IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テックウイング インコーポレイテッドの特許一覧

特許7453291電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法
<>
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図1
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図2
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図3
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図4
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図5
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図6
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図7
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図8
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図9
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図10
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図11
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図12
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図13
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図14
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図15
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図16
  • 特許-電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】電子部品テスター用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/28 20060101AFI20240312BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
G01R31/28 H
G06K7/10 412
G06K7/10 372
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022130037
(22)【出願日】2022-08-17
(65)【公開番号】P2023033172
(43)【公開日】2023-03-09
【審査請求日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】10-2021-0112825
(32)【優先日】2021-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516106564
【氏名又は名称】テックウイング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】ハン、ウィ-ジュン
(72)【発明者】
【氏名】シム、イン ボ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウン ピョ
【審査官】青木 洋平
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-148397(JP,A)
【文献】特開平09-178807(JP,A)
【文献】国際公開第2009/054404(WO,A1)
【文献】特開平09-325173(JP,A)
【文献】特開平11-023657(JP,A)
【文献】特開平03-029335(JP,A)
【文献】特開平07-104001(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0237071(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/28
G06K 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローディング領域にある積載要素に電子部品をローディングするローディング部と、
前記ローディング部によって積載要素にローディングされた後、テスト領域に移動された電子部品をテスターに電気的に連結して、電子部品に対するテストを遂行するテスト部と、
前記テスト部によってテスターに電気的に連結された電子部品に対するテストが完了した後、積載要素に載せられてアンローディング領域に移動されたテストの完了した電子部品を積載要素からアンローディングするアンローディング部と、
前記ローディング領域から前記テスト領域を経て前記アンローディング領域に移動する電子部品の識別コードを確認するための確認装置と、
前記ローディング部、前記テスト部、前記アンローディング部、及び前記確認装置を制御し、前記確認装置によって認識された識別コードを判読して個別電子部品別に情報を管理する制御装置と、を含み、
前記確認装置は、
積載要素に載せられた電子部品が移動する経路上の一地点で電子部品の一面にある識別コードを撮影するために、電子部品の一面に垂直な方向に位置するカメラと、
