(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】ネットワーク品質回復方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/04 20090101AFI20240312BHJP
H04W 28/18 20090101ALI20240312BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W28/18
(21)【出願番号】P 2021573520
(86)(22)【出願日】2020-04-09
(86)【国際出願番号】 CN2020083910
(87)【国際公開番号】W WO2020248683
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2021-12-10
(31)【優先権主張番号】201910498445.X
(32)【優先日】2019-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】グー シーピン
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第1819096(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0259723(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24-7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定されたキーパフォーマンス指標KPIと第1の制約条件との間の第1の対応関係における各KPIについて、前記KPIが、前記KPIに対応する第1の制約条件を満たすか否かを判定することと、
前記第1の対応関係において少なくとも1つのKPIが前記少なくとも1つのKPIにそれぞれ対応する第1の制約条件を満たしていないと確定したことに応答して、予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の第2の対応関係、及び第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが同じか否かに応じて、ネットワーク品質回復処理を行うこととを含み、
前記予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の前記第2の対応関係、及び前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが同じか否かに応じてネットワーク品質回復処理を行うことは、
各第1の構成パラメータについて、前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが異なる場合、あるいは、前記第2の構成パラメータが前記第1の構成パラメータを含み、且つ前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していない場合に、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値及び/又はネットワーク管理での値を修正し、前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とを同一にし、且つ前記第2の構成パラメータが前記第1の構成パラメータを含む場合に、前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過するということと、
全ての前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク要素領域での値と前記ネットワーク管理での値とがいずれも同じであり、且つ前記第1の構成パラメータの全てが予め設定された条件を満たす場合に、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知を送信し、そのうち、前記予め設定された条件は、前記第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含まない、あるいは、前記第2の構成パラメータが前記第1の構成パラメータを含み、且つ前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過することを含むということの少なくとも1つを含み、
前記第2の構成パラメータのネットワーク要素領域での値が前記第2の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過すると、ネットワーク品質に良好な影響を与
え、
前記第1の構成パラメータは、CFI(Control Format Indicator)、PCI(Physical Cell Identifier)、およびUE送信電力最大値の少なくとも1つを含む、
ネットワーク品質回復方法。
【請求項2】
第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正の確定に応答して、前記第2の対応関係における第2の構成パラメータが前記第3の構成パラメータを含むか否かに応じて、前記第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効であるか否かを確定することをさらに含
み、
前記第3の構成パラメータは、CFI、PCI、UE送信電力最大値、QoS(Quality of Service)、DSCP(Differentiated Service Code Point)マップのDSCP、およびQoS DSCPマップのQCI(QoS Class Identifier)の少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効であると確定したことに応答して、前記第3の構成パラメータの変更記録を記憶すること、又は、
前記第3の構成パラメータの修正が有効でないと確定したことに応答して、前記第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が前記第2の対応関係に違反するとユーザに提示することをさらに含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の対応関係における前記第2の構成パラメータが前記第3の構成パラメータを含むか否かに応じて、前記第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効であるか否かを確定することは、
前記第2の構成パラメータが前記第3の構成パラメータを含まないと確定したこと、又は前記第2の構成パラメータが前記第3の構成パラメータを含み、且つ、前記第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過したと確定したことに応答して、前記第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効であると確定するということ、及び、
前記第2の構成パラメータが前記第3の構成パラメータを含み、且つ、前記第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過しないと確定したことに応答して、前記第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が発効しないと確定するということの少なくとも1つを含む、
請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過することは、
前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件のデフォルト値であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が前記デフォルト値と等しいということと、
前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件の値の範囲であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が前記値の範囲内であるということと、
前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きのデフォルト値であり、且つ前記条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が前記デフォルト値と等しいということ、又は、
前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ前記条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が前記値の範囲内であるということの少なくとも1つを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していないことは、
前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件のデフォルト値であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が前記デフォルト値と同一でないということと、
