(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】自転車のホイールを駆動するためのシステム、デバイス、および方法
(51)【国際特許分類】
B62M 6/75 20100101AFI20240312BHJP
【FI】
B62M6/75
(21)【出願番号】P 2021560288
(86)(22)【出願日】2020-03-25
(86)【国際出願番号】 US2020024705
(87)【国際公開番号】W WO2020205368
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2023-03-22
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521440105
【氏名又は名称】クリップ. バイク インク.
【氏名又は名称原語表記】CLIP. BIKE INC.
【住所又は居所原語表記】19 Morris Avenue, Building 128, Brooklyn, NY 11205 (US).
(74)【代理人】
【識別番号】100098899
【氏名又は名称】飯塚 信市
(74)【代理人】
【識別番号】100163865
【氏名又は名称】飯塚 健
(72)【発明者】
【氏名】レイ, ソムナス
【審査官】三宅 龍平
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107089293(CN,A)
【文献】国際公開第2017/165396(WO,A1)
【文献】実開昭49-141540(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62M 6/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クランピングメカニズム
を備えた自転車ドライブアッセンブリであって
、
自転車に固定するための複数のクランプと、
自転車ホイールを駆動するためのドライブメカニズムと、
前記ドライブメカニズムから前記クランプのそれぞれへ延在する複数の細長いサポートと、を含み、
自転車に適用されているときに、前記自転車のホイールは、前記細長いサポート同士の間に部分的に通っており、
前記複数のクランプは、
前記複数のクランプのそれぞれに対応
し、前記複数の細長いサポートのうち対応する細長いサポートにそれぞれ含まれる、テンション負荷経路提供管と
、
前記
テンション負荷経路提供管によって前記複数のクランプに同時にテンションをかけるためのアクチュエーターと
、を含み、
前記複数のクランプのそれぞ
れは、
第1把持エレメントおよび
第2把持エレメントを有しており、前記クランプが前記
テンション負荷経路提供管に沿ってテンションをかけられるときには、それぞれのクランプの前記
第2把持エレメントが、対応する前記
第1把持エレメントに向けて引き寄せられる、
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項2】
それぞれのクランプの前記
第1把持エレメントは、平行な平面に沿って実質的に弧状の断面を有しており、実質的に平行なポストを把持するように構成されている、請求項1に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項3】
前記クランプは、互いに対して固定された場所において間隔を離して配置されて
いる、請求項1に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項4】
前記クランプ同士の間のスペースは、自転車ホイールが前記クランプ同士の間を通るのに十分になっている、請求項3に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項5】
前記アクチュエーターは、対応する
テンション負荷経路提供管の中の2つのテンショニングケーブルに同時に手動でテンションをかけるレバーである、請求項1に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項6】
それぞれの
テンション負荷経路提供管は、リジッドシャフトを収容しており、前記リジッドシャフトは、前記リジッドシャフトから半径方向に延在するピンを有しており、前記
テンション負荷経路提供管は、経路を含み、前記経路は、前記経路が軸線方向に延在するにつれて、前記
テンション負荷経路提供管の周囲部の周りを通過しており、前記ピンが前記経路に沿って通過するときには、前記
リジッドシャフトが軸線方向に回転するようになっている、請求項1に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項7】
前記クランピングメカニズムは、スプリングをさらに含み、前記スプリングは、それぞれの
テンション負荷経路提供管の中の引張力に対抗しており、引張力が前記アクチュエーターによって印加されるときには、前記リジッドシャフトが、第1の軸線方向に引き寄せられ、テンションをかけられていない位置および配向からテンションをかけられた位置および配向へ回転するようになっており、前記引張力が解放されるときには、前記スプリングが、前記テンションをかけられていない位置および配向へ前記
リジッドシャフトを戻す、請求項6に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項8】
前記リジッドシャフトは、
端部に前記第2把持エレメントを含み、前記
第2把持エレメントは、前記
リジッドシャフトから半径方向に延在しており、前記テンションをかけられた配向では、前記
第2把持エレメントが前記
第1把持エレメントを横切って通るようになっており、前記テンションをかけられていない配向では、前記
第1把持エレメントがサポートに適用されるときに、前記
第2把持エレメントは、前記
第1把持エレメントと干渉しないようになっている、請求項6に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項9】
それぞれの
テンション負荷経路提供管は、キャリッジの上に装着された定荷重スプリングをさらに含み、それぞれの
テンション負荷経路提供管の中の前記経路は、前記
テンション負荷経路提供管の前記周囲部の周りを通過する第1のセグメントと、線形になっている第2のセグメントとを有しており、前記ピンが前記経路の線形のセグメントに到達した後に、前記アクチュエーターからの追加的な力が、前記定荷重スプリングの抵抗に対抗して、前記キャリッジに印加され得る、請求項6に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項10】
前記
テンション負荷経路提供管に沿って前記クランプにテンションをかけると、それぞれのクランプの前記
第2把持エレメントは、通過の第1のセグメントにおいて、対応する前記経路によって回転させられ、次いで、通過の第2のセグメントの間に、対応する前記
第1把持エレメントに向けて引き寄せられ、クランプされることとなる物体の上にクランプした後に、前記アクチュエーターからの任意の追加的な力が、前記キャリッジに印加される、請求項9に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項11】
それぞれのテンショニング導管は、定荷重スプリングを含み、それぞれのクランプの前記
第2把持エレメントが、対応する前記
第1把持エレメントに向けて引き寄せられるときには、前記
第2把持エレメントのためのテンショニングの最終的なセグメントが、前記定荷重スプリングの力に対抗している、請求項1に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【請求項12】
それぞれのテンショニング導管に関して、前記定荷重スプリングは、キャリッジの上に装着されており、通過の第1のセグメントの間に、前記
第2把持エレメントは、前記
第1把持エレメントに向けて移動し、通過の前記最終的なセグメントの間に、前記
第2把持エレメントは、前記
第1把持エレメントに対して静止しており、前記キャリッジは、前記
第2把持エレメントに対して移動する、請求項11に記載の
自転車ドライブアッセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2019年9月26日に出願された米国仮特許出願第62/906,434号の利益を主張し、また、2019年3月29日に出願された米国仮特許出願第62/826,712号の利益を主張し、それらの文献のそれぞれの全体は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、自転車のホイールを駆動するためのシステムおよび方法に関する。とりわけ、本開示は、自転車ホイールのための摩擦ドライブ、および、摩擦ドライブを自転車に固定するためのクランピングメカニズム、ならびに、自転車のホイールを駆動するためのシステムを制御するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
上り坂でまたは長い距離を自転車に乗ることは、大変な労力を要する。同様に、自転車運転者は、疲れて仕事から家に帰るときには、それほど多くのエネルギーを費やしたくない場合がある。
【0004】
自転車のホイールを駆動するための既存の解決策は、典型的に、高価なe-バイク、「自分でやる(do it yourself)」据え付けを必要とする面倒なキット、または、共有されるバイクと互換性のない大規模なアップグレードである。
【0005】
したがって、ドライブアシストデバイスは、一般的に、従来の自転車のフレームの上への恒久的なまたは半恒久的な据え付けを必要とする。摩擦ドライブシステムは、通常、バッテリーに配線されたe-モーターを装着すること、または、代替的に、いくつかの除去可能なパーツのうちの1つを自転車のフレームの上に取り付けるための恒久的なドックを装着することを必要とする。ホイールドライブアシストシステムは、バイクのフロントホイールまたはリアホイール全体を交換することが多い。これらの据え付けは、自転車の重要で恒久的な変換を発生させ、それは、利便性、美観、安全、およびコストの観点から新しい制約を追加することによって、特に、自転車通勤者にとって、自転車に乗る体験に悪影響を及ぼす可能性がある。さらに、既存のデバイスは、典型的に、デバイスを自転車に固定するための互換性のあるインターフェースがなければ、共有される自転車で機能することができない。
【0006】
さらに、既存の解決策は、自転車の現在の速度を決定するために、外部センサーが別個に据え付けられることを必要とする可能性がある。そのような要件は、後付け可能な自転車モーターの据え付けをさらに複雑にし、オールインワンのデバイスの使用を妨げる。
【0007】
さらに、自転車のホイールを駆動するために摩擦ドライブを利用する既存の解決策は、典型的に、ホイールを駆動するのに十分な力を印加するために、デバイス自身の重量、または、複雑な電動化された解決策のいずれかを必要とする。したがって、いくつかの解決策は、利用可能な力を増加させるために、バッテリー、回路、およびドライブメカニズム自身を含むドライブユニットをホイールの真上に置く。そのような解決策は、十分な力を印加するために重いドライブユニットを必要とし、必然的に、ロバストな固定メカニズムが据え付けられることを必要とする。