前記カメラと電子部品との間に位置し、電子部品の一面に光を照射する照明器と、
前記カメラの視野角及び前記照明器の照明経路上にそれぞれ設けられる偏光部材と、を含み、
前記確認装置は、積載要素の移動時に撮影位置を確認する位置確認センサーをさらに含み、
前記制御装置は、前記積載要素を移動させるうちに前記位置確認センサーによって撮影位置が確認された場合、前記カメラによって撮影を遂行するように制御し、
前記位置確認センサーは、
光を発射する発光器と、
前記発光器から発射されてくる光を認識し、積載要素を挟んで前記発光器と対向する認識器と、を含み、
前記制御装置は、前記発光器から発射された光が前記認識器によって認識されるとき、前記カメラが撮影するように制御し、
前記確認装置は、積載要素に載せられた電子部品の着座状態を確認するための着座確認センサーをさらに含み、
前記制御装置は、前記着座確認センサーによって電子部品の着座状態が良好であると確認された場合、積載要素を移動させるうちに前記位置確認センサーによって撮影位置が確認されるとき、前記カメラが電子部品を撮影するように制御する、電子部品テスト用ハンドラー。
【請求項2】
前記偏光部材のうちで前記カメラの視野角上に位置する偏光部材は偏光方向を調節するように回転可能に設けられる、請求項1に記載の電子部品テスト用ハンドラー。
【請求項3】
前記積載要素は、前記発光器から発射された光が前記認識器によって認識されるように許容する許容領域と前記発光器から発射された光が前記認識器によって認識されないように遮断する遮断領域とを交互に有し、電子部品は前記許容領域が包括するように積載され、
前記制御装置は、積載要素が移動するうちに前記位置確認センサーが第1遮断領域を認識した後、第1許容領域で撮影を遂行しながら撮影回数をカウントし始め、積載要素に積載された電子部品の列数に対応して撮影を遂行した後、前記カメラが撮影を中止するように制御する、請求項に記載の電子部品テスト用ハンドラー。
【請求項4】
前記位置確認センサーは、
光を発射する第1発光器と、
前記第1発光器から発射される光を認識し、積載要素を挟んで前記第1発光器と対向する第1認識器と、を含み、
前記着座確認センサーは、
光を発射する第2発光器と、
前記第2発光器から発射される光を認識し、積載要素を挟んで前記第2発光器と対向する第2認識器と、を含み、
前記第1発光器及び前記第1認識器はそれぞれ前記第2発光器及び前記第2認識器より高く位置する、請求項に記載の電子部品テスト用ハンドラー。
【請求項5】
前記照明器は前記カメラの下側に着脱可能に備えられることで、相異なる種類のものに交替可能である、請求項1に記載の電子部品テスト用ハンドラー。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法であって、
積載要素に載せられた電子部品の着座状態を確認する着座状態確認段階と、
前記着座状態確認段階で電子部品の着座状態が良好であると確認されれば、積載要素を移動させる積載要素移動段階と、
前記積載要素移動段階によって積載要素が移動するうち積載要素に載せられた電子部品の撮影位置を確認する撮影位置確認段階と、
前記撮影位置確認段階で撮影位置が確認される度にカメラで電子部品を撮影する電子部品撮影段階と、を含む、電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法。
【請求項7】
前記電子部品撮影段階でカメラが撮影した回数をカウントする回数カウント段階と、
前記回数カウント段階で数えられた回数が設定の回数に到達すれば、カメラによる撮影を中止する撮影中止段階と、をさらに含み、
積載要素の往復移動に連動して前記着座状態確認段階から前記撮影中止段階を持続的に繰り返す、請求項に記載の電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子部品をテスターに供給する電子部品テスト用ハンドラー及び電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体などの電子部品は、生産された後、出荷に先立ってテストを経なければならない。このために、テスター及び電子部品テスト用ハンドラー(以下、「ハンドラー」と略称する)が必要である。本発明はハンドラーに関する。
【0003】
ハンドラーは多数の電子部品をテスターに電気的に連結することで、テスターが電子部品をテストすることができるように支援する。
ここで、ハンドラーは、所要テスト条件による環境で電子部品をテストすることができるように、電子部品を刺激させた後、テスターに電気的に連結する。
このようなハンドラーは、テスト条件、テスト対象の電子部品の種類や顧客社の要求などによって、韓国公開特許第10-2011-0136440号、同第10-2012-0106320号、及び同第10-2014-0121909号などのように、多様な形態に製作されることができる。
【0004】
一般的に、ハンドラーは、多数の電子部品を一緒に移動させるか1回に一緒にテストすることができるようにするための積載要素を備えている。
そして、ハンドラーの種類によって、電子部品は積載要素に積載された状態でテスターに電気的に連結されるか、または積載要素から引き出された後、テスターに電気的に連結されることができる。
ここで、積載要素は、ハンドラーの種類によって、テストトレイ、シャトル、積載プレート、ローディングプレートなどのような多様な構成及び名称を有することができる。
【0005】
一方、電子部品は、韓国公開特許第10-2009-0005901号のように、同じ生産条件で生産された同種の物量をロット(lot)単位で分類して一緒にテストしてきた。
その理由は、同じ条件で生産された物量を同じ条件の下でテストすることにより、いつどの条件で生産されたものが不良であるかを追跡するためであった。
