル、C
1-C
3ハロアルキルおよびC
1-C
4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C
1-C
6アルキル;もしくは1個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、NO
2、C
1-C
6アルキル、C
1-C
3ハロアルキル、C
1-C
4アルコキシよりなる群から選択される、前記フェニル
よりなる群から独立して選択されるか、
または
R
3a、R
3bが、それらが結合している炭素と共に、1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいシクロプロパン環、シクロブタン環、オキセタン環もしくはテトラヒドロピラン環を形成し、ここで置換基はハロゲン、CN、C
1-C
6アルキル、C
1-C
3ハロアルキルおよびC
1-C
4アルコキシよりなる群から各々独立して選択され、
R
4が、ピリジンまたはピリミジンであって、ここでピリジンまたはピリミジンは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO
2、C
1-C
6アルキル、C
3-C
6シクロアルキル、C
1-C
3ハロアルキル、C
1-C
4アルコキシ、C
1-C
3ハロアルコキシ、C
1-C
3アルキルチオ、C
1-C
3アルキルスルフィニル、C
1-C
3アルキルスルホニル、C
1-C
3ハロアルキルチオ、C
1-C
3ハロアルキルスルフィニルおよびC
1-C
3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記ピリジンまたはピリミジンであり、
R
5が、水素、ハロゲン、CN、C
1-C
3アルキル、C
1-C
3ハロアルキル、C
3-C
4シクロアルキルまたはC
1-C
3アルコキシである、前記化合物。
【請求項2】
Xが、OまたはSであり、
Q
1およびQ
2が、独立してCR
5またはNであり、ただしQ
1およびQ
2のうち少なくとも1つはNであり、
Yが、直接結合またはCH
2であり、
R
1が、1個の置換基で置換されているC
1-C
2アルキルであって、ここで置換基はメトキシ、エトキシ、iso-プロピルオキシ、n-プロピルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニル、メチルスルホンアミド、エチルカルバメート、アセトアミドよりなる群から選択される、前記C
1-C
2アルキル;
もしくは
シクロプロピルメチルであって、ここでシクロプロピルは1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで置換基は、CN、メチル、エチル、フェニル、4-フルオロフェニルもしくは4-クロロフェニルよりなる群から各々独立して選択される、前記シクロプロピルメチル;
もしくは
シクロペンチルメチル;シクロヘキシルメチル;
もしくは
ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されており、ここで置換基はCN、NO
2、メチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;
もしくは
チエタン-3-イル-CH
2-;1-オキソチエタン-3-イル-CH
2-;1,1-ジオキソチエタン-3-イル-CH
2-;
もしくは
ヘテロシクリル-メチルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の5員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO
2、メチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-メチルであるか、
または
R
1が、1から3個のフッ素置換基で置換されていてもよいC
1-C
2アルコキシであるか、もしくは1個の置換基で置換されていてもよいC
1-C
2アルコキシであって、ここで置換基はメチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニルよりなる群から選択される、前記C
1-C
2アルコキシであるか、
または
R
1が、フッ素および塩素よりなる群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい、もしくはメチルおよびトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよいC
3-C
4アルケニルオキシであるか、
または
R
1が、フッ素および塩素よりなる群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい、もしくはメチルおよびトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよいC
3-C
4アルキニルオキシであるか、
または
R
1が、ベンジルオキシであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニルおよびメチルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジルオキシであり、
R
2が、1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、SF
5、NO
2、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、1-シアノシクロプロピル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルチオ、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、イソプロピルチオ、イソプロピルスルフィニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルチオ、シクロプロピルスルフィニル、シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチル-スルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニルであるか、
または
R
2が、1から3個の置換基によって置換されていてもよいピリジンであって、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO
2、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、1-シアノシクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルチオ、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、イソプロピルチオ、イソプロピルスルフィニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルチオ、シクロプロピルスルフィニル、シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ピリジンであるか、
または
R
2が、チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであって、これらの各々は1もしくは2個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO
2、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、1-シアノシクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルチオ、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、イソプロピルチオ、イソプロピルスルフィニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルチオ、シクロプロピルスルフィニル、シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチル-スルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであり、
R
3a、R
3bが、水素;
ならびに
1から3個の置換基によって置換されていてもよいC
1-C
3アルキルであって、ここで置換基はメチル、エチル、iso-プロピル、n-プロピル、シクロプロピル、シクロブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記C
1-C
3アルキル;
ならびに
シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、エチニル、2-プロペン-1-イルおよび2-プロピン-1-イル;
ならびに
ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO
2、メチル、トリフルオロメチルおよびメトキシよりなる群から独立して選択される、前記ベンジル;
ならびに
ヘテロシクリル-メチルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO
2、メチル、トリフルオロメチルおよびメトキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-メチル;もしくは1個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO
2、メチル、トリフルオロメチルおよびメトキシよりなる群から選択される、前記フェニル
よりなる群から独立して選択されるか、
または
R
3a、R
3bが、それらが結合している炭素と共に、シクロプロパン環、シクロブタン環、オキセタン環もしくはテトラヒドロピラン環を形成し、
R
4が、ピリジンまたはピリミジンであって、ここでピリジンまたはピリミジンは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO
2、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から選択される、前記ピリジンまたはピリミジンであり、
R
5が、水素、フッ素、塩素、臭素、CN、メチル、エチル、iso-プロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、メトキシまたはエトキシである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Xが、Oであり、
Q
1が、Nであり、
Q
2が、CR
5またはNであり、
Yが、直接結合であり、
R
1が、メトキシエチル、エトキシメチル、2-メチルチオエチル、2-(トリフルオロメチルチオ)エチル、2-メチルスルホニルエチル、2-(メチルスルホンアミド)エチル、2-(エチルカルバメート)エチル、2-アセトアミドエチル、1-(1-メチルシクロプロピル)メチル、1-(1-フェニルシクロプロピル)メチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、4-フルオロフェニル-2-エチル、4-シアノフェニルメチル、4-メトキシフェニルメチル、チエタン-3-イルメチル、1,1-ジオキソチエタン-3-イルメチル、1,3-ジオキソラン-2-イルメチル、テトラヒドロフラン-2-イルメチル、テトラヒドロフラン-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルメチル、ピリジン-2-イルメチル、ピリジン-3-イルメチル、ピリジン-4-イルメチル、2-クロロ-ピリジン-5-イル、ピリミジン-2-イルメチル、メトキシおよびエトキシであり、
R
2が、3-クロロ-5-トリフルオロメチル-フェニル、3-トリフルオロメチル-フェニル、3,5-ビス(トリフルオロメチル)-フェニル、3,5-ジクロロ-フェニル、3-クロロ-フェニル、3-クロロ-5-メチルスルホニル-フェニル、3-クロロ-5-(ペンタフルオロ-λ
6-チオ)-フェニル、3-フルオロ-5-シクロプロピル-フェニル、3-クロロ-5-シクロプロピル-フェニル、5-メチルスルホニル-ピリジン-3-イル、2-クロロ-チエン-4-イルであり、
R
3aが、メチルであり、
R
3bが、水素であり、
R
4が、ピリミジン-2-イル、5-シアノ-ピリジン-2-イルであり、
R
5が、水素である、
請求項1または2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
式(I’)
【化2】
に記載の構造であって、式中、構造要素Y、Q
1、Q
2、R
1、R
2、R
3a、R
3b、R
4およびR
5は、請求項1において与えられる意味、または請求項2において与えられる意味、または請求項3において与えられる意味を有する、前記構造を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
式中、Q
1がNまたはCR
5を表し、Q
2がNを表し、ならびに全てのさらなる構造要素Y、R
1、R
2、R
3a、R
3b、R
4およびR
5が請求項1において与えられる意味、または請求項2において与えられる意味、または請求項3において与えられる意味を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
式中、Q
1がNを表し、Q
2がCR
5を表し、ならびに全てのさらなる構造要素Y、R
1、R
2、R
3a、R
3b、R
4およびR
5が請求項1において与えられる意味、または請求項2において与えられる意味、または請求項3において与えられる意味を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
式(a)
【化3】
の化合物であって、式中、構造要素Y、
Q
1
、Q
2
、R
1、R
3a
、R
3b
およびR
4
は、請求項1において与えられる意味、または請求項2において与えられる意味、または請求項3において与えられる意味を有する、前記化合物。
【請求項8】
次の式(a-001)から(a-027):
【表1】
の化合物の群から選択される、化合物。
【請求項9】
請求項1から6のいずれか1項に記載の式(I)の少なくとも1つの化合物を含む、製剤。
【請求項10】
少なくとも1つの増量剤および/または少なくとも1つの界面活性物質をさらに含む、請求項9に記載の製剤。
【請求項11】
式(I)の化合物が少なくとも1つのさらなる活性化合物と混合されていることを特徴とする、請求項9または10に記載の製剤。
【請求項12】
請求項1から6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物または請求項9から11のいずれか1項に記載の製剤を有害生物および/またはそれらの生息場所に対して作用させることを特徴とする、有害生物を防除する方法であって、外科手術または治療による非ヒト動物の身体の処置方法および非ヒト動物の身体に対して実行される診断方法が除外され、並びに、人間を手術、治療または診断する方法が除かれる、前記方法。
【請求項13】
有害生物が動物性有害生物であって昆虫、クモ類もしくは線虫を含むこと、または有害生物が昆虫、クモ類もしくは線虫であることを特徴とする、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
動物性有害生物を防除するための、請求項1から6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物または請求項9から11のいずれか1項に記載の製剤の使用であって、外科手術または治療による非ヒト動物の身体の処置方法および非ヒト動物の身体に対して実行される診断方法が除外され、並びに、人間を手術、治療または診断する方法が除かれる、前記使用。
【請求項15】
動物性有害生物が昆虫、クモ類もしくは線虫を含むこと、または動物性有害生物が昆虫、クモ類もしくは線虫であることを特徴とする、請求項14に記載の使用。
【請求項16】
作物保護における、請求項14または15に記載の使用。
【請求項17】
媒介生物の防除における、請求項14または15に記載の化合物または塩の使用。
【請求項18】
種子を請求項1から6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物または請求項9から11のいずれか1項に記載の製剤と接触させる方法ステップを含む、種子または発芽中の植物を有害生物から保護する方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法によって得られる種子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規のヘテロアリール-トリアゾール化合物およびヘテロアリール-テトラゾール化合物、かかる化合物を含む製剤および組成物、ならびに植物保護における節足動物および昆虫を包含する動物性有害生物(animal pest)の防除におけるそれらの使用、および動物上の外部寄生生物の防除のためのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
式Iのヘテロアリール-トリアゾール化合物およびヘテロアリール-テトラゾール化合物(R3a=C1-C3アルキルまたはC1-C3ハロアルキル、R3b=水素)は、動物上の外部寄生生物の防除における使用について、WO2017/192385中に開示されている。
【0003】
現代の植物保護製品および動物用の外部寄生生物駆除剤は、例えば有効性、持続性、スペクトルおよび抵抗性打破特性に関する多くの要求に応えなければならない。毒性の問題、他の活性化合物または製剤助剤との組み合わせ性が役割を果たし、活性化合物の合成に必要とされる費用の問題も同様である。さらには、抵抗性が生じ得る。これら全ての理由のため、新規の作物保護組成物または動物用外部寄生生物駆除剤の探索が完了したと考えることはできず、既知の化合物と比較して、少なくとも個々の側面に関して改良された特性を持つ新規の化合物へのニーズが常にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、様々な側面において駆除剤のスペクトルを拡げる化合物を提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
【0007】
の化合物であって、式中(構造1-1):
Xは、OまたはSであり、
Q1およびQ2は、独立してCR5またはNであり、ただしQ1およびQ2のうち少なくとも1つはNであり、
Yは、直接結合またはCH2であり、
R1は、1個の置換基で置換されているC1-C6アルキルであって、ここで置換基はC1-C3アルコキシ-、C1-C3ハロアルコキシ-、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C1-C6アルキル;1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、-COOH、-CONH2、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C3-C6シクロアルキル;シクロプロピル-C1-C2アルキルであって、ここでシクロプロピルは1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、ならびにハロゲン、CNもしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルよりなる群から各々独立して選択される、前記シクロプロピル-C1-C2アルキル;C5-C6シクロアルキル-C1-C2アルキルであって、ここでC5-C6シクロアルキルは1もしくは2個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-COOH、-CONH2、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C5-C6シクロアルキル-C1-C2アルキル;ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されており、ここで置換基はヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-SF5、-SiMe3、-NH2、C1-C6アルキル、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;フェニル-C2-C6アルキルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-C2-C6アルキル;チエタン-3-イル-CH2-;1-オキソチエタン-3-イル-CH2-;1,1-ジオキソチエタン-3-イル-CH2-;ヘテロシクリル-C1-C6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の5員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルキル;もしくはヘテロシクリルであって、ここでヘテロシクリルは4員から10員の飽和または部分不飽和のヘテロシクリルよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリルであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC1-C6アルコキシであって、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から選択される、前記C1-C6アルコキシであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルケニルオキシであって、ここで置換基はハロゲン、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C3-C6アルケニルオキシであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルキニルオキシ(alkinyloxy)であって、ここで置換基はハロゲン、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C3-C6アルキニルオキシであるか、または
R1は、フェニル-C1-C6アルコキシであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、NH2、SF5、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニルおよびC1-C3アルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル-C1-C6アルコキシであるか、または
R1は、ヘテロシクリル-C1-C6アルコキシであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキルもしくはC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルコキシであり、
R2は、1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルもしくはナフチルであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、-NH2、CN、SF5、-COOH、-CONH2、NO2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルスルファニル、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-CONH(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C1-C4アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)H、-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキル、フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールよりなる群から各々独立して選択され、前記フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、CN、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、前記フェニルもしくはナフチルであるか、
または
R2は、ピリジン、ピリミジン、ピラジンもしくはピリダジンであって、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、SF5、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルスルファニル、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)H、-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキル、フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールよりなる群から独立して選択され、前記フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、CN、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、前記ピリジン、ピリミジン、ピラジンもしくはピリダジンであるか、
または
R2は、飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員、9員もしくは10員のヘテロアリールよりなる群から選択されるヘテロシクリルであって、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、SF5、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルスルファニル、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)H、-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキル、フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールよりなる群から独立して選択され、前記フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、CN、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、前記ヘテロシクリルであるか、
または
R2は、各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキルもしくはC1-C6ハロアルキルであり、
R3a、R3bは、水素;ハロゲン;CN;1から3個の置換基によって置換されていてもよいC1-C6アルキルであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から独立して選択される、前記C1-C6アルキル;置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル;置換されていてもよいC1-C6ハロアルキル;置換されていてもよいC2-C6アルケニル;置換されていてもよいC2-C6ハロアルケニル;置換されていてもよいC2-C6アルキニル;ベンジルであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、NH2、SF5、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニルおよびC1-C3アルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;ヘテロシクリル-C1-C6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキルもしくはC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルキル;1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、NH2、SF5、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニルおよびC1-C3アルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル;もしくはヘテロシクリルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキルもしくはC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリルよりなる群から独立して選択されるか、
または
R3a、R3bは、それらがつながっている炭素と共に、1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6-炭素環式環系もしくは3員から6員の複素環式環系を形成し、ここで置換基はハロゲン、CN、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C4アルコキシもしくはC1-C3ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択され、
R4は、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールであって、ここでピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、-NO2、-NH2、または各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hもしくは-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から選択される、前記ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールであり、
R5は、水素、ハロゲン、CN、または各々の場合に置換されていてもよいC1-C3アルキル、C3-C4シクロアルキル、C1-C3アルコキシ、C1-C3アルコキシC(O)-、(C1-C3アルコキシ)2CH-、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-C(=NOC1-C4アルキル)Hもしくは-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルである、前記化合物を提供する。
【0008】
本発明は、さらには、一般式(I)の化合物であって、式中(構造1-2)、
Xは、OまたはSであり、
Q1およびQ2は、独立してCR5またはNであり、ただしQ1およびQ2のうち少なくとも1つはNであり、
Yは、直接結合または置換されていてもよいCH2であり、
R1は、1個の置換基で置換されているC1-C6アルキルであって、ここで置換基はC1-C6アルコキシ-、C1-C6ハロアルコキシ-、C1-C6アルキルチオ、C1-C6アルキルスルフィニル、C1-C6アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルキルチオ(cycloalkylkylthio)、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C6ハロアルキルチオ、C1-C6ハロアルキルスルフィニル、C1-C6ハロアルキルスルホニル、C1-C6アルキルスルホンアミド、C1-C6アルキルカルバメート、C1-C6アルキル-アミドおよびC3-C6シクルアルキル(cyclalkyl)-アミドよりなる群から選択される、前記C1-C6アルキル;
もしくは
1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、-COOH、-CONH2、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2;よりなる群から選択される、前記C3-C6シクロアルキル;
もしくは
シクロプロピル-C1-C2アルキルであって、ここでシクロプロピルは1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2およびフェニルよりなる群から各々独立して選択され、ここでフェニルはハロゲン、CN、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい、前記シクロプロピル-C1-C2アルキル;
もしくは
C5-C6シクロアルキル-C1-C2アルキルであって、ここでC5-C6シクロアルキルは1もしくは2個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-COOH、-CONH2、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C5-C6シクロアルキル-C1-C2アルキル;
もしくは
ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されており、ここで置換基はヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-SF5、-SiMe3、-NH2、C1-C6アルキル、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;
もしくは
フェニル-C2-C6アルキルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-C2-C6アルキル;
もしくは
チエタン-3-イル-CH2-;1-オキソチエタン-3-イル-CH2-;1,1-ジオキソチエタン-3-イル-CH2-;
もしくは
ヘテロシクリル-C1-C6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の5員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルキル;
もしくは
ヘテロシクリルであって、ここでヘテロシクリルは4員から10員の飽和もしくは部分不飽和のヘテロシクリルよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリルであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC1-C6アルコキシであって、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から選択される、前記C1-C6アルコキシであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルケニルオキシであって、ここで置換基はハロゲン、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C3-C6アルケニルオキシであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルキニルオキシ(alkinyloxy)であって、ここで置換基はハロゲン、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C3-C6アルキニルオキシであるか、
または
R1は、フェニル-C1-C6アルコキシであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、SF5、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニルおよびC1-C3アルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル-C1-C6アルコキシであるか、
または
R1は、ヘテロシクリル-C1-C6アルコキシであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキルもしくはC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルコキシであるか、
または
R1は、OHであり、
R2は、1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルもしくはナフチルであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、-NH2、CN、SF5、-COOH、-CONH2、NO2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C6アルキルチオ、C1-C6アルキルスルフィニル、C1-C6アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルチオ、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C6ハロアルキルチオ、C1-C6ハロアルキルスルフィニル、C1-C6ハロアルキルスルホニル、C2-C6アルケニルチオ、C2-C6アルケニルスルフィニル、C2-C6アルケニルスルホニル、C2-C6アルキニルチオ(alkinylthio)、C2-C6アルキニルスルフィニル(alkinylsulfinyl)、C2-C6アルキニルスルホニル(alkinylsulfonyl)、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、ヘテロシクリルチオ、ヘテロシクリルスルフィニル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロアリールチオ、ヘテロアリールスルフィニル、ヘテロアリールスルホニル、S-C1-C6アルキルスルフィンイミドイル、S-C3-C6シクロアルキルスルフィンイミドイル、S-C2-C6アルケニルスルフィンイミドイル、S-C2-C6アルキニルスルフィンイミドイル(alkinylsulfinimidoyl)、S-フェニルスルフィンイミドイル、S-ヘテロシクリルスルフィンイミドイル、S-ヘテロアリールスルフィンイミドイル、S-C1-C6アルキルスルホンイミドイル、S-C3-C6シクロアルキルスルホンイミドイル、S-C2-C6アルケニルスルホンイミドイル、S-C2-C6アルキニルスルホンイミドイル(alkinylsulfonimidoyl)、S-フェニルスルホンイミドイル、S-ヘテロシクリルスルホンイミドイル、S-ヘテロアリールスルホンイミドイル、-NH(C1-C6アルキル)、-N(C1-C6アルキル)2、-NHCO-C1-C6アルキル、-N(C1-C6アルキル)CO-C1-C6アルキル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-C1-C6アルキル、-NHCO-フェニル、-N(C1-C6アルキル)CO-フェニル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-フェニル、-NHCO-C3-C6シクロアルキル、-N(C1-C6アルキル)CO-(C3-C6シクロアルキル)、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-(C3-C6シクロアルキル)、-NHCO-ヘテロアリール、-N(C1-C6アルキル)CO-ヘテロアリール、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-ヘテロアリール、-NHCO-ヘテロシクリル、-N(C1-C6アルキル)CO-ヘテロシクリル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-ヘテロシクリル、-CO2C1-C6アルキル、-CONH(C1-C6アルキル)、-CON(C1-C6アルキル)2、-CONH(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C1-C6アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C3-C6シクロアルキル)2、-CONH-フェニル、-CON(C1-C6アルキル)フェニル、-CON(C3-C6シクロアルキル)フェニル、-CONH-ヘテロアリール、-CON(C1-C6アルキル)ヘテロアリール、-CON(C3-C6シクロアルキル)ヘテロアリール、-CONH-ヘテロシクリル、-CON(C1-C6アルキル)ヘテロシクリル、-CON(C3-C6シクロアルキル)ヘテロシクリル、-C(=NOC1-C6アルキル)H、-C(=NOC1-C6アルキル)-C1-C6アルキル、-NHSO2-C1-C6アルキル、-N(C1-C6アルキル)SO2-C1-C6アルキル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-C1-C6アルキル、-NHSO2-フェニル、-N(C1-C6アルキル)SO2-フェニル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-フェニル、-NHSO2-C3-C6シクロアルキル、-N(C1-C6アルキル)SO2-(C3-C6シクロアルキル)、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-(C3-C6シクロアルキル)、-NHSO2-ヘテロシクリル、-N(C1-C4アルキル)SO2-ヘテロシクリル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-ヘテロシクリル、-NHSO2-ヘテロアリール、-N(C1-C6アルキル)SO2-ヘテロアリール、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-ヘテロアリール、-SO2NH(C1-C6アルキル)、-SO2N(C1-C6アルキル)2、-SO2N(C1-C6アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-SO2NH(C3-C6シクロアルキル)、-SO2N(C3-C6シクロアルキル)2、-SO2NH(フェニル)、-SO2N(C1-C6アルキル)(フェニル)、-SO2N(C1-C4シクロアルキル)(フェニル)、-SO2NH(ヘテロアリール)、-SO2N(C1-C6アルキル)(ヘテロアリール)、-SO2N(C3-C6シクロアルキル)(ヘテロアリール)、-SO2NH(ヘテロシクリル)、-SO2N(C1-C4アルキル)(ヘテロシクリル)、-SO2N(C3-C6シクロアルキル)(ヘテロシクリル);
ならびにフェニルおよび5員から6員のヘテロアリールであり、ここでフェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、-CN、各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシおよびC1-C6ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよい、前記フェニルおよび5員から6員のヘテロアリール;
ならびに置換されていてもよい4員から6員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環;
ならびに-SO2NH2
よりなる群から各々独立して選択される、前記フェニルもしくはナフチルであるか、
または
R2は、ピリジン、ピリミジン、ピラジンもしくはピリダジンであって、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、SF5、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C6アルキルチオ、C1-C6アルキルスルフィニル、C1-C6アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルチオ、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C6ハロアルキルチオ、C1-C6ハロアルキルスルフィニル、C1-C6ハロアルキルスルホニル、C2-C6アルケニルチオ、C2-C6アルケニルスルフィニル、C2-C6アルケニルスルホニル、C2-C6アルキニルチオ(alkinylthio)、C2-C6アルキニルスルフィニル(alkinylsulfinyl)、C2-C6アルキニルスルホニル(alkinylsulfonyl)、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、ヘテロシクリルチオ、ヘテロシクリルスルフィニル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロアリールチオ、ヘテロアリールスルフィニル、ヘテロアリールスルホニル、S-C1-C6アルキルスルフィンイミドイル、S-C3-C6シクロアルキルスルフィンイミドイル、S-C2-C6アルケニルスルフィンイミドイル、S-C2-C6アルキニルスルフィンイミドイル(alkinylsulfinimidoyl)、S-フェニルスルフィンイミドイル、S-ヘテロシクリルスルフィンイミドイル、S-ヘテロアリールスルフィンイミドイル、S-C1-C6アルキルスルホンイミドイル、S-C3-C6シクロアルキルスルホンイミドイル、S-C2-C6アルケニルスルホンイミドイル、S-C2-C6アルキニルスルホンイミドイル(alkinylsulfonimidoyl)、S-フェニルスルホンイミドイル、S-ヘテロシクリルスルホンイミドイル、S-ヘテロアリールスルホンイミドイル、-NH(C1-C6アルキル)、-NH(C1-C6アルキル)、-N(C1-C6アルキル)2、-NHCO-C1-C6アルキル、-N(C1-C6アルキル)CO-C1-C6アルキル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-C1-C6アルキル、-NHCO-フェニル、-N(C1-C6アルキル)CO-フェニル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-フェニル、-NHCO-C3-C6シクロアルキル、-N(C1-C6アルキル)CO-(C3-C6シクロアルキル)、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-(C3-C6シクロアルキル)、-NHCO-ヘテロアリール、-N(C1-C6アルキル)CO-ヘテロアリール、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-ヘテロアリール、-NHCO-ヘテロシクリル、-N(C1-C6アルキル)CO-ヘテロシクリル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-ヘテロシクリル、-CO2C1-C6アルキル、-CONH(C1-C6アルキル)、-CON(C1-C6アルキル)2、-CONH(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C1-C6アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C3-C6シクロアルキル)2、-CONH-フェニル、-CON(C1-C6アルキル)フェニル、-CON(C3-C6シクロアルキル)フェニル、-CONH-ヘテロアリール、-CON(C1-C6アルキル)ヘテロアリール、-CON(C3-C6シクロアルキル)ヘテロアリール、-CONH-ヘテロシクリル、-CON(C1-C6アルキル)ヘテロシクリル、-CON(C3-C6シクロアルキル)ヘテロシクリル、-C(=NOC1-C6アルキル)H、-C(=NOC1-C6アルキル)-C1-C6アルキル、-NHSO2-C1-C6アルキル、-N(C1-C6アルキル)SO2-C1-C6アルキル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-C1-C6アルキル、-NHSO2-フェニル、-N(C1-C6アルキル)SO2-フェニル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-フェニル、-NHSO2-C3-C6シクロアルキル、-N(C1-C6アルキル)SO2-(C3-C6シクロアルキル)、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-(C3-C6シクロアルキル)、-NHSO2-ヘテロシクリル、-N(C1-C4アルキル)SO2-ヘテロシクリル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-ヘテロシクリル、-NHSO2-ヘテロアリール、-N(C1-C6アルキル)SO2-ヘテロアリール、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-ヘテロアリール、-SO2NH(C1-C6アルキル)、-SO2N(C1-C6アルキル)2、-SO2N(C1-C6アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-SO2NH(C3-C6シクロアルキル)、-SO2N(C3-C6シクロアルキル)2、-SO2NH(フェニル)、-SO2N(C1-C6アルキル)(フェニル)、-SO2N(C1-C4シクロアルキル)(フェニル)、-SO2NH(ヘテロアリール)、-SO2N(C1-C6アルキル)(ヘテロアリール)、-SO2N(C3-C6シクロアルキル)(ヘテロアリール)、-SO2NH(ヘテロシクリル)、-SO2N(C1-C4アルキル)(ヘテロシクリル)、-SO2N(C3-C6シクロアルキル)(ヘテロシクリル);
ならびにフェニルおよび5員から6員のヘテロアリールであり、ここでフェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、-CN、各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシおよびC1-C6ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよい、前記フェニルおよび5員から6員のヘテロアリール;
ならびに置換されていてもよい4員から6員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環;
ならびに-SO2NH2
よりなる群から独立して選択される、前記ピリジン、ピリミジン、ピラジンもしくはピリダジンであるか、
または
R2は、飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員、9員もしくは10員のヘテロアリールよりなる群から選択されるヘテロシクリルであって、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、SF5、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C6アルキルチオ、C1-C6アルキルスルフィニル、C1-C6アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルチオ、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C6ハロアルキルチオ、C1-C6ハロアルキルスルフィニル、C1-C6ハロアルキルスルホニル、C2-C6アルケニルチオ、C2-C6アルケニルスルフィニル、C2-C6アルケニルスルホニル、C2-C6アルキニルチオ(alkinylthio)、C2-C6アルキニルスルフィニル(alkinylsulfinyl)、C2-C6アルキニルスルホニル(alkinylsulfonyl)、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、ヘテロシクリルチオ、ヘテロシクリルスルフィニル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロアリールチオ、ヘテロアリールスルフィニル、ヘテロアリールスルホニル、S-C1-C6アルキルスルフィンイミドイル、S-C3-C6シクロアルキルスルフィンイミドイル、S-C2-C6アルケニルスルフィンイミドイル、S-C2-C6アルキニルスルフィンイミドイル(alkinylsulfinimidoyl)、S-フェニルスルフィンイミドイル、S-ヘテロシクリルスルフィンイミドイル、S-ヘテロアリールスルフィンイミドイル、S-C1-C6アルキルスルホンイミドイル、S-C3-C6シクロアルキルスルホンイミドイル、S-C2-C6アルケニルスルホンイミドイル、S-C2-C6アルキニルスルホンイミドイル(alkinylsulfonimidoyl)、S-フェニルスルホンイミドイル、S-ヘテロシクリルスルホンイミドイル、S-ヘテロアリールスルホンイミドイル、-NH(C1-C6アルキル)、-N(C1-C6アルキル)2、-NHCO-C1-C6アルキル、-N(C1-C6アルキル)CO-C1-C6アルキル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-C1-C6アルキル、-NHCO-フェニル、-N(C1-C6アルキル)CO-フェニル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-フェニル、-NHCO-C3-C6シクロアルキル、-N(C1-C6アルキル)CO-(C3-C6シクロアルキル)、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-(C3-C6シクロアルキル)、-NHCO-ヘテロアリール、-N(C1-C6アルキル)CO-ヘテロアリール、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-ヘテロアリール、-NHCO-ヘテロシクリル、-N(C1-C6アルキル)CO-ヘテロシクリル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-ヘテロシクリル、-CO2C1-C6アルキル、-CONH(C1-C6アルキル)、-CON(C1-C6アルキル)2、-CONH(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C1-C6アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C3-C6シクロアルキル)2、-CONH-フェニル、-CON(C1-C6アルキル)フェニル、-CON(C3-C6シクロアルキル)フェニル、-CONH-ヘテロアリール、-CON(C1-C6アルキル)ヘテロアリール、-CON(C3-C6シクロアルキル)ヘテロアリール、-CONH-ヘテロシクリル、-CON(C1-C6アルキル)ヘテロシクリル、-CON(C3-C6シクロアルキル)ヘテロシクリル、-C(=NOC1-C6アルキル)H、-C(=NOC1-C6アルキル)-C1-C6アルキル、-NHSO2-C1-C6アルキル、-N(C1-C6アルキル)SO2-C1-C6アルキル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-C1-C6アルキル、-NHSO2-フェニル、-N(C1-C6アルキル)SO2-フェニル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-フェニル、-NHSO2-C3-C6シクロアルキル、-N(C1-C6アルキル)SO2-(C3-C6シクロアルキル)、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-(C3-C6シクロアルキル)、-NHSO2-ヘテロシクリル、-N(C1-C4アルキル)SO2-ヘテロシクリル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-ヘテロシクリル、-NHSO2-ヘテロアリール、-N(C1-C6アルキル)SO2-ヘテロアリール、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-ヘテロアリール、-SO2NH(C1-C6アルキル)、-SO2N(C1-C6アルキル)2、-SO2N(C1-C6アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-SO2NH(C3-C6シクロアルキル)、-SO2N(C3-C6シクロアルキル)2、-SO2NH(フェニル)、-SO2N(C1-C6アルキル)(フェニル)、-SO2N(C1-C4シクロアルキル)(フェニル)、-SO2NH(ヘテロアリール)、-SO2N(C1-C6アルキル)(ヘテロアリール)、-SO2N(C3-C6シクロアルキル)(ヘテロアリール)、-SO2NH(ヘテロシクリル)、-SO2N(C1-C4アルキル)(ヘテロシクリル)、-SO2N(C3-C6シクロアルキル)(ヘテロシクリル);
ならびにフェニルおよび5員から6員のヘテロアリールであり、ここでフェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、-CN、各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシおよびC1-C6ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択される1から2個の置換基で置換されていてもよい、前記フェニルおよび5員から6員のヘテロアリール;
ならびに置換されていてもよい4員から6員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環;
ならびに-SO2NH2
よりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリルであるか、
または
R2は、各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキルもしくはC1-C6ハロアルキルであり、
R3a、R3bは、水素、ハロゲン、CN;
ならびに
1から3個の置換基によって置換されていてもよいC1-C6アルキルであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から独立して選択される、前記C1-C6アルキル;
ならびに
置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル;置換されていてもよいC1-C6ハロアルキル;置換されていてもよいC2-C6アルケニル;置換されていてもよいC2-C6ハロアルケニル;置換されていてもよいC2-C6アルキニル;置換されていてもよいC2-C6ハロアルキニル;
ならびに
ベンジルであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、NH2、SF5、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニルおよびC1-C3アルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択され;
ならびに
ヘテロシクリル-C1-C6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキルもしくはC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルキル;
ならびに
1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、NH2、SF5、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニルおよびC1-C3アルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル;
ならびに
ヘテロシクリルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、NH2、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキルもしくはC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリルよりなる群から独立して選択されるか、
または
R3a、R3bは、それらがつながっている炭素と共に、1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6-炭素環式環系もしくは3員から6員の複素環式環系を形成し、ここで置換基はハロゲン、CN、もしくは各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C1-C4アルコキシもしくはC1-C3ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択され、