【0008】
他の解決策は、摩擦ドライブのローラーをホイールの表面に押し付けるために2次モーターを必要とする。そのようなアプローチは、複雑な構造および過度のバッテリー消費を結果として生じさせる。
【0009】
さらに、ドライブアシストデバイスは、一般的に、一貫した電源によって動作する。一貫した電源を電気モーターに提供することは、バッテリーの連続的な使用を必要とする。このタイプの機能は、通常、大容量のバッテリーパックを必要とし、それは、バッテリーライフサイクルを制限しながらバッテリーを再充電するための重量、コスト、および時間を増加させる。
【0010】
結果として、ドライブアシストデバイスは、わずかに使用されているままであり、さまざまなドライブアシストデバイス(通常は、高価で面倒である)の発売は、特に通勤目的のためのバイクの使用において大幅な増加を発生させなかった。
【0011】
上記に説明されている、ドライブアシストデバイスの使用に関連付けられるこれらの不利益を除去するための必要性が存在している。特に、バイク通勤者のために、デバイスのコストを制限しながら携帯性を最大化することによって、ドライブアシストデバイスの使用をより便利にするさらなる必要性が存在している。
【0012】
ユーザーがバイクレーンハザードおよび付近にいる他のバイカーをマッピングすること、ならびに/または、近くの自転車運転者のことを車のドライバーに警告することを可能にすることができるドライブアシストデバイスに関連付けられるアプリケーションに対するさらなる必要性が存在している。
【0013】
事前に据え付けられたコンポーネントを必要とすることなしに自転車に普遍的に取り付けることができるようなドライブアシストデバイスに対するさらなる必要性が存在している。そのようなデバイスが完全に自己完結型になっており、それによって、別個のバッテリーを必要としないということに対するさらなる必要性が存在している。装着されると、自転車の駆動ホイールの上に適当な力または圧力を発生させるために、ドライブユニットの過度の重量または複雑な2次モーターに依存しないようなデバイスに対するさらなる必要性が存在している。
【発明の概要】
【0014】
本明細書で説明されているデバイスの1つの実施形態は、オールインワンの軽量でコンパクトなデバイスであり、それは、任意のバイクの上に迅速に据え付けられるために、フレームの上への何らかの事前の据え付けを必要としない。デバイスは、バイクが駐輪されるときにバイクから全体的におよび瞬間的に除去可能であることによって、盗難のリスクを低下させることを目的としている。また、デバイスは、一貫した供給の代わりにパルス信号で稼働し、したがって、それは、より低い容量のバッテリーで足りる。デバイスは、組み立てが簡単で経済的なコンポーネント、および、いくつかの実施形態では、より低い容量のバッテリーパックから構成されており、デバイスを安価で広くアクセス可能なものにする。デバイスは、モバイルアプリとインターフェースすることが可能であり、モバイルアプリは、電子コントローラーおよび電話器の他のセンサーからデータを受信する。
【0015】
デバイスの実施形態は、一般的に、摩擦ドライブ電気モーターを含み、摩擦ドライブ電気モーターは、バッテリーによって発生させられるパルス信号によって活性化させられ、電子コントローラーによって調整され、これらのすべては、単一のドライブユニットまたはドライブアッセンブリの中に含有されている。
【0016】
そのようなデバイスは、自転車フレームの任意のパーツの上への何らかの事前の据え付けを必要とすることなく、クランピングジョーメカニズム(clamping jaw mechanism)を使用して、さまざまなフロントフォークサイズおよびデザインに容易に取り付けられるかまたは取り外される。デバイスのアームは、さまざまなサイズの自転車ホイールとともに使用されるように手動で調節可能であり得る。
【0017】
デバイスは、電源の振幅の高速変化を電気モーターに送信する電子コントローラーをさらに含有しており、高電力の短い位相および無電力の位相を交互にし、バッテリーの使用を最適化するようになっている。また、コントローラーは、Bluetooth(登録商標)を介して、モバイルアプリにデータを提供することが可能である。
【0018】
また、自転車のフォークにドライブアッセンブリを固定するためのクランピングデバイスが、本明細書で説明されている。
【0019】
1つの実施形態では、クランピングメカニズムが提供され、クランピングメカニズムは、複数のクランプと、クランプのそれぞれに対応するテンショニング導管(tensioning conduit)と、テンショニング導管によって複数のクランプに同時にテンションをかけるためのアクチュエーターとを含む。
【0020】
典型的に、それぞれのクランプは、ブレーシングエレメント(bracing elements)およびグリッピングセグメント(gripping segment)を有しており、クランプがテンショニング導管に沿ってテンションをかけられるときには、それぞれのクランプのグリッピングセグメントが、対応するブレーシングエレメントに向けて引き寄せられる。
【0021】
いくつかの実施形態において、それぞれのクランプのブレーシングエレメントは、平行な平面に沿って実質的に弧状の断面を有しており、クランプは、実質的に平行なポストを把持するように構成されている。そのようなブレーシングエレメントは、互いに対して固定された場所において間隔を離して配置され得、次いで、クランプは、それらのそれぞれのテンショニング導管によって、または、それぞれのテンショニング導管のためのハウジングによって、リジッドに(rigidly)位置付けされ得る。
【0022】
典型的に、クランプは、自転車ホイールがクランプ同士の間を通るためにクランプ同士の間に十分なスペースを備えて間隔を離して配置されている。
【0023】
いくつかの実施形態において、アクチュエーターは、対応するテンショニング導管の中の2つのテンショニングケーブルに同時に手動でテンションをかけるレバーである。
【0024】
いくつかの実施形態において、テンショニング導管は、リジッドシャフト(rigid shaft)をそれぞれ収容しており、リジッドシャフトは、それから半径方向に延在するピンを有することが可能である。次いで、テンショニング導管は、経路をさらに含むことが可能であり、経路は、経路が軸線方向に延在するにつれて、導管の周囲部の周りを通過しており、ピンが経路に沿って通過するときには、シャフトが軸線方向に回転するようになっている。次いで、クランピングメカニズムは、スプリングをさらに含むことが可能であり、スプリングは、それぞれのテンショニング導管の中の引張力に対抗しており、引張力がアクチュエーターによって印加されるときには、リジッドシャフトが、第1の軸線方向に引き寄せられ、テンションをかけられていない位置および配向からテンションをかけられた位置および配向へ回転するようになっており、引張力が解放されるときには、スプリングが、テンションをかけられていない位置および配向へシャフトを戻す。
【0025】
いくつかのそのような実施形態において、リジッドシャフトは、グリッピングセグメントの中で終了し、グリッピングセグメントは、シャフトから半径方向に延在している。テンションをかけられた配向では、グリッピングセグメントがブレーシングエレメントを横切って通っており、テンションをかけられていない配向では、ブレーシングエレメントがサポートに適用されるときに、グリッピングセグメントは、ブレーシングエレメントと干渉しない。したがって、ピンが経路に沿って通過するときには、シャフトは、軸線方向に回転し、グリッピングセグメントが、テンションをかけられていない配向からテンションをかけられた配向へ移動させられるようになっている。
【0026】
いくつかの実施形態において、それぞれのテンショニング導管は、キャリッジの上に装着された定荷重スプリングをさらに含む。それぞれのテンショニング導管の中の経路は、導管の周囲部の周りを通過する第1のセグメントと、線形になっている第2のセグメントとを有しており、ピンが経路の線形のセグメントに到達した後に、アクチュエーターからの追加的な力が、定荷重スプリングの抵抗に対抗して、キャリッジに印加され得る。
【0027】
そのような実施形態では、テンショニング導管に沿ってクランプにテンションをかけると、それぞれのクランプのグリッピングセグメントは、通過の第1のセグメントにおいて、対応する経路によって回転させられ、次いで、通過の第2のセグメントの間に、対応するブレーシングエレメントに向けて引き寄せられる。クランプされることとなる物体の上にクランプした後に、アクチュエーターからの任意の追加的な力が、次いでキャリッジに印加される。
【0028】
いくつかの実施形態において、テンショニング導管は、定荷重スプリングを含み、それぞれのクランプのグリッピングセグメントが、対応するブレーシングエレメントに向けて引き寄せられるときには、グリッピングセグメントのためのテンショニングの最終的なセグメントが、定荷重スプリングの力に対抗している。そのような実施形態では、定荷重スプリングは、キャリッジの上に装着され得、通過の第1のセグメントの間に、グリッピングセグメントは、ブレーシングエレメントに向けて移動し、通過の最終的なセグメントの間に、グリッピングセグメントは、ブレーシングエレメントに対して静止しており、キャリッジは、グリッピングセグメントに対して移動する。
【0029】
いくつかの実施形態において、自転車ドライブアッセンブリが提供され、アッセンブリは、自転車に固定するための少なくとも1つのクランプと、自転車ホイールを駆動するためのドライブメカニズムと、ドライブメカニズムから少なくとも1つのクランプへ延在する複数の細長いサポートとを含む。自転車に適用されているときに、自転車のホイールは、細長いサポート同士の間に部分的に通っている。
【0030】
典型的に、少なくとも1つのクランプは、自転車のホイールの両側において自転車フォークの2つのレッグに独立して係合するための複数のクランプである。そのような実施形態では、それぞれのクランプは、細長いサポートのうちの1つに対応しており、それぞれの細長いサポートは、対応するクランプにテンションをかけるためのテンショニングメカニズムをそれぞれ含有している。
【0031】
いくつかの実施形態において、クランプアクチュエーターが、対応する細長いサポートの中のテンショニングメカニズムによって複数のクランプを作動させるために、ドライブメカニズムに隣接して提供されている。
【0032】
ドライブメカニズムは、自転車ホイールの半径方向外側表面に適用されるローラーを含む摩擦ドライブであることが可能である。ローラーは、石(stone)の外側層を有することが可能である。いくつかの実施形態において、ローラーは、凸形プロファイルを有することが可能であり、凸形プロファイルは、使用の間にプロファイルの中心において自転車ホイールの外側表面を維持するためのものである。
