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特許7453182情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9035 20190101AFI20240312BHJP
【FI】
G06F16/9035
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021101916
(22)【出願日】2021-06-18
(65)【公開番号】P2023000855
(43)【公開日】2023-01-04
【審査請求日】2023-01-13
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷口 博基
【審査官】松尾 真人
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-135891(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0129995(US,A1)
【文献】特開2013-045182(JP,A)
【文献】特開2002-318813(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索で用いられる検索クエリを、ユーザに対してサービスを提供する事業者が利用する事業者端末から取得する取得部と、
前記検索クエリに基づく検索の検索態様であって、前記検索クエリに対して用いるAPI(Application Programming Interface)またはパラメータを示す検索態様、前記事業者に類似する類似事業者が検索を行った際の処理を示す類似事業者履歴情報を用いて推定する推定部と、
前記検索態様の推定結果を示す情報を前記事業者に提供する提供部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、
前記検索クエリを用いた検索を行う検索主体に関する検索主体情報を取得し、
前記推定部は、
前記検索主体情報と前記検索クエリとに基づいて、前記検索態様を推定し、
前記提供部は、
前記検索主体に前記検索態様に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記推定部は、
前記検索主体の検索履歴に基づいて前記検索態様を推定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記推定部は、
前記検索主体に類似する他の検索主体の検索履歴に基づいて前記検索態様を推定する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、
複数の事業者が登録した複数のデータが登録されているデータベースシステム以外での検索で用いられる前記検索クエリを取得し、
前記推定部は、
前記検索クエリに基づく前記データベースシステムにおける前記検索態様を推定し、
前記提供部は、
前記データベースシステムにおける前記検索態様に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記推定部は、
前記データベースシステムに対して要求する前記検索クエリに基づく検索の処理内容に関する前記検索態様を推定する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記推定部は、
前記データベースシステムに対して要求する前記検索クエリを用いた処理内容に関する前記検索態様を推定する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記データベースシステムに前記検索態様に対応する処理を要求する際に前記データベースシステムへ送信するために用いる情報を提供する
ことを特徴とする請求項5~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記データベースシステムが提供する前記API及び前記APIに設定するパラメータに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
検索で用いられる検索クエリを、ユーザに対してサービスを提供する事業者が利用する事業者端末から取得する取得工程と、
前記検索クエリに基づく検索の検索態様であって、前記検索クエリに対して用いるAPI(Application Programming Interface)またはパラメータを示す検索態様、前記事業者に類似する類似事業者が検索を行った際の処理を示す類似事業者履歴情報を用いて推定する推定工程と、
前記検索態様の推定結果を示す情報を前記事業者に提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
検索で用いられる検索クエリを、ユーザに対してサービスを提供する事業者が利用する事業者端末から取得する取得手順と、
前記検索クエリに基づく検索の検索態様であって、前記検索クエリに対して用いるAPI(Application Programming Interface)またはパラメータを示す検索態様、前記事業者に類似する類似事業者が検索を行った際の処理を示す類似事業者履歴情報を用いて推定する推定手順と、
前記検索態様の推定結果を示す情報を前記事業者に提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに関する様々な意図を推定し、ユーザにサービスを提供する技術が提供されている。例えば、ユーザの意図を推定して予約を行う技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-091878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、適切な情報提供を可能にすることができるとは限らない。例えば、上記の従来技術では、入力情報に基づいてユーザによる施設の利用意図を推定しているに過ぎず、ユーザによる検索の意図を推定するものではなく、適切な情報提供を可能にすることが難しい場合がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、適切な情報提供を可能にする情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、検索で用いられる検索クエリを取得する取得部と、前記検索クエリに基づく検索の検索態様を推定する推定部と、前記検索態様に関する情報を提供する提供部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、適切な情報提供を可能にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る事業者情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理〕