このように、ロット単位の物量でテストするので、ハンドラーは電子部品が交じることを防止するために、先入先出方式で電子部品を積載要素に積むか積載要素から下ろす。
【0006】
ところが、テスト過程でなされる物流の流通中に電子部品が離脱するか交じる現象が発生し、ハンドラーや作業者のエラー(error)によって100%先入先出されることができない場合も発生する。したがって、たびたびロット別に管理されているかを確認しなければならない必要性がある。
特に、近来においては生産条件が細分化してロット物量が少なくなっている趨勢であるので、他のロットの物量が互いに交じることがあるので、もっと注意を傾けなければならない。
また、細分化していく生産条件を最適化するために、どの生産条件でどの環境条件でテストされた電子部品がどの特性を有するかを比較しなければならない必要性も台頭している。
【0007】
しかし、ロット別に管理される方式では前述した問題点を解決するか必要性を満たすことができなかったので、電子部品に対する個別管理方式に転換された。
そして、このために、ハンドラーには電子部品を個別的に識別することができる確認装置が備えられた。本発明はこのような確認装置に関するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国公開特許第10-2021-0020259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は以上の点に鑑み、テスト対象の電子部品の種類によって識別コードに対する最適の確認が可能な確認装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による電子部品テスト用ハンドラーは、ローディング領域にある積載要素に電子部品をローディングさせるローディング部と、前記ローディング部によって積載要素にローディングされた後、テスト領域に移動された電子部品をテスターに電気的に連結して、電子部品に対するテストを遂行するテスト部と、前記テスト部によってテスターに電気的に連結された電子部品に対するテストが完了した後、積載要素に載せられてアンローディング領域に移動されたテストの完了した電子部品を積載要素からアンローディングするアンローディング部と、前記ローディング領域から前記テスト領域を経て前記アンローディング領域に移動する電子部品の識別コードを確認するための確認装置と、前記ローディング部、前記テスト部、前記アンローディング部、及び前記確認装置を制御し、前記確認装置によって認識された識別コードを判読して個別電子部品別に情報を管理する制御装置と、を含み、前記確認装置は、積載要素に載せられた電子部品が移動する経路上の一地点で電子部品の一面にある識別コードを撮影するために、電子部品の一面に垂直な方向に位置するカメラと、前記カメラと電子部品との間に位置し、電子部品の一面に光を照射する照明器と、前記カメラの視野角及び前記照明器の照明経路上にそれぞれ設けられる偏光部材と、を含む。
前記偏光部材のうちで前記カメラの視野角上に位置する偏光部材は偏光方向を調節するように回転可能に設けられることができる。
前記確認装置は、積載要素の移動時に撮影位置を確認する位置確認センサーをさらに含み、前記制御装置は、前記積載要素を移動させるうちに前記位置確認センサーによって撮影位置が確認された場合、前記カメラによって撮影を遂行するように制御することができる。
前記位置確認センサーは、光を発射する発光器と、前記発光器から発射されてくる光を認識し、積載要素を挟んで前記発光器と対向する認識器と、を含み、前記制御装置は、前記発光器から発射された光が前記認識器によって認識されるとき、前記カメラが撮影するように制御することができる。
前記積載要素は、前記発光器から発射された光が前記認識器によって認識されるように許容する許容領域と前記発光器から発射された光が前記認識器によって認識されないように遮断する遮断領域とを交互に有し、電子部品は前記許容領域が包括するように積載され、前記制御装置は、積載要素が移動するうちに前記位置確認センサーが第1遮断領域を認識した後、第1許容領域で撮影を遂行しながら撮影回数をカウントし始め、積載要素に積載された電子部品の列数に対応して撮影を遂行した後、前記カメラが撮影を中止するように制御することができる。
前記確認装置は、積載要素に載せられた電子部品の着座状態を確認するための着座確認センサーをさらに含み、前記制御装置は、前記着座確認センサーによって電子部品の着座状態が良好であると確認された場合、積載要素を移動させるうちに前記位置確認センサーによって撮影位置が確認されるとき、前記カメラが電子部品を撮影するように制御することができる。
前記位置確認センサーは、光を発射する第1発光器と、前記第1発光器から発射される光を認識し、積載要素を挟んで前記第1発光対向する第1認識器と、を含み、前記着座確認センサーは、光を発射する第2発光器と、前記第2発光器から発射される光を認識し、積載要素を挟んで前記第2発光器と対向する第2認識器と、を含み、前記第1発光器及び前記第1認識器はそれぞれ前記第2発光器及び前記第2認識器より高く位置することができる。
前記照明器は前記カメラの下側に着脱可能に備えられることで、相異なる種類のものに交替可能である。
【0011】
本発明による電子部品テスト用ハンドラーにおける電子部品撮影方法は、積載要素に載せられた電子部品の着座状態を確認する着座状態確認段階と、前記着座状態確認段階で電子部品の着座状態が良好であると確認されれば、積載要素を移動させる積載要素移動段階と、前記移動段階によって積載要素が移動するうち積載要素に載せられた電子部品の撮影位置を確認する撮影位置確認段階と、前記撮影位置確認段階で撮影位置が確認される度にカメラで電子部品を撮影する電子部品撮影段階とを含む。