前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件の値の範囲であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が前記値の範囲内にないということと、
前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きのデフォルト値であり、且つ前記条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が前記デフォルト値と同一でないということと、
前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ前記条件が成立しないということ、又は、
前記第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ前記条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が前記値の範囲内にないということの少なくとも1つを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク要素領域での値の修正、及び前記ネットワーク管理での値の修正は、
前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが異なり、且つ前記第1の構成パラメータが予め設定された条件を満たす場合に、前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク管理での値を前記ネットワーク要素領域での値に修正し、そのうち、前記予め設定された条件は、前記第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含まない、あるいは、前記第2の構成パラメータが前記第1の構成パラメータを含み、且つ前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク要素領域での値が前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過することを含むということと、
前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが異なり、且つ前記第2の構成パラメータが前記第1の構成パラメータを含み、前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク要素領域での値が前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過しておらず、前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク管理での値が前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過する時に、前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値をネットワーク管理での値に修正するということ、又は、
前記第2の構成パラメータが前記第1の構成パラメータを含み、且つ前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク要素領域での値と前記ネットワーク管理での値とがいずれも前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していない場合に、前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク要素領域での値と前記ネットワーク管理での値とを、前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過できる値に修正するということの少なくとも1つを含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の対応関係における各KPIがいずれも前記KPIに対応する第1の制約条件を満たすと確定したことに応答して、前記ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内の第4の構成パラメータの第1の修正回数及び第1の修正詳細を取得し、前記第4の構成パラメータの第1の修正回数と第1の修正詳細に基づいて、予め設定された構成パラメータの名称、第2の修正回数と第2の修正詳細との間の第3の対応関係を更新することをさらに含み、
前記第4の構成パラメータは、前記ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内に、ユーザによって修正される、ネットワーク管理での値の構成パラメータである、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内の前記第4の構成パラメータの前記第1の修正回数及び前記第1の修正詳細を取得することは、
前記ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内の前記第4の構成パラメータの変更記録を取得することと、
前記第4の構成パラメータの変更記録に基づいて、前記第4の構成パラメータの前記第1の修正回数及び前記第1の修正詳細を確定することとを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の対応関係と前記第2の対応関係がモデル駆動方式により実現される、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
プロセッサと、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とを備え、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には指令が記憶されており、前記指令が前記プロセッサによって実行される時に、請求項1~10のいずれか一項に記載のネットワーク品質回復方法を実現する、
ネットワーク品質回復装置。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶され、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に、請求項1~10のいずれか一項に記載のネットワーク品質回復方法のステップを実現する、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項13】
予め設定されたキーパフォーマンス指標KPIと第1の制約条件との間の第1の対応関係における各KPIについて、前記KPIが、前記KPIに対応する第1の制約条件を満たすか否かを判断するように配置された判断モジュールと、
前記第1の対応関係において少なくとも1つのKPIが前記少なくとも1つのKPIにそれぞれ対応する第1の制約条件を満たしていないと確定したことに応答して、予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の第2の対応関係、及び第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが同一であるか否かに応じて、ネットワーク品質回復処理を行うように配置されたネットワーク品質処理モジュールとを備え、
前記予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の前記第2の対応関係、及び前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが同じか否かに応じてネットワーク品質回復処理を行うことは、
各第1の構成パラメータについて、前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが異なる場合、あるいは、前記第2の構成パラメータが前記第1の構成パラメータを含み、且つ前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していない場合に、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値及び/又はネットワーク管理での値を修正し、前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とを同一にし、且つ前記第2の構成パラメータが前記第1の構成パラメータを含む場合に、前記第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過するということと、