R4は、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールであって、ここでピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-SO2NH2、-CONH2、-CSNH2、NO2、-NH2、各々の場合に置換されていてもよいC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6ハロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C6アルキルチオ、C1-C6アルキルスルフィニル、C1-C6アルキルスルホニル、C1-C6ハロアルキルチオ、C1-C6ハロアルキルスルフィニル、C1-C6ハロアルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルチオ、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C2-C4アルケニルチオ、C2-C4アルケニルスルフィニル、C2-C4アルケニルスルホニル、C2-C4アルキニルチオ(alkinylthio)、C2-C4アルキニルスルフィニル(alkinylsulfinyl)、C2-C4アルキニルスルホニル(alkinylsulfonyl)、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、S-C1-C6アルキルスルフィンイミドイル、S-C3-C6シクロアルキルスルフィンイミドイル、S-C2-C6アルケニルスルフィンイミドイル、S-C2-C6アルキニルスルフィンイミドイル(alkinylsulfinimidoyl)、S-フェニルスルフィンイミドイル、S-C1-C6アルキルスルホンイミドイル、S-C3-C6シクロアルキルスルホンイミドイル、S-C2-C6アルケニルスルホンイミドイル、S-C2-C6アルキニルスルホンイミドイル(alkinylsulfonimidoyl)、S-フェニルスルホンイミドイル、-NH(C1-C6アルキル)、-N(C1-C6アルキル)2、-NHCO-C1-C6アルキル、-N(C1-C6アルキル)CO-C1-C6アルキル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-C1-C6アルキル、-NHCO-C3-C6シクロアルキル、-N(C1-C6アルキル)CO-(C3-C6シクロアルキル)、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-(C3-C6シクロアルキル)、-N(C1-C6アルキル)CO-フェニル、-N(C3-C6シクロアルキル)CO-フェニル、-NHCO-フェニル、-N(CO-C1-C6アルキル)2、-N(CO-C3-C6シクロアルキル)2、-N(CO-フェニル)2、-N(CO-C3-C6シクロアルキル)(CO-C1-C6アルキル)、-N(CO-C3-C6シクロアルキル)(CO-フェニル)、-N(CO-C1-C6アルキル)(CO-フェニル)、-CO2C1-C6アルキル、-CONH(C1-C6アルキル)、-CON(C1-C6アルキル)2、-CONH(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C1-C6アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C3-C6シクロアルキル)2、-CONH-SO2-C1-C6アルキル、-CONH-SO2-フェニル、-CONH-SO2-(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C1-C6アルキル)-SO2-C1-C6アルキル、-CON(C1-C6アルキル)-SO2-フェニル、-CON(C1-C6アルキル)-SO2-(C3-C6シクロアルキル)、-CONH-フェニル、-CON(C1-C6アルキル)フェニル、-CON(C3-C6シクロアルキル)フェニル、-N(SO2C1-C6アルキル)2、-N(SO2C3-C6シクロアルキル)2、-N(SO2C1-C6アルキル)SO2-フェニル、-N(SO2C3-C6シクロアルキル)SO2-フェニル、-NHSO2-C1-C6アルキル、-N(C1-C6アルキル)SO2-C1-C6アルキル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-C1-C6アルキル、-NHSO2-フェニル、-N(C1-C6アルキル)SO2-フェニル、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-フェニル、-NHSO2-C3-C6シクロアルキル、-N(C1-C6アルキル)SO2-(C3-C6シクロアルキル)、-N(C3-C6シクロアルキル)SO2-(C3-C6シクロアルキル)、-SO2NH(C1-C6アルキル)、-SO2N(C1-C6アルキル)2、-SO2N(C1-C6アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-SO2NH(C3-C6シクロアルキル)、-SO2N(C3-C6シクロアルキル)2、-SO2NH(フェニル)、-SO2N(C1-C6アルキル)(フェニル)、-SO2N(C1-C4シクロアルキル)(フェニル)、-C(=NOC1-C6アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C6アルキル)-C1-C6アルキルよりなる群から選択される、前記ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールであり、
R5は、水素、ハロゲン、CN、または各々の場合に置換されていてもよいC1-C3アルキル、C3-C4シクロアルキル、C1-C3アルコキシ、-C(O)C1-C3アルコキシ、-CH(C1-C3アルコキシ)2、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-C(=NOC1-C4アルキル)Hもしくは-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルである、前記化合物を提供する。
【0009】
式(I)の化合物は、式(I)の化合物の存在する任意のジアステレオマーまたはエナンチオマーおよびE/Z異性体、ならびにまた塩およびN-オキシドを、ならびに動物性有害生物の防除のためのそれらの使用を同じく包含する。
【0010】
上記および以降に指定される式についての好ましいラジカルの定義は、下に与えられる。
【0011】
好ましいもの(構造2-1)は、式(I)の化合物であって、式中、
Xは、OまたはSであり、
Q1およびQ2は、独立してCR5またはNであり、ただしQ1およびQ2のうち少なくとも1つはNであり、
Yは、直接結合またはCH2であり、
R1は、1個の置換基で置換されているC1-C6アルキルであって、ここで置換基はC1-C3アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C1-C6アルキル;1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C3-C6シクロアルキル;シクロプロピル-C1-C2アルキルであって、ここでシクロプロピルは1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2およびフェニルよりなる群から各々独立して選択され、ここでフェニルはハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい、前記シクロプロピル-C1-C2アルキル;C5-C6シクロアルキル-C1-C2アルキルであって、ここでC5-C6シクロアルキルは1もしくは2個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C5-C6シクロアルキル-C1-C2アルキル;ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されており、ここで置換基はヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-SF5、-SiMe3、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;フェニル-C2-C6アルキルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-C2-C6アルキル;チエタン-3-イル-CH2-;1-オキソチエタン-3-イル-CH2-;1,1-ジオキソチエタン-3-イル-CH2-;ヘテロシクリル-C1-C6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の5員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルキル;もしくはヘテロシクリルであって、ここでヘテロシクリルは4員から10員の飽和または部分不飽和のヘテロシクリルよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリルであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC1-C6アルコキシであって、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から選択される、前記C1-C6アルコキシであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルケニルオキシであって、ここで置換基はハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C3-C6アルケニルオキシであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルキニルオキシ(alkinyloxy)であって、ここで置換基はハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C3-C6アルキニルオキシであるか、
または
R1は、フェニル-C1-C6アルコキシであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、SF5、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C4ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル-C1-C6アルコキシであるか、
または
R1は、ヘテロシクリル-C1-C6アルコキシであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルコキシであり、
R2は、1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルもしくはナフチルであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、SF5、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C3-C6シクロアルキルスルファニル、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-CONH(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C1-C4アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)H、-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキル、フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールよりなる群から各々独立して選択され、ここでフェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C3ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、前記フェニルもしくはナフチルであるか、
または
R2は、ピリジン、ピリミジン、ピラジンもしくはピリダジンであって、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、SF5、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルスルファニル、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)H、-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキル、フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールよりなる群から独立して選択され、ここでフェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C3ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、前記ピリジン、ピリミジン、ピラジンもしくはピリダジンであるか、
または
R2は、飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員、9員もしくは10員のヘテロアリールよりなる群から選択されるヘテロシクリルであって、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2,、SF5、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルスルファニル、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)H、-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキル、フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールよりなる群から独立して選択され、ここでフェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C3ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、前記ヘテロシクリルであるか、
または
R2は、1個の置換基で置換されているC1-C6アルキルであって、ここで置換基はC1-C3アルコキシ-、C1-C3ハロアルコキシ-、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルスルファニル、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C1-C6アルキル;もしくは1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C3-C6シクロアルキル;もしくはC1-C6ハロアルキルであり、
R3a、R3bは、水素、ハロゲン、CN、1から3個の置換基によって置換されていてもよいC1-C6アルキルであって、ここで置換基はヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から独立して選択される、前記C1-C6アルキル;もしくは1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C3-C6シクロアルキル;1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC1-C6ハロアルキルであって、ここで置換基はヒドロキシ、CN、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C1-C6ハロアルキル;C2-C6アルケニル;C2-C6ハロアルケニル;C2-C6アルキニル;C2-C6ハロアルキニル;ベンジルであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、SF5、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C4ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;ヘテロシクリル-C1-C6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルキル;1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、SF5、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C4ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル;もしくはヘテロシクリルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリルよりなる群から独立して選択されるか、
または
R3a、R3bは、それらがつながっている炭素と共に、1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6-炭素環式環系もしくは3員から6員の複素環式環系を形成し、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C3ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択され、
R4は、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールであって、ここでピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から選択される、前記ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールであり、
R5は、水素、ハロゲン、CN、C1-C3アルキル、C1-C3ハロアルキル、C3-C4シクロアルキル、C1-C3アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルコキシC(O)-、(C1-C3アルコキシ)2CH-、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-C(=NOC1-C4アルキル)Hまたは-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルである。
【0012】
また好ましいもの(構造2-2)は、式(I)の化合物であって、式中、
Xは、OまたはSであり、
Q1およびQ2は、独立してCR5またはNであり、ただしQ1およびQ2のうち少なくとも1つはNであり、
Yは、直接結合またはCH2であり、
R1は、1個の置換基で置換されているC1-C6アルキルであって、ここで置換基はC1-C3アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル C1-C3アルキルスルホンアミド、C1-C3アルキルカルバメートおよびC1-C3アルキルアミドよりなる群から選択される、前記C1-C6アルキル;
もしくは
1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C3-C6シクロアルキル;
もしくは
シクロプロピル-C1-C2アルキルであって、ここでシクロプロピルは1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2およびフェニルよりなる群から各々独立して選択され、ここでフェニルはハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい、前記シクロプロピル-C1-C2アルキル;
もしくは
C5-C6シクロアルキル-C1-C2アルキルであって、ここでC5-C6シクロアルキルは1もしくは2個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C5-C6シクロアルキル-C1-C2アルキル;
もしくは
ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されており、ここで置換基はヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-SF5、-SiMe3、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;
もしくは
フェニル-C2-C6アルキルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-C2-C6アルキル;
もしくは
チエタン-3-イル-CH2-;1-オキソチエタン-3-イル-CH2-;1,1-ジオキソチエタン-3-イル-CH2-;
もしくは
ヘテロシクリル-C1-C6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の5員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルキル;
もしくは
ヘテロシクリルであって、ここでヘテロシクリルは4員から10員の飽和または部分不飽和のヘテロシクリルよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル;
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC1-C6アルコキシであって、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から選択される、前記C1-C6アルコキシであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルケニルオキシであって、ここで置換基はハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C3-C6アルケニルオキシであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルキニルオキシ(alkinyloxy)であって、ここで置換基はハロゲン、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C3-C6アルキニルオキシであるか、
または
R1は、フェニル-C1-C6アルコキシであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、SF5、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C4ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル-C1-C6アルコキシであるか、
または
R1は、ヘテロシクリル-C1-C6アルコキシであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルコキシであり、
R2は、1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルもしくはナフチルであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、SF5、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、これらはCNで置換されていてもよい;C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C3-C6シクロアルキルチオ、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-CONH(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C1-C4アルキル)(C3-C6シクロアルキル)、-C(=NOC1-C4アルキル)H、-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキル、フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールよりなる群から各々独立して選択され、ここでフェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C3ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、前記フェニルもしくはナフチルであるか、
または
R2は、ピリジン、ピリミジン、ピラジンもしくはピリダジンであって、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、SF5、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、これらはCNで置換されていてもよい;C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルチオ、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)H、-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキル、フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールよりなる群から独立して選択され、ここでフェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C3ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、前記ピリジン、ピリミジン、ピラジンもしくはピリダジンであるか、
または
R2は、飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員、9員もしくは10員のヘテロアリールよりなる群から選択されるヘテロシクリルであって、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、SF5、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、これらはCNで置換されていてもよい;C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルチオ、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)H、-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキル、フェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールよりなる群から独立して選択され、ここでフェニルもしくは5員から6員のヘテロアリールはハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C3ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよい、前記ヘテロシクリルであるか、
または
R2は、1個の置換基で置換されているC1-C6アルキルであって、ここで置換基はC1-C3アルコキシ-、C1-C3ハロアルコキシ-、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C6シクロアルキルチオ、C3-C6シクロアルキルスルフィニル、C3-C6シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C1-C6アルキル;もしくは1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C3-C6シクロアルキル;もしくはC1-C6ハロアルキルであり、
R3a、R3bは、水素、ハロゲン、CN;
ならびに
1から3個の置換基によって置換されていてもよいC1-C6アルキルであって、ここで置換基はヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から独立して選択される、前記C1-C6アルキル;
ならびに
1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、-COOH、-CONH2、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C3-C6シクロアルキル;
ならびに
1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC1-C6ハロアルキルであって、ここで置換基はヒドロキシ、CN、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)および-CON(C1-C4アルキル)2よりなる群から選択される、前記C1-C6ハロアルキル;
ならびに
C2-C6アルケニル;C2-C6ハロアルケニル;C2-C6アルキニル;C2-C6ハロアルキニル;
ならびに
ベンジルであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、SF5、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C4ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;
ならびに
ヘテロシクリル-C1-C6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルキル;
ならびに
1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、SF5、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C4ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル;
ならびに
ヘテロシクリルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、=O(オキソ)、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリルよりなる群から独立して選択されるか、
または
R3a、R3bは、それらがつながっている炭素と共に、1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC3-C6-炭素環式環系もしくは3員から6員の複素環式環系を形成し、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C3ハロアルコキシよりなる群から各々独立して選択され、
R4は、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールであって、ここでピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、-COOH、-CONH2、-CSNH2、NO2、-NH2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、-NH(C1-C4アルキル)、-N(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-NHCO-C3-C6シクロアルキル(cyclalkyl)、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CONH(C3-C6シクロアルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-C(=NOC1-C4アルキル)Hおよび-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルよりなる群から選択される、前記ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジンまたは5員のヘテロアリールであり、
R5は、水素、ハロゲン、CN、C1-C3アルキル、C1-C3ハロアルキル、C3-C4シクロアルキル、C1-C3アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、-C(O)C1-C3アルコキシ、-CH(C1-C3アルコキシ)2、-CO2C1-C4アルキル、-CONH(C1-C4アルキル)、-CON(C1-C4アルキル)2、-NHCO-C1-C4アルキル、-N(C1-C4アルキル)CO-C1-C4アルキル、-C(=NOC1-C4アルキル)Hまたは-C(=NOC1-C4アルキル)-C1-C4アルキルである、前記化合物である。
【0013】
さらに好ましいもの(構造3-1)は、式(I)の化合物であって、式中、
Xは、OまたはSであり、
Q1およびQ2は、独立してCR5またはNであり、ただしQ1およびQ2のうち少なくとも1つはNであり、
Yは、直接結合またはCH2であり、
R1は、1個の置換基で置換されているC1-C2アルキルであって、ここで置換基はC1-C3アルコキシ-、C1-C3ハロアルコキシ-、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C1-C2アルキル;C3-C6シクロアルキル;シクロプロピルメチルであって、ここでシクロプロピルは1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキルもしくはフェニルよりなる群から各々独立して選択され、ここでフェニルはハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい、前記シクロプロピルメチル;シクロペンチルメチル;シクロヘキシルメチル;ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されており、ここで置換基はCN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;フェニル-1-エチルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-1-エチル;フェニル-2-エチルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-2-エチル;チエタン-3-イル-CH2-;1-オキソチエタン-3-イル-CH2-;1,1-ジオキソチエタン-3-イル-CH2-;ヘテロシクリル-C1-C2アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の5員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C2アルキル;オキセタン-3-イル;チエタン-3-イル;1-オキソチエタン-3-イル;1,1-ジオキソチエタン-3-イル;テトラヒドロフラン-2-イル;テトラヒドロフラン-3-イル;テトラヒドロピラン-3-イル;もしくはテトラヒドロピラン-4-イルであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC1-C2アルコキシであって、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C1-C2アルコキシであるか、
または
R1は、ハロゲン、C1-C6アルキルおよびC1-C6ハロアルキルよりなる群から選択される1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルケニルオキシであるか、
または
R1は、ハロゲン、C1-C6アルキルおよびC1-C6ハロアルキルよりなる群から選択される1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルキニルオキシ(alkinyloxy)であるか、
または
R1は、フェニル-C1-C2アルコキシであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C4ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル-C1-C2アルコキシであるか、
または
R1は、ヘテロシクリル-C1-C2アルコキシであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C2アルコキシであり、
R2は、1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C4シクロアルキルスルファニル、C3-C4シクロアルキルスルフィニル、C3-C4シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニルであるか、
または
R2は、1から3個の置換基によって置換されていてもよいピリジンであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C3-C4シクロアルキルスルファニル、C3-C4シクロアルキルスルフィニル、C3-C4シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ピリジンであるか、
または
R2は、チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであって、これらの各々は1もしくは2個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C4シクロアルキルスルファニル、C3-C4シクロアルキルスルフィニル、C3-C4シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであり、
R3a、R3bは、水素;1から3個の置換基によって置換されていてもよいC1-C6アルキルであって、ここで置換基はC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記C1-C6アルキル;C3-C6シクロアルキル;C1-C6ハロアルキル;C2-C6アルケニル;C2-C6ハロアルケニル;C2-C6アルキニル;C2-C6ハロアルキニル;ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C4ハロアルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ベンジル;もしくはヘテロシクリル-C1-C6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルキル;もしくは1個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシよりなる群から選択される、前記フェニルよりなる群から独立して選択されるか、
または
R3a、R3bは、それらがつながっている炭素と共に、1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいシクロプロパン環、シクロブタン環、オキセタン環もしくはテトラヒドロピラン環を形成し、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から各々独立して選択され、
R4は、ピリジンまたはピリミジンであって、ここでピリジンまたはピリミジンは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記ピリジンまたはピリミジンであり、
R5は、水素、ハロゲン、CN、C1-C3アルキル、C1-C3ハロアルキル、C3-C4シクロアルキルまたはC1-C3アルコキシである。
【0014】
またさらに好ましいもの(構造3-2)は、式(I)の化合物であって、式中、
Xは、OまたはSであり、
Q1およびQ2は、独立してCR5またはNであり、ただしQ1およびQ2のうち少なくとも1つはNであり、
Yは、直接結合またはCH2であり、
R1は、1個の置換基で置換されているC1-C2アルキルであって、ここで置換基はC1-C3アルコキシ-、C1-C3ハロアルコキシ-、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニル、C1-C3ハロアルキルスルホニル、C1-C3アルキルスルホンアミド、C1-C3アルキルカルバメートおよびC1-C3アルキルアミドよりなる群から選択される、前記C1-C2アルキル;
もしくは
C3-C6シクロアルキル;
もしくは
シクロプロピルメチルであって、ここでシクロプロピルは1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキルもしくはフェニルよりなる群から各々独立して選択され、ここでフェニルはハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される1から3個の置換基によって置換されていてもよい、前記シクロプロピルメチル;
もしくは
シクロペンチルメチル;シクロヘキシルメチル;
もしくは
ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されており、ここで置換基はCN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;
もしくは
フェニル-1-エチルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-1-エチル;
もしくは
フェニル-2-エチルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-2-エチル;
もしくは
チエタン-3-イル-CH2-;1-オキソチエタン-3-イル-CH2-;1,1-ジオキソチエタン-3-イル-CH2-;
もしくは
ヘテロシクリル-C1-C2アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の5員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C2アルキル;
もしくは
オキセタン-3-イル;チエタン-3-イル;1-オキソチエタン-3-イル;1,1-ジオキソチエタン-3-イル;テトラヒドロフラン-2-イル;テトラヒドロフラン-3-イル;テトラヒドロピラン-3-イル;もしくはテトラヒドロピラン-4-イルであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC1-C2アルコキシであって、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記C1-C2アルコキシであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルケニルオキシであって、ここで置換基はハロゲン、C1-C6アルキルおよびC1-C6ハロアルキルよりなる群から選択される、前記C3-C6アルケニルオキシであるか、
または
R1は、1から3個の置換基で置換されていてもよいC3-C6アルキニルオキシ(alkinyloxy)であって、ここで置換基はハロゲン、C1-C6アルキルおよびC1-C6ハロアルキルよりなる群から選択される、前記C3-C6アルキニルオキシであるか、
または
R1は、フェニル-C1-C2アルコキシであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C4ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニル-C1-C2アルコキシであるか、
または
R1は、ヘテロシクリル-C1-C2アルコキシであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C2アルコキシであり、
R2は、1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、SF5、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、これらはCNで置換されていてもよい;C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C4シクロアルキルチオ、C3-C4シクロアルキルスルフィニル、C3-C4シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニルであるか、
または
R2は、1から3個の置換基によって置換されていてもよいピリジンであって、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、これらはCNで置換されていてもよい;C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C3-C4シクロアルキルチオ、C3-C4シクロアルキルスルフィニル、C3-C4シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ピリジンであるか、
または
R2は、チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであって、これらの各々は1もしくは2個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、ヒドロキシ、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、これらはCNで置換されていてもよい;C3-C6シクロアルキル-C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C3-C4シクロアルキルチオ、C3-C4シクロアルキルスルフィニル、C3-C4シクロアルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであり、
R3a、R3bは、水素;
ならびに
1から3個の置換基によって置換されていてもよいC1-C6アルキルであって、ここで置換基はC1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記C1-C6アルキル;
ならびに
C3-C6シクロアルキル;C1-C6ハロアルキル;C2-C6アルケニル;C2-C6ハロアルケニル;C2-C6アルキニル;C2-C6ハロアルキニル;
ならびに
ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシおよびC1-C4ハロアルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ベンジル;
ならびに
ヘテロシクリル-C1-C6アルキルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-C1-C6アルキル;もしくは1個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシよりなる群から選択される、前記フェニルよりなる群から独立して選択されるか、
または
R3a、R3bは、それらがつながっている炭素と共に、1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいシクロプロパン環、シクロブタン環、オキセタン環もしくはテトラヒドロピラン環を形成し、ここで置換基はハロゲン、CN、C1-C6アルキル、C1-C3ハロアルキルおよびC1-C4アルコキシよりなる群から各々独立して選択され、
R4は、ピリジンまたはピリミジンであって、ここでピリジンまたはピリミジンは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はハロゲン、CN、NO2、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C1-C3ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、C1-C3ハロアルコキシ、C1-C3アルキルチオ、C1-C3アルキルスルフィニル、C1-C3アルキルスルホニル、C1-C3ハロアルキルチオ、C1-C3ハロアルキルスルフィニルおよびC1-C3ハロアルキルスルホニルよりなる群から選択される、前記ピリジンまたはピリミジンであり、
R5は、水素、ハロゲン、CN、C1-C3アルキル、C1-C3ハロアルキル、C3-C4シクロアルキルまたはC1-C3アルコキシである。
【0015】
とりわけ好ましいもの(構造4-1)は、式(I)の化合物であって、式中、
Xは、OまたはSであり、
Q1およびQ2は、独立してCR5またはNであり、ただしQ1およびQ2のうち少なくとも1つはNであり、
Yは、直接結合またはCH2であり、
R1は、1個の置換基で置換されているC1-C2アルキルであって、ここで置換基はメトキシ、エトキシ、iso-プロピルオキシ、n-プロピルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から選択される、前記C1-C2アルキル;C3-C6シクロアルキル;シクロプロピルメチルであって、ここでシクロプロピルは1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、メチル、エチル、フェニル、4-フルオロフェニルもしくは4-クロロフェニルよりなる群から各々独立して選択される、前記シクロプロピルメチル;シクロペンチルメチル;シクロヘキシルメチル;ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されており、ここで置換基はCN、NO2、メチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;フェニル-1-エチルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-1-エチル;フェニル-2-エチルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-2-エチル;チエタン-3-イル-CH2-;1-オキソチエタン-3-イル-CH2-;1,1-ジオキソチエタン-3-イル-CH2-;ヘテロシクリル-メチルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の5員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-メチル;オキセタン-3-イル;チエタン-3-イル;1-オキソチエタン-3-イル;1,1-ジオキソチエタン-3-イル;テトラヒドロフラン-2-イル;テトラヒドロフラン-3-イル;テトラヒドロピラン-3-イル;もしくはテトラヒドロピラン-4-イルであるか、
または
R1は、1から3個のフッ素置換基で置換されていてもよいC1-C2アルコキシであるか、もしくは1個の置換基で置換されていてもよいC1-C2アルコキシであって、ここで置換基はメチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニルよりなる群から選択される、前記C1-C2アルコキシであるか、
または
R1は、フッ素および塩素よりなる群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい、もしくはメチルおよびトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよいC3-C4アルケニルオキシであるか、
または
R1は、フッ素および塩素よりなる群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい、もしくはメチルおよびトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよいC3-C4アルキニルオキシ(alkinyloxy)であるか、
または
R1は、ベンジルオキシであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニルおよびメチルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジルオキシであり、
R2は、1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルチオ、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、イソプロピルチオ、イソプロピルスルフィニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルチオ、シクロプロピルスルフィニル、シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチル-スルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニルであるか、
または
R2は、1から3個の置換基によって置換されていてもよいピリジンであって、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルチオ、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、イソプロピルチオ、イソプロピルスルフィニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルチオ、シクロプロピルスルフィニル、シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ピリジンであるか、
または
R2は、チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであって、これらの各々は1もしくは2個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルチオ、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、イソプロピルチオ、イソプロピルスルフィニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルチオ、シクロプロピルスルフィニル、シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチル-スルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであり、
R3a、R3bは、水素;1から3個の置換基によって置換されていてもよいC1-C3アルキルであって、ここで置換基はメチル、エチル、iso-プロピル、n-プロピル、シクロプロピル、シクロブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記C1-C3アルキル;シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、エチニル、2-プロペン-1-イルおよび2-プロピン-1-イル;ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、トリフルオロメチルおよびメトキシよりなる群から独立して選択される、前記ベンジル;もしくはヘテロシクリル-メチルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、トリフルオロメチルおよびメトキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-メチル;もしくは1個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、トリフルオロメチルおよびメトキシよりなる群から選択される、前記フェニルよりなる群から独立して選択されるか、
または
R3a、R3bは、それらがつながっている炭素と共に、シクロプロパン環、シクロブタン環、オキセタン環もしくはテトラヒドロピラン環を形成し、
R4は、ピリジンまたはピリミジンであって、ここでピリジンまたはピリミジンは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から選択される、前記ピリジンまたはピリミジンであり、
R5は、水素、フッ素、塩素、臭素、CN、メチル、エチル、iso-プロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、メトキシまたはエトキシである。
【0016】
とりわけ好ましいもの(構造4-2)はまた、式(I)の化合物であって、式中、
Xは、OまたはSであり、
Q1およびQ2は、独立してCR5またはNであり、ただしQ1およびQ2のうち少なくとも1つはNであり、
Yは、直接結合またはCH2であり、
R1は、1個の置換基で置換されているC1-C2アルキルであって、ここで置換基はメトキシ、エトキシ、iso-プロピルオキシ、n-プロピルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニル、メチルスルホンアミド、エチルカルバメート、アセトアミドよりなる群から選択される、前記C1-C2アルキル;
もしくは
C3-C6シクロアルキル;
もしくは
シクロプロピルメチルであって、ここでシクロプロピルは1もしくは2個の置換基で置換されており、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、メチル、エチル、フェニル、4-フルオロフェニルもしくは4-クロロフェニルよりなる群から各々独立して選択され;
もしくは
シクロペンチルメチル;シクロヘキシルメチル;
もしくは
ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されており、ここで置換基はCN、NO2、メチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジル;
もしくは
フェニル-1-エチルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-1-エチル;
もしくは
フェニル-2-エチルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記フェニル-2-エチル;
もしくは
チエタン-3-イル-CH2-;1-オキソチエタン-3-イル-CH2-;1,1-ジオキソチエタン-3-イル-CH2-;
もしくは
ヘテロシクリル-メチルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の5員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、シクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-メチル;
もしくは
オキセタン-3-イル;チエタン-3-イル;1-オキソチエタン-3-イル;1,1-ジオキソチエタン-3-イル;テトラヒドロフラン-2-イル;テトラヒドロフラン-3-イル;テトラヒドロピラン-3-イル;もしくはテトラヒドロピラン-4-イルであるか、
または
R1は、1から3個のフッ素置換基で置換されていてもよいC1-C2アルコキシであるか、もしくは1個の置換基で置換されていてもよいC1-C2アルコキシであって、ここで置換基はメチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニルよりなる群から選択される、前記C1-C2アルコキシであるか、
または
R1は、フッ素および塩素よりなる群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい、もしくはメチルおよびトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよいC3-C4アルケニルオキシであるか、
または
R1は、フッ素および塩素よりなる群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい、もしくはメチルおよびトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよいC3-C4アルキニルオキシ(alkinyloxy)であるか、
または
R1は、ベンジルオキシであって、ここでフェニルは1から5個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニルおよびメチルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記ベンジルオキシであり、
R2は、1から5個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、SF5、NO2、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、1-シアノシクロプロピル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルチオ、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、イソプロピルチオ、イソプロピルスルフィニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルチオ、シクロプロピルスルフィニル、シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチル-スルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から各々独立して選択される、前記フェニルであるか、
または
R2は、1から3個の置換基によって置換されていてもよいピリジンであって、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、1-シアノシクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルチオ、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、イソプロピルチオ、イソプロピルスルフィニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルチオ、シクロプロピルスルフィニル、シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記ピリジンであるか、
または
R2は、チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであって、これらの各々は1もしくは2個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、1-シアノシクロプロピル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルチオ、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、イソプロピルチオ、イソプロピルスルフィニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルチオ、シクロプロピルスルフィニル、シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチル-スルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記チオフェン、フラン、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾールもしくはイソオキサゾールであり、
R3a、R3bは、水素;
ならびに
1から3個の置換基によって置換されていてもよいC1-C3アルキルであって、ここで置換基はメチル、エチル、iso-プロピル、n-プロピル、シクロプロピル、シクロブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から独立して選択される、前記C1-C3アルキル;
ならびに
シクロプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、エチニル、2-プロペン-1-イルおよび2-プロピン-1-イル;
ならびに
ベンジルであって、ここでフェニルは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、トリフルオロメチルおよびメトキシよりなる群から独立して選択される、前記ベンジル;
ならびに
ヘテロシクリル-メチルであって、ここでヘテロシクリルは飽和および部分不飽和の4員から10員のヘテロシクリル、5員のヘテロアリールおよび6員のヘテロアリールよりなる群から選択され、これらの各々は1から3個の置換基によって置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、トリフルオロメチルおよびメトキシよりなる群から独立して選択される、前記ヘテロシクリル-メチル;もしくは1個の置換基で置換されていてもよいフェニルであって、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、トリフルオロメチルおよびメトキシよりなる群から選択される、前記フェニルよりなる群から独立して選択されるか、
または
R3a、R3bは、それらがつながっている炭素と共に、シクロプロパン環、シクロブタン環、オキセタン環もしくはテトラヒドロピラン環を形成し、
R4は、ピリジンまたはピリミジンであって、ここでピリジンまたはピリミジンは1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで置換基はフッ素、塩素、臭素、CN、NO2、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、シクロプロピル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルスルフィニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニルおよびトリフルオロメチルスルホニルよりなる群から選択される、前記ピリジンまたはピリミジンであり、
R5は、水素、フッ素、塩素、臭素、CN、メチル、エチル、iso-プロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、メトキシまたはエトキシである。
【0017】
大いにとりわけ好ましいもの(構造5-1)は、式(I)の化合物であって、式中、
Xは、Oであり、
Q1は、Nであり、
Q2は、CR5であり、
Yは、直接結合であり、
R1は、メトキシエチル、エトキシメチル、シクロプロピル、1-(1-メチルシクロプロピル)メチル、1-(1-フェニルシクロプロピル)メチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、4-フルオロフェニル-2-エチル、4-シアノフェニルメチル、4-メトキシフェニルメチル、2-メチルチオエチル、2-メチルスルホニルエチル、オキセタン-3-イル、チエタン-3-イルメチル、1,1-ジオキソチエタン-3-イルメチル、チエタン-3-イル、1,1-ジオキソチエタン-3-イル、1,3-ジオキソラン-2-イルメチル、テトラヒドロフラン-2-イルメチル、テトラヒドロフラン(tertrahydrofuran)-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルメチル、ピリジン-2-イルメチル、ピリジン-3-イルメチル、ピリジン-4-イルメチル、ピリミジン-2-イルメチル、メトキシまたはエトキシであり、
R2は、3-クロロ-5-トリフルオロメチル-フェニルであり、
R3aは、メチルであり、
R3bは、水素であり、
R4は、2-ピリミジンであり、
R5は、水素である。
【0018】
大いにとりわけ好ましいもの(構造5-2)はまた、式(I)の化合物であって、式中、
Xは、Oであり、
Q1は、Nであり、
Q2は、CR5またはNであり、
Yは、直接結合であり、
R1は、メトキシエチル、エトキシメチル、2-メチルチオエチル、2-(トリフルオロメチルチオ)エチル、2-メチルスルホニルエチル、2-(メチルスルホンアミド)エチル、2-(エチルカルバメート)エチル、2-アセトアミドエチル、シクロプロピル、1-(1-メチルシクロプロピル)メチル、1-(1-フェニルシクロプロピル)メチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、4-フルオロフェニル-2-エチル、4-シアノフェニルメチル、4-メトキシフェニルメチル、チエタン-3-イルメチル、1,1-ジオキソチエタン-3-イルメチル、1,3-ジオキソラン-2-イルメチル、テトラヒドロフラン-2-イルメチル、テルトラヒドロフラン(tertrahydrofuran)-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルメチル、ピリジン-2-イルメチル、ピリジン-3-イルメチル、ピリジン-4-イルメチル、2-クロロ-ピリジン-5-イル、ピリミジン-2-イルメチル、オキセタン-3-イル、チエタン-3-イル、1,1-ジオキソチエタン-3-イル、メトキシおよびエトキシであり、
R2は、3-クロロ-5-トリフルオロメチル-フェニル、3-トリフルオロメチル-フェニル、3,5-ビス(トリフルオロメチル)-フェニル、3,5-ジクロロ-フェニル、3-クロロ-フェニル、3-クロロ-5-メチルスルホニル-フェニル、3-クロロ-5-(ペンタフルオロ-λ6-チオ)-フェニル、3-フルオロ-5-シクロプロピル-フェニル、3-クロロ-5-シクロプロピル-フェニル、5-メチルスルホニル-ピリジン-3-イル、2-クロロ-チエン-4-イルであり、
R3aは、メチルであり、
R3bは、水素であり、
R4は、ピリミジン-2-イル、5-シアノ-ピリジン-2-イルであり、
R5は、水素である。
【0019】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、式(I’)
【化2】
【0020】
の化合物であって、式中、構造要素Y、Q1、Q2、R1、R2、R3a、R3b、R4およびR5は、構造(1-1)において、または構造(2-1)において、または構造(3-1)において、または構造(4-1)において、または構造(5-1)において与えられる意味を持つ、前記化合物に関する。
【0021】
別のさらに好ましい実施形態において、本発明は、式(I’)
【化3】
【0022】
の化合物であって、式中、構造要素Y、Q1、Q2、R1、R2、R3a、R3b、R4およびR5は、構造(1-2)において、または構造(2-2)において、または構造(3-2)において、または構造(4-2)において、または構造(5-2)において与えられる意味を持つ、前記化合物に関する。
【0023】
式(I’)の化合物のさらに好ましい実施形態において、Q1はNまたはCR5を表し、Q2はNを表し、ならびに全てのさらなる構造要素Y、R1、R2、R3a、R3b、R4およびR5は、構造(1-1)における、または構造(2-1)における、または構造(3-1)における、または構造(4-1)における、または構造(5-1)における上記の意味を持つ。
【0024】
式(I’)の化合物の他のさらに好ましい実施形態において、Q1はNまたはCR5を表し、Q2はNを表し、ならびに全てのさらなる構造要素Y、R1、R2、R3a、R3b、R4およびR5は、構造(1-2)における、または構造(2-2)における、または構造(3-2)における、または構造(4-2)における、または構造(5-2)における上記の意味を持つ。
【0025】
式(I’)の化合物の他のさらに好ましい実施形態において、Q1はNを表し、Q2はCR5を表し、ならびに全てのさらなる構造要素Y、R1、R2、R3a、R3b、R4およびR5は、構造(1-1)における、または構造(2-1)における、または構造(3-1)における、または構造(4-1)における、または構造(5-1)における上記の意味を持つ。
【0026】
式(I’)の化合物の他のさらに好ましい実施形態において、Q1はNを表し、Q2はCR5を表し、ならびに全てのさらなる構造要素Y、R1、R2、R3a、R3b、R4およびR5は、構造(1-2)における、または構造(2-2)における、または構造(3-2)における、または構造(4-2)における、または構造(5-2)における上記の意味を持つ。
【0027】
これらの中で、とりわけ好ましいものは、下に示される構造である。
【表1】
【0028】
さらなる態様によると、本発明は、上の一般式(I)の化合物の調製のために有用な中間体化合物に及ぶ。
【0029】
【0030】
の中間体化合物であって、式中、構造要素Y、Q1、Q2、R1、R3a、R3b、R4およびR5は、構造(1-1)において、または構造(2-1)において、または構造(3-1)において、または構造(4-1)において、または構造(5-1)において与えられる意味を持つ、前記中間体化合物に及ぶ。
【0031】
【0032】
の中間体化合物であって、式中、構造要素Y、Q1、Q2、R1、R3a、R3b、R4およびR5は、構造(1-2)において、または構造(2-2)において、または構造(3-2)において、または構造(4-2)において、または構造(5-2)において与えられる意味を持つ、前記中間体化合物に及ぶ。
【0033】
【0034】
の中間体化合物であって、式中、構造要素Y、R1、R2、R3aおよびR3bは、構造(1-1)において、または構造(2-1)において、または構造(3-1)において、または構造(4-1)において、または構造(5-1)において与えられる意味を持つ、前記中間体化合物に及ぶ。
【0035】
【0036】
の中間体化合物であって、式中、構造要素Y、R1、R2、R3aおよびR3bは、構造(1-2)において、または構造(2-2)において、または構造(3-2)において、または構造(4-2)において、または構造(5-2)において与えられる意味を持つ、前記中間体化合物に及ぶ。
【0037】
式(I)の化合物はまた、置換基の性質に応じて、立体異性体の形態で、すなわち幾何異性体および/もしくは光学異性体、または様々な組成の異性体混合物の形態であり得る。本明細書中で論じられるのは概して式(I)の化合物のみであるが、本発明は、純粋な立体異性体およびこれらの異性体の任意の所望の混合物の両方を提供する。
【0038】
しかしながら、本発明によると、好ましいのは、式(I)の化合物の光学活性のある立体異性形態およびその塩を用いることである。
【0039】
本発明は、それゆえ、節足動物およびとりわけ昆虫を包含する動物性有害生物を防除するための純粋なエナンチオマーおよびジアステレオマー、ならびにそれらの混合物の両方に関する。
【0040】
適切な場合、式(I)の化合物は、様々な多形形態で、または様々な多形形態の混合物として存在し得る。純粋な多形および多形混合物の両方が本発明によって提供され、本発明に従って用いることができる。
【0041】
定義
当業者は、明示的に述べられていなくとも、本出願において用いられる表現「a」または「an」は、状況に応じて「1」、「1以上」または「少なくとも1」を意味し得ることを認識している。
【0042】
本明細書中に記載される全ての構造、例えば環系および基などについて、隣接する原子は-O-O-または-O-S-であってはならない。
【0043】
可変数の可能な炭素原子(C原子)を持つ構造は、より具体的に規定するため、本出願においてC炭素原子の下限-C炭素原子の上限構造(CLL-CUL構造)と呼ばれ得る。例:アルキル基は3から10個の炭素原子からなり得て、その場合、C3-C10アルキルに相当する。炭素原子およびヘテロ原子から構成される環構造は、「LL員からUL員の」構造と呼ばれ得る。6員環構造の1つの例はトルエン(メチル基によって置換されている6員環構造)である。
【0044】
置換基の集合語、例えばCLL-CULアルキルが複合置換基の末端にある場合、例えばCLL-CULシクロアルキル-CLL-CULアルキルの場合、複合置換基の始めにある構成部分、例えばCLL-CULシクロアルキルは、後ろにある置換基、例えばCLL-CULアルキルによって一置換され得て、または異なってかつ独立して多置換され得る。本出願において化学基、環系および環状基について用いられる全ての集合語は、「CLL-CUL」または「LL員からUL員」の付加を通じてより具体的に規定することができる。
【0045】
上の式中に与えられる記号の定義において、次の置換基を一般的に代表する集合語が用いられた:
ハロゲンは、第7主族の元素、好ましくはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素、より好ましくはフッ素、塩素および臭素、なおより好ましくはフッ素および塩素に関する。
【0046】
ヘテロ原子の例は、N、O、S、P、B、Siである。好ましくは、用語「ヘテロ原子」は、N、SおよびOに関する。
【0047】
本発明によると、「アルキル」は、それ自体または化学基の一部として、好ましくは1から6個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖の炭化水素、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、1,2-ジメチルプロピル、1,1-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、ヘキシル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,2-ジメチルプロピル、1,3-ジメチルブチル、1,4-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、1,1-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチルブチルおよび2-エチルブチルを表す。また好ましいのは、1から4個の炭素原子を持つアルキル、例えば、中でもメチル、エチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチルまたはt-ブチルなどである。本発明のアルキルは、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0048】
本発明によると、「アルケニル」は、それ自体または化学基の一部として、好ましくは2から6個の炭素原子および少なくとも1個の二重結合を持つ直鎖または分岐鎖の炭化水素、例えばビニル、2-プロペニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1-メチル-2-ブテニル、2-メチル-2-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、1-メチル-3-ブテニル、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、1,1-ジメチル-2-プロペニル、1,2-ジメチル-2-プロペニル、1-エチル-2-プロペニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-2-ペンテニル、2-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-2-ペンテニル、4-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、1-メチル-4-ペンテニル、2-メチル-4-ペンテニル、3-メチル-4-ペンテニル、4-メチル-4-ペンテニル、1,1-ジメチル-2-ブテニル、1,1-ジメチル-3-ブテニル、1,2-ジメチル-2-ブテニル、1,2-ジメチル-3-ブテニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、2,2-ジメチル-3-ブテニル、2,3-ジメチル-2-ブテニル、2,3-ジメチル-3-ブテニル、1-エチル-2-ブテニル、1-エチル-3-ブテニル、2-エチル-2-ブテニル、2-エチル-3-ブテニル、1,1,2-トリメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-メチル-2-プロペニルおよび1-エチル-2-メチル-2-プロペニルを表す。また好ましいのは、2から4個の炭素原子を持つアルケニル、例えば、中でも2-プロペニル、2-ブテニルまたは1-メチル-2-プロペニルなどである。本発明のアルケニルは、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0049】
本発明によると、「アルキニル」は、それ自体または化学基の一部として、好ましくは2から6個の炭素原子および少なくとも1個の三重結合を持つ直鎖または分岐鎖の炭化水素、例えば2-プロピニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、1-メチル-3-ブチニル、2-メチル-3-ブチニル、1-メチル-2-ブチニル、1,1-ジメチル-2-プロピニル、1-エチル-2-プロピニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-ヘキシニル、1-メチル-2-ペンチニル、1-メチル-3-ペンチニル、1-メチル-4-ペンチニル、2-メチル-3-ペンチニル、2-メチル-4-ペンチニル、3-メチル-4-ペンチニル、4-メチル-2-ペンチニル、1,1-ジメチル-3-ブチニル、1,2-ジメチル-3-ブチニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル、1-エチル-3-ブチニル、2-エチル-3-ブチニル、1-エチル-1-メチル-2-プロピニルおよび2,5-ヘキサジイニルを表す。また好ましいのは、2から4個の炭素原子を持つアルキニル、例えば、中でもエチニル、2-プロピニルまたは2-ブチニル-2-プロペニルなどである。本発明のアルキニルは、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0050】
本発明によると、「シクロアルキル」は、それ自体または化学基の一部として、好ましくは3から10個の炭素を持つ単環式、二環式または三環式の炭化水素、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチルまたはアダマンチルを表す。また好ましいのは、3、4、5、6または7個の炭素原子を持つシクロアルキル、例えば、中でもシクロプロピルまたはシクロブチルなどである。本発明のシクロアルキルは、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0051】
本発明によると、「アルキルシクロアルキル」は、好ましくは4から10個または4から7個の炭素原子を持つ単環式、二環式または三環式のアルキルシクロアルキル、例えばメチルシクロプロピル、エチルシクロプロピル、イソプロピルシクロブチル、3-メチルシクロペンチルおよび4-メチルシクロヘキシルを表す。また好ましいのは、4、5または7個の炭素原子を持つアルキルシクロアルキル、例えば、中でもエチルシクロプロピルまたは4-メチルシクロヘキシルなどである。本発明のアルキルシクロアルキルは、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0052】
本発明によると、「シクロアルキルアルキル」は、好ましくは4から10個または4から7個の炭素原子を持つ単環式、二環式または三環式のシクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルおよびシクロペンチルエチルを表す。また好ましいのは、4、5または7個の炭素原子を持つシクロアルキルアルキル、例えば、中でもシクロプロピルメチルまたはシクロブチルメチルなどである。本発明のシクロアルキルアルキルは、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0053】
本発明によると、「ヒドロキシアルキル」は、好ましくは1から6個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖のアルコール、例えばメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノール、s-ブタノールおよびt-ブタノールを表す。また好ましいのは、1から4個の炭素原子を持つヒドロキシアルキル基である。本発明のヒドロキシアルキル基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0054】
本発明によると、「アルコキシ」は、好ましくは1から6個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖のO-アルキル、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、s-ブトキシおよびt-ブトキシを表す。また好ましいのは、1から4個の炭素原子を持つアルコキシ基である。本発明のアルコキシ基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0055】
本発明によると、「アルキルチオ」または「アルキルスルファニル」は、好ましくは1から6個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖のS-アルキル、例えばメチルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、イソプロピルチオ、n-ブチルチオ、イソブチルチオ、s-ブチルチオおよびt-ブチルチオを表す。また好ましいのは、1から4個の炭素原子を持つアルキルチオ基である。本発明のアルキルチオ基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0056】
本発明によると、「アルキルスルフィニル」は、好ましくは1から6個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖のアルキルスルフィニル、例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n-プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、n-ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、s-ブチルスルフィニルおよびt-ブチルスルフィニルを表す。また好ましいのは、1から4個の炭素原子を持つアルキルスルフィニル基である。本発明のアルキルスルフィニル基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得て、両エナンチオマーを包含し得る。
【0057】
本発明によると、「アルキルスルホニル」は、好ましくは1から6個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖のアルキルスルホニル、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、n-プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n-ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、s-ブチルスルホニルおよびt-ブチルスルホニルを表す。また好ましいのは、1から4個の炭素原子を持つアルキルスルホニル基である。本発明のアルキルスルホニル基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0058】
本発明によると、「シクロアルキルチオ」または「シクロアルキルスルファニル」は、好ましくは3から6個の炭素原子を持つ-S-シクロアルキル、例えばシクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオを表す。また好ましいのは、3から5個の炭素原子を持つシクロアルキルチオ基である。本発明のシクロアルキルチオ基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0059】
本発明によると、「シクロアルキルスルフィニル」は、好ましくは3から6個の炭素原子を持つ-S(O)-シクロアルキル、例えばシクロプロピルスルフィニル、シクロブチルスルフィニル、シクロペンチルスルフィニル、シクロヘキシルスルフィニルを表す。また好ましいのは、3から5個の炭素原子を持つシクロアルキルスルフィニル基である。本発明のシクロアルキルスルフィニル基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得て、両エナンチオマーを包含し得る。
【0060】
本発明によると、「シクロアルキルスルホニル」は、好ましくは3から6個の炭素原子を持つ-SO2-シクロアルキル、例えばシクロプロピルスルホニル、シクロブチルスルホニル、シクロペンチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニルを表す。また好ましいのは、3から5個の炭素原子を持つシクロアルキルスルホニル基である。本発明のシクロアルキルスルホニル基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0061】
本発明によると、「フェニルチオ」または「フェニルスルファニル」は、-S-フェニル、例えばフェニルチオを表す。本発明のフェニルチオ基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0062】
本発明によると、「フェニルスルフィニル」は、-S(O)-フェニル、例えばフェニルスルフィニルを表す。本発明のフェニルスルフィニル基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得て、両エナンチオマーを包含し得る。
【0063】
本発明によると、「フェニルスルホニル」は、-SO2-フェニル、例えばフェニルスルホニルを表す。本発明のフェニルスルホニル基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0064】
本発明によると、「アルキルカルボニル」は、好ましくは2から7個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖のアルキル-C(=O)、例えばメチルカルボニル、エチルカルボニル、n-プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、s-ブチルカルボニルおよびt-ブチルカルボニルなどを表す。また好ましいのは、1から4個の炭素原子を持つアルキルカルボニルである。本発明のアルキルカルボニルは、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0065】
本発明によると、「アルコキシカルボニル」は、単独でまたは化学基の構成部分として、アルコキシ部分中に好ましくは1から6個の炭素原子を持つまたは1から4個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖のアルコキシカルボニル、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n-プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、s-ブトキシカルボニルおよびt-ブトキシカルボニルを表す。本発明のアルコキシカルボニル基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0066】
本発明によると、「アルキルアミノカルボニル」は、アルキル部分中に好ましくは1から6個の炭素原子または1から4個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖のアルキルアミノカルボニル、例えばメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n-プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、s-ブチルアミノカルボニルおよびt-ブチルアミノカルボニルを表す。本発明のアルキルアミノカルボニル基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0067】
本発明によると、「N,N-ジアルキルアミノカルボニル」は、アルキル部分中に好ましくは1から6個の炭素原子または1から4個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖のN,N-ジアルキルアミノカルボニル、例えばN,N-ジメチルアミノカルボニル、N,N-ジエチルアミノカルボニル、N,N-ジ(n-プロピルアミノ)カルボニル、N,N-ジ(イソプロピルアミノ)カルボニルおよびN,N-ジ-(s-ブチルアミノ)カルボニルを表す。本発明のN,N-ジアルキルアミノカルボニル基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0068】
本発明によると、「アリール」は、好ましくは6から14個、特に6から10個の環炭素原子を持つ単環式、二環式または多環式の芳香族系、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントレニル、好ましくはフェニルを表す。加えて、アリールはまた、多環式系、例えばテトラヒドロナフチル、インデニル、インダニル、フルオレニル、ビフェニルなどを表し、これらにおいて結合部位は芳香族系上にある。本発明のアリール基は、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0069】
置換されているアリールの例はアリールアルキルであり、これは、C1-C4アルキルおよび/またはC6-C14アリール部分において1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって同じく置換され得る。かかるアリールアルキルの例としては、ベンジルおよびフェニル-1-エチルが挙げられる。
【0070】
本発明によると、「複素環(ヘテロシクリル)」、「複素環式環」または「複素環式環系」は、少なくとも1個の環を持つ炭素環式の環系であって、少なくとも1個の炭素原子がヘテロ原子によって、好ましくはN、O、S、P、B、Si、Seよりなる群からのヘテロ原子によって置き換えられており、かつ飽和、不飽和または複素芳香族であり、かつ置換されていなくても置換されていてもよく、結合部位が環原子上にある、前記炭素環式の環系を表す。異なって定義されないかぎり、複素環式環は、複素環式環中に好ましくは3から9個の環原子、特に3から6個の環原子、および1または複数個の、好ましくは1から4個、特に1、2または3個の、好ましくはN、OおよびSよりなる群からのヘテロ原子を含有するが、2個の酸素原子が直接隣接するべきではない。複素環式環は通常、4個以下の窒素原子および/または2個以下の酸素原子および/または2個以下の硫黄原子を含有する。ヘテロシクリルラジカルつまり複素環式環が置換されていてもよいとき、これは、他の炭素環式環系または複素環式環と縮合され得る。置換されていてもよいヘテロシクリルの場合、本発明はまた、多環式系、例えば8-アザビシクロ[3.2.1]オクタニルまたは1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプチルを包含する。置換されていてもよいヘテロシクリルの場合、本発明はまた、スピロ環系、例えば1-オキサ-5-アザスピロ[2.3]ヘキシルを包含する。
【0071】
本発明のヘテロシクリル基は、例えばピペリジニル、ピペラジニル、モルフォリニル、チオモルフォリニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、ジオキソラニル、ジオキソリル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、オキセタニル、オキシラニル、アゼチジニル、アジリジニル、オキサアゼチジニル、オキサアジリジニル、オキサアゼパニル、オキサジナニル、アゼパニル、オキソピロリジニル、ジオキソピロリジニル、オキソモルフォリニル、オキソピペラジニルおよびオキセパニルである。
【0072】
とりわけ重要であるのは、ヘテロアリール、すなわち複素芳香族系である。本発明によると、用語ヘテロアリールは、複素芳香族化合物、すなわち上の複素環の定義に該当する完全不飽和の芳香族複素環化合物を表す。好ましいのは、1から3個の、好ましくは1または2個の、上の群からの同一のまたは異なるヘテロ原子を持つ5員から7員の環である。本発明のヘテロアリールは、例えば、フリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3-および1,2,4-トリアゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3-、1,3,4-、1,2,4-および1,2,5-オキサジアゾリル、アゼピニル、ピロリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5-、1,2,4-および1,2,3-トリアジニル、1,2,4-、1,3,2-、1,3,6-および1,2,6-オキサジニル、オキセピニル、チエピニル、1,2,4-トリアゾロニルおよび1,2,4-ジアゼピニルである。本発明のヘテロアリール基はまた、1または複数個の同一のまたは異なるラジカルによって置換され得る。
【0073】
用語「各々の場合に置換されていてもよい」は、基/置換基、例えばアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、シクロアルキル、アリール、フェニル、ベンジル、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールラジカルなどが置換されていることを意味し、例えば、置換されていない基本構造に由来する置換されているラジカルを意味し、ここで置換基、例えば1個の置換基または複数個の、好ましくは1、2、3、4、5、6または7個の置換基は、アミノ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、イソシアノ、メルカプト、イソチオシアナト、C1-C4カルボキシル、カルボンアミド、SF5、アミノスルホニル、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル C3-C4シクロアルキル、C2-C4アルケニル、C5-C6シクロアルケニル、C2-C4アルキニル、N-モノ-C1-C4アルキルアミノ、N,N-ジ-C1-C4アルキルアミノ、N-C1-C4アルカノイルアミノ、C1-C4アルコキシ、C1-C4ハロアルコキシ、C2-C4アルケニルオキシ、C2-C4アルキニルオキシ、C3-C4シクロアルコキシ、C5-C6シクロアルケニルオキシ、C1-C4アルコキシカルボニル、C2-C4アルケニルオキシカルボニル、C2-C4アルキニルオキシカルボニル、C6-,C10-,C14-アリールオキシカルボニル、C1-C4アルカノイル、C2-C4アルケニルカルボニル、C2-C4アルキニルカルボニル、C6-,C10-,C14-アリールカルボニル、C1-C4アルキルチオ、C1-C4ハロアルキルチオ、C3-C4シクロアルキルチオ、C2-C4アルケニルチオ、C5-C6シクロアルケニルチオ、C2-C4アルキニルチオ、C1-C4アルキルスルフィニル基の両エナンチオマーを包含するC1-C4アルキルスルフィニル、C1-C4ハロアルキルスルフィニル基の両エナンチオマーを包含するC1-C4ハロアルキルスルフィニル、C1-C4アルキルスルホニル、C1-C4ハロアルキルスルホニル、N-モノ-C1-C4アルキルアミノスルホニル、N,N-ジ-C1-C4アルキルアミノスルホニル、C1-C4アルキルホスフィニルおよびC1-C4アルキルホスホニルの両エナンチオマーを包含するC1-C4アルキルホスフィニル、C1-C4アルキルホスホニル、N-C1-C4アルキルアミノカルボニル、N,N-ジ-C1-C4アルキルアミノカルボニル、N-C1-C4アルカノイルアミノカルボニル、N-C1-C4アルカノイル-N-C1-C4アルキルアミノカルボニル、C6-,C10-,C14-アリール、C6-,C10-,C14-アリールオキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、ベンジルチオ、C6-,C10-,C14-アリールチオ、C6-,C10-,C14-アリールアミノ、ベンジルアミノ、ヘテロシクリルおよびトリアルキルシリル、二重結合を介して結合している置換基、例えばC1-C4アルキリデン(例としてメチリデンまたはエチリデン)など、オキソ基、イミノ基および置換されているイミノ基よりなる群から選択される。2個以上のラジカルが1または複数個の環を形成するとき、これらは、炭素環式、複素環式、飽和、部分飽和、不飽和、例えば芳香環を包含するものであり得て、さらなる置換を有し得る。例として言及される置換基(「第一の置換基レベル」)は、それらが炭化水素の構成部分を含有する場合、例えばハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、シアノ、イソシアノ、アジド、アシルアミノ、オキソ基およびイミノ基から各々独立して選択される1または複数個の置換基によるさらなる置換(「第二の置換基レベル」)をその中に持ってもよい。用語「置換されている(置換されていてもよい)」基は、好ましくは1または2個の置換基レベルのみを包含する。
【0074】
本発明のハロゲン置換されている化学基またはハロゲン化基(例えばアルキルまたはアルコキシ)は、置換基の最大可能数までのハロゲンによって一置換または多置換されている。かかる基はまた、ハロ基(例えばハロアルキル)とも呼ばれる。ハロゲンによる多置換の場合、ハロゲン原子は、同じであっても異なってもよく、全てが1個の炭素原子に結合しても複数個の炭素原子に結合してもよい。ハロゲンは、特にフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、好ましくはフッ素、塩素または臭素、より好ましくはフッ素である。より詳細には、ハロゲン置換されている基は、モノハロシクロアルキル、例えば1-フルオロシクロプロピル、2-フルオロシクロプロピルまたは1-フルオロシクロブチルなど、モノハロアルキル、例えば2-クロロエチル、2-フルオロエチル、1-クロロエチル、1-フルオロエチル、クロロメチルまたはフルオロメチルなど;ペルハロアルキル、例えばトリクロロメチルまたはトリフルオロメチルまたはCF2CF3など、ポリハロアルキル、例えばジフルオロメチル、2-フルオロ-2-クロロエチル、ジクロロメチル、1,1,2,2-テトラフルオロエチルまたは2,2,2-トリフルオロエチルなどである。ハロアルキルのさらなる例は、トリクロロメチル、クロロジフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、1-フルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピルおよびペンタフルオロ-t-ブチルである。好ましいのは、1から4個の炭素原子、および1から9個の、好ましくは1から5個の、フッ素、塩素および臭素から選択される同一のまたは異なるハロゲン原子を持つハロアルキルである。とりわけ好ましいのは、1または2個の炭素原子、および1から5個の、フッ素および塩素から選択される同一のまたは異なるハロゲン原子を持つハロアルキルであり、例えば、中でもジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたは2,2-ジフルオロエチルなどである。ハロゲン置換されている化合物のさらなる例は、ハロアルコキシ、例えばOCF3、OCHF2、OCH2F、OCF2CF3、OCH2CF3、OCH2CHF2およびOCH2CH2Clなど、ハロアルキルスルファニル、例えばジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリクロロメチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ、1-フルオロエチルチオ、2-フルオロエチルチオ、2,2-ジフルオロエチルチオ、1,1,2,2-テトラフルオロエチルチオ、2,2,2-トリフルオロエチルチオまたは2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエチルチオなど、ハロアルキルスルフィニル、例えばジフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルフィニル、トリクロロメチルスルフィニル、クロロジフルオロメチルスルフィニル、1-フルオロエチルスルフィニル、2-フルオロエチルスルフィニル、2,2-ジフルオロエチルスルフィニル、1,1,2,2-テトラフルオロエチルスルフィニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルフィニルおよび2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエチルスルフィニルなど、ハロアルキルスルフィニル、例えばジフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルフィニル、トリクロロメチルスルフィニル、クロロジフルオロメチルスルフィニル、1-フルオロエチルスルフィニル、2-フルオロエチルスルフィニル、2,2-ジフルオロエチルスルフィニル、1,1,2,2-テトラフルオロエチルスルフィニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルフィニルおよび2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエチルスルフィニルなど、ハロアルキルスルホニル基、例えばジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、トリクロロメチルスルホニル、クロロジフルオロメチルスルホニル、1-フルオロエチルスルホニル、2-フルオロエチルスルホニル、2,2-ジフルオロエチルスルホニル、1,1,2,2-テトラフルオロエチルスルホニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルホニルおよび2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエチルスルホニルなどである。
【0075】
炭素原子を持つラジカルの場合、好ましいのは、1から4個の炭素原子、特に1または2個の炭素原子を持つものである。好ましいのは、一般に、ハロゲン、例としてフッ素および塩素、(C1-C4)アルキル、好ましくはメチルまたはエチル、(C1-C4)ハロアルキル、好ましくはトリフルオロメチル、(C1-C4)アルコキシ、好ましくはメトキシまたはエトキシ、(C1-C4)ハロアルコキシ、ニトロおよびシアノの群からの置換基である。ここでとりわけ好ましいのは、置換基メチル、メトキシ、フッ素および塩素である。
【0076】
置換されているアミノ、例えば一置換または二置換されているアミノなどは、例えばアルキル、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アシルおよびアリールの群からの1または2個の同一のまたは異なるラジカルによってN-置換されている置換アミノラジカルの群からのラジカル;好ましくはN-モノ-およびN,N-ジアルキルアミノ、(例えばメチルアミノ、エチルアミノ、N,N-ジメチルアミノ、N,N-ジエチルアミノ、N,N-ジ-n-プロピルアミノ、N,N-ジイソプロピルアミノまたはN,N-ジブチルアミノ)、N-モノ-またはN,N-ジアルコキシアルキルアミノ基(例えばN-メトキシメチルアミノ、N-メトキシエチルアミノ、N,N-ジ(メトキシメチル)アミノまたはN,N-ジ(メトキシエチル)アミノ)、N-モノ-およびN,N-ジアリールアミノ、例えば置換されていてもよいアニリン、アシルアミノ、N,N-ジアシルアミノ、N-アルキル-N-アリールアミノ、N-アルキル-N-アシルアミノおよびまた飽和N-複素環などを意味し;ここで好ましいのは1から4個の炭素原子を持つアルキルラジカルであり;ここでアリールは、好ましくはフェニルまたは置換されているフェニルであり;アシルについては、さらに下で与えられる定義が当てはまり、好ましくは(C1-C4)-アルカノイルである。同じことが置換されているヒドロキシルアミノまたはヒドラジノに当てはまる。
【0077】
置換されているアミノはまた、窒素原子上に4個の有機置換基を持つ四級アンモニウム化合物(塩)を包含する。
【0078】
置換されていてもよいフェニルは、好ましくは、置換されていない、またはハロゲン、(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ、(C1-C4)アルコキシ-(C1-C4)アルコキシ、(C1-C4)アルコキシ-(C1-C4)アルキル、(C1-C4)ハロアルキル、(C1-C4)ハロアルコキシ、(C1-C4)アルキルチオ、(C1-C4)ハロアルキルチオ、(C1-C4)アルキルスルフィニル (C1-C4)ハロアルキルスルフィニル、(C1-C4)アルキルスルホニル (C1-C4)ハロアルキルスルホニル、シアノ、イソシアノおよびニトロの群からの同一のまたは異なるラジカルによって一置換もしくは多置換、好ましくは三置換までされているフェニルであり、例えばo-、m-およびp-トリル、ジメチルフェニル、2-、3-および4-クロロフェニル、2-、3-および4-フルオロフェニル、2-、3-および4-トリフルオロメチル-および4-トリクロロメチルフェニル、2,4-、3,5-、2,5-および2,3-ジクロロフェニル、o-、m-およびp-メトキシフェニル、4-ヘプタフルオロフェニルである。
【0079】
置換されていてもよいシクロアルキルは、好ましくは、置換されていない、またはハロゲン、シアノ、(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ、(C1-C4)アルコキシ-(C1-C4)アルコキシ、(C1-C4)アルコキシ-(C1-C4)アルキル、(C1-C4)ハロアルキルおよび(C1-C4)ハロアルコキシの群からの同一のまたは異なるラジカルによって、特に1もしくは2個の(C1-C4)アルキルラジカルによって一置換もしくは多置換、好ましくは三置換までされているシクロアルキルである。
【0080】
本発明の化合物は、好ましい実施形態で生じ得る。本明細書中に記載される個々の実施形態は、互いに組み合わせ得る。自然法則に反し、それゆえ、当業者がその専門知識に基づいて除かれるであろう組み合わせは含まれない。例えば、3個以上の隣接する酸素原子を持つ環構造は、除外される。
【0081】
異性体
置換基の性質に応じて、式(I)の化合物は、幾何異性体および/もしくは光学活性異性体、または異なる組成の対応する異性体混合物の形態であり得る。これらの立体異性体は、例えばエナンチオマー、ジアステレオマー、アトロプ異性体または幾何異性体である。したがって、本発明は、純粋な立体異性体およびこれらの異性体の任意の混合物の両方を包含する。
【0082】
方法および使用
本発明はまた、式(I)の化合物を動物性有害生物および/またはそれらの生息場所に対して作用させる、動物性有害生物を防除する方法に関する。動物性有害生物の防除は、好ましくは、農業および林業において、および材料保護において行われる。好ましくは、ヒトまたは動物の身体の外科的または治療的な処置方法およびヒトまたは動物の身体に対して実施される診断方法は、これらから除外される。
【0083】
本発明はさらには、駆除剤、とりわけ作物保護剤としての式(I)の化合物の使用に関する。
【0084】
本出願との関連において、各々の場合の用語「駆除剤(pesticide)」は、常に用語「作物保護剤」をも含む。
【0085】
式(I)の化合物は、良好な植物耐性、好都合な恒温動物毒性および良好な環境適合性を持っていて、植物および植物器官を生物的および非生物的なストレス因子から保護することに適しており、収穫量を高めることに適しており、収穫材料の品質を改良することに適しており、ならびに農業において、園芸において、畜産において、水産養殖(aquatic culture)において、森林において、庭園およびレジャー施設において、貯蔵されている生産物および材料の保護において、ならびに衛生分野において遭遇する動物性有害生物、特に昆虫、クモ類、蠕虫、とりわけ線虫および軟体動物を防除することに適している。
【0086】
本特許出願との関連の中で、用語「衛生」は、疾患、とりわけ感染症を予防することを目的とし、ヒトおよび動物の健康を保護するためにならびに/もしくは環境を保護するために役立つ、ならびに/または清浄度を維持する、あらゆる全ての手段、手法および慣行を意味するものと理解される。本発明によると、これは特に、例えば織物または硬質表面の、特にガラス、木材、コンクリート、磁器、陶器、プラスチックの表面の、または、また金属(複数可)の表面の洗浄、消毒および滅菌のための手段、ならびにこれらが衛生有害生物および/またはそれらの排泄物のない状態で保たれることを確実にするための手段を包含する。好ましくは、ヒト身体または動物の身体に適用可能な外科的または治療的な処置手法およびヒト身体または動物の身体に対して実施される診断手法は、この点において本発明の範囲から除外される。
【0087】
したがって、用語「衛生分野」は、例えばキッチン、製パン所、空港、浴室、水泳プール、デパート、ホテル、病院、厩舎、畜産などにおける衛生と関係する、これらの衛生手段、手法および慣行が重要である全ての領域、技術分野および産業用途をカバーする。
【0088】
それゆえ、用語「衛生有害生物」は、とりわけ健康面の理由のため、衛生分野におけるその存在が問題となる1または複数の動物性有害生物を意味するものと理解される。それゆえ、主目的は、衛生分野における衛生有害生物の存在および/またはそれらへの曝露を回避するまたは最少化することである。これは、とりわけ、外寄生の予防および既に存在する外寄生への取り組みの両方のために用いることができる駆除剤の施用を通じて達成することができる。有害生物への曝露を回避するまたは低減させる調製物を用いることもできる。衛生有害生物は、例えば下で言及される生物を包含する。
【0089】
したがって、用語「衛生保護」は、これらの衛生手段、手法および慣行を維持するおよび/または改良するための全ての行為をカバーする。
【0090】
式(I)の化合物は、好ましくは駆除剤として用いることができる。これらは、通常は感受性種および抵抗性種に対して、ならびに全てのまたはいくつかの発達ステージに対して活性がある。上述の有害生物としては、以下が挙げられる:
節足動物門(Arthropoda)からの、とりわけクモ綱(Arachnida)からの有害生物、例えばアカルス属種(Acarus spp.)、例えばアカルス・シロ(Acarus siro)、アセリア・クコ(Aceria kuko)、アセリア・シェルドニ(Aceria sheldoni)、アクロプス属種(Aculops spp.)、アクルス属種(Aculus spp.)、例えばアクルス・フォクケウイ(Aculus fockeui)、アクルス・シュレクテンダリ(Aculus schlechtendali)、アムブリオマ属種(Amblyomma spp.)、アムフィテトラニクス・ビエネンシス(Amphitetranychus viennensis)、アルガス属種(Argas spp.)、ボーフィルス属種(Boophilus spp.)、ブレビパルプス属種(Brevipalpus spp.)、例えばブレビパルプス・フェニシス(Brevipalpus phoenicis)、ブリオビア・グラミヌム(Bryobia graminum)、ブリオビア・プレチオサ(Bryobia praetiosa)、セントルロイデス属種(Centruroides spp.)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、デルマニスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、デルマトファゴイデス・プテロニシヌス(Dermatophagoides pteronyssinus)、デルマトファゴイデス・ファリナエ(Dermatophagoides farinae)、デルマセントル属種(Dermacentor spp.)、エオテトラニクス属種(Eotetranychus spp.)、例えばエオテトラニクス・ヒコリアエ(Eotetranychus hicoriae)、エピトリメルス・ピリ(Epitrimerus pyri)、ユーテトラニクス属種(Eutetranychus spp.)、例えばユーテトラニクス・バンクシ(Eutetranychus banksi)、エリオフィエス属種(Eriophyes spp.)、例えばエリオフィエス・ピリ(Eriophyes pyri)、グリシファグス・ドメスチクス(Glycyphagus domesticus)、ハロチデウス・デストルクトル(Halotydeus destructor)、ヘミタルソネムス属種(Hemitarsonemus spp.)、例えばヘミタルソネムス・ラツス(Hemitarsonemus latus)(=ポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus))、ヒアロマ属種(Hyalomma spp.)、イキソデス属種(Ixodes spp.)、ラトロデクツス属種(Latrodectus spp.)、ロクソセレス属種(Loxosceles spp.)、ネウトロムビクラ・アウツムナリス(Neutrombicula autumnalis)、ヌフェルサ属種(Nuphersa spp.)、オリゴニクス属種(Oligonychus spp.)、例えばオリゴニクス・コフェアエ(Oligonychus coffeae)、オリゴニクス・コニフェラルム(Oligonychus coniferarum)、オリゴニクス・イリシス(Oligonychus ilicis)、オリゴニクス・インジクス(Oligonychus indicus)、オリゴニクス・マンギフェルス(Oligonychus mangiferus)、オリゴニクス・プラテンシス(Oligonychus pratensis)、オリゴニクス・プニカエ(Oligonychus punicae)、オリゴニクス・ヨテルシ(Oligonychus yothersi)、オルニトドルス属種(Ornithodorus spp.)、オルニトニスス属種(Ornithonyssus spp.)、パノニクス属種(Panonychus spp.)、例えばパノニクス・シトリ(Panonychus citri)(=メタテトラニクス・シトリ(Metatetranychus citri))、パノニクス・ウルミ(Panonychus ulmi)(=メタテトラニクス・ウルミ(Metatetranychus ulmi))、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、プラチテトラニクス・ムルチジギツリ(Platytetranychus multidigituli)、ポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus)、ソロプテス属種(Psoroptes spp.)、リピセファルス属種(Rhipicephalus spp.)、リゾグリフス属種(Rhizoglyphus spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、スコルピオ・マウルス(Scorpio maurus)、ステネオタルソネムス属種(Steneotarsonemus spp.)、ステネオタルソネムス・スピンキ(Steneotarsonemus spinki)、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.)、例えばタルソネムス・コンフスス(Tarsonemus confusus)、タルソネムス・パリドゥス(Tarsonemus pallidus)、テトラニクス属種(Tetranychus spp.)、例えばテトラニクス・カナデンシス(Tetranychus canadensis)、テトラニクス・シンナバリヌス(Tetranychus cinnabarinus)、テトラニクス・ツルケスタニ(Tetranychus turkestani)、テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae)、トロムビクラ・アルフレデュゲシ(Trombicula alfreddugesi)、バエヨビス属種(Vaejovis spp.)、バサテス・リコペルシキ(Vasates lycopersici);
ムカデ綱(Chilopoda)からの有害生物、例えばゲオフィルス属種(Geophilus spp.)、スクチゲラ属種(Scutigera spp.);
トビムシ目(Collembola)または綱からの有害生物、例えばオニキウルス・アルマツス(Onychiurus armatus);スミンツルス・ビリジス(Sminthurus viridis);
ヤスデ綱(Diplopoda)からの有害生物、例えばブラニウルス・グツラツス(Blaniulus guttulatus);
昆虫綱(Insecta)からの、例えばゴキブリ目(Blattodea)からの有害生物、例えばブラタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ブラテラ・アサヒナイ(Blattella asahinai)、ブラテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)、ロイコフェア・マデラエ(Leucophaea maderae)、ロボプテラ・デシピエンス(Loboptera decipiens)、ネオスチロピガ・ロムビフォリア(Neostylopyga rhombifolia)、パンクロラ属種(Panchlora spp.)、パルコブラタ属種(Parcoblatta spp.)、ペリプラネタ属種(Periplaneta spp.)、例えばペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、ペリプラネタ・アウストララシエ(Periplaneta australasiae)、ピクノセルス・スリナメンシス(Pycnoscelus surinamensis)、スペラ・ロンギパルパ(Supella longipalpa);