前記電子部品撮影段階でカメラが撮影した回数をカウントする回数カウント段階と、前記回数カウント段階で数えられた回数が設定の回数に到達すれば、カメラによる撮影を中止する撮影中止段階と、をさらに含み、積載要素の往復移動に連動して前記着座状態確認段階から前記撮影中止段階を持続的に繰り返すことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば次の効果を奏する。
(1)電子部品の表面材または識別コードの具備形態によって識別コードに対して最適に認識するように、カメラに入射する光の偏光方向及び光量を設定することができるので、識別コードの認識率が向上する。
(2)偏光方向の調節が可能であるので、より多様な電子部品を識別することができる。
(3)撮影位置を確認して撮影を遂行するので、精巧な撮影が可能となる。
(4)電子部品の着座状態が良好な場合にのみ撮影するようにすることで、不必要な不良作動を防止し、所定の撮影回数だけ撮影を遂行するので、不必要な撮影及び撮影作動の制御が容易になる。
(5)照明器を相異なる種類のものに交替することができるので、より多様な電子部品に対する確認が可能となってハンドラーの活用率が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施例による電子部品テスト用ハンドラーに対する概念的な平面図である。
図2】本発明の一実施例による電子部品テスト用ハンドラーに対する概念的な平面図である。
図3図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用された制御装置に対する概略的な構成図である。
図4図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用されたローディングプレートに対する概略的な抜粋図である。
図5図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用された確認装置を説明するための参照図である。
図6図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用された確認装置を説明するための参照図である。
図7図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用された確認装置を説明するための参照図である。
図8図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用された確認装置を説明するための参照図である。
図9図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用された確認装置を説明するための参照図である。
図10図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用された確認装置を説明するための参照図である。
図11図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用された確認装置を説明するための参照図である。
図12図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用された確認装置を説明するための参照図である。
図13図1の電子部品テスト用ハンドラーに適用された確認装置を説明するための参照図である。
図14図1の電子部品テスト用ハンドラーで遂行される電子部品撮影方法に対するフローチャートである。
図15図14のフローチャートを説明するための参照図である。
図16図14のフローチャートを説明するための参照図である。
図17図14のフローチャートを説明するための参照図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施例について説明する。説明にあたり簡潔性のために重複説明を省略するか圧縮しながら説明する。
【0015】
<ハンドラーの基本構成についての説明>
図1及び図2は本発明の一実施例による電子部品テスト用ハンドラー100(以下、「ハンドラー」と略称する)に対する概念的な平面図である。
【0016】
図1のように、本発明の一実施例によるハンドラー100は、2枚のローディングプレート111、112、2個の第1運搬器121、122、2個のアンローディングプレート131、132、2個の第2運搬器141、142、ローディング部150、テスト部160、アンローディング部170、確認装置180、及び制御装置190を含む。
【0017】
ローディングプレート111、112は第1運搬器121、122によってローディング領域LAとテスト領域TAとの間で移動し、8個の電子部品が積載されることができる積載溝LSを有する。
ここで、8個の積載溝LSは2×4行列状に配列される。
したがって、電子部品は前後方向に2個が並んで配列されるとともにローディングプレート111、112が移動する左右方向に4個が並んで配列されるように積載される。
すなわち、ローディングプレート111、112は電子部品が積載される積載要素として機能する。
もちろん、ハンドラー100の処理容量によっては、ローディングプレート111、112が6個未満または10個以上の積載溝LS有するように構成されることもできる。
【0018】
第1運搬器121、122は、ローディングプレート111、112がローディング領域LAとテスト領域TAとに選択的に位置するように、ローディングプレート111、112を往復しながら運搬する。
【0019】
アンローディングプレート131、132は第2運搬器141、142によってテスト領域TAとアンローディング領域UAとの間で移動し、8個の電子部品が2×4行列状に積載可能な積載溝LSを有する。
すなわち、アンローディングプレート131、132はローディングプレート111、112と同じ構造を有し、アンローディングプレート131、132も電子部品を積載することができる積載要素として機能する。
【0020】