全ての前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク要素領域での値と前記ネットワーク管理での値とがいずれも同じであり、且つ前記第1の構成パラメータの全てが予め設定された条件を満たす場合に、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知を送信し、そのうち、前記予め設定された条件は、前記第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含まない、あるいは、前記第2の構成パラメータが前記第1の構成パラメータを含み、且つ前記第1の構成パラメータの前記ネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが前記第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過することを含むということの少なくとも1つを含み、
前記第2の構成パラメータのネットワーク要素領域での値が前記第2の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過すると、ネットワーク品質に良好な影響を与
え、
前記第1の構成パラメータは、CFI、PCI、およびUE送信電力最大値の少なくとも1つを含む、
ネットワーク品質回復装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信技術分野に関するものであるが、これに限定されない。
【背景技術】
【0002】
5Gセルラー移動通信ネットワークの品質劣化を引き起こす原因は様々であり、日常の保守操作において、ネットワーク品質はシステムの構成パラメータと密接に関連することが分かっており、多くの場合、ネットワーク品質が劣るようになるのは、構成パラメータが不適切に修正された結果であって、これは、一般的に、メンテナンス要員が修正された構成パラメータを人為的に分析し、次いで、関連する構成パラメータを修正して、ネットワークを回復するように修正することを必要とするため、時間と労力を要する。
【発明の概要】
【0003】
本願の実施例の一態様は、予め設定されたキーパフォーマンス指標(Key Performance Indicator,KPI)と第1の制約条件との間の第1の対応関係における各KPYについて、当該KPIが、当該KPIに対応する第1の制約条件を満たすか否かを判定することと、第1の対応関係において少なくとも1つのKPIが当該少なくとも1つのKPIにそれぞれ対応する第1の制約条件を満たしていないと確定したことに応答して、予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の第2の対応関係、及び第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが同じか否かに応じて、ネットワーク品質回復処理を行う、ネットワーク品質回復方法を提供する。
【0004】
本願の実施例の別の形態は、プロセッサと、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とを備え、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には指令が記憶されており、当該指令が前記プロセッサによって実行される時に、上記のネットワーク品質回復方法を実現する、ネットワーク品質回復装置をさらに提供する。
【0005】
本願の実施例のさらに別の形態は、コンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に、上記のネットワーク品質回復方法のステップを実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
本願の実施例のまたさらに別の形態は、予め設定されたKPIと第1の制約条件との間の第1の対応関係における各KPIについて、当該KPIが、当該KPIに対応する第1の制約条件を満たすか否かを判断するように配置された判断モジュールと、第1の対応関係において少なくとも1つのKPIが当該少なくとも1つのKPIにそれぞれ対応する第1の制約条件を満たしていないと確定したことに応答して、予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の第2の対応関係、及び第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが同一であるか否かに応じて、ネットワーク品質回復処理を行うように配置されたネットワーク品質処理モジュールとを備える、ネットワーク品質回復装置をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図面は、本願の実施例の技術案をさらに理解するために提供されるものであり、明細書の一部を構成し、本願の実施例の技術案を説明するために本願の実施形態とともに使用されるが、本願の実施例の技術案を制限するものではない。
【
図1】本願の実施例が提供するネットワーク品質回復方法のフロー模式図である。
【
図2】本願の実施例が提供するネットワーク品質回復装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本願の実施例について図面を組み合わせながら詳しく説明する。なお、本願における実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに任意に組み合わせることができる。
【0008】
図面のフローチャートに示されるステップは、例えば1組のコンピュータなど、指令を実行できるコンピュータシステムにおいて実行することができる。また、論理的な順序がフローチャートに示されているが、場合によっては、図示又は説明されたステップが、本明細書に記載されたものとは異なる順序で実行されてもよい。
【0009】
図1に示すように、これは本願の実施例が提供するネットワーク品質回復方法のフローチャート図であり、当該方法はステップ100及びステップ101を含んでよい。
【0010】
ステップ100では、予め設定されたKPIと第1の制約条件との間の第1の対応関係における各KPIについて、当該KPIが、当該KPIに対応する第1の制約条件を満たすか否かを判定する。
【0011】
本願が提供する実施例によると、当該第1の対応関係は、観察された粒度サイクル数Nをさらに含んでもよく、Nは1以上の整数であり、例えば、N=3である。
【0012】
例示的な一実施形態において、第1の対応関係はモデル駆動方式によって実現することができる。モデル駆動の利点は、業務を中断することなく、モデルを修正することにより、迅速にオンラインで使用できることである。
【0013】
例示的な一実施形態において、第1の対応関係はモデル駆動方式によらずに実現することもでき、本願の実施例は第1の対応関係の具体的な実現方法について限定せず、また、具体的な実現方法も本願の実施例の請求範囲を限定するものではない。例えば、第1の対応関係は、第1の対応関係を含むネットワーク機能モデルによって実現することもできる。
【0014】
本願が提供する実施例によると、第1の対応関係におけるKPIは、ハンドオーバ成功率、アクセス成功率、及び/又はエアウェイパケット損失率を含んでよい。ここで、ハンドオーバ成功率に対応する第1の制約条件は、第1閾値(例えば、95%)以上であってよく、アクセス成功率に対応する第1の制約条件は、第2閾値(例えば、98%)以上であってよく、及び/又は、エアウェイパケット損失率に対応する第1の制約条件は、第3閾値(例えば、15%)以下であってよい。
【0015】
本願が提供する実施例によると、第1の対応関係における各KPIが、いずれも当該KPIに対応する第1の制約条件を満たす場合、ネットワーク品質が良好であることを示し、第1の対応関係において少なくとも1つのKPIが当該KPIに対応する第1の制約条件を満たさない場合、ネットワーク品質が劣ることを示す。
【0016】
本願が提供する実施例によると、KPIが、当該KPIに対応する第1の制約条件を満たすか否かを判定する時、N個の粒度サイクルの当該KPIの平均値、即ちVmean=(V1+V2+…+VN)/Nを取得することができる。
【0017】
例えば、N=3の場合、取得したハンドオーバ成功率の3つの粒度サイクル内での値がそれぞれ、95%、98%及び94%である時、ハンドオーバ成功率の平均値は95.67%であり、この平均値は第1閾値95%より大きく、ハンドオーバ成功率に対応する第1の制約条件を満たす。取得したアクセス成功率の3つの粒度サイクル内での値がそれぞれ、92%、95%及び93%である時、アクセス成功率の平均値は93.33%であり、この平均値は第2閾値98%未満であり、アクセス成功率に対応する第1の制約条件を満たさない。取得したエアウェイパケット損失率の3つの粒度サイクル内での値がそれぞれ15%、10%及び8%である時、エアウェイパケット損失率の平均値は11%であり、この平均値は第3閾値15%未満であり、エアウェイパケット損失率に対応する第1の制約条件を満たす。アクセス成功率が対応する第1の制約条件を満たさないため、ネットワーク品質が劣るという結論が得られる。
【0018】
ステップ101では、第1の対応関係において少なくとも1つのKPIが当該KPIに対応する第1の制約条件を満たさない場合に、予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の第2の対応関係、及び第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが同じか否かに応じて、ネットワーク品質回復処理を行う。
【0019】