コウチュウ目(Coleoptera)からの有害生物、例えばアカリマ・ビタツム(Acalymma vittatum)、アカントセリデス・オブテクツス(Acanthoscelides obtectus)、アドレツス属種(Adoretus spp.)、アエチナ・ツミダ(Aethina tumida)、アゲラスチカ・アルニ(Agelastica alni)、アグリルス属種(Agrilus spp.)、例えばアグリルス・プラニペンニス(Agrilus planipennis)、アグリルス・コクサリス(Agrilus coxalis)、アグリルス・ビリネアツス(Agrilus bilineatus)、アグリルス・アンクシウス(Agrilus anxius)、アグリオテス属種(Agriotes spp.)、例えばアグリオテス・リンネアツス(Agriotes linneatus)、アグリオテス・マンクス(Agriotes mancus)、アルフィトビウス・ジアペリヌス(Alphitobius diaperinus)、アムフィマロン・ソルスチチアリス(Amphimallon solstitialis)、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、アノプロホラ属種(Anoplophora spp.)、例えばアノプロホラ・グラブリペンニス(Anoplophora glabripennis)、アントノムス属種(Anthonomus spp.)、例えばアントノムス・グランディス(Anthonomus grandis)、アントレヌス属種(Anthrenus spp.)、アピオン属種(Apion spp.)、アポゴニア属種(Apogonia spp.)、アトマリア属種(Atomaria spp.)、例えばアトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、アタゲヌス属種(Attagenus spp.)、バリス・カエルレセンス(Baris caerulescens)、ブルキジウス・オブテクツス(Bruchidius obtectus)、ブルクス属種(Bruchus spp.)、例えばブルクス・ピソルム(Bruchus pisorum)、ブルクス・ルフィマヌス(Bruchus rufimanus)、カシダ属種(Cassida spp.)、セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、セウトリンクス属種(Ceutorrhynchus spp.)、例えばセウトリンクス・アシミリス(Ceutorrhynchus assimilis)、セウトリンクス・クアドリデンス(Ceutorrhynchus quadridens)、セウトリンクス・ラパエ(Ceutorrhynchus rapae)、ケトクネマ属種(Chaetocnema spp.)、例えばケトクネマ・コンフィニス(Chaetocnema confinis)、ケトクネマ・デンチクラタ(Chaetocnema denticulata)、ケトクネマ・エクチパ(Chaetocnema ectypa)、クレオヌス・メンジクス(Cleonus mendicus)、コノデルス属種(Conoderus spp.)、コスモポリテス属種(Cosmopolites spp.)、例えばコスモポリテス・ソルジドゥス(Cosmopolites sordidus)、コステリトラ・ゼアランジカ(Costelytra zealandica)、クテニセラ属種(Ctenicera spp.)、クルクリオ属種(Curculio spp.)、例えばクルクリオ・カリアエ(Curculio caryae)、クルクリオ・カリアトリペス(Curculio caryatrypes)、クルクリオ・オブツスス(Curculio obtusus)、クルクリオ・サイ(Curculio sayi)、クリプトレステス・フェルギネウス(Cryptolestes ferrugineus)、クリプトレステス・プシルス(Cryptolestes pusillus)、クリプトリンクス・ラパチ(Cryptorhynchus lapathi)、クリプトリンクス・マンギフェラエ(Cryptorhynchus mangiferae)、シリンドロコプツルス属種(Cylindrocopturus spp.)、シリンドロコプツルス・アドスペルスス(Cylindrocopturus adspersus)、シリンドロコプツルス・フルニシ(Cylindrocopturus furnissi)、デンドロクトヌス属種(Dendroctonus spp.)、例えばデンドロクトヌス・ポンデロサエ(Dendroctonus ponderosae)、デルメステス属種(Dermestes spp.)、ジアブロチカ属種(Diabrotica spp.)、例えばジアブロチカ・バルテアタ(Diabrotica balteata)、ジアブロチカ・バルベリ(Diabrotica barberi)、ジアブロチカ・ウンデシムプンクタタ・ホワルジ(Diabrotica undecimpunctata howardi)、ジアブロチカ・ウンデシムプンクタタ・ウンデシムプンクタタ(Diabrotica undecimpunctata undecimpunctata)、ジアブロチカ・ビルギフェラ・ビルギフェラ(Diabrotica virgifera virgifera)、ジアブロチカ・ビルギフェラ・ゼアエ(Diabrotica virgifera zeae)、ジコクロシス属種(Dichocrocis spp.)、ジクラジスパ・アルミゲラ(Dicladispa armigera)、ジロボデルス属種(Diloboderus spp.)、エピカエルス属種(Epicaerus spp.)、エピラクナ属種(Epilachna spp.)、例えばエピラクナ・ボレアリス(Epilachna borealis)、エピラクナ・バリベスチス(Epilachna varivestis)、エピトリクス属種(Epitrix spp.)、例えばエピトリクス・ククメリス(Epitrix cucumeris)、エピトリクス・フスクラ(Epitrix fuscula)、エピトリクス・ヒルチペンニス(Epitrix hirtipennis)、エピトリクス・スブクリニタ(Epitrix subcrinita)、エピトリクス・ツベリス(Epitrix tuberis)、ファウスチヌス属種(Faustinus spp.)、ギビウム・プシロイデス(Gibbium psylloides)、グナトセルス・コルヌツス(Gnathocerus cornutus)、ヘルラ・ウンダリス(Hellula undalis)、ヘテロニクス・アラトル(Heteronychus arator)、ヘテロニクス属種(Heteronyx spp.)、ヒラモルファ・エレガンス(Hylamorpha elegans)、ヒロトルペス・バユルス(Hylotrupes bajulus)、ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica)、ヒポメセス・スクアモスス(Hypomeces squamosus)、ヒポテネムス属種(Hypothenemus spp.)、例えばヒポテネムス・ハムペイ(Hypothenemus hampei)、ヒポテネムス・オブスクルス(Hypothenemus obscurus)、ヒポテネムス・プベセンス(Hypothenemus pubescens)、ラクノステルナ・コンサンギネア(Lachnosterna consanguinea)、ラシオデルマ・セリコルネ(Lasioderma serricorne)、ラテチクス・オリゼ(Latheticus oryzae)、ラトリジウス属種(Lathridius spp.)、レマ属種(Lema spp.)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、ロイコプテラ属種(Leucoptera spp.)、例えばロイコプテラ・コフェエラ(Leucoptera coffeella)、リモニウス・エクチプス(Limonius ectypus)、リソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus)、リストロノツス属種(Listronotus spp.)(=ヒペロデス属種(Hyperodes spp.))、リクスス属種(Lixus spp.)、ルペロデス属種(Luperodes spp.)、ルペロモルファ・キサントデラ(Luperomorpha xanthodera)、リクツス属種(Lyctus spp.)、メガシレン属種(Megacyllene spp.)、例えばメガシレン・ロビニエ(Megacyllene robiniae)、メガセリス属種(Megascelis spp.)、メラノツス属種(Melanotus spp.)、例えばメラノツス・ロングルス・オレゴネンシス(Melanotus longulus oregonensis)、メリゲテス・エネウス(Meligethes aeneus)、メロロンタ属種(Melolontha spp.)、例えばメロロンタ・メロロンタ(Melolontha Melolontha)、ミグドルス属種(Migdolus spp.)、モノカムス属種(Monochamus spp.)、ナウパクツス・キサントグラフス(Naupactus xanthographus)、ネクロビア属種(Necrobia spp.)、ネオガレルセラ属種(Neogalerucella spp.)、ニプツス・ホロロイクス(Niptus hololeucus)、オリクテス・リノセロス(Oryctes rhinoceros)、オリゼフィルス・スリナメンシス(Oryzaephilus surinamensis)、オリザファグス・オリゼ(Oryzaphagus oryzae)、オチオリンクス属種(Otiorhynchus spp.)、例えばオチオリンクス・クリブリコリス(Otiorhynchus cribricollis)、オチオリンクス・リグスチシ(Otiorhynchus ligustici)、オチオリンクス・オバツス(Otiorhynchus ovatus)、オチオリンクス・ルゴソストリアルス(Otiorhynchus rugosostriarus)、オチオリンクス・スルカツス(Otiorhynchus sulcatus)、オウレマ属種(Oulema spp.)、例えばオウレマ・メラノプス(Oulema melanopus)、オウレマ・オリゼ(Oulema oryzae)、オキシセトニア・ジュクンダ(Oxycetonia jucunda)、ファエドン・コクレアリエ(Phaedon cochleariae)、フィロファガ属種(Phyllophaga spp.)、フィロファガ・ヘレリ(Phyllophaga helleri)、フィロトレタ属種(Phyllotreta spp.)、例えばフィロトレタ・アルモラシアエ(Phyllotreta armoraciae)、フィロトレタ・プシラ(Phyllotreta pusilla)、フィロトレタ・ラモサ(Phyllotreta ramosa)、フィロトレタ・ストリオラタ(Phyllotreta striolata)、ポピリア・ジャポニカ(Popillia japonica)、プレムノトリペス属種(Premnotrypes spp.)、プロステファヌス・トルンカツス(Prostephanus truncatus)、プシリオデス属種(Psylliodes spp.)、例えばプシリオデス・アフィニス(Psylliodes affinis)、プシリオデス・クリソセファラ(Psylliodes chrysocephala)、プシリオデス・プンクツラタ(Psylliodes punctulata)、プチヌス属種(Ptinus spp.)、リゾビウス・ベントラリス(Rhizobius ventralis)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha
dominica)、リンコホルス属種(Rhynchophorus spp.)、リンコホルス・フェルギネウス(Rhynchophorus ferrugineus)、リンコホルス・パルマルム(Rhynchophorus palmarum)、スコリツス属種(Scolytus spp.)、例えばスコリツス・ムルチストリアツス(Scolytus multistriatus)、シノキシロン・パーフォランス(Sinoxylon perforans)、シトフィルス属種(Sitophilus spp.)、例えばシトフィルス・グラナリウス(Sitophilus granarius)、シトフィルス・リネアリス(Sitophilus linearis)、シトフィルス・オリゼ(Sitophilus oryzae)、シトフィルス・ゼアマイス(Sitophilus zeamais)、スフェノホルス属種(Sphenophorus spp.)、ステゴビウム・パニセウム(Stegobium paniceum)、ステルネクス属種(Sternechus spp.)、例えばステルネクス・パルダツス(Sternechus paludatus)、シンフィレテス属種(Symphyletes spp.)、タニメクス属種(Tanymecus spp.)、例えばタニメクス・ジラチコリス(Tanymecus dilaticollis)、タニメクス・インジクス(Tanymecus indicus)、タニメクス・パリアツス(Tanymecus palliatus)、テネブリオ・モリトル(Tenebrio molitor)、テネブリオイデス・マウレタニクス(Tenebrioides mauretanicus)、トリボリウム属種(Tribolium spp.)、例えばトリボリウム・アウダクス(Tribolium audax)、トリボリウム・カスタネウム(Tribolium castaneum)、トリボリウム・コンフスム(Tribolium confusum)、トロゴデルマ属種(Trogoderma spp.)、チキウス属種(Tychius spp.)、キシロトレクス属種(Xylotrechus spp.)、ザブルス属種(Zabrus spp.)、例えばザブルス・テネブリオイデス(Zabrus Tenebrioides);
ハサミムシ目(Dermaptera)からの有害生物、例えばアニソラビス・マリチメ(Anisolabis maritime)、ホルフィクラ・アウリクラリア(Forficula auricularia)、ラビドゥラ・リパリア(Labidura riparia);
ハエ目(Diptera)からの有害生物、例えばエデス属種(Aedes spp.)、例えばエデス・エジプチ(Aedes aegypti)、エデス・アルボピクツス(Aedes albopictus)、エデス・スチクチクス(Aedes sticticus)、エデス・ベキサンス(Aedes vexans)、アグロミザ属種(Agromyza spp.)、例えばアグロミザ・フロンテラ(Agromyza frontella)、アグロミザ・パルビコルニス(Agromyza parvicornis)、アナストレファ属種(Anastrepha spp.)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、例えばアノフェレス・クアドリマクラツス(Anopheles quadrimaculatus)、アノフェレス・ガムビアエ(Anopheles gambiae)、アスホンジリア属種(Asphondylia spp.)、バクトロセラ属種(Bactrocera spp.)、例えばバクトロセラ・ククルビタエ(Bactrocera cucurbitae)、バクトロセラ・ドルサリス(Bactrocera dorsalis)、バクトロセラ・オレアエ(Bactrocera oleae)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、カリホラ・エリトロセファラ(Calliphora erythrocephala)、カリホラ・ビシナ(Calliphora vicina)、セラチチス・カピタタ(Ceratitis capitata)、キロノムス属種(Chironomus spp.)、クリソミア属種(Chrysomya spp.)、クリソプス属種(Chrysops spp.)、クリソゾナ・プルビアリス(Chrysozona pluvialis)、コクリオミア属種(Cochliomya spp.)、コンタリニア属種(Contarinia spp.)、例えばコンタリニア・ジョンソニ(Contarinia johnsoni)、コンタリニア・ナスツルチイ(Contarinia nasturtii)、コンタリニア・ピリボラ(Contarinia pyrivora)、コンタリニア・スクルジ(Contarinia schulzi)、コンタリニア・ソルギコラ(Contarinia sorghicola)、コンタリニア・トリチシ(Contarinia tritici)、コルジロビア・アントロポファガ(Cordylobia anthropophaga)、クリコトプス・シルベストリス(Cricotopus sylvestris)、クレクス属種(Culex spp.)、例えばクレクス・ピピエンス(Culex pipiens)、クレクス・クインケファシアツス(Culex quinquefasciatus)、クリコイデス属種(Culicoides spp.)、クリセタ属種(Culiseta spp.)、クテレブラ属種(Cuterebra spp.)、ダクス・オレアエ(Dacus oleae)、ダシネウラ属種(Dasineura spp.)、例えばダシネウラ・ブラシカエ(Dasineura brassicae)、デリア属種(Delia spp.)、例えばデリア・アンチクア(Delia antiqua)、デリア・コアルクタタ(Delia coarctata)、デリア・フロリレガ(Delia florilega)、デリア・プラツラ(Delia platura)、デリア・ラジクム(Delia radicum)、デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis)、ドロソフィラ属種(Drosophila spp.)、例えばドロソフィラ・メラノガステル(Drosphila melanogaster)、ドロソフィラ・スズキイ(Drosophila suzukii)、エキノクネムス属種(Echinocnemus spp.)、ユーレイア・ヘラクレイ(Euleia heraclei)、ファンニア属種(Fannia spp.)、ガステロフィルス属種(Gasterophilus spp.)、グロシナ属種(Glossina spp.)、ヘマトポタ属種(Haematopota spp.)、ヒドレリア属種(Hydrellia spp.)、ヒドレリア・グリセオラ(Hydrellia griseola)、ヒレミア属種(Hylemya spp.)、ヒポボスカ属種(Hippobosca spp.)、ヒポデルマ属種(Hypoderma spp.)、リリオミザ属種(Liriomyza spp.)、例えばリリオミザ・ブラシカエ(Liriomyza brassicae)、リリオミザ・フイドブレンシス(Liriomyza huidobrensis)、リリオミザ・サチバエ(Liriomyza sativae)、ルシリア属種(Lucilia spp.)、例えばルシリア・クプリナ(Lucilia cuprina)、ルトゾミイア属種(Lutzomyia spp.)、マンソニア属種(Mansonia spp.)、ムスカ属種(Musca spp.)、例えばムスカ・ドメスチカ(Musca domestica)、ムスカ・ドメスチカ・ビシナ(Musca domestica vicina)、エストルス属種(Oestrus spp.)、オシネラ・フリト(Oscinella frit)、パラタニタルスス属種(Paratanytarsus spp.)、パララウテルボルニエラ・スブシンクタ(Paralauterborniella subcincta)、ペゴミアまたはペゴミイア属種(Pegomya or Pegomyia spp.)、例えばペゴミア・ベタエ(Pegomya betae)、ペゴミア・ヒオシアミ(Pegomya hyoscyami)、ペゴミア・ルビボラ(Pegomya rubivora)、フレボトムス属種(Phlebotomus spp.)、フォルビア属種(Phorbia spp.)、フォルミア属種(Phormia spp.)、ピオフィラ・カセイ(Piophila casei)、プラチパレア・ポエシロプテラ(Platyparea poeciloptera)、プロジプロシス属種(Prodiplosis spp.)、プシラ・ロサエ(Psila rosae)、ラゴレチス属種(Rhagoletis spp.)、例えばラゴレチス・シングラタ(Rhagoletis cingulata)、ラゴレチス・コムプレタ(Rhagoletis completa)、ラゴレチス・ファウスタ(Rhagoletis fausta)、ラゴレチス・インジフェレンス(Rhagoletis indifferens)、ラゴレチス・メンダクス(Rhagoletis mendax)、ラゴレチス・ポモネラ(Rhagoletis pomonella)、サルコファガ属種(Sarcophaga spp.)、シムリウム属種(Simulium spp.)、例えばシムリウム・メリジオナレ(Simulium meridionale)、ストモキシス属種(Stomoxys spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、テタノプス属種(Tetanops spp.)、チプラ属種(Tipula spp.)、例えばチプラ・パルドサ(Tipula paludosa)、チプラ・シムプレクス(Tipula simplex)、トキソトリパナ・クルビカウダ(Toxotrypana curvicauda);
カメムシ目(Hemiptera)からの有害生物、例えばアシジア・アカシアエバイレイアナエ(Acizzia acaciaebaileyanae)、アシジア・ドドネアエ(Acizzia dodonaeae)、アシジア・ウンカトイデス(Acizzia uncatoides)、アクリダ・ツリタ(Acrida turrita)、アシルトシポン属種(Acyrthosipon spp.)、例えばアシルトシホン・ピスム(Acyrthosiphon pisum)、アクロゴニア属種(Acrogonia spp.)、エネオラミア属種(Aeneolamia spp.)、アゴノセナ属種(Agonoscena spp.)、アレウロカンツス属種(Aleurocanthus spp.)、アレイロデス・プロレテラ(Aleyrodes proletella)、アレウロロブス・バロデンシス(Aleurolobus barodensis)、アレウロトリクス・フロコスス(Aleurothrixus floccosus)、アロカリダラ・マラエンシス(Allocaridara malayensis)、アムラスカ属種(Amrasca spp.)、例えばアムラスカ・ビグツラ(Amrasca bigutulla)、アムラスカ・デバスタンス(Amrasca devastans)、アヌラフィス・カルドゥイ(Anuraphis cardui)、アオニジエラ属種(Aonidiella spp.)、例えばアオニジエラ・アウランチイ(Aonidiella aurantii)、アオニジエラ・シトリナ(Aonidiella citrina)、アオニジエラ・イノルナタ(Aonidiella inornata)、アファノスチグマ・ピリ(Aphanostigma piri)、アフィス属種(Aphis spp.)、例えばアフィス・シトリコラ(Aphis citricola)、アフィス・クラシボラ(Aphis craccivora)、アフィス・ファバエ(Aphis fabae)、アフィス・ホルベシ(Aphis forbesi)、アフィス・グリシネス(Aphis glycines)、アフィス・ゴシピイ(Aphis gossypii)、アフィス・ヘデラエ(Aphis hederae)、アフィス・イリノイセンシス(Aphis illinoisensis)、アフィス・ミドレトニ(Aphis middletoni)、アフィス・ナスツルチイ(Aphis nasturtii)、アフィス・ネリイ(Aphis nerii)、アフィス・ポミ(Aphis pomi)、アフィス・スピラエコラ(Aphis spiraecola)、アフィス・ビブルニフィラ(Aphis viburniphila)、アルボリジア・アピカリス(Arboridia apicalis)、アリタイニラ属種(Arytainilla spp.)、アスピジエラ属種(Aspidiella spp.)、アスピジオツス属種(Aspidiotus spp.)、例えばアスピジオツス・ネリイ(Aspidiotus nerii)、アタヌス属種(Atanus spp.)、アウラコルツム・ソラニ(Aulacorthum solani)、ベミシア・タバシ(Bemisia tabaci)、ブラストプシラ・オクシデンタリス(Blastopsylla occidentalis)、ボレイオグリカスピス・メラロイカエ(Boreioglycaspis melaleucae)、ブラキカウドゥス・ヘリクリシ(Brachycaudus helichrysi)、ブラキコルス属種(Brachycolus spp.)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Brevicoryne brassicae)、カコプシラ属種(Cacopsylla spp.)、例えばカコプシラ・ピリコラ(Cacopsylla pyricola)、カリギポナ・マルギナタ(Calligypona marginata)、カプリニア属種(Capulinia spp.)、カルネオセファラ・フルギダ(Carneocephala fulgida)、セラトバクナ・ラニゲラ(Ceratovacuna lanigera)、セルコピダエ(Cercopidae)、セロプラステス属種(Ceroplastes spp.)、ケトシフォン・フラガエフォリイ(Chaetosiphon fragaefolii)、キオナスピス・テガレンシス(Chionaspis tegalensis)、クロリタ・オヌキイ(Chlorita onukii)、コンドラクリス・ロセア(Chondracris rosea)、クロマフィス・ジュグランジコラ(Chromaphis juglandicola)、クリソムファルス・アオニズム(Chrysomphalus aonidum)、クリソムファルス・フィクス(Chrysomphalus ficus)、シカドゥリナ・ムビラ(Cicadulina mbila)、コッコミチルス・ハリイ(Coccomytilus halli)、コックス属種(Coccus spp.)、例えばコックス・ヘスペリズム(Coccus hesperidum)、コックス・ロングルス(Coccus longulus)、コックス・シュードマグノリアルム(Coccus pseudomagnoliarum)、コックス・ビリジス(Coccus viridis)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、クリプトネオサ属種(Cryptoneossa spp.)、クテナリタイナ属種(Ctenarytaina spp.)、ダルブルス属種(Dalbulus spp.)、ジアロイロデス・キテンデニ(Dialeurodes chittendeni)、ジアロイロデス・シトリ(Dialeurodes citri)、ジアフォリナ・シトリ(Diaphorina citri)、ジアスピス属種(Diaspis spp.)、ジウラフィス属種(Diuraphis spp.)、ドラリス属種(Doralis spp.)、ドロシカ属種(Drosicha spp.)、ジサフィス属種(Dysaphis spp.)、例えばジサフィス・アピイフォリア(Dysaphis apiifolia)、ジサフィス・プランタギネア(Dysaphis plantaginea)、ジサフィス・ツリパエ(Dysaphis tulipae)、ジスミコックス属種(Dysmicoccus spp.)、エムポアスカ属種(Empoasca spp.)、例えばエムポアスカ・アブルプタ(Empoasca abrupta)、エムポアスカ・ファバエ(Empoasca fabae)、エムポアスカ・マリグナ(Empoasca maligna)、エムポアスカ・ソラナ(Empoasca solana)、エムポアスカ・ステベンシ(Empoasca stevensi)、エリオソマ属種(Eriosoma spp.)、例えばエリオソマ・アメリカヌム(Eriosoma americanum)、エリオソマ・ラニゲルム(Eriosoma lanigerum)、エリオソマ・ピリコラ(Eriosoma pyricola)、エリトロネウラ属種(Erythroneura spp.)、ユーカリプトリマ属種(Eucalyptolyma spp.)、ユーフィルラ属種(Euphyllura spp.)、ユーセリス・ビロバツス(Euscelis bilobatus)、フェリシア属種(Ferrisia spp.)、フィオリニア属種(Fiorinia spp.)、フルカスピス・オセアニカ(Furcaspis oceanica)、ゲオコックス・コフェアエ(Geococcus coffeae)、グリカスピス属種(Glycaspis spp.)、ヘテロプシラ・クバナ(Heteropsylla cubana)、ヘテロプシラ・スピヌロサ(Heteropsylla spinulosa)、ホマロジスカ・コアグラタ(Homalodisca coagulata)、ヒアロプテルス・アルンジニス(Hyalopterus arundinis)、ヒアロプテルス・プルニ(Hyalopterus pruni)、イセリア属種(Icerya spp.)、例えばイセリア・プルカシ(Icerya purchasi)、イジオセルス属種(Idiocerus spp.)、イジオスコプス属種(Idioscopus spp.)、ラオデルファキス・ストリアテルス(Laodelphax striatellus)、レカニウム属種(Lecanium spp.)、例えばレカニウム・コルニ(Lecanium corni)(=パルテノレカニウム・コルニ(Parthenolecanium corni))、レピドサフェス属種(Lepidosaphes spp.)、例えばレピドサフェス・ウルミ(Lepidosaphes ulmi)、リパフィス・エリシミ(Lipaphis erysimi)、ロフォロイカスピス・ジャポニカ(Lopholeucaspis japonica)、リコルマ・デリカツラ(Lycorma delicatula)、マクロシフム属種(Macrosiphum spp.)、例えばマクロシフム・ユーフォルビアエ(Macrosiphum euphorbiae)、マクロシフム・リリイ(Macrosiphum lilii)、マクロシフム・ロサエ(Macrosiphum rosae)、マクロステレス・ファシフロンス(Macrosteles facifrons)、マハナルバ属種(Mahanarva spp.)、メラナフィス・サッカリ(Melanaphis sacchari)、メトカルフィエラ属種(Metcalfiella spp.)、メトカルファ・プルイノサ(Metcalfa pruinosa)、メトポロフィウム・ジロドゥム(Metopolophium dirhodum)、モネリア・コスタリス(Monellia costalis)、モネリオプシス・ペカニス(Monelliopsis pecanis)、ミズス属種(Myzus spp.)、例えばミズス・アスカロニクス(Myzus ascalonicus)、ミズス・セラシ(Myzus cerasi)、ミズス・リグストリ(Myzus ligustri)、ミズス・オルナツス(Myzus ornatus)、ミズス・ペルシカエ(Myzus persicae)、ミズス・ニコチアナエ(Myzus nicotianae)、ナソノビア・リビスニグリ(Nasonovia ribisnigri)、ネオマスケリア属種(Neomaskellia spp.)、ネフォテチクス属種(Nephotettix spp.)、例えばネフォテチクス・シンクチセプス(Nephotettix cincticeps)、ネフォテチクス・ニグロピクツス(Nephotettix nigropictus)、ネチゴニセラ・スペクトラ(Nettigoniclla spectra)、ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、オンコメトピア属種(Oncometopia spp.)、オルテジア・プラエロンガ(Orthezia praelonga)、オキシア・キネンシス(Oxya chinensis)、パキプシラ属種(Pachypsylla spp.)、パラベミシア・ミリカエ(Parabemisia myricae)、パラトリオザ属種(Paratrioza spp.)、例えばパラトリオザ・コクケレリ(Paratrioza cockerelli)、パルラトリア属種(Parlatoria spp.)、ペムフィグス属種(Pemphigus spp.)、例えばペムフィグス・ブルサリウス(Pemphigus bursarius)、ペムフィグス・ポプリベナエ(Pemphigus populivenae)、ペレグリヌス・マイジス(Peregrinus maidis)、ペルキンシエラ属種(Perkinsiella spp.)、フェナコックス属種(Phenacoccus spp.)、例えばフェナコックス・マデイ
レンシス(Phenacoccus madeirensis)、フロエオミズス・パセリニイ(Phloeomyzus passerinii)、フォロドン・フムリ(Phorodon humuli)、フィロキセラ属種(Phylloxera spp.)、例えばフィロキセラ・デバスタトリクス(Phylloxera devastatrix)、フィロキセラ・ノタビリス(Phylloxera notabilis)、ピナスピス・アスピジストラエ(Pinnaspis aspidistrae)、プラノコックス属種(Planococcus spp.)、例えばプラノコックス・シトリ(Planococcus citri)、プロソピドプシラ・フラバ(Prosopidopsylla flava)、プロトプルビナリア・ピリホルミス(Protopulvinaria pyriformis)、シューダウラカスピス・ペンタゴナ(Pseudaulacaspis pentagona)、シュードコックス属種(Pseudococcus spp.)、例えばシュードコックス・カルセオラリアエ(Pseudococcus calceolariae)、シュードコックス・コムストッキ(Pseudococcus comstocki)、シュードコックス・ロンギスピヌス(Pseudococcus longispinus)、シュードコックス・マリチムス(Pseudococcus maritimus)、シュードコックス・ビブルニ(Pseudococcus viburni)、プシロプシス属種(Psyllopsis spp.)、プシラ属種(Psylla spp.)、例えばプシラ・ブキシ(Psylla buxi)、プシラ・マリ(Psylla mali)、プシラ・ピリ(Psylla pyri)、プテロマルス属種(Pteromalus spp.)、プルビナリア属種(Pulvinaria spp.)、ピリラ属種(Pyrilla spp.)、クアドラスピジオツス属種(Quadraspidiotus spp.)、例えばクアドラスピジオツス・ジュグランスレギアエ(Quadraspidiotus juglansregiae)、クアドラスピジオツス・オストレアエホルミス(Quadraspidiotus ostreaeformis)、クアドラスピジオツス・ペルニシオスス(Quadraspidiotus perniciosus)、クエサダ・ギガス(Quesada gigas)、ラストロコックス属種(Rastrococcus spp.)、ロパロシフム属種(Rhopalosiphum spp.)、例えばロパロシフム・マイジス(Rhopalosiphum maidis)、ロパロシフム・オキシアカンタエ(Rhopalosiphum oxyacanthae)、ロパロシフム・パジ(Rhopalosiphum padi)、ロパロシフム・ルフィアブドミナレ(Rhopalosiphum rufiabdominale)、サイセチア属種(Saissetia spp.)、例えばサイセチア・コフェアエ(Saissetia coffeae)、サイセチア・ミランダ(Saissetia miranda)、サイセチア・ネグレクタ(Saissetia neglecta)、サイセチア・オレアエ(Saissetia oleae)、スカフォイデウス・チタヌス(Scaphoideus titanus)、シザフィス・グラミヌム(Schizaphis graminum)、セレナスピドゥス・アルチクラツス(Selenaspidus articulatus)、シファ・フラバ(Sipha flava)、シトビオン・アベナエ(Sitobion avenae)、ソガタ属種(Sogata spp.)、ソガテラ・フルシフェラ(Sogatella furcifera)、ソガトデス属種(Sogatodes spp.)、スチクトセファラ・フェスチナ(Stictocephala festina)、シフォニヌス・フィリレアエ(Siphoninus phillyreae)、テナラファラ・マライエンシス(Tenalaphara malayensis)、テトラゴノセフェラ属種(Tetragonocephela spp.)、チノカリス・カリアエホリアエ(Tinocallis caryaefoliae)、トマスピス属種(Tomaspis spp.)、トキソプテラ属種(Toxoptera spp.)、例えばトキソプテラ・アウランチイ(Toxoptera aurantii)、トキソプテラ・シトリシドゥス(Toxoptera citricidus)、トリアロイロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、トリオザ属種(Trioza spp.)、例えばトリオザ・ジオスピリ(Trioza diospyri)、チフロシバ属種(Typhlocyba spp.)、ウナスピス属種(Unaspis spp.)、ビテウス・ビチホリイ(Viteus vitifolii)、ジギナ属種(Zygina spp.);
カメムシ亜目(Heteroptera)からの有害生物、例えばアエリア属種(Aelia spp.)、アナサ・トリスチス(Anasa tristis)、アンテスチオプシス属種(Antestiopsis spp.)、ボイセア属種(Boisea spp.)、ブリスス属種(Blissus spp.)、カロコリス属種(Calocoris spp.)、カムピロマ・リビダ(Campylomma livida)、カベレリウス属種(Cavelerius spp.)、シメクス属種(Cimex spp.)、例えばシメクス・アドジュンクツス(Cimex adjunctus)、シメクス・ヘミプテルス(Cimex hemipterus)、シメクス・レクツラリウス(Cimex lectularius)、シメクス・ピロセルス(Cimex pilosellus)、コラリア属種(Collaria spp.)、クレオンチアデス・ジルツス(Creontiades dilutus)、ダシヌス・ピペリス(Dasynus piperis)、ジケロプス・フルカツス(Dichelops furcatus)、ジコノコリス・ヘウェチ(Diconocoris hewetti)、ジスデルクス属種(Dysdercus spp.)、ユーシスツス属種(Euschistus spp.)、例えばユーシスツス・ヘロス(Euschistus heros)、ユーシスツス・セルブス(Euschistus servus)、ユーシスツス・トリスチグムス(Euschistus tristigmus)、ユーシスツス・バリオラリウス(Euschistus variolarius)、ユーリデマ属種(Eurydema spp.)、ユーリガステル属種(Eurygaster spp.)、ハリオモルファ・ハリス(Halyomorpha halys)、ヘリオペルチス属種(Heliopeltis spp.)、ホルシアス・ノビレルス(Horcias nobilellus)、レプトコリサ属種(Leptocorisa spp.)、レプトコリサ・バリコルニス(Leptocorisa varicornis)、レプトグロスス・オクシデンタリス(Leptoglossus occidentalis)、レプトグロスス・フィロプス(Leptoglossus phyllopus)、リゴコリス属種(Lygocoris spp.)、例えばリゴコリス・パブリヌス(Lygocoris pabulinus)、リグス属種(Lygus spp.)、例えばリグス・エリスス(Lygus elisus)、リグス・ヘスペルス(Lygus hesperus)、リグス・リネオラリス(Lygus lineolaris)、マクロペス・エキスカバツス(Macropes excavatus)、メガコプタ・クリブラリア(Megacopta cribraria)、カスミカメムシ科(Miridae)、モナロニオン・アトラツム(Monalonion atratum)、ネザラ属種(Nezara spp.)、例えばネザラ・ビリドゥラ(Nezara viridula)、ニシウス属種(Nysius spp.)、オエバルス属種(Oebalus spp.)、ペントミダエ科(Pentomidae)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、ピエゾドルス属種(Piezodorus spp.)、例えばピエゾドルス・グイルジニイ(Piezodorus guildinii)、プサルス属種(Psallus spp.)、シューダシスタ・ペルセア(Pseudacysta persea)、ロドニウス属種(Rhodnius spp.)、サルベルゲラ・シングラリス(Sahlbergella singularis)、スカプトコリス・カスタネア(Scaptocoris castanea)、スコチノフォラ属種(Scotinophora spp.)、ステファニチス・ナシ(Stephanitis nashi)、チブラカ属種(Tibraca spp.)、トリアトマ属種(Triatoma spp.);
ハチ目(Hymenoptera)からの有害生物、例えばアクロミルメキス属種(Acromyrmex spp.)、アタリア属種(Athalia spp.)、例えばアタリア・ロサエ(Athalia rosae)、アタ属種(Atta spp.)、カムポノツス属種(Camponotus spp.)、ドリコベスプラ属種(Dolichovespula spp.)、ジプリオン属種(Diprion spp.)、例えばジプリオン・シミリス(Diprion similis)、ホプロカムパ属種(Hoplocampa spp.)、例えばホプロカムパ・コオケイ(Hoplocampa cookei)、ホプロカムパ・テスツジネア(Hoplocampa testudinea)、ラシウス属種(Lasius spp.)、リネピテマ・フミレ(Linepithema humile)(イリジオミルメキス・フミレ(Iridiomyrmex humile))、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)、パラトレキナ属種(Paratrechina spp.)、パラベスプラ属種(Paravespula spp.)、プラギオレピス属種(Plagiolepis spp.)、シレクス属種(Sirex spp.)、、例えばシレクス・ノクチリオ(Sirex noctilio)、ソレノプシス・インビクタ(Solenopsis invicta)、タピノマ属種(Tapinoma spp.)、テクノミルメキス・アルビペス(Technomyrmex albipes)、ウロセルス属種(Urocerus spp.)、ベスパ属種(Vespa spp.)、例えばベスパ・クラブロ(Vespa crabro)、ワスマニア・アウロプンクタタ(Wasmannia auropunctata)、キセリス属種(Xeris spp.);
ワラジムシ目(Isopoda)からの有害生物、例えばアルマジリジウム・ブルガレ(Armadillidium vulgare)、オニスクス・アセルス(Oniscus asellus)、ポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber);
シロアリ目(Isoptera)からの有害生物、例えばコプトテルメス属種(Coptotermes spp.)、例えばコプトテルメス・ホルモサヌス(Coptotermes formosanus)、コルニテルメス・クムランス(Cornitermes cumulans)、クリプトテルメス属種(Cryptotermes spp.)、インシシテルメス属種(Incisitermes spp.)、カロテルメス属種(Kalotermes spp.)、ミクロテルメス・オベシ(Microtermes obesi)、ナスチテルメス属種(Nasutitermes spp.)、オドントテルメス属種(Odontotermes spp.)、ポロテルメス属種(Porotermes spp.)、レチクリテルメス属種(Reticulitermes spp.)、例えばレチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes flavipes)、レチクリテルメス・ヘスペルス(Reticulitermes hesperus);
チョウ目(Lepidoptera)からの有害生物、例えばアクロイア・グリセラ(Achroia grisella)、アクロニクタ・マジョル(Acronicta major)、アドキソフィエス属種(Adoxophyes spp.)、例えばアドキソフィエス・オラナ(Adoxophyes orana)、アエジア・ロイコメラス(Aedia leucomelas)、アグロチス属種(Agrotis spp.)、例えばアグロチス・セゲツム(Agrotis segetum)、アグロチス・イプシロン(Agrotis ipsilon)、アラバマ属種(Alabama spp.)、例えばアラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)、アミエロイス・トランシテラ(Amyelois transitella)、アナルシア属種(Anarsia spp.)、アンチカルシア属種(Anticarsia spp.)、例えばアンチカルシア・ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis)、アルギロプロセ属種(Argyroploce spp.)、アウトグラファ属種(Autographa spp.)、バラトラ・ブラシカエ(Barathra brassicae)、ブラストデクナ・アトラ(Blastodacna atra)、ボルボ・シンナラ(Borbo cinnara)、ブクラトリクス・ツルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、ブセオラ属種(Busseola spp.)、カコエシア属種(Cacoecia spp.)、カロプチリア・テイボラ(Caloptilia theivora)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa pomonella)、カルポシナ・ニポネンシス(Carposina niponensis)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、キロ属種(Chilo spp.)、例えばキロ・プレジャデルス(Chilo plejadellus)、キロ・スプレサリス(Chilo suppressalis)、コレウチス・パリアナ(Choreutis pariana)、コリストネウラ属種(Choristoneura spp.)、クリソデイキス・カルシテス(Chrysodeixis chalcites)、クリシア・アムビグエラ(Clysia ambiguella)、クナファロセルス属種(Cnaphalocerus spp.)、クナファロクロシス・メジナリス(Cnaphalocrocis medinalis)、クネファシア属種(Cnephasia spp.)、コノポモルファ属種(Conopomorpha spp.)、コノトラケルス属種(Conotrachelus spp.)、コピタルシア属種(Copitarsia spp.)、シジア属種(Cydia spp.)、例えばシジア・ニグリカナ(Cydia nigricana)、シジア・ポモネラ(Cydia pomonella)、ダラカ・ノクツイデス(Dalaca noctuides)、ジアファニア属種(Diaphania spp.)、ジパロプシス属種(Diparopsis spp.)、ジアトレア・サッカラリス(Diatraea saccharalis)、ジオリクトリア属種(Dioryctria spp.)、例えばジオリクトリア・ジムメルマニ(Dioryctria zimmermani)、エアリアス属種(Earias spp.)、エクジトロファ・アウランチウム(Ecdytolopha aurantium)、エラスモパルプス・リグノセルス(Elasmopalpus lignosellus)、エルダナ・サッカリナ(Eldana saccharina)、エフェスチア属種(Ephestia spp.)、例えばエフェスチア・エルテラ(Ephestia elutella)、エフェスチア・クエニエラ(Ephestia kuehniella)、エピノチア属種(Epinotia spp.)、エピフィアス・ポストビタナ(Epiphyas postvittana)、エランニス属種(Erannis spp.)、エルスコビエラ・ムスクラナ(Erschoviella musculana)、エチエラ属種(Etiella spp.)、ユードシマ属種(Eudocima spp.)、ユーリア属種(Eulia spp.)、ユーポエシリア・アムビグエラ(Eupoecilia ambiguella)、ユープロクチス属種(Euproctis spp.)、例えばユープロクチス・クリソロエア(Euproctis chrysorrhoea)、ユーキソア属種(Euxoa spp.)、フェルチア属種(Feltia spp.)、ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella)、グラシラリア属種(Gracillaria spp.)、グラフォリタ属種(Grapholitha spp.)、例えばグラフォリタ・モレスタ(Grapholita molesta)、グラフォリタ・プルニボラ(Grapholita prunivora)、ヘジレプタ属種(Hedylepta spp.)、ヘリコベルパ属種(Helicoverpa spp.)、例えばヘリコベルパ・アルミゲラ(Helicoverpa armigera)、ヘリコベルパ・ゼア(Helicoverpa zea)、ヘリオチス属種(Heliothis spp.)、例えばヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)、ホフマノフィラ・シュードスプレテラ(Hofmannophila pseudospretella)、ホモエオソマ属種(Homoeosoma spp.)、ホモナ属種(Homona spp.)、ヒポノメウタ・パデラ(Hyponomeuta padella)、カキボリア・フラボファシアタ(Kakivoria flavofasciata)、ランピデス属種(Lampides spp.)、ラフィグマ属種(Laphygma spp.)、ラスペイレシア・モレスタ(Laspeyresia molesta)、ロイシノデス・オルボナリス(Leucinodes orbonalis)、ロイコプテラ属種(Leucoptera spp.)、例えばロイコプテラ・コフェエラ(Leucoptera coffeella)、リトコレチス属種(Lithocolletis spp.)、例えばリトコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、リトファネ・アンテナタ(Lithophane antennata)、ロベシア属種(Lobesia spp.)、例えばロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana)、ロキサグロチス・アルビコスタ(Loxagrotis albicosta)、リマントリア属種(Lymantria spp.)、例えばリマントリア・ジスパル(Lymantria dispar)、リオネチア属種(Lyonetia spp.)、例えばリオネチア・クレルケラ(Lyonetia clerkella)、マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria)、マルカ・テスツラリス(Maruca testulalis)、マメストラ・ブラシカエ(Mamestra brassicae)、メラニチス・レダ(Melanitis leda)、モシス属種(Mocis spp.)、モノピス・オブビエラ(Monopis obviella)、ミチムナ・セパラタ(Mythimna separata)、ネマポゴン・クロアセルス(Nemapogon cloacellus)、ニムフラ属種(Nymphula spp.)、オイケチクス属種(Oiketicus spp.)、オムフィサ属種(Omphisa spp.)、オペロフテラ属種(Operophtera spp.)、オリア属種(Oria spp.)、オルタガ属種(Orthaga spp.)、オストリニア属種(Ostrinia spp.)、例えばオストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis)、パノリス・フラメア(Panolis flammea)、パルナラ属種(Parnara spp.)、ペクチノフォラ属種(Pectinophora spp.)、例えばペクチノフォラ・ゴシピエラ(Pectinophora gossypiella)、ペリロイコプテラ属種(Perileucoptera spp.)、フトリメア属種(Phthorimaea spp.)、例えばフトリメア・オペルクレラ(Phthorimaea operculella)、フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnistis citrella)、フィロノリクテル属種(Phyllonorycter spp.)、例えばフィロノリクテル・ブランカルデラ(Phyllonorycter blancardella)、フィロノリクテル・クラタエゲラ(Phyllonorycter crataegella)、ピエリス属種(Pieris spp.)、例えばピエリス・ラパエ(Pieris rapae)、プラチノタ・スツルタナ(Platynota stultana)、プロジア・インテルプンクテラ(Plodia interpunctella)、プルシア属種(Plusia spp.)、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)(=プルテラ・マクリペンニス(Plutella maculipennis))、ポデシア属種(Podesia spp.)、例えばポデシア・シリンガエ(Podesia syringae)、プライス属種(Prays spp.)、プロデニア属種(Prodenia spp.)、プロトパルセ属種(Protoparce spp.)、シューダレチア属種(Pseudaletia spp.)、例えばシューダレチア・ウニプンクタ(Pseudaletia unipuncta)、シュードプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)、ピラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta nubilalis)、ラキプルシア・ヌ(Rachiplusia nu)、スコエノビウス属種(Schoenobius spp.)、例えばスコエノビウス・ビプンクチフェル(Schoenobius bipunctifer)、シルポファガ属種(Scirpophaga spp.)、例えばシルポファガ・イノタタ(Scirpophaga innotata)、スコチア・セゲツム(Scotia segetum)、セサミア属種(Sesamia spp.)、例えばセサミア・インフェレンス(Sesamia inferens)、スパルガノチス属種(Sparganothis spp.)、スポドプテラ属種(Spodoptera spp.)、例えばスポドプテラ・エラジアナ(Spodoptera eradiana)、スポドプテラ・エキシグア(Spodoptera exigua)、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)、スポドプテラ・プラエフィカ(Spodoptera praefica)、スタトモポダ属種(Stathmopoda spp.)、ステノマ属種(Stenoma spp.)、ストモプテリキス・スブセシベラ(Stomopteryx subsecivella)、シナンテドン属種(Synanthedon spp.)、テシア・ソラニボラ(Tecia solanivora)、タウメトポエア属種(Thaumetopoea spp.)、テルメシア・ゲンマタリス(Thermesia gemmatalis)、チネア・クロアセラ(Tinea cloacella)、チネア・ペリオネラ(Tinea pellionella)、チネオラ・ビセリエラ(Tineola bisselliella)、トルトリクス属種(Tortrix spp.)、トリコファガ・タペトゼラ(Trichophaga tap
etzella)、トリコプルシア属種(Trichoplusia spp.)、例えばトリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)、トリポリザ・インセルツラス(Tryporyza incertulas)、ツタ・アブソルタ(Tuta absoluta)、ビラコラ属種(Virachola spp.);
バッタ目(Orthoptera)または跳躍目(Saltatoria)からの有害生物、例えばアケタ・ドメスチクス(Acheta domesticus)、ジクロプルス属種(Dichroplus spp.)、グリロタルパ属種(Gryllotalpa spp.)、例えばグリロタルパ・グリロタルパ(Gryllotalpa gryllotalpa)、ヒエログリフス属種(Hieroglyphus spp.)、ロクスタ属種(Locusta spp.)、例えばロクスタ・ミグラトリア(Locusta migratoria)、メラノプルス属種(Melanoplus spp.)、例えばメラノプルス・デバスタトル(Melanoplus devastator)、パラトランチクス・ウスリエンシス(Paratlanticus ussuriensis)、シストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria);
シラミ目(Phthiraptera)からの有害生物、例えばダマリニア属種(Damalinia spp.)、ヘマトピヌス属種(Haematopinus spp.)、リノグナトス属種(Linognathus spp.)、ペジクルス属種(Pediculus spp.)、フィロキセラ・バスタトリクス(Phylloxera vastatrix)、フチルス・プビス(Phthirus pubis)、トリコデクテス属種(Trichodectes spp.);
チャタテムシ目(Psocoptera)の、例えばレピノツス属種(Lepinotus spp.)、リポセリス属種(Liposcelis spp.);
ノミ目(Siphonaptera)の、例えばセラトフィルス属種(Ceratophyllus spp.)、クテノセファリデス属種(Ctenocephalides spp.)、例えばクテノセファリデス・カニス(Ctenocephalides canis)、クテノセファリデス・フェリス(Ctenocephalides felis)、プレクス・イリタンス(Pulex irritans)、ツンガ・ペネトランス(Tunga penetrans)、キセノプシラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis);
アザミウマ目(Thysanoptera)からの有害生物、例えばアナフォトリプス・オブスクルス(Anaphothrips obscurus)、バリオトリプス・ビホルミス(Baliothrips biformis)、カエタナフォトリプス・レウウェニ(Chaetanaphothrips leeuweni)、ドレパノトリプス・ロイテリ(Drepanothrips reuteri)、エネオトリプス・フラベンス(Enneothrips flavens)、フランクリニエラ属種(Frankliniella spp.)、例えばフランクリニエラ・フスカ(Frankliniella fusca)、フランクリニエラ・オクシデンタリス(Frankliniella occidentalis)、フランクリニエラ・シュルトゼイ(Frankliniella schultzei)、フランクリニエラ・トリチシ(Frankliniella tritici)、フランクリニエラ・バシニイ(Frankliniella vaccinii)、フランクリニエラ・ウィリアムシ(Frankliniella williamsi)、ハプロトリプス属種(Haplothrips spp.)、ヘリオトリプス属種(Heliothrips spp.)、ヘルシノトリプス・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)、カコトリプス属種(Kakothrips)、リピフォロトリプス・クルエンタツス(Rhipiphorothrips cruentatus)、シルトトリプス属種(Scirtothrips spp.)、テニオトリプス・カルダモミ(Taeniothrips cardamomi)、トリプス属種(Thrips spp.)、例えばトリプス・パルミ(Thrips palmi)、トリプス・タバシ(Thrips tabaci);
シミ目(Zygentoma(=Thysanura))からの有害生物、例えばクテノレピスマ属種(Ctenolepisma spp.)、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)、レピスモデス・インクイリヌス(Lepismodes inquilinus)、テルモビア・ドメスチカ(Thermobia domestica);
コムカデ綱(Symphyla)からの有害生物、例えばスクチゲレラ属種(Scutigerella spp.)、例えばスクチゲレラ・イマクラタ(Scutigerella immaculata);
軟体動物門(Mollusca)からの、例えばニマイガイ綱(Bivalvia)からの有害生物、例えばドレイセナ属種(Dreissena spp.)、
ならびにまた腹足綱(Gastropoda)からの有害生物、例えばアリオン属種(Arion spp.)、例えばアリオン・アテル・ルフス(Arion ater rufus)、ビオムファラリア属種(Biomphalaria spp.)、ブリヌス属種(Bulinus spp.)、デロセラス属種(Deroceras spp.)、例えばデロセラス・ラエベ(Deroceras laeve)、ガルバ属種(Galba spp.)、リムネア属種(Lymnaea spp.)、オンコメラニア属種(Oncomelania spp.)、ポマセア属種(Pomacea spp.)、スクシネア属種(Succinea spp.);