図1及び図2を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【0011】
〔情報処理システムの構成〕
まず、図1及び図2に示す情報処理システム1について説明する。図2に示すように、情報処理システム1は、事業者装置10と、データサーバ50と、情報処理装置100とが含まれる。事業者装置10と、データサーバ50と、情報処理装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。なお、図2に示した情報処理システム1には、複数台の事業者装置10や、複数台のデータサーバ50や複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0012】
事業者装置10は、企業等の事業者によって利用されるコンピュータである。図1では、事業者装置10は、事業者EP1の管理者M1によって利用される情報処理装置である。例えば、管理者M1は、事業者装置10を用いて、情報処理装置100やデータサーバ50に対して情報を送信し、情報処理装置100やデータサーバ50から所望の情報を取得する。
【0013】
なお、図1では説明のために、事業者装置10が管理者M1によって利用されるノート型PC(Personal Computer)である場合を示すが、事業者装置10は、事業者によって利用されるコンピュータであれば、どのような装置であってもよい。例えば、事業者装置10は、事業者が事業に用いているサーバ装置であってもよい。この場合、管理者M1は、自身のノート型PC等を用いて、サーバ装置にアクセスし、サーバ装置に所望の処理を実行させてもよい。
【0014】
データサーバ50は、複数の事業者が登録した複数のデータが登録されているデータベースシステムDSの機能を実現するために用いられる。図1及び図2では1つのデータサーバ50のみを図示するが、データベースシステムDSには複数のデータサーバ50が含まれてもよい。
【0015】
例えば、データベースシステムDSは、複数の事業者が登録したデータを活用するためのサービスを提供するための環境(プラットフォーム)を提供するシステムである。例えば、データベースシステムDSは、複数の事業者が登録したデータを格納するデータベースを有する。例えば、データベースシステムDSは、検索サービス等で様々な検索主体が入力した検索データ等の様々なデータを有する。なお、ここでいう検索主体には、事業者やユーザ等、検索(情報要求)を行う主体であればどのような対象であってもよい。
【0016】
例えば、データベースシステムDSは、ユーザの興味関心に関するデータを有する。また、例えば、データベースシステムDSは、ユーザの属性ごとに興味関心等の様々なデータを有する。例えば、データベースシステムDSは、ユーザの属性ごとに興味関心等の統計的なデータ(統計データ)を有する。データベースシステムDSにより提供されるプラットフォームは、データを所有する多数の所有者(事業者)等が、自身のデータを他の事業者が利用可能にしたり、自身が他の事業者のデータを利用したりするための情報提供に関するサービス(プラットフォームサービス)を提供する。
【0017】
例えば、各事業者は、データベースシステムDSに登録されたデータを、所定のインターフェース(Interface:IF)を介して、利用可能となるものとする。例えば、各事業者は、データベースシステムDSに登録されたデータを、データベースシステムDSが提供するアプリケーションプログラミングインタフェース(以下「API」と記載する場合がある)を介して取得する。
【0018】
例えば、事業者は、事業者装置10を操作し、APIに必要なパラメータを設定し、データベースシステムDSに情報を要求する。そして、データベースシステムDSは、事業者装置10からのAPIを介した要求に対応する情報を、データベースシステムDSのデータを対象に検索し、検索した情報を要求元である事業者装置10へ送信する。例えば、事業者装置10は、APIに設定された検索クエリ等のパラメータをデータベースシステムDSへ送信する。この場合、データベースシステムDSは、事業者装置10から受信した検索クエリに対応する情報を、データベースシステムDSのデータを対象に検索し、検索した情報を要求元である事業者装置10へ送信する。
【0019】
このように、データベースシステムDSは、事業者装置10から取得したクエリ(検索クエリ)に対する検索結果を事業者装置10に提供する情報提供サービス(検索サービス)を提供する。
【0020】
情報処理装置100は、検索で用いられる検索クエリに基づく検索の検索態様を推定するコンピュータである。情報処理装置100は、推定した検索態様に関する情報を提供する。
【0021】
例えば、情報処理装置100は、事業者装置10から検索クエリを取得する。そして、情報処理装置100は、事業者装置10から取得した検索クエリを基に、事業者がデータベースシステムDSに対して要求する情報等、検索態様を推定する。そして、情報処理装置100は、推定した検索結果を基に事業者装置10がどのAPIを使って、どのようなパラメータを設定するのが良いかを決定する。そして、情報処理装置100は、決定したAPI、及びそのAPIに設定すべきパラメータを示す情報を事業者装置10に送信する。
【0022】
このように、情報処理装置100は、事業者装置10に対してデータベースシステムDSに対してそのように情報の要求を行うか等の検索態様を示す情報を提供する。
【0023】