本願が提供する実施例によると、保守操作要員が展開を経てネットワークのチューニングに成功した後、一部の構成パラメータには特殊性があり、数値又は値の範囲を指定しなければならず、万が一変更が不適切であった場合、ネットワーク品質に悪影響を及ぼすため、保守操作要員は、第2の対応関係を設定することによって、これらの構成パラメータの値を制約することができ、これにより、ネットワーク品質に良好な影響を及ぼす。
【0020】
本願が提供する実施例によると、第2の制約条件は、無条件のデフォルト値、無条件の値の範囲、条件付きのデフォルト値、条件付きの値の範囲のいずれかであってよい。
【0021】
例示的な一実施形態において、第2の対応関係はモデル駆動方式で実現してもよい。モデル駆動の利点は、業務を中断することなく、モデルを修正することにより、迅速にオンラインで使用できることである。
【0022】
例示的な一実施形態において、第2の対応関係はモデル駆動方式によらずに実現することもでき、本願の実施例は第2の対応関係の具体的な実現方法について限定せず、また、具体的な実現方法も本願の実施例の請求範囲を限定するものではない。例えば、第2の対応関係は、第2の対応関係を含むことができるネットワーク構成パラメータモデルによって実現することができる。
【0023】
本願が提供する実施例によると、第2の対応関係における第2の構成パラメータは、物理セル指標(Physical Cell Identifier,PCI)、UE送信電力最大値、及び/又はサービス品質(Quality of Service,QoS)、差分サービスコードポイント(Differentiated Service Code Point,DSCP)マップのDSCPを含んでよい。ここで、PCIに対応する第2の制約条件は、値の範囲が0~256(即ち、無条件の値の範囲)であってよい。UE送信電力最大値に対応する第2の制約条件は、デフォルト値23(即ち、無条件のデフォルト値)であってよい。QoS DSCPマップのDSCPに対応する第2の制約条件は、QoS分類指標(QoS Class Identifier,QCI)が1に等しい時、DSCPのデフォルト値は24であり、QCIが6に等しい時、DSCPのデフォルト値は0(即ち、条件付きのデフォルト値)であってよい。
【0024】
本願が提供する実施例によると、予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の第2の対応関係、及び第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが同じであるか否かに応じて、ネットワーク回復処理を行うことは、方法(1)及び方法(2)のいずれか1つ又は複数を含んでよい。
【0025】
方法(1)では、各第1の構成パラメータについて、当該第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが異なる場合、あるいは、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含み、且つ当該第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が当該第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していない場合に、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値及び/又はネットワーク管理での値を修正し、当該第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とを同一にし、且つ第2の構成パラメータが当該第1の構成パラメータを含む場合に、当該第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値が当該第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過できる。
【0026】
方法(2)では、全ての第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とがいずれも同じであり、且つ第1の構成パラメータの全てが予め設定された条件を満たす場合に、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知を送信し、そのうち、予め設定された条件は、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含まない、あるいは、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含み、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過できることを含む。ここで、第2の構成パラメータのネットワーク要素領域での値が第2の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過できると、ネットワーク品質に良好な影響を与える。
【0027】
本願が提供する実施例によると、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過するということは、以下のいずれか1つ又は複数を含む。第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件のデフォルト値であり、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値がデフォルト値と等しい。第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件の値の範囲であり、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が値の範囲内である。第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きのデフォルト値であり、且つ当該条件が成立し、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が当該デフォルト値と等しい。第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ当該条件が成立し、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が値の範囲内である。
【0028】
本願が提供する実施例によると、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していないということは、以下のいずれか1つ又は複数を含む。第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件のデフォルト値であり、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値がデフォルト値と等しくない。第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件の値の範囲であり、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が値の範囲内にない。第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きのデフォルト値であり、且つ条件が成立し、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値がデフォルト値と等しくない。第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きのデフォルト値であり、且つ条件が成立しない。第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ条件が成立し、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が値の範囲内にない。
【0029】
本願が提供する実施例によると、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値の修正、及びネットワーク管理での値の修正は、以下の方法(1)~方法(3)のいずれか1つ又は複数を含む。
【0030】
方法(1)では、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが異なり、且つ第1の構成パラメータが予め設定された条件を満たす場合に、第1の構成パラメータのネットワーク管理での値をネットワーク要素領域での値に修正し、そのうち、予め設定された条件は、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含まない、あるいは、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含み、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値が第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過するということを含む。
【0031】