線形動物門(Nematoda)からの植物有害生物、すなわち植物寄生性線虫、とりわけアグレンクス属種(Aglenchus spp.)、例えばアグレンクス・アグリコラ(Aglenchus agricola)、アングイナ属種(Anguina spp.)、例えばアングイナ・トリチシ(Anguina tritici)、アフェレンコイデス属種(Aphelenchoides spp.)、例えばアフェレンコイデス・アラキジス(Aphelenchoides arachidis)、アフェレンコイデス・フラガリアエ(Aphelenchoides fragariae)、ベロノライムス属種(Belonolaimus spp.)、例えばベロノライムス・グラシリス(Belonolaimus gracilis)、ベロノライムス・ロンギカウダツス(Belonolaimus longicaudatus)、ベロノライムス・ノルトニ(Belonolaimus nortoni)、ブルサフェレンクス属種(Bursaphelenchus spp.)、例えばブルサフェレンクス・ココフィルス(Bursaphelenchus cocophilus)、ブルサフェレンクス・エレムス(Bursaphelenchus eremus)、ブルサフェレンクス・キシロフィルス(Bursaphelenchus xylophilus)、カコパウルス属種(Cacopaurus spp.)、例えばカコパウルス・ペスチス(Cacopaurus pestis)、クリコネメラ属種(Criconemella spp.)、例えばクリコネメラ・クルバタ(Criconemella curvata)、クリコネメラ・オノエンシス(Criconemella onoensis)、クリコネメラ・オルナタ(Criconemella ornata)、クリコネメラ・ルシウム(Criconemella rusium)、クリコネメラ・キセノプラクス(Criconemella xenoplax)(=メソクリコネマ・キセノプラクス(Mesocriconema xenoplax))、クリコネモイデス属種(Criconemoides spp.)、例えばクリコネモイデス・フェルニアエ(Criconemoides ferniae)、クリコネモイデス・オノエンセ(Criconemoides onoense)、クリコネモイデス・オルナツム(Criconemoides ornatum)、ジチレンクス属種(Ditylenchus spp.)、例えばジチレンクス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci)、ドリコドルス属種(Dolichodorus spp.)、グロボデラ属種(Globodera spp.)、例えばグロボデラ・パリダ(Globodera pallida)、グロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensis)、ヘリコチレンクス属種(Helicotylenchus spp.)、例えばヘリコチレンクス・ジヒステラ(Helicotylenchus dihystera)、ヘミクリコネモイデス属種(Hemicriconemoides spp.)、ヘミシクリオフォラ属種(Hemicycliophora spp.)、ヘテロデラ属種(Heterodera spp.)、例えばヘテロデラ・アベナエ(Heterodera avenae)、ヘテロデラ・グリシネス(Heterodera glycines)、ヘテロデラ・シャクチ(Heterodera schachtii)、ヒルスクマニエラ属種(Hirschmaniella spp.)、ホプロライムス属種(Hoplolaimus spp.)、ロンギドルス属種(Longidorus spp.)、例えばロンギドルス・アフリカヌス(Longidorus africanus)、メロイドギネ属種(Meloidogyne spp.)、例えばメロイドギネ・キトウォジ(Meloidogyne chitwoodi)、メロイドギネ・ファラクス(Meloidogyne fallax)、メロイドギネ・ハプラ(Meloidogyne hapla)、メロイドギネ・インコグニタ(Meloidogyne incognita)、メロイネマ属種(Meloinema spp.)、ナコブス属種(Nacobbus spp.)、ネオチレンクス属種(Neotylenchus spp.)、パラロンギドルス属種(Paralongidorus spp.)、パラフェレンクス属種(Paraphelenchus spp.)、パラトリコドルス属種(Paratrichodorus spp.)、例えばパラトリコドルス・マイナー(Paratrichodorus minor)、パラチレンクス属種(Paratylenchus spp.)、プラチレンクス属種(Pratylenchus spp.)、例えばプラチレンクス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans)、シュードハレンクス属種(Pseudohalenchus spp.)、プシレンクス属種(Psilenchus spp.)、プンクトデラ属種(Punctodera spp.)、クイニスルシウス属種(Quinisulcius spp.)、ラドフォルス属種(Radopholus spp.)、例えばラドフォルス・シトロフィルス(Radopholus citrophilus)、ラドフォルス・シミリス(Radopholus similis)、ロチレンクルス属種(Rotylenchulus spp.)、ロチレンクス属種(Rotylenchus spp.)、スクテロネマ属種(Scutellonema spp.)、スバングイナ属種(Subanguina spp.)、トリコドルス属種(Trichodorus spp.)、例えばトリコドルス・オブツスス(Trichodorus obtusus)、トリコドルス・プリミチブス(Trichodorus primitivus)、チレンコリンクス属種(Tylenchorhynchus spp.)、例えばチレンコリンクス・アヌラツス(Tylenchorhynchus annulatus)、チレンクルス属種(Tylenchulus spp.)、例えばチレンクルス・セミペネトランス(Tylenchulus semipenetrans)、キシフィネマ属種(Xiphinema spp.)、例えばキシフィネマ・インデクス(Xiphinema index)。
【0091】
式(I)の化合物は、場合により、特定の濃度または施用量において、除草剤、毒性緩和剤、成長調節剤または植物の特性を改良する剤として、殺微生物剤として、または殺生殖体剤、例えば殺真菌剤、抗真菌剤、殺菌剤、殺ウイルス剤(ウイロイドに対する剤を包含する)として、またはMLO(マイコプラズマ様生物)およびRLO(リケッチア様生物)に対する剤として用いることもできる。適切な場合、これらは、他の活性化合物の合成のための中間体または前駆体として用いることもできる。
【0092】
製剤
本発明はさらに、式(I)の少なくとも1つの化合物を含む製剤、ならびにそれらから調製される駆除剤としての使用形態、例えば灌注液、点滴注入液および散布液に関する。いくつかの場合において、使用形態は、さらなる駆除剤および/または作用を改良するアジュバント、例えば浸透剤、例として植物油、例えばナタネ油、ヒマワリ油など、鉱油、例えばパラフィン油など、植物性脂肪酸のアルキルエステル、例えばナタネ油メチルエステルもしくはダイズ油メチルエステルなど、もしくはアルカノールアルコキシレート、ならびに/または展着剤、例えばアルキルシロキサンおよび/もしくは塩、例えば有機もしくは無機のアンモニウム塩もしくはホスホニウム塩、例えば硫酸アンモニウムもしくはリン酸水素二アンモニウム、ならびに/または保持促進剤(retention promoter)、例えばジオクチルスルホスクシネートもしくはヒドロキシプロピルグアーポリマー、ならびに/または保水剤、例えばグリセロール、ならびに/または肥料、例えばアンモニウム含有肥料、カリウム含有肥料もしくはリン含有肥料を含む。
【0093】
慣例的製剤は、例えば、水溶性液剤(SL)、乳剤(EC)、水中油型エマルション剤(EW)、懸濁製剤(SC、SE、FS、OD)、顆粒水和剤(WG)、粒剤(GR)およびカプセル製剤(CS)であり;これらの製剤タイプおよびさらなる可能な製剤タイプは、例えば、Crop Life Internationalにより、およびPesticide Specifications,Manual on development and use of FAO and WHO specifications for pesticides,FAO Plant Production and Protection Papers-173,the FAO/WHO Joint Meeting on Pesticide Specificationsによる作成,2004,ISBN:9251048576中に記載されている。製剤は、式(I)の1または複数の化合物に加えて、さらなる農薬活性化合物を含んでもよい。
【0094】
これらは、好ましくは、助剤、例えば増量剤、溶媒、自然発生促進剤(spontaneity promoter)、担体、乳化剤、分散剤、霜保護剤、殺生物剤、増粘剤および/またはさらなる助剤、例えばアジュバントを含む製剤または使用形態である。これに関連して、アジュバントは、製剤の生物学的効果を増強する成分であり、この成分自体は生物学的効果を持たない。アジュバントの例は、葉表面への保持、展着、付着を促進する剤または浸透を促進する剤である。
【0095】
これらの製剤は、知られている方法で、例えば式(I)の化合物を助剤、例えば増量剤、溶媒および/もしくは固体担体など、ならびに/または他の助剤、例えば界面活性剤などと混合することによって調製される。製剤は、好適な設備において、あるいは施用前または施用中に調製される。
【0096】
用いられる助剤は、式(I)の化合物の製剤またはこれらの製剤から調製される使用形態(例えば使用調製済の駆除剤、例えば散布液または種子粉衣製品など)に、特別な特性、例えば特定の物理的、技術的および/または生物学的特性などを付与するのに適した物質であり得る。
【0097】
好適な増量剤は、例えば、水、極性および非極性の有機化学液体であり、例えば芳香族および非芳香族の炭化水素類(例えばパラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、クロロベンゼンなど)、アルコールおよびポリオール類(適切な場合、これらはまた、置換、エーテル化および/またはエステル化され得る)、ケトン類(例えばアセトン、シクロヘキサノンなど)、エステル(脂肪および油を包含するもの)および(ポリ)エーテル類、置換されていないおよび置換されているアミン、アミド、ラクタム(例えばN-アルキルピロリドンなど)およびラクトン類、スルホンおよびスルホキシド類(例えばジメチルスルホキシドなど)、カーボネート類およびニトリル類からのものである。
【0098】
用いられる増量剤が水である場合、例えば、有機溶媒を助剤溶媒として利用することも可能である。本質的に、好適な液体溶媒は:芳香族化合物、例えばキシレン、トルエンもしくはアルキルナフタレンなど、塩素化芳香族化合物もしくは塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン、クロロエチレンもしくはメチレンクロリドなど、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサンもしくはパラフィンなど、例えば鉱油留分、鉱油および植物油、アルコール、例えばブタノールもしくはグリコールなど、ならびにそれらのエーテルおよびエステル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノンなど、強極性溶媒、例えばジメチルホルムアミドもしくはジメチルスルホキシドなど、カーボネート、例えばプロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネートもしくはジブチルカーボネートなど、またはニトリル、例えばアセトニトリルもしくはプロパンニトリルなどである。
【0099】
原理的に、全ての好適な溶媒を用いることが可能である。好適な溶媒の例は、芳香族炭化水素、例えばキシレン、トルエンまたはアルキルナフタレンなど、塩素化芳香族または塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン、クロロエチレンまたはメチレンクロリドなど、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサン、パラフィン、石油留分、鉱油および植物油など、アルコール、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールまたはグリコールなど、ならびにそれらのエーテルおよびエステル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノンなど、強極性溶媒、例えばジメチルスルホキシドなど、カーボネート、例えばプロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネートまたはジブチルカーボネートなど、ニトリル、例えばアセトニトリルまたはプロパンニトリルなど、ならびにまた水である。
【0100】
原理的に、全ての好適な担体を用いることが可能である。有用な担体としては、特に、例えばアンモニウム塩および粉砕された天然鉱物、例えばカオリン、粘土、タルク、白亜、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイトまたはケイソウ土など、および粉砕された合成材料、例えば微細シリカ、アルミナなど、および天然または合成のシリケート、樹脂、蝋および/または固形肥料が挙げられる。かかる担体の混合物も同じく用いることができる。粒剤のための有用な担体としては、例えば破砕して分粒された天然石、例えば方解石、大理石、軽石、セピオライト、ドロマイトなど、ならびに無機および有機粗粉の合成顆粒、ならびにまた有機材料の顆粒、例えばおがくず、紙、ココナツ殻、トウモロコシ穂軸およびタバコ葉柄などが挙げられる。
【0101】
液化ガスの増量剤または溶媒も用いることができる。とりわけ好適な増量剤または担体は、外界温度および大気圧下で気体のものであり、例えばエアロゾル噴霧ガス、例えばハロゲン化炭化水素など、ならびにまたブタン、プロパン、窒素および二酸化炭素である。
【0102】
イオン的または非イオン的特性を有する乳化剤および/もしくは発泡剤、分散剤もしくは湿潤剤またはこれらの界面活性剤の混合物の例は、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸またはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールとの、または脂肪酸との、または脂肪アミンとの、置換フェノール(好ましくはアルキルフェノールまたはアリールフェノール)との重縮合物、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくはアルキルタウレート)、イセチオネート誘導体、ポリエトキシル化アルコールまたはフェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪エステル、ならびにスルフェート、スルホネートおよびホスフェートを含有する化合物の誘導体、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホネート、タンパク質加水分解物、リグニン亜硫酸廃液およびメチルセルロースである。界面活性剤の存在は、式(I)の化合物のうちの1つおよび/または不活性担体のうちの1つが水に不溶性である場合、ならびに施用が水中で行われるときに有利である。
【0103】
着色剤、例えば無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタンおよびプルシアンブルーなど、ならびに有機染料、例えばアリザリン染料、アゾ染料および金属フタロシアニン染料など、ならびに栄養素および微量栄養素、例えば鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩などを、製剤およびそれらに由来する使用形態におけるさらなる助剤として用いることが可能である。
【0104】
付加的な成分は、安定剤、例えば低温安定剤、保存剤、抗酸化剤、光安定剤または化学的および/もしくは物理的安定性を改良する他の剤などであり得る。発泡剤または泡止め剤も存在し得る。
【0105】
粘着付与剤、例えばカルボキシメチルセルロースなど、ならびに粉末、顆粒またはラテックス形態の天然および合成のポリマー、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコールおよびポリビニルアセテートなど、あるいは天然のリン脂質、例えばセファリンおよびレシチンなど、ならびに合成のリン脂質も、製剤およびそれらに由来する使用形態における付加的な助剤として存在し得る。さらなる可能な助剤は、鉱油および植物油である。
【0106】
さらなる助剤が、製剤およびそれらに由来する使用形態中に存在してもよい。かかる添加剤の例としては、芳香剤、保護コロイド、バインダー、粘着剤、増粘剤、チキソトロピック剤、浸透剤、保持促進剤、安定剤、捕捉剤、錯化剤、保水剤、展着剤が挙げられる。一般的に、式(I)の化合物は、製剤目的のために通例的に用いられる任意の固体または液体の添加剤と組み合わせることができる。
【0107】
有用な保持促進剤は、動的表面張力を低減させる全ての物質、例えばジオクチルスルホスクシネート、または粘弾性を向上させる全ての物質、例えばヒドロキシプロピルグアーポリマーを包含する。
【0108】
本発明との関連において好適な浸透剤は、植物内への農薬活性化合物の浸透を改良するために通常用いられる全ての物質である。浸透剤は、本発明との関連において、(一般に水性の)施用液および/または散布コーティングから植物のクチクラ内に浸透し、それによってクチクラ内での活性化合物の移動性を向上させるそれらの能力によって定義される。文献(Baur et al.,1997,Pesticide Science 51,131-152)中に記載されている方法は、この特性を決定するために用いることができる。例としては、アルコールアルコキシレート、例えばココナツ脂肪エトキシレート(10)もしくはイソトリデシルエトキシレート(12)など、脂肪酸エステル、例えばナタネ油メチルエステルもしくはダイズ油メチルエステル、脂肪アミンアルコキシレート、例えば獣脂アミンエトキシレート(15)、またはアンモニウム塩および/もしくはホスホニウム塩、例えば硫酸アンモニウムもしくはリン酸水素二アンモニウムが挙げられる。
【0109】
製剤は、製剤の重量ベースで、好ましくは0.00000001から98重量%の間の式(I)の化合物を、またはとりわけ好ましくは0.01重量%から95重量%の間の式(I)の化合物を、より好ましくは0.5重量%から90重量%の間の式(I)の化合物を含む。
【0110】
製剤から調製される使用形態(とりわけ駆除剤)中の式(I)の化合物の含量は、広い範囲内で変わり得る。使用形態中の式(I)の化合物の濃度は、使用形態の重量ベースで、通常は式(I)の化合物が0.00000001から95重量%の間、好ましくは0.00001重量%から1重量%の間である。化合物は、使用形態に適合した慣例的方法で使用される。
【0111】
混合物
式(I)の化合物はまた、例えば作用スペクトルを拡げるために、作用期間を長くするために、作用速度を向上させるために、忌避性を防止するために、または抵抗性の発達を防止するために、1または複数の好適な殺真菌剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺軟体動物剤、殺線虫剤、殺虫剤、微生物剤、有益生物種、除草剤、肥料、鳥忌避剤、植物強化剤(phytotonic)、滅菌剤、毒性緩和剤、情報化学物質および/または植物成長調節物質との混合物として使用され得る。加えて、かかる活性化合物組み合わせは、植物成長を改良し得て、および/または非生物的要因への耐性、例えば高温もしくは低温への耐性、干ばつへの耐性もしくは水分含量もしくは土壌塩分の上昇に対する耐性を改良し得る。また、開花および結実の性能を改良すること、発芽能力および根の発達を最適化すること、収穫を容易にすることおよび収穫量を改善すること、成熟に影響を及ぼすこと、収穫された生産物の品質および/もしくは栄養価を改良すること、収穫された生産物の貯蔵寿命を長くすることならびに/または収穫された生産物の加工性を改良することも可能である。
【0112】
さらには、式(I)の化合物は、他の活性化合物または情報化学物質、例えば誘引剤および/または鳥忌避剤および/または植物活性化剤および/または成長調節剤および/または肥料などとの混合物中に存在することもできる。同じく、式(I)の化合物は、植物の特性、例えば成長、収穫物の収量および品質を改良するために用いることができる。
【0113】
本発明による特定の実施形態において、式(I)の化合物は、製剤またはこれらの製剤から調製される使用形態の中に、さらなる化合物、好ましくは下に記載されるものと混合された状態で存在する。
【0114】
下に言及される化合物のうちの1つが異なる互変異性体形態で存在することができる場合、各々の場合において明示的に言及されていなくとも、これらの形態も包含される。さらに、名称が挙げられた全ての混合パートナーは、それらの官能基がそれを可能にするならば、場合により、好適な塩基または酸と塩を形成することができる。
【0115】
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤
本明細書中でそれらの一般名によって特定されている活性化合物は知られており、例えば、駆除剤のハンドブック(“The Pesticide Manual”,16th Ed.,British Crop Protection Council 2012)中に記載されているか、またはインターネット上で見出すことができる(例としてhttp://www.alanwood.net/pesticides)。分類は、本特許出願の出願時点で最新のIRAC Mode of Action Classification Schemeに基づく。
【0116】
(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、好ましくは、アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノクス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMCおよびキシリルカルブから選択されるカルバメート類、またはアセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス-メチル、クマホス、シアノホス、デメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソフェンホス、イソプロピル O-(メトキシアミノチオホスホリル) サリチレート、イソオキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホンおよびバミドチオンから選択される有機リン酸エステル類。
【0117】
(2)GABA作動性塩化物チャネルブロッカー、好ましくは、クロルデンおよびエンドスルファンから選択されるシクロジエン-有機塩素類、またはフェニルピラゾール類(フィプロール類)、例えばエチプロールおよびフィプロニル。
【0118】
(3)ナトリウムチャネルモジュレーター、好ましくは、アクリナトリン、アレトリン、d-シス-トランスアレトリン、d-トランスアレトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオアレトリン s-シクロペンテニル異性体、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シぺルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン[(1R)-トランス-異性体]、デルタメトリン、エムペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ-フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、カデトリン、モンフルオロトリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス-異性体]、プラレトリン、ピレトリン(除虫菊)、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、テトラメトリン[(1R)-異性体)]、トラロメトリンおよびトランスフルトリンから選択されるピレスロイド類、またはDDT、またはメトキシクロル。
【0119】
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、好ましくは(suchpreferably)、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリドおよびチアメトキサムから選択されるネオニコチノイド類、またはニコチン、またはスルホキサフロル、またはフルピラジフロン。
【0120】
(5)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、好ましくは、スピネトラムおよびスピノサドから選択されるスピノシン類。
【0121】
(6)グルタミン酸作動性塩化物チャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、好ましくは、アバメクチン、エマメクチンベンゾエート、レピメクチンおよびミルベメクチンから選択されるアベルメクチン類/ミルベマイシン類。
【0122】
(7)幼若ホルモン模倣物質、好ましくは、ヒドロプレン、キノプレンおよびメトプレンから選択される幼若ホルモンアナログ、またはフェノキシカルブ、またはピリプロキシフェン。
【0123】
(8)種々の非特異的(多部位)阻害剤、好ましくは、メチルブロミドおよび他のハロゲン化アルキルから選択されるハロゲン化アルキル類、またはクロロピクリン、またはフッ化スルフリル、またはホウ砂、または吐酒石、またはジアゾメット(diazomet)およびメタムから選択されるメチルイソシアネート生成物質。
【0124】
(9)ピメトロジンおよびピリフルキナゾンから選択される弦音器官TRPVチャネルモジュレーター。
【0125】
(10)クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、ジフロビダジンおよびエトキサゾールから選択されるダニ成長阻害剤。
【0126】
(11)バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subspecies israelensis)、バチルス・スフェリクス(Bacillus sphaericus)、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subspecies aizawai)、バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスタキ(Bacillus thuringiensis subspecies kurstaki)、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subspecies tenebrionis)から選択される昆虫腸膜の微生物性撹乱物質、ならびにCry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry3BbおよびCry34Ab1/35Ab1から選択されるB.t.植物タンパク質。
【0127】
(12)ミトコンドリアATPシンターゼの阻害剤、好ましくは、ジアフェンチウロンから選択されるATP撹乱物質、またはアゾシクロチン、シヘキサチンおよびフェンブタチンオキシドから選択される有機スズ化合物、またはプロパルギット、またはテトラジホン。
【0128】
(13)クロルフェナピル、DNOCおよびスルフルラミドから選択される、プロトン勾配の破壊を介した酸化的リン酸化の脱共役剤。
【0129】
(14)ベンスルタップ、カルタップ塩酸塩、チオシラム(thiocylam)およびチオスルタップ-ナトリウムから選択されるニコチン性アセチルコリン受容体チャネルブロッカー。
【0130】
(15)ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロンおよびトリフルムロンから選択されるキチン生合成の阻害剤、タイプ0。
【0131】
(16)ブプロフェジンから選択されるキチン生合成の阻害剤、タイプ1。
【0132】
(17)シロマジンから選択される脱皮撹乱物質(とりわけハエ目(Diptera)、すなわち双翅類のためのもの)。
【0133】
(18)クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジドおよびテブフェノジドから選択されるエクジソン受容体アゴニスト。
【0134】
(19)アミトラズから選択されるオクトパミン受容体アゴニスト。
【0135】
(20)ヒドラメチルノン、アセキノシルおよびフルアクリピリムから選択されるミトコンドリア複合体III電子伝達阻害剤。
【0136】
(21)ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害剤、好ましくは、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラドおよびトルフェンピラドから選択されるMETI殺ダニ剤、またはロテノン(Derris)。
【0137】
(22)インドキサカルブおよびメタフルミゾンから選択される電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー。
【0138】
(23)アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害剤、好ましくは、スピロジクロフェン、スピロメシフェンおよびスピロテトラマトから選択されるテトロン酸誘導体およびテトラミン酸誘導体。
【0139】
(24)ミトコンドリア複合体IV電子伝達阻害剤、好ましくは、リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィンおよびリン化亜鉛から選択されるホスフィン類、またはシアン化カルシウム、シアン化カリウムおよびシアン化ナトリウムから選択されるシアン化物。
【0140】
(25)ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害剤、好ましくは、シエノピラフェンおよびシフルメトフェンから選択されるベータ-ケトニトリル誘導体、ならびにピフルブミドから選択されるカルボキサニリド類。
【0141】
(28)リアノジン受容体モジュレーター、好ましくは、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロールおよびフルベンジアミドから選択されるジアミド類。
【0142】
(29)フロニカミドから選択される弦音器官モジュレーター(標的部位が明確でないもの)。
【0143】
(30)アフィドピロペン、アフォキソラネル、アザジラクチン、ベンクロチアズ、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロフラニリド、ブロモプロピレート、キノメチオナト、クロロプラレトリン、クリオライト、シクラニリプロール、シクロキサプリド、シハロジアミド(Cyhalodiamide)、ジクロロメゾチアズ、ジコホール、イプシロン-メトフルトリン、イプシロン-モムフルトリン(Momfluthrin)、フロメトキン、フルアザインドリジン、フルエンスルホン、フルフェネリム、フルフェノキシストロビン、フルフィプロール、フルヘキサホン、フルオピラム、フルララネル、フルキサメタミド、フフェノジド、グアジピル、ヘプタフルトリン、イミダクロチズ、イプロジオン、イソシクロセラム、カッパ-ビフェントリン、カッパ-テフルトリン、ロチラネル、メペルフルトリン、オキサゾスルフィル、パイコンジン(Paichongding)、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリミノストロビン、スピロブジクロフェン(Spirobudiclofen)、テトラメチルフルトリン、テトラニリプロール、テトラクロラントラニリプロール、チゴラネル(tigolaner)、チオキサザフェン、チオフルオキシメート(Thiofluoximate)、トリフルメゾピリムおよびヨードメタンから選択されるさらなる活性化合物;バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)をベースとするさらなる調製物(I-1582、BioNeem、Votivo)、ならびにまた次の化合物:1-{2-フルオロ-4-メチル-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル}-3-(トリフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-アミン(WO2006/043635から既知)(CAS 885026-50-6)、{1’-[(2E)-3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-エン-1-イル]-5-フルオロスピロ[インドール-3,4’-ピペリジン]-1(2H)-イル}(2-クロロピリジン-4-イル)メタノン(WO2003/106457から既知)(CAS 637360-23-7)、2-クロロ-N-[2-{1-[(2E)-3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-エン-1-イル]ピペリジン-4-イル}-4-(トリフルオロメチル)フェニル]イソニコチンアミド(WO2006/003494から既知)(CAS 872999-66-1)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン(WO2010052161から既知)(CAS 1225292-17-0)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-2-オキソ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-4-イル エチルカーボネート(EP2647626から既知)(CAS 1440516-42-6)、4-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-6-(3,5-ジメチルピペリジン-1-イル)-5-フルオロピリミジン(WO2004/099160から既知)(CAS 792914-58-0)、PF1364(JP2010/018586から既知)(CAS 1204776-60-2)、N-[(2E)-1-[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル]ピリジン-2(1H)-イリデン]-2,2,2-トリフルオロアセトアミド(WO2012/029672から既知)(CAS 1363400-41-2)、(3E)-3-[1-[(6-クロロ-3-ピリジル)メチル]-2-ピリジリデン]-1,1,1-トリフルオロ-プロパン-2-オン(WO2013/144213から既知)(CAS 1461743-15-6)、、N-[3-(ベンジルカルバモイル)-4-クロロフェニル]-1-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-4-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(WO2010/051926から既知)(CAS 1226889-14-0)、5-ブロモ-4-クロロ-N-[4-クロロ-2-メチル-6-(メチルカルバモイル)フェニル]-2-(3-クロロ-2-ピリジル)ピラゾール-3-カルボキサミド(CN103232431から既知)(CAS 1449220-44-3)、4-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(シス-1-オキシド-3-チエタニル)-ベンズアミド、4-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(トランス-1-オキシド-3-チエタニル)-ベンズアミドおよび4-[(5S)-5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(シス-1-オキシド-3-チエタニル)ベンズアミド(WO2013/050317A1から既知)(CAS 1332628-83-7)、N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]-プロパンアミド、(+)-N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]-プロパンアミドおよび(-)-N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]-プロパンアミド(WO2013/162715A2、WO2013/162716A2、US2014/0213448A1から既知)(CAS 1477923-37-7)、5-[[(2E)-3-クロロ-2-プロペン-1-イル]アミノ]-1-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-[(トリフルオロメチル)スルフィニル]-1H-ピラゾール-3-カルボニトリル(CN101337937Aから既知)(CAS 1105672-77-2)、3-ブロモ-N-[4-クロロ-2-メチル-6-[(メチルアミノ)チオキソメチル]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(Liudaibenjiaxuanan、CN103109816Aから既知)(CAS 1232543-85-9);N-[4-クロロ-2-[[(1,1-ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]-6-メチルフェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-3-(フルオロメトキシ)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(WO2012/034403A1から既知)(CAS 1268277-22-0)、N-[2-(5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-4-クロロ-6-メチルフェニル]-3-ブロモ-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(WO2011/085575A1から既知)(CAS 1233882-22-8)、4-[3-[2,6-ジクロロ-4-[(3,3-ジクロロ-2-プロペン-1-イル)オキシ]フェノキシ]プロポキシ]-2-メトキシ-6-(トリフルオロメチル)-ピリミジン(CN101337940Aから既知)(CAS 1108184-52-6);(2E)-および2(Z)-2-[2-(4-シアノフェニル)-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン]-N-[4-(ジフルオロメトキシ)フェニル]-ヒドラジンカルボキサミド(CN101715774Aから既知)(CAS 1232543-85-9);3-(2,2-ジクロロエテニル)-2,2-ジメチル-4-(1H-ベンズイミダゾール-2-イル)フェニル-シクロプロパンカルボン酸エステル(CN103524422Aから既知)(CAS 1542271-46-4);(4aS)-7-クロロ-2,5-ジヒドロ-2-[[(メトキシカルボニル)[4-[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル]アミノ]カルボニル]-インデノ[1,2-e][1,3,4]オキサジアジン-4a(3H)-カルボン酸メチルエステル(CN102391261Aから既知)(CAS 1370358-69-2);6-デオキシ-3-O-エチル-2,4-ジ-O-メチル-,1-[N-[4-[1-[4-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエトキシ)フェニル]-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル]フェニル]カルバメート]-α-L-マンノピラノース(US2014/0275503A1から既知)(CAS 1181213-14-8);8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-トリフルオロメチル-フェノキシ)-3-(6-トリフルオロメチル-ピリダジン-3-イル)-3-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン(CAS 1253850-56-4)、(8-anti)-8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-トリフルオロメチル-フェノキシ)-3-(6-トリフルオロメチル-ピリダジン-3-イル)-3-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン(CAS 933798-27-7)、(8-syn)-8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-トリフルオロメチル-フェノキシ)-3-(6-トリフルオロメチル-ピリダジン-3-イル)-3-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン(WO2007040280A1、WO2007040282A1から既知)(CAS 934001-66-8)、N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)チオ]-プロパンアミド(WO2015/058021A1、WO2015/058028A1から既知)(CAS 1477919-27-9)およびN-[4-(アミノチオキソメチル)-2-メチル-6-[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]-3-ブロモ-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(CN103265527Aから既知)(CAS 1452877-50-7)、5-(1,3-ジオキサン-2-イル)-4-[[4-(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]-ピリミジン(WO2013/115391A1から既知)(CAS 1449021-97-9)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-メチル-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン(WO2010/066780A1、WO2011/151146A1から既知)(CAS 1229023-34-0)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,4-ジオン(WO2014/187846A1から既知)(CAS 1638765-58-8)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-4-イル-炭酸エチルエステル(WO2010/066780A1、WO2011151146A1から既知)(CAS 1229023-00-0)、N-[1-[(6-クロロ-3-ピリジニル)メチル]-2(1H)-ピリジニリデン]-2,2,2-トリフルオロ-アセトアミド(DE3639877A1、WO2012029672A1から既知)(CAS 1363400-41-2)、[N(E)]-N-[1-[(6-クロロ-3-ピリジニル)メチル]-2(1H)-ピリジニリデン]-2,2,2-トリフルオロ-アセトアミド(WO2016005276A1から既知)(CAS 1689566-03-7)、[N(Z)]-N-[1-[(6-クロロ-3-ピリジニル)メチル]-2(1H)-ピリジニリデン]-2,2,2-トリフルオロ-アセトアミド(CAS 1702305-40-5)、3-endo-3-[2-プロポキシ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-9-[[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジニル]オキシ]-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン(
WO2011/105506A1、WO2016/133011A1から既知)(CAS 1332838-17-1)。
【0144】
殺真菌剤
本明細書中でそれらの一般名によって特定されている活性成分は知られており、例えば、The Pesticide Manual(16th Ed.British Crop Protection Council)中に記載されているか、またはインターネット中で検索することができる(例としてwww.alanwood.net/pesticides)。
【0145】
名称が挙げられた全ての分類(1)から(15)の殺真菌性混合パートナーは、それらの官能基がそれを可能にするならば、場合により、好適な塩基または酸と塩を形成することができる。名称が挙げられた全ての分類(1)から(15)の混合パートナーは、適用可能な場合、互変異性体形態を包含することができる。
【0146】
1)エルゴステロール生合成の阻害剤、例えば、(1.001)シプロコナゾール、(1.002)ジフェノコナゾール、(1.003)エポキシコナゾール、(1.004)フェンヘキサミド、(1.005)フェンプロピジン、(1.006)フェンプロピモルフ、(1.007)フェンピラザミン、(1.008)フルキンコナゾール、(1.009)フルトリアホル、(1.010)イマザリル、(1.011)硫酸イマザリル、(1.012)イプコナゾール、(1.013)メトコナゾール、(1.014)ミクロブタニル、(1.015)パクロブトラゾール、(1.016)プロクロラズ、(1.017)プロピコナゾール、(1.018)プロチオコナゾール、(1.019)ピリソキサゾール、(1.020)スピロキサミン、(1.021)テブコナゾール、(1.022)テトラコナゾール、(1.023)トリアジメノール、(1.024)トリデモルフ、(1.025)トリチコナゾール、(1.026)(1R,2S,5S)-5-(4-クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.027)(1S,2R,5R)-5-(4-クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.028)(2R)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1R)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.029)(2R)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1S)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.030)(2R)-2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.031)(2S)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1R)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.032)(2S)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1S)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.033)(2S)-2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.034)(R)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.035)(S)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.036)[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.037)1-({(2R,4S)-2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.038)1-({(2S,4S)-2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.039)1-{[3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル チオシアネート、(1.040)1-{[rel(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル チオシアネート、(1.041)1-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル チオシアネート、(1.042)2-[(2R,4R,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.043)2-[(2R,4R,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.044)2-[(2R,4S,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.045)2-[(2R,4S,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.046)2-[(2S,4R,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.047)2-[(2S,4R,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.048)2-[(2S,4S,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.049)2-[(2S,4S,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.050)2-[1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.051)2-[2-クロロ-4-(2,4-ジクロロフェノキシ)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.052)2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.053)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.054)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ペンタン-2-オール、(1.055)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.056)2-{[3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.057)2-{[rel(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.058)2-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.059)5-(4-クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.060)5-(アリルスルファニル)-1-{[3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.061)5-(アリルスルファニル)-1-{[rel(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.062)5-(アリルスルファニル)-1-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.063)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.064)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.065)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.066)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(ペンタフルオロエトキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.067)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(1,1,2,2-テトラフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.068)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.069)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(2,2,3,3-テトラフルオロプロピル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.070)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(ペンタフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.071)N’-(2,5-ジメチル-4-フェノキシフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.072)N’-(4-{[3-(ジフルオロメトキシ)フェニル]スルファニル}-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.073)N’-(4-{3-[(ジフルオロメチル)スルファニル]フェノキシ}-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.074)N’-[5-ブロモ-6-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イルオキシ)-2-メチルピリジン-3-イル]-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.075)N’-{4-[(4,5-ジクロロ-1,3-チアゾール-2-イル)オキシ]-2,5-ジメチルフェニル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.076)N’-{5-ブロモ-6-[(1R)-1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.077)N’-{5-ブロモ-6-[(1S)-1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.078)N’-{5-ブロモ-6-[(シス-4-イソプロピルシクロヘキシル)オキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.079)N’-{5-ブロモ-6-[(トランス-4-イソプロピルシクロヘキシル)オキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.080)N’-{5-ブロモ-6-
[1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.081)メフェントリフルコナゾール、(1.082)イプフェントリフルコナゾール。
【0147】
2)複合体Iまたは複合体IIにおける呼吸鎖の阻害剤、例えば、(2.001)ベンゾビンジフルピル、(2.002)ビキサフェン、(2.003)ボスカリド、(2.004)カルボキシン、(2.005)フルオピラム、(2.006)フルトラニル、(2.007)フルキサピロキサド、(2.008)フラメトピル、(2.009)イソフェタミド、(2.010)イソピラザム(anti-エピマーのエナンチオマー1R,4S,9S)、(2.011)イソピラザム(anti-エピマーのエナンチオマー1S,4R,9R)、(2.012)イソピラザム(anti-エピマーのラセミ体1RS,4SR,9SR)、(2.013)イソピラザム(syn-エピマーのラセミ体1RS,4SR,9RSおよびanti-エピマーのラセミ体1RS,4SR,9SRの混合物)、(2.014)イソピラザム(syn-エピマーのエナンチオマー1R,4S,9R)、(2.015)イソピラザム(syn-エピマーのエナンチオマー1S,4R,9S)、(2.016)イソピラザム(syn-エピマーのラセミ体1RS,4SR,9RS)、(2.017)ペンフルフェン、(2.018)ペンチオピラド、(2.019)ピジフルメトフェン、(2.020)ピラジフルミド、(2.021)セダキサン、(2.022)1,3-ジメチル-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.023)1,3-ジメチル-N-[(3R)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.024)1,3-ジメチル-N-[(3S)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.025)1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-N-[2’-(トリフルオロメチル)ビフェニル-2-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.026)2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)ベンズアミド、(2.027)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.028)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[(3R)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.029)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[(3S)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.030)3-(ジフルオロメチル)-N-(7-フルオロ-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.031)3-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-7-フルオロ-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.032)3-(ジフルオロメチル)-N-[(3S)-7-フルオロ-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.033)5,8-ジフルオロ-N-[2-(2-フルオロ-4-{[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]オキシ}フェニル)エチル]キナゾリン-4-アミン、(2.034)N-(2-シクロペンチル-5-フルオロベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.035)N-(2-tert-ブチル-5-メチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.036)N-(2-tert-ブチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.037)N-(5-クロロ-2-エチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.038)N-(5-クロロ-2-イソプロピルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.039)N-[(1R,4S)-9-(ジクロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.040)N-[(1S,4R)-9-(ジクロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.041)N-[1-(2,4-ジクロロフェニル)-1-メトキシプロパン-2-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.042)N-[2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.043)N-[3-クロロ-2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.044)N-[5-クロロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.045)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-N-[5-メチル-2-(トリフルオロメチル)ベンジル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.046)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-フルオロ-6-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.047)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピル-5-メチルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.048)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボチオアミド、(2.049)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.050)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(5-フルオロ-2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.051)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-4,5-ジメチルベンジル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.052)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-5-フルオロベンジル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.053)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-5-メチルベンジル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.054)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピル-5-フルオロベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.055)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピル-5-メチルベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.056)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピルベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド。