なお、情報処理システム1には、上記に限らず、様々な装置が含まれてもよい。例えば、情報処理システム1には、ユーザによって利用されるユーザ端末が含まれてもよい。ユーザ端末は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。この場合、情報処理装置100は、ユーザ端末から検索クエリを取得し、そのユーザ端末に対して情報提供を行ってもよい。
【0024】
また、情報処理装置100は、ユーザ端末から検索クエリを受信した事業者装置10から検索クエリを取得し、その事業者装置10に対して情報提供を行ってもよい。例えば、ユーザ端末は、買い物支援や検索サービス等の情報提供サービスを行う事業者装置10へ検索クエリを送信し、送信した検索クエリに対応する情報を事業者装置10から受信する。そして、事業者装置10は、ユーザ端末から受信した検索クエリを情報処理装置100へ送信し、その検索クエリに関する情報提供を受けてもよい。
【0025】
ここから、図1を用いて情報処理システム1による情報処理の一例を説明するが、説明に先立って、その前提となる従来の課題などを記載する。
【0026】
従来、一般的な検索サービスにおいては、検索主体が検索窓に入力されたキーワード(検索クエリ)を受け付けると、その検索クエリを用いた検索を行い、検索した情報を検索主体に提供する。上記のように検索窓に検索クエリを入力して検索を行う場合は、検索主体は容易に処理を行うことができるが、検索サービスが提供するAPI等で検索クエリ以外にも、どのような検索範囲とするか等を指定するパラメータの設定が必要な場合、検索主体は、APIを用いて検索を行うことが難しい場合がある。また、検索主体がAPIについて不知の場合、検索主体は、検索クエリを用いて、どのような観点での検索を行えばよいかわからない。このような状況は、データベースシステムDSが提供するAPI等においても起こり得る。そこで、情報処理システム1は、以下の処理を行うことで、データベースシステムDSのデータに対する情報要求(検索)を行う検索主体に対して適切な情報提供を可能にする。
【0027】
まず、情報処理装置100は、事業者EP1の管理者M1によって利用される事業者装置10からキーワード(検索クエリ)を取得する(ステップS11)。例えば、管理者M1は、事業者装置10を操作し、データベースシステムDSが有するデータを検索するために用いる検索クエリ(以下「キーワードKX」とする)を情報処理装置100へ送信する。これにより、情報処理装置100は、事業者装置10からキーワードKXを取得する。なお、情報処理装置100は、事業者装置10からキーワード(検索クエリ)を取得するためのAPI(「情報取得API」ともいう)を事業者装置10に提供してもよい。この場合、情報処理装置100は、情報取得APIを介して事業者装置10から取得したキーワードを用いて以下の処理を行ってもよい。
【0028】
そして、情報処理装置100は、事業者装置10から取得した検索クエリに基づく検索の検索態様を推定する(ステップS12)。情報処理装置100は、検索主体である事業者EP1について、データベースシステムDSに対する検索クエリを用いた検索態様を推定する。例えば、情報処理装置100は、事業者EP1がキーワードKXを用いる場合、データベースシステムDSのどのAPIを用いて、そのAPIにどのようなパラメータを設定すればよいかを推定する。
【0029】
例えば、情報処理装置100は、データベースシステムDSのデータを対象とするキーワードKXを用いた過去の検索(処理)の情報(「履歴情報」ともいう)を用いて、事業者EP1がキーワードKXを用いる場合、データベースシステムDSにおける検索態様を推定する。例えば、情報処理装置100は、記憶部120(図3参照)に記憶された履歴情報を用いてもよいし、データベースシステムDSに要求し、取得した履歴情報を用いてもよい。
【0030】
例えば、情報処理装置100は、データベースシステムDSに対して、キーワードKXをパラメータとして設定したAPIを用いた検索(情報要求)を行った際の処理を示す履歴情報を用いて、事業者EP1による検索態様を推定する。このように、情報処理装置100は、データベースシステムDSのデータの検索履歴を用いて、事業者EP1による検索態様を推定する。例えば、情報処理装置100は、履歴情報のうち、事業者EP1に類似する類似事業者によるデータベースシステムDSのAPIを用いた検索(情報要求)を行った際の処理を示す類似事業者履歴情報を用いて、事業者EP1による検索態様を推定する。例えば、情報処理装置100は、類似事業者がキーワードKXを用いて検索を行った際に使用されたAPI及びそのAPIに設定されたパラメータを示す類似事業者履歴情報を用いて、事業者EP1による検索態様を推定する。
【0031】
例えば、情報処理装置100は、類似事業者履歴情報において、キーワードKXを用いられた回数が最も多いAPIを、事業者EP1によるキーワードKXを用いた検索に用いるべきAPI(「提案API」ともいう)であると推定する。例えば、情報処理装置100は、類似事業者履歴情報において、提案APIを用いた検索で最も多く設定されたパラメータを、事業者EP1による提案APIで設定すべきパラメータ(「提案パラメータ」ともいう)であると推定する。
【0032】
そして、情報処理装置100は、推定した事業者装置10による検索態様に関する情報(「検索態様情報」ともいう)を事業者装置10に提供する(ステップS13)。情報処理装置100は、推定した提案API及び提案パラメータを示す情報を、検索態様情報として事業者装置10に送信する。
【0033】
情報処理装置100から検索態様情報を受信した事業者装置10は、受信した検索態様情報を基に、データベースシステムDSに情報を要求する(ステップS14)。事業者装置10は、情報処理装置100が提案する提案APIに、キーワードKX、及び情報処理装置100が提案する提案パラメータを設定して、データベースシステムDSに情報を要求する。事業者装置10は、キーワードKX、及び情報処理装置100が提案する提案パラメータを設定した提案APIを介して、データベースシステムDSにキーワードKXを用いた検索を要求する。
【0034】
提案APIを介して事業者装置10から検索の要求を受け付けたデータベースシステムDSは、提案APIの処理内容、及び設定されたキーワードKX、及び提案パラメータに基づいて、自身が有するデータを検索し、事業者装置10に提供する情報(「提供用情報」ともいう)を抽出する。そして、データベースシステムDSは、検索した提供用情報を事業者装置10に提供する(ステップS15)。例えば、データベースシステムDSのデータサーバ50は、提供用情報を事業者装置10に送信する。