【0033】
いくつかの実施形態において、摩擦ドライブは、自転車ホイールの半径方向外側表面に適用されるローラーを含み、少なくとも1つのクランプは、自転車にリジッドに固定されており、複数の細長いサポートが、クランプに向けて方向付けられた力を発生させるようになっており、それによって、自転車ドライブアッセンブリの重量よりも大きい力をローラーから自転車ホイールの外側表面へ印加することを提供する。
【0034】
いくつかの実施形態において、細長いサポートは、ハウジングを含み、バッテリーおよび電子制御システムは、ハウジングの中に含有されている。自転車ドライブアッセンブリは、ドライブアッセンブリの中のモーターと、モーターのための電子コントローラーとをさらに含むことが可能であり、モーターは、モーターを制御するためのホール効果センサーを含むことが可能である。
【0035】
いくつかの実施形態において、上記に議論されているものなどのような、自転車ドライブアッセンブリを使用して自転車ホイールを駆動するための方法が提供され、この方法は、摩擦ローラーを駆動するドライブモーターを提供するステップと、モーターの速度を監視し、自転車の被駆動ホイールの速度を決定するステップと、被駆動ホイールの速度がスロットル有効化閾値を上回っているかどうかを決定するステップとを含む。
【0036】
次いで、この方法は、アシストが自転車の被駆動ホイールに適用されるべきというインディケーション(indication)をユーザーから受信する。そのようなインディケーションを受信すると、ユーザーが進行中のインディケーションを提供している間、および、被駆動ホイールの速度がスロットル有効化閾値を上回っている間にのみ、自転車の被駆動ホイールに駆動力が印加される。
【0037】
いくつかの実施形態において、被駆動ホイールに印加される駆動力は、モーターの現在の速度に関して印加される一定の力である。いくつかの実施形態において、モーターは、駆動力が自転車の被駆動ホイールに印加されていないときに、摩擦ローラーに適用される被駆動ホイールの回転から充電できる。
【0038】
いくつかの実施形態において、この方法は、ユーザーからインディケーションを受信するためのインディケーションデバイスを提供するステップをさらに含み、インディケーションデバイスは、ワイヤレス接続によって、モーターを制御するためのコントローラーにリンク接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】
図1は、自転車の文脈における自転車ドライブアッセンブリの1つの実施形態の上面図である。
【0040】
【
図2】
図2は、
図1の自転車ドライブアッセンブリの正面斜視図である。
【0041】
【
図3】
図3は、
図1の自転車ドライブアッセンブリの側面図である。
【0042】
【
図4】
図4は、第1の構成における自転車ドライブアッセンブリの第2の実施形態の斜視図である。
【0043】
【
図5】
図5は、第1の構成における
図4の自転車ドライブアッセンブリの上面図である。
【0044】
【
図6】
図6は、第1の構成における
図4の自転車ドライブアッセンブリの背面図である。
【0045】
【
図7】
図7は、第2の構成における
図4の自転車ドライブアッセンブリの斜視図である。
【0046】
【
図8】
図8は、第2の構成における
図4の自転車ドライブアッセンブリの上面図である。
【0047】
【
図9】
図9は、第2の構成における
図4の自転車ドライブアッセンブリの背面図である。
【0048】
【
図10】
図10は、第2の構成における
図4の自転車ドライブアッセンブリの上面断面図である。
【0049】
【
図11】
図11は、
図4の自転車ドライブアッセンブリのいくつかのコンポーネントの分解図である。
【0050】
【
図12】
図12は、自転車ドライブアッセンブリとともに使用するためのコントローラーの図である。
【0051】
【0052】
【
図14】
図14は、第1の構成による自転車ドライブアッセンブリの第3の実施形態の斜視図である。
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【
図20A】
図20Aは、細長いサポートのカバーが除去された状態の、第1の構成における
図14の自転車ドライブアッセンブリの側面図である。
【0059】
【
図20B】
図20Bは、細長いサポートのカバーが除去された状態の、第2の構成における
図14の自転車ドライブアッセンブリの側面図である。
【0060】
【
図21A】
図21Aは、自転車の上に装着されている、
図4の自転車ドライブアッセンブリの上面斜視図である。
【
図21B】
図21Bは、自転車の上に装着されている、
図4の自転車ドライブアッセンブリの上面斜視図である。
【0061】
【
図21C】
図21Cは、自転車の上に装着されている、
図4の自転車ドライブアッセンブリの側面図である。
【0062】
【
図22】
図22は、本開示による自転車のホイールを駆動するための方法を図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0063】
いくつかの例示目的の実施形態の原理による例示目的の実施形態の説明は、添付の図面に関連して読まれることを意図しており、図面は、書面による説明全体の一部であると考えられるべきである。本明細書で開示されている実施形態の説明において、方向または配向への任意の言及は、単に説明の便宜のために意図されているに過ぎず、本発明の範囲を限定することを決して意図していない。「下側」、「上側」、「水平方向の」、「垂直方向の」、「上方の」、「下方の」、「上」、「下」、「上部」、および「底部」などのような相対的な用語、ならびに、それらの派生語(たとえば、「水平方向に」、「下向きに」、「上向きに」など)は、次いで議論の下の図面に説明または示されているような配向を参照するように解釈されるべきである。これらの相対的な用語は、単に説明の便宜のためのものであり、そのように明示的に示されていない限り、装置が特定の配向で構築または動作されることを必要としない。「取り付けられている」、「固着されている」、「接続されている」、「連結されている」、「相互接続されている」などのような用語および同様のものは、そうでないことを明示的に記載されていない限り、構造体が直接的にまたは介在構造体を通して間接的に互いに固定されるかまたは取り付けられている関係、および、可動またはリジッドの両方の取り付けまたは関係を指している。そのうえ、特徴および利益は、特定の例示された実施形態を参照することによって図示されており、すべての実施形態に当てはまるとは限らない可能性がある。したがって、本発明は、単独でまたは特徴の他の組み合わせで存在し得る特徴のいくつかの可能な非限定的な組み合わせを図示するそのような例示的な実施形態に明示的に限定されるべきではない。特許請求されている発明の範囲は、本明細書に添付された特許請求の範囲によって定義されている。
【0064】
本開示は、現在企図されているような本発明を実践する1つまたは複数の最良のモードを説明している。この説明は、限定する意味で理解されることを意図しているのではなく、添付の図面を参照することによって例示目的のためだけに提示されている本発明の例を提供し、本発明の利点および構築を当業者に助言する。図面のさまざまな図において、同様の参照文字は、同様のまたは類似のパーツを指定している。
【0065】
本明細書で説明されているさまざまな実施形態は、自転車のホイール(wheel)を駆動するための自転車ドライブアッセンブリ、および、ドライブアッセンブリがホイールを駆動することができるように自転車ドライブアッセンブリを自転車に固定するためのクランピングメカニズムを提供する。また、自転車ドライブアッセンブリによって自転車のホイールを駆動するための方法が、本明細書で議論されている。
【0066】
図1は、自転車110の文脈において自転車ドライブアッセンブリ100の1つの実施形態の上面図を提供している。
図2は、
図1の自転車ドライブアッセンブリ100の正面斜視図を提供しており、
図3は、側面図を提供している。
【0067】
示されているように、自転車ドライブアッセンブリ100は、ドライブアッセンブリを自転車110に固定するための少なくとも1つのクランプまたはクランピングメカニズム120a、bを含む。示されている実施形態では、2つのクランピングメカニズム120a、bは、自転車110のフロントフォークの2つのレッグ130a、bにドライブアッセンブリ100をクランプするために提供されている。
【0068】
自転車ドライブアッセンブリ100は、自転車ホイールを駆動するためのドライブメカニズム140と、ドライブメカニズム140からクランプ120a、bへ延在する複数の細長いサポート150a、bとをさらに含む。ドライブアッセンブリ100がクランプ120a、bを使用して自転車110に装着されているときには、自転車のホイール160は、細長いサポート150aと細長いサポート150bとの間に少なくとも部分的に通っている。
【0069】
同様に、2つのクランプ120a、bがドライブアッセンブリ100を自転車110に固定するために提供されている場合、ホイール160の両側において自転車のフロントフォークの2つのレッグ130a、bのそれぞれと嵌合するために、1つのクランプが提供される。
【0070】
典型的に、それぞれのクランプ120a、bは、細長いサポート150a、bのうちの1つに対応しており、それぞれの細長いサポートが、そのそれぞれのクランプにおいて終了するようになっている。細長いサポート150a、bは、対応するクランプ120a、bを作動させるためのメカニズム(または、メカニズムの一部分)をさらに提供することが可能である。そのようなメカニズムは、
図4~
図11および
図14~
図20Bに示されている自転車ドライブアッセンブリ400、700の第2および第3の実施形態を参照して、より詳細に議論されている。
【0071】
示されているように、ドライブメカニズム140は、自転車ホイール160の半径方向外側表面に適用されるローラー170を含む摩擦ドライブである。ローラー170は、多種多様な材料を含むことが可能であり、いくつかの実施形態において、ゴムまたはゴム引きのコアおよび石の外側層を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ローラー170は、相互交換可能であり得、ユーザーが、天候条件もしくは表面条件に関して、または、特定の自転車ホイールに関して適当なローラーを選択することができるようになっている。さらに、示されている実施形態にあるように、自転車ホイール160は、ドライブメカニズム140のローラー170と自転車のフォークのレッグ130a、bの上のクランプ120a、bの固定ポイントとの間に、少なくとも部分的に位置付けされている。したがって、自転車ホイール160のいずれかの側にある細長いサポート150a、bは、クランプ120a、bに向けて方向付けられた力を発生させるようにサイズ決めされており、それによって、ローラー170と自転車ホイール160の外側表面との間に圧力を提供する。このように、ドライブアッセンブリ100は、自転車ドライブアッセンブリの重量よりも大きい力をローラー170から自転車ホイール160の外側表面へ印加することが可能である。