第2運搬器141、142は、アンローディングプレート131、132がテスト領域TAとアンローディング領域UAとに選択的に位置するように、アンローディングプレート131、132を往復しながら運搬する。
【0021】
ローディング部150はテスト対象の電子部品を顧客トレイからローディング領域LAにあるローディングプレート111、112にローディングさせる。
【0022】
テスト部160は、ローディング部150によってローディングプレート111、112にローディングされた8個の電子部品をテスターに電気的に連結する。
このようなテスト部160は、電子部品の熱的刺激状態を維持させるために、外部環境をある程度遮断するためのテストチャンバー161を備えることができる。
また、テスト部160は、韓国特許公開第10-2014-0121909号に開示されているように、ローディングプレート111、112から電子部品を引き出してテスターに電気的に連結し、テストの完了した電子部品をアンローディングプレート131、132に積載するようにする。
もちろん、実施によっては、ローディングプレート111、112に積載された状態の電子部品をテスターに電気的に連結するようにすることもできる。
【0023】
アンローディング部170は、テストの完了した電子部品をアンローディング領域UAにあるアンローディングプレート131、132から空の顧客トレイにアンローディングする。
【0024】
確認装置180はローディングプレート111、112が移動する経路上に備えられ、ローディングプレート111、112がローディング領域LAからテスト領域TAに移動する過程でローディングプレート111、112に積載された電子部品の識別コード(好ましくは、バーコードである)を認識する。
本実施例では、確認装置180がローディング領域LAとテスト領域TAとの間に備えられている。
しかし、実施によっては、ハンドラー100で遂行されるローディングからアンローディングまで積載要素に載せられて移動する電子部品の移動経路上で電子部品の識別コードを認識して該当電子部品を特定することができるものであれば、確認装置180は電子部品の移動経路上のどの一地点にも備えられることができる。
すなわち、確認装置180はローディング領域LAからテスト領域TAを経てアンローディング領域UAに移動する電子部品の識別コードを確認する。
【0025】
参考までに、本実施例では、確認装置180がローディング領域LA、LAとテスト領域TAとの間に備えられるので、ローディングプレート111、112の移動距離とアンローディングプレート131、132の移動距離とが互いに異なる。
よって、前述したように、ローディングプレート111、112を移動させるための第1運搬器121、122とアンローディングプレート131、132を移動させるための第2運搬器141、142とが別個に構成される。
【0026】
そして、本実施例によるハンドラー100では、図2のように、ローディングプレート111、112及びアンローディングプレート131、132がいずれも対として備えられるので、電子部品の移動経路C1、C2が2個である。
したがって、確認装置180は前方のローディングプレート111に積載された電子部品の識別コードと後方のローディングプレート112に積載された電子部品の識別コードとを共に認識することができるように構成しなければならない。
【0027】
前記確認装置180は本発明の最も重要な特徴であるので、別途の項目において実施例毎に区分して説明する。
【0028】
制御装置190は、第1運搬器121、122、第2運搬器141、142、ローディング部150、テスト部160、アンローディング部170、及び確認装置180を制御し、確認装置180によって認識された識別コードを判読し、個別電子部品別に情報を管理する。
このような制御装置190は、図3のように、確認部191、保存部192、及び通信部193を含む。
【0029】
確認部191は、確認装置180で認識された識別コードを分析し、識別コード内の電子部品別識別子と当該電子部品についての情報を確認する。
【0030】
保存部192は、確認部191で確認された電子部品別識別子及び情報を保存するかテスター側から伝送されてくる情報を保存する。
【0031】
通信部193は、保存部192に保存されるか保存されるべき電子部品別識別子及び情報をテスター側に伝送するかテスター側から伝送される情報を受信する。
【0032】
以下に前記ハンドラー100の作動について説明する。
【0033】
ローディング部150は、顧客トレイに積載されている電子部品をローディング領域LAのローディングプレート111、112にローディングさせる。
すると、第1運搬器121、122が稼動されてローディングプレート111、112をローディング領域LAからテスト領域TAに移動させる。
ここで、ローディングプレート111、112がローディング領域LAからテスト領域TAに移動する過程で確認装置180がローディングプレート111、112に積載された電子部品の識別コードを認識する。
そして、制御装置190は、認識された識別コードを判読して識別子及び情報を確認した後、識別子及び情報を保存し、テスター側に伝送する。
ここで、両ローディングプレート111、112は、確認装置180による識別コードの認識に必要であれば、互いに交代してローディング領域LAからテスト領域TAに移動されるように具現されることを好ましく考慮することができる。
【0034】
次いで、テスト部160は、テスト領域TAのローディングプレート111、112から電子部品を引き出してテスター側に電気的に連結した後、テストが終了すれば、引き出した電子部品をテスト領域TAに待機しているアンローディングプレート131、132に積載する。
そして、テストの完了した電子部品が積載されたアンローディングプレート131、132はテスト領域TAからアンローディング領域UAに移動する。