【0035】
データベースシステムDSのデータサーバ50から提供用情報を受信した事業者装置10は、提供用情報を用いた処理を行う(ステップS16)。例えば、事業者装置10は、提供用情報を表示してもよいし、他の装置へ提供用情報を提供してもよい。例えば、事業者装置10は、キーワードKXが事業者装置10により提供されるサービスにおいてユーザが用いたキーワードである場合、そのユーザが利用するユーザ端末に提供用情報を提供してもよい。
【0036】
上記のように、情報処理装置100は、検索クエリであるキーワードKXを基に、データベースシステムDSにおける検索態様を推定し、推定した検索態様を検索主体に対して提供することで、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0037】
〔1-1.その他例(限定解除)〕
なお、上記は一例に過ぎず、情報処理装置100は、様々な情報を用いて処理を行ってもよい。例えば、情報処理装置100は、検索主体に関する検索主体情報を用いて、検索態様を推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、検索主体の事業の内容を示す検索主体情報を用いて、検索態様を推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、検索主体の事業の内容がユーザへの情報提供である場合、検索態様が検索クエリに対応する情報の抽出であると推定してもよい。そして、情報処理装置100は、情報の抽出を行うためにAPIを提案APIとし、その提案APIに設定するパラメータを示す情報を主体に提供する。
【0038】
また、情報処理装置100は、検索主体の事業の内容がデータ分析である場合、検索態様が検索クエリに対応する統計的データの要求であると推定してもよい。そして、情報処理装置100は、統計的データの取得を行うためにAPIを提案APIとし、その提案APIに設定するパラメータを示す情報を主体に提供する。なお、APIに設定するパラメータにデータの範囲を指定するパラメータがある場合、情報処理装置100は、その検索主体の事業内容やその検索主体の位置等に基づく検索範囲を指定するパラメータを示す情報を、検索主体に提供してもよい。
【0039】
また、情報処理装置100は、検索主体の過去の検索履歴の情報(履歴情報)を用いて、検索主体によるデータベースシステムDSにおける検索態様を推定する。例えば、情報処理装置100は、検索主体が過去に同じキーワードを用いて検索(「第1検索」ともいう)を行っている場合、第1検索での検索態様と、今回の検索(「第2検索」ともいう)とが同じであると推定する。そして、情報処理装置100は、第1検索での検索態様を示す情報(第1情報)を、第2検索での検索態様を示す情報(第2情報)として、検索主体に提供する。例えば、情報処理装置100は、第1検索で検索主体に提案した提案API及び提案パラメータを示す情報(第1情報)を、第2検索での提案API及び提案パラメータを示す情報(第2情報)として、検索主体に提供する。
【0040】
例えば、データベースシステムDSにおいては、APIごとに所定の観点で処理を行って、情報を提供している。例えば、データベースシステムDSにおいては、検索クエリと関連するものでブームになっている商品情報を返すAPIを提供してもよい。この場合、情報処理装置100は、検索主体の事業の内容がトレンド分析等である場合、検索態様が検索クエリと関連するものでブームになっている商品の特定であると推定してもよい。
【0041】
このように、情報処理装置100は、検索クエリを用いた情報要求(検索)の内容を示す情報(内容情報)に基づいて、処理内容を推定して、推定した処理結果を提供する。例えば、情報処理装置100は、検索クエリの内容、検索主体の企業種別、検索履歴などを含む内容情報に基づいて、処理内容を推定して、推定した処理結果を提供する。
【0042】
例えば、情報処理装置100は、ブームになっている商品検索、購入利用者の属性推定、ユーザが購入しようとしているか否かの推定、正確な商品推定等の様々な用途の各APIを対象として、提案APIを推定し、その提案APIについての提案パラメータを推定してもよい。このように、情報処理装置100は、推定した検索態様を満たすための処理に用いられる様々な情報を生成してもよい。情報処理装置100は、推定した検索態様に応じた情報処理の結果を提供する。例えば、情報処理装置100は、推定する検索態様としては、他の事業者が検索クエリを用いた検索に関する履歴に基づいて検索態様を推定してもよい。
【0043】
上記のように、データベースシステムDSは、APIを提供し、データベースシステムDSとは異なる他のシステム等のデータベースシステムDS以外から検索クエリを受け付けると、検索クエリに応じた情報を提供する。例えば、データベースシステムDSは、検索クエリが所定の対象を示すキーワード「XX」である場合、所定の対象(XX)に興味関心を有するユーザ(対象ユーザ)を示す情報を提供する。なお、データベースシステムDSは、所定の対象(XX)に興味関心を有する対象ユーザの属性を示す情報を提供してもよい。また、データベースシステムDSは、所定の対象(XX)を検索クエリとして入力したユーザの情報等を提供してもよい。このように、データベースシステムDSは、他のシステムではできなかったサービスを提供するための情報を、他のシステムに提供してもよい。
【0044】
情報処理装置100は、事業者装置10に様々な情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、事業者装置10に提案APIを示す情報を提供する場合、その提案APIを用いた場合にデータベースシステムDSから提供される情報のサンプル(「提供サンプル」ともいう)を、提案APIとともに事業者装置10に送信してもよい。この場合、情報処理装置100は、提案APIを用いて検索(情報要求)を、データベースシステムDSに対して行い、データベースシステムDSから取得した情報(「オリジナルデータ」ともいう)を用いて提供サンプルを生成してもよい。