方法(2)では、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが異なり、且つ第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含み、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値が第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過しておらず、第1の構成パラメータのネットワーク管理での値が第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過する時に、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値をネットワーク管理での値に修正する。
【0032】
方法(3)では、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含み、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とがいずれも第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していない場合に、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とを、第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過できる値に修正する。
【0033】
本願が提供する実施例によると、当該方法は、第1の構成パラメータ変更記録を記憶することを含んでもよい。
【0034】
本願が提供する実施例によると、第1の構成パラメータ変更記録は、第1の構成パラメータの名称及び修正詳細を含んでよく、ここで、修正詳細は、修正前の第1の構成パラメータのネットワーク管理での値及び修正後の第1の構成パラメータのネットワーク管理での値を含む。
【0035】
本願が提供する実施例によると、第1の構成パラメータ変更記録は、修正時間を含んでもよい。
【0036】
例えば、制御フォーマット指標(Control Format Indicator,CFI、サブフレーム内でチャネルにより占有される符号の数を示すために用いられる)のネットワーク要素領域での値は1であり、PCIのネットワーク要素領域での値は200であり、UE送信電力の最大値のネットワーク要素領域での値は23である。CFIのネットワーク管理での値は2であり、PCIのネットワーク管理での値は100であり、UE送信電力の最大値のネットワークチューブでの値は23である。よって、CFIのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値は異なり、第2の構成パラメータにCFIが含まれていない場合は、CFIのネットワーク管理での値を1に変更する。PCIのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値は異なり、第2の構成パラメータはPCIを含み、PCIに対応する第2の制約条件は無条件の値の範囲0~256であり、PCIのネットワーク要素領域での値はPCIに対応する第2の制約条件の検証を通過し、PCIのネットワーク管理での値を200に修正する。UE送信電力の最大値のネットワーク要素領域での値と、ネットワーク管理での値は同じであり、第2の構成パラメータはUE送信電力の最大値を含み、UE送信電力の最大値に対応する第2の制約条件は無条件のデフォルト値23であり、UE送信電力の最大値のネットワーク要素領域での値は、UE送信電力の最大値に対応する第2の制約条件の検証を通過し、UE送信電力の最大値のネットワーク要素領域での値及びネットワーク管理での値を変更する必要はない。
【0037】
上記CFI変更記録は、修正時間:2018年04月20日20時20分20秒;“CFI”:1→2、PCI変更記録は、修正時間:2018年04月20日20時20分20秒;“PCI”:200→100である。
【0038】
また、例えば、CFIのネットワーク要素領域での値は1であり、PCIのネットワーク要素領域での値は200であり、UE送信電力の最大値のネットワーク要素領域での値は21である。CFIのネットワーク管理での値は2であり、PCIのネットワーク管理での値は100であり、UE送信電力の最大値のネットワーク管理での値は23である。よって、CFIのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値は異なり、第2の構成パラメータにCFIが含まれていない場合は、CFIのネットワーク管理での値を1に修正する。PCIのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値は異なり、第2の構成パラメータはPCIを含み、PCIに対応する第2の制約条件は無条件の値の範囲0~256であり、PCIのネットワーク要素領域での値はPCIに対応する第2の制約条件の検証を通過し、PCIのネットワーク管理での値を200に修正する。UE送信電力の最大値のネットワーク要素領域での値はネットワーク管理での値と異なり、第2の構成パラメータはUE送信電力の最大値を含み、UE送信電力の最大値に対応する第2の制約条件は無条件のデフォルト値23であり、UE送信電力の最大値のネットワーク要素領域での値はUE送信電力の最大値に対応する第2の制約条件の検証を通過しておらず、UE送信電力最大値のネットワーク管理での値はUE送信電力最大値に対応する第2の制約条件の検証を通過し、UE送信電力最大値のネットワーク要素領域での値を23に変更する。
【0039】
上記CFI変更記録は、修正時間:2018年04月20日20時20分20秒;“CFI”:1→2、PCI変更記録は、修正時間:2018年04月20日20時20分20秒;“PCI”:200→100、PUE送信電力最大値変更記録は、修正時間:2018年04月20日20時20分20秒;“UE送信電力最大値”:21→23である。
【0040】
本願の実施例が提供するネットワーク品質回復方法によると、第1の対応関係に基づいてネットワーク品質を確定でき、ネットワーク品質が劣る場合には、第2の対応関係に基づいてネットワーク品質の回復処理を行うことで、ネットワーク品質のインテリジェントな回復を実現しており、労力と時間コストを節約することができる。
【0041】
本願が提供する実施例によると、当該方法はステップ102を含んでもよい。
【0042】
ステップ102では、第1の対応関係における各KPIがいずれも当該KPIに対応する第1の制約条件を満たす場合に、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内の第4の構成パラメータの第1の修正回数及び第1の修正詳細を取得し、第4の構成パラメータの第1の修正回数と第1の修正詳細に基づいて、予め設定された構成パラメータの名称、第2の修正回数と第2の修正詳細との間の第3の対応関係を更新し、第4の構成パラメータは、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内に、ユーザによって修正される、ネットワーク管理での値の構成パラメータである。
【0043】
本願が提供する実施例によると、第1の修正詳細と第2の修正詳細は、それぞれの修正に対応する第4の構成パラメータの名称、修正前の第4の構成パラメータのネットワーク管理での値及び修正後の第4の構成パラメータのネットワーク管理での値を含む。
【0044】
本願が提供する実施例によると、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内の第4の構成パラメータの第1の修正回数及び第1の修正詳細を取得することは、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内の第4の構成パラメータ変更記録を取得することと、第4の構成パラメータ変更記録に基づいて、第4の構成パラメータの第1の修正回数及び第1の修正詳細を確定することとを含む。
【0045】
本願が提供する実施例によると、第4の構成パラメータの第1の修正回数と第1の修正詳細に基づいて、予め設定された構成パラメータの名称、第2の修正回数と第2の修正詳細との間の第3の対応関係を更新することは、以下の方法(1)及び方法(2)のいずれか1つ又は複数を含んでよい。
【0046】
方法(1)では、第3の対応関係における構成パラメータが第4の構成パラメータを含む場合に、第3の対応関係における第4の構成パラメータに対応する第2の修正回数に第1の修正回数を加えて、第4の構成パラメータに対応する第1の修正詳細を第4の構成パラメータに対応する第2の修正詳細に追加する。
【0047】
方法(2)では、第3の対応関係における構成パラメータが第4の構成パラメータを含まない場合に、第4の構成パラメータの名称、第1の修正回数と第1の修正詳細との間の対応関係を第3の対応関係に追加する。
【0048】