【0072】
ドライブメカニズム140は、ローラー170を駆動するために電子モーター190をさらに含むことが可能である。これは、示されているように、ローラー170自身の中に埋め込まれ得、または、それは、ローラーの外部に提供され得る。電力を供給されるときには、モーター190は、ローラー170の回転を活性化させ、ローラー表面とホイールのタイヤ表面との間の摩擦によって、ローラー170は、フロントホイール160の回転に従事している。異なるモーター速度は、ローラー170の回転を加速させ、それによって、フロントホイール160の回転を加速させるように設定され得る。モーター190が活性化させられていないときには、ローラーは、モーター自身の中の最小摩擦を伴って、タイヤとともに自由にスピンする。モーター190は、回転センサー(たとえば、ホール効果センサーなど)を装備していることが可能であり、回転センサーは、ホイール160の速度を常に監視し、必要に応じてローラー170の速度を調節するようになっている。
【0073】
いくつかの実施形態において、モーター190が従事していないときには、モーター190は、いくらかの摩擦を内部に印加することが可能であり、発電機として機能するようになっており、それによって、ドライブアッセンブリ100の中のバッテリーにいくらかの電力を提供する。
【0074】
示されているように、細長いサポート150a、b(または、細長いサポートの一部分)は、ドライブアッセンブリ100のさまざまなコンポーネントのためのハウジング180a、bを提供することが可能である。これらのコンポーネントは、たとえば、コントローラーを含む電子制御システムおよびバッテリーを含むことが可能である。
図4~
図10を参照して下記に議論されているように、細長いサポート140は、クランプ120a、bを作動させるためのテンショニングメカニズムをさらに含むことが可能である。
【0075】
図4は、第1の構成における自転車ドライブアッセンブリ400の第2の実施形態の斜視図を提供している。
図5は、第1の構成における
図4の自転車ドライブアッセンブリ400の上面図を提供しており、
図6は、背面図を提供している。
【0076】
図7は、第2の構成における
図4の自転車ドライブアッセンブリ400の斜視図を提供している。
図8は、第2の構成における
図4の自転車ドライブアッセンブリ400の上面図を提供しており、
図9は、背面図を提供している。
【0077】
図10は、第2の構成における
図4の自転車ドライブアッセンブリ400の上面断面図を提供しており、
図11は、
図4の自転車ドライブアッセンブリのいくつかのコンポーネントの分解図を提供している。
【0078】
示されているように、自転車ドライブアッセンブリ400は、ドライブアッセンブリを自転車に固定するための少なくとも1つの(および、典型的に2つの)クランプまたはクランピングメカニズム420a、bを含む。示されている実施形態では、2つのクランピングメカニズム420a、bは、自転車のフロントフォークの2つのレッグにドライブアッセンブリ400をクランプするために提供されている。
【0079】
自転車ドライブアッセンブリ400は、自転車ホイールを駆動するためのドライブメカニズム440と、ドライブメカニズム440からクランプ420a、bへ延在する複数の細長いサポート450a、bとをさらに含む。ドライブアッセンブリ400がクランプ420a、bを使用して自転車に装着されているときには、自転車のホイールは、細長いサポート450aと細長いサポート450bとの間に少なくとも部分的に通っている。
【0080】
同様に、2つのクランプ420a、bがドライブアッセンブリ400を自転車に固定するために提供されている場合、
図1の実施形態に関して上記に議論されているように、ホイールの両側において自転車のフロントフォークの2つのレッグのそれぞれと嵌合するために、1つのクランプが提供される。
【0081】
典型的に、それぞれのクランプ420a、bは、細長いサポート450a、bのうちの1つに対応しており、それぞれの細長いサポートが、そのそれぞれのクランプにおいて終了するようになっている。細長いサポート450a、bは、対応するクランプ420a、bを作動させるためのメカニズム(または、メカニズムの一部分)をさらに提供することが可能である。
図10の断面図において見ることができるように、たとえば、それぞれの細長いサポート450a、bは、対応するクランプ420a、bにテンションをかけるためのテンショニングメカニズム500a、bを含有することが可能である。テンショニングメカニズムは、より詳細に下記に説明されている。
【0082】
示されているように、ドライブメカニズム440は、自転車ホイールの半径方向外側表面に適用されるローラー470を含む摩擦ドライブである。ローラー470は、多種多様な材料を含むことが可能であり、いくつかの実施形態において、ゴムまたはゴム引きのコア473および石(stone)の外側層476を含むことが可能である。そのような石の外側層476は、ローラーと自転車の上に装着されたタイヤの表面との間の摩擦の増加を提供することが可能である。さらに、いくつかの実施形態において、ローラー470の外側表面のプロファイルは、自転車ホイールまたはタイヤの外側表面をより良好にカップの形で受けるために、弧状の形態またはフレア状の形態を備えて形状決めおよび提供され得る。同様に、ローラー470のプロファイルは、溝部またはV字形状を提供され得、自転車ホイールが、ローラーの表面に沿って中心を合わせられたままになるようになっている。代替的に、
図14の第3の実施形態を参照して下記に示されているように、ローラー表面は、凸形プロファイル形状を有することが可能であり、ローラー表面の湾曲、および、自転車ホイールの湾曲が、対応するドライブメカニズムのローラーに自動的に中心を合わせるように組み合わさるようになっている。
【0083】
さらに、自転車ホイールは、ドライブメカニズム440のローラー470と自転車のフォークの上のクランプ420a、bの固定ポイントとの間に、少なくとも部分的に位置付けされている。したがって、自転車ホイールのいずれかの側にある細長いサポート450a、bは、クランプ420a、bに向けて方向付けられた力を発生させるようにサイズ決めされており、それによって、ローラー470と自転車ホイールの外側表面との間に圧力を提供する。このように、ドライブアッセンブリ400は、自転車ドライブアッセンブリの重量よりも大きい力をローラー470から自転車ホイールの外側表面へ印加することが可能である。
【0084】
ドライブメカニズム440は、ローラー470を駆動するために電子モーターをさらに含むことが可能である。これは、ローラー470自身の中に埋め込まれ得、または、それは、ローラーの外部に提供され得る。電力を供給されるときには、モーターは、ローラー470の回転を活性化させ、ローラー表面とホイールのタイヤ表面との間の摩擦によって、ローラー470は、フロントホイールの回転に従事している。異なるモーター速度は、ローラー470の回転を加速させ、したがって、フロントホイールの回転を加速させるように設定され得る。モーターが活性化させられていないときには、ローラー470は、モーター自身の中の最小摩擦を伴って、タイヤとともに自由にスピンする。モーターは、回転センサー(たとえば、ホール効果センサーなど)を装備していることが可能であり、回転センサーは、ホイールの速度を常に監視し、必要に応じてローラー470の速度を調節するようになっている。
【0085】
いくつかの実施形態において、モーターが従事(engaged)していないときには、モーターは、いくらかの摩擦を内部に印加することが可能であり、発電機として機能するようになっており、それによって、ドライブアッセンブリ400の中のバッテリーにいくらかの電力を提供する。
【0086】
示されているように、細長いサポート450a、b(または、細長いサポートの一部分)は、ドライブアッセンブリ400のさまざまなコンポーネントのためのハウジング480a、bを提供することが可能である。これらのコンポーネントは、たとえば、コントローラーを含む電子制御システムおよびバッテリーを含むことが可能である。さらに、細長いサポート450a、bは、クランプ420a、bを作動させるためのテンショニングメカニズムをさらに含むことが可能である。そのような実施形態では、ドライブアッセンブリ400は、対応する細長いサポート450a、bの中のテンショニングメカニズム500a、bによってクランプ420a、bを作動させるために、ドライブメカニズム440に隣接したクランプアクチュエーター490をさらに含むことが可能である。
【0087】
したがって、自転車ドライブアッセンブリ400のためのクランピングメカニズムは、一般的に、上記に議論されている2つのクランプ420a、bと、それぞれのクランプに対応するテンショニングメカニズム500a、bと、テンショニングメカニズムによって両方のクランプに同時にテンションをかけるためのクランプアクチュエーター490とを含む。
【0088】
それぞれのテンショニングメカニズム500a、bは、典型的に、テンショニング導管(tensioning conduit)510a、bを含み、テンショニング導管510a、bは、テンションがそれに沿ってロードされ得る経路を提供する。次いで、それぞれのクランプ420a、bは、ブレーシングエレメント(bracing elements)520a、bおよびグリッピングセグメント(gripping segment)535a、bを提供されており、クランプがそれらのテンショニング導管に沿ってテンションをかけられるときに、それぞれのクランプのグリッピングセグメントは、対応するブレーシングエレメントに向けて引き寄せられる。
【0089】
それぞれのクランプ420a、bのブレーシングエレメント520a、bは、自転車のコンポーネント(たとえば、フロントフォークのレッグを構成する平行なポストなど)を把持するのに理想的な表面輪郭(surface contour)または表面プロファイルを提供され得る。したがって、それぞれのブレーシングエレメント520a、bは、平行軸線に沿って走ることができる実質的に弧状のまたはそうでなければ丸みを帯びた断面を有することが可能であり、それが、平行なポスト(たとえば、自転車ドライブアッセンブリ100の第1の実施形態に関して
図1~
図3に示されているものなど)を把持することができるようになっている。
【0090】
クランプ420a、bが自転車フォークを把持することができるようにクランプ420a、bを位置付けするために、クランプは、互いに対して固定された場所に間隔を離して配置されている。したがって、クランプ420a、bは、それらのそれぞれのテンショニング導管510a、bまたは導管を含有するハウジング420a、bによってリジッドに位置付けされ得、それは、細長いサポート450a、b自身であることが可能であり、または、それは、細長いサポートの一部であることが可能である。典型的に、クランプ420a、bが互いから間隔を離して配置されているときには、自転車ホイールがクランプ同士の間を通るために十分なスペースが、クランプ同士の間に提供される。