最後に、アンローディング部170はアンローディング領域UAのアンローディングプレート131、132から電子部品を空の顧客トレイにアンローディングする。
【0035】
<ローディングプレートについての説明>
確認装置180についての説明に先立ち、積載要素であるローディングプレート111、112について説明する。
【0036】
図4の概略的な平面図及び概念的な正断面図のように、ローディングプレート111、112は、8個の電子部品が2×4行列状に積載されることができる積載溝LSを有する。
もちろん、前述したように、積載溝LSは、処理容量によって、5以上の列数を有するか3以下の列数を有することもできる。
そして、図4(a)及び(b)から分かるように、ローディングプレート111、112には許容領域ASと遮断領域BSとが交互に備えられ、電子部品EDが積載されることができる積載溝LSは許容領域ASを包括するように形成されている。
【0037】
ここで言及する許容領域ASと遮断領域BSとは後で関連部分で補充して説明し、次いで確認装置180について説明する。
【0038】
<確認装置についての説明>
確認装置180としてはカメラが適用される。
単一のカメラが単一の電子部品EDを撮影するように具現されることもでき、単一のカメラが一度に2個の電子部品EDを撮影するように具現されることもできる。
したがって、確認装置180は、一つのローディングプレート111、112当たり一つのカメラが備えられることもでき、一つのローディングプレート111、112当たり二つのカメラが備えられることもできる。
【0039】
以下では、一つのカメラで一つの電子部品EDを撮影する場合を一例として挙げて説明する。
【0040】
確認装置180は、図5及び図6の概略図のように、カメラ181a、181b、照明器183、移動器184、位置確認センサー185、着座確認センサー186、及び偏光部材(後で説明)を含む。
【0041】
カメラ181a、181bは前後方向に2×1行列状に並んで備えられ、下側にあるローディングプレート111、112に積載された電子部品EDのうちで2行の電子部品EDを撮影するようになっている。
したがって、一対のカメラ181a、181bによって、ローディングプレート111、112に2×4行列状に配列された8個の電子部品EDの識別コードがある平面を4回にかけて順次撮影する。
ここで、平面は識別コードがある面を言い、カメラ181a、181bは平面に垂直な上側に位置する。
ただ、ハンドラー100の種類によってカメラ181a、181bと電子部品EDとが対向する方向が変わることができるので、実施によって、カメラ181a、181bは電子部品EDの平面であるか側面であるかに関係なく、識別コードがある面を撮影することができるように識別コードがある面に垂直な方向に位置すれば十分である。
【0042】
照明器183はカメラ181bとローディングプレート111、112との間に配置され、図7の概略図のように、カメラ181bの下側で移動板MPに着脱可能に装着される。
したがって、照明器183としては、同軸照明用照明器が装着されることもでき、同軸から外れて側面から照明する傾斜照明用照明器が装着されることもできる。
このように、照明器183を交替可能に装着する理由は、電子部品EDまたは識別コードの印字方式によって識別コードを明確に確認することができる照明の種類が異なるからである。
このような照明器183は電子部品EDの平面にある識別コードに対して光を照射するためのものであり、これについては後でより詳細に説明する。
【0043】
移動器184は移動板MPを前後方向に移動させることで、移動板MPに結合されているカメラ181a、181b及び照明器183を前後方向に移動させる。したがって、一対のカメラ181a、181b及び照明器183によって二つのローディングプレート111、112に対して交互に撮影作業を遂行することができる。
【0044】
一方、図6の(a)及び(b)のように、位置確認センサー185は、ローディングプレート111、112の移動の際に撮影位置を確認するために、その位置が固定されるように構成される。このような位置確認センサー185は、第1発光器185aと第1認識器185bとが対を成すように構成される。
【0045】
第1発光器185aは光を発射する。
第1認識器185bはローディングプレート111、112を挟んで第1発光器185aと前後方向に対向するように備えられ、第1発光器185aから発射された光を認識する。
【0046】
そして、制御装置190は、第1発光器185aから発射された光が第1認識器185bで認識されるとき、カメラ181a、181bによって撮影されるように制御する。
すなわち、ローディングプレート111、112が移動するとき、許容領域ASでは第1発光器185aから発射された光が第1認識器185bによって認識され、このときにカメラ181a、181bによって撮影される。
もちろん、遮断領域BSでは第1発光器185aによって発射された光が第1認識器185bに到達することができないので、カメラ181a、181bは撮影動作を行わないように制御される。
【0047】
着座確認センサー186は、ローディングプレート111、112に載せられた電子部品EDの着座状態を確認するために、ローディング領域LAに位置が固定されるように構成され、一つのローディングプレート111、112当たり4個が備えられる。
このような着座確認センサー186も第2発光器186aと第2認識器186bとが一対を成す。同様に、第2認識器186bはローディングプレート111、112を挟んで第2発光器186aと前後方向に対向するように備えられる。
そして、制御装置190は、第2発光器186aから発射された光が第2認識器186bによって認識されれば電子部品EDが積載溝LSに良好に着座したと判断し、第2発光器186aから発射された光が第2認識器186bによって認識されることができなければ電子部品EDが積載溝LSに傾いて積載されるなどのように不良に着座したと判断する。