【0045】
例えば、情報処理装置100は、オリジナルデータの一部(例えば全体の20%)を提供サンプルとしてもよい。例えば、情報処理装置100は、オリジナルデータの一部(例えば全体の20%)を抽出して提供サンプルを生成してもよい。情報処理装置100は、オリジナルデータのうち、所定の条件に該当する情報(「サンプル外情報」ともいう)が含まれる箇所を除外することにより、提供サンプルを生成してもよい。サンプル外情報には、例えばデータのうち特に重要な情報、個人情報等であってもよい。
【0046】
また、情報処理装置100は、オリジナルデータ中の一部を加工して提供サンプルを生成してもよい。情報処理装置100は、オリジナルデータのうち、サンプル外情報が含まれる箇所を伏せ字に加工して提供サンプルを生成してもよい。そして、情報処理装置100は、生成した提供サンプルを提案APIとともに事業者装置10に提供する。
【0047】
例えば、情報処理装置100は、複数の検索態様が推定される場合、複数の検索態様の一覧を事業者装置10に提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、複数の提案APIが推定される場合、複数の提案APIの各々と、各APIの用途を示す一覧情報を事業者装置10に送信してもよい。
【0048】
また、情報処理装置100は、APIに関する情報以外の情報を検索主体に提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、検索主体の検索クエリがその時点で流行(ブーム)中の商品を示すキーワード「YY」である場合、キーワード「YY」の使用回数等の使用傾向の情報を検索することを提案する情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、キーワード「YY」を用いた検索主体に対して、所定のSNS(Social Networking Service)でのキーワード「YY」の使用回数等の使用傾向の情報をデータベースシステムDSに要求することを提案する情報を提供してもよい。なお、情報処理装置100は、所定のSNSでのキーワード「YY」の使用回数等の使用傾向の情報をデータベースシステムDSに要求するAPI(提案API)、及びその提案APIに設定するパラメータを示す情報を、検索主体に提供してもよい。
【0049】
また、例えば、情報処理装置100は、検索主体の検索クエリがその時点で流行(ブーム)が過ぎ去った商品を示すキーワード「YY」である場合、キーワード「YY」の商品が販売されている店舗を検索することを提案する情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、キーワード「YY」を用いた検索主体に対して、キーワード「YY」の商品が販売されている店舗を示す地図情報をデータベースシステムDSに要求することを提案する情報を提供してもよい。なお、情報処理装置100は、キーワード「YY」の商品が販売されている店舗を示す地図情報をデータベースシステムDSに要求するAPI(提案API)、及びその提案APIに設定するパラメータを示す情報を、検索主体に提供してもよい。
【0050】
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0051】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば情報処理システム1に含まれる事業者装置10やデータサーバ50との間で情報の送受信を行う。
【0052】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、ユーザ情報記憶部121と、事業者情報記憶部122と、検索態様情報記憶部123とを有する。
【0053】
(ユーザ情報記憶部121)
実施形態に係るユーザ情報記憶部121は、ユーザ属性に関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ属性情報を記憶する。図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図4に示すユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」、「行動履歴」といった項目が含まれる。
【0054】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザU1に対応する。「年齢」は、ユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。「性別」は、ユーザの性別を示す。
【0055】
また、「行動履歴」は、対応するユーザの行動履歴を示す、なお、「行動履歴」は、「UA1」といった抽象的な符号を図示するが、各ユーザの検索、情報の要求、情報の取得等の様々な行動の履歴情報が含まれる。例えば、「行動履歴」は、各行動が行われた日時、位置、及び行動の内容等を示す行動情報の履歴を記憶してもよい。
【0056】
例えば、図4に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの年齢は、「20代」であり、ユーザの性別は、「女性」であることを示す。また、ユーザU1の行動履歴は、行動履歴UA1であることを示す。
【0057】
なお、ユーザ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報やサイコグラフィック属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、氏名、家族構成、収入、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
【0058】
(事業者情報記憶部122)
実施形態に係る事業者情報記憶部122は、事業者に関する各種情報を記憶する。事業者情報記憶部122は、サービスを提供する事業者に関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係る事業者情報記憶部の一例を示す図である。図5に示す事業者情報記憶部122には、「事業者ID」、「サービス」、「行動履歴」といった項目が含まれる。
【0059】