【0091】
いくつかの実施形態において、クランプ420a、bの間のスペースは、調節可能であり得、ドライブアッセンブリ400が、異なるフォーク設計および異なるサイズホイールを有する自転車に適用され得るようになっている。いくつかのそのような実施形態において、細長いサポート450a、bは、互いに対してヒンジ式になっていることが可能であり、それらが水平方向に調節可能であり得るようになっている。
【0092】
クランプアクチュエーター490は、2つのテンショニングケーブルまたは他のテンショニングメカニズム500a、bに同時に手動でテンションをかけるレバーであることが可能である。アクチュエーター490およびテンショニングメカニズム500a、bの機能は、
図10および
図11を参照して説明される。メカニズム500a、bは、部分的に図示されており、テンショニングケーブル自身は示されていない。クランプアクチュエーター490は図の全体を通して同じ位置に示されているが、第1の構成では、クランプ420a、bはそれらが
図4~
図7にある通りに示されており、クランプアクチュエーター490は、典型的に、細長いサポート450a、bに対して直角に近い角度で上昇した位置にあることとなり、第2の構成では、クランプはそれらが
図8~
図10にある通りに示されており、クランプアクチュエーターは、典型的に、示されているように提供されることとなるということが理解されることとなるということがさらに留意される。
【0093】
示されているように、テンショニング導管510a、bは、リジッドシャフト530a、bを収容している。リジッドシャフト530a、bは、典型的に、テンショニングケーブル(図示せず)によって、クランプアクチュエーター490にリンク接続されている。テンショニングケーブルは、典型的に、リジッドシャフトをアクチュエーター490に向けて引き寄せる。テンショニングメカニズム500a、bは、スプリング540a、bをさらに含み、スプリング540a、bは、引張力に対抗し、それによって、アクチュエーター490から離れるようにクランプ420a、bの方向へリジッドシャフト530a、bを押す。リジッドシャフト530a、bは、典型的に、グリッピングセグメント535a、bをさらに含み、グリッピングセグメント535a、bは、対応するクランプ420a、bに隣接してシャフトの端部において半径方向に延在している。
【0094】
示されているように、リジッドシャフト530a、bのそれぞれは、それから半径方向に延在するピン550a、bを含む。テンショニング導管510a、bは、経路560a、bをそれぞれ含み、対応するピン550a、bが、経路560a、bに沿って通過する。経路560a、bは、対応するテンショニング導管510a、bに沿って軸線方向にそれぞれ延在しており、それが軸線方向に延在するにつれて、導管の周囲部の周りを通過している。したがって、対応するピン550a、bが経路560a、bに沿って通過するときには、対応するリジッドシャフト530a、bが軸線方向に回転する。
【0095】
このように、クランプ420a、bは、
図4~
図6に示されているテンションをかけられていない第1の構成から、
図7~
図10に示されているテンションをかけられた第2の構成へ移行する。第1の構成では、テンションは、アクチュエーター490によって提供されず、したがって、スプリング540a、bによって提供されるスプリング力に対抗する引張力がない。そうであるので、リジッドシャフト530a、bは、完全に延在させられ、ピン550a、bは、それらのそれぞれの経路560a、bの第1の端部にある。
【0096】
さらに、第1の構成では、クランプのグリッピングセグメント535a、bは、対応するリジッドシャフト530a、bによって回転させられており、それらが、対応するブレーシングエレメント520a、bと干渉しないようになっている。示されているように、グリッピングセグメント535a、bは、対応するリジッドシャフト530a、bからブレーシングセグメント520a、bの軸線に平行な方向に延在することが可能であり、グリッピングセグメントが干渉することなく、クランプが、対応する平行なポスト(たとえば、自転車フォークのレッグなど)に直接的に適用され得るようになっている。
【0097】
第1の構成から第2の構成へ移行する際に、アクチュエーター490が使用され、スプリング540a、bからのスプリング力の反対に、引張力をテンショニングメカニズム500a、bに印加する。したがって、リジッドシャフト530a、bは、対応するテンショニング導管510a、bに沿って移動し、ピン550a、bは、対応する経路560a、bに沿って移動する。そうであるので、リジッドシャフト530a、bは、アクチュエーター490に向けて移動して回転し、グリッピングセグメント535a、bが、対応するブレーシングセグメント520a、bを横切ってリジッドシャフト530a、bから半径方向に延在するようになっており、ブレーシングセグメントに対してブレースされた任意の物体に、クランピング力として引張力を印加するようになっている。
【0098】
したがって、アクチュエーター490から力が印加されると、クランピングメカニズム420a、bは、
図4~
図7に示されている第1の構成から、
図8~
図10に示されている第2の構成へ移行し、第1の構成では、リジッドシャフト530a、bは、テンションをかけられておらず、グリッピングセグメント535a、bは、ブレーシングエレメント520a、bと干渉していない。第2の構成では、リジッドシャフト530a、bは、テンションをかけられており、アクチュエーター490に向けて引き寄せられており、それによって回転させられ、グリッピングセグメント535a、bが、ブレーシングエレメント520a、bを横切って延在し、クランピング力を印加するようになっている。
【0099】
図1~
図3に示されている実施形態および
図4~
図10に示されている実施形態の両方において、自転車ドライブアッセンブリおよびクランピングメカニズムは、自転車フレームの上への任意の事前の据え付けを必要としないオールインワンの軽量でコンパクトなデバイスを形成し、多種多様な自転車の上に迅速に据え付けられるようになっている。いくつかの実施形態において、細長いサポートの長さは、ドライブメカニズムによって自転車ホイールのタイヤに印加される力の量を調節するために、クランピングメカニズムが適用されると調節可能である。
【0100】
いくつかの実施形態において、細長いサポートの長さを直接的に調節する代わりに、自転車のフォークの上により高くまたはより低くクランピングメカニズムを位置付けすることによって、有効長さが調節され得る。このように、ローラーは、フロントホイールの上により高くまたはより低く位置付けされ得、ローラーとフロントホイールとの間の接触パッチが、フォークから適当な距離にあるようになっている。細長いサポートは、重量を制限するために、および、熱放散を容易にするために、アルミニウムまたは同様の材料から作製され得る。
【0101】
示されているように、ローラー470は、湾曲した表面を有することが可能であり、それは、ローラー470が、ローラーとタイヤとの間の接触を最適化しながら、異なるタイヤサイズおよび設計に適合することを可能にする。代替的に、
図14~
図20を参照して下記に議論されているように、ローラー770は、凸形プロファイル形状を有することが可能であり、ホイールの湾曲した表面とローラーの湾曲した表面との間の相互作用が、自動的に再センタリングすることをローラーに強制するようになっている。いずれにしても、ローラー170、470、770は、タイヤの上のグリップを高めて滑りを低減させるために、石の層によってカバーされたゴムまたは同様の材料から作製され得る。
【0102】
いくつかの実施形態において、クランプ120a、b、420a、b、および/または細長いサポート150a、b、450a、bは、フォークサイズおよびフォーク間のスペースによって異なることを可能にする調節を提供される。さらに、そのような調節は、異なるホイールサイズまたはタイヤサイズに関して調節するために提供され得る。
【0103】
電気モーターに給電することができるリチウムイオンバッテリーが、電子コントローラーシステムを介してモーターパックに配線され得る。活性化させられるとき、および、電子コントローラーの要求に応じて、バッテリーは、電気モーターに給電する。バッテリーは、共通のAC電源から再充電され得る。バッテリー、モーター、および電子コントローラーユニットは、単一のサポートの上に直ぐ近くに装着されており、したがって、それらを接続するために、短いコネクターのみが必要とされる。リチウムイオンバッテリーが述べられているが、他のバッテリー化学も同様に企図される。
【0104】
図12は、自転車ドライブアッセンブリ100、400とともに使用するためのリモートコントロール600の図を提供している。示されているように、リモートコントロール600は、可撓性プラスチックのオープンリング620または同様の基本的なクリッピングシステムを使用して、自転車のハンドルバー610の上にクリップされ得る。自転車のライダーは、次いで、リモートコントロール600を使用して電気モーターを活性化させることが可能である。リモートコントロール600は、たとえば、Bluetoothを使用して、コントローラーにリンク接続され得る。次いで、コントローラーは、本明細書の他のどこかで議論されている方法にしたがって、電気モーターに電流を送達することが可能である。リモートコントロール600は、USBによって直接的に充電可能であり得、または、自転車ドライブアッセンブリ100に接続されているときには、自転車ドライブアッセンブリ100から充電され得る。
【0105】
いくつかの実施形態において、スロットルリモートコントロール600が、ハンドルバー610の上に、または、自転車のフレームの別のパーツの上にクリップされると、磁気的な接続が、デバイス100を自動的にターンオンすることを可能にする。スロットルリモートコントロール600がハンドルバー610またはフレームの別のパーツから外され、磁気的な接続が停止されると、デバイス100は、自動的にターンオフされる。ライダーは、bluetoothを介して電子コントローラーに接続されている外部スロットルユニットまたは他の同様のセンサーを使用して、電気モーター190を活性化させることが可能である。コントローラーは、本明細書の他のどこかで説明されているように、パルス信号を通して電気モーターに電力を送達する。
【0106】
図13は、
図12のリモートコントロール600と嵌合させられた、
図1の自転車ドライブアッセンブリ100の上面図を示している。アッセンブリ100をリモート600と嵌合することは、デバイスの保管のため、または、自転車の上に据え付けられていないときの容易な輸送のためである可能性がある。ユーザーが自分の目的地に到着すると、デバイス100は、クランピングジョーを解放することによって、フロントフォークから取り外され得る。次いで、リモート600は、細長いアーム150a、bに固定され、デバイスの煩わしさを少なくし、デバイスをオールインワンにすることが可能である。次いで、デバイス100は、電源に接続され、さらなる使用のためにバッテリーを再充電することが可能である。デバイス100を充電するときに、それは、横にされるかまたは直立して位置決めされ得る。