【0048】
本実施例のように着座確認センサー186を備えた場合、制御装置190は、着座確認センサー186によって電子部品EDがローディングプレート111、112に良好に着座したことが確認された場合にのみ第1運搬器121、122を作動させてローディングプレート111、112を右側方向に移動するように制御する。
そして、制御装置190は、ローディングプレート111、112の移動によって電子部品EDがカメラ181a、181bの直下に位置する都度カメラ181a、181bが電子部品EDを撮影するように制御する。
【0049】
また、位置確認センサー185は許容領域AS及び遮断領域BSを確認するためのものであり、着座確認センサー186は電子部品EDの着座不良有無を確認するためのものであるので、第1発光器185a及び第1認識器185bはそれぞれ第2発光器186a及び第2認識器186bより高く位置することが好ましい。
【0050】
偏光部材はカメラ181a、181bの視野角及び照明器183の照明経路上にそれぞれ設けられて光の特定方向成分を除去するフィルターとして構成される。
【0051】
<照明器についての説明>
一方、前述した照明器183は電子部品EDの種類や識別コードの構成方式によって他の種類のものに交替されることができる。
【0052】
まず、図8の参照図を参照して照明について説明する。
第1傾斜角度θを有するように構成された第1傾斜照明183aは影のない鮮明なイメージを提供するので、最も一般的に使われる照明である。
【0053】
第2傾斜角度θを有するように構成された第2傾斜照明183bは電子部品EDの表面特徴が強調されるとき、識別コードの認識が良い場合(例えば、電子部品の表面が無光沢素材の場合)に適切に使うことができる照明である。
このような第2傾斜照明183bは第1傾斜照明183aの下側に備えられるので、垂直線PLを基準に第2傾斜角度θは第1傾斜角度θより大きく設定される。
【0054】
さらに、図9の誇張して示した参照図のように、第2傾斜角度θは一定範囲の角度φ内で、照射角が調節されるように構成されることで、第2傾斜照明183bが電子部品EDの多様な表面特性に対して最適の傾斜角度を設定するようになっていることが好ましい。
【0055】
同軸照明183cはカメラ181a、181bに垂直な面を強調して影及び閃光が少ないので、光沢があるか透明な表面材を認識するのに有用に適用することができる。
【0056】
実施にあたり、照明器183は、第1傾斜照明183a、第2傾斜照明183b、及び同軸照明183cのうちのいずれか一つを有するように構成されれば充分であるが、本実施例では後述する2個の例を適用している。
もちろん、テスト対象の電子部品EDの種類や識別コードの構成方式によって第1例による照明器183または第2例による照明器183に交替することができるようになっている。
【0057】
1.第1例
図10のように、第1例に係る照明器183は、第1傾斜照明183aと、一対の第2傾斜照明183bとを含む。
【0058】
第1傾斜照明183aは、図11の抜粋図のように、H形に構成され、カメラ181a、181bと第2傾斜照明183bとの間に備えられる。
第2傾斜照明183bは左右に対称となるように一対からなり、第1傾斜照明183aと電子部品EDとの間に備えられる。
このような例で、第1偏光部材PE1はカメラ181a、181bの視野角上に配置され、好ましくはカメラ181a、181bのレンズ側に結合されるように構成されることを考慮することができる。
【0059】
第2偏光部材PE2は第1傾斜照明183aの照明経路上に配置され、好ましくは第1傾斜照明183aの照射面にフィルム形態として固定的に付着されるように構成されることを考慮することができる。
【0060】
第3偏光部材PE3は第2傾斜照明183bの照明経路上に配置され、好ましくは第2傾斜照明183bの照射面にフィルム形態として固定的に付着されるように構成されることを考慮することができる。
【0061】
本実施例で、第2偏光部材PE2及び第3偏光部材PE3は照射面に付着されるので、それぞれ第1傾斜照明183a及び第2傾斜照明183bに対する偏光方向を任意に設定することができない。したがって、第1偏光部材PE1がカメラ181a、181bに回転可能に装着されることで、第1傾斜照明183aまたは第2傾斜照明183bから発射され、電子部品EDで反射されてカメラ181a、181bに入射する光の偏光方向の調節及びそれによる光量を調節するようになっていることが好ましい。
したがって、使用者はテスト対象の電子部品EDが交替されるか照明器183が交替される場合、識別コードの認識率が最も良い偏光方向及びその光量値を有する光がカメラ181a、181bに入射するように第1偏光部材PE1を回転させて第1偏光部材PE1の偏光方向を予め設定しておく必要がある。
【0062】
2.第2例
図12の概略図のように、第2例に係る照明器183は図13の抜純した概念的な概略図のような同軸照明183cを含み、同軸照明183cは垂直線PLに対しておよそ45度の半透過性ミラーからなる反射板RPと側面光源SLとから構成される。
【0063】
そして、本例でも、第1偏光部材PE1はカメラ181a、181bの視野角上に備えられ、第4偏光部材PE4は側面光源SLの照明経路上に備えられる。
もちろん、本実施例でも、第1偏光部材PE1は、偏光方向を最適に設定することができるようにするために、カメラ181a、181bのレンズ部位に回転可能に装着されることが好ましく、第4偏光部材PE4は側面光源SLにフィルム形態として固定的に付着されることが好ましい。
【0064】
参考までに、単一の照明器183に、第1傾斜照明183a、第2傾斜照明183b及び同軸照明183cがすべて備えられることによって照明器183の交替が不要になるように具現されることも充分に考慮することができる。しかし、ハンドラー100の大きさ、照明の強度、電子部品ED及び識別コードの大きさ、周辺の他の構造物などの多様な要素を検討して最高の認識率を有するように具現されることが好ましい。