例えば、現在ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が存在すると仮定すると、アラーム通知の発生時間は2018年04月20日20時20分20秒であり、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてネットワーク品質が回復するまでの期間内の第4の構成パラメータの修正記録は、(1)修正時間:2018年04月20日20時20秒;“PCI”:200→100、(2)修正時間:2018年04月20日20時20分20秒;“CFI”:1→2、(3)修正時間:2018年04月21日10時10分10秒;“PCI”:100→150、(4)修正時間:2018年04月21日10時10分10秒;“CFI”:2→3、(5)修正時間:2018年04月22日09時09分09秒;“PCI”:150→60である。現在の修正頻度表(即ち、第3の対応関係)は表1に示す通りである。
【0049】
【0050】
上記の第4構成パラメータ修正記録からPCIの第1の修正回数は3回で、第1の修正詳細は200→100100→150150→60であり、CFIの第1の修正回数は2回で、第1の修正の詳細は1→2,2→3であることが得られ、表1に示す頻度表にPCIが含まれているため、表1におけるPCIの第2の修正回数を5回に修正する。表1に示す頻度表にCFIが含まれていないため、表2に示すように、CFIの修正状況を頻度表に追加する。
【0051】
【0052】
本願が提供する実施例によると、当該方法は、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の変更が監視測定された時に、第2の対応関係における第2の構成パラメータが第3の構成パラメータを含むか否かに応じて、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効であるか否かを確定することをさらに含んでもよい。
【0053】
本願が提供する実施例によると、当該方法は、第3の構成パラメータのネットワーク管理における値の修正が有効である場合に、第3の構成パラメータ修正記録を記憶することを含んでよく、又は、当該方法は、第3の構成パラメータの修正が有効でない場合に、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が第2の対応関係に違反するとユーザに提示することを含んでもよい。
【0054】
本願が提供する実施例によると、第3の構成パラメータ修正記録は、第3の構成パラメータの名称及び修正詳細を含んでもよく、ここで、修正詳細は、修正前の第3の構成パラメータのネットワーク管理での値及び修正後の第3の構成パラメータのネットワーク管理での値を含んでもよい。
【0055】
本願が提供する実施例によると、第3の構成パラメータ変更記録は、修正時間を含んでもよい。
【0056】
例えば、ユーザがCFIのネットワーク管理における値を1から2に修正し、PCIのネットワーク管理における値を15から40に修正したとすると、CFI修正記録は、修正時間:2018年04月20日20時20分20秒;“CFI”:1→2、PCI変更記録は、修正時間:2018年04月20日20時20分20秒;“PCI”:15→40である。
【0057】
本願が提供する実施例によると、第2の対応関係における第2の構成パラメータが第3の構成パラメータを含むか否かに応じて、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効であるか否かを判断することは、以下の方法(1)及び方法(2)のいずれか1つ又は複数を含んでよい。
【0058】
方法(1)では、第2の構成パラメータが第3の構成パラメータを含まない場合、あるいは、第2の構成パラメータが第3の構成パラメータを含み、且つ第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過した時に、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効であると確定する。例えば、ユーザがCFIのネットワーク管理での値を1から2に修正し、PCIのネットワーク管理での値を15から40に修正すると仮定すると、第2の構成パラメータにはCFIが含まれていないため、第2の制約条件の検証を行う必要がなく、CFIのネットワーク管理における値の修正は有効である。第2の構成パラメータはPCIを含むため、第2の制約条件の検証が必要となり、第2の対応関係においてPCIが対応する第2の制約条件の値の範囲を0~256とする場合、修正後のPCIのネットワーク管理での値が0~256の範囲内であるか否かを検証する必要がある、修正後のPCIのネットワーク管理での値が40であるため、修正後のPCIのネットワーク管理での値が0~256の範囲内であることを示している。即ち、第2の制約条件の検証を通過した場合は、PCIのネットワーク管理での値の修正が有効である。
【0059】
方法(2)では、第2の構成パラメータが第3の構成パラメータを含み、且つ第3の構成パラメータのネットワーク管理における値の修正が第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過しない場合に、第3の構成パラメータのネットワーク管理における値の修正が有効でないと確定する。
【0060】
本願が提供する実施例によると、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過することは、以下のいずれか1つ又は複数を含んでよい。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件のデフォルト値であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値がデフォルト値と等しい。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件の値の範囲であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が値の範囲内である。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きのデフォルト値であり、且つ条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値がデフォルト値と等しい。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が値の範囲内である。第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していないことは、以下のいずれか1つ又は複数を含んでよい。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件のデフォルト値であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値がデフォルト値と同一でない。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件の値の範囲であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が値の範囲内にない。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きのデフォルト値であり、且つ条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値がデフォルト値と同一でない。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ条件が成立しない。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が値の範囲内にない。
【0061】
例えば、ユーザがCFIタイプのネットワーク管理での値を1に修正し、PCIのネットワーク管理での値を200に修正し、UE送信電力最大値のネットワーク管理での値を23に修正し、QoS DSCPマップのDSCPのネットワーク管理での値を20に修正し、QoS DSCPマップのQCIのネットワーク管理での値を6に修正したと仮定する。第2の構成パラメータはCFIタイプを含まないため、第2の制約条件の検証を行う必要がなく、CFIタイプのネットワーク管理での値の修正は有効である。第2の構成パラメータはPCIを含むため、第2の制約条件の検証が必要であり、第2の対応関係においてPCIが対応する第2の制約条件は無条件の値の範囲0~256であり、ユーザが修正した値は200であるため、無条件の値の範囲内で、検証を通過し、PCIのネットワーク管理で値の修正は有効である。第2の構成パラメータはUE送信電力の最大値を含むため、第2の制約条件の検証が必要であり、第2の対応関係において、UE送信電力の最大値に対応する第2の制約条件は、無条件のデフォルト値23であり、ユーザが修正した値は23であり、両者は一致しており、検証を通過し、UE送信電力の最大値のネットワーク管理での値の修正は有効である。第2の構成パラメータはQoS DSCPマップのDSCPを含むため、第2の制約条件の検証が必要であり、第2の対応関係におけるQoS DSCPマップのDSCPに対応する第2の制約条件は条件付きのデフォルト値であり、即ちQCIが1に等しい場合DSCPのデフォルト値は24である。QCIが6に等しい場合DSCPのデフォルト値は0である。よって、QCIが0に等しいということが成立する場合、DSCPのデフォルト値は6であり、ユーザが修正した値は20であり、両者は一致せず、検証を通過せず、QoS DSCPマップのDSCPのネットワーク管理での値の修正は発効しない。第2の構成パラメータはQoS DSCPマップのQCIを含まないため、第2の制約条件の検証を行う必要がなく、QoS DSCPマップのQCIのネットワーク管理での値の変更は有効である。