【0107】
使用が終了すると、デバイスは、クランピングジョー(clamping jaw)120a、bを解放することによって、フロントフォークから取り外され得る。スロットルリモートコントロール610は、細長いアーム150a、bの後部に取り付けられ、デバイス100の煩わしさを少なくし、デバイス100をオールインワンにすることが可能である。デバイス100は、電源に接続され、さらなる使用のためにバッテリーを再充電することが可能である。デバイスおよび電話の他のセンサーの中に一体化された電子コントローラーに接続されているモバイルアプリは、ライダーが彼らの旅行の間に収集されたデータにアクセスして共有することを可能にする。
【0108】
図14は、第1の構成における自転車ドライブアッセンブリ700の第3の実施形態の斜視図を提供している。
図15は、第1の構成における
図14の自転車ドライブアッセンブリ700の上面図を提供しており、
図16は、背面図を提供している。
【0109】
図17は、第2の構成における
図14の自転車ドライブアッセンブリ700の斜視図を提供している。
図18は、第2の構成における
図14の自転車ドライブアッセンブリ700の上面図を提供しており、
図19は、背面図を提供している。
【0110】
図20A~
図20Bは、それぞれ、第1の構成および第2の構成における、細長いサポート750aのカバーが除去された状態の、
図14の自転車ドライブアッセンブリ700の側面図を提供している。
【0111】
示されているように、自転車ドライブアッセンブリ700は、ドライブアッセンブリを自転車に固定するための少なくとも1つの(および、典型的に2つの)クランプまたはクランピングメカニズム720a、bを含む。示されている実施形態では、2つのクランピングメカニズム720a、bは、自転車のフロントフォークの2つのレッグにドライブアッセンブリ700をクランプするために提供されている。
【0112】
自転車ドライブアッセンブリ700は、自転車ホイールを駆動するためのドライブメカニズム740と、ドライブメカニズム740からクランプ720a、bへ延在する複数の細長いサポート750a、bとをさらに含む。ドライブアッセンブリ700がクランプ720a、bを使用して自転車に装着されているときには、自転車のホイールは、細長いサポート750aと細長いサポート750bとの間に少なくとも部分的に通っている。
【0113】
同様に、2つのクランプ720a、bがドライブアッセンブリ700を自転車に固定するために提供されている場合、
図1の実施形態に関して上記に議論されているように、ホイールの両側において自転車のフロントフォークの2つのレッグのそれぞれと嵌合するために、1つのクランプが提供される。
【0114】
典型的に、それぞれのクランプ720a、bは、細長いサポート750a、bのうちの1つに対応しており、それぞれの細長いサポートが、そのそれぞれのクランプにおいて終了するようになっている。細長いサポート750a、bは、対応するクランプ720a、bを作動させるためのメカニズム(または、メカニズムの一部分)をさらに提供することが可能である。
図20A~
図20Bの断面図において見ることができるように、たとえば、それぞれの細長いサポート750a、bは、対応するクランプ720a、bにテンションをかけるためのテンショニングメカニズム800aを含有することが可能である。テンショニングメカニズムは、
図20A~
図20Bを参照して、より詳細に下記に説明されている。
【0115】
示されているように、ドライブメカニズム740は、自転車ホイールの半径方向外側表面に適用されるローラー770を含む摩擦ドライブである。ローラー770は、多種多様な材料を含むことが可能であり、いくつかの実施形態において、
図4の実施形態を参照して上記に議論されているように、ゴムまたはゴム引きのコアおよび石の外側層を含むことが可能である。そのような石の外側層は、ローラーと自転車の上に装着されたタイヤの表面との間の摩擦の増加を提供することが可能である。さらに、示されているように、ローラー770の表面は、凸形プロファイルを提供され得、ローラーの凸形プロファイルが自転車のホイールの外側凸形表面プロファイルに接触しているときに、ローラーが自転車ホイールプロファイルの中心において維持されるようになっている。したがって、ローラー770は、凸形プロファイル形状を有することが可能であり、ローラー表面の湾曲、および、自転車ホイールの湾曲が、対応するドライブメカニズムのローラーに自動的に中心を合わせるように組み合わさるようになっている。
【0116】
さらに、自転車ホイールは、ドライブメカニズム740のローラー770と自転車のフォークの上のクランプ720a、bの固定ポイントとの間に、少なくとも部分的に位置付けされている。したがって、自転車ホイールのいずれかの側にある細長いサポート750a、bは、クランプ720a、bに向けて方向付けられた力を発生させるようにサイズ決めされており、それによって、ローラー770と自転車ホイールの外側表面との間に圧力を提供する。このように、ドライブアッセンブリ700は、自転車ドライブアッセンブリの重量よりも大きい力をローラー770から自転車ホイールの外側表面へ印加することが可能である。
【0117】
ドライブメカニズム740は、ローラー770を駆動するために電子モーターをさらに含むことが可能である。これは、ローラー770自身の中に埋め込まれ得、または、それは、ローラーの外部に提供され得る。電力を供給されるときには、モーターは、ローラー770の回転を活性化させ、ローラー表面とホイールのタイヤ表面との間の摩擦によって、ローラー770は、フロントホイールの回転に従事している。異なるモーター速度は、ローラー770の回転を加速させ、したがって、フロントホイールの回転を加速させるように設定され得る。モーターが活性化させられていないときには、ローラー770は、モーター自身の中の最小摩擦を伴って、タイヤとともに自由にスピンする。モーターは、回転センサー(たとえば、ホール効果センサーなど)を装備していることが可能であり、回転センサーは、ホイールの速度を常に監視し、必要に応じてローラー770の速度を調節するようになっている。
【0118】
いくつかの実施形態において、モーターが従事していないときには、モーターは、いくらかの摩擦を内部に印加することが可能であり、発電機として機能するようになっており、それによって、ドライブアッセンブリ700の中のバッテリーにいくらかの電力を提供する。
【0119】
示されているように、細長いサポート750a、b(または、細長いサポートの一部分)は、ドライブアッセンブリ700のさまざまなコンポーネントのためのハウジング780a、bを提供することが可能である。これらのコンポーネントは、たとえば、コントローラーを含む電子制御システムおよびバッテリーを含むことが可能である。さらに、細長いサポート750a、bは、クランプ720a、bを作動させるためのテンショニングメカニズムをさらに含むことが可能である。そのような実施形態では、ドライブアッセンブリ700は、対応する細長いサポート750a、bの中のテンショニングメカニズム800a、bによってクランプ720a、bを作動させるために、ドライブメカニズム740に隣接したクランプアクチュエーター790をさらに含むことが可能である。
【0120】
したがって、自転車ドライブメカニズム700のためのクランピングメカニズムは、一般的に、上記に議論されている2つのクランプ720a、bと、それぞれのクランプに対応するテンショニングメカニズム800a、bと、テンショニングメカニズムによって両方のクランプに同時にテンションをかけるためのクランプアクチュエーター790とを含む。
【0121】
第1のクランプ720aのテンショニングメカニズム800aは、
図14~
図16の第1の構成において、
図20Aに示されており、
図17~
図19の第2の構成において、
図20Bに示されている。両方の図において、自転車ドライブアッセンブリ700の側面図は、第1の細長いサポート750aのカバーが除去された状態で提供されている。第2のクランプ720bのテンショニングメカニズムは、示されているテンショニングメカニズム800aと実質的に同一であり、対称的になっている。
【0122】
それぞれのテンショニングメカニズム800aは、典型的に、テンショニング導管810aを含み、テンショニング導管810aは、テンションがそれに沿ってロードされ得る経路を提供する。次いで、それぞれのクランプ720a、bは、ブレーシングエレメント820a、bおよびグリッピングセグメント835a、bを提供されており、クランプがそれらのテンショニング導管810aに沿ってテンションをかけられるときに、それぞれのクランプのグリッピングセグメントは、対応するブレーシングエレメントに向けて引き寄せられる。
【0123】
それぞれのクランプ720a、bのブレーシングエレメント820a、bは、自転車のコンポーネント(たとえば、フロントフォークのレッグを構成する平行なポストなど)を把持するのに理想的な表面輪郭(surface contour)または表面プロファイルを提供され得る。したがって、それぞれのブレーシングエレメント820a、bは、平行軸線に沿って走ることができる実質的に弧状のまたはそうでなければ丸みを帯びた断面を有することが可能であり、それが、平行なポスト(たとえば、自転車ドライブアッセンブリ100の第1の実施形態に関して
図1~
図3に示されているものなど)を把持することができるようになっている
【0124】
クランプ720a、bが自転車フォークを把持することができるようにクランプ720a、bを位置付けするために、クランプは、互いに対して固定された場所に間隔を離して配置されている。したがって、クランプ720a、bは、それらのそれぞれのテンショニング導管810a、bまたは導管を含有するハウジング780a、bによってリジッドに位置付けされ得、それは、細長いサポート750a、bであることが可能であり、または、それは、細長いサポートの一部であることが可能である。典型的に、クランプ720a、bが互いから間隔を離して配置されているときには、自転車ホイールがクランプ同士の間を通るために十分なスペースが、クランプ同士の間に提供される。
【0125】
いくつかの実施形態において、クランプ720a、bの間のスペースは、調節可能であり得、ドライブアッセンブリ700が、異なるフォーク設計および異なるサイズホイールを有する自転車に適用され得るようになっている。いくつかのそのような実施形態において、細長いサポート750a、bは、互いに対してヒンジ式になっていることが可能であり、それらが水平方向に調節可能であり得るようになっている。
【0126】
クランプアクチュエーター790は、2つのテンショニングケーブルまたは他のテンショニングメカニズム800aに同時に手動でテンションをかけるレバーであることが可能である。アクチュエーター790およびテンショニングメカニズム800aの機能は、
図20A~