【0148】
3)複合体IIIにおける呼吸鎖の阻害剤、例えば、(3.001)アメトクトラジン、(3.002)アミスルブロム、(3.003)アゾキシストロビン、(3.004)クメトキシストロビン、(3.005)クモキシストロビン、(3.006)シアゾファミド、(3.007)ジモキシストロビン、(3.008)エノキサストロビン(enoxastrobin)、(3.009)ファモキサドン、(3.010)フェンアミドン、(3.011)フルフェノキシストロビン、(3.012)フルオキサストロビン、(3.013)クレソキシム-メチル、(3.014)メトミノストロビン、(3.015)オリサストロビン、(3.016)ピコキシストロビン、(3.017)ピラクロストロビン、(3.018)ピラメトストロビン、(3.019)ピラオキシストロビン、(3.020)トリフロキシストロビン、(3.021)(2E)-2-{2-[({[(1E)-1-(3-{[(E)-1-フルオロ-2-フェニルビニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}-2-(メトキシイミノ)-N-メチルアセトアミド、(3.022)(2E,3Z)-5-{[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシ}-2-(メトキシイミノ)-N,3-ジメチルペンタ-3-エナミド、(3.023)(2R)-2-{2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メトキシ-N-メチルアセトアミド、(3.024)(2S)-2-{2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メトキシ-N-メチルアセトアミド、(3.025)(3S,6S,7R,8R)-8-ベンジル-3-[({3-[(イソブチリルオキシ)メトキシ]-4-メトキシピリジン-2-イル}カルボニル)アミノ]-6-メチル-4,9-ジオキソ-1,5-ジオキソナン-7-イル 2-メチルプロパノエート、(3.026)2-{2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メトキシ-N-メチルアセトアミド、(3.027)N-(3-エチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシル)-3-ホルムアミド-2-ヒドロキシベンズアミド、(3.028)(2E,3Z)-5-{[1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシ}-2-(メトキシイミノ)-N,3-ジメチルペンタ-3-エナミド、(3.029)メチル {5-[3-(2,4-ジメチルフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]-2-メチルベンジル}カルバメート。
【0149】
4)有糸分裂および細胞分裂の阻害剤、例えば、(4.001)カルベンダジム、(4.002)ジエトフェンカルブ、(4.003)エタボキサム、(4.004)フルオピコリド、(4.005)ペンシクロン、(4.006)チアベンダゾール、(4.007)チオファネート-メチル、(4.008)ゾキサミド、(4.009)3-クロロ-4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチル-5-フェニルピリダジン、(4.010)3-クロロ-5-(4-クロロフェニル)-4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチルピリダジン、(4.011)3-クロロ-5-(6-クロロピリジン-3-イル)-6-メチル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン、(4.012)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2,6-ジフルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.013)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-ブロモ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.014)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-ブロモフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.015)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.016)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.017)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.018)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2,6-ジフルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.019)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.020)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.021)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.022)4-(4-クロロフェニル)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-3,6-ジメチルピリダジン、(4.023)N-(2-ブロモ-6-フルオロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.024)N-(2-ブロモフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.025)N-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン。
【0150】
5)多部位作用を有する能力のある化合物、例えば、(5.001)ボルドー液、(5.002)カプタホール、(5.003)カプタン、(5.004)クロロタロニル、(5.005)水酸化銅、(5.006)ナフテン酸銅、(5.007)酸化銅、(5.008)塩基性塩化銅、(5.009)硫酸銅(2+)、(5.010)ジチアノン、(5.011)ドジン、(5.012)ホルペット、(5.013)マンコゼブ、(5.014)マンネブ、(5.015)メチラム、(5.016)メチラム亜鉛、(5.017)オキシン-銅、(5.018)プロピネブ、(5.019)硫黄および多硫化カルシウムを包含する硫黄調製物、(5.020)チラム、(5.021)ジネブ、(5.022)ジラム、(5.023)6-エチル-5,7-ジオキソ-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3’,4’:5,6][1,4]ジチイノ[2,3-c][1,2]チアゾール-3-カルボニトリル。
【0151】
6)宿主の防御を誘導する能力のある化合物、例えば(6.001)アシベンゾラル-S-メチル、(6.002)イソチアニル、(6.003)プロベナゾール、(6.004)チアジニル。
【0152】
7)アミノ酸および/またはタンパク質生合成の阻害剤、例えば、(7.001)シプロジニル、(7.002)カスガマイシン、(7.003)カスガマイシン塩酸塩水和物、(7.004)オキシテトラサイクリン、(7.005)ピリメタニル、(7.006)3-(5-フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン。
【0153】
8)ATP産生の阻害剤、例えば、(8.001)シルチオファム。
【0154】
9)細胞壁合成の阻害剤、例えば、(9.001)ベンチアバリカルブ、(9.002)ジメトモルフ、(9.003)フルモルフ、(9.004)イプロバリカルブ、(9.005)マンジプロパミド、(9.006)ピリモルフ、(9.007)バリフェナレート、(9.008)(2E)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(2-クロロピリジン-4-イル)-1-(モルフォリン-4-イル)プロパ-2-エン-1-オン、(9.009)(2Z)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(2-クロロピリジン-4-イル)-1-(モルフォリン-4-イル)プロパ-2-エン-1-オン。
【0155】
10)脂質および膜合成の阻害剤、例えば、(10.001)プロパモカルブ、(10.002)プロパモカルブ塩酸塩、(10.003)トルクロホス-メチル。
【0156】
11)メラニン生合成の阻害剤、例えば、(11.001)トリシクラゾール、(11.002)2,2,2-トリフルオロエチル{3-メチル-1-[(4-メチルベンゾイル)アミノ]ブタン-2-イル}カルバメート。
【0157】
12)核酸合成の阻害剤、例えば、(12.001)ベナラキシル、(12.002)ベナラキシル-M(キララキシル)、(12.003)メタラキシル、(12.004)メタラキシル-M(メフェノキサム)。
【0158】
13)シグナル伝達の阻害剤、例えば、(13.001)フルジオキソニル、(13.002)イプロジオン、(13.003)プロシミドン、(13.004)プロキナジド、(13.005)キノキシフェン、(13.006)ビンクロゾリン。
【0159】
14)脱共役剤として作用する能力のある化合物、例えば、(14.001)フルアジナム、(14.002)メプチルジノカップ。
【0160】
15)さらなる化合物、例えば、(15.001)アブシジン酸、(15.002)ベンチアゾール、(15.003)ベトキサジン、(15.004)カプシマイシン、(15.005)カルボン、(15.006)キノメチオナト、(15.007)クフラネブ、(15.008)シフルフェナミド、(15.009)シモキサニル、(15.010)シプロスルファミド、(15.011)フルチアニル、(15.012)ホセチル-アルミニウム、(15.013)ホセチル-カルシウム、(15.014)ホセチル-ナトリウム、(15.015)メチルイソチオシアネート、(15.016)メトラフェノン、(15.017)ミルジオマイシン、(15.018)ナタマイシン、(15.019)ニッケルジメチルジチオカルバメート、(15.020)ニトロタル-イソプロピル、(15.021)オキサモカルブ、(15.022)オキサチアピプロリン、(15.023)オキシフェンチイン、(15.024)ペンタクロロフェノールおよび塩、(15.025)亜リン酸およびその塩、(15.026)プロパモカルブ-ホセチレート(fosetylate)、(15.027)ピリオフェノン(クラザフェノン(chlazafenone))、(15.028)テブフロキン、(15.029)テクロフタラム、(15.030)トルニファニド、(15.031)1-(4-{4-[(5R)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、(15.032)1-(4-{4-[(5S)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、(15.033)2-(6-ベンジルピリジン-2-イル)キナゾリン、(15.034)2,6-ジメチル-1H,5H-[1,4]ジチイノ[2,3-c:5,6-c’]ジピロール-1,3,5,7(2H,6H)-テトロン、(15.035)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(15.036)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-クロロ-6-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(15.037)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-フルオロ-6-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(15.038)2-[6-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)-5-メチルピリジン-2-イル]キナゾリン、(15.039)2-{(5R)-3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}-3-クロロフェニル メタンスルホネート、(15.040)2-{(5S)-3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}-3-クロロフェニル メタンスルホネート、(15.041)2-{2-[(7,8-ジフルオロ-2-メチルキノリン-3-イル)オキシ]-6-フルオロフェニル}プロパン-2-オール、(15.042)2-{2-フルオロ-6-[(8-フルオロ-2-メチルキノリン-3-イル)オキシ]フェニル}プロパン-2-オール、(15.043)2-{3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}-3-クロロフェニル メタンスルホネート、(15.044)2-{3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}フェニル メタンスルホネート、(15.045)2-フェニルフェノールおよび塩、(15.046)3-(4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、(15.047)3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、(15.048)4-アミノ-5-フルオロピリミジン-2-オール(互変異性形態:4-アミノ-5-フルオロピリミジン-2(1H)-オン)、(15.049)4-オキソ-4-[(2-フェニルエチル)アミノ]ブタン酸、(15.050)5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール、(15.051)5-クロロ-N’-フェニル-N’-(プロパ-2-イン-1-イル)チオフェン-2-スルホノヒドラジド、(15.052)5-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]ピリミジン-4-アミン、(15.053)5-フルオロ-2-[(4-メチルベンジル)オキシ]ピリミジン-4-アミン、(15.054)9-フルオロ-2,2-ジメチル-5-(キノリン-3-イル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサゼピン、(15.055)ブタ-3-イン-1-イル {6-[({[(Z)-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル}カルバメート、(15.056)エチル (2Z)-3-アミノ-2-シアノ-3-フェニルアクリレート、(15.057)フェナジン-1-カルボン酸、(15.058)プロピル 3,4,5-トリヒドロキシベンゾエート、(15.059)キノリン-8-オール、(15.060)キノリン-8-オール スルフェート(2:1)、(15.061)tert-ブチル {6-[({[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル}カルバメート、(15.062)5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン。
【0161】
混合成分としての生物学的駆除剤
式(I)の化合物は、生物学的駆除剤と組み合わせることができる。
【0162】
生物学的駆除剤は、とりわけ細菌、真菌、酵母、植物抽出物、ならびに微生物によって形成されるタンパク質および二次代謝産物を包含する生成物を含む。
【0163】
生物学的駆除剤は、細菌、例えば芽胞形成細菌、根に定着する細菌、および生物学的殺虫剤、殺真菌剤または殺線虫剤として作用する細菌などを含む。
【0164】
生物学的駆除剤として使用されるまたは用いることができる、かかる細菌の例は、以下のものである:
バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB42株(DSM 231179)、またはバチルス・セレウス(Bacillus cereus)、とりわけB.セレウスCNCM I-1562株、またはバチルス・フィルムス(Bacillus firmus)I-1582株(アクセッション番号CNCM I-1582)、またはバチルスプミルス(Bacillus pumilus)、とりわけGB34株(アクセッション番号ATCC 700814)およびQST2808株(アクセッション番号NRRL B-30087)、またはバチルス・サチリス(Bacillus subtilis)、とりわけGB03株(アクセッション番号ATCC SD-1397)、またはバチルス・サチリスQST713株(アクセッション番号NRRL B-21661)、またはバチルス・サチリスOST 30002株(アクセッション番号NRRL B-50421)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、とりわけB.チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subspecies israelensis)(血清型H-14)AM65-52株(アクセッション番号ATCC 1276)、またはB.チューリンゲンシス亜種アイザワイ(B.thuringiensis subsp.aizawai)、とりわけABTS-1857株(SD-1372)、またはB.チューリンゲンシス亜種クルスタキ(B.thuringiensis subsp.kurstaki)HD-1株、またはB.チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(B.thuringiensis subsp.tenebrionis)NB 176株(SD-5428)、パスツリア・ペネトランス(Pasteuria penetrans)、パスツリア属種(Pasteuria spp.)(ロチレンクルス・レニフォルミス(Rotylenchulus reniformis)線虫)-PR3(アクセッション番号ATCC SD-5834)、ストレプトマイセス・ミクロフラブス(Streptomyces microflavus)AQ6121株(=QRD 31.013、NRRL B-50550)、ストレプトマイセス・ガルブス(Streptomyces galbus)AQ 6047株(アクセッション番号NRRL 30232)。
【0165】
生物学的駆除剤として使用されるまたは用いることができる真菌および酵母の例は、以下のものである:
ビューベリア・バシアナ(Beauveria bassiana)、とりわけATCC 74040株、コニオチリウム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)、とりわけCON/M/91-8株(アクセッション番号DSM-9660)、レカニシリウム属種(Lecanicillium spp.)、とりわけHRO LEC 12株、レカニシリウム・レカニ(Lecanicillium lecanii)(以前はベルチシリウム・レカニ(Verticillium lecanii)として知られていたもの)、とりわけKV01株、メタリジウム・アニソプリエ(Metarhizium anisopliae)、とりわけF52株(DSM3884/ATCC 90448)、メチニコビア・フルクチコラ(Metschnikowia fructicola)、とりわけNRRL Y-30752株、ペキロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)(現在は:イサリア・フモソロセア(Isaria fumosorosea))、とりわけIFPC 200613株、またはApopka 97株(アクセッション番号ATCC 20874)、ペキロマイセス・リラキヌス(Paecilomyces lilacinus)、とりわけP.リラキヌス(P.lilacinus)251株(AGAL 89/030550)、タラロマイセス・フラブス(Talaromyces flavus)、とりわけV117b株、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)、とりわけSC1株(アクセッション番号CBS 122089)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)、とりわけT.ハルジアヌム・リファイ(T.harzianum rifai)T39(アクセッション番号CNCM I-952)。
【0166】
生物学的駆除剤として使用されるまたは用いることができるウイルスの例は、以下のものである:
アドキソフィエス・オラナ(Adoxophyes orana)(リンゴコカクモンハマキ)顆粒病ウイルス(GV)、シジア・ポモネラ(Cydia pomonella)(コドリンガ)顆粒病ウイルス(GV)、ヘリコベルパ・アルミゲラ(Helicoverpa armigera)(オオタバコガ)核多角体病ウイルス(NPV)、スポドプテラ・エキシグア(Spodoptera exigua)(シロイチモジヨトウ)mNPV、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)(ツマジロクサヨトウ)mNPV、スポドプテラ・リトラリス(Spodoptera littoralis)(エジプトヨトウ)NPV。
【0167】
「接種材料」として植物または植物部分または植物器官に添加されて、それらの特定の特性によって植物成長および植物健康を増進する細菌および真菌もまた包含される。言及され得る例は、以下のものである:
アグロバクテリウム属種(Agrobacterium spp.)、アゾリゾビウム・カウリノダンス(Azorhizobium caulinodans)、アゾスピリルム属種(Azospirillum spp.)、アゾトバクター属種(Azotobacter spp.)、ブラディリゾビウム属種(Bradyrhizobium spp.)、ブルクホルデリア属種(Burkholderia spp.)、とりわけブルクホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)(以前はシュードモナス・セパシア(Pseudomonas cepacia)として知られていたもの)、ギガスポラ属種(Gigaspora spp.)、またはギガスポラ・モノスポルム(Gigaspora monosporum)、グロムス属種(Glomus spp.)、ラッカリア属種(Laccaria spp.)、ラクトバチルス・ブフネリ(Lactobacillus buchneri)、パラグロムス属種(Paraglomus spp.)、ピソリトゥス・チンクトルス(Pisolithus tinctorus)、シュードモナス属種(Pseudomonas spp.)、リゾビウム属種(Rhizobium spp.)、とりわけリゾビウム・トリフォリ(Rhizobium trifolii)、リゾポゴン属種(Rhizopogon spp.)、スクレロデルマ属種(Scleroderma spp.)、スイルス属種(Suillus spp.)、ストレプトマイセス属種(Streptomyces spp.)。
【0168】
生物学的駆除剤として使用されるまたは用いることができる、植物抽出物、ならびに微生物によって形成されるタンパク質および二次代謝産物を包含する生成物の例は、以下のものである:
アリウム・サチブム(Allium sativum)、アルテミシア・アブシンチウム(Artemisia absinthium)、アザジラクチン、Biokeeper WP、カシア・ニグリカンス(Cassia nigricans)、ケラストルス・アングラツス(Celastrus angulatus)、ケノポディウム・アンテルミンチクム(Chenopodium anthelminticum)、キチン、Armour-Zen、ドリオプテリス・フィリクス-マス(Dryopteris filix-mas)、エクイセツム・アルベンス(Equisetum arvense)、Fortune Aza、Fungastop、Heads Up(ケノポディウム・キノア(Chenopodium quinoa)サポニン抽出物)、除虫菊/ピレトリン、クアシア・アマラ(Quassia amara)、クエルクス(quercus)、キラヤ(Quillaja)、Regalia、「Requiem(商標) Insecticide」、ロテノン、リアニア/リアノジン、シムフィツム・オフィシナレ(Symphytum officinale)、タナセツム・ブルガレ(Tanacetum vulgare)、チモール、Triact 70、TriCon、トロペウルム・マジュス(Tropaeulum majus)、ウルチカ・ジオイカ(Urtica dioica)、ベラトリン、ビスクム・アルブム(Viscum album)、アブラナ科(Brassicaceae)抽出物、とりわけナタネ粉末またはカラシナ粉末。
【0169】
混合成分としての毒性緩和剤
式(I)の化合物は、毒性緩和剤、例えば、ベノキサコール、クロキントセット(-メキシル)、シオメトリニル、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール(-エチル)、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソオキサジフェン(-エチル)、メフェンピル(-ジエチル)、ナフタル酸無水物、オキサベトリニル、2-メトキシ-N-({4-[(メチルカルバモイル)アミノ]フェニル}スルホニル)ベンズアミド(CAS 129531-12-0)、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(CAS 71526-07-3)、2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(CAS 52836-31-4)と組み合わせることができる。
【0170】
植物および植物部分
全ての植物および植物部分は、本発明によって処理することができる。ここで植物とは、全ての植物および植物部分、例えば望まれるおよび望まれない野生植物または作物植物(自然に存在する作物植物を包含するもの)、例えば穀類(コムギ、イネ、ライコムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、テンサイ、サトウキビ、トマト、コショウ、キュウリ、メロン、ニンジン、スイカ、タマネギ、レタス、ホウレンソウ、リーキ、インゲンマメ、ブラシカ・オレラセア(Brassica oleracea)(例としてキャベツ)および他の野菜の種、ワタ、タバコ、アブラナ、ならびにまた果実植物(果実のリンゴ、ナシ、柑橘類およびブドウを有するもの)を意味するものと理解される。作物植物は、慣用的な育種法および最適化法によって、またはバイオテクノロジー法および遺伝子工学法もしくはこれらの方法の組み合わせによって得ることができる植物であり得るもので、遺伝子導入植物を包含し、ならびに品種所有権によって保護できるまたは保護できない植物品種を包含する。植物とは、全ての発生ステージ、例えば種子、実生、幼植物(未成熟植物)から成熟した植物までを意味するものと理解される。植物部分とは、植物の地上および地下の全ての部分および器官、例えばシュート、葉、花および根などを意味するものと理解され、例としては、葉、針葉、茎、幹、花、子実体、果実および種子、ならびにまた塊茎、根および根茎がある。植物部分はまた、収穫された植物または収穫された植物部分、ならびに栄養繁殖材料および生殖繁殖材料、例えば実生、塊茎、根茎、切穂および種子を包含する。
【0171】
式(I)の化合物を使用した植物および植物部分の本発明による処理は、直接的に、または化合物を周囲、環境もしくは貯蔵空間に作用させることによって行われ、これは、慣例的処理方法によって、例えば浸漬、噴霧、気化、霧状散布(fogging)、散撒、塗布、注入によって、および繁殖材料の場合、とりわけ種子の場合はまた1もしくは複数の被膜を施すことによっても行われる。
【0172】
上で既に言及したように、本発明によると、全ての植物およびそれらの部分を処理することが可能である。好ましい実施形態において、野生の植物種および植物栽培品種、または慣用的な生物学的育種法、例えば交雑もしくはプロトプラスト融合などによって得られるもの、ならびにまたそれらの部分が処理される。さらに好ましい実施形態において、遺伝子工学法によって、適切な場合には慣用的方法と組み合わせて得られる遺伝子導入植物および植物栽培品種(遺伝子改変生物)、ならびにそれらの部分が処理される。用語「部分」または「植物の部分」または「植物部分」は上で説明されている。本発明は、とりわけ好ましくは、それぞれ市販されている慣例的栽培品種または使用されている慣例的栽培品種の植物を処理するために用いられる。植物栽培品種は、新しい特性(「形質」)を有する、慣習的な育種によって、突然変異誘発によって、または組換えDNA技術によって得られた植物を意味するものと理解される。それらは、栽培品種、品種、生物型または遺伝子型であることができる。
【0173】
遺伝子導入植物、種子処理および統合イベント(integration event)
本発明によって好ましく処理される対象となる遺伝子導入植物または植物栽培品種(遺伝子工学によって得られるもの)は、とりわけ有利で有用な特性(「形質」)をこれらの植物に付与する遺伝材料を遺伝子改変を通じて受け取った全ての植物を包含する。かかる特性の例は、良好な植物成長、高温または低温への耐性向上、干ばつまたは水もしくは土壌の塩分レベルへの耐性向上、開花性能の増強、より容易な収穫、成熟加速、より多い収穫量、収穫された生産物のより高い品質および/またはより高い栄養価、収穫された生産物のより良好な貯蔵寿命および/または加工性である。かかる特性のさらなる、かつとりわけ強調される例は、例えば植物中で形成される毒素、とりわけバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)からの遺伝材料によって(例えば遺伝子CryIA(a)、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIIA、CryIIIA、CryIIIB2、Cry9c Cry2Ab、Cry3BbおよびCryIF、ならびにまたそれらの組み合わせによって)植物中で形成される毒素によった、動物性有害生物および微生物性有害生物に対する、例えば昆虫、クモ類、線虫、ダニ、ナメクジおよびカタツムリなどに対する植物の抵抗性向上であり、さらには、例えば全身獲得抵抗性(SAR)、システミン、ファイトアレキシン、エリシターならびにまた抵抗性遺伝子および対応して発現するタンパク質および毒素によった、植物病原性真菌、細菌および/またはウイルスに対する植物の抵抗性向上であり、ならびにまた、特定の除草活性化合物、例えばイミダゾリノン、スルホニルウレア、グリホサートまたはホスフィノトリシンへの植物の耐性向上である(例えば「PAT」遺伝子)。目的の所望形質を付与する遺伝子はまた、遺伝子導入植物の中で互いに組み合わされて存在し得る。言及され得る遺伝子導入植物の例は、重要な作物植物、例えば穀類(コムギ、イネ、ライコムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、テンサイ、サトウキビ、トマト、エンドウマメおよび他のタイプの野菜、ワタ、タバコ、アブラナ、ならびにまた果実植物(果実のリンゴ、ナシ、柑橘類およびブドウを有するもの)などであり、とりわけ強調されるのは、トウモロコシ、ダイズ、コムギ、イネ、ジャガイモ、ワタ、サトウキビ、タバコおよびアブラナである。とりわけ強調される形質は、昆虫、クモ類、線虫およびナメクジおよびカタツムリへの植物の抵抗性向上である。
【0174】
作物保護-処理のタイプ
式(I)の化合物を使用した植物および植物部分の処理は、直接的に、またはそれらの周囲、生息場所もしくは貯蔵空間に対する作用によって行われ、これは慣例的処理方法を用いて、例えば浸漬、噴霧、微粒化、灌注、気化、散粉、霧状散布(fogging)、全面散布(broadcasting)、発泡、塗布、展着(spreading-on)、注入、灌水(灌注)、点滴灌漑によって、および繁殖材料の場合、とりわけ種子の場合は、さらには乾式種子処理のための粉末、液体種子処理のための溶液、スラリー処理のための水溶剤として、外殻で覆うことによって、1または複数の被膜でコーティングすることなどによって行われる。さらには、式(I)の化合物を超微量法(ultra-low volume method)によって施用すること、または施用形態もしくは式(I)の化合物自体を土壌中に注入することも可能である。
【0175】
植物の好ましい直接処理は葉面施用であり、すなわち式(I)の化合物は葉に施用され、ここで処理頻度および施用量は目的の有害生物の外寄生レベルに応じて調整されるものである。
【0176】
浸透移行性活性化合物の場合、式(I)の化合物はまた、根系を介して植物にアクセスする。そのとき植物は、その植物の生息場所に対する式(I)の化合物の作用によって処理される。これは、例えば灌注によって、または土壌もしくは栄養溶液中に混合すること、すなわち植物の場所(例として土壌または水耕系)に液体形態の式(I)の化合物を含浸させることによって、または土壌施用、すなわち本発明による式(I)の化合物を固体形態で(例として顆粒形態で)植物の場所に導入することによって、または点滴施用(しばしば「化学溶液灌漑」とも呼ばれる)、すなわち表面もしくは表面下のドリップラインからの、一定期間にわたる、様々な量の水を伴う、植物の近傍にある決められた位置における本発明による式(I)の化合物の液体施用によって行われ得る。水稲作物の場合、これは、固体施用形態の(例えば粒剤としての)式(I)の化合物を湛水された水田に計量して入れることによって行うこともできる。
【0177】
種子の処理
植物の種子を処理することによる動物性有害生物の防除は、長い間知られたことであり、絶えず続く改良の対象である。しかしながら、種子の処理は、必ずしも満足に解決することができるわけではない一連の問題を伴う。したがって、植物の貯蔵中、播種後または出芽後の駆除剤の追加施用をなくす、または少なくとも著しく低減させる、種子および発芽中の植物を保護する方法を開発することは望ましい。さらには、使用される活性化合物によって植物自体が損傷されることなく、動物性有害生物による攻撃からの種子および発芽中の植物の最適な保護を提供するように、使用される活性化合物の量を最適化することも望ましい。とりわけ、種子の処理方法はまた、使用される駆除剤の量を最少にしつつ植物およびまた発芽中の植物の最適な保護を達成するために、有害生物抵抗性または耐性の遺伝子導入植物の内因性の殺虫性または殺線虫性を考慮に入れるべきである。
【0178】
それゆえ、本発明はまたとりわけ、式(I)の化合物のうちの1つで種子を処理することによる、有害生物による攻撃からの種子および発芽中の植物の保護方法に関する。有害生物による攻撃から種子および発芽中の植物を保護するための本発明による方法は、さらには、種子を式(I)の化合物および混合成分で、1回の操作で同時にまたは逐次的に処理する方法も包含する。これはまた、種子を式(I)の化合物および混合成分で異なった時に処理する方法も含む。
【0179】
本発明は同じく、種子および生じる植物を動物性有害生物から保護するための種子の処理のための式(I)の化合物の使用に関する。
【0180】
さらには、本発明は、動物性有害生物からの保護を与えるように本発明による式(I)の化合物で処理された種子に関する。本発明はまた、式(I)の化合物および混合成分で同時に処理された種子に関する。本発明はさらには、式(I)の化合物および混合成分で異なった時に処理された種子に関する。式(I)の化合物および混合成分で異なった時点で処理された種子の場合、個々の物質は、その種子上の異なる層の中に存在し得る。ここで、式(I)の化合物および混合成分を含む層は、中間層によって分離されてもよい。本発明はまた、式(I)の化合物および混合成分がコーティングの成分として、またはコーティングに加えてさらなる層(1または複数)として施用された種子に関する。
【0181】
さらには、本発明は、式(I)の化合物での処理後、種子上の粉塵摩耗を防ぐためにフィルム-コーティングプロセスに供される種子に関する。
【0182】
浸透移行性に作用する式(I)の化合物の場合に出会う利点の1つは、種子を処理することによって、種子自体だけでなくそれらから生じる植物も、出芽後に動物性有害生物から保護されることである。このようにして、播種時の、または播種後間もなくの作物の即時処理を省くことができる。
【0183】
式(I)の化合物での種子の処理によって、処理された種子の発芽および出芽が増進され得ることは、さらなる利点と考えなければならない。
【0184】
同じく、式(I)の化合物を遺伝子導入種子のために用いることができることも、有利であると考えられる。
【0185】
さらには、式(I)の化合物は、シグナル伝達技術の組成物または化合物と組み合わせて使用することもでき、これにより共生生物、例えば根粒菌、菌根菌および/もしくは内部寄生性の細菌もしくは真菌などの良好な定着が、ならびに/または最適化された窒素固定がもたらされる。
【0186】
式(I)の化合物は、農業において、温室において、森林においてまたは園芸において用いられる任意の植物品種の種子の保護に適している。とりわけ、これは、穀類(例えばコムギ、オオムギ、ライムギ、キビおよびカラスムギ)、トウモロコシ、ワタ、ダイズ、イネ、ジャガイモ、ヒマワリ、コーヒー、タバコ、キャノーラ、アブラナ、ビート(例えばテンサイおよび飼料ビート)、ピーナッツ、野菜(例えばトマト、キュウリ、インゲンマメ、アブラナ科野菜、タマネギおよびレタス)、果実植物、芝生および観賞植物の種子の形態を取る。穀類(例えばコムギ、オオムギ、ライムギおよびカラスムギなど)、トウモロコシ、ダイズ、ワタ、キャノーラ、アブラナ、野菜およびイネの種子の処理は、とりわけ重要である。
【0187】
上で既に言及したように、式(I)の化合物での遺伝子導入種子の処理もとりわけ重要である。これは、概して、とりわけ殺虫性および/または殺線虫性を有するポリペプチドの発現を支配する少なくとも1つの異種遺伝子を含む植物の種子の形態を取る。遺伝子導入種子内の異種遺伝子は、微生物、例えばバチルス(Bacillus)、リゾビウム(Rhizobium)、シュードモナス(Pseudomonas)、セラチア(Serratia)、トリコデルマ(Trichoderma)、クラビバクター(Clavibacter)、グロムス(Glomus)またはグリオクラジウム(Gliocladium)などを起源とするものであることができる。本発明は、バチルス属種(Bacillus sp.)を起源とする少なくとも1つの異種遺伝子を含む遺伝子導入種子の処理にとりわけ適している。これは、とりわけ好ましくは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する異種遺伝子である。
【0188】
本発明との関連において、式(I)の化合物は、種子に施用される。好ましくは、種子は、処理の際の損傷を回避するために十分に安定な状態で処理される。一般的に、種子は、収穫から播種の間の任意の時点で処理され得る。通常用いられる種子は、植物から分離されていて、穂軸、殻、葉柄、外皮、被毛または果肉が除去されている。例えば、収穫され、浄化され、貯蔵を可能にする含水量になるまで乾燥された種子を用いることが可能である。あるいは、乾燥後に例えば水で処理され、その後再度乾燥された、例えばプライミングされた種子を用いることも可能である。イネ種子の場合、イネ胚の特定のステージ(鳩胸ステージ)に達するまで、例えば水中に浸した種子を用いることも可能であり、これにより発芽およびより均一な出芽が刺激される。
【0189】
種子を処理するとき、一般に、種子の発芽が悪影響を受けないように、または生じる植物が損傷されないように、種子に施用される式(I)の化合物の量および/またはさらなる添加剤の量を選ぶことに注意しなくてはならない。これは、とりわけ、特定の施用量で植物毒性作用を呈することがある活性化合物の場合に確実にしなければならない。
【0190】
一般的に、式(I)の化合物は、好適な製剤中で種子に施用される。種子処理のための好適な製剤およびプロセスは、当業者に知られている。
【0191】
式(I)の化合物は、慣例的な種子粉衣製剤、例えば溶液剤、エマルション剤、懸濁剤、散剤、フォーム剤、スラリー剤または他の種子用コーティング組成物、およびまたULV製剤などに変換することができる。
【0192】
これらの製剤は、知られている方法で、式(I)の化合物を慣例的な添加剤、例えば慣例的な増量剤およびまた溶媒または希釈剤、着色剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、泡止め剤、保存剤、二次増粘剤、粘着剤、ジベレリンおよびまた水と混合することによって、調製される。
【0193】
本発明によって用いることができる種子粉衣製剤中に存在し得る着色剤は、かかる目的のために慣例的な全ての着色剤である。かろうじて水に溶ける顔料、または水溶性の染料のいずれを用いることも可能である。例としては、ローダミンB、C.I.Pigment Red 112およびC.I.Solvent Red 1の名称により知られる染料が挙げられる。
【0194】
本発明によって使用可能な種子粉衣製剤中に存在し得る有用な湿潤剤は、湿潤を促進し、農薬活性化合物の製剤のために慣用的に用いられる全ての物質である。好ましいのは、アルキルナフタレンスルホネート、例えばジイソプロピル-またはジイソブチルナフタレンスルホネートなどを用いることである。
【0195】
本発明によって使用可能な種子粉衣製剤中に存在し得る有用な分散剤および/または乳化剤は、活性農薬成分の製剤のために慣用的に用いられる全ての非イオン性、アニオン性およびカチオン性の分散剤である。好ましいのは、非イオン性もしくはアニオン性の分散剤または非イオン性もしくはアニオン性分散剤の混合物を用いることである。好適な非イオン性分散剤としては、とりわけ、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマー、アルキルフェノールポリグリコールエーテルおよびトリストリリルフェノール(tristryrylphenol)ポリグリコールエーテル、ならびにそれらのリン酸化または硫酸化誘導体が挙げられる。好適なアニオン性分散剤は、とりわけ、リグノスルホネート、ポリアクリル酸塩およびアリールスルホネート/ホルムアルデヒド縮合物である。
【0196】
本発明によって使用可能な種子粉衣製剤中に存在し得る泡止め剤は、活性農薬成分の製剤のために慣用的に用いられる全ての泡抑制物質である。好ましいのは、シリコーン泡止め剤およびステアリン酸マグネシウムを用いることである。
【0197】
本発明によって使用可能な種子粉衣製剤中に存在し得る保存剤は、農薬組成物中でかかる目的のために使用可能な全ての物質である。例としては、ジクロロフェンおよびベンジルアルコールヘミホルマールが挙げられる。
【0198】
本発明によって使用可能な種子粉衣製剤中に存在し得る二次増粘剤は、農薬組成物中でかかる目的のために用いることができる全ての物質である。セルロース誘導体、アクリル酸誘導体、キサンタン、改質粘土および微細シリカは、好ましい。
【0199】
本発明によって使用可能な種子粉衣製剤中に存在し得る粘着剤は、種子粉衣製品中で使用可能な全ての慣例的なバインダーである。ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコールおよびチロースは、好ましいものとして言及され得る。
【0200】
本発明によって用いることができる種子粉衣製剤中に存在することができるジベレリンは、好ましくはジベレリンA1、A3(=ジベレリン酸)、A4およびA7であり;ジベレリン酸は特に好ましく用いられる。ジベレリンは既知である(R.Wegler ”Chemie der Pflanzenschutz- and Schadlingsbekampfungsmittel”,vol.2,Springer Verlag,1970,pp.401-412を参照されたい)。
【0201】
本発明によって使用可能な種子粉衣製剤は、多種多様な異なる種類の種子を処理するために、直接的にまたは予め水で希釈した後に用いることができる。例えば、濃縮物または水での希釈によりそれらから得られる調製物は、穀類、例えばコムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギおよびライコムギなどの種子を、ならびにまたトウモロコシ、イネ、アブラナ、エンドウマメ、インゲンマメ、ワタ、ヒマワリ、ダイズおよびビートの種子を、あるいは多種多様な異なる野菜の種子を粉衣するために用いることができる。本発明によって使用可能な種子粉衣製剤またはそれらの希釈使用形態はまた、遺伝子導入植物の種子を粉衣するために用いることもできる。
【0202】
本発明によって使用可能な種子粉衣製剤での、または水を加えることによりそれらから調製される使用形態での種子の処理のため、種子粉衣のために慣例的に使用可能な全ての混合ユニットが有用である。詳細には、種子粉衣の手順は、種子をミキサー内に入れ、バッチ毎にまたは連続的に操作すること、特定の所望量の種子粉衣製剤をそのまままたは水で予め希釈した後に加えること、および製剤が種子上に均一に分布するまで全てを混合することである。適切な場合、これの後に乾燥操作が続く。
【0203】
本発明によって使用可能な種子粉衣製剤の施用量は、比較的広い範囲内で変えることができる。これは、製剤中の式(I)の化合物の各別の含量により、および種子により導かれる。式(I)の化合物の施用量は、一般に、1キログラムの種子あたり0.001から50gの間、好ましくは1キログラムの種子あたり0.01から15gの間にある。
【0204】
動物健康
動物健康の分野において、すなわち獣医学の分野において、式(I)の化合物は、動物寄生生物、特に外部寄生生物または内部寄生生物に対して活性がある。用語「内部寄生生物」は、とりわけ蠕虫および原生動物、例えばコクシジウム(Coccidia)などを包含する。外部寄生生物は、典型的におよび好ましくは節足動物であり、とりわけ昆虫またはダニである。
【0205】
獣医学の分野において、温血動物における好都合な毒性を有する式(I)の化合物は、動物育種および畜産において起こる、家畜動物、育種動物、動物園の動物、実験動物(laboratory animal)、実験動物(experimental animal)および飼育動物における寄生生物の防除に適している。これらは、全てまたは特定の発生ステージの寄生生物に対して活性がある。
【0206】
農業家畜としては、例えば、哺乳類、例えばヒツジ、ヤギ、ウマ、ロバ、ラクダ、スイギュウ、ウサギ、トナカイ、ダマジカならびにとりわけウシおよびブタなど;または家禽、例えばシチメンチョウ、アヒル、ガチョウおよびとりわけニワトリなど;または例として水産養殖における、魚もしくは甲殻類;または、場合によって昆虫、例えばハチなどが挙げられる。
【0207】
飼育動物としては、例えば、哺乳類、例えばハムスター、モルモット、ラット、マウス、チンチラ、フェレットまたはとりわけイヌ、ネコなど;飼鳥;爬虫類;両生類または観賞魚が挙げられる。
【0208】
特定の実施形態によると、式(I)の化合物は、哺乳類に投与される。
【0209】
別の特定の実施形態によると、式(I)の化合物は、鳥、すなわち飼鳥またはとりわけ家禽に投与される。
【0210】
式(I)の化合物を動物寄生生物の防除のために用いることによって、より経済的でより簡便な動物飼育を可能にしてより良好な動物福祉が達成できるように、病気、死亡例およびパフォーマンス低下(肉、乳、羊毛、獣皮、卵、ハチミツなどの場合)を低減させるまたは防ぐことが意図される。
【0211】
動物健康分野に関して本明細書中で用いられる用語「防除」または「防除すること」は、式(I)の化合物が、各寄生生物に寄生された動物におけるかかる寄生生物の発生を害のないレベルまで低減させるのに有効であることを意味する。より詳細には、本明細書中で用いられる「防除すること」は、式(I)の化合物が各寄生生物の殺滅、その成長の阻害、またはその増殖の阻害に有効であることを意味する。
【0212】
例示的な節足動物としては、何ら限定されるものではなく、以下のものが挙げられる:
シラミ目(Anoplurida)からの、例えばヘマトピヌス属種(Haematopinus spp.)、リノグナトス属種(Linognathus spp.)、ペジクルス属種(Pediculus spp.)、フチルス属種(Phtirus spp.)、ソレノポテス属種(Solenopotes spp.);
ハジラミ目(Mallophagida)およびマルツノハジラミ亜目(Amblycerina)およびホソツノハジラミ亜目(Ischnocerina)からの、例えばボビコラ属種(Bovicola spp.)、ダマリナ属種(Damalina spp.)、フェリコラ属種(Felicola spp.)、レピケントロン属種(Lepikentron spp.)、メノポン属種(Menopon spp.)、トリコデクテス属種(Trichodectes spp.)、トリメノポン属種(Trimenopon spp.)、トリノトン属種(Trinoton spp.)、ウェルネキエラ属種(Werneckiella spp.);
ハエ目(Diptera)およびカ亜目(Nematocerina)およびハエ亜目(Brachycerina)からの、例えばエデス属種(Aedes spp.)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、アチロツス属種(Atylotus spp.)、ブラウラ属種(Braula spp.)、カリフォラ属種(Calliphora spp.)、クリソミア属種(Chrysomyia spp.)、クリソプス属種(Chrysops spp.)、クレクス属種(Culex spp.)、クリコイデス属種(Culicoides spp.)、ユーシムリウム属種(Eusimulium spp.)、ファニア属種(Fannia spp.)、ガステロフィルス属種(Gasterophilus spp.)、グロシナ属種(Glossina spp.)、ヘマトビア属種(Haematobia spp.)、ヘマトポタ属種(Haematopota spp.)、ヒポボスカ属種(Hippobosca spp.)、ヒボミトラ属種(Hybomitra spp.)、ヒドロテア属種(Hydrotaea spp.)、ヒポデルマ属種(Hypoderma spp.)、リポプテナ属種(Lipoptena spp.)、ルキリア属種(Lucilia spp.)、ルトゾミア属種(Lutzomyia spp.)、メロファグス属種(Melophagus spp.)、モレリア属種(Morellia spp.)、ムスカ属種(Musca spp.)、オダグミア属種(Odagmia spp.)、エストルス属種(Oestrus spp.)、フィリポミア属種(Philipomyia spp.)、フレボトムス属種(Phlebotomus spp.)、リノエストルス属種(Rhinoestrus spp.)、サルコファガ属種(Sarcophaga spp.)、シムリウム属種(Simulium spp.)、ストモキシス属種(Stomoxys spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、チプラ属種(Tipula spp.)、ウィルヘルミア属種(Wilhelmia spp.)、ウォルファルチア属種(Wohlfahrtia spp.)
ノミ目(Siphonapterida)からの、例えばセラトフィルス属種(Ceratophyllus spp.);クテノセファリデス属種(Ctenocephalides spp.)、プレクス属種(Pulex spp.)、ツンガ属種(Tunga spp.)、キセノプシラ属種(Xenopsylla spp.);
異翅目(Heteropterida)からの、例えばキメクス属種(Cimex spp.)、パンストロンギルス属種(Panstrongylus spp.)、ロドニウス属種(Rhodnius spp.)、トリアトマ属種(Triatoma spp.);同様にゴキブリ目(Blattarida)からの不快有害生物および衛生有害生物。
【0213】
さらに、節足動物の中で、次のダニ目(Acari)(ダニ目(Acarina))が、何ら限定されるものではなく例として言及され得る:
ダニ目(Acari)(ダニ目(Acarina))の亜綱およびマダニ亜目(Metastigmata)の目からの、例えばヒメダニ科(argasidae)からのアルガス属種(Argas spp.)、オルニトドルス属種(Ornithodorus spp.)、オトビウス属種(Otobius spp.)など、マダニ科(Ixodidae)からのアムブリオマ属種(Amblyomma spp.)、デルマセントル属種(Dermacentor spp.)、ヘモフィサリス属種(Haemophysalis spp.)、ヒアロマ属種(Hyalomma spp.)、イキソデス属種(Ixodes spp.)、リピセファルス属種(Rhipicephalus spp.)(ボーフィルス属種(Boophilus spp.))、リピセファルス属種(Rhipicephalus spp.)(多宿主ダニの原属)など;
トゲダニ亜目(Mesostigmata)の目からのデルマニスス属種(Dermanyssus spp.)、オルニトニスス属種(Ornithonyssus spp.)、ニューモニスス属種(Pneumonyssus spp.)、ライリエチア属種(Raillietia spp.)、ステルノストマ属種(Sternostoma spp.)、トロピラエラプス(Tropilaelaps)属種 spp.、バロア属種(Varroa spp.)など;ケダニ亜目(Actinedida)(ケダニ亜目(Prostigmata))の目からの、例えばアカラピス属種(Acarapis spp.)、ケイレチエラ属種(Cheyletiella spp.)、デモデクス属種(Demodex spp.)、リストロフォルス属種(Listrophorus spp.)、ミオビア属種(Myobia spp.)、ネオトロムビクラ属種(Neotrombiculla spp.)、オルニトケイレチア属種(Ornithocheyletia spp.)、プソレルガテス属種(Psorergates spp.)、トロムビクラ属種(Trombicula spp.);およびコナダニ亜目(Acaridida)(コナダニ亜目(Astigmata))の目からの、例えばアカルス属種(Acarus spp.)、カログリフス属種(Caloglyphus spp.)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、シトジテス属種(Cytodites spp.)、ヒポデクテス属種(Hypodectes spp.)、ネミドコプテス属種(Knemidocoptes spp.)、ラミノシオプテス属種(Laminosioptes spp.)、ノトエドレス属種(Notoedres spp.)、オトデクテス属種(Otodectes spp.)、ソロプテス属種(Psoroptes spp.)、プテロリクス属種(Pterolichus spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、トリキサカルス(Trixacarus)属種 spp.、チロファグス属種(Tyrophagus spp.)。
【0214】
例示的な寄生性原生動物としては、何ら限定されるものではなく、以下のものが挙げられる:
鞭毛虫亜門(Mastigophora)(鞭毛虫綱(Flagellata))、例えば:
メタモナーダ(Metamonada):ディプロモナス目(Diplomonadida)からの、例えばジアルジア属種(Giardia spp.)、スピロヌクレウス属種(Spironucleus spp.)
パラバサーラ(Parabasala):トリコモナス目(Trichomonadida)からの、例えばヒストモナス属種(Histomonas spp.)、ペンタトリコモナス属種(Pentatrichomonas spp.)、テトラトリコモナス属種(Tetratrichomonas spp.)、トリコモナス属種(Trichomonas spp.)、トリトリコモナス属種(Tritrichomonas spp.)
ユーグレノゾア(Euglenozoa):トリパノソーマ目(Trypanosomatida)からの、例えばリーシュマニア属種(Leishmania spp.)、トリパノソーマ(Trypanosoma spp)
有毛根足虫亜門(Sarcomastigophora)(根足虫綱(Rhizopoda))、例えばエントアメーバ科(Entamoebidae)、例えばエントアメーバ属種(Entamoeba spp.)、セントロアアメーバ科(Centramoebidae)、例えばアカントアメーバ属種(Acanthamoeba sp.)、ユーアメーバ科(Euamoebidae)、例としてハルトマネラ属種(Hartmanella sp)など。
【0215】
アルベオラータ(Alveolata)、例えばアピコンプレックス門(Apicomplexa)(胞子虫綱(Sporozoa))など:例としてクリプトスポリジウム属種(Cryptosporidium spp.);アイメリア目(Eimeriida)からの、例えばベスノイチア属種(Besnoitia spp.)、シストイソスポラ属種(Cystoisospora spp.)、アイメリア属種(Eimeria spp.)、ハモンジア属種(Hammondia spp.)、イソスポラ属種(Isospora spp.)、ネオスポラ属種(Neospora spp.)、サルコシスチス属種(Sarcocystis spp.)、トキソプラズマ属種(Toxoplasma spp.);アデレイダ目(Adeleida)からの、例としてヘパトゾーン属種(Hepatozoon spp.)、クロシエラ属種(Klossiella spp.);ヘモスポリダ目(Haemosporida)からの、例としてロイコシトゾーン属種(Leucocytozoon spp.)、プラスモジウム属種(Plasmodium spp.);ピロプラズマ目(Piroplasmida)からの、例としてバベシア属種(Babesia spp.)、シリオフォラ属種(Ciliophora spp.)、エキノゾーン属種(Echinozoon spp.)、タイレリア属種(Theileria spp.);ベシブリフェリダ目(Vesibuliferida)からの、例としてバランチジウム属種(Balantidium spp.)、ブクストネラ属種(Buxtonella spp.)
ミクロスポラ(microspora)、例えばエンセファリトゾーン属種(Encephalitozoon spp.)、エンテロシトゾーン属種(Enterocytozoon spp.)、グロビジウム属種(Globidium spp.)、ノセマ属種(Nosema spp.)、およびさらには、例としてミクソゾア属種(Myxozoa spp.)
ヒトまたは動物に病原性である蠕虫としては、例えば鉤頭虫類、線虫、舌形動物および扁形動物(例として単生類、条虫および吸虫)が挙げられる。
【0216】
例示的な蠕虫としては、何ら限定されるものではなく、以下のものが挙げられる:
単生類:例として:ダクチロギルス属種(Dactylogyrus spp.)、ギロダクチルス属種(Gyrodactylus spp.)、ミクロボトリウム属種(Microbothrium spp.)、ポリストマ属種(Polystoma spp.)、トログロセファルス属種(Troglocephalus spp.)
条虫:擬葉目(Pseudophyllidea)からの、例えば:ボトリジウム属種(Bothridium spp.)、ジフィロボトリウム属種(Diphyllobothrium spp.)、ジプロゴノポルス属種(Diplogonoporus spp.)、イクチオボトリウム属種(Ichthyobothriumspp.)、リグラ属種(Ligula spp.)、シストセファルス属種(Schistocephalus spp.)、スピロメトラ属種(Spirometra spp.)
円葉目(Cyclophyllida)からの、例えば:アンディラ属種(Andyra spp.)、アノプロセファラ属種(Anoplocephala spp.)、アビテリナ属種(Avitellina spp.)、ベルチエラ属種(Bertiella spp.)、シトテニア属種(Cittotaenia spp.)、ダバイネア属種(Davainea spp.)、ジオルキス属種(Diorchis spp.)、ジプロピリジウム属種(Diplopylidium spp.)、ジピリジウム属種(Dipylidium spp.)、エキノコックス属種(Echinococcus spp.)、エキノコチレ属種(Echinocotyle spp.)、エキノレピス属種(Echinolepis spp.)、ヒダチゲラ属種(Hydatigera spp.)、ヒメノレピス属種(Hymenolepis spp.)、ジョイオイキシエラ属種(Joyeuxiella spp.)、メソセストイデス属種(Mesocestoides spp.)、モニエジア属種(Moniezia spp.)、パラノプロセファラ属種(Paranoplocephala spp.)、ライリエチナ属種(Raillietina spp.)、スチレシア属種(Stilesia spp.)、テニア属種(Taenia spp.)、チサニエジア属種(Thysaniezia spp.)、チサノソマ属種(Thysanosoma spp.)