「事業者ID」は、事業者を識別するための識別情報を示す。「事業者ID」は、事業者装置10を利用する事業者を識別するための識別情報を示す。「サービス」は、対応する事業者IDにより識別される事業者が提供するサービスを示す。例えば、「サービス」は、対応する事業者IDにより識別される事業者が提供するサービスの内容を示す。また、事業者に対応付けて事業者の業種等のカテゴリを示す情報が記憶されてもよい。
【0060】
また、「行動履歴」は、対応する事業者の行動履歴を示す、なお、「行動履歴」は、「EA1」といった抽象的な符号を図示するが、各事業者の検索、情報の要求、情報の取得等の様々な行動の履歴情報が含まれる。例えば、「行動履歴」は、各行動が行われた日時、位置、及び行動の内容等を示す行動情報の履歴を記憶してもよい。
【0061】
図5に示す例において、事業者ID「EP1」により識別される事業者(事業者EP1)は、サービスが「買い物支援」であることを示す。すなわち、事業者EP1は、ユーザの買い物を支援するサービスを提供するサービス提供者であることを示す。例えば、事業者EP1は、商品の価格比較の情報等買い物を支援する情報を提供するサービスをユーザに提供する。また、事業者EP1の行動履歴は、行動履歴EA1であることを示す。
【0062】
なお、事業者情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、事業者情報記憶部122は、各事業者の業種を記憶する。例えば、事業者情報記憶部122は、各事業者の事業規模、サービス提供エリア等、事業に関する様々な情報を記憶する。
【0063】
(検索態様情報記憶部123)
実施形態に係る検索態様情報記憶部123は、検索態様に関する各種情報を記憶する。例えば、検索態様情報記憶部123は、データベースシステムDSに情報を要求する際に必要な各種の情報を記憶する。例えば、検索態様情報記憶部123は、データベースシステムDSに情報を要求する際に、データベースシステムDSに送信する必要がある情報を記憶する。
【0064】
例えば、検索態様情報記憶部123は、データベースシステムDSが提供する情報の種別と、その種別の情報を要求する際にデータベースシステムDSに送信する情報(パラメータ)との対応関係を示す情報を記憶する。例えば、検索態様情報記憶部123は、データベースシステムDSが提供する複数のAPI、及びそのAPIによりデータベースシステムDSから提供される情報の種別などの内容を示す情報を記憶する。例えば、検索態様情報記憶部123は、データベースシステムDSが提供する複数のAPIと、各APIを用いる際に必要な情報(パラメータ)とを対応付けて記憶する。
【0065】
なお、検索態様情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、検索態様情報記憶部123は、データベースシステムDSが提供する各APIでデータベースシステムDSから提供される情報のサンプルを、各APIに対応付けて記憶する。
【0066】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0067】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、推定部132と、決定部133と、提供部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0068】
(取得部131)
例えば、取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、事業者装置10やデータサーバ50等の外部装置から各種情報を受信する。例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部121や事業者情報記憶部122や検索態様情報記憶部123から各種情報を取得する。
【0069】
取得部131は、検索で用いられる検索クエリを取得する。取得部131は、所定のシステムにおける検索で用いられる検索クエリを取得する。取得部131は、検索クエリを用いた検索を行う検索主体に関する検索主体情報を取得する。
【0070】
取得部131は、複数の事業者が登録した複数のデータが登録されているデータベースシステムDS以外での検索で用いられた検索クエリを取得する。取得部131は、複数の事業者が登録した複数のデータが登録されているデータベースシステムDSとは異なるシステムである所定のシステムにおける検索で用いられる検索クエリを取得する。
【0071】
取得部131は、事業者装置10から検索クエリを受信する。取得部131は、事業者EP1の管理者M1によって利用される事業者装置10からキーワード(検索クエリ)を取得する。
【0072】
(推定部132)
推定部132は、種々の情報を推定する。推定部132は、種々の情報を推定する。例えば、推定部132は、事業者装置10やデータサーバ50等の外部の情報処理装置から取得された各種情報に基づいて推定を行う。例えば、推定部132は、記憶部120に記憶された各種情報に基づいて推定を行う。
【0073】
推定部132は、検索クエリに基づく検索の検索態様を推定する。推定部132は、検索主体情報と検索クエリとに基づいて、検索態様を推定する。推定部132は、検索主体の検索履歴に基づいて検索態様を推定する。推定部132は、検索主体に類似する他の検索主体の検索履歴に基づいて検索態様を推定する。
【0074】
推定部132は、検索クエリに基づくデータベースシステムDSにおける検索態様を推定する。推定部132は、データベースシステムDSに対して要求する検索クエリに基づく検索の処理内容に関する検索態様を推定する。推定部132は、データベースシステムDSに対して要求する検索クエリを用いた処理内容に関する検索態様を推定する。
【0075】
推定部132は、検索主体である事業者EP1について、データベースシステムDSに対する検索クエリを用いた検索態様を推定する。推定部132は、事業者EP1がキーワードKXを用いる場合、データベースシステムDSのどのAPIを用いて、そのAPIにどのようなパラメータを設定すればよいかを推定する。推定部132は、データベースシステムDSに対して、キーワードKXをパラメータとして設定したAPIを用いた検索(情報要求)を行った際の処理を示す履歴情報を用いて、事業者EP1による検索態様を推定する。推定部132は、類似事業者がキーワードKXを用いて検索を行った際に使用されたAPI及びそのAPIに設定されたパラメータを示す類似事業者履歴情報を用いて、事業者EP1による検索態様を推定する。