【0065】
[ハンドラーにおける電子部品撮影方法]
次に、このようなハンドラー100における電子部品撮影方法について図14を参照して説明する。
【0066】
まず、管理者はハンドラー100を本格的に作動させるに先立ち、テスト対象の電子部品EDの種類によって前記第1例による照明器183、または第2例による照明器183を装着させる。
その後、管理者は、第1偏光部材PE1を回転させながらテスト対象の電子部品EDを撮影し、撮影されたイメージを確認しながら最適に認識される偏光方向の位置に第1偏光部材PE1の回転位置を設定し、その位置を固定させた後、ハンドラー100を作動させる。
そして、制御装置190は、次のような過程で電子部品EDを撮影する。
【0067】
1.着座状態確認<S1>
ローディング部150によってローディングプレート111、112に8個の電子部品EDが載せられれば、図15のような状態で制御装置190は着座確認センサー186を介して電子部品EDの着座状態を確認する。
【0068】
2.ローディングプレートの移動<S2>
電子部品EDの着座状態が良好であると確認されれば、制御装置190は、ローディングプレート111、112を右側方向に移動させる。
参考までに、仮に電子部品EDの着座状態が不良であると確認されれば、制御装置190はジャム(jam)を発生させる。
【0069】
3.撮影位置の確認<S3>
ローディングプレート111、112が右側に移動するうち、制御装置190は、図16のように、位置確認センサー185によってローディングプレート111、112の第1遮断領域BSが感知されるかを確認する。
そして、ローディングプレート111、112が持続的に移動するうち、制御装置190は、図17のように、位置確認センサー185によってローディングプレート111、112の許容領域ASが感知されるかを確認する。
すなわち、許容領域ASが感知されれば、制御装置190は、電子部品EDがカメラ181a、181bの直下側に位置したと判断し、このときのローディングプレート111、112の位置を電子部品EDを撮影するための撮影位置と確認する。
したがって、本実施例によれば、カメラ181a、181bによるローディングプレート111、112の撮影位置が全部4箇所になる。
【0070】
4.電子部品の撮影<S4>
撮影位置が確認されれば、制御装置190は、カメラ181a、181bを作動させて電子部品EDに対する撮影を遂行する。もちろん、制御装置190は、ローディングプレート111、112の持続的な移動によって撮影位置が確認される度に電子部品EDに対する撮影を遂行する。
【0071】
5.回数カウント<S5>
一方、ローディングプレート111、112には許容領域ASと遮断領域BSとが交互に配置されるので、このような撮影位置の確認及び撮影は4回にかけて遂行される。
よって、制御装置190は、ローディングプレート111、112が右側方向に移動するときに位置確認センサー185が第1遮断領域BSを認識した後、第1許容領域ASで撮影を遂行しながら撮影回数をカウントし始め、ローディングプレート111、112に積載された電子部品EDの列数に対応して予め設定された4回の撮影を遂行するまで電子部品EDが撮影される回数をカウントする。
【0072】
6.撮影中止段階<S6>
回数カウントによって数えられた回数が4回になれば、制御装置190は、カメラ181a、181bによる撮影を中止させる。
その後、ローディングプレート111、112が左側に移動した後、また電子部品EDを載せれば、制御装置190は、前記段階S1から段階S6までを繰り返すように制御する。
すなわち、制御装置190は、ローディングプレート111、112の往復移動に連動して段階S1から段階S6までを持続的に繰り返すように制御する。
【0073】
一方、本実施例は、処理容量を高めるために2個のローディングプレート111、112を備えているので、例えばローディングプレート111に対する作業が完了すれば、ローディングプレート112に対する作業を遂行するために、制御装置190は、移動器184を作動させてカメラ181a、181b及び照明器183をローディングプレート113が位置する前方に移動させる。
もちろん、一つのローディングプレート111、112の立場で見れば、ローディングプレート111、112の往復移動に連動して段階S1から段階S6までが持続的に繰り返される。
【0074】
上述したように、添付図面を参照しながら本発明の各実施例について具体的に説明したが、上述した実施例は本発明の好適な例を説明したものであるだけであり、本発明が前記の実施例に限定されるものではなく、本発明の権利範囲は請求範囲及びその均等範囲によって理解されなければならない。
【符号の説明】
【0075】
100・・・・・電子部品テスト用ハンドラー
111、112・・・・・ローディングプレート
150・・・・・ローディング部
160・・・・・テスト部
170・・・・・アンローディング部
180・・・・・確認装置
181a、181b・・・・・カメラ
183・・・・・照明器
185・・・・・位置確認センサー
185a・・・・・第1発光器
185b・・・・・第1認識器
186・・・・・着座確認センサー
186a・・・・・第2発光器
186b・・・・・第2認識器
PE1・・・・・第1偏光部材
PE2・・・・・第2偏光部材
PE3・・・・・第3偏光部材
PE4・・・・・第4偏光部材
190・・・・・制御装置
AS・・・・・許容領域 BS・・・・・遮断領域 LA・・・・・ローディング領域
TA・・・・・テスト領域
UA・・・・・アンローディング領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17