図20Bを参照して説明される。第1の細長いサポート750aのメカニズム800aは、部分的に図示されており、テンショニングケーブル自身は示されていない。第1の構成では、クランプ720a、bはそれらが
図14~
図16および
図20Aにある通りに示されており、クランプアクチュエーター790は、細長いサポート750a、bに対して直角に近い角度で上昇した位置にあるということがさらに留意される。第2の構成では、クランプはそれらが
図17~
図19にある通りに示されており、クランプアクチュエーター790は、それらの図に示されているように低下させられている。
【0127】
示されているように、テンショニング導管810aは、リジッドシャフト830aを収容している。リジッドシャフトは、典型的に、テンショニングケーブル(図示せず)によって、クランプアクチュエーター790にリンク接続されている。テンショニングケーブルは、典型的に、リジッドシャフトをアクチュエーター790に向けて引き寄せる。テンショニングメカニズム800aは、スプリング840aをさらに含み、スプリング840aは、引張力に対抗し、それによって、アクチュエーター790から離れるようにクランプ720a、bの方向へリジッドシャフト830aを押す。リジッドシャフト830aは、典型的に、グリッピングセグメント835a、bをさらに含み、グリッピングセグメント835a、bは、対応するクランプ720a、bに隣接してシャフトの端部において半径方向に延在している。
【0128】
図20A~
図20Bは、それぞれ、第1の構成および第2の構成における自転車ドライブアッセンブリ700の側面図を提供しており、カバーが除去された状態になっており、第1のクランプ720aのテンショニングメカニズム800aが見えるようになっている。
図20A~
図20Bに示されている実施形態では、2つのスプリング840a、870aが示されており、引張力の反対にアクチュエーター790から離れるようにリジッドシャフト830aを押すように示されているスプリング840aは、より大きい第2のスプリング870aの中に入れ子にされたより小さい直径のスプリングであるということが留意される。より大きい第2のスプリングは、定荷重スプリング870aとして、より詳細に下記に議論されており、それは、アクチュエーター790によって提供される過剰な引張力を吸収する。
【0129】
テンショニングメカニズム800aの文脈におけるリジッドシャフト830aの構造は、
図4~
図11の実施形態を参照して上記に議論されているものと同様である。
図4の実施形態を参照してより詳細に議論されて示されているように、テンショニング導管810aは、経路をそれぞれ含み、対応するピンが、経路に沿って通過する。経路は、対応するテンショニング導管に沿って軸線方向にそれぞれ延在しており、それが軸線方向に延在するにつれて、導管の周囲部の周りを通過している。したがって、対応するピンが経路に沿って通過するときには、対応するリジッドシャフト830aが軸線方向に回転する。
【0130】
このように、クランプ720a、bは、
図14~
図16および
図20Aに示されているテンションをかけられていない第1の構成から、
図17~
図19および
図20Bに示されているテンションをかけられた第2の構成へ移行する。第1の構成では、力は、アクチュエーター790によって提供されず、したがって、スプリング840aによって提供されるスプリング力に対抗する引張力がない。そうであるので、リジッドシャフト830aは、完全に延在させられ、ピンは、それらのそれぞれの経路の第1の端部にある。
【0131】
さらに、第1の構成では、クランプのグリッピングセグメント835a、bは、対応するリジッドシャフト830a、bによって回転させられており、それらが、対応するブレーシングエレメント820a、bと干渉しないようになっている。示されているように、グリッピングセグメント835a、bは、対応するリジッドシャフト830a、bからブレーシングセグメント820a、bの軸線に平行な方向に延在することが可能であり、クランプが、対応する平行なポスト(たとえば、自転車フォークのレッグなど)に直接的に適用され得るようになっている。
【0132】
第1の構成から第2の構成へ移行する際に、アクチュエーター790が使用され、スプリング840aからのスプリング力の反対に、引張力をテンショニングメカニズム800aに印加する。したがって、リジッドシャフト830aは、対応するテンショニング導管810aに沿って移動し、ピンは、対応する経路に沿って移動する。そうであるので、リジッドシャフト830aは、アクチュエーター790に向けて移動して回転し、グリッピングセグメント835a、bが、対応するブレーシングセグメント820a、bを横切ってリジッドシャフト830a、bから半径方向に延在するようになっており、ブレーシングセグメントに対してブレースされた任意の物体に、クランピング力として引張力を印加するようになっている。
【0133】
したがって、アクチュエーター790から力が印加されると、クランピングメカニズム720a、bは、
図14~
図16に示されている第1の構成から、
図17~
図19に示されている第2の構成へ移行し、第1の構成では、リジッドシャフト830aは、テンションをかけられておらず、グリッピングセグメント835a、bは、ブレーシングエレメント820a、bと干渉していない。第2の構成では、リジッドシャフト830aは、テンションをかけられており、アクチュエーター790に向けて引き寄せられており、それによって回転させられ、グリッピングセグメント835a、bが、ブレーシングエレメント820a、bを横切って延在し、クランピング力を印加するようになっている。
【0134】
さらに、
図14~
図20Bに示されている実施形態では、クランピングメカニズム720a、bがさまざまな厚さを有する自転車フォークに自動的に調節するので、自転車ドライブアッセンブリ700は、多種多様な自転車に固定され得る。アクチュエーターがクランプ720a、bを対応する自転車フォークにしっかりとロックするようにするために、アクチュエーター790は、典型的に、その自身のロッキング位置へ移行されなければならない。これは、
図17~
図19に示されている位置であり、そこでは、アクチュエーターは、細長いサポート750a、bの方向に水平方向に延在している。一般的に、アクチュエーター790からテンショニングケーブルへ直接的に引張力を印加し、それによって、シャフト830aにそれを伝達することは、スプリング840aの力の反対にアクチュエーターに向けてシャフトを引き寄せることとなる。アッセンブリ700が適用される自転車フォークの厚さが既知の場合には、テンショニング導管810aは、クランプ720a、bが自転車フォークの上にクランプするときに、アクチュエーター790がそのロッキング位置に接近するようにキャリブレートされ得る。
【0135】
しかし、さまざまな厚さの自転車フォークへのクランピングを収容するために、クランピングメカニズム720a、bのそれぞれによって印加される実際のクランピング力は、最大ロッキング力に到達しなければならず、そのレベルの力が到達された後に、アクチュエーター790によって印加される任意の追加的な力が、再方向付けされなければならない。同様に、クランプ720a、bがロックされた後のアクチュエーター790の任意の追加的な移動は、テンショニングシステムの中のたるみとして吸収されなければならない。したがって、ロッキング力は、定荷重スプリング870aによって調整される。定荷重スプリング870aは、上記に議論されているより小さいスプリング840aによって印加されるより従来のスプリング力とは対照的に、一定の力を印加するものとして議論されているということが理解されることとなる。しかし、本明細書で議論されている方式で過剰な力を一貫して吸収するためにスプリングが使用され得る限りにおいて、従来のスプリングも同様に使用され得る。そうであるので、スプリングは、本明細書で議論されている自転車ドライブアッセンブリ700の通常の使用法の間に予期される通過にわたって、実質的に一貫した力を提供するべきである。
【0136】
示されているように、それぞれのテンショニングメカニズム800aは、キャリッジサポート880aを提供されている。このキャリッジサポート880aは、細長いサポート750a、bの外側の表面においてアクセス可能なキャリッジブラケット890a、bによって支持されている。アクチュエーター790によって力を印加するときに、それぞれのテンショニングメカニズム700aにおける力は、最初にグリッピングセグメント835a、bに印加され、対応するブレーシングエレメント820a、bに向けてグリッピングセグメントを引き寄せる。自転車ドライブアッセンブリ700が自転車の上に位置付けされ、
図1~
図3に示されているように、それぞれのクランプ720a、bが対応する自転車フォークの上にクランプするようになっているとき、力がアクチュエーター790によって印加されるときには、グリッピングセグメント835a、bは、それがクランプ720aの中の自転車フォークのレッグに接触するまで、ブレーシングエレメント820a、bに向けて通過する。
【0137】
自転車フォークに接触した後に、グリッピングセグメント835aは、もはや、対応するブレーシングセグメント820a、bに向けて移動しない。その代わりに、定荷重スプリング870aを担持するキャリッジサポート880aが、クランプ720a、bに向けて移動し始め、それによって、スプリング870aを圧縮する。
【0138】
したがって、アクチュエーター790が第1のアンロック位置から第2のロック位置へ移動させられるときには、アクチュエーターの回転が、テンショニングメカニズム800aのケーブルにテンションをかける。次いで、アクチュエーター790の移動によって発生させられる力は、アクチュエーターの通過の第1の部分のために、最初にグリッピングセグメント835a、bに印加される。アクチュエーター790の通過の第1の部分の間に、テンショニングメカニズム800a、bによって印加される力は、対応するブレーシングセグメント820a、bに向けてグリッピングセグメント835a、bを移動させる。グリッピングセグメント835a、bが自転車のフォークのレッグに接触した後に、グリッピングセグメント835a、bは、ブレーシングセグメント820a、bに対して移動することを停止し、アクチュエーター790の移動によって発生させられる力が、その代わりにキャリッジサポート880aに印加される。アクチュエーター790の通過の第2の部分の間に、テンショニングメカニズム800aによって印加される力は、クランプ720a、bが静止したままの状態で、定荷重スプリング870aの力に対抗してキャリッジサポート880aを移動させる。したがって、グリッピングセグメント835a、bにおいて印加される最大クランピング力は、定荷重スプリング870aのスプリング力に対応している。
【0139】