【0076】
(決定部133)
決定部133は、各種情報を決定する決定処理を実行する。決定部133は、記憶部120に記憶された各種情報に基づいて、種々の情報を決定する。決定部133は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、種々の情報を決定する。決定部132は、各種情報を生成する生成処理を実行する。決定部132は、記憶部120に記憶された各種情報に基づいて、種々の情報を生成する。例えば、決定部132は、各種情報を生成する生成部としても機能する。
【0077】
決定部133は、提案APIを用いて検索(情報要求)を、データベースシステムDSに対して行い、データベースシステムDSから取得した情報(オリジナルデータ)を用いて提供サンプルを生成する。決定部133は、オリジナルデータの一部(例えば全体の20%)を提供サンプルとしてもよい。例えば、決定部133は、オリジナルデータの一部(例えば全体の20%)を抽出して提供サンプルを生成する。決定部133は、オリジナルデータのうち、所定の条件に該当する情報(サンプル外情報)が含まれる箇所を除外することにより、提供サンプルを生成する。
【0078】
決定部133は、オリジナルデータ中の一部を加工して提供サンプルを生成する。決定部133は、オリジナルデータのうち、サンプル外情報が含まれる箇所を伏せ字に加工して提供サンプルを生成する。
【0079】
(提供部134)
提供部134は、各種情報を提供する。提供部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。例えば、提供部134は、事業者装置10に各種情報を提供する。提供部134は、事業者装置10に各種情報を送信する。提供部134は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、種々の情報を提供する。提供部134は、推定部132による推定に応じて、種々の情報を提供する。提供部134は、決定部133による決定に応じて、種々の情報を提供する。
【0080】
提供部134は、検索態様に関する情報を提供する。提供部134は、検索主体に検索態様に関する情報を提供する。提供部134は、データベースシステムDSにおける検索態様に関する情報を提供する。
【0081】
提供部134は、データベースシステムDSに検索態様に対応する処理を要求する際にデータベースシステムDSへ送信するために用いる情報を提供する。提供部134は、データベースシステムDSが提供するAPI及びAPIに設定するパラメータに関する情報を提供する。
【0082】
提供部134は、推定した事業者装置10による検索態様に関する情報(「検索態様情報」ともいう)を事業者装置10に提供する。提供部134は、推定した提案API及び提案パラメータを示す情報を、検索態様情報として事業者装置10に送信する。
【0083】
〔3.情報処理のフロー〕
ここで、図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置100による情報処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0084】
図6に示すように、情報処理装置100は、検索で用いられる検索クエリを取得する(ステップS101)。情報処理装置100は、検索クエリに基づく検索の検索態様を推定する(ステップS102)。情報処理装置100は、検索態様に関する情報を提供する(ステップS103)。
【0085】
〔4.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、推定部132と、提供部134とを有する。取得部131は、検索で用いられる検索クエリを取得する。推定部132は、検索クエリに基づく検索の検索態様を推定する。提供部134は、検索態様に関する情報を提供する。
【0086】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、例えばデータベースシステムDS等にどのように情報提供の検索を行って良いか等の検索態様に関する情報を提供することができるため、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0087】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、検索クエリを用いた検索を行う検索主体に関する検索主体情報を取得する。推定部132は、検索主体情報と検索クエリとに基づいて、検索態様を推定する。提供部134は、検索主体に検索態様に関する情報を提供する。
【0088】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、検索主体に応じて推定した検索態様に関する情報を、その検索主体に提供することができるため、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0089】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部132は、検索主体の検索履歴に基づいて検索態様を推定する。
【0090】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、検索主体の検索履歴に基づいて検索態様を推定することで、その検索主体の検索の傾向などに応じて情報提供ができるため、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0091】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部132は、検索主体に類似する他の検索主体の検索履歴に基づいて検索態様を推定する。