吸虫:二生亜綱(Digenea)の綱からの、例えば:オーストロビルハルジア属種(Austrobilharzia spp.)、ブラキライマ属種(Brachylaima spp.)、カリコフォロン属種(Calicophoron spp.)、カタトロピス属種(Catatropis spp.)、クロノルキス属種(Clonorchis spp.) コリリクルム属種(Collyriclum spp.)、コチロフォロン属種(Cotylophoron spp.)、シクロコエルム属種(Cyclocoelum spp.)、ジクロコエリウム属種(Dicrocoelium spp.)、ジプロストマム属種(Diplostomum spp.)、エキノカスマス属種(Echinochasmus spp.)、エキノパリフィウム属種(Echinoparyphium spp.)、エキノストマ属種(Echinostoma spp.)、ユーリトレマ属種(Eurytrema spp.)、ファシオラ属種(Fasciola spp.)、ファシオリデス属種(Fasciolides spp.)、ファシオロプシス属種(Fasciolopsis spp.)、フィスコエデリウス属種(Fischoederius spp.)、ガストロチラクス属種(Gastrothylacus spp.)、ギガントビルハルジア属種(Gigantobilharzia spp.)、ギガントコチレ属種(Gigantocotyle spp.)、ヘテロフィエス属種(Heterophyes spp.)、ヒポデラエウム属種(Hypoderaeum spp.)、ロイコクロリジウム属種(Leucochloridium spp.)、メタゴニムス属種(Metagonimus spp.)、メトルキス属種(Metorchis spp.)、ナノフィエタス属種(Nanophyetus spp.)、ノトコチルス属種(Notocotylus spp.)、オピストルキス属種(Opisthorchis spp.)、オルニトビルハルジア属種(Ornithobilharzia spp.)、パラゴニムス属種(Paragonimus spp.)、パラムフィストマム属種(Paramphistomum spp.)、プラギオルキス属種(Plagiorchis spp.)、ポストジプロストマム属種(Posthodiplostomum spp.)、プロストゴニムス属種(Prosthogonimus spp.)、シストソマ属種(Schistosoma spp.)、トリコビルハルジア属種(Trichobilharzia spp.)、トログロトレマ属種(Troglotrema spp.)、チフロコエルム属種(Typhlocoelum spp.)
線虫:旋毛虫目(Trichinellida)からの、例えば:キャピラリア属種(Capillaria spp.)、ユーコレウス属種(Eucoleus spp.)、パラカピラリア属種(Paracapillaria spp.)、トリキネラ属種(Trichinella spp.)、トリコモソイデス属種(Trichomosoides spp.)、トリクリス属種(Trichuris spp.)
ティレンクス目(Tylenchida)からの、例えば:ミクロネマ属種(Micronema spp.)、パラストロンギロイデス属種(Parastrongyloides spp.)、ストロンギロイデス属種(Strongyloides spp.)
桿線虫亜目(Rhabditina)の目からの、例えば:エルロストロンギルス属種(Aelurostrongylus spp.)、アミドストマム属種(Amidostomum spp.)、アンキロストマ属種(Ancylostoma spp.)、アンギオストロンギルス属種(Angiostrongylus spp.)、ブロンコネマ属種(Bronchonema spp.)、ブノストマム属種(Bunostomum spp.)、カベルチア属種(Chabertia spp.)、コーペリア属種(Cooperia spp.)、コーペリオイデス属種(Cooperioides spp.)、クレノソマ属種(Crenosoma spp.)、シアトストムム属種(Cyathostomum spp.)、シクロコセルクス属種(Cyclococercus spp.)、シクロドントストムム属種(Cyclodontostomum spp.)、シリコシクルス属種(Cylicocyclus spp.)、シリコステファヌス属種(Cylicostephanus spp.)、シリンドロファリンクス属種(Cylindropharynx spp.)、シストカウルス属種(Cystocaulus spp.)、ジクチオカウルス属種(Dictyocaulus spp.)、エラフォストロンギルス属種(Elaphostrongylus spp.)、フィラロイデス属種(Filaroides spp.)、グロボセファルス属種(Globocephalus spp.)、グラフィジウム属種(Graphidium spp.)、ギアロセファルス属種(Gyalocephalus spp.)、ヘモンクス属種(Haemonchus spp.)、ヘリグモソモイデス属種(Heligmosomoides spp.)、ヒオストロンギルス属種(Hyostrongylus spp.)、マーシャラギア属種(Marshallagia spp.)、メタストロンギルス属種(Metastrongylus spp.)、ムエレリウス属種(Muellerius spp.)、ネカトル属種(necator spp.)、ネマトジルス属種(Nematodirus spp.)、ネオストロンギルス属種(Neostrongylus spp.)、ニポストロンギルス属種(Nippostrongylus spp.)、オベリスコイデス属種(Obeliscoides spp.)、エソファゴドンタス属種(Oesophagodontus spp.)、エソファゴストマム属種(Oesophagostomum spp.)、オルラヌス属種(Ollulanus spp.);オルニトストロンギルス属種(Ornithostrongylus spp.)、オスレルス属種(Oslerus spp.)、オステルタギア属種(Ostertagia spp.)、パラコーペリア属種(Paracooperia spp.)、パラクレノソマ属種(Paracrenosoma spp.)、パラフィラロイデス属種(Parafilaroides spp.)、パレラフォストロンギルス属種(Parelaphostrongylus spp.)、ニューモカウルス属種(Pneumocaulus spp.)、ニューモストロンギルス属種(Pneumostrongylus spp.)、ポテリオストマム属種(Poteriostomum spp.)、プロトストロンギルス属種(Protostrongylus spp.)、スピコカウルス属種(Spicocaulus spp.)、ステファヌルス属種(Stephanurus spp.)、ストロンギルス属種(Strongylus spp.)、シンガムス属種(Syngamus spp.)、テラドルサギア属種(Teladorsagia spp.)、トリコネマ属種(Trichonema spp.)、トリコストロンギルス属種(Trichostrongylus spp.)、トリオドントフォルス属種(Triodontophorus spp.)、トログロストロンギルス属種(Troglostrongylus spp.)、ウンシナリア属種(Uncinaria spp.)
旋尾線虫目(Spirurida)からの、例えば:アカントケイロネマ属種(Acanthocheilonema spp.)、アニサキス属種(anisakis spp.)、アスカリジア属種(Ascaridia spp.);アスカリス属種(Ascaris spp.)、アスカロプス属種(Ascarops spp.)、アスピクルリス属種(Aspiculuris spp.)、バイリサスカリス属種(Baylisascaris spp.)、ブルギア属種(Brugia spp.)、セルコピチフィラリア属種(Cercopithifilaria spp.)、クラシカウダ属種(Crassicauda spp.)、ジペタロネマ属種(Dipetalonema spp.)、ジロフィラリア属種(Dirofilaria spp.)、ドラクンクルス属種(Dracunculus spp.);ドラシア属種(Draschia spp.)、エンテロビウス属種(Enterobius spp.)、フィラリア属種(filaria spp.)、グナトストマ属種(Gnathostoma spp.)、ゴンギロネマ属種(Gongylonema spp.)、ハブロネマ属種(Habronema spp.)、へテラキス属種(Heterakis spp.);リトモソイデス属種(Litomosoides spp.)、ロア属種(Loa spp.)、オンコセルカ属種(Onchocerca spp.)、オキシウリス属種(Oxyuris spp.)、パラブロネマ属種(Parabronema spp.)、パラフィラリア属種(Parafilaria spp.)、パラスカリス属種(Parascaris spp.)、パッサルルス属種(Passalurus spp.)、フィサロプテラ属種(Physaloptera spp.)、プロブストマイリア属種(Probstmayria spp.)、シュードフィラリア属種(Pseudofilaria spp.)、セタリア属種(Setaria spp.)、スクジュラビネマ属種(Skjrabinema spp.)、スピロセルカ属種(Spirocerca spp.)、ステファノフィラリア属種(Stephanofilaria spp.)、ストロンギルリス属種(Strongyluris spp.)、サイファシア属種(Syphacia spp.)、テラジア属種(Thelazia spp.)、トキサスカリス属種(Toxascaris spp.)、トキソカラ属種(Toxocara spp.)、ウケレリア属種(Wuchereria spp.)
鉤頭動物門(Acantocephala):大鉤頭虫目(Oligacanthorhynchida)からの、例えば:マクラカントリンクス属種(Macracanthorhynchus spp.)、プロステノルキス属種(Prosthenorchis spp.);モニフォルミス目(Moniliformida)からの、例えば:モニリフォルミス属種(Moniliformis spp.)
ポリモルフス目(Polymorphida)からの、例えば:フィリコリス属種(Filicollis spp.);エキノリンクス目(Echinorhynchida)からの、例えば:アカントセファルス属種(Acanthocephalus spp.)、エキノリンクス属種(Echinorhynchus spp.)、レプトリンコイデス属種(Leptorhynchoides spp.)
舌形動物:舌虫目(Porocephalida)からの、例えば:リンガチュラ属種(Linguatula spp.)
獣医学分野において、および動物飼育において、式(I)の化合物の投与は、当該技術分野で一般に知られている方法によって、例えば経腸的に、非経口的に、経皮的にまたは経鼻的に、好適な調製物の形態で行われる。投与は、予防的に、感染後防御的に(methaphylactically)、または治療的に行うことができる。
【0217】
したがって、本発明の1つの実施形態は、薬剤としての使用のための式(I)の化合物を指す。
【0218】
別の態様は、抗内部寄生生物剤としての使用のための式(I)の化合物を指す。
【0219】
別の特定の態様は、駆虫剤としての使用のための、より詳細には殺線虫剤、殺扁形動物剤、殺鉤頭虫類剤または殺舌形動物剤としての使用のための式(I)の化合物を指す。
【0220】
別の特定の態様は、抗原生動物剤としての使用のための式(I)の化合物を指す。
【0221】
別の態様は、抗外部寄生生物剤、とりわけ殺節足動物剤、より詳細には殺虫剤または殺ダニ剤としての使用のための式(I)の化合物を指す。
【0222】
本発明のさらなる態様は、有効量の少なくとも1つの式(I)の化合物および以下のもののうちの少なくとも1つを含む、獣医薬製剤である:薬学的に許容される賦形剤(例として固体希釈剤または液体希釈剤)、薬学的に許容される助剤(例として界面活性剤)、とりわけ獣医薬製剤において通常用いられる薬学的に許容される賦形剤および/または薬学的に許容される助剤。
【0223】
本発明の関連する態様は、本明細書中に記載される獣医薬製剤を調製する方法であって、この方法は、少なくとも1つの式(I)の化合物を、薬学的に許容される賦形剤および/または助剤と、とりわけ獣医薬製剤において通常用いられる薬学的に許容される賦形剤および/または助剤と混合するステップを含む。
【0224】
本発明の別の特定の態様は、言及されている態様に従って、殺外部寄生生物製剤および殺内部寄生生物製剤の群から選択される、より詳細には駆虫製剤、抗原生動物製剤および殺節足動物製剤の群から選択される、なおより詳細には殺線虫製剤、殺扁形動物製剤、殺鉤頭虫類製剤、殺舌形動物製剤、殺虫製剤および殺ダニ製剤の群から選択される獣医薬製剤、同様にそれらの調製方法である。
【0225】
別の態様は、有効量の式(I)の化合物をその必要がある動物、とりわけ非ヒト動物に適用することによる、寄生生物感染症、とりわけ本明細書中で言及される外部寄生生物および内部寄生生物の群から選択される寄生生物による感染症の処置方法を指す。
【0226】
別の態様は、本明細書中に規定される獣医薬製剤をその必要がある動物、とりわけ非ヒト動物に適用することによる、寄生生物感染症、とりわけ本明細書中で言及される外部寄生生物および内部寄生生物の群から選択される寄生生物による感染症の処置方法を指す。
【0227】
別の態様は、動物、とりわけ非ヒト動物における寄生生物感染症、とりわけ本明細書中で言及される外部寄生生物および内部寄生生物の群から選択される寄生生物による感染症の処置における、式(I)の化合物の使用を指す。
【0228】
動物健康または獣医学の分野の本発明との関連において、用語「処置」は、予防的な、感染後防御的な(metaphylactic)または治療的な処置を包含する。
【0229】
特定の実施形態において、獣医学分野のための、少なくとも1つの式(I)の化合物と他の活性成分との、とりわけ内部寄生生物駆除剤および外部寄生生物駆除剤との混合物がここに提供される。
【0230】
動物健康の分野において、「混合物」は、2つ(またはそれより多くの)異なる活性成分が共同製剤中に製剤化され、それによって一緒に適用されることを意味するだけでなく、各々の活性化合物についての別個の製剤を含む製品をも指す。したがって、2つより多くの活性化合物が適用される場合、全ての活性化合物は共同製剤中に製剤化され得て、または全ての活性化合物は別個の製剤中に製剤化され得て;また実行可能であるのは、活性化合物のうちのいくつかが共同で製剤化され、活性化合物のうちのいくつかが別々に製剤化される混合形態である。別個の製剤は、目的の活性化合物を別々にまたは連続的に適用することを可能にする。
【0231】
本明細書中でそれらの一般名によって特定されている活性化合物は知られており、例えば、the Pesticide Manual(上を参照されたい)中に記載されているか、またはインターネット中で検索することができる(例としてhttp://www.alanwood.net/pesticides)。
【0232】
混合パートナーとしての、外部寄生生物駆除剤の群からの例示的な活性成分としては、限定されることなく、上で詳細に収載されている殺虫剤および殺ダニ剤が挙げられる。用いられ得るさらなる活性成分は、最新のIRAC Mode of Action Classification Schemeに基づく前述の分類に従って、下に収載される:
(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤;(2)GABA作動性塩化物チャネルブロッカー;(3)ナトリウムチャネルモジュレーター;(4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター;(5)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター;(6)グルタミン酸作動性塩化物チャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター;(7)幼若ホルモン模倣物質;(8)種々の非特異的(多部位)阻害剤;(9)弦音器官のモジュレーター;(10)ダニ成長阻害剤;(12)ミトコンドリアATPシンターゼの阻害剤、例えばATP撹乱物質など;(13)プロトン勾配の破壊を介した酸化的リン酸化の脱共役剤;(14)ニコチン性アセチルコリン受容体チャネルブロッカー;(15)キチン生合成の阻害剤、タイプ0;(16)キチン生合成の阻害剤、タイプ1;(17)脱皮撹乱物質(とりわけハエ目(Diptera)、すなわち双翅類のためのもの);(18)エクジソン受容体アゴニスト;(19)オクトパミン受容体アゴニスト;(21)ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害剤;(25)ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害剤;(20)ミトコンドリア複合体III電子伝達阻害剤;(22)電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー;(23)アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害剤;(28)リアノジン受容体モジュレーター;
未知のまたは非特異的な作用様式を有する活性化合物、例としてフェントリファニル、フェノキサクリム、シクロプレン、クロロベンジレート、クロルジメホルム、フルベンジミン、ジシクラニル、アミドフルメト、キノメチオネート、トリアラテン、クロチアゾベン(clothiazoben)、テトラスル、オレイン酸カリウム、石油、メトキサジアゾン、ゴシップルア、フルテンジン(flutenzin)、ブロモプロピレート、クリオライト;
他の分類からの化合物、例としてブタカルブ、ジメチラン、クロエトカルブ、ホスホカルブ、ピリミホス(-エチル)、パラチオン(-エチル)、メタクリホス、イソプロピル o-サリチレート、トリクロルホン、チゴラネル(tigolaner)、スルプロホス、プロパホス、セブホス(sebufos)、ピリダチオン、プロトエート、ジクロフェンチオン、デメトン-S-メチルスルホン、イサゾホス、シアノフェンホス、ジアリホス、カルボフェノチオン、オータチオホス(autathiofos)、アロムフェンビンホス(aromfenvinfos)(-メチル)、アジンホス(-エチル)、クロルピリホス(-エチル)、ホスメチラン、ヨードフェンホス、ジオキサベンゾホス、ホルモチオン、ホノホス、フルピラゾホス、フェンスルホチオン、エトリムホス;
有機塩素類、例としてカンフェクロル、リンデン、ヘプタクロル;またはフェニルピラゾール類、例としてアセトプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、バニリプロール、シサプロニル;またはイソオキサゾリン類、例としてサロラネル、アフォキソラネル、ロチラネル、フルララネル;
ピレスロイド類、例として(シス-、トランス-)、メトフルトリン、プロフルトリン、フルフェンプロックス、フルブロシトリネート、フブフェンプロックス(fubfenprox)、フェンフルトリン、プロトリフェンブト、ピレスメトリン、RU15525、テラレトリン、シス-レスメトリン、ヘプタフルトリン、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、フェンピリトリン(fenpyrithrin)、シス-シペルメトリン、シス-ペルメトリン、クロシトリン、シハロトリン(ラムダ-)、クロバポルトリン(chlovaporthrin)またはハロゲン化炭化水素化合物(HCH)、
ネオニコチノイド類、例としてニチアジン
ジクロロメゾチアズ、トリフルメゾピリム
大環状ラクトン類、例としてネマデクチン、イベルメクチン、ラチデクチン、モキシデクチン、セラメクチン、エプリノメクチン、ドラメクチン、エマメクチンベンゾエート;ミルベマイシンオキシム
トリプレン、エポフェノナン、ジオフェノラン;
生物製剤、ホルモンまたはフェロモン、例えば天然物、例としてチューリンゲンシン、コドレモンまたはニーム成分
ジニトロフェノール類、例としてジノカップ、ジノブトン、ビナパクリル;
ベンゾイル尿素類、例としてフルアズロン、ペンフルロン,
アミジン誘導体、例としてクロルメブホルム、シミアゾール、デミディトラズ
ミツバチヘギイタダニ(Bee hive Varroa)殺ダニ剤、例えば有機酸、例としてギ酸、シュウ酸。
【0233】
混合パートナーとしての殺内部寄生生物剤の群からの例示的な活性成分としては、限定されることなく、駆虫活性化合物および抗原生動物活性化合物が挙げられる。
【0234】
駆虫活性化合物としては、限定されることなく、以下の殺線虫活性化合物、殺吸虫活性化合物および/または殺条虫活性化合物が挙げられる:
大環状ラクトン類からの、例えば:エプリノメクチン、アバメクチン、ネマデクチン、モキシデクチン、ドラメクチン、セラメクチン、レピメクチン、ラチデクチン、ミルベメクチン、イベルメクチン、エマメクチン、ミルベマイシン;
ベンズイミダゾールおよびプロベンズイミダゾールの類からの、例えば:オキシベンダゾール、メベンダゾール、トリクラベンダゾール、チオファネート、パルベンダゾール、オクスフェンダゾール、ネトビミン、フェンベンダゾール、フェバンテル、チアベンダゾール、シクロベンダゾール、カンベンダゾール、アルベンダゾール-スルホキシド、アルベンダゾール、フルベンダゾール;
デプシペプチド類からの、好ましくは環状デプシペプチド、とりわけ24員の環状デプシペプチド、例えば:エモデプシド、PF1022A;
テトラヒドロピリミジン類からの、例えば:モランテル、ピランテル、オキサンテル;
イミダゾチアゾール類からの、例えば:ブタミソール、レバミソール、テトラミゾール;
アミノフェニルアミジン類からの、例えば:アミダンテル、脱アシル化アミダンテル(dAMD)、トリベンジミジン;
アミノアセトニトリル類からの、例えば:モネパンテル;
パラヘルクアミド類からの、例えば:パラヘルクアミド、デルカンテル;
サリチルアニリド類からの、例えば:トリブロムサラン、ブロモキサニド、ブロチアニド、クリオキサニド、クロサンテル、ニクロサミド、オキシクロザニド、ラフォキサニド;
置換フェノール類からの、例えば:ニトロキシニル、ビチオノール、ジソフェノール、ヘキサクロロフェン、ニクロホラン、メニクロホラン;
有機リン酸エステル類からの、例えば:トリクロルホン、ナフタロホス、ジクロルボス/DDVP、クルホメート、クマホス、ハロキソン;
ピペラジノン/キノリン類からの、例えば:プラジカンテル、エプシプランテル;
ピペラジン類からの、例えば:ピペラジン、ヒドロキシジン;
テトラサイクリン類からの、例えば:テトラサイクリン、クロロテトラサイクリン、ドキシサイクリン、オキシテトラサイクリン、ロリテトラサイクリン;
多様な他の類からの、例えば:ブナミジン、ニリダゾール、レソランテル、オムファロチン、オルチプラズ、ニトロスカネート、ニトロキシニル、オキサムニキン、ミラサン、ミラシル、ルカントン、ヒカントン、へトリン、エメチン、ジエチルカルバマジン、ジクロロフェン、ジアンフェネチド、クロナゼパム、ベフェニウム、アモスカネート、クロルスロン。
【0235】
抗原生動物活性化合物としては、限定されることなく、以下の活性化合物が挙げられる:
トリアジン類からの、例えば:ジクラズリル、ポナズリル、レトラズリル、トルトラズリル;
ポリエーテルイオノフォア類からの、例えば:モネンシン、サリノマイシン、マデュラマイシン、ナラシン;
大環状ラクトン類からの、例えば:ミルベマイシン、エリスロマイシン;
キノロン類からの、例えば:エンロフロキサシン、プラドフロキサシン;
キニン類からの、例えば:クロロキン;
ピリミジン類からの、例えば:ピリメタミン;
スルホンアミド類からの、例えば:スルファキノキサリン、トリメトプリム、スルファクロジン;
チアミン類からの、例えば:アンプロリウム;
リンコサミド類からの、例えば:クリンダマイシン;
カルバニリド類からの、例えば:イミドカルブ;
ニトロフラン類からの、例えば:ニフルチモクス;
キナゾリノンアルカロイド類からの、例えば:ハロフギノン;
多様な他の類からの、例えば:オキサムニキン、パロモマイシン;
微生物由来ワクチンまたは抗原類からの、例えば:バベシア・カニス・ロッシ(Babesia canis rossi)、アイメリア・テネラ(Eimeria tenella)、アイメリア・プラエコクス(Eimeria praecox)、アイメリア・ネカトリキス(Eimeria necatrix)、アイメリア・ミチス(Eimeria mitis)、アイメリア・マキシマ(Eimeria maxima)、アイメリア・ブルネッティ(Eimeria brunetti)、アイメリア・アセルブリナ(Eimeria acervulina)、バベシア・カニス・ボゲリ(Babesia canis vogeli)、リーシュマニア・インファンツム(Leishmania infantum)、バベシア・カニス・カニス(Babesia canis canis)、ディクチオカウルス・ビビパルス(Dictyocaulus viviparus)。
【0236】
名称が挙げられた全ての混合パートナーは、それらの官能基がそれを可能にするならば、場合により、好適な塩基または酸と塩を形成することができる。
【0237】
媒介生物の防除
式(I)の化合物はまた、媒介生物の防除において用いることもできる。本発明の目的のため、媒介生物は、病原体、例えばウイルス、蠕虫、単細胞生物および細菌などを、保有生物(植物、動物、ヒトなど)から宿主に伝染させる能力を持つ節足動物、とりわけ昆虫またはクモ類である。病原体は、宿主に力学的に伝染することができ(例えば刺咬性ハエによるトラコーマ)、または宿主内への注入により伝染することができる(例えば蚊によるマラリア原虫)。
【0238】
媒介動物の例およびそれらが伝染させる疾患または病原体は、以下のものである:
1)蚊
-ハマダラカ(Anopheles):マラリア、フィラリア症;
-アカイエカ(Culex):日本脳炎、他のウイルス性疾患、フィラリア症、他の蠕虫の伝染;
-ヤブカ(Aedes):黄熱病、デング熱、他のウイルス性疾患、フィラリア症;
-ブユ(Simuliidae):蠕虫、とりわけオンコセルカ・ボルブルス(Onchocerca volvulus)の伝染;
-チョウバエ(Psychodidae):リーシュマニア症の伝染
2)シラミ:皮膚感染症、流行性発疹チフス;
3)ノミ:伝染病、地域性発疹チフス、条虫;
4)ハエ:睡眠病(トリパノソーマ病);コレラ、他の細菌性疾患;
5)ダニ:ダニ症(acariosis)、流行性発疹チフス、リケッチア痘瘡、野兎病、セントルイス脳炎、ダニ媒介性脳炎(TBE)、クリミア・コンゴ出血熱、ボレリア症;
6)マダニ:ボレリア症、例えば広義のボレリア・ブルグドルフェリ(Borrelia burgdorferi)、ボレリア・ドゥトニ(Borrelia duttoni)、ダニ媒介性脳炎、Q熱(コクシエラ・ブルネッティ(Coxiella burnetii))、バベシア症(バベシア・カニス・カニス(Babesia canis canis))、エーリキア症。
【0239】
本発明の意味での媒介生物の例は、昆虫、例えばアブラムシ、ハエ、ヨコバイまたはアザミウマであり、これらは植物ウイルスを植物に伝染させる能力を持つ。植物ウイルスを伝染させる能力を持つ他の媒介生物は、ハダニ、シラミ、甲虫および線虫である。
【0240】
本発明の意味での媒介生物のさらなる例は、病原体を動物および/またはヒトに伝染させる能力を持つ昆虫およびクモ類、例えば蚊、とりわけエデス属(Aedes)、アノフェレス属(Anopheles)、例えばA.ガムビエ(A.gambiae)、A.アラビエンシス(A.arabiensis)、A.フネスツス(A.funestus)、A.ジルス(A.dirus)(マラリア)およびクレクス属(Culex)の蚊、チョウバエ(Psychodidae)、例えば、サシチョウバエ(Phlebotomus)、ルツォミヤ(Lutzomyia)、シラミ、ノミ、ハエ、ダニおよびマダニである。
【0241】
式(I)の化合物が抵抗性打破性である場合、媒介動物の防除も可能である。
【0242】
式(I)の化合物は、媒介生物によって伝染する疾患および/または病原体の予防における使用に適している。したがって、本発明のさらなる態様は、例えば農業における、園芸における、庭園におけるおよびレジャー施設における、ならびにまた材料および貯蔵されている生産物の保護における、媒介生物の防除のための式(I)の化合物の使用である。
【0243】
工業材料の保護
式(I)の化合物は、昆虫、例えば、コウチュウ目(Coleoptera)、ハチ目(Hymenoptera)、シロアリ目(Isoptera)、チョウ目(Lepidoptera)、チャタテムシ目(Psocoptera)およびシミ目(Zygentoma)からの昆虫による攻撃または破壊から工業材料を保護するのに適している。
【0244】
本発明との関連における工業材料は、非生物材料、例えば、好ましくは、プラスチック、接着剤、サイズ、紙および厚紙、皮革、木材、加工木材製品およびコーティング組成物などを意味するものと理解される。木材を保護するための本発明の使用は、とりわけ好ましい。
【0245】
さらなる実施形態において、式(I)の化合物は、少なくとも1つのさらなる殺虫剤および/または少なくとも1つの殺真菌剤と共に用いられる。
【0246】
さらなる実施形態において、式(I)の化合物は、使用調製済みの駆除剤として存在し、すなわち、それらはさらに改変することなく目的の材料に適用することができる。好適なさらなる殺虫剤または殺真菌剤は、とりわけ、上で言及されているものである。
【0247】
驚くべきことに、式(I)の化合物は、海水または汽水と接触する物、とりわけ船体、スクリーン、網、建造物、係船設備および信号システムを、ファウリングから保護するために使用することができることも見出されている。同じく、式(I)の化合物は、単独でまたは他の活性化合物と組み合わせて、抗ファウリング剤として用いることができる。
【0248】
衛生分野における動物性有害生物の防除
式(I)の化合物は、衛生分野において動物性有害生物を防除するのに適している。とりわけ、本発明は、家庭内の分野において、衛生分野においておよび貯蔵されている生産物の保護において、特に、密閉空間、例えば住居、工場のホール、オフィス、車両の客室、動物飼育施設において遭遇する昆虫、クモ類、マダニおよびダニを防除するために適用することができる。動物性有害生物を防除するため、式(I)の化合物は、単独でまたは他の活性化合物および/または助剤と組み合わせて用いられる。これらは、好ましくは家庭用殺虫剤製品中で用いられる。式(I)の化合物は、感受性種および抵抗性種に対して、ならびに全ての発達ステージに対して有効である。
【0249】
これらの有害生物としては、例えば、クモ綱(Arachnida)からの有害生物、サソリ目(Scorpiones)、クモ目(Araneae)およびザトウムシ目(Opiliones)からの有害生物、ムカデ綱(Chilopoda)およびヤスデ綱(Diplopoda)からの有害生物、昆虫綱(Insecta)ゴキブリ目(Blattodea)からの有害生物、コウチュウ目(Coleoptera)、ハサミムシ目(Dermaptera)、ハエ目(Diptera)、異翅目(Heteroptera)、ハチ目(Hymenoptera)、シロアリ目(Isoptera)、チョウ目(Lepidoptera)、シラミ目(Phthiraptera)、チャタテムシ目(Psocoptera)、跳躍目(Saltatoria)またはバッタ目(Orthoptera)、ノミ目(Siphonaptera)およびシミ亜目(Zygentoma)からの有害生物、ならびに軟甲綱(Malacostraca)ワラジムシ目(Isopoda)からの有害生物が挙げられる。
【0250】
これらは、例えば、エアロゾル、非加圧スプレー製品、例えばポンプスプレーおよび噴霧スプレー、自動霧状散布システム、噴霧器、フォーム、ゲル、セルロース製またはプラスチック製のエバポレーター錠剤を有するエバポレーター製品、液体エバポレーター、ゲルおよび膜エバポレーター、プロペラ駆動エバポレーター、エネルギーフリー型蒸発システムまたは受動型蒸発システム、防虫紙(moth paper)、防虫バッグ(moth bag)および防虫ゲル(moth gel)において、粒剤または粉剤として、ばらまき用の餌の中で、またはベイトステーションの中で用いられる。
【0251】
略語および記号
AcOH:酢酸
aq.:水性
br.:ブロード
d:ダブレット
DCC:N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
ee:鏡像異性体過剰率
eq.:当量
ES:エレクトロスプレーイオン化
EtOAc:酢酸エチル
HATU:1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム-3-オキシド ヘキサフルオロホスフェート
HOBt:1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
iPrOH:イソプロパノール
J:カップリング定数
LCMS:液体クロマトグラフィー-質量分析
m/z:質量電荷比
M:モル濃度
m:マルチプレット
MeCN アセトニトリル
MeOH:メタノール
NMR:核磁気共鳴
q:カルテット
r.t.:室温
Rt:保持時間
s:シングレット
sat.:飽和
T:温度
t:トリプレット
T3P(登録商標):プロピルホスホン酸無水物
THF:テトラヒドロフラン
wt.:重量
δ:化学シフト
λ:波長
プロセスおよび中間体の説明
式I’の化合物は、次のスキーム1において図示されるように調製され得て、式中、R1、R2、R3a、R3b、R4、Q1、Q2およびYは先に定義されているとおりであり、XはOHまたはClを表し、LGは好適な脱離基である。
【0252】
【0253】
X=OH:式(a)のアゾール化合物を式(b)のカルボン酸(X=OH)と反応させることで、式I’の化合物が形成される。例えば、式(a)のアゾール、式(b)のカルボン酸(X=OH)、好適なカップリング試薬、例えばT3P(登録商標)、HATU、DCCまたはHOBtなど、好適な塩基、例えばトリエチルアミンまたはDIPEAなどの混合物を、好適な溶媒、例えば酢酸エチルまたはDMFなどの中で、およそ0℃から100℃の範囲の温度で混合することで式I’の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。
【0254】
X=Cl:式(a)のアゾール化合物を式(b)のカルボン酸クロリド(X=Cl)と反応させることで、式I’の化合物が形成される。例えば、好適な溶媒、例えばジクロロメタンまたはTHFなどの中の式(a)のアゾール、式(b)のカルボン酸クロリド(X=Cl)、好適な塩基、例えばトリエチルアミンまたはDIPEAなどの混合物をおよそ0℃から100℃の範囲の温度で混合することで式I’の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。
【0255】
あるいは、式(I’-a)のアミド化合物(R1=水素、例えばWO2017192385から既知のもの、これはR3aがC1-C3アルキルまたはC1-C3ハロアルキルであり、R3bが水素である)を、アルキル化試薬(f)と、好適な塩基、例えば水素化ナトリウムなどの存在下で、好適な溶媒、例えばアセトニトリルまたはDMFなどの中で、およそ0℃から100℃の範囲の温度で反応させることで式I’の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。
【0256】
式(b)のカルボン酸(X=OH)、式(b)のカルボン酸クロリド(X=Cl)および式(f)のアルキル化試薬は、市販されているか、または当業者に知られている方法によって合成され得る。必要とされる式(a)のアゾール化合物は、次のスキーム2において図示されるように調製され得て、式中、R1、R3a、R3b、R4、Q1、Q2およびYは先に記載されているとおりであり、LGは好適な脱離基である(類似の合成はWO2017192385も参照されたい)。
【0257】
【0258】
式(c)のアミンを式(d)の置換されているアゾールと反応させることで、式(a)の化合物が形成される。例えば、式(d)のアゾール、式(c)のアミン、好適な塩基、例えばK2CO3、NaHまたはDIPEAなどの混合物を、好適な溶媒、例えばアセトニトリルまたはDMFなどの中で、およそ20℃から120℃の範囲の温度で混合することで式(a)の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。
【0259】
あるいは、式(d)の置換されているアゾールをアンモニアと反応させることで、式(e)の化合物が形成される。例えば、好適な溶媒、例えばメタノールなどの中のアンモニア溶液および式(d)の置換されているアゾールを、密封チューブの中で、およそ0℃から25℃の範囲の温度で混合することで式(e)の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばトリチュレーションなどを用いて精製され得る。式(e)の置換されているアゾール、式(f)の化合物、好適な塩基、例えばK2CO3またはDIPEAなどを、好適な溶媒、例えばアセトニトリルまたはDMFなどの中で、およそ20℃から120℃の範囲の温度で混合することで式(a)の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。
【0260】
式(c)のアミンおよび式(f)の化合物は、市販されているか、または当業者に知られている方法によって合成され得る。必要とされる式(d)のアゾール化合物は、次のスキーム3において図示されるように調製され得て、式中、R3a、R3b、R4、R5、Q1、Q2およびYは先に記載されているとおりであり、LGは好適な脱離基である。
【0261】
【0262】
式(h)のアミドをN,N-ジメチルアミドジメチルアセタール(g)と反応させることで式(i)の化合物が形成され、これを続いてヒドラジン(j)と酸性条件下で反応させることで式(d)の化合物が形成される。例えば、式(h)の化合物および式(g)のN,N-ジメチルアミドジメチルアセタールを好適な溶媒、例えばCH2Cl2などの中で還流させて反応させることで、式(i)の化合物が提供される。溶媒を除去したら、式(i)の化合物を、置換されているヒドラジン(j)と、好適な溶媒、例えば1,4-ジオキサン、酢酸またはかかる溶媒の混合物などの中で、およそ20℃から100℃の範囲の温度で反応させることで式(d)の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。
【0263】
あるいは、式(k)のカルボン酸誘導体を、式(l)のアミンおよび好適な塩基、例えばトリエチルアミンまたはDIPEAなどと、好適な溶媒、例えばトルエンなどの中で、およそ0℃から120℃の範囲の温度で反応させる。結果として得られる化合物(m)は次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。結果として得られる式(m)のアミドおよび五塩化リンを、好適な溶媒、例えばCH2Cl2などの中で室温で反応させ、次いでトリメチルシリルアジドを0℃で混合物に加え、混合物を室温で撹拌することで式(d)の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。
【0264】
式(g)のN,N-ジメチルアミドアセタール、式(h)のアミド、式(k)のカルボン酸誘導体および式(j)のヒドラジンは、市販されているか、または当業者に知られている方法によって合成され得る。
【0265】
式I’の化合物は、次のスキーム4において図示されるように調製され得て、式中、R1、R2、R3a、R3b、R4、R5およびYは先に定義されているとおりである。
【0266】
【0267】
式(n)のアミドを式(g)のN,N-ジメチルアミドジメチルアセタールと反応させることで式(o)の化合物が形成され、これを続いて式(j)の置換されているヒドラジンと酸性条件下で反応させることで式I’の化合物が形成される。例えば、式(n)の化合物および式(g)のN,N-ジメチルアミドジメチルアセタールを好適な溶媒、例えばCH2Cl2などの中で還流させて反応させることで、式(o)の化合物が提供される。溶媒を除去したら、式(o)の化合物を、式(i)の置換されているヒドラジンと、好適な溶媒、例えば1,4-ジオキサン、酢酸またはかかる溶媒の混合物などの中で、およそ20℃から100℃の範囲の温度で反応させる。結果として得られる式I’の化合物は次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。
【0268】
必要とされる式(n)のアミドは、次のスキーム5において図示されるように調製され得て、式中、R1、R2、R3a、R3bおよびYは先に記載されているとおりである。
【0269】
【0270】
式(p)のアミノアミドを式(b)のカルボン酸と反応させることで、式(n)の化合物が形成される。例えば、式(p)のアミノアミド、カルボン酸(b)、好適なカップリング試薬、例えばT3P(登録商標)、HATU、DCCまたはHOBtなど、好適な塩基、例えばトリエチルアミンまたはDIPEAなどの混合物を、好適な溶媒、例えば酢酸エチルまたはDMFなどの中で、およそ0℃から100℃の範囲の温度で混合することで式(n)の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。
【0271】
あるいは、式(q)のアミノ酸を、塩化チオニルと、好適な溶媒、例えばMeOHなどの中で、室温で反応させることで、式(r)のアミノエステルが提供される。結果として得られるアミノエステル(r)を、アルデヒドまたはケトン、好適な還元剤、例えばナトリウムトリアセトキシボロヒドリドなど、脱水剤、例えばNa2SO4などと、好適な溶媒、例えば酢酸などの中で、室温で反応させることで、式(s)の化合物が提供される。結果として得られる式(s)のアミノエステルを次いで、式(b)のカルボン酸、好適なカップリング試薬、例えばT3P(登録商標)など、好適な塩基、例えばDIPEAなどと、好適な溶媒、例えば酢酸エチル中で約90℃で反応させることで式(t)のアミドエステルが提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。結果として得られる式(t)のアミドエステルを、窒化マグネシウムと、好適な溶媒、例えばMeOHなどの中で、約80℃で、密封チューブの中で反応させることで式(n)の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーまたは抽出などを用いて精製され得る。
【0272】
式(b)および(q)の化合物は、市販されている。必要とされる式(p)のアミノアミド化合物は市販されているか、または次のスキーム6において図示されるように調製され得て、式中、R1、R3およびYは先に記載されているとおりであり、LGは好適な脱離基である。
【0273】
式(c)および(h)の化合物は、市販されている。
【0274】
【0275】
式(c)のアミンを式(h)のアミドと反応させることで、式(p)の化合物が形成される。例えば、式(c)のアミン、式(h)のアミド、好適な塩基、例えばK2CO3またはDIPEAなどの混合物を、好適な溶媒、例えばアセトニトリルまたはDMFなどの中で、およそ20℃から80℃で混合することで式(p)の化合物が提供され、これは次いで単離され得て、必要かつ所望であるならば、当該技術分野で周知の技術、例えばクロマトグラフィーなどを用いて精製され得る。
【0276】
【0277】
式(u)のアミジン塩酸塩を式(v)の酸と反応させることで式(w)の化合物が形成され、これを続いて式(j)の置換されているヒドラジンと酸性条件下で反応させることで式I’’の化合物が形成される。
【0278】
一般式(y)のスルホンは、次のスキーム8において図示されるように調製され得て、式中、Arはフェニルまたはヘタリールであり、RxはC1-C6アルキルまたはC1-C6ハロアルキルである。
【0279】
【0280】
式(x)の一部としてのアルキル基またはハロアルキルチオ基を、過ヨウ素酸ナトリウムと組み合わせた酸化試薬、例えば3-クロロペルオキシ安息香酸または塩化ルテニウム(III)と反応させることで、式(y)のスルホン化合物が形成される。
【0281】
式I’の化合物は、次のスキーム9において図示されるように調製され得て、式中、R1、R2、R3a、R3b、R4、Q1、Q2およびYは先に定義されているとおりであり、LGは好適な脱離基、例えば塩素、臭素またはヨウ素などを表す。
【0282】
【0283】
式I’’’の化合物を式(z)のアルキル化剤と反応させることで、式I’の化合物が形成される。例えば、式I’’’の第二級アミドを、好適な塩基、例えばカリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたは水素化ナトリウムなどを好適な溶媒、例えばテトラヒドロフランまたはDMFなどの中で使用することで脱プロトン化する。結果として得られるアニオン性中間体を次いで、式(z)のアルキル化剤と、およそ-40℃から40℃の範囲の温度で反応させることで式I’の化合物が提供される。
【0284】
式(I)の化合物の調製のための本発明によるプロセスは、好ましくは希釈剤を用いて実施される。本発明によるプロセスの実施のために有用な希釈剤は、水と同様に、全ての不活性溶媒である。例としては以下のものが挙げられる:ハロゲン化炭化水素(例えば塩化炭化水素、例えばテトラクロロエチレン、テトラクロロエタン、ジクロロプロパン、メチレンクロリド、ジクロロブタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ペンタクロロエタン、ジフルオロベンゼン、1,2-ジクロロエタン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエン、トリクロロベンゼンなど)、アルコール(例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール)、エーテル(例えばエチルプロピルエーテル、メチル tert-ブチルエーテル、アニソール、フェネトール、シクロヘキシルメチルエーテル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ-n-ブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、ジイソアミルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジクロロジエチルエーテル、ならびにエチレンオキシドおよび/またはプロピレンのポリエーテル)、アミン(例えばトリメチル-、トリエチル-、トリプロピル-、トリブチルアミン、N-メチルモルフォリン、ピリジンおよびテトラメチレンジアミン)、ニトロ炭化水素(例えばニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼン、クロロニトロベンゼン、o-ニトロトルエン);ニトリル(例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、ベンゾニトリル、m-クロロベンゾニトリル)、テトラヒドロチオフェンジオキシド、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホキシド、ジプロピルスルホキシド、ベンジルメチルスルホキシド、ジイソブチルスルホキシド、ジブチルスルホキシド、ジイソアミルスルホキシド、スルホン(例えばジメチル、ジエチル、ジプロピル、ジブチル、ジフェニル、ジヘキシル、メチルエチル、エチルプロピル、エチルイソブチルおよびペンタメチレンスルホン)、脂肪族、環状脂肪族または芳香族の炭化水素(例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナンおよび工業的炭化水素(technical hydrocarbon))、ならびにまた沸点が例えば40℃から250℃の範囲内である成分を有する「揮発油」と呼ばれるもの、シメン、沸点範囲が70℃から190℃である石油留分、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エステル(例えば酢酸メチル、エチル、ブチルおよびイソブチル、炭酸ジメチル、ジブチルおよびエチレン);アミド(例えばヘキサメチルリン酸トリアミド、ホルムアミド、N-メチルホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジプロピルホルムアミド、N,N-ジブチルホルムアミド、N-メチルピロリジン、N-メチルカプロラクタム、1,3-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2(1H)-ピリミジン、オクチルピロリドン、オクチルカプロラクタム、1,3-ジメチル-2-イミダゾリンジオン、N-ホルミルピペリジン、N,N’-ジホルミルピペラジン)ならびにケトン(例えばアセトン、アセトフェノン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン)。