【0062】
本願の実施例が提供するネットワーク品質回復方法によると、予め設定されたKPIと第1の制約条件との間の第1の対応関係における各KPIについて、当該KPIが、当該KPIに対応する第1の制約条件を満たすか否かを判断し、第1の対応関係において少なくとも1つのKPIが当該KPIに対応する第1の制約条件を満たしていない場合に、予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の第2の対応関係、及び第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値が同一であるか否かに応じて、ネットワーク品質回復処理を行う。第1の対応関係において少なくとも1つのKPIが当該KPIに対応する第1の制約条件を満たしていない場合は、ネットワーク品質が劣ることを示し、第2の対応関係に基づいてネットワーク品質回復処理を行うことができ、これにより、ネットワーク品質のインテリジェントな回復を実現しており、労力と時間コストを節約することができる。
【0063】
また、第1の対応関係と第2の対応関係はモデル駆動により実現することができ、これにより、業務を中断することなく、モデルを修正することによって迅速にオンラインで使用することができる。
【0064】
本願の実施例は、プロセッサと、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とを備えてよく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には指令が記憶されており、指令がプロセッサによって実行される時に、上記のネットワーク品質回復方法を実現する、ネットワーク品質回復装置をさらに提供する。
【0065】
本願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に、上記のネットワーク品質回復方法のステップを実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0066】
図2に示すように、これは本願の実施例が提供する別のネットワーク品質回復装置の構造模式図であって、当該ネットワーク品質回復装置は、判断モジュール201と、ネットワーク品質処理モジュール202とを含んでよい。
【0067】
判断モジュール201は、予め設定されたKPIと第1の制約条件との間の第1の対応関係における各KPIについて、当該KPIが、当該KPIに対応する第1の制約条件を満たすか否かを判断するように構成してよい。
【0068】
ネットワーク品質処理モジュール202は、第1の対応関係において少なくとも1つのKPIがKPIに対応する第1の制約条件を満たしていない場合に、予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の第2の対応関係、及び第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値と、ネットワーク管理での値とが同一であるか否かに応じて、ネットワーク品質回復処理を行うように構成してよい。
【0069】
本願が提供する実施例によると、ネットワーク品質処理モジュール202は、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正を監視検出した場合に、第2の対応関係において第2の構成パラメータが第3の構成パラメータを含むか否かに基づいて、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効であるか否かを確定するように構成されてもよい。
【0070】
本願が提供する実施例によると、ネットワーク品質処理モジュール202は、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効である場合に、第3の構成パラメータ変更記録を記憶する、又は、第3の構成パラメータの修正が有効でない場合に、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が第2の対応関係に違反するとユーザに提示するように構成されてもよい。
【0071】
本願が提供する実施例によると、ネットワーク品質処理モジュール202は以下のいずれか1つ又は複数の方法を用いて、第2の対応関係における第2の構成パラメータが第3の構成パラメータを含むか否かに応じて、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効であるか否かを確定するように具体的に構成されてよい。第2の構成パラメータが第3の構成パラメータを含まない場合、又は第2の構成パラメータが第3の構成パラメータを含み、且つ、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過した場合に、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が有効であると確定する。第2の構成パラメータが第3の構成パラメータを含み、且つ、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過しない場合に、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が発効しないと確定する。
【0072】
本願が提供する実施例によると、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過することは、以下のいずれか1つ又は複数を含んでもよい。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件のデフォルト値であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値がデフォルト値と等しい。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件の値の範囲であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が値の範囲内である。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きのデフォルト値であり、且つ条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値がデフォルト値と等しい。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が値の範囲内である。
【0073】
本願が提供する実施例によると、第3の構成パラメータのネットワーク管理での値の修正が第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していないことは、以下のいずれか1つ又は複数を含んでよい。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件のデフォルト値であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値がデフォルト値と同一でない。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が無条件の値の範囲であり、且つ、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が値の範囲内にない。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きのデフォルト値であり、且つ条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値がデフォルト値と同一でない。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ条件が成立しない。第3の構成パラメータに対応する第2の制約条件が条件付きの値の範囲であり、且つ条件が成立し、修正された第3の構成パラメータのネットワーク管理での値が値の範囲内にない。
【0074】
本願が提供する実施例によると、ネットワーク品質処理モジュール202は、以下の方法(1)と方法(2)のいずれか1つ又は複数の方法を用いて、予め設定された第2の構成パラメータと第2の制約条件との間の第2の対応関係、及び第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが同じか否かに応じてネットワーク品質回復処理を行うことを実現するように具体的に構成されてよい。
【0075】