【0092】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、検索主体に類似する他の検索主体の検索履歴に基づいて検索態様を推定することで、その検索主体の検索履歴がない場合であってもその検索主体にとって適切な情報提供ができるため、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0093】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、複数の事業者が登録した複数のデータが登録されているデータベースシステムDS以外での検索で用いられた検索クエリを取得する。推定部132は、検索クエリに基づくデータベースシステムDSにおける検索態様を推定する。提供部134は、データベースシステムDSにおける検索態様に関する情報を提供する。
【0094】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、複数の事業者が登録した複数のデータが登録されているデータベースシステムDS以外での検索クエリを基に、データベースシステムDSにおける検索態様を推し、その検索態様に関する情報を提供することで、データベースシステムDSでどのように検索を行えばよいかを把握させることができるため、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0095】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部132は、データベースシステムDSに対して要求する検索クエリに基づく検索の処理内容に関する検索態様を推定する。
【0096】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、データベースシステムDSに対して要求する検索クエリに基づく検索の処理内容に関する検索態様を推定することで、その検索クエリを用いてどのような処理がータベースシステムDSで行えるかを示す情報を提供することができるため、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0097】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、推定部132は、データベースシステムDSに対して要求する検索クエリを用いた処理内容に関する検索態様を推定する。
【0098】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、データベースシステムDSに対して要求する検索クエリを用いた処理内容に関する検索態様を推定することで、その検索クエリを用いてどのような処理がータベースシステムDSで行えるかを示す情報を提供することができるため、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0099】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部134は、データベースシステムDSに検索態様に対応する処理を要求する際にデータベースシステムDSへ送信するために用いる情報を提供する。
【0100】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、データベースシステムDSに対してどのような情報を送信すればよいかを示す情報を提供することができ、データベースシステムDSを容易に利用可能にすることができるため、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0101】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部134は、データベースシステムDSが提供するAPI(Application Programming Interface)及びAPIに設定するパラメータに関する情報を提供する。
【0102】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、データベースシステムDSが提供するAPIを容易に利用可能にすることができるため、適切な情報提供を可能にすることができる。
【0103】
〔5.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図7は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0104】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0105】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ提供する。
【0106】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0107】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0108】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0109】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0110】
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0111】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0112】
また、上述してきた実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0113】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0114】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
121 ユーザ情報記憶部
122 事業者情報記憶部
123 検索態様情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 推定部
133 決定部
134 提供部
10 事業者装置
50 データサーバ
DS データベースシステム
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7