上記に議論されているように、多くの実施形態において、グリッピングセグメント835a、bは、アクチュエーター790による力の印加の間に、第1の構成における第1の配向から第2の構成における第2の配向へ回転する。そのような実施形態では、対応するシャフト830a、bの回転は、アクチュエーター790の通過の第1の部分の間にある。グリッピングセグメント835a、bが適切な位置へ回転させられた後に、グリッピングセグメントは、グリッピングセグメントとブレーシングセグメント820a、bとの間にクランプされている物体(典型的に、自転車のフォーク)に向けて引き寄せられる。フォークの上にクランプした後に、アクチュエーター790からの任意の追加的な力は、キャリッジ880aに再方向付けされ、次いで、それは、対応する定荷重スプリング870aに対向して移動させられる。
【0140】
図21A~
図21Bは、自転車110の上に装着されている、
図4の自転車ドライブアッセンブリ400の上面斜視図を示している。
図21Cは、自転車110の上に装着されている、
図4の自転車ドライブアッセンブリ400の側面図を示している。
【0141】
示されているように、自転車ドライブアッセンブリ400は、ドライブアッセンブリを自転車110に固定するための2つのクランプ420a、bを含む。示されているように、それぞれのクランプ430a、bは、自転車のフロントフォークの対応するレッグ130a、bに固定され得る。
【0142】
自転車ドライブアッセンブリ400は、自転車ホイール160を駆動するためのドライブメカニズム440と、ドライブメカニズム440からクランプ420a、bへ延在する1対の細長いサポート450a、bとをさらに提供する。示されているように、自転車ホイール160は、細長いサポート450aと細長いサポート450bとの間に少なくとも部分的に通っている。
【0143】
典型的に、それぞれのクランプ420a、bは、細長いサポート450a、bのうちの1つに対応しており、それぞれの細長いサポートが、そのそれぞれのクランプにおいて終了するようになっている。細長いサポート450a、bは、対応するクランプ420a、bを作動させるためのメカニズム(または、メカニズムの一部分)をさらに提供することが可能である。
【0144】
示されているように、ドライブメカニズム440は、自転車ホイール160の半径方向外側表面に適用されるローラー470を含む摩擦ドライブである。ローラー470は、多種多様な材料を含むことが可能であり、いくつかの実施形態において、ゴムまたはゴム引きのコアおよび石の外側層を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、ローラー470は、相互交換可能であり得、ユーザーが、天候条件または表面条件に関して、適当なローラーを選択することができるようになっている。さらに、示されている実施形態にあるように、自転車ホイール160は、ドライブメカニズム440のローラー470と自転車のフォークのレッグ130a、bの上のクランプ420a、bの固定ポイントとの間に、少なくとも部分的に位置付けされ得る。したがって、自転車ホイール160のいずれかの側にある細長いサポート450a、bは、クランプ420a、bに向けて方向付けられた力を発生させるようにサイズ決めされており、それによって、ローラー470と自転車ホイール160の外側表面との間に圧力を提供する。このように、ドライブアッセンブリ100は、自転車ドライブアッセンブリの重量よりも大きい力をローラー470から自転車ホイール160の外側表面へ印加することが可能である。
【0145】
自転車ドライブアッセンブリ100、400、700のさまざまな実施形態が、さまざまな特徴を組み込んで示されているが、追加的な特徴および機能性も同様に追加され得る。たとえば、実施形態は、ヘッドライト、方向指示器、および埋め込みカメラを組み込むことが可能である。これらの特徴は、ドライブアッセンブリ100、400、700自身の中へ組み込まれ得、または、いくつかのコンポーネントは、リモート600の中に埋め込まれ得る。
【0146】
自転車ドライブアッセンブリ100、400、700は、自転車110のフロントホイール160の上に装着されるように示されているが、いくつかの実施形態において、アッセンブリは、同様にバックホイールに装着され得るということが理解されることとなる。
【0147】
図22は、本開示による自転車のホイールを駆動するための方法を図示するフローチャートを示している。
【0148】
示されているように、方法は、一般的に、摩擦ローラー170、470、770を駆動するドライブモーター190を最初に提供するステップと、次いで、自転車110の被駆動ホイール160の速度を監視するステップとを含む。速度の監視は、RPMセンサー(たとえば、ホール効果センサーなど)を使用して、モーター自身の速度を監視することによって行われ得る。
【0149】
したがって、示されているように、バイクは、初期にはレスト状態にある(1400)。ユーザーがペダルを踏み始めると(1410)、方法は、バイクが移動しているということを決定するが、モーター速度または検出されるホイール速度が閾値レベルを下回ったままである限りにおいて、スロットルは無効になったままである(1420)。
【0150】
モーターまたはホイール速度がスロットル有効化閾値レベルを超えると(1430)、スロットルは有効になるが(1440)、自転車ドライブアッセンブリ100のアシスト機能は、非アクティブのままである。
【0151】
スロットルがユーザーによって(たとえば、上記に議論されているリモートコントロール600などによって)活性化させられると(1450)、ドライブモーター190のアシスト機能がターンオンされる(1460)。したがって、モーター速度が閾値レベルを上回っており、スロットルが活性化させられている場合にのみ、アシストは、典型的にアクティブになっている。
【0152】
スロットルがユーザーによって解放される場合には(1470)、モーター速度がスロットル有効化閾値を上回っている限りにおいて、スロットルは有効になったままであるが、アシスト機能性がターンオフされる(1440)。同様に、モーター速度がスロットルアシスト閾値を下回って落ちる場合には(1480)、スロットルは無効になり(1420)、ユーザーは、ドライブアッセンブリに影響を与えることなく、ブレーキをかけるかまたは惰走停止することが可能である。
【0153】
使用時に、モーターは、さまざまな方式で適用され得る。モーター速度は、上記に議論されているRPMセンサーによって既知であるので、モーターが作動させられるときには、モーターは、現在のモーター速度に対して所定の速度で作動させられ得、ホイールが、現在のホイール速度に対して駆動され、それによって、より効率的に動作するようになっている。たとえば、モーター速度が既知である場合には、任意の速度で一定の予測可能な加速度を適用するために、力の印加は、現在の速度よりも数パーセンテージ高い速度で行われ得る。同様に、いくつかの実施形態において、モーターは、現在の速度で適用され得、現在の速度が維持されるようになっている。さまざまな潜在的なオプションおよびアルゴリズムは、スマートフォンアプリケーションによって選択可能であり得る。
【0154】
したがって、電子コントローラーシステムは、デバイスのアームの上に装着されている電子コントローラーから構成され得、それは、モーターの中に一体化された毎分回転数センサーに接続されている。次いで、電子コントローラーは、独自のアルゴリズムを提供され得、独自のアルゴリズムは、(毎分回転数)の変化に関して、モーターの内側のホールセンサーを常に監視し、そのときの自転車の速度に基づいて、モーターに送達される電流の量を調節する。これは、バッテリー寿命を最適化し、摩擦ドライブトランスミッションの上のローラーがスリップするという共通の問題を解決する。また、電子コントローラーは、bluetoothを介してモバイルアプリにデータを提供する。
【0155】
そうであるので、いくつかの実施形態において、ドライブアッセンブリは、(たとえば、スマートフォンの上などにある)ユーザーアプリケーションにリンク接続され得る。次いで、アプリケーションは、ユーザーがバイクレーンハザードをマッピングすることおよび付近にいる他のバイカーに警告することを可能にすることができる。また、それは、近くの自転車運転者のことを車のドライバーに警告することを可能にすることもできる。
【0156】
いくつかの実施形態において、モバイルアプリケーションは、デバイスの電子コントローラーおよび電話の他のセンサーから、bluetoothを介してデータを受信する。モバイルアプリケーションは、たとえば、ライダーのパフォーマンス(速度、マイル、カロリー、Co2フットプリントなど)およびモーター情報(速度、バッテリーレベル、パワー出力など)の可視化などのような、基本オプションと、たとえば、以下などのような高度なオプションとを特徴とすることが可能である。
【0157】
ハザードマッピング:ライダーは、電話がライダーのポケットの中にある状態で、バイクのハンドルバーの上に取り付けられているリモートの上のハザードボタンを押すことによって、マップの上に場所ピンを追加することが可能である。
【0158】
ライダーが他の誰かによって落とされたピンに接近するときには、アプリは、デバイスに警告し、ライダーに信号を送ることとなる。
【0159】
装着されたバーチャルベル(Virtual bell mounted):ライダーは、ハンドルバーデバイスの上のボタンを押圧することとなり、自分のリアルタイムの場所を他のナビゲーションまたはマッピングアプリケーションに中継して伝えることができることとなる。
【0160】
いくつかの実施形態において、電気モーターに給電することができるリチウムイオンバッテリーが、電子コントローラーシステムを介してモーターパックに配線されている。活性化させられるとき、および、電子コントローラーの要求に応じてのみ、バッテリーは、電気モーターに給電する。バッテリーは、共通のAC電源から再充電され得る。バッテリー、モーター、および電子コントローラーユニットは、単一のサポートの上に直ぐ近くに装着されており、それらを接続するために、短いコネクターのみが必要とされる。リチウムイオンバッテリーが述べられているが、他のバッテリー化学も同様に企図される。
【0161】
いくつかの実施形態において、電子制御ユニットは、バッテリーから発生させられた電力を電気モーターに送達することを管理することができる。電子コントローラーは、パルス信号の上でのみ動作するようにソフトウェアによって設定され、バッテリーによって発生させられる供給の振幅の速い変化を電気モーターに送信する。供給の増加の後に、コントローラーは、電気モーターに電力を送信することを即座に停止する。
【0162】
本発明は、いくつかの説明された実施形態に関して、かなり詳しくいくらかの特殊性を伴って説明されてきたが、それが任意のそのような詳細もしくは実施形態または任意の特定の実施形態に限定されるべきであるということを意図しているのではなく、それは、添付の特許請求の範囲を参照して、先行技術を考慮して、そのような特許請求の範囲の可能な限り最も広い解釈を提供するように解釈されるべきであり、したがって、本発明の意図した範囲を効果的に包含するべきである。そのうえ、先述のものは、現在では予見されていない本発明のごくわずかな修正例がそれに対する均等物を表す可能性があるということにもかかわらず、本発明者によって予見されている実施形態(それに関して、実施可能な説明が利用可能であった)の観点から本発明を説明している。