【0285】
本発明によるプロセスは、言及されている溶媒および希釈剤の混合物の中で実施することも可能である。
【0286】
本発明によるプロセスを実施するとき、反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般的に、使用される温度は、-30℃から+150℃の間、好ましくは-10℃から+100℃の間である。
【0287】
本発明によるプロセスは、一般に大気圧下で実施される。しかしながら、本発明によるプロセスは、高圧または低圧下で、一般には0.1バールから15バールの間の絶対圧力で実施することも可能である。
【0288】
本発明によるプロセスを実施するため、出発物質は、一般に、およそ等モル量で用いられる。しかしながら、成分のうちの1つを相対的過剰量で用いることも可能である。反応は一般に、好適な希釈剤の中で、反応助剤の存在下で行われ、保護ガス雰囲気下(例えば窒素、アルゴンまたはヘリウム下)で行われてもよく、反応混合物は一般に、必要とされる温度で数時間撹拌される。ワークアップは、慣例的方法により実施される(調製実施例を参照されたい)。
【0289】
本発明によるプロセスを実施するために用いられる塩基性の反応助剤は、全ての好適な酸結合物質であり得る。例としては以下のものが挙げられる:アルカリ土類金属またはアルカリ金属の化合物(例としてリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムおよびバリウムの水酸化物、水素化物、酸化物および炭酸塩)、アミジン塩基またはグアニジン塩基(例として7-メチル-1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン(MTBD);ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン(DBN)、ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン(DBU)、シクロヘキシルテトラブチルグアニジン(CyTBG)、シクロヘキシルテトラメチルグアニジン(CyTMG)、N,N,N,N-テトラメチル-1,8-ナフタレンジアミン、ペンタメチルピペリジン)およびアミン、特に第三級アミン(例としてトリエチルアミン、トリメチルアミン、トリベンジルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチルアミン、トリシクロヘキシルアミン、トリアミルアミン、トリヘキシルアミン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジメチルトルイジン、N,N-ジメチル-p-アミノピリジン、N-メチルピロリジン、N-メチルピペリジン、N-メチルイミダゾール、N-メチルピラゾール、N-メチルモルフォリン、N-メチルヘキサメチレンジアミン、ピリジン、4-ピロリジノピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、キノリン、2-ピコリン、3-ピコリン、ピリミジン、アクリジン、N,N,N`,N`-テトラメチレンジアミン、N,N,N`,N`-テトラエチレンジアミン、キノキサリン、N-プロピルジイソプロピルアミン、N-エチルジイソプロピルアミン、N,N`-ジメチルシクロヘキシルアミン、2,6-ルチジン、2,4-ルチジンまたはトリエチレンジアミン)。
【0290】
本発明によるプロセスを実施するために用いられる酸性の反応助剤としては、全ての鉱酸(例としてハロゲン化水素酸、例えばフッ化水素酸、塩化水素酸、臭化水素酸またはヨウ化水素酸など、およびまた硫酸、リン酸、亜リン酸、硝酸)、ルイス酸(例として塩化アルミニウム(III)、三フッ化ホウ素またはそのエーテル化物、塩化チタン(IV)、塩化スズ(IV))および有機酸(例としてギ酸、酢酸、プロピオン酸、マロン酸、乳酸、シュウ酸、フマル酸、アジピン酸、ステアリン酸、酒石酸、オレイン酸、メタンスルホン酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸またはパラ-トルエンスルホン酸)が挙げられる。
【0291】
以下の調製例および使用例は、本発明を説明するが、これに限定されるものではない。
【発明を実施するための形態】
【0292】
[実施例]
【0293】
調製実施例
3-クロロ-N-(ピリジン-2-イルメチル)-N-{1-[1-(ピリミジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例I-001)
ステップ1:1.07g(9.91mmol)の1-(ピリジン-2-イル)メタンアミンを、30mL MeCN中の1.5g(4.95mmol) 2-[5-(1-ブロモエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ピリミジン(WO2017/192385中に記載されている)および2.06g(14.8mmol) K2CO3の懸濁液に加え、混合物を80℃で2時間撹拌する。混合物を室温まで冷却し、Celite(登録商標)を通してろ過し、その後にEtOAcで洗浄する。ろ液を減圧下で濃縮する。残渣を水とEtOAcとで分配し、層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出する。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮することで、1.7gのN-(ピリジン-2-イルメチル)-1-[1-(ピリミジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミンが粗精製の材料として提供され、これをそのまま次のステップにおいて用いる。
【0294】
LC-MS:logP[b]=0.77
m/z[M+H]+=282.3
ステップ2:212mg(0.94mmol)の3クロロ-5-(トリフルオロメチル)安息香酸を、30mL EtOAc中の300mg(0.85mmol)のN-(ピリジン-2-イルメチル)-1-[1-(ピリミジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミンおよび0.49mL DIPEAの溶液に加え、混合物を室温で10分間撹拌する。1mLのT3P(登録商標)(EtOAc中50重量%)を加え、室温で一晩撹拌する。混合物を水とEtOAcとで分配し、層を分離し、有機相を水、飽和NaHCO3水溶液および飽和NH4Cl水溶液で順次洗浄する。Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残渣を分取クロマトグラフィーによって精製することで、標題の化合物I-001(54mg)が提供される。
【0295】
1H-NMR(260ケルビン):CD3CN、δは、表1中のNMRピークリストを参照されたい。
【0296】
m/z[M+H]+=488.0
3-クロロ-N-(エトキシメチル)-N-{1-[1-(ピリミジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例I-013)
3mLテトラヒドロフラン中の100mg(純度80%、202μmol) 3-クロロ-N-{1-[1-(ピリミジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミドの溶液を-45℃まで冷却し、0.42mL(0.21mmol)のトルエン中0.5Mのカリウム ビス(トリメチルシリル)アミド溶液で処理した。溶液を15分間、-45℃で撹拌し、その後に37μL(0.40mmol) クロロメチルエチルエーテルを加えた。-45℃で30分後、溶液を室温に到達させ、一晩撹拌した。塩化ナトリウムの水溶液(10%)を加え、層を分離し、水層を酢酸エチルで数回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4を使用して乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLC(H2O/アセトニトリル)によって精製することで、21mgの3-クロロ-N-(エトキシメチル)-N-{1-[1-(ピリミジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-(トリフルオロメチル)ベンズアミドが提供された。
【0297】
1H-NMR(260ケルビン):CDCl3、δは、表1中のNMRピークリストを参照されたい。
【0298】
m/z[M+H]+=455.1
3-クロロ-N-[2-(メチルスルファニル)エチル]-5-(メチルスルホニル)-N-{1-[1-(ピリミジン-2-イル)-1H-テトラゾール-5-イル]エチル}ベンズアミド(実施例I-048)
ステップ1:190.5mg(2.08mmol)の2-(メチルスルファニル)エタンアミンを、30mL MeCN中の400mg(1.89mmol) 2-[5-(1-クロロエチル)-1H-テトラゾール-1-イル]ピリミジン(WO2017/192385と同様に合成される)および787mg(5.69mmol) K2CO3の懸濁液に加え、混合物を80℃で2時間撹拌する。混合物を室温まで冷却し、Celite(登録商標)を通してろ過し、その後にEtOAcで洗浄する。ろ液を減圧下で濃縮する。残渣を水とEtOAcとで分配し、層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出する。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮することで、760mgのN-[2-(メチルスルファニル)エチル]-1-[1-(ピリミジン-2-イル)-1H-テトラゾール-5-イル]エタンアミンが粗精製の材料として提供され、これをそのまま次のステップにおいて用いる。
【0299】
LC-MS:logP[b]=1.14
m/z[M+H]+=238.1
ステップ2:478.5mg(1.89mmol)の3-クロロ-5-(メチルスルホニル)ベンゾイルクロリドを、20mL MeCN中の760mg(1.71mmol)のN-[2-(メチルスルファニル)エチル]-1-[1-(ピリミジン-2-イル)-1H-テトラゾール-5-イル]エタンアミンおよび1mL DIPEAの溶液に加え、混合物を室温で一晩撹拌する。全ての揮発成分を減圧下で除去し、残渣を水とジクロルメタン(dichlormethane)との間で分配し、層を分離し、有機相を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製することで、標題の化合物I-048(28.8mg)が提供される。
【0300】
1H-NMR d6-DMSO、δは、表1中のNMRピークリストを参照されたい。
【0301】
m/z[M+H]+=482.2
化合物の分析データ
酸性クロマトグラフィー条件下でのLC-MSによる[M+H]+またはM-の決定は、1ml ギ酸/リットル アセトニトリルおよび0.9ml ギ酸/リットル Millipore水を溶出液として使用して行われた。カラムZorbax Eclipse Plus C18 50mm*2.1mmが用いられた。カラムオーブンの温度は55℃であった。
【0302】
機器:
LC-MS3:SQD2質量分析計およびSampleManagerオートサンプラーを有するWaters UPLC。直線勾配 0.0から1.70分までは10%アセトニトリルから95%アセトニトリル、1.70から2.40分までは一定で95%アセトニトリル、流速0.85ml/分。
【0303】
LC-MS6およびLC-MS7:Agilent 1290 LC、Agilent MSD、HTS PALオートサンプラー。直線勾配 0.0から1.80分までは10%アセトニトリルから95%アセトニトリル、1.80から2.50分までは一定で95%アセトニトリル、流速1.0ml/分。
【0304】
中性クロマトグラフィー条件下でのLC-MSによる[M+H]+の決定は、アセトニトリルおよび79mg/lの炭酸アンモニア(ammonia carbonate)を含有するMillipore水を溶出液として使用して行われた。
【0305】
機器:
LC-MS4:QDA質量分析計およびFTNオートサンプラーを有するWaters IClass Acquity(カラムWaters Acquity 1.7μm 50mm*2.1mm、オーブン温度45℃)。直線勾配 0.0から2.10分までは10%アセトニトリルから95%アセトニトリル、2.10から3.00分までは一定で95%アセトニトリル、流速0.7ml/分。
【0306】
LC-MS5:MSD質量分析計およびHTS PALオートサンプラーを有するAgilent 1100 LCシステム(カラム:Zorbax XDB C18 1.8μm 50mm*4.6mm、オーブン温度55℃)。直線勾配 0.0から4.25分までは10%アセトニトリルから95%アセトニトリル、4.25から5.80分までは一定で95%アセトニトリル、流速2.0ml/分。
【0307】
LogP値の測定は、EEC directive 79/831 Annex V.A8に従って、逆相カラムに対するHPLC(高速液体クロマトグラフィー)によって、次の方法を使用して実施された:
▲[a]▲LogP値は、酸性範囲内での、0.1%ギ酸水溶液およびアセトニトリルを溶出液(10%アセトニトリルから95%アセトニトリルまでの直線勾配)として使用したLC-UVの測定によって決定される。
【0308】
▲[b]▲LogP値は、中性範囲内での、0.001モル濃度の酢酸アンモニウム水溶液およびアセトニトリルを溶出液(10%アセトニトリルから95%アセトニトリルまでの直線勾配)として使用したLC-UVの測定によって決定される。
【0309】
較正は、logP値が知られている直鎖アルカン2-オン(3から16個の炭素原子を有するもの)を使用してなされた(連続するアルカノン間の線形補間を伴う保持時間を用いたLogP値の測定)。ラムダマックス値は、200nmから400nmまでのUVスペクトルおよびクロマトグラフシグナルのピーク値を用いて決定された。
【0310】
1H-NMRデータの決定は、1.7mm TCIプローブヘッドを備えたBruker Avance III 400 MHzスペクトロメーターを使用して、テトラメチルシランを参照(0.00ppm)として使用して行われ、測定値は通常、溶媒CD3CN、CDCl3またはd6-DMSO中の溶液から記録される。あるいは、5mm CPNMPプローブヘッドを備えたBruker Avance III 600MHz機器、または5mm TCIプローブヘッドを備えたBruker Avance NEO 600MHz機器が、測定のために用いられた。通常、測定は、298Kのプローブヘッド温度で実施された。他の測定温度は、明記される。
【0311】
選択された実施例のNMRデータは、従来の形式(δ値、多重項分裂、水素原子の数)で、またはNMRピークリストとして収載される。
【0312】
NMRピークリスト手法
選択された実施例の1H-NMRデータは、1H-NMRピークリストの形で書かれる。各シグナルピークに対して、δ値がppmで、シグナル強度が丸括弧内に収載される。セミコロンは、区切り文字として、δ値-シグナル強度ペアの間に表現される。
【0313】
それゆえ、実施例のピークリストは、
δ1(強度1);δ2(強度2);........;δi(強度i);......;δn(強度n)
の形式を持つ。
【0314】
先鋭なシグナルの強度は、1H-NMRスペクトルの印刷ビューにおける、cmで表されるシグナルの高さと相関し、シグナル強度の真の関係を示す。ブロードなシグナルからのいくつかのピークまたはシグナルの中央、およびスペクトル中の最も強いシグナルと比較したそれらの相対的強度を示すことができる。
【0315】
テトラメチルシラン、または試料がテトラメチルシランを含有しない場合には溶媒の化学シフトが、1Hスペクトルについての化学シフトの較正のために用いられる。それゆえ、テトラメチルシランのピークが1H-NMRピークリスト中に生じることがあるが、必ずではない。
【0316】
1H-NMRピークリストは、古典的な1H-NMRプリントと同等であって、通常、全てのピークを含有し、これらは古典的な1H-NMR-解釈においても収載される。
【0317】
加えて、それらは、古典的な1H-NMRプリントのように、溶媒のシグナル、本発明の目的であることもある化合物の立体異性体のシグナルおよび/または不純物のピークを示すことができる。
【0318】
1H-NMRの溶媒シグナル、テトラメチルシランのシグナルおよび対応する溶媒中の水のシグナルは、非常に高い強度値を持つことから、相対的強度較正から除かれる。
【0319】
平均して、本発明による化合物の立体異性体のピークおよび/または不純物のピークは、通常、本発明による化合物(例えば純度>90%)のピークよりも低い強度を持つ。
【0320】
かかる立体異性体および/または不純物は、特定の調製プロセスに特有なことがある。したがって、対応するピークは、「副産物フィンガープリント」を介して、調製プロセスの再現性の認定を助けることができる。
【0321】
標的化合物のピークを知られている方法(MestreC、ACD-シミュレーション、これだけでなく経験的に評価された期待値を使用したもの)で計算する専門家は、必要に応じて標的化合物のピークを割り当てることができ、この際、付加的な強度フィルターを用いてもよい。この割り当ては、古典的な1H-NMR解釈での通常のピークピッキングに類似するものである。
【0322】
用いられる溶媒はパラメーター「溶媒」を使用して、スペクトロメーター周波数は「観察周波数」を使用して、スペクトロメータータイプは「スペクトロメーター/データシステム」を使用して、JCAMPファイルから抜き出すことができる。
【0323】
13C-NMRデータは、ブロードバンドデカップリング13C-NMRスペクトルからのピークリストとして、1H-NMRデータと同様に表示される。13C-NMRの溶媒シグナルおよびテトラメチルシランは、非常に高い強度を持つことがあるため、相対的強度較正から除かれる。
【0324】
ピークリストを伴うNMRデータの記載のさらなる詳細は、Research Disclosure Database Number 564025の刊行物“Citation of NMR Peaklist Data within Patent Applications”中に開示されている。
【0325】
下の表1中に記載される本発明による化合物は、上記の調製実施例に従ってまたはこれと同様にして得られる、同じく好ましい本発明による式(I)の化合物である。
【化17】
【0326】
【0327】
【0328】
生物学的実施例
クテノセファリデス・フェリス(Ctenocephalides felis)-インビトロ接触試験 成体ネコノミ
9mgの化合物を1mlのアセトン中に溶解し、アセトンで所望の濃度に希釈する。250μlの試験溶液を25mlガラス試験管に入れ、振盪装置上での回転および傾斜(30rpmで2時間)によって内壁上に均一に分布させる。900ppmの化合物濃度、44,7cm2の内面かつ均一分布の場合、5μg/cm2の用量が達成される。
【0329】
溶媒を蒸発させた後、各試験管に5~10匹の成体ネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)を入れ、孔の開いた蓋で閉じ、室内の温度および相対的湿度で寝かせた状態でインキュベートする。48時間後、有効性を決定する。ノミを管の底部上に軽く叩きつけて、45~50℃の加熱プレート上で最大5分間インキュベートする。動かないまたは動きがぎこちないノミは、上に登ることによって熱から逃れることができないノミであり、死んでいるまたは瀕死であるとマークされる。
【0330】
5μg/cm2の化合物濃度で少なくとも80%の有効性がモニターされた場合、化合物はクテノセファリデス・フェリスに対して良好な有効性を示す。100%の有効性は全てのノミが死んだまたは瀕死であることを意味し;0%は死んだまたは瀕死のノミがいないことを意味する。
【0331】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、5μg/cm2の施用量で100%の良好な活性を示した:I-001、I-010、I-013、I-017、I-021、I-022、I-024、I-027、I-029、I-032、I-033、I-034、I-035、I-036、I-039、I-040。
【0332】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、5μg/cm2の施用量で90%の良好な活性を示した:I-030、I-037。
【0333】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、5μg/cm2の施用量で80%の良好な活性を示した:I-023、I-031。
【0334】
リピセファルス・サングイネウス(Rhipicephalus sanguineus)-成体クリイロコイタマダニとのインビトロ接触試験
9mgの化合物を1mlのアセトン中に溶解し、アセトンで所望の濃度に希釈する。250μlの試験溶液を25mlガラス試験管に入れ、振盪装置上での回転および傾斜(30rpmで2時間)によって内壁上に均一に分布させる。900ppmの化合物濃度、44,7cm2の内面かつ均一分布の場合、5μg/cm2の用量が達成される。
【0335】
溶媒を蒸発させた後、各試験管に5~10匹の成体クリイロコイタマダニ(リピセファルス・サングイネウス)を入れ、孔の開いた蓋で閉じ、室内の温度および相対的湿度で寝かせた状態でインキュベートする。48時間後、有効性を決定する。マダニを管の底部上に軽く叩きつけて、45~50℃の加熱プレート上で最大5分間インキュベートする。動かないまたは動きがぎこちないマダニは、上に登ることによって熱から逃れることができないマダニであり、死んでいるまたは瀕死であるとマークされる。
【0336】
5μg/cm2の化合物濃度で少なくとも80%の有効性がモニターされた場合、化合物はリピセファルス・サングイネウスに対して良好な有効性を示す。100%の有効性は全てのマダニが死んだまたは瀕死であることを意味し;0%は死んだまたは瀕死のマダニがいないことを意味する。
【0337】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、5μg/cm2の施用量で100%の良好な活性を示した:I-013、I-017、I-028。
【0338】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、5μg/cm2の施用量で80%の良好な活性を示した:I-005、I-029。
【0339】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、1μg/cm2の施用量で100%の良好な活性を示した:I-013、I-027。
【0340】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、1μg/cm2の施用量で80%の良好な活性を示した:I-005、I-017、I-028。
【0341】
ボーフィルス・ミクロプルス(Boophilus microplus)-注入試験
溶媒:ジメチルスルホキシド
活性化合物の好適な調製物を作製するため、10mgの活性化合物を0.5mlの溶媒中に溶解し、濃縮物を溶媒で所望の濃度に希釈する。
【0342】
5匹の成体飽血雌性マダニ(ボーフィルス・ミクロプルス)の腹部に1μlの化合物溶液を注入する。マダニをレプリカプレートに移し、気候室の中でインキュベートする。
【0343】
7日後、生殖能力のある卵の産卵をモニターする。生殖能力が視認できない卵は、約42日後の孵化まで気候室の中で保存する。100%の有効性は全ての卵が生殖能力を持たないことを意味し;0%は全ての卵が生殖能力を持つことを意味する。
【0344】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、20μg/動物の施用量で100%の良好な活性を示した:I-001、I-003、I-004、I-005、I-010、I-013、I-014、I-015、I-017、I-019、I-021、I-022、I-023、I-026、I-027、I-028、I-029、I-030、I-031。
【0345】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、20μg/動物の施用量で95%の良好な活性を示した:I-011。
【0346】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、20μg/動物の施用量で90%の良好な活性を示した:I-018。
【0347】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、20μg/動物の施用量で80%の良好な活性を示した:I-009、I-020。
【0348】
ボーフィルス・ミクロプルス-浸漬試験
試験動物:オウシマダニ(ボーフィルス・ミクロプルス)Parhurst株、SP抵抗性
溶媒:ジメチルスルホキシド
活性化合物の好適な調製物を作製するため、10mgの活性化合物を0.5mlの溶媒中に溶解し、濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。
【0349】
この化合物溶液をピペットでチューブに取る。8~10匹の飽血した成体雌性オウシマダニ(ボーフィルス・ミクロプルス)を孔の開いたチューブに入れる。これらのチューブを化合物水溶液の中にマダニが完全に湿るまで浸漬する。液体が排出された後、マダニをプラスチックトレイ内のろ紙に移し、気候室の中でインキュベートする。
【0350】
7日後、生殖能力のある卵の産卵をモニターする。生殖能力が視認できない卵は、約42日後の孵化まで気候室の中で保存する。100%の有効性は全ての卵が生殖能力を持たないことを意味し;0%は全ての卵が生殖能力を持つことを意味する。
【0351】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、100ppmの施用量で100%の良好な活性を示した:I-003。
【0352】
クテノセファリデス・フェリス-経口試験
溶媒:ジメチルスルホキシド
活性化合物の好適な調製物を作製するため、10mgの活性化合物を0.5mlの溶媒中に溶解し、濃縮物をウシ血液で所望の濃度に希釈する。
【0353】
約20匹の給餌していない成体ネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)をノミチャンバーに入れる。血液チャンバーは、底部をパラフィルムでシールし、化合物溶液を添加したウシ血液を入れ、ノミが血液を吸うことができるよう、ノミチャンバーの上部をカバーするガーゼの上に置く。血液チャンバーは37℃まで加熱されるが、ノミチャンバーは室温で保たれる。
【0354】
2日後、%死亡率を決定する。100%は全てのノミが死滅したことを意味し;0%は死滅したノミがいなかったことを意味する。
【0355】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、100ppmの施用量で100%の良好な活性を示した:I-001、I-003、I-004、I-005、I-006、I-009、I-010、I-011、I-013、I-014、I-015、I-017、I-018、I-020、I-021、I-022、I-023、I-024、I-025、I-026、I-027、I-030、I-031。
【0356】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、100ppmの施用量で90%の良好な活性を示した:I-019。
【0357】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、100ppmの施用量で80%の良好な活性を示した:I-029。
【0358】
ジアブロチカ・バルテアタ(Diabrotica balteata)-噴霧試験
溶媒:78.0重量部のアセトン
1.5重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を作製するため、1重量部の活性化合物を記述された量の溶媒と混合し、濃縮物を、濃度1000ppmの乳化剤を含有する水で所望の濃度に希釈する。さらに、試験濃度を乳化剤含有水での希釈によって調製する。
【0359】
浸されたコムギ種子(トリティカム・エスティバム(Triticum aestivum))を、寒天およびいくらかの水を入れたマルチウェルプレート内に置き、1日間インキュベートすることで発芽させた(5個の種子/ウェル)。発芽したコムギ種子に所望濃度の活性成分を含有する試験溶液を噴霧する。その後に、各ユニットに10~20匹のバンデッドキューカンバービートル(banded cucumber beetle)(ジアブロチカ・バルテアタ)幼虫を寄生させる。
【0360】
7日後、%有効性を決定する。100%は全ての実生が未処理の未寄生対照と同じように成長したことを意味し;0%は成長した実生がなかったことを意味する。
【0361】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、160μg/ウェルの施用量で100%の良好な活性を示した:I-001、I-002、I-003、I-004、I-005、I-006、I-007、I-008、I-009,I-010、I-011、I-012、I-014、I-015、I-016、I-017、I-018、I-019、I-020、I-021、I-022、I-023、I-024、I-025、I-026、I-027、I-031、I-032、I-033、I-034、I-035、I-036、I-037、I-039、I-040、I-041、I-043。
【0362】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、160μg/ウェルの施用量で80%の良好な活性を示した:I-038。
【0363】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、80μg/ウェルの施用量で100%の良好な活性を示した:I-001、I-002、I-003、I-004、I-005、I-006、I-007、I-008、I-009、I-010、I-011、I-012、I-014、I-015、I-016、I-017、I-018、I-019、I-020、I-021、I-022、I-023、I-024、I-025、I-026、I-027、I-028、I-030、I-031、I-032、I-033、I-034、I-035、I-036、I-037、I-039、I-040、I-041、I-042、I-043。
【0364】
メロイドギネ・インコグニタ(Meloidogyne incognita)-試験
溶媒:125.0重量部のアセトン
活性化合物の好適な調製物を作製するため、1重量部の活性化合物を記述された量の溶媒と混合し、濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。
【0365】
容器に、砂、活性成分の溶液、サツマイモネコブセンチュウ(メロイドギネ・インコグニタ)の卵および幼虫を含有する懸濁液、ならびにサラダ野菜の種子を入れる。サラダ野菜の種子は発芽し、実生が成長する。虫こぶが根に形成される。
【0366】
14日後、殺線虫活性を虫こぶ形成のパーセンテージに基づいて決定する。100%は虫こぶが見つからなかったことを意味し、0%は処理された植物の根上に見つかった虫こぶの数が未処理の対照植物と等しかったことを意味する。
【0367】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、20ppmの施用量で100%の良好な活性を示した:I-002
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、20ppmの施用量で90%の良好な活性を示した:I-001。
【0368】
ミズス・ペルシカエ(Myzus persicae)-経口試験
溶媒:100重量部のアセトン
活性化合物の好適な調製物を作製するため、1重量部の活性化合物を記述された量の溶媒と混合し、濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。
【0369】
50μlの化合物溶液をマイクロタイタープレートに入れ、150μlのIPL41昆虫培地(33%+15%の糖)を加えることで、200μl/ウェルの総量が得られる。その後に、プレートをパラフィルムでシールし、このパラフィルムを通してモモアカアブラムシ(ミズス・ペルシカエ)の混合集団は化合物調製物を吸うことができる。
【0370】
5日後、%死亡率を決定する。100%は全てのアブラムシが死滅したことを意味し、0%は死滅したアブラムシがいなかったことを意味する。
【0371】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、20ppmの施用量で100%の良好な活性を示した:I-001、I-003、I-004、I-005、I-008、I-009、I-010、I-011、I-012、I-013、I-014、I-015、I-017、I-018、I-019、I-020、I-021、I-022、I-024、I-025、I-026、I-027。
【0372】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、20ppmの施用量で90%の良好な活性を示した:I-006。
【0373】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、4ppmの施用量で100%の良好な活性を示した:I-001、I-003、I-004、I-005、I-009、I-010、I-011、I-013、I-014、I-017、I-018、I-019、I-021、I-022、I-023、I-024、I-025、I-026、I-027、I-029、I-030、I-031、I-032、I-033、I-034、I-035、I-036、I-041、I-042、I-043。
【0374】
ミズス・ペルシカエ-噴霧試験
溶媒:78.0重量部アセトン
1.5重量部ジメチルホルムアミド
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を作製するため、1重量部の活性化合物を記述された量の溶媒と混合し、濃度1000ppmの乳化剤を含有する水で所望の濃度に希釈する。さらに、試験濃度を乳化剤含有水での希釈によって調製する。
【0375】
全虫齢のモモアカアブラムシ(ミズス・ペルシカエ)を寄生させた白菜(ブラシカ・ペキネンシス(Brassica pekinensis))の葉ディスクに、所望濃度の活性成分調製物を噴霧する。
【0376】
5日後、%死亡率を決定する。100%は全てのアブラムシが死滅したことを意味し、0%は死滅したアブラムシがいなかったことを意味する。
【0377】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で100%の良好な活性を示した:I-004、I-011、I-023、I-030、I-031、I-034、I-039、I-040、I-042、I-043。
【0378】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で90%の良好な活性を示した:I-032、I-033、I-035、I-036、I-037、I-041。
【0379】
ネザラ・ビリドゥラ(Nezara viridula)-噴霧試験
溶媒:78.0重量部のアセトン
1.5重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を作製するため、1重量部の活性化合物を記述された量の溶媒と混合し、濃度1000ppmの乳化剤を含有する水で所望の濃度に希釈する。さらに、試験濃度を乳化剤含有水での希釈によって調製する。
【0380】
ミナミアオカメムシ(ネザラ・ビリドゥラ)の幼虫を寄生させたオオムギ植物(ホルデウム・ブルガレ(Hordeum vulgare))に、所望濃度の活性成分を含有する試験溶液を噴霧する。
【0381】
4日後、%死亡率を決定する。100%は全てのカメムシが死滅したことを意味し;0%は死滅したカメムシがいなかったことを意味する。
【0382】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で100%の良好な活性を示した:I-001、I-003、I-004、I-009、I-010、I-011、I-014、I-017、I-018、I-019、I-020、I-021、I-024、I-025、I-026、I-027、I-028、I-029、I-030、I-031、I-032、I-033、I-034、I-035、I-037、I-039、I-042、I-043。
【0383】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で90%の良好な活性を示した:I-005、I-036。
【0384】
ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)-噴霧試験
溶媒:78.0重量部のアセトン
1.5重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を作製するため、1重量部の活性化合物を記述された量の溶媒と混合し、濃度1000ppmの乳化剤を含有する水で所望の濃度に希釈する。さらに、試験濃度を乳化剤含有水での希釈によって調製する。
【0385】
イネ植物(オリザ・サティバ(Oryza sativa))に所望濃度の活性成分調製物を噴霧し、植物にトビイロウンカ(ニラパルバタ・ルゲンス)を寄生させる。
【0386】
4日後、%死亡率を決定する。100%は全てのウンカが死滅したことを意味し、0%は死滅したウンカがいなかったことを意味する。
【0387】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で100%の良好な活性を示した:I-003、I-004、I-011、I-013、I-014、I-017、I-019、I-024、I-028、I-030、I-031、I-032、I-042。
【0388】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で90%の良好な活性を示した:I-001、I-025、I-035。
【0389】
ファエドン・コクレアリエ(Phaedon cochleariae)-噴霧試験
溶媒:78.0重量部のアセトン
1.5重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を作製するため、1重量部の活性化合物を記述された量の溶媒と混合し、濃度1000ppmの乳化剤を含有する水で所望の濃度に希釈する。さらに、試験濃度を乳化剤含有水での希釈によって調製する。
【0390】
白菜(ブラシカ・ペキネンシス)の葉ディスクに所望濃度の活性成分調製物を噴霧する。乾燥したら、葉ディスクにマスタードビートル(mustard beetle)の幼虫(ファエドン・コクレアリエ)を寄生させる。
【0391】
7日後、%死亡率を決定する。100%は全てのビートル幼虫が死滅したことを意味し、0%は死滅したビートル幼虫がいなかったことを意味する。
【0392】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で100%の良好な活性を示した:I-001、I-003、I-004、I-005、I-006、I-008、I-009、I-010、I-011、I-013、I-014、I-015、I-017、I-018、I-019、I-021、I-022、I-024、I-025、I-026、I-027。
【0393】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で83%の良好な活性を示した:I-002。
【0394】
スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)-噴霧試験
溶媒:78.0重量部のアセトン
1.5重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を作製するため、1重量部の活性化合物を記述された量の溶媒と混合し、濃度1000ppmの乳化剤を含有する水で所望の濃度に希釈する。さらに、試験濃度を乳化剤含有水での希釈によって調製する。
【0395】
トウモロコシ(ゼア・メイズ(Zea mays))の葉切片に所望濃度の活性成分調製物を噴霧する。乾燥したら、葉切片にツマジロクサヨトウの幼虫(スポドプテラ・フルギペルダ)を寄生させる。
【0396】
7日後、%死亡率を決定する。100%は全ての毛虫が死滅したことを意味し、0%は死滅した毛虫がいなかったことを意味する。
【0397】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で100%の良好な活性を示した:I-001、I-002、I-003、I-004、I-005、I-006、I-009、I-010、I-011、I-013、I-014、I-015、I-017、I-018、I-019、I-022、I-023、I-026、I-030、I-033、I-034、I-035、I-036、I-037、I-039、I-041、I-042、I-043。
【0398】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で83%の良好な活性を示した:I-021。
【0399】
テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae)(OP抵抗性)-噴霧試験
溶媒:78.0重量部のアセトン
1.5重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を作製するため、1重量部の活性化合物を記述された量の溶媒と混合し、濃度1000ppmの乳化剤を含有する水で所望の濃度に希釈する。さらに、試験濃度を乳化剤含有水での希釈によって調製する。
【0400】
全虫齢のナミハダニ(テトラニクス・ウルチカエ)を寄生させたインゲンマメ(ファセオルス・ブルガリス(Phaseolus vulgaris))の葉ディスクに、所望濃度の活性成分調製物を噴霧する。
【0401】
6日後、%死亡率を決定する。100%は全てのハダニが死滅したことを意味し、0%は死滅したハダニがいなかったことを意味する。
【0402】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で95%の良好な活性を示した:I-001。
【0403】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で90%の良好な活性を示した:I-026、I-035。
【0404】
この試験において、例えば、調製実施例からの以下の化合物は、500g/haの施用量で80%の良好な活性を示した:I-013、I-027。
【0405】
エデス・エジプチ(Aedes aegypti)試験(AEDSAE表面処理&接触アッセイ)
溶媒:アセトン+2000ppm ナタネ油メチルエステル(RME)
十分な活性成分含有溶液を作製するため、試験化合物を溶媒混合物(アセトン、2mg/ml/RME 2000ppm)中に溶解する必要がある。この溶液をつや出し加工されたタイル上にピペットで取り、アセトンの蒸発後、エデス・エジプチ種MONHEIM株の成虫蚊を乾燥した表面上に置く。曝露時間は30分である。
【0406】
処理表面への虫の接触の24時間後、パーセント死亡率(%)を決定する。100%の死亡率は、試験した全ての虫が死んだことを意味し、0%は死んだ虫がいないことを意味する。
【0407】
以下の実施例は、この試験において、20mg/m2の表面濃度で90~100%の有効性を示した:I-001、I-003、I-004、I-006、I-010、I-011、I-017、I-018、I-019、I-021、I-022、I-025、I-030、I-033、I-034、I-035。
【0408】
以下の実施例は、この試験において、4mg/m2の表面濃度で80~100%の有効性を示した:I-010、I-017、I-018、I-021、I-022、I-030、I-033。
【0409】
クレクス・クインケファシアツス(Culex quinquefasciatus)試験(CULXFA表面処理&接触アッセイ)
溶媒:アセトン+2000ppm ナタネ油メチルエステル(RME)
十分な活性成分含有溶液を作製するため、試験化合物を溶媒混合物(アセトン、2mg/ml/RME 2000ppm)中に溶解する必要がある。この溶液をつや出し加工されたタイル上にピペットで取り、アセトンの蒸発後、クレクス・クインケファシアツス種P00株の成虫蚊を乾燥した表面上に置く。曝露時間は30分である。
【0410】
処理表面への虫の接触の24時間後、パーセント死亡率(%)を決定する。100%の死亡率は、試験した全ての虫が死んだことを意味し、0%は死んだ虫がいないことを意味する。
【0411】
以下の実施例は、この試験において、20mg/m2の表面濃度で90~100%の有効性を示した:I-017、I-022、I-030、I-033、I-034、I-035。
【0412】
以下の実施例は、この試験において、4mg/m2の表面濃度で85~100%の有効性を示した:I-017、I-022、I-034、I-035。
【0413】
アノフェレス・フネスツス(Anopheles funestus)試験(ANPHFU表面処理&接触アッセイ)
溶媒:アセトン+2000ppm ナタネ油メチルエステル(RME)
十分な活性成分含有溶液を作製するため、試験化合物を溶媒混合物(アセトン、2mg/ml/RME 2000ppm)中に溶解する必要がある。この溶液をつや出し加工されたタイル上にピペットで取り、アセトンの蒸発後、アノフェレス・フネスツス種FUMOZ-R株(Hunt et al.,Med.Vet.Entomol. 2005 Sep;19(3):271-275)の成虫蚊を乾燥した表面上に置く。曝露時間は30分である。
【0414】
処理表面への虫の接触の24時間後、パーセント死亡率(%)を決定する。100%の死亡率は、試験した全ての虫が死んだことを意味し、0%は死んだ虫がいないことを意味する。
【0415】
以下の実施例は、この試験において、20mg/m2の表面濃度で85~100%の有効性を示した:I-010、I-011、I-017、I-023、I-025、I-027、I-030、I-031、I-033、I-034、I-035。
【0416】
以下の実施例は、この試験において、4mg/m2の表面濃度で85~100%の有効性を示した:I-010、I-011、I-017、I-025、I-027。
【0417】
ムスカ・ドメスチカ(Musca domestica)試験(MUSCDO表面処理&接触アッセイ)
溶媒:アセトン+2000ppm ナタネ油メチルエステル(RME)
十分な活性成分含有溶液を作製するため、試験化合物を溶媒混合物(アセトン、2mg/ml/RME 2000ppm)中に溶解する必要がある。この溶液をつや出し加工されたタイル上にピペットで取り、アセトンの蒸発後、ムスカ・ドメスチカ種WHO-N株の成虫ハエを乾燥した表面上に置く。曝露時間は30分である。
【0418】
処理表面への虫の接触の24時間後、パーセント死亡率(%)を決定する。100%の死亡率は、試験した全ての虫が死んだことを意味し、0%は死んだ虫がいないことを意味する。
【0419】
以下の実施例は、この試験において、20mg/m2の表面濃度で90~100%の有効性を示した:I-001、I-003、I-004、I-010、I-017、I-018、I-021、I-022、I-030、I-033、I-034、I-035。
【0420】
以下の実施例は、この試験において、4mg/m2の表面濃度で90~100%の有効性を示した:I-001、I-003、I-004、I-011、I-017、I-018、I-022、I-030、I-033、I-034、I-035。
【0421】
ブラテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)試験(BLTTGE表面処理&接触アッセイ)
溶媒:アセトン+2000ppm ナタネ油メチルエステル(RME)
十分な活性成分含有溶液を作製するため、試験化合物を溶媒混合物(アセトン、2mg/ml/RME 2000ppm)中に溶解する必要がある。この溶液をつや出し加工されたタイル上にピペットで取り、アセトンの蒸発後、ブラテラ・ゲルマニカ種PAULINIA株の成体動物を乾燥した表面上に置く。曝露時間は30分である。
【0422】
処理表面への虫の接触の24時間後、パーセント死亡率(%)を決定する。100%の死亡率は、試験した全ての虫が死んだことを意味し、0%は死んだ虫がいないことを意味する。
【0423】
以下の実施例は、この試験において、20mg/m2の表面濃度で80~100%の有効性を示した:I-004、I-021、I-022。
【0424】
以下の実施例は、この試験において、4mg/m2の表面濃度で80~100%の有効性を示した:I-004、I-022。