方法(1)では、各第1の構成パラメータについて、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが異なる場合、あるいは、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含み、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値又はネットワーク管理での値が第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していない場合に、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値及び/又はネットワーク管理での値を修正し、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とを同一にし、且つ第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含む場合に、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過する。
【0076】
方法(2)では、全ての第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とがいずれも同じであり、且つ第1の構成パラメータの全てが予め設定された条件を満たす場合に、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知を送信し、そのうち、予め設定された条件は、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含まない、あるいは、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含み、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過することを含む。
【0077】
第2の構成パラメータのネットワーク要素領域での値が第2の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過すると、ネットワーク品質に良好な影響を与える、
【0078】
本願が提供する実施例によると、ネットワーク品質処理モジュール202は、以下の方法(1)~方法(3)のいずれか1つ又は複数の方法を用いて、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値の修正、及び前記ネットワーク管理での値の修正を実現するように具体的に構成されてよい。
【0079】
方法(1)では、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが異なり、且つ第1の構成パラメータが予め設定された条件を満たす場合に、第1の構成パラメータのネットワーク管理での値をネットワーク要素領域での値に修正し、そのうち、予め設定された条件は、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含まない、あるいは、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含み、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値が第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過することを含む。
【0080】
方法(2)では、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とが異なり、且つ第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含み、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値が第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過しておらず、第1の構成パラメータのネットワーク管理での値が第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過する時に、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値をネットワーク管理での値に修正する。
【0081】
方法(3)では、第2の構成パラメータが第1の構成パラメータを含み、且つ第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とがいずれも第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過していない場合に、第1の構成パラメータのネットワーク要素領域での値とネットワーク管理での値とを、第1の構成パラメータに対応する第2の制約条件の検証を通過できる値に修正する。
【0082】
本願が提供する実施例によると、ネットワーク品質処理モジュール202は、第1の対応関係における各KPIがいずれも当該KPIに対応する第1の制約条件を満たす場合に、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内の第4の構成パラメータの第1の修正回数及び第1の修正詳細を取得し、第4の構成パラメータの第1の修正回数と第1の修正詳細に基づいて、予め設定された構成パラメータの名称、第2の修正回数と第2の修正詳細との間の第3の対応関係を更新するように構成されてもよく、第4の構成パラメータは、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内に、ユーザによって修正される、ネットワーク管理での値の構成パラメータである。
【0083】
本願が提供する実施例によると、ネットワーク品質処理モジュール202は以下の方法を用いて、ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内の第4の構成パラメータの第1の修正回数及び第1の修正詳細を取得することを実現するように具体的に構成されてよい。ネットワーク品質が劣るとのアラーム通知が送信されてからネットワーク品質が回復するまでの期間内の第4の構成パラメータの変更記録を取得する。第4の構成パラメータ変更記録に基づいて、第4の構成パラメータの第1の修正回数及び第1の修正詳細を確定する。
【0084】
本願が提供する実施例によると、第1の対応関係と前記第2の対応関係がモデル駆動方式により実現される。
【0085】
上記のネットワーク品質回復装置と上記のネットワーク品質回復方法の具体的な実現過程は同一であり、ここではこれ以上説明しない。
【0086】
当業者であれば、上述の内容において開示された方法における全ての又は一部のステップ、システム、装置における機能モジュール/ユニットは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実施され得ると理解できる。ハードウェアの実施形態において、上述した機能モジュール/ユニット間の区分は、必ずしも物理コンポーネントの区分に対応するものではない。例えば、1つの物理コンポーネントは複数の機能を有することができ、又は1つの機能又はステップは複数の物理コンポーネントが協働して実行することができる。一部のコンポーネント又は全てのコンポーネントは、デジタル信号プロセッサ又はマイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェア、又はハードウェアとして実施されるか、又は専用集積回路などのような集積回路として実施されてよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ読み取り可能な媒体上に分散することができ、コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体(又は非一時的媒体)及び通信媒体(又は一時的媒体)を含んでよい。当業者には周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術において実施される揮発性及び不揮発性、リムーバブル及び非リムーバブル媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多機能ディスク(DVD)又は他の光ディスクメモリ、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスクメモリ又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶でき、コンピュータによってアクセス可能である他の任意の媒体を含むがこれらに限定されない。さらに、当業者には周知のように、通信媒体は、通常、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波又は他の伝送機構のような変調データ信号における他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含むことができる。
【0087】
本願の実施例が開示する実施形態は上述の通りであるが、上述の内容は本願の実施例を容易に理解するためのものであって、本願の実施例を限定するものではない。本願の実施例が属する分野のいかなる技術者も、本願の実施例が開示した精神及び範囲から逸脱することがなければ、実施の形態及び詳細において任意の修正及び変更を行ってよいが、本願の実施例の請求範囲は、添付の特許請求の範囲にて規定された範囲を基準とするものとする。